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JP2016048881A - 無線局におけるユーザデータ管理方法、無線局、無線通信システム、及びプログラム - Google Patents

無線局におけるユーザデータ管理方法、無線局、無線通信システム、及びプログラム Download PDF

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JP2016048881A JP2014173778A JP2014173778A JP2016048881A JP 2016048881 A JP2016048881 A JP 2016048881A JP 2014173778 A JP2014173778 A JP 2014173778A JP 2014173778 A JP2014173778 A JP 2014173778A JP 2016048881 A JP2016048881 A JP 2016048881A
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Daisuke Ota
大輔 太田
尚 二木
Takashi Futaki
尚 二木
松永 泰彦
Yasuhiko Matsunaga
泰彦 松永
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Abstract

【課題】1つの無線局内の無線ユニット間のハンドオーバにおけるネットワーク処理負荷の抑制及びパケットロスの抑制に寄与する。【解決手段】無線局は、複数の無線ユニット40、制御ユニット30、及び記憶領域管理部304を含む。記憶領域管理部304は、複数の無線ユニット40のうちの1つから別の無線ユニット40に無線端末の接続先が変更される場合に、接続先の変更前に使用される第1のベアラでのダウンリンク・ユーザデータの送信のために制御ユニット30内の記憶領域303に格納された第1のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を記憶領域内の異なる領域に複写し、接続先の変更後に使用される第2のベアラでの第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のための第2のユーザデータ関連情報として、複写された情報を使用する。【選択図】図2

Description

本明細書の開示は、無線通信ネットワークで使用される無線局により行われるユーザデータの管理方法に関する。
近年、急増するモバイルトラフィックを効率的に収容する為のネットワークアーキテクチャとして、Cloud Radio Access Network(C−RAN)が注目されている。C−RANは、無線インターフェースに関する処理に必要な中央処理装置(Central Processing Unit(CPU))及び記憶装置などの物理的リソースを複数のサイト間で共有する。特許文献1及び非特許文献1に記載されるように、C−RANは、主に無線アクセス部の機能を有する第1のパートである無線ユニット(Radio Unit(RU))と、複数の無線ユニットを管理する第2のパートである制御ユニット(Control Unit(CU))の2種類のユニットを含む。無線ユニットは、Radio Equipment(RE)と呼ばれることもある。制御ユニットは、Radio Equipment Controller(REC)と呼ばれることもある。無線ユニット及び制御ユニットの間は、C−RANの内部インターフェース(通信インターフェースまたは単に伝送路と呼ぶ)により接続される。無線ユニット及び制御ユニットは、物理的に離間して配置されてもよい。典型的な例としては、制御ユニットが通信事業者の主要なビルディング内に配置され、無線ユニットがアンテナに近い遠隔拠点に配置される。
C−RANにおいて無線ユニットと制御ユニットの間での機能の分担(割り振り)には幾つかのバリエーションがある。例えば、図17に示す形態の場合、無線ユニットは、アナログRadio Frequency(RF)信号処理を担当し、無線インターフェースを介して無線端末と信号を送受信する。図17のような形態は、特に、CPRI(Common Public Radio Interface) C−RANと呼ばれる。アナログRF信号処理は、D/A変換、A/D変換、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び信号増幅を含む。この形態における無線ユニットを、特に、Remote Radio Head(RRH)と呼ぶ場合もある。一方、図17に示された制御ユニットは、無線部の全体的な制御及び監視とデジタルベースバンド信号処理を担当し、上位ネットワーク(e.g.通信事業者のコアネットワーク(Core Network(CN))に接続される。ここで、デジタルベースバンド信号処理は、Open Systems Interconnection(OSI)基本参照モデルにおけるレイヤ2(データリンク層)の信号処理とレイヤ1(物理層)の信号処理を含む。レイヤ2信号処理は、(i)データ圧縮/復元、(ii)データ暗号化、(iii)レイヤ2ヘッダの追加/削除、(iv)データのセグメンテーション/コンカテネーション、及び(v)データの多重/分離による転送フォーマットの生成/分解、のうち少なくとも1つを含む。
図17に示されたC−RANの形態がThird Generation Partnership Project(3GPP)において標準化が行われているLong Term Evolution(LTE)の無線通信システムに適用される場合、レイヤ2の信号処理は、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)、Radio Link Control(RLC)及びMedium Access Control(MAC)の処理を含む。レイヤ1信号処理は、伝送路符号化/復号化(Channel Coding/Decoding)、変調/復調(Modulation/Demodulation)、リソースマッピング、及び逆フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform(IFFT))によるOrthogonal Frequency−Division Multiplexing(OFDM)シンボル(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。
一方、図18に示されたC−RANの他の形態では、無線ユニットは、アナログRF信号処理の他に、レイヤ1信号処理と、レイヤ2信号処理の一部(すなわち、MACのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)処理)も担当する。HARQとは、伝送誤りが発生した場合にデータを再送信するARQ技術と、伝送誤りを見越して冗長な符号を付加したデータを送信し、受信側で元のデータを復元するForward Error Correction(FEC)技術と、を組み合わせた(ハイブリッド化した)技術である。図18のような形態は、特に、Layer 2(L2) C−RANと呼ばれる。
ところで、LTEでは、無線端末のユーザデータがベアラ単位で管理される。ベアラとは無線端末と無線基地局との間、無線端末とコアネットワークとの間、無線基地局とコアネットワークとの間、などにそれぞれ設定される論理的な回線である。例えば、無線ベアラ(Radio Bearer:RB)、ネットワークベアラ(EPS bearer、E−RAB、S1 Bearer、S5/S8 Bearerなど)がある。
ベアラは、無線端末が無線基地局との無線通信を開始するときに設定され、ハンドオーバが実施される度に再設定される。例えば、無線基地局間のハンドオーバによるベアラの再設定では、ハンドオーバ前に設定されていたベアラは解放され、当該ベアラに対応づけて無線基地局において管理されていたダウンリンク・ユーザデータのうち無線端末への送信が完了していないものはハンドオーバ完了後に破棄される。その結果、ベアラサービスを利用する無線端末の上位レイヤ通信では、破棄されたユーザデータに対応するパケットの損失(パケットロス)が発生する。OSI基本参照モデルにおけるレイヤ4(トランスポート層)がTransmission Control Protocol(TCP)の場合、パケットロスとなったユーザデータの再送が可能であるが、再送されるまでの遅延時間によってTCPスループットが劣化してしまう。
そこで、上述のパケットロスを回避するために、LTEではハンドオーバ前の無線基地局からハンドオーバ後の無線基地局へ、X2インターフェース又はS1インターフェースと呼ばれるネットワークインターフェースを介してユーザデータを転送するデータフォワーディング(Data Forwarding)の機能が標準化されている。
国際公開第2004/095861号
Common Public Radio Interface (CPRI) Specification V6.0 (2013-08-30)、[online]、2013年8月、Ericsson AB, Huawei Technologies Co. Ltd, NEC Corporation, Alcatel Lucent and Nokia Siemens Networks GmbH & Co. KG、[2014年8月19日検索]、インターネット〈URL:http://www.cpri.info/spec.html〉
C−RANにおいて無線端末に対して無線ユニット間のハンドオーバが実施される場合、以下に述べるように、当該ハンドオーバによるネットワーク処理負荷の増大、又は当該ハンドオーバ時のパケットロスの発生が問題となる可能性がある。
図19は、C−RANにおける無線ユニット間ハンドオーバの一例を示している。なお、図19は、課題を説明するために本件発明者等が作成した図である。図19に示すように、C−RANの無線ユニット940−1及び940−2の間での無線端末920のハンドオーバでは、X2又はS1インターフェース932を介するデータフォワーディングと同様の処理が無線端末920のダウンリンク・ユーザデータ950に対して制御ユニット930内の記憶領域931において実行されることが想定される。データフォワーディングでは、例えば、GPRS Tunneling Protocol(GTP)ヘッダ960をユーザデータ950に追加することを含むGTPパケット生成が必要とされる。その結果、当該処理(GTPパケット生成等)に起因するネットワーク処理負荷の増大が問題となる。さらに、当該処理による消費電力の増加が問題となるかもしれない。さらに、当該処理に起因して、X2インターフェース又はS1インターフェースの帯域圧迫が問題となるかもしれない。特に、C−RANの導入が予想されるスモールセルを高密度に配置する状況では、無線ユニット間のハンドオーバの頻度は高く、これらの問題は深刻なものとなるかもしれない。
なお、LTEにおけるデータフォワーディングは、ネットワークにおける処理負荷が大きい為にオプション機能となっており、データフォワーディングを実装しない場合は上述のパケットロスが生じる可能性が依然として残る。そのため、C−RANにおいてパケットロスを発生させないということも重要な課題となる。
したがって、本明細書に開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、1つの無線局内の無線ユニット間のハンドオーバにおけるネットワーク処理負荷の抑制及びパケットロスの抑制に寄与する装置、方法、及びプログラムを提供することである。
第1の態様では、無線局は、複数の第1のパート、第2のパート、及びユーザデータ管理要素を含む。前記複数の第1のパートの各々は、無線端末に第1の伝送路を介してダウンリンク・ユーザデータを送信するよう構成されている。前記第2のパートは、前記複数の第1のパートから物理的に分離して配置可能であり、前記複数の第1のパートの各々と第2の伝送路を介して通信するよう構成され、前記ダウンリンク・ユーザデータを管理する記憶領域を備える。前記ユーザデータ管理要素は、前記複数の第1のパートのうちの1つから別の1つに前記無線端末の接続先が変更される場合に、前記接続先の変更前に使用される第1のベアラでの第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のために前記記憶領域に記憶されている第1のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を前記記憶領域内の異なる領域に複写し、前記接続先の変更後に使用される第2のベアラでの前記第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のための第2のユーザデータ関連情報として前記複写された情報を使用するよう構成されている。
第2の態様では、無線局により行われるユーザデータ管理方法は、複数の第1のパートのうちの1つから別の1つに無線端末の接続先が変更される場合に、前記接続先の変更前に使用される第1のベアラでの第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のために第2のパート内の記憶領域に記憶されている第1のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を前記記憶領域内の異なる領域に複写し、前記接続先の変更後に使用される第2のベアラでの前記第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のための第2のユーザデータ関連情報として前記複写された情報を使用することを含む。
第3の態様では、無線通信システムは、無線端末および上述の第1の態様に係る無線局を含む。
第4の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第2の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
上述の態様によれば、1つの無線局内の無線ユニット間のハンドオーバにおけるネットワーク処理負荷の抑制及びパケットロスの抑制に寄与する装置、方法、及びプログラムを提供できる。
第1の実施形態に係る無線通信システムの構成例を表す図である。 第1の実施形態に係る制御ユニットの構成例を表す図である。 第1の実施形態に係る制御ユニットにより行われる方法の一例を表すフローチャートである。 第1の実施形態に係るユーザデータ関連情報の複写手順の一例を表すフローチャートである。 第1の実施形態に係るユーザデータの物理的複写を説明するための概念図である。 第1の実施形態に係るユーザデータ関連情報の複写手順の一例を表すフローチャートである。 第1の実施形態に係るユーザデータの論理的な複写を説明するための概念図である。 第1の実施形態に係るユーザデータ関連情報の複写手順の一例を表すフローチャートである。 第2の実施形態に係る無線通信システムの構成例を表す図である。 第2の実施形態に係る第1の確認応答結果の要求手順の一例を表すフローチャートである。 第2の実施形態に係るユーザデータ関連情報の複写手順の一例を表すフローチャートである。 第3の実施形態に係る無線通信システムのプロトコルスタックを表す図である。 第3の実施形態に係る無線通信システムのプロトコルスタックを表す図である。 第4の実施形態に係る無線通信システムの構成例を表す図である。 第4の実施形態に係る第2の確認応答の実施手順の一例を表すフローチャートである。 第4の実施形態に係る第2の伝送路でのユーザデータの再送手順の一例を表すフローチャートである。 CPRI C−RANの構成を表す図である。 Layer 2 C−RANの構成を表す図である。 C−RANにおけるデータフォワーディングを示す図である。
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成を示している。無線通信システム1は、無線局10及び無線端末20を含む。無線局10は、無線ユニット40−1及び40−2を含む複数の無線ユニット40(第1のパート)と、制御ユニット30(第2のパート)を有する。複数の無線ユニット40の各々は、同じ構成及び機能を有してもよい。以下の説明では、無線ユニット40−1及び40−2を含む複数の無線ユニット40に共通する事項を説明する場合、参照符号40を用いて単に“無線ユニット40”が参照される。説明の便宜上、図1には1つの無線局10と1つの無線端末20のみが示されているが、無線通信システム1は、複数の無線局10を含んでもよく、複数の無線端末20を含んでもよい。また、本実施形態及びこれ以降の実施形態では、無線通信システム1としてLTEの無線通信システムを想定する。しかしながら、無線通信システム1は、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)及びGrobal System for Mobile communications(GSM)などのLTE以外の他の無線通信システムであってもよい。
制御ユニット30は、ネットワークの通信回線(バックホールとも呼ぶ)を介して、コアネットワーク(Evolved Packet Core:EPC)及び管理サーバ(Operation Administration and Maintenance (OAM) server)などを含む上位ネットワーク45に接続されている。また、制御ユニット30は、第2の伝送路である無線局10の内部インターフェース(通信インターフェース)を介して、無線ユニット40と通信可能に接続されている。さらに、無線ユニット40は、第1の伝送路である無線インターフェースを介して、無線端末20と通信可能に接続されている。
尚、本実施形態では、制御ユニット30及び無線ユニット40が図17に示された形態のC−RANを構成する場合を想定する。しかしながら、制御ユニット30及び無線ユニット40は、図18に示された形態のC−RANを構成してもよく、また、他の形態のC−RANを構成してもよい。
制御ユニット30は、図示しない中央処理装置(CPU)、を備えてもよい。すなわち、制御ユニット30は、後述する記憶領域303又はこれとは異なる記憶領域に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する制御ユニット30の動作又は機能を実現するように構成されてもよい。
無線ユニット40は、図示しない中央処理装置(CPU)、及び、記憶装置(メモリ及びHDD)を備えてもよい。無線ユニット40は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、無線ユニット40の動作又は機能を実現するように構成されてもよい。尚、無線ユニット40の動作又は機能は、例えばアナログRF信号処理を含む。
無線端末20は、例えば、携帯電話端末、パーソナル・コンピュータ、Personal Handyphone System(PHS)端末、Personal Data Assistance、Personal Digital Assistant(PAD)、スマートフォン、タブレット端末、カーナビゲーション端末、又は、ゲーム端末である。無線端末20は、CPU、記憶装置(メモリ)、入力装置(キーボタン及びマイクロフォン)、及び、出力装置(ディスプレイ及びスピーカ)を備える。無線端末20は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、無線端末20の動作又は機能を実現するように構成されてもよい。尚、無線端末20の動作又は機能は、例えば無線ユニット40との間で無線信号を送受信すること、及び制御ユニット30にアップリンク・ユーザデータを送信し且つ制御ユニットからダウンリンク・ユーザデータを受信するための1又は複数のベアラの設定を行うことを含む。
さらに、本実施形態に係る無線局10は、1つの無線局10内の無線ユニット40間での無線端末20のハンドオーバを実施する場合に(つまり無線ユニット40−1から無線ユニット40−2への無線端末20のハンドオーバを実施する場合に)、以下のように動作する。制御ユニット30は、ダウンリンク・ユーザデータを少なくとも無線端末20単位で管理するための記憶領域(後述する記憶領域303)を有する。そして、無線ユニット40−1から40−2への無線端末20のハンドオーバの際に、制御ユニット30は、ハンドオーバ前に使用される第1のベアラ(つまり、無線ユニット40−1を介して送信するための無線ベアラ)での送信のために当該記憶領域に記憶されている第1のダウンリンク・ユーザデータを当該記憶領域内の異なる領域に物理的又は論理的に複写する。そして、無線局10は、当該物理的又は論理的に複写された第1のダウンリンク・ユーザデータを、無線ユニット40−2を介して無線端末20が通信を継続するためにハンドオーバ時に設定される第2のベアラ(つまり、無線ユニット40−2を介して送信するための無線ベアラ)で送信する。第2のベアラは、Radio Resource Connection(RRC) Reconfiguration手順を用いて無線局10と無線端末20との間で設定(再設定)される。
なお、上述した第1のダウンリンク・ユーザデータの物理的又は論理的な複写は、後述されるように、第1のダウンリンク・ユーザデータに関するユーザデータ関連情報の少なくとも一部の物理的な複写によって達成される。したがって、上述した制御ユニットの動作は、以下のように言い換えることもできる。すなわち、無線ユニット40−1から40−2への無線端末20のハンドオーバの際に、制御ユニット30は、ハンドオーバ前に使用される第1のベアラ(つまり、無線ユニット40−1を介して送信するための無線ベアラ)での第1のダウンリンク・データの送信のために当該記憶領域に記憶されている第1のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を当該記憶領域内の異なる領域に(物理的に)複写する。そして、無線局10は、当該複写された情報を、ハンドオーバ後に使用される第2のベアラ(つまり、無線ユニット40−2を介して送信するための無線ベアラ)での当該第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のための第2のユーザデータ関連情報として使用する。
ここで、無線端末20のユーザデータ関連情報は、当該無線端末20に設定されているベアラで転送されるダウンリンク・ユーザデータそれ自体(つまり、音声や画像といったアプリケーションなどの生データ)、及び当該ダウンリンク・ユーザデータに付随する情報を含む。ダウンリンク・ユーザデータに付随する情報は、例えば、当該ユーザデータを管理するためのユーザデータ管理情報(例えば、PDCPやRLCなどの各レイヤにおけるシーケンス番号(Sequence Number(SN))、若しくはアドレス情報、又はこれら両方を含む。当該アドレス情報は、ダウンリンク・ユーザデータ若しくはユーザデータ管理情報又はこれら両方の記憶領域上での格納位置を示す。当該アドレス情報は、例えば、無線端末20に設定されたベアラ毎のダウンリンク・ユーザデータを格納するために使用される各リングバッファ(サーキュラバッファ)のポインタアドレスを含んでもよい。
以上に説明したように、本実施形態では、1つの無線局10内の無線ユニット40間で無線端末20のハンドオーバを実施する場合、制御ユニット30は、制御ユニット30内部で当該無線端末20に関するダウンリンク・ユーザデータを物理的又は論理的に複写する。これにより、制御ユニット30は、ハンドオーバ前の無線ユニット40に設定されたベアラに送信するために制御ユニット30内の記憶領域にバッファされているダウンリンク・ユーザデータを、ハンドオーバ後の無線ユニット40に設定されるベアラに直接的に送信することができ、無線ユニット40間でのダウンリンク・ユーザデータのフォワーディングを必要としない。したがって、本実施形態に係る無線局10は、ハンドオーバ時のパケットロスを抑制でき、且つ無線ユニット40間でのダウンリンク・ユーザデータのフォワーディングに要するネットワーク負荷を抑制できる。さらに、当該データフォワーディングを伴わないことにより、本実施形態に係る無線局10は、ハンドオーバ処理に要する時間の短縮、及びデータフォワーディング処理に要する消費電力の抑制にも寄与できる可能性がある。
続いて以下では、本実施形態に係る制御ユニット30の構成、機能、及び動作について更に詳細に説明する。図2は、制御ユニット30の構成例を表す機能ブロック図である。制御ユニット30は、制御ユニット動作部301、ユーザデータ処理方法決定部302、記憶領域303、及び記憶領域管理部304を含む。
制御ユニット動作部301は、無線局10における全体的な制御・監視を行い、デジタルベースバンド信号処理を行い、無線端末20のハンドオーバを検出し、無線端末20が他の無線局にハンドオーバする時に記憶領域303が保持する当該無線端末20のユーザデータをX2インターフェースまたはS1インターフェースを介して当該他の無線局へフォワーディングするよう動作する。制御ユニット動作部301は、更に、一般的なC−RANにおける制御ユニットが備える機能を有してもよい。
ユーザデータ処理方法決定部302は、無線局10に含まれる無線ユニット40のセルに滞在している無線端末20のハンドオーバ先のセルが、当該無線局10の配下の他の無線ユニット40のセルであるか否かの情報などを用い、ハンドオーバ時のユーザデータの取り扱い方法を決定する(例えば、フォワーディングするのか、記憶領域303内で複写するのかを決定する)よう動作する。更に、ユーザデータ処理方法決定部302は、制御ユニット動作部301及び記憶領域管理部304に対し、当該決定に基づく処理を実施するよう要求する。制御ユニット動作部301及び記憶領域管理部304は、ユーザデータ処理方法決定部302からの要求に従い、処理を実施する。
記憶領域303は、ネットワーク45から到着する無線端末20のダウンリンク・ユーザデータに関連するユーザデータ関連情報を記憶するために使用される。記憶領域303は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組み合せを含む。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、例えば、フラッシュメモリ若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの組合せである。
記憶領域管理部304は、記憶領域303が保持する無線端末20のユーザデータ関連情報を管理する。更に、記憶領域管理部304は、1つの無線局10内の無線ユニット40間での無線端末20のハンドオーバの際に、記憶領域303に記憶されている当該無線端末20のダウンリンク・ユーザデータを当該記憶領域303内の異なる領域に物理的または論理的に複写するよう動作する。言い換えると、記憶領域管理部304は、記憶領域303に記憶されているユーザデータ関連情報の少なくとも一部を、当該記憶領域303内の異なる領域に(物理的に)複写する。ダウンリンク・ユーザデータの物理的または論理的な複写の詳細については後述する。
次に、1つの無線局10内の無線ユニット40間で無線端末20がハンドオーバする場合に制御ユニット30によって行われるユーザデータ管理の動作手順について説明する。図3は、ハンドオーバ時のダウンリンク・ユーザデータの取り扱い方法をユーザデータ処理方法決定部302において決定する動作の一例を示すフローチャートである。制御ユニット30は、無線局10内のある無線ユニット40に接続している無線端末20のハンドオーバを制御ユニット動作部301が検出した場合、図3に記載の動作を実施する。
先ず、ユーザデータ処理方法決定部302は、制御ユニット動作部301により検出された無線端末20のハンドオーバ後の接続先が、無線局10内の他の無線ユニット40であるか否かを判定する(ステップS101)。
当該無線端末20のハンドオーバ後の接続先が無線局10内のいずれかの無線ユニット40である場合(ステップS101,YES)、ユーザデータ処理方法決定部302は、無線端末20のダウンリンク・ユーザデータの(物理的又は論理的な)複写の実施を決定する。そして、ユーザデータ処理方法決定部302は、記憶領域303に記憶されている当該無線端末20のユーザデータを記憶領域303内の異なる領域に物理的に又は論理的に複写するよう記憶領域管理部304に要求する(ステップS102)。言い換えると、ユーザデータ処理方法決定部302は、記憶領域303に記憶されている当該無線端末20のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を記憶領域303内の異なる領域に(物理的に)複写するよう記憶領域管理部304に要求する。その後、ユーザデータ処理方法決定部302は、図3の処理を終了する。
一方、当該無線端末20のハンドオーバ後の接続先が無線局10内の無線ユニット40ではない場合(ステップS101,NO)、ユーザデータ処理方法決定部302は、X2インターフェースまたはS1インターフェースを介したダウンリンク・ユーザデータのフォワーディングの実施を決定する。そして、ユーザデータ処理方法決定部302は、データフォワーディングに関する処理を実施するよう制御ユニット動作部301に要求する(ステップS103)。その後、ユーザデータ処理方法決定部302は、図3の処理を終了する。
図4は、1つの無線局10内の無線ユニット40間で無線端末20がハンドオーバする際に、記憶領域303に記憶されている当該無線端末20のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を記憶領域303内の異なる領域に記憶領域管理部304によって複写する動作を示している。制御ユニット30は、図3に記載されるステップS102の処理を実施した場合、その直後に図4に記載の動作を実行してもよい。
先ず、記憶領域管理部304は、ハンドオーバ前のベアラで管理された当該無線端末20のダウンリンク・ユーザデータを記憶領域303内の元の領域から他の領域に物理的に又は論理的に複写する。さらに、記憶領域管理部304は、当該複写されたユーザデータをハンドオーバ後のベアラ(つまり、ハンドオーバ時に再設定されるベアラ)における当該無線端末20のユーザデータとして管理する(ステップS201)。尚、ステップS201におけるダウンリンク・ユーザデータの複写は、当該無線端末20のユーザデータの物理的複写でもよく論理的複写でもよい。論理的複写は、例えば、当該無線端末20のダウンリンク・ユーザデータが記憶された領域を示すアドレス情報(例えば、ポインタ)を物理的に複写することによって行われてもよい。
次いで、記憶領域管理部304は、ハンドオーバ前のベアラで管理された当該無線端末20のユーザデータに関連する情報のうち、当該ベアラでのみ使用していた情報を削除する(ステップS202)。ステップS202の処理は、ベアラの再設定から所定時間が経過した後に行われてもよい。その後、記憶領域管理部304は、図4の処理を終了する。
上述した本実施形態に係る無線局10の構成及び動作は適宜変更されることができる。例えば、上述の説明では、制御ユニット30の制御ユニット動作部301により無線端末20のハンドオーバが検出された場合に、ユーザデータ処理方法決定部302がユーザデータの取り扱い方法(複写かフォワーディングか)を決定する例を示した。これに代えて、ユーザデータ処理方法決定部302によるユーザデータの取り扱い方法の決定は、無線端末20のハンドオーバの検出前に行われてもよい。一例として、一般的な無線通信システムと同様に、無線端末20が測定した通信路品質(例えば、参照信号の受信電力(Reference Signal Received Power(RSRP))又は受信品質(Reference Signal Received Quality(RSRQ)))が所定条件を所定期間満たした場合、当該無線端末20のためにハンドオーバが必要であると判定されてもよい。この場合、ユーザデータ処理方法決定部302は、当該所定期間が経過する前にユーザデータをどのように取り扱うかを決定してもよい。これにより、ハンドオーバ検出前に、ユーザデータの複写やフォワーディングを開始することができる。
また、上述の説明では、制御ユニット30のユーザデータ処理方法決定部302がステップS103の処理を実施した場合、X2インターフェースまたはS1インターフェースを介したフォワーディング処理が実施される例を示した。同じ機能機を持つ無線局10間でのハンドオーバの場合、これらの無線局10間に第3の伝送路である専用インターフェースを設けてもよい。そして、ハンドオーバ元のソース無線局10は、当該第3の伝送路を介してユーザデータを直接的にハンドオーバ先のターゲット無線局10にフォワーディングしてもよい。さらに、ターゲット無線局10は、当該第3の伝送路を介して受信した当該ユーザデータを用いて、当該無線端末20のユーザデータ関連情報を生成してもよい。これにより、X2インターフェース又はS1インターフェースを介するデータフォワーディングを実施する場合よりも、GTPのパケット生成等の処理負荷や、当該処理に要する消費電力を低減することができる。
また、上述の説明では、制御ユニット30の記憶領域管理部304がステップS201の直後にステップS202を実施する例を示した。これに代えて、記憶領域管理部304は、ステップS201を実施してから所定時間経過後にステップS202を実施してもよい。或いは、記憶領域管理部304は、記憶領域303の空き領域が少なくなるまでは、ステップS202の実施を保留してもよい。これにより、特定の2つの無線ユニット40間で無線端末20がハンドオーバを繰り返すピンポンハンドオーバが発生した場合に、再度ユーザデータ関連情報を複写するために要する処理負荷を低減できる。
続いて以下では、ダウンリンク・ユーザデータの物理的な複写および論理的な複写の具体例を説明する。
[ユーザデータの物理的複写]
図5は、1つの無線局10内の無線ユニット40間で無線端末20がハンドオーバする場合に行われるユーザデータの物理的な複写を説明するための概念図である。なお、図5に示されたステップ番号(S301、S302、及びS202)は、図6に示されたフローチャートに含まれるステップに対応しており、図5に示された各情報要素が処理されるステップを表している。
図5において、ユーザデータ関連情報330は、ハンドオーバ前に無線端末20のために設定されていたベアラで管理されていたユーザデータ関連情報である。ユーザデータ関連情報330は、ダウンリンク・ユーザデータ331、ユーザデータ管理情報332、及びアドレス情報333を含む。アドレス情報333は、ダウンリンク・ユーザデータ331及びユーザデータ管理情報332の記憶領域303内での記憶位置を示すアドレスを含む。一方、ユーザデータ関連情報350は、ハンドオーバ後に無線端末20のために再設定されるベアラで管理されるユーザデータ関連情報である。ユーザデータ関連情報350は、ダウンリンク・ユーザデータ351、ユーザデータ管理情報352、及びアドレス情報353を含む。アドレス情報353は、ユーザデータ351及びユーザデータ管理情報352の記憶領域303内での記憶位置を示すアドレスを含む。
図5に示すように、ダウンリンク・ユーザデータの物理的な複写は、ダウンリンク・ユーザデータ331それ自体を記憶領域303内の他の領域(つまり、ユーザデータ関連情報350の記憶位置)にダウンリンク・ユーザデータ351として物理的に複写することを含む。複写されたダウンリンク・ユーザデータ351は、ハンドオーバ先で再設定されたベアラで使用される。なお、記憶領域管理部304は、ダウンリンク・ユーザデータ331だけでなく、ユーザデータ管理情報332も物理的に複写してもよい。これに代えて、記憶領域管理部304は、複写されたダウンリンク・ユーザデータ351に関するユーザデータ管理情報352を生成してもよい。そして、記憶領域管理部304は、複写されたダウンリンク・ユーザデータ351、及び複写された又は生成されたユーザデータ管理情報352に関するアドレス情報353を生成する。
図6は、記憶領域303に記憶されている無線端末20に送信されるべきダウンリンク・ユーザデータの物理的複写を記憶領域管理部304により実施する動作の一例を示している。制御ユニット30は、図3に記載されるステップS102の処理を実施した場合、その直後に図6に記載の動作を実行してもよい。
図6を参照すると、図4のステップS201が省略され、新たにステップS301〜ステップS302が追加されている。以下では、追加されたステップS301〜ステップS302の動作について説明する。
記憶領域管理部304は、ハンドオーバ前に無線端末20の各ベアラで管理されていたダウンリンク・ユーザデータを記憶領域303内の元の領域から他の領域に物理的に複写する(ステップS301)。
次いで、記憶領域管理部304は、当該複写されたユーザデータに関するユーザデータ管理情報とそれらのアドレス情報を生成し、複写されたユーザデータ並びに生成されたユーザデータ管理情報及びアドレス情報をハンドオーバ後の各ベアラにおけるユーザデータ関連情報として管理する(ステップS302)。
尚、既に述べたように、ステップS301では、記憶領域管理部304は、無線端末20のユーザデータだけでなく、無線端末20のユーザデータ管理情報も物理的に複写してもよい。
[ユーザデータの論理的複写]
図7は、1つの無線局10内の無線ユニット40間で無線端末20がハンドオーバする場合に行われるユーザデータの物理的な複写を説明するための概念図である。なお、図7に示されたステップ番号(S401、S402、及びS202)は、図8に示されたフローチャートに含まれるステップに対応しており、図7に示された各情報要素が処理されるステップを表している。
図7において、ユーザデータ関連情報370は、ハンドオーバ前に無線端末20のために設定されていたベアラで管理されていたユーザデータ関連情報である。ユーザデータ関連情報370は、ダウンリンク・ユーザデータ371、ユーザデータ管理情報372、及びアドレス情報373を含む。アドレス情報373は、ダウンリンク・ユーザデータ371及びユーザデータ管理情報372の記憶領域303内での記憶位置を示すアドレスを含む。一方、ユーザデータ関連情報390は、ハンドオーバ後に無線端末20のために再設定されるベアラで管理されるユーザデータ関連情報である。ユーザデータ関連情報390は、ユーザデータ管理情報392、及びアドレス情報393を含む。アドレス情報393は、ユーザデータ371及びユーザデータ管理情報392の記憶領域303内での記憶位置を示すアドレスを含む。
図7に示すように、ダウンリンク・ユーザデータの論理的な複写は、例えば、ダウンリンク・ユーザデータ371を物理的に複写すること無く、ユーザデータ371の記憶位置を示すアドレス情報373を記憶領域303内の他の領域(つまり、ユーザデータ関連情報390の記憶位置)にアドレス情報393として物理的に複写することを含む。なお、アドレス情報373はその全てが複写される必要はなく、アドレス情報373のうちユーザデータ371の記憶位置を示す一部分のみが複写されてもよい。すなわち、ユーザデータの論理的な複写では、ハンドオーバ前のベアラのダウンリンク・ユーザデータ371及びその格納領域(e.g. リングバッファ)がハンドオーバ後のベアラのために再利用される。
なお、記憶領域管理部304は、ダウンリンク・ユーザデータ371の記憶位置を示すアドレス情報373の一部分だけでなく、アドレス情報373の他の部分(つまり、ユーザデータ管理情報372の記憶位置を示す部分)も物理的に複写してもよい。これに代えて、記憶領域管理部304は、複写されたアドレス情報393の一部分(つまり、ユーザデータ371の記憶位置を示す部分)によって指定されるダウンリンク・ユーザデータ371に関するユーザデータ管理情報392を新たに生成するとともに、生成されたユーザデータ管理情報392の記憶領域303内での記憶位置を示すアドレス情報393の残りの部分をさらに生成してもよい。
図8は、記憶領域303に記憶されている無線端末20に送信されるべきダウンリンク・ユーザデータの論理的複写を記憶領域管理部304により実施する動作の一例を示している。制御ユニット30は、図3に記載されるステップS102の処理を実施した場合、その直後に図8に記載の動作を実行してもよい。
図8を参照すると、図6のステップS301〜302が省略され、新たにステップS401〜ステップS402が追加されている。以下では、追加されたステップS401〜ステップS402の動作について説明する。
記憶領域管理部304は、ハンドオーバ前に無線端末20の各ベアラで管理されていたダウンリンク・ユーザデータに関するアドレス情報を記憶領域303内の元の領域から他の領域に物理的に複写する(ステップS401)
次いで、記憶領域管理部304は、当該複写されたアドレス情報によって指定される場所に記憶されているユーザデータに関するユーザデータ管理情報を生成し、さらに当該ユーザデータ管理情報の記憶領域303内での記憶位置を示すアドレス情報を生成する。そして、記憶領域管理部304は、複写されたアドレス情報及びそれにより指定されるユーザデータ、並びに生成されたユーザデータ管理情報及びそのアドレス情報を、ハンドオーバ後の各ベアラにおけるユーザデータ関連情報として管理する(ステップS402)。
尚、既に述べたように、ステップS402では、記憶領域管理部304は、ハンドオーバ前のベアラで管理された無線端末20のユーザデータに関するアドレス情報だけでなく、無線端末20のユーザデータ管理情報に関するアドレス情報も物理的に複写してもよい。
<第2の実施形態>
本実施形態では、図18に示されているようなL2 C−RANを想定する。本実施形態に係る制御ユニットは、第1の実施形態に係る制御ユニット30と同様に、1つの無線局内の第1の無線ユニットから第2の無線ユニットへの無線端末のハンドオーバが実施される場合に、制御ユニット内の記憶領域において当該無線端末に送信されるべきダウンリンク・ユーザデータを物理的又は論理的に複写するよう動作する。さらに、本実施形態に係る制御ユニットは、当該ハンドオーバにおいて、第1の無線ユニットが管理する第1の伝送路(無線インターフェース)におけるユーザデータの送受信に関する第1の確認応答(HARQ確認応答)の情報を用いて、物理的又は論理的な複写に先立って、制御ユニット内の記憶領域に記憶されているユーザデータ関連情報を更新するよう動作する。
図9は、本実施形態に係る無線通信システム2の構成例を示す機能ブロック図である。第1の実施形態と同様に、無線通信システム2は、無線局50及び無線端末20を含む。無線局50は、制御ユニット52及び、当該制御ユニット52により管理される無線ユニット54−1及び54−2を含む複数の無線ユニット54を含む。制御ユニット52は、第2の伝送路である無線局50の内部インターフェース56(通信インターフェース)を介して各無線ユニット54と通信可能に接続されている。制御ユニット52は、第1の実施形態における制御ユニット30と比較して、記憶領域管理部304の代わりに記憶領域管理部524を備える。以下では、記憶領域管理部524について説明する。
記憶領域管理部524は、記憶領域管理部304と同様に、制御ユニット52内の記憶領域303においてダウンリンク・ユーザデータを物理的又は論理的に複写するよう動作する。記憶領域管理部524は、さらに、制御ユニット52から内部インターフェース(第2の伝送路)56を介して各無線ユニット54へ送信された無線端末20のダウンリンク・ユーザデータに関する情報を管理する。一例では、記憶領域管理部524により管理されるダウンリンク・ユーザデータに関する情報は、当該ユーザデータの送信に割り当てられたHARQプロセス番号を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、記憶領域管理部524により管理されるダウンリンク・ユーザデータに関する情報は、当該ユーザデータに対応するPDCP Service Data Unit(SDU)のシーケンス番号(SN)、当該ユーザデータに対応するPDCP Protocol Data Unit(PDU)のSN、当該ユーザデータに対応するRLC PDUのSN、又は第2の伝送路56において当該ユーザデータを識別するための新たに定義された識別子(例えば、MAC SDUのシーケンス番号)を含んでもよい。尚、これらのSNを用いる場合、制御ユニット52は、当該ユーザデータに対応する当該SNを無線ユニット54に通知する。一例として、当該SNは、第2の伝送路56を介して無線ユニット54に送信されるユーザデータの信号にピギーバッグされてもよい。同様に、第2の伝送路56において当該ユーザデータを識別するための新たな識別子もユーザデータの信号にピギーバックされてもよい。
さらにまた、記憶領域管理部524は、1つの無線局50内の無線ユニット54−1から無線ユニット54−2へ無線端末20がハンドオーバする際に、無線ユニット54−1に対し、第1の確認応答(HARQ確認応答)に関する情報を送信するよう要求する。さらに、記憶領域管理部524は、無線ユニット54−1から送信された当該第1の確認応答に関する情報を用いて、記憶領域303に記憶されている当該ダウンリンク・ユーザデータ関連情報を更新する。なお、第1の確認応答(HARQ確認応答)は、当該無線端末20に関するダウンリンク・ユーザデータの第1の伝送路(無線インターフェース)58における確認応答である。第1の確認応答に関する情報は、例えば、第1の確認応答の結果(ACKnowledge(ACK)かNegative ACKnowledge(NACK)か)を示す情報、又は第1の確認応答の結果に関連付けられたユーザデータに関する情報(例えば、HARQプロセス番号、RLC SN、PDCP SN)を含む。
無線ユニット54−1は、無線ユニット動作部541、記憶領域542、及び記憶領域管理部543を含む。なお、無線ユニット54−2及び図示されていない他の無線ユニット54も、無線ユニット54−1と同様に構成されてもよい。
無線ユニット動作部541は、アナログRF信号処理を行う機能、レイヤ1信号処理を行う機能、及びレイヤ2信号処理のうちMACのHARQ処理を行う機能(HARQ entity)を有する。更に、無線ユニット動作部541は、L2 C−RANにおける無線ユニットが備える機能を有してもよい。
記憶領域542は、制御ユニット52から第2の伝送路56を介して到着する無線端末20のダウンリンク・ユーザデータと、当該ダウンリンク・ユーザデータに関するHARQプロセス管理情報を記憶する。
記憶領域管理部543は、記憶領域542に保持される無線端末20のユーザデータ関連情報を管理する。更に、記憶領域管理部543は、記憶領域542を参照し、制御ユニット52から要求された無線端末20のユーザデータに関する第1の確認応答に関する情報を送信するよう動作する。記憶領域管理部543は、当該情報に関する信号を新たに生成し、第2の伝送路56を介して制御ユニット52に送信してもよい。記憶領域管理部543は、当該無線端末20のHARQプロセス毎の当該情報をそれぞれが包含している複数の信号を生成して送信してもよいし、当該無線端末20の複数のHARQプロセスの当該情報を包含している1つの信号を生成して送信してもよい。この場合、第1の確認応答に関する情報は、HARQプロセス番号順にACKとNACKを表示した(例えば、ビットマップ形式)情報であってもよい。これに代えて、当該情報は、ACKのHARQプロセス番号の集合とNACKのHARQプロセス番号の集合にまとめられた情報であってもよい。これに代えて、当該情報は、ACKのHARQプロセス番号の区間とNACKのHARQプロセス番号の区間にまとめられた情報であってもよい。さらにまたはこれに代えて、記憶領域管理部543は、第1の確認応答の結果がACKであったHARQプロセスに関する当該情報のみを送信してもよいし、第1の確認応答の結果がNACKであったHARQプロセスに関する当該情報のみを送信してもよい。
続いて以下では、1つの無線局50内の第1の無線ユニット54−1から第2の無線ユニット54−2に無線端末20がハンドオーバする場合に制御ユニット52によって行われるユーザデータ管理の動作手順について説明する。図10は、当該ハンドオーバが実施される無線端末20のユーザデータに関する第1の確認応答を制御ユニット52の記憶領域管理部524から第1の無線ユニット54−1に要求する動作の一例を示すフローチャートである。制御ユニット52は、図3に記載されるステップS102の処理を実施した場合、その直後に図10に記載の動作を実行してもよい。記憶領域管理部524は、無線ユニット54−1に対し、当該ハンドオーバが実施される無線端末20のユーザデータに関する第1の確認応答を要求する(ステップS501)。
図11は、第1の無線ユニット54−1から第2の無線ユニット54−2に無線端末20がハンドオーバする場合に、記憶領域303に記憶されている当該無線端末20のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を記憶領域303内の元の領域から異なる領域に記憶領域管理部524によって複写する動作を示している。制御ユニット52は、無線ユニット54−1から、当該無線端末20のユーザデータに関する第1の確認応答に関する情報を受信したことに応答して図11に記載の動作を実行してもよい。図11を参照すると、図4と比較して、ステップS601が新たに追加されている。以下では、追加されたステップS60の動作について説明する。
記憶領域管理部524は、無線ユニット54−1から受信した第1の確認応答に関する情報を用いて、ハンドオーバ前のベアラで管理されていたユーザデータ関連情報を更新する(ステップS601)。具体的には、記憶領域管理部524は、無線ユニット54−1による第1の伝送路58での送信が完了した(第1の確認応答の結果がACK(ACKnowledgement)となる)ダウンリンク・ユーザデータに関連するユーザデータ関連情報を記憶領域303から削除する。一例では、記憶領域管理部524は、無線ユニット54−1から受信したHARQ確認応答の結果がACKであったMAC SDUに対応するRLC PDUを記憶領域303から削除してもよい。また、このとき、当該RLC PDUに対応するRLC SDUの無線端末への送信が完了したと判定される(つまり、当該RLC SDUから生成されたRLC PDUの全てが削除された)場合、記憶領域管理部524は、当該RLC SDUと、そのRLC SDUに対応するPDCP PDUを記憶領域303から削除してもよい。
一方、記憶領域管理部524は、無線ユニット54−1による第1の伝送路58での送信が完了していない(つまり、第1の確認応答の結果がNACKであった)ユーザデータに関連するユーザデータ関連情報の少なくとも一部を、第1の実施形態で説明された方法のいずれかを用いて複写する(ステップS201)。言い換えると、記憶領域管理部524は、無線局50内の無線ユニット54−1から無線ユニット54−2にハンドオーバする無線端末20に関して記憶領域303に記憶されているダウンリンク・ユーザデータのうち、無線ユニット54−1による第1の伝送路58での送信が完了していないダウンリンク・ユーザデータのみを選択し、選択されたダウンリンク・ユーザデータを記憶領域303内で物理的に又は論理的に複写する。
既に述べたように、ダウンリンク・ユーザデータの物理的又は論理的な複写は、ユーザデータ関連情報の少なくとも一部の物理的な複写によって達成される。ユーザデータ関連情報は、ダウンリンク・ユーザデータ、ユーザデータ管理情報、及びアドレス情報を含む。ダウンリンク・ユーザデータの物理的な複写は、ダウンリンク・ユーザデータそれ自体を物理的に複写することを伴う。一方、ダウンリンク・ユーザデータの論理的な複写は、ダウンリンク・ユーザデータそれ自体は物理的に複写すること無く、ダウンリンク・ユーザデータの記億領域303内での記憶位置を示すアドレス情報を物理的に複写することを伴う。
以上に説明したように、本実施形態では、1つの無線局50内の無線ユニット54−1から無線ユニット54−2に無線端末20がハンドオーバする場合に、制御ユニット52は、ダウンリンク・ユーザデータの物理的又は論理的な複写に先立って、当該無線端末20からの第1の確認応答に関する無線ユニット54から受信した情報を用いて記憶領域303内のユーザデータを更新する。したがって、制御ユニット52内部で複写されるべきユーザデータを削減できる。
上述した本実施形態に係る無線局50の構成及び動作は適宜変更されることができる。例えば、上述の説明では、ハンドオーバが実施される無線端末20からの第1の確認応答の結果を用いて記憶領域303内のダウンリンク・ユーザデータを更新する例を示した。これに加えて、無線局50は、無線局50内の無線ユニット54から他の無線局へ無線端末20がハンドオーバする場合でも、当該ハンドオーバが実施される無線端末20からの第1の確認応答の結果を用いて、当該無線端末20に関して記憶領域303内に記憶されたダウンリンク・ユーザデータを更新してもよい。この場合、制御ユニット52は、図3のステップS101の後に図10のステップS501を実行し、次に、当該無線端末20のダウンリンク・ユーザデータに関する第1の確認応答に関する情報を受信したことに応答して図11のステップS601と同様の処理を実行し、その後、図3のステップS103を実行してもよい。
また、上述の説明では、無線ユニット54−1は、第1の確認応答に関する情報を含む信号を新たに生成し、これを制御ユニット52へ送信する例を示した。これに代えて、無線ユニット54−1は、無線端末20から無線局50へ送信されたデータに第1の確認応答に関する情報をピギーバックさせることにより、当該情報を制御ユニット52に送信してもよい。
<第3の実施形態>
一般的に、C−RANにおける制御ユニット(CU)と無線ユニット(RU)の間の通信インターフェース(第2の伝送路)は、ベンダ独自のインターフェースであることが想定される。しかし、例えばレイヤ2のMAC機能(又は、その一部)が無線ユニットに実装される場合、又は膨大な数の無線ユニットが利用される場合には、制御ユニットと無線ユニットが異なるベンダにより提供されることも想定される。そこで、制御ユニットと無線ユニットの間に新たにオープンインターフェースを規定することを考える。便宜上、以降ではCU−RU間通信インターフェースをIcインターフェースと呼ぶ。
図12及び図13は、本実施形態に係る制御ユニット(CU)62と無線ユニット(RU)64の間のUser Plane(UP)のプロトコルスタック及びControl Plane(CP)のプロトコルスタックをそれぞれ示している。UPプロトコルスタックはユーザデータの転送に用いられ、CPプロトコルスタックは制御情報の転送に用いられる。図12に示されたIc−Uインターフェースは、ICインターフェースに含まれるUser planeインターフェースを意味する。一方、図13に示されたIc−Cインターフェースは、ICインターフェースに含まれるControl planeインターフェース(シグナリングインターフェース)を意味する。
図12のUPプロトコルスタックにおいて、無線端末(UE)20は、通常のLTEと同じく、レイヤ1(PHY)機能、及び全てのレイヤ2プロトコル(MAC,RLC,PDCP)機能を有する。一方、無線ユニット(RU)64は、PHY機能、及びMAC機能の一部(MAC−sub)を有する。MAC−subは、例えば、HARQ entityを含む。制御ユニット(CU)62は、MACの残り機能(例えば、HARQ entityを除く全てのMAC機能)、並びにRLC及びPDCP機能を有する。
UPプロトコルスタックと同様に、図13のCPプロトコルスタックにおいて、無線端末(UE)20は、通常のLTEと同じく、PHY機能、MAC,RLC,及びPDCP機能、さらにRRC機能を有する。一方、無線ユニット(RU)64は、PHY機能、及びMAC機能の一部(例えば、HARQ entity)を有する。制御ユニット(CU)62は、MACの残り機能(例えば、HARQ entityを除く全てのMAC機能)、RLC及びPDCP機能、さらにRRC機能を有する。
尚、図12及び図13のプロトコルスタックは一例にすぎない。例えば、無線ユニット(RU)64は、MACレイヤの機能の全て、RLCレイヤの機能の一部又は全て、及びPDCPレイヤの機能の一部又は全てを有してもよい。さらに、図12のIc−Uインターフェースにおける情報の転送は、例えばGTPプロトコル、及びUser Datagram Protocl(UDP)/Internet Protocol(IP)プロトコルを使用してもよい。また、図13のIc−Cインターフェースにおける情報の転送は、例えばStream Control Transmission Protocol(SCTP)プロトコルを使用してもよいし、新たに規定されるプロトコル(例えば、Ic interface Application Protocol(IcAP)プロトコルと呼ぶ)を使用してもよい。
<第4の実施形態>
一般的に、Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(EUTRAN)とEvolved Packet Core(EPC)から構成されるモバイルネットワークにおける伝送路では、当該伝送路でのパケットロスや、外来ノイズによる伝送誤りなどの問題によりユーザデータのスループットが低下し、映像や音声などのストリーミングコンテンツの再生途絶などが発生する。したがって、モバイルネットワーク内又はアプリケーションレイヤにおいて当該スループット低下の問題への対処が必要となる。これは、C−RANの場合においても同様である。C−RANでは、制御ユニットと無線ユニットの間の伝送路(第2の伝送路)において発生するパケットロス及び伝送誤りがシステム特性へ影響を及ぼす可能性がある。特に、制御ユニットと無線ユニットの間の伝送路(第2の伝送路)における伝送誤りは、無線ユニットでは認識できない(無線端末にて初めて認識できる)ため、システム特性が大きく低下してしまう。
例えば、無線ユニットは、制御ユニットから第2の伝送路を介して送信されたダウンリンク・ユーザデータが到着しない場合や正しく受信できない場合、当該ダウンリンク・ユーザデータを認識できない。この場合、例えば、送信されたユーザデータの整合性が制御ユニットと無線ユニットとの間で取れなくなり、その後のダウンリンク・データ送信が不能になるなど、重度の通信障害問題に発展する可能性がある。特に、制御ユニットと無線ユニットの間の伝送路(第2の伝送路)が無線インターフェースの場合、パケットロスや伝送誤りが発生する確率が高いため、上述の問題は深刻なものとなる。
そこで、本実施形態では、無線ユニットは、制御ユニットと無線ユニットの間の伝送路(第2の伝送路)でのダウンリンク・ユーザデータの受信に関する第2の確認応答を実施する。そして、制御ユニットは、当該第2の確認応答に関する情報を用いて当該第2の伝送路での送信に失敗したと判定されたダウンリンク・ユーザデータを再送する。ここで、第2の確認応答に関する情報は、例えば、無線ユニット(RU)が第2の伝送路を介して制御ユニット(CU)からユーザデータを正常に受信したことを示す情報(これを単に第2の確認応答とも呼ぶ)、RUがCUからユーザデータを正常に受信できなかったことを示す情報、若しくは第2の確認応答に対応するユーザデータに関する情報(例えば、HARQプロセス番号)、又はこれらの組み合せを含んでもよい。
図14は、本実施形態に係る無線通信システム4の構成例を示す機能ブロック図である。第1の実施形態と同様に、無線通信システム4は、無線局70及び無線端末20を含む。無線局70は、制御ユニット72及び、当該制御ユニット72により管理される無線ユニット74−1及び74−2を含む複数の無線ユニット74を含む。制御ユニット72は、第2の伝送路である無線局70の内部インターフェース76(通信インターフェース)を介して各無線ユニット74と通信可能に接続されている。
制御ユニット72は、第2の実施形態における制御ユニット52と比較して、記憶領域管理部524の代わりに記憶領域管理部724を備える。以下では、記憶領域管理部724について説明する。
記憶領域管理部724は、記憶領域管理部524と同様に、制御ユニット72から内部インターフェース(第2の伝送路)76を介して各無線ユニット74へ送信された無線端末20のダウンリンク・ユーザデータに関する情報を管理する。さらに、記憶領域管理部724は、当該ダウンリンク・ユーザデータに関する情報の管理において、当該ユーザデータの送信に割り当てられたHARQプロセス番号だけでなく、当該ユーザデータが無線ユニット74へ送信された時刻も管理する。
さらにまた、記憶領域管理部724は、第2の伝送路76でのダウンリンク・ユーザデータの送信にAutomatic Repeat−Request(ARQ)を適用する。すなわち、記憶領域管理部724は、制御ユニット72から第2の伝送路76を介して各無線ユニット74へ送信された無線端末20のユーザデータを再送できるよう構成されている。例えば、記憶領域管理部724は、当該ユーザデータが無線ユニット74へ送信された時刻から所定時間が経過するまでに、第2の確認応答に関する情報を無線ユニット74から受信しなかったことに応じて第2の伝送路76におけるダウンリンク・ユーザデータ送信に失敗したと判定し、当該ユーザデータを再送する。なお、既に述べたように、第2の確認応答は、第2の伝送路76におけるユーザデータの受信に関する無線ユニット74から制御ユニット72への確認応答である。
無線ユニット74は、第2及び第3の実施形態で説明された無線ユニット54及び64と同様に、第1の伝送路(無線インターフェース)78でのダウンリンク・ユーザデータ送信に関する第1の確認応答(HARQ確認応答)を無線端末20から受信し、第1の確認応答に関する情報を制御ユニット72に送信するよう動作する。さらに、無線ユニット74は、第2の確認応答を実施するよう動作する。図14に示されるように、無線ユニット74は、第2の実施形態における無線ユニット54と比較して、記憶領域管理部543の代わりに記憶領域管理部743を備える。以下では、記憶領域管理部743について説明する。
記憶領域管理部743は、第2の確認応答を実施する。一例において、記憶領域管理部743は、無線ユニット74から第2の伝送路76を介してダウンリンク・ユーザデータを正常に受信した場合、当該ダウンリンク・ユーザデータに関するACKを示す情報を制御ユニット72に送信してもよい。尚、当該ACKを示す情報は、当該ユーザデータを特定するために、当該ユーザデータの送信に割り当てられたHARQプロセス番号を含んでもよい。記憶領域管理部743は、当該ACKを示す情報に関する信号を新たに生成し、第2の伝送路76を介して制御ユニット72に送信してもよい。記憶領域管理部743は、第2の伝送路76を介して無線端末20のユーザデータを受信する度に、ユーザデータ毎のACKを示す情報を制御ユニット72に送信してもよい。これに代えて、記憶領域管理部743は、所定の時間周期で、当該時間内に受信した全てのユーザデータに関してACKを示す情報を制御ユニット72に送信してもよい。
続いて以下では、第2の伝送路76でのダウンリンク・ユーザデータ送信に関して行われるARQ手順の具体例について説明する。図15は、無線ユニット74の記憶領域管理部743において第2の確認応答を実施する動作を示している。無線ユニット74は、制御ユニット72から第2の伝送路76を介して無線端末20のユーザデータを受信する度に、図15に記載の動作を実行してもよい。記憶領域管理部743は、制御ユニット72から第2の伝送路76を介して到着したダウンリンク・ユーザデータに対するACKを示す情報を、制御ユニット72に送信する(ステップS701)。その後、記憶領域管理部743は、図15の処理を終了する。
図16は、制御ユニット72の記憶領域管理部724がダウンリンク・ユーザデータを第2の伝送路76において再送する動作を示している。制御ユニット72は、所定周期毎に図16に記載の動作を実行してもよい。一例として、制御ユニット72は、1[ミリ秒]毎に図16の動作を実行してもよい。図16の動作は、1[ミリ秒]よりも短い周期で実行されてもよく、また、1[ミリ秒]よりも長い周期で実行されてもよい。
始めに、記憶領域管理部724は、以下の数式(1)を満たすか否かを判定する(ステップS801)。
T>T+Toffset (1)
数式(1)において、Tは、現在時刻である。Nは、制御ユニット72から第2の伝送路76を介して無線ユニット74へ送信された後、第2の確認応答に関する情報を受信していないダウンリンク・ユーザデータの送信に割り当てられたHARQプロセス番号である。Tは、HARQプロセス番号Nが割り当てられたユーザデータが制御ユニット72から第2の伝送路76を介して無線ユニット74へ送信された時刻である。また、Toffsetはオフセットである。Toffsetは、例えば8[ミリ秒]でもよいし、これより長くても短くてもよい。
数式(1)を満たす場合(ステップS801,YES)、記憶領域管理部724は、HARQプロセス番号Nが割り当てられたダウンリンク・ユーザデータの第2の伝送路76における送信が失敗したと判定し、当該ユーザデータを無線ユニット74へ再送する(ステップS802)。次いで、記憶領域管理部724は、以下の数式(2)を用いてTを更新する(ステップS803)。
=T (2)
一方、数式(1)を満たさない場合(ステップS801,NO)、記憶領域管理部724は、HARQプロセス番号Nが割り当てられたユーザデータを再送しない。
記憶領域管理部724は、上記処理を、制御ユニット72から第2の伝送路76を介して無線ユニット74へ送信されてから、第2の確認応答に関する情報を受信していないユーザデータの全てに対して行う。その後、記憶領域管理部724は、図16の処理を終了する。
以上に説明したように、実施形態では、無線ユニット74は、第2の伝送路76において、ダウンリンク・ユーザデータの受信に関する第2の確認応答を実施する。そして、制御ユニット72は、第2の伝送路76における送信に失敗したと判定されたダウンリンク・ユーザデータを再送する。したがって、第2の伝送路76におけるパケットロスの発生を回避できる。
上述した本実施形態に係る無線局70の構成及び動作は適宜変更されることができる。例えば、上述の説明では、ダウンリンク・ユーザデータが無線ユニット74へ送信された時刻から所定時間が経過するまでに、無線ユニット74から第2の確認応答に関する情報が制御ユニット72において受信されなかった場合、制御ユニット72が当該ダウンリンク・ユーザデータを再送する例を示した。さらに又はこれに代えて、無線ユニット74は、当該ダウンリンク・ユーザデータを正常に受信できなかった場合、NACKを示す情報を制御ユニット72に送信してもよい。制御ユニット72は、無線ユニット74から当該NACKを示す情報を受信したことに応答して当該ダウンリンク・ユーザデータを再送してもよい。尚、当該ユーザデータを受信できなかったことの検出方法として、第2の伝送路76におけるダウンリンク・ユーザデータの送信に使用されるパケットのヘッダに連続番号(Packet Sequence Number:PSN)を付加し、当該PSNが欠落しているか否かで検出する方法が考えられる。この場合、無線ユニット74は、PSNが欠落していることを検出した場合に、当該欠落PSNの情報を制御ユニット72に送信するようにしてもよい。或いは、制御ユニット72及び無線ユニット74は、OSI基本参照モデルにおけるレイヤ4のTCPの再送制御を用いてもよい。
また、上述の説明では、無線ユニット74が第2の確認応答に関する情報を含む信号を新たに生成し、これを制御ユニット72へ送信する例を示した。これに代えて、無線ユニット74は、無線端末20から無線局70へ送信されたアップリンク・データを制御ユニットに送信するパケットに第2の確認応答をピギーバックさせることにより、第2の確認応答を制御ユニット72に送信してもよい。
また、本実施形態で説明された第2の確認応答を用いた再送制御は、無線端末20のダウンリンク・ユーザデータだけでなく、第2の伝送路76を介して送信される他のデータ(例えば、制御メッセージ)に適用されてもよい。
また、本実施形態に係る無線通信システム4は、図17に示すようなCPRI C―RANであってもよいし、図18に示すようなL2 C−RANであってもよいし、その他のC−RANであってもよい。
<その他の実施形態>
第1〜第4の実施形態は、適宜組み合わされてもよい。
第1〜第4の実施形態は、主にLTEシステムに関する具体例を用いて説明を行った。しかしながら、第1〜第4の実施形態は、UMTS及びGSMなどの他の無線通信システムであってもよい。
第1〜第4の実施形態で説明された制御ユニット及び無線ユニットの動作は、少なくとも1つのプロセッサ(e.g. マイクロプロセッサ、Micro Processing Unit(MPU)、Central Processing Unit(CPU))を含むコンピュータにプログラムを実行させることによって実現されてもよい。具体的には、フローチャート等を用いて説明された第1〜第4の実施形態に係る制御ユニット又は無線ユニットに関するアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムをコンピュータに供給すればよい。
このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、Programmable ROM(PROM)、Erasable PROM(EPROM)、フラッシュROM、Random Access Memory(RAM))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
さらに、上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本件発明の範囲内において当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
無線端末に第1の伝送路を介してダウンリンク・ユーザデータを送信するよう各々構成された複数の第1のパートと、
前記複数の第1のパートから物理的に分離して配置可能であり、前記複数の第1のパートの各々と第2の伝送路を介して通信するよう構成され、前記ダウンリンク・ユーザデータを管理するために使用される記憶領域を備える第2のパートと、
前記複数の第1のパートのうちの1つから別の1つに前記無線端末の接続先が変更される場合に、前記接続先の変更前に使用される第1のベアラでの第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のために前記記憶領域に記憶されている第1のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を前記記憶領域内の異なる領域に複写し、前記接続先の変更後に使用される第2のベアラでの前記第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のための第2のユーザデータ関連情報として前記複写された情報を使用するユーザデータ管理手段と、
を備える無線局。
(付記2)
前記第1のユーザデータ関連情報の前記少なくとも一部は、前記第1のダウンリンク・ユーザデータそれ自体を含む、
付記1に記載の無線局。
(付記3)
前記第1のユーザデータ関連情報の前記少なくとも一部は、前記第1のダウンリンク・ユーザデータを含まず、
前記ユーザデータ管理手段は、前記第1のベアラでの送信のために前記記憶領域に記憶されている前記第1のダウンリンク・ユーザデータを前記第2のベアラでの送信のために再利用する、
付記1に記載の無線局。
(付記4)
前記第1のユーザデータ関連情報の前記少なくとも一部は、前記第1のダウンリンク・ユーザデータの前記記憶領域内での記憶位置を示すアドレス情報を含む、
付記3に記載の無線局。
(付記5)
前記ユーザデータ管理手段は、前記第2のベアラが設定される前に、前記第1のユーザデータ関連情報の複写を実行する、
付記1〜4のいずれか1項に記載の無線局。
(付記6)
前記ユーザデータ管理手段は、前記第2のベアラが設定された後に、前記第1のユーザデータ関連情報のうち前記第1のベアラでのみ使用される情報を削除する、
付記1〜5のいずれか1項に記載の無線局。
(付記7)
前記複数の無線ユニットの各々は、前記第1の伝送路において、ユーザデータの送信に関する第1の確認応答を前記無線端末から受信するよう構成され、
前記ユーザデータ管理手段は、前記第2のベアラを設定する場合に、前記第1の確認応答に基づいて前記第1のユーザデータ関連情報を更新する、
付記1〜6のいずれか1項に記載の無線局。
(付記8)
前記ユーザデータ管理手段は、前記第1の伝送路において送信が完了したダウンリンク・ユーザデータに対応する情報を前記第1のユーザデータ関連情報から削除する、
付記7に記載の無線局。
(付記9)
前記複数の無線ユニットの各々ユニットは、前記第2の伝送路でのダウンリンク・ユーザデータの受信に関する第2の確認応答を実施するよう構成され、
前記ユーザデータ管理手段は、前記第2の確認応答に関する情報を用いて送信に失敗したと判定されたダウンリンク・ユーザデータを前記第2の伝送路において再送する、
付記1〜8のいずれか1項に記載の無線局。
(付記10)
前記ユーザデータ管理手段は、前記第2の伝送路でダウンリンク・ユーザデータが送信されてから所定時間内に前記第2の確認応答を受信しないことに基づいて、前記第2の伝送路における送信失敗を判定する、
付記9に記載の無線局。
(付記11)
前記ユーザデータ管理手段は、前記第2の確認応答がNegative Acknowledge(NACK)を示すことに基づいて、前記第2の伝送路における送信失敗を判定する、
付記9に記載の無線局。
(付記12)
前記第2のパートは、前記複数の第1のパートのいずれかから前記無線局とは異なる他の無線局に前記無線端末の接続先を変更する場合に、前記記憶領域に記憶されている前記無線端末の第3のダウンリンク・ユーザデータを、第3の伝送路を介して前記他の無線局に送信するよう構成され、
前記第3のダウンリンク・ユーザデータは、前記第3のダウンリンク・ユーザデータに関するユーザデータ関連情報を前記他の無線局内において生成するために使用される、
付記1〜11のいずれか1項に記載の無線局。
(付記13)
無線局により行われるユーザデータ管理方法であって、
前記無線局は、
無線端末に第1の伝送路を介してダウンリンク・ユーザデータを送信するよう各々構成された複数の第1のパートと、
前記複数の第1のパートから物理的に分離して配置可能であり、前記複数の第1のパートの各々と第2の伝送路を介して通信するよう構成され、前記ダウンリンク・ユーザデータを管理するために使用される記憶領域を備える第2のパートと、
を備え、
前記ユーザデータ管理方法は、
前記複数の第1のパートのうちの1つから別の1つに前記無線端末の接続先が変更される場合に、前記接続先の変更前に使用される第1のベアラでの第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のために前記記憶領域に記憶されている第1のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を前記記憶領域内の異なる領域に複写し、前記接続先の変更後に使用される第2のベアラでの前記第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のための第2のユーザデータ関連情報として前記複写された情報を使用すること、
を備える、ユーザデータ管理方法。
(付記14)
無線端末と、
付記1〜10のいずれか1項に記載の無線局と、
を備える無線通信システム。
(付記15)
無線局により行われるユーザデータ管理方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記無線局は、
無線端末に第1の伝送路を介してダウンリンク・ユーザデータを送信するよう各々構成された複数の第1のパートと、
前記複数の第1のパートから物理的に分離して配置可能であり、前記複数の第1のパートの各々と第2の伝送路を介して通信するよう構成され、前記ダウンリンク・ユーザデータを管理するために使用される記憶領域を備える第2のパートと、
を備え、
前記ユーザデータ管理方法は、
前記複数の第1のパートのうちの1つから別の1つに前記無線端末の接続先が変更される場合に、前記接続先の変更前に使用される第1のベアラでの第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のために前記記憶領域に記憶されている第1のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を前記記憶領域内の異なる領域に複写し、前記接続先の変更後に使用される第2のベアラでの前記第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のための第2のユーザデータ関連情報として前記複写された情報を使用すること、
を含む、プログラム。
(付記16)
無線端末に第1の伝送路を介してダウンリンク・ユーザデータを送信するよう各々構成された複数の第1のパートと、
前記複数の第1のパートから物理的に分離して配置可能であり、前記複数の第1のパートの各々と第2の伝送路を介して通信するよう構成され、前記ダウンリンク・ユーザデータを管理するために使用される記憶領域を備える第2のパートとを有し、
前記第2のパートは、前記複数の第1のパートのいずれかから前記無線局とは異なる他の無線局に前記無線端末の接続先を変更する場合に、前記記憶領域に記憶されている前記無線端末のダウンリンク・ユーザデータを、第3の伝送路を介して前記他の無線局に送信し、
前記複数の第1のパートのうちの1つから別の1つに前記無線端末の接続先を変更する場合に、前記記憶領域に記憶されている前記無線端末のダウンリンク・ユーザデータの前記第3の伝送路を介した他の無線局への送信を抑止する、無線局。
10、50、70 無線局
20 無線端末
30、52、62、72 制御ユニット
40−1、40−2、54、64、74 無線ユニット
45 上位ネットワーク
56、66−1、66−2、76 CU−RU間インターフェース
58、68、78 無線インターフェース
301 制御ユニット動作部
302 ユーザデータ処理方法決定部
303 記憶領域
304 記憶領域管理部
330、370 ハンドオーバ前のベアラで管理されるユーザデータ管理情報
350、390 ハンドオーバ後のベアラで管理されるユーザデータ管理情報

Claims (10)

  1. 無線端末に第1の伝送路を介してダウンリンク・ユーザデータを送信するよう各々構成された複数の第1のパートと、
    前記複数の第1のパートから物理的に分離して配置可能であり、前記複数の第1のパートの各々と第2の伝送路を介して通信するよう構成され、前記ダウンリンク・ユーザデータを管理するために使用される記憶領域を備える第2のパートと、
    前記複数の第1のパートのうちの1つから別の1つに前記無線端末の接続先が変更される場合に、前記接続先の変更前に使用される第1のベアラでの第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のために前記記憶領域に記憶されている第1のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を前記記憶領域内の異なる領域に複写し、前記接続先の変更後に使用される第2のベアラでの前記第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のための第2のユーザデータ関連情報として前記複写された情報を使用するユーザデータ管理手段と、
    を備える無線局。
  2. 前記第1のユーザデータ関連情報の前記少なくとも一部は、前記第1のダウンリンク・ユーザデータそれ自体を含む、
    請求項1に記載の無線局。
  3. 前記第1のユーザデータ関連情報の前記少なくとも一部は、前記第1のダウンリンク・ユーザデータを含まず、
    前記ユーザデータ管理手段は、前記第1のベアラでの送信のために前記記憶領域に記憶されている前記第1のダウンリンク・ユーザデータを前記第2のベアラでの送信のために再利用する、
    請求項1に記載の無線局。
  4. 前記第1のユーザデータ関連情報の前記少なくとも一部は、前記第1のダウンリンク・ユーザデータの前記記憶領域内での記憶位置を示すアドレス情報を含む、
    請求項3に記載の無線局。
  5. 前記ユーザデータ管理手段は、前記第2のベアラが設定される前に、前記第1のユーザデータ関連情報の複写を実行する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線局。
  6. 前記ユーザデータ管理手段は、前記第2のベアラが設定された後に、前記第1のユーザデータ関連情報のうち前記第1のベアラでのみ使用される情報を削除する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線局。
  7. 前記複数の無線ユニットの各々は、前記第1の伝送路において、ユーザデータの送信に関する第1の確認応答を前記無線端末から受信するよう構成され、
    前記ユーザデータ管理手段は、前記第2のベアラを設定する場合に、前記第1の確認応答に基づいて前記第1のユーザデータ関連情報を更新する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の無線局。
  8. 無線局により行われるユーザデータ管理方法であって、
    前記無線局は、
    無線端末に第1の伝送路を介してダウンリンク・ユーザデータを送信するよう各々構成された複数の第1のパートと、
    前記複数の第1のパートから物理的に分離して配置可能であり、前記複数の第1のパートの各々と第2の伝送路を介して通信するよう構成され、前記ダウンリンク・ユーザデータを管理するために使用される記憶領域を備える第2のパートと、
    を備え、
    前記ユーザデータ管理方法は、
    前記複数の第1のパートのうちの1つから別の1つに前記無線端末の接続先が変更される場合に、前記接続先の変更前に使用される第1のベアラでの第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のために前記記憶領域に記憶されている第1のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を前記記憶領域内の異なる領域に複写し、前記接続先の変更後に使用される第2のベアラでの前記第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のための第2のユーザデータ関連情報として前記複写された情報を使用すること、
    を備える、ユーザデータ管理方法。
  9. 無線端末と、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の無線局と、
    を備える無線通信システム。
  10. 無線局により行われるユーザデータ管理方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
    前記無線局は、
    無線端末に第1の伝送路を介してダウンリンク・ユーザデータを送信するよう各々構成された複数の第1のパートと、
    前記複数の第1のパートから物理的に分離して配置可能であり、前記複数の第1のパートの各々と第2の伝送路を介して通信するよう構成され、前記ダウンリンク・ユーザデータを管理するために使用される記憶領域を備える第2のパートと、
    を備え、
    前記ユーザデータ管理方法は、
    前記複数の第1のパートのうちの1つから別の1つに前記無線端末の接続先が変更される場合に、前記接続先の変更前に使用される第1のベアラでの第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のために前記記憶領域に記憶されている第1のユーザデータ関連情報の少なくとも一部を前記記憶領域内の異なる領域に複写し、前記接続先の変更後に使用される第2のベアラでの前記第1のダウンリンク・ユーザデータの送信のための第2のユーザデータ関連情報として前記複写された情報を使用すること、
    を含む、プログラム。
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