JP2014217518A - 眼科用針付き縫合糸セット - Google Patents
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Abstract
【課題】 斜視手術のような眼科手術において、手術中の眼科医の注意負担を低減させ、施術箇所における縫合糸の取り違えなどを防ぐことが可能な針付き縫合糸を備える眼科用針付き縫合糸セットを提供すること。【解決手段】 複数の針付き縫合糸から構成される眼科用針付き縫合糸セットを開示する。本発明の眼科用針付き縫合糸セットは、第一縫合針の針穴と接合して延びる第一縫合糸と、第二縫合針の針穴と接合して延びる第二縫合糸とを備え、かつ該第一縫合糸に付された色彩と該第二縫合糸に付された色彩とが異なっている。本発明によれば、視覚による識別が容易であり、手術中の眼科医に過度の負担を強いることなく眼科手術中の縫合糸の取り違えを防止することができる。【選択図】 図1
Description
本発明は、眼科用針付き縫合糸セットに関し、より詳細には眼科手術中に、すでに施術された箇所における縫合糸の取り違いから生じる手術ミスを防止することができる、眼科用針付き縫合糸セットに関する。
眼科分野において、斜視は先天的または後天的に生じるものと言われている。斜視は、その状態によって、恒常性斜視や間欠性斜視などのいくつかの分類がなされている。斜視の状態では、両眼視差による立体視が難しくて距離感が掴みにくい等の理由によって、日常生活にも支障があることも指摘されている。
このような斜視は一般に斜視手術によって改善される。斜視手術は、眼球を取り巻く種々の筋肉を調節する手術である。斜視手術は眼筋の微細な調整が必要とされる点で、一般の外科手術とは異なるものとされ、独自の知識および非常に高度な習熟度が要求される。こうした眼筋の調整は眼科用の針付き縫合糸を用いて行われる。
ここで、針付き縫合糸は、従来より外科手術分野においては種々の提案がなされている。例えば、特許文献1は、アキレス腱断裂治療に使用する手術用縫合糸として、緩み難い結び目または結節を形成するために、内部が長手方向に中空状となるように編組された筒状糸からなる糸状体の両端に縫合用の丸針を備えたものを開示している。また、特許文献2は、外科用針の端部から延びる一本の縫合糸がループ状をなして同一の外科用針の端部に戻る構成でなるループ状糸付き外科用針−縫合糸組合せ装置を開示している。
しかし、眼科用針付き縫合糸は、従来の外科手術用と比較して、より小さな縫合針およびより細い縫合糸で構成されるものが必要とされる。特に上記斜視手術のような微細な範囲を対象とする手術では、例えば、狭い施術箇所の中にすでに結紮または結節させた縫合糸が複数本存在するような場合もあり、これらの縫合糸を施術中に誤って切断するなどの取り違えがあると、重大な手術ミスとなりかねない。このため、眼科手術では、上記独自の知識および非常に高度な習熟度とともに、細心の注意を払った対応が必要とされている。
本発明は、上記問題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、斜視手術のような眼科手術において、手術中の眼科医の注意負担を低減させ、施術箇所における縫合糸の取り違えなどを防ぐことが可能な針付き縫合糸を備える眼科用針付き縫合糸セットを提供することにある。
本発明は、眼科用針付き縫合糸セットであって、第一縫合針の針穴と接合して延びる第一縫合糸と、第二縫合針の針穴と接合して延びる第二縫合糸とを備え、かつ該第一縫合糸に付された色彩と該第二縫合糸に付された色彩とが異なっている、眼科用針付き縫合糸セットである。
1つの実施態様では、上記第一縫合糸および上記第二縫合糸はそれぞれ、合成吸収性縫合糸によって構成されている。
1つの実施態様では、上記合成吸収性縫合糸はマルチフィラメント縫合糸である。
1つの実施態様では、上記マルチフィラメント縫合糸はポリグリコール酸およびポリL乳酸からなる群から選択される少なくとも1種の化合物でなる。
1つの実施態様では、上記縫合針は、平型、平針またはヘラ型の針先を有する。
本発明によれば、眼科手術中の施術箇所においても、周辺の組織や血液との視覚による識別が容易であり、施術箇所における上端に配置された縫合糸と下端に配置された縫合糸を結んでしまうような糸の取り違いを防止し、手術中の眼科医に過度の負担を強いることない、針付き縫合糸を提供することができる。また、本発明の眼科用針付き縫合糸の製造にあたって特殊な設備を必要とすることなく、従来設備を利用して簡易に製造することができる。さらに、本発明の縫合糸セットは、手術中の眼科医だけでなく第三者による視認も容易である。このため、医学教育用の縫合糸セットとしても用いることができる。
以下、本発明を、図面を用いて詳述する。
本発明の眼科用針付き縫合糸セットは、眼科手術を目的として製造された医療器具の1種である。本発明の縫合糸セットは、2つまたはそれ以上の針付き縫合糸から構成されている。ここで、本明細書中に用いる用語「セット」または「針付き縫合糸セット」とは、このような針付き縫合糸の複数から構成される器具の組合せを言い、一製品中に複数の針付き縫合糸を備えている場合を包含する以外に、通常は一製品内に1つの針付き縫合糸を備えており、使用時に複数の針付き縫合糸を組合せて使用する場合も包含して言う。
図1は、本発明の眼科用針付き縫合糸セットを模式的に表して説明するための図である。
本発明の針付き縫合糸セット100は、第一縫合針102と接合して延びる(例えば、かしめられている)第一縫合糸112から構成される第一の針付き縫合糸120と、第二縫合針104と接合して延びる(例えば、かしめられている)第二縫合糸114から構成される第二の針付き縫合糸140とを備える。第一の針付き縫合糸120において、第一縫合糸112は一本の縫合糸で構成されており、その一方の端部が第一縫合針102の針穴105(端部)と接合されている。第二の針付き縫合糸140において、第二縫合糸114もまた一本の縫合糸で構成されており、その一方の端部が第二縫合針114の針穴106(端部)と接合されている。
本発明において、第一縫合針102および第二縫合針104は、種々の金属材料で構成さえており、例えば、ステンレススチール、チタン、または他の金属合金が挙げられる。使用毎の廃棄が必要とされ、かつ汎用性に優れるという点からステンレススチール製のものが好ましい。第一縫合針および第二縫合針はまた、クロムメッキまたはニッケルメッキなどの金属メッキが施されたものであってもよい。
第一縫合針102および第二縫合針104はまた、略半円形の形状を有し、針の湾曲を構成するコード半径の長さは、必ずしも限定されないが、例えば、2mm〜10mmである。各縫合針を構成する長さもまた、必ずしも限定されないが、例えば、4mm〜20mmである。彎曲の種類もまた特に限定されず、例えば、弱弱彎(1/4周)、弱彎(3/8周)、強彎(1/2周)または直針またはそれ以外の任意の彎曲のいずれを構成していてもよい。
第一縫合針102および第二縫合針104の針先の形状もまた特に限定されず、例えば、平型、平針、ヘラ型針、丸針、シャージエッジ、逆三角形針、角針、および鈍針が挙げられる。眼科手術に特に適しているとの理由から、平型、平針またはヘラ型の針先を有していることが好ましい。
本発明において、第一縫合糸112および第二縫合糸114は、例えば、縫合糸一般に使用される材料から構成されており、好ましくは化学的に合成された縫合糸が使用される。本発明において使用され得る縫合糸としては、生体に対し吸収性のもの(合成吸収性縫合糸)あるいは生体に対し非吸収性のもの(合成非吸収性縫合糸)のいずれが採用されてもよい。合成吸収性縫合糸を構成する材料の例としては、ポリグリコール酸およびポリL乳酸、ならびにこれらの混合物が挙げられる。合成非吸収性縫合糸を構成する材料の例としては、ポリビニリデンフルオライド、ナイロン、ポリプロピレン、およびポリエステル、ならびにこれらの混合物が挙げられる。なお、本発明では、斜視手術などの細部にわたる眼科手術にあたり抜糸の必要性も生じないとの理由から、合成吸収性縫合糸を使用することが好ましい。
第一縫合糸112および第二縫合糸114はまた、モノフィラメント縫合糸またはマルチフィラメント(ブレイド)縫合糸のいずれで構成される上記合成吸収性縫合糸または合成非吸収性縫合糸であってもよい。斜視手術などの細部にわたる眼科手術に利用されることを考慮すれば、マルチフィラメント縫合糸を使用することが好ましい。
第一縫合糸112および第二縫合糸114の太さは施術する手術箇所や手術方法によって任意のものが選択され得る。第一縫合糸112および第二縫合糸114の太さの例としては、USPサイズとして3−0、4−0、5−0、6−0、7−0、8−0、9−0、10−0、11−0および12−0が挙げられる。あるいは、第一縫合糸112および第二縫合糸114の太さの直径(mm)としては、例えば、0.001mm〜0.149mm、好ましくは0.020mm〜0.099mmである。
第一縫合糸112および第二縫合糸114の長さは、当業者によって任意の長さに設定され得、例えば、5cm〜60cmである。
本発明の眼科用針付き縫合糸セット100においては、上記第一縫合糸112に付された色彩と第二縫合糸114に付された色彩とが異なっている。すなわち、第一縫合糸112と第二縫合糸114とは異なる彩色が施されている。異なる彩色が施されていることにより、眼科手術中の施術箇所においても、取り違いなく容易に手術をすることができ、例えば、施術箇所の上端と下端とを間違って縫合するようなことも回避され得る。その結果、手術中の眼科医への過度の負担を低減することができ、眼科手術中の縫合糸の取り違えといった手術ミスを防止することができる。
第一縫合糸および第二縫合糸への彩色にあたっては、例えば、生体適合性を有する任意の染料が使用される。各縫合糸の彩色には、眼科手術を行う医師が判別し易い色彩の組合せを採用することが好ましい。各縫合糸にて採用することができる色彩としては、必ずしもこれらに限定されないが、例えば、プレーン(白)、緑、紫などが挙げられる。視認性が特に優れているとの理由から、第一縫合糸および第二縫合糸への彩色には、それぞれ白と緑との彩色を施し、各色彩で構成される第一縫合糸および第二縫合糸の組合せを採用することが好ましい。
第一縫合糸112と第一縫合針102の針穴105との接合、ならびに第二縫合糸114と第二縫合針104の針穴106との接合は、縫合糸の製造における当業者に公知の接合方法および接合手段が採用される。
本発明の眼科用針付き縫合糸セット100は、予め当該分野にて公知の滅菌手段で滅菌が施され、密閉された所定の容器または包装内に収納されている。本発明の眼科用針付き縫合糸セット100は使い捨てを前提にしたものであり、使用後の縫合針については所定の廃棄方法に即した廃棄が行われる。
なお、図1において、本発明の眼科用針付き縫合糸セット100は、第一の針付き縫合糸120と第二の針付き縫合糸140との二物品で構成されているが、本発明の眼科用針付き縫合糸セットはこのような物品数の構成にのみ限定されない。例えば、他の縫合針のウェッジに縫合糸が接合された、第三の針付き縫合糸またはそれ以上の針付き縫合糸がその組合せに含まれた多物品のものから構成されていてもよい。この場合、当該第三の針付き縫合糸またはそれ以上の針付き縫合糸は、上記第一および第二の針付き縫合糸に施された彩色を含め、互いに異なる彩色が施されていることが好ましい。
図2は、本発明の眼科用針付き縫合糸セットの他の例を模式的に表して説明するための図である。
図2に示される本発明の眼科用針付き縫合糸セット200は、第一の針付き縫合糸220と第二の針付き縫合糸240を備える。第一の針付き縫合糸220は、第一縫合針202の針穴205に二本の縫合糸(第一縫合糸212,222)が接合されている。また、第二の針付き縫合糸240は、第二縫合針204の針穴206に二本の縫合糸(第二縫合糸214,224)が接合されている。
眼科用針付き縫合糸セット200における第一縫合針および第二縫合針、ならびに第一縫合糸および第二縫合糸を構成する材料およびサイズ等は上記図1に示される縫合糸セット100の場合と同様である。
図2に示される眼科用針付き縫合糸セット200においては、上記第一縫合糸212,222に付された色彩と第二縫合糸214,224に付された色彩とが異なっている。
眼科用針付き縫合糸セット200では、第一および第二針付き縫合糸220,240のそれぞれが二本の縫合糸を有しているため、施術箇所において一度の縫合、結紮等により各々2本分に相当する縫合、結紮等が可能となる。これにより作業性が向上する。
次に、眼科手術における本発明の眼科用針付き縫合糸セットの使用の方法について説明する。
ヒトの眼球の周囲には、上斜筋、上直筋、内直筋、外直筋、下直筋および下斜筋という外眼筋が配置されている。さらに眼球は、これらの外眼筋の接合部を覆うように結膜とテノン嚢で保護されている。このような眼球に対し、本発明の眼科用針付き縫合糸セットを用いた眼科手術は、例えば以下のようにして行われる。
図3は、図1に示される本発明の眼科用針付き縫合糸セット100を用いて、眼科手術(例えば、斜視手術)の手順を説明するための左目眼球と外眼筋とを模式的に表した図である。
まず、図3の(a)に示すように、眼球310付近の外眼筋312の一部に、本発明の縫合糸セットを構成する第一縫合糸112および第二縫合糸114が、第一縫合針102および第二縫合針104を用いて縫合される。その後、これらの縫合を保持した状態で、縫合が行われた部分よりも前方部(眼球310と外眼筋312との接合側)であって、例えば、図3の(a)に示される破線部分に切込みが入れられる。
次いで、図3の(b)に示すように、上記(a)の縫合がなされたまま、切込みを入れた外眼筋の一部314が眼球310からも切除される。
そして、図3の(c)に示すように、第一縫合糸112および第二縫合糸114を通した残りの外直筋312が牽引され、眼球310の所定の位置に縫合される。
このようにして、外眼筋の一部を切除することによる斜視手術が行われる。
実際の眼科手術では、上記の通り、眼球および外眼筋は結膜とテノン嚢に覆われているため、手術にあたり眼科医は充分な視野を確保し難い状況にある。そのような状況において、従来の縫合糸を用いた手術では、縫合糸の取り違いを起こす可能性があった。例えば、図3の(b)および(c)を参照しながら説明すると、眼科医が縫合した2種類の糸を取り違えて認識した場合、図3の(b)から(c)への操作にあたり、2種類の縫合糸が交差することになり、結果として、外眼筋を捩った状態で眼球に縫合を行ってしまうというリスクがあった。
しかし、本願発明においては、第一縫合糸に付された色彩と第二縫合糸に付された色彩とが異なっているため、眼科医は視覚を通じて瞬時に2種類の縫合糸の識別をすることができ、このような取り違いを起こす確率を著しく低減させる。その結果、上記のような外眼筋を捩った状態で眼球に縫合するような過誤手術の発生を予防することができる。さらに、このような視覚を通じた縫合糸の識別のし易さは、斜視手術に不慣れな術者に対する実践的な手術教育の現場において、手術指導が容易となる点でも有用である。
図3では、外直筋の切除かつ牽引による眼科手術の際の使用例について説明したが、本願発明はこのような使用に限定されない。その他の外眼筋およびその他の眼科手術に対しても使用することができる。
本発明の眼科用針付き縫合糸によれば、眼科手術の習熟度に依存せず、眼科医が手術中の縫合糸の区別を瞬時に行うことができる。これにより手術ミスの可能性を一層低減させることが可能である。本発明の眼科用針付き縫合糸はその製造において特殊設備を必要とすることなく製造可能である。本発明の眼科用針付き縫合糸は、例えば眼科手術のうち斜視手術のような用途において特に有用である。
100,200 眼科用針付き縫合糸セット
102,202 第一縫合針
104,204 第二縫合針
105,106,205,206 針穴
112,212,222 第一縫合糸
114,214,224 第二縫合糸
120,220 第一の針付き縫合糸
140,240 第二の針付き縫合糸
102,202 第一縫合針
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120,220 第一の針付き縫合糸
140,240 第二の針付き縫合糸
Claims (5)
- 眼科用針付き縫合糸セットであって
第一縫合針の針穴と接合して延びる第一縫合糸と、第二縫合針の針穴と接合して延びる第二縫合糸とを備え、かつ
該第一縫合糸に付された色彩と該第二縫合糸に付された色彩とが異なっている、眼科用針付き縫合糸セット。 - 前記第一縫合糸および前記第二縫合糸がそれぞれ、合成吸収性縫合糸によって構成されている、請求項1に記載の眼科用針付き縫合糸セット。
- 前記合成吸収性縫合糸がマルチフィラメント縫合糸である、請求項2に記載の眼科用針付き縫合糸セット。
- 前記マルチフィラメント縫合糸がポリグリコール酸およびポリL乳酸からなる群から選択される少なくとも1種の化合物でなる、請求項3に記載の眼科用針付き縫合糸セット。
- 前記縫合針が、平型、平針、またはヘラ型の針先を有する、請求項1から4のいずれかに記載の眼科用針付き縫合糸セット。
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Legal Events
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