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JP2015041818A - 同期信号受信方法及び移動局装置 - Google Patents

同期信号受信方法及び移動局装置 Download PDF

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紀▲ユン▼ 沈
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Abstract

【課題】Massive−MIMOが適用される通信システムの性能を十分に発揮させること。
【解決手段】複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングによりセルサーチに用いられる同期信号用の送信ビームの送信方向を制御する基地局装置から同期信号を受信する移動局装置であって、同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含む同期信号を受信する受信部(74)と、同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含むRACHプリアンブルを生成する生成部(732)と、RACHプリアンブルを含む送信信号を基地局装置に送信する送信部(75)とを具備することを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、次世代移動通信システムにおける同期信号受信方法及び移動局装置に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、さらなる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が検討されている(非特許文献1)。また、LTEからの更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継システムも検討されている(例えば、LTEアドバンスト又はLTEエンハンスメントと呼ぶこともある(以下、「LTE−A」という))。
これらのLTEやLTE−Aにおいて、移動局装置UEがネットワークと通信を行う場合には、同期を確立するためのセルサーチ処理が必要となる。セルサーチ処理においては、移動局装置UEが、基地局装置から一定時間間隔で送信される同期信号(SS:Synchronization Signal)を検出し、移動局装置UEが位置するセル(在圏セル)の周波数同期、タイミング同期及びセルID(PCI:Physical Cell ID)を取得する。取得した情報に基づいて、移動局装置UEは在圏セルを確定する。そして、RACH(Random Access CHannel)を送信することで、セルに在圏を通知し、通信用リソースを確保する。
ところで、LTE−A以降の移動システムにおいては、例えば、高周波数帯域において細小化された大量のアンテナ素子を利用するMIMO(Massive MIMO(Multi Input Multi Output))の適用が検討されている(以下、適宜「Massive−MIMO」という)。また、Massive MIMOのように大量のアンテナ素子を用いることによって、より高度なビームフォーミングが実現可能になる。
ここで、ビームフォーミングとは、複数のアンテナ素子において、それぞれの送受信信号に対して振幅、位相を制御することによって、送受信ビームに指向性、ビームの形状を変更できる技術である。このビームフォーミングにおいては、一般にアンテナ素子数が多いほど高度な制御が可能である。言い換えると、アンテナ素子数に応じてビーム数、各ビーム形状(水平面におけるビームの幅、垂直面におけるビームの幅など、以下、適宜「ビームの幅」という)、ビームの方向及び利得を詳細に制御できる。例えば、ビームの幅を狭くすること(すなわち、細いビームを形成すること)により、高い利得(電力密度)を得ることができる。
このようなMassive−MIMOが適用される通信システムの性能を十分に発揮させるためには、同期信号を確実に移動局装置UEに送信し、移動局装置UEにおいて適切にセルサーチ処理を行う必要がある。しかしながら、現状の構成では、移動局装置UE側で適切にセルサーチ処理を行うことができない事態が想定され、通信システムの性能を十分に発揮することができない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、Massive−MIMOが適用される通信システムの性能を十分に発揮させることができる同期信号受信方法及び移動局装置を提供することを目的とする。
本発明の同期信号受信方法は、複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングによりセルサーチに用いられる同期信号用の送信ビームの送信方向を制御する基地局装置からの同期信号を受信する同期信号受信方法であって、前記同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含む前記同期信号を受信する受信ステップと、前記同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含むRACHプリアンブルを生成するプリアンブル生成ステップと、前記RACHプリアンブルを含む送信信号を前記基地局装置に送信する送信ステップとを具備することを特徴とする。
本発明の移動局装置は、複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングによりセルサーチに用いられる同期信号用の送信ビームの送信方向を制御する基地局装置から同期信号を受信する移動局装置であって、同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含む同期信号を受信する受信部と、前記同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含むRACHプリアンブルを生成する生成部と、前記RACHプリアンブルを含む送信信号を前記基地局装置に送信する送信部とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、Massive−MIMOが適用される通信システムの性能を十分に発揮させることができる同期信号受信方法及び移動局装置を提供できる。
Massive−MIMOが適用される基地局装置における送信ビームの到達範囲の説明図である。 本実施の形態に係る基地局装置が適用されるネットワーク構成の一例を示す図である。 第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法の説明図である。 第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法の説明図である。 第1、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法におけるMassive−MIMO基地局及び移動局間の動作シーケンスの説明図である。 第1、第2の態様に係るMassive−MIMO基地局の構成例を説明するためのブロック図である。 第1、第2の態様に係る移動局の構成例を説明するためのブロック図である。 第1、第2の態様に係るMassive−MIMO基地局からBF−SS信号の送信動作を説明するためのフロー図である。 第1、第2の態様に係るMassive−MIMO基地局からBF−SS信号の送信動作を説明するためのフロー図である。 第1、第2の態様に係る移動局のBF−SS信号の受信動作を説明するためのフロー図である。 第1、第2の態様に係る移動局のBF−SS信号の受信動作を説明するためのフロー図である。 第1の変形例に係るBF−SS信号の送信方法の説明図である。 第1の変形例に係るBF−SS信号の送信方法で送信されるビーム群の模式図である。 第2の変形例に係るBF−SS信号の送信方法の説明図である。 第3の変形例に係るBF−SS信号の送信方法の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、本実施の形態に係る移動局装置の通信対象となる基地局装置に適用されるMassive−MIMO伝送方式の概要について説明する。Massive−MIMO伝送方式においては、例えば、100個以上のアンテナ素子を用いてデータを送信することでデータレート(周波数利用効率)を向上させる。100個以上のアンテナ素子を用いてデータを送信することから、少数のアンテナ素子を用いる場合と比べて多重化に伴う伝送効率を改善でき、従来よりも高速な無線通信が可能となる。また、ビームフォーミング時におけるアンテナ素子の組み合わせの選択肢を多様化でき、従来よりも高度なビームフォーミングが可能となる。このような高度なビームフォーミングにより、ビームフォーミング利得による受信信号電力の増加や、干渉低減及び無線リソースの有効利用などの効果を期待できる。
また、Massive−MIMO伝送方式においては、例えば、10GHz以上の高周波数帯を好適に用いることができる。一般に、アンテナ素子のサイズは、送信信号の波長に比例したサイズとなる。高周波数帯においては、相対的に送信信号の波長が短く、アンテナ素子のサイズを小型化できる。このため、多数のアンテナ素子を備えるMassive−MIMO伝送方式にとって好ましい。また、高周波数帯は、低周波数帯と比較して相対的に利用率が低く、広い帯域幅のリソースを確保することが容易である。一方で、高周波数帯を用いた信号伝送においては、伝搬損失が増加する。したがって、同一の送信電力で信号伝送を行う場合においても、低周波数帯を用いた信号伝送に比べ、移動局装置UEにおける受信信号強度が低下し得る。しかしながら、このような受信信号強度の低下は、ビームフォーミング利得によりカバーすることができる。
ここで、Massive−MIMO伝送方式が適用される基地局装置(以下、「Massive−MIMO基地局」という)における送信ビームの到達範囲について説明する。図1は、Massive−MIMO基地局における送信ビームの到達範囲の説明図である。図1Aにおいては、一般的な基地局装置(Massive−MIMOが適用されない基地局装置)から出力される送信ビームの到達範囲を示し、図1Bにおいては、Massive−MIMO基地局から出力される送信ビームの到達範囲を示している。なお、ここでは、図1Bに示すMassive−MIMO基地局にて高周波数帯を用いた信号伝送を行い、図1Aに示す基地局装置にて低周波数帯を用いた信号伝送を行う場合について示している。
図1Aに示す一般的な基地局装置eNB1においては、低周波数帯を用いて信号伝送を行うため、ビーム幅の広い送信ビーム(広範囲に及ぶ送信ビーム)を形成する場合でも遠距離まで送信ビームが到達する。一方、図1Bに示すMassive−MIMO基地局eNB2においては、ビーム幅の広い送信ビームを形成する場合、高周波数帯の伝搬特性から遠距離まで送信ビームを到達させることができない。これに対し、ビーム幅が狭い送信ビーム(狭範囲(局所的範囲)に及ぶ送信ビーム)をビームフォーミングで形成する場合には、遠距離まで送信ビームを到達させることができる。このため、Massive−MIMO基地局においては、送信対象となる移動局装置UEの位置(方向、距離)を把握した上、その位置に指向性を有する送信ビームをビームフォーミングにより形成して、ユーザデータを送信することが好ましい。
このようなMassive−MIMO基地局との間で無線通信を行う場合、LTEやLTE−Aと同様に、移動局装置UEは、同期を確立するためのセルサーチ処理が必要となる。しかしながら、Massive−MIMO基地局から、ビームフォーミングなしで同期信号(SS:Synchronization Signal)が送信される場合において、移動局装置UEがMassive−MIMO基地局から離れた位置に存在する場合には、同期信号の受信電力が低下し、適切にセルサーチ処理を行うことができない事態が発生し得る。
Massive−MIMOが適用される通信システムにおいては、ビームフォーミングされるユーザデータと、ビームフォーミングされない同期信号との間で到達距離に差異が存在する。したがって、移動局装置UEにおけるセルサーチ処理の可否が、Massive−MIMO基地局からの移動局装置UEの距離に依存する。本発明者等は、このような背景に伴うセルサーチ処理の不具合等が、システム全体のスループット特性の低下の原因となり得ることに着目し、本発明に至った。
すなわち、本発明の骨子は、複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングによりセルサーチに用いられる同期信号用の送信ビームの送信方向を制御する基地局装置からの同期信号を受信する同期信号受信方法において、同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含む同期信号を受信し、この同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含むRACHプリアンブルを生成し、このRACHプリアンブルを含む送信信号を基地局装置に送信するものである。
本発明によれば、同期信号を受信すると、同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含むRACHプリアンブルを生成し、このRACHプリアンブルを含む送信信号が基地局装置に送信することで接続要求を行う。これにより、同期信号にビームフォーミングが適用される場合であっても、移動局装置にて同期信号を識別でき、適切にセルサーチ処理を行うことができるので、セルサーチ処理の不具合等に起因するスループット特性の低下を抑制することができる。
以下、本実施の形態に係る移動局装置が適用されるネットワーク構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る移動局装置が適用されるネットワーク構成の一例を示す図である。図2においては、本実施の形態に係る移動局装置の通信対象となる基地局装置が、マクロセルMのセルエリア内にMassive−MIMOセルMMをオーバレイするネットワーク(例えば、ヘテロジーニアスネットワーク:Heterogeneous Network)構成に適用される場合について示している。しかしながら、本実施の形態に係る移動局装置が適用されるネットワークについては、オーバレイするネットワークに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
図2に示すMassive−MIMOセルMMをオーバレイするネットワーク(以下、適宜「オーバレイネットワーク」という)構成において、マクロセルMを形成する基地局装置(以下、適宜「マクロ基地局」という)MeNB及びMassive−MIMOセルMMを形成する基地局装置(以下、適宜「Massive−MIMO基地局(MM基地局)」という)MMeNBは、マクロセルMに配設される中央制御局CCと接続される。この中央制御局CCは、図示しないコアネットワークに接続される。中央制御局CCには、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)等が含まれるが、これに限定されるものではない。
移動局装置(以下、単に「移動局」という)UEは、マクロセルMに位置する場合にマクロ基地局MeNBと通信可能に構成され、Massive−MIMOセルMMに位置する場合にはマクロ基地局MeNBに加えてMM基地局MMeNBと通信可能に構成される。なお、説明の便宜上、マクロ基地局MeNB及びMM基地局MMeNBと無線通信するのは移動局UEであるものとして説明するが、より一般的には移動端末装置も固定端末装置も含むユーザ装置(UE:User Equipment)でよい。
図2に示すオーバレイネットワーク構成においては、例えば、制御メッセージを取り扱う制御プレーン(C(Control)−plane)がマクロセルMによってサポートされる。一方、ユーザデータを取り扱うユーザプレーン(U(User)−plane)がMassive−MIMOセルMMによってサポートされる。また、図2に示すオーバレイネットワーク構成においては、マクロセルMとMassive−MIMOセルMMとを異なる周波数帯で運用できる。例えば、マクロセルMがサポートするC−planeを2GHz帯で運用でき、Massive−MIMOセルMMがサポートするU−planeを10GHz帯で運用できる。
例えば、Massive−MIMOセルMMを10GHz帯で運用する場合、MM基地局MMeNBと移動局UEとの間は、障害物が存在しない見通し線(LoS:Line-of-Sight)で接続されることが多い。このような見通し線で接続される通信環境においては、一般的に周波数選択性が小さい伝搬路が形成される。
図2に示すオーバレイネットワーク構成においては、本実施の形態に係るMM基地局MMeNBがマクロセルMにオーバーラップして配置される場合について示している。しかしながら、本実施の形態に係るMM基地局MMeNBがオーバーラップされる対象としては、これに限定されるものではない。例えば、マクロセルMと同様に、広範囲をカバーする無線LAN(Local Area Network)や有線LANにオーバーラップして配置しても構わない。また、本実施の形態に係るMM基地局MMeNBは、必ずしも他の無線基地局やネットワーク上にオーバーラップして配置する必要もない。
図2に示すオーバレイネットワーク構成において、MM基地局MMeNBは、Massive−MIMOセルMMに位置する移動局UEに対してMassive−MIMO伝送方式を用いて信号伝送を行うことができる。より具体的には、MM基地局MMeNBは、複数のアンテナ素子において、それぞれの信号に対して振幅、位相を制御することによって、移動局UEに向けて指向性を有するような送信ビームを形成(ビームフォーミング)して信号伝送を行うことができる。
なお、図2に示すオーバレイネットワーク構成のように、C−plane及びU−planeのサポートが、マクロセルM及びMassive−MIMOセルMMで分離される通信環境においては、例えば、移動局UEに対して、マクロ基地局MeNBからユーザデータの受信に必要な制御情報を送信する一方、MM基地局MMeNBからユーザデータを送信することができる。また、マクロ基地局MeNBから制御情報の一部を送信する一方、MM基地局MMeNBから制御情報の残部及びユーザデータを送信することもできる。
本実施の形態に係る移動局UEの通信対象となるMM基地局MMeNBは、移動局UEに対するユーザデータだけでなく、セルサーチ処理に必要な同期信号(以下、「SS信号」という)についてもビームフォーミングを適用する。より具体的にはMM基地局MMeNBは、SS信号にビームフォーミングを適用し、ビーム幅が狭い送信ビームを生成して送信する。以下においては、ビームフォーミングが適用されたSS信号を「BF−SS信号」という。このように同期信号に対しても、Massive−MIMOセルMMのサービスエリア(以下、「SA」という)内の一定範囲に向けて指向性を有するような送信ビームを形成して送信することにより、同期信号における受信電力の低下を防止できる。これにより、移動局UEがMM基地局MMeNBから離れた位置に存在する場合においても、移動局UEにて、同期信号を検出でき、適切にセルサーチ処理を行うことが可能となる。
以下、本実施の形態に係る移動局UEの通信対象となるMM基地局MMeNBにおける同期信号(BF−SS信号)の送信方法の複数の態様について説明する。本実施の形態に係る同期信号受信方法は、これらの複数の態様で送信される同期信号(BF−SS信号)を受信する方法である。
(第1の態様)
まず、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法について説明する。図3は、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法の説明図である。図3Aにおいては、MM基地局MMeNBからSAに対して送信されるBF−SS信号の送信イメージを模式的に示している。図3Bにおいては、MM基地局MMeNBから送信されるBF−SS信号を時間軸及び周波数軸上に示している。
第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法では、図3に示すように、BF−SS信号の送信のために、ビーム幅が狭い送信ビーム(以下、「狭いビーム」と略す)を生成する。そして、この狭いビームの送信方向を方位角方向に時間間隔τ毎に変更することで、予め定めた総時間TにおいてMassive−MIMOセルMMのSA全体にBF−SS信号を送信する。すなわち、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法は、BF−SS信号の送信用の狭いビームの送信方向を、方位角方向に時間間隔τ毎に変更することで、Massive−MIMOセルMMのSAに位置する全ての移動局UEを走査する送信方法である。
例えば、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法では、タイミングtでMassive−MIMOセルMMのある方向に向けて狭いビームを送信した後、タイミングtでビーム幅Φだけ方位角方向に送信方向をずらして狭いビームを送信する(図3A参照)。同様に、時間間隔τ毎にビーム幅Φだけ方位角方向に送信方向をずらして狭いビームの送信を繰り返す。タイミングtで、タイミングtにおける狭いビームと隣り合う方向に向けて狭いビームを送信することにより、Massive−MIMOセルMMのSA全体(全方向)を走査することができる。なお、時間間隔τ毎に送信されるBF−SS信号は、通信システムのシステム全体の帯域幅を利用して送信することができる(図3B参照)。
第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法において、BF−SS信号S(t)は、例えば、以下の(式1)により求めることができる。
(式1)
S(t) = W(t,f)・SSS(t)
ここで、W(t,f)はビームフォーミングウェイト(以下、「BFウェイト」という)を示し、SSS(t)はSS信号を示す。
また、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法において、Massive−MIMOセルMMのSA全体(全方向)にBF−SS信号を送信するための総時間Tは、例えば、以下の(式2)により求めることができる。
(式2)
T = 360τ/Φ
ここで、τはBF−SS信号の時間間隔を示し、ΦはBF−SS信号のビーム幅を示す。
なお、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法において、時間間隔τ及びビーム幅Φは、通信システムにおけるパラメータとして選択可能に構成できる。例えば、時間間隔τは、SS信号の信号長に応じて決定できる。SS信号の信号長が長い場合には時間間隔τを大きくする一方、SS信号の信号長が短い場合には時間間隔τを小さくすることができる。また、ビーム幅Φは、アンテナ素子数、送信電力、周波数帯、帯域幅及び総時間Tに応じて決定できる。アンテナ素子数が多い場合にはビーム幅Φを狭くする一方、アンテナ素子数が少ない場合にはビーム幅Φを広くすることができる。送信電力が大きい場合にはビーム幅Φを広くする一方、送信電力が小さい場合にはビーム幅Φを狭くすることができる。周波数帯が高い場合にはビーム幅Φを狭くする一方、周波数帯が低い場合にはビーム幅Φを広くすることができる。帯域幅が広い場合にはビーム幅Φを狭くする一方、帯域幅が狭い場合にはビーム幅Φを広くすることができる。総時間Tが長い場合にはビーム幅Φを狭くする一方、総時間Tが短い場合にはビーム幅Φを広くすることができる。セル半径が大きい場合にはビーム幅Φを狭くする一方、セル半径が小さい場合にはビーム幅Φを広くすることができる。
また、時間間隔τ及びビーム幅Φについては、予め定められた内容に応じて決定するようにしてもよい。さらに、時間間隔τ及びビーム幅Φについては、通信環境によって適応的に算出するようにしてもよい。通信環境については、例えば、Massive−MIMOセルMM内における移動局UEの数や、隣接するセル(Massive−MIMOセルMMなど)までの距離などが想定される。なお、この通信環境に関する情報については、例えば、オーバーラップして配置されるマクロセルM(より具体的には、マクロ基地局MeNB)から取得することができる。
さらに、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法では、それぞれのBF−SS信号が移動局UEにて識別できるように構成される。例えば、各方向に送信される狭いビームに一意の識別情報(ビームID)を付与することが考えられる。例えば、このようなビームIDは、MM基地局MMeNBで生成されると共に、セルID等のシステム情報と同様に同期信号に含められる。同期信号に含まれることから、移動局UEで同期信号を受信することにより、システム情報と同様に適切に受信することが可能となる。通常、セルIDは基地局を識別できるセル固有の直交系列を用いることが好ましい。
なお、以下においては、説明の便宜上、各方向に送信される狭いビームに一意のビームIDが付与される場合について説明するが、その識別情報についてはビームIDに限定されるものではない。各方向に送信される狭いビームを識別できれば、任意の識別情報を採用できる。例えば、LTEにおけるPSS(Primary Synchronization Signal)やSSS(Secondary Synchronization Signal)のように、予め複数種類のSS信号を用意しておき、それぞれに異なるシステム情報を付与する態様としてもよい。また、上述した(式1)におけるBFウェイトを識別情報として利用することもできる。
なお、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法における同期信号(BF−SS信号)が生成に関し、各種ビーム方向、ビーム形状(幅)に対応したBFウェイトを事前に生成して、データベースの保存情報としてMassive−MIMO基地局MMeNB内(または、ネットワーク内)に記憶させておき、ビームフォーミング時はビーム方向や幅などにより、BFウェイトのみを選択することは実施の形態として好ましい。この場合には、ビーム方向や幅に基づいてBFウェイトを生成する処理を省略できることから、Massive−MIMO基地局MMeNBにおける同期信号(BF−SS信号)の生成時の負荷を軽減することが可能となる。
(第2の態様)
次に、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法について説明する。第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法においては、BF−SS信号の送信用の狭いビームの送信方向に仰角方向が追加される点で、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法と相違する。すなわち、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法は、BF−SS信号の送信用の狭いビームの送信方向を、方位角方向及び仰角方向に時間間隔τ毎に変更することで、Massive−MIMOセルMMのSAに位置する全ての移動局UEを走査する送信方法である。以下においては、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法との相違点を中心に説明する。
図4は、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法の説明図である。図4Aにおいては、MM基地局MMeNBから送信されるBF−SS信号の仰角方向の説明図である。図4Bにおいては、MM基地局MMeNBからSAに対して送信されるBF−SS信号の送信イメージを模式的に示している。図4Cにおいては、MM基地局MMeNBから送信されるBF−SS信号を時間軸及び周波数軸上に示している。
第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法においては、MM基地局MMeNBが地上から離れた位置に配置されることを想定している。例えば、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法で利用されるMM基地局MMeNBは、図4Aに示すように、Massive−MIMOセルMMのSAの半径に対応する位置に対して、送信ビームが仰角方向に角度αを有する位置に配置される。例えば、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法で利用されるMM基地局MMeNBは、図4Aに示すように、仰角1、仰角2及び仰角3を有する送信ビームを生成することで、Massive−MIMOセルMMのSAに含まれる3つの領域に向けてBF−SS信号を送信することができる。
第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法では、図4B、図4Cに示すように、Massive−MIMOセルMMの半径方向に異なる送信ビームを生成する点で、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法と相違する。なお、Massive−MIMOセルMMの半径方向に異なる送信ビームの生成は、例えば、垂直方向の指向性を持たせるビームフォーミング(3Dビームフォーミング)技術により行われる。
なお、図4B、図4Cにおいては、説明の便宜上、Massive−MIMOセルMMの半径方向における送信ビームのビーム幅Φが、Massive−MIMOセルMMの半径の半分に相当する長さであるものとして説明する。すなわち、図4B、図4Cにおいては、Massive−MIMOセルMMの半径方向に2つの異なる送信ビームが生成される場合について説明する。しかしながら、Massive−MIMOセルMMの半径方向に生成される送信ビーム数については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
例えば、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法では、タイミングt11でMassive−MIMOセルMMの内側のある方向に向けて狭いビームを送信した後、タイミングt12でビーム幅Φだけ仰角方向外側に送信方向をずらして狭いビームを送信する(図4B参照)。さらに、タイミングt21でビーム幅Φだけ方位角方向に送信方向をずらして狭いビームを送信した後、タイミングt22でビーム幅Φだけ仰角方向内側に送信方向をずらして狭いビームを送信する(図4B参照)。同様に、時間間隔τ毎にビーム幅Φだけ仰角方向又は方位角方向に送信方向をずらして狭いビームの送信を繰り返す。タイミングtn1、n2で、タイミングt11、t12における狭いビームと隣り合う方向に向けて狭いビームを送信することにより、Massive−MIMOセルMMのSA全体(全方向)を走査することができる。
なお、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法において、BF−SS信号S(t)は、例えば、上述した(式1)により求めることができる。一方、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法において、Massive−MIMOセルMMのSA全体(全方向)にBF−SS信号を送信する場合の総時間Tは、例えば、以下の(式3)により求めることができる。
(式3)
T = 360ατ/Φ
ここで、τはBF−SS信号の時間間隔を示し、αは送信ビームの最大仰角方向の角度を示し、ΦはBF−SS信号のビーム幅を示す。
また、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法において、時間間隔τ及びビーム幅Φは、第1の態様と同様に、通信システムにおけるパラメータとして選択可能に構成できる。さらに、第1の態様と同様に、時間間隔τ及びビーム幅Φについては、予め定められた内容に応じて決定し、或いは、通信環境によって適応的に算出するようにしてもよい。
なお、ここでは、水平面におけるビーム幅(水平ビーム幅)と垂直面におけるビーム幅(垂直ビーム幅)とが同じビーム幅Φであるときの例を説明しているが、水平ビーム幅と垂直ビーム幅とを異なる値に設定することも可能である。この場合、Massive−MIMOセルMMのSA全体(全方向)にBF−SS信号を送信する場合の総時間Tは、例えば、以下の(式4)により求めることができる。
(式4)
T = 360ατ/(ΦΦ
ここで、τはBF−SS信号の時間間隔を示し、αは送信ビームの最大仰角方向の角度を示し、ΦはBF−SS信号の水平ビーム幅を示し、ΦはBF−SS信号の垂直ビーム幅を示す。
また、仰角方向にビームの送信方向を変更する場合、ビームの仰角によって、同じ幅のビームによる照射範囲(面積)が異なる事態が発生する。すなわち、仰角が高い場合では照射面積が広くなる一方(図4Aに示す仰角1参照)、仰角が低い場合では照射範囲が狭くなる(図4Aに示す仰角3参照)。これらの照射面積の広狭に伴い、前者の場合には電力密度が低くなる一方、後者の場合には電力密度が高くなる。第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法において、このような現象と、SA内におけるBF−SS信号の走査の均一性、効率性を考慮してビーム幅、時間間隔などのパラメータを選択することは実施の形態として好ましい。この場合、例えば、仰角が高い場合と低い場合とでビーム幅と時間間隔を調整することで、ビームの総電力を共通化でき、BF−SS信号走査の均一性を確保することが可能となる。
なお、送信ビームの走査順序及び走査範囲についても、通信システムにおけるパラメータとして選択可能に構成できる。例えば、図4Bにおいては、方位角方向に送信ビームの送信方向を変更する際、Massive−MIMOセルMMの半径方向にて同一方向側から走査する場合について説明している。例えば、方位角方向に送信ビームの送信方向を変更する際、変更前の送信ビームがMassive−MIMOセルMMの外側にある場合には、同一方向側である外側に送信ビームを送信する。しかしながら、送信ビームの走査順序については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、方位角方向に送信ビームの送信方向を変更する際、Massive−MIMOセルMMの半径方向にて異なる方向側から走査することも可能である。例えば、方位角方向に送信ビームの送信方向を変更する際、変更前の送信ビームがMassive−MIMOセルMMの外側にある場合において、異なる方向側である内側に送信ビームを送信するようにしてもよい。
また、図4Bにおいては、Massive−MIMOセルMMのSA全体を走査範囲とする場合について説明している。しかしながら、送信ビームの走査範囲については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、Massive−MIMOセルMMの一定領域のみを送信ビームで走査することも可能である。このような局所的な走査範囲の選択は、オーバーラップして配置されるマクロセルM(より具体的には、マクロ基地局MeNB)から移動局UEの位置を予め取得できるような場合に想定される。
なお、以上の説明においては、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法で方位角方向にのみ送信方向を変更する場合について説明し、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法で方位角方向及び仰角方向に送信方向を変更する場合について説明している。これらの第1、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法を組み合わせることもできる。ここでは、説明の便宜上、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法による走査モードを二次元(2D)走査モードと呼び、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法による走査モードを三次元(3D)走査モードと呼ぶものとする。
これらの走査モードは、通信システムにおけるパラメータとして選択可能に構成できる。例えば、Massive−MIMOセルMMのSAが相対的に大きい場合に3D走査モードを選択する一方、SAが相対的に小さい場合に2D走査モードを選択できる。また、SAに対し、垂直面におけるビーム幅が広いビームがカバー可能な場合は2D走査モードを選択できる。また、オーバーラップして配置されるマクロセルM(より具体的には、マクロ基地局MeNB)から移動局UEの位置を予め取得できるような場合において、移動局UEの配置状況等の通信環境に応じて2D走査モードと3D走査モードとを動的に切り替えることもできる。
例えば、これらの走査モードは、BF−SS信号の送信方向を方位角方向に制御するBFウェイトと、方位角方向及び仰角方向に制御するBFウェイトとを選択することで切り替えられる。このようにBFウェイトを選択することで2D走査モードと3D走査モードとが切り替えられることから、複雑な制御を必要とすることなく柔軟にセルサーチ処理に必要な同期信号を切り替えることができる。
ここで、上述した第1、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法におけるMM基地局MMeNB及び移動局UE間の動作シーケンスの概略について説明する。図5は、第1、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法におけるMM基地局MMeNB及び移動局UE間の動作シーケンスの一例の説明図である。なお、図5においては、MM基地局MMeNBから送信される同期信号(BF−SS信号)に、送信ビームの識別情報としてビームIDが含まれる場合について説明するものとする。
図5に示すように、MM基地局MMeNBは、まず、SS信号にビームフォーミングを適用(BFウェイトを乗算)することで、BF−SS信号を生成する(ステップ(以下、「ST」という)501)。例えば、MM基地局MMeNBは、上述した(式1)の演算によって、BF−SS信号を生成する。そして、MM基地局MMeNBは、生成したBF−SS信号を送信する(ST502)。このBF−SS信号は、BFウェイトで指定されるMassive−MIMOセルMMの一定領域に向けて送信される。なお、このBF−SS信号には、セルID、ビームIDなどが含まれる。
移動局UEにおいては、電源投入時やセル圏外(スモールセル圏外)からセル圏内への復帰時等にセルサーチ処理を行う(ST503)。このセルサーチ処理において、移動局UEは、MM基地局MMeNBからのBF−SS信号を監視する。BF−SS信号を受信した場合、このBF−SS信号から周波数を特定すると共に、タイミング同期を取る。また、移動局UEは、セルID、ビームID及びBF−SS信号の受信品質情報(例えば、受信電力情報)などを取得する。これらの情報の取得によりセルサーチ処理が完了する。
なお、セルサーチ処理において、複数の送信ビーム(BF−SS信号)を受信した場合、例えば、移動局UEは、受信した全てのビームIDや受信品質などを取得する。なお、受信品質が良好な上位M個の送信ビーム(BF−SS信号)のビームIDや受信品質などを取得することや、予め定められた受信品質以上の送信ビーム(BF−SS信号)のビームIDや受信品質などを取得することも可能である。なお、これらの場合、送信ビームの数(M個)や受信品質の閾値は、通信システムにおけるパラメータとして選択可能に構成できる。
セルサーチ処理を完了した後、移動局UEは、セルサーチ処理で取得したセルID及びビームIDと、自身の端末ID(UE−ID)とに基づいてRACHプリアンブルを生成する(ST504)。そして、生成したRACHプリアンブルを、送信ビーム(BF−SS信号)の受信品質情報などと共にMM基地局MMeNBに送信する(ST505)。
なお、セルサーチ処理において、複数の送信ビーム(BF−SS信号)を受信した場合、例えば、移動局UEは、全ての送信ビームについてRACHプリアンブルを生成し、各送信ビームの受信品質情報などと共にMM基地局MMeNBに送信する。また、受信品質が良好な上位M個の送信ビームについてRACHプリアンブルを生成して送信することや、予め定められた受信品質以上の送信ビームについてRACHプリアンブルを生成して送信することも可能である。さらに、送信ビーム(BF−SS信号)の受信品質情報を、RACHプリアンブルとは別に送信することも可能である。
MM基地局MMeNBは、ST502にてBF−SS信号を送信した後、移動局UEからのRACHプリアンブルを監視する。そして、RACHプリアンブルを受信すると、RACHレスポンスを移動局UEに送信する(ST506)。なお、このRACHレスポンスには、MM基地局MMeNBで検出したプリアンブル番号や送信タイミング情報などの情報が含まれる。
一方、移動局UEは、ST505にてRACHプリアンブルを送信した後、MM基地局MMeNBからのRACHレスポンスを監視する。そして、RACHレスポンスを受信すると(ST507)、移動局UEは、PBCH(Physical Broadcast Channel)に含まれるMIB(Master Information Block)から、システム帯域幅やシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)、送信アンテナ数などの基本情報を取得する。そして、これらの情報に基づいてMM基地局MMeNBと接続する。
次に、本実施の形態に係る移動局UE及び移動局UEの通信対象となるMM基地局MMeNBの構成例について説明する。図6は、本実施の形態に係る移動局UE及び移動局UEの通信対象となるMM基地局MMeNBの構成例を説明するためのブロック図である。図7は、本実施の形態に係る移動局UEの構成例を説明するためのブロック図である。
なお、図6及び図7に示すMM基地局MMeNB及び移動局UEの構成は、本発明を説明するために簡略化したものであり、それぞれ通常の基地局装置及び移動局装置が有する構成は備えているものとする。特に、図7に示す移動局UEにおいては、データ通信に関する構成要素を省略している。また、図6及び図7に示すMM基地局MMeNB及び移動局UEにおいては、説明の便宜上、マクロセルM等から各種の情報(外部情報)を取得する情報取得部611、711を有する場合について説明するが、これらの構成要素については省略することも可能である。
図6に示すように、MM基地局MMeNBは、同期信号(SS)信号制御部61、SS信号処理部62、データ信号処理部63、送信部64及び受信部65を含んで構成される。SS信号制御部61は、情報取得部611及びSS制御情報生成部612を有する。SS信号処理部62は、SS信号生成部621、記憶部622、BFウェイト生成部623及びBF−SS信号生成部624を有する。データ信号処理部63は、データ生成部631、記憶部632、データウェイト生成部633及び送受信信号生成部634を有する。送信部64は、送信制御部641及び信号送信部642を有する。受信部65は、受信制御部651及び信号受信部652を有する。
SS信号制御部61は、SS信号処理部62、データ信号処理部63、送信部64及び受信部65に対して、BF−SS信号の生成又は送信処理に必要な情報(SS制御情報)を提供する。特に、マクロセルM等からの外部情報を取得する場合には、これらの外部情報に基づくSS制御情報を生成してSS信号処理部62等に提供する。情報取得部611は、マクロセルM等からの外部情報を取得する。そして、取得した外部情報をSS制御情報生成部612に出力する。例えば、マクロセルM等からの外部情報としては、Massive−MIMOセルMM内における移動局UEの数や、隣接するMassive−MIMOセルMMまでの距離などの通信環境に関する情報が取得される。
SS制御情報生成部612は、情報取得部611から受け取った外部情報に基づいて、MM基地局MMeNB内で利用されるSS制御情報を生成する。このSS制御情報には、例えば、BF−SS信号のためのビーム幅Φや、送信方向を切り替える時間間隔τ、走査方法(走査モードを含む)が含まれる。そして、SS制御情報生成部612は、生成したSS制御情報を、SS信号処理部62の記憶部622及びBFウェイト生成部623、データ信号処理部63の記憶部632及びデータウェイト生成部633、送信部64の送信制御部641並びに受信部65の受信制御部651に出力する。
なお、ここでは、SS制御情報生成部612が、情報取得部611から受け取った外部情報に基づいてSS制御情報を生成する場合について説明している。これに対し、情報取得部611を有しない態様においては、BF−SS信号のためのビーム幅Φや、送信方向を切り替える時間間隔τ、走査方法(走査モードを含む)が、例えば、通信システムにおけるパラメータとして選択可能に構成される。SS制御情報生成部612は、これらのパラメータに基づいてSS制御情報を生成する。
SS信号処理部62は、SS信号制御部61から受け取ったSS制御情報に基づいて、BF−SS信号を生成して送信部64に出力する。記憶部622は、SS制御情報及びこれに基づいて生成された情報(SS生成情報)を記憶するデータベースを備える。このデータベースには、例えば、SS制御情報生成部612から受け取ったSS制御情報や、SS信号生成部621及びBFウェイト生成部623で生成されたSS生成情報が保存される。SS生成情報には、SS信号やSS信号用BFウェイト(BFウェイト)が含まれる。なお、BFウェイトについては、予めテーブル管理しておくことも可能である。
SS信号生成部621は、記憶部622(データベース)に保存されたSS制御情報に基づいてSS信号を生成する。そして、生成したSS信号をBF−SS信号生成部624及び記憶部622に出力する。BFウェイト生成部623は、SS制御情報生成部612から受け取ったSS制御情報に基づいてBFウェイトを生成する。そして、生成したBFウェイトをBF−SS信号生成部624及び記憶部622に出力する。記憶部622に保存されたSS生成情報(SS信号、BFウェイト)を利用できる場合、SS信号生成部621及びBFウェイト生成部623は、これらを呼び出してBF−SS信号生成部624に出力する。BF−SS信号生成部624は、SS信号生成部621からのSS信号及びBFウェイト生成部623からのBFウェイトに基づいてBF−SS信号を生成する。そして、生成したBF−SS信号を送信部64に出力する。
データ信号処理部63は、上位レイヤから指示されたデータソース及び制御情報に基づいてビームフォーミングされた送信信号(BF送信信号)を生成して送信部64に出力する。データ生成部631は、送信データ用のデータソースや制御情報から送信データを生成する。記憶部632は、例えば、SS制御情報生成部612から受け取った送信データ用のウェイト生成用情報が記憶される。データウェイト生成部633は、記憶部632に記憶されたウェイト生成用情報に基づいてデータウェイト(送信ウェイト)を生成する。そして、生成したデータウェイトを送受信信号生成部634及び記憶部632に出力する。送受信信号生成部634は、データ生成部631からの送信データ及びデータウェイト生成部633からの送信ウェイトに基づいてビームフォーミングされた送信信号(BF送信信号)を生成する。そして、生成したBF送信信号を送信部64に出力する。
一方、データ信号処理部63は、受信部65で受信した受信信号からデータソース及び制御情報を抽出する。記憶部632は、例えば、SS制御情報生成部612から受け取った受信データ用のウェイト生成用情報が記憶される。データウェイト生成部633は、記憶部632に記憶されたウェイト生成用情報に基づいてデータウェイト(受信ウェイト)を生成する。そして、生成したデータウェイトを送受信信号生成部634及び記憶部632に出力する。送受信信号生成部634は、受信部65から出力される受信信号を受け取る。また、送受信信号生成部634は、データウェイト生成部633から受け取った受信ウェイトに基づいて受信信号を生成する。そして、生成した受信信号をデータ生成部631に出力する。データ生成部631は、この受信信号に基づいて受信データを生成する。そして、生成した受信データを図示しない上位構成要素(例えば、アプリケーション処理部)に出力する。
送信部64は、SS信号処理部62又はデータ信号処理部63からのBF−SS信号又はBF送信信号を下りリンクで送信する。送信制御部641は、SS制御情報生成部612から受け取ったSS制御情報に基づいて、信号送信部642によるBF−SS信号の送信処理を制御する。例えば、送信制御部641は、信号送信部642によるBF−SS信号の送信の時間間隔τを制御する。信号送信部642は、送信制御部641の制御の下、BF−SS信号やBF送信信号を送信する。
受信部65は、移動局UEからの受信信号を受信してデータ信号処理部63に出力する。受信制御部651は、SS制御情報生成部612から受け取ったSS制御情報に基づいて、信号受信部652によるRACHプリアンブル等の受信処理を制御する。信号受信部652は、受信制御部651の制御の下、RACHプリアンブルや受信信号を受信する。そして、受信したRACHプリアンブルや受信信号をデータ信号処理部63に出力する。
一方、移動局UEは、図7に示すように、セルサーチ(CS)制御部71、SS信号処理部72、接続要求部73、受信部74及び送信部75を含んで構成される。CS制御部71は、情報取得部711及びCS制御情報生成部712を有する。SS信号処理部72は、SS関連情報抽出部721、受信品質計測部722及び記憶部723を有する。接続要求部73は、受信品質情報生成部731、RACHプリアンブル生成部732及び送信信号生成部733を有する。受信部74は、受信制御部741及び信号受信部742を有する。送信部75は、送信制御部751及び信号送信部752を有する。
CS制御部71は、SS信号処理部72、接続要求部73、受信部74及び送信部75に対して、セルサーチ処理に必要な情報(CS制御情報)を提供する。特に、マクロセルM等からの外部情報を取得する場合には、これらの外部情報に基づくCS制御情報を生成してSS信号処理部72等に提供する。情報取得部711は、マクロセルM等からの外部情報を取得する。例えば、マクロセルM等からの外部情報としては、Massive−MIMOセルMMの候補リスト(Massive−MIMOセルIDやセル位置座標)等の情報が取得される。また、情報取得部711は、SS信号処理部72のSS関連情報抽出部721から入力されるSS関連情報を取得する。そして、取得した外部情報やSS関連情報をCS制御情報生成部712に出力する。
CS制御情報生成部712は、情報取得部711から受け取った外部情報やSS関連情報に基づいて、移動局UE内で利用されるCS制御情報を生成する。このCS制御情報には、例えば、BF−SS信号の送信ビームのビーム方向、ビーム幅、信号長、周波数、帯域幅、走査タイミングや走査方法などの情報が含まれる。そして、CS制御情報生成部712は、生成したCS制御情報を、SS信号処理部72の記憶部723、接続要求部73の送信信号生成部733、受信部74の受信制御部741及び送信部75の送信制御部751に出力する。
なお、ここでは、CS制御情報生成部712が、情報取得部711から受け取った外部情報に基づいてCS制御情報を生成する場合について説明している。これに対し、情報取得部711を有しない態様においては、BF−SS信号の送信ビームのビーム方向やビーム幅などのCS制御情報が、例えば、通信システムにおけるパラメータとして選択可能に構成される。CS制御情報生成部712は、これらのパラメータに基づいてSS制御情報を生成する。
SS信号処理部72は、受信部74からの受信信号からSS信号に関連する情報(SS関連情報)を抽出して保存すると共に、CS制御部71に出力する。SS関連情報抽出部721は、受信部74から受け取った受信信号からSS関連情報を抽出する。抽出されたSS関連情報には、BF−SS信号に含まれるビームIDが含まれる。そして、SS関連情報抽出部721は、抽出したSS関連情報を記憶部723及びCS制御部71の情報取得部711に出力する。受信品質計測部722は、受信部74から受け取った受信信号から受信品質を計測する。そして、計測した受信品質を記憶部723に出力する。記憶部723は、SS関連情報抽出部721及び受信品質計測部722から受け取ったSS関連情報及び受信品質を記憶するデータベースを備える。
接続要求部73は、CS信号制御部71からのCS制御情報、SS信号処理部72に保存されたSS関連情報及び受信品質に基づいて、RACHプリアンブル及び受信品質情報を含む送信信号を生成して送信部75に出力する。受信品質情報生成部731は、SS信号処理部72の記憶部723から受信品質を読み出して受信品質情報を生成する。そして、生成した受信品質情報を送信信号生成部733に出力する。RACHプリアンブル生成部732は、SS信号処理部72の記憶部723からSS関連情報を読み出してRACHプリアンブルを生成する。そして、生成したRACHプリアンブルを送信信号生成部733に出力する。送信信号生成部733は、RACHプリアンブル及び受信品質情報を含む送信信号を生成する。そして、生成した送信信号を送信部75に出力する。
受信部74は、MM基地局MMeNBからの受信信号を受信してSS信号処理部72に出力する。受信制御部741は、CS制御情報生成部712から受け取ったCS制御情報に基づいて、信号受信部742によるBF−SS信号等の受信処理を制御する。例えば、受信制御部741は、信号受信部742によるBF−SS信号の受信タイミング等を制御する。信号受信部742は、受信制御部741の制御の下、BF−SS信号を受信する。そして、受信したBF−SS信号をSS信号処理部72に出力する。
送信部75は、接続要求部73からの送信信号を上りリンクでMM基地局MMeNBに送信する。送信制御部751は、CS制御情報生成部712から受け取ったCS制御情報に基づいて、信号送信部752による送信信号の送信処理を制御する。例えば、送信制御部751は、信号送信部752による送信信号の送信タイミング等を制御する。信号送信部752は、送信制御部751の制御の下、送信信号を送信する。
次に、これらのMM基地局MMeNB及び移動局UEの動作について説明する。図8及び図9は、本実施の形態に係る移動局UEの通信対象となるMM基地局MMeNBからBF−SS信号の送信動作を説明するためのフロー図である。図10及び図11は、本実施の形態に係る移動局UEのBF−SS信号の受信動作を説明するためのフロー図である。なお、図9は、図8に示す動作フローを一部変更したものであり、図8と共通する処理については同一の符号を付して説明を省略する。また、図11は、図10に示す動作フローを一部変更したものであり、図10と共通する処理については同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、BF−SS信号を送信する際、MM基地局MMeNBにおいては、SS信号制御部61で外部情報に基づいてSS制御情報を生成する(ST801)。ST801で生成されたSS制御情報は、SS信号処理部62の記憶部622内のデータベース、BFウェイト生成部623及び送信部64の送信制御部641に出力される。記憶部622は、このSS制御情報をデータベースに保存する(ST802)。
また、SS制御情報生成部612は、BFパラメータを選定する(ST803)。例えば、SS制御情報生成部612は、BF−SS信号のためのビーム幅Φや、送信方向を切り替える時間間隔τ、走査方法(走査モードを含む)を選定する。SS信号生成部621は、これらのBFパラメータに基づいてSS信号を生成する(ST804)。生成されたSS信号は、BF−SS信号生成部624に出力される。なお、SS制御情報生成部612で選定されたBFパラメータは、データベースに出力され保存される。SS信号生成部621は、データベースに保存されたBFパラメータに基づいてSS信号を生成することもできる。
一方、BFウェイト生成部623は、SS信号制御部61から受け取ったSS制御情報に基づいてBFウェイト(SS信号用BFウェイト)を生成する(ST805)。そして、生成されたBFウェイトは、BF−SS信号生成部624に出力される。
BF−SS信号生成部624は、これらのSS信号及びBFウェイトに応じてBF−SS信号を生成する(ST806)。生成されたBF−SS信号は、送信部64の信号送信部642に出力される。信号送信部642は、このBF−SS信号を下りリンクで送信する(ST807)。この場合、送信制御部641は、SS信号制御部61から受け取ったSS制御情報に基づいて、信号送信部642によるBF−SS信号の送信を制御する。これにより、例えば、図3Aに示すタイミングtの送信方向に向けて送信ビーム(BF−SS信号)が送信される。
BF−SS信号の送信後、MM基地局MMeNBにおいては、受信部65の受信制御部651が移動局UEからの信号(RACHプリアンブル)を受信するか監視する(ST808)。上述の例を用いると、タイミングtにおける送信ビームを受信した移動局UEからRACHプリアンブルを受信するか監視している。移動局UEからRACHプリアンブルを受信した場合には、そのRACHプリアンブルに含まれる情報がSS信号制御部61に出力される。SS信号制御部61においては、このRACHプリアンブルに含まれる情報に基づいて、更にSS制御情報を生成できる。
次に、SS信号制御部61は、Massive−MIMOセルMMの全SAに対して走査が完了したか(すなわち、全SAに対してBF−SS信号を送信したか)を判定する(ST809)。Massive−MIMOセルMMの全SAに対して走査が完了していない場合には、処理をST803に戻し、ST803〜ST809の処理を繰り返す。上述の例を用いると、タイミングtにおける送信ビームの送信後、タイミングtの送信方向に向けて送信ビーム(BF−SS信号)が送信される。そして、ST809において、Massive−MIMOセルMMの全SAに対して走査が完了したと判定された場合には、処理を終了する。なお、Massive−MIMOセルMMの全SAに対して走査が完了したと判定された場合には、例えば、図3Aに示す全方位に向けてBF−SS信号が送信された状態となる。
図8に示す動作フローにおいては、ST807にてBF−SS信号を送信した後、移動局UEからの信号受信を待機して新たなBF−SS信号用の送信ビームを生成している。図9に示す動作フローにおいては、ST807にてBF−SS信号を送信した後、移動局UEからの信号受信を待機することなく、新たなBF−SS信号用の送信ビームを生成する点で、図8に示す動作フローと相違する。
図9に示す動作フローにおいては、ST807にてBF−SS信号を送信した後、SS信号制御部61が、Massive−MIMOセルMMの全SAに対して走査が完了したか(すなわち、全SAに対してBF−SS信号を送信したか)を判定する(ST901)。Massive−MIMOセルMMの全SAに対して走査が完了していない場合には、処理をST803に戻し、ST803〜ST807及びST901の処理を繰り返す。
一方、Massive−MIMOセルMMの全SAに対して走査が完了している場合には、受信部65の受信制御部651が移動局UEからの信号(RACHプリアンブル)を受信するか監視する(ST902)。移動局UEからRACHプリアンブルを受信した場合には、そのRACHプリアンブルに含まれる情報がSS信号制御部61(情報取得部611)に出力される。図9に示す動作フローにおいては、例えば、最後のBF−SS信号を送信後、一定時間が経過した場合に処理が終了する。
このようにMM基地局MMeNBにおいては、時間間隔τ毎にビームフォーミング用ウェイトが変更された同期信号(BF−SS信号)が生成されて送信されることから、Massive−MIMO基地局MMeNBから遠距離の位置まで同期信号を到達させることができる。これにより、移動局UEにおいてセルサーチ処理を適切に行うことができるので、セルサーチ処理の不具合等に起因するスループット特性の低下を抑制することができる。
BF−SS信号を受信する場合、移動局UEにおいては、図10に示すように、CS信号制御部71で外部情報に基づいてCS制御情報を生成する(ST1001)。ST1001で生成されたCS制御情報は、SS信号処理部72の記憶部723、受信部74の受信制御部741、接続要求部73の送信信号生成部733及び送信部75の送信制御部751に出力される。記憶部723に出力されたCS制御情報は、データベースに保存される。
CS制御情報を受信すると、受信部74の信号受信部742は、BF−SS信号の受信を監視する。そして、BF−SS信号を受信すると(ST1002)、信号受信部742は、BF−SS信号をSS信号処理部72のSS関連情報抽出部721に出力される。この場合において、受信制御部741は、CS信号制御部71から受け取ったCS制御情報に基づいて、信号受信部742によりBF−SS信号の受信を制御する。
BF−SS信号を受け取ると、SS関連情報抽出部721は、BF−SS信号に含まれるSS関連情報を抽出する(ST1003)。抽出されたSS関連情報は、記憶部723に出力される。このSS関連情報には、BF−SS信号に一意に付与されるビームIDが含まれる。すなわち、移動局UEにおいては、BF−SS信号を受け取ると、記憶部723にBF−SS信号に付与されたビームIDが抽出され、記憶部723に出力される。
一方、BF−SS信号を受け取ると、受信品質計測部722は、BF−SS信号の受信品質を計測する(ST1004)。計測された受信品質は、記憶部723に出力される。記憶部723は、これらのSS関連情報及び受信品質をデータベースに保存する(ST1005)。なお、ここでは、SS関連情報の抽出後に受信品質を計測する態様について説明しているが、これらの順序が逆であってもよい。
SS関連情報及び受信品質がデータベースに保存されると、受信部74の受信制御部741は、BF−SS信号の受信を完了したか判定する(ST1006)。BF−SS信号の受信が完了していない場合には、処理をST1002に戻し、ST1002〜ST1006の処理を繰り返す。一方、BF−SS信号の受信が完了している場合には、処理をST1007に進める。
ST1007において、接続要求部73は、MM基地局MMeNBに対する送信信号(返信信号)を生成する。より具体的には、記憶部723(データベース)内の受信品質に基づいて受信品質情報生成部731が受信品質情報を生成する一方、記憶部723(データベース)内のSS関連情報に基づいてRACHプリアンブル生成部732がRACHプリアンブルを生成する。この場合、RACHプリアンブル生成部732に生成されるRACHプリアンブルには、BF−SS信号に付与されたビームIDが含まれる。そして、送信信号生成部733が、これらの受信品質情報及びRACHプリアンブルを含む送信信号を生成する。この場合、送信信号生成部733は、CS制御情報生成部712から受け取ったCS制御情報に基づいて送信信号を生成する。送信信号生成部733は、データベースに保存されたCS制御情報に基づいて送信信号を生成することもできる。生成された送信信号は、送信部75に出力される。
送信信号生成部733から送信信号を受け取ると、送信部75の信号送信部752は、MM基地局MMeNBに対して送信信号(返信信号)を送信する(ST1008)。この場合、送信制御部752は、CS信号制御部71から受け取ったCS制御情報に基づいて、信号送信部752による送信信号(返信信号)の送信を制御する。
MM基地局MMeNBに対して送信信号(返信信号)を送信すると、受信制御部741は、MM基地局MMeNBからRACHレスポンスを受信するかを監視する。そして、移動局UEは、RACHレスポンス等により情報交換を行い、MM基地局MMeNBと接続する(ST1009)。この情報交換により取得した情報は、CS制御部71に出力され、CS制御情報の生成に利用される。
MM基地局MMeNBとの接続が完了した場合には、移動局UE(CS制御部71)は、セルサーチ(CS)処理が完了したか判定する(ST1010)。セルサーチ処理が完了していない場合には、処理をST1002に戻し、ST1002〜ST1010の処理を繰り返す。一方、セルサーチ処理が完了している場合には、一連の処理を終了する。
図10に示す動作フローにおいては、ST1006にてBF−SS信号の受信完了を判定し、BF−SS信号の受信が完了した場合にMM基地局MMeNBへの送信信号(返信信号)を生成している。図11に示す動作フローにおいては、BF−SS信号の受信完了を判定する工程を省略する点で、図10に示す動作フローと相違する。
図11に示す動作フローにおいては、ST1005にて記憶部723がSS関連情報及び受信品質をデータベースに保存すると、BF−SS信号の受信完了を判定することなく、ST1007〜ST1010の処理を行う。そして、図10に示す処理と同様に、ST1010において、セルサーチ処理が完了していない場合には、処理をST1002に戻し、ST1002〜ST1010(ST1006を除く)の処理を繰り返す。一方、セルサーチ処理が完了している場合には、一連の処理を終了する。
このように移動局UEにおいては、BF−SS信号を受信すると、BF−SS信号を識別可能な情報(ビームID)を含むRACHプリアンブルを生成し、このRACHプリアンブルを含む送信信号をMM基地局MMeNBに送信することで接続要求を行う。これにより、同期信号にビームフォーミングが適用される場合であっても、移動局UEにてBF−SS信号を識別でき、適切にセルサーチ処理を行うことができるので、セルサーチ処理の不具合等に起因するスループット特性の低下を抑制することができる。
また、マクロセルM等から外部情報を事前に取得する場合には、その外部情報を利用することでセルサーチ処理の負担を軽減することができる。例えば、外部情報の例としては、タイミング情報、リソース割り当て情報などのシステムパラメータ、Massive−MIMOセルMMの候補リスト(Massive−MIMOセルIDやセル位置座標)、BF−SS信号の送信ビームのビーム方向、ビーム幅、信号長、周波数、帯域幅、走査タイミングや走査方法などの情報が含まれる。
これらの外部情報は、例えば、接続中のマクロ基地局MeNBや、隣接するMM基地局MMeNBから取得することが考えられる。これらのマクロ基地局MeNBやMM基地局MMeNBは外部通信装置を構成する。移動局UEにおいて、これらの外部情報を事前に取得することにより、例えば、CS制御情報を生成する処理やRACHプリアンブルを生成する処理の一部を省略することができるので、セルサーチ処理の負担を軽減することが可能となる。
また、外部情報を接続中のマクロ基地局MeNBや、隣接するMM基地局MMeNBから取得する場合、これらの外部通信装置(マクロ基地局MeNBやMM基地局MMeNB)を通じてRACHプリアンブルを送信することも可能である。この場合には、接続要求を行うMM基地局MMeNBとの間で接続されていない状態においても、接続要求を行うことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、様々変更して実施することが可能である。例えば、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、上記説明におけるキャリア数、キャリアの帯域幅、シグナリング方法、処理部の数、処理手順については適宜変更して実施することが可能である。その他、本発明の範囲を逸脱しないで適宜変更して実施することが可能である。本実施の形態に係る移動局UEにおける同期信号受信方法は、上述した第1、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法を変形した場合にも適用できる。以下、第1、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法の複数の変形例を示す。
(第1の変形例)
例えば、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法においては、ビームフォーミングにより単一の狭いビームを生成してBF−SS信号を送信している。しかしながら、BF−SS信号の送信のための送信ビームの態様については、これに限定されず適宜変更が可能である。例えば、ビームフォーミングにより狭いビームを同時に複数生成してBF−SS信号を送信することができる。以下においては、狭いビーム群(ビーム群)を構成するそれぞれの狭いビームをサブビームと呼ぶものとする。
図12は、第1の変形例に係るBF−SS信号の送信方法の説明図である。図12Aにおいては、MM基地局MMeNBからSAに対して送信されるBF−SS信号の送信イメージを模式的に示している。図12Bにおいては、MM基地局MMeNBから送信されるBF−SS信号を時間軸及び周波数軸上に示している。
図12Aに示すように、第1の変形例に係るBF−SS信号の送信方法においては、タイミングtで送信方向の異なる5つのサブビーム(各サブビームのビーム幅がΦ)を含むビーム群を同時に送信する。その後、タイミングtでビーム幅Φの5倍だけ方位角方向に送信方向をずらしてビーム群を送信する。同様に、時間間隔τ毎にビーム幅Φの5倍だけ方位角方向に送信方向をずらしてビーム群の送信を繰り返す。タイミングtで、タイミングtにおけるビーム群と隣り合う方向に向けてビーム群を送信することにより、Massive−MIMOセルMMのSA全体(全方向)を走査することができる。
このように第1の変形例に係るBF−SS信号の送信方法では、送信方向の異なる複数のサブビームを含むビーム群が同時に送信されると共に、これらのビーム群の送信方向を時間間隔τ毎にずらすことにより、第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法に比べて短時間でMassive−MIMOセルMMのSA全体を走査することができる。例えば、ビーム群に含まれるサブビーム数がbである場合、SA全体の走査時間T´は、第1の態様に係るBF−SS信号の送信に要する総時間Tの1/bに短縮することができる。
また、第1の変形例に係るBF−SS信号の送信方法において、ビーム群に含まれるそれぞれのサブビームは、例えば、一部のアンテナ素子(例えば、100個のアンテナ素子に含まれる10個のアンテナ素子)を利用して生成することができる。
さらに、第1の変形例に係るBF−SS信号の送信方法において、ビーム群に含まれるそれぞれのサブビーム間は互いに直交される。例えば、サブビーム間の直交関係は、それぞれ異なる周波数帯域を使う周波数多重、3Dビームフォーミングを用いた空間多重やこれらの周波数多重及び空間多重の組み合わせ等により実現される。図13Aでは、3Dビームフォーミングを用いた空間多重により生成される、直交関係を有するビーム群を模式的に示している。また、図13Bでは、3Dビームフォーミングを用いた空間多重と周波数多重との組み合わせにより生成される、直交関係を有するビーム群を模式的に示している。
第1の変形例に係るBF−SS信号の送信方法においては、移動局UEにて、ビーム群を構成するサブビームに関する制御情報(例えば、サブビームの数や多重化の方向)を事前に取得できると、BF−SS信号の受信が容易になる。このため、第1の変形例に係るBF−SS信号の送信方法が適用される場合、移動局UEにおいてマクロ基地局MeNBなどの接続中の基地局装置からこのようなサブビームの制御情報を事前に取得することが好ましい。
また、第1の変形例に係るBF−SS信号の送信方法のように、サブビームを多重化(周波数多重、空間多重又はこれらの組み合わせによる多重化)する場合、各サブビームに識別可能な識別子(ビームID)を付与することで、移動局UE側で各サブビームを特定することが可能になる。さらに、各ビームIDにおいて互いに直交する系列を用いることにより、移動局UE側の処理を簡素化することが可能となる。
(第2の変形例)
第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法においては、時間間隔τ毎に送信されるBF−SS信号を、通信システムのシステム全体の帯域幅を利用して送信している。しかしながら、BF−SS信号の送信のための送信ビーム(以下、適宜「SSビーム」という)の態様については、これに限定されず適宜変更が可能である。例えば、時間間隔τ毎に送信されるBF−SS信号を、通信システムの一部の帯域幅を利用して送信することができる。
図14は、第2の変形例に係るBF−SS信号の送信方法の説明図である。図14Aにおいては、MM基地局MMeNBからSAに対して送信されるBF−SS信号の送信イメージを模式的に示している。図14Bにおいては、MM基地局MMeNBから送信されるBF−SS信号を時間軸及び周波数軸上に示している。
第2の変形例に係るBF−SS信号の送信方法においては、図14Bに示すように、時間間隔τ毎に送信されるBF−SS信号を、通信システムの一部の帯域幅を利用する。このようにSSビームの帯域幅を狭くすることにより、受信電力密度を向上することができる。この場合、同一の送信電力であっても、送信電力を狭い帯域幅に集中することで電力線密度を向上でき、SS信号を遠距離まで送信することが可能となる。なお、第2の変形例に係るBF−SS信号の送信方法において、SSビームの帯域幅は、例えば、通信システムにおけるパラメータとして選択可能に構成できる。
なお、第2の変形例に係るBF−SS信号の送信方法を、第1の変形例に係るBF−SS信号の送信方法と組み合わせることも可能である。
(第3の変形例)
第1の態様に係るBF−SS信号の送信方法においては、ビーム幅を固定した送信ビームの送信方向を切り替えてBF−SS信号を送信している。しかしながら、SSビームの態様については、これに限定されず適宜変更が可能である。例えば、SSビームのビーム幅を段階的に調整してBF−SS信号を送信することができる。
例えば、第3の変形例に係るBF−SS信号の送信方法においては、予めSSビームのビーム幅を複数用意しておき、広いビーム幅のSSビームから順番に狭いビーム幅のSSビームに変更することが考えられる。より具体的には、最初の段階で最も広いビーム幅のSSビームで全SAを走査することで移動局UEが存在するエリアを選定する。そして、次に狭いビーム幅を有するSSビームで移動局UEが存在するエリアのみを走査し、更に移動局UEが存在するエリアを選定する。そして、最も狭いビーム幅を有するSSビームに到達するまで、これらの走査処理を繰り返す。
図15は、第3の変形例に係るBF−SS信号の送信方法の一例の説明図である。ここでは、SSビームの最も広いビーム幅がSAの1/4のビーム幅に設定され、SSビームの最も狭いビーム幅がSAの1/32のビーム幅に設定されている場合について説明するものとする。
第3の変形例に係るBF−SS信号の送信方法においては、まず、図15Aに示すように、SAの1/4のビーム幅を有するSSビームを用いてSA全体を走査する。これにより、移動局UEが存在するエリアを選定すると、図15Bに示すように、SSビームのビーム幅を1段階狭くし、SAの1/8のビーム幅を有するSSビームにより移動局UEが存在するエリアに限定して走査する。このように段階的にSSビームのビーム幅を狭くしていき、最終的には、図15Cに示すように、SAの1/32のビーム幅を有するSSビームにより移動局UEが存在するエリアに限定して走査する。
このように第3の変形例に係るBF−SS信号の送信方法においては、SSビームのビーム幅を段階的に調整して移動局UEを走査することから、走査処理に必要となる処理回数や走査エリアを削減することができる。これにより、MM基地局MMeNBにおける処理負担を軽減しながら、走査処理(BF−SS信号の送信処理)を行うことが可能となる。
なお、第3の変形例に係るBF−SS信号の送信方法においては、例えば、第1段階など、前半の走査においてより広いビームを利用する場合、電力密度が後半の走査で使う狭いビームより低くなり、ビームが届く範囲が短くなる。このような場合であっても、第2の変形例(狭帯域幅)と組み合わせることによって異なる幅のビームで同じ範囲をカバーすることが可能となる。また、データ通信時においては、前述のように最も狭いビーム(最も利得が高いビーム)を使うことが好ましい。このため、最終段階の走査で使う最も狭い幅のビームは、データ通信時に利用されるビームと同様の幅に設定することが好ましい。
特に、第3の変形例に係るBF−SS信号の送信方法においては、MM基地局MMeNBにて、移動局UEの分布及び位置情報や隣接セルまでの距離などの通信環境情報を事前に取得できると、移動局UEの存在するエリアを選定するまでの広いビーム幅を利用する走査処理を省略できる。このため、第3の変形例に係るBF−SS信号の送信方法が適用される場合、MM基地局MMeNBにおいてマクロ基地局MeNBからこのような通信環境情報を事前に取得することが好ましい。
なお、第3の変形例に係るBF−SS信号の送信方法を、第1、第2の変形例に係るBF−SS信号の送信方法と組み合わせることも可能である。
また、以上の第1〜第3の変形例に係るBF−SS信号の送信方法は、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法にも適用することができる。特に、第3の変形例に係るBF−SS信号の送信方法が、第2の態様における3D走査モードに適用される場合、上述したようなSSビームの仰角に応じた照射範囲(電力密度)の変化や、SA内におけるBF−SS信号の走査の均一性、効率性を考慮してビーム幅、時間間隔などのパラメータを選択することが好ましい。この場合、例えば、仰角が高い場合と低い場合とでビーム幅を調整することで、電力密度を共通化でき、BF−SS信号走査の均一性を確保することが可能となる。
本実施の形態に係る移動局UEにおいては、以上の第1〜第3の変形例に係るBF−SS信号の送信方法においても、BF−SS信号を受信すると、第1、第2の態様に係るBF−SS信号の送信方法と同様に、BF−SS信号を識別可能な情報(ビームID)を含むRACHプリアンブルを生成し、このRACHプリアンブルを含む送信信号をMM基地局MMeNBに送信することで接続要求を行う。これにより、同期信号にビームフォーミングが適用される場合であっても、移動局UEにてBF−SS信号を識別でき、適切にセルサーチ処理を行うことができるので、セルサーチ処理の不具合等に起因するスループット特性の低下を抑制することができる。
61 同期信号(SS)信号制御部
611 情報取得部
612 SS制御情報生成部
62 SS信号処理部
621 SS信号生成部
622 記憶部
623 BFウェイト生成部
624 BF−SS信号生成部
63 データ信号処理部
631 データ生成部
632 記憶部
633 データウェイト生成部
634 送受信信号生成部
64 送信部
641 送信制御部
642 信号送信部
65 受信部
651 受信制御部
652 信号受信部
71 セルサーチ(CS)制御部
711 情報取得部
712 CS制御情報生成部
72 SS信号処理部
721 SS関連情報抽出部
722 受信品質計測部
723 記憶部
73 接続要求部
731 受信品質情報生成部
732 RACHプリアンブル生成部
733 送信信号生成部
74 受信部
741 受信制御部
742 信号受信部
75 送信部
751 送信制御部
752 信号送信部

Claims (6)

  1. 複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングによりセルサーチに用いられる同期信号用の送信ビームの送信方向を制御する基地局装置からの同期信号を受信する同期信号受信方法であって、
    前記同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含む前記同期信号を受信する受信ステップと、前記同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含むRACHプリアンブルを生成するプリアンブル生成ステップと、前記RACHプリアンブルを含む送信信号を前記基地局装置に送信する送信ステップとを具備することを特徴とする同期信号受信方法。
  2. 前記受信ステップで受信した前記同期信号の受信品質を計測する計測ステップと、前記計測ステップで計測して受信品質に基づいて受信品質情報を生成する品質情報生成ステップとを更に具備し、送信ステップにおいて、前記受信品質情報を含む送信信号を前記基地局装置に送信することを特徴とする請求項1記載の同期信号受信方法。
  3. 外部通信装置から前記同期信号の受信のための情報を取得する取得ステップを更に具備し、前記受信ステップにおいて、前記取得ステップで取得された情報に基づいて前記同期信号を受信することを特徴とする請求項1記載の同期信号受信方法。
  4. 外部通信装置から前記RACHプリアンブルを生成するための情報を取得する取得ステップを更に具備し、前記プリアンブル生成ステップにおいて、前記取得ステップで取得された情報に基づいて前記RACHプリアンブルを生成することを特徴とする請求項1記載の同期信号受信方法。
  5. 前記送信ステップにおいて、前記外部通信装置を通じて前記RACHプリアンブルを含む送信信号を前記基地局装置に送信することを特徴とする請求項3記載の同期信号受信方法。
  6. 複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングによりセルサーチに用いられる同期信号用の送信ビームの送信方向を制御する基地局装置から同期信号を受信する移動局装置であって、
    同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含む同期信号を受信する受信部と、前記同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含むRACHプリアンブルを生成する生成部と、前記RACHプリアンブルを含む送信信号を前記基地局装置に送信する送信部とを具備することを特徴とする移動局装置。
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