JP2021195555A - 硬質表面用洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】石鹸カス汚れと水垢汚れの両方に対して優れた洗浄力を示す硬質表面用洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】界面活性剤、金属封鎖剤、及び水を含有する硬質表面用洗浄剤組成物であって、界面活性剤として、(a)陽イオン界面活性剤及びアミンオキシド型界面活性剤[から選ばれる1種以上の界面活性剤[以下(a)成分という]と、(b)ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテル[以下(b)成分という]とを含有し、界面活性剤の合計含有量に対する(a)成分及び(b)成分の合計含有量の割合が50質量%以上であり、金属封鎖剤として、(c)ホスホン酸型金属封鎖剤及びリン酸型金属封鎖剤から選ばれる1種以上の金属封鎖剤を含有し、25℃におけるpHが5.5以上12以下である、
硬質表面用洗浄剤組成物。
【選択図】なし
【解決手段】界面活性剤、金属封鎖剤、及び水を含有する硬質表面用洗浄剤組成物であって、界面活性剤として、(a)陽イオン界面活性剤及びアミンオキシド型界面活性剤[から選ばれる1種以上の界面活性剤[以下(a)成分という]と、(b)ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテル[以下(b)成分という]とを含有し、界面活性剤の合計含有量に対する(a)成分及び(b)成分の合計含有量の割合が50質量%以上であり、金属封鎖剤として、(c)ホスホン酸型金属封鎖剤及びリン酸型金属封鎖剤から選ばれる1種以上の金属封鎖剤を含有し、25℃におけるpHが5.5以上12以下である、
硬質表面用洗浄剤組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、硬質表面用洗浄剤組成物、及び硬質表面の洗浄方法に関する。
我々を取り巻く住環境設備には、タイル、プラスチック、金属等を材料とした各種硬質表面が存在し、これら硬質表面は生活場面に於いて様々な汚れが付着する環境に晒されている。なかでも、浴室、台所等として用いられる硬質表面は、日常的に人が接する表面でもあるために、多くの汚れが残留して蓄積し易く、更には洗浄除去し難い性質を有するものとなっている。一般に浴槽、浴室の壁及び床といった浴室に用いられる浴室用洗浄剤としては、金属石鹸、特に脂肪酸のカルシウム塩の汚れを除去するため、界面活性剤、溶剤、金属イオン封鎖剤等を含む洗浄剤が用いられている。また、浴室や台所では水中に含まれるケイ酸が硬質表面上に重合して蓄積することで、うろこ状の模様のように沈着して水垢汚れとなる。この水垢汚れも非常に落ちにくい汚れとして知られている。
特許文献1には、少なくとも界面活性剤、キレート剤、高分子化合物、溶剤及び香料を含有する浴室用洗浄剤組成物が記載されている。
特許文献2には、界面活性剤0.01〜2重量%と、低級アルコール3〜20重量%と、キレート剤0.3〜5重量%とを含有し、かつ、アルカリ剤により中性とする中性液体洗浄剤組成物が記載されている。
特許文献3には、泡吐出容器に液体洗浄剤組成物を収納してなる液体洗浄剤製品であって、前記液体洗浄剤組成物が、(A)両性界面活性剤及び半極性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤0.1〜5質量%と、(B)脂肪酸(塩)1.5〜5質量%と、(C)非石鹸系アニオン界面活性剤0.1〜10質量%と、(D)キレート剤と、(E)水溶性溶剤と、を含有し、前記(B)成分に対する前記(A)成分の質量比(A/B)が0.1〜0.9であり、前記(A)〜(C)成分の合計に対する前記(B)成分の質量比(B/[A+B+C])が0.15〜0.4である液体洗浄剤製品が記載されている。
特許文献2には、界面活性剤0.01〜2重量%と、低級アルコール3〜20重量%と、キレート剤0.3〜5重量%とを含有し、かつ、アルカリ剤により中性とする中性液体洗浄剤組成物が記載されている。
特許文献3には、泡吐出容器に液体洗浄剤組成物を収納してなる液体洗浄剤製品であって、前記液体洗浄剤組成物が、(A)両性界面活性剤及び半極性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤0.1〜5質量%と、(B)脂肪酸(塩)1.5〜5質量%と、(C)非石鹸系アニオン界面活性剤0.1〜10質量%と、(D)キレート剤と、(E)水溶性溶剤と、を含有し、前記(B)成分に対する前記(A)成分の質量比(A/B)が0.1〜0.9であり、前記(A)〜(C)成分の合計に対する前記(B)成分の質量比(B/[A+B+C])が0.15〜0.4である液体洗浄剤製品が記載されている。
特許文献4には、(a)ホスホン酸系キレート剤及びリン酸系キレート剤から選ばれる1種以上を0.2質量%以上10質量%以下、(b)(a)以外のキレート剤を0質量%以上10質量%以下、(c)界面活性剤並びに水を含有する硬質表面用液体洗浄剤組成物であって、25℃の粘度が6mPa・sを超え1000mPa・s以下であり、硬質表面と接触させて、1分以上放置する洗浄に用いられる、硬質表面用液体洗浄剤組成物が記載されている。
特許文献5には、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び水溶性溶剤を、それぞれ所定量含有する浴室用洗浄剤組成物が記載されている。
特許文献6には、(a)カチオン性界面活性剤0.01〜10重量%、(b)金属キレート剤1〜20重量%、(c)水溶性溶剤0.5〜10重量%及び(d)増粘多糖類0.01〜3重量%を含有し、pHが6〜8である台所まわり用液体洗浄剤組成物が記載されている。
特許文献5には、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び水溶性溶剤を、それぞれ所定量含有する浴室用洗浄剤組成物が記載されている。
特許文献6には、(a)カチオン性界面活性剤0.01〜10重量%、(b)金属キレート剤1〜20重量%、(c)水溶性溶剤0.5〜10重量%及び(d)増粘多糖類0.01〜3重量%を含有し、pHが6〜8である台所まわり用液体洗浄剤組成物が記載されている。
本発明は、石鹸カス汚れと水垢汚れの両方に対して優れた洗浄力を示す硬質表面用洗浄剤組成物を提供する。
本発明は、界面活性剤、金属封鎖剤、及び水を含有する硬質表面用洗浄剤組成物であって、
界面活性剤として、(a)陽イオン界面活性剤[以下(a1)成分という]及びアミンオキシド型界面活性剤[以下(a2)成分という]から選ばれる1種以上の界面活性剤[以下(a)成分という]と、(b)ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテル[以下(b)成分という]とを含有し、
界面活性剤の合計含有量に対する(a)成分及び(b)成分の合計含有量の割合が50質量%以上であり、
金属封鎖剤として、(c)ホスホン酸型金属封鎖剤及びリン酸型金属封鎖剤から選ばれる1種以上の金属封鎖剤[以下(c)成分という]を含有し、
25℃におけるpHが5.5以上12以下である、
硬質表面用洗浄剤組成物に関する。
界面活性剤として、(a)陽イオン界面活性剤[以下(a1)成分という]及びアミンオキシド型界面活性剤[以下(a2)成分という]から選ばれる1種以上の界面活性剤[以下(a)成分という]と、(b)ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテル[以下(b)成分という]とを含有し、
界面活性剤の合計含有量に対する(a)成分及び(b)成分の合計含有量の割合が50質量%以上であり、
金属封鎖剤として、(c)ホスホン酸型金属封鎖剤及びリン酸型金属封鎖剤から選ばれる1種以上の金属封鎖剤[以下(c)成分という]を含有し、
25℃におけるpHが5.5以上12以下である、
硬質表面用洗浄剤組成物に関する。
また、本発明は、前記本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に所定時間接触させること、その後硬質表面を水ですすぐこと、を行う、硬質表面の洗浄方法に関する。
本発明によれば、石鹸カス汚れと水垢汚れの両方に対して優れた洗浄力を示す硬質表面用洗浄剤組成物が提供される。
本発明では、(a)成分と(b)成分の2つの界面活性剤を(c)成分の金属封鎖剤と組み合わせて、且つ界面活性剤中の(a)成分及び(b)成分の合計含有量の割合が特定の量比となるように用いることで、石鹸カス汚れと水垢汚れの両方を、より効果的に除去することができる。本発明の効果発現機構の詳細は不明であるが、(a)成分が石鹸カス汚れ中のCaと脂肪酸イオンの結合を脆弱化し、(c)成分の金属封鎖剤が作用することでCaを引き抜き、(b)成分が脂肪酸イオンを可溶化すると推察される。また、(c)成分の金属封鎖剤が水垢汚れのSiO2に作用し、可溶化するためであると推察される。
〔硬質表面用洗浄剤組成物〕
[界面活性剤]
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は界面活性剤を含有し、界面活性剤として下記(a)成分及び(b)成分を含有する。
[界面活性剤]
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は界面活性剤を含有し、界面活性剤として下記(a)成分及び(b)成分を含有する。
<(a)成分>
(a)成分は、(a1)陽イオン界面活性剤及び(a2)アミンオキシド型界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤である。
(a)成分は、(a1)陽イオン界面活性剤及び(a2)アミンオキシド型界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤である。
(a1)成分は、陽イオン界面活性剤である。陽イオン界面活性剤としては、モノ長鎖アルキル型第4級アンモニウム塩が好ましい。(a1)成分は、除菌性を有する陽イオン界面活性剤が好ましい。陽イオン界面活性剤としては、下記一般式(a1−1)で表される化合物及び一般式(a1−2)で表される化合物から選ばれる1種以上の陽イオン界面活性剤が好ましく、一般式(a1−2)で表される化合物から選ばれる1種以上の陽イオン界面活性剤がより好ましい。
〔式中、R1aは、炭素数8以上16以下の長鎖アルキル基、長鎖アルケニル基又は長鎖ヒドロキシアルキル基を示し、R2a、R3a及びR4aは、同一又は異なって、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基又は平均付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、Y−はハロゲン原子、又は炭素数1以上5以下のスルホン酸エステルもしくは硫酸エステルのアニオン残基を示す。〕
一般式(a1−1)において、R1aは炭素数8以上、そして、好ましくは12以下、より好ましくは10以下の直鎖アルキル基が好ましく、R2a、R3a、R4aは、それぞれ、メチル基、又はエチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。Y−はハロゲンイオン、更に塩化物イオン(Cl−)が好ましい。
一般式(a1−1)において、R1aは炭素数8以上、そして、好ましくは12以下、より好ましくは10以下の直鎖アルキル基が好ましく、R2a、R3a、R4aは、それぞれ、メチル基、又はエチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。Y−はハロゲンイオン、更に塩化物イオン(Cl−)が好ましい。
〔式中、R5aは、炭素数8以上16以下の長鎖アルキル基、長鎖アルケニル基又は長鎖ヒドロキシアルキル基を示し、R6a、R7aは、同一又は異なって、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基又は平均付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、R8aは、炭素数1以上3以下のアルキレン基を示す。Z−はハロゲン原子、又は炭素数1以上5以下のスルホン酸エステルもしくは硫酸エステルのアニオン残基を示す。〕
一般式(a1−2)において、R5aは炭素数8以上、そして、14以下、更に12以下、更に10以下の直鎖アルキル基が好ましく、R6a、R7aは、それぞれ、メチル基が好ましく、R8aはメチレン基が好ましい。Z−はハロゲンイオン、更に塩化物イオン(Cl−)が好ましい。
一般式(a1−2)において、R5aは炭素数8以上、そして、14以下、更に12以下、更に10以下の直鎖アルキル基が好ましく、R6a、R7aは、それぞれ、メチル基が好ましく、R8aはメチレン基が好ましい。Z−はハロゲンイオン、更に塩化物イオン(Cl−)が好ましい。
(a2)成分は、アミンオキシド型界面活性剤である。アミンオキシド型界面活性剤としては、下記一般式(a2−1)の化合物が好適である。
〔式中、R9aは炭素数8以上22以下の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基、より好ましくはアルキル基を示し、R10a及びR11aは、同一又は異なって、炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Dは−NHC(=O)−基又は−C(=O)NH−基を示し、Eは炭素数1以上5以下のアルキレン基を示す。m及びpは、m=0かつp=0又はm=1かつp=1を示す。〕
上記一般式(a2−1)において、R9aは、固体脂に対する洗浄力の観点から、好ましくは炭素数10以上18以下のアルキル基であり、より好ましくは炭素数12以上16以下のアルキル基であり、更に好ましくは炭素数12以上14以下のアルキル基であり、より更に好ましくは炭素数12のアルキル基である。R10a、R11aは、洗浄力の観点から、それぞれ、好ましくは炭素数1のメチル基である。
<(b)成分>
(b)成分は、ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテルである。
ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテルにおいて、アルキル基又はアルケニル基の炭素数は、洗浄力の観点から、好ましくは6以上、より好ましくは8以上、更に好ましくは10以上、より更に好ましくは12以上、そして、同様の観点から、好ましくは22以下、より好ましくは18以下、更に好ましくは16以下、より更に好ましくは14以下である。また、アルキル基又はアルケニル基は、直鎖又は分岐鎖であってよい。さらに、アルキル基又はアルケニル基の炭素原子のうち、ポリオキシアルキレン基と結合する炭素原子は、1級炭素原子、2級炭素原子、又は3級炭素原子、好ましくは1級炭素原子又は2級炭素原子であってよい。
(b)成分は、ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテルである。
ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテルにおいて、アルキル基又はアルケニル基の炭素数は、洗浄力の観点から、好ましくは6以上、より好ましくは8以上、更に好ましくは10以上、より更に好ましくは12以上、そして、同様の観点から、好ましくは22以下、より好ましくは18以下、更に好ましくは16以下、より更に好ましくは14以下である。また、アルキル基又はアルケニル基は、直鎖又は分岐鎖であってよい。さらに、アルキル基又はアルケニル基の炭素原子のうち、ポリオキシアルキレン基と結合する炭素原子は、1級炭素原子、2級炭素原子、又は3級炭素原子、好ましくは1級炭素原子又は2級炭素原子であってよい。
アルキレンオキサイドの平均付加モル数は、洗浄力の観点から、好ましくは0を超え、より好ましくは1以上、更に好ましくは3以上、より更に好ましくは5以上、そして、同様の観点から、好ましくは50以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは20以下、より更に好ましくは15以下である。
アルキレンオキサイドは、洗浄力の観点から、好ましくはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、及びブチレンオキサイドから選ばれる1種以上であり、より好ましくはエチレンオキサイド、及びプロピレンオキサイドから選ばれる1種以上である。
ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテルの好ましい例として、下記一般式(b1)で表される非イオン界面活性剤を挙げることができる。
R11O[(C2H4O)l/(C3H6O)m]H (b1)
〔式中、R11は炭素数6以上22以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。l、mは平均付加モル数を示し、lは0以上30以下の数を示し、mは0以上30以下の数を示し、lとmが同時に0になることはない。”/”はエチレンオキシ基(C2H4O)及びプロピレンオキシ基(C3H6O)が、順序に関係なく、ランダム又はブロックのいずれに付加したものであってもよいことを示す。〕
R11O[(C2H4O)l/(C3H6O)m]H (b1)
〔式中、R11は炭素数6以上22以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。l、mは平均付加モル数を示し、lは0以上30以下の数を示し、mは0以上30以下の数を示し、lとmが同時に0になることはない。”/”はエチレンオキシ基(C2H4O)及びプロピレンオキシ基(C3H6O)が、順序に関係なく、ランダム又はブロックのいずれに付加したものであってもよいことを示す。〕
上記一般式(b1)の中のR11の炭素数は、洗浄力の観点から、好ましくは8以上、より好ましくは10以上、更に好ましくは12以上であり、そして、同様の観点から、好ましくは18以下、より好ましくは17以下、更に好ましくは16以下、より更に好ましくは14以下である。R11は、直鎖又は分岐鎖であってよい。また、R11の炭素原子のうち、酸素原子に結合する炭素原子は、1級炭素原子、2級炭素原子、又は3級炭素原子、好ましくは1級炭素原子又は2級炭素原子であってよい。
lは、洗浄力の観点から、好ましくは、3以上、より好ましくは、4以上、更に好ましくは5以上であり、そして、溶解性の観点から、好ましくは、25以下、より好ましくは23以下、更に好ましくは20以下である。
mは、0であってもよい。mが1以上の場合は、洗浄力の観点から、例えば、3以上であってもよく、より好ましくは、4以上、更に好ましくは5以上であり、そして、溶解性の観点から、例えば、25以下であってもよく、より好ましくは23以下、更に好ましくは20以下である。
lは、洗浄力の観点から、好ましくは、3以上、より好ましくは、4以上、更に好ましくは5以上であり、そして、溶解性の観点から、好ましくは、25以下、より好ましくは23以下、更に好ましくは20以下である。
mは、0であってもよい。mが1以上の場合は、洗浄力の観点から、例えば、3以上であってもよく、より好ましくは、4以上、更に好ましくは5以上であり、そして、溶解性の観点から、例えば、25以下であってもよく、より好ましくは23以下、更に好ましくは20以下である。
[金属封鎖剤]
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は金属封鎖剤を含有し、金属封鎖剤として下記(c)成分を含有する。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は金属封鎖剤を含有し、金属封鎖剤として下記(c)成分を含有する。
<(c)成分>
(c)成分は、ホスホン酸型金属封鎖剤及びリン酸型金属封鎖剤から選ばれる1種以上の金属封鎖剤である。
(c)成分は、ホスホン酸型金属封鎖剤及びリン酸型金属封鎖剤から選ばれる1種以上の金属封鎖剤である。
ホスホン酸型金属封鎖剤としては、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、アミノポリ(メチレンホスホン酸)、ポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)等のホスホン酸及びその塩から選ばれる1種以上が挙げられる。塩は、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩又はモノエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩が挙げられる。好ましくは、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸等のヒドロキシホスホン酸及びその塩である。
リン酸型金属封鎖剤としては、オルトリン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、テトラポリリン酸、ヘキサメタリン酸及びこれらの塩から選ばれる1種以上が挙げられる。
(c)成分は、洗浄力の観点から、ホスホン酸型金属封鎖剤が好ましく、ヒドロキシホスホン酸及びその塩から選ばれる1種以上がより好ましく、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸又はその塩が更に好ましい。
[組成、その他の成分等]
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、界面活性剤と金属封鎖剤とを含有する硬質表面用組成物であって、界面活性剤として(a)成分と(b)成分とを含有し、金属封鎖剤として(c)成分を含有し、界面活性剤の合計含有量に対する(a)成分及び(b)成分の合計含有量の割合が50質量%以上である、硬質表面用洗浄剤組成物である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、界面活性剤と金属封鎖剤とを含有する硬質表面用組成物であって、界面活性剤として(a)成分と(b)成分とを含有し、金属封鎖剤として(c)成分を含有し、界面活性剤の合計含有量に対する(a)成分及び(b)成分の合計含有量の割合が50質量%以上である、硬質表面用洗浄剤組成物である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(a)成分を、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、そして、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下含有する。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(a1)成分を用いる場合には、(a1)成分を、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、そして、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%、含有する。また、(a2)成分を用いる場合には好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、そして、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%含有する。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(b)成分を、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、そして、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下含有する。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、界面活性剤の合計含有量に対する(a)成分及び(b)成分の合計含有量の割合が50質量%以上、好ましくは55質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、より更に好ましくは80質量%以上、そして、100質量%以下、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。ここで、界面活性剤の合計含有量は、(a)成分、(b)成分、後述する(d)成分、(e)成分、及びその他の界面活性剤の含有量の合計である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(a)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比である(a)/(b)が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.5以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは2以下である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物が(a1)成分と(a2)成分を含む場合、洗浄力の観点から、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との質量比である(a1)/(a2)が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、更に好ましくは0.5以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは8以下、更に好ましくは5以下である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(c)成分を、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.4質量%以上、そして、好ましくは8質量%以下、より好ましくは6質量%以下含有する。なお、本発明では、(c)成分の量は、酸型換算値を用いる。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(a)成分と(b)成分の合計含有量に対する(c)成分の含有量の質量比である(c)/[(a)+(b)]が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.13以上、更に好ましくは0.3以上、より更に好ましくは0.5以上、そして好ましくは10以下、より好ましくは8以下、更に好ましくは6以下である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、界面活性剤として、(b)成分以外の非イオン界面活性剤を含有することもできる。(b)成分以外の非イオン界面活性剤としては、、グリコシド型非イオン界面活性剤(アルキルグリコシド等)、脂肪酸アルカノールアミド、ソルビタン系非イオン界面活性剤、アルキルモノグリセリルエーテル、脂肪酸グリセリンモノエステル、及び蔗糖脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤が挙げられる。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、界面活性剤として、更に(d)両性界面活性剤[以下(d)成分という]を含有することができる。
(d)成分の両性界面活性剤としては、スルホベタイン及びカルボベタインから選ばれる1種以上の両性界面活性剤が挙げられる。(d)成分は、カルボベタインが好ましい。本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(d)成分としてカルボベタインを含有することが好ましい。
(d)成分の両性界面活性剤としては、スルホベタイン及びカルボベタインから選ばれる1種以上の両性界面活性剤が挙げられる。(d)成分は、カルボベタインが好ましい。本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(d)成分としてカルボベタインを含有することが好ましい。
スルホベタインとしては、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、そして、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、そして、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン、アルカノイル基の炭素数が好ましくは10以上、そして、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、アルカノイル基の炭素数が好ましくは10以上、そして、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタインが挙げられる。
カルボベタインとしては、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、そして、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、下記一般式(d1)で表される化合物が挙げられる。洗浄力の観点から下記一般式(d1)で表される化合物が好ましい。
〔式中、R1dは炭素数7以上21以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2d及びR3dは、それぞれ独立に、炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。〕
一般式(d1)中、R1dは、好ましくは9以上、より好ましくは11以上、そして、好ましくは15以下、より好ましくは13以下のアルキル基又はアルケニル基であり、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基が好ましい。
一般式(d1)中、R2d及びR3dは、それぞれ独立に、好ましくはメチル基である。
一般式(d1)中、R2d及びR3dは、それぞれ独立に、好ましくはメチル基である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(d)成分を、洗浄力の観点から、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.7質量%以上、そして、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下含有する。この割合は0質量%、すなわち、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(d)成分を含有しなくてもよい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(e)陰イオン界面活性剤[以下、(e)成分という]を含有することもできるが、その含有量は少ない方が、洗浄力の観点で好ましい。本発明では、(e)成分の含有量が(a)成分の含有量に対して、好ましくは50質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。この割合は0質量%、すなわち、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(e)成分を含有しなくてもよい。
ここで、(e)成分の陰イオン界面活性剤は、当業者が通常用いるものであり、例えば、炭素数7以上22以下の炭化水素基と、硫酸エステル基、リン酸エステル基、ホスホン酸基、スルホン酸基又はカルボキシ基とを有する陰イオン界面活性剤が挙げられる。
具体的には、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアミドアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、脂肪酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等であり、塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩等の無機塩、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の有機塩が挙げられる。
具体的には、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアミドアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、脂肪酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等であり、塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩等の無機塩、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の有機塩が挙げられる。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物中、(e)成分の含有量は、洗浄力の観点から、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下、そして、好ましくは0質量%以上であり、又は、0質量%であってもよい。
なお、本発明では、陰イオン界面活性剤の量は、酸型換算値を用いる。
なお、本発明では、陰イオン界面活性剤の量は、酸型換算値を用いる。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、界面活性剤の含有量が、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。界面活性剤の含有量は、(a)成分、(b)成分、(d)成分、(e)成分及びこれら以外のその他の界面活性剤の含有量の合計であってよい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、更に(f)水溶性溶剤[以下、(f)成分という]を含有することができる。水溶性溶剤は、好ましくは炭素数2以上、より好ましくは炭素数3以上、そして、好ましくは炭素数10以下、より好ましくは炭素数8以下の水溶性有機溶剤が好ましく、具体例としては、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、フェニルグリコール、フェノキシイソプロパノール、ブチルジグリコール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、ジブチレンジグリコール、及びベンジルアルコールから選ばれる1種以上の水溶性有機溶剤がより好ましい。なかでも、ベンジルアルコール、ブチルジグリコール、エタノール、及びプロピレングリコールから選ばれる1種以上の水溶性有機溶剤がさらに好ましい。ここで、水溶性有機溶剤とは、オクタノール/水分配係数(LogPow)が3.5以下の溶剤を指すものとする。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物が(f)成分を含有する場合、該組成物は、(f)成分を、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、そして、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下含有する。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、垂直面などの滞留しにくい硬質表面での洗浄力を高める観点から、(g)増粘剤[以下、(g)成分という]を含有することができる。
増粘剤としては、スメクタイト型粘土鉱物、天然高分子及び合成系高分子から選ばれる1種以上が好ましく、非イオン性多糖類、天然高分子及び合成系高分子から選ばれる1種以上がより好ましく、非イオン性多糖類から選ばれる1種以上が更に好ましい。
具体的には、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、及びポリビニルピロリドンから選ばれる1種以上が好ましく、ヒドロキシエチルセルロースが更に好ましい。
増粘剤としては、スメクタイト型粘土鉱物、天然高分子及び合成系高分子から選ばれる1種以上が好ましく、非イオン性多糖類、天然高分子及び合成系高分子から選ばれる1種以上がより好ましく、非イオン性多糖類から選ばれる1種以上が更に好ましい。
具体的には、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、及びポリビニルピロリドンから選ばれる1種以上が好ましく、ヒドロキシエチルセルロースが更に好ましい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物が(g)成分を含有する場合、該組成物は、(g)成分を、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、そして、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下含有する。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、25℃におけるpHが、洗浄力の観点から、5.5以上、好ましくは6.0以上、より好ましくは6.5以上、そして、12以下、好ましくは11以下、より好ましくは10以下である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は水を含有する。本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、水を、好ましくは80質量%以上、より好ましくは85質量%以上、そして、好ましくは95質量%以下、より好ましくは93質量%以下含有する。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、25℃の粘度が10mPa・s以上450mPa・s以下であることが好ましい。この粘度は、B型回転粘度計を用い、ローターNo.1、60rpm、1分後の値として測定されたものである。必要に応じて粘度の測定範囲に入るようにローターNo.2を用いた。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物には、製品の付加価値を増大させるために、香料、色素、防腐剤、酸化防止剤等を任意に配合することができる。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物の対象とする硬質表面はタイル、ガラス、ステンレス、プラスチック又はセラミックの硬質表面であってよい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、浴室、浴槽、洗面器、タイル、化粧室、洗面台、鏡、台所まわりのシンク、カウンタートップ、水道まわり等の硬質表面の洗浄に好適に用いられる。本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、浴室用として好適に用いられる。ここで、浴室用とは、浴室のみならず、浴槽、洗面器など、浴室内に存在する他の硬質表面を有する物品をも対象とするものである。本発明は、好ましくは、水垢汚れ及び石鹸カス汚れが付着した硬質表面を対象とする。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、浴室、浴槽、洗面器、タイル、化粧室、洗面台、鏡、台所まわりのシンク、カウンタートップ、水道まわり等の硬質表面の洗浄に好適に用いられる。本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、浴室用として好適に用いられる。ここで、浴室用とは、浴室のみならず、浴槽、洗面器など、浴室内に存在する他の硬質表面を有する物品をも対象とするものである。本発明は、好ましくは、水垢汚れ及び石鹸カス汚れが付着した硬質表面を対象とする。
〔硬質表面の洗浄方法〕
本発明により、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に所定時間接触させること、その後硬質表面を水ですすぐこと、を行う、硬質表面の洗浄方法が提供される。
更に、本発明により、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に所定時間接触させること、その後硬質表面を水ですすぐこと、を行う、水垢汚れ及び石鹸カス汚れの除去方法が提供される。すなわち、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を水垢汚れ及び石鹸カス汚れが付着した硬質表面に所定時間接触させること、その後硬質表面を水ですすぐこと、を行う、硬質表面上の水垢汚れ及び石鹸カス汚れの除去方法である。
これらの方法には、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物で述べた事項を適宜適用することができる。該組成物の好ましい態様も、前記した本発明の硬質表面用洗浄剤組成物と同じである。
本発明により、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に所定時間接触させること、その後硬質表面を水ですすぐこと、を行う、硬質表面の洗浄方法が提供される。
更に、本発明により、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に所定時間接触させること、その後硬質表面を水ですすぐこと、を行う、水垢汚れ及び石鹸カス汚れの除去方法が提供される。すなわち、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を水垢汚れ及び石鹸カス汚れが付着した硬質表面に所定時間接触させること、その後硬質表面を水ですすぐこと、を行う、硬質表面上の水垢汚れ及び石鹸カス汚れの除去方法である。
これらの方法には、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物で述べた事項を適宜適用することができる。該組成物の好ましい態様も、前記した本発明の硬質表面用洗浄剤組成物と同じである。
本発明の洗浄方法は、具体的には、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、原液で、硬質表面に接触させる、又は前記硬質表面用洗浄剤組成物を、原液で、希釈せずに硬質表面に接触させる、つまり、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、希釈することなく、硬質表面に接触させる洗浄方法が好ましく挙げられる。更に、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、希釈することなく、水垢汚れ及び石鹸カス汚れが付着した硬質表面に接触させる洗浄方法が挙げられる。尚、硬質表面と接触させる方法としては、硬質表面に塗布する方法が好ましい。
前記硬質表面用洗浄剤組成物を希釈せずに硬質表面に接触させるとは、該洗浄剤組成物を、意図的に水などで希釈した後、硬質表面と接触させないことである。例えば、前記硬質表面用洗浄剤組成物を水滴等が付着した硬質表面と接触させたり、前記硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に接触させた後、硬質表面に水滴が付着したりする場合は、前記硬質表面用洗浄剤組成物を希釈せずに、硬質表面に接触させると理解できる。
本発明では、例えば、前記硬質表面用洗浄剤組成物の原液をそのまま、つまり組成を変動させることなく、硬質表面に付着させる。例えば、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、含水した脱脂綿に付着させることなく、水垢汚れ及び石鹸カス汚れが付着した硬質表面に接触させる。硬質表面に接触した後は、前記硬質表面用洗浄剤組成物の組成が変動してもよい。すなわち、硬質表面に接触した後は、前記硬質表面用洗浄剤組成物の組成が希釈又は濃縮されてもよい。
本発明の洗浄方法において、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、原液で、硬質表面に接触させるには、ボトルから直接塗布してもよい。ボトルは、例えば、スクイズボトル等が挙げられる。
本発明では、本発明の(a)成分、(b)成分、(c)成分を含む濃厚組成物を調製しておき、該濃厚組成物を水で希釈して本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を調製し、硬質表面に接触させてもよい。すなわち、本発明の(a)成分、(b)成分、(c)成分を含有する濃厚組成物を水で希釈して本発明の硬質表面用洗浄剤組成物に調製し、該硬質表面用洗浄剤組成物を希釈せずに硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法であってもよい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に接触させた後、放置する時間は、洗浄力の観点から、好ましくは1分以上、好ましくは2分以上、より好ましくは3分以上、更に好ましくは3分を超え、より更に好ましくは4分以上、より更に好ましくは5分以上であり、そして、効率的に洗浄する観点から、好ましくは60分以下、より好ましくは30分以下、更に好ましくは15分以下、より更に好ましくは10分以下である。放置する際の温度は、室温でよく、例えば、10℃以上30℃以下が挙げられる。
また、本発明では、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を基体に担持させた清掃用物品により、硬質表面を洗浄することができる。
一例として、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に適用した後、所定時間放置した後、拭き取り洗浄を行う硬質表面の洗浄方法が提供される。拭き取り洗浄は、布巾、雑巾、不織布等を用いて、硬質表面に適用した組成物を硬質表面から除去することが好ましい。
一例として、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に適用した後、所定時間放置した後、拭き取り洗浄を行う硬質表面の洗浄方法が提供される。拭き取り洗浄は、布巾、雑巾、不織布等を用いて、硬質表面に適用した組成物を硬質表面から除去することが好ましい。
また、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、基体に含浸させて清掃用物品として使用することもできる。本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を基体に含浸させた清掃用物品は、清掃作業の作業性の観点から好ましい。
硬質表面用洗浄剤組成物を含浸させた清掃用物品に用いられる基体としては、可撓性を有し、硬質表面用洗浄剤組成物が含浸可能なものであり、使用時に十分な強度を有し、くず等の発生の無いものが用いられる。無荷重下において後述の量の硬質表面用洗浄剤組成物を含浸し得る基体を用いることが好ましい。
そのような基体としては、繊維状材料から構成される繊維構造体、例えば、各種紙、不織布、織布若しくは編布が挙げられる。これらの繊維構造体を構成する繊維状材料としては、例えば、セルロース系繊維、変性セルロース系繊維、合成繊維及びこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
また、樹脂中に気泡を分散させて得られる多孔質構造体(例えば、スポンジ状構造体)も上記基体として使用できる。
また、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を含浸させた清掃用物品を用いて硬質表面を拭く洗浄方法は、清掃作業の作業性の観点から、硬質表面の軽い洗浄に好ましい。硬質表面用洗浄剤組成物を含浸させた清掃用物品は、基体に予め洗浄剤組成物を含浸させてなるもの、あるいは乾燥した基体に硬質表面用洗浄剤組成物を使用直前に含浸させてなるもの、の何れでもよい。また硬質表面用洗浄剤組成物を含浸させた清掃用物品は、モップ状の掃除具に装着されて用いられてもよいし、直接手で持って拭き掃除に用いられてもよい。
予め硬質表面用洗浄剤組成物が含浸されている場合、硬質表面用洗浄剤組成物の含浸率は清掃性の観点から、基体質量〔即ち、未含浸状態(乾燥状態)の基体の質量基準〕あたり、100質量%以上であることが好ましく、150質量%以上であることがより好ましく、そして、1000質量%以下であることが好ましく、400質量%以下であることがより好ましく、350質量%以下であることが更に好ましい。含浸率が100質量%以上であれば、十分な洗浄力が得られる。1000質量%以下であれば、被清掃面への硬質表面用洗浄剤組成物の放出量が適正となり被清掃面に汚れや土ボコリが残留せず、また、木質系材料など種々の材料からなる清掃面に影響なく使用できる。清掃性の一層の向上の点から、基体がシートである場合、硬質表面用洗浄剤組成物の含浸前の坪量は、一定面積の洗浄に必要な硬質表面用洗浄剤組成物の保持性とシートの操作性やコストとの観点から、例えば、40g/m2以上であることが好ましく、50g/m2以上であることがより好ましく、そして、200g/m2以下であることが好ましく、150g/m2以下であることがより好ましい。
硬質表面用洗浄剤組成物を含浸させた清掃用物品使用時に、別途本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を、被清掃物又は前記清掃用物品に、噴霧しながら使用してもよい。当該使用方法によって、より広い面積を清掃できる。
本発明では、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に接触させて所定時間放置した後、更に必要により洗浄した後、硬質表面を水ですすぐ。すすぐ際は、手洗いなどの外力(物理的力)を掛けてもよく、単に水流ですすいでもよい。
表1〜5に示す硬質表面用洗浄剤組成物を調製し、以下の項目について評価を行った。結果を表1〜5に示した。なお、表中では、(b)成分を(b)成分とみなして、全界面活性剤中の(a)成分と(b)成分の割合と(c)/[(a)+(b)]を算出した。同様に、表中では、(c’)成分を(c)成分とみなして、(c)/[(a)+(b)]を算出した。また組成物の粘度はB型回転粘度計を用い、60rpm、1分後の値として測定(25℃)したものを表に示した。なお低粘度では、ローターNo.1を用い、必要に応じて粘度の測定範囲に入るようにローターNo.2又は3を用いた。
<洗浄力>
(1)石鹸カス汚れ洗浄力評価方法
(1−1)モデル石鹸カス汚れの作製
石鹸と皮脂が複合したモデル石鹸カス汚れに対する洗浄力を評価した。モデル石鹸カス汚れの作製方法を以下に示す。固形石鹸(花王ホワイト)を90質量%、モデル皮脂汚れを10質量%、50〜60℃にて混合、保温した溶液をA溶液とする。なお、モデル皮脂汚れの組成は、リノール酸40質量%、オレイン酸20質量%、パルミチン酸20質量%、コレステロール10質量%及び流動パラフィン10質量%である。ドイツ硬度10゜dHの塩化カルシウム溶液を20〜30℃で保温した溶液をB溶液とする。ポリプロピレンプレート(50mm×100mm×2mm)にA溶液を出来るだけ薄く均一に塗布し、20〜30℃で5分間自然乾燥させてからB溶液を出来るだけ薄く均一に塗布し、20〜30℃で5分間自然乾燥させる。このA溶液塗布→自然乾燥→B溶液塗布→自然乾燥の操作を30〜50回繰り返し、モデル石鹸カス汚れを作製した。
(1)石鹸カス汚れ洗浄力評価方法
(1−1)モデル石鹸カス汚れの作製
石鹸と皮脂が複合したモデル石鹸カス汚れに対する洗浄力を評価した。モデル石鹸カス汚れの作製方法を以下に示す。固形石鹸(花王ホワイト)を90質量%、モデル皮脂汚れを10質量%、50〜60℃にて混合、保温した溶液をA溶液とする。なお、モデル皮脂汚れの組成は、リノール酸40質量%、オレイン酸20質量%、パルミチン酸20質量%、コレステロール10質量%及び流動パラフィン10質量%である。ドイツ硬度10゜dHの塩化カルシウム溶液を20〜30℃で保温した溶液をB溶液とする。ポリプロピレンプレート(50mm×100mm×2mm)にA溶液を出来るだけ薄く均一に塗布し、20〜30℃で5分間自然乾燥させてからB溶液を出来るだけ薄く均一に塗布し、20〜30℃で5分間自然乾燥させる。このA溶液塗布→自然乾燥→B溶液塗布→自然乾燥の操作を30〜50回繰り返し、モデル石鹸カス汚れを作製した。
(1−2)石鹸カス洗浄力評価A
(1−1)で作製したモデル石鹸カス汚れが付着したプレートを汚れが付着した面が上面となるように水平に置き、モデル石鹸カス汚れに各硬質表面用洗浄剤組成物をスポイトで1滴(約0.3mL)滴下して、表に記載の所定の時間放置した後、イオン交換水で充分にすすぎ、洗浄力を以下の基準で判定した。具体的な方法としては、汚れ未塗布のプレート、汚れ塗布後の洗浄前プレート、洗浄後プレートを明るさ等の撮影条件が同一の状態で撮影し、得られた画像から各プレートのグレースケールを測定した。汚れ洗浄前プレートを洗浄率0%、汚れ未塗布プレートを洗浄率100%とし、洗浄後プレートの洗浄率を算出した。グレースケールの測定には、画像処理ソフトのImageJ 1.47vを使用した。
(1−1)で作製したモデル石鹸カス汚れが付着したプレートを汚れが付着した面が上面となるように水平に置き、モデル石鹸カス汚れに各硬質表面用洗浄剤組成物をスポイトで1滴(約0.3mL)滴下して、表に記載の所定の時間放置した後、イオン交換水で充分にすすぎ、洗浄力を以下の基準で判定した。具体的な方法としては、汚れ未塗布のプレート、汚れ塗布後の洗浄前プレート、洗浄後プレートを明るさ等の撮影条件が同一の状態で撮影し、得られた画像から各プレートのグレースケールを測定した。汚れ洗浄前プレートを洗浄率0%、汚れ未塗布プレートを洗浄率100%とし、洗浄後プレートの洗浄率を算出した。グレースケールの測定には、画像処理ソフトのImageJ 1.47vを使用した。
(1−3)石鹸カス洗浄力評価B
(1−1)で作製したモデル石鹸カス汚れが付着したプレートを垂直に立てかけ、モデル石鹸カス汚れに各硬質表面用洗浄剤組成物をスポイトで1mL塗布して10分間放置した後、イオン交換水で充分にすすぎ、洗浄力を以下の基準で判定した。
汚れ未塗布のプレート、汚れ塗布後の洗浄前プレート、洗浄後プレートを明るさ等の撮影条件が同一の状態で撮影し、得られた画像から各プレートのグレースケールを測定した。汚れ洗浄前プレートを洗浄率0%、汚れ未塗布プレートを洗浄率100%とし、洗浄後プレートの洗浄率を算出した。グレースケールの測定には、画像処理ソフトのImageJ 1.47vを使用した。
(1−1)で作製したモデル石鹸カス汚れが付着したプレートを垂直に立てかけ、モデル石鹸カス汚れに各硬質表面用洗浄剤組成物をスポイトで1mL塗布して10分間放置した後、イオン交換水で充分にすすぎ、洗浄力を以下の基準で判定した。
汚れ未塗布のプレート、汚れ塗布後の洗浄前プレート、洗浄後プレートを明るさ等の撮影条件が同一の状態で撮影し、得られた画像から各プレートのグレースケールを測定した。汚れ洗浄前プレートを洗浄率0%、汚れ未塗布プレートを洗浄率100%とし、洗浄後プレートの洗浄率を算出した。グレースケールの測定には、画像処理ソフトのImageJ 1.47vを使用した。
(2)水垢汚れ洗浄力評価方法
(2−1)モデル水垢汚れの作製
300ppmのSiO2/300ppmのCaCl2水溶液0.3mLをスライドガラス(76mm×26mm)の下部25mm部に出来るだけ均一に塗布し、140℃に加熱したホットプレート上で乾燥させた後、イオン交換水で濯いだ。このスライドガラス上での当該溶液塗布と乾燥させる操作を3回繰り返し、モデル水垢汚れを作製した。
(2−1)モデル水垢汚れの作製
300ppmのSiO2/300ppmのCaCl2水溶液0.3mLをスライドガラス(76mm×26mm)の下部25mm部に出来るだけ均一に塗布し、140℃に加熱したホットプレート上で乾燥させた後、イオン交換水で濯いだ。このスライドガラス上での当該溶液塗布と乾燥させる操作を3回繰り返し、モデル水垢汚れを作製した。
(2−2)水垢汚れ洗浄力評価A
(2−1)で作製したモデル水垢汚れが付着したスライドガラスを汚れが付着した面が上面となるように水平に置き、このスライドガラスにモデル水垢汚れの大きさにカットした脱脂綿(キュアレット4cm×4cm 川本産業(株)製)を置き、各硬質表面用洗浄剤組成物1mLを滴下して、表に記載の所定の時間放置した後、スライドガラス全面を往復5回軽い力(約200g重)で擦った。その後、スライドガラスをイオン交換水で充分にすすいだ後、洗浄力を以下の基準で判定した。
評価基準の具体的方法としては、汚れ未塗布のスライドガラス、汚れ塗布後の洗浄前スライドガラス、洗浄後スライドガラスを明るさ等の撮影条件が同一の状態で撮影し、得られた画像から各スライドガラスのグレースケールを測定した。洗浄前スライドガラスを洗浄率0%、汚れ未塗布スライドガラスを洗浄率100%とし、洗浄後プレートの洗浄率を算出した。グレースケールの測定には、画像処理ソフトのImageJ 1.47vを使用した。
(2−1)で作製したモデル水垢汚れが付着したスライドガラスを汚れが付着した面が上面となるように水平に置き、このスライドガラスにモデル水垢汚れの大きさにカットした脱脂綿(キュアレット4cm×4cm 川本産業(株)製)を置き、各硬質表面用洗浄剤組成物1mLを滴下して、表に記載の所定の時間放置した後、スライドガラス全面を往復5回軽い力(約200g重)で擦った。その後、スライドガラスをイオン交換水で充分にすすいだ後、洗浄力を以下の基準で判定した。
評価基準の具体的方法としては、汚れ未塗布のスライドガラス、汚れ塗布後の洗浄前スライドガラス、洗浄後スライドガラスを明るさ等の撮影条件が同一の状態で撮影し、得られた画像から各スライドガラスのグレースケールを測定した。洗浄前スライドガラスを洗浄率0%、汚れ未塗布スライドガラスを洗浄率100%とし、洗浄後プレートの洗浄率を算出した。グレースケールの測定には、画像処理ソフトのImageJ 1.47vを使用した。
(2−3)水垢汚れ洗浄力評価B
(2−1)で作製したモデル水垢汚れが付着したスライドガラスを垂直に立てかけ、モデル水垢汚れに各硬質表面用洗浄剤組成物をスポイトで1mL塗布して10分間放置した後、各洗浄剤組成物が接触した部分を脱脂綿(キュアレット4cm×4cm 川本産業(株)製)を用いて往復5回軽い力(約200g重)で擦った。その後、イオン交換水で充分にすすいだ後、洗浄力を以下の基準で判定した。
汚れ未塗布のスライドガラス、汚れ塗布後の洗浄前スライドガラス、洗浄後スライドガラスを明るさ等の撮影条件が同一の状態で撮影し、得られた画像から各スライドガラスのグレースケールを測定した。洗浄前スライドガラスを洗浄率0%、汚れ未塗布スライドガラスを洗浄率100%とし、洗浄後プレートの洗浄率を算出した。グレースケールの測定には、画像処理ソフトのImageJ 1.47vを使用した。
(2−1)で作製したモデル水垢汚れが付着したスライドガラスを垂直に立てかけ、モデル水垢汚れに各硬質表面用洗浄剤組成物をスポイトで1mL塗布して10分間放置した後、各洗浄剤組成物が接触した部分を脱脂綿(キュアレット4cm×4cm 川本産業(株)製)を用いて往復5回軽い力(約200g重)で擦った。その後、イオン交換水で充分にすすいだ後、洗浄力を以下の基準で判定した。
汚れ未塗布のスライドガラス、汚れ塗布後の洗浄前スライドガラス、洗浄後スライドガラスを明るさ等の撮影条件が同一の状態で撮影し、得られた画像から各スライドガラスのグレースケールを測定した。洗浄前スライドガラスを洗浄率0%、汚れ未塗布スライドガラスを洗浄率100%とし、洗浄後プレートの洗浄率を算出した。グレースケールの測定には、画像処理ソフトのImageJ 1.47vを使用した。
表中の成分は以下のものである。なお、各成分は、有効分換算の量に基づいて表中の質量%を示した。
・ポリオキシエチレン(7)アルキルエーテル:非イオン界面活性剤、一般式(b1)中、R11が炭素数12のアルキル基、lが7、mが0の化合物、ソフタノール70H、(株)日本触媒製、( )はオキシエチレン基の平均付加モル数
・ポリオキシエチレン(12)アルキルエーテル:非イオン界面活性剤、一般式(b1)中、R11が炭素数12のアルキル基、lが12、mが0の化合物、ソフタノール120、(株)日本触媒製
・ポリオキシエチレン(3)アルキルエーテル:非イオン界面活性剤、一般式(b1)中、R11が炭素数12のアルキル基、lが3、mが0の化合物、ソフタノール33、(株)日本触媒製
・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム:アニオン性界面活性剤、アルキル基の炭素数12〜16、エチレンオキサイド平均付加モル数4.0、ES−4K、花王(株)製
・ヒドロキシエチルセルロースエーテル:非イオン性多糖類の天然高分子、HECダイセル SE850K、ダイセルファインケム株式会社
・キサンタンガム:アニオン性多糖類の天然高分子、KELZAN、三晶(株)製
・ポリビニルピロリドン:合成系高分子、PVP K−90 ISP TECHNOLOGIES, INC製
・ポリアルキルグリコシド:非イオン界面活性剤、アルキル(8〜16)グルコシド
・ポリオキシエチレン(7)アルキルエーテル:非イオン界面活性剤、一般式(b1)中、R11が炭素数12のアルキル基、lが7、mが0の化合物、ソフタノール70H、(株)日本触媒製、( )はオキシエチレン基の平均付加モル数
・ポリオキシエチレン(12)アルキルエーテル:非イオン界面活性剤、一般式(b1)中、R11が炭素数12のアルキル基、lが12、mが0の化合物、ソフタノール120、(株)日本触媒製
・ポリオキシエチレン(3)アルキルエーテル:非イオン界面活性剤、一般式(b1)中、R11が炭素数12のアルキル基、lが3、mが0の化合物、ソフタノール33、(株)日本触媒製
・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム:アニオン性界面活性剤、アルキル基の炭素数12〜16、エチレンオキサイド平均付加モル数4.0、ES−4K、花王(株)製
・ヒドロキシエチルセルロースエーテル:非イオン性多糖類の天然高分子、HECダイセル SE850K、ダイセルファインケム株式会社
・キサンタンガム:アニオン性多糖類の天然高分子、KELZAN、三晶(株)製
・ポリビニルピロリドン:合成系高分子、PVP K−90 ISP TECHNOLOGIES, INC製
・ポリアルキルグリコシド:非イオン界面活性剤、アルキル(8〜16)グルコシド
Claims (11)
- 界面活性剤、金属封鎖剤、及び水を含有する硬質表面用洗浄剤組成物であって、
界面活性剤として、(a)陽イオン界面活性剤[以下(a1)成分という]及びアミンオキシド型界面活性剤[以下(a2)成分という]から選ばれる1種以上の界面活性剤[以下(a)成分という]と、(b)ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテル[以下(b)成分という]とを含有し、
界面活性剤の合計含有量に対する(a)成分及び(b)成分の合計含有量の割合が50質量%以上であり、
金属封鎖剤として、(c)ホスホン酸型金属封鎖剤及びリン酸型金属封鎖剤から選ばれる1種以上の金属封鎖剤[以下(c)成分という]を含有し、
25℃におけるpHが5.5以上12以下である、
硬質表面用洗浄剤組成物。 - (a)成分の含有量と(b)成分の含有量の質量比である(a)/(b)が、0.1以上10以下である、請求項1に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
- 界面活性剤として、更に(d)両性界面活性剤を含有する、請求項1又は2に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
- 界面活性剤として、任意に(e)陰イオン界面活性剤を含有し、(e)陰イオン界面活性剤の含有量が(a)成分の含有量に対して50質量%以下である、請求項1〜3の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
- 更に(f)水溶性溶剤を含有する、請求項1〜4の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
- 更に(g)増粘剤を含有する、請求項1〜5の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
- (a)成分として(a1)成分と(a2)成分とを含有し、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の質量比である(a1)/(a2)が0.1以上10以下である、請求項1〜6の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
- 硬質表面が、タイル、ガラス、ステンレス、プラスチック又はセラミックである、請求項1〜7の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
- 請求項1〜8の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に所定時間接触させること、その後硬質表面を水ですすぐこと、を行う、硬質表面の洗浄方法。
- 所定時間は、1分以上である、請求項9に記載の硬質表面の洗浄方法。
- 硬質表面は、水垢汚れ及び石鹸カス汚れが付着した硬質表面である、請求項9又は10に記載の硬質表面の洗浄方法。
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| JP2007106920A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Kao Corp | 硬質表面用酸性洗浄剤組成物 |
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-
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