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JP2013134838A - 鉄−空気二次電池用の負極合剤及び負極合剤スラリー、鉄−空気二次電池用の負極及びその製造方法、並びに鉄−空気二次電池 - Google Patents

鉄−空気二次電池用の負極合剤及び負極合剤スラリー、鉄−空気二次電池用の負極及びその製造方法、並びに鉄−空気二次電池 Download PDF

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JP2013134838A JP2011283146A JP2011283146A JP2013134838A JP 2013134838 A JP2013134838 A JP 2013134838A JP 2011283146 A JP2011283146 A JP 2011283146A JP 2011283146 A JP2011283146 A JP 2011283146A JP 2013134838 A JP2013134838 A JP 2013134838A
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Junichi Yamaki
準一 山木
Hiroki Kitamura
広樹 北村
Shigeto Okada
重人 岡田
Takitaro Yamaguchi
滝太郎 山口
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Kyushu University NUC
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Kyushu University NUC
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】十分な放電容量を有し、サイクル特性に優れた鉄−空気二次電池の提供。
【解決手段】酸化鉄及び結着剤を含有し、前記結着剤はポリエチレンを主成分とし、前記結着剤は、示差走査熱量測定において、最大の熱吸収量を示す前記ポリエチレンに由来するピーク以外に、これに次ぐ熱吸収量を示すピークを、80〜90℃の測定温度帯に有する鉄−空気二次電池用の負極合剤;かかる負極合剤及び溶媒を含有する鉄−空気二次電池用の負極合剤スラリー;かかる負極合剤スラリーを集電体に塗工する工程と、塗工された前記負極合剤スラリー中の溶媒を除去する工程と、を有する鉄−空気二次電池用の負極の製造方法;かかる製造方法で得られた鉄−空気二次電池用の負極;かかる負極、正極及び電解液を備えた鉄−空気二次電池。
【選択図】なし

Description

本発明は、鉄−空気二次電池用の負極合剤及び負極合剤スラリー、該負極合剤スラリーを用いた鉄−空気二次電池用の負極及びその製造方法、並びに該負極を用いた鉄−空気二次電池に関する。
電気自動車用等の種々の用途において、高エネルギー密度の二次電池が求められている。二次電池としてはこれまでに、リチウムイオン二次電池が実用化されているが、リチウムイオン二次電池では、正極及び負極としてほぼ同じ体積のものが必要であり、電池に占めるこれら電極の体積が大きく、高エネルギー密度化には限界がある。そのため、更なる高エネルギー密度化を達成するためには、新たな正極活物質及び負極活物質の両方の開発が必要である。
これに対して、金属−空気二次電池は、正極として大気中の酸素を使用できることから、電池の大部分を負極で構成できるので、比較的容易に高エネルギー密度化が可能である。そこで、高エネルギー密度化を目的として、新たな金属−空気二次電池の開発が行われている。
金属−空気二次電池としては、例えば、負極活物質として亜鉛を用いた亜鉛−空気二次電池が知られているが、充電時に電解液が分解する点、デンドライド状の結晶を形成する点などの問題点があった。
これに対して、負極活物質として鉄を用いた鉄−空気二次電池は、電解液として高濃度のアルカリ水溶液を用いることができるので、理論的には電解液の分解反応を伴うことなく充電が可能であり、デンドライト状の結晶も形成しにくく、充放電サイクルの寿命が比較的長いなどの利点を有する。
鉄−空気二次電池の電解液中において、負極活物質である鉄は、以下のように反応する。
Figure 2013134838
鉄−空気二次電池の負極は、通常、粉末状の酸化鉄及び結着剤を含有する負極合剤と、粘度調製用の溶媒とを含む負極合剤スラリーを、負極集電体上に塗工し、前記溶媒を除去することで作製される。そして、前記結着剤としては、例えば、ポリエチレンが使用できることが開示されている(非特許文献1参照)。
H. Kitamura, S. Okada, J. Yamaki, Effect of binder on cycle performance of an Fe2O3 electrode, Ninth International Symposium on Advances in Electrochemical Science and Technology,2010.12.02.
しかし、通常のポリエチレンは溶媒に不溶であり、負極合剤スラリーを負極集電体上に塗工して、溶媒を乾燥させて負極を作製すると、負極合剤の結着力が不充分であるために、粉末状の鉄とポリエチレンとが分離してしまい、負極合剤の一部が負極から脱落してしまい、鉄−空気二次電池はサイクル特性が不充分なものになってしまうという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、十分な放電容量を有し、サイクル特性に優れた鉄−空気二次電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、
本発明は、酸化鉄及び結着剤を含有する鉄−空気二次電池用の負極合剤であって、前記結着剤はポリエチレンを主成分とし、前記結着剤は、示差走査熱量測定において、最大の熱吸収量を示す前記ポリエチレンに由来するピーク以外に、これに次ぐ熱吸収量を示すピークを、80〜90℃の測定温度帯に有することを特徴とする鉄−空気二次電池用の負極合剤を提供する。
本発明の鉄−空気二次電池用の負極合剤においては、前記結着剤の平均粒径が20μm未満であることが好ましい。
本発明の鉄−空気二次電池用の負極合剤においては、前記結着剤が球状であることが好ましい。
本発明の鉄−空気二次電池用の負極合剤は、さらに導電剤を含有することが好ましい。
また、本発明は、上記本発明の鉄−空気二次電池用の負極合剤と、溶媒と、を含有することを特徴とする鉄−空気二次電池用の負極合剤スラリーを提供する。
また、本発明は、上記本発明の鉄−空気二次電池用の負極合剤スラリーを集電体に塗工する工程と、塗工された前記負極合剤スラリー中の溶媒を除去する工程と、を有することを特徴とする鉄−空気二次電池用の負極の製造方法を提供する。
本発明の鉄−空気二次電池用の負極の製造方法においては、塗工された前記負極合剤スラリーを115〜135℃で乾燥させることにより、前記溶媒を除去することが好ましい。
また、本発明は、上記本発明の製造方法で得られたことを特徴とする鉄−空気二次電池用の負極を提供する。
また、本発明は、上記本発明の鉄−空気二次電池用の負極、正極及び電解液を備えたことを特徴とする鉄−空気二次電池を提供する。
本発明の鉄−空気二次電池においては、前記電解液が水素発生抑制剤を含有することが好ましい。
本発明によれば、十分な放電容量を有し、サイクル特性に優れた鉄−空気二次電池を提供できる。
本発明に係る鉄−空気二次電池における、負極、セパレータ、正極及び酸素拡散膜が積層された積層構造体を例示する概略断面図である。 実施例で用いた結着剤の、示差走査熱量の測定結果を示す図である。
<鉄−空気二次電池用の負極合剤>
本発明に係る鉄−空気二次電池用の負極合剤(以下、「負極合剤」ということがある。)は、酸化鉄及び結着剤(以下、「負極用結着剤」ということがある。)を含有する負極合剤であって、負極用結着剤はポリエチレンを主成分とし、前記負極用結着剤は、示差走査熱量測定において、最大の熱吸収量を示す前記ポリエチレンに由来するピーク(以下、「第一のピーク」ということがある。)以外に、これに次ぐ熱吸収量を示すピーク(以下、「第二のピーク」ということがある。)を、80〜90℃の測定温度帯に有することを特徴とする。上記のような特定の結着剤を用いることで、十分な放電容量を有し、サイクル特性に優れた鉄−空気二次電池が得られる。
酸化鉄は、負極活物質であり、粒子状であることが好ましく、球状であってもよい。なお、本明細書においては、酸化鉄が球状以外の粒子である場合、粒子における最大長をその粒径とする。
酸化鉄は、そのD90、すなわち、粒子の累積粒径分布における積算量が90%となるときの粒径は、50nm以下であることが好ましい。負極の電極反応では、反応中間体としてFe(OH)(水酸化鉄(II))が生じるが、これは電子伝達性が低い一方、負極活物質である酸化鉄の表面を被覆するため、負極の表面から離れた内部の酸化鉄は反応し難い。しかし、酸化鉄のD90を上記のようにすることで、酸化鉄がFe(OH)で被覆された場合の電子伝達性がより向上する。なお、D90は、透過型電子顕微鏡(TEM)により、100個の粒子を任意に選択して測定したそれぞれの粒径(直径)から求めた値である。
また、同様の理由で、酸化鉄のD100は、好ましくは50nm以下、より好ましくは30nm以下、さらに好ましくは10nm以下である。ここで、「酸化鉄のD100が50nm以下である」とは、すべての酸化鉄の粒径が50nm以下であることを意味する。D100は、D90と同様に、透過型電子顕微鏡を用いて測定した粒子の粒径から求められる。
酸化鉄の粒径は、好ましくは1nm以上、より好ましくは2nm以上である。酸化鉄は、その粒径が小さいほど電気化学反応が進行する有効表面積が大きくなるため、電極反応活性が高くなる傾向があるが、粒径が小さ過ぎると酸化鉄の密度が低くなり、電池としてのエネルギー密度が低下することがある。これに対して、粒径を上記の下限値以上とすることで、エネルギー密度を低下させることなく電極反応活性をより高くできる。粒径は、透過型電子顕微鏡を用いることで測定できる。
前記負極用結着剤は、ポリエチレンを主成分とする。ここで、「ポリエチレンを主成分とする」とは、負極用結着剤において、ポリエチレンの占める比率が90質量%以上であることを意味し、100質量%、すなわち、ポリエチレンのみからなるものでもよい。
前記負極用結着剤は、示差走査熱量測定(DSC)を行ったときに、最大の熱吸収量を示す第一のピークと、この第一のピーク以外に、この第一のピークに次ぐ熱吸収量を示す第二のピークとを有する。そして、前記第二のピークを、80〜90℃の測定温度帯に有する。
前記第一のピークは、ポリエチレンに由来し、示差走査熱量測定を行った後の負極用結着剤を冷却し、再度示差走査熱量測定(再測定)を行ったときにも、同様の測定温度帯に観測されるものである。
一方、前記第二のピークは、示差走査熱量測定を行った後の負極用結着剤を冷却し、再度示差走査熱量測定(再測定)を行っても、80〜90℃の測定温度帯に観測されないものである。前記第二のピークは、第一のピークの由来となっているものよりも、分子量が小さいポリエチレンに由来すると推測され、示差走査熱量の最初の測定時に加熱によって高分子量化するので、示差走査熱量の再測定時には80〜90℃の測定温度帯に観測されないと推測される。
負極用結着剤は、前記第一及び第二のピークに由来するすべての成分の占める比率が、90質量%以上であることが好ましい。
前記負極用結着剤としては、市販品を用いてもよいし、公知の方法で製造したものを用いてもよい。前記負極用結着剤は、例えば、異なる条件で重合して得たポリエチレン同士を混合することで得られる。
前記負極用結着剤は粒子状であることが好ましく、球状であることがより好ましい。なお、本明細書においては、負極用結着剤が球状以外の粒子である場合、粒子における最大長をその粒径とする。
前記負極用結着剤は、平均粒径が20μm未満であることが好ましく、15μm以下であることがより好ましい。このようにすることで、負極合剤の結着力がより向上する。なお、ここで平均粒径とは、篩い分け試験で得られる重量百分率の50%にあたる粒径で、有効粒径(D50)のことを意味する。
負極合剤は、前記酸化鉄及び負極用結着剤以外に、本発明の効果を妨げない範囲内において、他の成分を含有していてもよい。前記他の成分の好ましい例としては、導電剤(負極導電剤)が挙げられる。
前記負極導電剤は公知のものでよく、その例としては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等の炭素材料が挙げられる。
負極合剤中の酸化鉄の含有量は、好ましくは25〜95質量%、より好ましくは35〜55質量%である。下限値以上とすることで、鉄−空気二次電池の充放電容量がより向上する。また、上限値以下とすることで、負極合剤の結着力が向上し、鉄−空気二次電池のサイクル特性がより向上する。
負極合剤中の負極用結着剤の含有量は、好ましくは0.5〜20質量%、より好ましくは5〜15質量%である。下限値以上とすることで、負極合剤の結着力が向上し、鉄−空気二次電池のサイクル特性がより向上する。また、上限値以下とすることで、鉄−空気二次電池の充放電容量がより向上する。
負極合剤中の負極導電剤の含有量は、酸化鉄100質量部に対して、好ましくは0〜150質量部、より好ましくは0〜120質量部である。負極導電剤の含有量が多いほど充放電容量が向上する傾向にあるが、上限値以下とすることで、負極合剤の結着力が向上し、鉄−空気二次電池のサイクル特性がより向上する。
負極合剤は、前記酸化鉄、負極用結着剤、及び必要に応じて他の成分を、一括で又は適当な順序で混合することで製造できる。これら成分の混合方法は特に限定されず、ボールミルやミキサー等を用いる公知の方法でよい。
<鉄−空気二次電池用の負極合剤スラリー>
本発明に係る鉄−空気二次電池用の負極合剤スラリー(以下、「負極合剤スラリー」ということがある。)は、前記負極合剤と、溶媒と、を含有することを特徴とする。
前記溶媒は、有機溶媒であることが好ましく、その例としては、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、エタノール、トルエン、キシレン、ヘキサン等が挙げられる。これらの溶媒は、必要に応じて加熱して用いてもよい。
前記溶媒としては、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記溶媒の種類及び使用量を調節することで、負極合剤スラリーの粘度を調節できる。
本発明に係る負極合剤スラリーは、前記負極合剤及び溶媒を混合することで、製造できる。これら成分の混合方法は特に限定されず、公知の方法でよい。
また、上記の負極合剤製造時において、前記酸化鉄、負極用結着剤、及び必要に応じて他の成分以外に、さらに溶媒を一括で又は適当な順序で混合することで製造してもよい。
負極合剤スラリー中の前記溶媒の含有量は、好ましくは25〜65質量%、より好ましくは35〜55質量%である。下限値以上とすることで、負極合剤スラリーの粘度が適度に低下して取り扱い性がより良好となり、上限値以下とすることで、後述する鉄−空気二次電池用の負極の製造時における溶媒の除去がより容易となる。
<鉄−空気二次電池用の負極及びその製造方法>
本発明に係る鉄−空気二次電池用の負極(以下、「負極」ということがある。)の製造方法は、前記負極合剤スラリーを集電体(負極集電体)に塗工する工程と、塗工された前記負極合剤スラリー中の溶媒を除去する工程と、を有することを特徴とする。かかる製造方法は、負極合剤スラリーとして、従来のものに代えて上記のものを用いること以外は、従来の負極の製造方法と同様とすることができる。
前記負極集電体の材質は、導電性を有するものであればよく、金属であることが好ましく、その例としては、銅、ニッケル等の単体金属や、ステンレス鋼等の合金が挙げられ、薄膜状に加工し易いという点からは、銅が好ましい。
負極集電体の形状は、シート状又はプレート状であることが好ましい。そして、三次元網目状であってもよく、三次元網目状の金属からなるものの例としては、住友電工社製「セルメット」が挙げられる。
負極合剤スラリーは、ドクターブレード法等の公知の方法で負極集電体に塗工すればよい。
塗工された負極合剤スラリー中の溶媒を除去することで、負極活物質を含む負極合剤層が負極集電体上に形成された負極が得られる。
負極合剤スラリー中の溶媒は、蒸発により除去することが好ましく、加熱、減圧及び通風のいずれかを単独で、又は2つ以上を組み合わせて蒸発させる方法が例示でき、少なくとも加熱を行うことで蒸発させることが好ましい。
溶媒を蒸発させるときの負極合剤スラリーの加熱温度は、好ましくは115〜135℃、より好ましくは115〜125℃である。このような範囲とすることで、負極合剤の結着力が向上し、鉄−空気二次電池のサイクル特性がより向上する。例えば、下限値以上とすることで、溶媒の残存量を容易に低減でき、負極合剤をより強固に負極集電体に固定できる。また、上限値以下とすることで、負極からの酸化鉄の脱落が抑制される。
溶媒を蒸発させるときの負極合剤スラリーの加熱時間は、加熱温度に応じて調節すればよいが、1〜24時間であることが好ましい。
溶媒の除去により形成された負極合剤層は、さらにプレスにより負極集電体上に圧着させることが好ましい。このようにすることで、特性がより良好な負極が得られる。
プレス時の圧力は、例えば、負極集電体が直径10mmの形状である場合、3〜20 Paであることが好ましく、5〜15Paであることがより好ましい。下限値以上とすることで、プレスによる効果が十分に得られ、上限値以下とすることで、負極合剤層の構造をより安定して維持できる。プレスは、常温(例えば、15〜25℃)で行うことが好ましい。
本発明に係る負極は、上記の製造方法で得られたことを特徴とし、負極集電体上に負極合剤層が形成されてなり、負極合剤層が異なる点以外は、従来の鉄−空気二次電池用の負極と同様の構成とすることができる。
例えば、負極は、シート状又はプレート状であることが好ましく、その厚さは5〜500μmであることが好ましい。
負極集電体上の負極合剤の量(負極合剤層の重さ)は、0.5〜50mg/cmであることが好ましく、1.5〜15mg/cmであることがより好ましい。
負極には、外部接続端子として負極リード線が接続されてもよい。そして、負極リード線は、負極集電体の負極合剤層が形成されていない部位に接続されることが好ましい。
負極リード線の材質は、導電性を有するものであればよく、金属であることが好ましく、その例としては、ニッケル、クロム、鉄、チタン等の単体金属や、2種以上のこれら単体金属からなる合金が挙げられ、ニッケル、ステンレス鋼(鉄−ニッケル−クロム合金)が好ましい。
本発明に係る負極は、示差走査熱量測定において、上記の第一のピーク及び第二のピークを有する特定の負極用結着剤を含有する負極合剤を用いることで、負極合剤層の結着力に優れ、酸化鉄等の構成成分や負極合剤自体の、負極合剤層や負極集電体からの脱落が抑制され、負極の構造が安定して維持される。
<鉄−空気二次電池>
本発明に係る鉄−空気二次電池は、前記負極、正極及び電解液を備えたことを特徴とし、負極が異なる点以外は、従来の鉄−空気二次電池と同様の構成とすることができる。
前記正極は、集電体(正極集電体)上に正極触媒層が形成されてなる。
前記正極集電体の材質は、導電性を有するものであればよく、金属であることが好ましく、その例としては、ニッケル、クロム、鉄、チタン等の単体金属や、2種以上のこれら単体金属からなる合金が挙げられ、ニッケル、ステンレス鋼(鉄−ニッケル−クロム合金)が好ましい。
正極集電体の形状は、メッシュ状又は多孔板状等であることが好ましい。
前記正極触媒層は、正極触媒を含有し、さらにこれ以外に、導電剤(正極導電剤)、結着剤(正極用結着剤)を含有することが好ましい。正極用結着剤を含有することで、正極触媒層は、正極集電体により安定して固定される。
前記正極触媒は、酸素を還元可能な材料であればよく、その例としては、非酸化物材料及び酸化物材料が挙げられる。
前記非酸化物材料の例としては、活性炭等の炭素材料;白金;イリジウム等が挙げられる。
前記酸化物材料の例としては、二酸化マンガン等のマンガン酸化物;チタン、タンタル、ニオブ、タングステン及びジルコニウムからなる群から選ばれる1種以上の金属を含むイリジウム酸化物;該イリジウム酸化物以外のイリジウム酸化物;一般式「ABO(式中、A及びBは、互いに異なる金属元素である。)」で表されるペロブスカイト型複合酸化物等が挙げられる。
正極触媒は、二酸化マンガン、白金、又は前記ペロブスカイト型複合酸化物であることが好ましい。前記ペロブスカイト型複合酸化物は、AサイトにLa(ランタン)、Sr(ストロンチウム)及びCa(カルシウム)からなる群から選ばれる少なくとも2種の元素を有し、BサイトにMn(マンガン)、Fe(鉄)、Cr(クロム)及びCo(コバルト)からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を有するものが好ましい。これらの中でも、白金は、酸素の還元に対する触媒活性が高いため好ましい。また、前記ペロブスカイト型複合酸化物は、酸素の吸蔵放出能を有するため好ましい。
前記正極導電剤は、正極触媒層の導電性を向上させることができるものであればよく、前記負極導電剤と同様のものが挙げられる。
前記正極用結着剤は、電解液に溶解しないものであればよく、その材質の例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド、ポリクロロトリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体等のフッ素樹脂が挙げられる。
正極は、例えば、正極触媒、並びに必要に応じて正極導電剤及び/又は正極用結着剤に溶媒を添加し、混合して得られた組成物を、正極集電体に塗工し、前記溶媒を除去して正極触媒層を形成することで得られる。このときの溶媒は、負極合剤スラリー中の溶媒と同様のものでもよいが、正極導電剤の種類に応じて適宜選択することが好ましい。前記組成物の塗工は、負極製造時の負極合剤スラリーの塗工と同様に行えばよく、溶媒の除去も、負極合剤スラリー中の溶媒の除去と同様に行えばよい。
正極には、外部接続端子として正極リード線が接続されてもよい。そして、正極リード線は、正極集電体の正極触媒層が形成されていない部位に接続されることが好ましい。
正極リード線の材質は、導電性を有するものであればよく、金属であることが好ましく、その例としては、ニッケル、クロム、鉄、チタン等の単体金属や、2種以上のこれら単体金属からなる合金が挙げられ、ニッケル、ステンレス鋼(鉄−ニッケル−クロム合金)が好ましい。
前記電解液は、水系溶媒又は非水系溶媒に電解質が溶解されたものが好ましい。
水系溶媒を用いた電解液の例としては、電解質として水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)及び塩化アンモニウム(NHCl)からなる群から選ばれる1種以上が溶解した水溶液が挙げられる。この場合、前記水溶液中の電解質の濃度は、1〜99質量%であることが好ましく、3〜60質量%であることがより好ましく、5〜40質量%であることがさらに好ましい。
電解液は、電解質以外に水素発生抑制剤を含有することが好ましい。電解液が水素発生抑制剤を含有することにより、副反応である水素生成反応が抑制され、その結果、鉄−空気二次電池の充放電容量が増大する。
水素発生抑制剤の例としては、金属硫化物が挙げられ、なかでもアルカリ金属硫化物が好ましく、硫化カリウム(KS)がより好ましい。
電解液中の水素発生抑制剤の濃度は、電池反応を損なわない範囲で適宜調節すればよい。
鉄−空気二次電池は、例えば、前記負極、セパレータ及び前記正極がこの順に積層され、前記電解液がこれら負極、セパレータ及び正極に接触するように充填され、構成される。負極は、負極合剤層がセパレータと対向するように配置され、正極は、正極集電体がセパレータと対向するように配置される。
さらに、鉄−空気二次電池は、前記負極、セパレータ、前記正極及び酸素拡散膜がこの順に積層されたものが好ましい。この場合、前記酸素拡散膜は、正極の正極触媒層と対向するように配置される。酸素拡散膜は、正極への酸素(空気)の供給を促進する。
前記セパレータの材質は、電解質が透過可能で絶縁性を有するものであればよく、その例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂が挙げられる。電解液が水溶液である場合には、これらポリオレフィン又はフッ素樹脂が親水性化処理されたものを用いてもよい。
前記セパレータは、不織布又は多孔質膜であることが好ましい。
前記酸素拡散膜の材質は、酸素(空気)が透過可能なものであればよく、その例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂が挙げられる。
前記酸素拡散膜は、多孔性であることが好ましい。
図1は、本発明に係る鉄−空気二次電池における、前記負極、セパレータ、正極及び酸素拡散膜が積層された積層構造体を例示する概略断面図である。
ここに示す積層構造体1は、負極2、セパレータ3、正極4及び酸素拡散膜5がこの順に積層されてなる。
負極2は、負極集電体21上に負極合剤層22が形成されてなるものである。また、正極4は、正極集電体41上に正極触媒層42が形成されてなるものである。そして、負極2は、負極合剤層22の負極集電体21との接触面とは反対側の主面が、セパレータ3の一方の主面と対向及び接触して配置され、正極4は、正極集電体41の正極触媒層42との接触面とは反対側の主面が、セパレータ3の他方の主面(前記「一方の主面」とは反対側の面)と対向及び接触して配置されている。
酸素拡散膜5は、その一方の主面が、正極触媒層42の正極集電体41との接触面とは反対側の主面と対向及び接触して配置されている。
電解液(図示略)は、積層構造体1の周縁部に沿って、負極2、セパレータ3及び正極4に接触するように充填される。
なお、本発明における積層構造体は、ここに示すものに限定されず、例えば、本発明の効果を妨げない範囲内において、図1に示す構成の一部が変更されたものでもよい。
本発明に係る鉄−空気二次電池は、前記負極を備えていることで、十分な放電容量を有し、充放電を繰り返しても放電容量の低下が抑制され、サイクル特性に優れる。
以下、具体的実施例により、本発明についてさらに詳しく説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例において、「SUS」とは「ステンレス鋼」を意味する。
本実施例では、負極用結着剤として下記ポリエチレンを用いた。
結着剤(1):球状ポリエチレン製粒子(住友精化社製「LE−1080」、平均粒径6μm)
結着剤(2):球状ポリエチレン製粒子(住友精化社製「LE−2080」、平均粒径10μm)
<結着剤の示差走査熱量の測定>
前記結着剤の示差走査熱量を、以下の方法で測定した。すなわち、Rigaku社製「Thermal Plus TG 8100」を用い、結着剤をSUSパンに5mg入れ、昇温速度15℃/分で結着剤を150℃まで昇温させて測定した。
その結果、結着剤(1)では、測定温度帯105〜110℃に、最大の熱吸収量を示すポリエチレンに由来するピーク(第一のピーク)が観測され、さらに、この熱吸収量に次いで大きい熱吸収量を示すピーク(第二のピーク)が、80〜90℃の測定温度帯に観測された。測定結果を図2に示す。測定終了後、測定に供した結着剤(1)を冷却し、同じ条件で再度示差走査熱量を測定したところ、先の測定で80〜90℃の測定温度帯に観測されたピーク(第二のピーク)は、観測されなかった。
一方、結着剤(2)では、測定温度105℃付近に、ポリエチレンに由来するピークが観測されたが、80〜90℃の測定温度帯に、別途ピークは観測されなかった。
<負極合剤スラリーの製造>
[実施例1]
酸化鉄(アルドリッチ社製Fe、品番544884−5G、平均粒径50nm未満)50質量部、及びアセチレンブラック(電気化学工業社製)50質量部を、ボールミルにより24時間乾式混合した。
次いで、得られた混合物90質量部と、結着剤として結着剤(1)10質量部と、を混合して負極合剤とし、ここへさらにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)90質量部を添加して混合することで、インク状の負極合剤スラリー(1)を得た。
[比較例1]
結着剤(1)に代えて結着剤(2)を用いたこと以外は、実施例1と同様に負極合剤スラリー(R1)を製造した。
<負極の製造>
[実施例2]
負極合剤スラリー(1)をSUS304シート上に塗布し、120℃で12時間乾燥させることにより、塗布電極を得た。この塗布電極のSUS304シート上に載っている負極合剤の量(負極合剤層の重さ)は、2mg/cmであった。また、なお、この負極合剤の量は、以下に示す比較例2〜5でも同様である。
さらに、この塗布電極を直径10mmの円板状に打ち抜いた後、得られた円板状電極をSUS304メッシュに、圧力10Paでプレスすることで、SUS304メッシュに圧着された負極(1)とした。SUS304メッシュを除いた負極(1)の厚さは50〜100μmであった。
[比較例2]
負極合剤スラリー(1)に代えて負極合剤スラリー(R1)を用いたこと以外は、実施例2と同様に負極(R1)を製造した。
[比較例3]
負極合剤スラリー(1)の乾燥温度を、120℃に代えて140℃としたこと以外は、実施例2と同様に負極(R2)を製造した。
[比較例4]
負極合剤スラリー(1)の乾燥温度を、120℃に代えて160℃としたこと以外は、実施例2と同様に負極(R3)を製造した。
[比較例5]
負極合剤スラリー(1)の乾燥温度を、120℃に代えて110℃としたこと以外は、実施例2と同様に負極の製造を試みたが、負極合剤がSUS304シートから剥離してしまい、負極を製造できなかった。
<鉄−空気二次電池のサイクル特性の評価>
上記で得られた各SUSメッシュ付き負極を用いて三電極式電気化学セル(以下、「セル」と略記する)を構成し、その充放電試験を行うことで、これら負極を用いた場合の鉄−空気二次電池のサイクル特性を評価した。具体的には、以下の通りである。
(三電極式電気化学セルの作製)
各SUSメッシュ付き負極(負極(1)、(R1)〜(R3))について、その負極が圧着されていないSUSメッシュのみの部位に、SUS304線(ニラコ社製、直径1.0mm)の一端を溶接して、作用極とした。そして、この作用極と、対極として白金メッシュ(ニラコ社製、100メッシュ)と、参照極としてHg/HgO電極(インターケミ社製)と、をそれぞれ用い、電解液として8モル/Lの水酸化カリウム水溶液を用いて、セル(1)、(R1)〜(R3)を構成した。なお、前記水酸化カリウム水溶液は、溶存酸素の影響を排除するために、あらかじめ窒素ガスで30分間バブリングしてから用いた。
(三電極式電気化学セルの充放電試験)
得られたセル(1)、(R1)〜(R3)について、下記方法により充放電試験を行い、サイクル特性を評価した。
充放電試験には、長野社製充放電試験装置「BTS2004H」を用いた。セルは、電解液を電極へ充分にしみ込ませるため、作製後24時間、開回路で放置した。そして、下記条件で充放電を行った。
充電は、定電流0.5mA/cmで行い、電圧が参照極(Hg/HgO電極)に対して−1.15Vに達したら、−1.15Vで充電容量が合計1007mAh/gになるまで定電圧で行った。放電は、定電流0.2mA/cmで、電圧が参照極(Hg/HgO電極)に対して−0.1Vとなるまで行った。試験は25℃の窒素ガス雰囲気下で行い、充電(電圧が下がる方向、すなわち、鉄の還元反応に相当する)から行い、充電終了後放電を行い、これを1サイクルとして繰り返し行うことで、充放電試験を行った。充電及び放電の間には、1時間の休止時間を設けた。1〜4サイクル目はエージングとし、5サイクル目から電気容量(mAh/g)を測定した。電気容量は、負極に含有されるすべての鉄元素がFeを構成していると仮定し、Fe1gあたりの容量として求めた。Feの含有量(質量)は、原子吸光測定により鉄元素の含有量(質量)を求め、これをFeの量へ換算することで求めた。5サイクル目及び10サイクル目の放電容量の測定結果を表1に示す。
Figure 2013134838
上記結果から明らかなように、実施例2の負極(1)を用いたセル(1)は、5サイクル目及び10サイクル目のいずれの放電容量も優れており、容量維持率も高く、サイクル特性にすぐれていた。これに対して、比較例2の負極(R1)を用いたセル(R1)は、5サイクル目及び10サイクル目のいずれの放電容量も不十分であった。このように、負極において特定の結着剤を用いることで、十分な放電容量を有し、サイクル特性に優れる鉄−空気二次電池が得られることを確認できた。
一方、比較例3の負極(R2)を用いたセル(R2)、及び比較例4の負極(R3)を用いたセル(R3)は、5サイクル目及び10サイクル目のいずれの放電容量も不十分であり、サイクル特性も劣っていた。セル(R2)及び(R3)では、酸化鉄の負極からの脱落が認められ、これが放電容量低下の原因であると推測された。
(電解液が水素発生抑制剤を含有する三電極式電気化学セルの作製と充放電試験)
負極としては負極(1)を用い、電解液としては、8モル/Lの水酸化カリウム水溶液に代えて、水素発生抑制剤である硫化カリウム(KS)をさらに0.1/モルL含有する、8モル/Lの水酸化カリウム水溶液を用いたこと以外は、上記と同様に三電極式電気化学セルとしてセル(2)を構成し、充放電試験を行い、放電容量とサイクル特性を評価した。
その結果、5サイクル目の放電容量は610mAh/gであり、10サイクル目の放電容量は672mAh/gで最大となり、水素発生抑制剤を用いていないセル(1)よりも、さらに放電容量とサイクル特性に優れていた。これは、水素発生抑制剤を用いたことで、充電時に電極内部での水素の発生が抑制され、電極からの酸化鉄の脱落が高度に抑制されたためであると推測された。
本発明は、エネルギー分野で利用可能である。
1・・・積層構造体、2・・・負極、21・・・負極集電体、22・・・負極合剤層、3・・・セパレータ、4・・・正極、41・・・正極集電体、42・・・正極触媒層、5・・・酸素拡散膜

Claims (10)

  1. 酸化鉄及び結着剤を含有する鉄−空気二次電池用の負極合剤であって、
    前記結着剤はポリエチレンを主成分とし、
    前記結着剤は、示差走査熱量測定において、最大の熱吸収量を示す前記ポリエチレンに由来するピーク以外に、これに次ぐ熱吸収量を示すピークを、80〜90℃の測定温度帯に有することを特徴とする鉄−空気二次電池用の負極合剤。
  2. 前記結着剤の平均粒径が20μm未満であることを特徴とする請求項1に記載の鉄−空気二次電池用の負極合剤。
  3. 前記結着剤が球状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄−空気二次電池用の負極合剤。
  4. さらに導電剤を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の鉄−空気二次電池用の負極合剤。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の鉄−空気二次電池用の負極合剤と、溶媒と、を含有することを特徴とする鉄−空気二次電池用の負極合剤スラリー。
  6. 請求項5に記載の鉄−空気二次電池用の負極合剤スラリーを集電体に塗工する工程と、塗工された前記負極合剤スラリー中の溶媒を除去する工程と、を有することを特徴とする鉄−空気二次電池用の負極の製造方法。
  7. 塗工された前記負極合剤スラリーを115〜135℃で乾燥させることにより、前記溶媒を除去することを特徴とする請求項6に記載の鉄−空気二次電池用の負極の製造方法。
  8. 請求項6又は7に記載の製造方法で得られたことを特徴とする鉄−空気二次電池用の負極。
  9. 請求項8に記載の鉄−空気二次電池用の負極、正極及び電解液を備えたことを特徴とする鉄−空気二次電池。
  10. 前記電解液が水素発生抑制剤を含有することを特徴とする請求項9に記載の鉄−空気二次電池。
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