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JP2017064300A - カッター - Google Patents

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JP2017064300A
JP2017064300A JP2015196677A JP2015196677A JP2017064300A JP 2017064300 A JP2017064300 A JP 2017064300A JP 2015196677 A JP2015196677 A JP 2015196677A JP 2015196677 A JP2015196677 A JP 2015196677A JP 2017064300 A JP2017064300 A JP 2017064300A
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Abstract

【課題】ブレードの破損を抑制するとともに、切断終了時に確実にブレードを筐体内部に自動的に収納することが可能なカッターを提供する。【解決手段】カッターは、筐体と、ブレードスライダ6と、ガード保護部11と、アクチュエータ7と、第1弾性部材4と、係止機構とを備える。ガード保護部11は、ブレードスライダ6に接続され、ブレード5に隣接するとともにブレード5に対して変位可能に配置される。第1弾性部材4は、ブレードスライダを引込位置側に付勢する。係止機構は、アクチュエータ7を移動させることで、ブレードスライダ6を押出位置に位置させた係止状態に保持可能である。係止機構は、ブレードスライダ6が押出位置に位置する状態で、ブレード5により被切断物を切断するときにガード保護部11が被切断物と接触してブレード5に対して相対的に変位することに起因して、係止状態を解除することが可能である。【選択図】図2

Description

この発明は、カッターに関し、より特定的には、切断の終了時にブレードが筐体内部に自動的に収納されるカッターに関する。
従来、切断終了時にブレードが自動的に筐体内部に収納されるカッターが知られている(たとえば、特開2007−325663号公報参照)。特開2007−325663号公報では、ブレードの刃先が被切断物に押し込まれることにより、ブレード自体が被切断物からの反力によって筐体の長手方向に対して直交する方向にわずかに回転する。当該ブレードの回転によってブレードの固定が解除され、ブレードが被切断物から離れた時に自動的にブレードが筐体の内部に引き込まれる。
特開2007−325663号公報
しかし、上述した従来のカッターでは、被切断物の硬度があまり高くない場合などには被切断物からブレードに対する反力が小さく、ブレードを十分回転しない場合があった。この場合、ブレードの固定を解除することができず、切断終了時にブレードが筐体の内部に自動的に引き込まれるという動作ができないことがあった。
また、上述した従来のカッターでは、筐体から突出したブレードは、当該突出した部分全体が露出した状態であって、ブレードが他の部材などに接触して破損するといった事故を防止する対策は特に施されていなかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、ブレードの破損を抑制するとともに、切断終了時に確実にブレードを筐体内部に自動的に収納することが可能なカッターを提供することである。
本発明に従ったカッターは、筐体と、ブレードスライダと、ガード保護部と、アクチュエータと、第1弾性部材と、係止機構とを備える。ブレードスライダは、筐体の内部に配置される。ブレードスライダは、ブレードを保持するとともに、ブレードが筐体の内部に位置する引込位置とブレードの少なくとも一部が筐体の外部に位置する押出位置との間で移動可能である。ガード保護部は、ブレードスライダに接続され、ブレードに隣接するとともにブレードに対して変位可能に配置される。アクチュエータは、筐体の外周側に配置され、ブレードスライダを引込位置から押出位置に移動させるためのものである。第1弾性部材は、ブレードスライダを引込位置側に付勢する。係止機構は、アクチュエータを移動させることで、ブレードスライダを押出位置に位置させた係止状態に保持可能である。さらに、係止機構は、ブレードスライダが押出位置に位置する状態で、ブレードにより被切断物を切断するときにガード保護部が被切断物と接触してブレードに対して相対的に変位することに起因して、係止状態を解除することが可能である。係止機構は、アクチュエータの表面から筐体の内部に突出するアクチュエータ係止部と、ブレードスライダに接続されるとともに、ガード保護部と連動してブレードスライダに対して相対的に移動可能なガード係止部とを含む。アクチュエータ係止部が引込位置側から押出位置側に向けてガード係止部を押圧することにより、ブレードスライダは押出位置に移動される。係止機構は、アクチュエータ係止部がガード係止部を押圧した状態でアクチュエータ係止部の位置を固定することにより、ブレードスライダを押出位置に位置させた係止状態に保持する。係止機構は、ガード保護部がブレードに対して相対的に変位した場合に、ガード保護部と連動してガード係止部がアクチュエータ係止部に対して相対的に移動することにより、アクチュエータ係止部がガード係止部を押圧した状態を解消可能に構成されている。
本発明によれば、ブレードの破損を抑制するとともに、切断終了時に確実にブレードを筐体内部に自動的に収納することが可能なカッターを得られる。
本発明の実施の形態1に係るカッターの模式図である。 図1に示したカッターの展開模式図である。 図1に示したカッターの展開模式図である。 図1に示したカッターの動作を説明するための模式図である。 図4に示したカッターの部分断面模式図である。 図5の線分VI−VIにおける断面模式図である。 図1に示したカッターの動作を説明するための模式図である。 図7に示したカッターの部分断面模式図である。 図1に示したカッターの動作を説明するための模式図である。 図1に示したカッターの動作を説明するための模式図である。 図1に示したカッターの動作を説明するための模式図である。 図1に示したカッターの動作を説明するための模式図である。 図1に示したカッターの動作を説明するための模式図である。 図1に示したカッターの動作を説明するための模式図である。 図1に示したカッターの変形例を説明しるための断面模式図である。 本発明の実施の形態2に係るカッターの展開模式図である。 本発明の実施の形態2に係るカッターの展開模式図である。 図16に示したカッターの動作を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態3に係るカッターの展開模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
<カッターの構成>
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るカッター100は、下ハウジング1と上ハウジング2とキャップ13とからなる筐体と、ブレード5と、ブレードスライダ6と、ガード保護部11と、アクチュエータ7と、第1弾性部材4と、係止機構と、第2弾性部材8とを主に備える。下ハウジング1と上ハウジング2とを重ねて本体部とし、当該本体部の内部に上述したブレードスライダ6などが配置される。本体部の一方端には開口部が形成されており、当該開口部を塞ぐように、キャップ13が本体部に接続されることにより筐体が構成される。
ブレードスライダ6は、筐体の内部に配置される。ブレードスライダ6は、ブレード5を保持するとともに、ブレード5が筐体の内部に位置する引込位置とブレード5の少なくとも一部が筐体の外部に位置する押出位置との間で移動可能である。ブレードスライダ6が押出位置にある場合、ブレード5の一部はキャップ13に形成された開口部から筐体の外部に突出した状態となる。ガード保護部11は、ブレードスライダ6に接続される。ガード保護部11はブレード5に隣接するとともにブレード5に対して変位可能に配置される。ガード保護部11は、ブレード5とともに筐体の外部に突出可能になっている。ガード保護部11と、当該ガード保護部11に接続され引込位置側に延びる延在部3と、当該延在部3の引込位置側の端部に形成されたガード係止部9とからガード部材が構成される。
ガード部材は、延在部3に形成されたガード連結部10においてブレードスライダ6と接続されている。ガード連結部10は開口部を有する。ブレードスライダ6には、ガード連結部10と対向する位置にスライダ凸部14が形成されている。スライダ凸部14がガード連結部10の開口部に挿入された状態で、ブレードスライダ6にガード部材が接続されている。また、ガード部材はガード連結部10を中心にして、ブレードスライダ6のブレード5を搭載する面に沿った方向において回転可能になっている。
ガード部材のガード係止部9に隣接する部分に第1弾性部材4が接続されている。第1弾性部材4は任意の弾性体を用いることができるが、たとえばコイルバネであってもよい。第1弾性部材4の一方端はガード係止部9に隣接するガード部材の部分に接続される。第1弾性部材4において上記一方端と反対側の他方端は筐体に接続される。第1弾性部材4は、ガード部材および当該ガード部材が接続されたブレードスライダ6を、押出位置側から引込位置側に付勢する。なお、上述した押出位置側とは筐体のキャップ13側の位置であり、引込位置側とは筐体においてキャップ13が接続された側と反対側を意味する。
アクチュエータ7は、筐体の外周側に配置され、ブレードスライダ6を引込位置から押出位置に移動させるためのものである。アクチュエータ7において筐体に面する内周面には凸状のアクチュエータ係止部12が形成されている。アクチュエータ係止部12は筐体の内部に突出した状態となるように、アクチュエータ7が筐体の外面に取り付けられている。また、アクチュエータ7の内周面には弾性部材を固定するための凸部が形成されている。当該凸部に第2弾性部材8の一方端が固定されている。第2弾性部材8の一方端と反対側の他方端は筐体に固定されている。第2弾性部材8は任意の弾性体を用いることができるが、たとえばコイルバネであってもよい。
アクチュエータ係止部12は、筐体内部において引込位置側からガード係止部9に接触可能になっている。つまり、アクチュエータ7を引込位置側から押出位置側へ移動させることで、アクチュエータ係止部12がガード係止部9を押圧し、ガード部材およびブレードスライダ6を押出位置側へ移動させることができる。
係止機構は、アクチュエータ係止部12とガード係止部9とを含む。係止機構により、アクチュエータ7を移動させることで、上述のようにブレードスライダ6を押出位置に位置させた係止状態に保持可能になっている。さらに、係止機構は、ブレードスライダ6が押出位置に位置する状態で、ブレード5により被切断物を切断するときにガード保護部11が被切断物と接触してブレード5に対して相対的に変位する。このようなガード保護部11の変位(回転)により、ガード係止部9もガード連結部10を中心にして回転移動する。この結果、ガード係止部9はアクチュエータ係止部12と接触しない位置にまで移動する。この結果、ガード部材は第1弾性部材4の引張力により引込位置側に移動可能となる。つまり、ガード保護部11の変位に応じてブレードスライダ6の係止状態を解除することが可能である。なお、カッターの動作の詳細については後述する。
<カッターの動作>
図4〜図14を用いてカッターの動作を説明する。
(1)ブレードの突出動作
図4および図5に示すように、カッターの使用者がアクチュエータ7を引込位置側から押出位置側へ矢印27に示す方向に移動させる。この結果、図5に示すようにアクチュエータ係止部12がガード係止部9を押圧しながら矢印21に示す方向に移動する。このため、ブレードスライダ6に保持されたブレード5およびガード部材のガード保護部11が筐体の外部に突出した状態となる。なお、ガード保護部11は図6に示すようにブレード5に隣接する位置に配置される。また、ブレード5において切刃となる部分(図56の下側の鋭角となっている端部)より外側にまで延びるように、ガード保護部11は配置されている。このようにすれば、ブレード5の切刃が誤って他の部材に接触する可能性を低減できる。
(2)切断
図7および図8に示すように、カッターの使用者が被切断物の切断を開始したときには、ブレード5の切刃の一部が被切断物の表面22に切り込んだ状態になる一方、ガード保護部11は当該表面22に接触することで矢印23に示す方向に変位する。この結果、ガード部材がガード連結部10を中心に回転運動する。そのため、ガード係止部9は矢印24に示す方向に変位する。このようにして、ガード係止部9がアクチュエータ係止部12から外れた状態となる。なお、このときブレード5が被切断物の表面22に食い込んだ状態となっているため、ガード部材、ブレードスライダ6およびブレード5は引込位置側に移動することなく、ブレード5とガード保護部11が筐体から突出した状態が維持される。
(3)切断終了
図9および図10に示すように、切断が終了して被切断物からブレード5が離れたときには、第1弾性部材4(図2参照)によりブレード5を保持するブレードスライダ6とガード部材とが矢印25に示す方向、つまり筐体内部の引込位置側へ引き込まれる。このとき、図8に示したように、切断時にはガード係止部9がアクチュエータ係止部12から外れた状態となっているため、ガード係止部9も図9の矢印26に示すようにアクチュエータ係止部12の横を通って引込位置側へ移動することができる。なお、ガード係止部9がアクチュエータ係止部12の横を通って図10に示すように十分に筐体の内部に引き込まれたときには、第1弾性部材4からの力によりガード係止部9は矢印28に示す方向に移動する。また、同時にガード保護部11は矢印27に示す方向に移動する。つまり、ガード係止部9とガード保護部11は初期状態の位置に復帰する。
(4)アクチュエータ復帰
図11〜図14に示すように、切断が終了してブレード5とガード保護部11とが筐体の内部に収納された後、使用者がアクチュエータ7の保持をやめると、アクチュエータ7が第2弾性部材8により引込位置側へ引張られて移動する。ここで、ガード係止部9は、引込位置側から押出位置側に向かう方向に対して傾斜した第1傾斜面15を含んでいる。つまりガード係止部9の平面形状はブレード5側に頂点を有する三角形状となっている。また、アクチュエータ係止部12は、ガード係止部9の第1傾斜面15に沿った方向に延びる第2傾斜面16を有している。そのため、アクチュエータ7が初期状態の位置に復帰するため図11に示すように矢印29に示す方向に移動するとき、アクチュエータ係止部12の第2傾斜面16がガード係止部9の第1傾斜面15に接触する。そして、アクチュエータ係止部12が矢印29に示す方向に進むにつれて、ガード係止部9はアクチュエータ係止部12によって押されることで矢印30に示す方向に移動する。このため、アクチュエータ係止部12が移動するとともにガード係止部9がアクチュエータ係止部12をよけるように変位して、図12および図13に示すように、アクチュエータ係止部12がガード係止部9の位置を通り過ぎることができる。その後、図13の矢印31に示すように、ガード係止部9は第1弾性部材4からの引張力により元の位置に復帰する。このようにして、図14に示すようにガード係止部9が引込位置側からアクチュエータ係止部12により接触された状態、つまり初期状態に復帰することができる。
<カッターの作用効果>
以下、上述した説明と一部重複する部分もあるが、上述したカッターの特徴的な構成および作用効果について説明する。
上述のように、本実施形態に係るカッターはアクチュエータ係止部12とガード係止部9とを含む係止機構を備えており、当該係止機構は、アクチュエータ7を移動させることで、ブレードスライダ6を押出位置に位置させた係止状態に保持可能である。さらに、係止機構は、ブレードスライダ6が押出位置に位置する状態で、ブレード5により被切断物を切断するときにガード保護部11が被切断物と接触してブレード5に対して相対的に変位することに起因して、係止状態を解除することが可能である。
このようにすれば、被切断物にブレード5を切り込んだときに被切断物の表面22にガード保護部11が接触することで、被切断物の硬度が低いような場合であっても、ガード保護部11がブレード5に対して容易に変位する。ガード保護部11の当該変位に起因してブレードスライダ6の係止状態が解除されるため、切断終了時、つまりブレード5が被切断物の表面22から離れた時に、ブレード5を保持するブレードスライダ6が第1弾性部材4によって筐体の内部に引き込まれ、引込位置に復帰する。このように、切断終了時にブレード5を筐体の内部に確実に引き込むことができる。
また、ブレード5に隣接するようにガード保護部11が配置されるので、当該ガード保護部11によりブレード5を保護することができる。このため、ブレード5が他の部材に直接接触して破損するといった問題の発生を抑制できる。
上記カッターにおいて、アクチュエータ係止部12は、アクチュエータ7の表面から筐体の内部に突出してもよい。ガード係止部9は、ブレードスライダ6に接続されるとともに、ガード保護部11と連動してブレードスライダ6に対して相対的に移動可能であってもよい。アクチュエータ係止部12が引込位置側から押出位置側に向けてガード係止部9を押圧することにより、ブレードスライダ6は押出位置に移動されてもよい。係止機構は、アクチュエータ係止部12がガード係止部9を押圧した状態でアクチュエータ係止部12の位置を固定することにより、ブレードスライダ6を係止状態に保持できる。係止機構は、図7や図8に示すようにガード保護部11がブレード5に対して相対的に変位した場合に、ガード保護部11と連動してガード係止部9がアクチュエータ係止部12に対して相対的に移動することにより、アクチュエータ係止部12がガード係止部9を押圧した状態を解消可能に構成されている。
この場合、図8に示すようにガード保護部11の変位に応じてガード係止部9とアクチュエータ係止部12との係合を解除するという比較的簡単な構成により、上述のように切断終了時にブレード5を筐体の内部に確実に引き込むことができる。
上記カッターにおいて、ガード係止部9は、図2に示すようにガード保護部11から引込位置側に延びる延在部3における引込位置側の端部に配置されている。延在部3において、ガード保護部11はブレードスライダ6に対して変位可能に接続されている。具体的には、延在部3のガード連結部10を介してガード保護部11はブレードスライダ6に接続されていてもよい。
この場合、延在部3におけるブレードスライダ6への接続部であるガード連結部10から見て、ガード保護部11とガード係止部9とが互いに反対側に配置されることになる。異なる観点から言えば、当該接続部から見て押出位置側にガード保護部11が位置し、当該接続部から見て引込位置側にガード係止部9が位置する。そのため、たとえば当該接続部において延在部3がブレードスライダ6の主面(ブレード5を保持する面)に沿った面内で回転可能になっていれば、ガード保護部11の変位する矢印23(図8参照)で示す方向と逆方向(図8の矢印24で示す方向)にガード係止部9を容易に変位させることができる。
上記カッターにおいて、ガード係止部9は、押出位置側の表面が、引込位置から押出位置に向かう方向に対して傾斜した第1傾斜面15(図11参照)を含んでいてもよい。アクチュエータ係止部12は、引込位置側の表面が、第1傾斜面15に沿った第2傾斜面16を含んでいてもよい。
ここで、切断終了時にブレードスライダ6が筐体の内部に引き込まれ、引込位置に配置されたときに、アクチュエータ7はブレードスライダ6を押出位置に押し出した時のままの状態となっている。つまり、この場合アクチュエータ係止部12は図10に示すようにガード係止部9より押出位置側に配置されている。この状態から、アクチュエータ7を初期状態(ブレードスライダ6を引込位置から押出位置に押し出す前の状態)に戻すためには、アクチュエータ係止部12がガード係止部9より引込位置側に移動しなければならない。このようにアクチュエータ係止部12が押出位置側から引込位置側へ移動するとき、アクチュエータ係止部12の第2傾斜面16がガード係止部9の第1傾斜面15と接触して当該ガード係止部9を押圧する。そして、このように押圧されたガード係止部9は移動可能になっているため、図11および図12に示すようにアクチュエータ係止部12を避けるように変位する。そのため、アクチュエータ係止部12はガード係止部9より引込位置側へ移動することができる。この結果、アクチュエータ7を初期状態に復帰させることができる。
上記カッターは、アクチュエータ7を引込位置側に付勢する第2弾性部材8をさらに備える。この場合、第2弾性部材8によってアクチュエータ7を初期状態に容易に復帰させることができる。
<カッターの変形例>
図15は、図1〜図14に示したカッターの変形例を説明するための断面模式図であり、図6に対応する。図15に示したカッターは、基本的に図1〜図14に示したカッターと同様の構成を備えるが、ガード保護部11の形状が図1〜図14に示したカッターと異なる。すなわち、図15に示したカッターはガード保護部11がブレード5の3方を囲むように配置されている。異なる観点から言えば、図15に示したガード保護部11は、ブレード5の切刃側以外の3方向からブレード5の表面を覆うように配置されている。このような構成によっても、図1〜図14に示したカッターと同様の効果を得られる。さらに、ブレード5のほぼ全体がガード保護部11に覆われているので、ブレード5が他の部材に誤って接触するといった問題の発生確率をさらに低減できる。
(実施の形態2)
本実施形態に係るカッターを図16および図17に示す。図16および図17に示すカッターは、基本的に図1〜図14に示したカッターと同様の構成を備えるが、ガード保護部11を含むガード部材とブレードスライダ6との接続構造が図1〜図14に示したカッターとは異なっている。すなわち、図16および図17に示したカッターでは、ガード部材の延在部3に複数のガード連結部10が形成されている。ガード連結部10はブレードスライダ6側に突出する凸部である。ガード連結部10の平面形状は任意の形状とすることができるが、たとえば円形状である。また、ブレードスライダ6には、2つのガード連結部10をそれぞれ挿入するための凹部41が形成されている。複数の凹部41は、ガード連結部10と対向する位置に配置されている。凹部41は、延在部3の延びる方向と交差する方向、たとえば延在部3の延びる方向と直交する方向に長軸を有する長穴形状であってもよい。なお、ガード連結部10および凹部41は3つ以上形成されていてもよい。
このような構成のカッターでは、被切断物の切断時に、図18に示すようにガード保護部11が矢印32に示す方向に変位する。つまり、ガード保護部11は上述した凹部41の長軸に沿った方向に平行移動する。このようにしても、ガード保護部11の移動とともにガード係止部9が変位し、図8に示したようにアクチュエータ係止部12からガード係止部9が外れた状態を実現できる。この結果、図1〜図14に示したカッターと同様に切断終了後に自動的にブレード5を筐体の内部に収容することができる。
(実施の形態3)
本実施形態に係るカッターを図19に示す。図19は本実施形態に係るカッターの展開模式図であって、図2に対応する。
図19に示すカッターは、基本的には図1〜図14に示したカッターと同様の構成を備えるが、アクチュエータ7を初期状態に復帰させるための第2弾性部材が配置されていない点で、図1〜図14に示したカッターと異なっている。このような構成のカッターによっても、基本的には図1〜図14に示したカッターと同様の効果を得ることができる。また、第2弾性部材を配置しないため、カッターの部品点数を少なくでき、製造コストを低減できる。なお、アクチュエータ7を初期状態に復帰させるため、たとえばカッターの使用者がアクチュエータ7を引込位置側へ移動させるという動作を行う。
また、上述した各実施形態のカッターでは、ガード保護部11の材質は樹脂材料など任意の材料を用いることができる。また、ガード保護部11を透明材料または半透明材料により構成してもよい。このようにすれば、ブレード5を被切断物の切断部に位置合わせするときに、ブレード5の位置を容易に確認でき、作業性を高めることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行ったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
本発明は、特にブレードが自動的に筐体内部に収容される安全カッターに特に有利に適用される。
1 下ハウジング、2 上ハウジング、3 延在部、4 第1弾性部材、5 ブレード、6 ブレードスライダ、7 アクチュエータ、8 第2弾性部材、9 ガード係止部、10 ガード連結部、11 ガード保護部、12 アクチュエータ係止部、13 キャップ、14 スライダ凸部、15 第1傾斜面、16 第2傾斜面、21,23〜32 矢印、22 表面、41 凹部、100 カッター。

Claims (4)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部に配置され、ブレードを保持するとともに、前記ブレードが前記筐体の内部に位置する引込位置と前記ブレードの少なくとも一部が前記筐体の外部に位置する押出位置との間で移動可能であるブレードスライダと、
    前記ブレードスライダに接続され、前記ブレードに隣接するとともに前記ブレードに対して変位可能に配置されたガード保護部と、
    前記筐体の外周側に配置され、前記ブレードスライダを前記引込位置から前記押出位置に移動させるためのアクチュエータと、
    前記ブレードスライダを前記引込位置側に付勢する第1弾性部材と、
    前記アクチュエータを移動させることで、前記ブレードスライダを前記押出位置に位置させた係止状態に保持可能であるとともに、前記ブレードスライダが前記押出位置に位置する状態で、前記ブレードにより被切断物を切断するときに前記ガード保護部が前記被切断物と接触して前記ブレードに対して相対的に変位することに起因して、前記係止状態を解除することが可能な係止機構とを備え、
    前記係止機構は、
    前記アクチュエータの表面から前記筐体の内部に突出するアクチュエータ係止部と、
    前記ブレードスライダに接続されるとともに、前記ガード保護部と連動して前記ブレードスライダに対して相対的に移動可能なガード係止部とを含み、
    前記アクチュエータ係止部が前記引込位置側から前記押出位置側に向けて前記ガード係止部を押圧することにより、前記ブレードスライダは前記押出位置に移動され、
    前記係止機構は、前記アクチュエータ係止部が前記ガード係止部を押圧した状態で前記アクチュエータ係止部の位置を固定することにより、前記ブレードスライダを前記押出位置に位置させた係止状態に保持し、
    前記係止機構は、前記ガード保護部が前記ブレードに対して相対的に変位した場合に、前記ガード保護部と連動して前記ガード係止部が前記アクチュエータ係止部に対して相対的に移動することにより、前記アクチュエータ係止部が前記ガード係止部を押圧した状態を解消可能に構成されている、カッター。
  2. 前記ガード係止部は、前記ガード保護部から前記引込位置側に延びる延在部における前記引込位置側の端部に配置され、
    前記延在部において、前記ガード保護部は前記ブレードスライダに対して変位可能に接続されている、請求項1に記載のカッター。
  3. 前記ガード係止部は、前記押出位置側の表面が、前記引込位置から前記押出位置に向かう方向に対して傾斜した第1傾斜面を含み、
    前記アクチュエータ係止部は、前記引込位置側の表面が、前記第1傾斜面に沿った第2傾斜面を含む、請求項1または請求項2に記載のカッター。
  4. 前記アクチュエータを前記引込位置側に付勢する第2弾性部材をさらに備える、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のカッター。
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