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JP2014096471A - 計測方法及び装置、照明方法及び装置、並びに露光方法及び装置 - Google Patents

計測方法及び装置、照明方法及び装置、並びに露光方法及び装置 Download PDF

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JP2014096471A
JP2014096471A JP2012247122A JP2012247122A JP2014096471A JP 2014096471 A JP2014096471 A JP 2014096471A JP 2012247122 A JP2012247122 A JP 2012247122A JP 2012247122 A JP2012247122 A JP 2012247122A JP 2014096471 A JP2014096471 A JP 2014096471A
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Yasushi Mizuno
恭志 水野
Masayasu Sawada
正康 澤田
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Abstract

【課題】複数の光学要素からの光を組み合わせて目標画像に近い画像を形成する場合に、その形成された画像と目標画像との相違を正確に計測する。
【解決手段】画像の光量分布計測方法は、有効領域内に空間光変調器を用いて露光用画像を形成するステップ112と、露光用画像の光量分布を計測するステップ116と、露光用画像の評価点に関して第1及び第2積分値を求めるステップ120と、目標画像の光量分布と露光用画像の第1及び第2積分値との比較に基づいて、目標画像と露光用画像との相対的なずれ量を求めるステップ122と、を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、光の光量分布を計測する計測技術、被照射面を照明する際にその計測技術を用いる照明技術、この照明技術を用いて基板を露光する露光技術、及びこの露光技術を用いるデバイス製造技術に関する。
例えば半導体素子等のデバイス(電子デバイス又はマイクロデバイス)を製造するためのリソグラフィー工程で使用されるステッパー又はスキャニングステッパー等の露光装置は、レチクル(マスク)を様々な照明条件で、かつ均一な照度分布で照明するために照明光学系を備えている。最近では、照明光学系の瞳面(射出瞳と共役な面)上での光量分布の形状(以下、瞳形状という。)をレチクルのパターンに応じて様々な分布に最適化できるように、傾斜角可変の多数の微小なミラー要素を有する可動マルチミラー方式の空間光変調器(SLM: spatial light modulator)を用いる光量分布設定光学系を備えた照明光学系が提案されている(例えば特許文献1参照)。
米国特許出願公開第2003/0038225号明細書
空間光変調器を用いて照明光学系の瞳面上にある光量分布(瞳形状)を形成することは、その瞳面上で、空間光変調器の多数のミラー要素からの反射光によって形成される多数の微小パターン(微小領域)を所定配列で組み合わせてある画像(光量分布)を形成する方法であるとみなすことも可能である。この際に、ある目標とする瞳形状が与えられたときに、空間光変調器を用いて瞳面上に形成された光量分布をその目標とする瞳形状に近づけるためには、まずその形成された光量分布と目標とする光量分布との相違を正確に計測又は評価する必要がある。
この際に、例えば単に空間光変調器を用いて形成された光量分布を撮像して得られた画像と目標とする光量分布との差分を求めるだけでは、目標とする光量分布に対する撮像された画像の移動方向がよく分からない等によって、計測又は評価の精度が低下するという問題があった。
本発明の態様は、このような事情に鑑み、例えば複数の光学要素からの光を組み合わせて目標とする画像又は光量分布(光強度分布)に近い画像又は光量分布を形成する場合に、その形成された画像等と目標とする画像等との相違を正確に計測又は評価できるようにすることを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、光の光量分布の計測方法が提供される。この計測方法は、第1面の第1領域内に照射された光の光量分布を第1画像として取得することと、その第1画像に第1評価点を設定するとともに、その第1評価点によって定められる互いに異なる第1及び第2積分領域でその照射された光の光量分布を積分して、第1及び第2積分値を求めることと、その第1面のその第1領域内に照射する所望の光量分布の情報と、その第1及び第2積分値との比較に基づいて、その所望の光量分布とその照射された光の光量分布との相対的なずれを求めることと、を含むものである。
また、第2の態様によれば、光源からの光で被照射面を照明する照明方法において、第1の態様の計測方法を用いてその第1面に形成された光を、コンデンサー光学系を介してその被照射面に導く照明方法が提供される。
また、第3の態様によれば、露光光でパターンを照明し、その露光光でそのパターン及びその投影光学系を介して基板を露光する露光方法において、第2の態様の照明方法によってその露光光でそのパターンを照明する露光方法が提供される。
また、第4の態様によれば、光の光量分布の計測装置が提供される。この計測装置は、その第1面の第1領域内に照射された光の光量分布を第1画像として取得する取得装置と、その第1画像に第1評価点を設定するとともに、その第1評価点によって定められる互いに異なる第1及び第2積分領域でその照射された光の光量分布を積分して、第1及び第2積分値を求め、その第1面のその第1領域内に照射する所望の光量分布の情報と、その第1及び第2積分値との比較に基づいて、その所望の光量分布とその照射された光の光量分布との相対的なずれを求める制御装置と、を備えるものである。
また、第5の態様によれば、光源からの光で被照射面を照明する照明装置において、第4の態様の計測装置と、その計測装置を用いてその第1面に形成された光をその被照射面に導くコンデンサー光学系と、を含む照明装置が提供される。
また、第6の態様によれば、露光光でパターンを照明し、その露光光でそのパターン及びその投影光学系を介して基板を露光する露光装置において、第5の態様の照明装置によってその露光光でそのパターンを照明する露光装置が提供される。
また、第7の態様によれば、第3の態様の露光方法又は第6の態様の露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、そのパターンが形成されたその基板を処理することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の態様によれば、所望の光量分布の情報と第1及び第2積分値との比較に基づいて、第1画像の評価点の相対的なずれの情報を正確に求めることができる。従って、例えば複数の光学要素からの光を組み合わせて目標とする画像に近い画像を形成する場合に、その形成された画像と目標とする画像との相違を正確に計測又は評価できる。
(A)は実施形態の一例に係る露光装置の概略構成を示す図、(B)は図1(A)中の瞳形状計測装置を示す拡大図である。 (A)は図1中の空間光変調器のミラー要素のアレイの一部を示す拡大斜視図、(B)は図1中の照明瞳面の光量分布の一例を示す図である。 (A)は比較用の第2画像の光量分布を示す図、(B)は比較用の第1画像の光量分布を示す図である。 (A)及び(B)は第2画像の第3及び第4積分領域を示す図、(C)及び(D)は第3積分値の分布及び一つの等高線を示す図、(E)及び(F)は第4積分値の分布及び一つの等高線を示す図である。 (A)及び(B)は第1画像の第1及び第2積分領域を示す図、(C)及び(D)は第1積分値の分布及び一つの等高線を示す図、(E)及び(F)は第2積分値の分布及び一つの等高線を示す図である。 (A)は2対の等高線中の対応する評価点を示す図、(B)は複数対の等高線中の対応する評価点を示す図、(C)は第1画像を補正するためのベクトルの分布を示す図、(D)は補正後の第1画像の所定の評価点の光量を補正する方法の説明図である。 露光用の光量分布を目標とする光量分布に合わせて露光を行う動作の一例を示すフローチャートである。 (A)は目標画像の光量分布を示す図、(B)は露光用画像の光量分布を示す図である。 (A)は目標画像のナンバリングの一例を示す図、(B)は目標画像の複数の評価点の分布の一例を示す図である。 (A)は露光用画像の複数の評価点の分布の一例を示す図、(B)は目標画像と露光用画像との評価点との位置ずれ量の一例を示す図、(C)は目標画像と露光用画像との位置ずれ量の分布を示す図である。 電子デバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。
実施形態の一例につき図1〜図10を参照して説明する。
図1(A)は本実施形態に係る露光装置EXの概略構成を示す。露光装置EXは、一例としてスキャニングステッパー(スキャナー)よりなる走査露光型の露光装置(投影露光装置)である。図1(A)において、露光装置EXは、露光用の照明光(露光光)ILを発生する光源10、及び光源10からの照明光ILでレチクルR(マスク)のパターン面であるレチクル面Ra(被照射面)を照明する照明光学系ILSを備えている。さらに、露光装置EXは、レチクルRを移動するレチクルステージRST、レチクルRのパターンの像をウエハW(感光基板)の表面に投影する投影光学系PL、ウエハWを移動するウエハステージWST、装置全体の動作を統括的に制御するコンピュータよりなる主制御系35、後述の瞳モニタ装置23、及び各種制御系等を備えている。
以下、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を設定し、Z軸に垂直な平面内において図1(A)の紙面に平行な方向にX軸を、図1(A)の紙面に垂直な方向にY軸を設定して説明する。本実施形態では、露光時のレチクルR及びウエハWの走査方向はY軸に平行な方向(Y方向)である。また、X軸、Y軸、及びZ軸に平行な軸の回りの回転方向(傾斜方向)をθx方向、θy方向、及びθz方向として説明する。
光源10としては、一例として波長193nmの直線偏光のレーザ光をパルス発光するArFエキシマレーザ光源が使用されている。なお、光源10として、波長248nmのレーザ光を供給するKrFエキシマレーザ光源、又は固体レーザ光源(YAGレーザ、半導体レーザ等)から出力されるレーザ光の高調波を発生する高調波発生装置等も使用できる。
図1(A)において、不図示の電源部によって制御される光源10から発光されたレーザ光よりなる直線偏光の照明光ILは、ビームエキスパンダ11を含む伝達光学系、偏光方向及び偏光状態を調整するための偏光光学系12、及び光路折り曲げ用のミラー13を経て、ほぼ平行光束として空間光変調器(spatial light modulator: SLM)14のそれぞれ直交する2軸の回りの傾斜角が可変の多数の微小なミラー要素16の反射面に所定の小さい入射角で斜めに入射する。空間光変調器14(以下、SLM14という。)は、ミラー要素16のアレイ、各ミラー要素16を支持して駆動する駆動基板部15、及び各ミラー要素16の傾斜角を制御するSLM制御系17を有する。
図2(A)は、SLM14の一部を示す拡大斜視図である。図2(A)において、SLM14の駆動基板部15の表面には、ほぼY方向及びZ方向に一定ピッチで近接して配列されたミラー要素16のアレイが支持されている。一例として、ミラー要素16の幅は数μm〜数10μmであり、ミラー要素16のほぼY方向及びZ方向の配列数は数10〜数100程度である。
このようにミラー要素16のアレイ及びこれに対応する駆動機構が設けられた駆動基板部15は、例えばMEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械システム)技術を用いて製造できる。このような空間光変調器としては、例えば欧州特許公開第779530号明細書、又は米国特許第6,900,915号明細書等に開示されているものを使用可能である。なお、ミラー要素16はほぼ正方形の平面ミラーであるが、その形状は矩形等の任意の形状であってもよい。
図1(A)において、SLM14は、照明条件に応じて、多数のミラー要素16からの反射光を後述のマイクロレンズアレイ25の入射面25Iに照射することで、入射面25Iに可変の光量分布(光強度分布)を形成する。各ミラー要素16の2軸の回りの傾斜角によって、このミラー要素16からの反射光の入射面25IにおけるY方向及びZ方向(レチクル面のX方向に対応する方向)の集光位置が規定される。従って、SLM14の全部のミラー要素16の2軸の回りの傾斜角の分布によって入射面25Iにおける光量分布を制御できる。
一例として、通常照明又は輪帯照明を行う場合には、SLM14は、照明光を反射してその入射面25Iに、円形領域又は輪帯状の領域で強度が大きくなる光強度分布を形成する。また、2極又は4極照明時には、2箇所又は4箇所の領域で強度が大きくなる光強度分布を形成し、いわゆる最適化照明を行うときには、レチクルRのパターンに応じて最適化された複雑な形状の光量分布を形成する。レチクルRに応じた照明条件の情報は、主制御系35内の記憶装置内の露光データファイルに記録されている。主制御系35は、その露光データファイルから読み出した照明条件の情報を照明制御部36に供給し、これに応じて照明制御部36は、SLM制御系17を介してSLM14の全部のミラー要素16の傾斜角を制御するために、各ミラー要素16の例えば4個の電極に個別に可変の電圧を印加する。
SLM14の多数のミラー要素16で反射された照明光は、照明光学系ILSの光軸AXIに沿って照明光ILを平行光に変換する入射光学系18に入射する。入射光学系18を通過した照明光は、第1レンズ系24a及び第2レンズ系24bよりなるリレー光学系24を介してマイクロレンズアレイ25の入射面25Iに入射する。ミラー要素16のアレイの平均的な配置面と入射面25Iとは、ほぼ光学的にフーリエ変換の関係にある。マイクロレンズアレイ25は、多数の微小なレンズエレメントをZ方向及びY方向にほぼ密着するように配置したものであり、マイクロレンズアレイ25の射出面が照明光学系ILSの瞳面IPP(射出瞳と共役な面)となる。その瞳面IPP(以下、照明瞳面IPPという。)には、波面分割によって多数の二次光源(光源像)よりなる面光源が形成される。
マイクロレンズアレイ25は、多数の微小光学系(レンズエレメント)を並列に配置したものであるため、入射面25Iにおける大局的な光量分布(光強度分布)がそのまま射出面である照明瞳面IPPに伝達される。言い換えると、入射面25Iに形成される大局的な光量分布と、二次光源全体の大局的な光量分布とがほぼ同じか又は高い相関を示す。ここで、入射面25Iは照明瞳面IPPと等価な面(光量分布がほぼ相似な面)であり、入射面25Iに形成される照明光の任意の光量分布の形状(光強度が所定レベルとなる輪郭線で囲まれた領域の形状)がそのまま照明瞳面IPPにおける光量分布の形状である瞳形状となる。なお、マイクロレンズアレイ25の代わりにフライアイレンズを使用してもよい。また、フライアイレンズとして、例えば米国特許第6913373号明細書に開示されているシリンドリカルマイクロフライアイレンズを用いてもよい。
本実施形態では、入射面25I、ひいては照明瞳面IPPにおける照明光ILの光量分布はSLM14によって制御されるが、照明瞳面IPPには、例えばコヒーレンスファクタであるσ値(=レチクル面に入射する照明光ILの最大開口数/投影光学系PLの入射側の開口数)が1の領域以外の領域を遮光する照明開口絞り(不図示)を設置してもよい。
図1(A)の照明瞳面IPPに形成された面光源からの照明光ILは、第1リレーレンズ28、レチクルブラインド(固定視野絞り及び可変視野絞り)29、第2リレーレンズ30、光路折り曲げ用のミラー31、及びコンデンサー光学系32を介して、レチクル面Raの例えばX方向に細長い照明領域を均一な照度分布で照明する。ビームエキスパンダ11からSLM14までの光学部材、入射光学系18からマイクロレンズアレイ25までの光学部材、並びに第1リレーレンズ28からコンデンサー光学系32までの光学系を含んで照明光学系ILSが構成されている。照明光学系ILSの各光学部材は、不図示のフレームに支持されている。
また、主制御系35は、例えばホストコンピュータ(不図示)との間でレチクルRの照明条件等の情報を受け渡しする入出力装置35aを有する。さらに、露光装置EXは、目標とする光量分布(所望の光量分布)を得るためのSLM14の各ミラー要素16の傾斜角の補正量を求める演算装置34及び照明制御部36に接続された記憶装置33を有する。演算装置34は、主制御系35を構成するコンピュータのソフトウェア上の機能であってもよい。光源10、照明光学系ILS、照明制御部36、演算装置34、記憶装置33、及び後述の瞳モニタ装置23を含んで照明装置8が構成されている。また、SLM14、瞳モニタ系23、照明制御部36、演算装置34、及び記憶装置33を含んで、照明瞳面IPPにおける照明光ILの光量分布を計測する計測装置7が構成されている。計測装置7は照明装置8の一部でもある。
照明光学系ILSからの照明光ILのもとで、レチクルRの照明領域内のパターンは、両側(又はウエハ側に片側)テレセントリックの投影光学系PLを介して、ウエハWの一つのショット領域の露光領域に所定の投影倍率(例えば1/4、1/5等)で投影される。照明瞳面IPPは、投影光学系PLの瞳面(射出瞳と共役な面)と共役であり、投影光学系PLの瞳面には開口絞りASが設置されている。ウエハWは、リシコン等の円板状の基材の表面にフォトレジスト(感光材料)を所定の厚さで塗布したものを含む。
また、レチクルRはレチクルステージRSTの上面に吸着保持され、レチクルステージRSTは、不図示のレチクルベースの上面(XY平面に平行な面)に、Y方向に一定速度で移動可能に、かつ少なくともX方向、Y方向、及びθz方向に移動可能に載置されている。レチクルステージRSTの2次元的な位置は不図示のレーザ干渉計によって計測され、この計測情報に基づいて、主制御系35がリニアモータ等を含む駆動系37を介してレチクルステージRSTの位置及び速度を制御する。
一方、ウエハWはウエハホルダ(不図示)を介してウエハステージWSTの上面に吸着保持され、ウエハステージWSTは、不図示のベース部材の上面(XY平面に平行な面)でX方向、Y方向に移動可能であるとともに、Y方向に一定速度で移動可能である。ウエハステージWSTの2次元的な位置は不図示のレーザ干渉計又はエンコーダによって計測され、この計測情報に基づいて、主制御系35がリニアモータ等を含む駆動系38を介してウエハステージWSTの位置及び速度を制御する。なお、レチクルR及びウエハWのアライメントを行うためのアライメント系(不図示)も備えられている。
また、ウエハステージWSTには瞳モニタ装置23が設けられている。図1(B)に示すように、瞳モニタ装置23は、ウエハWの表面と同じ高さ(Z方向の位置)の表面を有する平板状のガラス基板20、ガラス基板20を透過する照明光ILを平行光束にするレンズ21、及びレンズ21によって平行光束にされた照明光ILを受光するCCD又はCMOS型の2次元の撮像素子22を有する。ウエハステージWSTを駆動して、瞳モニタ装置23のガラス基板20の表面を投影光学系PLの露光領域内に移動した状態で、撮像素子22の受光面は、投影光学系PLの瞳面(開口絞りASの設置面)、ひいては照明瞳面IPPと共役である。撮像素子22の撮像信号は演算装置34内の特性計測部に供給される。照明瞳面IPPと撮像素子22の受光面との間の倍率の情報は演算装置34内の記憶部に予め記憶されている。その特性計測部は、撮像素子22の撮像信号を処理して照明瞳面IPPにおける照明光ILの光量分布を求めることができる。このように瞳モニタ装置23によって照明瞳面IPPの光量分布をモニタ(計測)できる。
図2(B)は、瞳モニタ装置23によってモニタされる照明瞳面IPPの光量分布52の瞳形状の一例を示す。なお、照明瞳面IPP上の座標系はZ軸及びY軸であるが、瞳モニタ装置23の受光面上の座標系はX軸及びY軸であるため、以下の図2(B)等では、照明瞳面IPPの座標系をX軸及びY軸として説明する。図2(B)の照明瞳面IPPにおいて、コヒーレンスファクタ(σ値)が1の円周51内の光量分布が瞳モニタ装置23によって計測される。光量分布52は、円周51を含む例えば正方形の有効領域41(図3(A)参照)内のX方向(Z方向に対応する方向)及びY方向の座標(xm,yn)(m=0,1,2,…;n=0,1,2,…)の位置にある画素TE毎に検出される光量の集合である。また、画素TEは、瞳モニタ装置23の撮像素子22の対応する位置にある受光画素に対応しているとともに、画素TEの大きさ(配列ピッチ)は、例えばマイクロレンズアレイ25の個々のレンズエレメントの断面形状よりも小さく設定されている。
なお、瞳モニタ装置23は、図1(A)のレチクルステージRSTのレチクルRに対して走査方向に隣接する位置PRに設けてもよい。さらに、照明光学系ILS中のレンズ24a,24b間に設けたビームスプリッター(不図示)から分岐した照明光ILを平行光束にして受光する構成の瞳モニタ装置(不図示)を設け、この瞳モニタ装置によって、マイクロレンズアレイ25の入射面25I、ひいてはこの面と等価な照明瞳面IPPにおける光量分布をモニタしてもよい。
露光装置EXによるウエハWの露光時に基本的な動作として、主制御系35は露光データファイルよりレチクルRの照明条件を読み出し、読み出した照明条件を照明制御部36に設定する。続いて、ウエハステージWSTの移動(ステップ移動)によってウエハWが走査開始位置に移動する。その後、光源10の発光を開始して、レチクルRのパターンの投影光学系PLによる像でウエハWを露光しつつ、レチクルステージRST及びウエハステージWSTを介してレチクルR及びウエハWを投影倍率を速度比として同期して移動することで、ウエハWの一つのショット領域にレチクルRのパターン像が走査露光される。このようにウエハWのステップ移動と走査露光とを繰り返すステップ・アンド・スキャン動作によって、最適な照明条件のもとでウエハWの全部のショット領域にレチクルRのパターンの像が露光される。
次に、本実施形態の露光装置EXにおいて、照明瞳面IPPにレチクルRのパターンに最適化された光量分布(瞳形状)に近い光量分布を設定する方法につき説明する。このためには、SLM14を用いて照明瞳面IPPに露光用の光量分布を設定し、この光量分布を瞳モニタ装置23によって計測したときに、この計測される光量分布と目標とする光量分布との相違を正確に評価する必要がある。そこで、まず、照明瞳面IPPに形成される光量分布をある画像の光量分布とみなし、一例として図3(A)の第2画像の光量分布43(円形領域43aで大きい光量となる分布)と、図3(B)の第1画像の光量分布45(円形領域43aに対して−X方向に横ずれした円形領域45aで大きい光量となる分布)との相違を評価する方法につき説明する。
以下の説明では、照明瞳面IPPの有効領域41のX方向(Z方向に対応する方向)及びY方向の位置の原点Oの座標を(0,0)、原点から最もX方向及びY方向に離れた点Qの座標を(XIP,YIP)とする。この場合、照明光学系ILSの光軸AXIの座標はほぼ(XIP/2,YIP/2)となる。一例として有効領域41は正方形であり、XIP=YIPである。ここで、図3(A)の第2画像の光量分布43において、有効領域41内の任意の座標(Xi,Yj)(i=0〜IP,j=0〜IP)にある評価点54を想定する。有効領域41内に設定される複数の評価点54のX方向、Y方向のピッチは、図2(B)の画素TEの配列ピッチ以上であり、例えばその配列ピッチの数倍程度である。この際に、全部の評価点54に関する光量分布43の積分値(積算値)が1になるように、光量分布43は規格化されている。そして、図3(B)の第1画像の光量分布45において、第2画像内の評価点54に対応する評価点56の座標(Xa,Yb)(a=0〜IP,b=0〜IP)を次のようにして特定する。評価点56の配列のピッチは評価点54の配列のピッチと等しく、光量分布45も全部の評価点56に関する積分値(積算値)が1になるように規格化されている。なお、光量分布を規格化する場合の全評価点での光量の積分値は任意の共通の値でよい。
そして、図4(A)に示すように、第2画像の光量分布43の各評価点54に関して、有効領域41の輪郭の原点Oで交差する2つの辺41a,41b、及び評価点54から辺41a,41bに垂直に引かれた2つの辺で囲まれる長方形(正方形にもなりえる)の積分領域44Aを設定し、光量分布43のうち積分領域44A内の部分を積分して積分値INTAを求める。なお、以下では説明の便宜上、積分領域44Aを第3積分領域44A、積分値INTAを第3積分値INTAと呼ぶ。第3積分領域44A内の光量を積分することは、第3積分領域44A内の全部の評価点の位置における光量を積算することを意味している(以下、同様)。有効領域41内の全部の評価点54に関して求められる第3積分値INTAは、例えば図4(C)に示すように、評価点54が原点から離れて第3積分領域44Aが大きくなるほど大きくなり、第3積分領域44Aが円形領域43aを含む状態で1(最大値)になる。また、図4(C)において、ある評価点54Aにおける第3積分値INTAをA1として、有効領域41内で第3積分値INTAがA1となる複数の評価点(評価点54Aが含まれている)を結ぶ曲線を図4(D)の点線の等高線CA1で表す。
同様に、図4(B)に示すように、第2画像の光量分布43の各評価点54に関して、有効領域41の輪郭の辺41aに対向する辺41c、辺41b、及び評価点54から辺41c,41bに垂直に引かれた2つの辺で囲まれる長方形(正方形にもなりえる)の積分領域44Bを設定し、光量分布43のうち積分領域44B内の部分を積分(積算)して積分値INTBを求める。以下では説明の便宜上、積分領域44Bを第4積分領域44B、積分値INTBを第4積分値INTBと呼ぶ。有効領域41内の全部の評価点54に関して求められる第4積分値INTBは、例えば図4(E)に示すように、評価点54が有効領域41の辺41b,41cが交差する頂点から離れて第4積分領域44Bが大きくなるほど大きくなり、第4積分領域44Bが円形領域43aを含む状態で1(最大値)になる。また、図4(E)において、評価点54Aにおける第4積分値INTBをB2として、有効領域41内で第4積分値INTBがB2となる複数の評価点(評価点54Aが含まれている)を結ぶ曲線を図4(F)の点線の等高線CB2で表す。
本実施形態では、第2画像の各評価点54は2つの積分値INTA,INTBの値によって特定される。例えば評価点54Aは、第3積分値INTAがA1で第4積分値INTBがB2の点として特定される。
また、図5(A)及び(B)に示すように、第1画像の光量分布45の各評価点56に関しても、図4(A)の第3積分領域44Aと同じ定義の評価点56の位置までの第1積分領域46A及び図4(B)の第4積分領域44Bと同じ定義の評価点56の位置までの第2積分領域46Bを設定し、光量分布45のうち第1積分領域46A内の部分を積分(積算)して第1積分値INSAを求め、光量分布45のうち第2積分領域46B内の部分を積分(積算)して第2積分値INSBを求める。有効領域41内の全部の評価点56に関して求められる第1積分値INSA及び第2積分値INSBは、例えば図5(C)及び図5(D)に示すように、図4(C)及び図4(D)の第2画像に関する積分値をシフトしたような分布になる。そして、図5(C)の第1積分値INSAのうち、値が図4(D)の場合と同じA1になる部分を図5(D)の等高線DA1として、図5(E)の第2積分値INSBのうち、値が図4(F)の場合と同じB2になる部分を図5(F)の等高線DB2とする。なお、等高線DA1,DB2の値は、例えば所定の許容範囲内で値A1及びB2に等しければよい。
本実施形態では、図6(A)に示すように、第1画像において第1積分値INSAがA1の等高線DA1と第2積分値INSBがB2の等高線DB2とが交差する位置の評価点56Aを、第2画像の第3積分値INTAがA1の等高線CA1と第4積分値INTBがB2の等高線CB2とが交差する位置の評価点54Aに対応する点とみなす。言い換えると、次式で示すように、第2画像(光量分布43)の評価点54Aに対応する第1画像(光量分布45)の評価点56Aは、積分値INSA及びINSBが所定の許容範囲内で評価点54Aの積分値INSA,INSBに等しい点である。
第2画像上の評価点の第3積分値INTA=第1画像上の対応する評価点の第1積分値INSA …(1A)
第2画像上の評価点の第4積分値INTB=第1画像上の対応する評価点の第2積分値INSB …(1B)
なお、例えば第1画像の等高線DA1と等高線DB2との交点が複数ある場合には、それらのうちで最も第2画像の評価点54Aに近い点を対応する評価点56Aとしてもよい。そして、評価点54Aと評価点56Aとの間のベクトル57Aが、評価点54Aの位置における第2画像と第1画像との相対的なX方向、Y方向の位置ずれ量を表している。このような光量分布43,45内の評価点54,56に関する積分値INTA,INTB及びINSA,INSBの計算は演算装置34内の積分部で行われ、対応する評価点54,56の特定、及び対応する評価点間のベクトルの計算は演算装置34内の比較部で行われる。
同様に、図6(B)に示すように、第2画像の互いに異なる第3積分値を持つ点線の等高線CA1〜CA4等と、互いに異なる第4積分値を持つ点線の等高線CB1〜CB4等との交点にある評価点54B等に対応する評価点として、第1画像に関して等高線CA1〜CA4等と同じ値の第1積分値を持つ実線の等高線DA1〜DA4等と、等高線CB1〜CB4等と同じ値の第2積分値を持つ実線の等高線DB1〜DB4等との交点にある評価点56B等が特定される。そして、第2画像の評価点54B〜54G等とこれに対応する第1画像の評価点56B〜56G等との位置ずれ量を表すベクトル57B〜57D,57E〜57G等が求められる。
このようにして第2画像(光量分布43)の全部の評価点54に関して第1画像(光量分布45)の対応する評価点56を特定し、各評価点54と対応する評価点56とのX方向、Y方向への位置ずれ量を表すベクトルを求めることによって、第2画像と第1画像との相違が定量的に評価できる。その後、図6(C)に示すように、第1画像の光量分布の円形領域45a内の各評価点を、図6(B)のように求められたベクトル57A等の符号を逆にしたベクトル58A等だけシフトすることで、第1画像の光量の大きい円形領域45aは第2画像の光量の大きい円形領域43aにほぼ重ねることができる。
さらに、第1画像の評価点56H及び56Iの位置を補正して第2画像の評価点54H及び54I付近に移動したときに、一例として第1画像の評価点56Hの光量が対応する評価点54Hの光量よりも小さく、第1画像の評価点56Iの光量が対応する評価点54Iの光量よりも大きいとする。また、図6(C)の段階では、評価点56H,56IにはそれぞれSLM14の3つのミラー要素16からの反射光が照射されているものとする。この場合には、評価点56Hの光量を増加して評価点56Iの光量を減少させるために、図6(D)に示すように、補正後の評価点56Hに対してはSLM14の4つのミラー要素16からの反射光を照射し、補正後の評価点56Iに対しては2つのミラー要素16からの反射光を照射する。このように、画像(光量分布)内の点(評価点等)に対して、SLM14から反射光を照射するミラー要素16の数を調整することを、ミラーデリバリーの調整とも呼ぶ。ミラーデリバリーの調整によって得られる図6(D)の光量が大きい円形領域45Aaは、第2画像の円形領域43aと位置がほぼ同じであるとともに、円形領域45Aa内の光量の分布は円形領域43a内の光量の分布にほぼ同じになり、第1画像をより高精度に第2画像に近づけることができる。
次に、本実施形態の露光装置EXにおいて、照明瞳面IPPにレチクルRのパターンに最適化された光量分布(瞳形状)に近い光量分布を設定する動作の一例につき図7のフローチャートを参照して説明する。この動作は主制御系35によって制御される。
まず、図7のステップ102において、図1(A)の入出力装置35aから主制御系35を介して演算装置34、照明制御部36、及び記憶装置33に、図8(A)に示すように、レチクルRに形成されているデバイスパターンに対して計算上で最適化された、照明瞳面IPPの有効領域41内の光量分布(目標光量分布または所望の光量分布)53の情報が入力される。光量分布53は目標画像TIMの光量分布とみなすことができる。光量分布53は、一例として図9(A)に示すように、σ値が1の円周51で囲まれる領域内の複数(ここでは13個)の部分領域TA1〜TA13の光量が大きく、それ以外の領域の光量が0となる分布である。第1〜第4の部分領域TA1〜TA4は、X方向又はY方向を長手方向とする楕円状の領域で、第5の部分領域TA5は光軸を中心とする円形領域であり、部分領域TA5内では例えば中心部の光量が周辺部の光量よりも大きく設定されている。また、第6〜第9の部分領域TA6〜TA9は、斜め方向の4箇所に配置された円形領域であり、第10〜第13の部分領域TA10〜TA13は、Y方向又はX方向に沿って4箇所に配置された小さい円形領域である。
次のステップ104において、演算装置34内の前処理部は、光量分布53中の光量が大きい複数の部分領域TA1〜TA13に1〜13の番号を付して識別(ナンバリング)を行う。このナンバリングを行うことによって、次のステップ106で行われる部分領域TA1〜TA13における評価点の設定を、部分領域TA1〜TA13の大きさや形状などに合わせて行うことができるので、計測及び評価の精度が向上する。なお、ステップ104のナンバリングを省略しても良い。例えば、ナンバリングによる計測及び評価の精度に差がない場合、計測処理時間を早める場合、計測処理動作を簡略化する場合等では、ステップ104のナンバリングを省略することも可能である。
次のステップ106において、その前処理部は、図9(B)に示すように、各部分領域TA1〜TA13に関して例えばX方向及びY方向にピッチ(周期)Pで複数の評価点54を設定する。評価点54は、例えば規則的に配列された多数の格子点のうちで、部分領域TA1〜TA13内、及び部分領域TA1〜TA13の輪郭の近傍にある格子点である。評価点54のピッチは、例えば図2(B)の光量分布の最小単位である画素TEのピッチの数倍程度でもよい。なお、評価点54の分布(ピッチ)は、部分領域TA1〜TA13毎に異なっていてもよい。
この際に、設定された評価点54のうち光軸からY方向に最も離れた位置にある評価点54までの距離Ymaxと、光軸からX方向に最も離れた位置にある評価点54までの距離Xmaxとを求め、この距離の比率r1(=Ymax/Xmax)を記憶しておく。この比率rが1から所定の割合以上に離れている場合には、計測される光量分布に関しても同じ比率r2を求め、求められた比率r2がr1に近づくように光量分布(露光用画像)を補正してもよい。
次のステップ108において、その前処理部は、光量分布53の全部の部分領域TA1〜TA13の評価点54の光量の積算値が例えば1になるように、光量分布53の規格化を行う。次のステップ110において、演算装置34内の積分部は、光量分布53の部分領域TA1〜TA13の全部の評価点54に関して、図4(A)の第3積分領域44Aで光量分布53を積分して得られる第3積分値INTA、及び図4(B)の第4積分領域44Bで光量分布53を積分して得られる第4積分値INTBを計算して記憶する。
次のステップ112において、照明制御部36は、目標画像TIMの光量分布53と同じ光量分布が照明瞳面IPPに形成されるように、予め求められて記憶装置33に記憶されている各ミラー要素16の傾斜角と反射光の照明瞳面IPP上での2次元の位置との関係に基づいて、SLM14の全部のミラー要素16の2軸の回りの傾斜角を設定する。なお、実際には、各ミラー要素16の傾斜角と反射光の位置との関係には誤差があるとともに、SLM14の経時変化等によってその関係が次第に変化することがあるため、SLM14によって設定される光量分布は目標とする光量分布53からある程度ずれた分布となる。
次のステップ114において、一例としてレチクルステージRSTにパターンが形成されていないガラス基板よりなるダミーレチクル(不図示)をロードし、ウエハステージWSTを駆動して瞳モニタ装置23の受光面を投影光学系PLの露光領域内の計測位置に移動する。次のステップ116において、光源10に照明光ILを発光させて、SLM14のミラー要素16のアレイによって照明瞳面IPPに形成される光量分布(瞳形状)の共役像を瞳モニタ装置23で撮像する。演算装置34内の特性計測部では、瞳モニタ装置23から供給される撮像信号からその光量分布を求める。
図8(B)は、瞳モニタ装置23を用いて計測された照明瞳面IPP上の光量分布55の一例を示す。光量分布55は露光用画像SIMの光量分布とみなすことができる。光量分布55は、図10(A)に示すように、図9(A)の目標画像TIMの部分領域TA1〜TA13に対応する複数(ここでは13個)の部分領域SA1〜SA13でほぼ光量が大きくなる分布である。
次のステップ118において、演算装置34内の前処理部は、計測された光量分布55(瞳形状)を規格化する。このために、一例として、光量分布55が計測された有効領域41内の全面に、目標画像TIMに関して設定された多数の評価点54と同じピッチで多数の評価点56を設定し、全部の評価点56の光量の積算値が1になるように、光量分布55に一律に係数を掛ける。なお、光量分布55の評価点56のピッチを目標となる光量分布53の評価点54のピッチより小さく設定することも可能である。
次のステップ120において、演算装置34内の積分部は、計測された光量分布55の全部の評価点56に関して、図5(A)の第1積分領域46Aで光量分布55を積分して得られる第1積分値INSA、及び図5(B)の第2積分領域46Bで光量分布55を積分して得られる第2積分値INSBを計算する。次のステップ122において、演算装置34内の比較部は、目標とする光量分布53の部分領域TA1〜TA13の全部の評価点54に関して、計測された光量分布55の全部の評価点56のうちで、評価点54の第3積分値INTA及び第4積分値INTBが所定の許容範囲内で第1積分値INSA及び第2積分値INSBと等しくなる評価点56を対応点として特定する。このようにして特定された評価点56は、図10(A)の光量分布55の部分領域SA1〜SA13の内部又はその近傍に分布している。
そして、その比較部は、全部の評価点54に関してそれぞれ対応する評価点56までのX方向、Y方向のずれ量を表す個別のベクトルを求め、図10(C)に示すように、部分領域TA1〜TA13に関して、それぞれ対応する部分領域SA1〜SA13に対する平均的な位置ずれ量を表す平均的なベクトルV1〜V13を求める。これらの個別のベクトル及び平均的なベクトルの情報は主制御系35を介して照明制御部36に供給されて、記憶装置33に記憶される。例えば10番目の部分領域TA10の評価点54に対応する計測された部分領域SA10の評価点56に対する位置ずれ量は、図10(B)のベクトルV101,102で表され、部分領域TA10の部分領域SA10に対する平均的な位置ずれ量はベクトルV10で表される。
次のステップ124において、照明制御部36では、SLM14の全部のミラー要素16のうち、照明瞳面IPPにおける目標とする光量分布53の部分領域TA1〜TA13の評価点54の近傍に反射光が入射しているミラー要素16の傾斜角の設定値を、それぞれその評価点54から対応する評価点56(対応点)までの位置ずれ量を表すベクトルと符号が逆のベクトルに応じた角度だけ補正する。これは、各ミラー要素16の駆動用の電極に印加される電圧を補正することでもある。これによって、図10(C)において、露光用の光量分布55の部分領域SA1〜SA13の位置は平均的にほぼベクトルV1〜V13と逆の符号のベクトル(例えばベクトルCV5,CV10)分だけ移動するため、露光用の光量分布55は、目標とする光量分布53(部分領域TA1〜TA13)により近い分布となる。なお、実際には、部分領域SA1〜SA13の形状は部分領域TA1〜TA13の形状に近づいている。なお、このステップ124の動作は、位置ずれ量を示すベクトルを予め見積もることで、ステップ122の前に実行することも可能である。また、ステップ124の動作は省略しても良い。例えば、部分領域SA1〜SA13の位置を移動する必要がない場合や、後述するステップ126における調整で目標とする光量分布に近づけることができる場合等には、ステップ124の動作を省略することも可能である。
次のステップ126において、演算装置34内の比較部は、目標とする光量分布53の部分領域TA1〜TA13の評価点54の光量と、対応する光量分布55の評価点56の光量との個別の差分、及び部分領域TA1〜TA13毎の平均的な光量と、対応する部分領域SA1〜SA13毎の平均的な光量との差分(平均的な差分)を求める。これらの光量の個別の差分及び平均的な差分の情報も、主制御系35を介して照明制御部36に供給されて、記憶装置33に記憶される。これに応じて、照明制御部36は、一例として部分領域TA1〜TA13毎の平均的な光量の差分が所定の許容範囲を超えた部分領域に関して、SLM14から反射光が照射されるミラー要素16の個数(ミラーデリバリー)の割合(使用割合)を他の部分領域と調整して、平均的な光量の差分が許容範囲内になるようにする。例えば、図10(A)において、部分領域SA1,SA2の評価点56の平均的な光量INT1,INT2が目標値より小さく、部分領域SA8,SA9の評価点56の平均的な光量INT8,INT9が目標値より大きいときには、部分領域SA1,SA2に反射光を送るミラー要素16の個数を増加させ、部分領域SA8,SA9に反射光を送るミラー要素16の個数を減少させる。これによって、露光用の光量分布をより目標とする光量分布53に近づけることができる。なお、このステップ126の動作は、ステップ122の前に実行することも可能である。さらに、ステップ126の動作を省略しても良い。例えば、部分領域TA1等の個数が少なく、部分領域TA1等に関する平均的な光量の目標値がほぼ一定である場合や、ステップ124における調整で目標とする光量分布に近づけることができる場合等には、ステップ126の動作は省略することも可能である。
また、ステップ124と、ステップ126とを繰り返し行うことで、目標とする光量分布に近づけるようにSLM14のミラー要素16を制御しても良い。さらに、例えば、ステップ116からステップ122までの工程であり、照明瞳面IPPに形成される光量分布を計測してその光量分布のずれ量を求める工程と、ステップ124およびステップ126の工程であり、SLM14のミラー要素15の調整を行う工程とを繰り返して行っても良い。これによって、目標とする光量分布に近づけることができるため、計測及び評価の精度が向上する。
その後、ステップ128において、図1のレチクルステージRSTにレチクルRがロードされ、レチクルRのアライメントが行われる。そして、次のステップ130において、例えば所定ロット数のウエハWに対して走査露光方式でレチクルRのパターンの像が露光される。この際に、ステップ126で設定された照明瞳面IPPで露光用画像の光量分布を持つ照明光ILによってレチクルRが照明され、そのレチクルRからの光束が投影光学系PLを介してウエハWを露光する。
このように本実施形態によれば、目標とする光量分布53の評価点54に関して、SLM14を用いて設定して計測された光量分布55の評価点のうち対応する評価点56を正確に特定でき、光量分布53と光量分布55との相違を定量的に高精度に評価できる。従って、光量分布55を補正することによって、照明瞳面IPPに目標とする光量分布53に近い分布を設定することができ、レチクルRのパターンに最適化された照明条件を用いて、高精度に露光を行うことができる。
本実施形態の効果等は以下のとおりである。
本実施形態の露光装置EXは、SLM14が備える複数のミラー要素16(光学要素)を介してレチクル面Ra(被照射面)に光を照射する照明装置8を備え、照明装置8は計測装置7を備えている。そして、計測装置7は、照明瞳面IPP(第1面)の有効領域41内に設定される目標画像TIM(第2画像)の光量分布53の情報を記憶する記憶装置33と、照明瞳面IPPの有効領域41内に露光用画像SIM(第1画像)の光量分布55を形成するSLM14と、照明瞳面IPPに形成された光量分布55を計測する瞳モニタ装置23と、光量分布53の複数の評価点54に関して第3積分値INTA及び第4積分値INTBを求め、光量分布55の複数の評価点56に関して第1積分値INSA及び第2積分値INSBを求め、複数の評価点54に対応する評価点56の相対的な位置ずれ量を求める演算装置34と、を備えている。
そして、計測装置7を用いての画像の光量分布の計測方法は、照明瞳面IPPの有効領域41内における目標画像TIMの光量分布53を設定(入力)するステップ102と、SLM14を用いて照明瞳面IPPの有効領域41内に露光用画像SIMの光量分布55を形成するステップ112と、光量分布55の例えば画素TE毎の光量(光量分布)を計測するステップ116と、光量分布53の複数の評価点54に関して、それぞれ有効領域41内で互いに異なる第3及び第4積分領域44A,44B内で光量分布53を積分して第3及び第4積分値INTA,INTBを求めるステップ110と、有効領域41内の光量分布55の複数の評価点56に関して、それぞれ有効領域41内で積分領域44A,44Bに対応して規定される互いに異なる第1及び第2積分領域46A,46B内でその計測された光量分布55を積分して第1及び第2積分値INSA,INSBを求めるステップ120と、積分値INTA,INTBと積分値INSA,INSBとの比較に基づいて、光量分布53の複数の評価点54と光量分布55の対応する複数の評価点56(対応点)との相対的な位置ずれ量を求めるステップ122と、を有する。
本実施形態によれば、例えば積分値INSA,INSBが積分値INTA,INTBに等しくなる光量分布55の評価点56を光量分布53の評価点54に対応する評価点として特定できる。これにより、目標画像TIMの評価点54とこれに対応する露光用画像SIMの評価点56との相対的な位置ずれ量を正確に求めることができる。従って、SLM14の複数のミラー要素16からの光を組み合わせて目標画像TIMに近い露光用画像SIMの光量分布を形成する場合に、その形成された画像SIMと目標画像TIMとの相違を正確に評価できるため、その画像SIMを補正することによって、目標画像TIMにより近い光量分布を照明瞳面IPPに設定できる。従って、レチクルRのパターンを最適化した照明条件で照明できる。
なお、本実施形態において、目標画像TIMの光量分布53を設定するステップ102から、第3及び第4積分領域44A,44B内で光量分布53(目標画像TIM)を積分して第3及び第4積分値INTA,INTBを求めるステップ110までのステップは、省略しても良い。このようにステップ102からステップ110までのステップを省略した場合、ステップ122では、一例として、光量分布55(露光用画像SIM)の第1及び第2積分値INSA,INSBと、予め算出された第3及び第4積分値INTA,INTB等の積分値データとの比較によって、光量分布55の位置ずれ量を求めてもよい。これによって、目標画像TIMを用いた第3及び第4積分値INTA,INTBの算出時間を省略することができるので、光量分布の計測時間を短縮することができる。また、目標画像TIMを用いた第3及び第4積分値INTA,INTBの算出処理動作を省略することができるので、計測処理動作を簡略化できる。
また、本実施形態の照明方法は、光源10からの照明光ILでレチクル面Ra(被照射面)を照明する照明方法において、計測装置7による光量分布の計測方法を用いて照明瞳面IPPに形成される露光用画像SIMの光量分布55を計測するステップ102〜122と、この計測結果に基づいて露光用画像SIMの光量分布を補正するステップ124と、照明瞳面IPPの補正された露光用画像SIMの光量分布からの照明光ILをコンデンサー光学系32を介してレチクル面に導くステップ130とを含んでいる。
また、本実施形態の露光装置EXは照明装置8を備えている。そして、露光装置EXによる露光方法は、その照明装置8による照明方法で照明光ILによってレチクル面Raを照明し、照明光ILでレチクルR及び投影光学系PLを介してウエハWを露光している。本実施形態によれば、レチクルRを最適化した照明条件で照明できるため、レチクルRのパターンの像を高精度にウエハWに露光できる。
なお、上記の実施形態では、光量分布45(又は55)の評価点56に関して、図5(A)の第1積分領域46Aの第1積分値及び図5(B)の第2積分領域46Bの第2積分値を求めている。この他に、評価点56に関する第2積分値として、図5(B)の原点Oに対向する2つの辺41c,41dと評価点56から辺41c,41dに垂直に引いた2つの辺とで囲まれる積分領域の積分値を使用してもよい。この場合には、図4(B)の光量分布43(又は53)の評価点54に関する第4積分値としてもその評価点56に関する積分領域と同じ積分領域の積分値が使用される。
要は、評価点54及び56に関する2つの積分値は、互いに積分領域が異なっていればよく、その積分領域の定義は任意である。例えば評価点54及び56に関する2つの積分値として、図9(A)のσ値が1の円周51の一部の円弧と、評価点54及び56で直交する2つの辺とで囲まれる積分領域で光量分布を積分した値を使用してもよい。
なお、上記の実施形態では、入射面25I又は照明瞳面IPPにおける光強度分布(光量分布)を設定するために複数のミラー要素16の直交する2軸の回りの傾斜角を制御可能なSLM14が使用されている。しかしながら、SLM14の代わりに、それぞれ反射面の法線方向の位置が制御可能な複数のミラー要素のアレイを有する空間光変調器を使用する場合にも、上記の実施形態が適用可能である。さらに、SLM14の代わりに、例えばそれぞれ入射する光の状態(反射角、屈折角、透過率等)を制御可能な複数の光学要素を備える任意の光変調器を使用する場合にも、上記の実施形態が適用可能である。
また、上記の実施形態ではオプティカルインテグレータとして図1の波面分割型のインテグレータであるマイクロレンズアレイ25が使用されている。しかしながら、オプティカルインテグレータとしては、内面反射型のオプティカルインテグレータとしてのロッド型インテグレータを用いることもできる。
また、上記の実施形態の露光装置EX又は露光方法を用いて半導体デバイス等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造する場合、この電子デバイスは、図11に示すように、デバイスの機能・性能設計を行うステップ221、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ222、デバイスの基材である基板(ウエハ)を製造するステップ223、前述した実施形態の露光装置EX又は露光方法によりマスクのパターンを基板に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップ224、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)225、並びに検査ステップ226等を経て製造される。
言い替えると、上記のデバイスの製造方法は、上記の実施形態の露光装置EX又は露光方法を用いて、マスクのパターンを介して基板(ウエハW)を露光する工程と、その露光された基板を処理する工程(即ち、基板のレジストを現像し、そのマスクのパターンに対応するマスク層をその基板の表面に形成する現像工程、及びそのマスク層を介してその基板の表面を加工(加熱及びエッチング等)する加工工程)と、を含んでいる。
このデバイス製造方法によれば、レチクルのパターンを高精度に露光できるため、電子デバイスを高精度に製造できる。
なお、上記の実施形態は、例えば米国特許出願公開第2007/242247号明細書、又は欧州特許出願公開第1420298号明細書等に開示されている液浸型露光装置で露光する場合にも適用できる。さらに、上記の実施形態は、ステッパー型の露光装置で露光する場合にも適用できる。
また、本発明は、半導体デバイスの製造プロセスへの適用に限定されることなく、例えば、液晶表示素子、プラズマディスプレイ等の製造プロセスや、撮像素子(CMOS型、CCD等)、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械システム)、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイス(電子デバイス)の製造プロセスにも広く適用できる。
このように本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
EX…露光装置、ILS…照明光学系、R…レチクル、PL…投影光学系、W…ウエハ、IPP…照明瞳面、7…計測装置、8…照明装置、10…光源、14…空間光変調器(SLM)、16…ミラー要素、23…瞳モニタ装置、25…マイクロレンズアレイ、36…照明制御部、34…演算装置

Claims (30)

  1. 光の光量分布の計測方法であって、
    第1面の第1領域内に照射された光の光量分布を第1画像として取得することと、
    前記第1画像に第1評価点を設定するとともに、前記第1評価点によって定められる互いに異なる第1及び第2積分領域で前記照射された光の光量分布を積分して、第1及び第2積分値を求めることと、
    前記第1面の前記第1領域内に照射する所望の光量分布の情報と、前記第1及び第2積分値との比較に基づいて、前記所望の光量分布と前記照射された光の光量分布との相対的なずれを求めることと、
    を含むことを特徴とする計測方法。
  2. 前記所望の光量分布の情報は、前記所望の光量分布の画像に基づいて算出された積分値データであることを特徴とする請求項1記載の計測方法。
  3. 前記所望の光量分布の情報を取得することをさらに含み、
    前記所望の光量分布の情報を取得することは、
    前記第1面の前記第1領域内に照射する前記所望の光量分布を第2画像として準備することと、
    前記第2画像に第2評価点を設定することと、
    前記第2評価点によって定められる互いに異なる第3及び第4積分領域で、前記所望の光量分布を積分して、第3及び第4積分値を求めることと、を含み、
    前記相対的なずれを求めることは、前記第1及び第2積分値と前記第3及び第4積分値との比較に基づいて、前記第1評価点と前記第2評価点との相対的なずれを求めることを含むことを特徴とする請求項1に記載の計測方法。
  4. 前記第1領域における前記照射された光の光量分布の全積分値と、前記第1領域における前記所望の光量分布の全積分値とが、共通の値になるように規格化することを含むことを特徴とする請求項3に記載の計測方法。
  5. 前記第1及び第2積分領域は、それぞれ前記第1領域内において前記第1評価点で交差する互いに異なる第1組及び第2組の2つの辺と前記第1領域の輪郭部とで囲まれる領域であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の計測方法。
  6. 前記相対的なずれに応じて、前記第1面に形成される光の光量分布を補正することを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の計測方法。
  7. 前記第1評価点は複数個であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の計測方法。
  8. 前記第1評価点を設定する前に、前記第1画像における複数の照射領域を区分けすることをさらに含み、
    前記複数の照射領域にそれぞれ前記第1評価点を設定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の計測方法。
  9. 前記第1画像として取得することは、前記照射された光の光量分布の第1方向における長さと、前記第1方向に交差する第2方向における長さとの比に基づいて、前記第1画像を前記第1方向及び前記第2方向の少なくとも一方に拡大又は縮小することを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の計測方法。
  10. 前記第1面の第1領域内に照射された光の光量分布は、それぞれ光を前記第1面の前記第1領域内の任意の位置に導くことが可能な複数の光学要素を有する空間光変調器を用いて形成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の計測方法。
  11. 前記相対的なずれに基づいて、前記第1面の前記第1領域内に光を導く前記複数の光学要素の個数を変化させることを含むことを特徴とする請求項10に記載の計測方法。
  12. 前記複数の光学要素はそれぞれ傾斜角が可変の反射面を有し、
    前記相対的なずれに基づいて、前記複数の光学要素の傾斜角を補正するために前記複数の反射要素に印加される電圧値を補正することを含むことを特徴とする請求項10に記載の計測方法。
  13. 光源からの光で被照射面を照明する照明方法において、
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の計測方法を用いて前記第1面に形成された光を、コンデンサー光学系を介して前記被照射面に導くこと
    を特徴とする照明方法。
  14. 露光光でパターンを照明し、前記露光光で前記パターン及び前記投影光学系を介して基板を露光する露光方法において、
    請求項13に記載の照明方法によって前記露光光で前記パターンを照明することを特徴とする露光方法。
  15. 請求項14に記載の露光方法を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、
    前記パターンが形成された前記基板を処理することと、
    を含むデバイス製造方法。
  16. 光の光量分布の計測装置であって、
    前記第1面の第1領域内に照射された光の光量分布を第1画像として取得する取得装置と、
    前記第1画像に第1評価点を設定するとともに、前記第1評価点によって定められる互いに異なる第1及び第2積分領域で前記照射された光の光量分布を積分して、第1及び第2積分値を求め、前記第1面の前記第1領域内に照射する所望の光量分布の情報と、前記第1及び第2積分値との比較に基づいて、前記所望の光量分布と前記照射された光の光量分布との相対的なずれを求める制御装置と、
    を備えることを特徴とする計測装置。
  17. 前記制御装置は、前記所望の光量分布の情報として、前記所望の光量分布の画像に基づいて算出された積分値データを用いることを特徴とする請求項16記載の計測装置。
  18. 前記制御装置は、前記第1面の前記第1領域内に照射する前記所望の光量分布を第2画像として取得し、前記第2画像に第2評価点を設定するとともに、前記第2評価点によって定められる互いに異なる第3及び第4積分領域で、前記所望の光量分布を積分して、第3及び第4積分値を求め、前記第1及び第2積分値と前記第3及び第4積分値との比較に基づいて、前記第1評価点と前記第2評価点との相対的なずれを求めることを特徴とする請求項17に記載の計測装置。
  19. 前記制御装置は、前記第1画像の前記第1領域における光量分布の全積分値と、前記第2画像の前記第1領域における光量分布の全積分値とが、共通の値になるように、前記第1画像の全積分値と前記第2画像の全積分値とを規格化することを特徴とする請求項18に記載の計測装置。
  20. 前記制御装置は、前記第1及び第2積分領域を、それぞれ前記第1領域内において前記第1評価点で交差する互いに異なる第1組及び第2組の2つの辺と前記第1領域の輪郭部とで囲まれる領域としてみなすことを特徴とする請求項16〜19のいずれか一項に記載の計測装置。
  21. 前記制御装置は、前記相対的なずれに応じて、前記第1面に形成される光の光量分布を補正することを特徴とする請求項16〜20のいずれか一項に記載の計測装置。
  22. 前記第1評価点は複数個であることを特徴とする請求項16〜21のいずれか一項に記載の計測装置。
  23. 前記制御装置は、前記第1画像における複数の照射領域を区分けして、前記複数の照射領域にそれぞれ前記第1評価点を設定することを特徴とする請求項16〜22のいずれか一項に記載の計測装置。
  24. 前記制御装置は、前記光量分布の第1方向における長さと、前記第1方向に交差する第2方向における長さとの比に基づいて、前記第1画像を前記第1方向及び前記第2方向の少なくとも一方に拡大又は縮小することを特徴とする請求項16〜23のいずれか一項に記載の計測装置。
  25. それぞれ光を前記第1面の前記第1領域内の任意の位置に導くことが可能な複数の光学要素を有する空間光変調器をさらに備え、
    前記制御装置は、前記複数の光学要素によって前記第1面に照射された光の光量分布を調整することを特徴とする請求項16〜24のいずれか一項に記載の計測装置。
  26. 前記複数の光学要素はそれぞれ傾斜角が可変の反射面を有し、
    前記制御装置は、前記相対的なずれに基づいて、前記複数の光学要素の傾斜角を補正するために前記複数の光学要素に印加する電圧値を補正することを特徴とする請求項25に記載の計測装置。
  27. 前記制御装置は、前記相対的なずれに基づいて、前記第1面に光を導く前記複数の光学要素の個数を変化させることを特徴とする請求項25に記載の計測装置。
  28. 光源からの光で被照射面を照明する照明装置において、
    請求項16〜27のいずれか一項に記載の計測装置と、
    前記計測装置を用いて前記第1面に形成された光を前記被照射面に導くコンデンサー光学系と、を含むことを特徴とする照明装置。
  29. 露光光でパターンを照明し、前記露光光で前記パターン及び前記投影光学系を介して基板を露光する露光装置において、
    請求項28に記載の照明装置によって前記露光光で前記パターンを照明することを特徴とする露光装置。
  30. 請求項29に記載の露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、
    前記パターンが形成された前記基板を処理することと、
    を含むデバイス製造方法
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