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JP2022541638A - カルシウム活性化クロライドチャネルモジュレーターとしてのピリジン誘導体 - Google Patents

カルシウム活性化クロライドチャネルモジュレーターとしてのピリジン誘導体 Download PDF

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JP2022541638A JP2022504580A JP2022504580A JP2022541638A JP 2022541638 A JP2022541638 A JP 2022541638A JP 2022504580 A JP2022504580 A JP 2022504580A JP 2022504580 A JP2022504580 A JP 2022504580A JP 2022541638 A JP2022541638 A JP 2022541638A
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Abstract

Figure 2022541638000001
化合物
一般式(I)の化合物:
Figure 2022541638000121
(式中、R、R、R、R、R、X、XおよびXは、本明細書で定義された通りである)は、呼吸器疾患およびTMEM16Aによって調節される他の疾患ならびに状態の治療に有用である。
【選択図】なし

Description

本発明は、カルシウム活性化クロライドチャネル(CaCC)、TMEM16Aの正のモジュレーターとしての活性を有する新規化合物に関する。本発明はまた、これら化合物の調製方法およびそれらを含有する薬学的組成物ならびにこれら化合物のTMEM16Aが役割を果たす疾患および状態、特に呼吸器疾患および状態の治療における使用に関する。
ヒトは、毎日最大12,000Lの空気を吸入することができ、それに伴い、浮遊病原体(細菌、ウイルスおよび真菌胞子など)が気道に進入する可能性がある。これらの浮遊病原体から防護するために、肺は、先天性防御機構を進化させて、気道への感染および定着の可能性を最小限に抑えてきた。1つのそのような機構は、粘液クリアランス系であり、それによって、分泌された粘液は、咳クリアランスと共に繊毛同調運動によって気道に進められて気道から押し出される。この肺の継続する「洗浄」が、吸入された粒子および微生物を除去し、それによって感染のリスクを低減する。
近年、粘液ゲルへの水分供給が、粘液クリアランスを可能にするために重要であることが明らかになってきた(Boucher 2007;Matsuiら、1998)。正常で健康な気道では、粘液ゲルは、典型的には、97%の水および3w/v%の固形分であり、この条件下で粘液が、粘液繊毛作用によって取り除かれる。気道粘膜への水分供給は、いくつものイオンチャネルおよび輸送体の協調活動によって制御されている。嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)およびカルシウム活性化クロライドコンダクタンス(CaCC;TMEM16A)によって媒介されるアニオン(Cl/HCO )分泌と、上皮Naチャネル(ENaC)を通じてのNa吸収とのバランスが、気道粘膜の水分供給状態を決定する。イオンは上皮を介して輸送されるため、水は浸透圧に従わざるを得なく、したがって、体液は分泌または吸収される。
慢性気管支炎および嚢胞性線維症などの呼吸器疾患では、粘液ゲルの固形分の割合は、水分供給が減少するにつれて増加し、粘液クリアランスは減少する(Boucher,2007)。CFTRにおける機能喪失型変異が気道の体液を分泌する能力を減弱させる嚢胞性線維症では、固形分の割合は15%まで増加する場合があり、これは、末梢気道の閉塞および粘液クリアランスの失敗の原因となると考えられる。気道粘液への水分供給を増加させるための戦略には、アニオンの刺激によって体液の分泌をもたらすか、またはNa吸収を阻害するかのいずれかが含まれる。この目的を達成するために、TMEM16Aチャネルの活動を刺激することが、アニオン分泌を増加させて、それによって、気道粘膜における体液蓄積を増加させ、粘液に水分供給し、粘液クリアランス機構を向上させることになる。
アノクタミン-1(Ano1)とも称されるTMEM16Aは、カルシウム活性化クロライドチャネルの分子的正体である(Caputoら、2008;Yangら、2008)。TMEM16Aチャネルは、細胞内カルシウムレベルの上昇に応答して開き、塩化物イオン、重炭酸イオン、および他のアニオンの細胞膜を介した双方向流入を可能にする。機能的には、TMEM16Aチャネルは、経上皮イオン輸送、胃腸蠕動、侵害受容および細胞移動/増殖を調節すると提案されている(Pedemonte&Galietta,2014)。
TMEM16Aチャネルは、肺、肝臓、腎臓、膵臓および唾液腺を含む異なる臓器の上皮細胞によって発現される。気道上皮では、TMEM16Aは、粘液産生杯細胞、繊毛細胞および粘膜下腺において高レベルで発現される。生理的には、TMEM16Aは、細胞内カルシウムを動員する刺激物質、特にプリンアゴニスト(ATP、UTP)によって活性化され、これらは、呼吸および咳などの他の機械的刺激によって引き起こされる繰返しずり応力に応答して呼吸器上皮によって放出される。気道への水分供給の向上をもたらすアニオン分泌の増加に加えて、TMEM16Aの活性化は、重炭酸イオン分泌において重要な役割を果たす。重炭酸イオン分泌は、気道内腔pHの制御における粘液特性、したがって、ディフェンシンなどの天然の抗菌物質の活性化の重要な制御因子であることが報告されている(Pezzuloら、2012)。
例えば、デヌホソル(denufosol)の細胞内カルシウムの上昇を介したTMEM16Aの間接的調節は、臨床的に調査されている(Kunzelmann & Mall,2003)。有望な初期結果が小さな患者コホートで観察されたが、この手法はより大きな患者コホートでは臨床的有益性をもたらさなかった(Accursoら 2011;Kellermanら 2008)。この臨床的効果の欠如の原因は、アニオン分泌における一過性の上昇のみとされており、上皮の表面上のデヌホソルの短い半減期の結果および受容体/経路脱感作、ならびに杯細胞からの粘液の放出の増加などの細胞内カルシウムの上昇の望ましくない効果である。低レベルのカルシウム上昇でチャネル開放を向上させるためにTMEM16Aに直接作用する化合物が、患者におけるアニオン分泌および粘液繊毛クリアランスを永続的に向上させ、先天性防御を改善すると予想される。TMEM16A活性は、CFTR機能とは独立しているため、TMEM16A陽性モジュレーターは、全てのCF患者および慢性気管支炎ならびに重症の喘息を含む粘液の詰まりによって特徴付けられる非CF呼吸器疾患に臨床的有益性をもたらす可能性がある。
TMEM16A調節は、シェーグレン症候群の唾液腺機能障害から生じるドライマウス(口腔乾燥症)の療法および放射線療法、ドライアイ、胆汁うっ滞ならびに消化管運動障害に関与しているとされている。
我々の出願、国際公開第2019/145726号は、TMEM16Aの正のモジュレーターであり、したがって、TMEM16Aが役割を果たす疾患および状態、特に呼吸器疾患および状態の治療で使用する化合物に関する。
本発明者らは、TMEM16Aの正のモジュレーターとして優れた活性を有する化合物を更に開発した。加えて、これら化合物の少なくともいくつかは、国際公開第2019/145726号で例示した化合物と比べて、1つまたは複数の利点を有する。本発明の化合物のいくつかは、それらのヒトミクロソームおよび肝細胞からの低クリアランス率によって表される、増加した代謝安定性を有する。これにより、より低い初回通過代謝が経口バイオアベイラビリティの向上、および特定の薬理的効果に対するより低い用量をもたらすために、それらを経口投与に特に好適なものにする。本発明のその他の化合物は、国際公開第2019/145726号で例示した化合物と比べて、それらを吸入による投与に特に好適なものにする程度まで減少された代謝安定性を有する。血中のインビボ半減期の減少は、肺に直接投与された化合物が、体内の他の場所でTMEM16Aと相互作用する可能性が低くなり、したがって、潜在的な副作用が最小限に抑えられることを確実にする。本発明の化合物はまた、ログD値によって表される適切な水溶性を有し、これにより、薬学的製剤を調製する場合に有利である適度な親油性ももたらす。
本発明の第1の態様では、その全ての互変異性形態、全てのエナンチオマー、同位体バリアント、ならびに塩および溶媒和物を含む、一般式(I)の化合物が提供される:
Figure 2022541638000002
(式中、
は、H、エチニル、CN、メチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、ジクロロフルオロメチルおよびヒドロキシメチルから選択され、
は、メチルおよびCHOHから選択され、
は、Hおよびメチルから選択され、あるいは
およびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3員~10員の炭素環式環系または酸素含有複素環式環系を形成し、これらの環系のいずれかが、R基に加えて、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、ハロおよびOHから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、あるいは
、RおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって組み合わさり、OH、ハロ、C1~4アルキルおよびC1~4ハロアルキルから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい5員~8員の架橋炭素環式環系または複素環式環系を形成し、
は、Hまたはハロであり、
は、H、ハロ、CNならびにハロおよびOHから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよいC1~4アルキルから選択され、
は、CRまたはNであり、
は、H、ハロ、CNならびにハロおよびOHから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよいC1~4アルキルから選択され、
は、CRまたはNであり、
は、H、ハロ、CN;ハロおよびOHから選択される1つもしくは複数の置換基で置換されていてもよい3員~7員の炭素環式環系もしくは複素環式環系;またはハロ、OHならびにハロおよびOHから選択される1つもしくは複数の置換基で置換されていてもよい3員~7員の炭素環式環系もしくは複素環式環系から選択される1つもしくは複数の置換基で置換されていてもよいC1~4アルキルであり、
は、CRまたはNであり、
は、H、ハロ、CNならびにハロおよびOHから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよいC1~4アルキルから選択される)。
一般式(I)の化合物は、TMEM16Aの正のモジュレーターであるため、それらはTMEM16Aの調節が役割を果たす疾患および状態、特に呼吸器疾患および状態の治療に有用である。
本明細書において、言語または必要な意味合いを表現するために文脈上別の解釈をする必要がある場合を除き、語句「含む(comprise)」、または「comprises」もしくは「comprising」などの変形は、包括的な意味で使用され、すなわち、記述された特徴の存在を指定するのみならず、本発明の様々な実施形態における更なる特徴の存在または追加を排除しないために使用される。
本明細書で参照される全ての文献および特許文書は、可能な限り最大限に参照により組み込まれる。
本明細書において、「薬学的用途」への言及は、疾患または医学的状態の治療もしくは予防のための、ヒトまたは動物、特にヒトまたは哺乳動物、例えば、飼いならされた哺乳動物または家畜動物への投与のための使用を指す。用語「薬学的組成物」とは、薬学的用途に好適である組成物を差し、「薬学的に許容される」とは、薬学的組成物において使用するために好適である薬剤を指す。他の類似の用語は、この定義に応じて解釈されるものとする。
一般式(I)の化合物の塩および溶媒和物(水和物など)は、好適に薬学的に許容される。好適な薬学的に許容される塩は、当業者に周知であり、例えば、Guptaら(2018)に記載されている。一般式(I)の化合物のいくつかの特に好適な塩としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、亜鉛、マグネシウムおよび他の金属塩などの塩基付加塩ならびにコリン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、エチルジアミンおよびメグルミン塩が挙げられる。あるいは、酸付加塩は、例えば、塩酸塩、メシル酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、およびフマル酸塩を形成することができる。合成中間体の塩は、薬学的に許容される必要はない。
本明細書において、用語「C1~4」アルキルとは、1~4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の完全に飽和した炭化水素基を指す。この用語は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、s-ブチルおよびt-ブチルを包含する。他のアルキル基、例えば、C1~6アルキルは上記で定義された通りであるが、記載した数の炭素原子を含有する。
用語「3員~10員の炭素環式」とは、3~10個の環炭素原子を含有する非芳香族炭化水素環系を指す。炭素環式環系は、単環であってもよく、または縮合しているか、またはスピロ配置にあるか、または架橋し得る2つの環を含有してもよく、架橋内の炭素原子は、環炭素原子の数に含まれる。例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのシクロアルキル基、ならびにスピロ系、およびビシクロ[1.1.1]ペンチルなどの架橋系が挙げられる。炭素環式環系は、指定されるような他の数の環原子、例えば、5~8個の環原子または3~7個の環原子を含有してもよい。
本明細書の文脈において、用語「シクロアルキル」とは、上記で定義された通りの完全に飽和した炭素環式環系を指す。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ならびにビシクロ[1.1.1]ペンチルなどの架橋シクロアルキル系が挙げられる。
本明細書の文脈において、用語「3員~10員の複素環式」および「3員~10員のヘテロシクリル」とは、N、OおよびSから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む3~10個の環原子を含有する非芳香環系を指す。複素環式環系は、1つまたは複数の炭素-炭素二重結合を含有し得るが、好ましくは完全に飽和している。複素環式環系は、単環であってもよく、または縮合しているか、またはスピロ配置にあるか、または架橋し得る2つまたは3つの環を含有してもよく、架橋原子は、環原子の数に含まれる。酸素含有複素環式環系は、環原子としての少なくとも1つの酸素と、任意に、O、NおよびSから選択される1つまたは2つの更なるヘテロ原子とを含有する。3員~10員複素環式環系の例としては、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニルおよび2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-6-イルが挙げられる。複素環式環系は、指定されるような他の数の環原子、例えば、5~8個の環原子または3~7個の環原子を含有してもよい。
用語「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を指し、用語「ハロ」とは、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード基を指す。同様に、「ハロゲン化物」とは、フッ化物、塩化物、臭化物またはヨウ化物を指す。
本明細書で使用される用語「C1~4ハロアルキル」は、水素原子のうちの1つまたは複数がハロ基で置き換えられている、上記で定義された通りのC1~4アルキル基を指す。任意の数の水素原子が、パーハロ置換まで置き換えられてもよい。例としては、トリフルオロメチル、クロロエチルおよび1,1-ジフルオロエチルが挙げられる。フルオロアルキル基は、ハロがフルオロであるハロアルキル基である。他のハロアルキル基、例えば、C1~3ハロアルキルは上記で定義された通りであるが、記載した数の炭素原子を含有する。
用語「同位体バリアント」とは、式(I)で列挙したものと同一であるが、実際には1つまたは複数の原子が自然界で最も一般的に見られる原子質量もしくは質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられているか、または自然界ではあまり一般的には見られない原子質量もしくは質量数を有する原子の割合が増加している同位体標識化合物を指す(後者の概念は、「同位体濃縮」と称される)。本発明の化合物中に組み込むことができる同位体の例としては、2H(重水素)、3H、11C、13C、14C、18F、123Iまたは125Iなどの水素、炭素、窒素、酸素、フッ素、ヨウ素および塩素の同位体(例えば、3H、11C、14C、18F、123Iまたは125I)が挙げられ、これらは天然に存在する同位体または天然には存在しない同位体であってもよい。
一般式(I)の化合物の特に好適な同位体バリアントにおいて、いくつかのメチル基または全てのメチル基は、CDで置き換えられている。例えば、R、RおよびRのうちの1つ、2つまたは全てが、CDでもよい。
本発明のいくつかの好適な化合物では、Rは、H、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、エチニルまたはCNであり、特に、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、エチニルまたはCNである。
本発明のいくつかの化合物では、Rは、メチルである。本発明の他の化合物では、Rは、CHOHである。
好適には、Rは、メチルである。
本発明のいくつかの好適な化合物では、Rはメチルであり、Rはメチルである。
いくつかのそのような化合物では、RはHではなく、好適には、CN、フルオロおよびOHから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよいエチニルまたはメチルである。
より好適には、これらの化合物において、Rは、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、エチニルまたはCNである。
本発明の他の好適な化合物では、RおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、上記のような置換されていてもよい3員~10員の炭素環式環系または酸素含有複素環式環形を形成する。そのような環(R基を含まない)により好適な置換基としては、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、トリフルオロメチルおよびOHが挙げられる。なお更に好適には、RおよびRならびにそれらが結合している炭素原子によって形成される環系は、非置換(R基を除く)またはR基に加えてメチルおよびフルオロから選択される1つまたは複数の、例えば1つまたは2つの置換基で置換されている。
およびRならびにそれらが結合している炭素原子によって形成される環系としては、Cシクロアルキル環、特にシクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルが挙げられ、これらのいずれも、上記のように非置換であってもまたは置換されていてもよい。
およびRならびにそれらが結合している炭素原子によって形成される他の環としては、3員~8員の酸素含有複素環式環系が挙げられ、これらは、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニルおよびオキセタニルなどの単環式環系であってもよく、あるいは、縮合環系またはオキサスピロ[3.3]ヘプタン-6-イルなどのスピロ結合環系であってもよい。これらの環系は、上記のように非置換であってもまたは置換されていてもよい。
一般式(I)の更に他の化合物では、R、RおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって組み合わさり、5員~8員の架橋炭素環式環系または複素環式環系を形成する。この場合、R、RおよびRが結合している炭素は、橋頭(biridgehead)原子である。そのような環系の例としては、ビシクロ[1.1.1]ペンチルが挙げられる。
、RおよびRとそれらが結合している炭素原子によって形成されている環系は、上記のように非置換であっても、または置換されていてもよいが、より好適には非置換である。
一般式(I)のいくつかの好適な化合物では、RはHである。
一般式(I)のいくつかの好適な化合物では、Rは、Hまたはハロであり、特にH、フルオロまたはクロロである。より好適には、RはHである。
一般式(I)のいくつかの好適な化合物では、XはNである。しかしながら、より好適には、XはCRである。Rは、好適には、Hまたはハロであり、例えば、H、フルオロまたはクロロである。より好適には、RはHである。
一般式(I)の化合物では、Xは、CRまたはNであり得る。より好適には、Xは、CRであり、この場合、Rは、好適にはH;OHで置換されていてもよいC1~3アルキル;OHで置換されていてもよいC1~3ハロアルキル;3員~6員の炭素環式環系もしくは複素環式環系で置換されているメチル;または3員~6員の炭素環式環系もしくは複素環式環系である。
場合によっては、Rは、H、C1~3アルキル、C1~3ハロアルキル、OHで置換されたC1~3アルキル、OHで置換されたC1~3ハロアルキル、3員~6員の炭素環式環系もしくは複素環式環系またはCH-R11であり、式中、R11は、環窒素原子を介してCH部分に結合した窒素含有3員~6員の複素環式環である。
がOHで置換されたC1~3アルキルまたはOHで置換されたC1~3ハロアルキルである場合、それは-C(CH)(OH)-R12の形態を取ることができ、ここでは、R12は、C1~2アルキルまたはC1~2ハロアルキルである。
より好適には、Rは、H、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、モルホリニルメチル、テトラヒドロフリルまたは1-ヒドロキシ-1-トリフルオロメチル(エチル)であり、特に、H、メチル、エチル、イソプロピルおよびトリフルオロメチルである。
特に好適な化合物では、RはHである。
本発明の化合物では、Xは、CRまたはNである。
一般式(I)のいくつかの好適な化合物では、XはCRである。これらの化合物では、Rは、好適には、H、メチルまたはトリフルオロメチルであり、特に、Hまたはトリフルオロメチルであり、およびより特定的には、Hである。
しかしながら他の好適な化合物では、RはNである。
本発明のいくつかの好適な化合物では、Xは、CRであり、XはCRであり、これにより、化合物は、一般式(Ia)のものである:
Figure 2022541638000003
(式中、X、R、R、R、R、R、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りである)。
本発明のいくつかの好適な化合物では、Xは、CRであり、XはCRであり、XはNであり、これにより、化合物は、一般式(Ib)のものである:
Figure 2022541638000004
(式中、R、R、R、R、R、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りである)。
本発明のいくつかの好適な化合物では、Xは、CRであり、XはCRであり、XはCRであり、これにより、化合物は、一般式(Ic)のものである:
Figure 2022541638000005
(式中、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りである)。
好適には、一般式(Ia)、(Ib)および(Ic)の化合物では、R、RおよびRのうちの少なくとも1つはHである。
好適には、一般式(Ia)、(Ib)および(Ic)の化合物では、Rがハロである場合、RはHであり、Rがハロである場合、RはHである。
一般式(Ia)、(Ib)および(Ic)のいくつかの化合物では、Rがハロである場合、RおよびRの両方はHである。
一般式(Ia)、(Ib)および(Ic)のいくつかの化合物では、Rがハロである場合、RおよびRの両方はHである。
一般式(Ia)、(Ib)および(Ic)のいくつかの化合物では、Rがハロ以外である場合、RおよびRの両方はHである。
一般式(I)の化合物の具体例には、以下が挙げられる:
N-(1,1-ジメチルプロパ-2-イニル)-4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物1);
4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物1.1)
N-tert-ブチル-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物2);
N-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物2.1);
N-(1,1-ジメチルプロパ-2-イニル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物3);
N-(1-エチニルシクロペンチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物4);
4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)ピリジン-2-カルボキサミド(化合物4.1);
4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物4.2);
N-(3,3-ジフルオロ-1-メチル-シクロブチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物4.3);
N-(2,2-ジフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物5);
4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロブチル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物5.1);
N-(3-フルオロ-3-メチル-シクロブチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物5.2);
N-(2,2-ジフルオロシクロペンチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物5.3);
N-(4-シアノテトラヒドロピラン-4-イル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物5.4);
N-tert-ブチル-4-[[2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物6);
4-[[2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物6.1);
N-(2,2-ジフルオロシクロペンチル)-4-[[2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物6.2);
4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物6.3);
4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(1-エチニルシクロペンチル)ピリジン-2-カルボキサミド(化合物6.4);
N-tert-ブチル-4-[[2-(4-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物7);
N-tert-ブチル-4-[[2-(5-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物7.1);
N-tert-ブチル-4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物7.2);
N-tert-ブチル-4-[[2-[3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物8);
N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]-4-[[2-[3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物8.1);
N-tert-ブチル-4-[[2-(3-イソプロピル-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物9);
4-[[2-(3-テトラヒドロフラン-2-イル-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物9.1);
4-[[2-[3-(モルホリノメチル)-1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]-N-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)ピリジン-2-カルボキサミド(化合物10);
4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(3-メチルオキセタン-3-イル)ピリジン-2-カルボキサミド(化合物11);
4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)ピリジン-2-カルボキサミド(化合物11.1);
4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[4-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物11.2);
4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[3-(トリフルオロメチル)オキセタン-3-イル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物11.3);
N-[1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル]-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物11.4);
N-(3-フルオロ-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物11.5);
4-[[2-[3-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物12);
4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)ピリジン-2-カルボキサミド;(化合物13);
N-(3,3-ジフルオロ-1-メチル-シクロブチル)-4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物13.1);
N-(4-シアノテトラヒドロピラン-4-イル)-4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物13.2);
ならびに上記のものの塩および溶媒和物。
本発明の化合物は、新規であり、本発明の更なる態様を形成する以下に記載される方法によって調製することができる。
一般式(I)の化合物は、一般式(II)の化合物:
Figure 2022541638000006
(式中、R、R、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りである)
を一般式(III)の化合物:
Figure 2022541638000007
(式中、R、X、XおよびXは、一般式(I)について定義された通りである)
と反応させることによって調製することができる。
好適には、反応は、カップリング試薬の存在下、塩基性条件下で、例えば、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)などのアミンの存在下で、かつDMFなどの有機溶媒中で行われる。
好適なカップリング試薬としては、既知のペプチドカップリング試薬、例えば、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TATU)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、カルボジイミド、例えば、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)およびトリアゾール、例えば、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(HOAt)またはヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)が挙げられる。好適には、これらのカップリング剤が使用される場合、反応は、塩基性条件下、例えば、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)などのアミンの存在下で、DMFなどの有機溶媒中で行われる。
あるいは、カップリング試薬は、無水プロピルホスホン酸(T3P(登録商標))であってもよい。T3Pがカップリング試薬として使用される場合、反応は、塩基性条件下、例えば、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)またはトリエチルアミン(TEA)などのアミンの存在下で、1,4-ジオキサンなどの有機溶媒中で行われ得る。
一般式(III)の化合物は既知であり、市販されており、または既知の方法によって得られてもよい。
一般式(II)の化合物は、一般式(IV)の化合物:
Figure 2022541638000008
(式中、R、R、およびRは、一般式(I)について定義された通りである)
を一般式(V)の化合物:
Figure 2022541638000009
(式中、Rは、一般式(I)について定義された通りである)
と反応させることによって調製することができる。
これもまた、反応は、上記のようなカップリング試薬、例えばTBTUの存在下で、かつトリエチルアミンなどの塩基の存在下で好適に行われる。
一般式(IV)および(V)の化合物は既知であり、既に市販されており、または既知の方法によって調製されてもよい。
あるいは、一般式(I)の化合物は、一般式(Iz)の保護された化合物:
Figure 2022541638000010
(式中R、R、R、R、R、X、XおよびXは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、アミン保護基、例えば、テトラヒドロピラン-2-イルなどの環状エーテルまたはベンジルもしくは4-メトキシベンジルなどの置換ベンジル基である)
を脱保護することによって調製することができる。
脱保護は、酸、例えばトリフルオロ酢酸による処理によって達成することができる。
一般式(Iz)の保護された化合物は、一般式(II)の化合物を、一般式(IIIz)の保護された化合物:
Figure 2022541638000011
(式中、R、X、XおよびXは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、一般式(Iz)について定義された通りである)
と反応させることによって調製することができる。
反応は、一般式(II)の化合物と一般式(III)の化合物との間の反応について上述したようなカップリング剤の存在下で行うことができる。粗生成物は、更に精製することなく、後続の脱保護工程で使用されてもよい。
一般式(IIIz)のいくつかの化合物は、保護基の性質に応じて、既知の方法により、一般式(III)の化合物から調製することができる。
例えば、基R15がテトラヒドロピラン-2-イル基である場合、一般式(III)の化合物は、p-トルエンスルホン酸ピリジニウムの存在下で3,4-ジヒドロ-2H-ピランと反応させることができる。基R15がベンジルもしくはベンジル誘導体である場合である場合、一般式(III)の化合物は、クロロメチルベンゼンもしくは1-クロロメチル-4-メトキシベンゼンなどのその置換誘導体と反応させることができる。この反応は、通常、式(IIIz)の化合物のエステルとの混合物として、一般式(IIIz)の必要な保護された化合物の混合物をもたらす。このエステルは、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムなどの水性塩基を使用する加水分解によって、一般式(IIIz)の化合物に変換することができる。Xおよび/またはXがNである場合、異性体の混合物が生成され得るが、これは、保護基の最終的な除去が必要な生成物をもたらすことになるため、分離する必要はない。
一般式(IIIz)の他の化合物を調製するための方法は、以下に記載されている(式(IIIaz)の化合物を調製するための方法を参照されたい)。
一般式(Iz)の化合物を調製するための代替的方法は、上記で定義された一般式(IV)の化合物を、一般式(XIIz)の保護された化合物:
Figure 2022541638000012
(式中、R、R、X、XおよびXは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、一般式(Iz)について定義された通りである)
と反応させることによる。
好適には、この反応は、一般式(II)の化合物と一般式(III)の化合物との反応について上述したものと同様の条件下でカップリング剤の存在下で行われる。
一般式(XIIz)の化合物は、一般式(XIIIz)の化合物:
Figure 2022541638000013
(式中、R、R、X、XおよびXは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、一般式(Iz)について定義された通りであり、R16は、C1~6アルキルまたはベンジルであり、例えばメチルである)
の加水分解によって調製することができる。
好適には、加水分解は、塩基性条件下、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムの存在下で、かつメタノールなどのアルコール、水およびテトラヒドロフランなどの有機溶媒を含む混合溶媒中で行われる。反応は、約15~25℃の温度で、典型的には室温で行われてもよい。
一般式(XIIIz)の化合物は、上記で定義された一般式(IIIz)の化合物を、一般式(XIV)の化合物:
Figure 2022541638000014
(式中、Rは、一般式(I)について定義された通りであり、R16は、一般式(XIIIz)について定義された通りである)
と反応させることによって調製することができる。
好適には、反応は、上記のようなカップリング試薬の存在下で行われる。
一般式(XIV)の化合物は既知であり、市販されており、または既知の方法、例えば、上記の一般式(V)のカルボン酸のエステル化によって調製されてもよい。
がCRであり、XがCRである一般式(XIIz)の化合物は、一般式(XIIaz)の化合物:
Figure 2022541638000015
(式中、X、R、R、R、およびRは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、一般式(Iz)について定義された通りであり、R16は、一般式(XIIIz)について定義された通りである)
として示される。
一般式(XIIaZ)の化合物は、RおよびRの一方がHであり、RおよびRの他方がハロである一般式(I)の化合物およびRがH以外である化合物を調製するために特に有用である。
一般式(XIIaZ)の化合物は、XがCRであり、XがCRである一般式(IIIz)の化合物(すなわち、一般式(IIIaz)の化合物):
Figure 2022541638000016
(式中、X、R、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、一般式(Iz)について定義された通りである)
を、上記で定義された一般式(XIV)の化合物と反応させることによって調製することができる。
一般式(IIIaz)の化合物は、一般式(XXI)の化合物:
Figure 2022541638000017
(式中、X、R、R、およびRは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、一般式(Iz)について定義された通りであり、R20は、ハロ、例えば、ブロモである)
のカルボニル化によって調製することができる。
カルボニル化は、[Pd(アリル)Cl)]などのPd触媒、2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(BINAP)などのホスフィン配位子およびDMAPなどの有機塩基の存在下での、マロン酸メチルカリウムなどのマロン酸モノエステルのアルカリ金属塩との反応、それに続く、得られたエステルの、水性塩基、例えば、水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物を用いた加水分解によって達成することができる。
好適には、この反応は、窒素などの不活性雰囲気下で、かつ高温で、典型的には、120℃~160℃で行われる。
一般式(IIIaz)の化合物を調製するための代替方法は、上記で定義された一般式(XXI)の化合物を、SPhosなどのホスフィン配位子および二塩化[Pd(アリル)Cl)]などのパラジウム触媒の存在下で、2-シアノ酢酸カリウムなどのシアノ酢酸のアルカリ金属塩と反応させて、それに続く、得られたニトリルの水性塩基、例えば、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物を用いた加水分解による。好適には、この反応は、窒素などの不活性雰囲気下で、かつ高温で、典型的には、120℃~160℃で行われる。
一般式(XXI)の化合物は、一般式(XXII)の化合物:
Figure 2022541638000018
(式中、X、R、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りであり、R20は、一般式(XXI)について定義された通りである)
を保護することによって調製することができる。
保護は、一般式(III)の化合物から、一般式(IIIz)の化合物の調製について上述した方法を使用して達成することができる。
一般式(XXII)の化合物は既知であり、市販されており、または既知の方法によって調製されてもよい。
がCH-R11であり、(ここでは、R11が、環窒素原子を介してCH部分に連結された窒素含有3員~6員複素環式環である)化合物に特に好適である一般式(XXI)の化合物の調製のための代替方法は、一般式(XXX)の化合物:
Figure 2022541638000019
(式中、X、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、一般式(Iz)について定義された通りであり、R20は、一般式(XXI)について定義された通りである)
と、一般式(XXXI)の化合物:
11-H
(XXXI)
(式中、R11は、環窒素原子を介してH原子に連結された窒素含有3員~6員複素環式環である)
との反応による。
この反応は、還元条件下で、例えば、テトラヒドロフランなどの有機溶媒中のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの水素化物の存在下で、約15~25℃の温度で、典型的には、室温でかつ酢酸などの酸の存在下で行うことができる。
一般式(XXXI)の化合物は既知であり、市販されており、または既知の方法によって調製されてもよい。
一般式(XXX)の化合物は、一般式(IIIz)の化合物の調製について上述した方法により、一般式(XXXII)の化合物:
Figure 2022541638000020
(式中、X、R、およびRは、一般式(I)について定義された通りであり、R20は、一般式(XXI)について定義された通りである)
を保護することによって調製することができる。
一般式(XXXII)の化合物は既知であり、市販されており、または既知の方法によって調製されてもよい。
が-C(CH)(OH)-R12であり、この中でR12がCFまたはCHFである化合物に特に好適である一般式(XXI)を調製するための代替方法は、一般式(XXXV)の化合物:
Figure 2022541638000021
(式中、X、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、一般式(Iz)について定義された通りであり、R20は、一般式(XXI)について定義された通りである)
と、一般式(XXXVI)の化合物:
(R25Si-R12
(XXXVI)
(式中、各R25は、独立して、C1~6アルキルであり、R12は、C1~2アルキルまたはC1~2ハロアルキルである)
との反応による。
この反応は、テトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)などのフッ化物イオンの存在下で行うことができる。
が-C(CH)(OH)-R12であり、ここでR12が、CFまたはCHF以外である、一般式(XXI)の化合物は、一般式(XXXV)の化合物を、好適な反応条件下で適切なグリニャール試薬と反応させることによって合成することができる。
一般式(XXXVI)の化合物は既知であり、市販されており、または既知の方法によって調製されてもよい。
一般式(XXXV)の化合物は、一般式(XXXVII)の化合物:
Figure 2022541638000022
(式中、X、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、一般式(Iz)について定義された通りであり、R20は、一般式(XXI)について定義された通りである)
の酸化によって調製することができる。
好適な酸化剤としては、Dess-Martinペルヨージナンが挙げられる。この場合、酸化は、ジクロロメタンなどの有機溶媒中で好適に行われる。
一般式(XXXVII)の化合物は、上記で定義された一般式(XXX)の化合物を、メチルグリニャール試薬と反応させることによって調製することができる。
が-C(CH)(OH)-R12-C(CH)(OH)-R12である一般式(XXI)の化合物のOH基は、一般に、一般式(IIIaz)の化合物を得るためのカルボニル化の前に、例えば、ベンジルエーテルとして保護されるであろう。保護基は、一般式(XIIaz)および(Iaz)の化合物中で保持され、一般式(Iaz)の化合物が、一般式(Ia)の化合物に変換されるときに、保護基R15と同時に除去され得る。
一般式(IIIaz)の化合物は、XがCRであり、XがCRである一般式(III)の保護された化合物であり、そのため、これを、上記した一般式(II)の化合物と反応させて、一般式(Iaz)の化合物:
Figure 2022541638000023
(式中、R、R、R、R、R、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、一般式(Iz)について定義された通りである)
を得ることができ;
これを脱保護して、一般式(Ia)の化合物を得ることができる。
一般式(I)の化合物を調製するための更なる代替方法は、上記で定義された一般式(IV)の化合物を、一般式(XII)の化合物:
Figure 2022541638000024
(式中、R、R、X、XおよびXは、一般式(I)について定義された通りである)
と反応させることによる。
好適には、この反応は、一般式(II)の化合物と一般式(III)の化合物との反応について上述したものと同様の条件下でカップリング剤の存在下で行われる。
一般式(XII)の化合物は、上述された一般式(XIIz)の化合物を、トリフルオロ酢酸などの酸と反応させることによって脱保護することで調製することができる。
がアルキルまたはヘテロシクリルである一般式(Ia)の化合物は、一般式(XXVaz)の化合物:
Figure 2022541638000025
(式中、X、R、R、R、R、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、一般式(Iz)について定義された通りであり、R21は、ハロ、例えば、ブロモまたはヨードである)
から、
塩基性条件下、例えば、KPOの存在下で、酢酸パラジウムなどのパラジウム触媒の存在下で、適切なジオキサボロランと反応させた後、パラジウム触媒上の触媒水素化を行うことによって調製することができる。保護基R15がベンジルまたはパラメトキシベンジルなどの誘導体である場合、それは、水素化プロセスによって除去されるであろう。別の状況では、追加の脱保護工程、例えば、TFAなどの酸による処理が必要な場合もある。
がイソプロピルである一般式(Ib)の化合物には、第1の工程で使用されるボロランは、2-イソプロペニル-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランであってもよいが、一方Rがテトラヒドロフラン-2-イルである化合物には、2-(2,3-ジヒドロフラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランが使用されてもよい。代替のR基の導入のために、他のジボロランが選択されてもよい。
一般式(XXVaz)の化合物は、上記で定義された一般式(II)の化合物を、一般式(XXVI))の化合物:
Figure 2022541638000026
(式中、X、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りであり、R15は、一般式(Iz)について定義された通りであり、R21は、一般式(XXVaz)について定義された通りである)
と反応させることによって調製することができる。
この反応は、一般式(II)の化合物と一般式(III)の化合物との反応について上述した条件下でカップリング試薬の存在下で行われてもよい。
一般式(XXVI)の化合物は、一般式(IIIz)および(IIIaz)の化合物を調製するために上述したものと類似する方法により、一般式(XXVII)の化合物:
Figure 2022541638000027
(式中、X、R、およびRは、一般式(I)について定義された通りであり、R21は、一般式(XXVaz)について定義された通りである)
から調製することができる。
一般式(XXVII)の化合物は、Tangら、J.Org.Chem.2018,83(2),930-938の手順に従って、一般式(XXVIII)の化合物:
Figure 2022541638000028
(式中、X、R、およびRは、一般式(I)について定義された通りである)
をハロゲン化することによって調製することができる。
一般式(XXVIII)の化合物は既知であり、市販されており、または既知の方法によって調製されてもよい。
一般式(I)の化合物は、TMEM16Aの正のモジュレーターであり、したがって、本発明の更なる態様では、医薬における使用のための、特にTMEM16Aの調節によって影響を受ける疾患および状態の治療または予防における使用のための、上記で定義された一般式(I)の化合物が提供される。
また、TMEM16Aの調節によって影響を受ける疾患および状態の治療または予防のための医薬の製造における、一般式(I)の化合物の使用も提供される。
また、TMEM16Aの調節によって影響を受ける疾患および状態の治療または予防ための方法も提供され、本方法は、そのような治療を必要としている患者に、有効量の一般式(I)の化合物を投与することを含む。
TMEM16Aの調節によって影響を受ける疾患および状態としては、呼吸器疾患および状態、ドライマウス(口腔乾燥症)、腸過剰運動、胆汁うっ滞ならびに眼症状が挙げられる。
下記も提供される:
・呼吸器疾患および状態の治療または予防における使用のための一般式(I)の化合物。
・ドライマウス(口腔乾燥症)の治療または予防における使用のための一般式(I)の化合物。
・腸過剰運動の治療または予防における使用のための一般式(I)の化合物。
・胆汁うっ滞の治療または予防における使用のための一般式(I)の化合物。
・眼症状の治療または予防における使用のための一般式(I)の化合物。
本発明はまた、下記も提供する:
・呼吸器疾患および状態の治療または予防のための医薬の製造における一般式(I)の化合物の使用。
・ドライマウス(口腔乾燥症)の治療または予防のための医薬の製造における一般式(I)の化合物の使用。
・腸過剰運動の治療または予防のための医薬の製造における一般式(I)の化合物の使用。
・胆汁うっ滞の治療または予防のための医薬の製造における一般式(I)の化合物の使用。
・眼症状の治療または予防のための医薬の製造における一般式(I)の化合物の使用。
更に下記が提供される:
・呼吸器疾患および状態の治療または予防のための方法であって、本方法は、そのような治療を必要としている患者に、有効量の一般式(I)の化合物を投与することを含む。
・ドライマウス(口腔乾燥症)の治療または予防のための方法であって、本方法は、そのような治療を必要としている患者に、有効量の一般式(I)の化合物を投与することを含む。
・腸過剰運動の治療または予防のための方法であって、本方法は、そのような治療を必要としている患者に、有効量の一般式(I)の化合物を投与することを含む。
・胆汁うっ滞の治療または予防のための方法であって、本方法は、そのような治療を必要としている患者に、有効量の一般式(I)の化合物を投与することを含む。
・眼症状の治療または予防のための方法であって、本方法は、そのような治療を必要としている患者に、有効量の一般式(I)の化合物を投与することを含む。
一般式(I)の化合物によって治療または予防され得る呼吸器疾患および状態としては、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、肺気腫、非嚢胞性線維症性気管支拡張症を含む気管支拡張症、喘息および原発性線毛機能不全症が挙げられる。
一般式(I)の化合物によって治療または予防され得るドライマウス(口腔乾燥症)は、シェーグレン症候群、放射線治療および口腔乾燥を引き起こす薬物(xerogenic drug)に起因し得る。
一般式(I)の化合物によって治療または予防され得る腸過剰運動は、胃性消化不良、胃不全麻痺、慢性便秘および過敏性腸症候群と関連し得る。
一般式(I)の化合物によって治療または予防され得る眼症状としては、ドライアイ疾患が挙げられる。
本発明の化合物は、一般に、薬学的組成物の一部として投与されることになり、したがって、本発明は、一般式(I)の化合物と共に薬学的に許容される添加物を含む薬学的組成物を更に提供する。
薬学的組成物は、経口、直腸、鼻腔、気管支(吸入)、局所(皮膚、経皮、点眼、口腔、舌下を含む)、膣または非経口(皮下、筋肉内、静脈内、および皮内を含む)投与用に製剤化することができ、調剤学の分野において周知の任意の方法により調製することができる。
組成物は、上記で定義された活性剤を添加物と結合させることによって調製することができる。一般に、製剤は、活性剤を液体担体または微粉個体担体と、もしくはその両方と均一かつ密接に結合させて、次いで、必要であれば、生成物を成形することによって調製される。本発明は、一般式(I)の化合物を薬学的に許容される担体もしくはビヒクルと組み合わせて、または結合させることを含む、薬学的組成物を調製するための方法まで及ぶ。
本発明における経口投与用の製剤は、それぞれが所定の量の活性剤を含有するカプセル剤、サシェ剤もしくは錠剤などの個別の単位として、粉剤もしくは顆粒剤として、水性液体もしくは非水性液体中の活性剤の溶液もしくは懸濁液として、または水中油型液体エマルジョンもしくは油中水型液体エマルジョンとして、またはボーラスとしてなど提示され得る。
経口投与用の製剤(例えば、錠剤およびカプセル剤)では、用語「許容される担体」としては、一般的な添加物などのビヒクル、例えば、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、ポリビニルピロリドン(ポビドン)、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、スクロースおよびデンプン;充填剤および担体、例えば、コーンスターチ、ゼラチン、ラクトース、スクロース、微結晶性セルロース、カオリン、マンニトール、リン酸二カルシウム、塩化ナトリウムおよびアルギン酸;ならびに潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウムおよび他のステアリン酸金属塩、ステアリン酸グリセロール、ステアリン酸、シリコーン流体、タルク、ワックス、オイルおよびコロイド状シリカが挙げられる。例えば、ペパーミント、ウィンターグリーン油、チェリーフレーバリングなどの香味剤もまた使用することができる。剤形を容易に識別可能にするために、着色剤を添加することが望ましい場合がある。錠剤もまた、当該技術分野において周知の方法によってコーティングすることができる。
錠剤は、任意に1つまたは複数の副成分と共に、圧縮または成形によって作製することができる。圧縮錠剤は、活性剤を、任意に結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、防腐剤、界面活性剤または分散剤と混合された、粉末または顆粒などの自由流動形態で、好適な機械で圧縮することによって調製することができる。成形錠剤は、不活性希釈剤で湿らせた粉末状化合物の混合物を好適な機械において成形することによって作製することができる。錠剤は、任意に、コーティングされてもまたは刻み目を入れてもよく、活性剤のゆっくりとした放出または制御された放出を提供するように製剤化してもよい。
経口投与に好適な製剤としては、風味付けした基剤、通常、スクロースおよびアカシアまたはトラガカント中に活性剤を含むロゼンジ、ゼラチンおよびグリセリン、またはスクロースおよびアカシアなどの不活性基剤中に活性剤を含む香錠、および好適な液体担体中に活性剤を含む口内洗浄剤が挙げられる。
皮膚への局所投与には、一般式(I)の化合物は、クリーム、軟膏、ゼリー、溶液または懸濁液などに構成されてもよい。薬物に使用することができるクリームまたは軟膏製剤は、当該技術分野において周知の従来の製剤であり、例えば、英国薬局方など医薬品の標準的な教本に記載されている。
肺への局所投与は、エアロゾル製剤の使用によって達成することができる。エアロゾル製剤は、典型的には、クロロフルオロカーボン(CFC)またはハイドロフルオロカーボン(HFC)などの好適なエアロゾル噴射剤中に懸濁または溶解された活性成分を含む。好適なCFC噴射剤としては、トリクロロモノフルオロメタン(噴射剤11)、ジクロロテトラフルオロメタン(噴射剤114)、およびジクロロジフルオロメタン(噴射剤12)が挙げられる。好適なHFC噴射剤としては、テトラフルオロエタン(HFC-134a)およびヘプタフルオロプロパン(HFC-227)が挙げられる。噴射剤は、典型的には、全吸入組成物の40重量%~99.5重量%、例えば、40重量%~90重量%を構成する。製剤は、共溶媒(例えば、エタノール)および界面活性剤(例えば、レシチン、ソルビタントリオレートなど)を含む添加物を含んでもよい。他の可能な添加物としては、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、グリセリンなどが挙げられる。エアロゾル製剤はキャニスターに包装され、好適な用量が、メータリングバルブ(例えば、Bespak、Valoisまたは3Mによって供給されるか、あるいはAptar、CosterまたはVariによって供給される)によって送達される。
肺への局所投与は、水溶液または懸濁液などの加圧しない製剤を用いることによって達成し得る。これらを、ネブライザー、例えば、携帯型で持ち運びができるもの、または家もしくは病院で使用するもの(すなわち、持ち運びができないもの)によって投与してもよい。製剤は、水、バッファー、等張化剤、pH調整剤、界面活性剤および共溶媒などの添加物を含んでもよい。懸濁液およびエアロゾル製剤(加圧されていても、もしくは加圧されていなくても)は、典型的には、例えば、0.5~10μm、例えば、約1~5μmのD50を有する微細粉末形態で、本発明の化合物を含有するであろう。粒径分布は、D10、D50、およびD90値を用いて表すことができる。粒径分布のD50平均値は、その分布を2で割ったときのミクロン単位の粒径として定義される。レーザー回折から導き出される測定値は、体積分布としてより正確に記載されるので、この手順を用いて得られたD50値は、Dv50値(体積分布の中央値)をより意味があるように示す。本明細書で使用する場合、Dv値は、レーザー回折を用いて測定された粒径分布を指す。同様に、レーザー回折に関連して使用されるD10およびD90値は、Dv10およびDv90値を意味するように取られ、それぞれ分布の10%がD10値未満にあり、分布の90%がD90値未満にあることによる粒径を指す。
肺への局所投与は、ドライパウダー製剤の使用によって達成することができる。ドライパウダー製剤は、本開示の化合物を、典型的には、1~10μmの質量平均径(MMAD)または0.5~10μm、例えば、約1~5μmのD50を有する微細粉末形態で含有するであろう。微細粉末形態の本発明の化合物の粉末は、微細化プロセスまたは同様のサイズ縮小化プロセスによって調製されてもよい。微細化は、Hosokawa Alpineによって製造されたものなどのジェットミルを使用して実施されてもよい。得られた粒径分布は、レーザー回折を使用して(例えば、Malvern Mastersizer 2000S機器により)測定することができる。製剤は、典型的には、通常、比較的大きな粒径の、例えば50μm以上、例えば、100μm以上の質量平均径(MMAD)または40~150μmのD50のものである、ラクトース、グルコースまたはマンニトールなど(好ましくは、ラクトース)の局所的に許容される希釈剤を含有するであろう。本明細書で使用する場合、用語「ラクトース」は、α-ラクトース一水和物、β-ラクトース一水和物、無水α-ラクトース、無水β-ラクトースおよび非晶質ラクトースを含むラクトース含有成分を指す。ラクトース成分は、微細化、ふるい分け、ミリング、圧縮、凝集またはスプレー乾燥によって処理されてもよい。様々な形態のラクトースの市販の形態もまた包含され、例えば、Lactohale(登録商標)(吸入グレードラクトース;DFE Pharma)、InhaLac(登録商標)70(ドライパウダー吸入器用のふるい処理したラクトース;Meggle)、Pharmatose(登録商標)(DFE Pharma)およびRespitose(登録商標)(ふるい処理した吸入グレードラクトース;DFE Pharma)製品がそうである。一実施形態では、ラクトース成分は、α-ラクトース一水和物、無水α-ラクトースおよび非晶質ラクトースからなる群から選択される。好ましくは、ラクトースは、α-ラクトース一水和物である。
ドライパウダー製剤はまた、他の添加物を含有してもよい。したがって、一実施形態では、本開示によるドライパウダー製剤は、ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸カルシウムを含む。そのような製剤は、特にそのような製剤がラクトースを含有するとき、優れた化学的および/または物理的安定性を有し得る。
ドライパウダー製剤は、典型的には、ドライパウダー吸入器(DPI)デバイスを使用して送達される。例示的なドライパウダー送達システムとしては、SPINHALER(登録商標)、DISKHALER(登録商標)、TURBOHALER(登録商標)、DISKUS(登録商標)、SKYEHALER(登録商標)、ACCUHALER(登録商標)およびCLICKHALER(登録商標)が挙げられる。ドライパウダー送達システムの更なる例としては、ECLIPSE、NEXT、ROTAHALER、HANDIHALER、AEROLISER、CYCLOHALER、BREEZHALER/NEOHALER、MONODOSE、FLOWCAPS、TWINCAPS、X-CAPS、TURBOSPIN、ELPENHALER、MIATHALER、TWISTHALER、NOVOLIZER、PRESSAIR、ELLIPTA、ORIELドライパウダー吸入器、MICRODOSE、PULVINAL、EASYHALER、ULTRAHALER、TAIFUN、PULMOJET、OMNIHALER、GYROHALER、TAPER、CONIX、XCELOVAIRおよびPROHALERが挙げられる。
一実施形態では、一般式(I)の化合物は、例えば、好適なグレードのラクトースを含む、微細化ドライパウダー製剤として提供される。
したがって、本発明の態様として、一般式(I)の化合物を、微粒子ラクトースと組み合わせた微粒子形態で含む薬学的組成物が提供され、該組成物は、任意に、ステアリン酸マグネシウムを含む。
一実施形態では、一般式(I)の化合物は、DISKUSなどのデバイスに充填された好適なグレードのラクトースおよびステアリン酸マグネシウムを含む、微細化ドライパウダー製剤として提供される。好適には、そのようなデバイスは、例えば、製剤が、DISKUSなどの複数単位投与量デバイスで使用するためのブリスターに充填されている、複数回投与デバイスである。
別の実施形態では、一般式(I)の化合物は、例えば、AEROLISERなどの単回投与デバイスで使用するためのハードシェルカプセルに充填された、好適なグレードのラクトースを含む、微細化ドライパウダー製剤として提供される。
別の実施形態では、一般式(I)の化合物は、AEROLISERなどの単回投与デバイスで使用するためのハードシェルカプセルに充填された、好適なグレードのラクトースおよびステアリン酸マグネシウムを含む、微細化ドライパウダー製剤として提供される。
別の実施形態では、一般式(I)の化合物は、吸入剤形において使用するための微細粉末として提供され、粉末は、ジェットミル微細化以外のサイズ縮小プロセス、例えば、スプレー乾燥、スプレー凍結、マイクロ流動化、高圧均質化、超臨界流体結晶化、超音波結晶化もしくはこれらの方法の組み合わせによって、または0.5~10μmのエアロダイナミック粒子径を有する微細粒子を製造するために使用される当該技術分野において既知の他の好適な粒子形成方法によって製造された0.5~10μm、例えば、約1~5μmのD50を有する微細粒子である。得られた粒径分布は、レーザー回折を使用して(例えば、Malvern Mastersizer 2000S機器により)測定することができる。粒子は、これらの粒子は、化合物を単独で、または加工を補助することができる好適な他の添加物と組み合わせてのいずれかで含む。得られた微細粒子は、ヒトに送達するための最終的な製剤を形成してもよく、または任意に、許容される剤形での送達を容易にするために、他の好適な添加物と更に製剤化されてもよい。
本発明の化合物はまた、例えば、坐剤または浣腸剤の形態で直腸内投与されてもよく、これらは、水溶液または油性溶液ならびに懸濁液およびエマルジョンおよび発泡体を含む。そのような組成物は、当業者に周知の標準的手順に従って調製される。例えば、坐剤は、活性成分を従来の坐剤基剤、例えば、ココアバターまたは他のグリセリドと混合することによって、調製することができる。この場合、薬物は、常温では固体であるが、直腸温度では液体になり、したがって直腸で溶解して、薬物を放出する好適な非刺激性添加物と混合される。そのような材料は、ココアバターおよびポリエチレングリコールである。
一般に、点眼剤または眼軟膏の形態で眼に局所投与するよう意図された組成物では、一般式(I)の化合物の総量は、約0.0001~4.0(w/w)%未満であろう。
好ましくは、局所眼投与では、一般式(I)に従う投与される組成物は、溶液、懸濁液、エマルジョンおよび他の剤形として製剤化されるであろう。処方の容易さならびに罹患した眼に1~2滴の溶液を注入することによりそのような組成物を容易に投与するための患者の能力に基づくと、水溶液が一般的に好ましい。しかしながら、組成物はまた、懸濁液、粘性もしくは半粘性ゲル、または他のタイプの固体もしくは半固体組成物であってもよい。懸濁液は、水にわずかしか溶けない化合物に好ましい場合がある。
眼への投与のための代替品は、一般式(I)の化合物の溶液または懸濁液の硝子体内注射である。加えて、一般式(I)の化合物はまた、眼球インプラントまたはインサートを用いて導入されてもよい。I
一般式(I)に従う投与される組成物はまた、等張化剤、バッファー、界面活性剤、安定化ポリマー、防腐剤、共溶媒および粘度構築剤が挙げられるが、これらに限定されない様々な他の成分を含んでもよい。一般式(I)の好適な薬学的組成物は、等張化剤およびバッファーと共に製剤化された本発明の化合物を含む。一般式(I)の薬学的組成物は、任意に、界面活性剤および/または緩和剤および/または安定化ポリマーを更に含んでもよい。
様々な等張化剤は、組成物の張性を調整するために、好ましくは、眼科用組成物の自然涙の張性を調整するために用いることができる。例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、デキストロース、フルクトース、ガラクトースなどの単糖類、および/または単純に糖アルコールのマンニトール、ソルビトール、キシリトール、ラクチトール、イソマルチトール、マルチトールなどのポリオール、加水分解水添デンプンが、組成物に添加され、生理的張性に近づけてもよい。等張化剤のそのような量は、添加される特定の薬剤に応じて変化するであろう。しかしながら、一般には、組成物は、最終組成物に眼科的に許容される浸透圧(一般に、約150~450mOsm、好ましくは250~350mOsmおよび最も好ましくは、およそ290mOsm)を有するようにさせるのに十分な量で、等張化剤を有するであろう。一般に、本発明の等張化剤は、2~4w/w%の範囲で存在するであろう。本発明の好ましい等張化剤としては、単糖類または糖アルコール、例えば、D-マンニトールが挙げられる。
適切なバッファー系(例えば、リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウムまたはホウ酸)を、組成物に添加して、貯蔵条件下でのpHドリフトを防止することができる。特定の濃度は、使用される薬剤に応じて変化するであろう。しかしながら、好ましくは、バッファーは、目標のpHをpH5~8の範囲内に維持するように、およびより好ましくはpH5~7の目標pHに維持するように選択されるであろう。
界面活性剤は、任意に、より高濃度の一般式(I)の化合物を送達するように使用され得る。界面活性剤は、化合物を可溶化して、ミセル溶液、マイクロエマルジョン、エマルジョンおよび懸濁液などのコロイド状分散体を安定化する機能を果たす。任意に使用することができる界面活性剤の例としては、ポリソルベート、ポロキサマー、ステアリン酸ポリオシル40、ポリオキシルヒマシ油、チロキサポール、Triton、およびモノラウリン酸ソルビタンが挙げられる。本発明において使用されるべき好ましい界面活性剤は、TritonX114およびチロキサポールなどの、12.4~13.2の範囲の親水性-親油性バランス「HLB」を有し、眼科で使用するために許容できるものである。
一般式(I)の化合物の眼科用組成物に添加され得る追加の薬剤は、安定化ポリマーとして機能する粘滑剤である。安定化ポリマーは、局所的眼球使用に優先するイオン性/帯電した例であるべきであり、より具体的には、物理的安定性のために(-)10~50mVのゼータ電位を示すことができ、水中に分散体を作製することができる(すなわち、水溶性)その表面上に負の電荷を運ぶポリマーであり得る。本発明の好ましい安定化ポリマーは、0.1~0.5w/w%において、高分子電解質であるか、または2つ以上の場合、カルボマーおよびPemulen(登録商標)、具体的には、カルボマー974p(ポリアクリル酸)などの架橋ポリアクリレートのファミリーからの高分子電解質であろう。
他の化合物もまた、担体の粘度を増加させるために、一般式(I)の化合物の眼科用組成物に添加されてもよい。粘度増強剤(viscosity enhancing agents)の例としては、ヒアルロン酸およびその塩、硫酸コンドロイチンおよびその塩、デキストランなどの多糖類、セルロースファミリーの様々なポリマー、ビニルポリマー、およびアクリル酸ポリマーが挙げられるが、それらに限定されない。
局所眼科用製品は、典型的には、複数回投与形態で包装される。したがって、使用中に微生物汚染を防止するために、防腐剤が必要になる。好適な防腐剤としては、塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール、臭化ベンゾドデシニウム、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアルコール、エデト酸二ナトリウム、ソルビン酸、ポリクオタニウム-1、または当業者に既知の他の薬剤が挙げられる。そのような防腐剤は、典型的には、0.001~1.0w/v%のレベルで使用される。一般式(I)の単位投与量組成物は、無菌であろうが、典型的には防腐処置されていないであろう。そのような組成物は、一般には、防腐剤を含有しないであろう。
非経口製剤は、一般には無菌であるだろう。
医師、または他の当業者は、一般式(I)の化合物に対する好適な投与量を決定することができ、したがって、任意の特定の薬学的製剤(単位投与形態であろうと、またはそうではないにしても)に含まれるべきである本発明の化合物の量を決定することができる。
一般式(I)の化合物は、呼吸疾患および状態の治療または予防に有用である1つまたは複数の他の活性剤と組み合わせて使用されてもよい。
この種の追加の活性剤は、上述した薬学的組成物中に含まれ得るが、あるいは、それは、一般式(I)の化合物と同時に、またはそれよりも早いもしくは遅い時間のいずれかに別個に投与されてもよい。
したがって、本発明の更なる態様では、一般式(I)の化合物と、呼吸器状態の治療または予防に有用な追加の薬剤とを、TMEM16Aの調節によって影響を受ける疾患、特に呼吸器疾患または状態、例えば、上述した疾患および状態のうちの1つの治療における同時、逐次的または別個の使用のための組み合わせ製剤(combined preparation)として含む製品が提供される。
また、呼吸器状態の治療または予防に有用な追加の薬剤と組み合わせた一般式(I)の化合物が、TMEM16Aの調節によって影響を受ける特に呼吸器疾患または状態、例えば、上述した疾患および状態のうちの1つの治療における同時、逐次的または別個の使用のための組み合わせ製剤として提供される。
薬学的組成物または一般式(I)、(Ix)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)または(IE)の化合物との組み合わせ製剤に含まれ得る好適な追加の活性剤としては、下記が挙げられる:
メタプロテレノール、イソプロテレノール、イソプレナリン、アルブテロール、サルブタモール、ホルモテロール、サルメテロール、インダカテロール、テルブタリン、オルシプレナリン、メシル酸ビトルテロール、ピルブテロール、オロダテロール、ビランテロールおよびアベジテロールなどのβ2アドレナリン受容体アゴニスト;
抗ヒスタミン薬、例えば、ロラタジン、セチリジン、デスロラタジン、レボセチリジン、フェキソフェナジン、アステミゾール、アゼラスチン、およびクロルフェニラミンなどのヒスタミンH受容体アンタゴニスト、またはH受容体アンタゴニスト;
ドルナーゼアルファ;
プレドニゾン、プレドニゾロン、フルニソリド、トリアムシノロンアセトニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、プロピオン酸フルチカゾン、フロ酸モメタゾン、およびフロ酸フルチカゾンなどのコルチコステロイド;
モンテルカストおよびザフィルルカストなどのロイコトリエンアンタゴニスト;
抗コリン作動性化合物、特に、イプラトロピウム、チオトロピウム、グリコピロレート、アクリジニウムおよびウメクリジニウムなどのムスカリン拮抗薬;
CFTR修復療法(例えば、CFTR増強剤(CFTR potentiator)、補正剤(corrector)または増幅剤)、例えば、アイバカフトール、QBW251、バマカフトール(VX659)、エレクサカフトール(VX445)、VX561/CPT-656、VX152、VX440、GLP2737、GLP2222、GLP2451、PTI438、PTI801、PTI808、FDL-169およびFDL-176ならびにルマカフトールおよびテザカフトールなどのCFTR補正剤、またはそれらの組み合わせ(例えば、アイバカフトール、テザカフトールおよびエレクサカフトールの組み合わせ);
ENaCモジュレーター、特にENaC阻害剤;
抗生物質;
リバビリンなどの抗ウイルス剤およびザナミビルなどのノイラミニダーゼ阻害剤;
PUR1900などの抗真菌剤;
高張生理食塩水およびマンニトール(Bronchitol(登録商標))などの気道水分供給剤(オスモライト);ならびに
N-アセチルシステインなどの粘液溶解薬。
追加の活性剤がENaCモジュレーターである場合、それは、アミロライド、VX-371、AZD5634、QBW276、SPX-101、BI443651、BI1265162およびETD001などのENaC阻害剤であり得る。他の好適なENaCブロッカーは、我々の出願、国際公開第2017/221008号、国際公開第2018/096325号、国際公開第2019/077340号および国際公開第2019/220147号に記載されており、それらの出願の例示的な化合物はいずれも、一般式(I)の化合物と組み合わせて使用されてもよい。一般式(I)の化合物と組み合わせて使用するのに特に好適な化合物としては、
2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)エチル]-6-(4-{ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}ピペリジン-1-カルボニル)-1,3-ジエチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム;
2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)メチル]-6-{[2-(4-{ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}ピペリジン-1-イル)エチル]カルバモイル}-1,3-ジエチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム;
2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)メチル]-5-[4-({ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}メチル)ピペリジン-1-カルボニル]-1,3-ジエチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム;
2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)メチル]-6-[(3R)-3-{ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}ピロリジン-1-カルボニル]-1,3-ジエチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム;
2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)メチル]-6-[(3S)-3-{ビス[(2S,3R,4R,5R
)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}ピロリジン-1-カルボニル]-1,3-ジエチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム;
2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)メチル]-1,3-ジエチル-6-{[(1r,4r)-4-{ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}シクロヘキシル]カルバモイル}-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム;
2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)メチル]-1,3-ジエチル-6-{[(1s,4s)-4-{ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}シクロヘキシル]カルバモイル}-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム
下記から選択されるカチオン;
および好適なアニオン、例えば、ハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩またはp-トルエンスルホン酸塩
を有する化合物が挙げられる。
本発明は、以下の非限定的な実施例および図面によって例示される。
生物学的実施例14で使用されたホールセルパッチクランプ法(Qpatch)TMEM16A増強剤アッセイからの例示的なトレースであり、アッセイで使用された方法論を例示する。
本発明は、以下の実施例によって例示される。
一般的な条件:
質量スペクトルは、エレクトロスプレーイオン化を用いてLC-MSシステムで実行した。これらは、Waters PDAおよびELS検出器を備えたWaters Acquity uPLCシステムまたはShimadzu LCMS-2010EVシステムのいずれかで実行した。[M+H]+は、モノアイソトピック分子量を指す。
NMRスペクトルは、溶媒を内部重水素ロックとして使用して、5mm Broad Band Inverse probeを備えたBruker Avance III HD 500MHz、Bruker Avance III HD 250MHz、5mm Broad Band Observed SmartProbeを装備した400MHz Avance III HD Nanobayで記録した。別途指定のない限り、スペクトルは室温で記録し、溶媒ピークを使用して参照した。
以下の実施例を参照して、好ましい実施形態の化合物を、本明細書に記載の方法、または当該技術分野において既知である他の方法を使用して合成した。
好ましい実施形態の様々な出発物質、中間体、および化合物は、必要に応じて、沈殿、濾過、結晶化、エバポレーション、蒸留、およびクロマトグラフィーなどの従来の技術を使用して、単離および精製することができる。別途指定のない限り、全ての出発物質は、供給業者から得られ、更に精製することなく使用する。塩は、既知の塩形成手順によって化合物から調製されてもよい。
化合物は、適切なSNAPカートリッジおよび勾配を使用して、Biotage(登録商標)Isoleraシステムの順相シリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。あるいは、化合物は、適切なSNAP C18カートリッジおよび逆相溶出剤でBiotage(登録商標)Isoleraシステムを使用する逆相シリカ上で、または分取HPLCによって(別途指定される場合)精製した。
酸性pHを使用する分取HPLC、早期溶出法
分取HPLCによる精製を、Waters Sunfire C18カラム(30mm×100mm、10μM;温度:室温)、および14.44分間にわたる10~95%のB(A=水中0.1%のギ酸;B=MeCN中0.1%のギ酸)、その後の2.11分間の95%のBの勾配を使用してGilson LCシステム上で、1500μLの注入容量および40mL/分の流速で実施した。UVスペクトルは、Gilson検出器を使用して、215nmで記録した。
酸性pHを使用する分取HPLC、標準溶出法
分取HPLC(酸性pH、標準溶出法)による精製を、Waters Sunfire C18カラム(30mm×100mm、10μM;温度:室温)、および11分間にわたる30~95%のB(A=水中0.1%のギ酸;B=MeCN中0.1%のギ酸)、その後の2.11分間の95%のBの勾配を使用してGilson LCシステム上で、1500μLの注入容量および40mL/分の流速で実施した。UVスペクトルは、Gilson検出器を使用して、215nmで記録した。
塩基性pHを使用する分取HPLC、早期溶出法
分取HPLC(塩基性pH、早期溶出法)による精製を、Waters Xbridge C18カラム(30mm×100mm、10μM;温度:室温)、および14.44分間にわたる10~95%のB(A=水中0.2%の水酸化アンモニウム;B=MeCN中0.2%の水酸化アンモニウム)、その後の2.11分間の95%のBの勾配を使用してGilson LCシステム上で、1500μLの注入容量および40mL/分の流速で実施した。UVスペクトルは、Gilson検出器を使用して、215nmで記録した。
塩基性pHを使用する分取HPLC、標準溶出法
分取HPLC(塩基性pH、標準溶出法)による精製を、Waters Xbridge C18カラム(30mm×100mm、10μM;温度:室温)、および11分間にわたる30~95%のB(A=水中0.2%の水酸化アンモニウム;B=MeCN中0.2%の水酸化アンモニウム)、その後の2.11分間の95%のBの勾配を使用してGilson LCシステム上で、1500μLの注入容量および40mL/分の流速で実施した。UVスペクトルは、Gilson検出器を使用して、215nmで記録した。
別途指定されない場合、HPLC分析条件は、以下の通りである:
方法A
カラム: Phenomenex Kinetix-XB C18 2.1×100mm、1.7μm
カラム温度 40℃
溶出剤: A:HO 0.1%ギ酸、B:MeCN、0.1%ギ酸
流速: 0.6mL/分
勾配: 0~5.3分 5~100%B、5.3~5.8分 100%B、5.8~5.82分 100~5%B、5.82~7.00分 5%B
方法B
カラム: Waters UPLC(登録商標)CSH(商標)C18 2.1×100mm 1.7μm
カラム温度 40℃
溶出剤: A:pH10に緩衝させた2mM重炭酸アンモニウム、B:MeCN
流速: 0.6mL/分
勾配: 0~5.3分 5~100%B、5.3~5.8分 100%B、5.8~5.82分 100~5%B、5.82~7.00分 5%B
方法C
カラム: Waters UPLC(登録商標)BEH(商標)C18 2.1×100mm 1.7μm
カラム温度 40℃
溶出剤: A:pH10に緩衝させた2mM重炭酸アンモニウム、B:MeCN
流速: 0.6mL/分
勾配: 0~5.3分 5~100%B、5.3~5.8分 100%B、5.8~5.82分 100~5%B、5.82~7.00分 5%B
方法D
カラム: Waters Atlantis dC18 2.1×100mm 3μm
カラム温度 40℃
溶出剤: A:HO+0.1%ギ酸、B:MeCN+0.1%ギ酸
流速: 0.6mL/分
勾配: 0~5分 5~100%B、5~5.4分 100%B、5.4~5.42分 100~5%B、5.42~7.00分 5%B
方法E
カラム: Kinetex Core-Shell C18 2.1×50mm 5μm
カラム温度 40℃
溶出剤: A:HO+0.1%ギ酸、B:MeCN+0.1%ギ酸
流速: 1.2mL/分
勾配: 0~1.20分 5~100%B、1.20~1.30分 100%B、1.30~1.31分 100~5%B
方法F
カラム: Phenomenex Gemini-NX C18 2×50mm 3μm
カラム温度 40℃
溶出剤: A:pH10に緩衝させた2mM重炭酸アンモニウム、B:MeCN
流速: 1mL/分
勾配: 0~1.80分 1~100%B、1.80~2.10分 100%B、2.10~2.30分 100~1%B
以下の実施例は、本発明を例示するよう意図しており、それらに限定するものと解釈されるべきではない。温度は摂氏度で与えられる。別途明記されない場合、全てのエバポレーションは、真空中で、好ましくは、約15mmHg~100mmHg(=20~133mbar)で実施される。最終生成物、中間体および出発物質の構造は、標準的分析方法、例えば、微量分析および分光学的特性、例えば、MS、IR、およびNMRによって確認される。使用される略語は、当該技術分野において慣例的なものである。定義されていない場合、用語はそれらの一般的に認められている意味を有する。
略語
aq. 水性
Br ブロード
d ダブレット
dd ダブルダブレット
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
EDCl 1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
EtOAc 酢酸エチル
HOAt 1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール
HATU 2-(7-アザ-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
MS 質量分析
m マルチプレット
min 分(複数可)
mL ミリリットル(複数可)
m/z 質量電荷比
NCS N-クロロスクシンイミド
NMR 核磁気共鳴
PTFE ポリテトラフルオロエチレン
Rt 保持時間
s シングレット
sPhos 2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル
t トリプレット
TBME メチルtert-ブチルエーテル
TBTU N,N,N’,N’-テトラメチル-O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)ウロニウムテトラフルオロブレート
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
T3P(登録商標) 無水プロピルホスホン酸
実施例1
N-(1,1-ジメチルプロパ-2-イニル)-4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000029
1,4-ジオキサン(2mL)中の2-(1H-インドール-6-イル)酢酸(70mg、0.40mmol)、4-アミノ-N-(1,1-ジメチルプロプ-2-イニル)ピリジン-2-カルボキサミド(中間体A)(70mg、0.36mmol)およびTEA(95μL、0.54mmol)の撹拌溶液に、EtOAc(0.32mL、0.54mmol)中のT3P(登録商標)の50%溶液を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(5mL)で希釈し、1MのHCl(5mL)、飽和NaHCO溶液(5mL)およびブラインで順次洗浄した。有機物を分離し、NaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。粗残留物を、ヘプタン中の0~100%のEtOAcで溶出するシリカ(10g、KP-Sil)上のクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物を淡桃色粉末として得た。
LC-MS (方法A): Rt 3.01分; MS m/z 361.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.03 (s, 1H), 10.76 (s, 1H), 8.46 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.30 (t, J = 2.7 Hz, 1H), 6.98 (dd, J = 8.1, 1.3 Hz, 1H), 6.40-6.37 (m, 1H), 3.76 (s, 2H), 3.21 (s, 1H), 1.65 (s, 6H).
実施例1.1
4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000030
標題化合物を、実施例1と同様に、4-アミノ-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(中間体AD)および2-(1H-インドール-6-イル)酢酸から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 3.08分; MS m/z 403.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.04 (s, 1H), 10.76 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.30 (t, 1H), 6.97 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 6.39 - 6.36 (m, 1H), 3.75 (s, 2H), 1.31 - 1.27 (m, 2H), 1.20 - 1.16 (m, 2H).
実施例2
N-tert-ブチル-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000031
1,4-ジオキサン(4.9mL)中の2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)酢酸(中間体B)(154mg、0.59mmol)と4-アミノ-N-tert-ブチル-ピリジン-2-カルボキサミド(中間体AB)(95mg、0.49mmol)との混合物を、EtOAc中のTEA(0.17mL、0.98mmol)およびT3P(登録商標)の50%溶液(1.17mL、0.98mmol)で処理し、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、残留物をEtOAc(10mL)に溶解した。有機物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)で洗浄し、合わせた水性洗浄液をEtOAc(2×10mL)で再抽出した。合わせた有機物をNaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。得られた残留物をDCM(4.9mL)に溶解し、冷却し(0℃)、次いでTFA(0.94mL、12.29mmol)で処理した。混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、粗残留物をEtOAc(10mL)に溶解した。溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。分取HPLC(酸性pH、早期溶出法)による精製により、標題化合物を淡黄色の固形物として得た。
LC-MS (方法A): Rt 2.71分; MS m/z 352.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.99 (s, 1H), 10.79 (s, 1H), 8.44 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.03-8.01 (m, 2H), 7.82 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H), 1.39 (s, 9H).
実施例2.1
N-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000032
標題化合物を、実施例2と同様に、4-アミノ-N-(1-シアノ-1-メチル-エチル)ピリジン-2-カルボキサミド(中間体AC)および2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)酢酸(中間体B)から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 2.32分; MS m/z 363.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.99 (s, 1H), 10.84 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.87 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.09 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 3.85 (s, 2H), 1.72 (s, 6H).
実施例3
N-(1,1-ジメチルプロパ-2-イニル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000033
工程1:N-(1,1-ジメチルプロパ-2-イニル)-4-[[2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000034
標題化合物を、実施例1と同様に、4-アミノ-N-(1,1-ジメチルプロパ-2-イニル)ピリジン-2-カルボキサミド(中間体A)および2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)酢酸(中間体B)から調製した。
LC-MS (方法E): Rt 1.15分; MS m/z 446.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.84 (s, 1H), 8.47 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.21 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.84 (dd, J = 5.5, 1.7 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.16 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.81 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 3.92 - 3.86 (m, 3H), 3.78 - 3.68 (m, 1H), 3.20 (s, 1H), 2.46 - 2.37 (m, 1H), 2.09 - 1.93 (m, 2H), 1.82 - 1.69 (m, 1H), 1.64 (s, 6H), 1.60 - 1.55 (m, 2H).
工程2:N-(1,1-ジメチルプロパ-2-イニル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
DCM(12mL)中のN-(1,1-ジメチルプロパ-2-イニル)-4-[[2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミドの冷却された(0℃)溶液(工程1)(83%、950mg、1.77mmol)を、TFA(1.74mL、22.79mmol)で処理した。混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。追加のTFA(0.87mL、11.40mmol)を添加し、反応を3時間継続させた。得られた混合物を真空中で濃縮した。粗残留物をEtOAc(30mL)に溶解し、飽和NaHCO溶液(20ml)、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。10~100%のMeCN(0.1%のギ酸)および水(0.1%のギ酸)で溶出するC18逆相クロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を灰白色の固形物として得た。
LC-MS (方法A): Rt 2.52分; MS m/z 362.2 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.99 (s, 1H), 10.82 (s, 1H), 8.47 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.84 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.09 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.21 (s, 1H), 1.64 (s, 6H).
実施例4
N-(1-エチニルシクロペンチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000035
工程1:4-[[2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸メチルと4-[[2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸メチルとの混合物
Figure 2022541638000036
標題化合物を、実施例1と同様に、4-アミノピリジン-2-カルボン酸メチルおよび2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)酢酸(中間体B1)から調製した。
LC-MS(方法E):Rt 0.97、0.99分;MS m/z 395.2=[M+H]+:位置異性体に対する2つのピーク
工程2:4-[[2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸と4-[[2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸との混合物
Figure 2022541638000037
THF(6mL)、MeOH(6mL)および水(6mL)中の4-[[2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸メチルと4-[[2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸メチルとの混合物(工程1)(80%、1.76g、3.57mmol)の溶液に、LiOH.HO(180mg、4.28mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。追加のLiOH.HO(45mg、1.07mmol)を添加し、混合物を室温で更に1時間撹拌した。得られた混合物を1MのHClを使用してpH5に酸性化し、次いで、ブライン(15mL)およびEtOAc(15mL)で希釈すると、沈殿物が形成され、これを真空濾過によって採取した。濾液の相を分離し、水性物をEtOAc(15mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を真空中で濃縮した。得られた残留物をエーテル(10mL)中で混合粉砕し、濾過し、固形物を前の濾過からのものと合わせた。水性相を2~8℃に冷却し、3日間静置した。得られた懸濁液を濾過し、固形物を前の濾過からのものと合わせた。合わせた固形物を、真空オーブン内で乾燥させて、標題化合物を無色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 0.86分; MS m/z 381.1 = [M+H]+
工程3:N-(1-エチニルシクロペンチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
DMF(2mL)中の、4-[[2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸と4-[[2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸との混合物(工程2)(99%、150mg、0.39mmol)、および1-エチニルシクロペンタンアミン塩酸塩(68mg、0.47mmol)の溶液に、DIPEA(136μL、0.78mmol)を添加し、その後HATU(163mg、0.43mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(10ml)、ブライン(10mL)で洗浄し、次いでNaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。粗物質をDCM(2mL)に溶解し、TFA(1.0mL、13.07mmol)で処理し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をEtOAcに溶解した。有機混合物を、飽和NaHCO溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。分取HPLC(酸性pH、早期溶出法)による粗残留物の精製により、標題化合物を無色の粉末として得た。
LC-MS (方法A): Rt 2.83分; MS m/z 388.2 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.00 (s, 1H), 10.82 (s, 1H), 8.52 - 8.44 (m, 2H), 8.21 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.85 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.09 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 3.85 (s, 2H), 3.17 (s, 1H), 2.30 - 2.21 (m, 2H), 2.13 - 2.06 (m, 2H), 1.77 - 1.65 (m, 4H).
以下の表にした実施例の化合物(表1)を、4-[[2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸と4-[[2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸との混合物(実施例4の工程2)、および適切な市販のアミンから、実施例4の工程3と同様に調製した。
Figure 2022541638000038
Figure 2022541638000039
実施例5
N-(2,2-ジフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)-4-[[2-(
1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000040
1,4-ジオキサン(1.2mL)中の4-[[2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸と4-[[2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸との混合物(実施例4の工程2)(60mg、0.16mmol)、1,1-ジフルオロ-2-メチル-プロパン-2-アミン塩酸塩(28mg、0.19mmol)およびDIPEA(69μL、0.39mmol)の懸濁液を、EtOAc中のT3P(登録商標)の50%の溶液(235μL、0.39mmol)で処理し、室温で2時間撹拌した。得られた混合物をDCM(5mL)と水(5mL)との間で分配し、有機部分を、疎水性PTFEフリットチューブを通して濾過することにより分離した。濾液を真空中で濃縮し、残留物をTFA(DCM中50%)(2.0mL、0.16mmol)に溶解した。得られた混合物を4時間撹拌し、次いで、DCM(10mL)で希釈した。飽和NaHCO水溶液(10mL)をゆっくりと添加し、遊離塩基混合物を、疎水性PTFEフリットチューブを通して濾過することにより分離した。有機部分を真空中で濃縮し、残留物を、ヘプタン中の0~100%のEtOAc、その後EtOAc中の0~100%のMeOHで溶出する塩基性シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製した。得られた物質を、0.1%のギ酸修飾剤を有する水中の10~100%のMeCNで溶出するC18逆相クロマトグラフィーによって更に精製した。画分を含有する生成物を合わせ、真空中で濃縮して揮発性溶媒を除去し、次いで、飽和NaHCO水溶液(10mL)およびDCM(10mL)で処理した。有機部分を疎水性PTFEフリットチューブで濾過することにより分離し、真空中で濃縮して、標題化合物を白色の結晶性固形物として得た。
LC-MS (方法A): Rt 2.83分; MS m/z 388.2= [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.00 (s, 1H), 10.83 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.23 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.83 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 6.46 (t, J = 57.0 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H), 1.44 (s, 6H).
以下の表にした実施例の化合物(表2)を、4-[[2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸と4-[[2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸との混合物(実施例4の工程2)、および適切な市販のアミンから、実施例5と同様に調製した。
Figure 2022541638000041
Figure 2022541638000042
実施例6
N-tert-ブチル-4-[[2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000043
工程1:6-ブロモ-5-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾールと6-ブロモ-5-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾールとの混合物
Figure 2022541638000044
アセトン(100mL)中の6-ブロモ-5-フルオロ-1H-インダゾール(1.0g、4.65mmol)、KCO(964mg、6.98mmol)およびヨウ化カリウム(849mg、5.12mmol)を、1-(クロロメチル)-4-メトキシ-ベンゼン(694μL、5.12mmol)で処理し、混合物を45℃に4時間加熱し、次いで室温で2日間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、残留物をEtOAc(50mL)中に溶解した。有機混合物を水(2×50mL)、ブライン(2×50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。ヘプタン中の0~100%のEtOAcの勾配で溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーよって粗物質を精製して、標題の位置異性体混合物を黄色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.22, 1.26分; MS m/z 335.0, 337.0 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (d, J = 0.7 Hz, 0.4H), 8.25 (d, J = 5.6 Hz, 0.6H), 8.10 (d, J = 0.9 Hz, 0.6H), 8.04 (d, J = 6.2 Hz, 0.4H), 7.74 (d, J = 8.8 Hz, 0.6H), 7.66 (d, J = 9.3 Hz, 0.4H), 7.34 - 7.29 (m, 0.8H), 7.25 - 7.19 (m, 1.2H), 6.93 - 6.89 (m, 0.8H), 6.89 - 6.84 (m, 1.2H), 5.58 (s, 1.2H), 5.55 (s, 0.8H), 3.72 (s, 1.2H), 3.70 (s, 1.8H). (位置異性体の比0.4:0.6)
工程2:2-[5-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸と2-[5-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸との混合物
Figure 2022541638000045
メシチレン(30mLl)中の、6-ブロモ-5-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾールと6-ブロモ-5-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾールとの混合物(工程1)(1200mg、3.58mmol)、および3-エトキシ-3-オキソ-プロパン酸カリウム(914mg、5.37mmol)の溶液に、DMAP(44mg、0.36mmol)を添加し、得られた混合物に窒素を5分間注入し、室温で撹拌した。ジアリルジパラジウムジクロリド(26mg、0.07mmol)およびBINAP(134mg、0.21mmol)を添加し、混合物に窒素を更に5分間注入した。得られた混合物を140℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物をMeOH(50mL)で希釈し、2MのLiOH(25mL)で処理し、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、粗物質を水とEtOAcとの間で分配した。層を分離し、有機部分を水で抽出した。合わせた水性部分を、2MのHClを使用してpH4に酸性化させ、次いでEtOAc(2×50mL)で再抽出した。有機抽出物を、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮して、標題位置異性体混合物を黄色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.02, 1.04分; MS m/z 315.1 = [M+H]+; 2つの位置異性体
工程3:4-[[2-[5-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸メチルと4-[[2-[5-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸メチルとの混合物
Figure 2022541638000046
1,4-ジオキサン(25mL)中の、2-[5-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸と2-[5-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸との混合物(工程2)(975mg、3.1mmol)の溶液に、4-アミノピリジン-2-カルボン酸メチル(472mg、3.1mmol)、DIPEA(1.08mL、6.2mmol)、続いてEtOAc(1.02mL、3.41mmol)中のT3P(登録商標)の50%の溶液を添加し、反応混合物を不活性雰囲気下、室温で16時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(2×50mL)で洗浄した。有機抽出物を合わせ、NaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘプタン中の0~100%のEtOAcの勾配で溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、標題の位置異性体混合物を灰白色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.04, 1.06分; MS m/z 449.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.85 (s, 0.75H), 10.80 (s, 0.25H), 8.57 - 8.54 (m, 1H), 8.38 (s, 0.25H), 8.30 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.06 - 8.05 (m, 0.75H), 7.78 (dd, J = 5.5, 2.1 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 5.9 Hz, 0.75H), 7.62 (d, J = 6.6 Hz, 0.25H), 7.54 (d, J = 9.9 Hz, 0.75H), 7.42 (d, J = 10.5 Hz, 0.25H), 7.31 - 7.27 (m, 0.5H), 7.21 - 7.17 (m, 1.5H), 6.92 - 6.88 (m, 0.5H), 6.86 - 6.81 (m, 1.5H), 5.55 (s, 1.5H), 5.54 (s, 0.5H), 3.91 (s, 2H), 3.86 (s, 2.25H), 3.86 (s, 0.75H), 3.72 (s, 0.75H), 3.68 (s, 2.25H). 位置異性体の比0.75:0.25
工程4:4-[[2-[5-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸と4-[[2-[5-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸との混合物
Figure 2022541638000047
THF中(20mL)の、メチル4-[[2-[5-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸とメチル4-[[2-[5-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸との混合物(工程3)(830mg、1.85mmol)の溶液に、1MのLiOH(4.63mL、4.63mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、残留物を水(20mL)に再溶解した。水性部分を、6MのHClを使用してpH4に酸性化した。得られた白色の沈殿物を濾過し、水(20mL)で洗浄し、真空下で40℃で乾燥させて、標題の位置異性体混合物を白色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 0.95分; MS m/z 435.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.84 (s, 0.7H), 10.79 (s, 0.3H), 8.54 - 8.49 (m, 1H), 8.38 - 8.36 (m, 0.3H), 8.25 - 8.23 (m, 1H), 8.04 (d, J = 0.8 Hz, 0.7H), 7.80 - 7.77 (m, 1H), 7.74 (d, J = 5.9 Hz, 0.7H), 7.61 (d, J = 6.5 Hz, 0.3H), 7.53 (d, J = 9.9 Hz, 0.7H), 7.41 (d, J = 10.5 Hz, 0.3H), 7.30 - 7.26 (m, 0.6H), 7.21 - 7.14 (m, 1.4H), 6.91 - 6.88 (m, 0.6H), 6.85 - 6.81 (m, 1.4H), 5.54 (s, 1.4H), 5.54 (s, 0.6H), 3.90 (s, 1.4H), 3.86 (s, 0.6H), 3.71 (s, 0.9H), 3.67 (s, 2.1H). 位置異性体の比0.3:0.7.
工程5:N-tert-ブチル-4-[[2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
DMF(5mL)中の、4-[[2-[5-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸と4-[[2-[5-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸との混合物(工程4)(200mg、0.46mmol)の溶液に、HATU(193mg、0.51mmol)、続いてDIPEA(161μL、0.92mmol)を添加した。5分間撹拌した後、2-メチルプロパン-2-アミン(37mg、0.51mmol)を添加し、混合物を不活性雰囲気下、室温で2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(2×20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をDCE(5mL)に溶解し、TFA(1.76mL、23.02mmol)を添加し、混合物を75℃で16時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、トルエン(2mL)と共沸混合した。0.1%のギ酸修飾剤を有する水中の10~100%のMeCNで溶出するC18逆相クロマトグラフィーによって粗物質を精製して、標題化合物を淡黄色固形物として得た。
LC-MS (方法A): Rt 2.76分; MS m/z 370.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.12 (br. s, 1H), 10.84 (s, 1H), 8.46 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.06 - 8.02 (m, 2H), 7.82 (dd, J = 5.6, 2.2 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 3.93 (s, 2H), 1.40 (s, 9H).
実施例6.1
4-[[2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000048
標題化合物を、実施例6の工程5と同様に、4-[[2-[5-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸と4-[[2-[5-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸との混合物(実施例6、工程4)および1-(トリフルオロメチル)シクロプロパンアミン塩酸塩から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 2.68分; MS m/z 422.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.12 (s, 1H), 10.85 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.85 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 3.93 (s, 2H), 1.33 - 1.27 (m, 2H), 1.21-1.17 (m, 2H).
実施例6.2
N-(2,2-ジフルオロシクロペンチル)-4-[[2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000049
標題化合物を、実施例6の工程5と同様に、4-[[2-[5-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸と4-[[2-[5-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸との混合物(実施例6、工程4)および2,2-ジフルオロシクロペンタンアミン塩酸塩から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 2.73分; MS m/z 418.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.12 (s, 1H), 10.85 (s, 1H), 8.61 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.85 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 4.67 - 4.52 (m, 1H), 3.94 (s, 2H), 2.24 - 2.05 (m, 3H), 1.91 - 1.65 (m, 3H).
実施例6.3
4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000050
工程1~4:4-[[2-[4-クロロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸
Figure 2022541638000051
標題化合物を、6-ブロモ-5-フルオロ-1H-インダゾール(工程1)を6-ブロモ-4-クロロ-1H-インダゾールで置き換えることによって、4-[[2-[5-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸と4-[[2-[5-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸との混合物(実施例6の工程1~4)と同様に調製した。
LC-MS (方法E): Rt 1.00分; MS m/z 451.1, 453.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.98 (s, 1H), 8.55 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 5.6, 2.1 Hz, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.22 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.22 - 7.18 (m, 2H), 6.85 - 6.81 (m, 2H), 5.57 (s, 2H), 3.89 (s, 2H), 3.67 (s, 3H).
工程5:4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド
標題化合物を、実施例6の工程5と同様に、4-[[2-[4-クロロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(工程1~4)および1-(トリフルオロメチル)シクロプロパンアミン塩酸塩から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 3.03分; MS m/z 438.1, 440.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.38 (s, 1H), 10.83 (s, 1H), 9.39 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.86 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.19 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 1.32 - 1.27 (m, 2H), 1.21 - 1.15 (m, 2H).
実施例6.4
4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(1-エチニルシクロペンチル)ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000052
工程1:4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸
Figure 2022541638000053
TFA(0.5mL、6.53mmol)を、DCE(1mL)中の、4-[[2-[4-クロロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(実施例6.3の工程1~4)(80mg、0.18mmol)の溶液に添加し、混合物を75℃に40時間加熱した。得られた混合物をDCM(2mL)で希釈し、真空中で濃縮し、DCM(3×5mL)で共沸混合した。粗残留物をMeCN(1mL)に懸濁し、濾過し、MeCN(3×1mL)で洗浄し、乾燥させて、標題化合物を淡褐色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 0.86分; MS m/z 331.0, 333.0 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.40 (s, 1H), 10.96 (s, 1H), 8.55 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.86 (dd, J = 5.7, 2.1 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.19 (s, 1H), 1H), 3.89 (s, 2H).
工程2:4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(1-エチニルシクロペンチル)ピリジン-2-カルボキサミド
標題化合物を、実施例6の工程5と同様に、4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(工程1)および1-エチニルシクロプロパンアミン塩酸塩から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 3.22分; MS m/z 422.2, 424.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.38 (s, 1H), 10.82 (s, 1H), 8.50 - 8.44 (m, 2H), 8.19 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.84 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.19 (s, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.16 (s, 1H), 2.28 - 2.20 (m, 2H), 2.13 - 2.05 (m, 2H), 1.77 - 1.63 (m, 4H).
実施例7
N-tert-ブチル-4-[[2-(4-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000054
工程1:6-ブロモ-4-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾールと6-ブロモ-4-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾールとの混合物
Figure 2022541638000055
標題化合物を、実施例6の工程1と同様に、6-ブロモ-4-フルオロ-1H-インダゾールおよび1-(クロロメチル)-4-メトキシ-ベンゼンから調製した。
LC-MS (方法E): Rt 1.31, 1.35分; MS m/z 335.0, 337.0 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.73 (d, J = 0.7 Hz, 0.4H), 8.24 (d, J = 0.8 Hz, 0.6H), 8.00 - 7.97 (m, 0.6H), 7.75 - 7.71 (m, 0.4H), 7.36 - 7.31 (m, 0.8H), 7.25 - 7.21 (m, 1.2H), 7.19 (dd, J = 9.6, 1.2 Hz, 0.6H), 7.03 (dd, J = 9.9, 1.2 Hz, 0.4H), 6.93 - 6.89 (m, 0.8H), 6.89 - 6.85 (m, 1.2H), 5.60 (s, 1.2H), 5.56 (s, 0.8H), 3.72 (s, 1.2H), 3.70 (s, 1.8H). 位置異性体の比0.4:0.6.
工程2:2-[4-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸と2-[4-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸との混合物。
Figure 2022541638000056
標題化合物を、実施例6の工程2と同様に、6-ブロモ-4-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾールと6-ブロモ-4-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾールとの混合物(工程1)、および3-エトキシ-3-オキソ-プロパン酸カリウムから調製した。
LC-MS (方法E): Rt 1.07, 1.10分; MS m/z 315.0 = [M+H]+; 2つの位置異性体
工程3:N-tert-ブチル-4-[[2-(4-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(5mL)中の、2-[4-フルオロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸と2-[4-フルオロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸との混合物(工程2)(87%、114mg、0.32mmol)、4-アミノ-N-tert-ブチル-ピリジン-2-カルボキサミド(中間体AB)(61mg、0.32mmol)およびDIPEA(110μL、0.63mmol)の溶液に、EtOAc(103μL、0.35mmol)中のT3P(登録商標)の50%の溶液を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、残留物をEtOAc(20mL)に溶解した。有機混合物を水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をDCE(2mL)に溶解し、次いで、TFA(1.21mL、15.78mmol)を添加し、混合物を75℃に48時間加熱した。得られた混合物を真空中で濃縮し、0.1%のギ酸修飾剤を含む水中の10~100%のMeCNで溶出するC18逆相クロマトグラフィーよって粗残留物を精製して、標題化合物を灰白色固形物として得た。
LC-MS (方法A): Rt 2.91分; MS m/z 370.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.35 (s, 1H), 10.81 (s, 1H), 8.45 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.82 (dd, J = 5.5, 2.1 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.88 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.86 (s, 2H), 1.39 (s, 9H).
実施例7.1
N-tert-ブチル-4-[[2-(5-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000057
標題化合物を、6-ブロモ-5-フルオロ-1H-インダゾール(工程1)を6-ブロモ-5-クロロ-1H-インダゾールに置き換えることによって、N-tert-ブチル-4-[[2-(4-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド[実施例7(工程1~3)]と同様に調製した。
LC-MS (方法A): Rt 2.96分; MS m/z 386.1, 388.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.22 (s, 1H), 10.86 (s, 1H), 8.46 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.88 (s, 1H), 7.82 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 4.03 (s, 2H), 1.40 (s, 9H).
実施例7.2
N-tert-ブチル-4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000058
工程1:6-ブロモ-4-クロロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール
Figure 2022541638000059
DMF(10mL)中の6-ブロモ-4-クロロ-1H-インダゾール(500mg、2.16mmol)とCsCO(1.06mg、3.24mmol)との混合物を、1-(クロロメチル)-4-メトキシ-ベンゼン(0.35mL、2.59mmol)で処理し、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(50mL)および水(50mL)で希釈し、相を分離させた。有機部分をブライン(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。ヘプタン中の0~80%のEtOAcで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって粗物質を精製して、標題化合物を橙色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.40分; MS m/z 350.9, 352.9, 354.9 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.18 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 8.13 (t, J = 1.1 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.24 - 7.20 (m, 2H), 6.89 - 6.85 (m, 2H), 5.60 (s, 2H), 3.70 (s, 3H).
工程2:2-[4-クロロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸
Figure 2022541638000060
標題化合物を、実施例6の工程2と同様に、6-ブロモ-4-クロロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール(工程1)および3-エトキシ-3-オキソ-プロパン酸カリウムから調製した。
LC-MS (方法E): Rt 1.16分; MS m/z 331.0, 333.0= [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.44 (s (br), 1H), 8.10 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.22 - 7.19 (m, 2H), 7.15 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 6.88 - 6.84 (m, 2H), 5.56 (s, 2H), 3.71 (s, 2H), 3.70 (s, 3H).
工程3:N-tert-ブチル-4-[[2-[4-クロロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000061
4-アミノ-N-tert-ブチル-ピリジン-2-カルボキサミド(中間体AB)(28mg、0.14mmol)、1,4-ジオキサン(1mL)中の2-[4-クロロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸(工程2)(99%、43mg、0.13mmol)およびDIPEA(0.045mL、0.26mmol)の混合物を、EtOAc中のT3P(登録商標)の50%の溶液(50%、0.093mL、0.16mmol)で処理し、混合物を室温で30分間撹拌した。得られた混合物を、EtOAc(15mL)および1:1の水/ブライン(15mL)で希釈し、相を分離させた。有機部分をNaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。ヘプタン中の0~100%のEtOAcで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって粗物質を精製して、標題化合物を淡黄色ろう状固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.34分; MS m/z 506.2, 508.2 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.80 (s, 1H), 8.46 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.18 (dd, J = 1.8, 0.4 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.82 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.23 - 7.18 (m, 3H), 6.86 - 6.81 (m, 2H), 5.58 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.67 (s, 3H), 1.40 (s, 9H).
工程4:N-tert-ブチル-4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
DCE(1mL)中のN-tert-ブチル-4-[[2-[4-クロロ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(工程3)(100%、40mg、0.08mmol)の溶液を、TFA(0.3mL、3.91mmol)で処理し、混合物を75℃に一晩加熱した。追加のTFA(0.3mL、3.91mmol)を添加し、75℃で更に24時間撹拌を続けた。得られた混合物を、真空中で濃縮し、DCM(2×5mL)と共沸混合し、0.1%のギ酸修飾剤を有する水中の10~100%のMeCNで溶出するC18逆相クロマトグラフィーによって粗物質を精製して、標題化合物を淡黄色固形物として得た。
LC-MS (方法A): Rt 3.12分; MS m/z 386.2, 388.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.38 (s, 1H), 10.80 (s, 1H), 8.45 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.82 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.19 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 1.39 (s, 9H).
実施例8
N-tert-ブチル-4-[[2-[3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000062
工程1:6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-(トリフルオロメチル)インダゾール
Figure 2022541638000063
6-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール(1.0g、3.77mmol)、KCO(782mg、5.66mmol)およびヨウ化カリウム(689mg、4.15mmol)の混合物に、アセトン(100mL)、続いて1-(クロロメチル)-4-メトキシ-ベンゼン(0.56mL、4.15mmol)を添加し、混合物を40℃に2時間加熱した。得られた混合物を、真空中で濃縮した。乾燥粗残留物をEtOAc(30mL)に溶解し、ブライン(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。ヘプタン中の0~6%のEtOAcで溶出するシリカ(50gのKP-Sil)上でのクロマトグラフィーによって粗物質を精製して、標題化合物を灰白色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.44分; MS m/z イオンは認められない
1H NMR (400 MHz, DMSO- d6) δ 8.35 (dd, J = 1.6, 0.6 Hz, 1H), 7.76 (dt, J = 8.7, 0.8, 1H) , 7.49 (dd, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 7.31 - 7.25 (m, 2H), 6.93 - 6.88 (m, 2H), 5.70 (s, 2H), 3.71 (s, 3H).
工程2:2-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-(トリフルオロメチル)インダゾール-6-イル]酢酸
Figure 2022541638000064
トルエン(5mL)中の、6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-(トリフルオロメチル)インダゾール(工程1)(250mg、0.65mmol)、2-シアノ酢酸カリウム(120mg、0.97mmol)、ジアリルジパラジウムジクロリド(10mg、0.03mmol)およびSPhos(16mg、0.04mmol)の混合物を、窒素で5分間脱気した。得られた混合物を、マイクロ波放射を使用して140℃で1.5時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物を真空中で濃縮し、残留物を1,4-ジオキサン(5mL)および1MのNaOH水溶液(5mL)中に溶解した。得られた混合物を2時間加熱還流(130℃)した後、揮発性有機溶媒を真空中で除去した。残った塩基性水溶液をEtOAc(2×10mL)で抽出し、有機物を廃棄した。水性物を1MのHClを使用してpH2に酸性化し、次いで、EtOAc(3×15mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮して、標題化合物を灰白色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.17分; MS m/z 365.0 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.83 (s, 1H), 7.74 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.29 - 7.23 (m, 3H), 6.92 - 6.87 (m, 2H), 5.66 (s, 2H), 3.75 (s, 2H), 3.70 (s, 3H).
工程3:N-tert-ブチル-4-[[2-[3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
標題化合物を、実施例7の工程3と同様に、2-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-(トリフルオロメチル)インダゾール-6-イル]酢酸(工程2)および(4-アミノ-N-tert-ブチル-ピリジン-2-カルボキサミド(中間体AB)から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 3.44分; MS m/z 420.2 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.96 (s, 1H), 10.86 (s, 1H), 9.39 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 5.4, 1.9 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.91 (s, 2H), 1.32-1.27 (m, 2H), 1.21-1.16 (m, 2H).
実施例8.1
N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]-4-[[2-[3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000065
標題化合物を、実施例7の工程3と同様に、2-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-(トリフルオロメチル)インダゾール-6-イル]酢酸(実施例8、工程2)および4-アミノ-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(中間体AD)から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 3.44分; MS m/z 472.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.96 (s, 1H), 10.86 (s, 1H), 9.39 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 5.4, 1.9 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.91 (s, 2H), 1.30 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.18 (s, 2H).
実施例9
N-tert-ブチル-4-[[2-(3-イソプロピル-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000066
工程1:2-[3-ヨード-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸
Figure 2022541638000067
アセトン(12.0mL)中の、2-(3-ヨード-1H-インダゾール-6-イル)酢酸(中間体C)(728mg、2.41mmol)、ヨウ化カリウム(880mg、5.3mmol)および炭酸カリウム(999mg、7.23mmol)の混合物を、1-(クロロメチル)-4-メトキシ-ベンゼン(830mg、5.3mmol)で処理し、45℃で24時間加熱した後、室温で2日間撹拌した。得られた混合物を濾過し、EtOAc(30mL)により洗浄した。濾液を水(30mL)で希釈し、相を分離させた。有機物をブライン(30mL)で洗浄し、次いで真空中で濃縮した。残留物を1MのLiOH(7.23mL、7.23mmol)およびTHF(8mL)で処理した。室温で2時間撹拌した後、揮発性溶媒を真空中で除去し、1MのHClでpHを約5/6に調整して、沈殿させた。固形物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、標題化合物を灰白色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.16分; MS m/z 422.9 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.58 (s, 1H), 7.29 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.23 - 7.16 (m, 2H), 7.12 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 6.91 - 6.83 (m, 2H), 5.52 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.56 (s, 2H).
工程2:N-tert-ブチル-4-[[2-[3-ヨード-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000068
1,4-ジオキサン(8.5mL)中の、2-[3-ヨード-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸(工程1)(84%、428mg、0.85mmol)および4-アミノ-N-tert-ブチル-ピリジン-2-カルボキサミド(中間体AB)(181.09mg、0.94mmol)の混合物を、TEA(0.30mL、1.7mmol)、続いてEtOAc(1.01mL、1.7mmol)中のT3P(登録商標)の50%の溶液で処理し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。揮発性溶媒を真空中で除去し、残留物をEtOAc(20mL)中に溶解した。有機溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×15mL)で洗浄し、合わせた水性洗浄液をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、NaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。ヘプタン中の0~100%のEtOAcで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を無色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.33分; MS m/z 598.0 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.82 (s, 1H), 8.45 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.82 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.38 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.24 - 7.17 (m, 3H), 6.87 - 6.82 (m, 2H), 5.56 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.68 (s, 3H), 1.39 (s, 9H).
工程3:N-tert-ブチル-4-[[2-[3-イソプロペニル-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000069
N-tert-ブチル-4-[[2-[3-ヨード-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(工程2)(158mg、0.26mmol)、Pd(OAc)(12mg、0.05mmol)、P(Cy)(30mg、0.11mmol)およびリン酸三カリウム(225mg、1.06mmol)の混合物に、窒素雰囲気下で、トルエン(2.7mL)、続いて2-イソプロペニル-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(0.10mL、0.53mmol)を添加し、反応混合物を100℃で4時間加熱した。室温まで冷却した後、得られた混合物を、ヘプタン中の0~100%のEtOAcで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を淡黄色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.35分; MS m/z 512.2 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.79 (s, 1H), 8.45 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.93 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.23 - 7.18 (m, 2H), 7.16 (dd, J = 8.5, 1.2 Hz, 1H), 6.86 - 6.77 (m, 2H), 5.76 (s, 1H), 5.54 (s, 2H), 5.37 - 5.30 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.67 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 1.40 (s, 9H).
工程4:N-tert-ブチル-4-[[2-(3-イソプロピル-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
N-tert-ブチル-4-[[2-[3-イソプロペニル-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(工程3)(98%、113mg、0.22mmol)および10%のPd-C(23mg、0.02mmol)を、EtOH(2.2mL)中に溶解し、水素下に置き、4時間撹拌した。得られた混合物を珪藻土を通して濾過し、真空中で濃縮した。残留物をDCE(2.16mL)、続いてTFA(0.017mL、0.22mmol)で処理し、混合物を70℃で一晩加熱した。追加のTFA(1.2mL)を添加し、70℃で更に24時間撹拌を続けた。得られた混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC(酸性pH、早期溶出法)によって粗物質を精製して、標題化合物を無色固形物として得た。
LC-MS (方法A): Rt 3.27分; MS m/z 394.3 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.51 (s, 1H), 10.78 (s, 1H), 8.44 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.81 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.03 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 3.81 (s, 2H), 1.39 (s, 9H), 1.35 (d, J = 6.9 Hz, 6H).
実施例9.1
4-[[2-(3-テトラヒドロフラン-2-イル-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000070
工程1:4-[[2-(3-ヨード-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000071
標題化合物を、実施例9の工程2と同様に、2-[3-ヨード-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸(実施例9、工程1)および4-アミノ-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(中間体AD)から調製した。
LC-MS (方法E): Rt 1.30分; MS m/z 650.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.83 (s, 1H), 9.39 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.38 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.24 - 7.16 (m, 3H), 6.86 - 6.81 (m, 2H), 5.56 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.67 (s, 3H), 1.32-1.27 (m, 2H), 1.21-1.16 (m, 2H).
工程2:4-[[2-[3-(2,3-ジヒドロフラン-4-イル)-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000072
標題化合物を、実施例9の工程3と同様に、4-[[2-[3-ヨード-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(工程1)および2-(2,3-ジヒドロフラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランから調製した。
LC-MS (方法E): Rt 1.25分; MS m/z 592.3 = [M+H]+
工程3:4-[[2-(3-テトラヒドロフラン-2-イル-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド
標題化合物を、実施例9の工程4と同様に、4-[[2-[3-(2,3-ジヒドロフラン-5-イル)-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(工程2)および10%のPd/Cから調製した。
LC-MS (方法A): Rt 2.83分; MS m/z 474.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.78 (s, 1H), 10.83 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 5.5, 2.1 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.06 (dd, J = 8.4, 1.1 Hz, 1H), 5.17 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 3.94 (q, J = 7.2 Hz, 1H), 3.84 - 3.81 (m, 3H), 2.29 - 2.15 (m, 2H), 2.10 - 1.93 (m, 2H), 1.32 - 1.26 (m, 2H), 1.21 - 1.14 (m, 2H).
実施例10
4-[[2-[3-(モルホリノメチル)-1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]-N-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000073
工程1:6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-3-カルバルデヒド
Figure 2022541638000074
1-(クロロメチル)-4-メトキシ-ベンゼン(0.49mL、3.67mmol)を、DMF(12mL)中、6-ブロモ-1H-インダゾール-3-カルバルデヒド(750mg、3.33mmol)およびCsCO(1629mg、5.0mmol)の混合物に添加し、反応混合物を室温で2時間30分間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(60mL)およびブライン(60mL)で希釈した。相を分離させ、水性部分をEtOAc(60mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。ヘプタン中の0~80%のEtOAcで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって粗物質を精製して、標題化合物を橙色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.30分; MS m/z 345.0, 347.0 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.14 (s, 1H), 8.31 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 1H), 7.33 - 7.30 (m, 2H), 6.92 - 6.88 (m, 2H), 5.74 (s, 2H), 3.71 (s, 3H).
工程2:4-[[6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-3-イル]メチル]モルホリン
Figure 2022541638000075
THF(10mL)中の、6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-3-カルバルデヒド(工程1)(600mg、1.74mmol)およびAcOH(0.15mL、2.61mmol)の溶液に、モルホリン(0.30mL、3.48mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(442mg、2.09mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(80mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(80mL)で希釈し、相を分離させた。有機部分をブライン(80mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。ヘプタン中の0~100%のEtOAc、続いてEtOAc中の0~5%のMeOHで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって粗物質を精製して、標題化合物を淡橙色油状物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 0.98分; MS m/z 416.0, 418.0 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.00 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 1H), 7.21 - 7.16 (m, 2H), 6.88 - 6.84 (m, 2H), 5.52 (s, 2H), 3.80 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.57 - 3.52 (m, 4H), 2.42 - 2.37 (m, 4H).
工程3:2-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-(モルホリン-4-イウム-4-イルメチル)インダゾール-6-イル]アセテート
Figure 2022541638000076
標題化合物を、実施例6の工程2と同様に、6-[[6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-3-イル]メチル]モルホリン(工程2)および3-エトキシ-3-オキソ-プロパン酸カリウムから調製した。
LC-MS (方法E): Rt 0.81分; MS m/z 396.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.65 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.17 - 7.13 (m, 2H), 7.03 (dd, J = 8.4, 1.0 Hz, 1H), 6.87 - 6.82 (m, 2H), 5.45 (s, 2H), 3.77 (s, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.58 - 3.53 (m, 4H), 3.26 (s, 2H), 2.43 - 2.38 (m, 4H).
工程4:4-[[2-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-(モルホリノメチル)インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸メチル
Figure 2022541638000077
標題化合物を、実施例6の工程3と同様に、2-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-(モルホリン-4-イウム-4-イルメチル)インダゾール-6-イル]アセテート(工程3)および4-アミノピリジン-2-カルボン酸メチルから調製した。
LC-MS (方法E): Rt 0.88分; MS m/z 530.2 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.81 (s, 1H), 8.55 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.82 - 7.77 (m, 2H), 7.56 (s, 1H), 7.18 - 7.13 (m, 2H), 7.09 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 6.84 - 6.78 (m, 2H), 5.49 (s, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.82 (s, 2H), 3.79 (s, 2H), 3.66 (s, 3H), 3.55 - 3.52 (m, 4H), 2.41 - 2.38 (m, 4H).
工程5:4-[[2-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-(モルホリン-4-イウム-4-イルメチル)インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキシレート
Figure 2022541638000078
標題化合物を、実施例6の工程4と同様に、4-[[2-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-(モルホリノメチル)インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸メチル(工程4)および1MのLiOHから調製した。
LC-MS (方法E): Rt 0.80分; MS m/z 516.3 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.79 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.78 (dd, J = 5.6, 2.2 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.19 - 7.13 (m, 2H), 7.09 (dd, J = 8.4, 1.1 Hz, 1H), 6.83 - 6.80 (m, 2H), 5.49 (s, 2H), 3.82 (s, 2H), 3.79 (s, 2H), 3.66 (s, 3H), 3.55 - 3.53 (m, 4H), 2.41 - 2.38 (m, 4H).
工程6:4-[[2-[3-(モルホリノメチル)-1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]-N-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)ピリジン-2-カルボキサミド
標題化合物を、実施例6の工程5と同様に、4-[[2-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-(モルホリン-4-イウム-4-イルメチル)インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキシレート(工程5)および1,1,1-トリフルオロ-2-メチル-プロパン-2-アミン塩酸塩から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 1.91分; MS m/z 505.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.78 (s, 1H), 10.84 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.23 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 5.6, 2.2 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.07 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 3.83 (s, 2H), 3.79 (s, 2H), 3.56 - 3.52 (m, 4H), 2.42 - 2.37 (m, 4H), 1.65 (s, 6H).
実施例11
4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(3-メチルオキセタン-3-イル)ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000079
工程1:4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸
Figure 2022541638000080
DCM(100mL)中の、4-[[2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸および4-[[2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(実施例4工程2)(50%、1.9g、2.5mmol)の混合物を、TFA(1.91mL、24.97mmol)で処理し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、粗残留物をDCM(50mL)中に懸濁させた。懸濁液を10分間超音波処理し、濾過し、DCM(20mL)で洗浄し、乾燥させて、標題化合物をベージュ色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 0.78分; MS m/z 297.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.10 (s, 1H), 11.96 (s, 1H), 8.58 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.08 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.13 (dd, J = 8.3, 1.0 Hz, 1H), 3.96 (s, 2H).
工程2:4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(3-メチルオキセタン-3-イル)ピリジン-2-カルボキサミド
HATU(83mg、0.22mmol)を、DMF(1mL)中の4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(工程1)(40%、125mg、0.17mmol)、3-メチルオキセタン-3-アミン塩酸塩(42mg、0.34mmol)およびDIPEA(88μL、0.51mmol)の混合物に添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を、EtOAc(10mL)および水(10mL)で希釈し、相を分離させた。水性部分をEtOAc(10mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10~100%のMeCN(+0.1%のギ酸)およびHO(+0.1%のギ酸)で溶出するC18逆相クロマトグラフィーによって粗物質を精製して、標題化合物を灰白色固形物として得た。
LC-MS (方法A): Rt 1.90分; MS m/z 366.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.21 (s, 1H), 8.46 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.83 (dd, J = 5.5, 2.1 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 8.3, 1.1 Hz, 1H), 4.72 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 4.35 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 3.83 (s, 2H), 1.58 (s, 3H).
実施例11.1
4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000081
標題化合物を、実施例11の工程2と同様に、4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(実施例11工程1)および2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-6-アミン塩酸塩から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 2.01分; MS m/z 392.3 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.88 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.82 (dd, J = 5.5, 2.1 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 8.3, 1.1 Hz, 1H), 4.62 (s, 2H), 4.48 (s, 2H), 4.25 (1H, J = 8.3 Hz, 1H), 3.83 (s, 2H), 2.57 - 2.50 (m, 2H), 2.38 - 2.30 (m, 2H).
実施例11.2
4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[4-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000082
標題化合物を、実施例11の工程2と同様に、4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(実施例11工程1)および4-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-アミン塩酸塩から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 2.72分; MS m/z 448.3 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.03 (s, 1H), 10.89 (s, 1H), 8.52 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.25 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.86 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 3.88 - 3.81 (m, 4H), 3.45 - 3.39 (m, 2H), 2.71 (d, J = 13.1 Hz, 2H), 1.79 (td, J = 12.9, 4.5 Hz, 2H).
実施例11.3
4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[3-(トリフルオロメチル)オキセタン-3-イル]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000083
標題化合物を、実施例11の工程2と同様に、4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(実施例11工程1)および3-(トリフルオロメチル)オキセタン-3-アミン塩酸塩から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 2.38分; MS m/z 420.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.00 (s, 1H), 10.84 (s, 1H), 9.88 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.88 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 4.92 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.72 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.84 (s, 2H).
実施例11.4
N-[1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル]-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000084
標題化合物を、実施例11の工程2と同様に、4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(実施例11工程1)および1-(ジフルオロメチル)シクロプロパンアミン塩酸塩から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 2.41分; MS m/z 386.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.00 (s, 1H), 10.82 (s, 1H), 9.09 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.85 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 6.07 (t, J = 57.1 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H), 1.11 - 1.04 (m, 2H), 1.06 - 0.97 (m, 2H).
実施例11.5
N-(3-フルオロ-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000085
標題化合物を、実施例11の工程2と同様に、4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(実施例11工程1)および3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン塩酸塩から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 2.56分; MS m/z 380.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.00 (s, 1H), 10.83 (s, 1H), 9.37 (s, 1H), 8.47 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.85 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H), 2.41 (d, J = 2.2 Hz, 6H).
実施例12
4-[[2-[3-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000086
工程1:6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-3-カルバルデヒド
Figure 2022541638000087
4-メトキシベンジルクロリド(1.45mL、10.75mmol)を、DMF(44.4mL)中、6-ブロモ-1H-インダゾール-3-カルバルデヒド(2.2g、9.78mmol)およびCsCO(4.78g、14.66mmol)の混合物に添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を、EtOAc(100mL)および水(100mL)で希釈し、相を分離させた。有機物を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。ヘプタン中の0~100%のEtOAcで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を赤色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.31分; MS m/z 344.9, 347.0 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.15 (s, 1H), 8.32 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 1H), 7.36 - 7.29 (m, 2H), 6.94 - 6.88 (m, 2H), 5.75 (s, 2H), 3.71 (s, 3H).
工程2:1-[6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-3-イル]エタノール
Figure 2022541638000088
THF(64.76mL)中の6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-3-カルバルデヒド(工程1)(73%、3.06g、6.48mmol)を-78℃まで冷却し、ジエチルエーテル中の3Mのブロモ(メチル)マグネシウム(2.37mL、7.12mmol)で滴下処理した。混合物を室温まで温め、4時間撹拌した。反応を飽和塩化アンモニウム(50mL)でクエンチし、揮発性溶媒を真空中で除去した。得られた懸濁液をEtOAc(50mL)で希釈し、相を分離させた。水性相をEtOAc(3×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、濾過して、真空中で濃縮した。ヘプタン中の0~100%のEtOAcで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を橙色油状物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.24分; MS m/z 360.9, 363.0 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.00 - 7.96 (m, 1H), 7.88 - 7.84 (m, 1H), 7.24 - 7.18 (m, 3H), 6.89 - 6.84 (m, 2H), 5.52 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 5.47 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 5.41 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.08 (qd, J = 6.5, 4.9 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 1.51 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
工程3:1-[6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-3-イル]エタノン
Figure 2022541638000089
0℃のDCM(28mL)中の1-[6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-3-イル]エタノールの混合物(工程2)(87%、2.45g、5.9mmol)を、Dess-Martinペルヨージナン(3.0g、7.08mmol)で処理した。混合物を室温まで温め、18時間撹拌した。飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(20mL)を添加し、相を分離させた。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄し、合わせた水性洗浄液をDCM(2×30mL)で再抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、濾過して、真空中で濃縮した。ヘプタン中の0~100%のEtOAcで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を橙色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.36分; MS m/z 358.8, 360.8 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.23 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 1H), 7.32 - 7.26 (m, 2H), 6.92 - 6.87 (m, 2H), 5.71 (s, 2H), 3.70 (s, 3H), 2.63 (s, 3H).
工程4:2-[6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-3-イル]-1,1,1-トリフルオロ-プロパン-2-オール
Figure 2022541638000090
-78℃のTHF(10mL)中の1-[6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-3-イル]エテノン(工程3)(500mg、1.39mmol)を、トリメチル(トリフルオロメチル)シラン(411μL、2.78mmol)で処理し、続いてTHF中1MのTBAF(14μL、0.014mmol)で処理し、30分間撹拌した。混合物を室温まで温め、2時間撹拌した。THF中1MのTBAF(2.78mL、2.78mmol)を添加し、撹拌を更に2時間続けた。得られた混合物を真空中で濃縮し、残留物をEtOAc(10mL)中に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)で洗浄した。合わせた水性洗浄液を、EtOAc(2×10mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮して、標題化合物を褐色油状物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.37分; MS m/z 429.0, 431.0 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.04 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 7.22 - 7.17 (m, 2H), 6.98 - 6.89 (m, 1H), 6.89 - 6.85 (m, 2H), 5.60 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 5.56 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 1.83 (s, 3H).
工程5:3-(1-ベンジルオキシ-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エチル)-6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール
Figure 2022541638000091
DMF(15.3mL)中の2-[6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-3-イル]-1,1,1-トリフルオロ-プロパン-2-オール(工程4)(658mg、1.53mmol)を、鉱油(123mg、3.07mmol)中のNaHの60%の分散液およびブロモメチルベンゼン(0.36mL、3.07mmol)で処理し、18時間撹拌した。反応物をブライン(20mL)でクエンチし、混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。ヘプタン中の0~35%のEtOAcで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を無色油状物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.64分; MS m/z 519.1, 521.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.12 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.36 - 7.27 (m, 6H), 7.24 - 7.20 (m, 2H), 6.91 - 6.86 (m, 2H), 5.67 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 5.63 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 2.01 (s, 3H).
工程6:2-[3-(1-ベンジルオキシ-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エチル)-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸
Figure 2022541638000092
3-(1-ベンジルオキシ-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エチル)-6-ブロモ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール(工程5)(632mg、1.22mmol)、3-エトキシ-3-オキソ-プロパノエートカリウム(414mg、2.43mmol)、DMAP(15mg、0.12mmol)、BINAP(76mg、0.12mmol)およびジアリルジパラジウムジクロリド(22mg、0.06mmol)をシールド管に添加し、窒素雰囲気下に置いた。トルエン(6.1mL)を添加し、混合物に窒素を10分間注入し、次いで、140℃で20時間撹拌した。得られた混合物を、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、エステル中間体を得た。中間体をMeOHと2MのLiOH(12mL)との1:1混合物中に溶解し、18時間撹拌した。揮発性溶媒を真空中で除去し、水性混合物を、3MのHClでpH1に酸性化した。水性懸濁液を、EtOAc(3×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮して、標題化合物を淡黄色ガム状物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 1.40分; MS m/z 499.2 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.75 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.39 - 7.26 (m, 6H), 7.24 - 7.15 (m, 2H), 7.07 (dd, J = 8.5, 1.2 Hz, 1H), 6.91 - 6.83 (m, 2H), 5.61 (s, 2H), 4.56 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 4.17 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 3.71 - 3.65 (m, 5H), 2.01 (s, 3H).
工程7:4-[[2-[3-(2,2,2トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(5.3mL)中の、2-[3-(1-ベンジルオキシ-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エチル)-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]インダゾール-6-イル]酢酸(工程6)(85%、312mg、0.53mmol)および4-アミノ-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(中間AD)(143mg、0.58mmol)の混合物を、DIPEA(0.19mL、1.06mmol)およびEtOAc中のT3P(登録商標)の50%溶液(1.27mL、1.06mmol)で処理し、反応混合物を2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。残留物をDCE(5.3mL)に溶解し、TFA(2.5mL、32.67mmol)で処理し、反応混合物を75℃で18時間加熱した。得られた混合物を真空中で濃縮し、残留物をEtOAc(20mL)中に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄した。水性物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、シリカのプラグを通して濾過して、真空中で濃縮した。分取HPLC(酸性pH、早期溶出法)による精製により、標題化合物を無色固形物として得た。
LC-MS (方法A): Rt 2.97分; MS m/z 516.3 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.04 (s, 1H), 10.81 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.09 (dd, J = 8.5, 1.3 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 3.83 (s, 2H), 1.82 (s, 3H), 1.32 - 1.27 (m, 2H), 1.21 - 1.15 (m, 2H).
実施例13
4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000093
工程1:4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸
Figure 2022541638000094
1,4-ジオキサン(5mL)中の4-アミノピリジン-2-カルボン酸メチル(751mg、4.93mmol)および2-(1H-インドール-6-イル)酢酸(786mg、4.48mmol)の溶液を、DIPEA(1.57mL、8.97mmol)およびEtOAc中のT3P(登録商標)の50%溶液(5.33mL、8.97mmol)で処理し、反応混合物を室温で90分間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、得られた残留物をEtOAc(50mL)中に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。残留物を1,4-ジオキサン(10mL)および1MのLiOH(10mL)中に溶解し、2時間撹拌した。揮発性溶媒を真空中で除去し、得られた水溶液を3MのHClでpH約3に酸性化した。得られた沈殿物を濾過により採取して、標題化合物を橙色固形物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 0.86分; MS m/z 296.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.04 (s, 1H), 10.74 (s, 1H), 8.47 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.80 (dd, J = 5.6, 2.1 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.32 - 7.29 (m, 1H), 6.97 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 6.40 - 6.37 (m, 1H), 3.75 (s, 2H). COOHのシグナルは認められなかった.
工程2:4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)ピリジン-2-カルボキサミド
DMF(3mL)中の、4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(工程1)(79%、100mg、0.27mmol)および1,1,1-トリフルオロ-2-メチル-プロパン-2-アミン塩酸塩(48mg、0.29mmol)を、DIPEA(0.094mL、0.54mmol)およびHATU(112mg、0.29mmol)で処理し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×10mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。分取HPLC(酸性pH、早期溶出法)による精製により、標題化合物を灰白色固形物として得た。
LC-MS (方法A): Rt 3.46分; MS m/z 405.4 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.04 (s, 1H), 10.79 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.24 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 5.6, 2.2 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.32 - 7.27 (m, 1H), 6.97 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 6.40 - 6.35 (m, 1H), 3.75 (s, 2H), 1.64 (s, 6H).
実施例13.1
N-(3,3-ジフルオロ-1-メチル-シクロブチル)-4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000095
標題化合物を、実施例13の工程2と同様に、4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(実施例13、工程1)および3,3-ジフルオロ-1-メチル-シクロブタンアミン塩酸塩から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 3.12分; MS m/z 399.4 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.03 (s, 1H), 10.74 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.47 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 5.5, 2.2 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.33 - 7.28 (m, 1H), 6.97 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 6.40 - 6.35 (m, 1H), 3.75 (s, 2H), 3.11 - 2.98 (m, 2H), 2.73 - 2.62 (m, 2H), 1.51 (s, 3H).
実施例13.2
N-(4-シアノテトラヒドロピラン-4-イル)-4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000096
標題化合物を、実施例13の工程2と同様に、4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボン酸(実施例13、工程1)および4-アミノテトラヒドロピラン-4-カルボニトリル塩酸塩から調製した。
LC-MS (方法A): Rt 2.61分; MS m/z 404.4 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.04 (s, 1H), 10.79 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 8.52 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.88 (dd, J = 5.6, 2.2 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.32 - 7.27 (m, 1H), 6.97 (dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 6.41 - 6.35 (m, 1H), 3.86 (dt, J = 12.3, 3.8 Hz, 2H), 3.76 (s, 2H), 3.62 - 3.54 (m, 2H), 2.40 - 2.31 (m, 2H), 2.06 (ddd, J = 13.8, 12.0, 3.9 Hz, 2H).
中間体の調製
中間体A
4-アミノ-N-(1,1-ジメチルプロプ-2-イニル)ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000097
DMF(36mL)中の4-アミノピリジン-2-カルボン酸(2g、14.48mmol)、TBTU(5.58g、17.38mmol)およびTEA(2.42mL、17.38mmol)の混合物に、2-メチルブタ-3-イン-2-アミン(22.82mL、17.38mmol)を添加し、混合物を室温で3日間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗残留物をEtOAc(40mL)中に溶解し、飽和NaHCO溶液(40mL)で洗浄した。水性物をEtOAc(40mL)で更に抽出し、合わせた有機部分をブライン(2×40mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質を最小量のエーテルで0℃で粉砕混合し、標題化合物を灰白色の結晶性固形物として得た。
LC-MS (方法F): Rt 1.28分; MS m/z 204.3 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.23 (s, 1H), 7.99 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.59 (dd, J = 5.6, 2.4 Hz, 1H), 6.36 (s, 2H), 3.19 (s, 1H), 1.62 (s, 6H).
中間体AB
4-アミノ-N-tert-ブチル-ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000098
標題化合物を、中間体Aと同様に、4-アミノピリジン-2-カルボン酸および2-メチルプロパン-2-アミンから調製した。
LC-MS (方法E): Rt 0.48分; MS m/z 194.0 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.99 (s, 1H), 7.97 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.56 (dd, J = 5.6, 2.4 Hz, 1H), 6.32 (s, 2H), 1.37 (s, 9H).
中間体AC
4-アミノ-N-(1-シアノ-1-メチル-エチル)ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000099
DMF(271.52mL)中の4-アミノピリジン-2-カルボン酸(15g、108.6mmol)、TBTU(41.84g、130.32mmol)およびトリエチルアミン(37.84mL、271.5mmol)の混合物に、2-アミノ-2-メチル-プロパンニトリル塩酸塩(14.4g、119.46mmol)を添加し、混合物を室温で3日間撹拌した。反応混合物を濾過し、固形物をDMF(2×30mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空中で濃縮し、粗残留物をEtOAc(300mL)中に溶解し、飽和NaHCO溶液(2×300mL)で洗浄した。水性部分をEtOAc(30mL)で再抽出し、有機層を合わせ、ブライン(160mL×2)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。ヘプタン中の0~100%のEtOAcで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによる得られた固形物の精製により固形物を得て、それを氷冷TBME:ヘプタン(3:1混合物)で粉砕混合して、標題化合物を無色の結晶性固形物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.60 (s, 1H), 8.03 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.62 (dd, J = 5.6, 2.4 Hz, 1H), 6.40 (s, 2H), 1.70 (s, 6H).
LCMS (方法E) Rt 0.35分; MS m/z 205.0 = [M+H]+
中間体AD
4-アミノ-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2022541638000100
DMF(36.2mL)中の4-アミノピリジン-2-カルボン酸(1g、7.24mmol)を、TEA(3.68mL、26.43mmol)、1-(トリフルオロメチル)シクロプロパンアミン塩酸塩(1.29g、7.96mmol)、続いてTBTU(3.14g、9.77mmol)で処理し、室温で4日間撹拌した。得られた混合物を濾過し、固形物をDMF(2×30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、粗残留物をEtOAc(300mL)中に溶解し、飽和NaHCO溶液(2×300mL)で洗浄した。水性部分をEtOAc(30mL)で再抽出し、合わせた有機抽出物をブライン(2×160mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。水中10~100%のMeCNで溶出するC18逆相カラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を灰白色固形物として得た。
LC-MS (方法F): Rt 1.31分; MS m/z 246.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.13 (s, 1H), 8.02 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.61 (dd, J = 5.6, 2.4 Hz, 1H), 6.36 (s, 2H), 1.33 - 1.20 (m, 2H), 1.19 - 1.06 (m, 2H).
中間体B
2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)酢酸
Figure 2022541638000101
DCE(14.2mL)中の2-(1H-インダゾール-6-イル)酢酸(750mg、4.26mmol)および3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(1.17mL、12.77mmol)の溶液に、p-トルエンスルホン酸ピリジニウム(1.18g、4.68mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。追加の3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(1.17mL、12.77mmol)およびp-トルエンスルホン酸ピリジニウム(1.18g、4.68mmol)を添加し、更に8時間撹拌を続けた。得られた混合物をDCM(10mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機部分を分離し、NaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。粗混合物をTHF(10mL)に溶解し、1MのLiOH(10mL)で処理した。室温で1時間撹拌した後、1MのHCl(2.5mL)でpHをpH5に調整した。混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL)で抽出した。有機抽出物を、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮して、標題化合物を黄色の粘性油状物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 0.94分; MS m/z 261.1 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMF-d7) δ 12.28 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.69 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 8.3, 1.2 Hz, 1H), 5.80 (dd, J = 9.7, 2.5 Hz, 1H), 3.95 - 3.84 (m, 1H), 3.78 - 3.68 (m, 3H), 2.47 - 2.36 (m, 1H), 2.09 - 2.00 (m, 1H), 1.98 - 1.91 (m, 1H), 1.80 - 1.69 (m, 1H), 1.62 - 1.53 (m, 2H).
中間体B1
2-(1-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)酢酸と2-(2-テトラヒドロピラン-2-イルインダゾール-6-イル)酢酸との混合物
Figure 2022541638000102
DCE(35mL)中の2-(1H-インダゾール-6-イル)酢酸(1.2g、6.81mmol)および3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(1864uL、20.43mmol)の溶液に、p-トルエンスルホン酸ピリジニウム(1.88g、7.49mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物をDCM(80mL)で希釈し、水(80mL)およびブライン(80mL)で洗浄した。有機物をNaSO上で乾燥させて、真空中で濃縮した。粗混合物をTHF(35mL)に溶解し、2MのLiOH(3.4mL)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を1MのHClを使用してpH5に酸性化し、次いで、水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機物を分離し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮して、標題化合物を黄色の粘性油状物として得た。
LC-MS (方法E): Rt 0.94, 0.97分; MS m/z 261.00 = [M+H]+
中間体C
2-(3-ヨード-1H-インダゾール-6-イル)酢酸
Figure 2022541638000103
この化合物は、J.OrgChem.2018,83,2,930-938の手順に従って調製した。
LC-MS (方法E): Rt 0.94分; MS m/z 302.9 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.44 (s, 1H), 12.39 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.35 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.72 (s, 2H).
生物学的実施例
以下の実施例では、本発明の化合物を、我々の以前の出願の国際公開第2019/145726号の実施例79.2および79.3(それぞれ化合物AおよびBと表記される)と比較する。これらの化合物は、以下の通りである:
化合物A(国際公開第2019/145726号の実施例79.2):
Figure 2022541638000104
化合物B(国際公開第2019/145726号の実施例79.3)
Figure 2022541638000105
実施例14-組換え細胞におけるTMEM16A活性を検出するための自動全細胞パッチクランプアッセイ
細胞培養物および調製
ヒトTMEM16A(TMEM16Aabc変異体;Dr Luis Galietta,Insituto Giannina,Italy)を安定して発現するFisherラット甲状腺(FRT)細胞を、10%(v/v)のウシ胎児血清、ペニシリン-ストレプトマイシン(10,000U/mL/10000μg/mL)、G-418(750μg/mL)、L-グルタミン(2mM)および重炭酸ナトリウム溶液(7.5v/v%)を補充したCoon改変Hams F-12培地(Sigma)中で、T-75フラスコで培養した。約90%の培養密度で、デタチン(BMS Biotechnology)と0.25%(w/v)のトリプシン-EDTAとの2:1(v/v)混合物を用いて分離することにより、実験用に細胞を採取した。細胞を、CHO-S-SFM II(Sigma)、25mM HEPES(Sigma)、および大豆トリプシン阻害剤(Sigma)からなる培地で3.5~4.5×10個の細胞/mLの密度に希釈した。
全細胞パッチクランプ記録
FRT-TMEM16A細胞を、自動プラナーパッチクランプシステム(Qpatch、Sophion)を使用して全細胞パッチクランプさせた。簡単に言うと、細胞とプラナー記録アレイとの間に高抵抗(GOhm)シールが確立されたら、吸引インパルスを使用してパッチが破裂され、パッチクランプ技法の全細胞記録構成を確立する。アッセイは以下の溶液(全ての試薬はSigma)を使用した:
細胞内溶液(mM):IN-メチル-D-グルカミン 130、CaCl 18.2、MgCl 1、HEPES 10、EGTA 10、BAPTA 20、Mg-ATP 2、pH7.25、スクロースを用いて325mOsm。
細胞外溶液(mM):N-メチル-D-グルカミン 130、CaCl 2、MgCl 1、HEPES 10、pH7.3、スクロースを用いて320mOsm。
細胞内溶液は、最大のTMEM16A媒介電流(カルシウムイオンについてはEC20)を約20%活性化するために必要なレベルで細胞内カルシウムを緩衝する。細胞を、-70mVの保持電位で電圧クランプし、複合電圧工程(+70mVまで)/ランプ(-90mv~+90mV)を0.05Hzで印加した。一定期間の電流安定化の後に、100%(v/v)DMSO中に溶解して、その後細胞外溶液中に希釈した試験化合物を適用して、累積濃度反応曲線を生成した。各濃度の試験化合物を、次の濃度のものを添加する前に、5分間インキュベートした。最終濃度のものを試験した後に、最大濃度の既知の活性な正のモジュレーターまたはTMEM16A阻害剤のいずれか、CaCCinhA01(Del La Fuenteら、2008)の最大濃度を添加して、アッセイの上限および下限を規定した。
化合物添加時の電流の増加を測定し、これをベースラインのTMEM16A電流レベルの増加率として表すことによって、化合物の活性を定量化した。電流の増加率は、各濃度について決定し、その最大効果の50%を与える濃度(EC50)および最大効率(ベースラインからの増加率)を提供するQpatchソフトウェアまたはGraphpad Prism v6.05のいずれかを使用して、データを濃度の関数としてプロットした。
結果を算出する方法は、図1に図示されており、図1は、Qpatch TMEM16Aアッセイからの例示的なトレースを示している。図1では、IBLは、ベースライン電流に等しく、I[#1]は、試験化合物の濃度1のインキュベーション期間中のピーク電流に等しいなどである。
+70mVでのピークTMEM16A電流を、アッセイ期間にわたって時間の関数としてプロットした。ベースライン電流(IBL)は、一定期間の安定化の後に測定した。各化合物の添加での電流の増加を、インキュベーション期間中のピーク電流を採取し、前の記録期間からの電流を差し引いて、次いで、これをベースライン電流に対する割合(増強率)として表すことによって決定した。図1では、試験化合物の濃度1については、これは下記のようになる:
(I[#1]-IBL/IBL)×100
試験した各追加の濃度について、前のインキュベーション期間からの電流を差し引いて、ベースライン値に正規化することによって電流の増加を決定し、図1では、試験濃度2については、下記のようになる:
(I[#2]-I[#1]/IBL)×100
各試験濃度についての値を、濃度の累積関数としてプロットし、例えば、試験濃度2については、これは、濃度1+濃度2の期間中に測定されたピーク変化の合計になる。
実施例の化合物について得られた結果を表3に示し、この表から、本発明の化合物がTMEM16Aの電流レベルを顕著に増加させることができることが分かる。
Figure 2022541638000106
表3に提示された結果は、本発明の化合物が、化合物Aのものと同様で、化合物Bのものよりも良好な優れたEC50値を有することを実証している。
化合物B(より強力なコンパレータ化合物)と比較すると、本発明の化合物の多くが、例えば、3.3mMの濃度で示されるように、TMEM16Aの大幅に改善された最大増強作用を有する。
化合物1、1.1、13、13.1および13.2はインドールであり、したがって、化合物Bと比較され得る。化合物1、2.2、13.1および13.2は、化合物Bよりも低いEC50値を有し、化合物1.1、13.1および13.2は、TMEM16Aの改善された最大増強作用を有することが分かる。
残りの実施例の化合物はインダゾールであり、したがって化合物Aと比較され得る。実施例のインダゾール化合物の全ては、化合物Aよりも大幅に低いEC50を有し、また特に370mMの濃度で、同様もしくは改善されたTMEM16Aの最大増強作用を有する。
実施例15-物理化学的アッセイ
LogD(pH7.4フラスコ振盪法)
全ての化合物を、それぞれが最初に5mモルでDMSO中に溶解された4つの試験化合物の混合物を含有する『カセット』において試験した。リン酸バッファー(1M)を脱イオン水で20mMに希釈し、リン酸または水酸化ナトリウムを用いてpH7.4に調整した。1-オクタノールおよびリン酸バッファー(20mM)を、タンブリングによって一晩飽和させた。分液漏斗を使用して、2つの相を分離させた。5mMの化合物の5μLのカセットを、96ウェルプレート中のオクタノール飽和バッファー495μLおよびバッファー飽和オクタノール495μLに添加した(最高濃度50μM)。プレートを1時間振盪させて、25℃で5分間遠心分離した。各相の200μLを、別のプレートに移した。交差汚染を回避するために、オクタノール層を最初にサンプリングした。5μLの溶液を、495μLのクエンチ溶液に移した(最大濃度0.5μM)。加えて、40μLのバッファーを、360μLのクエンチ溶液に添加した(最大濃度5μM)。試料を、LC-MS/MSによって分析した。各化合物についての較正曲線に対して、また対照化合物のスルピリド、ジクロフェナク、クロロプロマジンおよびタモキシフェンを参照して評価行った。
*クエンチ溶液は、0.1%のギ酸およびイミプラミン/ラベタロール、200nMを含有するアセトニトリル:アセトニトリル:水の1:3:1(v/v/v)混合物であった。
LogDアッセイの結果を、表4に示す。5以下のpH7.4でのmLogD値を有する化合物は、一般に、薬学的製剤に十分に可溶性であり、mLogD値が4.2以下であることが好ましい。実施例の化合物の全ては、この範囲内に入る。
Figure 2022541638000107
Figure 2022541638000108
実施例16-ミクロソーム安定性
ミクロソーム(ヒト)を、Bioreclamationから得た。
全ての試験化合物および参照対照化合物(ラロキシフェン、ジクロフェナク、テルフェナジン、プロプラノロール、デキストロメトルファンおよびメトプロロール)を溶解して、100μMストックを作成した(最終濃度;91.5%アセトニトリル:85%DMSO)。インキュベーションにおける最終試験化合物濃度は、1μM(<0.1%DMSO)であった。
アッセイバッファーを、混合して37℃でpH7.42溶液を形成することにより、リン酸カリウム溶液1および2から調製する。溶液1:1Lの脱イオン水中に溶解した17.4gのリン酸二カリウム無水物(KHPO、0.1M)。溶液2:1Lの脱イオン水中に溶解した13.6gのリン酸二水素カリウム無水物(KHPO、0.1M)。2mMの塩化マグネシウムでpH7.4に調整。NADPH(10mM)を脱イオン水中で調製する。
ミクロソーム(全ての種)を-80℃で取り出し、37℃で解凍した。ミクロソームをアッセイバッファーで希釈し、0.5mg/mLの最終タンパク質濃度および1mMのNADPHを達成した。
以下の手順を、96ウェルフォーマットのPerkin Elmer Janusロボットプラットフォームで完了した:ミクロソームインキュベーションプレートを、300rpmのヒーターシェーカーに移し、溶液を37℃に10分間予熱に加熱した。0分と45分には補因子対照がなく、一通りの各試験化合物がアッセイ毎に含まれた。ミクロソームを、アッセイ全体を通して300rpmに設定したシェーカー上で37℃でインキュベートした。各時点(0、5、15、30、45分)で、50μLの試料を96-ウェルプレートから取り出し、200μLのクエンチ溶液(0.1%のギ酸およびイミプラミン/ラベタロール、200nMを含有するアセトニトリル)に添加した。試料を、Janusロボットを使用して水で1:1に希釈し、LC-MS/MSによって分析した。得られた結果を、各試験試料に対して作製した標準較正曲線によって定量化し、参照対照化合物の分析によって制御された結果を定量化した。
ミクロソームクリアランスデータを表5に示す。
Figure 2022541638000109
Figure 2022541638000110
必須ではないが、経口投与を意図される化合物は、低いミクロソームクリアランス速度を有することが好ましい。ミクロソーム安定性アッセイにおけるそのような化合物のためのClintの目標値は、30μL/分/mg未満、好ましくは20μL/分/mg未満および特に好ましくは10μL/分/mg未満である。
この範囲のクリアランス速度を有する化合物が、経口投与に特に好適であり、なぜなら、それらが、より高い全身曝露につながる初回通過クリアランスにつながる代謝および所与の薬理学的効果のためのより低い用量ももたらす経口バイオアベイラビリティの増加に対するより低い傾向を有するためである。
必須ではないが、吸入によって投与される化合物は、高いクリアランス速度を有することが好ましい。ミクロソーム安定性アッセイにおけるそのような化合物のためのClintの目標値は、35μL/分/mg超、好ましくは40μL/分/mg超および特に好ましくは50μL/分/mg超である。
体循環への吸収後の低いインビボ半減期に相当する高いミクロソームクリアランス速度は、肺に直接投与された化合物が、体内の他の場所でTMEM16Aと相互作用する可能性が低くなり、したがって、潜在的な副作用が最小限に抑えられることを確実にする。
参考文献
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Claims (29)

  1. その全ての互変異性形態、全てのエナンチオマー、同位体バリアント、ならびに塩および溶媒和物を含む、一般式(I)の化合物:
    Figure 2022541638000111
    (式中、
    は、H、エチニル、CN、メチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、ジクロロフルオロメチルおよびヒドロキシメチルから選択され、
    は、メチルおよびCHOHから選択され、
    は、Hおよびメチルから選択され、あるいは
    およびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、R基に加えて、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、ハロおよびOHから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい3員~10員の炭素環式環系または酸素含有複素環式環系を形成し、あるいは
    、RおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって組み合わさり、OH、ハロ、C1~4アルキルおよびC1~4ハロアルキルから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい5員~8員の架橋炭素環式環系または複素環式環系を形成し、
    は、Hまたはハロであり、
    は、H、ハロ、CNならびにハロおよびOHから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよいC1~4アルキルから選択され、
    は、CRまたはNであり、
    は、H、ハロ、CNならびにハロおよびOHから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよいC1~4アルキルから選択され、
    は、CRまたはNであり、
    は、H、ハロ、CN;ハロおよびOHから選択される1つもしくは複数の置換基で置換されていてもよい3員~7員の炭素環式環系もしくは複素環式環系;またはハロ、OHならびにハロおよびOHから選択される1つもしくは複数の置換基で置換されていてもよい3員~7員の炭素環式環系もしくは複素環式環系から選択される1つもしくは複数の置換基で置換されていてもよいC1~4アルキルであり、
    は、CRまたはNであり、
    は、H、ハロ、CNならびにハロおよびOHから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよいC1~4アルキルから選択される)。
  2. が、H、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、エチニルまたはCNである、請求項1に記載の化合物。
  3. がメチルであり、Rがメチルである、請求項1に記載の化合物。
  4. が、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、エチニルまたはCNである、請求項3に記載の化合物。
  5. およびRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、請求項1に定義されている、置換されていてもよい3員~10員の炭素環式環系または酸素含有複素環式環形を形成する、請求項1または請求項2に記載の化合物。
  6. およびRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、非置換(R基を除く)またはR基に加えてメチルおよびフルオロから選択される1つまたは2つの置換基で置換されている3員~10員の炭素環式環系または酸素含有複素環式環系を形成する、請求項5に記載の化合物。
  7. 、RおよびRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって組み合わさり、5員~8員の架橋炭素環式環系または複素環式環系を形成する、請求項1に記載の化合物。
  8. がHである、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. が、H、フルオロまたはクロロであり;かつ/あるいは
    がCRであり、Rが、Hまたはハロであり;かつ/あるいは
    が、CRであり、Rが、H;OHで置換されていてもよいC1~3アルキル;OHで置換されていてもよいC1~3ハロアルキル;3員~6員の炭素環式環系もしくは複素環式環系で置換されているメチル;または3員~6員の炭素環式環系もしくは複素環式環系であり;かつ/あるいは
    がNである、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 一般式(Ia)の化合物:
    Figure 2022541638000112
    (式中、X、R、R、R、R、R、RおよびRは、請求項1で定義された通りである);または
    一般式(Ib)の化合物:
    Figure 2022541638000113
    (式中、R、R、R、R、R、RおよびRは、請求項1で定義された通りである);または
    一般式(Ic)の化合物:
    Figure 2022541638000114
    (式中、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、請求項1で定義された通りである)
    である、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 、RおよびRのうちの少なくとも1つがHである、請求項10に記載の化合物。
  12. がハロであり、RがHであるか;または
    がハロであり、RがHであるか;または
    がハロであり、RおよびRの両方がHであるか;または
    がハロであり、RおよびRの両方がHであるか;または
    がH以外であり、RおよびRの両方がHである、
    請求項11に記載の化合物。
  13. N-(1,1-ジメチルプロパ-2-イニル)-4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物1);
    4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物1.1)
    N-tert-ブチル-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物2);
    N-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物2.1);
    N-(1,1-ジメチルプロパ-2-イニル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物3);
    N-(1-エチニルシクロペンチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物4);
    4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)ピリジン-2-カルボキサミド(化合物4.1);
    4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物4.2);
    N-(3,3-ジフルオロ-1-メチル-シクロブチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物4.3);
    N-(2,2-ジフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物5);
    4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロブチル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物5.1);
    N-(3-フルオロ-3-メチル-シクロブチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物5.2);
    N-(2,2-ジフルオロシクロペンチル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物5.3);
    N-(4-シアノテトラヒドロピラン-4-イル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物5.4);
    N-tert-ブチル-4-[[2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物6);
    4-[[2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物6.1);
    N-(2,2-ジフルオロシクロペンチル)-4-[[2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物6.2);
    4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物6.3);
    4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(1-エチニルシクロペンチル)ピリジン-2-カルボキサミド(化合物6.4);
    N-tert-ブチル-4-[[2-(4-フルオロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物7);
    N-tert-ブチル-4-[[2-(5-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物7.1);
    N-tert-ブチル-4-[[2-(4-クロロ-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物7.2);
    N-tert-ブチル-4-[[2-[3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物8);
    N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]-4-[[2-[3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物8.1);
    N-tert-ブチル-4-[[2-(3-イソプロピル-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物9);
    4-[[2-(3-テトラヒドロフラン-2-イル-1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物9.1);
    4-[[2-[3-(モルホリノメチル)-1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]-N-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)ピリジン-2-カルボキサミド(化合物10);
    4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(3-メチルオキセタン-3-イル)ピリジン-2-カルボキサミド(化合物11);
    4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)ピリジン-2-カルボキサミド(化合物11.1);
    4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[4-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物11.2);
    4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-[3-(トリフルオロメチル)オキセタン-3-イル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物11.3);
    N-[1-(ジフルオロメチル)シクロプロピル]-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物11.4);
    N-(3-フルオロ-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル)-4-[[2-(1H-インダゾール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物11.5);
    4-[[2-[3-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-1H-インダゾール-6-イル]アセチル]アミノ]-N-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物12);
    4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]-N-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチル)ピリジン-2-カルボキサミド;(化合物13);
    N-(3,3-ジフルオロ-1-メチル-シクロブチル)-4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物13.1);
    N-(4-シアノテトラヒドロピラン-4-イル)-4-[[2-(1H-インドール-6-イル)アセチル]アミノ]ピリジン-2-カルボキサミド(化合物13.2)
    から選択される、請求項1に記載の化合物ならびに上記のものの塩および溶媒和物。
  14. 医薬における使用のための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物。
  15. TMEM16Aの調節によって影響を受ける疾患および状態の治療または予防における使用のための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物。
  16. TMEM16Aの調節によって影響を受ける疾患および状態の治療または予防のための医薬の製造における、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  17. TMEM16Aの調節によって影響を受ける疾患および状態の治療または予防のための方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
  18. TMEM16Aの調節によって影響を受ける疾患および状態が、呼吸器疾患および状態、ドライマウス(口腔乾燥症)、腸過剰運動、胆汁うっ滞ならびに眼症状から選択される、請求項14から17のいずれか一項に記載の使用のための化合物、使用または方法。
  19. 呼吸器疾患および状態が、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、肺気腫、非嚢胞性線維症性気管支拡張症を含む気管支拡張症、喘息および原発性線毛機能不全症から選択され、かつ/または
    ドライマウス(口腔乾燥症)が、シェーグレン症候群、放射線治療、もしくは口腔乾燥を引き起こす薬物に起因し、かつ/または
    腸過剰運動が、胃消化不良、胃不全麻痺、慢性便秘、もしくは過敏性腸症候群と関連し、かつ/または
    眼疾患が、ドライアイ疾患である、
    請求項18に記載の使用のための化合物、使用または方法。
  20. 請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容される添加物とを含む、薬学的組成物。
  21. TMEM16Aの調節によって影響を受ける疾患または状態の治療における同時、逐次的または別個の使用のための組み合わせ製剤としての、呼吸器状態の治療または予防に有用な追加の活性剤を更に含む、請求項20に記載の薬学的組成物。
  22. 請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物と、TMEM16Aの調節によって影響を受ける疾患または状態の治療における同時、逐次的または別個の使用のための組み合わせ製剤としての、呼吸器状態の治療または予防に有用な追加の活性剤とを含む、製品。
  23. 追加の活性剤が、
    メタプロテレノール、イソプロテレノール、イソプレナリン、アルブテロール、サルブタモール、ホルモテロール、サルメテロール、インダカテロール、テルブタリン、オルシプレナリン、メシル酸ビトルテロール、ピルブテロール、オロダテロール、ビランテロールおよびアベジテロールなどのβ2アドレナリン受容体アゴニスト;
    抗ヒスタミン薬、例えば、ロラタジン、セチリジン、デスロラタジン、レボセチリジン、フェキソフェナジン、アステミゾール、アゼラスチン、およびクロルフェニラミンなどのヒスタミンH受容体アンタゴニスト、またはH受容体アンタゴニスト;
    ドルナーゼアルファ;
    プレドニゾン、プレドニゾロン、フルニソリド、トリアムシノロンアセトニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、プロピオン酸フルチカゾン、フロ酸モメタゾン、およびフロ酸フルチカゾンなどのコルチコステロイド;
    モンテルカストおよびザフィルルカストなどのロイコトリエンアンタゴニスト;
    抗コリン作動性化合物、特に、イプラトロピウム、チオトロピウム、グリコピロレート、アクリジニウムおよびウメクリジニウムなどのムスカリン拮抗薬;
    CFTR修復療法(例えば、CFTR増強剤、補正剤または増幅剤)、例えば、アイバカフトール、QBW251、バマカフトール(VX659)、エレクサカフトール(VX445)、VX561/CPT-656、VX152、VX440、GLP2737、GLP2222、GLP2451、PTI438、PTI801、PTI808、FDL-169およびFDL-176ならびにルマカフトールおよびテザカフトールなどのCFTR補正剤、またはそれらの組み合わせ(例えば、アイバカフトール、テザカフトールおよびエレクサカフトールの組み合わせ);
    ENaCモジュレーター、特にアミロライド、VX-371、AZD5634、QBW276、SPX-101、BI443651、BI1265162およびETD001などのENaC阻害剤、ならびに
    2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド) エチル]-6-(4-{ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}ピペリジン-1-カルボニル)-1,3-ジエチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム;
    2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)メチル]-6-{[2-(4-{ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}ピペリジン-1-イル)エチル]カルバモイル}-1,3-ジエチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム;
    2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)メチル]-5-[4-({ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}メチル)ピペリジン-1-カルボニル]-1,3-ジエチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム;
    2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)メチル]-6-[(3R)-3-{ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}ピロリジン-1-カルボニル]-1,3-ジエチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム;
    2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)メチル]-6-[(3S)-3-{ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}ピロリジン-1-カルボニル]-1,3-ジエチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム;
    2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)メチル]-1,3-ジエチル-6-{[(1r,4r)-4-{ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}シクロヘキシル]カルバモイル}-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム;
    2-[({3-アミノ-5H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2-イル}ホルムアミド)メチル]-1,3-ジエチル-6-{[(1s,4s)-4-{ビス[(2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル]アミノ}シクロヘキシル]カルバモイル}-1H-1,3-ベンゾジアゾール-3-イウム
    から選択されるカチオン;
    および好適なアニオン、例えば、ハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩またはp-トルエンスルホン酸塩
    を有する化合物;
    抗生物質;
    リバビリンなどの抗ウイルス剤およびザナミビルなどのノイラミニダーゼ阻害剤;
    PUR1900などの抗真菌剤;
    高張生理食塩水およびマンニトール(Bronchitol(登録商標))などの気道水分供給剤(オスモライト);ならびに
    N-アセチルシステインなどの粘液溶解薬
    から選択される、請求項21に記載の薬学的組成物または請求項22に記載の製品。
  24. 請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物の調製のための方法であって、
    A.一般式(II)の化合物:
    Figure 2022541638000115
    (式中、R、R、RおよびRは、一般式(I)について定義された通りである)
    を一般式(III)の化合物:
    Figure 2022541638000116
    (式中、R、X、XおよびXは、請求項1で定義された通りである)
    と反応させること、または
    B.一般式(Iz)の保護された化合物:
    Figure 2022541638000117
    (式中、R、R、R、R、R、X、XおよびXは、請求項1で定義された通りであり、R15は、アミン保護基である)
    を脱保護すること、または
    C.一般式(IV)の化合物:
    Figure 2022541638000118
    (式中、R、R、およびRは、請求項1で定義された通りである)
    を一般式(XII)の化合物:
    Figure 2022541638000119
    (式中、R、R、X、XおよびXは、請求項1で定義された通りである)
    と反応させること、または
    D.Rがアルキルまたはヘテロシクリルである一般式(Ib)の化合物の場合:
    一般式(XXVaz)の化合物:
    Figure 2022541638000120
    (式中、R、R、R、R、R、およびRは、請求項1で定義された通りであり、R15は、一般式(Ib)について定義された通りであり、R21は、ハロである)
    を塩基性条件下、例えば、酢酸パラジウムなどのパラジウム触媒の存在下で、適切なジオキサボロランと反応させた後、パラジウム触媒上での触媒水素化を行うことを含む、方法。
  25. 請求項24で定義された一般式(II)の化合物またはその塩。
  26. 請求項24で定義された一般式(III)の化合物またはその塩。
  27. 請求項24で定義された一般式(Iz)の化合物またはその塩。
  28. 請求項24で定義された一般式(XII)の化合物またはその塩。
  29. 請求項24で定義された一般式(XXVaz)の化合物またはその塩。
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