JP2020510014A - 亜硝酸ナトリウムの透析中の使用 - Google Patents
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Abstract
【選択図】図1
Description
本出願は、2017年3月8日に出願された米国仮特許出願第62/468,857号の優先権の利益を主張し、その内容は全体として参照によって本明細書に組み込まれる。
本明細書で提供されるものは、血液透析を受けている対象において、亜硝酸イオンの生理学的なレベルを維持するための方法である。また、本明細書で提供されるものは、医薬として許容し得る亜硝酸ナトリウムを、血液透析を受けている対象に投与する方法である。
慢性腎疾患(CKD)の患者は、腎機能の劣化を被っており、それは代謝老廃物の排泄の減少をもたらす。代謝老廃物の蓄積は、数日以内に生命を脅かすようになることもある。腎機能がほとんど又は全く残っていない患者は、「末期腎疾患」であるとみなされる。従って、そのような患者は、生き延びるために老廃物を排泄する代替手段を必要とする。透析は、後に廃棄されることとなる外部液体への、血液からの老廃物の移送を伴う老廃物を排泄する手段である(Am. J. Kidney Dis. 2002, 39(Suppl. 1), S1-266)。
本開示は、血液透析を受けている対象において、亜硝酸イオンの生理学的なレベルを維持するための方法を提供する。本開示はまた、血液透析を受けている対象において、心筋梗塞、突発性の心臓死、脳卒中、心血管系疾患、高血圧症、肺高血圧症、及び/又は腎性高血圧症を予防するための方法を提供する。本開示はまた、血液透析を受けている対象において、亜硝酸ナトリウムを投与するための方法を提供する。
以下の詳細な説明は、限定する意味でとられるべきではなく、単に本明細書で提供される実施態様を説明する目的のためになされるものである。
ある実施態様において、本明細書で提供される方法は、亜硝酸のモノナトリウム塩としても知られる、亜硝酸ナトリウム(NaNO2)の精製された形態の使用を含む。一実施態様において、本明細書で提供されるものは、医薬として許容し得る亜硝酸ナトリウムである。別の実施態様において、本明細書で提供されるものは、医薬における使用のための亜硝酸ナトリウムのFDA標準のうちの1つ、2つ以上、又は全てを満たす亜硝酸ナトリウムの形態である。一実施態様において、医薬として許容し得る亜硝酸ナトリウムは、その全体が引用により本明細書に組み込まれる、2010年2月10日に出願された米国特許公開公報第2010/0203172号に開示されているものである。
米国薬局方比色アッセイ(米国薬局方XXXII(2009))により約97重量%以上かつ/又は約101重量%以下である亜硝酸ナトリウムを含有すること;
ナトリウムの確認試験が陽性であること;
亜硝酸イオンの確認試験が陽性であること;
10%溶液中25℃で測定される場合に約7〜約9のpHを有すること;
約0.25重量%以下の乾燥減量を有すること;
約0.5重量%以下の含水量を有すること;
約10ppm以下の重金属含量を有すること;
約0.4重量%以下の硝酸ナトリウムを含有すること;
約0.02重量%以下の炭酸ナトリウムを含有すること;
約0.005重量%以下の不溶物を含有すること;
約0.005重量%以下の塩化物イオンを含有すること;
約0.01重量%以下の硫酸イオンを含有すること;
約0.001重量%以下の鉄を含有すること;
約0.01重量%以下のカルシウムを含有すること;
約0.005重量%以下のカリウムを含有すること;
約0.1重量%以下のエタノール、又は約10ppm以下、約100ppm以下、約500ppm以下、約1000ppm以下、又は5000ppm以下のエタノールを含有すること;
約10ppm以下、約100ppm以下、約500ppm以下、約1000ppm以下、又は3000ppm以下のメタノールを含有すること;
約2.5ppm以下、約5.6ppm以下、約6ppm以下、約7.9ppm以下、約8ppm以下、約10ppm以下、約20ppm以下、約25ppm以下、又は約50ppm以下の;また、一実施態様において、約10ppm以下の総不揮発性有機炭素又は等価物を有すること;
約0.05ppm以下の水銀を含有すること;
約2ppm以下のアルミニウムを含有すること;
約3ppm以下のヒ素を含有すること;
約10ppm以下の固化防止剤を含有すること;
約0.003%(ICP-OES又は同等品)以下のセレンを含有すること;
約100CFU/g以下の微生物負荷の総好気性菌数を有すること;
約20CFU/g以下の総酵母・カビ数を有すること;
約0.25EU/mg以下の菌体内毒素を含有すること;
のうちの1つ以上を特徴とする。
本明細書で提供されるものは、血液透析を受けている対象において、亜硝酸イオンの生理学的なレベルを維持するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法である。
(1.心筋梗塞を予防する方法)
ある実施態様において、本明細書で提供されるものは、透析を受けている対象において、心筋梗塞を予防するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法である。
ある実施態様において、本明細書で提供されるものは、透析を受けている対象において、突発性の心臓死を予防するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、該スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法である。
ある実施態様において、本明細書で提供されるものは、透析を受けている対象において、脳卒中を予防するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、該スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法である。
ある実施態様において、本明細書で提供されるものは、透析を受けている対象において、狭心症、脳血管攣縮、跛行、重症虚血肢、末梢血管疾患、及び鎌状赤血球クリーゼを含む組織虚血を特徴とする心血管系疾患を予防するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、該スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法である。
ある実施態様において、本明細書で提供されるものは、透析を受けている対象において、高血圧症、肺高血圧症、及び腎性高血圧症を予防するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、該スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法である。
ある実施態様において、本明細書で提供されるものは、透析を受けている対象に亜硝酸ナトリウムを投与するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、該スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法である。
ある実施態様において、本明細書で提供される亜硝酸ナトリウムを、本明細書において提示される疾患及び疾病の治療及び/又は予防に有用な別の治療薬剤と組み合わせるか、又はそれと組み合わせて用いてもよい。
本明細書で使用される場合、これらの実験、プロセス、スキーム、及び実施例において用いられる記号及び慣用語は、特定の略語が特に定義されているかにかかわらず、現代の科学文献、例えば、the Journal of the American Chemical Society又はthe Journal of Biological Chemistryにおいて用いられるものと一致する。具体的には、限定するものではないが、実施例において及び明細書の全体にわたって以下の略語を用いることがある:g(グラム);mg(ミリグラム);mL(ミリリットル);μL(マイクロリットル);mM(ミリモル濃度); μM(マイクロモル濃度);nM(ナノモル濃度);mmol(ミリモル);eq.(当量);hr又はhrs(時間);min(分)。
以下の安定性実験(実施例1〜4)の結果は、酸が添加される場合の水溶液中での亜硝酸イオンの不安定性、また、透析用の透析液の調製において酸濃縮溶液及び重炭酸塩濃縮溶液を含む溶液と混合される場合の亜硝酸イオンの不安定性を例示する。
亜硝酸ナトリウムの国際化学物質安全性カードは、該化学薬品が、酸と接触すると分解して、有毒な窒素酸化物の煙霧を生じることを示している(www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.display?p_card_id-1120においてオンラインでアクセスされたInternational Programme on Chemical Safety)。
実施例2は、透析液重炭酸塩濃縮溶液中での亜硝酸ナトリウムの安定性を測定するために行なわれた。室温で、300mgの亜硝酸ナトリウムを、7,700mLの透析液重炭酸塩濃縮溶液に加えた。透析液重炭酸塩濃縮溶液の亜硝酸イオン濃度を、1)亜硝酸ナトリウムの添加の前;2)亜硝酸ナトリウムの添加の5分後;及び3)亜硝酸ナトリウムの添加2時間後に、イオンクロマトグラフィーによって分析した。表1に示した結果は、亜硝酸イオンが安定であり、かつ透析液重炭酸塩濃縮溶液に添加されたときに劣化して硝酸イオンを生じることがないことを示す。
(表1: 透析液重炭酸塩濃縮物中の亜硝酸イオン濃度)
実施例3は、透析装置内で酸濃縮溶液と混合される場合の、実施例2からの亜硝酸ナトリウム及び透析液重炭酸塩濃縮溶液の混合物中の亜硝酸イオンの安定性をさらに測定するために行なわれた。
(表2: 血液透析装置内での混合後の透析液中の亜硝酸イオン濃度)
実施例4は、透析液が実験室で調製された後に亜硝酸ナトリウムが該透析液に添加される場合の、亜硝酸イオンの安定性を測定するために行なわれた。1部の酸濃縮溶液、1.72部の重炭酸塩濃縮溶液、及び42.38部の精製水の希釈比を用いて、38.22mLの重炭酸塩濃縮溶液及び22.22mLの酸濃縮物溶液を938.56mLの精製水に加えることにより、実験室において1リットルの透析液を調製した。該透析溶液のpHは、24.9℃で7.34であった。1mLの3mg/mL亜硝酸ナトリウム溶液を、予め混合した1Lの透析溶液に加えた。亜硝酸ナトリウム溶液の添加後、透析溶液のpHは、24.4℃で7.32であった。亜硝酸ナトリウムを添加した透析溶液の試料を、亜硝酸イオン濃度に関して分析した。表3に示す結果は、亜硝酸イオンが、予め混合された透析溶液への添加後に、部分的に分解したことを示す。
(表3: 実験室において予め混合された透析液中の亜硝酸イオン濃度)
実施例5は、透析液がFresenius 2008K血液透析装置(Fresenius Medical Care, Waltham, MA)内で調製された後に、亜硝酸ナトリウムが該透析液に添加される場合の、亜硝酸イオンの安定性を測定するために行なわれた。透析液重炭酸塩濃縮溶液を、Centrisol(登録商標)MB-330シリーズ重炭酸ナトリウム濃縮粉末の1包み(650g)を7.7リットルの精製水に添加することによって調製した。
(表4: 亜硝酸ナトリウム溶液が、透析液が透析膜に接触する前に透析液配管内の透析液に添加される前及び後の透析液中の亜硝酸イオン濃度)
Claims (114)
- 血液透析を受けている対象において、亜硝酸イオンの生理学的なレベルを維持するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約1マイクロモル濃度以下である、請求項1記載の方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約200ナノモル濃度〜約500ナノモル濃度である、請求項1記載の方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約300ナノモル濃度である、請求項1記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約1マイクロモル濃度以下である、請求項1記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約200ナノモル濃度〜約500ナノモル濃度である、請求項1記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約300ナノモル濃度である、請求項1記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、約3mg/L以下の亜硝酸ナトリウムを含む、請求項1記載の方法。
- 前記水が、約2mg/L以下の亜硝酸イオンを含む、請求項1記載の方法。
- 透析液配管が前記透析器に接続する前の位置で該配管に取り付けられた弁を通じて、前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記スパイクされていない透析液に添加される、請求項1記載の方法。
- 前記スパイクされていない透析液が、前記透析配管を約500mL/分〜約700mL/分の速度で流れる、請求項10記載の方法。
- 前記スパイクされていない透析液が、前記透析配管を約600mL/分の速度で流れる、請求項10記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記弁を通じて前記スパイクされていない透析液に約100mL/時〜約550mL/時の速度で添加される、請求項10記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記弁を通じて前記スパイクされていない透析液に1時間あたり約250mLの速度で添加される、請求項10記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液のpHが、約7.3〜約7.5である、請求項1記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液のpHが、約7.4である、請求項1記載の方法。
- 前記対象が、慢性腎不全のヒトである、請求項1記載の方法。
- 前記対象が、急性腎不全のヒトである、請求項1記載の方法。
- 前記対象が、1週間あたり3〜7回透析を受ける、請求項1記載の方法。
- 透析を受けている対象において、心筋梗塞を予防するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、該スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約1マイクロモル濃度以下である、請求項20記載の方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約200ナノモル濃度〜約500ナノモル濃度である、請求項20記載の方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約300ナノモル濃度である、請求項20記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約1マイクロモル濃度以下である、請求項20記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約200ナノモル濃度〜約500ナノモル濃度である、請求項20記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約300ナノモル濃度である、請求項20記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、約3mg/L以下の亜硝酸ナトリウムを含む、請求項20記載の方法。
- 前記水が、約2mg/L以下の亜硝酸イオンを含む、請求項20記載の方法。
- 透析液配管が前記透析器に接続する前の位置で該配管に取り付けられた弁を通じて、前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記スパイクされていない透析液に添加される、請求項20記載の方法。
- 前記スパイクされていない透析液が、前記透析配管を約500mL/分〜約700mL/分の速度で流れる、請求項29記載の方法。
- 前記スパイクされていない透析液が、前記透析配管を1分あたり約600mLの速度で流れる、請求項29記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記弁を通じて前記スパイクされていない透析液に約100mL/時〜約550mL/時の速度で添加される、請求項29記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記弁を通じて前記スパイクされていない透析液に1時間あたり約250mLの速度で添加される、請求項29記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液のpHが、約7.3〜約7.5である、請求項20記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液のpHが、約7.4である、請求項20記載の方法。
- 前記対象が、慢性腎不全のヒトである、請求項20記載の方法。
- 前記対象が、急性腎不全のヒトである、請求項20記載の方法。
- 前記対象が、1週間あたり3〜7回透析を受ける、請求項20記載の方法。
- 透析を受けている対象において、突発性の心臓死を予防するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、該スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約1マイクロモル濃度以下である、請求項39記載の方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約200ナノモル濃度〜約500ナノモル濃度である、請求項39記載の方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約300ナノモル濃度である、請求項39記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約1マイクロモル濃度以下である、請求項39記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約200ナノモル濃度〜約500ナノモル濃度である、請求項39記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約300ナノモル濃度である、請求項39記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、約3mg/L以下の亜硝酸ナトリウムを含む、請求項39記載の方法。
- 前記水が、約2mg/L以下の亜硝酸イオンを含む、請求項39記載の方法。
- 透析液配管が前記透析器に接続する前の位置で該配管に取り付けられた弁を通じて、前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記スパイクされていない透析液に添加される、請求項39記載の方法。
- 前記スパイクされていない透析液が、前記透析配管を約500mL/分〜約700mL/分の速度で流れる、請求項48記載の方法。
- 前記スパイクされていない透析液が、前記透析配管を1分あたり約600mLの速度で流れる、請求項48記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記弁を通じて前記スパイクされていない透析液に約100mL/時〜約550mL/時の速度で添加される、請求項48記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記弁を通じて前記スパイクされていない透析液に1時間あたり約250mLの速度で添加される、請求項48記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液のpHが、約7.3〜約7.5である、請求項39記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液のpHが、約7.4である、請求項39記載の方法。
- 前記対象が、慢性腎不全のヒトである、請求項39記載の方法。
- 前記対象が、急性腎不全のヒトである、請求項39記載の方法。
- 前記対象が、1週間あたり3〜7回透析を受ける、請求項39記載の方法。
- 透析を受けている対象において、脳卒中を予防するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、該スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約1マイクロモル濃度以下である、請求項58記載の方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約200ナノモル濃度〜約500ナノモル濃度である、請求項58記載の方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約300ナノモル濃度である、請求項58記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約1マイクロモル濃度以下である、請求項58記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約200ナノモル濃度〜約500ナノモル濃度である、請求項58記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約300ナノモル濃度である、請求項58記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、約3mg/L以下の亜硝酸ナトリウムを含む、請求項58記載の方法。
- 前記水が、約2mg/L以下の亜硝酸イオンを含む、請求項58記載の方法。
- 透析液配管が前記透析器に接続する前の位置で該配管に取り付けられた弁を通じて、前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記スパイクされていない透析液に添加される、請求項58記載の方法。
- 前記スパイクされていない透析液が、前記透析配管を約500mL/分〜約700mL/分の速度で流れる、請求項67記載の方法。
- 前記スパイクされていない透析液が、前記透析配管を1分あたり約600mLの速度で流れる、請求項67記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記弁を通じて前記スパイクされていない透析液に約100mL/時〜約550mL/時の速度で添加される、請求項67記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記弁を通じて前記スパイクされていない透析液に1時間あたり約250mLの速度で添加される、請求項67記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液のpHが、約7.3〜約7.5である、請求項58記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液のpHが、約7.4である、請求項58記載の方法。
- 前記対象が、慢性腎不全のヒトである、請求項58記載の方法。
- 前記対象が、急性腎不全のヒトである、請求項58記載の方法。
- 前記対象が、1週間あたり3〜7回透析を受ける、請求項58記載の方法。
- 透析を受けている対象において、狭心症、脳血管攣縮、跛行、重症虚血肢、末梢血管疾患、及び鎌状赤血球クリーゼを含む組織虚血を特徴とする心血管系疾患を予防するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、該スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約1マイクロモル濃度以下である、請求項77記載の方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約200ナノモル濃度〜約500ナノモル濃度である、請求項77記載の方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約300ナノモル濃度である、請求項77記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約1マイクロモル濃度以下である、請求項77記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約200ナノモル濃度〜約500ナノモル濃度である、請求項77記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約300ナノモル濃度である、請求項77記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、約3mg/L以下の亜硝酸ナトリウムを含む、請求項77記載の方法。
- 前記水が、約2mg/L以下の亜硝酸イオンを含む、請求項77記載の方法。
- 透析液配管が前記透析器に接続する前の位置で該配管に取り付けられた弁を通じて、前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記スパイクされていない透析液に添加される、請求項77記載の方法。
- 前記スパイクされていない透析液が、前記透析配管を約500mL/分〜約700mL/分の速度で流れる、請求項86記載の方法。
- 前記スパイクされていない透析液が、前記透析配管を1分あたり約600mLの速度で流れる、請求項86記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記弁を通じて前記スパイクされていない透析液に約100mL/時〜約550mL/時の速度で添加される、請求項86記載の方法。
- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、前記弁を通じて前記スパイクされていない透析液に1時間あたり約250mLの速度で添加される、請求項86記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液のpHが、約7.3〜約7.5である、請求項77記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液のpHが、約7.4である、請求項77記載の方法。
- 前記対象が、慢性腎不全のヒトである、請求項77記載の方法。
- 前記対象が、急性腎不全のヒトである、請求項77記載の方法。
- 前記対象が、1週間あたり3〜7回透析を受ける、請求項77記載の方法。
- 透析を受けている対象において、高血圧症、肺高血圧症、及び腎性高血圧症を予防するための方法であって、該対象の血液を、亜硝酸イオンでスパイクされた透析液とも接触している透析膜と透析中に接触させることを含み、該スパイクされていない透析液が透析装置から透析膜へと流れる時に、亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が該スパイクされていない透析液に添加され、該スパイクされていない透析液が、水、酸濃縮溶液、及び重炭酸塩濃縮溶液の混合物を含み、かつ該亜硝酸イオンでスパイクされた透析液が、約7.0超のpHを有する、前記方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約1マイクロモル濃度以下である、請求項96記載の方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約200ナノモル濃度〜約500ナノモル濃度である、請求項96記載の方法。
- 前記対象における前記亜硝酸イオンの生理学的なレベルが、約300ナノモル濃度である、請求項96記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約1マイクロモル濃度以下である、請求項96記載の方法。
- 前記亜硝酸イオンでスパイクされた透析液中の亜硝酸イオンの濃度が、約200ナノモル濃度〜約500ナノモル濃度である、請求項96記載の方法。
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- 前記亜硝酸ナトリウムを含む水溶液が、約3mg/L以下の亜硝酸ナトリウムを含む、請求項96記載の方法。
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