[go: up one dir, main page]

JP2019094304A - オートファジー誘導剤 - Google Patents

オートファジー誘導剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2019094304A
JP2019094304A JP2017226641A JP2017226641A JP2019094304A JP 2019094304 A JP2019094304 A JP 2019094304A JP 2017226641 A JP2017226641 A JP 2017226641A JP 2017226641 A JP2017226641 A JP 2017226641A JP 2019094304 A JP2019094304 A JP 2019094304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
autophagy
memantine
clemastine
disease
parkinson
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017226641A
Other languages
English (en)
Inventor
信孝 服部
Nobutaka Hattori
信孝 服部
臣二 斉木
Shinji Saiki
臣二 斉木
一興 平野
Kazuki Hirano
一興 平野
景一 石川
Keiichi Ishikawa
景一 石川
和士 赤松
Kazushi Akamatsu
和士 赤松
有紀子 吉川
Yukiko Yoshikawa
有紀子 吉川
基紀 藤巻
Motoki Fujimaki
基紀 藤巻
昴大 山口
Kota Yamaguchi
昴大 山口
秀行 佐谷
Hideyuki Satani
秀行 佐谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juntendo University
Original Assignee
Juntendo University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juntendo University filed Critical Juntendo University
Priority to JP2017226641A priority Critical patent/JP2019094304A/ja
Publication of JP2019094304A publication Critical patent/JP2019094304A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

【課題】新たなオートファジー誘導剤及びパーキンソン病予防治療剤の提供。
【解決手段】メマンチン、クレマスチン及びそれらの塩から選ばれる成分を有効成分とするオートファジー誘導剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、オートファジー誘導剤及びパーキンソン病予防治療剤に関する。
パーキンソン病(以下PD)は我が国で2番目に多い神経変性疾患で、進行性の運動障害に加え、非運動症状(認知機能低下、精神症状、自律神経症状)などが経年的に進行し、発症15−20年後には寝たきりとなるため、多大な医療・介護負担のため深刻な社会的資産の毀損を招来する。本疾患の根本治療を実現するためには、早期発見・早期治療介入が重要と考えられるが、運動症状が出現する時点で、すでに30%以上の黒質神経細胞脱落を認め、発症5−10年後には70%程度の黒質神経細胞が脱落するため、発症前または発症超早期から5−10年程度の中長期的な治療介入を行い、発症予防・進行抑制を図るような根本的治療が必要と考えられる。
PD発症メカニズムとして1997年頃より家族性PD原因遺伝子産物機能の解析が精力的に進められ、2016年11月迄に同定された責任遺伝子20の中で8個が、また孤発性PDリスク遺伝子産物機能についてもその約50%が広義のオートファジー・リソソーム系に関与するとされている。オートファジーとは、細胞内の粗面小胞体・ミトコンドリアコンタクトサイトから生じた隔離膜が基質を取り囲み、オートファゴソームとよばれる2重膜構造を形成し、リソソーム(内部に水解酵素を含む)と融合し、1重膜構造のオートリソソームとなり、内部基質が分解される一連の流れを指す。基質の一つとして、パーキンソン病等における神経変性の原因とされるα−シヌクレインが含まれることからオートファジー促進によるPD治療薬開発には一定の期待が寄せられている(非特許文献1)。
J. Neurol. Neurosurg. Psychiatry 83, 430-436, doi: 10.1136/jnnp-2011-301205(2012)
本発明の課題は、新たなオートファジー誘導剤及びオートファジー誘導によるPD予防治療剤を提供することにある。
そこで本発明者は、既に医薬として用いられている成分(557種)の中からオートファジー誘導効果を有し、パーキンソン病の予防治療に有効な成分を見出すべく検討した結果、NMDA受容体拮抗作用に基づきアルツハイマー病の認知症状の進行抑制に用いられているメマンチン及び抗ヒスタミン剤として用いられているクレマスチンが優れたオートファジー誘導作用及びパーキンソン病予防治療作用を有することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の〔1〕〜〔8〕を提供するものである。
〔1〕メマンチン、クレマスチン及びそれらの塩から選ばれる成分を有効成分とするオートファジー誘導剤。
〔2〕メマンチン、クレマスチン及びそれらの塩から選ばれる成分を有効成分とするパーキンソン病予防治療剤。
〔3〕オートファジー誘導剤製造のための、メマンチン、クレマスチン及びそれらの塩から選ばれる成分の使用。
〔4〕パーキンソン病予防治療剤製造のための、メマンチン、クレマスチン及びそれらの塩から選ばれる成分の使用。
〔5〕オートファジー誘導に使用するための、メマンチン、クレマスチン及びそれらの塩から選ばれる化合物。
〔6〕パーキンソン病の予防治療に使用するための、メマンチン、クレマスチン及びそれらの塩から選ばれる化合物。
〔7〕メマンチン、クレマスチン及びそれらの塩から選ばれる成分の有効量を投与することを特徴とするオートファジー誘導方法。
〔8〕メマンチン、クレマスチン及びそれらの塩から選ばれる成分の有効量を投与することを特徴とするパーキンソン病予防治療方法。
本発明によれば、既に臨床で使用されている安全性が確立した成分を投与することにより、オートファジーが誘導され、パーキンソン病に深く関与しているパーキンソン病患者由来のドパミン神経細胞におけるオートファジーも強く誘導し、パーキンソン病の予防治療剤も提供できる。
メマンチンのオートファジー誘導効果(LC3−II上昇)を示す。リソソーム阻害薬の併用によりLC3−II上昇に相加効果を認めることからオートファジー誘導が確認できる。 メマンチンのオートリソソームの産生促進効果を示す。 メマンチンの各濃度におけるオートファジー誘導効果のタイムコースを示す。 メマンチンのmTORC1抑制作用がないことを示す。 メマンチンのiPS細胞由来神経細胞でのミトコンドリアオートファジー誘導効果を示す。 クレマスチンのオートファジー誘導効果を示す。 クレマスチンのオートリソソームの産生促進効果を示す。
本発明のオートファジー誘導剤及びパーキンソン病予防治療剤の有効成分は、メマンチン、クレマスチン及びそれらの塩から選ばれる成分(化合物)である。
メマンチンは、化学名1−アミノ−3,5−ジメチルアダマンタンである。メマンチンは、グルタミン酸受容体のサブタイプであるNMDA(N−メチル−D−アスパラギン酸)受容体チャネル阻害作用を有し、中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症状の進行抑制に使用されている。しかしながら、メマンチンのオートファジーに対する作用やパーキンソン病に対する作用は知られていない。
クレマスチンは、化学名(2R)−2−{2−[(1R)−1−(4−クロロフェニル)−1−フェニルエトキシ]エチル}−1−メチルピロリジンである。クレマスチンは、H1受容体拮抗作用を有する抗ヒスタミン剤であり、アレルギー性皮膚疾患、アレルギー性鼻炎、くしゃみ、鼻汁等の治療薬として用いられている。しかしながら、クレマスチンのオートファジーやパーキンソン病に対する作用は知られていない。
メマンチン及びクレマスチンの塩としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩等の鉱酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩等の有機酸塩が挙げられる。このうち、メマンチンについては塩酸塩が好ましく、クレマスチンについてはフマル酸塩が好ましい。
後述の実施例に示すように、メマンチン及びクレマスチンは、オートファジーのマーカーであるLC3−IIの発現量を上昇させ、E64dとペプスタチンA存在下においては相加効果を認め、オートファジーを誘導する。また、免疫組織化学にて、LC3陽性顆粒(オートファゴソームまたはオートリソソーム)の増加を認め、共局圧も増加することからオートファジーフラックスも増加させる。さらに、メマンチン及びクレマスチンは、パーキンソン病患者由来のドパミン神経細胞において、ミトコンドリアオートファジー(マイトファジー)誘導効果を示し、パーキンソン病の予防治療剤として有用である。
本発明のパーキンソン病予防治療剤によれば、パーキンソン病の症状である、静止時の振戦、筋固縮、寡動・無動、姿勢反射障害、便秘などの自律神経障害、うつなどの神経症状の発生を抑制し、これらの症状を改善する。
メマンチン、クレマスチン又はそれらの塩を医薬として用いる場合、経口又は非経口的に投与することができる。メマンチン、クレマスチン又はそれらの塩は、薬学的に許容される担体と組み合わせることによって薬学組成物とすることができる。薬学的に許容される担体として、賦形剤、結合剤、緩衝剤、増粘剤、安定化剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、防腐剤等の公知のものを使用することができ、通常の方法により製剤化することができる。
経口投与用製剤としては、例えば錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、丸剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤を含む)、シロップ剤、乳剤、懸濁剤等が挙げられる。
この経口投与用製剤は製剤分野において通常用いられる添加剤を配合し、公知の方法に従って製造することができる。このような添加剤としては、例えば乳糖、マンニトール、無水リン酸水素カルシウム等の賦形剤;ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の結合剤;でんぷん、カルボキシメチルセルロース等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤等が挙げられる。非経口的には、注射剤、直腸投与製剤、局所投与剤等として投与することができ、なかでも注射剤が好ましい。
注射剤としては、例えば無菌の溶液又は懸濁液等が挙げられる。これらの注射剤は、例えば本発明化合物又はその薬学的に許容しうる塩を日局注射用水に溶解又は懸濁することにより製造される。必要により塩化ナトリウム等の等張化剤;リン酸二水素ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム等の緩衝剤;溶解補助剤等を配合してもよい。また、用時溶解型(粉末充填、凍結乾燥)の注射剤とすることができ、この場合、マンニトール、乳糖等の賦形剤を添加して、通常の方法で製造することができる。
直腸投与製剤としては坐剤等が挙げられる。坐剤は例えば本発明化合物又はその薬学的に許容しうる塩をカカオ脂、マクロゴール等の基剤に溶解又は懸濁した後、鋳型に注いで成形して製造される。また、液又はクリームを注入用の容器に入れ、直腸投与製剤とすることもできる。
局所投与製剤は液剤、点眼剤、クリーム、軟膏、ゲル製剤、スプレー剤、粉剤等が挙げられる。液剤は、本発明化合物又はその薬学的に許容しうる塩を水に加え、安定化剤、溶解剤、増粘剤、分散剤、懸濁化剤等を必要に応じて加えて製造することができる。この増粘剤としては、ゼラチン、ヒアルロン酸ナトリウム、高分子デキストラン、アルギン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム等を用いることができる。点眼剤は、緩衝剤、pH調整剤、等張化剤のほかに防腐剤を加えて製造することができる。クリーム及び軟膏は、水性又は油性の基剤、例えば水、流動パラフィン、植物油(ピーナッツ油、ひまし油等)、マクロゴール等を用いて製造することができる。ゲル製剤は、公知の方法により、ゼラチン、ペクチン、カラゲナン、寒天、トラガント、アルギン酸塩、セルロースエーテル(メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース等)、ペクチン誘導体、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドン等を用いて製造することができる。スプレー剤は本発明化合物又はその薬学的に許容しうる塩を水等に溶解又は懸濁した後、スプレー容器に入れて製造することができる。粉剤とする場合は、本発明化合物又はその薬学的に許容しうる塩をそのまま使用することもできるが、適当な賦形剤と混合して製造することができる。
メマンチン、クレマスチン又はそれらの塩の投与量は対象とする疾患や症状、投与対象の年齢、体重、性別等を考慮して個々の場合に応じて適宜決定される。通常、経口投与の場合、成人(体重約60kg)1日当たりのメマンチン、クレマスチン又はそれらの塩の投与量は、0.01〜100mg、好ましくは0.01〜30mg、さらに好ましくは0.1〜10mgであり、これを1回で、あるいは2〜4回に分けて投与する。また、静脈内投与される場合は、通常、成人1日の投与量は体重1kgあたり0.03〜3000μg、好ましくは0.03〜300μg、より好ましくは0.03〜30μgであり、1日1回〜複数回に分けて投与する。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1
既に臨床応用されている化合物ライブラリー(以下既存薬ライブラリー)は発明者佐谷秀行が独自に収集した化合物群で約1200種からなる。同化合物のオートファジー誘導効果を順に、557種について検討を行った。GFP(緑色蛍光を発するタグ)−LC3(オートファジーの指標となる蛋白質)安定発現HeLa細胞(Autophagy 7:176−187, 2011参照)を96穴プレートに0.1×105/穴で播種した。既に既存薬ライブラリーの薬剤(それぞれ10μM)を上記細胞に添加し、24時間後に蛍光顕微鏡でGFP発色をFloid(Life Technologies社製)を用いて観察した。ポジティブコントロール(オートファジーを誘導することでGFP−LC3陽性顆粒増加を呈する)としてTorin1(5μM)、ネガティブコントロール(オートファジーの最終段階をブロックし、GFP−LC3陽性顆粒の分解を阻害することで同陽性顆粒を増加させる)としてBafA1 (100nM)を用いた。LC3 dot陽性細胞(GFP陽性細胞100個のうちLC3 dotが5個以上に増加している細胞数)が30%以上のものを1次ヒット化合物と判定(基準はJ Biol Chem 282:5641,2007)した。1次ヒット化合物群から、文献的にオートファジー誘導効果が報告されていないもの(69種)について、オートファジー誘導効果の有無をそれぞれの1次ヒット化合物と共にE64d(10μM)+pepA(10μM)を加える条件/加えない条件を設定し、24時間後に細胞を回収し、RIPAバッファーを用いて蛋白質を抽出し、ウェスタンブロッティングによってLC3−II、actinの発現を評価し、オートファジー誘導効果が確認されたものを2次ヒット化合物とした。
2次ヒット化合物は、クロミフェン塩酸塩、メマンチン塩酸塩及びクレマスチンフマル酸塩であった。
実施例2
メマンチンについてオートファジー誘導効果について検討した。図1に示すようにメマンチンは10μM〜40μMにおいてLC3−IIの発現量を上昇させ、各濃度においてE64dとpepstatin A存在下においてはLC3−II発現量に相加効果を認めることから、オートファジーを誘導すると考えられた。さらにHeLa細胞にGFP−RFP−LC3プラスミドをリポフェクションで一過性に強制発現した状態で、メマンチンを加えた。ポジティブコントロールとして飢餓状態(starvation)により黄色のオートファゴソーム・赤色のオートリソソーム両者の増加を確認し、かつネガティブコントロールとしてBafilomycin A1の4時間添加により黄色のオートファゴソームのみが蓄積することを確認した。本実験条件においてメマンチン(100μM)により黄色・赤色のLC3陽性顆粒(オートファゴソームまたはオートリソソーム)の増加を認めることからオートファジーフラックスが増加していると考えられた(図2)。
次にオートファジーを誘導するのに必要な時間を検討した。図3に示すようにメマンチンを1−100μMの濃度で添加し、4時間後、8時間後、24時間後にSH−SY5Y細胞を回収しウェスタンブロッティングによりLC3−II上昇を検討したところ、少なくとも8時間の3μMメマンチン添加によりLC3−IIの上昇効果を認めた。8時間、24時間では何れも用量依存的にオートファジー誘導効果が認められた。
さらにPI3K/Akt/mTORC1経路との関与を検討したところ、特にp−p70S6K、p−S6Kの変化を認めなかったため、同経路とは別機序にてオートファジーを誘導すると考えられた(図4)。
さらにドパミン神経細胞におけるミトコンドリアオートファジー(マイトファジー)誘導効果を確認するため、遺伝性パーキンソン病(PARK2、PARK6)患者由来iPS細胞から分化誘導したドパミン神経細胞を用いた。本細胞ラインでは、それぞれがparkinおよびPINK1という蛋白質の発現を欠くことからPINK1/parkin介在性マイトファジーを誘導することが出来ない(Imaizumi Y, Okada Y, Akamatsu W, Koike M, Kuzumaki N, Hayakawa H, Nihira T, Kobayashi T, Ohyama M, Sato S, Takanashi M, Funayama M, Hirayama A, Soga T, Hishiki T, Suematsu M, Yagi T, Ito D, Kosakai A, Hayashi K, Shouji M, Nakanishi A, Suzuki N, Mizuno Y, Mizushima N, Amagai M, Uchiyama Y, Mochizuki H, Hattori N, Okano H. Mitochondrial dysfunction associated with increased oxidative stress and s synuclein accumulation in PARK2 iPSC-derived neurons and postmortem brain tissue. Mol Brain. 6;5:35 (2012)、Shiba-Fukushima K, Ishikawa KI, Inoshita T, Izawa N, Takanashi M, Sato S, Onodera O, Akamatsu W, Okano H, Imai Y, Hattori N. Evidence that phosphorylated ubiquitin signaling is involved in the etiology of Parkinson's disease. Hum Mol Genet. 26:3172-3185 (2017))。iPS細胞をドパミン神経に誘導し、神経誘導10日後にマイトファジーを誘導するため30μMCCCP(ミトコンドリア脱共役剤)を添加し、48時間後に固定してβ−III−tubulin(神経マーカー)とComplex III−core1(ミトコンドリアマーカー)で免疫染色を行い、神経細胞内のミトコンドリア面積を定量することでマイトファジーを評価した。各細胞にそれぞれCCCPとともに10μMメマンチンを添加し48時間後に観察したところ、ミトコンドリア面積(Inner mitochondrial membraneを示す抗体にて染色された部分の総面積)が減少したことから、メマンチンはPINK1/parkinが関与しない、PINK1/parkin非介在性マイトファジーを誘導することが確認された(図5)。以上からメマンチンは培養系神経細胞・iPS細胞由来神経細胞にてオートファジーを誘導するが証明された。
実施例3
次にクレマスチン10μMについてもE64dとpepstatin A存在下においてはLC3−IIの発現量について相加効果を認め(図6)、免疫細胞染色により内因性LC3陽性顆粒(オートファゴソームまたはオートリソソーム)が増加し、内因性LC3陽性顆粒とLAMP2陽性顆粒(リソソームまたはオートリソソーム)との共局在が増加することから(図7)、オートファジーフラックスを促進することを確認した。

Claims (2)

  1. メマンチン、クレマスチン及びそれらの塩から選ばれる成分を有効成分とするオートファジー誘導剤。
  2. メマンチン、クレマスチン及びそれらの塩から選ばれる成分を有効成分とするパーキンソン病予防治療剤。
JP2017226641A 2017-11-27 2017-11-27 オートファジー誘導剤 Pending JP2019094304A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017226641A JP2019094304A (ja) 2017-11-27 2017-11-27 オートファジー誘導剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017226641A JP2019094304A (ja) 2017-11-27 2017-11-27 オートファジー誘導剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019094304A true JP2019094304A (ja) 2019-06-20

Family

ID=66970928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017226641A Pending JP2019094304A (ja) 2017-11-27 2017-11-27 オートファジー誘導剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019094304A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102397333B1 (ko) * 2020-12-21 2022-05-13 주식회사 스탠다임 클레마스틴을 포함하는 강박장애, 틱 장애 또는 뚜렛 증후군 예방 또는 치료용 약학 조성물

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4918860A (ja) * 1972-04-20 1974-02-19

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4918860A (ja) * 1972-04-20 1974-02-19

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
CURRENT ALZHEIMER RESEARCH, vol. 9, no. 6, JPN6021031252, 2012, pages 746 - 758, ISSN: 0004710032 *
NEURO-ONCOLOGY, vol. Vol. 17, v55-v65, JPN6021031251, 2015, ISSN: 0004710031 *
日薬理誌, vol. 124, JPN6021031253, 2004, pages 145 - 151, ISSN: 0004710033 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102397333B1 (ko) * 2020-12-21 2022-05-13 주식회사 스탠다임 클레마스틴을 포함하는 강박장애, 틱 장애 또는 뚜렛 증후군 예방 또는 치료용 약학 조성물
WO2022139341A1 (ko) * 2020-12-21 2022-06-30 주식회사 스탠다임 클레마스틴을 포함하는 강박장애, 틱 장애 또는 뚜렛 증후군 예방 또는 치료용 약학 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10537566B2 (en) Combinations comprising siponimod and laquinimod for the treatment of multiple sclerosis
US20090176698A1 (en) Benzimidazolone Derivatives for the Treatment of Urinary Incontinence
TW200418446A (en) Combination therapy using 1-aminocyclohexane derivatives and acetylcholinesterase inhibitors
JP6411680B1 (ja) Lsd1阻害剤を用いて多発性硬化症を処置する方法
JP2002524498A (ja) 機能性及び/又は器質性痛み症候群の治療のための製薬組成物の調製のためのアセチルコリンエステラーゼ阻害剤の使用
KR20200105980A (ko) 근위축성 측색경화증의 치료 또는 병세 진전 억제를 위한 약제
CN113710319B (zh) 用于治疗焦虑相关病症的组合物和方法
US11324742B2 (en) Treatment of demyelinating diseases
US10328051B2 (en) Proline or proline derivatives for the treatment of dementia
US20230052152A1 (en) Compounds for treatment of alzheimer's disease
JP5328244B2 (ja) 筋萎縮性側索硬化症治療剤
CN103221043A (zh) 用于治疗神经元连接发育障碍的erk抑制剂
JP2005517647A (ja) ノルエピネフリン再取り込み阻害物質の認知不全処置への使用
US11622954B2 (en) Estrogen receptor ligands, compositions and methods related thereto
JP2019094304A (ja) オートファジー誘導剤
EP2533774B1 (fr) Utilisation de l'agomelatine pour l'obtention de medicaments destines au traitement du trouble obsessionnel compulsif (toc)
IE58734B1 (en) Use of propiophenone compounds
US20230084299A1 (en) Improved antidepressant therapy
US9585877B2 (en) Methods of maintaining, treating or improving cognitive function
WO2019109150A1 (en) Methods of treating agitation
RU2805061C2 (ru) Лечение демиелинизирующих заболеваний
US20050272805A1 (en) Treatment of gastrointestinal disorders with duloxetine
WO2012014993A1 (ja) 翻訳開始因子または翻訳伸長因子の増加剤、およびその医薬用途
CN117957003A (zh) 治疗神经退行性疾病的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210817

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220222