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JP2015004389A - 乗物用シート - Google Patents

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JP2013129131A
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隼人 松井
Hayato Matsui
隼人 松井
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Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Shiroki Corp
Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Shiroki Corp
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Abstract

【課題】リベットにより結合される2部材を、一方の差込孔が大きく形成されていても、互いに位置ズレさせない状態に結合させられるようにする。
【解決手段】シートクッション3のフロントパネル12とサイドフレーム11とがリベット13により互いに結合されるようになっている乗物用シートである。フロントパネル12とサイドフレーム11とは、それぞれに形成された差込孔12A,11Aに貫通するようにリベット13が差し込まれ、リベット13の差し込まれた先の端部がかしめられることにより、互いに一体的に結合される構成とされている。サイドフレーム11に形成された差込孔11Aは、フロントパネル12に形成された差込孔12Aよりも孔径が大きな形とされており、リベット13がかしめられることによりその孔内にリベット13の形状の一部が押し込まれてリベット13との間の径方向の隙間が詰められる構成とされている。
【選択図】図4

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、2つの構成部材がリベットにより互いに結合されるようになっている乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートクッションの骨格を形成するパネル材を、フロア側のパネル材に対して、かしめにより一体的に結合する技術が知られている(特許文献1)。具体的には、フロア側のパネル材にかしめ用のバーリング部が立ち上がり状に形成され、シートクッションのパネル材に上記バーリング部を受け入れられる孔が形成され、バーリング部を孔に差し込んでかしめることにより、両パネル材同士が一体的に結合された状態とされている。
特開2000−326764号公報
しかし、上記従来技術では、バーリング部を受け入れる孔の孔径が、両パネル材同士の組み付け位置の誤差を吸収するために大きく形成されているため、パネル材をかしめた後にも両者の間に隙間によるガタが生じてしまうおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、リベットにより結合される2部材を、一方の差込孔が大きく形成されていても、互いに位置ズレさせない状態に結合させられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、2つの構成部材がリベットにより互いに結合されるようになっている乗物用シートである。2つの構成部材は、それぞれに形成された差込孔に貫通するようにリベットが差し込まれ、リベットの差し込まれた先の端部がかしめられることにより、互いに一体的に結合される構成とされている。各差込孔のうちの一方は、他方よりも孔径が大きな形とされており、リベットがかしめられることによりその孔内にリベットの形状の一部が押し込まれてリベットとの間の径方向の隙間が詰められる構成とされている。
この第1の発明によれば、一方の構成部材に形成される差込孔が何らかの目的で大きく形成されていても、リベットのかしめにより、その孔内にリベットの形状の一部が押し込まれて隙間が詰められることで、一方の構成部材がリベットに対して径方向にガタ付けない状態に結合された状態となる。したがって、上記のようにリベットにより結合される2部材を、一方の差込孔が大きく形成されていても、互いに位置ズレさせない状態に結合させることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。2つの構成部材は、互いに高さ方向に重ね合わされた状態に組み付けられるシートクッションのサイドフレームとフロントフレームである。フロントフレームがサイドフレームよりも上側に配置され、下側に配置されるサイドフレームに形成される差込孔がフロントフレームに形成される差込孔よりも大きな孔径を有した形状とされている。リベットが、各差込孔内に工具を用いて上側から差し込まれて、差し込まれた先の端部が上側に引き込まれることで締結されるブラインドリベットとして構成されている。
この第2の発明によれば、シートクッションのサイドフレームとフロントフレームとの当接部のような、下方側に広い作業スペースがとれないような箇所において、サイドフレームにフロントフレームとの組み付け位置の誤差を吸収するための大きな差込孔を形成しても、両フレームを上側の広い作業スペースで締結作業することのできるブラインドリベットによって、簡便に、かつ、互いに位置ズレさせない状態に結合することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。フロントフレームがシートクッションの左右両側のサイドフレームに跨って組み付けられて、各サイドフレームに対してそれぞれリベットによる締結構造によって互いに一体的に結合される構成とされている。各サイドフレームに形成される差込孔が、それぞれフロントフレームに形成される差込孔よりもシート幅方向に長尺な孔径を有した長孔として形成されている。
この第3の発明によれば、フロントフレームを各サイドフレームの間に跨らせてそれぞれリベットによって組み付ける構成とすることにより、各サイドフレームに形成される差込孔をフロントフレームに形成される差込孔よりもシート幅方向に長尺な長孔とすることで、フロントフレームと各サイドフレームとの間の組み付け位置の誤差を良好に吸収することのできる構成とすることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 シートクッションの骨格構造を拡大して表した斜視図である。 シートクッションの骨格構造の要部を拡大して表した平面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図3のV-V線断面図である。 リベットを工具に装着した状態を表した工程図である。 リベットを2つの差込孔に差し込んだ状態を表した工程図である。 図7の状態におけるリベットの内部構造を表した断面図である。 マンドレルを引いてリベットをかしめていく途中の状態を表した工程図である。 リベットによる締結が完了した状態を表した工程図である。 実施例2の乗物用シートの要部構造を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図10を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1〜図2に示すように、自動車の助手席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上記シート1は、いわゆる「マニュアルシート」の構成となっており、シートバック2の背凭れ角度の調整やシートクッション3の着座位置の調整をそれぞれ図示しないレバーの解除操作による手動操作によって行う構成となっている。
具体的には、シートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、図示しないリクライナを介してシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結された構成とされている。これにより、シートバック2は、常時は上述した各リクライナによってその背凭れ角度が固定された状態に保持され、図示しないレバーの操作によって各リクライナのロック状態を解除することにより、その背凭れ角度を前後方向に調整操作することのできる状態に切り替えられる構成とされている。
また、シートクッション3は、車両のフロア上に、左右一対のスライドレール4を介して連結された構成とされている。これにより、シートクッション3は、常時は上述した各スライドレール4によってその着座位置が固定された状態に保持され、図示しないレバーの操作によって各スライドレール4のロック状態を解除することにより、その着座位置を前後方向に調整操作することのできる状態に切り替えられる構成とされている。このように、本実施例のシート1は、シートバック2の背凭れ角度の調整(前後2方向)と、シートクッション3の着座位置の調整(前後2方向)と、が可能ないわゆる「4ウェイ」と呼ばれる4方向の調整操作が可能とされた構成となっている。
上述したシートクッション3は、左右一対のフロントレッグ5Aとリヤレッグ5Bとから成る支持構造5を介して、上述した左右一対のスライドレール4の上部に固定されて支持された状態とされている。本実施例のシート1は、上述したシートクッション3の骨格を成すクッションフレーム10の左右両側のサイドフレーム11と、これらの前端部間に架橋されて設けられるフロントパネル12とを、それぞれ、リベット13によって互いに位置ズレさせない状態に簡便に結合させられるようになっている点を特徴とするものとなっている。ここで、フロントパネル12が本発明の「フロントフレーム」に相当する。以下、上述したシートクッション3の具体的な構成について詳しく説明していく。
シートクッション3は、その骨格を成す金属製のクッションフレーム10が、シートクッション3の外周形状に沿った四角枠形状に組まれた構成となっている。具体的には、クッションフレーム10は、左右一対のサイドフレーム11と、各サイドフレーム11の前端部間に架橋されて着座乗員の大腿部を下方側から支持するフロントパネル12と、を有し、各サイドフレーム11の間に金属製の丸パイプから成るフロントロッド5Cとリヤロッド5Dとがシート幅方向に貫通して一体的に結合された状態に組み付けられていることにより、全体が平面視四角枠形状に組まれた構成とされている。なお、上述したクッションフレーム10の上部には、着座乗員の荷重を和らげて受け止める図示しない発泡ウレタン製のクッションパッドやシートクッション3の表面全体を外側から覆う図示しない布製のクッションカバーが取り付けられているが、これらの構成については具体的な説明を省略することとする。
上述した各サイドフレーム11は、それぞれ、プレス加工された1枚の鋼板材により形成されており、前後方向に長尺な板形状にカットされて、互いに内向するシート内側に面を向けて配設された状態とされている。各サイドフレーム11は、それぞれ、それらの上縁部と下縁部とがシート外側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。
フロントパネル12は、上述した各サイドフレーム11と同様に、プレス加工された1枚の鋼板材により形成されており、シート幅方向に長尺な板形状にカットされて、シート上方側に面を向けて配置された状態とされている。上記フロントパネル12は、その前側の縁部や左右両側の縁部がシート下方側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。上記フロントパネル12は、その天板面部の左右両縁部が、それぞれ、上述した各サイドフレーム11のシート外側に折り曲げられた上縁部に上方側からあてがわれて、それぞれ前後2箇所ずつがリベット13により一体的に締結されて結合された状態とされている。
そして、上述したクッションフレーム10は、左右一対のフロントレッグ5Aとリヤレッグ5Bとから成る支持構造5を介して、上述した各スライドレール4の上部に固定されて支持された状態とされている。上述した各フロントレッグ5Aは、そのうちの図示向かって右側に示された車両外側に配された一方側のフロントレッグ5Aが、同側のサイドフレーム11の外側に配置されており、図示向かって左側に示された車両内側に配された他方側のフロントレッグ5Aが、同側のサイドフレーム11の内側に配置された状態とされている。そして、各フロントレッグ5Aは、これらと各サイドフレーム11とに貫通して丸パイプ状のフロントロッド5Cが挿通されて、フロントロッド5Cと一体的に溶着されて結合されることにより、フロントロッド5Cを介して各サイドフレーム11に一体的に結合された状態とされている。各フロントレッグ5Aの下端部は、フロア側の部材となる各スライドレール4の上部に一体的にボルト締結されて結合された状態とされている。
また、各リヤレッグ5Bも同様に、そのうちの図示向かって右側に示された車両外側に配された一方側のリヤレッグ5Bが、同側のサイドフレーム11の外側に配置されており、図示向かって左側に示された車両内側に配された他方側のリヤレッグ5Bが、同側のサイドフレーム11の内側に配置された状態とされている。そして、各リヤレッグ5Bは、これらと各サイドフレーム11とに貫通して丸パイプ状のリヤロッド5Dが挿通されて、リヤロッド5Dと一体的に溶着されて結合されることにより、リヤロッド5Dを介して各サイドフレーム11に一体的に結合された状態とされている。各リヤレッグ5Bの下端部は、フロア側の部材となる各スライドレール4の上部に一体的にボルト締結されて結合された状態とされている。
上述した各スライドレール4は、そのうちの図示向かって左側に示された車両内側に配設された一方側のスライドレール4が、同側のサイドフレーム11の直下位置に配置されているが、図示向かって右側に示された車両外側に配設された他方側のスライドレール4が、同側のサイドフレーム11よりも外側に張り出した位置に配置された、シート幅方向の設置間スペースが広い構成とされている。
しかし、このように各スライドレール4の設置間隔が各サイドフレーム11の設置間隔よりも広い構成であっても、上述したように車両外側のフロントレッグ5Aやリヤレッグ5Bが同側のサイドフレーム11の外側に位置して、同側のサイドフレーム11を貫通するフロントロッド5Cやリヤロッド5Dの延びた先に連結される構成となっていることにより、別段、両者間のシート幅方向の寸法差を補うためのブラケット等の別部品を追加して設けることなく、これら寸法差のある各サイドフレーム11と各スライドレール4との間に各フロントレッグ5Aと各リヤレッグ5Bとを簡単に組み付けることができるようになっている。
ところで、図2〜図5に示すように、上述したクッションフレーム10の左右両側のサイドフレーム11とフロントパネル12とは、それぞれ、それらの前後2箇所ずつがリベット13によって一体的に締結されて結合された状態とされている。各リベット13は、図6〜図10に示すように、いわゆるブラインドリベットによって構成されている。すなわち、各リベット13は、各サイドフレーム11の前端部間にフロントパネル12を架け渡して、これらに形成された前後2箇所ずつの各差込孔11A,12A同士を位置合わせした状態にして、各リベット13を各差込孔11A,12A内に工具Tを用いて上側から差し込んで、差し込んだ先の端部を上側に引き込んでかしめることにより、各サイドフレーム11とフロントパネル12とを高さ方向に挟み込んで一体的に締結した状態に結合する構成となっている。
このように、各サイドフレーム11とフロントパネル12との当接部のような、下方側に広い作業スペースがとれない箇所において、これらを一体的に結合する手段としてブラインドリベット(リベット13)を用いることにより、各サイドフレーム11とフロントパネル12とを上側の広い作業スペースで簡単に締結作業することができるようになっている。また、上記の結合に溶接を用いないことで、各サイドフレーム11やフロントパネル12に溶接熱によるひずみや溶け込み不良が起こらないようになっており、スパッタカバー等の余計な設備も必要ないことから、上記の結合作業を簡便かつ良好に行うことができるようになっている。また、各サイドフレーム11とフロントパネル12とが、互いに異種の材料から成るものであっても、溶接でないことから良好に結合することができる。
ここで、上述した各サイドフレーム11とフロントパネル12とは、フロントパネル12が各サイドフレーム11の上側に配置され、フロントパネル12の左右両縁部の前後2箇所の位置に形成された各差込孔12Aはそれぞれ丸孔となっているが、その下側に配置されている各サイドフレーム11の前後2箇所の位置に形成された各差込孔11Aは、それぞれフロントパネル12の各差込孔12Aよりもシート幅方向に長尺な長孔形状に形成された構成とされている。このように、各サイドフレーム11の前後2箇所の位置に形成された各差込孔11Aが、それぞれシート幅方向に長尺な長孔形状とされていることにより、フロントパネル12を各サイドフレーム11に対して互いの差込孔12A,11A同士を位置合わせした状態に組み付ける際のシート幅方向の組み付け位置の誤差を吸収することができるようになっている。
しかし、上記のように各サイドフレーム11に形成された各差込孔11Aがフロントパネル12に形成された各差込孔12Aよりも長い長孔形状とされていることにより、各サイドフレーム11とフロントパネル12とは、これらが互いにリベット13によって高さ方向に挟み込まれて一体化されたとしても、シート幅方向に位置ズレしうる状態であることが考えられる。しかし、本実施例の構成では、上述した各リベット13(ブラインドリベット)を差し込んでかしめることにより、各リベット13のかしめられた形状の一部が上述した孔径の大きい各サイドフレーム11の差込孔11A内にそれぞれ押し込まれて各リベット13との間の径方向の隙間が詰められるようになっている。これにより、各サイドフレーム11とフロントパネル12とを上記の位置ズレを生じさせない状態に締結することができるようになっている。
具体的には、上述した各リベット13は、公知のブラインドリベットによって構成されている。すなわち、図6に示すように、各リベット13は、円筒形状のスリーブ13Aと、スリーブ13Aの頭部となる円板形状に張り出すフランジ13Bと、スリーブ13Aの筒内に差し込まれた丸棒形状のマンドレル13Cと、を備えた構成となっている。上述したスリーブ13Aとフランジ13Bとから成る本体部は、アルミ合金によって形成されており、その内部に差し込まれたマンドレル13Cは、硬鋼線材によって形成されている。上述したスリーブ13Aは、フロントパネル12に形成された差込孔12A内にほぼガタ付きなく差し込まれる外径寸法を備えた円筒形状とされており、フランジ13Bは、上記差込孔12Aよりも大径の形状とされている。マンドレル13Cは、スリーブ13Aよりも長尺な丸棒形状に形成されており、一端がスリーブ13A内に差し込まれてスリーブ13Aの先端に係着された状態とされており、他端がスリーブ13Aの頭部(フランジ13B)から突出した状態に設けられた状態とされている。
上述した各リベット13は、次の手順によってフロントパネル12の各差込孔12Aと各サイドフレーム11の各差込孔11Aとに貫通して差し込まれて締結されている。なお、以下では、図4に示した1箇所の締結手順について説明するが、その他の締結箇所の締結手順も同様である。先ず、図6に示すように、作業者が上述したスリーブ13Aの頭部(フランジ13B)から突出するマンドレル13Cの端部を工具Tに差し込んでリベット13を工具Tに装着する。次に、図7に示すように、作業者が工具Tを持ってリベット13のスリーブ13Aをフロントパネル12の差込孔12Aとサイドフレーム11の差込孔11Aとに上方側から貫通して差し込んで、フランジ13Bをフロントパネル12の上面に押し付けた状態にする。
そして、その状態で、上述した工具Tの図示しないトリガを引くことにより、図8〜図10に示すように、マンドレル13Cが工具T内に引き込まれて、マンドレル13Cの先端(下端)に形成された膨らんだ形の頭部13C1がスリーブ13Aの先端部を上方側に引き込んで、同スリーブ13Aの先端部を波打ち状に半径方向の外側に膨らませた形に変形させながらサイドフレーム11の底面に押し付けるように押し潰した状態にする。
この際、上方側に押し潰されるスリーブ13Aの先端部は、サイドフレーム11に形成された差込孔11Aがスリーブ13Aの直径よりも大きな形に形成されていることから、その押し潰された形状の一部がサイドフレーム11の差込孔11A内に押し込まれて充填された状態に押し潰される。これにより、サイドフレーム11の差込孔11Aとリベット13のスリーブ13Aとの間の径方向の隙間が詰められて、サイドフレーム11とフロントパネル12とが互いに径方向(シート幅方向)に位置ズレを生じさせない状態に締結された状態となる。
このように、本実施例のシート1は、シートクッション3のフロントパネル12と各サイドフレーム11とがリベット13により互いに結合される構成となっている。フロントパネル12と各サイドフレーム11とは、それぞれに形成された差込孔12A,11Aに貫通するようにリベット13が差し込まれ、リベット13の差し込まれた先の端部がかしめられることにより、互いに一体的に結合される構成とされている。各差込孔11A,12Aのうちの一方(差込孔11A)は、他方(差込孔12A)よりも孔径が大きな形とされており、リベット13がかしめられることによりその孔内にリベット13の形状の一部が押し込まれてリベット13との間の径方向の隙間が詰められる構成とされている。
このような構成とされていることにより、各サイドフレーム11(一方の構成部材)に形成される差込孔11Aが大きく形成されていても、リベット13のかしめにより、その孔内にリベット13の形状の一部が押し込まれて隙間が詰められることで、各サイドフレーム11がリベット13を介してフロントパネル12に対して径方向にガタ付けない状態に結合された状態となる。したがって、上記のようにリベット13により結合される2部材を、一方の差込孔11Aが大きく形成されていても、互いに位置ズレさせない状態に結合させることができる。
また、フロントパネル12を各サイドフレーム11の間に跨らせてそれぞれリベット13によって組み付ける構成とすることにより、各サイドフレーム11に形成される差込孔11Aをフロントパネル12に形成される差込孔12Aよりもシート幅方向に長尺な長孔とすることで、フロントパネル12と各サイドフレーム11との間の組み付け位置の誤差を良好に吸収することのできる構成とすることができる。
続いて、実施例2のシート1の構成について、図11を用いて説明する。本実施例では、各サイドフレーム11に形成される差込孔11Aが、下方側に向かって開口を末広がり状に広げるように周縁面が傾斜した形に形成された状態とされている。これにより、リベット13のスリーブ13Aが先端側から押し潰されて、その形状の一部が差込孔11A内に押し込まれていく際に、上述した周縁の傾斜面によって開口が広げられた差込孔11A内に入り込みやすくなっていると共に、差込孔11Aの傾斜面に沿って形状が押し潰されていくことで、少ない潰れ量でスリーブ13Aと差込孔11Aとの間の隙間を良好に詰めることができ、各サイドフレーム11をリベット13に対して径方向にガタ付かせない状態に結合することができる。なお、その他の構成については、実施例1で示した構成と同じである。
以上、本発明の実施形態を2つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の助手席以外のシートにも適用することができる他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、リベットによって締結される2つの構成部材は、シートクッションのフロントパネルとサイドフレームとの組み合わせに限らず、シートクッションやシートバックやヘッドレスト等の乗物用シートを構成するその他の部材の組み合わせから成るものであってもよい。また、2つの構成部材のうちの一方に形成される差込孔が他方に形成される差込孔よりも孔径が大きく形成される形は、上記各実施例で示したような長孔に限らず、円周方向の広い範囲に亘って孔径が大きくなる正円形や多角形等の長孔以外の形から成るものであってもよい。
また、リベットは、いわゆるブラインドリベットでなくてもよく、差し込んだ先の端部側で工具を用いてかしめ処理する通常タイプのリベットであってもよい。また、リベットは、アルミ合金以外の金属の他、樹脂等の他の材料から成るものであってもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
4 スライドレール
5 支持構造
5A フロントレッグ
5B リヤレッグ
5C フロントロッド
5D リヤロッド
10 クッションフレーム
11 サイドフレーム
11A 差込孔
12 フロントパネル(フロントフレーム)
12A 差込孔
13 リベット
13A スリーブ
13B フランジ
13C マンドレル
13C1 頭部
T 工具

Claims (3)

  1. 2つの構成部材がリベットにより互いに結合されるようになっている乗物用シートであって、
    前記2つの構成部材は、それぞれに形成された差込孔に貫通するように前記リベットが差し込まれ、該リベットの差し込まれた先の端部がかしめられることにより、互いに一体的に結合される構成とされ、
    前記各差込孔のうちの一方は他方よりも孔径が大きな形とされており、前記リベットがかしめられることによりその孔内に前記リベットの形状の一部が押し込まれて該リベットとの間の径方向の隙間が詰められる構成とされていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記2つの構成部材は、互いに高さ方向に重ね合わされた状態に組み付けられるシートクッションのサイドフレームとフロントフレームであり、前記フロントフレームが前記サイドフレームよりも上側に配置され、下側に配置される前記サイドフレームに形成される差込孔が前記フロントフレームに形成される差込孔よりも大きな孔径を有した形状とされ、前記リベットが前記各差込孔内に工具を用いて上側から差し込まれて差し込まれた先の端部が上側に引き込まれることで締結されるブラインドリベットとして構成されていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記フロントフレームが前記シートクッションの左右両側のサイドフレームに跨って組み付けられて、当該各サイドフレームに対してそれぞれ前記リベットによる締結構造によって互いに一体的に結合される構成とされ、前記各サイドフレームに形成される差込孔がそれぞれ前記フロントフレームに形成される差込孔よりもシート幅方向に長尺な孔径を有した長孔として形成されていることを特徴とする乗物用シート。
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