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JP2017104198A - 串焼き用器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】スチームコンベクションオーブンでホテルパンやグリッドを用いて本来の串焼き調理を効率的に行える器具を提供する。【解決手段】弾性金属棒に対する一平面上での曲げ加工で、波形をなす波状部21と、その両端から斜め下方へ折曲・延伸した各斜向部31,41と、その各端部にS字状と逆S字状の各蛇行部51,61とを連続形成した一対の架橋部材11,12を平行に並置し、各蛇行部の外側湾曲部分の内側に金属丸棒の係合部材13,14を、各波状部の要所に補強部材15〜18をそれぞれ架設・溶接して串焼き用器具1とする。係合部材と架橋部材の間に構成されるV字状凹部でホテルパンの外縁フランジ部を挟持し、各蛇行部の下側湾曲部分でグリッドの外周フレームを係止して、波状部をホテルパンの上側に横架させる。【選択図】図1

Description

本発明は串焼き用器具に係り、特にスチームコンベクションオーブン(steam convection oven)に適用されるホテルパンやグリッドに取り付けられ、具材を刺し通した串をホテルパン又はグリッドの上側に多数本横架・支持させることが可能な器具に関する。
スチームコンベクションオーブンは、調理庫内に温度制御しながら熱風を強制対流させることにより、焼く、蒸す、煮る、炊く、炒める、揚げるなどの調理法を多機能的に実行する加熱調理装置であり、ホテルや病院、学校給食などの大量調理を行う現場で利用されている。
このスチームコンベクションオーブンでは、調理庫の両内側壁に棚受けレールが左右対称に多数段設けられており、鍋の役割を果たすホテルパンや焼き網に相当するグリッドの両側縁部を棚受けレールによって支承するようになっている。
ここに、一般的にホテルパンはアルミニウム製又はステンレス製の板材からなり、平面形状が略方形であって、周縁のフランジ部とその内側の凹部とで構成されたトレイ状容器の形態をなしている。
そして、凹部の深さが深いもの(例えば、65mm)は煮物や炊き物などに、浅いもの(例えば、20〜40mm)は焼き物や炒め物に使用される。
また、グリッドについては、棚受けレールに直接セットして肉や魚のグリル料理を行う場合に用いられるが、焼き汁が下側へ滴下しないようにホテルパンの凹部の上側に嵌合させる中敷き網タイプのものもある。
ところで、スチームコンベクションオーブンで串焼き調理を行う場合には、串を刺し通した具材をグリッドの上に載置する方法、ホテルパンにセットした中敷き網の上に載置する方法又はホテルパンの凹部に直接載置する方法が採用されている。
しかしながら、グリッドや中敷き網に載置する方法によると、具材に網目が付いてしまうため、魚の串焼きなどではその仕上がりの見栄えが悪くなってしまう。
また、前記のいずれの方法によっても、加熱調理後に具材がグリッドやホテルパンに付着した状態になることが多く、串を持ち上げたときに具材に身崩れが生じたり一部が剥がれたりすることが少なくない。
一方、スチームコンベクションオーブンではなく、従来方式による一般的な串焼き調理については、下記特許文献1〜4のように、串刺しした魚や肉を身崩れなどが生じることなく、一度に多数本焼き上げることを可能にする器具や装置に関する提案が多数なされている。
また、下記特許文献5及び6においては、電熱ヒータによる加熱調理庫内で具材を刺し通した串を横架させて串焼きを行うようにした装置が開示されている。
特開平7−75234号公報 特開2008−29775号公報 特開2013−52112号公報 実用新案登録第3112820号公報 特開2004−173804号公報 特開2013−78421号公報
前記のように、スチームコンベクションオーブンによればホテルパンとグリッドを用いて焼く、蒸す、煮る、炊くなどの調理を多機能的に行えるが、それらの調理器具は串焼き調理には不向きであり、具材に網目が付かず、身崩れがなく、且つ全体を均等に焼けるような加熱調理を行うことはできない。
これは、特に魚の串焼き調理では、料理の商品価値に係る大きな問題である。
それに対して、前記特許文献1〜4の串焼き方式をスチームコンベクションオーブンの調理庫内にそのまま又は適当な変更を加えて用いることができない訳ではないが、それらの方式では調理庫内を効率的に利用できず、一度に焼き上げることができる量が少ないために現実的ではない。
また、前記特許文献5及び6では、加熱調理庫がそれぞれ特有の構成になっており、それらの技術をスチームコンベクションオーブンに適用したとしても、それほど大量の調理は期待できない。
そこで、本発明は、スチームコンベクションオーブンにおいて、その標準的調理器具であるホテルパンとグリッドを用いながら、前記のような調理上の不利を生じさせることなく、一度に大量の串焼き調理を行うことが可能な串焼き用器具を提供することを目的とする。
本発明は、弾性を有する長尺の金属棒を一平面に沿って曲げ形成した部材であって、水平方向へ連続する波形が形成された波状部と、前記波状部の両端から前記水平方向に対して斜め下方へ折曲して延伸した各斜向部と、前記各斜向部の端部にそれぞれ連続的して水平方向外側への湾曲部分と水平方向部分と水平方向内側への湾曲部分と水平方向部分とが順次形成されている略S字状及び略逆S字状の各蛇行部とからなる一対の架橋部材を、それぞれの前記波状部同士、前記各斜向部同士及び前記各蛇行部同士が対向する条件で一定の間隔を介して平行に並置し、前記各架橋部材の並置間隔より長い金属丸棒である一対の係合部材を、それぞれの両端寄り部分が前記各架橋部材における前記対向関係にある各蛇行部の水平方向外側への湾曲部分の内側に当接するように架設して溶接・固定すると共に、前記各架橋部材の並置間隔又はそれよりも僅かに大きい長さを有する金属棒である補強部材を、その両端部分が前記各架橋部材の前記波状部に当接するように少なくとも1本架設して溶接・固定した構成からなり、スチームコンベクションオーブンに適用されるホテルパンの外縁フランジ部が前記各係合部材の上下に前記各架橋部材との関係で構成される各V字状凹部に挟持され、またグリッドの外周フレーム部に前記各蛇行部の水平方向内側への湾曲部分が係止されることにより、前記各架橋部材の波状部を前記ホテルパン又は前記グリッドの上側に横架させることを特徴とする串焼き用器具に係る。
本発明の串焼き用器具は、一対の架橋部材を平行配置させて一対の係合部材と補強部材を溶接・固定することで構成されており、スチームコンベクションオーブンに適用されるホテルパンの外縁フランジ部を各係合部材の上下に各架橋部材との関係で構成される各V字状凹部で挟持することにより、またグリッドの外周フレーム部を各蛇行部の水平方向内側への湾曲部分で係止することにより、各架橋部材の波状部をホテルパン及びグリッドの上側に横架させる。
その場合、各係合部材は一定の間隔で平行配置されている各架橋部材の湾曲部分の内側に架設して溶接・固定されており、ホテルパンに適用される場合には各係合部材がホテルパンの外縁フランジ部に沿って密接することにより、またグリッドに適用される場合には各係合部材が各蛇行部同士の対向関係を強固に補強していることにより、ホテルパンやグリッドの上側で各波状部が揺らぐことなく強堅に横架された状態を保つ。
そして、この串焼き用器具は通常は2本1組として用い、各串焼き用器具をホテルパンやグリッドの上側に一定の距離を隔てて取り付けることで、各波状部によって調理具材を刺し通した串の両端部を支持し、調理具材を各波状部の高さに浮かせた状態で横架させることができる。
この串焼き用器具をグリッドに装着する際には、各架橋部材の弾性を利用して各波状部と各斜向部の区間を曲げて両側の各蛇行部を近づけるように内側へ移動させ、各蛇行部の水平方向内側へ湾曲した部分をグリッドの外周フレーム部に係止させる。
また、この串焼き用器具をホテルパンに装着する際には、各波状部と各斜向部の区間を前記とは逆側へ曲げて各蛇行部を遠ざけるように外側へ移動させ、各係合部材の上下に構成されている各V字状凹部のいずれかにホテルパンの外縁フランジ部が挟持されるように嵌め込むが、串焼き用器具をホテルパンの上側から被せる態様で装着する方法と側方から嵌めた後に外縁フランジ部に沿って摺動させることにより装着する方法とがある。
そして、この串焼き用器具は次のような機構的特徴も備えている。
今、各係合部材の上下に各架橋部材との関係で構成されている各V字状凹部の内、下側の各V字状凹部にホテルパンの両側の外縁フランジ部が挟持されている状態において、各波状部を上側から押圧すると、各波状部の中央部が下側へ撓むと共に各斜向部も外側へ開いて撓み、それにより各係合部材はホテルパンの外縁フランジ部の外側へ摺動して前記挟持状態が解除され、さらに各係合部材は同外縁フランジ部の先端を越えてその下側へ回り込む。
その結果、ホテルパンの外縁フランジ部は各係合部材の下側のV字状凹部から上側のV字状凹部へ移行して挟持されることとなり、ホテルパンと各波状部との距離が大きい状態から小さい状態へ変更される。
すなわち、ホテルパンと各波状部との距離を簡単な操作で切り換えることができ、これはスチームコンベクションオーブンの調理庫内での串焼き調理具材に対する熱風又は蒸気の流通状態に大きく影響し、焼き具合の調整を可能にすると共に、ホテルパンの中での調理と串焼き調理を同時に行うような場合にも有効である。
本発明の串焼き用器具においては、前記各架橋部材の各斜向部が水平方向となす角度を30°ないし45°の範囲で設定することが望ましい。
ホテルパンに横架させることが可能な串の本数(すなわち串焼き調理の効率)に比例する各波状部の長さを確保しながら、前記のようにホテルパンと各波状部との距離を各波状部に対する比較的軽い押圧だけで2段階に切り換えられるようにし、且つ串焼き用器具をホテルパンの運搬に際しての把手としても用いることを想定した場合に、前記角度範囲が理想的である。
また、前記各架橋部材の波状部における水平方向中心に関する対称位置に、前記補強部材を偶数本架設して溶接・固定すれば、各波状部の平行関係の強堅化が図れる。
さらに、前記各架橋部材における各蛇行部の下側の水平部分の下面側であって、前記各係合部材の軸心を通過する鉛直方向の面が通過する位置に、前記係合部材と同様の金属丸棒である第2の係合部材を当接するように架設して溶接・固定すれば、ホテルパンと各波状部との距離がさらに大きくなった状態での串焼き用器具の装着が可能になり、ホテルパンと各波状部との距離を3段階に切り換えることができる構成を実現できる。
本発明の串焼き用器具は、スチームコンベクションオーブンに用いられている調理器具であるホテルパンやグリッドを用いて、スチームコンベクションオーブンの調理庫内に調理具材を刺し通した串を多数本横架させることを可能にし、本格的な串焼き調理を極めて効率的に実現する。
また、ホテルパンと各波状部との距離を各波状部に対する押圧操作だけで2段階又は3段階に変更設定することもでき、熱風又は蒸気の流通状態を調理具材に応じて調整することを可能にする。
なお、串焼きのために用いられる器具ではあるが、条件が許せば、スチームコンベクションオーブンの調理庫内でホテルパンやグリッドによる本来の調理と串焼き調理とを並行して行えるという利点もある。
さらに、その機構に基づいて、ホテルパンやグリッドの運搬用把手として利用することもできる。
本発明の実施形態に係る串焼き用器具の平面図(A)と正面図(B)と側面図(C)である。 串焼き用器具を正面斜め下側から見た斜視図である。 串焼き用器具の斜向部と蛇行部と係合部材の部分の拡大正面図であり、(A)は係合部材が斜向部と蛇行部の連結部分に、(B)は係合部材が蛇行部の外側への膨出部分の内側面に、それぞれ溶接・固定された例を示す。 ホテルパンの平面図(A)と正面図(B)と平面図(A)におけるX-X矢視断面図(C)と側面図(D)である。 ホテルパンの外縁部付近の拡大断面図である。 ホテルパンに2本の串焼き用器具が装着された状態を示す平面図(A)と正面図(B)である。 図6の串焼き用器具の装着状態におけるホテルパンの外縁部付近の拡大正面図(ホテルパンは断面を表す)である。 ホテルパンに対する串焼き用器具の第1の装着状態(図7の状態)から第2の装着状態への移行過程と第2の装着状態を示すホテルパンの外縁部付近の拡大正面図(A)と(B)である(ホテルパンは断面を表す)。 ホテルパンに対する串焼き用器具の第2の装着状態を示す平面図(A)と正面図(B)である。 グリッドに2本の串焼き用器具が装着された状態を示す平面図(A)と正面図(B)である。 図10の串焼き用器具の装着状態におけるグリッドの外周フレーム部付近の拡大正面図(グリッドは断面を表す)である。 ホテルパンに2本の串焼き用器具が装着されて、調理具材である魚に刺し通した串が各串焼き用器具の波状部の間に横架された状態を示す斜視図である。 図12に示す状態で下準備されたものをスチームコンベクションオーブンの調理庫内の各棚にセットして多数の魚の串焼き調理を行う場合におけるスチームコンベクションオーブンの正面図(調理庫の扉は開放)である。 グリッドに2本の串焼き用器具を装着して肉類の串焼き調理と網焼き料理を同時に行う場合における下準備段階の正面図である。 本発明の他の実施形態に係る串焼き用器具の平面図(A)と正面図(B)と側面図(C)である。 ホテルパンに他の実施形態に係る串焼き用器具を装着した状態におけるホテルパンの外縁部付近の拡大正面図(ホテルパンは断面を表す)であり、(A)はホテルパンに対する串焼き用器具の第3の装着状態、(B)は図7の第1の装着状態及び図8(B)の第2の装着状態を示す。
以下、本発明の串焼き用器具の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、図1の(A),(B),(C)は串焼き用器具の平面図、正面図及び側面図、また図2は斜視図であり、この串焼き用器具1は、一対の架橋部材11,12と、一対の係合部材13,14と、4本の補強部材15〜18で構成されており、それらの各部材11〜18は全てばね鋼製の丸棒からなるものである。
ここに、架橋部材11,12は、細い長尺の丸棒を一平面に沿って曲げて形成されており、水平方向へ一定周期の連続波形として形成された波状部21,22と、その波状部21,22の両端から水平方向に対して斜め下方へ角度θ(=30°〜45°の範囲で選択)で折曲して延伸した斜向部31,32,41,42と、斜向部31,32,41,42から連続的して形成された略S字状及び略逆S字状の蛇行部51,52,61,62とで構成されている。
なお、蛇行部51,52,61,62は、図3(蛇行部51,52の場合)に示されるように、水平方向外側への湾曲部分Maと水平方向部分Mbと水平方向内側への湾曲部分Mcと水平方向部分Mdとが順次形成されて略S字状及び略逆S字状になっている。
そして、図1及び図2に示すように、各架橋部材11,12には、波状部21と22、斜向部31と32及び41と42、蛇行部51と52及び61と62をそれぞれ対向させて一定の間隔Wを隔てて平行に並置された状態で、蛇行部51と52及び61と62の湾曲部分Maの内側に係合部材13,14を架け渡して溶接・固定されている。
ここに、係合部材13,14は、前記間隔Wより長く、湾曲部分Maの内側に収まるような直径を有しており、より具体的には、図3の(A)又は(B)のように、湾曲部分Maの内側に当接した態様で蛇行部51と52及び61と62の間に架設して溶接・固定されている。
なお、図3の(A)では、係合部材13が湾曲部分Maの斜向部31,32との連結部に近い箇所に溶接・固定されて、係合部材13と水平方向部分Mbとの間に隙間があるのに対して、図3の(B)では、係合部材13が湾曲部分Maの内側に抱持されており、湾曲部分Maとの上下の当接箇所に溶接・固定されている。
補強部材15〜18については、各架橋部材11,12の並置間隔W又はそれよりも僅かに大きい長さを有し、係合部材13,14よりも細い丸棒からなり、波状部21と22の間に架設されてそれぞれの端部が波状部21と22に溶接・固定されている。
補強部材15〜18は架橋部材11,12の波状部21,22が常に平行な関係を強堅に保つためのものであり、その目的が達成できる位置に溶接・固定されればよく、その意味では、図1及び図2に示すように波状部21,22の中心に関する対称位置に複数本設けることが合理的である。
一方、図4の(A)から(D)は、それぞれスチームコンベクションオーブンに用いられているホテルパンの平面図、正面図、平面図におけるX-X矢視断面図及び側面図である。
ホテルパン70はスチームコンベクションオーブンの仕様に応じて設計されるものであり、また上記のように各調理向けに凹部71の深さが異なるが、スチームコンベクションオーブンの調理庫内ではその外縁部72を棚受けレールに係合させて支持されるものであるため、その外縁部72の基本的構成は共通している。
すなわち、図5に示すように、外縁部72の構成が、上側へD字状又は円弧状に隆起したリブ部分73を形成し、さらに外側・水平方向へフランジ部分74を連続的に形成したようなものが一般的である。
そして、このようなホテルパン70に対して、一対の串焼き用器具1,2が図6及び図7に示すような状態で装着される。
この装着は、串焼き用器具1,2の両側の各斜向部31,32と41,42に対してそれぞれ外側へ開いて波状部21,22を下側へ撓ませるようなトルクを加えることにより、各蛇行部51,52と61,62の間の距離を大きくし、その状態でホテルパン70の上側から被せる態様で、串焼き用器具1,2の係合部材13,14の外周面と蛇行部51,52と61,62の水平方向部分Mbの間に構成されるV字状凹部(図3のV1に相当するものであり、以下、符号をV1とする)にホテルパン70のフランジ部分74を嵌め込む方法による。
また、串焼き用器具1,2をホテルパン70の上側から被せるのではなく、ホテルパン70の側方からそのフランジ部分74を串焼き用器具1,2のV字状凹部V1に嵌めて摺動させる方法であってもよく、一般にホテルパン70の角部は図6(A)に示すように円弧状になっているため、この方法の方が円滑に装着できる場合もある。
いずれにしても、図6及び図7に示すように、各串焼き用器具1,2は係合部材13,14と架橋部材11,12との間に構成されるV字状凹部V1にホテルパン70のフランジ部分74を挟持することになり、波状部21,22をホテルパン70の上側に強堅に横架させた状態でホテルパン70に装着される。
なお、各串焼き用器具1,2の間の距離Lは、串を刺し通す調理具材による串方向の占有長さより長く、且つ串の長さよりも短い範囲で選択される。
ところで、この串焼き用器具1,2は、図6及び図7で示したホテルパン70への装着状態での波状部21,22の高さを一段階低い位置へ変更することができる。
具体的には、ホテルパン70に横架されている波状部21,22の中央部分を下側へ押し下げると波状部21,22の中央区間が下方へ撓むが、各斜向部31,32,41,42が斜め下方へ傾斜しているために、各斜向部31,32と41,42にも撓みが生じながら係合部材13,14を外側へ押し出すことになる。
したがって、係合部材13,14はフランジ部分74の上面を摺動してV字状凹部V1から外れ、図8(A)に示すようにホテルパン70のフランジ部分74の先端を越えて、図8(B)に示すようにフランジ部分74の下側へ回り込む。
その結果、ホテルパン70のフランジ部分74は、係合部材13,14の外周面と斜向部31,32と41,42ないし蛇行部51,52と61,62の湾曲部分Maとの間に構成されるV字状凹部(図3のV2に相当するものであり、以下、符号をV2とする)に嵌り込んで挟持されることになり、ホテルパン70に対する波状部21,22の高さが低くなった状態へ変更される。
すなわち、全体としてみると図6の装着状態から図9の装着状態へ変更されるが、そのようにホテルパン70に対する波状部21,22の高さが変更できるということは、スチームコンベクションオーブンでは各串焼き用器具1,2の波状部21,22に横架される串焼き具材に対する熱風や蒸気の流通条件を選択できるということであり、波状部21,22が高く設定された状態(図6の装着状態)は串焼き具材の上側も下側も均等に加熱するような場合に適用でき、波状部21,22が低く設定された状態(図9の装着状態)は下側より上側の加熱を強くするような場合に適用できる。
この実施形態の串焼き用器具1,2はスチームコンベクションオーブンで用いられるグリッドに対しても装着できる。
図10及び図11はその装着状態を示し、この場合には、架橋部材11,12の蛇行部51,52と61,62における水平方向部分Mbと水平方向内側への湾曲部分Mcと水平方向部分Mdとで構成される横U字状部分でグリッド80の外周フレーム部81を内側から係止させることにより、架橋部材11,12の波状部21,22をグリッド80の上側に横架させている。
グリッド80への装着に際しては、串焼き用器具1,2の両側の各斜向部31,32と41,42に対してそれぞれ内側へ閉じるように曲げて波状部21,22を上側へ撓ませるようなトルクを加えることにより、各蛇行部51,52と61,62の間の距離を小さくし、その状態で各横U字状部分をグリッド80の外周フレーム部81とその内側の網棒82の間に入れて、外周フレーム部81を係止する。
以上に、串焼き用器具1,2のホテルパン70とグリッド80に対する装着方式について説明したが、例えば、ホテルパン70に串焼き用器具1,2を装着して魚の串焼き調理を行う場合には、図12に示すように、串刺しした魚90が串91の両端部を串焼き用器具1,2の波状部21,22に係合させてホテルパン70の上にできるだけ均等な間隔で多数横架せしめられる。
そしてそのように下準備を行ったものを、図13に示すように、スチームコンベクションオーブン100の調理庫101内に設けられている棚受けレール102,103にセットする。
スチームコンベクションオーブン100の棚受けレール102,103はもともとホテルパン70やグリッド80を多数収容できるように設けられているものであり、この実施形態の串焼き用器具1,2を利用することにより、ホテルパン70の凹部やグリッド80の網上に串刺しした具材を直接置いて行うような串焼き加熱調理ではなく、本来の串焼き加熱調理をスチームコンベクションオーブン100で一度に多数本仕上げることができる。
また、この実施形態の串焼き用器具1,2によれば、図14に示すように、肉塊95を串96で刺し通して串焼き用器具1,2によってグリッド80の上側に横架させると共に薄切り肉97をグリッド80の網上に置いたものをスチームコンベクションオーブン100の棚受けレール102,103にセットして、双方を同時に過熱調理することも可能である。
次に、前記実施形態の串焼き用器具1,2ではその係合部材13,14の上下でホテルパン70のフランジ部分74を挟持してホテルパン70に対する波状部21,22の高さを2段階に変更できたが、他の実施形態として、図15に示すように、第2の係合部材113,114を蛇行部51,61の下側にも溶接・固定することで3段階の変更を可能にした串焼き用器具1',2'も考えられる。
より具体的には、係合部材113,114以外の構成は上記実施形態の串焼き用器具1,2と同様であり、係合部材113,114自体も係合部材13,14と同様の丸棒としての形状を有するものであるが、図15に示すとおり、各係合部材113,114は各係合部材13,14の軸心を通過する鉛直方向の面と各蛇行部51,61の水平方向部分Mdの下側面との交差する位置に当接する態様で架設して溶接・固定されている。
したがって、この実施形態に係る串焼き用器具1',2'によれば、図16(A)に示すように、各係合部材113,114と各蛇行部51,61の水平方向内側への湾曲部分Mcないし水平方向部分Mdとの間にV字状凹部V3が構成され、各V字状凹部V3は上記実施形態の串焼き用器具1,2のV字状凹部V1,V2と同様にホテルパン70のフランジ部分74を挟持する。
そして、この場合におけるホテルパン70に対する串焼き用器具1',2'の波状部21,22の高さはh3となるが、図16(B)と比較すれば明らかなように、上記実施形態の串焼き用器具1,2におけるV字状凹部V1,V2でホテルパン70のフランジ部分74を挟持した場合[図7及び図8(B)の状態]の波状部21,22の高さh1,h2と比較して大きく、h3>>h1>h2の関係になっている。
また、串焼き用器具1',2'でのホテルパン70に対する波状部21,22の高さの変更は、最初に図16(A)の状態にしておけば、波状部21,22の中央部を下側へ適当な力で押圧すると、波状部21,22と斜向部31,32と41,42の弾性撓みによりホテルパン70のフランジ部分74がV字状凹部V3での挟持状態から解除され、フランジ部分74の先端が蛇行部51,61の水平方向内側への湾曲部分Mcに沿って摺接しながら上側のV字状凹部V1へ移行し、そのV字状凹部V1で挟持された状態(図7の状態)となる。
すなわち、図16(A)の状態から図7の状態、さらに上記実施形態で説明したように図8(B)の状態へと、ホテルパン70に対する波状部21,22の高さを簡単な操作で3段階(h3→h1→h2)に切り換えることができる。
なお、ホテルパン70の側方から嵌めて摺動させる方法であってもよいことは、上記実施形態の場合と同様である。
本発明はスチームコンベクションオーブンにより本来の串焼き条件での調理を極めて効率的に行える付属的な調理器具として適用できる。
1,2…串焼き用器具、11,12…架橋部材、13,14…係合部材、15〜18…補強部材、21,22…波状部、31,32,41,42…斜向部、51,52,61,62…蛇行部、70…ホテルパン、71…凹部、72…外縁部、73…リブ部分、74…フランジ部分、80…グリッド、81…外周フレーム部、82…網棒、90…魚、91…串、100…スチームコンベクションオーブン、95…肉塊、96…串、97…薄切り肉、101…調理庫、102,103…棚受けレール、113,114…係合部材、1',2'…串焼き用器具。

Claims (4)

  1. 弾性を有する長尺の金属棒を一平面に沿って曲げ形成した部材であって、水平方向へ連続する波形が形成された波状部と、前記波状部の両端から前記水平方向に対して斜め下方へ折曲して延伸した各斜向部と、前記各斜向部の端部にそれぞれ連続的して水平方向外側への湾曲部分と水平方向部分と水平方向内側への湾曲部分と水平方向部分とが順次形成されている略S字状及び略逆S字状の各蛇行部とからなる一対の架橋部材を、それぞれの前記波状部同士、前記各斜向部同士及び前記各蛇行部同士が対向する条件で一定の間隔を介して平行に並置し、
    前記各架橋部材の並置間隔より長い金属丸棒である一対の係合部材を、それぞれの両端寄り部分が前記各架橋部材における前記対向関係にある各蛇行部の水平方向外側への湾曲部分の内側に当接するように架設して溶接・固定すると共に、
    前記各架橋部材の並置間隔又はそれよりも僅かに大きい長さを有する金属棒である補強部材を、その両端部分が前記各架橋部材の前記波状部に当接するように少なくとも1本架設して溶接・固定したことを特徴とする串焼き用器具
  2. 前記各架橋部材の各斜向部が水平方向となす角度を30°ないし45°の範囲で設定した請求項1に記載の串焼き用器具。
  3. 偶数本の前記補強部材を、前記各架橋部材の波状部における水平方向中心に関する対称位置に架設して溶接・固定した請求項1又は2に記載の串焼き用器具。
  4. 前記各架橋部材における各蛇行部の下側の水平部分の下面側であって、前記各係合部材の軸心を通過する鉛直方向の面が通過する位置に、前記係合部材と同様の金属丸棒である第2の係合部材を当接するように架設して溶接・固定した請求項1、2又は3に記載の串焼き用器具。
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