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JP2013183058A - 光電変換装置及び光電変換装置の製造方法 - Google Patents

光電変換装置及び光電変換装置の製造方法 Download PDF

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Tatsufumi Oyama
達史 大山
Isao Yoshida
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Abstract

【課題】安価で高性能な光電変換装置を提供する。
【解決手段】i型半導体層16と、量子ドット18aを含み、量子ドット18a間に空間18bを有する量子ドット層18と、が積層された構造を備える光電変換装置100とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換装置及び光電変換装置の製造方法に関する。
次世代の超高効率光電変換装置として、量子ドット光電変換装置が期待されている。量子ドット光電変換装置は、薄膜中に量子ドットを周期的に配置することにより超格子構造を形成してバンドギャップの自由な制御等が可能とし、従来の材料では得られなかった光学的及び電気的な特性を得ることを可能とする。
量子ドットを備えた薄膜の製造方法としては、例えば、分子ビームエピタキシャル成長(MBE)等を用いて原子層レベルで異なる材料又は化学組成の薄膜を周期的に積層する方法が知られている(非特許文献1及び2参照)。
また、アモルファスシリコン内に量子ドットを分散させた量子ドット層を形成する技術が開示されている。この量子ドット層を設けることにより、酸化シリコン内に量子ドットを分散させた量子ドット層よりもキャリアを取り出し易くなることが示されている(特許文献1参照)。
特開2010−98268号公報
Japanese Journal of Applied Physics Vol.46, No.35, 2007 pp.L833-835 Bull. Korean. Chem. Soc. 2009 Vol.30, No.10, p2443
しかしながら、MBE法では、超高真空中において原子層レベルで膜厚を制御しつつ薄膜を積層するため高コストのプロセスとなる。また、格子定数のマッチング等の理由からGaAs/InAs等の限られた材料の組み合わせに限定されるため、得られる構造(母相(マトリクス)とドットの組み合わせ、大きさ、密度等)も一定の範囲に限定される。
また、特許文献1のようにアモルファスシリコン内に量子ドットを分散させた量子ドット層であっても、図12に示すように、キャリアを取り出すためのエネルギー障壁Exは未だ高く、十分な電流が得られない。
そこで、本発明は、安価で高性能な光電変換装置及び光電変換装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の1つの態様は、i型の半導体層と、量子ドットを含み、量子ドット間に空間を有する量子ドット層と、が積層された構造を備える、光電変換装置である。
また、本発明の別の態様は、i型の半導体層を形成する第1工程と、前記半導体層上に直接的又は間接的に、量子ドット間に空間を有する量子ドット層を形成する第2工程と、を備える、光電変換装置の製造方法である。
本発明によれば、安価で高性能な光電変換装置及び光電変換装置の製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態における光電変換装置の構造を示す図である。 本発明の実施の形態における量子ドット層における量子ドットの粒径とバンドギャップの関係を示す図である。 本発明の実施の形態における量子ドット層の透過電子顕微鏡の観察結果を示す図面代用写真である。 本発明の実施の形態における量子ドット層内における量子ドットの配置を示す図である。 本発明の実施の形態における量子ドット層のエネルギーバンド構造を示す図である。 本発明の実施の形態における量子ドット層の走査透過電気顕微鏡の観察結果を示す図である。 本発明の実施の形態における量子ドット層のEELSによる炭素の検出結果を示す図である。 本発明の実施の形態における量子ドット層のEELSによる硫黄の検出結果を示す図である。 本発明の実施の形態における量子ドット層のエネルギーバンド構造を示す図である。 本発明の実施の形態における光電変換装置の外部量子効率の波長依存性を示す図である。 本発明の実施の形態における光電変換装置の構造の別例を示す図である。 本発明の実施の形態における量子ドットの構造を示す図である。 本発明の実施の形態における量子ドットの構造を示す図である。 従来の光電変換装置における量子ドット層のエネルギーバンド構造を示す図である。
本発明の実施の形態における光電変換装置100は、図1に示すように、基板10、透明導電層12、p型半導体層14、i型半導体層16、量子ドット層18、i型半導体層20、n型半導体層22及び金属電極層24を積層した構造を有する。
なお、構造を明確に示すために、本実施の形態を説明する図において各層の膜厚の比や量子ドット層18に含まれる量子ドット18aの大きさは実際とは異なる。
基板10は、ガラス、プラスチック等の少なくとも可視光波長領域において透光性を有する材料を用いることができる。ガラスとしては、例えば石英ガラス、ホウ珪酸ガラス、ソーダガラス、鉛ガラス、ランタン系ガラス等が使用できる。プラスチックとしては、例えばポリイミド、ポリエーテルスルホン、ノルボルネン系開環重合体およびその水素添加物等を使用することができる。さらにこれらの材質形状は塊状、板状、フィルム形状などで特に制限されず、また塗膜を形成すべき面は平面でも段差のある非平面でもよい。シリコン薄膜を形成する際に熱処理工程を行う場合、加熱に耐えられる材質の基板を用いることが好ましい。なお、本実施の形態では、基板10側から光を入射させるものとする。
透明導電層12は、酸化錫(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、インジウム錫酸化物(ITO)等に錫(Sn)、アンチモン(Sb)、フッ素(F)、アルミニウム(Al)等をドープした透明導電性酸化物(TCO)のうち少なくとも一種類又は複数種を組み合わせて用いることが好適である。特に、酸化亜鉛(ZnO)は、透光性が高く、抵抗率が低く、耐プラズマ特性にも優れており、好適なテクスチャ構造を容易に実現できる点で優れている。
p型半導体層14、i型半導体層16、i型半導体層20及びn型半導体層22は、アモルファスシリコン薄膜、アモルファス炭化シリコン薄膜、微結晶シリコン薄膜、微結晶炭化シリコン膜等の半導体薄膜を単層又は複数層を含む。p型半導体層14及びn型半導体層22は、p型ドーパント又はn型ドーパントが添加された半導体層である。i型半導体層16及びi型半導体層20は、p型半導体層14及びn型半導体層22よりドーパント濃度が低く、実質的にドーピングがされていない半導体層である。ここで、i型半導体層16は、発電層として機能する。i型半導体層16としてアモルファスシリコン層を適用した場合、そのバンドギャップEgは1.5eV〜1.8eV程度となる。
これらの層は、シラン(SiH)、ジシラン(Si)、ジクロルシラン(SiHCl)等のシリコン含有ガス、メタン(CH)等の炭素含有ガス、ジボラン(B)等のp型ドーパント含有ガス、フォスフィン(PH)等のn型ドーパント含有ガス及び水素(H)等の希釈ガスを必要に応じた比率で混合した原料ガスをプラズマ化して成膜を行うプラズマCVD法により形成することができる。
p型半導体層14の膜厚は、10nm以上30nm以下とすることが好適である。i型半導体層16の膜厚は、50nm以上500nm以下とすることが好適である。i型半導体層20の膜厚は、10nm以上50nm以下とすることが好適である。n型半導体層22の膜厚は、5nm以上20nm以下とすることが好適である。
量子ドット層18は、i型半導体層16と共に発電層として機能する。量子ドット層18の膜厚は、50nm以上500nm以下とすることが好適である。量子ドット層18については詳しく後述する。
金属電極層24は、透明導電層、金属層等又はそれらを積層したものとすることができる。例えば、透明導電層としては、酸化錫(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、インジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電性酸化物(TCO)が用いられる。また、金属層としては、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)等の反射性金属が用いられる。金属電極層24は、500nm程度の膜厚とすることが好適である。また、金属電極層24には、光閉じ込め効果を高めるための凹凸を設けてもよい。金属電極層24は、スパッタリング法等で形成することができる。
以下、量子ドット層18について説明する。量子ドット層18は、量子ドット18aを含んでなる層である。
量子ドット18aは、CdSe,CdSe/ZnS,CIS,CIGS,PbS,結晶シリコン、結晶ゲルマニウム,PbSe,PbTe,InP,InAs,In,InSe,InTe,Bi,BiSe,BiTe,GaAsの少なくとも1つを含んでなることが好適である。
量子ドット18aの大きさは、平均粒径として2nm以上15nm以下とすることが好適である。量子ドット18aの粒径は、既知の方法にて調整することができる。量子ドット18aの材質及び粒径を調整することにより、量子ドット層18のバンドギャップを所望の値とすることができる。量子ドット層18のバンドギャップは0.6eV以上1.6eV以下とすることが好適である。
図2は、量子ドット18aをPbSとした場合のフォトルミネッセンス発光スペクトルから求められた量子ドット18aの粒径とバンドギャップとの関係を示す。PbSの粒径を1.5nm以上8nm以下程度とすることによって量子ドット層18のバンドギャップを0.6eV以上1.6eV以下に調整することが可能である。
量子ドット18aの平均粒径は、透過電子顕微鏡(TEM)による観察にて統計的に求めることができる。また、吸収スペクトルやフォトルミネッセンス発光スペクトルの波長から求めることができる。
図3は、量子ドット層18のTEM観察写真である。TEM観察写真において黒いコントラストとして示されている領域が量子ドット18aである。図4は、量子ドット18aの領域を円形の枠で示した図である。TEM観察写真における量子ドット18aの領域の平均径を統計的に求めることによって量子ドット18aの平均粒径を同定することができる。
また、量子ドット層18に対してフォトルミネッセンス発光測定を行いバンドギャップを求め、図2に示したフォトルミネッセンス発光スペクトルを用いてバンドギャップに対応する粒径を量子ドット18aの平均粒径として同定することができる。
量子ドット層18は、図1に示すように、量子ドット18a間に量子ドット18aが互いに接触していない空間18bを有すると共に、量子ドット18aが互いに部分的に接触した構造を有する。ここで、空間18bとは、絶縁体や半導体で充填されていない領域を意味する。量子ドット層18の構造の解析は電子エネルギー損失分光法(EELS)、TEMを用いた元素分析、エネルギー分散型X線分光法(EDX)等を用いて行うことができる。
量子ドット層18をこのような構造とすることによって、図5に示すようなエネルギーバンド構造を得ることができる。すなわち、量子ドット18aによって伝導帯と価電子帯との間のバンドギャップEgが狭まった量子井戸が形成される。例えば、量子ドット18aとしてPbSを適用し、量子ドット18aの粒径を調整することによりバンドギャップEgを0.9eVとすることができる。それと共に、接触し合った量子ドット18a間では量子井戸でのキャリアの閉じ込めがかろうじて生じる程度に量子井戸間のエネルギー障壁Xが薄くなる。このようなバンド構造においては、狭まったバンドギャップEgのために量子井戸領域においてキャリア(電子又は正孔)が発生し易くなる(図5中の過程1)。それと共に、薄くなったエネルギー障壁Xにおけるトンネル効果により、量子ドット18a間でのキャリアの移動が容易となる(図5中の過程2)。その結果、量子ドット層18の導電性は向上し、発電による電流が増大する。
また、量子ドット18a間に導電性物質を有する構造としてもよい。導電性物質は、炭素又は炭素を含む炭素系物質が好適である。
量子ドット18a間の炭素は、電子エネルギー損失分光法(EELS)、TEMを用いた元素分析、エネルギー分散型X線分光法(EDX)等を用いて検出することができる。図6(a)〜(c)は、EELSを用いた量子ドット層18内の元素分析の結果を示す。図6(a)は、走査透過型電子顕微鏡(STEM)における環状暗視野像(ADF像)である。図6(a)において、白いコントラストの帯の領域が量子ドット層18に相当する。また、図6(b)及び(c)は、同一領域に対するEELSでの炭素(C)及び硫黄(S)の検出結果を示す。図6(b)及び(c)において、量子ドット層18内で白いコントラストが強い領域がそれぞれ炭素(C)及び硫黄(S)が多く存在する領域である。硫黄(S)が検出された領域は量子ドット18a(PbS)が存在する領域であり、量子ドット18a間に炭素(C)が分散して検出されていることが分かる。
量子ドット層18をこのような構造とすることによって、図7に示すようなエネルギーバンド構造を得ることができる。すなわち、量子ドット18aによって伝導帯と価電子帯との間のバンドギャップEgが狭まった量子井戸が形成され、キャリア(電子又は正孔)が発生し易くなる(図7中の過程1)。それと共に、発生したキャリアは、量子ドット18a間に存在する導電性物質の伝導帯への移動が容易となる(図7中の過程2)。その結果、量子ドット18a間でのキャリアの移動が容易となって、量子ドット層18の導電性が向上し、発電による電流が増大する。
また、光電変換装置100では、i型半導体層16と、i型半導体層16よりバンドギャップが狭い量子ドット層18と、を積層した発電層とすることで、短波長領域から長波長領域まで高い光電変換作用を得ることができる。
図8は、光の波長に対する外部量子効率(EQE)との関係を示す図である。図8において、実線は光電変換装置100におけるEQEを示し、破線は光電変換装置100において量子ドット層18のみを形成しなかった場合のEQEを示す。なお、i型半導体層16は、アモルファスシリコン層とし、量子ドット18aは、粒径が約2.3nmのPbSとした場合の測定結果である。
量子ドット層18を設けなかった場合、300nmから800nmの波長領域においてはi型半導体層16によりEQEが高く維持されるが、波長800nmより長波長領域においてEQEが急激に低下する。これに対して、量子ドット層18を設けた場合、800nm以上の長波長領域においてもEQEの低下が抑制される。
このように、広いバンドギャップを有するi型半導体層16と、狭いバンドギャップを有する量子ドット層18とを組み合わせることにより発電に活用できる波長領域を広げることができる。さらに、上記のように、本実施の形態における量子ドット層18では導電性も向上される。したがって、光電変換装置100では、発電効率をより高めることができる。
また、i型半導体層16を、有機溶媒を用いた塗布法により形成した場合は、量子ドット層18の溶媒がi型半導体層16の一部を溶かすことにより2つの層の拡散が起こり、良好な層界面を得ることができない。i型半導体層16をプラズマCVD法などの方法(有機溶媒を用いない成膜方法)で形成した後に、低温形成方法である塗布法等で量子ドット層18を形成することで良好な層界面が形成され、i型半導体層16の特性を劣化させることなく、発電に活用できる波長領域を広げることができる。
なお、i型半導体層と量子ドット層とが直接的又は間接的に積層された構造を含んでいればよい。例えば、図9に示すように、基板10、透明導電層12、p型半導体層14、i型半導体層16、量子ドット層18及び金属電極層24を積層した構造を有する光電変換装置102としてもよい。
この場合には、i型半導体層20の形成で生じる熱が加わる工程を削減することができ、量子ドット層18上に、蒸着法やスパッタ法によって金属電極層24が室温近くの低い温度で形成されるので、量子ドット層18の熱劣化をさらに抑制することができる。
<量子ドット層18の成膜方法>
以下、本発明の実施の形態における量子ドット層18の成膜方法について説明する。
量子ドット層18は、溶媒に分散させた量子ドット18aを基板上に塗布することにより成膜することができる。
塗布工程は、例えば、スピンコート法、スプレー法、ロールコート法、カーテンコート法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、インクジェット法等を適用することができる。例えば、スピンコータを用いて溶媒に分散させた量子ドット18aを塗布する場合、溶媒による希釈度、スピンコータの回転数、回転処理時間等の条件を調整することによって所望の膜厚に塗膜することができる。また、混合する量子ドット18aの組成、濃度、サイズ等を調整することによって、所望の構造を得ることができる。
溶媒は、大気圧下での沸点が30〜350℃のものであることが好ましく、例えば、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、デカン、ジシクロペンタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、デュレン、インデン、テトラヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレン、スクワラン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、テトラヒドロフランテトラヒドロピラン、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、p−ジオキサン、テトラヒドロフラン、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、塩化メチレン、クロロホルム、ブチルアミンなどを挙げることができる。これらの溶媒は、単独又は2種以上の混合物として使用してもよい。
また、量子ドット18aは、図10に示すように、その周囲を修飾基18cで修飾した構造とすることが好適である。修飾基18cは、アミノ基、不飽和脂肪酸等とすることが好適である。例えば、量子ドット18aは、PbSを中心核として、オレイン酸を修飾基18cとすることが好適である。また、例えば、CdSe/ZnSを用いる場合、図11に示すように、CdSeを内殻18dとし、内殻18dの周りを覆うようにZnSを外殻18eとして配し、外殻18eの周囲にヘキサジシニルアミン等の長鎖アミノ基を修飾基18cと配することが好適である。
また、塗布工程は、非酸化性雰囲気下で実施することが好適である。非酸化性雰囲気は、酸素、二酸化炭素等の酸化性物質を実質的に含有しない雰囲気であればよい。具体的には、窒素、水素、希ガスおよびこれらの混合ガス中の雰囲気が好ましい。例えば、アルゴン雰囲気中あるいは水素を含有したアルゴン中、又は、窒素雰囲気中若しくは水素を含有する窒素中とすることが好適である。また、塗布工程は、下記の熱処理を施しながら実施してもよい。
熱処理工程は、非酸化性雰囲気下で通常20〜100℃、通常1分〜24時間熱処理される。
さらに、修飾基18cを分解する液体を用いて、修飾基18c内に含まれる炭素(C)を残して分解除去する。例えば、修飾基18cで修飾された量子ドット18aを含む量子ドット層18を塗布後、メチルアルコール等の有機溶媒に漬けることによりアミノ基等の修飾基18cが炭素(C)を含む物質(C−HやC−O等)に分解される。
この分解工程により、量子ドット層18内の量子ドット18a間に空間18bが生じると共に、量子ドット18aの一部が互いに接触したり、炭素を含む物質で接続された構造となる。空間18bとは、絶縁体や半導体で充填されていない領域である。本実施の形態における量子ドット層18は、この空間18bを有する点において、マトリクス材料(アモルファスシリコンや酸化シリコン等)内に空間が生じないように量子ドットを分散させた従来の量子ドット層とは異なる。また、量子ドット18aは、膜厚方向に対して垂直な方向(図1の左右方向や奥行き方向)のみならず、膜厚方向(図1の上下方向)にも密着又は炭素を含む物質により接続される。
このように、量子ドット層18内の量子ドット18aの一部が密着したり、量子ドット18a間が炭素(C)を含む導電性の物質によって接続されることによって、量子ドット層18全体としての導電性が向上される。特に、膜厚方向への導電性も向上される。また、量子ドット18aと空間18bとの屈折率差が大きいことから、量子ドット層18内での光の閉じ込め効果も高くなる。
このような処理を行うことによって量子ドット層18を成膜することができる。また、量子ドット層18を形成する工程は複数回の塗布工程に分けて行ってもよい。これにより、量子ドット層18内の量子ドット18aの密度や粒径に分布をもたせ、異なる光吸収特性や導電性を有する複合膜とすることが可能となる。
本実施の形態では、基板上に透明電極層、p型層、i型層、n型層、金属電極層の順に積層した光電変換装置の例を示したが、基板上に透明電極層、n型層、i型層、p型層、金属電極層の順に積層した光電変換装置であってもよい。この場合、i型層は、少なくともi型半導体層と量子ドット層の順に積層される。また、金属電極層を透明電極又は櫛形構造として、金属電極層側から光入射する逆タイプの光電変換装置であってもよい。
10 基板、12 透明導電層、14 p型半導体層、16 i型半導体層、18 量子ドット層、18a 量子ドット、18b 空間、18c 修飾基、18d 内殻、18e 外殻、20 i型半導体層、22 n型半導体層、24 金属電極層、100、102 光電変換装置。

Claims (5)

  1. i型の半導体層と、
    量子ドットを含み、前記量子ドット間に空間を有する量子ドット層と、
    が積層された構造を備えることを特徴とする光電変換装置。
  2. 請求項1に記載の光電変換装置であって、
    前記量子ドット層において2つ以上の前記量子ドットが接触していることを特徴とする光電変換装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光電変換装置であって、
    前記量子ドット間に炭素又は炭素を含む炭素系物質を有することを特徴とする光電変換装置。
  4. i型の半導体層を形成する第1工程と、
    前記半導体層上に直接的又は間接的に、量子ドット間に空間を有する量子ドット層を形成する第2工程と、
    を備えることを特徴とする光電変換装置の製造方法。
  5. 請求項4に記載の光電変換装置の製造方法であって、
    前記第2工程は、修飾基で修飾された量子ドットを分散させた液体を前記半導体層上に直接的又は間接的に塗布して前記量子ドット層を形成するステップと、
    前記修飾基を分解する液体により前記修飾基を分解するステップと、
    を含むことを特徴とする光電変換装置の製造方法。
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