JP2014162345A - Gear box structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ギヤボックス構造に関する。 The present invention relates to a gear box structure.
従来から、パワーユニットからの駆動力を伝達するドライブシャフトと、ドライブシャフトに連結して駆動力を伝達するピニオンギヤと、ピニオンギヤと噛合い駆動軸に駆動力を伝達するリングギヤと、ピニオンギヤ及びリングギヤを収容するギヤケースと、を備えたギヤボックス構造が知られている。
特許文献1には、ギヤケース内に、ピニオンギヤの軸方向と略直交する支持壁を設け、この支持壁でピニオンギヤを回転自在に支持したものが開示される。
Conventionally, a drive shaft that transmits driving force from a power unit, a pinion gear that is connected to the drive shaft and transmits driving force, a ring gear that meshes with the pinion gear and transmits driving force to the drive shaft, and a pinion gear and a ring gear are accommodated. A gear box structure including a gear case is known.
ところで、近年、燃費性能向上や材料費低減等を目的として、機械性能を落とすことなく車両を軽量化することが望まれている。パワーユニットからの駆動力を車軸に伝達するファイナルギヤボックスもその例外でなく、機械性能を維持しつつ小型軽量化が望まれるものである。 By the way, in recent years, for the purpose of improving the fuel efficiency and reducing the material cost, it is desired to reduce the weight of the vehicle without reducing the mechanical performance. The final gearbox that transmits the driving force from the power unit to the axle is no exception, and a reduction in size and weight is desired while maintaining mechanical performance.
そこで本発明は、パワーユニットからの駆動力を駆動軸に伝達するギヤボックス構造において、機械性能を維持しつつ小型軽量化を図ることを目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to reduce the size and weight of the gear box structure that transmits the driving force from the power unit to the driving shaft while maintaining the mechanical performance.
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、パワーユニット(20)からの駆動力を伝達するドライブシャフト(24)と、前記ドライブシャフト(24)に連結して駆動力を伝達するピニオンギヤ(27)と、前記ピニオンギヤ(27)と噛合い駆動軸(25)に駆動力を伝達するリングギヤ(34)と、前記ピニオンギヤ(27)及びリングギヤ(34)を収容するギヤケース(31)と、備えたギヤボックス構造において、前記ギヤケース(31)内で前記ピニオンギヤ(27)の軸方向の前記リングギヤ(34)側に前記軸方向と略垂直に設けられる支持壁(46)と、前記支持壁(46)に設けられて前記ピニオンギヤ(27)に向けて前記ピニオンギヤ(27)と同軸に突出する突出部(47)と、前記ピニオンギヤ(27)の内周側に形成されて前記突出部(47)を挿入可能とする凹部(32c)と、前記凹部(32c)内に収容されて前記突出部(47)に前記ピニオンギヤ(27)を支持させるギヤ軸受け(45)と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記ギヤ軸受け(45)は、軸方向一端が前記凹部(32c)内の段部(32d)に当接し、軸方向他端が前記支持壁(46)に隙間(cl)を空けて近接することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ギヤケース(31)における前記ドライブシャフト(24)側の端部(38)の内側に挿入可能な突部(42)を有し、前記突部(42)を挿入した状態で前記ギヤケース(31)に締結されるスイングアーム(9)と、前記ピニオンギヤ(27)の前記スイングアーム(9)側を前記ギヤケース(31)に支持する第二軸受け(39)と、を備え、前記突部(42)は、前記第二軸受け(39)に直接又は間接的に当接して押圧することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記突部(42)は、弾性部材(43)を介して前記第二軸受け(39)に当接して押圧することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記駆動軸(25)の一端部を前記ギヤケース(31)に支持する駆動軸受け(54)と、前記ギヤケース(31)における前記駆動軸(25)の一端部が臨む部位に形成された開口(55)を閉塞すると共に、前記駆動軸受け(54)に直接又は間接的に当接した状態で前記ギヤケース(31)に締結される蓋部材(56)と、を備えることを特徴とする。
As a means for solving the above-mentioned problem, the invention described in
According to a second aspect of the present invention, in the gear bearing (45), one end in the axial direction is in contact with the step portion (32d) in the recess (32c), and the other end in the axial direction is a gap between the support wall (46). It is characterized in that (cl) is left close.
The invention described in
The invention described in
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a drive bearing (54) for supporting one end portion of the drive shaft (25) on the gear case (31), and one end portion of the drive shaft (25) in the gear case (31). A lid member (56) fastened to the gear case (31) in a state in which the opening (55) formed at the facing portion is closed and in direct contact with the drive bearing (54). It is characterized by that.
請求項1に記載した発明によれば、ギヤ軸受けが支持壁に収容される場合と比べて、支持壁の寸法制限が減るので、突出部の剛性を確保できれば、支持壁の厚さを低減することが可能となる。このため、ピニオンギヤを支持壁に支持した上で、ピニオンギヤを支持壁側に寄せることができ、かつ結果としてリングギヤも小型化でき、ギヤボックス構造の小型軽量化を図ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、部品配置によって凹部内のギヤ軸受けの軸方向移動を規制でき、ギヤ軸受けの抜け止めを簡素な構造としてさらなる軽量化を図ることができる。
請求項3,4に記載した発明によれば、第二軸受けのスイングアーム側への抜け止めを、スイングアームの突部といった簡素な構造で実現でき、ベアリング支持部材を別途設けなくてもよく、部品点数の削減を図ることができる
請求項5に記載した発明によれば、蓋部材及びネジロック剤によって駆動軸受けの抜け止め及びシール機能を実現でき、部品点数の削減による軽量化を図ることができる。
According to the first aspect of the present invention, the dimensional limit of the support wall is reduced as compared with the case where the gear bearing is accommodated in the support wall. Therefore, if the rigidity of the protruding portion can be ensured, the thickness of the support wall is reduced. It becomes possible. For this reason, after supporting the pinion gear on the support wall, the pinion gear can be brought close to the support wall side. As a result, the ring gear can also be reduced in size, and the gear box structure can be reduced in size and weight.
According to the second aspect of the present invention, the axial movement of the gear bearing in the recess can be restricted by the arrangement of the components, and the weight reduction can be further achieved with a simple structure for preventing the gear bearing from coming off.
According to the invention described in
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. Note that the directions such as front, rear, left and right in the following description are the same as those in the vehicle described below unless otherwise specified. Further, in the drawings used for the following explanation, an arrow FR indicating the front of the vehicle, an arrow LH indicating the left side of the vehicle, and an arrow UP indicating the upper side of the vehicle are shown.
図1に示す自動二輪車1において、その前輪2は左右一対のフロントフォーク3の下端部に軸支され、各フロントフォーク3の上部はステアリングステム4を介して車体フレーム5前端のヘッドパイプ6に操向可能に枢支される。ステアリングステム4上には操向ハンドル4aが取り付けられる。
車体フレーム5のヘッドパイプ6の後方には、左右メインフレーム7が斜め下後方に向けて延びる。左右メインフレーム7の後端部の下方には、左右ピボットフレーム8が下方に向けて延びる。左右ピボットフレーム8には、片持ち式のスイングアーム9の前端部が上下揺動可能に枢支される。スイングアーム9の左片持ちアーム9aの後端部9bにはファイナルギヤボックス30が連結され、ファイナルギヤボックス30の右側に後輪11が軸支される。左片持ちアーム9a内には、後輪11と車体フレーム5内側のパワーユニット20との間の伝動用のドライブシャフト24(図2参照)が挿通される。
In the
On the rear side of the head pipe 6 of the
パワーユニット20は、例えばクランク軸を車体左右方向(車幅方向)に沿わせた水冷四ストロークV型四気筒エンジンである。なお、パワーユニット20は、他の構成の内燃機関であってもよく、かつ内燃機関に代わり電気モータを含むものであってもよい。
The
図中符号12はスイングアーム9の前端部を支持するピボット軸、符号13はスイングアーム9の前部下側と左右ピボットフレーム8の下端部とに渡るリンク機構、符号13aはリンク機構13と左右ピボットフレーム8の上端部とに渡るリヤクッション、符号15は乗員が着座するシート、符号16はシート15の前方に配置される燃料タンク、符号18は車体前部を覆うフロントカウル、符号19は車体後部を覆うリヤカウルをそれぞれ示す。
In the figure,
図2に示すように、自動二輪車1の後輪駆動機構21は、パワーユニット20の出力軸22に連結して駆動力を伝達する自在継手23と、自在継手23の後端部に連結されてパワーユニット20の駆動力を伝達するドライブシャフト24と、ドライブシャフト24の後端部に連結されてドライブシャフト24の軸長を変更可能にする軸長可変機構26と、軸長可変機構26の後方で左片持ちアーム9aの後端部9bに連結されるファイナルギヤボックス30と、を備える。自在継手23、ドライブシャフト24及び軸長可変機構26は中空の左片持ちアーム9a内に配置される。
As shown in FIG. 2, the rear
本実施形態において、軸長可変機構26はトリポード形等速ジョイントを利用するが、これに限定されず、ボールスプラインすべり継手、クロスグルーブ形継手などでもよく、スライド機能を有する継手であればその構造には限定されない。
In the present embodiment, the variable
スイングアーム9の左片持ちアーム9aの後端部9bには、ファイナルギヤボックス30における後輪車軸25及びその周辺の駆動系部品を収納するファイナルギヤケース31の前端部が連結される。なお、図中符号28は後輪11と一体回転するブレーキディスク、符号29はブレーキディスク28を挟圧するキャリパをそれぞれ示す。
The
図3を併せて参照し、ファイナルギヤケース31は、前後に延びる軸線C2を有するピニオンギヤ軸32を前端部に配置すると共に、左右方向に平行で軸線C2に直交する軸線C1を有する後輪車軸25を後部内に収容する。
ピニオンギヤ軸32の後部には、ピニオンギヤ27が例えば一体形成により一体回転可能に設けられる。後輪車軸25の左右中間部25bには、ピニオンギヤ27に噛み合うリングギヤ34が例えばスプライン嵌合等により一体回転可能に設けられる。ピニオンギヤ27及びリングギヤ34は、ピニオンギヤ軸32及び後輪車軸25間の動力伝達を行う傘歯車対34Aを構成する。
Referring also to FIG. 3, the
A
ドライブシャフト24等を通じてピニオンギヤ軸32に伝達されたパワーユニット20の回転駆動力は、傘歯車対34Aを通じて減速及び方向転換されて後輪車軸25に伝達される。後輪車軸25の右端部には、例えば右方に起立するスタッドボルトB1等を用いて後輪11のホイール11aの中央部が締結される。後輪車軸25は、伝達されたパワーユニット20の駆動力で後輪11を駆動させて自動二輪車1を走行させる。
The rotational driving force of the
ファイナルギヤケース31は、ピニオンギヤ軸32を支持すると共に後輪車軸25の左端部を支持する左ケース体36と、後輪車軸25の右側部25cを支持する右ケース体37と、に分割される。左ケース体36は後部右開放部36aを形成し、この後部右開放部36aに右ケース体37の左開放部37aがボルトB2により締結される。なお、図中符号36bは左ケース体36後部のギヤオイル注入口を閉塞するプラグを示す。
The
ピニオンギヤ軸32の前後中間部には、これをファイナルギヤケース31の前端開放部38内に回転自在に支持するラジアルボールベアリング39のインナレース39aが外嵌する。ラジアルボールベアリング39のインナレース39aは、その後端をピニオンギヤ軸32後部で拡径したピニオンギヤ27の前端段差面27aにシムsm1を介して当接させると共に、前端をヨーク部材41の後端に当接させる。
An
ヨーク部材41は円筒状をなし、その後部がピニオンギヤ軸32の前部にスプラインにより外嵌し、前部に軸長可変機構26の後部接続軸(不図示)を連結可能とする。ヨーク部材41内には、ピニオンギヤ軸32の前端ネジ軸32a及びこれに螺合するナット32bが配置される。これら前端ネジ軸32a及びナット32bを締め込むことで、ヨーク部材41の後部及びラジアルボールベアリング39のインナレース39aがナット32b及びピニオンギヤ27間に挟持され、後輪車軸25に一体回転可能に支持される。
The
ファイナルギヤケース31の前端開放部38には、例えばファイナルギヤケース31の前端開放部38から前方に起立するスタッドボルトB3を用いて、スイングアーム9の左片持ちアーム9aの後端部9bが締結される。なお、図中符号9cは後端部9b外周に形成された締結フランジ、符号N3はスタッドボルトB3に螺着するナットをそれぞれ示す。
The
ファイナルギヤケース31の前端開放部38内には、左片持ちアーム9aの後端部9bから後方へ突出する環状突部42が嵌入される。環状突部42は、その後端をリング状の皿バネ43に当接させる。皿バネ43は、ラジアルボールベアリング39のアウタレース39bの前端に当接する。アウタレース39bの後端は、ファイナルギヤケース31内の内フランジ部44の前面に前方から当接する。
An
この状態で、ファイナルギヤケース31の前端開放部38に左片持ちアーム9aの後端部9bを締結することで、環状突部42が皿バネ43を介してアウタレース39bを後方へ押圧し、アウタレース39bがファイナルギヤケース31の前端開放部38内に固定的に支持される。なお、図中符号sl1は左片持ちアーム9aの後端部9b内周とヨーク部材41の外周との間に嵌入されるシール部材、符号sl2は環状突部42の外周に装着されて前端開放部38内周に密接するOリングをそれぞれ示す。
In this state, by fastening the
ピニオンギヤ軸32及びヨーク部材41は、ファイナルギヤケース31の前端開放部38からケース前方へ突出する。ピニオンギヤ軸32の後部は、ピニオンギヤ27の内周方に凹部32cを形成することで中空とされる。凹部32cは後方に向けて開放し、この凹部32c内にラジアルニードルベアリング45が内嵌される。なお、図中符号45bはラジアルニードルベアリング45におけるニードル45aを保持するリテーナを示す。
The
リテーナ45bの前後端はラジアルニードルベアリング45の前後端であり、リテーナ45bの前端は凹部32c前側の段差面32dに当接し、リテーナ45bの後端は支持壁46の前面46bに隙間clを空けて配置される(図4参照)。隙間clはラジアルニードルベアリング45の軸方向幅に比べて十分に小さく、図3に示す組み付け状態でラジアルニードルベアリング45の凹部32cからの抜け止めがなされる。
The front and rear ends of the
ピニオンギヤ軸32の後端は、ファイナルギヤケース31内に立設された支持壁46の前面46bに対向する。支持壁46は、ピニオンギヤ軸32の後方で軸線C2と直交するように配置される。支持壁46には、これを後方から貫通して前方に突出する支持ピン47が固設される。支持ピン47の前部は、ラジアルニードルベアリング45内に嵌入される。ラジアルニードルベアリング45は、ピニオンギヤ軸32の後部を支持ピン47に回転自在に支持する。
The rear end of the
後輪車軸25は、ファイナルギヤケース31の左右幅に収まる全長とされる。後輪車軸25の左側部25aは、リングギヤ34を支持する左右中間部25bよりも小径に形成される。後輪車軸25の左側部25aの前方には、前記支持壁46が隣接する。後輪車軸25の右側部25cは、左右中間部25bよりも大径に形成される。右側部25cの左端部には、さらに大径の拡径フランジ部25dが形成される。拡径フランジ部25dの左側面には、リングギヤ34の右端が突き当たり、リングギヤ34の右方への移動が規制される。
The
右側部25cの外周は、例えば左右一対のラジアルボールベアリング48からなるベアリング対48Aを介して、ファイナルギヤケース31の後部右側の内周に支持される。ファイナルギヤケース31の後部右側には、右方に開放する右端開放部49が形成される。右端開放部49内には、後輪車軸25の右端部が臨み、この右端部に、前記ブレーキディスク28を支持するためのフランジ部材51がネジB5により締結される。フランジ部材51は、その外周にブレーキディスク28用の締結ボス51aを形成する。なお、図中符号52はフランジ部材51の左側面にネジB4により締結される車輪速センサ用のパルサリングを示す。
The outer periphery of the
フランジ部材51の左側には、ファイナルギヤケース31の右端開放部49内に入り込む円筒状のカラー部51bが形成される。カラー部51bは、その左端をベアリング対48Aのインナレース48aの右端に当接させる。ベアリング対48Aのインナレース48aの左端は、後輪車軸25の拡径フランジ部25dの左側面にシムsm2を介して当接する。
On the left side of the
フランジ部材51を後輪車軸25にネジB5により締結すると、ベアリング対48Aのインナレース48aがカラー部51b及び拡径フランジ部25d間で挟持されて後輪車軸25に固定される。ベアリング対48Aのアウタレース48bの右端は、右端開放部49内周の位置決めフランジ53の左側面に当接する。なお、図中符号sl3は位置決めフランジ53の右方で右端開放部49及びカラー部51b間に嵌入されるシール部材、符号snはシール部材sl3の抜け止め用のスナップリング、符号sl4は後輪車軸25の右端部外周に装着されてカラー部51b内周に密接するOリングをそれぞれ示す。
When the
後輪車軸25の左端部には、さらに小径の軸支部25eが形成される。軸支部25eには、ラジアルボールベアリング54が外嵌される。ラジアルボールベアリング54は、ファイナルギヤケース31の後部左側における左端開放部55内に内嵌され、後輪車軸25の軸支部25eをファイナルギヤケース31の左端開放部55内に回転自在に支持する。
A
左端開放部55は、円板状のキャップボルト56により閉塞される。キャップボルト56は、その外周ネジを左端開放部55の内周ネジに螺合させて締め込まれる。キャップボルト56の外周には、左端開放部55を密封するべく例えばネジロック剤が塗布される。キャップボルト56の外周部右側面は、ラジアルボールベアリング54のアウタレース54bの左端に当接する。アウタレース54bの右端は、ファイナルギヤケース31内の左段差面57に当接する。これにより、左端開放部55にキャップボルト56を締め込むことで、アウタレース54bがファイナルギヤケース31の左端開放部55内に固定される。ラジアルボールベアリング54のインナレース54aは、その右端が後輪車軸25外周の軸支部25e基端の段差面25fにシムsm3を介して当接する。
The left
図4〜図6は、本実施形態の作用説明図である。
図4の下段に示す比較例は、上段の本実施例に対し、ピニオンギヤ軸32の後部に凹部32cを形成せず、代わりに後方へ突出する支持軸47’を固設し、この支持軸47’を支持壁46に代わる支持壁46’で支持したものである。支持壁46’には、ラジアルニードルベアリング45を収容する凹部32c’が形成され、この凹部32c’内に内嵌合したラジアルニードルベアリング45に支持軸47’が支持される。
4 to 6 are explanatory diagrams of the operation of the present embodiment.
In the comparative example shown in the lower part of FIG. 4, a
図4の比較例では、支持壁46’の前後幅をラジアルニードルベアリング45の軸方向幅より小さくすることはできない。一方、本実施例では、支持ピン47の支持剛性等が確保できれば、支持壁46の前後幅を比較例よりも小さくすることができる。このため、支持壁46,46’の後面46a,46a’の前後位置を合わせて比較すると、本実施例のピニオンギヤ軸32の前端位置は、比較例のピニオンギヤ軸32の前端位置よりも図中S1だけ後退可能であり、後輪駆動機構21の小型軽量化に寄与する。
In the comparative example of FIG. 4, the longitudinal width of the
図5の右側に示す比較例は、左側の本実施例に対し、キャップボルト56の外周部右側面をラジアルボールベアリング54のアウタレース54bに当接させず、代わりにリング状のインナーボルト56aを螺着してアウタレース54bを固定したものである。比較例のキャップボルト56’は単なるキャップ部材であり、本実施例の如くネジロック剤の塗布はせず、Oリングを保持する外周フランジ56bを左端開放部55の周縁部に当接させる。
In the comparative example shown on the right side of FIG. 5, the right side surface of the outer peripheral portion of the
図5の比較例に対し、本実施例では、インナーボルト56aを無くした分だけ、左端開放部55の外側位置を図中S2だけ左右内側に変位可能であり、後輪駆動機構21の小型軽量化に寄与する。
In contrast to the comparative example of FIG. 5, in this embodiment, the outer position of the left
図6の下段に示す比較例は、上段の本実施例に対し、環状突部42及び皿バネ43を無くし、代わりに前端開放部38内に環状のロックボルト142を螺着してラジアルボールベアリング39のアウタレース39bを固定したものである。この場合、前端開放部38にロックボルト142螺着用の前後スペースが必要となり、前端開放部38と左片持ちアーム9aとの突き当て面(連結面)Jが前方へ移動してしまう。なお、図中符号sl1’はロックボルト142内周とヨーク部材41外周との間に嵌入されるシール部材、符号sl2’はロックボルト142外周に装着されて前端開放部38内周に密接するOリングをそれぞれ示す。
In the comparative example shown in the lower part of FIG. 6, the
図6の比較例に対し、本実施例では、ロックボルト142を無くすことで部品点数を削減できる。また、ロックボルト142螺着用の前後スペースが不要な分だけ、前端開放部38と左片持ちアーム9aとの突き当て面Jを図中S3だけ後退可能であり、後輪駆動機構21の小型軽量化に寄与する。
In contrast to the comparative example of FIG. 6, in this embodiment, the number of parts can be reduced by eliminating the
以上説明したように、上記実施形態におけるファイナルギヤ構造は、パワーユニット20からの駆動力を伝達するドライブシャフト24と、ドライブシャフト24に連結して駆動力を伝達するピニオンギヤ27と、ピニオンギヤ27と噛合い後輪車軸25に駆動力を伝達するリングギヤ34と、ピニオンギヤ27及びリングギヤ34を収容するファイナルギヤケース31と、ファイナルギヤケース31内でピニオンギヤ27の軸方向のリングギヤ側に軸方向と略垂直に設けられる支持壁46と、支持壁46に設けられてピニオンギヤ27に向けてピニオンギヤ27と同軸に突出する支持ピン47と、ピニオンギヤ27の内周側に形成されて支持ピン47を挿入可能とする凹部32cと、凹部32c内に収容されて支持ピン47にピニオンギヤ27を支持させるラジアルニードルベアリング45と、を備えるものである。
As described above, the final gear structure in the above embodiment is engaged with the
この構成によれば、ラジアルニードルベアリング45が支持壁46に収容される場合と比べて、支持壁46の寸法制限が減るので、支持ピン47の支持剛性を確保できれば、支持壁46の厚さを低減することが可能となる。このため、ピニオンギヤ27を支持壁46に支持した上で、ピニオンギヤ27を支持壁46側に寄せることができ、かつ結果としてリングギヤ34も小型化でき、ファイナルギヤ構造の小型軽量化を図ることができる。
According to this configuration, since the dimensional limit of the
上記ファイナルギヤ構造は、ラジアルニードルベアリング45の前端が凹部32c内の段差面32dに当接し、後端が支持壁46に間隙clを空けて近接することで、部品配置によって凹部32c内のラジアルニードルベアリング45の軸方向移動を規制でき、ラジアルニードルベアリング45の抜け止めを簡素な構造としてさらなる軽量化を図ることができる。
In the final gear structure, the
上記ファイナルギヤ構造は、ファイナルギヤケース31におけるドライブシャフト24側の前端開放部38の内側に挿入可能な環状突部42を有し、環状突部42を挿入した状態でファイナルギヤケース31に締結されるスイングアーム9と、ピニオンギヤ27のスイングアーム9側をファイナルギヤケース31に支持するラジアルボールベアリング39と、を備え、環状突部42が、皿バネ43を介してラジアルボールベアリング39に当接して押圧することで、ラジアルボールベアリング39のスイングアーム9側への抜け止めを、スイングアーム9の環状突部42と皿バネ43といった簡素な構造で実現でき、ベアリング支持部材を別途設けなくてもよく、部品点数の削減を図ることができる
The final gear structure has an
上記ファイナルギヤ構造は、後輪車軸25の一端部をファイナルギヤケース31に支持するラジアルボールベアリング54と、ファイナルギヤケース31における後輪車軸25の左端部が臨む部位に形成された左端開放部55を閉塞すると共に、ラジアルボールベアリング54に当接した状態でファイナルギヤケース31に締結されるキャップボルト56と、を備えることで、キャップボルト56及びネジロック剤によってラジアルボールベアリング54の抜け止め及びシール機能を実現でき、部品点数の削減による軽量化を図ることができる。
The final gear structure closes a
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、支持ピン47に代わる突出部を支持壁46に一体形成してもよい。支持壁46をファイナルギヤケース31と別体にして着脱可能にしてもよい。リングギヤ34とは別軸の車軸に駆動力を伝達するものであってもよい。実施例中の各ベアリングは、異なる転動体を用いたり複数方向の荷重を支持したりするものであってもよい。
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment. For example, a protruding portion instead of the
皿バネ43に代わる弾性部材でラジアルボールベアリング39を押圧してもよい。環状突部42が弾性部材を介さずラジアルボールベアリング39に当接、押圧してもよい。環状突部42に代わる種々形状の突起を用いてもよい。キャップボルト56が弾性部材を介してラジアルボールベアリング54に当接、押圧してもよい。左端開放部55の内周ネジに螺合するキャップボルト56に代わり、軸線C1方向で挿通されるネジにより締結される蓋部材としてもよい。
The
自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両に適用してもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
The present invention may be applied not only to motorcycles (including motorbikes and scooter type vehicles) but also to three-wheeled vehicles (including front-wheel and rear-wheel vehicles as well as front-wheel and rear-wheel vehicles) or four-wheel vehicles.
And the structure in the said embodiment is an example of this invention, A various change is possible in the range which does not deviate from the summary of the said invention.
9 スイングアーム
20 パワーユニット
24 ドライブシャフト
25 後輪車軸(駆動軸)
27 ピニオンギヤ
31 ファイナルギヤケース(ギヤケース)
32c 凹部
32d 段差面(段部)
34 リングギヤ
38 前端開放部(端部)
39 ラジアルボールベアリング(第二軸受け)
42 環状突部(突部)
43 皿バネ(弾性部材)
45 ラジアルニードルベアリング(ギヤ軸受け)
46 支持壁
47 支持ピン(突出部)
54 ラジアルボールベアリング(駆動軸受け)
55 左端開放部(開口)
56 キャップボルト(蓋部材)
cl 隙間
9
27
32c
34
39 Radial ball bearing (second bearing)
42 Annular protrusion (protrusion)
43 Disc spring (elastic member)
45 Radial needle bearing (gear bearing)
46
54 Radial ball bearing (drive bearing)
55 Left end opening (opening)
56 Cap bolt (lid member)
cl gap
Claims (5)
前記ドライブシャフト(24)に連結して駆動力を伝達するピニオンギヤ(27)と、
前記ピニオンギヤ(27)と噛合い駆動軸(25)に駆動力を伝達するリングギヤ(34)と、
前記ピニオンギヤ(27)及びリングギヤ(34)を収容するギヤケース(31)と、備えたギヤボックス構造において、
前記ギヤケース(31)内で前記ピニオンギヤ(27)の軸方向の前記リングギヤ(34)側に前記軸方向と略垂直に設けられる支持壁(46)と、
前記支持壁(46)に設けられて前記ピニオンギヤ(27)に向けて前記ピニオンギヤ(27)と同軸に突出する突出部(47)と、
前記ピニオンギヤ(27)の内周側に形成されて前記突出部(47)を挿入可能とする凹部(32c)と、
前記凹部(32c)内に収容されて前記突出部(47)に前記ピニオンギヤ(27)を支持させるギヤ軸受け(45)と、を備えることを特徴とするギヤボックス構造。 A drive shaft (24) for transmitting a driving force from the power unit (20);
A pinion gear (27) connected to the drive shaft (24) to transmit a driving force;
A ring gear (34) for transmitting a driving force to the pinion gear (27) and the meshing drive shaft (25);
In a gear box structure provided with a gear case (31) for accommodating the pinion gear (27) and the ring gear (34),
A support wall (46) provided substantially perpendicular to the axial direction on the ring gear (34) side in the axial direction of the pinion gear (27) in the gear case (31);
A protrusion (47) provided on the support wall (46) and protruding coaxially with the pinion gear (27) toward the pinion gear (27);
A recess (32c) formed on the inner peripheral side of the pinion gear (27) to allow the protrusion (47) to be inserted;
A gear box structure comprising: a gear bearing (45) received in the recess (32c) and supporting the pinion gear (27) on the protrusion (47).
前記ピニオンギヤ(27)の前記スイングアーム(9)側を前記ギヤケース(31)に支持する第二軸受け(39)と、を備え、
前記突部(42)は、前記第二軸受け(39)に直接又は間接的に当接して押圧することを特徴とする請求項1又は2に記載のギヤボックス構造。 The gear case (31) has a protrusion (42) that can be inserted inside an end (38) on the drive shaft (24) side of the gear case (31), and the gear case (31) is inserted with the protrusion (42) inserted. A swing arm (9) fastened to
A second bearing (39) supporting the swing arm (9) side of the pinion gear (27) to the gear case (31),
The gearbox structure according to claim 1 or 2, wherein the protrusion (42) abuts against and presses the second bearing (39) directly or indirectly.
前記ギヤケース(31)における前記駆動軸(25)の一端部が臨む部位に形成された開口(55)を閉塞すると共に、前記駆動軸受け(54)に直接又は間接的に当接した状態で前記ギヤケース(31)に締結される蓋部材(56)と、を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のギヤボックス構造。 A drive bearing (54) for supporting one end of the drive shaft (25) on the gear case (31);
The gear case (31) closes an opening (55) formed at a portion where one end of the drive shaft (25) faces and is in direct or indirect contact with the drive bearing (54). The gear box structure according to any one of claims 1 to 4, further comprising a lid member (56) fastened to (31).
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013034736A JP2014162345A (en) | 2013-02-25 | 2013-02-25 | Gear box structure |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2013034736A JP2014162345A (en) | 2013-02-25 | 2013-02-25 | Gear box structure |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014162345A true JP2014162345A (en) | 2014-09-08 |
Family
ID=51613364
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013034736A Pending JP2014162345A (en) | 2013-02-25 | 2013-02-25 | Gear box structure |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2014162345A (en) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110094461A (en) * | 2018-01-30 | 2019-08-06 | 本田技研工业株式会社 | Power transmission |
-
2013
- 2013-02-25 JP JP2013034736A patent/JP2014162345A/en active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110094461A (en) * | 2018-01-30 | 2019-08-06 | 本田技研工业株式会社 | Power transmission |
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