JP2016047155A - 生体情報計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】種々の目的で心拍数を計測する各ユーザーに対応して、脈波センサーを必要最小限度で動作させ且つ不要な処理を行わないことで、消費電力の抑制及び負荷の軽減を実現する。
【解決手段】生体情報計測装置1は、生体の脈波を検出して脈波信号を出力する脈波センサー部160と、心拍数情報及び時刻情報を生成するMCU136と、心拍数情報を記憶可能な記憶部159と、人の入力操作に応じた操作信号を出力する操作ボタン151〜154と、表示部120とを備える。MCU136は、時刻表示モードにおいて時刻情報を表示部120に表示し、計測モードにおいて心拍数情報を記憶部159に書き込み、心拍表示モードにおいて心拍数情報を記憶部159に書き込まず且つ表示部120に表示する。MCU136は、操作信号が所定の操作を示す場合に、時刻表示モードから心拍表示モードに移行させる処理を開始する。
【選択図】 図4
【解決手段】生体情報計測装置1は、生体の脈波を検出して脈波信号を出力する脈波センサー部160と、心拍数情報及び時刻情報を生成するMCU136と、心拍数情報を記憶可能な記憶部159と、人の入力操作に応じた操作信号を出力する操作ボタン151〜154と、表示部120とを備える。MCU136は、時刻表示モードにおいて時刻情報を表示部120に表示し、計測モードにおいて心拍数情報を記憶部159に書き込み、心拍表示モードにおいて心拍数情報を記憶部159に書き込まず且つ表示部120に表示する。MCU136は、操作信号が所定の操作を示す場合に、時刻表示モードから心拍表示モードに移行させる処理を開始する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、生体情報計測装置に関する。
近年、ユーザーの心拍数を計測可能な腕時計型の計測装置が普及している。このような計測装置は、例えば脈波センサーを備え、当該脈波センサーによってユーザーの脈波を検出する。例えば特許文献1には、ユーザーの指に固定される脈波センサーを備える計測装置が開示されている。脈波に基づいて心拍数を計測することができるので、当該計測装置を装着することで、ユーザーは心拍数を確認し、自身の体調を或る程度把握することができる。
ところで、従来の計測装置における心拍数を計測する機能は、例えば運動中などの特定時間帯における心拍数の解析及び記録を目的としている。
一方で、日常の生活の中で自身の体調を把握するために、或る時点での心拍数のみを確認できれば充分であると考えるユーザーも多い。このようなユーザーにとって、計測結果の解析や記録は不要であり、確認を望むときにそのときの心拍数が表示さえされれば充分である。
また、従来の計測装置では、心拍数を計測するためのモードに設定されている期間は、脈波センサーが常時動作すると共に計測結果の解析及び記録も行われるため、当該計測装置の消費電力が無駄に増大すると共に無駄にメモリが使用されてしまう。
なお、生体情報計測装置は身体に装着して利用するものであるので、従来より小型化、薄型化、電源の長持続化が実現した使い勝手の良い構成が望まれている。具体的には、脈波センサーも外装ケース内に収納して小型化及び薄型化を実現すると共に、電源の持続時間を確保することが望まれている。
本発明は、前記の事情を鑑みて成されたものであり、携帯性(小型化・薄型化)、表示の視認性、及び電源の持続性のうちの少なくともいずれか1つを解決して使い勝手を向上させることを解決課題の一つとする。
一方で、日常の生活の中で自身の体調を把握するために、或る時点での心拍数のみを確認できれば充分であると考えるユーザーも多い。このようなユーザーにとって、計測結果の解析や記録は不要であり、確認を望むときにそのときの心拍数が表示さえされれば充分である。
また、従来の計測装置では、心拍数を計測するためのモードに設定されている期間は、脈波センサーが常時動作すると共に計測結果の解析及び記録も行われるため、当該計測装置の消費電力が無駄に増大すると共に無駄にメモリが使用されてしまう。
なお、生体情報計測装置は身体に装着して利用するものであるので、従来より小型化、薄型化、電源の長持続化が実現した使い勝手の良い構成が望まれている。具体的には、脈波センサーも外装ケース内に収納して小型化及び薄型化を実現すると共に、電源の持続時間を確保することが望まれている。
本発明は、前記の事情を鑑みて成されたものであり、携帯性(小型化・薄型化)、表示の視認性、及び電源の持続性のうちの少なくともいずれか1つを解決して使い勝手を向上させることを解決課題の一つとする。
以上の課題を解決するため、本発明の一態様に係る生体情報計測装置は、生体の脈波を検出して脈波信号を出力する脈波センサー部と、前記脈波信号に基づいて心拍数を示す心拍数情報を生成する心拍数情報生成部と、時刻を示す時刻情報を生成する時刻情報生成部と、前記心拍数情報を記憶可能な記憶部と、人の入力操作に応じた操作信号を出力する操作部と、表示部と、第1モードにおいて前記時刻情報を前記表示部に表示し、第2モードにおいて前記心拍数情報を前記記憶部に書き込み、第3モードにおいて前記心拍数情報を前記記憶部に書き込まず且つ前記表示部に表示する制御部とを備え、前記制御部は、前記操作信号が所定の操作を示す場合に前記第1モードから前記第3モードに移行させる処理を開始する。
この態様によれば、ユーザーは、一時的にその時点での心拍数を知りたいときには、当該生体情報計測装置を第2モードではなく第3モードに移行させることで、第2モードに移行させたときと比較して、記憶部の記憶容量の無駄な使用が防止されると共に、記憶部に心拍数情報を書き込む処理に係る処理負荷が低減される。
この態様によれば、ユーザーは、一時的にその時点での心拍数を知りたいときには、当該生体情報計測装置を第2モードではなく第3モードに移行させることで、第2モードに移行させたときと比較して、記憶部の記憶容量の無駄な使用が防止されると共に、記憶部に心拍数情報を書き込む処理に係る処理負荷が低減される。
本発明の他の態様に係る生体情報計測装置は、前記一態様に係る生体情報計測装置であって、前記制御部は、前記第1モードにおいては前記脈波センサー部を停止状態に設定し、前記第2モード及び前記第3モードにおいて、前記脈波センサー部を動作状態に設定する。
この態様によれば、第1モードにおいては脈波センサー部が停止状態に設定されるため、心拍数情報が不要な場合には当該生体情報計測装置を第1モードに移行させることで、脈波センサー部を動作状態に設定したときに要する消費電力や処理負荷が低減される。
この態様によれば、第1モードにおいては脈波センサー部が停止状態に設定されるため、心拍数情報が不要な場合には当該生体情報計測装置を第1モードに移行させることで、脈波センサー部を動作状態に設定したときに要する消費電力や処理負荷が低減される。
本発明の他の態様に係る生体情報計測装置は、前記一態様に係る生体情報計測装置であって、衛星からの位置情報を受信する受信部を備え、前記制御部は、前記第2モードにおいては前記受信部を動作状態に設定し、前記第3モードにおいては前記受信部を停止状態に設定する。
この態様によれば、第3モードにおいては受信部が停止状態に設定される。従って、ユーザーは、移動距離や走行速度などの情報が不要であって一時的にその時点での心拍数を知りたいときには、当該生体情報計測装置を第2モードではなく第3モードに移行させることで、第2モードに移行させたときと比較して、受信部を動作状態に設定させるのに要する消費電力や処理負荷が低減される。
この態様によれば、第3モードにおいては受信部が停止状態に設定される。従って、ユーザーは、移動距離や走行速度などの情報が不要であって一時的にその時点での心拍数を知りたいときには、当該生体情報計測装置を第2モードではなく第3モードに移行させることで、第2モードに移行させたときと比較して、受信部を動作状態に設定させるのに要する消費電力や処理負荷が低減される。
本発明の他の態様に係る生体情報計測装置は、前記一態様に係る生体情報計測装置であって、前記操作部は、第1のボタンを含む複数のボタンを備え、前記所定の操作は、前記第1のボタンに対する操作である。
この態様によれば、第1のボタンに対する操作が行われると当該生体情報計測装置が第1モードから第3モードに移行する構成、つまり簡略な操作で第3モードへ移行する構成が実現する。
この態様によれば、第1のボタンに対する操作が行われると当該生体情報計測装置が第1モードから第3モードに移行する構成、つまり簡略な操作で第3モードへ移行する構成が実現する。
本発明の他の態様に係る生体情報計測装置は、前記一態様に係る生体情報計測装置であって、前記複数のボタンは、第2のボタンを含み、前記制御部は、前記操作信号が前記第2のボタンの操作を示す場合に、前記第1モードから前記第2モードに移行させる。
この態様によれば、第2のボタンに対する操作が行われると当該生体情報計測装置が第1モードから第2モードに移行する構成、つまり簡略な操作で第2モードへ移行する構成が実現する。また、第2モードへ移行させる機能を担うボタン(第2のボタン)と、第3モードへ移行させる機能を担うボタン(第1のボタン)とが別個に設けられるため、誤操作が防止される。
この態様によれば、第2のボタンに対する操作が行われると当該生体情報計測装置が第1モードから第2モードに移行する構成、つまり簡略な操作で第2モードへ移行する構成が実現する。また、第2モードへ移行させる機能を担うボタン(第2のボタン)と、第3モードへ移行させる機能を担うボタン(第1のボタン)とが別個に設けられるため、誤操作が防止される。
本発明の他の態様に係る生体情報計測装置は、前記一態様に係る生体情報計測装置であって、前記制御部は、前記第3モードへ移行してから所定時間が経過すると、前記第3モードから前記第1モードへ移行させる。
この態様によれば、当該生体情報計測装置が第3モードへ移行した後に、第1モードへ戻す(移行させる)操作が行われなかった場合であっても、所定時間が経過すると当該生体情報計測装置は強制的に第1モードに移行されるため、脈波センサー部が不必要に動作状態に設定されたままとなることが防止される。
この態様によれば、当該生体情報計測装置が第3モードへ移行した後に、第1モードへ戻す(移行させる)操作が行われなかった場合であっても、所定時間が経過すると当該生体情報計測装置は強制的に第1モードに移行されるため、脈波センサー部が不必要に動作状態に設定されたままとなることが防止される。
本発明の他の態様に係る生体情報計測装置は、前記一態様に係る生体情報計測装置であって、前記制御部は、前記操作信号に基づいて、前記所定時間を設定する。
この態様によれば、第3モードに移行した生体情報計測装置が、いわゆるタイムアウト処理によって強制的に第1モードに移行されるまでの所定時間を、ユーザーの任意の時間に設定できるため、ユーザーの意図に反して脈波センサー部が停止状態に設定されてしまうことが防止される。
この態様によれば、第3モードに移行した生体情報計測装置が、いわゆるタイムアウト処理によって強制的に第1モードに移行されるまでの所定時間を、ユーザーの任意の時間に設定できるため、ユーザーの意図に反して脈波センサー部が停止状態に設定されてしまうことが防止される。
本発明の他の態様に係る生体情報計測装置は、前記一態様に係る生体情報計測装置であって、前記制御部は、前記第3モードへ移行してから、前記操作信号が前記第1のボタンの操作を示す場合に、前記第3モードから前記第1モードに移行させる。
この態様によれば、第1のボタンに対する操作が行われると当該生体情報計測装置が第1モードから第3モードに移行する構成、つまり簡略な操作で第3モードへ移行する構成が実現する。
この態様によれば、第1のボタンに対する操作が行われると当該生体情報計測装置が第1モードから第3モードに移行する構成、つまり簡略な操作で第3モードへ移行する構成が実現する。
本発明の他の態様に係る生体情報計測装置は、前記一態様に係る生体情報計測装置であって、当該生体情報計測装置が前記生体に装着されているか否かを、前記脈波信号に基づいて判定する判定部を含み、前記制御部は、前記第1モードから前記第3モードへ移行させる処理を開始したときであっても、前記判定部によって前記生体に装着されていないと判定された場合には、前記第1モードを維持させる。
この態様によれば、当該生体情報計測装置が生体に装着されていない場合、第1モードから第3モードへ移行させる処理を開始したときであっても、制御部は、当該生体情報計測装置を第3モードへ移行させない。これにより、生体に装着されていないにも関わらず、脈波センサー部が動作状態に設定されて消費電力が無駄に増大してしまうことが防止される。
この態様によれば、当該生体情報計測装置が生体に装着されていない場合、第1モードから第3モードへ移行させる処理を開始したときであっても、制御部は、当該生体情報計測装置を第3モードへ移行させない。これにより、生体に装着されていないにも関わらず、脈波センサー部が動作状態に設定されて消費電力が無駄に増大してしまうことが防止される。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.本実施形態の手法
まず本実施形態の手法について説明する。ユーザーの手首等に装着されるウェアラブル型の生体情報計測装置(いわゆるランニングウオッチ)において、光電センサーを用いて生体情報を取得する手法が知られている。光電センサーである生体センサーとしては例えば脈波センサーが考えられ、当該脈波センサーを用いることで脈拍数等の脈波信号を取得することが可能である。
まず本実施形態の手法について説明する。ユーザーの手首等に装着されるウェアラブル型の生体情報計測装置(いわゆるランニングウオッチ)において、光電センサーを用いて生体情報を取得する手法が知られている。光電センサーである生体センサーとしては例えば脈波センサーが考えられ、当該脈波センサーを用いることで脈拍数等の脈波信号を取得することが可能である。
以下では、手首に装着される腕時計型の装置を例にとって説明するが、本実施形態に係る生体情報計測装置は頸部や足首等、ユーザーの他の部位に装着されてもよい。また、本実施形態の生体センサー(光電センサー)は脈波センサーに限定されず、脈波信号以外の生体情報を取得する光電センサーが用いられてもよい。また、本実施形態の生体情報計測装置は光電センサー以外の生体センサーを含んでもよい。
光電センサーを含む生体情報計測装置では、必要な光を受光し、且つ不要な光を遮光する必要がある。脈波センサーの例であれば、被検体(特に計測対象の血管が含まれる部位)で反射された反射光は脈波成分を含むため受光すべきであるが、それ以外の光はノイズ成分となるため遮光すべきである。ここでの「それ以外の光」とは、発光部から射出され受光部に直接的に入射する直接光や、上記被検体以外で反射された反射光、或いは日光や照明光等の環境光が考えられる。
このような透光、遮光を適切に制御するためには、生体情報計測装置は透光部と遮光部とを含んで構成されるとよい。一例としては図1等を用いて後述するように、生体情報計測装置のうち被検体側に設けられる部分(狭義にはボトムケース)における、透光部と遮光部の配置等を考慮すればよい。
ただし、本実施形態に係る生体情報計測装置のユースケースを想定した場合、透光部と遮光部の位置関係以外にも種々の要件を満たすことでより適切な機器を実現可能となる。
第1に、生体情報計測装置は高い防水性が求められる。生体情報計測装置の内部(図1の例であればトップケース21とボトムケース22の間の空間)には、回路基板40やバッテリー(二次電池128)、振動モーター(振動部129)等が含まれるため、防水性が低いとそれらの故障のおそれが生じるためである。特に腕時計型等のウェアラブル型デバイスは、運動時に装着され、運動強度等の情報提示に用いられることも考えられる。その場合、ユーザーの皮膚表面が汗でぬれることも多く、機器内部への液体、或いは水蒸気等の気体の流入の危険性を抑止しておくとよい。
回路基板40には、一方の面に表示部120などの表示パネルを案内するパネル枠42が配置され、他方の面に二次電池128などを案内する回路ケース44が配置されている。
なお、回路基板40には、ガラス繊維入りのエポキシ樹脂系の基板などが用いられ、両面に銅箔などからなる配線パターンが形成されている。また、パネル枠42、回路ケース44には、ポリアセタールやポリカーボネートなどの樹脂が用いられている。
回路基板40には、光電センサーを駆動し脈拍を測定する回路、表示部120を駆動する回路、各回路を制御する回路などを構成する素子が実装されている。回路基板40は、一方の面に表示部120との接続用電極が形成され、表示部120の電極と図示しないコネクターを介して導通されている。
表示部120では、各動作モードに応じて脈拍数などの脈拍測定データや、現在時刻などの時刻情報などが表示される。各動作モードについては後述する。
なお、回路基板40には、ガラス繊維入りのエポキシ樹脂系の基板などが用いられ、両面に銅箔などからなる配線パターンが形成されている。また、パネル枠42、回路ケース44には、ポリアセタールやポリカーボネートなどの樹脂が用いられている。
回路基板40には、光電センサーを駆動し脈拍を測定する回路、表示部120を駆動する回路、各回路を制御する回路などを構成する素子が実装されている。回路基板40は、一方の面に表示部120との接続用電極が形成され、表示部120の電極と図示しないコネクターを介して導通されている。
表示部120では、各動作モードに応じて脈拍数などの脈拍測定データや、現在時刻などの時刻情報などが表示される。各動作モードについては後述する。
回路ケース44には、充電可能なボタン型の二次電池128(リチウム二次電池)が格納されている。二次電池128は、両極の端子が回路基板40に接続され、電源を制御する回路へ電源を供給する。電源は、この回路で所定の電圧に変換されるなどして各回路へ供給され、光電センサーを駆動し脈拍を検出する回路、表示部120を駆動する回路、各回路を制御する回路などを動作させる。二次電池128の充電は、コイルばねなどの導通部材により回路基板40と導通された一対の充電端子を介して行われる。なお、ここでは電池として二次電池128を用いる例を説明したが、電池には、充電が不要な一次電池を用いてもよい。
なお、本実施形態に係る生体情報検出装置1の利用態様として、例えば運動状況の計測、及び、健康度の計測が含まれることを想定している。よって本出願人は、脈波センサー部160や、回路基板40、或いはその他部品の構成、制御手法を考慮することで長時間の連続使用が可能な生体情報検出装置1が実現する。後述する二次電池60としては、例えば150mAhのものを用いることができる。
第2に、ケース部(トップケース、ボトムケース)の強度が高い必要がある。上述したように、機器内部には種々の部品が配置されるが、ウェアラブル型の生体情報計測装置は、ユーザーの動きに連動して種々の力が加えられる。例えば、ユーザーがジョギング等をしていれば、腕を振ったりする動きにより、機器が押す力や、ねじる力が加えられたりする。この場合、回路基板40等の内部部品に当該力が加わってしまうと、当該部品の故障につながる。
第3に、ユーザーの装着感を良好なものとする必要がある。ウェアラブル型の生体情報計測装置は、使用時にユーザーに装着される必要がある。上述したように運動時に用いるのであれば、データの取得を望む期間(例えば運動の開始時から終了時まで)、装着を継続する必要がある。或いは、ユーザーの健康度を判定する例であれば、長時間(例えば12時間、24時間、数日間と行ったスパン)、継続して生体情報の取得をする必要があり、当該期間では機器の装着を行う。そのため、生体情報計測装置の装着により、ユーザーの運動や日常生活が阻害されることは好ましくなく、良好な装着感は重要な要素となる。具体的には、生体情報計測装置は小型(薄型)であり、軽量であるとよい。つまり、生体情報計測装置は、必要な光の受光及び不要な光の遮光ができ、防水性、強度が高く、さらに小型軽量であることが望ましい。
なお、図1ではケース部20はトップケース21とボトムケース22とから構成されており、ボトムケース22が透光部221及び遮光部222を有する構造としているが、これには限定されない。例えば、ケース部20を一体の部材で形成してもよいし、透明な板状部材である天板と、当該天板と組み合わされる樹脂部材とからケース部20を構成する等、種々の変形実施が可能である。以下、本明細書ではケース部20を図1の構造であるものとして説明するが、本実施形態の手法は透光部221と遮光部222を有する他の構造のケース部20を用いる場合にも適用可能である。また、図1では脈波センサー部160、検出窓2211、及び検出窓2211の周辺部分の構成を簡略化している。
このようにした場合、透光部221と遮光部222により、光電センサーで適切な光を計測に用いることが可能になる。その際、透光部221と遮光部222を一体形成しておけば、ケース部20(特にボトムケース22)の作成が容易となる。
このようにした場合、透光部221と遮光部222により、光電センサーで適切な光を計測に用いることが可能になる。その際、透光部221と遮光部222を一体形成しておけば、ケース部20(特にボトムケース22)の作成が容易となる。
上記第1,第2の要求に対しては、ケース部20を変形しにくいものとすればよい。ケース部20に変形が生じやすいと、当該変形により液体や水蒸気が流入する経路が生じてしまったり、外部からの圧力が内部部品に伝わりやすくなってしまう。ここでの流入経路としては、透光部221と遮光部222の隙間が考えられる。例えば透光部221と遮光部222を共通の樹脂ベースを用いて二色成型により形成したとしても、表面が少し溶けてくっついているだけなので、水蒸気等がその間の小さな隙間に侵入する可能性がある。しかし、変形しにくいケース部20であればこれらの事態を抑止可能である。一般的に部材の厚みを増すことで変形しにくい構造とすることができるが、それでは生体情報計測装置の小型軽量化が難しく、上記第3の要求に対応できない。
その点本実施形態では、遮光部222をガラス含有樹脂材料とすることで、遮光部222を変形しにくいものとできる。そのため、遮光部222の厚みを厚くする必要がなく、防水性、強度を高くしつつ、生体情報計測装置1自体の薄型化、軽量化が可能である。つまり、遮光部222をガラス含有樹脂材料とすることで、上記の種々の課題を効率的に解決することが可能になる。
さらにいえば、生体情報計測装置1を薄型にすることで、生体情報の検出精度を高くする(精度低下を抑止する)効果も期待できる。なぜなら、生体情報計測装置1に厚みがあると、長袖の服を着る時期であれば袖に触れることになり、機器自体が袖の動きに応じて揺れることになるためである。脈波センサー等の生体センサーは肌に密着させて使用したいのに、機器が揺れると浮きが生じたりするため、計測精度が低下してしまうことになる。その点、生体情報計測装置1を薄型化しておけば、袖等が接触することによる機器の浮きを抑止でき、検出精度を高くすることが可能である。
以下、本一実施形態に係る生体情報計測装置1の具体的な構成例について説明する。
2.生体情報計測装置の構成
図2(A)、図2(B)に本実施形態に係る生体情報計測装置1の斜視図を示す。図2(A)はトップケース21側から見た斜視図であり、図2(B)はボトムケース22側から見た斜視図である。本実施形態に係る生体情報計測装置1は、ユーザーの所与の部位(例えば手首)に装着され、脈波信号等の生体情報を検出する。生体情報計測装置1は、ユーザーに密着されて生体情報を検出する機器本体10と、機器本体10に取り付けられ機器本体10をユーザーに装着するためのバンド部15と、を有する。
2.生体情報計測装置の構成
図2(A)、図2(B)に本実施形態に係る生体情報計測装置1の斜視図を示す。図2(A)はトップケース21側から見た斜視図であり、図2(B)はボトムケース22側から見た斜視図である。本実施形態に係る生体情報計測装置1は、ユーザーの所与の部位(例えば手首)に装着され、脈波信号等の生体情報を検出する。生体情報計測装置1は、ユーザーに密着されて生体情報を検出する機器本体10と、機器本体10に取り付けられ機器本体10をユーザーに装着するためのバンド部15と、を有する。
機器本体10は、トップケース21と、ボトムケース22とを有する。図3(A)、図3(B)は生体情報計測装置1のうちの機器本体10部分を表す図である。図3(A)はボトムケース22からトップケース21へ向かう方向、すなわち生体情報計測装置1がユーザーに装着されて使用される状況における、被検体(ユーザー手首)側から観察した方向での平面図である。また、図3(B)は図3(A)とは反対側、すなわちトップケース21からボトムケース22へ向かう方向での平面図である。つまり、図3(A)は主としてボトムケース22の構造を表す平面図であり、図3(B)は主としてトップケース21の構造を表す平面図である。
図3(A)に示したように、ボトムケース22には検出窓2211が設けられ、検出窓2211に対応する位置に脈波センサー部160が設けられる。検出窓2211においては光が透過する構成となっており、脈波センサー部160に設けられる光電センサー(脈波を検出するセンサー)のうちの発光部から発光される光は、検出窓2211を透過して被検体に対して照射される。また、被検体での反射光も検出窓2211を透過し、脈波センサーのうちの受光部において受光される。つまり、検出窓2211を設けることで、光電センサーを用いた生体情報の検出が可能になる。具体的には、検出窓2211は透光部221(図1参照)により実現される(透光部221が検出窓2211を含む)ものとすればよい。透光部221の具体的な構造については後述する。
図3(B)に示したように、トップケース21は、胴部211とガラス板212を備えてもよい。この場合、胴部211及びガラス板212は、内部構造を保護する外壁として用いられるとともに、ガラス板212を介して、ガラス板212の直下に設けられる液晶ディスプレイ(図1に示す表示部120)等の表示をユーザーが閲覧可能な構成としてもよい。つまり本実施形態の生体情報計測装置1では、検出した生体情報や運動状態を表す情報、或いは時刻情報等の種々の情報を表示部120を用いて表示し、当該表示をトップケース21側からユーザーに提示するものであってもよい。なお、ここでは生体情報計測装置1の天板部分をガラス板212により実現する例を示したが、表示部120を閲覧可能な透明部材であり、表示部120等のケース部20の内部に含まれる構成を保護可能な程度の強度を有する部材であれば、透明のプラスチック等、ガラス以外の材料により天板部分を構成することが可能である。
次に、生体情報計測装置1のうちの機器本体10(図2参照)の詳細な断面構造の例を図1を用いて説明する。図1は図3(B)におけるA−A’での断面図であり、図1の紙面上方がトップケース21側であり、紙面下方がボトムケース22側である。
図1に示したように、機器本体10は、トップケース21とボトムケース22の他に、脈波センサー部160と、回路基板40と、パネル枠42と、回路ケース44と、二次電池128と、表示部120と、振動部129と、アンテナ130と、を含む。ただし、生体情報計測装置1の構成は図1に限定されず、他の構成を追加したり、一部の構成を省略することが可能である。
脈波センサー部160は、上述したように光電センサーを備えている。これによれば、生体情報計測装置1は、脈波センサー部160が光電センサーを備えてなることから、その特性により、生体情報として例えば脈波を計測し、これに基づいて脈拍数や血管の固さ、運動に関する状態や精神的な状態などを導出することができる。
光電センサーは、LED(Light Emitting Diode)などの発光部からユーザーの手首に向けて照射され手首の血管で反射された光を、集光ミラーで集光し、フォトダイオードなどの受光部で受光する。この際、光電センサーは、血管の拡張時と収縮時とで光の反射率が異なる現象を利用してユーザーの脈拍を計測する。このことから、脈波センサー部160は、計測ノイズとなる光が光電センサーの受光素子で受光されないように、手首に押圧されていることが好ましく、手首に密着していることがより好ましい。
回路基板40には、一方の面に表示部120等の表示パネルを案内するパネル枠42が配置され、他方の面に二次電池128などを案内する回路ケース44が配置されている。
なお、回路基板40には、ガラス繊維入りのエポキシ樹脂系の基板などが用いられ、両面に銅箔などからなる配線パターンが形成されている。また、パネル枠42、回路ケース44には、ポリアセタールやポリカーボネートなどの樹脂が用いられている。
回路基板40は、表示部120の表示を制御したり、アンテナ30で受信した衛星信号を処理したりする各種IC等で構成されるMCU(メモリーコントロールユニット)136が実装されている。このMCU136に実装されたメインコントロールの制御により、表示部120上には、走行速度、走行距離、走行時間、走行ペース(例えば、1km当たりの所要時間(分))、ピッチ(1分当たりの歩数)、歩数などの走行情報を表示するようになっている。回路基板40は、一方の面に表示部120との接続用電極が形成され、表示部120の電極と図示しないコネクターを介して導通されている。
以上に示したように、本実施形態に係る生体情報計測装置1は、ケース部20に設けられる二次電池128と、ケース部20のうち、二次電池128に対して被検体との接触面側とは反対側に設けられ、生体情報計測装置1の処理装置が実装される回路基板40を含む。生体情報計測装置1が図1の構成であれば、生体情報計測装置1は、トップケース21とボトムケース22の間に設けられる二次電池128と、二次電池128とトップケース21との間に設けられ、生体情報計測装置1の処理装置が実装される回路基板40を含む、と言い換えることも可能である。ここで、二次電池128と回路基板40は、被検体との接触面側から見た平面視(図3(A)に対応)において、生体情報計測装置1の中央部に設けられるものであってもよい。
また、生体情報計測装置1は、ケース部20(狭義にはボトムケース22)を被検体との接触面側から見た平面視において、二次電池128に比べて生体情報計測装置1の端部側に設けられる振動部129(振動モーター)を含んでもよい。振動部129は例えば何らかの通知をユーザーに行うものであってもよく、表示部120とは異なるユーザーインターフェースとして利用可能である。図1の例であれば、振動部129は二次電池128よりも右端側に設けられている。
次に、透光部221と遮光部222の断面構造の詳細について説明する。図1からわかるように、遮光部222は、検出窓2211以外の部分において、被検体側から透光部221を覆うように設けられる。
検出窓2211では透光部221は遮光部222に覆われることはない、言い換えれば検出窓2211は透光部221により実現される。このため、上述したように脈波センサー部160に設けられる光電センサーでは、発光部311から被検体に対して光を照射することや、受光部において被検体での反射光を受光することができ、脈波信号等の生体情報を検出することが可能になる。
検出窓2211では透光部221は遮光部222に覆われることはない、言い換えれば検出窓2211は透光部221により実現される。このため、上述したように脈波センサー部160に設けられる光電センサーでは、発光部311から被検体に対して光を照射することや、受光部において被検体での反射光を受光することができ、脈波信号等の生体情報を検出することが可能になる。
一方、検出窓2211以外の部分では、透光部221は、被検体側(図1の紙面下方側)から遮光部222により覆われる。このようにすれば、脈波センサー部160に入射する光を制限することが可能になる。そのため、受光したい光、すなわち発光部から照射され被検体により反射された反射光を受光可能としつつ、ノイズ源となる光、例えば太陽光や照明光等の環境光の受光を抑止することができ、生体情報の検出精度を向上させることが可能である。
また、遮光部222が透光部221を覆うという構造は他の観点から捉えることも可能である。具体的には、本実施形態の生体情報計測装置1では、生体情報計測装置1がユーザー(被検体)に装着された状態において、被検体からケース部20へと向かう方向(狭義にはボトムケース22からトップケース21へと向かう方向)を第1の方向DR1とした場合に、検出窓2211以外の部分において、遮光部222の第1の方向DR1側に、透光部221が設けられている。
透光部221は光を透過する以上、透光部221が設けられる部分は、当該部分を介して光の流入の可能性を考慮しなくてはいけない。ここで、透光部221はボトムケース22に設けられるのであるから、考慮すべき光の入射方向とは、被検体からボトムケース22へ向かう方向、すなわち第1の方向DR1である。この際、遮光部222のDR1側に透光部221が設けられるものとすれば、検出窓2211以外での透光部221への光は、遮光部222による遮光の影響を受けると考えられるため、脈波センサー部160へのノイズ源となる光の入射を抑止できる。
なお、図1の例からもわかるように、遮光部222のDR1側に透光部221が設けられるとは、遮光部222の全ての領域に関して、それよりもDR1側に透光部221が設けられることを表すものではない。例えば図1のRBに示した領域のように、遮光部222のDR1側に透光部221が配置されない領域があってもよい。つまり、遮光部222のDR1側に透光部221が設けられるとは、透光部221が設けられる場合には、検出窓2211の部分を除いて、それよりもDR1とは反対方向側に遮光部222が設けられるということであってもよい。具体的には図1のRAに示した領域、すなわち検出窓2211以外の透光部221が設けられる領域では、透光部221は遮光部222よりもDR1側となっている。
ここで、透光部221は樹脂材料で形成され、遮光部222はガラス(狭義にはガラス繊維)を含有させたガラス含有樹脂材料で形成される。具体的には、透光部221は、ポリカーボネート又はABS樹脂又はアクリル樹脂により形成され、遮光部222は、ガラスが含有されたポリカーボネート、又はガラスが含有されたABS樹脂、又はガラスが含有されたアクリル樹脂により形成されてもよい。
つまり本実施形態に係る遮光部222は、FRP(Fiber Reinforced Plastics、繊維強化樹脂)であってもよく、特にそのうちの、強化に用いる繊維としてガラス繊維を用いたGFRP(Glass Fiber Reinforced Plastics)であってもよい。GFRPでは、ガラス繊維とともに用いる樹脂として、熱可塑性樹脂を用いてもよく、本実施形態では熱可塑性樹脂としてポリカーボネートやABS樹脂を用いることが可能である。また、アクリル樹脂は熱可塑性のものと熱硬化性のものが知られているが、本実施形態ではそのどちらを用いることも可能である。GFRPはFRPの中でも安価であり、一般的なものであるため、GFRPを採用することで本実施形態に係る遮光部222を容易に実現することが可能である。なお、GFRPにおける樹脂材料としてはポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等、種々の樹脂材料が利用可能であり、本実施形態に係る遮光部222はそれらを広く用いることが可能である。
以上説明した構造を採用することで、小型(薄型)化及び軽量化が実現し、具体的には本実施形態に係る生体情報検出装置1は、重量を60gに抑えることが可能になり、外装ケース(ケース部20)の平面サイズを6cm以下、ケース厚みを15mm以下で構成することが可能になった。ここでケース部20の平面サイズとは、後述する図3(A)のように、生体情報検出装置1がユーザーに装着されて使用される状況における、被検体(ユーザー手首)側から観察した方向での平面図でのサイズを表し、ケース厚みとはそれに直交する方向(例えば図1におけるDR1方向)でのサイズを表す。具体的には、平面図でのケース部20の長さのうちの最大値が6cm以下とし、DR1方向での厚みのうちの最大値が15mm以下とすることが可能である。
図4は、生体情報計測装置1のシステム構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、生体情報計測装置1には、電源回路124、表示部120、フラッシュROM134、アンテナ130、無線通信部135、振動部129、ライト137、加速度センサー138、水晶発振回路139、リセット回路141、記憶部159、脈波センサー部160、及び操作ボタン151〜154が、MCU136に接続されて設けられている。
MCU136は、内部にプログラムを記憶するメモリーを備えており、生体情報計測装置1の各部の制御を行う他、時刻情報の生成処理、後述するようなタップ検出処理、使用者の走行状態の記憶処理、及び、速度算出処理などを行うようになっている。電源回路124は、接続端子(不図示)を介してACアダプタ142と接続された場合、二次電池128を充電する。二次電池128は、表示部120やアンテナ130などに駆動電力を供給する。
フラッシュROM134には、例えば時差情報が記憶されている。時差情報は、時差データ(座標値(例えば、緯度及び経度)に関連付けられたUTCに対する補正量等)が定義された情報である。また、後述するように、体振動周波数と、速度との相関関係もこのフラッシュROM134に記録される。
アンテナ130は、例えば1.5GHz帯の衛星信号から航法メッセージに含まれる衛星軌道情報、GPS時刻情報、あるいは位置情報等の衛星情報を取得する処理を行う。
る。
アンテナ130は、例えば1.5GHz帯の衛星信号から航法メッセージに含まれる衛星軌道情報、GPS時刻情報、あるいは位置情報等の衛星情報を取得する処理を行う。
る。
無線通信部135は、生体情報計測装置1とパーソナルコンピュータ等との無線通信を行い、生体情報計測装置1に記憶したログデータ等をパーソナルコンピュータ等に送信できるようになっている。ライト137は、使用者による操作ボタンの操作により、表示部120に光を照射して、夜間などに使用者による視認を容易にするために用いられる。なお、図示していないが、使用者の設定処理の完了を知らせるため等に用いられるブザーも設けられている。
水晶発振回路139は、温度補償回路付きの水晶発振回路であり、温度に関係なくほぼ一定の周波数の基準クロック信号を生成する。リセット回路141は、ユーザーによる所定の操作に応じて、生体情報計測装置1の計測状態をリセットさせるために用いられる。
ここで、本一実施形態に係る生体情報計測装置1が有する動作モードと、動作モードの切り替えに関して操作ボタン151〜154が担う主要な機能について詳細に説明する。
本実施形態に係る生体情報計測装置1は、少なくとも、第1のモードである「時刻表示モード」と、第2のモードである「計測モード」と、第3のモードである「心拍表示モード」との三つの動作モードを有する。
本実施形態に係る生体情報計測装置1は、少なくとも、第1のモードである「時刻表示モード」と、第2のモードである「計測モード」と、第3のモードである「心拍表示モード」との三つの動作モードを有する。
図5は、生体情報計測装置1が「時刻表示モード」であるときの表示部120の表示例を示す図である。時刻表示モードは、当該生体情報計測装置1を主に時刻表示のために(腕時計として)利用する際に設定する動作モードである。
時刻表示モードでは、脈波センサー部160(光電センサー)及びアンテナ130は、MCU136によって停止状態に設定され、脈波信号の取得及び衛星情報の取得に係る処理は実行されない。そして、主要な表示として図5に示すように時刻情報505が表示部120に表示される。なお、図5に示す例では、日付情報504も表示部120に表示されている。
図5に示す電池表示451は、二次電池128の残量を示す表示であり、矩形形状のマーク451sの表示個数が少ないほど二次電池128の残量が少ないことを示す。
時刻表示モードでは、脈波センサー部160(光電センサー)及びアンテナ130は、MCU136によって停止状態に設定され、脈波信号の取得及び衛星情報の取得に係る処理は実行されない。そして、主要な表示として図5に示すように時刻情報505が表示部120に表示される。なお、図5に示す例では、日付情報504も表示部120に表示されている。
図5に示す電池表示451は、二次電池128の残量を示す表示であり、矩形形状のマーク451sの表示個数が少ないほど二次電池128の残量が少ないことを示す。
図6は、生体情報計測装置1が「計測モード」であるときの表示部120の表示例を示す図である。計測モードは、当該生体情報計測装置1をいわゆるランニングウォッチとして利用する際に設定する動作モードである。
計測モードでは、MCU136によって、脈波センサー部160及びアンテナ130が動作状態に設定され、脈波信号の取得と衛星情報の取得に係る処理が実行される。同図に示す衛星表示453は、アンテナ130が動作状態であることを示す表示である。同図に示すハート表示455は脈波センサー部160が動作状態であることを示す表示である。
計測モードでは、MCU136によって、脈波センサー部160及びアンテナ130が動作状態に設定され、脈波信号の取得と衛星情報の取得に係る処理が実行される。同図に示す衛星表示453は、アンテナ130が動作状態であることを示す表示である。同図に示すハート表示455は脈波センサー部160が動作状態であることを示す表示である。
また、ゾーン表示506は、現在のユーザーの心拍数が、予め設定された複数(本例では五つ)の心拍ゾーン(上限値と下限値とで規定された心拍数の数値範囲;心拍範囲)のいずれに属するかを示す表示である。
ここでは、ゾーン表示506を構成する五つの円形表示は、左から順に「心拍ゾーン1」、「心拍ゾーン2」、「心拍ゾーン3」、「心拍ゾーン4」、「心拍ゾーン5」に対応しており、点灯(同図において黒色表示)されている円形表示がユーザーの現在の心拍数が属する心拍ゾーンである。図6に示す例では、ユーザーの心拍数は、心拍ゾーン4に属する。以下、心拍ゾーンを単に「ゾーン」という。
ここでは、ゾーン表示506を構成する五つの円形表示は、左から順に「心拍ゾーン1」、「心拍ゾーン2」、「心拍ゾーン3」、「心拍ゾーン4」、「心拍ゾーン5」に対応しており、点灯(同図において黒色表示)されている円形表示がユーザーの現在の心拍数が属する心拍ゾーンである。図6に示す例では、ユーザーの心拍数は、心拍ゾーン4に属する。以下、心拍ゾーンを単に「ゾーン」という。
計測モードにおいて、MCU136は、脈波センサー部160によって取得された脈波信号に基づいて、一定の時間(本例では1分間)に心臓が拍動する回数(以下、「心拍数」という。)を算出し、該心拍数を示す心拍数情報を生成して記憶部159に記憶させると共に、図6に示すように心拍数情報507を表示部120に表示させる。
なお、心拍数は実測値であってもよいし、推定値であってもよい。また、心拍数情報を算出・記憶する時間間隔、及び、表示部120に表示された心拍数情報507の更新間隔は任意である。図6に示す「HR」はHeart Rateの略称であり、「bpm」は「beats per minute」の略称である。
なお、心拍数は実測値であってもよいし、推定値であってもよい。また、心拍数情報を算出・記憶する時間間隔、及び、表示部120に表示された心拍数情報507の更新間隔は任意である。図6に示す「HR」はHeart Rateの略称であり、「bpm」は「beats per minute」の略称である。
また、計測モードにおいては、MCU136は、例えば衛星情報と時刻情報とに基づいて、1kmを走るのに要した時間(以下、「ラップペース(Lap Pace)」という。)を示すラップペース情報を算出し、図6に示すように表示部120にラップペース情報509を表示させる。同図に示す例は、ラップペースが3分34秒[/km]であることを示している。
さらに、計測モードにおいては、MCU136は、例えば衛星情報に基づいて、累積の移動距離を示す累積移動距離情報を算出し、図6に示すように表示部120に累積移動距離情報511を表示させる。同図に示す例は、累積移動距離が11.103kmであることを示している。なお、図6において「Dist.」はDistanceの略称である。
さらに、計測モードにおいては、MCU136は、例えば衛星情報に基づいて、累積の移動距離を示す累積移動距離情報を算出し、図6に示すように表示部120に累積移動距離情報511を表示させる。同図に示す例は、累積移動距離が11.103kmであることを示している。なお、図6において「Dist.」はDistanceの略称である。
図7(A)は、生体情報計測装置1が「心拍表示モード」であるときの表示部120の表示例を示す図である。心拍表示モードは、ユーザーが一時的にその時点での心拍数を知りたいときに設定する動作モードである。
心拍表示モードと計測モードとの主な相違点は、心拍表示モードでは、アンテナ130が停止状態に設定され、且つ、心拍数情報が記憶部159に記憶されない点である。これにより、心拍表示モードによれば、アンテナ130を動作状態に設定して衛星情報を取得して種々の情報を算出する処理に要する消費電力及び処理負荷が低減されると共に、記憶部159の記憶容量の無駄な使用が防止される。
心拍表示モードと計測モードとの主な相違点は、心拍表示モードでは、アンテナ130が停止状態に設定され、且つ、心拍数情報が記憶部159に記憶されない点である。これにより、心拍表示モードによれば、アンテナ130を動作状態に設定して衛星情報を取得して種々の情報を算出する処理に要する消費電力及び処理負荷が低減されると共に、記憶部159の記憶容量の無駄な使用が防止される。
心拍表示モードでは、脈波センサー部160が動作状態に設定されるので、計測モードと同様に表示部120には図7(A)に示すようにハート表示455が表示される。
そして、心拍表示モードにおいて、MCU136は、脈波センサー部160によって取得された脈波信号に基づいて心拍数を算出し、当該心拍数を示す心拍数情報507を図7(A)に示すように主要な表示として表示部120に表示させる。
なお、計測モードにおける場合と同様に心拍数は推定値であってもよいし、実測値であってもよい。また、図7(A)に示す例のように、心拍数情報507と共に時刻表示505を表示部120に表示させてもよい。
そして、心拍表示モードにおいて、MCU136は、脈波センサー部160によって取得された脈波信号に基づいて心拍数を算出し、当該心拍数を示す心拍数情報507を図7(A)に示すように主要な表示として表示部120に表示させる。
なお、計測モードにおける場合と同様に心拍数は推定値であってもよいし、実測値であってもよい。また、図7(A)に示す例のように、心拍数情報507と共に時刻表示505を表示部120に表示させてもよい。
詳細は後述するが、生体情報計測装置1は所定の操作によって時刻表示モードから心拍表示モードに移行するところ、実際に脈波信号から心拍数情報を算出して表示するには、脈波センサー部160が動作状態に設定されてから一定の準備時間を要する。この準備時間にMCU136が実行する処理については、図9を参照して後に説明する。
この準備時間においては、例えば図7(B)に示す「準備画面」が表示部120に表示される。準備画面は、心拍表示モードにおいて心拍数情報507が表示される位置に「---」との心拍準備情報507pが表示される。また、心拍表示モードにおいてハート表示455が表示される位置には、点滅するハート表示455fが表示される。
この準備時間においては、例えば図7(B)に示す「準備画面」が表示部120に表示される。準備画面は、心拍表示モードにおいて心拍数情報507が表示される位置に「---」との心拍準備情報507pが表示される。また、心拍表示モードにおいてハート表示455が表示される位置には、点滅するハート表示455fが表示される。
ところで、生体情報計測装置1は、通常は図5に示す時刻表示モードに設定されており、操作ボタン151〜154の操作に応じて、後述する他のモードに移行する。以下、操作ボタン151〜154が担う機能のうち、主に動作モードの移行に関する機能について説明する。
ユーザーが手動操作するための操作ボタン151〜154は、例えば図5に示すように、ケース部20の側面において、外方に向けて突出して設けられている。具体的には、9時の位置を含む6時の位置から12時の位置までの範囲に第1操作ボタン(以下、「第1ボタン」という。)151及び第4操作ボタン154(以下、「第4ボタン」という。)が配置され、3時の位置を含む12時の位置から6時の位置までの範囲に第2操作ボタン(以下、「第2ボタン」という。)152及び第3操作ボタン(以下、「第3ボタン」という。)153が配置されている。
第1ボタン151が担う機能の一つは、「時刻表示モード」から「心拍表示モード」へ移行させる機能である。具体的には、当該生体情報計測装置1が時刻表示モードのときに、第1ボタン151が短押し操作(以下、単に「短押し」という。)されたことを示す操作信号が当該第1ボタン151から出力されると、MCU136は、当該生体情報計測装置1を心拍表示モードに移行させる処理を実行する。
第2ボタン152が担う機能の一つは、「時刻表示モード」から「計測モード」へ移行させる機能である。具体的には、当該生体情報計測装置1が時刻表示モードのときに、第2ボタン152が長押し操作(以下、単に「長押し」という。)されたことを示す操作信号が当該第2ボタン152から出力されると、MCU136は、当該生体情報計測装置1を計測モードに移行させる処理を実行する。なお、計測モードへの移行は、第2ボタン152の前記長押し操作を、短押し操作で行われるように構成しても良い。
第3ボタン153が担う機能の一つは、計測モードにおける計測状態をリセットさせる機能である。具体的には、当該生体情報計測装置1が計測モードのときに、第3ボタン153が長押しされたことを示す操作信号が当該第3ボタン153から出力されると、MCU136は、リセット回路141によって計測状態をリセットする処理を実行する。
リセット回路141によりリセットされた計測状態は、ラップペース情報及び累積移動距離情報などが初期化された計測状態であり、計測モードに移行した後にユーザーが何ら移動しない状態と等価な計測状態である。この計測状態を計測初期状態と称する。
リセット回路141によりリセットされた計測状態は、ラップペース情報及び累積移動距離情報などが初期化された計測状態であり、計測モードに移行した後にユーザーが何ら移動しない状態と等価な計測状態である。この計測状態を計測初期状態と称する。
第4ボタン154は、本実施形態に係る生体情報計測装置1では、動作モードの切り替えに関する機能を担わない。第4ボタン154は、ライト137の点灯/消灯を設定する機能を担う。具体的には、第4ボタン154が短押しされたことを示す操作信号が当該第4ボタン154から出力されると、MCU136は、所定時間だけライト137を発光させて表示部120に光を照射させる処理を実行する。
なお、操作ボタン151〜154は、動作モード(計測モードや時刻表示モードなど)を切り替えたり、表示部120の表示設定や各種設定入力を行うために用いられる。
なお、操作ボタン151〜154は、動作モード(計測モードや時刻表示モードなど)を切り替えたり、表示部120の表示設定や各種設定入力を行うために用いられる。
説明を図4に戻す。
振動部129は、振動により使用者に警告などを報知するための装置であり、例えば、偏心のある回転分銅部分を有しており、振動部129に電流が流れるとこの回転分銅部分が回転することで振動を発生し、生体情報計測装置1を介して使用者の腕に振動が伝達されることで、告知を行うことができる。
加速度センサー138は、回路基板40に設けられ、3軸方向の加速度の検出が可能なセンサーである。つまり、3軸方向としては、具体的には、生体情報計測装置1を腕に装着し、親指が上になるようにして走る状態では、使用者の進行方向がX軸方向、使用者の上下動方向(重力)方向がY軸方向、そして、使用者の左右の動きの方向がZ軸方向となる。
なお、脈波センサー部160は、上述したように生体情報として脈波を計測する光電センサーを備えており、ユーザーの脈波信号を取得してMCU136へ出力する。
振動部129は、振動により使用者に警告などを報知するための装置であり、例えば、偏心のある回転分銅部分を有しており、振動部129に電流が流れるとこの回転分銅部分が回転することで振動を発生し、生体情報計測装置1を介して使用者の腕に振動が伝達されることで、告知を行うことができる。
加速度センサー138は、回路基板40に設けられ、3軸方向の加速度の検出が可能なセンサーである。つまり、3軸方向としては、具体的には、生体情報計測装置1を腕に装着し、親指が上になるようにして走る状態では、使用者の進行方向がX軸方向、使用者の上下動方向(重力)方向がY軸方向、そして、使用者の左右の動きの方向がZ軸方向となる。
なお、脈波センサー部160は、上述したように生体情報として脈波を計測する光電センサーを備えており、ユーザーの脈波信号を取得してMCU136へ出力する。
図8は、動作モードの切り替え処理のフローチャートを示す図である。本一実施形態に係る生体情報計測装置1は、上述したように通常は図5に示す時刻表示モードに設定されており、操作ボタン151〜154の操作に応じて他のモードに移行する。以下、動作モードの切り替え処理の一例について、図8を参照して具体的に説明する。
MCU136は、当該生体情報計測装置1が時刻表示モードに設定されている状態において、第1ボタン151の短押し操作に応じた操作信号が入力されたか否かを判定する(ステップS101)。ステップS101の判定結果が肯定の場合、換言すれば第1ボタン151の短押し操作に応じた操作信号が入力された場合、MCU136は、当該生体情報計測装置1を「心拍表示モードに移行させる処理」を実行する(ステップS102)。
図9は、ステップS102のサブルーチン(心拍表示モードへの移行処理のフローチャート)を示す図である。
図9に示す処理は、次の課題を鑑みた処理である。すなわち、生体情報計測装置1がユーザーに装着されていない状態で、何らかの要因により第1ボタン151が短押しされてしまった場合、脈波センサー部160が、ユーザーの脈波信号を取得することはないにも関わらず動作状態に設定され、消費電力及び処理負荷が無駄に増大してしまう。このような事象は、本実施形態に係る生体情報計測装置1の特徴部の一つである心拍表示モードによって達成される消費電力及び処理負荷の低減効果に悪影響を及ぼし得る。
そこで、本実施形態に係る生体情報計測装置1では、図9に示すフローチャートの処理を実行することで、当該生体情報計測装置1がユーザーに装着されたか否かを判定し、未装着の場合には心拍表示モードに移行させず、時刻表示モードを維持させる。
なお、図9に示すフローチャートの処理は、上述した図7(B)を参照して説明した準備時間にMCU136が実行する処理である。
図9に示す処理は、次の課題を鑑みた処理である。すなわち、生体情報計測装置1がユーザーに装着されていない状態で、何らかの要因により第1ボタン151が短押しされてしまった場合、脈波センサー部160が、ユーザーの脈波信号を取得することはないにも関わらず動作状態に設定され、消費電力及び処理負荷が無駄に増大してしまう。このような事象は、本実施形態に係る生体情報計測装置1の特徴部の一つである心拍表示モードによって達成される消費電力及び処理負荷の低減効果に悪影響を及ぼし得る。
そこで、本実施形態に係る生体情報計測装置1では、図9に示すフローチャートの処理を実行することで、当該生体情報計測装置1がユーザーに装着されたか否かを判定し、未装着の場合には心拍表示モードに移行させず、時刻表示モードを維持させる。
なお、図9に示すフローチャートの処理は、上述した図7(B)を参照して説明した準備時間にMCU136が実行する処理である。
まず、MCU136は、脈波センサー部160を動作状態に設定する(ステップS202)。続いて、MCU136は、脈波センサー部160から出力された脈波信号から心拍成分を抽出することが可能であるか否かを判定する(ステップS203)。ステップS203の判定結果が否定である場合、換言すれば心拍成分の抽出が可能でない場合、MCU136は、当該生体情報計測装置1はユーザーに装着されていない(未装着である)と判定する(ステップS206)。ここでMCU136は、未装着の状態が所定時間継続したか否かを判定する(ステップS207)。ステップS207の判定結果が否定の場合、換言すれば未装着の状態が所定時間継続しなかった場合、MCU136はステップS203の処理に戻る。他方、ステップS207の判定結果が肯定の場合、換言すれば未装着の状態が所定時間継続した場合、MCU136は、脈波センサー部160を停止状態に設定し(ステップS208)、心拍表示モードに移行せずに時刻表示モードの表示画面に遷移させてステップS101の処理へ戻る。
ところで、ステップS203の判定結果が肯定の場合、換言すれば心拍成分の抽出が可能である場合、安定した心拍数を継続して計測可能である(急激な脈波信号の乱れがない)か否かを判定する(ステップS204)。ステップS204の判定結果が否定の場合、換言すれば安定した心拍数を継続して計測可能でない(急激な脈波信号の乱れがある)場合、ステップS208の処理へ移行する。他方、ステップS204の判定結果が肯定の場合、換言すれば安定した心拍数を継続して計測可能である(急激な脈波信号の乱れがない)場合、当該生体情報計測装置1を心拍表示モードに設定し(ステップS205)、後述するステップS103の処理へ移行する。
ステップS205の処理を完了した後、換言すれば当該生体情報計測装置1を心拍表示モードに移行した後、MCU136は、再び、第1ボタン151の短押し操作に応じた操作信号が入力されたか否かを判定する(ステップS103)。ステップS103の判定結果が肯定の場合、換言すれば第1ボタン151の短押し操作に応じた操作信号が入力された場合、MCU136は、当該生体情報計測装置1を時刻表示モードに移行させる処理を実行し(ステップS104)、ステップS101の処理へ戻る。
他方、ステップS103の判定結果が否定の場合、換言すれば第1ボタン151の短押し操作に応じた操作信号が入力されていない場合、MCU136は当該ステップS103の処理へ戻る。つまり、当該生体情報計測装置1は心拍表示モードを維持する。
他方、ステップS103の判定結果が否定の場合、換言すれば第1ボタン151の短押し操作に応じた操作信号が入力されていない場合、MCU136は当該ステップS103の処理へ戻る。つまり、当該生体情報計測装置1は心拍表示モードを維持する。
ところで、ステップS101の判定結果が否定の場合、換言すれば第1ボタン151の短押し操作に応じた操作信号が入力されていない場合、MCU136は、第2ボタン152の長押し操作に応じた操作信号が入力されたか否かを判定する(ステップS105)。ステップS105の判定結果が否定の場合、換言すれば第2ボタン152の長押し操作に応じた操作信号が入力されていない場合、ステップS101の処理へ戻る。
他方、ステップS105の判定結果が肯定の場合、換言すれば第2ボタン152の長押し操作に応じた操作信号が入力された場合、MCU136は、当該生体情報計測装置1を計測モードに移行させる処理を実行する(ステップS106)。
ステップS106の処理が完了して当該生体情報計測装置1が計測モードに移行した後、MCU136は、当該生体情報計測装置1が上述した「計測初期状態」であって、且つ、第1ボタン151又は第2ボタン152の長押し操作に応じた操作信号が入力されたか否かを判定する(ステップS107)。ステップS107の判定結果が肯定の場合、換言すれば第1ボタン151の短押し操作に応じた操作信号が入力された場合、MCU136は、当該生体情報計測装置1を時刻表示モードに移行させる処理を実行し(ステップS104)、ステップS101の処理へ戻る。
ステップS106の処理が完了して当該生体情報計測装置1が計測モードに移行した後、MCU136は、当該生体情報計測装置1が上述した「計測初期状態」であって、且つ、第1ボタン151又は第2ボタン152の長押し操作に応じた操作信号が入力されたか否かを判定する(ステップS107)。ステップS107の判定結果が肯定の場合、換言すれば第1ボタン151の短押し操作に応じた操作信号が入力された場合、MCU136は、当該生体情報計測装置1を時刻表示モードに移行させる処理を実行し(ステップS104)、ステップS101の処理へ戻る。
他方、ステップS107の判定結果が否定の場合、換言すれば当該生体情報計測装置1が計測初期状態でないか、計測初期状態であっても第1ボタン151又は第2ボタン152の長押し操作に応じた操作信号が入力されていない場合、当該ステップS107の処理へ戻る。つまり、当該生体情報計測装置1は計測モードを維持する。
ステップS104の処理が完了して当該生体情報計測装置1が時刻表示モードに移行した後は、ステップS101の処理に戻る。
ステップS104の処理が完了して当該生体情報計測装置1が時刻表示モードに移行した後は、ステップS101の処理に戻る。
ところで、上述した「ゾーン」は、具体的にはユーザーが次のように設定可能である。図10及び図11は、ユーザーがゾーンを設定する際に表示部120に表示される画面の一例を示す図である。
当該生体情報計測装置1が時刻表示モードのときに操作ボタン151〜154を用いて所定の操作が行われると、表示部120には、図10に示す「設定ゾーン選択画面」が表示される。ユーザーは、数値範囲の設定を所望するゾーンを、当該設定ゾーン選択画面上で選択マーク701を上下させて選択して決定する。選択マーク701の上移動を示すアップマーク703uは第2ボタン152に対応し、選択マーク701の下移動を示すダウンマーク703dは第3ボタン153に対応する。また、選択マーク701を当て嵌めたゾーンを設定対象として決定するには、例えば第1ボタン151を利用する。
当該生体情報計測装置1が時刻表示モードのときに操作ボタン151〜154を用いて所定の操作が行われると、表示部120には、図10に示す「設定ゾーン選択画面」が表示される。ユーザーは、数値範囲の設定を所望するゾーンを、当該設定ゾーン選択画面上で選択マーク701を上下させて選択して決定する。選択マーク701の上移動を示すアップマーク703uは第2ボタン152に対応し、選択マーク701の下移動を示すダウンマーク703dは第3ボタン153に対応する。また、選択マーク701を当て嵌めたゾーンを設定対象として決定するには、例えば第1ボタン151を利用する。
図10に示す設定ゾーン選択画面において、例えばゾーン2が選択されて設定対象として決定された場合、表示部120には、例えば図11に示す数値範囲設定画面が表示される。ユーザーは、操作ボタン151〜154を用いた所定の操作で、当該ゾーン(本例ではゾーン2)の数値範囲を設定する。
図12は、ゾーンの数値範囲の設定例を説明する図である。
図12(A)に示す設定例(通常設定例)は、各ゾーンの数値範囲が互いに重複しないように(排他的に)設定されている例である。すなわち、同図に示す例では、ゾーン1は30〜100bpm、ゾーン2は101〜130bpm、ゾーン3は131〜160bpm、ゾーン4は161〜190bpm、ゾーン5は191〜240bpmの数値範囲に設定されている。
図12(A)に示す設定例(通常設定例)は、各ゾーンの数値範囲が互いに重複しないように(排他的に)設定されている例である。すなわち、同図に示す例では、ゾーン1は30〜100bpm、ゾーン2は101〜130bpm、ゾーン3は131〜160bpm、ゾーン4は161〜190bpm、ゾーン5は191〜240bpmの数値範囲に設定されている。
図12(B)に示す設定例(重複設定例)は、少なくともつ二以上のゾーン(本例では二つのゾーン)の数値範囲が重複して設定された例である。すなわち、同図に示す例では、ゾーン1は30〜100bpm、ゾーン2は101〜130bpm、ゾーン3は131〜165bpm、ゾーン4は160〜190bpm、ゾーン5は191〜240bpmの数値範囲に設定されている。同図において、網掛けで示されているゾーンが、互いに重複する数値範囲に設定されたゾーンである。
ここで、図12(A)に示す通常設定例に対応するゾーン表示は、上述した図6に示すゾーン表示506である。すなわち、計測モードにおいて当該時点における心拍数が165bpmである場合、この心拍数165が属するゾーン4を示す左から4つ目の円形表示が点灯(同図において黒色表示)される。ユーザーは、このゾーン表示506を視認することで、自身が所望の数値範囲に設定した各ゾーンのいずれに属する心拍数であるかを容易に把握することができる。
他方、図12(B)に示す重複設定例に対応するゾーン表示は、図13に示すゾーン表示506である。すなわち、図13は、ゾーンの数値範囲が重複設定された場合の、計測モードにおける表示部120の表示例を示す図である。同図に示すように、計測モードにおいて当該時点における心拍数が165bpmである場合、この心拍数165はゾーン3及びゾーン4に属する。従って、ゾーン3を示す左から3つ目の円形表示と、ゾーン4を示す左から4つ目の円形表示とが点灯(同図において黒色表示)される。ユーザーは、このゾーン表示506を視認することで、自身が所望の数値範囲に設定した各ゾーンのいずれに属する心拍数であるかを容易に把握することができる。
このようにゾーンの数値範囲を重複設定することで、例えばランニングの行程における特定の一区間では最も心拍数が多いゾーンを達成しつつ、他の区間では一段階低い心拍数のゾーンに係る数値範囲の上半分の心拍数は許容するといった柔軟な走行が容易となる。
このようにゾーンの数値範囲を重複設定することで、例えばランニングの行程における特定の一区間では最も心拍数が多いゾーンを達成しつつ、他の区間では一段階低い心拍数のゾーンに係る数値範囲の上半分の心拍数は許容するといった柔軟な走行が容易となる。
なお、従来の生体情報計測装置の構成では、このようにゾーンを設定することはできない。さらに言えば、従来の生体情報計測装置の構成では、ゾーン表示506のように複数のゾーンを個別に表現することができないため、互いに排他的に数値範囲が設定されたゾーンのみにしか対応できない。
図14は、ユーザーに警告を知らせる「心拍アラーム」が作動したときの表示部120の表示例を示す図である。「心拍アラーム」とは、ユーザーの心拍数が、警告の対象となる一又は複数のゾーンである「警告ゾーン」に属した場合に、MCU136によって表示部120に図14に示すような警告画面が表示される機能である。心拍アラームが作動したとき、表示部120はユーザーに警告を知らせる警告部として機能する。ここで、「警告ゾーン」は、ユーザーが操作ボタン151〜154を用いて所定の操作を行うことで設定可能である。
なお、心拍アラームが作動したときには、スピーカー(不図示)によって所定の警告音を発してユーザーの注意を喚起してもよいし、振動部129によってユーザーの腕に振動を伝達させてユーザーの注意を喚起してもよい。
図14に示す警告画面の例では、心拍アラームが作動したことを示す警告表示800と、当該時点における心拍数情報507と、警告ゾーンを示す警告ゾーン表示801と、当該警告ゾーンの下限値803d及び上限値803uとが表示部120に表示される。
なお、心拍アラームが作動したときには、スピーカー(不図示)によって所定の警告音を発してユーザーの注意を喚起してもよいし、振動部129によってユーザーの腕に振動を伝達させてユーザーの注意を喚起してもよい。
図14に示す警告画面の例では、心拍アラームが作動したことを示す警告表示800と、当該時点における心拍数情報507と、警告ゾーンを示す警告ゾーン表示801と、当該警告ゾーンの下限値803d及び上限値803uとが表示部120に表示される。
なお、上述した例ではユーザーの心拍数が警告ゾーンに属したときに心拍アラームが作動する例であるが、逆に、ユーザーの心拍数が所定のゾーン(目標ゾーン)から外れたときに心拍アラームが作動する構成としてもよい。この場合、ユーザーは警告の対象から除外する一又は複数の目標ゾーンを設定し、心拍数が目標ゾーンに属しない場合に、MCU136は、警告を発するように警告部(表示部120、振動部129など)を制御する。上述した警告ゾーンを設定する心拍アラームと、目標ゾーンを設定する心拍アラームとは実質的に等価である。
以上説明したように、本発明の一実施形態によれば、各ゾーンに対応する心拍数の数値範囲を、複数のゾーンで重複して設定可能とすると共に、このように設定されたゾーンをユーザーに適切に提示することが可能な生体情報計測装置を提供することができる。
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また生体情報計測装置の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また生体情報計測装置の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
[第1変形例]
上述した一実施形態に係る生体情報計測装置1において、図8に示すフローチャートのステップS103の処理内容を次のように変更してもよい。
すなわち、ステップS103からステップS104の処理へ進んで時刻表示モードに移行する条件を、「第1ボタン151の短押し操作」とする代わりに、「例えば1分間などの所定時間の経過」としてもよい。
この場合、MCU136は、ステップS103において所定時間が経過したか否かを判定する。判定結果が肯定の場合にはステップS104の処理へ進む。なお、このように所定時間の経過でステップS104の処理へ進む構成としつつ、当該所定時間の経過前であれば第1ボタン151の短押し操作でステップS104の処理へ進むように構成してもよい。
上述した一実施形態に係る生体情報計測装置1において、図8に示すフローチャートのステップS103の処理内容を次のように変更してもよい。
すなわち、ステップS103からステップS104の処理へ進んで時刻表示モードに移行する条件を、「第1ボタン151の短押し操作」とする代わりに、「例えば1分間などの所定時間の経過」としてもよい。
この場合、MCU136は、ステップS103において所定時間が経過したか否かを判定する。判定結果が肯定の場合にはステップS104の処理へ進む。なお、このように所定時間の経過でステップS104の処理へ進む構成としつつ、当該所定時間の経過前であれば第1ボタン151の短押し操作でステップS104の処理へ進むように構成してもよい。
[第2変形例]
上述した一実施形態に係る生体情報計測装置1において、図8に示すフローチャートのステップS107の処理内容を次のように変更してもよい。
すなわち、ステップS107からステップS104の処理へ進んで時刻表示モードに移行する条件を、「計測初期状態であって、且つ、第1ボタン151又は第2ボタン152の長押し操作」とする代わりに、「例えば1時間などの所定時間の経過」としてもよい。
この場合、MCU136は、ステップS107において所定時間が経過したか否かを判定する。判定結果が肯定の場合にはステップS104の処理へ進む。なお、このように所定時間の経過でステップS104の処理へ進む構成としつつ、当該所定時間の経過前であれば、計測初期状態での第1ボタン151又は第2ボタン152の長押し操作でステップS104の処理へ進むように構成してもよい。
上述した一実施形態に係る生体情報計測装置1において、図8に示すフローチャートのステップS107の処理内容を次のように変更してもよい。
すなわち、ステップS107からステップS104の処理へ進んで時刻表示モードに移行する条件を、「計測初期状態であって、且つ、第1ボタン151又は第2ボタン152の長押し操作」とする代わりに、「例えば1時間などの所定時間の経過」としてもよい。
この場合、MCU136は、ステップS107において所定時間が経過したか否かを判定する。判定結果が肯定の場合にはステップS104の処理へ進む。なお、このように所定時間の経過でステップS104の処理へ進む構成としつつ、当該所定時間の経過前であれば、計測初期状態での第1ボタン151又は第2ボタン152の長押し操作でステップS104の処理へ進むように構成してもよい。
[応用例]
上述した各モードの他に、アンテナ130及び脈波センサー部160を、それぞれ個別に動作状態/停止状態に設定できる第4のモードを加えてもよい。
駆動時間は動作状況によっても変化する。例えば、GPS(アンテナ130)による毎秒の測位、及び脈波センサー部160による脈波情報の計測を同時に行った場合、生体情報計測装置1は、20時間の駆動が可能である。また、脈波センサー部160を停止状態とし、且つ、アンテナ130を動作状態としてGPSによる毎秒測位を行った場合、生体情報検出装置1は24時間の駆動が可能である。さらには、アンテナ130を停止状態とし、脈波センサー部160の計測を行った場合、生体情報検出装置1は60時間の駆動が可能である。
上述した各モードの他に、アンテナ130及び脈波センサー部160を、それぞれ個別に動作状態/停止状態に設定できる第4のモードを加えてもよい。
駆動時間は動作状況によっても変化する。例えば、GPS(アンテナ130)による毎秒の測位、及び脈波センサー部160による脈波情報の計測を同時に行った場合、生体情報計測装置1は、20時間の駆動が可能である。また、脈波センサー部160を停止状態とし、且つ、アンテナ130を動作状態としてGPSによる毎秒測位を行った場合、生体情報検出装置1は24時間の駆動が可能である。さらには、アンテナ130を停止状態とし、脈波センサー部160の計測を行った場合、生体情報検出装置1は60時間の駆動が可能である。
1…生体情報計測装置、30…アンテナ、40…回路基板、42…パネル枠、44…回路ケース、120…表示部、124…電源回路、128…二次電池、129…振動部、130…アンテナ、135…無線通信部、137…ライト、138…加速度センサー、139…水晶発振回路、141…リセット回路、142…アダプタ、151…第1操作ボタン、152…第2操作ボタン、153…第3操作ボタン、154…第4操作ボタン、159…記憶部、160…脈波センサー部、211…胴部、212…ガラス板、221…透光部、2211…検出窓、222…遮光部、311…発光部、451…電池表示、453…衛星表示、455,455f…ハート表示、504…日付情報、505…時刻表示、506…ゾーン表示、507…心拍数情報、507p…心拍準備情報、509…ラップペース情報、511…累積移動距離情報。
Claims (9)
- 生体の脈波を検出して脈波信号を出力する脈波センサー部と、
前記脈波信号に基づいて心拍数を示す心拍数情報を生成する心拍数情報生成部と、
時刻を示す時刻情報を生成する時刻情報生成部と、
前記心拍数情報を記憶可能な記憶部と、
人の入力操作に応じた操作信号を出力する操作部と、
表示部と、
第1モードにおいて前記時刻情報を前記表示部に表示し、第2モードにおいて前記心拍数情報を前記記憶部に書き込み、第3モードにおいて前記心拍数情報を前記記憶部に書き込まず且つ前記表示部に表示する制御部とを備え、
前記制御部は、前記操作信号が所定の操作を示す場合に前記第1モードから前記第3モードに移行させる処理を開始する、
ことを特徴とする生体情報計測装置。 - 前記制御部は、前記第1モードにおいては前記脈波センサー部を停止状態に設定し、前記第3モード及び前記第2モードにおいて、前記脈波センサー部を動作状態に設定する、ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報計測装置。
- 衛星からの位置情報を受信する受信部を備え、
前記制御部は、前記第2モードにおいては前記受信部を動作状態に設定し、前記第3モードにおいては前記受信部を停止状態に設定する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の生体情報計測装置。 - 前記操作部は、第1のボタンを含む複数のボタンを備え、前記所定の操作は、前記第1のボタンに対する操作である、
ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の生体情報計測装置。 - 前記複数のボタンは、第2のボタンを含み、
前記制御部は、前記操作信号が前記第2のボタンの操作を示す場合に、前記第1モードから前記第2モードに移行させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の生体情報計測装置。 - 前記制御部は、前記第3モードへ移行してから所定時間が経過すると、前記第3モードから前記第1モードへ移行させる、
ことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の生体情報計測装置。 - 前記制御部は、前記操作信号に基づいて、前記所定時間を設定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の生体情報計測装置。 - 前記制御部は、前記第3モードへ移行してから、前記操作信号が前記第1のボタンの操作を示す場合に、前記第3モードから前記第1モードに移行させる、
ことを特徴とする請求項4乃至7のうちいずれか1項に記載の生体情報計測装置。 - 当該生体情報計測装置が前記生体に装着されているか否かを、前記脈波信号に基づいて判定する判定部を含み、
前記制御部は、前記第1モードから前記第3モードへ移行させる処理を開始したときであっても、前記判定部によって前記生体に装着されていないと判定された場合には、前記第1モードを維持させる、ことを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の生体情報計測装置。
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