JP2020069804A - 後方視認用車載表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスプレイモードにおける二重像の発生を防止できる後方視認用車載表示装置を提供する。【解決手段】後方視認用車載表示装置1は、車載カメラによって撮像された車両の後方視界のカメラ映像L3を表示する表示部12と、表示部の表示面側に配置されるミラー部と、を備える。ミラー部は、表示部の表示面に平行な第1の面と第1の面に対して傾斜する第2の面を有するプリズムガラス111と、反射状態と透過状態とを切り替え可能で第1の面に配置される調光部材112と、調光部材の反射/透過状態を制御する制御部と、を有する。【選択図】図4
Description
本発明は、車室内に取り付けられる後方視認用車載表示装置に関する。
従来、カメラで撮像した車両の後方視界を表示する表示装置(例えば液晶ディスプレイ)を内蔵し、ミラーによる反射像又は表示装置からのカメラ映像で後方視界を視認できる後方視認用車載表示装置(以下「電子ミラー装置」と称する)が実用化されている(例えば、特許文献1〜3)。以下において、ミラーによる反射像で後方視界を視認するモードを「ミラーモード」、表示装置からのカメラ映像で後方視界を視認するモードを「ディスプレイモード」と称する。ディスプレイモードでは、調光されたカメラ映像により後方視界を視認できるので、例えば、後続車のヘッドライトの光が眩しい場合などに有用である。
図1Aは、特許文献1に開示の電子ミラー装置5を示す図である。図1Aに示す電子ミラー装置5は、入射光の一部を反射し、一部を透過させるハーフミラー(one-way mirror)、及びハーフミラーの背面側に配置されるモニターを備える。電子ミラー装置5において、ミラーモードでは、モニターがオフ状態であり、ハーフミラーからの高反射像が視認される。一方、ディスプレイモードでは、モニターがオン状態であり、ハーフミラーを透過したモニターからのカメラ映像が視認される。
図1Bは、特許文献2に開示の電子ミラー装置6を示す図である。図1Bに示す電子ミラー装置6は、反射状態と透過状態を切り替え可能なコレステリックフィルタ、及びコレステリックフィルタの背面側に配置される表示装置を備える。電子ミラー装置6において、ミラーモードでは、表示装置がオフ状態、コレステリックフィルタが反射状態であり、コレステリックフィルタからの高反射像が視認される。一方、ディスプレイモードでは、表示装置がオン状態、コレステリックフィルタが透過状態であり、コレステリックフィルタを透過した表示装置からのカメラ映像が視認される。
図1Cは、特許文献3に開示の電子ミラー装置7を示す図である。上述した電子ミラー装置5、6において、ディプレイモードでは、モニター又は表示装置からのカメラ映像が視認されるが、ハーフミラーからの反射像も目に入射する。そのため、カメラ映像と反射像との二重像が生じる。従来は、図1Cに示すように、ミラーとモニターを含む光学ユニットを全体的に傾動(図1Cでは床面側に傾動)させることにより、ディスプレイモードにおける二重像の発生を防止している。
しかしながら、従来の電子ミラー装置では、ディスプレイモードにおける二重像の発生を十分に低減できない。
本発明の目的は、ディスプレイモードにおける二重像の発生を防止できる後方視認用車載表示装置を提供することである。
本発明に係る後方視認用車載表示装置は、
車載カメラによって撮像された車両の後方視界のカメラ映像を表示する表示部と、
前記表示部の表示面側に配置されるミラー部と、を備え、
前記ミラー部は、
前記表示部の表示面に平行な第1の面と前記第1の面に対して傾斜する第2の面を有するプリズムガラスと、反射状態と透過状態とを切り替え可能で前記第1の面に配置される調光部材と、前記調光部材の反射/透過状態を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
車載カメラによって撮像された車両の後方視界のカメラ映像を表示する表示部と、
前記表示部の表示面側に配置されるミラー部と、を備え、
前記ミラー部は、
前記表示部の表示面に平行な第1の面と前記第1の面に対して傾斜する第2の面を有するプリズムガラスと、反射状態と透過状態とを切り替え可能で前記第1の面に配置される調光部材と、前記調光部材の反射/透過状態を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ディスプレイモードにおける二重像の発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、実施の形態に係る電子ミラー装置1の設置態様を示す図である。図3は、電子ミラー装置1の構成を示す図である。電子ミラー装置1は、例えば車両Vのフロントガラス近傍において、車室の天井に吊設され、後方確認のために用いられる。電子ミラー装置1は、リアカメラRCと通信可能に接続される。
電子ミラー装置1は、ミラー部11の鏡面(調光ミラー112)に映る反射像によって後方視認を行うミラーモード及び表示部12のカメラ映像によって後方視認を行うディスプレイモードを有する。
リアカメラRCは、例えば、車体ルーフの後端部に設置される。リアカメラRCは、例えばCCD(charge-coupled device)型イメージセンサー、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサーなどの撮像素子を有する。撮像素子によって光電変換された後方視界の画像を示す電気信号は、無線通信又は有線通信によって電子ミラー装置1に送信される。電子ミラー装置1は、リアカメラRCによって撮像された後方視界のカメラ映像を、表示部12に表示する。
電子ミラー装置1は、光学ユニット10、光学ユニット10を収容する筐体20、及び電子ミラー装置1を回動自在に支持する支持部30等を備える。支持部30は、フロントガラスの上端部又は天井の前端部に取り付けられる。支持部30のボールジョイント(符号略)を中心に筐体20を回動させることにより、運転者の目の位置(アイポイント)に合わせて、具体的には、ミラーモードにおいて、ミラー部11に映る後方視界の反射像を、運転者が視認できるように取付け角度が調整される。
光学ユニット10は、ミラー部11及び表示部12を備える。ミラー部11は最前面(筐体20の開口部)に配置され、表示部12はミラー部11の背面側(筐体20の内部)に配置される。
ミラー部11は、プリズムガラス111及び調光ミラー112を有する。
プリズムガラス111は、表示部12の表示面に平行な第1の面111aと第1の面111aに対して傾斜する第2の面111bを有する。第2の面111bに対する第1の面111aの傾斜角度θは、例えば4.5°である。
プリズムガラス111は、表示部12の表示面に平行な第1の面111aと第1の面111aに対して傾斜する第2の面111bを有する。第2の面111bに対する第1の面111aの傾斜角度θは、例えば4.5°である。
調光ミラー112は、反射状態と透過状態とを切り替え可能であり、第1の面111aに配置される。調光ミラー112は、例えば、フィルム状の調光部材であり、プリズムガラス111に接着される。調光ミラー112は、例えば、液晶分子の配列状態を変化させることにより反射状態と透過状態が切り替えられる液晶シャッターである。また例えば、調光ミラー112は、エレクトロクロミック方式又はガスクロミック方式でスイッチングを行うものであってもよい。調光ミラー112の反射/透過状態は、制御部14によって制御される。制御部14は、例えば、調光ミラー112への印加電圧を制御する。
調光ミラー112は、ミラーモードでは反射状態に制御され、ディスプレイモードでは透過状態に制御される。調光ミラー112は、表示部12(バックライト122)のオン/オフ制御に連動して制御されてもよい。
表示部12は、例えば、液晶パネル121及びバックライト122を有する液晶ディスプレイである。また例えば、表示部12は、有機ELディスプレイであってもよい。表示部12は、リアカメラRCで撮像された車両の後方視界のカメラ映像を表示する。液晶パネル121は、ミラー部11と同様の外形または表示エリアに合わせた外形を有する。表示部12は、例えば、切替スイッチ(図示略)の操作に連動してオン/オフ制御が行われる。
なお、調光ミラー112と表示部12とは、両者の間に空気層が介在するように配置されてもよいし、両者が密着するように配置されてもよい。
図4A、図4Bは、電子ミラー装置1のミラーモードとディスプレイモードを示す図である。
図4Aに示すように、ミラーモードでは、調光ミラー112は、反射状態に制御され、表示部12は、オフ状態に制御される。ミラーモードでは、プリズムガラス111の第1の面111a(調光ミラー112との界面)で反射した高反射像L1によって後方視界が視認される。このとき、プリズムガラス111の第2の面111bが傾斜していることにより、プリズムガラス111の第2の面111bで反射した後方視界の低反射像L21は下方に進行するので、視認されない。したがって、高反射像L1と低反射像L21の二重像は生じない。
図4Bに示すように、ディスプレイモードでは、調光ミラー112は、透過状態に制御され、表示部12は、オン状態に制御される。透過状態の調光ミラー112とプリズムガラス111の屈折率は、ほぼ同等である。ディスプレイモードでは、表示部12からのカメラ映像L3によって後方視界が視認される。このとき、プリズムガラス111の第2の面111bが傾斜していることにより、プリズムガラス111の第2の面111bで反射した後方視界の低反射像L21は下方に進行するので、視認されない。また、プリズムガラス111の第1の面111a(調光ミラー112との界面)で反射した反射像は、調光ミラー112が反射率の低い透過状態となっているため、低反射像L21よりも低強度の低反射像L22となる。第2の面111bにおける反射率R(例えば、4%)に対して、第1の面111aと調光ミラー112との界面における反射率R2は極めて小さいためである。プリズムガラス111と調光ミラー112とを、両者と屈折率が同じであるOCA(Optical Clear Adhesive)で接着すれば、理論的には界面での反射は0%とすることができる。OCAは例えば樹脂材料である。したがって、カメラ映像L3と低反射像L21又は低反射像L22の二重像は生じない。
このように、電子ミラー装置1(後方視認用車載表示装置)は、リアカメラRC(車載カメラ)によって撮像された車両の後方視界のカメラ映像L3を表示する表示部12と、表示部12の表示面側に配置されるミラー部11と、を備える。ミラー部11は、表示部12の表示面に平行な第1の面111aと第1の面111aに対して傾斜する第2の面111bを有するプリズムガラス111と、反射状態と透過状態とを切り替え可能で第1の面111aに配置される調光ミラー112(調光部材)と、調光ミラー112の反射/透過状態を制御する制御部14と、を有する。
電子ミラー装置1によれば、ディスプレイモードにおいて、光学ユニット10を傾動させることなく、二重像の発生を防止することができる。したがって、従来のように、二重像防止のために角度調整機構を設ける必要はないので、電子ミラー装置1の小型化、低コスト化を図ることができる。
図1Cに示すように、光学ユニットを傾動させることによりディスプレイモードにおける二重像の発生を防止する手法は、例えば光学ユニットを天井側に傾動させる場合、ムーンルーフ仕様の車両には適用できない。ムーンルーフからの光の反射像とカメラ映像との二重像が生じるためである。これに対して、電子ミラー装置1は、ムーンルーフからの光の反射像も視認されないので、ムーンルーフ仕様の車両にも適用することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、電子ミラー装置1において、角度調整機構13を設け、光学ユニット10を傾動できるようにしてもよい(図5参照)。電子ミラー装置1が図4Aに示すミラーモード(調光ミラー112は反射状態)である状態において、後続車両のバックライトが照射されたとする。このとき、図5に示すように光学ユニット10を傾動させると、低反射像L21による後方視界の視認が可能となる。すなわち、光学ユニット10の角度は、第1の面111aをミラーとして使用する角度から、第2の面111bをミラーとして使用する角度へと切り替わる。したがって、後続車両のバックライトが眩しい場合に、ディスプレイモードに切り替えることなく、ミラーモードのまま防眩することができる。例えば、運転者がミラーモードによる視認を好む場合や、ディスプレイモードによる消費電力の増大を回避したい場合に好適である。この防眩動作時の光学ユニット10の傾動角度は、例えば6.5°である。
さらに、図5のように光学ユニット10を傾動させる際、表示部12はオフ状態のまま、調光ミラー112を透過状態としてもよい。ムーンルーフ仕様の車両においては、ムーンルーフからの光が第1の面111aで反射した反射像が目に入射する虞があるが、調光ミラー112が透過状態であれば、ムーンルーフからの光はほとんど反射しないので、低反射像L21との二重像の発生を防止することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る電子ミラー装置は、車室内に取り付けられる後方視認のための電子ミラー装置に好適である。
1 電子ミラー装置(後方視認用車載表示装置)
11 ミラー部
111 プリズムガラス
111a 第1の面
111b 第2の面
112 調光ミラー(調光部材)
12 表示部
121 液晶パネル
122 バックライト
13 角度調整機構
14 制御部
11 ミラー部
111 プリズムガラス
111a 第1の面
111b 第2の面
112 調光ミラー(調光部材)
12 表示部
121 液晶パネル
122 バックライト
13 角度調整機構
14 制御部
Claims (5)
- 車載カメラによって撮像された車両の後方視界のカメラ映像を表示する表示部と、
前記表示部の表示面側に配置されるミラー部と、を備え、
前記ミラー部は、
前記表示部の表示面に平行な第1の面と前記第1の面に対して傾斜する第2の面を有するプリズムガラスと、反射状態と透過状態とを切り替え可能で前記第1の面に配置される調光部材と、前記調光部材の反射/透過状態を制御する制御部と、を有することを特徴とする後方視認用車載表示装置。 - 前記制御部は、前記表示部によるカメラ映像での視認が行われる場合に前記調光部材を透過状態に制御し、前記調光部材による反射像での視認が行われる場合に前記調光部材を反射状態に制御することを特徴とする請求項1に記載の後方視認用車載表示装置。
- 前記調光部材は、液晶シャッターであることを特徴とする請求項1又は2に記載の後方視認用車載表示装置。
- 前記表示部及び前記ミラー部を含む光学ユニットを傾動させる角度調整部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の後方視認用車載表示装置。
- 防眩動作時に、前記ミラー部の角度は、前記第1の面をミラーとして使用する角度から、前記第2の面をミラーとして使用する角度へと切り替わることを特徴とする請求項4に記載の後方視認用車載表示装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017040852A JP2020069804A (ja) | 2017-03-03 | 2017-03-03 | 後方視認用車載表示装置 |
| PCT/JP2018/005640 WO2018159340A1 (ja) | 2017-03-03 | 2018-02-19 | 後方視認用車載表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017040852A JP2020069804A (ja) | 2017-03-03 | 2017-03-03 | 後方視認用車載表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2020069804A true JP2020069804A (ja) | 2020-05-07 |
Family
ID=70549065
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017040852A Pending JP2020069804A (ja) | 2017-03-03 | 2017-03-03 | 後方視認用車載表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2020069804A (ja) |
-
2017
- 2017-03-03 JP JP2017040852A patent/JP2020069804A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20190625 |
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| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20191018 |