JP2019059260A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】煩雑な操作を不要にしながら、冷暖房効率及び乗員の快適性をより一層向上させる。【解決手段】送風機50は、空調装置本体1とは別体に構成され、車室101の天井部106において前席と後席との間に配設される。後席に乗員がいないときには、送風機50によってエアカーテンを形成する。前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、送風機50の送風モードをスイングモードにする。【選択図】図1
Description
本発明は、例えば自動車等に搭載される車両用空調装置に関し、特に、空調装置本体とは別体の送風機を備えた構造の技術分野に属する。
従来より、車両用空調装置は、車室外の空気や車室内の空気をケーシング内部に導入して冷却用熱交換及び加熱用熱交換器によって温度調節した後、例えば車室のフロントウインドガラス近傍、乗員の上半身、足元等の所望箇所に供給することができるように構成されている。
この種の車両用空調装置としては、例えば特許文献1〜4にそれぞれ開示されているように、ケーシング内部において冷却用熱交換器の空気流れ方向下流側に加熱用熱交換器を配設し、この加熱用熱交換器の上方及び下方に、冷却用熱交換器を通過した冷風を流すための冷風通路をそれぞれ設けた構造が知られている。上側の冷風通路は加熱用熱交換器の上方を延びるように形成され、また、下側の冷風通路は加熱用熱交換器の下方を延びるように形成されていて、上側の冷風通路の下流端及び下側の冷風通路の下流端は連通可能になっている。このものでは、上側の冷風通路の開度を変更する上側エアミックスダンパと、下側の冷風通路の開度を変更する下側エアミックスダンパとを設けており、これらエアミックスダンパの開度を変更することによってエアミックス空間における冷風と温風の混合比率を調整して所望温度の空調風を生成するようにしている。
また、特許文献1〜4の空調装置は、内外気切替ダンパの動作により、内気導入口を開いて外気導入口を閉じることによって内気のみを空調用空気として導入する内気循環モードと、内気導入口を閉じて外気導入口を開くことによって外気のみを空調用空気として導入する外気導入モードと、内気導入口及び外気導入口を開くことによって内気及び外気を空調用空気として同時に導入する内外気二層流モードとのうち、任意のモードに切り替えることが可能になっている。
また、特許文献5には、内気循環モードと外気導入モードとに切替可能に構成された空調装置本体と、空調装置本体とは別体に構成されたエアカーテンユニットとを備えた車両用空調装置が開示されている。空調装置本体は、車室の前端部に設けられたインストルメントパネルの内部に収容される一方、エアカーテンユニットは車両の天井部に配設されている。この空調装置では、コントロールパネル上のスイッチを操作して省エネモードに設定することでエアカーテンユニットをONにすることができるように構成されている。エアカーテンユニットは、運転中、車室の下方へ向けて空気を吹き出すことによって空気の幕を形成する。
ところで、特許文献5では、乗員がコントロールパネル上のスイッチを操作して省エネモードに設定しないとエアカーテンユニットが作動しないので操作が煩雑である。また、例えば前席にのみ乗員が乗車しているときにエアカーテンユニットを作動させ、その後、後席に乗員が乗車することがあり、この場合にはエアカーテンユニットを停止させる必要があるが、特許文献5では、乗員がコントロールパネル上のスイッチを操作しなければならず、この場合も操作が煩雑である。
また、例えば特許文献1〜4の空調装置のように、内気循環モードと外気導入モードだけでなく、内気及び外気を空調用空気として同時に導入する内外気二層流モードにも切り替えられる車両用空調装置があり、そのような内外気二層流モードを有する車両用空調装置においても冷暖房効率や乗員の快適性をより一層向上させたいという要求がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、煩雑な操作を不要にしながら、冷暖房効率及び乗員の快適性をより一層向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、乗員の乗車状態を自動検出し、乗車状態に応じて天井部からの送風を制御するようにした。
第1の発明は、車室内の空気と車室外の空気を空調用空気として導入可能に構成され、空調用空気を温度調節して車室の各部に供給する空調装置本体と、上記空調装置本体とは別体に構成され、車室の天井部において前席と後席との間に配設される送風機と、上記送風機を制御する制御装置とを備えた車両用空調装置において、後席の乗員を検出する乗員検出手段を備え、上記送風機は、前席と後席とを仕切る方向に送風するエアカーテンモードを選択可能に構成され、上記制御装置は、上記乗員検出手段によって後席の乗員を検出できないときには、上記送風機の送風モードを上記エアカーテンモードに設定するように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、空調装置本体により、空調用空気が温度調節されて車室の各部に供給され、また、送風機により、空調装置本体とは別に車室の天井部近傍から送風されるので、車室内で複数の気流を作り出すことができ、乗員の快適性が向上する。
また、乗員検出手段によって後席の乗員を検出できないときには、後席に乗員が乗車していないと推定することができる。この場合には、送風機の送風モードがエアカーテンモードに設定されるので、乗員の操作を不要にしながら、送風機によって前席と後席との間に空気の幕、即ちエアカーテンが形成されることになる。これにより、内気循環モード、外気導入モード及び内外気二層流モードのいずれのモードであっても前席の冷暖房効率が向上する。
第2の発明は、車室内の空気と車室外の空気を空調用空気として導入可能に構成され、空調用空気を温度調節して車室の各部に供給する空調装置本体と、上記空調装置本体とは別体に構成され、車室の天井部において前席と後席との間に配設される送風機と、上記送風機を制御する制御装置とを備えた車両用空調装置において、前席の乗員及び後席の乗員を検出する乗員検出手段を備え、上記送風機は、車室の前後方向一方側から他方側に順に送風するスイングモードを選択可能に構成され、上記制御装置は、上記乗員検出手段によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、上記送風機の送風モードを上記スイングモードに設定するように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、空調装置本体により、空調用空気が温度調節されて車室の各部に供給され、また、送風機により、空調装置本体とは別に車室の天井部近傍から送風されるので、車室内で複数の気流を作り出すことができ、乗員の快適性が向上する。
また、乗員検出手段によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、前席及び後席の両方に乗員が乗車していると推定することができる。この場合には、送風機の送風モードがスイングモードに設定されるので、乗員の操作を不要にしながら、送風機によって前席と後席とに上方から空気が送られて車室内の空気が攪拌されることになる。これにより、内気循環モード、外気導入モード及び内外気二層流モードのいずれのモードであっても送風機がサーキュレータのように機能するので車室内の全体において冷暖房効率が向上する。
第3の発明は、第1の発明において、上記乗員検出手段は、前席の乗員及び後席の乗員を検出可能に構成され、上記送風機は、車室の前後方向一方側から他方側に順に送風するスイングモードを選択可能に構成され、上記制御装置は、上記乗員検出手段によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、上記送風機の送風モードを上記スイングモードに設定するように構成されていることを特徴とする。
第4の発明は、第1または3の発明において、上記空調装置本体は、外気のみを空調用空気として導入する外気導入モードと、内気及び外気を空調用空気として同時に導入する内外気二層流モードとのうち、任意のモードに切り替えることが可能に構成され、上記制御装置は、上記空調装置本体が上記内外気二層流モードとされていて、かつ、乗員の足下近傍に空調風を供給するヒートモード、もしくは乗員の足下近傍とフロントウインドガラスの内面に空調風を供給するデフヒートモードとされている場合であって、上記乗員検出手段によって後席の乗員を検出できないときには、上記送風機の送風モードを上記エアカーテンモードに設定するように構成されていることを特徴とする。
すなわち、内外気二層流モードとされていて、かつ、ヒートモードもしくはデフヒートとされ、後席の乗員を検出できないときときは、前席に暖房が要求されている状況であると推定することができる。本発明では、この場合に前席と後席との間にエアカーテンが形成されるので前席の暖房効率が向上する。
第5の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、上記空調装置本体は、外気のみを空調用空気として導入する外気導入モードと、内気及び外気を空調用空気として同時に導入する内外気二層流モードとのうち、任意のモードに切り替えることが可能に構成され、上記送風機は、車室の後側に向けて送風する後方送風モードを選択可能に構成され、上記制御装置は、上記空調装置本体が上記内外気二層流モードとされていて、かつ、乗員の足下近傍に空調風を供給するヒートモード、もしくは乗員の足下近傍とフロントウインドガラスの内面に空調風を供給するデフヒートモードとされている場合であって、上記乗員検出手段によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、上記送風機の送風モードを上記後方送風モードに設定するように構成されていることを特徴とする。
すなわち、内外気二層流モードとされていて、かつ、ヒートモードもしくはデフヒートモードとされているということは車室に暖房が行われていると推定できる。この場合に、前席の乗員及び後席の乗員を検出した場合には、乗員数が多く、ガラスに曇りが発生しやすい状況であると考えられる。本発明では、このような状況のときに送風機によって天井部から車室の後側に向かう気流を作ることができるので、車両の後側からの換気を効率良く行うことができ、ガラスの曇りを抑制できる。
第6の発明は、第1から第3のいずれか1つの発明において、上記送風機は、車室の後側に向けて送風する後方送風モードを選択可能に構成され、上記空調装置本体は、外気のみを空調用空気として導入する外気導入モードに変更可能に構成され、上記制御装置は、上記空調装置本体がフロントウインドガラスの内面に空調風を供給するデフロスタモードとされている場合は、上記送風機の送風モードを上記後方送風モードに設定するように構成されていることを特徴とする。
第7の発明は、第1から6のいずれか1つの発明において、上記送風機のファンは、車幅方向に延びる回転軸を有するクロスフローファンであることを特徴とする。
本発明によれば、乗員の乗車状態を自動検出し、乗車状態に応じて天井部からの送風を制御するようにしたので、煩雑な操作を不要にしながら、冷暖房効率及び乗員の快適性をより一層向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用空調装置Aが搭載された車両100の断面図であり、図2は、図1におけるII−II線断面図である。この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
(車両100の構成)
車両100は、乗員が乗車する車室101と、車室101の前側に設けられたエンジンルーム102と、車室101の後側に設けられた荷室103とを有している。車室101の前側には前席としての前側シート104が設けられ、また、車室101の後側には後席としての後側シート105が設けられている。車両100の天井部106は、前後方向及び左右方向に延びている。また、車室101の後側シート105の後方には、車室101と荷室103とを区画するための区画壁107が設けられている。この区画壁107には、車室101と荷室103とを連通させる連通口107aが形成されている。また、荷室103には、車外に連通する排気孔108が設けられている。つまり、車室101内の空気は、区画壁107の連通口107aから荷室103を通り、排気孔108を介して車外に排出可能になっている。連通口107aや排気孔108の形成箇所は車両の後側であればよく、特に限定されない。
車両100は、乗員が乗車する車室101と、車室101の前側に設けられたエンジンルーム102と、車室101の後側に設けられた荷室103とを有している。車室101の前側には前席としての前側シート104が設けられ、また、車室101の後側には後席としての後側シート105が設けられている。車両100の天井部106は、前後方向及び左右方向に延びている。また、車室101の後側シート105の後方には、車室101と荷室103とを区画するための区画壁107が設けられている。この区画壁107には、車室101と荷室103とを連通させる連通口107aが形成されている。また、荷室103には、車外に連通する排気孔108が設けられている。つまり、車室101内の空気は、区画壁107の連通口107aから荷室103を通り、排気孔108を介して車外に排出可能になっている。連通口107aや排気孔108の形成箇所は車両の後側であればよく、特に限定されない。
また、車室101の前端部には計器類が配設されるインストルメントパネル110が設けられている。インストルメントパネル110の上部の前端には、フロントウインドガラスGの内面に空調風を供給するためのデフロスタ口111が形成されている。インストルメントパネル110の上下方向中間部には、主に乗員の上半身に空調風を供給するためのベント口112が形成されている。ベント口112は、インストルメントパネル110の左右方向中央部と、左端部と、右端部とにそれぞれ形成されている。
上記車両100は、前席と後席とを備えたセダンタイプの乗用車であるが、本発明はセダンタイプの乗用車以外にも、例えばハッチバックタイプの乗用車、ワゴンタイプの乗用車、ワンボックスタイプの乗用車等にも適用することができる。また、前後方向にシートが3列並ぶ乗用車にも本発明を適用することができるが、この場合には、最前席を本発明の前席とし、中央席及び最後席を本発明の後席とする。上記したいずれのタイプの車両においても車体の後側に排気孔が設けられている。
図2に示すように前側シート104は左右独立している。図示しないが、前側シートは左右方向に連続したベンチシートであってもよい。
(車両用空調装置Aの構成)
車両用空調装置Aは、車室101内の空気と車室外の空気を空調用空気として導入可能に構成され、導入した空調用空気を温度調節して車室101の各部に供給する空調装置本体1と、該空調装置本体1とは別体に構成され、車室101の天井部106において前側シート104と後側シート105との間に配設される送風機50と、制御装置70(図7に示す)とを備えている。
車両用空調装置Aは、車室101内の空気と車室外の空気を空調用空気として導入可能に構成され、導入した空調用空気を温度調節して車室101の各部に供給する空調装置本体1と、該空調装置本体1とは別体に構成され、車室101の天井部106において前側シート104と後側シート105との間に配設される送風機50と、制御装置70(図7に示す)とを備えている。
空調装置本体1は、車室101のインストルメントパネル110の内部に収容されており、該インストルメントパネル110や車体に固定されている。送風機50は、天井部106から送風するためのユニットである。制御装置70は、空調装置本体1及び送風機50を制御するためのユニットであり、例えばインストルメントパネル110等に配設することができる。
(空調装置本体1の構成)
空調装置本体1は図示しないが送風ユニットを備えている。送風ユニットは車両の右側(助手席側)に配設することができる。送風ユニットは、車室内の空気(内気)と車室外の空気(外気)との一方または両方を導入することができるように構成されており、内外気切替ダンパ(図示せず)、内外気切替アクチュエータ72(図7に示す)、ブロア(図示せず)、ブロアモータ71(図7に示す)、送風ケーシング(図示せず)等で構成されている。送風ケーシングには、車室101内に開口する内気導入口と、車室外に連通する外気導入口とが形成されている。この送風ケーシングの内部に、内外気切替ダンパ及びブロアが収容されている。内外気切替ダンパを内外気切替アクチュエータ72によって作動させることにより、内外気モードを切り替えることができる。具体的には、内気導入口を開いて外気導入口を閉じることによって内気のみを空調用空気として導入する内気循環モードと、内気導入口を閉じて外気導入口を開くことによって外気のみを空調用空気として導入する外気導入モードと、内気導入口及び外気導入口を開くことによって内気及び外気を空調用空気として同時に導入する内外気二層流モードとのうち、任意のモードに切り替えることが可能になっている。空調用空気の送風量は、ブロアモータ71の回転速度を変化させることで調整することができる。この内外気二層流モードに切替可能な送風ユニットは、上記特許文献1〜4に開示されているような構造とすることもできる。内外気二層流モードでは、内気導入口及び外気導入口の開度を変更することで内気と外気の導入比率を変更することができるようになっている。尚、内外気二層流モードを省略した送風ユニットとすることもできる。
空調装置本体1は図示しないが送風ユニットを備えている。送風ユニットは車両の右側(助手席側)に配設することができる。送風ユニットは、車室内の空気(内気)と車室外の空気(外気)との一方または両方を導入することができるように構成されており、内外気切替ダンパ(図示せず)、内外気切替アクチュエータ72(図7に示す)、ブロア(図示せず)、ブロアモータ71(図7に示す)、送風ケーシング(図示せず)等で構成されている。送風ケーシングには、車室101内に開口する内気導入口と、車室外に連通する外気導入口とが形成されている。この送風ケーシングの内部に、内外気切替ダンパ及びブロアが収容されている。内外気切替ダンパを内外気切替アクチュエータ72によって作動させることにより、内外気モードを切り替えることができる。具体的には、内気導入口を開いて外気導入口を閉じることによって内気のみを空調用空気として導入する内気循環モードと、内気導入口を閉じて外気導入口を開くことによって外気のみを空調用空気として導入する外気導入モードと、内気導入口及び外気導入口を開くことによって内気及び外気を空調用空気として同時に導入する内外気二層流モードとのうち、任意のモードに切り替えることが可能になっている。空調用空気の送風量は、ブロアモータ71の回転速度を変化させることで調整することができる。この内外気二層流モードに切替可能な送風ユニットは、上記特許文献1〜4に開示されているような構造とすることもできる。内外気二層流モードでは、内気導入口及び外気導入口の開度を変更することで内気と外気の導入比率を変更することができるようになっている。尚、内外気二層流モードを省略した送風ユニットとすることもできる。
図7に示すように、ブロアモータ71及び内外気切替アクチュエータ72は制御装置70に接続されており、該制御装置70によって制御されるようになっている。制御装置70は、一般の車両用オートエアコン制御を行うことができる制御装置を使用することができ、例えば、中央演算処理装置や記憶装置等を備えたマイクロコンピュータを挙げることができる。制御装置70は、車室外の温度、車室内の温度、日射量、車両に搭載されているエンジンの冷却水温、乗員による設定温度等に応じてブロアモータ71の回転数を変更するとともに、内外気切替アクチュエータ72を作動させる。例えば、夏季の冷房時には内気循環モードとなるように内外気切替アクチュエータ72を作動させることができ、冬季の暖房時には、内外気二層流モードとなるように内外気切替アクチュエータ72を作動させることができる。また、フロントウインドガラスGの曇りやすさを湿度センサ等によって得て内外気切替アクチュエータ72を作動させることで、フロントウインドガラスGが曇らないように外気導入モードに切り替えたり、フロントウインドガラスGが曇らないように内外気二層流モードにおける外気導入比率を変更することができる。
(空調装置本体1の構成)
空調装置本体1は、図3〜図5に示すような形状の空調ケーシング10を備えている。この空調ケーシング10に上記送風ユニットから送風された空調用空気が導入されるようになっている。さらに、空調装置本体1は、図5及び図6に示すように、空調用空気冷却器としての冷却用熱交換器2と、空調用空気加熱器としての加熱用熱交換器3と、上側エアミックスダンパ4と、下側エアミックスダンパ5と、デフロスタダンパ6と、ベントダンパ7と、ヒートダンパ8と、後席用ダンパ9とを備えている。空調ケーシング10に導入された空調用空気は、冷却用熱交換器2を通過して冷風となった後、上側エアミックスダンパ4及び下側エアミックスダンパ5の開閉動作によって加熱用熱交換器3を通過する量が変更され、これにより冷風と温風との混合比率が変更される。このようにして冷風と温風との混合比率を変更することで、生成される調和空気の温度を調整することができる。生成された調和空気は、デフロスタダンパ6、ベントダンパ7、ヒートダンパ8及び後席用ダンパ9の開閉動作によって車室の各部に供給される。
空調装置本体1は、図3〜図5に示すような形状の空調ケーシング10を備えている。この空調ケーシング10に上記送風ユニットから送風された空調用空気が導入されるようになっている。さらに、空調装置本体1は、図5及び図6に示すように、空調用空気冷却器としての冷却用熱交換器2と、空調用空気加熱器としての加熱用熱交換器3と、上側エアミックスダンパ4と、下側エアミックスダンパ5と、デフロスタダンパ6と、ベントダンパ7と、ヒートダンパ8と、後席用ダンパ9とを備えている。空調ケーシング10に導入された空調用空気は、冷却用熱交換器2を通過して冷風となった後、上側エアミックスダンパ4及び下側エアミックスダンパ5の開閉動作によって加熱用熱交換器3を通過する量が変更され、これにより冷風と温風との混合比率が変更される。このようにして冷風と温風との混合比率を変更することで、生成される調和空気の温度を調整することができる。生成された調和空気は、デフロスタダンパ6、ベントダンパ7、ヒートダンパ8及び後席用ダンパ9の開閉動作によって車室の各部に供給される。
尚、車両用空調装置Aは、図示しないが冷媒を圧縮する圧縮機、冷媒を凝縮する凝縮器、冷媒を膨張させる膨脹弁も備えており、これら圧縮機、凝縮器及び膨脹弁と、冷却用熱交換器2として利用される冷媒蒸発器とによって冷凍サイクル装置が構成されている。圧縮機、凝縮器、膨脹弁及び冷媒蒸発器は冷媒配管(図示せず)によって接続されている。
図5に示すように、空調ケーシング10の内部には、冷却用熱交換器2、加熱用熱交換器3、上側エアミックスダンパ4、下側エアミックスダンパ5、デフロスタダンパ6、ベントダンパ7、ヒートダンパ8及び後席用ダンパ9が収容されている。冷却用熱交換器2は、空調ケーシング10の内部における前後方向中央部よりも前側に収容されている。空調ケーシング10の右側壁部における冷却用熱交換器2よりも前側部分には、空気導入口10aが形成されている。この空気導入口10aには、上記送風ユニットの空気吐出部が接続されている。従って、空調ケーシング10の内部には、冷却用熱交換器2よりも前側から空調用空気が導入される。また、空調ケーシング10の内部に導入される空調用空気は右側から左側に向けて流れながら後側へ向かう流れを形成する。
内外気二層流モードを有する送風ユニットの場合、内外気二層流モードが選択されると、空気導入口10aの下側に内気が導入され、空気導入口10aの上側に外気が導入される。
冷却用熱交換器2は、上述したように冷媒蒸発器で構成することができ、この実施形態では、上下方向に延びる多数の伝熱チューブ及びフィン(図示せず)を左右方向に交互に積層してなる積層型の冷媒蒸発器が用いられている。冷却用熱交換器2の上部には上側ヘッダタンク2aが設けられ、冷却用熱交換器2の下部には下側ヘッダタンク2bが設けられている。冷却用熱交換器2の空調用空気が流入する空気流入面は前に向いており、また冷却用熱交換器2の冷却後の空気が流出する空気流出面は後に向いている。冷却用熱交換器2の空気流入面及び空気流出面は共に上下方向に延びている。
冷却用熱交換器2の上側ヘッダタンク2aは、空調ケーシング10の上壁部に形成された上側保持部10bに保持されている。上側保持部10bは、上方に膨出するように形成されていて、この上側保持部10bに上側ヘッダタンク2aが下方から嵌合することによって上側ヘッダタンク2aの保持が可能になっている。また、冷却用熱交換器2の下側ヘッダタンク2bは、空調ケーシング10の底壁部に形成された下側保持部10cに保持されている。下側保持部10cは、下方に膨出するように形成されていて、この下側保持部10cに下側ヘッダタンク2bが上方から嵌合することによって下側ヘッダタンク2bの保持が可能になっている。
空調ケーシング10の内部における前後方向中央部近傍には、加熱用熱交換器3が収容されている。加熱用熱交換器3は、車両に搭載されているエンジン(図示せず)の冷却水が流れるヒータコアで構成されており、具体的には、上下方向に延びる多数の伝熱チューブ及びフィン(図示せず)を左右方向に交互に積層してなる積層型のヒータコアが用いられている。加熱用熱交換器3の上部には上側ヘッダタンク3aが設けられ、加熱用熱交換器3の下部には下側ヘッダタンク3bが設けられている。
ヒータコアとして、車両に搭載されている電装部品を冷却するための冷却水が流れる熱交換器を用いることもできる。また、ヒータコアの代わりに、通電されることにより発熱する電気ヒータ(図示せず)を空調用空気加熱器として用いることもできる。電気ヒータとしては、例えばPTC素子等の電力の供給によって発熱する素子を使用したものを挙げることができる。また、ヒータコアの代わりに、冷媒の凝縮器を空調用空気加熱器として用いることもできる。また、複数の空調用空気加熱器を使用することができ、この実施形態では、加熱用熱交換器3の空気流れ下流側(後側)に電気ヒータAを設けている。加熱用熱交換器3と電気ヒータAとは前後方向に離れて配置されている。電気ヒータAは省略することもできる。この実施形態では、冷却用熱交換器2の厚み(外部空気通過方向の寸法)は、加熱用熱交換器3の厚みよりも厚く設定されている。また、冷却用熱交換器2の厚みは、電気ヒータAの厚みよりも厚く設定されている。さらに、加熱用熱交換器3の厚みは、電気ヒータAの厚みよりも厚く設定されている。
加熱用熱交換器3の空調用空気が流入する空気流入面は前に向いており、また加熱用熱交換器3の冷却後の空気が流出する空気流出面は後に向いている。加熱用熱交換器3の空気流入面及び空気流出面は、上端に近づくほど前に位置するように傾斜している。これにより、加熱用熱交換器3の空気流入面と、冷却用熱交換器2の空気流出面とは、上に行くほど間隔が狭くなるように配置される。また、電気ヒータAも上端に近づくほど前に位置するように傾斜している。
加熱用熱交換器3及び電気ヒータAの上下方向の寸法は、冷却用熱交換器2の上下方向の寸法よりも短く設定されている。そして、加熱用熱交換器3及び電気ヒータAは、空調ケーシング10の内部において該空調ケーシング10の上下方向中間部に配設されている。従って、加熱用熱交換器3及び電気ヒータAの上部は、冷却用熱交換器2の上部よりも下に位置し、加熱用熱交換器3及び電気ヒータAの下部は、冷却用熱交換器2の下部よりも上に位置することになる。
空調ケーシング10の内部には、前後方向中央部近傍に上側保持板部10dと、下側保持板部10eとが上下方向に間隔をあけて設けられている。上側保持板部10dは、加熱用熱交換器3の上側ヘッダタンク3a及び電気ヒータAの上部がそれぞれ嵌合するように形成されており、この上側保持板部10dによって加熱用熱交換器3及び電気ヒータAの上部を空調ケーシング10の内部において保持することができる。下側保持板部10eは、加熱用熱交換器3の下側ヘッダタンク3b及び電気ヒータAの下部がそれぞれ嵌合するように形成されており、この下側保持板部10eによって加熱用熱交換器3及び電気ヒータAの下部を空調ケーシング10の内部において保持することができる。
また、空調ケーシング10の内部には、冷却用熱交換器2の空気流出面と、加熱用熱交換器3の空気流入面との間に、上下方向に延びる縦板部10fが設けられている。縦板部10fは、上下方向中央部が最も前に位置するよう形成され、その中央部から上端に近づくほど後に位置するように傾斜し、また、その中央部から下端に近づくほど後に位置するように傾斜している。縦板部10fと冷却用熱交換器2の空気流出面との間隔は、縦板部10fと加熱用熱交換器3の空気流入面との間隔よりも狭く設定されている。
縦板部10fの上端部と、上側保持板部10dの前端部との間には、中間第1開口部18が形成されている。また、縦板部10fの下端部と、下側保持板部10eの前端部との間には、中間第2開口部19が形成されている。
また、空調ケーシング10の内部には、上側保持部10bから下方へ向けて斜め後方へ延びる上側延出板部10gが形成されている。上側延出板部10gの下端部は、冷却用熱交換器2の上側ヘッダタンク2aよりも下に位置しており、冷却用熱交換器2の空気流出面と対向するように配置されている。上側延出板部10gの下端部と、上側保持板部10dの前端部との間には、上側開口部11が形成されている。
また、空調ケーシング10の下側保持部10cには、空調用空気を冷却するときに冷却用熱交換器2の表面に凝縮した凝縮水を排水するための排水用通路部10hが下方へ膨出するように形成されている。排水用通路部10hには、下方へ突出するドレン管12(図4に示す)が接続されている。ドレン管12には、車室外に延びるホース等(図示せず)が接続され、冷却用熱交換器2の表面に凝縮した凝縮水が車室外に排水されるようになっている。
空調ケーシング10の底壁部には、排水用通路部10hよりも後側に、上方へ膨出する下側膨出部10iが形成されている。下側膨出部10iの後端部と、下側保持板部10eの前端部との間には、下側開口部13が形成されている。
空調ケーシング10の上壁部の前側には、該空調ケーシング10の内部の上側に連通するデフロスタ吹出口14が設けられている。デフロスタ吹出口14は、図示しないが、デフロスタダクトを介してインストルメントパネル110のデフロスタ口111に接続されている。デフロスタ吹出口14は、デフロスタダンパ6によって開閉されるようになっている。デフロスタダンパ6は、左右方向に延びる支軸6aと、支軸6aから該支軸6aの径方向に延びる一対の閉塞板部6bとを備えている。支軸6aは、空調ケーシング10の左右両側壁部にそれぞれ回動可能に支持されている。デフロスタダンパ6が回動することによって閉塞板部6bがデフロスタ吹出口14を開閉する。デフロスタ吹出口14の開度はデフロスタダンパ6の回動角度によって任意に設定することができる。
空調ケーシング10の上壁部のデフロスタ吹出口14よりも後側には、該空調ケーシング10の内部の上側に連通するベント吹出口15が設けられている。ベント吹出口15は、図示しないが、ベントダクトを介してインストルメントパネル110のベント口112に接続されている。ベント吹出口15は、ベントダンパ7によって開閉されるようになっている。ベントダンパ7は、左右方向に延びる支軸7aと、支軸7aから該支軸7aの径方向に離れて設けられる閉塞板部7bとを備えている。支軸7aは、空調ケーシング10の左右両側壁部にそれぞれ回動可能に支持されている。ベントダンパ7が回動することによって閉塞板部7bがベント吹出口15を開閉する。ベント吹出口15の開度はベントダンパ7の回動角度によって任意に設定することができる。
空調ケーシング10の後壁部には、該空調ケーシング10の内部の後側に連通するヒート吹出口16が設けられている。ヒート吹出口16は、前席乗員の足下近傍に開口するものと、図1に示すヒートダクト120に接続されるものとがある。ヒートダクト120は、後席乗員の足下近傍まで延びている。つまり、ヒート吹出口16は、主に前席乗員の足元や後席乗員の足下に空調風を供給するためのものである。ヒート吹出口16は、ヒートダンパ8によって開閉されるようになっている。ヒートダンパ8は、左右方向に延びる支軸8aと、支軸8aから該支軸8aの径方向に延びる一対の閉塞板部8bとを備えている。支軸8aは、空調ケーシング10の左右両側壁部にそれぞれ回動可能に支持されている。ヒートダンパ8が回動することによって閉塞板部8bがヒート吹出口16を開閉する。ヒート吹出口16の開度はヒートダンパ8の回動角度によって任意に設定することができる。
空調ケーシング10の後壁部の下側には、該空調ケーシング10の内部の後側に連通する後席用吹出口17が設けられている。後席用吹出口17には、図1に示す後席用ダクト121が接続されている。後席用ダクト121は、車室101の後席近傍まで延びており、主に後席乗員に空調風を供給するためのものである。後席用吹出口17は、後席用ダンパ9によって開閉されるようになっている。後席用ダンパ9は、左右方向に延びる支軸9aと、支軸9aから該支軸9aの径方向に延びる一対の閉塞板部9bとを備えている。支軸9aは、空調ケーシング10の左右両側壁部にそれぞれ回動可能に支持されている。後席用ダンパ9が回動することによって閉塞板部9bが後席用吹出口17を開閉する。後席用吹出口17の開度は後席用ダンパ9の回動角度によって任意に設定することができる。
デフロスタダンパ6、ベントダンパ7及びヒートダンパ8は、吹出方向切替ダンパであり、リンク部材等によって連結され、互いに連動するようになっている。吹出方向切替ダンパは、図7に示す吹出方向切替アクチュエータ74によって駆動される。吹出方向切替アクチュエータ74は、制御装置70によって制御される。
例えば、デフロスタダンパ6が開状態で、ベントダンパ7及びヒートダンパ8が閉状態になると吹出モードがデフロスタモードになり、ベントダンパ7が開状態で、デフロスタダンパ6及びヒートダンパ8が閉状態になると吹出モードがベントモードになり、ヒートダンパ8が開状態で、デフロスタダンパ6及びベントダンパ7が閉状態になると吹出モードがヒートモードになる。また、デフロスタダンパ6及びヒートダンパ8が開状態になるデフヒートモード(デフフットモード)や、ベントダンパ7及びヒートダンパ8が開状態になるバイレベルモード等にも切り替えられるようになっている。
ベントモードは冷房時に選択されるモードであり、また、デフヒートモードやヒートモードは暖房時に選択されるモードである。車室の温度や乗員による設定温度等によって制御装置70が吹出方向切替アクチュエータ74を制御して所望の吹出モードとなるように吹出方向切替ダンパを作動させる。吹出モードは、車両用空調装置Aの運転開始時から時間の経過に伴って変更されることもある。例えば、暖房を開始したときにはヒートモードが選択され、時間の経過に伴って車室101内の温度が上昇して設定温度に近づくと、バイレベルモード等の他のモードになることがある。冷房時にも同様に吹出モードが変更されることがある。
後席用ダンパ9は、デフロスタダンパ6、ベントダンパ7及びヒートダンパ8とは別に回動させることができる。例えば、図7に示す後席ベント用アクチュエータ75によって後席用ダンパ9を作動させることができる。後席ベント用アクチュエータ75は制御装置70によって制御される。例えばベントモード時には後席用ダンパ9が開状態となるように、また、デフロスタモード時には後席用ダンパ9が閉状態となるように後席ベント用アクチュエータ75を制御することができる。
(空調ケーシング10の内部通路の構成)
空調ケーシング10の内部には、冷却用熱交換器配設通路R1、加熱用熱交換器配設通路R2、上側冷風通路R3及び下側冷風通路R4が設けられている。すなわち、空調ケーシング10の内部の前側には、冷却用熱交換器2が配設される冷却用熱交換器配設通路R1が設けられている。冷却用熱交換器配設通路R1の上流端は、空調ケーシング10の内部の前端部に位置しており、空気導入口10aと連通している。空気導入口10aから流入した空調用空気は、全量が冷却用熱交換器配設通路R1を流れるとともに冷却用熱交換器2を通過することになる。冷却用熱交換器配設通路R1は縦板部10fに達するまで延びている。
空調ケーシング10の内部には、冷却用熱交換器配設通路R1、加熱用熱交換器配設通路R2、上側冷風通路R3及び下側冷風通路R4が設けられている。すなわち、空調ケーシング10の内部の前側には、冷却用熱交換器2が配設される冷却用熱交換器配設通路R1が設けられている。冷却用熱交換器配設通路R1の上流端は、空調ケーシング10の内部の前端部に位置しており、空気導入口10aと連通している。空気導入口10aから流入した空調用空気は、全量が冷却用熱交換器配設通路R1を流れるとともに冷却用熱交換器2を通過することになる。冷却用熱交換器配設通路R1は縦板部10fに達するまで延びている。
空調ケーシング10の内部における縦板部10fよりも後側には、加熱用熱交換器3が配設される加熱用熱交換器配設通路R2が形成されている。加熱用熱交換器配設通路R2には、加熱用熱交換器3と共に電気ヒータAも配設されており、加熱用熱交換器配設通路R2に流入した空調用空気は、加熱用熱交換器3と電気ヒータAとによって加熱される。
冷却用熱交換器配設通路R1の下流端は、上下方向に2つに分岐されている。冷却用熱交換器配設通路R1の下流端の上側には、上側冷風通路R3が上側開口部11を介して連通するとともに、加熱用熱交換器配設通路R2の上側が中間第1開口部18を介して連通している。冷却用熱交換器配設通路R1の下流端の下側には、下側冷風通路R4が下側開口部13を介して連通するとともに、加熱用熱交換器配設通路R2の下側が中間第2開口部19を介して連通している。
上側冷風通路R3は、加熱用熱交換器3の上方に設けられており、後側へ向けて延びている。下側冷風通路R4は、加熱用熱交換器3の下方に設けられており、後側へ向けて延びている。上側冷風通路R3及び下側冷風通路R4は、加熱用熱交換器配設通路R2をバイパスして延びており、冷却用熱交換器2を通過した冷風が流れる通路である。上側冷風通路R3は縦板部10fよりも上に位置しているので、冷却用熱交換器2の主に上側を通過した冷風が流入する。また、下側冷風通路R4は縦板部10fよりも下に位置しているので、冷却用熱交換器2の主に下側を通過した冷風が流入する。上側冷風通路R3及び下側冷風通路R4の上流端は、冷却用熱交換器2の空気流出面に対向するように配置されており、冷却用熱交換器2の空気流出面から流出した冷風が上側冷風通路R3及び下側冷風通路R4の上流端に流入しやすくなっている。
送風ユニットが内気循環モードとされている場合には内気が上側冷風通路R3及び下側冷風通路R4に流入することになる。また、送風ユニットが外気導入モードとされている場合には外気が上側冷風通路R3及び下側冷風通路R4に流入することになる。
さらに、送風ユニットが内外気二層流モードとされている場合には、主に外気が上側冷風通路R3に流入し、内気が下側冷風通路R4に流入することになる。そして、外気が空調ケーシング10の上側に流れ易くなるので、暖房時には、内気に比べて乾燥している外気がデフロスタ吹出口14からフロントウインドガラスGの内面に供給されることになり、フロントウインドガラスGの内面の曇りが抑制される。一方、外気よりも温度が高い内気を空調ケーシング10に導入することで、内外気二層流モードでは暖房効率を高めることができる。
(上側エアミックスダンパ4及び下側エアミックスダンパ5の構成)
上側エアミックスダンパ4は、上側冷風通路R3の開度を変更するためのダンパであり、また、下側エアミックスダンパ5は、下側冷風通路R4の開度を変更するためのダンパである。上側エアミックスダンパ4及び下側エアミックスダンパ5は、例えばリンク部材等によって連結されて連動するようになっている。送風ユニットが内外気二層流モードとされている場合には、主に外気の流量が上側エアミックスダンパ4によって制御され、内気の流量が下側エアミックスダンパ5によって制御されることになる。
上側エアミックスダンパ4は、上側冷風通路R3の開度を変更するためのダンパであり、また、下側エアミックスダンパ5は、下側冷風通路R4の開度を変更するためのダンパである。上側エアミックスダンパ4及び下側エアミックスダンパ5は、例えばリンク部材等によって連結されて連動するようになっている。送風ユニットが内外気二層流モードとされている場合には、主に外気の流量が上側エアミックスダンパ4によって制御され、内気の流量が下側エアミックスダンパ5によって制御されることになる。
上側エアミックスダンパ4は、空調ケーシング10の左右両側壁部に回動可能に支持される回動軸4aと、該回動軸4aから径方向に延びる閉塞板部4bとを有し、該閉塞板部4bが該回動軸4a周りに回動することによって上側冷風通路R3の開度を変更するように構成されたダンパである。また、下側エアミックスダンパ5は、空調ケーシング10の左右両側壁部に回動可能に支持される回動軸5aと、該回動軸5aから径方向に延びる閉塞板部5bとを有し、該閉塞板部5bが該回動軸5a周りに回動することによって下側冷風通路R4の開度を変更するように構成されたダンパである。
上側エアミックスダンパ4の回動軸4aは上側保持板部10dの前端部近傍に位置しており、閉塞板部4bは前方向へ向けて延びるようにレイアウトされて上下方向に回動するようになっている。上側エアミックスダンパ4の閉塞板部4bが上方に向けて回動すると、上側開口部11が全閉とされることで上側冷風通路R3が閉じられ、かつ、中間第1開口部18が全開とされることで加熱用熱交換器配設通路R2の上側が開かれる。一方、上側エアミックスダンパ4の閉塞板部4bが下方に向けて回動すると、上側開口部11が全開とされることで上側冷風通路R3が開かれ、かつ、中間第1開口部18が全閉とされることで加熱用熱交換器配設通路R2の上側が閉じられる。また、上側エアミックスダンパ4の回動角度は任意に設定することができ、例えば、図5に示すように上側エアミックスダンパ4による上側冷風通路R3の開度が微小開度となる位置で上側エアミックスダンパ4を停止させることや、図6に示すように上側エアミックスダンパ4による上側冷風通路R3の開度が微小開度よりも大きな開度となる位置で上側エアミックスダンパ4を停止させることもできる。上記微小開度とは、上側冷風通路R3が全閉時にあるときを開度0%とし、上側冷風通路R3が全開時にあるときを開度100%としたとき、約1%〜5%の範囲である。図5に示すように、上側冷風通路R3の開度が微小開度である場合には、上側エアミックスダンパ4の閉塞板部4bと空調ケーシング10の内面との間に隙間が形成されることになる。
下側エアミックスダンパ5の回動軸5aは下側保持板部10eの前端部近傍に位置しており、閉塞板部5bは前方向へ向けて延びるようにレイアウトされて上下方向に回動するようになっている。下側エアミックスダンパ5の閉塞板部5bが下方に向けて回動すると、下側開口部13が全閉とされることで下側冷風通路R4が閉じられ、かつ、中間第2開口部19が全開とされることで加熱用熱交換器配設通路R2の下側が開かれる。一方、下側エアミックスダンパ5の閉塞板部5bが上方に向けて回動すると、下側開口部13が全開とされることで下側冷風通路R3が開かれ、かつ、中間第2開口部19が全閉とされることで加熱用熱交換器配設通路R2の上側が閉じられる。また、下側エアミックスダンパ5の回動角度は任意に設定することができ、例えば、図5に示すように下側エアミックスダンパ5による下側冷風通路R4の開度が微小開度となる位置で下側エアミックスダンパ5を停止させることや、図6に示すように下側エアミックスダンパ5による下側冷風通路R4の開度が微小開度よりも大きな開度となる位置で下側エアミックスダンパ5を停止させることもできる。上記微小開度とは、下側冷風通路R4が全閉時にあるときを開度0%とし、下側冷風通路R4が全開時にあるときを開度100%としたとき、約1%〜5%の範囲である。図5に示すように、下側冷風通路R4の開度が微小開度である場合には、下側エアミックスダンパ5の閉塞板部5bと空調ケーシング10の内面との間に隙間が形成されることになる。
上側エアミックスダンパ4及び下側エアミックスダンパ5は、図7に示すエアミックアクチュエータ73により駆動されるようになっている。エアミックスアクチュータ73は制御装置70に接続されており、該制御装置70によって制御される。制御装置70は、車室内の温度や乗員による設定温度等に基づいて目標吹出空気温度を決定し、決定された目標吹出空気温度となるように、上側エアミックスダンパ4及び下側エアミックスダンパ5の開度を演算する。そして、制御装置70は、上側エアミックスダンパ4及び下側エアミックスダンパ5が演算された開度となるように、エアミックスアクチュータ73を作動させる。これにより、所望温度の空調風を得ることができる。
(空調ケーシング10の分割構造)
図3及び図4に示すように、空調ケーシング10は、冷却用熱交換器2を収容する前側ケーシング部材21と、前側ケーシング部材21とは別部材とされ、加熱用熱交換器3及び電気ヒータAを収容する後側ケーシング部材22とを備え、前側ケーシング部材21及び後側ケーシング部材22が結合されて一体化されている。前側ケーシング部材21は、上下方向に分割された上側部材23及び下側部材24で構成されている。後側ケーシング部材22は、左右方向に分割された左側部材25及び右側部材26で構成されている。上側エアミックスダンパ4、下側エアミックスダンパ5、デフロスタダンパ6、ベントダンパ7、ヒートダンパ8及び後席用ダンパ9は、後側ケーシング部材22に収容されている。また、冷却用熱交換器2の下側は、下側部材24に収容されている。
図3及び図4に示すように、空調ケーシング10は、冷却用熱交換器2を収容する前側ケーシング部材21と、前側ケーシング部材21とは別部材とされ、加熱用熱交換器3及び電気ヒータAを収容する後側ケーシング部材22とを備え、前側ケーシング部材21及び後側ケーシング部材22が結合されて一体化されている。前側ケーシング部材21は、上下方向に分割された上側部材23及び下側部材24で構成されている。後側ケーシング部材22は、左右方向に分割された左側部材25及び右側部材26で構成されている。上側エアミックスダンパ4、下側エアミックスダンパ5、デフロスタダンパ6、ベントダンパ7、ヒートダンパ8及び後席用ダンパ9は、後側ケーシング部材22に収容されている。また、冷却用熱交換器2の下側は、下側部材24に収容されている。
前側ケーシング部材21と後側ケーシング部材22とは、例えば爪嵌合やビス等によって結合することができる。上側部材23及び下側部材24の結合、左側部材25及び右側部材26の結合も、前側ケーシング部材21及び後側ケーシング部材22の結合と同様にすることができる。
空調ケーシング10の底壁部には、冷却用熱交換器2と下側エアミックスダンパ5との間に、上方へ突出して冷却用熱交換器2の凝縮水が空気流れ方向下流側へ流れるのを抑制する止水板部20が設けられている。止水板部20は、下側膨出部10iの上部に形成されており、左右方向に連続して延びている。止水板部20と、空調ケーシング10の前側ケーシング部材21の底壁部とは一体成形されている。
止水板部20の下側部分は、冷却用熱交換器2の下側ヘッダタンク2bと対向するように配置される一方、止水板部20の上側部分は、冷却用熱交換器2の空気流出面と対向するように配置される。止水板部20の上端部は、下側冷風通路R4の空気流れ方向上流側の断面中心よりも下に位置付けられている。下側冷風通路R4の空気流れ方向上流側の断面中心は、下側冷風通路R4の流れる冷風の主流が通過する部分であり、この主流が通過する部分と干渉しないように止水板部20の上端部の位置を設定している。
さらに、止水板部20は、下側エアミックスダンパ5による下側冷風通路R4の開度が微小開度である場合に該下側エアミックスダンパ5と空調ケーシング10の内面との間に形成される隙間に対して空気流れ方向上流側から対向するように配置される。また、下側冷風通路R4を微小開度にした下側エアミックスダンパ5の閉塞板部5bの先端部(前端部)は、下側冷風通路R4を全閉にした状態に比べて止水板部20に接近するように配置される。すなわち、止水板部20は、平板状に形成されていて、その上端に近づくほど後に位置するように傾斜している。一方、下側エアミックスダンパ5の閉塞板部5bの先端部の軌跡は、回動軸5aを中心とした円弧状の軌跡である。従って、下側冷風通路R4を全閉にした状態から下側冷風通路R4を微小開度にする過程で、下側エアミックスダンパ5の閉塞板部5bの先端部と、止水板部20との間隔が徐々に狭くなっていく。
空調ケーシング10の上壁部には、上側エアミックスダンパ4による上側冷風通路R3の開度が微小開度である場合に該上側エアミックスダンパ4と空調ケーシング10の内面との間に形成される隙間に対して空気流れ方向上流側から対向するように配置される上側板部28が設けられている。上側板部28は、上側延出板部10gに一体成形されており、左右方向に連続して延びている。この上側板部28は、冷却用熱交換器2の空気流出面と対向するように配置される。
(乗員検出手段の構成)
上記車両用空調装置Aは前席の乗員及び後席の乗員を個別に検出可能な乗員検出手段としての乗員センサ76(図7に示す)を備えている。乗員センサ76は制御装置70に接続されており、検出結果を制御装置70に出力している。
上記車両用空調装置Aは前席の乗員及び後席の乗員を個別に検出可能な乗員検出手段としての乗員センサ76(図7に示す)を備えている。乗員センサ76は制御装置70に接続されており、検出結果を制御装置70に出力している。
乗員センサ76は、例えば車両100の各席に設けられているシートベルトの装着状態を検出するシートベルトセンサで構成することができる。シートベルトセンサは、従来から用いられており、シートベルトが装着されているか否かを検出するセンサである。シートベルトセンサが、シートベルトが装着されていることを検出すれば、その席に乗員が着座していると推定できる一方、シートベルトが装着されていないことを検出すれば、その席に乗員が着座していないと推定できる。この推定は、制御装置70において乗員センサ76の出力信号に基づいて行われ、前席と後席とで別々に行うことができる。
また、乗員センサ76としては、例えばシートクッションに内蔵された圧力センサ等で構成することもできる。乗員が着座するとシートクッションに内蔵された圧力センサがONになるようにセンサを構成しておく。これにより、圧力センサがONになるとその席に乗員が着座していると推定できる一方、圧力センサがOFFであればその席に乗員が着座していないと推定できる。
乗員センサ76は、上記シートベルトセンサ及び上記圧力センサに限定されるものではなく、その他にも乗員が各座席に着座しているか否かを検出することができるセンサや検出器等であればよい。
(送風機50の構成)
図7に示すように、送風機50は、筐体51と、筐体51の内部に収容されたファン52と、ファン52を回転駆動するファンモータ53と、下側ルーバダンパ54と、後側ルーバダンパ55と、第1アクチュータ56と、第2アクチュエータ57とを少なくとも備えている。筐体51は、天井部106に取り付けられるものであり、図2に示すように、左右方向に長い形状とされている。筐体51の左端部は車室101の左端部に位置し、筐体51の右端部は車室101の右端部に位置している。
図7に示すように、送風機50は、筐体51と、筐体51の内部に収容されたファン52と、ファン52を回転駆動するファンモータ53と、下側ルーバダンパ54と、後側ルーバダンパ55と、第1アクチュータ56と、第2アクチュエータ57とを少なくとも備えている。筐体51は、天井部106に取り付けられるものであり、図2に示すように、左右方向に長い形状とされている。筐体51の左端部は車室101の左端部に位置し、筐体51の右端部は車室101の右端部に位置している。
筐体51の前壁部には、車室101内の空気を吸入する吸気口51aが形成されている。吸気口51aは筐体51よりも前側の空気を該筐体51の内部に取り入れることができる開口であり、例えば左右方向に長い形状にすることができる。
筐体51の下壁部の後側には、下側空気吐出口51bが形成されている。この下側空気吐出口51bは、前側シート104と後側シート105との間に位置付けられており、下方に向かって開口している。下側空気吐出口51bは、左右方向に長い形状とされており、下側空気吐出口51bの左端部は車室101の左端部に位置し、下側空気吐出口51bの右端部は車室101の右端部に位置している。
筐体51の後壁部には、後側空気吐出口51cが形成されている。この後側空気吐出口51cは、後方に向かって開口している。後側空気吐出口51cは、左右方向に長い形状とされており、後側空気吐出口51cの左端部は車室101の左端部に位置し、後側空気吐出口51cの右端部は車室101の右端部に位置している。
ファン52は、車幅方向に延びる回転軸を有するクロスフローファンで構成されている。ファン52は、筐体51の内部において吸気口51aと下側空気吐出口51bとの間に配置されており、少なくとも左右方向両端部が筐体51に対して軸受を介して回転可能に支持されている。尚、ファン52はクロスフローファン以外のファンを用いることもできる。この場合、ファンの形式に応じて筐体51の形状を変更すればよい。
ファンモータ53は筐体51に固定されており、制御装置70に接続されて該制御装置70によってON及びOFFの切替と回転数が制御される。
下側ルーバダンパ54は、筐体51の下側空気吐出口51bを開閉するドアとして機能するものであり、図1及び図8に示すように下側空気吐出口51bを開いた状態と、図9に示すように下側空気吐出口51bを閉じた状態とに切り替えられる。また、下側ルーバダンパ54は、車室101の前後方向一方側から他方側に順に送風するためのスイングルーバとしても機能する。すなわち、図10に示すように各ルーバが下へ行くほど前に位置するように傾斜した状態から、図11に示すように各ルーバが下へ行くほど後に位置するように傾斜した状態に切り替えられ、その後、図11に示す状態から図10に示す状態に切り替えられる。これが繰り返される。図10に示す状態では下側空気吐出口51bから吐出した空気が下側ルーバダンパ54によって車室101の前側に向けて案内されて流れる一方、図11に示す状態では下側空気吐出口51bから吐出した空気が下側ルーバダンパ54によって車室101の後側に向けて案内されて流れる。
第1アクチュータ56は下側ルーバダンパ54を駆動するためのものであり、制御装置70に接続されて該制御装置70によって制御される。
後側ルーバダンパ55は、筐体51の後側空気吐出口51cを開閉するドアとして機能するものであり、図1及び図9に示すように後側空気吐出口51cを開いた状態と、図10及び図11に示すように後側空気吐出口51cを閉じた状態とに切り替えられる。
第2アクチュータ57は後側ルーバダンパ55を駆動するためのものであり、制御装置70に接続されて該制御装置70によって制御される。
図1に示すように、第1アクチュータ56によって下側ルーバダンパ54を開状態にし、第2アクチュータ57によって後側ルーバダンパ55を開状態にすると、下方と後方とに同時に送風される同時送風モードとなる。ここで、下方は、前席と後席とを仕切る方向であることからエアカーテン(空気による幕)が形成されることになる。
図8に示すように、第1アクチュータ56によって下側ルーバダンパ54を開状態にし、第2アクチュータ57によって後側ルーバダンパ55を閉状態にすると、下方、即ち前席と後席とを仕切る方向に送風するエアカーテンモードとなる。このエアカーテンモードでは、前席と後席とを仕切るように、空気による幕が形成されることになる。
図9に示すように、第1アクチュータ56によって下側ルーバダンパ54を閉状態にし、第2アクチュータ57によって後側ルーバダンパ55を開状態にすると、車室101の後側に向けて送風する後方送風モードとなる。車室101の後側には車室101と荷室103とを連通させる連通口107aが形成されているので、後方送風モードにすることで排気を促進させることができ、換気効率が向上する。
また、図10及び図11に示すように、第2アクチュータ57によって後側ルーバダンパ55を閉状態にし、第1アクチュータ56によって下側ルーバダンパ54を前後にスイング(揺動)させると、車室101の前後方向一方側から他方側に順に送風するスイングモードになる。スイングモードでは、下側ルーバダンパ54の揺動速さを調整することや、揺動角度を調整することもできる。
送風機50は、同時送風モード、エアカーテンモード、後方送風モード及びスイングモードのうち、任意のモード(送風モードという。)を選択することができるように構成されている。
(送風機50の制御)
車両用空調装置AがONにされると、送風機50のファンモータ53も自動的にONにされるが、送風機50による送風が不要であると乗員が判断した場合には、乗員が図示しないスイッチ操作によって送風機50をOFFにすることができる。また、空調装置本体1のブロアモータ71の回転数が高いほど送風機50のファンモータ53の回転数を高くすることができる。送風機50のファンモータ53の回転数は、乗員が図示しないスイッチ操作によって変更することができるが、基本的には自動で制御される。
車両用空調装置AがONにされると、送風機50のファンモータ53も自動的にONにされるが、送風機50による送風が不要であると乗員が判断した場合には、乗員が図示しないスイッチ操作によって送風機50をOFFにすることができる。また、空調装置本体1のブロアモータ71の回転数が高いほど送風機50のファンモータ53の回転数を高くすることができる。送風機50のファンモータ53の回転数は、乗員が図示しないスイッチ操作によって変更することができるが、基本的には自動で制御される。
次に、送風機50のモード選択について説明する。モード選択は制御装置70が行う。制御装置70は、乗員センサ76の出力信号の他、内外気モード(内外気切替ダンパの開度も含む)、吹出モード、ブロアモータ71の回転数等に基づいて、以下に述べるように送風機50のモードを選択する。
具体的には、車両用空調装置AがONにされていて、乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないときには、送風機50の送風モードをエアカーテンモードに設定する。また、車両用空調装置AがONにされていて、乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、送風機50の送風モードをスイングモードに設定する。また、空調装置本体1が内外気二層流モードとされていて、かつ、乗員の足下近傍に空調風を供給するヒートモードとされている場合であって、乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないときには、送風機50の送風モードをエアカーテンモードに設定する。また、空調装置本体1が内外気二層流モードとされていて、かつ、乗員の足下近傍に空調風を供給するヒートモードとされている場合であって、乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、送風機50の送風モードを後方送風モードに設定する。
また、車室内の温度が設定温度からかなり離れていて強めの空調が必要な状況(過渡期)と、車室内の温度が設定温度に近づいていて弱めの空調で済む状況(安定期)とで送風機50の送風モードを変えることができる。
ベントモードで過渡期にあるときには、乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないとき、及び乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときの両方で後方送風モードに設定する。これにより、車室101内にこもった熱気の排気効率を向上させて冷房の速効性を高めることができる。
ベントモードで安定期にあり、かつ、乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないときには、エアカーテンモードに設定する。これにより、空調を行う空間が狭くなるので冷房効率を高めることができる。ベントモードで安定期にあり、かつ、乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、スイングモードに設定する。これにより、車室101内の空気を攪拌させることができ、冷房効率を高めることができる。
バイレベルモードで安定期にあり、かつ、乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないときには、エアカーテンモードに設定する。これにより、空調を行う空間が狭くなるので冷房効率を高めることができる。バイレベルモードで安定期にあり、かつ、乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、スイングモードに設定する。これにより、車室101内の空気を攪拌させることができ、冷房効率を高めることができる。尚、バイレベルモードは過渡期に選択されない吹出モードである。
ヒートモードで過渡期にあり、かつ、内気循環モード又は外気導入モードにあるときには、乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないとき、及び乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときの両方で、送風機50をOFFにする。これにより、風が乗員に当たることによって寒く感じてしまうのを抑制することができる。
ヒートモードで過渡期にあり、かつ、内外気二層流モードにあるときには、乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないとき、及び乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときの両方で、後方送風モードに設定する。これにより、車室101の換気効率が高まり、フロントウインドガラスGの内面に曇りが発生し難くなる。
ヒートモードで安定期にあり、かつ、内気循環モード又は外気導入モードにあるときには、乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないときには、エアカーテンモードに設定する。これにより、空調を行う空間が狭くなるので暖房効率を高めることができる。ヒートモードで安定期にあり、かつ、乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、スイングモードに設定する。これにより、車室101内の空気を攪拌させることができ、暖房効率を高めることができる。
ヒートモードで安定期にあり、かつ、内外気二層流モードにあり、しかも乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないときには、エアカーテンモードに設定する。これにより、空調を行う空間が狭くなるので暖房効率を高めることができる。ヒートモードで安定期にあり、かつ、内外気二層流モードにあり、しかも乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、スイングモードに設定する。これにより、車室101内の空気を攪拌させることができ、暖房効率を高めることができる。
デフヒートモードで過渡期にあり、かつ、内外気二層流モードにあるときには、乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないとき、及び乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときの両方で、後方送風モードに設定する。これにより、車室101の換気効率が高まり、フロントウインドガラスGの内面に曇りが発生し難くなる。
デフヒートモードで安定期にあり、かつ、内気循環モード又は外気導入モードにあるときには、乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないときには、エアカーテンモードに設定する。これにより、空調を行う空間が狭くなるので暖房効率を高めることができる。デフヒートモードで安定期にあり、かつ、乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、スイングモードに設定する。これにより、車室101内の空気を攪拌させることができ、暖房効率を高めることができる。
デフヒートモードで安定期にあり、かつ、内外気二層流モードにあり、しかも乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないときには、エアカーテンモードに設定する。これにより、空調を行う空間が狭くなるので暖房効率を高めることができる。デフヒートモードで安定期にあり、かつ、内外気二層流モードにあり、しかも乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、スイングモードに設定する。これにより、車室101内の空気を攪拌させることができ、暖房効率を高めることができる。
デフロスタモードで安定期にあり、かつ、内気循環モード又は外気導入モードにあるときには、乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないとき、及び乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときの両方で、後方送風モードに設定する。これにより、車室101の換気効率が高まり、フロントウインドガラスGの内面に曇りが発生し難くなる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態に係る車両用空調装置Aによれば、空調装置本体1により、空調用空気が温度調節されて車室101の各部に供給され、また、送風機50により、空調装置本体1とは別に車室101の天井部106近傍から送風されるので、車室101内で複数の気流を作り出すことができ、乗員の快適性が向上する。
以上説明したように、この実施形態に係る車両用空調装置Aによれば、空調装置本体1により、空調用空気が温度調節されて車室101の各部に供給され、また、送風機50により、空調装置本体1とは別に車室101の天井部106近傍から送風されるので、車室101内で複数の気流を作り出すことができ、乗員の快適性が向上する。
また、乗員センサ76によって後席の乗員を検出できないときには、後席に乗員が乗車していないと推定することができる。この場合には、送風機50の送風モードがエアカーテンモードに設定されるので、乗員の操作を不要にしながら、送風機50によって前席と後席との間に空気の幕、即ちエアカーテンが形成されることになる。これにより、内気循環モード、外気導入モード及び内外気二層流モードのいずれのモードであっても前席の冷暖房効率が向上する。
また、乗員センサ76によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、前席及び後席の両方に乗員が乗車していると推定することができる。この場合には、送風機50の送風モードがスイングモードに設定されるので、乗員の操作を不要にしながら、送風機50によって前席と後席と上方から空気が送られることになる。これにより、内気循環モード、外気導入モード及び内外気二層流モードのいずれのモードであっても送風機50がサーキュレータのように機能するので車室101内の全体において冷暖房効率が向上する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
上記実施形態では、送風機50のダンパをルーバダンパとしているが、これに限らず、片持ちタイプの板ダンパ、バタフライダンパ、ロータリーダンパ等の各種ダンパを使用することができる。
また、実施形態では、送風機50の筐体51の前側から空気を吸入するようにしているが、これに限らず、筐体51の下方や後方から吸い込むようにしてもよい。
また、送風機50の送風モードを手動で切り替えることができるように構成してもよい。
以上説明したように、本発明に係る車両用空調装置は、例えば、前席と後席を備えた自動車に搭載することができる。
A 車両用空調装置
1 空調装置本体
50 送風機
52 ファン(クロスフローファン)
70 制御装置
76 乗員センサ(乗員検出手段)
100 車両
101 車室
104 前側シート(前席)
105 後側シート(後席)
106 天井部
1 空調装置本体
50 送風機
52 ファン(クロスフローファン)
70 制御装置
76 乗員センサ(乗員検出手段)
100 車両
101 車室
104 前側シート(前席)
105 後側シート(後席)
106 天井部
Claims (7)
- 車室内の空気と車室外の空気を空調用空気として導入可能に構成され、空調用空気を温度調節して車室の各部に供給する空調装置本体と、
上記空調装置本体とは別体に構成され、車室の天井部において前席と後席との間に配設される送風機と、
上記送風機を制御する制御装置とを備えた車両用空調装置において、
後席の乗員を検出する乗員検出手段を備え、
上記送風機は、前席と後席とを仕切る方向に送風するエアカーテンモードを選択可能に構成され、
上記制御装置は、上記乗員検出手段によって後席の乗員を検出できないときには、上記送風機の送風モードを上記エアカーテンモードに設定するように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 車室内の空気と車室外の空気を空調用空気として導入可能に構成され、空調用空気を温度調節して車室の各部に供給する空調装置本体と、
上記空調装置本体とは別体に構成され、車室の天井部において前席と後席との間に配設される送風機と、
上記送風機を制御する制御装置とを備えた車両用空調装置において、
前席の乗員及び後席の乗員を検出する乗員検出手段を備え、
上記送風機は、車室の前後方向一方側から他方側に順に送風するスイングモードを選択可能に構成され、
上記制御装置は、上記乗員検出手段によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、上記送風機の送風モードを上記スイングモードに設定するように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1に記載の車両用空調装置において、
上記乗員検出手段は、前席の乗員及び後席の乗員を検出可能に構成され、
上記送風機は、車室の前後方向一方側から他方側に順に送風するスイングモードを選択可能に構成され、
上記制御装置は、上記乗員検出手段によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、上記送風機の送風モードを上記スイングモードに設定するように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1または3に記載の車両用空調装置において、
上記空調装置本体は、外気のみを空調用空気として導入する外気導入モードと、内気及び外気を空調用空気として同時に導入する内外気二層流モードとのうち、任意のモードに切り替えることが可能に構成され、
上記制御装置は、上記空調装置本体が上記内外気二層流モードとされていて、かつ、乗員の足下近傍に空調風を供給するヒートモード、もしくは乗員の足下近傍とフロントウインドガラスの内面に空調風を供給するデフヒートモードとされている場合であって、上記乗員検出手段によって後席の乗員を検出できないときには、上記送風機の送風モードを上記エアカーテンモードに設定するように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
上記空調装置本体は、外気のみを空調用空気として導入する外気導入モードと、内気及び外気を空調用空気として同時に導入する内外気二層流モードとのうち、任意のモードに切り替えることが可能に構成され、
上記送風機は、車室の後側に向けて送風する後方送風モードを選択可能に構成され、
上記制御装置は、上記空調装置本体が上記内外気二層流モードとされていて、かつ、乗員の足下近傍に空調風を供給するヒートモード、もしくは乗員の足下近傍とフロントウインドガラスの内面に空調風を供給するデフヒートモードとされている場合であって、上記乗員検出手段によって前席の乗員及び後席の乗員を検出したときには、上記送風機の送風モードを上記後方送風モードに設定するように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
上記送風機は、車室の後側に向けて送風する後方送風モードを選択可能に構成され、
上記空調装置本体は、外気のみを空調用空気として導入する外気導入モードに変更可能に構成され、
上記制御装置は、上記空調装置本体がフロントウインドガラスの内面に空調風を供給するデフロスタモードとされている場合は、上記送風機の送風モードを上記後方送風モードに設定するように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1から6のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
上記送風機のファンは、車幅方向に延びる回転軸を有するクロスフローファンであることを特徴とする車両用空調装置。
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| JP2017183500A JP2019059260A (ja) | 2017-09-25 | 2017-09-25 | 車両用空調装置 |
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