JP2021098690A - 油性化粧料 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、トリメチルシロキシケイ酸、揮発性炭化水素油、デキストリン脂肪酸エステル、マイクロクリスタリンワックスを含有するペースト状口唇化粧料が、化粧持続性、二次付着(色移り)防止効果を有し、使用感に優れることが記載されている。
(A)一般式(1)で表される構造のイソステアリル基を有する液状エステル化合物、
(B)シリコーン樹脂、
(C)揮発性油 1〜30質量%
を含有する油性化粧料に関する。
成分(A)としては、例えば、サラコス3318、コスモール43N、サラコスDP−518N、コスモール222(以上、日清オイリオグループ社製)等の市販品を用いることができる。
なお、粘度は、20℃の環境下において、回転式粘度計、具体的にはB型粘度計により測定される。
成分(B)のシリコーン樹脂としては、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリプロピルシルセスキオキサン、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸等のフッ素変性シリコーン樹脂等が挙げられる。
[(CH3)3SiO1/2]a[SiO2]b (2)
(式中、aは1〜3、bは0.5〜8)
成分(B−1)トリメチルシロキシケイ酸は、25℃で固体状のものが好ましく、配合性の観点から、溶剤によって希釈された溶液もしくは分散された分散液の状態、又は、事前に混合して得られた溶液もしくは分散液の状態で使用することも可能である。希釈又は分散させる溶剤としては、ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、揮発性のジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンがより好ましい。なお、本明細書において、揮発性とは、引火点が35℃以上100℃未満のものである。不揮発性とは、引火点が100℃以上のものである。引火点は、密閉式引火点測定器で測定される。
R1 aSiO(4-a)/2 (3)
(式中、R1は炭素数1〜8の炭化水素基、フェニル基、水酸基又は一般式−R2−Rf(R2は炭素数2〜6の2価のアルキレン基を示し、Rfは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基を示す)であって、水酸基及び一般式−R2−Rfを必須とする官能基から任意に選ばれる。aは平均数で1.0≦a≦1.8である)
フッ素変性シリコーン樹脂は、発色の良い仕上がりが得られる点から、分子内にシラノール基を有してよく、シラノール基中のOH基の割合が、樹脂質量に対して0.1〜5質量%であるのが好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
このようなフッ素変性シリコーン樹脂としては、INCI名「トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシシリケート(Trifluoropropyldimethyl/Trimethylsiloxysilicate)」である、XS66−B8226、XS66−C1191、XS66−B8636(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等の市販品を用いることができる。
揮発性シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン(1cs)、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)等の直鎖状ジメチルポリシロキサン;メチルトリメチコン、トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等の分岐状シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサンなどが挙げられる。
成分(D)の着色剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、着色顔料、油溶性染料、光輝性顔料等を用いることができる。
着色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物;マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体;更にカーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β−カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素などが挙げられる。
油溶性染料としては、例えば、赤色218号、赤色223号、橙201号などが挙げられる。
疎水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されず、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等を用いたシリコーン処理;メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン等を用いたアルキルアルコキシシシラン処理;パーフルオロアルキルリン酸、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸等を用いたフッ素化合物処理;N−アシルグルタミン酸、N−アシルアスパラギン酸、N−アシルリシン等を用いたN−アシルアミノ酸処理;レシチン処理;リシン処理;金属石鹸処理;トリイソステアリン酸イソプロピルチタン等を用いた有機チタネート処理などが挙げられる。
これらの処理は、1種又は2種以上組み合わせて行うことができる。また、これらの疎水化処理は、通常の方法により、行うことができる。
ここで、液状油とは、25℃で流動性を有する油性成分であり、流動性を有する限りペースト状の油性成分も含まれる。
本発明の化粧料を塗布した後、成分(C)が揮発すると、成分(A)及び(B)からなる層(皮膜)から、成分(E1)が分離して表層側に移動し、成分(A)及び(B)からなる層をいわば覆う、と考えられる。これにより、耐色移り性を向上できるとともに、成分(A)やその他の油剤によるべたつきを、成分(E1)の層により抑制することができる。
ここで、成分(E1)単独では成分(A)と「相溶しない」とは、成分(E1)及び(A)を、(E1):(A)=1:1(質量比)の割合で、90℃に加温して攪拌混合し、次いで静置して、混合物が20℃になったときに、境界があり2層に分離している、又は白濁している状態をいい、境界がなく透明な状態を「相溶する」という。
また、成分(E1)が、成分(C)の存在下で成分(A)と「相溶する」とは、成分(E1)、(A)及び(C)を、(E1):(A):(C)=1:1:2(質量比)の割合で、90℃に加温して攪拌混合し、次いで静置して、混合物が20℃になったときに、境界がなく透明な状態をいい、境界があり2層に分離している、又は白濁している状態を「相溶しない」という。
なお、成分(E1)は、成分(B)とは、相溶しても相溶しなくても良い。
シリコーン系油剤としては、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルハイドロジェンポリシロキサンや、フェニルトリメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルジメチコン、トリメチルシロキシフェニルジメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキシサン等のフェニル変性シリコーンのほか、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等の各種変性シリコーンであっても良い。
なかでも、べたつき感のなさや、色移りのなさがより向上する点から、ジメチコン及びフェニル変性シリコーンから選ばれる1種以上を含むのが好ましい。
ここで、粘度は、20℃の環境下において、回転式粘度計、具体的にはB型粘度計により測定される。
なお、成分(E)としては、成分(E1)と、それ以外の成分(E)(成分(E2))を組合わせて用いることもできる。
成分(E1)に対する成分(A)及び(B)の合計量の質量割合((A)+(B))/(E1)は、0.5〜10であるのが好ましく、0.65〜6がより好ましく、0.8〜5がさらに好ましい。
成分(C)に対する成分(A)及び(E1)の合計含有量の質量割合((A)+(E1))/(C)は、0.5〜10であるのが好ましく、0.7〜8がより好ましく、0.8〜8がさらに好ましく、0.9〜6がよりさらに好ましい。
成分(A)の粘度の加重平均=Σ(Cx×Vx)/ΣCx
成分(E1)の粘度の逆数の加重平均=Σ(Cy/Vy)/ΣCy
Vxは、成分(A)に含まれる成分Xの粘度を示す。
Cxは、Vxの粘度を有する成分Xの質量%を示す。
Vyは、成分(E1)に含まれる成分Yの粘度を示す。
Cyは、Vyの粘度を有する成分Yの質量%を示す。
成分(F)の乳化剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されないが、界面活性剤が好ましく、電解質の影響を受けにくいことから処方設計の自由度が高く、安定な乳化物を得られる点から、非イオン界面活性剤がより好ましい。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロースエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・フルオロアルキル共変性シリコーン等が挙げられる。
2種以上の非イオン界面活性剤から構成される混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各非イオン界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの重量(g)を示す。
かかる水溶性揮発性極性溶媒としては、例えば、エタノール等が挙げられる。
成分(I)としては、多価アルコールが好ましい。
多価アルコールとしては、通常の化粧料に用いられるもので、2価アルコールとして、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,3−プロパンジオール等が挙げられ;3価アルコールとして、グリセリン、トリメチロールプロパン等が挙げられ;4価アルコールとして、ジグリセリン、エリスリトール等が挙げられる。さらに、5価以上の多価アルコールとして、トリグリセリン等のポリグリセリン;グルコース、マルトース、マルチトース、ショ糖、キシリトール、ソルビトール、マルビトール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシエチレンエチルグルコシド、ポリオキシエチレンプロピレングルコシド等の糖類及び糖アルコールが挙げられる。
これらのうち、塗布3分後の乾燥感のなさを向上させる観点から、グリセリン、ジプロピレングリコールが好ましい。
25℃で固形のワックスとしては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ、サンフラワーワックス、水添ホホバ油等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス;シリコーンワックス、フッ素系ワックス、合成ミツロウ等の合成ワックスなどが挙げられる。
油性化粧料として、表1に示す組成の液状口紅を製造し、塗布時の軽い付け心地、塗布直後の発色の良い仕上がり、塗布3分後のべたつき感のなさ、塗布3分後の乾燥感のなさ、塗布3分後の色移りのなさ、塗布3分後の密着する感じを評価した。結果を表1に併せて示す。
なお、実施例で使用した成分(B)のシリコーン樹脂はいずれも、25℃で固体状のものである。
上記の成分(A)、(D)、(E)、及びその他成分を100℃で30分間加熱溶解し、ディスパーにて均一混合した。次に上記の成分(B)、(C)を加えて、更に15分間均一混合し、脱泡した後、ディッピング容器に流し込み、冷却することで、液状口紅を得た。なお、化粧料塗布具(チップ)は、塗布部が扁平形状で表面が植毛されたものを用いた。
(1)塗布時の軽い付け心地
5名の専門パネラーが、各液状口紅を唇に塗布したときの付け心地について、以下の基準で評価した。結果を5名の積算値で示した。
4;付け心地がとても軽い。
3;付け心地が軽い。
2:付け心地がやや軽い。
1;付け心地が軽くない。
5名の専門パネラーが、各液状口紅を唇に塗布した直後の発色について、以下の基準で評価した。結果を5名の積算値で示した。
4;発色がとても良い仕上がりである。
3;発色が良い仕上がりである。
2:発色がやや良い仕上がりである。
1;発色が良くない仕上がりである。
5名の専門パネラーが、各液状口紅を唇に塗布し、3分後のべたつき感のなさについて、以下の基準で評価した。結果を5名の積算値で示した。
4;べたつき感が全くない。
3;べたつき感がほとんどない。
2:べたつき感がややある。
1;べたつき感がある。
5名の専門パネラーが、各液状口紅を唇に塗布し、3分後の乾燥感のなさについて、以下の基準で評価した。結果を5名の積算値で示した。
4;乾燥感が全くない。
3;乾燥感がほとんどない。
2:乾燥感がややある。
1;乾燥感がある。
5名の専門パネラーが、各液状口紅を唇に塗布し、3分後に20℃の水を入れたカップの水を飲み、カップへの色移りのなさを、以下の基準で評価した。結果を5名の積算値で示した。
4;色移りが全くない。
3;色移りがほとんどない。
2:色移りがややある。
1;色移りがある。
5名の専門パネラーが、各液状口紅を唇に塗布し、3分後の口紅が唇に密着する感じについて、以下の基準で評価した。結果を5名の積算値で示した。
4;とても密着感がある。
3;密着感がある。
2:やや密着感がある。
1;密着感がない。
油性化粧料として、表2に示す組成のリップグロスを、上記の液状口紅と同じ製造方法にて製造した。
得られたリップグロスは、塗布時に軽い付け心地であり、塗布直後の発色が良い仕上がりであり、塗布3分後において、べたつき感、乾燥感、及び色移りがなく、塗布3分後に密着する感じがあるものであった。
油性化粧料として、表3に示す組成のスティック化粧料(実施例12)、及び表4に示す組成のコンシーラー(実施例13)を製造した。表3のスティック化粧料は、棒状であり、口紅、アイシャドウ、チーク等として使用可能な多用途化粧料である。
得られたスティック化粧料及びコンシーラーは、塗布時に軽い付け心地であり、塗布直後の発色が良い仕上がりであり、塗布3分後において、べたつき感、乾燥感、及び色移りがなく、塗布3分後に密着する感じがあるものであった。
成分(A)、(D)、(E)、及びその他成分を100℃で30分間加熱溶解し、ディスパーにて均一混合した。次に、成分(B)、(C)を加えて、更に15分間均一混合し、脱泡した後、型に流し込み、冷却することで、スティック化粧料、及びコンシーラーを得た。
実施例1〜10と同様にして、表5に示す組成の液状口紅を製造し、塗布時の軽い付け心地、塗布直後の発色の良い仕上がり、塗布3分後のべたつき感のなさ、塗布3分後の乾燥感のなさ、塗布3分後の色移りのなさ、塗布3分後の密着する感じを評価した。結果を表5に併せて示す。
なお、実施例で使用した成分(B)のシリコーン樹脂は、25℃で固体状のものである。
また、各実施例で使用した成分(E1)の不揮発性液状油はいずれも、単独では成分(A)と相溶せず、成分(C)の存在下で成分(A)と相溶するものである。成分(E1)が2種以上の場合は、その混合比率において成分(E1)のみでは成分(A)と相溶せず、成分(C)の存在下で成分(A)と相溶するものである。
例えば、実施例17に関し、成分(E1)のジメチコン(KF−96A−50cs)とジメチコン(KF−96H−10万cs)の混合比率17:3とし、これと成分(A)のペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル(サラコスDP−518N)及び成分(C)のイソドデカン(マルカゾールR)を、(E1):(A):(C)=1:1:2(質量比)の割合で、90℃に加温して攪拌混合し、次いで静置して、混合物が20℃になったときに、境界がなく透明な状態であった。一方、上記混合比率とした成分(E1)及び(A)を、成分(C)の不存在下で、(E1):(A)=1:1(質量比)の割合で、90℃に加温して攪拌混合し、次いで静置して、混合物が20℃になったときに、境界があり2層に分離した状態であった。
表6に示す組成の液状口紅(W/O乳化系)を製造し、実施例1〜10と同様にして、塗布時の軽い付け心地、塗布直後の発色の良い仕上がり、塗布3分後のべたつき感のなさ、塗布3分後の乾燥感のなさ、塗布3分後の色移りのなさ、塗布3分後の密着する感じを評価した。結果を表6に併せて示す。
なお、実施例で使用した成分(B)のシリコーン樹脂は、25℃で固体状のものである。
成分(A)、(D)、(E)、(F)及びその他油相成分を100℃で30分間加熱溶解し、ディスパーにて均一混合した。次に上記の成分(B)、(C)を加えて、更に15分間均一混合し、(G)、(H)、(I)及びその他水相成分を室温で均一混合したものを加え、80℃でホモミキサーにて15分間均一混合した後、30℃まで冷却し、脱泡した後、ディッピング容器に流し込むことで、液状口紅を得た。なお、化粧料塗布具(チップ)は、塗布部が扁平形状で表面が植毛されたものを用いた。
Claims (20)
- 成分(C)に対する成分(A)及び(B)の合計質量割合((A)+(B))/(C)が、1.5〜30である請求項1記載の油性化粧料。
- 成分(A)の20℃における粘度が2500〜1000000mPa・sである請求項1又は2記載の油性化粧料。
- 成分(A)が、モノイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、及びリンゴ酸ジイソステアリルから選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(B)が、トリメチルシロキシケイ酸、及びフッ素変性シリコーン樹脂から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜4のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(B)が25℃で固体状である請求項1〜5のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(C)が、揮発性シリコーン油、及び揮発性炭化水素油から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜6のいずれか1項記載の油性化粧料。
- さらに、(D)着色剤を含有する請求項1〜7のいずれか1項記載の油性化粧料。
- さらに、(E)成分(A)以外の不揮発性液状油を含有する請求項1〜8のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(E)が、(E1)20℃で、単独では成分(A)と相溶せず、成分(C)の存在下で成分(A)と相溶する不揮発性液状油を含む請求項9記載の油性化粧料。
- 成分(E1)が、シリコーン系油剤である請求項10記載の油性化粧料。
- 成分(E1)が、ジメチコン及びフェニル変性シリコーンから選ばれる1種以上である請求項10又は11記載の油性化粧料。
- 成分(E1)の20℃における粘度が50〜100000csである請求項10〜12のいずれか1項記載の油性化粧料。
- さらに、次の成分(F)及び(G):
(F)乳化剤、
(G)水
を含有する請求項1〜13のいずれか1項記載の油性化粧料。 - さらに、(H)水以外の水溶性揮発性極性溶媒を含有する請求項14記載の油性化粧料。
- さらに、(I)水以外の水溶性不揮発性極性溶媒を含有する請求項14又は15記載の油性化粧料。
- 成分(F)の乳化剤が、HLB値2.5〜5.5である請求項14〜16のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(F)の乳化剤が、シリコーン系界面活性剤である請求項14〜17のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(F)の乳化剤の含有量が、0.1〜10質量%である請求項14〜18のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 口唇化粧料である請求項1〜19のいずれか1項記載の油性化粧料。
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