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JP2013504078A - 特定の場所の領域を表す蒸発量を推定するための方法およびシステム、蒸発量を推定するためのデータロガー装置およびデータロギングキット - Google Patents

特定の場所の領域を表す蒸発量を推定するための方法およびシステム、蒸発量を推定するためのデータロガー装置およびデータロギングキット Download PDF

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JP2013504078A JP2012530378A JP2012530378A JP2013504078A JP 2013504078 A JP2013504078 A JP 2013504078A JP 2012530378 A JP2012530378 A JP 2012530378A JP 2012530378 A JP2012530378 A JP 2012530378A JP 2013504078 A JP2013504078 A JP 2013504078A
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ジョン サベージ マイケル
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ユニバーシティ オブ クワズル−ナタル
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Abstract

本発明は、特定の場所の領域を表す蒸発量を推定するための方法およびシステムに関する。その方法は、気温情報を受信し、受信した気温情報を用いて、その特定の場所の少なくとも平均気温、気温の標準偏差および気温の歪み度を決定し、その特定の場所での土壌熱フラックスと放射収支量をそれぞれ示す土壌熱フラックス情報と放射収支量情報を受信し、その特定の場所に関連する少なくとも決定した平均気温、気温の標準偏差および気温の歪み度を用いることにより、その特定の場所での顕熱フラックスを決定し、決定した顕熱フラックス、受信した土壌熱フラックス情報および受信した放射収支量情報を用いることにより、その特定の場所での蒸発量の推定値を決定するステップを含む。

Description

本発明は、実質的にリアルタイムで、例えば数十分ごとに、顕熱フラックスと、したがってある領域を表す蒸発量を推定するための方法およびシステムに関する。本発明はまた、蒸発量を推定するためのデータロガー装置およびデータロギングキットに関する。
蒸発量は地表面での水収支の主要な構成要素である。蒸発量を決定することは水資源を管理するために重要であるが、蒸発量が直接測定されることはほとんどなく、通常別の測定値から推量される。例えば、自動気象観測点からのデータにより、草の基準蒸発量と背が高い作物の基準蒸発量をほぼリアルタイムで推定することが可能になる。この方法の不都合な点は、実際の蒸発量をオフラインで計算するために作物因子(K)が必要になる(実際の蒸発量=K×草の基準蒸発量)ということである。作物因子は、作物の種類や、作物の成長段階、管理の実施によって変動する。
蒸発量を決定する他の方法および/またはシステムは計算負荷が高く、ほぼリアルタイムで蒸発量を推定することができない。また、蒸発量を決定する他の方法および/またはシステムは、法外な費用がかかるか、手間がかかるか、または動作させるのに特別な技能が必要である。
安価かつ低出力であり適度に正確なシステムであって、数十分ごとに蒸発量を推定することができ較正する必要がないシステムが求められている。
本発明の一目的は、少なくとも、上記の問題と必要性に対処することである。
本発明の第1の態様によれば、特定の場所の領域を表す顕熱フラックスを実質的に数十分ごとに推定する方法が提供され、その方法は、
特定の場所の温度センサから気温情報を受信するステップと、
受信した気温情報を用いて、実質的に数十分ごとに、特定の場所に関連する平均気温、気温の標準偏差および気温の歪み度を決定するステップと、
特定の場所に関連する、少なくとも決定した平均気温、気温の標準偏差および気温の歪み度を用いることにより、特定の場所に関連する顕熱フラックスを実質的に数十分ごとに決定するステップと
を含む。
その方法は、キャノピー面上の2層間の気温差から大気の安定条件を決定するステップを含んでもよい。その代わりに、またはそれに加えて、その方法は、ある定められた時間遅れに関する3次の気温構造関数から上記大気の安定条件を決定するステップを含んでもよい。
その方法は、好ましくは、顕熱フラックスを実質的にリアルタイムで推定するステップを含んでもよい。
本発明の第2の態様によれば、特定の場所の領域を表す蒸発量を推定する方法が提供され、その方法は、
特定の場所の温度センサから気温情報を受信するステップと、
受信した気温情報を用いて、実質的に数十分ごとに、特定の場所での少なくとも平均気温、気温の標準偏差および気温の歪み度を決定するステップと、
特定の場所での土壌熱フラックスを示す土壌熱フラックス情報を受信するステップと、
特定の場所での放射収支量を示す放射収支量情報を受信するステップと、
特定の場所に関連する、少なくとも決定した平均気温、気温の標準偏差および気温の歪み度を用いることにより、特定の場所での顕熱フラックスを実質的に数十分ごとに決定するステップと、
決定した顕熱フラックス、受信した土壌熱フラックス情報および受信した放射収支量情報を用いることにより、特定の場所での蒸発量の推定値を実質的に数十分ごとに決定するステップと
を含む。
その方法は、実質的にリアルタイムか、ほぼリアルタイムか、または数十分ごとに蒸発量を推定するステップを含んでもよい。
その方法は、動かすことができるかまたは持ち運ぶことができ、実質的にリアルタイムで気温の歪み度を決定する統計モーメント関数を備えるデータロガー装置から、気温の歪み度を示す気温情報を受信するステップを含んでもよい。その代わりに、またはそれに加えて、その方法は、データロガーから受信した気温データに関連する統計モーメント情報から実質的にリアルタイムで気温の歪み度を決定するステップを含んでもよい。
その方法は、
実質的にリアルタイムで気温の構造関数C を決定するステップと、
決定した気温の構造関数C を用いて実質的にリアルタイムで屈折率の構造パラメタC を決定するステップと
を含んでもよい。
特に、その方法は、
第1および第2の気温センサのそれぞれによって測定された気温の間の気温差情報を受信するステップと、
受信した気温差情報および第1の温度センサと第2の温度センサの間のセンサ距離を用いて、気温の構造関数C を決定するステップと
を含んでもよい。
その方法は、ユーザからセンサ距離を受信するステップを含んでもよい。その代わりに、またはそれに加えて、センサ距離は予め指定された距離である。
その方法は、気温差センサから気温差情報を受信するステップを含んでもよい。温度差センサは、既知のセンサ距離だけ間隔を空けた第1および第2の温度センサを備えてもよい。そのセンサ距離は、特定のまたはユーザにより定められたセンサ距離でもよい。
その方法は、慣性副層(inertial sub−layer)内で気温の歪み度を調整することを含む温度分散方法によって顕熱フラックスを決定するステップを含んでもよい。温度分散方法は、モニン・オブコフの相似則(MOST)に依拠してもよい。
その方法は、決定した屈折率の構造パラメタC を用いて、MOSTを用いた反復法を介してオフラインで顕熱フラックスを決定するステップを含んでもよい。
その方法は、ユーザが指定した時間遅れについての気温構造関数を介して、粗度副層(roughness sub−layer)について顕熱フラックスを決定するステップを含んでもよい。特に、その方法は、3次の気温構造関数から顕熱フラックスを決定するステップを含んでもよい。
蒸発量の推定値を決定するステップは、決定した顕熱フラックスと受信した土壌熱フラックスを放射収支量から減じることを含んでもよい。
その方法は、2次、3次および5次の気温構造関数をそれぞれ決定するステップを含んでもよい。その方法は、決定した気温構造関数を用いて、典型的には、決定した2次、3次および5次の気温構造関数を用いることにより、表面更新方法を介してオフラインで顕熱フラックスを決定するステップを含んでもよい。
その方法は、
特定の場所に関連する相対湿度情報を受信するステップと、
特定の場所に関連する風速情報を受信するステップと、
草の基準蒸発量を決定するステップと、
背が高い作物の基準蒸発量を決定するステップと
をさらに含んでもよい。
本発明の第3の態様によれば、特定の場所の領域を表す蒸発量を推定するためのシステムが提供され、そのシステムは、
特定の場所の温度センサから気温情報を受信するように構成された気温受信機モジュールと、
受信した気温情報を用いて、実質的に数十分ごとに、特定の場所での少なくとも平均気温、気温の標準偏差および気温の歪み度を決定するように動作可能なプロセッサと、
特定の場所の土壌熱フラックスを示す土壌熱フラックス情報を受信するように構成された土壌熱フラックス受信機モジュールと、
特定の場所に関連する放射収支量を示す放射収支量情報を受信するように構成された放射収支量受信機モジュールと、
特定の場所での少なくとも決定した平均気温、気温の標準偏差および気温の歪み度を実質的に数十分ごとに用いることにより、特定の場所に関連する顕熱フラックスを実質的にリアルタイムで決定するように構成された顕熱フラックス決定モジュールと、
少なくとも決定した顕熱フラックス、受信した土壌熱フラックス情報および受信した放射収支量情報を用いることにより、特定の場所の蒸発量のレベルの推定値を実質的にリアルタイムで決定するように構成された蒸発量決定モジュールと
を備える。
少なくとも気温受信機モジュールは、動かすことができるかまたは持ち運ぶことができるデータロガー装置と通信可能なように連結してもよく、データロガー装置は、実質的にリアルタイムで気温の歪み度を決定する統計モーメント関数を含んでもよい。
慣性副層内で気温の歪み度を調整することを含む温度分散方法によって顕熱フラックスを決定するように、顕熱フラックス決定モジュールを構成してもよい。温度分散方法は、モニン・オブコフの相似則(MOST)に依拠してもよい。
蒸発量決定モジュールは、決定した顕熱フラックスと受信した土壌熱フラックスを放射収支量から減じることにより、蒸発量の推定値を決定するように構成してもよい。
そのシステムは、
実質的にリアルタイムで気温の構造関数C を決定し、
決定した気温の構造関数C を用いて実質的にリアルタイムで屈折率の構造パラメタC を決定する
ように構成してもよい。
そのシステムは、さらに、
第1および第2の気温センサのそれぞれによって測定された気温の間の気温差情報を受信し、
第1の温度センサと第2の温度センサの間のセンサ距離を決定または受信し、
受信した気温差情報および決定または受信したセンサ距離を用いて、気温の構造関数C を決定する
ように構成してもよい。
本発明の第4の態様によれば、命令を組み込んだ機械読取り可能な媒体が提供され、その命令は、機械によって実行されたときに、その機械に、
特定の場所の温度センサから気温情報を受信させ、
受信した気温情報を用いて、実質的に数十分ごとに、特定の場所に関連する平均気温、気温の標準偏差および気温の歪み度を決定させ、
特定の場所に関連する土壌熱フラックスを示す土壌熱フラックス情報を受信させ、
特定の場所に関連する放射収支量を示す放射収支量情報を受信させ、
特定の場所に関連する、少なくとも決定した平均気温、気温の標準偏差および気温の歪み度を実質的に数十分ごとに用いることにより、特定の場所に関連する顕熱フラックスを実質的に数十分ごとに決定させ、
少なくとも決定した顕熱フラックス、受信した土壌熱フラックス情報および受信した放射収支量情報を用いることにより、特定の場所の蒸発量のレベルの推定値を実質的に数十分ごとに決定させる。
その機械読取り可能な媒体は、機械に、
実質的にリアルタイムで気温の構造関数C を決定させ、
決定した気温の構造関数C を用いて実質的にリアルタイムで屈折率の構造パラメタC を決定させてもよい。
その機械読取り可能な媒体は、機械にさらに、
第1および第2の気温センサのそれぞれによって測定された気温の間の気温差情報を受信させ、
第1の温度センサと第2の温度センサの間のセンサ距離を決定または受信させ、
受信した気温差情報および決定または受信したセンサ距離を用いて、気温の構造関数C を決定させてもよい。
一実施例では、その機械はデータロガー装置でもよい。したがって、その機械読取り可能な媒体は、データロガー装置によって実行可能な埋め込みのコードを含んでもよい。
本発明の第5の態様によれば、データロガー装置が提供され、そのデータロガー装置は、
特定の場所の温度センサから気温情報を受信するための手段と、
受信した気温情報を用いて、実質的に数十分ごとに、特定の場所に関連する平均気温、気温の標準偏差および気温の歪み度を決定するための手段と、
特定の場所に関連する土壌熱フラックスを示す土壌熱フラックス情報を受信するための手段と、
特定の場所に関連する放射収支量を示す放射収支量情報を受信するための手段と、
特定の場所に関連する、少なくとも決定した平均気温、気温の標準偏差および気温の歪み度を用いることにより、特定の場所に関連する顕熱フラックスを実質的に数十分ごとに決定するための手段と、
少なくとも決定した顕熱フラックス、受信した土壌熱フラックス情報および受信した放射収支量情報を用いることにより、特定の場所の蒸発量のレベルの推定値を実質的に数十分ごとに決定するための手段と
を含む。
その装置は、
実質的にリアルタイムで気温の構造関数C を決定するための手段と、
決定した気温の構造関数C を用いて実質的にリアルタイムで屈折率の構造パラメタC を決定するための手段と
を備えてもよい。
その装置は、
第1および第2の気温センサのそれぞれによって測定された気温の間の気温差情報を受信するための手段と、
第1の温度センサと第2の温度センサの間のセンサ距離を決定または受信するための手段と、
受信した気温差情報および決定または受信したセンサ距離を用いて、気温の構造関数C を決定するための手段と
をさらに備えてもよい。
そのデータロガー装置は、好ましくは、少なくとも気温の歪み度を決定するような統計モーメント命令を用いるデータロガーでもよい。そのデータロガー装置は、3次のモーメント、平均気温および気温の標準偏差から歪み度を決定するように構成してもよい。
本発明の第6の態様によれば、データロギングキットが提供され、そのデータロギングキットは、
上記のデータロガー装置と、
第1の気温センサおよび
第1の気温センサから予め定められた水平センサ距離だけ間隔を空けた第2の気温センサ
を備える気温差センサと
を備える。
少なくとも蒸発量システムを示す、本明細書に記載した一実施例によるシステムの概略図を示す。 図1の蒸発量システムのより詳細な概略図を示す。 一実施例による方法の高レベルのフローチャートを示す。 一実施例による別の方法の高レベルのフローチャートを示す。 一実施例による気温差センサの概略図を示す。
以下の記載では、本開示の実施形態を完全に理解できるようにするために、説明の目的で、多数の具体的な詳細事項を述べる。しかしながら、これらの具体的な詳細事項がなくても本開示を実施できることは、当業者であれば明らかであろう。
図面の図1、図2および図5を参照すると、特定の場所またはキャノピー領域の蒸発量の推定値を決定するためのシステムを、参照符号10で概略的に示している。システム10は、モニン・オブコフの相似則(MOST)を適用する慣性層についてほぼリアルタイムで蒸発量を推定する観測点を都合よく備えてもよい。
システム10は、(3つ組または並列の)(1つまたは複数の)細線熱電対12、例えば高頻度の気温測定用の被覆されておらず自然に通気する細線(75μm)の熱電対、(1つまたは複数の)土壌熱フラックス・プレート14、放射収支計16および土壌・温度センサ18と通信可能なように連結されて、それらのそれぞれから土壌熱フラックス情報を受信する。他の実施例(図示せず)では、(1つまたは複数の)細線熱電対12、(1つまたは複数の)土壌熱フラックス・プレート14、放射収支計16および土壌・温度センサ18がシステム10の一部を形成してもよい。
システム10は、システム10によって実行される機能のタスクに対応する複数のコンポーネントまたはモジュールを備えてもよい。この点に関して、本明細書の文脈における「モジュール」は、特定の関数、演算、処理または手続きを実現するための、特定可能なコードの一部分、計算処理上のもしくは実行可能な命令、データまたは計算処理上のオブジェクトを含むものと理解されよう。したがって、モジュールはソフトウェアで実施する必要はなく、モジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組合せで実施してもよい。さらに、モジュールは、必ずしも1つの装置に集約されている必要はなく、複数のデバイスにわたって広がっていてもよい。
特に、システム10は、特定の領域または場所に関連する気温情報を受信するように構成された気温受信機モジュール20を備える。システム10は、受信した気温情報を用いてその領域に関連する平均気温
Figure 2013504078
、気温の標準偏差σ、および/または気温の歪み度もしくは気温歪み度Sを決定するように構成されたプロセッサ21を備えてもよい。他の実施例では、気温受信機モジュール20は、平均気温
Figure 2013504078
、気温の標準偏差σ、および/または気温の歪み度もしくは気温歪み度Sを受信するように構成される。
プロセッサ21は、好適には、システム10の動作を制御するように構成してもよい。プロセッサ21は1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、またはいかなる他の適当な計算装置、リソース、ハードウェア、ソフトウェア、もしくは埋め込みの論理回路でもよいということが理解されよう。
システム10、特にモジュール20は、データロガーまたはデータロガー装置(図示せず)と通信可能なように連結して、そこから気温情報を受信してもよい。データロガー装置は、熱電対12と連結するかまたは熱電対12をオプションとして備えて、そこから気温情報を取得してもよい。同様に、データロガー装置はまた、土壌熱フラックス・プレート14、放射収支計16、センサ18、および/またはシステム10により用いられるいかなる他の(1つまたは複数の)センサ(図示せず)と連結するかまたはそれらを備えて、以下で記載するようにシステム10用にそれぞれからデータを受信してもよい。
データロガー装置は、好適には、システム10またはデータロガー装置が実質的にリアルタイムで気温の歪み度を決定するのに役立つ統計モーメント命令を含む。
統計モーメント命令は、Campbell Scientific,Incによって、市販されているデータロガーの多くに、例えば型式名CR1000、CR3000およびCR5000で販売されているものに、すでにインストールされている。しかしながら、低価格帯に近いデータロガー(例えば型式名CR1000)では、本明細書に記載した方法およびシステムを実施するのに必要なコードを効率よく実行するには遅すぎるかもしれない。
気温の歪み度は数十分ごとに決定してもよい。オンラインで決定した気温歪み度は、平均からの気温の偏差の3乗の、ある時間間隔にわたる和を含む。特に、以下の式を介して気温の歪み度Sを決定してもよい。
Figure 2013504078
ここで、σは平均期間にわたる気温の標準偏差、Tは平均期間内のi番目の気温標本、
Figure 2013504078
は平均気温、nは平均期間中の気温測定値の個数である。10Hzの気温測定で平均期間が30分の場合、nは18000になる。
Figure 2013504078
の項は、データロガーによって与えられる、平均期間のそれぞれについてのモーメント値に対応する。平均期間は、典型的には数十分(30分)である。
一実施例では、好適には、本明細書に記載したシステム10の機能を提供するようにデータロガー装置が構成されるように、システム10またはその一部をデータロガー装置の中に設けてもよい。その代わりに、またはそれに加えて、リモートに設置されたコンピュータなどの計算装置の内部またはその計算装置上に、システム10またはその一部を設けてもよい。後者の実施例では、データロガー装置は、好適には、データロガー装置がリモートで情報をシステム10に通信できるようにする適当なモデム、例えばワイヤレスモデムを備えてもよい。
システム10は、土壌熱フラックス・プレート14またはデータロガー装置から、土壌熱フラックス情報Sを受信するように構成された土壌熱フラックス受信機モジュール22をさらに備える。土壌熱フラックス情報は、その場所、特に、予め定められた深さでの土壌の温度、土壌の含水量および土壌の熱フラックスに関連する土壌熱フラックスSを示す。この点に関して、「情報」は、本明細書中で当てはまる場合には、それぞれのセンサによって測定された量または値を示すものとする。
システム10はまた、放射収支計16またはデータロガー装置からその領域に関連する放射収支量Rnetを示す放射収支量情報を受信するように構成された放射収支量受信機モジュール24を備える。
システム10は、顕熱フラックス決定モジュール26を備える。モジュール26は、都合よく、少なくとも受信した気温情報を用いることにより、オンラインでまたは実質的にほとんどリアルタイムで、その領域に関連する顕熱フラックスHを決定するように構成される。モジュール26は、以下で述べる色々な方法を介して顕熱フラックスHを決定するように構成してもよい。
特に、顕熱フラックス決定モジュール26は、好ましくは、慣性副層内で、温度分散またはフラックス分散の方法によって、顕熱フラックスH、すなわちHTVを決定するように構成され、そのHTVは、受信または決定した空気の歪み度を用いて、歪み度に対する補正がなされる。温度分散方法は、典型的には、モニン・オブコフの相似則(MOST)に依拠している。
特に、モジュール26は、以下の式によりオンラインで顕熱フラックスHTVを決定する。
Figure 2013504078
ここで、ρは空気の密度(kgm−3)、cは一定圧力での空気の比熱容量(Jkg−1−1)、gは重力加速度(ms−2)、zは測定高度(m)であり、k=0.41である。ここで、σ(℃)は所与の期間内にオンラインで決定した気温の標準偏差、
Figure 2013504078
は平均気温(℃)である。
Figure 2013504078
に留意されたい。キャノピー面上の2層間の気温差および/または3次の気温構造関数S(r)から、安定条件がオンラインで決定される。ここで、rは気温の時間遅れである。
すると、歪み度の調整を伴うオンラインの温度分散方法は、平均気温
Figure 2013504078
、気温の標準偏差σおよび気温歪み度Sに依拠しているということに注目すべきである。2分および30分の期間ごとに取得される気温情報のこの3つ組により、H=HTVを計算できるようになり、大気の安定状態がS(r)から決定され、その状態が大気の2層間の気温差の符号を用いて確認される。
システム10はまた、好適には、蒸発量決定モジュール28を備える。蒸発量決定モジュール28は、少なくとも決定した顕熱フラックスH、受信した土壌熱フラックス情報S、および受信した放射収支量情報Rnetを用いることにより、実質的にリアルタイムで、例えば30分ごとに、その領域の蒸発量のレベルの推定値LEを決定するように構成される。決定した顕熱フラックス、例えばHTV(気温歪み度に対して補正したもの)および受信した土壌熱フラックス情報Sを、受信した放射収支量情報Rnetから以下の式
LE=LETV=Rnet−S−HTV
に従って減じることにより、蒸発量の推定値LEを決定するようにモジュール28を構成してもよいことが理解されよう。
システム10また、システム10によって受信した情報とシステム10によって決定または計算した情報とを蓄積するように動作可能なデータベースまたはメモリ手段30を備える。データベース30に蓄積された情報は、好適には、ユーザによりアクセス可能であってもよい。
データベースまたはメモリ手段30は、機械読取り可能な媒体、例えばメモリ、メインメモリおよび/またはハードディスクドライブを含んでもよく、それにより、一実施例によるシステム10の動作を命じる1組の命令が保持される。
顕熱フラックス決定モジュール26はまた、H=HSFであるような顕熱フラックスを、構造関数を介して決定するように構成してもよい。この点に関し、粗度副層について、モジュール26は、構造関数[S(r)/r]maxから顕熱フラックスを決定するように構成される。ここで、
Figure 2013504078
である。ここで、mは頻度fで測定された数十分ごとの間隔内のデータ点の個数、jは時間遅れ(r=j/f)に対応するデータ点間の標本遅れ、Tは時間iでの気温、Ti―jはそれより早い時間i−jでの気温である。温度とS(r)/rの値はほぼリアルタイムでシステム10が利用可能であるが、S(r)/rの最大値は、事前にわかっていなければ、モジュール26によりオフラインで決定する。いずれにしても、顕熱フラックス決定モジュール26は、以下の式から慣性副層についてのHSFを決定するように構成される。
Figure 2013504078
ここで、ρは空気の密度、cは空気の比熱容量、zは測定高度、dは植生キャノピー高度のほぼ2/3である。粗度副層については、zをz−dで置き換える。
上で述べたように、S(r)/rの最大値と時間遅延が事前にわかっている場合は、実質的にリアルタイムでHSFを決定するようにモジュール26を構成してもよい。
したがって、S(r)/rの最大値が既知の場合、蒸発量決定モジュール28は、上記のように決定した顕熱フラックスHSFを用いて、蒸発量の推定値LESFをほぼリアルタイムで決定するように構成されることになる。
顕熱フラックス決定モジュール26はまた、表面更新方法を介して顕熱フラックスを決定するように構成される。この点に関して、温度分散測定の手順は、2次、3次および5次の気温構造関数(それぞれ、S(r),S(r)およびS(r))を記憶することを含むように拡張してもよいことに留意されたい。
特に、3つの関数S(r),S(r)およびS(r)は、rの2つの値(ユーザが別の値を指定しなければ、通常はr=0.4秒とr=0.8秒)に関する平均期間のそれぞれについて、オンラインで取得される。すると、モジュール26は、これらのデータを用いて、表面更新方法を用いて以下の式により、オフラインで顕熱フラックスHSRを決定する。
Figure 2013504078
ここで、αは補正因子(渦相関法などの他の方法を用いてHが独立して測定されるときの、上式に合わせた回帰係数)であり、
Figure 2013504078
である。ここで、aは気温ランプの振幅(℃)、τはランピング期間(秒)である。平均時間間隔内における振幅aの平均値の推定値は、以下の方程式の実根を求めることにより決定する。
+pa+q=0
ここで、
Figure 2013504078
である。ランピング期間τは、
Figure 2013504078
を用いて計算する。
時間遅れrはτよりはるかに小さく(典型的にはτ>5r)なければならず、そうでないと、構造関数の理論が妥当でなくなってしまうことが理解されよう。表計算プログラムでの反復によってa+pa+q=0の根をオフラインで取得し、それから上式τ=−ar/S(r)を用いてτを計算し、∂T/∂t=a/τを用いて∂T/∂tを計算し、したがって、測定高度zの知識とαの事前知識から、上記のH=αzρc∂T/∂tを用いてHSRを計算する。表面更新方法はMOSTに依存せず、したがって粗度副層および慣性副層内で適用できるということに、特に注目すべきである。
一実施例では、3次の構造関数を用いて、大気の条件が安定かまたは不安定かを決定してもよい。
モジュール28はまた、好適にはMOSTを要せずに決定したHSRを用いて、LESRを決定するように構成されることになる。
さらに、モジュール26は、気温構造関数C を介して顕熱フラックスを決定するように構成される。好ましい実施例では、システム10、特にモジュール26は、好適には、気温の構造関数C を決定し、決定した気温の構造関数C を用いて屈折率の構造パラメタC を実質的にリアルタイムで決定するように構成される。
モジュール26は、以下の式を介してC を決定するように構成される。
Figure 2013504078
ここで、上線は(典型的には数十分ごとの)時間平均を示し、T11とT12は高度zで水平距離xだけ離れたところで測定した10Hzの気温を示す。
好ましい実施例では、システム10は気温差センサ80(図5)と通信する。センサ80は、第1の温度Tを測定するように動作可能な第1の温度センサ82と、第2の温度Tを測定するように動作可能な第2の温度センサ84とを備え、第1の温度センサ82と第2の温度センサ84は予め定められたセンサ水平距離xだけ互いに間隔を空けている。
Gはデータロガーのアースを指し、
Hはデータロガーの高アナログチャネルを指し、
Lはデータロガーの低アナログチャネルを指す
ことに留意されたい。
したがって、T11はLとGの間の電圧に対応し、T12はHとGの間の電圧に対応し、T11−T12はHとLの間の電圧に対応する。
センサ80は熱電対12と同様のものでよく、センサ80により、気温差T11−T12およびそれぞれの気温(HとL)を測定することが可能になる。気温差T11−T12と気温T11を高い頻度(10Hz)で測定してもよく、数十分ごとに平均を取得してもよい。センサ82とセンサ84は水平面内にそろえられていることが理解されよう。
モジュール26は、第1の気温センサ82から第1の気温T11を受信し、第2の気温センサ84から第2の気温T12を受信するように都合よく構成されることになる。モジュール26は、センサ距離xおよびセンサ82とセンサ84の間の気温差T11−T12を決定するように構成してもよい。その代わりに、またはそれに加えて、システム10は、センサ80に応じてセンサ距離xを受信するように構成してもよい。オプションとして、システム10がセンサ距離xを事前にわかっているようにしてもよい。モジュール26は、第1の気温T11と第2の気温T12(特に温度差T11−T12)およびセンサ距離xを用いて、前に示した式を用いて気温の構造関数C を決定するように構成される。好ましくは、最適な距離xを0.5m未満としてもよい。キャノピー面とその上に覆い被さる空気との間の温度差のために気温が垂直方向に変化することがあるため、T11とT12の測定は、水平面内で既知の距離だけ離れてすべきである。
一実施例では、モジュール26は、好ましくは、第1の温度センサ82と第2の温度センサ84の間の温度差T11−T12を、センサ80から受信するように構成される。
本実施形態では、熱電対の組が単一の測定高度で用いられ、既知の距離だけ離れた2つの細線熱電対の間の気温差を測定するように構成されている場合には、高頻度で測定することにより、気温構造パラメタC を計算することが可能になる。C を用いて屈折率の構造パラメタC を決定してもよい。風速の測定と併せて、MOSTを適用し、反復法をオフラインで適用することにより、顕熱フラックスH=HMOSTを計算してもよい。すると、これにより、蒸発量の別の推定をすることが可能になる。シンチレーション測定法(scintillometry)ではキャノピー上で水平レーザまたは近赤外ビームが散乱することでC が取得されるということを除いて、その方法は、シンチレーション測定法の基礎となる。今述べている実施形態で可能になる高頻度の気温測定によるC の安価な測定を用いて、シンチレーション計数管の測定をin situで検証することができると本発明者は考えている。
再び図5を参照すると、モジュール26は、さらに以下の式を用いてC を決定するように構成される。
Figure 2013504078
水蒸気圧と気温の変動の間に完全な相関があると仮定しており、ここで、Tは気温(K)、a=0.789×10−3KkPa−1、Pは大気の圧力(kPa)、βはボーエン比である。
風速センサを設ける場合は、反復法を用いてオフラインで摩擦速度を推定してもよい。モジュール26によりMOSTを用いてオフラインでH=HMOSTを決定してもよい。
要するに、モジュール26は、上記の既知の水平距離間の気温差からオンラインで温度の構造パラメタC (K−2/3)を決定するように構成される。
顕熱フラックスは、
H=ρc (1)
であり、ここで、ρは空気の密度(kgm−3)、cは一定圧力での空気の比熱容量(Jkg−1−1)、uは摩擦速度(ms−1)、T(K)は温度スケーリングパラメタである。MOSTを使うと、T
=C・(z−d)1/3・[f(ζ)]−1/2 (2)
により与えられる。ここで、z(m)は測定高度(m)、dはゼロ面変位(m)(キャノピー高度のほぼ0.67倍)、ζ=(z−d)/LはMOSTの半経験的な無次元関数
f(ζ)=4.9(1−7ζ)−2/3 (3)
の変数である。ここで、Lはオブコフ長(m)であり、
Figure 2013504078
によって定義される。ここで、kはフォン・カルマンの定数(0.41)、gは重力加速度(ms−2)、u
=0.14U (5)
を用いて水平風速Uから推定した摩擦速度である。上式(1)から(5)を解析的に解いてHを求めることはできないことが理解されよう。したがって、モジュール26はオフラインの反復法を用いる。式(1)から(5)を組み合わせると、Lを帰納的に変化させることにより、式(1)を用いてLとHを推定することが可能になる。表計算プログラムを介してこれらの計算を行うようにモジュール26を構成してもよい。
屈折率の構造パラメタC (K−2/3)は、シンチレーション計数管と、あるいは他の測定システムを用いて測定するため、起こり得る参考値として、
Figure 2013504078
を用いて計算する。気温と水蒸気圧の変動の間に完全な相関があると仮定しており、ここで、Tは気温(K)、a=0.789×10−3KkPa−1、Pは大気の圧力(kPa)、βは
Figure 2013504078
を用いて計算されるボーエン比である。ここで、Rnetは上記のように放射収支計を用いて測定または受信し、Sは上記の土壌温度、土壌熱フラックスおよび土壌含水量の測定値を用いて計算または受信し、Hは上記の歪み度の調整も含めて上記の温度分散方法を用いて取得する。
すると、モジュール28は、オフラインで決定したHMOSTを用いてLEMOSTを決定するように構成されることになる。
さらに、その領域に関連する相対湿度情報とその領域に関連する風速情報を受信するように、システム10を構成してもよい。本実施例では、システム10は、全天日射計、相対湿度センサ、風速・風向センサおよび雨量計(図示せず)と通信可能なように連結される。すると、草の基準量を決定し、また、例えばペンマン・モンティス法を用いることにより、背が高い作物の基準蒸発量(ET)についての推定値を決定するように、システム10を構成してもよい。したがって、以下の式を用いてオンラインで作物因子を決定するようにシステム10を構成してもよいことに留意されたい。
K=LETV/ET
要望通りに蒸発量の推定値を決定する方法をシステム10によりユーザが選択できるようにしてもよいことに留意されたい。その代わりに、またはそれに加えて、例えばグラフィカルユーザインタフェース(GUI)などを介して、決定したすべての情報をユーザに提供するようにシステム10を構成してもよい。
では、図3および図4を参照して、実施例をさらに記載する。図3および図4に示した一例の方法は図1、図2および図5に関して記載したものであるが、その一例の方法は他のシステム(図示せず)にも同様に適用できることが理解されよう。
図3を参照すると、一実施例による方法のフローチャートを全体的に参照符号40で示している。
方法40は、ブロック42に、例えば上記の気温受信機モジュール20を介してその領域に関連する気温情報を受信するステップを含む。
次いで、方法40は、ブロック44に、例えば上記の土壌熱フラックス受信機モジュール22を介して土壌熱フラックス情報を受信するステップを含む。
また、方法40は、ブロック46に、放射収支量受信機モジュール24から放射収支量情報を受信するステップを含む。
次いで、方法40は、ブロック48に、少なくとも上記のように受信した気温情報を用いることにより、顕熱フラックス決定モジュール26によって実質的に数十分ごとに顕熱フラックスを決定するステップを含む。顕熱フラックスを計算する1つまたは複数のやり方をユーザが選択できるようにしてもよい。しかしながら、好ましい実施例では、その方法は、上記のように温度分散方法を介して顕熱フラックスを決定するステップを含む。
(以下で述べる)3次の気温構造関数の符号により、顕熱フラックスの符号を決定してもよい。
方法40は、ブロック50に、少なくとも決定した顕熱フラックス、受信した土壌熱フラックス情報および受信した放射収支量情報を用いることにより、例えば上記の蒸発量決定モジュール28も介して、その領域の蒸発量のレベルの推定値LEを実質的にリアルタイムで決定するステップをさらに含む。
この決定した蒸発量LEを、システム10によって決定したいずれかの他の情報と併せて、GUI等によりユーザに示してもよい。システム10はまた、決定したLEまたは他の情報をデータベース30に蓄積するように構成してもよい。
図面の図4を参照すると、一実施例による別の方法を全体的に参照符号60で示している。方法60は、方法40の後に続いてもよいし、またはオプションとして方法40の一部を構成してもよいことに留意されたい。
いずれにしても、方法60は、ブロック62に、センサ80の第1の温度センサ82から第1の温度T11を受信するステップを含む。
方法60は、ブロック64に、センサ80の第2の温度センサ84から第2の温度T12を受信するステップをさらに含む。
方法60は、第1の温度T11と第2の温度T12の間の気温差T11−T12を決定するステップを含んでもよい。方法60は、センサ80から温度差T11−T12を受信するステップを含んでもよい。
典型的には、方法60は、ブロック66に、第1の温度センサ82と第2の温度センサ84の間のセンサ距離xを決定または受信するステップを含む。このセンサ距離xは、ユーザによって指定してもよい。この点に関して、センサ距離xは、典型的には予め指定するかまたはユーザが指定したデータである。
次いで、典型的には方法60は、ブロック68に、少なくとも受信した第1の温度T11および第2の温度T12または好ましくは決定した温度差T11−T12と、センサ距離xとを用いて、上記のように気温の構造関数C を決定するステップを含む。
典型的には、方法60は、2次、3次および5次の気温構造関数を決定するステップを含む。上記のように、顕熱フラックスの符号は、3次の気温構造関数から決定する。
これらの決定した気温構造関数を都合よく用いて、上記の表面更新方法を用いてオフラインで顕熱フラックスを決定してもよい。
いずれにしても、方法60は、ブロック70に、決定した気温の構造関数C を用いて、実質的にリアルタイムで上記のように屈折率の構造パラメタC を決定するステップをさらに含む。
決定した屈折率の構造パラメタC を用いて、上記のように反復法を用いてオフラインでHMOSTを決定してもよいことに留意されたい。
構造関数の方法を用いて、粗度副層について数十分ごとに顕熱フラックスを決定してもよい。
風速情報を受信するようにシステムを構成する場合、オプションとして、強制対流と自由対流の安定範囲について、MOSTに基づいて、気温の平均値、標準偏差および歪み度、ならびに半経験的な定数に関係する摩擦速度uを決定するようにシステム10を構成することに留意されたい。
一実施例では、HTVの2つの推定値(したがって、RnetとSも測定する場合にはLETV)、すなわち、高度zでのT21およびT22と、高度zでのT11およびT12を取得してもよい。C の2つの推定値、すなわち、付加的な風速測定値の測定を用いるMOSTを用いたH=HMOSTのオフライン計算に関しては、高度zについて
Figure 2013504078
を用いるものと、高度zについて
Figure 2013504078
を用いるものを取得してもよい。表面更新による顕熱フラックスの4つの異なるオフラインの計算について、2つの高度zおよびzのそれぞれ2つずつの、(2次、3次および5次の)気温構造関数の4つの推定値がある。
方法40と方法60は、好ましくはコンピュータで実施する方法でもよい。
方法40と方法60は、適当な計算装置、例えばコンピュータまたはデータロガー装置上で、関連するソフトウェアを介して実施してもよいことが理解されよう。例えば、方法40と方法60の少なくともいくつかのステップをデータロガー装置に実行させるように構成された1組の埋め込みのコンピュータ実行可能な命令を介して、方法40と方法60(またはその一部分)をデータロガー装置により実施してもよい。その命令は、データロガー装置に関連する(1つまたは複数の)機械読取り可能な媒体上、例えばデータロガー装置のメモリ手段に提供された、埋め込みのコードまたはソフトウェアを含んでもよい。
詳細な実施態様の例
以下では、本発明によるシステムの1つの詳細な実施態様の主要な要素について記載する。
1.PCカード記憶装置、携帯電話の機能、筐体、バッテリー、および計器の支柱をもつデータロガー。典型的には、Campbell Scientific Inc.(米国ユタ州Logan)から入手可能なCR3000データロガーで十分であり、本発明者はすべての試験にそれを用いた。
2.歪み度を補正したHTVを簡易に測定するための命令と、HTVを出力する命令を含むデータロガープログラム。
3.センサ、すなわち、放射収支計、(1つまたは複数の)土壌熱フラックス・プレート、土壌・温度センサ、および高頻度で気温を測定するための(3つ組または並列の)細線熱電対。
4.データロガープログラムの一部としての、Rnet−S−HTVからのLEの最終的なオンライン計算。
本明細書に記載した蒸発量推定システムおよび方法により、実質的にリアルタイムで(おおよそ数十分ごとの間隔で)、較正する必要がないMOSTと、気温の平均値、標準偏差および歪み度を用いて、慣性層について蒸発量を推定することが可能になる。
温度分散方法はほぼリアルタイムで蒸発量を推定するのに用いることができる唯一の方法ではなく、以下の別の方法を用いてもよい。
蒸発量を推定する別の方法
3次の気温構造関数からの顕熱フラックス
本システムによって高頻度で気温を測定し、気温の平均値、標準偏差および歪み度を記憶することにより、顕熱フラックスを決定することが可能になる。しかしながら、MOSTを用いても顕熱フラックスの方向を決定することはできないため、表面更新解析で一般に用いられる3次の気温構造関数を用いて、顕熱フラックスの方向を決定する。土壌熱フラックスおよび放射収支量の測定値と併せて決定した顕熱フラックス、ならびにキャノピーおよび温度センサの高度の知識により、MOSTを用いて、他の方法に対し較正することを要さずに、いわゆる慣性層についてほぼリアルタイムで蒸発量を推定することが可能になる。したがって、本システムは、MOSTを適用する慣性層に関してリアルタイムで蒸発量を推定する観測点に近くなる。
粗度副層について、構造関数[S(r)/r]maxから顕熱フラックスを推定できることを示した。ここで、
Figure 2013504078
であり、ここで、mは頻度fで測定した30分の間隔におけるデータ点の個数、jは時間遅れ(r=j/f)に対応するデータ点間の標本遅れ、Tは時間iでの気温、Ti―jはそれより早い時間i−jでの気温である。温度とS(r)/rの値はほぼリアルタイムで利用可能であるが、S(r)/rの最大値は、データを収集するときにつねに既知であるとは限らないため、事前にわかっていなければオフラインで決定することになる。H=HSFは、
Figure 2013504078
によって与えられること証明なしに示した。ここで、ρは空気の密度、cは空気の比熱容量、zは測定高度、dはキャノピー高度のほぼ2/3である。
表面更新
2次、3次および5次の気温構造関数を数十分ごとに蓄積する場合は、MOSTを用いずに、表面更新を用いて顕熱フラックス(HSR)をオフラインで推定できることを示した。したがって、温度分散測定の手順は、2次、3次および5次の気温構造関数を記憶することを含むように拡張してもよい。これらの関数により、いわゆる表面更新方法を用いてオフラインで顕熱フラックスを計算することが可能になる。表面更新方法では、H=HSRを計算するために大変な反復法をする必要がある。
気温構造関数
大気の別の重要な属性は気温構造関数C であり、そこから屈折率の構造パラメタC を計算することができる。パラメタC は、
Figure 2013504078
を用いて気温差の測定値から推定してもよい。ここで、上線は時間平均(典型的には20分、30分または60分)を示し、T11とT12は水平距離xだけ離れて測定した気温であり、C は、
Figure 2013504078
を用いて決定する。水蒸気圧と気温の変動の間に相関がないことを仮定しており、ここで、Tは気温(K)、670nmでa=0.789×10−3KkPa−1、Pは大気の圧力(kPa)、βはボーエン比である。最適な距離xは、文献では述べられていないが、典型的にはおそらく0.5m未満である。キャノピー面とその上に覆い被さる空気との間の温度差のために気温が垂直方向に変化することがあるため、T11とT12の測定は、水平面内で既知の距離だけ離れてすべきである。風速センサが測定システムの一部である場合には、摩擦速度を推定してもよい。反復法を用いてオフラインで、MOSTを用いてH=HMOSTを推定してもよい。
おおよそリアルタイムでC を決定するこの方法では、細線熱電対からの測定値をさらに用いることができる。また、その方法により、ほぼリアルタイムでC を決定する安価な方法が提供される。
基準蒸発量
相対湿度と風速も測定する場合は、草の基準蒸発量と背が高い作物の基準蒸発量(ET)も、ペンマン・モンティス法を用いてオンラインで数十分ごとに計算してもよい。したがって、作物因子をK=LETV/ETからオンラインで決定してもよい。
ほぼリアルタイムで蒸発量を推定する上記の方法は、表1と以下のフローチャートにまとめられる。
上記の本発明により、蒸発量の推定値を広大な領域にわたって取得する比較的安価なやり方が提供され、したがって、本発明は、リモートセンシングや他の蒸発量の推定値を検証するのに潜在的に有用である。例えば、本発明により、衛星によって取得された蒸発量のデータを「地上較正」する方法を提供することができる。
本システムは、都合のよいことに、蒸発量を推定する観測点や大気の安定性の観測点にもなる。顕熱フラックスの方向を決定するための表面更新解析の方法により、フラックスの方向を決定するために風速や気温プロファイルの測定などの付加的な測定をする必要がなくなる。歪み度を用いた安定性の補正と併せて、顕熱フラックスおよびそのフラックスの方向を、単一の細線熱電対を用いた高頻度の測定値から、ほぼリアルタイムで決定することができる。放射収支量と土壌熱フラックスのセンサが利用可能な場合、蒸発量を計算することができる。これらの結果が本発明の出力である。
本発明により、蒸発量の推定値を決定するのに要求される冗長さと計算処理上の複雑さが抑制される。本システムにより、都合よく、蒸発量の推定値を直接かつ実質的にリアルタイムで決定することが可能になる。
Figure 2013504078
Figure 2013504078
フローチャート内で選択された変数についての記号表
Figure 2013504078
ここで、mは、典型的に20分または30分の平均期間内における高頻度の測定値の個数(例えば、10Hzの測定頻度で、20分の平均期間の間では、m=12000個の標本温度の測定値)であり、
jは遅れの個数であり、そのjについて、r=i/jは時間遅れになる(例えば、j=1遅れとした場合、r=1/(10Hz)=0.1秒である)。
和はiについて1+jからmまでとり、ここでTはi番目の気温標本である。

Claims (31)

  1. 特定の場所の領域を表す蒸発量を推定する方法であって、
    前記特定の場所の温度センサから気温情報を受信するステップと、
    受信した前記気温情報を用いて、実質的に数十分ごとに、前記特定の場所での少なくとも平均気温、前記気温の標準偏差および前記気温の歪み度を決定するステップと、
    前記特定の場所での土壌熱フラックスを示す土壌熱フラックス情報を受信するステップと、
    前記特定の場所での放射収支量を示す放射収支量情報を受信するステップと、
    前記特定の場所に関連する、少なくとも決定した前記平均気温、前記気温の標準偏差および前記気温の歪み度を用いることにより、前記特定の場所での顕熱フラックスを実質的に数十分ごとに決定するステップと、
    決定した前記顕熱フラックス、受信した前記土壌熱フラックス情報および受信した前記放射収支量情報を用いることにより、前記特定の場所での前記蒸発量の推定値を実質的に数十分ごとに決定するステップと
    を含む方法。
  2. 実質的にリアルタイムか、ほぼリアルタイムか、または数十分ごとに蒸発量を推定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 動かすことができるかまたは持ち運ぶことができ、実質的にリアルタイムで前記気温の歪み度を決定する統計モーメント関数を備えるデータロガー装置から、前記気温の前記歪み度を示す前記気温情報を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記データロガーから受信した前記気温情報に関連する統計モーメント情報から実質的にリアルタイムで前記気温の前記歪み度を決定するステップを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 実質的にリアルタイムで気温の構造関数C を決定するステップと、
    決定した前記気温の構造関数C を用いて実質的にリアルタイムで屈折率の構造パラメタC を決定するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 第1および第2の気温センサのそれぞれによって測定された気温の間の気温差情報を受信するステップと、
    受信した前記気温差情報および前記第1の温度センサと前記第2の温度センサの間のセンサ距離を用いて、前記気温の構造関数C を決定するステップと
    をさらに含む、請求項5に記載の方法。
  7. 慣性副層内で気温の歪み度を調整することを含む温度分散方法によって前記顕熱フラックスを決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記温度分散方法がモニン・オブコフの相似則(「MOST」)に依拠している、請求項7に記載の方法。
  9. 決定した前記屈折率の構造パラメタC を用いて、MOSTを用いた反復法を介してオフラインで前記顕熱フラックスを決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  10. ユーザが指定した時間遅れについての気温構造関数を介して、粗度副層について前記顕熱フラックスを決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  11. 2次、3次および5次の気温構造関数をそれぞれ決定するステップと、前記気温構造関数を用いて、表面更新方法を介してオフラインで顕熱フラックスを決定するステップとを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記蒸発量の推定値を決定するステップが、決定した前記顕熱フラックスと受信した前記土壌熱フラックスを前記放射収支量から減じることを含む、請求項1に記載の方法。
  13. 特定の場所の領域を表す蒸発量を推定するためのシステムであって、
    前記特定の場所の温度センサから気温情報を受信するように構成された気温受信機モジュールと、
    受信した前記気温情報を用いて、実質的に数十分ごとに、前記特定の場所での少なくとも平均気温、前記気温の標準偏差および前記気温の歪み度を決定するように動作可能なプロセッサと、
    前記特定の場所の土壌熱フラックスを示す土壌熱フラックス情報を受信するように構成された土壌熱フラックス受信機モジュールと、
    前記特定の場所に関連する放射収支量を示す放射収支量情報を受信するように構成された放射収支量受信機モジュールと、
    前記特定の場所での少なくとも決定した前記平均気温、前記気温の標準偏差および前記気温の歪み度を実質的に数十分ごとに用いることにより、前記特定の場所に関連する顕熱フラックスを実質的にリアルタイムで決定するように構成された顕熱フラックス決定モジュールと、
    少なくとも決定した前記顕熱フラックス、受信した前記土壌熱フラックス情報および受信した前記放射収支量情報を用いることにより、前記特定の場所の前記蒸発量のレベルの推定値を実質的にリアルタイムで決定するように構成された蒸発量決定モジュールと
    を備えるシステム。
  14. 前記気温受信機モジュールが、動かすことができるかまたは持ち運ぶことができるデータロガー装置と通信可能なように連結され、前記データロガー装置が、実質的にリアルタイムで前記気温の前記歪み度を決定する統計モーメント関数を適用するように構成されている、請求項13に記載のシステム。
  15. 慣性副層内で気温の歪み度を調整することを含む温度分散方法によって前記顕熱フラックスを決定するように、前記顕熱フラックス決定モジュールが構成されている、請求項13に記載のシステム。
  16. 前記温度分散方法がモニン・オブコフの相似則(MOST)に依拠している、請求項15に記載のシステム。
  17. 実質的にリアルタイムで気温の構造関数C を決定し、
    決定した前記気温の構造関数C を用いて実質的にリアルタイムで屈折率の構造パラメタC を決定する
    ように構成されている、請求項13に記載のシステム。
  18. 第1および第2の気温センサのそれぞれによって測定された気温の間の気温差情報を受信し、
    前記第1の温度センサと前記第2の温度センサの間のセンサ距離を決定または受信し、
    受信した前記気温差情報および決定または受信した前記センサ距離を用いて、前記気温の構造関数C を決定する
    ようにさらに構成されている、請求項17に記載のシステム。
  19. Campbell Scientific,Incによって製造されたCR3000、CR5000およびCR9000(X)ユニットのモデルからなる群より選択された基盤装置を前記データロガー装置が含む、請求項14に記載のシステム。
  20. 機械によって実行されたときに、前記機械に、
    特定の場所の温度センサから気温情報を受信させ、
    受信した前記気温情報を用いて、実質的に数十分ごとに、前記特定の場所に関連する平均気温、前記気温の標準偏差および前記気温の歪み度を決定させ、
    前記特定の場所に関連する土壌熱フラックスを示す土壌熱フラックス情報を受信させ、
    前記特定の場所に関連する放射収支量を示す放射収支量情報を受信させ、
    前記特定の場所に関連する、少なくとも決定した前記平均気温、前記気温の標準偏差および前記気温の歪み度を実質的に数十分ごとに用いることにより、前記特定の場所に関連する顕熱フラックスを実質的に数十分ごとに決定させ、
    少なくとも決定した前記顕熱フラックス、受信した前記土壌熱フラックス情報および受信した前記放射収支量情報を用いることにより、前記特定の場所の前記蒸発量のレベルの推定値を実質的に数十分ごとに決定させる
    命令を組み込んだ、機械読取り可能な媒体。
  21. 前記機械読取り可能な命令が、機械によって実行されたときに、前記機械にさらに、
    実質的にリアルタイムで気温の構造関数C を決定させ、
    決定した前記気温の構造関数C を用いて実質的にリアルタイムで屈折率の構造パラメタC を決定させる、
    請求項20に記載の機械読取り可能な媒体。
  22. 前記機械読取り可能な命令が、機械によって実行されたときに、前記機械に、
    第1および第2の気温センサのそれぞれによって測定された気温の間の気温差情報を受信させ、
    前記第1の温度センサと前記第2の温度センサの間のセンサ距離を決定または受信させ、
    受信した前記気温差情報および決定または受信した前記センサ距離を用いて、前記気温の構造関数C を決定させる
    請求項21に記載の機械読取り可能な媒体。
  23. データロガー装置によって読み取られるように構成されている、請求項20に記載の機械読取り可能な媒体。
  24. データロガー装置によって実行可能な埋め込みのコードを含む、請求項20に記載の機械読取り可能な媒体。
  25. 特定の場所の温度センサから気温情報を受信するための手段と、
    受信した前記気温情報を用いて、実質的に数十分ごとに、前記特定の場所に関連する平均気温、前記気温の標準偏差および前記気温の歪み度を決定するための手段と、
    前記特定の場所に関連する土壌熱フラックスを示す土壌熱フラックス情報を受信するための手段と、
    前記特定の場所に関連する放射収支量を示す放射収支量情報を受信するための手段と、
    前記特定の場所に関連する、少なくとも決定した前記平均気温、前記気温の標準偏差および前記気温の歪み度を用いることにより、前記特定の場所に関連する顕熱フラックスを実質的に数十分ごとに決定するための手段と、
    少なくとも決定した前記顕熱フラックス、受信した前記土壌熱フラックス情報および受信した前記放射収支量情報を用いることにより、前記特定の場所の前記蒸発量のレベルの推定値を実質的に数十分ごとに決定するための手段と
    を含むデータロガー装置。
  26. 実質的にリアルタイムで気温の構造関数C を決定するための手段と、
    決定した前記気温の構造関数C を用いて実質的にリアルタイムで屈折率の構造パラメタC を決定するための手段と
    をさらに備える、請求項25に記載のデータロガー装置。
  27. 第1および第2の気温センサのそれぞれによって測定された気温の間の気温差情報を受信するための手段と、
    前記第1の温度センサと前記第2の温度センサの間のセンサ距離を決定または受信するための手段と、
    受信した前記気温差情報および決定または受信した前記センサ距離を用いて、前記気温の構造関数C を決定するための手段と
    をさらに備える、請求項26に記載のデータロガー装置。
  28. 前記気温の前記歪み度を決定するための適当な統計モーメント命令を適用するように構成されている、請求項25に記載のデータロガー装置。
  29. 3次の前記モーメント、前記平均気温および前記気温の標準偏差から歪み度を決定するように構成されている、請求項28に記載のデータロガー装置。
  30. Campbell Scientific,Incによって製造されたCR3000、CR5000およびCR9000(X)ユニットのモデルからなる群より選択された基盤装置を備える、請求項28に記載のデータロガー装置。
  31. 請求項25に記載のデータロガー装置と、
    第1の気温センサおよび
    前記第1の気温センサから予め定められたセンサ距離だけ間隔を空けた第2の気温センサ
    を備える気温差センサと
    を備えるデータロギングキット。
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