ここに提供される実施形態1は、以下の式(I)の構造を有する化合物又はその塩である。
式中、
Lが、-C(=O)-、-S(=O)
2-、-NR
3S(=O)
2-、-NR
3C(=O)-、および-OC(=O)-から選択され、
Wが、-NH-および-O-から選択され、
R
1が、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択され、それらのいずれもが1、2、もしくは3個のR
5基で任意に置換されていてもよく、
R
2が、アリールおよびヘテロアリールから選択され、1、2、もしくは3個のR
4基で任意に置換されていてもよく、
R
3がHであるか、またはアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択され、それらのいずれもが1、2、もしくは3個のR
5基で任意に置換されていてもよく、あるいは、R
3が、R
1および介在するNと結合してヘテロシクロアルキルを形成し、それは、1、2、または3個のR
5基で任意に置換されていてもよく、
R
4の少なくとも1つがヒドロキシであり、他は1つ以上の他の任意の置換基であってよく、
各R
5が独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アリール)アリール、(ヘテロアリール)アリール、(アリール)ヘテロアリール、および(ヘテロアリール)ヘテロアリールから選択され、1、2、または3個のR
6基で任意に置換されていてもよく、
各R
6が独立して、アルコキシ、アルキル、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、およびヒドロキシから選択される。
本明細書に開示される特定の化合物は、有用なDes1阻害活性を有し、Des1が活性作用を果たす疾患もしくは状態の治療または予防に使用され得る。したがって、広い態様では、特定の実施形態は、薬学的に許容される担体と共に、本明細書に開示される1つ以上の化合物を含む薬学的組成物、かつ化合物および組成物を製造ならびに使用する方法も提供する。特定の実施形態は、Des1を阻害するための方法を提供する。他の実施形態は、Des1媒介性障害の治療を必要とする患者においてそれを治療する方法であって、本発明による治療有効量の化合物または組成物を患者に投与することを含む方法を提供する。Des1の阻害により改善される疾患または状態の治療のための医薬の製造において使用するために本明細書に開示される特定の化合物の使用も提供される。
特定の実施形態では、Lは、-C(=O)-である。
特定の実施形態では、Lは、-S(=O)2-、-NR3S(=O)2-から選択される。
特定の実施形態では、Lは、-S(=O)2-である。
特定の実施形態では、Lは、-NR3S(=O)2-である。
特定の実施形態では、Lは、-NR3C(=O)-および-OC(=O)-から選択される。
特定の実施形態では、Lは、-NR3C(=O)-である。
特定の実施形態では、Lは、-OC(=O)-である。
特定の実施形態では、Wは、-NH-である。
特定の実施形態では、Wは、-O-である。
特定の実施形態では、R2は、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、およびピラジニルから選択され、1または2個のR4基で任意に置換される。
特定の実施形態では、R2は、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、およびピラジニルから選択され、1または2個のR4基で置換される。
特定の実施形態では、R2は、フェニルおよびピリジン-2-イルから選択され、1または2個のR4基で置換される。
特定の実施形態では、R2は、フェニルおよびピリジン-2-イルから選択され、1または2個のR4基で任意に置換される。
特定の実施形態では、R3は、R1および介在するNと結合してヘテロシクロアルキルを形成し、これは、1、2、または3個のR5基で任意に置換される。
特定の実施形態では、R3は、R1および介在するNと結合して6員ヘテロシクロアルキルを形成し、これは、1または2個のR5基で任意に置換される。
特定の実施形態では、R3は、R1および介在するNと結合して、R5基で置換されたピペリジンまたはピペラジン環を形成する。
特定の実施形態では、R3は、R1および介在するNと結合して7員ヘテロシクロアルキルを形成し、これは、1または2個のR5基で任意に置換される。
特定の実施形態では、R3は、R1および介在するNと結合して、R5基で置換されたアゼパンまたはジアゼパン環を形成する。
特定の実施形態では、R5は、アルキルおよびヘテロアルキルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される。
特定の実施形態では、R5は、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、およびピラジニルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される。
特定の実施形態では、R5は、フェニルおよびピリジニルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される。
特定の実施形態では、R5は、1または2個のR6基で任意に置換されたフェニルである。
特定の実施形態では、R5は、1または2個のR6基で任意に置換されたピリジニルである。
特定の実施形態では、R5は、(アリール)アルキルおよび(ヘテロアリール)アルキルから選択され、これらのうちのいずれもが1または2個のR6基で任意に置換される。
特定の実施形態では、R5は、(アリール)メチルおよび(ヘテロアリール)メチルから選択され、これらのうちのいずれもが1または2個のR6基で任意に置換される。
特定の実施形態では、R5は、(フェニル)メチルであり、1または2個のR6基で任意に置換される。
特定の実施形態では、R5は、2-フルオロフェニル、4-フルオロフェニル、2,4-ジフルオロフェニル、4-(トリフルオロメチル)フェニル、4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル、5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル、5-フルオロピリジン-2-イル、および3,5-ジフルオロピリジン-2-イルから選択される。
特定の実施形態では、R5は、2-フルオロフェニル、4-フルオロフェニル、2,4-ジフルオロフェニル、および4-(トリフルオロメチル)フェニルから選択される。
特定の実施形態では、R5は、4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル、5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル、5-フルオロピリジン-2-イル、および3,5-ジフルオロピリジン-2-イルから選択される。
特定の実施形態では、R5は、4-フルオロフェニル、4-(トリフルオロメチル)フェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2,4-ジクロロフェニル、5-フルオロピリジン-2-イル、および5-(トリフルオロ)ピリジン-2-イルから選択される。
特定の実施形態では、各R6は独立して、ハロ、ハロアルキル、およびシアノから選択される。
特定の実施形態では、各R6は独立して、ハロおよびハロアルキルから選択される。
特定の実施形態では、各R6は独立して、フルオロ、クロロ、およびトリフルオロメチルから選択される。
特定の実施形態では、各R6は独立して、フルオロおよびクロロから選択される。
特定の実施形態では、各R6は独立して、フルオロおよびトリフルオロメチルから選択される。
本開示は、さらなる実施形態を提供する:
実施形態2:式中、
各R4が独立して、アルキル、アルコキシ、シアノ、ハロ、およびヒドロキシから選択され、
少なくとも1個のR4が、ヒドロキシである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態3:式中、
各R4が独立して、シアノ、ハロ、およびヒドロキシから選択され、
少なくとも1個のR4が、ヒドロキシである、実施形態2に記載の化合物。
実施形態4:式中、各R4がヒドロキシである、実施形態3に記載の化合物。
実施形態5:式中、R2が、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、およびピラジニルから選択され、1、2、または3個のR4基で任意に置換される、実施形態1~4のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態6:式中、R2が、フェニル、ピリジン-2-イル、ピリダジン-3-イル、ピリミジン-2-イル、およびピラジン-2-イルから選択され、1、2、または3個のR4基で任意に置換される、実施形態5に記載の化合物。
実施形態7:式中、R2が、フェニル、ピリジン-2-イル、ピリダジン-3-イル、およびピリミジン-2-イルから選択され、1、2、または3個のR4基で任意に置換される、実施形態5に記載の化合物。
実施形態8:式中、R2が、フェニルおよびピリジン-2-イルから選択され、1、2、または3個のR4基で任意に置換される、実施形態7に記載の化合物。
実施形態9:式中、R2が、ピリジン-2-イルであり、1、2、または3個のR4基で置換される、実施形態8に記載の化合物。
実施形態10:式中、
R2が、1、2、または3個のR4基で置換され、
少なくとも1個のR4が、ヒドロキシである、実施形態1~9のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態11:式中、
R2が、1または2個のR4基で置換され、
少なくとも1個のR4が、ヒドロキシである、実施形態10に記載の化合物。
実施形態12:式中、R2が、1個のヒドロキシ基で置換される、実施形態11に記載の化合物。
実施形態13:式中、R2が、Wの結合点からパラ位にあるR4基で置換される、実施形態10~12のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態14:式中、R2が、Wの結合点からパラ位にあるヒドロキシで置換される、実施形態13に記載の化合物。
実施形態15:式中、R2が、4-ヒドロキシフェニルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態16:式中、R2が、5-ヒドロキシピリジン-2-イルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態17:式中、R2が、5-ヒドロキシピリミジン-2-イルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態18:式中、R2が、5-ヒドロキシピラジン-2-イルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態19:式中、R2が、6-ヒドロキシピリダジン-3-イルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態20:式中、Wが、-NH-である、実施形態1~19のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態21:式中、Wが、-O-である、実施形態1~19のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態22:式中、Lが、-C(=O)-、-S(=O)2-、および-OC(=O)-から選択される、実施形態20および21のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態23:式中、Lが、-C(=O)-である、実施形態22に記載の化合物。
実施形態24:式中、Lが、-S(=O)2-である、実施形態22に記載の化合物。
実施形態25:式中、Lが、-OC(=O)-である、実施形態22に記載の化合物。
実施形態26:式中、Lが、-NR3S(=O)2-および-NR3C(=O)-から選択される、実施形態20および21のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態27:式中、Lが、-NR3S(=O)2-である、実施形態26に記載の化合物。
実施形態28:式中、Lが、-NR3C(=O)-である、実施形態26に記載の化合物。
実施形態29:式中、L-Wが、-NR3C(=O)NH-である、実施形態1~19のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態30:式中、L-Wが、-NR3C(=O)O-である、実施形態1~19のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態31:式中、L-Wが、-NR3S(=O)2NH-である、実施形態1~19のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態32:式中、L-Wが、-OC(=O)NH-である、実施形態1~19のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態33:式中、L-Wが、-S(=O)2NH-である、実施形態1~19のいずれか1つに記載の化合物。
また、本明細書では、構造式IIを有し、
式中、
Wが、-NH-および-O-から選択され、
XおよびYが独立して、CHおよびNから選択され、
R
5が、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アリール)アリール、(ヘテロアリール)アリール、(アリール)ヘテロアリール、および(ヘテロアリール)ヘテロアリールから選択され、1、2、または3個のR
6基で任意に置換され、
各R
6が独立して、アルコキシ、アルキル、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、およびヒドロキシから選択され、
nが、1および2から選択される、実施形態34の実施形態1の化合物またはその塩が提供される。
式IIの化合物の特定の実施形態では、Xは、Nである。
式IIの化合物の特定の実施形態では、Xは、CHである。
式IIの化合物の特定の実施形態では、nは、1である。
式IIの化合物の特定の実施形態では、nは、2である。
また、本明細書では、構造式IIIを有し、
式中、
XおよびYが独立して、CHおよびNから選択され、
R
5が、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アリール)アリール、(ヘテロアリール)アリール、(アリール)ヘテロアリール、および(ヘテロアリール)ヘテロアリールから選択され、1、2、または3個のR
6基で任意に置換され、
各R
6が独立して、アルコキシ、アルキル、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、およびヒドロキシから選択され、
nが、1および2から選択される、実施形態35の実施形態1の化合物またはその塩が提供される。
実施形態36:式中、Nが1である、実施形態34および35のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態37:式中、Nが2である、実施形態34および35のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態38:式中、YがCHである、実施形態34~37のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態39:式中、YがNである、実施形態34~37のいずれか1つに記載の化合物。
また、本明細書では、構造式IVを有し、
Xが、CHおよびNから選択され、
R
1が、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択され、それらのいずれもが1、2、または3個のR
5基で任意に置換されるか、または
R
3がHであるか、またはアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択され、それらのいずれもが1、2、もしくは3個のR
5基で任意に置換されるか、あるいはR
3が、R
1および介在するNと結合してヘテロシクロアルキルを形成し、これは、1、2、または3個のR
5基で任意に置換され、
各R
5が独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、(アリール)アルキル、および(ヘテロアリール)アルキルから選択され、1、2、または3個のR
6基で任意に置換され、
各R
6が独立して、アルコキシ、アルキル、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、およびヒドロキシから選択される、実施形態40の実施形態1の化合物が提供される。
また、本明細書では、構造式Vを有し、
Xが、CHおよびNから選択され、
R
3がHであるか、またはアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択され、それらのいずれもが1、2、もしくは3個のR
5基で任意に置換されるか、あるいはR
3が、R
1および介在するNと結合してヘテロシクロアルキルを形成し、これは、1、2、または3個のR
5基で任意に置換され、
各R
5が独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、(アリール)アルキル、および(ヘテロアリール)アルキルから選択され、1、2、または3個のR
6基で任意に置換され、
各R
6が独立して、アルコキシ、アルキル、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、およびヒドロキシから選択される、実施形態41の実施形態1の化合物が提供される。
実施形態42:Xが、CHである、実施形態34~41のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態43:XがNである、実施形態34~41のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態44:式中、R3が、Hである、実施形態26~31および41のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態45:式中、R3が、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから選択され、それらのいずれもが1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態26~31および41のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態46:式中、R3が、R1および介在するNと結合してヘテロシクロアルキルを形成し、これは、1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態26~31および41のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態47:式中、R3が、R1および介在するNと結合して6員ヘテロシクロアルキルを形成し、これは、1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態46に記載の化合物。
実施形態48:式中、R3が、R1および介在するNと結合してピペリジンまたはピペラジン環を形成し、これは、1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態47に記載の化合物。
実施形態49:式中、R3が、R1および介在するNと結合して7員ヘテロシクロアルキルを形成し、これは、1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態46に記載の化合物。
実施形態50:式中、R3が、R1および介在するNと結合してアゼパンまたはジアゼパン環を形成し、これは、1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態49に記載の化合物。
実施形態51:式中、R3、R1、および介在するNの結合により形成されるヘテロシクロアルキルが、1または2個のR5基で任意に置換される、実施形態46~50のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態52:式中、R3、R1、および介在するNの結合により形成されるヘテロシクロアルキルが、1または2個のR5基で置換される、実施形態51に記載の化合物。
実施形態53:式中、R3、R1、および介在するNの結合により形成されるヘテロシクロアルキルが、1R5基で任意に置換される、実施形態51に記載の化合物。
実施形態54:R3、R1、および介在するNの結合により形成されるヘテロシクロアルキルが、1個のR5基で置換される、実施形態53に記載の化合物。
実施形態55:式中、R3、R1、および介在するNの結合により形成されるヘテロシクロアルキルが、非置換である、実施形態53に記載の化合物。
実施形態56:式中、R1が、C1-16アルキル、C3-7シクロアルキル、3~7員単環式ヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、および5~10員ヘテロアリールから選択され、それらのいずれもが1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態1~45のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態57:式中、R1が、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、オキセパニル、ピロリジニル、ピペリジニル、およびアゼパニルから選択され、これらのうちのいずれもが1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態56に記載の化合物。
実施形態58:式中、R1が、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、およびピペリジニルから選択され、これらのいずれもが1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態57に記載の化合物。
実施形態59:式中、R1が、フェニル、ナフタレニル、キノリニル、イソキノリニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピリミジニル、およびピラジニルから選択され、これらのいずれもが1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態56に記載の化合物。
実施形態60:式中、R1が、フェニルおよびピリジンから選択され、これらのうちのいずれもが1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態59に記載の化合物。
実施形態61:式中、R1が、C1-12アルキルであり、1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態56に記載の化合物。
実施形態62:式中、R1が、C1-10アルキルであり、1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態61に記載の化合物。
実施形態63:式中、R1が、C1-8アルキルであり、1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態62に記載の化合物。
実施形態64:式中、R1が、C4-8アルキルであり、1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態63に記載の化合物。
実施形態65:式中、R1が、C6-8アルキルであり、1、2、または3個のR5基で任意に置換される、実施形態64に記載の化合物。
実施形態66:式中、R1が、1または2個のR5基で任意に置換される、実施形態1~45および56~65のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態67:式中、R1が、1または2個のR5基で置換される、実施形態66に記載の化合物。
実施形態68:式中、R1が、1R5基で任意に置換される、実施形態66に記載の化合物。
実施形態69:式中、R1が、1個のR5基で置換される、実施形態68に記載の化合物。
実施形態70:式中、R1が、非置換である、実施形態66に記載の化合物。
実施形態71:式中、
R1が、(CH2)mCH3であり、
mが、3~15の間の整数であり、これを含む、実施形態56に記載の化合物。
実施形態72:式中、mが、14未満である、実施形態71に記載の化合物。
実施形態73:式中、mが、12未満である、実施形態72に記載の化合物。
実施形態74:式中、mが、10未満である、実施形態73に記載の化合物。
実施形態75:式中、mが、8未満である、実施形態74に記載の化合物。
実施形態76:式中、mが、6未満である、実施形態75に記載の化合物。
実施形態77:式中、mが、4を超える、実施形態71~76のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態78:式中、mが、6を超える、実施形態71~75のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態79:式中、mが、8を超える、実施形態71~74のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態80:式中、mが、10を超える、実施形態71~73のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態81:式中、R1が、
から選択される、実施形態56に記載の化合物。
実施形態82:式中、R1が、
から選択される、実施形態56に記載の化合物。
実施形態83:式中、Lが、-C(=O)である、実施形態81および82のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態84:式中、Wが、-NH-である、実施形態83に記載の化合物。
実施形態85:式中、R5が、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、(アリール)メチル、および(ヘテロアリール)メチルから選択され、1、2、または3個のR6基で任意に置換される、実施形態1~54、56~69、および81~84のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態86:式中、R5が、フェニル、ナフチル、単環式ヘテロアリール、および二環式ヘテロアリールから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態85に記載の化合物。
実施形態87:式中、R5が、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、インダゾリル、ピロロピリジニル、およびイミダゾピリジニルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態86に記載の化合物。
実施形態88:式中、R5が、インダゾリルであり、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態87に記載の化合物。
実施形態89:式中、R5が、インダゾール-4-イルおよびインダゾール-6-イルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態88に記載の化合物。
実施形態90:式中、R5が、ピロリル、イミダゾリル、およびピラゾリルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態86に記載の化合物。
実施形態91:式中、R5が、インドリルおよびインダゾリルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態86に記載の化合物。
実施形態92:式中、R5が、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、およびピラジニルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態86に記載の化合物。
実施形態93:式中、R5が、フェニル、ピリジニル、およびピリミジニルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態86に記載の化合物。
実施形態94:式中、R5が、フェニル、ピリジン-2-イル、およびピリミジン-2-イルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態86に記載の化合物。
実施形態95:式中、R5が、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態85に記載の化合物。
実施形態96:式中、R5が、(アリール)メチル、(ヘテロアリール)メチルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態95に記載の化合物。
実施形態97:式中、R5が、(フェニル)メチルであり、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態96に記載の化合物。
実施形態98:式中、各R5が、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態1~54、56~69、81~84、および85~97のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態99:式中、各R5が、1または2個のR6基で置換される、実施形態98に記載の化合物。
実施形態100:式中、各R5は、1個のR6基で任意に置換される、実施形態98に記載の化合物。
実施形態101:式中、各R5が、1個のR6基で置換される、実施形態100に記載の化合物。
実施形態102:式中、各R5が、非置換である、実施形態100に記載の化合物。
実施形態103:式中、各R6が独立して、アルコキシ、アルキル、アミノ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、およびヒドロキシから選択される、実施形態1~54、56~69、81~84、および85~101のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態104:式中、各R6が独立して、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、およびハロアルキルから選択される、実施形態103に記載の化合物。
実施形態105:式中、各R6が独立して、ハロおよびハロアルキルから選択される、実施形態104に記載の化合物。
実施形態106:式中、各R6が独立して、フルオロ、クロロ、およびトリフルオロメチルから選択される、実施形態105に記載の化合物。
実施形態107:式中、各R6が独立して、ハロおよびトリフルオロメチルから選択される、実施形態106に記載の化合物。
実施形態108:式中、各R6が独立して、フルオロ、クロロ、メトキシ、メチル、シアノ、トリフルオロメチル、およびトリフルオロメトキシから選択される、実施形態103に記載の化合物。
また、以下の実施形態も提供される:
実施形態C-2:式中、Lが、-S(=O)2-、-NR3S(=O)2-、-NR3C(=O)-、および-OC(=O)-から選択される、実施形態1の化合物。
実施形態C-3:式中、各R4が独立して、シアノ、ハロ、およびヒドロキシから選択される、実施形態C-2の化合物。
実施形態C-4:式中、R2が、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、およびピラジニルから選択され、1または2個のR4基で置換される、実施形態C-3の化合物。
実施形態C-5:式中、R2が、Wの結合点からパラ位にあるR4基で置換される、実施形態C-4の化合物。
実施形態C-6:式中、
R
2が、
であり、
Xが、CHおよびNから選択される、実施形態C-5の化合物。
実施形態C-7:式中、Lが、-NR3C(=O)-である、実施形態C-6の化合物。
実施形態C-8:式中、Lが、-OC(=O)-である、実施形態C-7の化合物。
実施形態C-10:式中、Xが、Nである、実施形態34の化合物。
実施形態C-11:式中、R5が、アリールおよびヘテロアリールから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態C-10の化合物。
実施形態C-12:式中、各R6が独立して、アルキル、ハロ、ハロアルキル、およびヒドロキシから選択される、実施形態C-11の化合物。
実施形態C-13:式中、R5は、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、およびピラジニルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態C-12の化合物。
実施形態C-14:式中、各R6が独立して、ハロおよびトリフルオロメチルから選択される、実施形態C-13の化合物。
実施形態C-15:式中、nが、1である、実施形態C-14の化合物。
実施形態C-16:式中、Wが、NHである、実施形態C-15の化合物。
実施形態C-17:式中、Yが、Nである、実施形態C-16の化合物。
実施形態C-18:式中、R5が、フェニルおよびピリジン-2-イルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態C-17の化合物。
実施形態C-19:式中、各R6が独立して、フルオロおよびトリフルオロメチルから選択される、実施形態C-18の化合物。
実施形態C-20:式中、R5が、2-フルオロフェニル、4-フルオロフェニル、2,4-ジフルオロフェニル、4-(トリフルオロメチル)フェニル、4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル、5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル、5-フルオロピリジン-2-イル、および3,5-ジフルオロピリジン-2-イルから選択される、実施形態C-19の化合物。
実施形態C-21:式中、R5が、2,4-ジフルオロフェニルである、実施形態C-20の化合物。
実施形態C-23:式中、Xが、Nである、実施形態35の化合物。
実施形態C-24:式中、Yが、Nである、実施形態C-23の化合物。
実施形態C-25:式中、各R6が独立して、ハロおよびトリフルオロメチルから選択される、実施形態C-24の化合物。
実施形態C-26:式中、R5は、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、およびピラジニルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態C-25の化合物。
実施形態C-27:式中、R5が、フェニルおよびピリジン-2-イルから選択され、1または2個のR6基で任意に置換される、実施形態C-26の化合物。
実施形態C-28:式中、各R6が独立して、フルオロおよびクロロから選択される、実施形態C-27の化合物。
実施形態C-29:式中、R5が、4-フルオロフェニル、4-クロロフェニル、4-(トリフルオロメチル)フェニル、2,4-ジフルオロフェニル、2,4-ジクロロフェニル、5-フルオロピリジン-2-イル、および5-(トリフルオロ)ピリジン-2-イルから選択される、実施形態C-28の化合物。
実施形態C-30:
から選択される、実施形態1の化合物。
また、上記のいずれかの実施形態が、これらの実施形態のうちのいずれか1つ以上と組み合わせることができる実施形態も提供されるが、その組み合わせは相互排他的でない。
本明細書で使用される場合、2つの実施形態は、一方が他方と異なるものであると定義される場合、「相互排他的」である。例えば、2つの基が結合してシクロアルキルを形成する実施形態は、一方の基がエチルであり、他方の基が水素である実施形態と相互排他的である。同様に、1個の基がCH2である実施形態は、同じ基がNHである実施形態と相互排他的である。
本明細書に開示される実施例から選択される化合物もまた提供される。
本発明はまた、本明細書に記載の化合物とDes1を接触させるステップを含む、少なくとも1つのDes1機能を阻害する方法に関する。細胞表現型、細胞増殖、Des1の活性、活性Des1によって産生される生化学的出力の変化、Des1の発現、またはDes1の天然結合パートナーとの結合をモニタリングし得る。かかる方法は、疾患の治療様式、生物学的アッセイ、細胞アッセイ、生化学的アッセイなどであり得る。
また、本明細書では、治療有効量の本明細書に開示される化合物またはその塩を、それを必要とする患者に投与することを含む、Des1媒介性疾患の治療方法も提供される。
本明細書では、薬剤として使用するための本明細書に開示される化合物も提供される。
また、本明細書では、Des1媒介性疾患を治療するために、薬剤として使用するための本明細書に開示される化合物も提供される。
薬剤として本明細書に開示される化合物の使用も提供される。
また、Des1媒介性疾患を治療するために、薬剤として本明細書に開示される化合物の使用も提供される。
Des1媒介性疾患の治療のための薬剤の製造において使用するための、本明細書に開示される化合物も提供される。
また、Des1媒介性疾患を治療するために、本明細書に開示される化合物の使用も提供される。
また、本明細書では、Des1を、本明細書に開示される化合物またはその塩と接触させることを含む、Des1を阻害する方法も提供される。
特定の実施形態では、Des1媒介性疾患は、代謝症候群、糖尿病、脂質異常症、高トリグリド血症、高コレステロール血症、脂肪肝疾患、アルコール性肝疾患、非アルコール性脂肪肝炎、肥満、およびインスリン抵抗性から選択される代謝障害である。
いくつかの実施形態では、Des1媒介性疾患は、ファーバー病、ニーマン・ピック病、ファブリー病、クラッベ病、ゴーシェ病、テイ・サックス病、異染性白質ジストロフィーから選択される脂質蓄積障である。
特定の実施形態では、Des1媒介性疾患は、自己免疫疾患である。
特定の実施形態では、Des1媒介性疾患は、慢性炎症性疾患である。
特定の実施形態では、Des1媒介性疾患は、心血管疾患である。
特定の実施形態では、Des1媒介性疾患は、線維症または関連疾患である。
特定の実施形態では、Des1媒介性線維症は、肺線維症、嚢胞性線維症、肝線維症、肝硬変、心房線維症、心内膜心筋線維症、関節線維症、骨髄線維症、グリア瘢痕、ペイロニー病、進行性塊状線維症、塵肺症、後腹膜線維症、強皮症、全身性硬化症、腹部癒着、および癒着性関節包炎から選択される。
特定の実施形態では、Des1媒介性線維症は、嚢胞性線維症である。
特定の実施形態では、Des1媒介性疾患は、がんである。
特定の実施形態では、Des1媒介性がんは、白血病、リンパ腫、卵巣がん、乳がん、子宮内膜がん、結腸がん(結腸直腸がん)、直腸がん、膀胱がん、肺がん(非小細胞肺がん、肺腺がん、肺扁平上皮がん)、気管支がん、骨がん、前立腺がん、膵臓がん、胃がん、肝細胞がん、胆嚢がん、胆管がん、食道がん、腎細胞がん、甲状腺がん、頭頸部扁平上皮がん(頭頸部がん)、精巣がん、内分泌腺のがん、副腎のがん、下垂体のがん、皮膚のがん、軟部組織のがん、血管のがん、脳のがん、神経のがん、眼のがん、髄膜のがん、中咽頭のがん、下咽頭のがん、子宮頸部のがん、および子宮のがん、神経膠芽腫、髄芽腫、星細胞腫、神経膠腫、髄膜腫、ガストリノーマ、神経芽細胞腫、黒色腫、骨髄異形成症候群、および肉腫から選択される。
また、虚血/再灌流傷害を治療するために、本明細書に開示される化合物の使用も提供される。
また、臓器移植、急性腎傷害、心肺バイパス、肺高血圧、鎌状赤血球症、心筋梗塞、脳卒中、外科的切除および再建手術、付属器もしくは他の身体部分の再接合、皮膚移植、または外傷において生じる、虚血/再灌流傷害の治療のために、本明細書に開示される化合物の使用も提供される。
また、治療有効量の本明細書に開示される化合物の投与を含む、対象においてDes1媒介性機能を調節する方法も提供される。
また、本明細書に開示される化合物を、薬学的に許容される担体と共に含む、薬学的組成物も提供される。
特定の実施形態では、薬学的組成物は、経口投与のために製剤化される。
特定の実施形態では、経口薬学的組成物は、錠剤およびカプセルから選択される。
略語および定義
本明細書で使用される場合、以下の用語は、示された意味を有する。
本開示の要素またはその好ましい実施形態(複数可)を導入する場合、冠詞「a」、「a n」、「the」、および「said」は、要素のうちの1つ以上が存在することを意味することが意図される。「含む(comprising)」、「含む(including)」、および「有する(having)」という用語は、包括的であることが意図され、列挙された要素以外の追加の要素が存在し得ることを意味する。
「および/または」という用語は、2つ以上の項目のリストで使用される場合、列挙された項目のうちのいずれか1つが、それ自体で、または列挙された項目のうちのいずれか1つ以上と組み合わせて使用され得ることを意味する。例えば、「Aおよび/またはB」という表現は、AおよびBのいずれかまたは両方、すなわち、Aのみ、Bのみ、またはAおよびBの組み合わせを意味することを意図している。「A、B、および/またはC」という表現は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBの組み合わせ、AおよびCの組み合わせ、BおよびCの組み合わせ、またはA、B、およびCの組み合わせを意味することを意図している。
値の範囲が開示され、「n1...からn2」または「n1...からn2の間」という表記が使用され,n1およびn2が数字である場合、特に指定されない限り、この表記は、数字自体およびそれらの間の範囲を含むことが意図される。この範囲は、終値の間およびそれを含む整数的または連続的であり得る。例として、「2~6個の炭素」の範囲は、炭素が整数単位であるため、2個、3個、4個、5個、および6個の炭素を含むことが意図される。例として、1μM、3μM、およびこれらの間のすべてを含むことを意図する「1~3μM(マイクロモル)」の範囲を、任意の数の有意な数値(例えば、1.255μM、2.1μM、2.9999μMなど)と比較する。
本明細書で使用される「約」という用語は、誤差の範囲内の変数としてそのような値を示す、それが修正する数値を修飾することを意図する。グラフまたはデータの表に与えられた平均値に対する標準偏差などの特定の誤差が列挙されない場合、「約」という用語は、列挙された値を包含する範囲、および有意な数値を考慮してその数値に切り上げまたは切り捨てることによって含まれる範囲を意味すると理解されるべきである。
本明細書で使用される「アシル」という用語は、単独または組み合わせて、アルケニル、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、複素環と結合したカルボニル、またはカルボニルと結合した原子が炭素である任意の他の部分を指す。「アセチル」基は、-C(O)CH3基を指す。「アルキルカルボニル」または「アルカノイル」基は、カルボニル基を介して親分子部分と結合したアルキル基を指す。かかる基の例としては、メチルカルボニルおよびエチルカルボニルが含まれる。アシル基の例としては、ホルミル、アルカノイル、およびアロイルが含まれる。
本明細書で使用される「アルケニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、1つ以上の二重結合を有し、2~20個の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖炭化水素ラジカルを指す。ある特定の実施形態では、アルケニルは、2~6個の炭素原子を含むであろう。「アルケニレン」という用語は、エテニレン[(-CH=CH-)、(-C::C-)]などの2つ以上の位置に結合した炭素-炭素二重結合系を指す。好適なアルケニルラジカルの例としては、エテニル、プロペニル、2-メチルプロペニル、1,4-ブタジエニルなどが含まれる。別途指定されない限り、「アルケニル」という用語は、「アルケニレン」基を含み得る。
本明細書で使用される「アルコキシ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、アルキルエーテル基を指し、アルキルという用語は以下に定義されるとおりである。好適なアルキルエーテルラジカルの例としては、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシなどが含まれる。
本明細書で使用される「アルキル」という用語は、単独または組み合わせて、1~20個の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖アルキルラジカルを指す。特定の実施形態では、アルキルは、1~10個の炭素原子を含むであろう。さらなる実施形態では、アルキルは、1~6個の炭素原子を含むであろう。アルキル基は、本明細書で定義されるように任意に置換され得る。アルキルラジカルの例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソアミル、ヘキシル、オクチル、ノイルなどが含まれる。本明細書で使用される「アルキレン」という用語は、単独または組み合わせて、メチレン(-CH2-)などの2つ以上の位置で結合した直鎖または分枝鎖飽和炭化水素に由来する飽和脂肪族基を指す。別途指定されない限り、「アルキル」という用語は、「アルキレン」基を含み得る。
「直鎖アルキル」という用語は、分枝のない直鎖配列で1~20個の炭素原子を含むアルキルラジカルを指す。直鎖アルキルラジカルの例としては、n-オクチル(-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-)、n-ブチル(-CH2CH2CH2CH2-)、およびエチル(-CH2CH2-)が含まれる。
本明細書で使用される「アルキルアミノ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、アミノ基を介して親分子部分と結合したアルキル基を指す。好適なアルキルアミノ基は、モノまたはジアルキル化され、例えば、N-メチルアミノ、N-エチルアミノ、N,N-ジメチルアミノ、N,N-エチルメチルアミノなどの基を形成し得る。
本明細書で使用される「アルキリデン」という用語は、単独または組み合わせて、炭素-炭素二重結合の1つの炭素原子がアルケニル基が結合する部分に属するアルケニル基を指す。
本明細書で使用される「アルキルチオ」という用語は、単独または組み合わせて、アルキルチオエーテル(R-S-)ラジカルを指し、アルキルという用語は上記で定義されたとおりであり、硫黄は一重または二重酸化され得る。好適なアルキルチオエーテルラジカルの例として、メチルチオ、エチルチオ、n-プロピルチオ、イソプロピルチオ、n-ブチルチオ、イソブチルチオ、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオ、メタンスルホニル、エタンスルフィニルなどが含まれる。
本明細書で使用される「アルキニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、1つ以上の三重結合を有し、2~20個の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖炭化水素ラジカルを指す。特定の実施形態では、アルキニルは、2~6個の炭素原子を含む。さらなる実施形態では、アルキニルは、2~4個の炭素原子を含む。「アルキニレン」という用語は、エチニレン(-C:::C-、-C≡C-)などの2つの位置で結合した炭素-炭素三重結合を指す。アルキニルラジカルの例としては、エチニル、プロピニル、ヒドロキシプロピニル、ブチン-1-イル、ブチン-2-イル、ペンチン-1-イル、3-メチルブチン-1-イル、ヘキシン-2-イルなどが含まれる。別途指定されない限り、「アルキニル」という用語は、「アルキニレン」基を含み得る。
本明細書で使用される「アミド」および「カルバモイル」という用語は、単独または組み合わせて、カルボニル基を介して親分子部分と結合した、またはその逆の、以下に記載されるアミノ基を指す。本明細書で使用される「C-アミド」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-C(O)N(RR’)基を指し、RおよびR’は本明細書で定義されるか、または指定された詳細に列挙される「R」基によって定義される。本明細書で使用される「N-アミド」という用語は、単独でまたは組み合わせて、RC(O)N(R’)-基を指し、RおよびR’は本明細書で定義されるか、または指定された詳細に列挙される「R」基によって定義される。本明細書で使用される「アシルアミノ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、アミノ基を介して親部分に結合したアシル基を包含する。「アシルアミノ」基の例は、アセチルアミノ(CH3C(O)NH-)である。
本明細書で使用される「アミノ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-NRR’を指し、RおよびR’は独立して、水素、アルキル、アシル、ヘテロアルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルから選択され、それらのいずれもそれ自体任意に置換され得る。さらに、RおよびR’が結合してヘテロシクロアルキルを形成し得、それらのいずれも任意に置換され得る。
本明細書で使用される「アリール」という用語は、単独でまたは組み合わせて、1個、2個、または3個の環を含む炭素環式芳香族系を意味し、そのような多環式環系は一緒に融合される。「アリール」という用語は、フェニル、ナフチル、アントラセニル、およびフェナントリルなどの芳香族基を包含する。
本明細書で使用される「アリールアルケニル」または「アラルケニル」という用語は、単独または組み合わせて、アルケニル基を介して親分子部分と結合したアリール基を指す。
本明細書で使用される「アリールアルコキシ」または「アラルコキシ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、アルコキシ基を介して親分子部分と結合したアリール基を指す。
本明細書で使用される「アリールアルキル」または「アラルキル」という用語は、単独または組み合わせて、アルキル基を介して親分子部分と結合したアリール基を指す。
本明細書で使用される「アリールアルキニル」または「アラルキニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、アルキニル基を介して親分子部分と結合したアリール基を指す。
本明細書で使用される「アリールアルカノイル」または「アラルカノイル」または「アロイル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、ベンゾイル、ナフトイル、フェニルアセチル、3-フェニルプロピオニル(ヒドロシンナモイル)、4-フェニルブチリル、(2-ナフチル)アセチル、4-クロロヒドロシンナモイルなどのアリール置換アルカンカルボン酸に由来するアシルラジカルを指す。
本明細書で使用される用語アリールオキシは、単独でまたは組み合わせて、オキシを介して親分子部分と結合したアリール基を指す。
本明細書で使用される「ベンゾ」および「ベンズ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、ベンゼンに由来する二価のラジカルC6H4=を指す。例としては、ベンゾチオフェンおよびベンジイミダゾールが含まれる。
本明細書で使用される「カルバメート」という用語は、単独でまたは組み合わせて、窒素または酸末端のいずれかから親分子部分と結合され得、本明細書で定義されるように任意に置換され得るカルバミン酸(-NHCOO-)のエステルを指す。
本明細書で使用される「O-カルバミル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、本明細書で定義されるRおよびR’を有する基である-OC(O)NRR’を指す。
本明細書で使用される「N-カルバミル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、本明細書で定義されるRおよびR’を有するROC(O)NR’-基を指す。
本明細書で使用される「カルボニル」という用語は、単独の場合、ホルミル[-C(O)H]を含み、組み合わせて-C(O)-基である。
本明細書で使用する「カルボキシル」または「カルボキシ」という用語は、-C(O)OHまたはカルボン酸塩中などの対応する「カルボキシレート」アニオンを指す。「O-カルボキシ」基は、RC(O)O-基を指し、Rは、本明細書で定義される通りである。「C-カルボキシ」基は、-C(O)OR基を指し、Rは、本明細書で定義される通りである。
本明細書で使用される「シアノ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-CNを指す。
本明細書で使用される「シクロアルキル」、または代替的に「炭素環」という用語は、単独でまたは組み合わせて、飽和または部分飽和の単環式、二環式、または三環式アルキル基を指し、各環状部分は、3~12個の炭素原子環員を含み、任意で本明細書で定義されるように任意に置換されているベンゾ縮合環系であり得る。特定の実施形態では、シクロアルキルは、5~7個の炭素原子を含むであろう。かかるシクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、テトラヒドロナプチル、インダニル、オクタヒドロナフチル、2,3-ジヒドロ-1H-インデニル、アダマンチルなどが含まれる。本明細書で使用される「二環式」および「三環式」は、両方の縮合環系、例えば、デカヒドロナフタレン、オクタヒドロナフタレン、ならびに多環式(多中心)飽和または部分不飽和型を含むことが意図される。後者の型の異性体は、一般に、ビシクロ[1,1,1]ペンタン、カンフル、アダマンタン、およびビシクロ[3,2,1]オクタンによって例示される。
本明細書で使用される「エステル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、炭素原子で結合した2つの部分を架橋するカルボキシ基を指す。
本明細書で使用される「エーテル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、炭素原子で結合した2つの部分を架橋するオキシ基を指す。
本明細書で使用される「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、単独でまたは組み合わせて、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を指す。
本明細書で使用される「ハロアルコキシ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、酸素原子を介して親分子部分と結合したハロアルキル基を指す。
本明細書で使用される「ハロアルキル」という用語は、単独または組み合わせて、1つ以上の水素がハロゲンで置き換えられる、上記で定義される意味を有するアルキルラジカルを指す。詳細には、モノハロアルキル、ジハロアルキル、およびポリハロアルキルラジカルが包含される。モノハロアルキルラジカルは、例えば、ラジカル内にヨード、ブロモ、クロロ、またはフルオロ原子を有し得る。ジハロおよびポリハロアルキルラジカルは、同じハロ原子のうちの2つ以上、または異なるハロラジカルの組み合わせを有し得る。ハロアルキルラジカルの例としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ジフルオロクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、ジクロロエチル、およびジクロロプロピルが含まれる。「ハロアルキレン」は、2つ以上の位置に結合したハロアルキル基を指す。例としては、フルオロメチレン(-CFH-)、ジフルオロメチレン(-CF2-)、クロロメチレン(-CHCl-)などが含まれる。
本明細書で使用される「ヘテロアルキル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、指定された数の炭素原子、ならびにN、O、およびSから選択される1~3個のヘテロ原子からなる、完全飽和または1~3度の不飽和を含む、安定な直鎖もしくは分枝鎖、またはそれらの組み合わせを指し、NおよびS原子は任意に酸化され得、Nヘテロ原子は任意に四級化され得る。ヘテロ原子(複数可)は、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に配置され得る。最大2個のヘテロ原子は、連続してもよく、例えば、-CH2-NH-OCH3であってもよい。
本明細書で使用される「ヘテロアリール」という用語は、単独でまたは組み合わせて、3~15員の不飽和複素環式環、または縮合環の少なくとも1つが芳香族である縮合単環式、二環式、または三環式環系を指し、N、O、およびSから選択される少なくとも1つの原子を含む。特定の実施形態では、ヘテロアリールは、1~4個のヘテロ原子を環員として含むであろう。さらなる実施形態では、ヘテロアリールは、1~2個のヘテロ原子を環員として含む。特定の実施形態では、ヘテロアリールは、5~7原子を含むであろう。この用語は、複素環がアリール環と縮合し、ヘテロアリール環が他のヘテロアリール環と縮合し、ヘテロアリール環がヘテロシクロアルキル環と縮合し、またはヘテロアリール環がシクロアルキル環と縮合した、縮合多環式基も包含する。ヘテロアリール基の例としては、ピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル、ピラニル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンジイミダゾリル、キノリル、イソキノキサリニル、キナゾリニル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾピラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、クロモニル、クマリニル、ベンゾピラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラゾピロリダジニル、テトラヒドロイソキノリニル、チエノピリジニル、ピエノピリジニル、ピロピリジニル、ピロリジニルなどが含まれる。例示的な三環式複素環基としては、カルバゾリル、ベンジドリル、フェナントロリニル、ジベンゾフラニル、アクリジニル、フェナントリジニル、キサンテニルなどが含まれる。
本明細書で使用される「ヘテロシクロアルキル」という用語、および互換的に「複素環」は、単独でまたは組み合わせて、それぞれ、少なくとも1つのヘテロ原子を環員として含む飽和、部分不飽和、または完全不飽和(ただし非芳香族)単環式、二環式、または三環式複素環基を指し、各ヘテロ原子は独立して、窒素、酸素、および硫黄から選択され得る。特定の実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、1~4個のヘテロ原子を環員として含むであろう。さらなる実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、1~2個のヘテロ原子を環員として含むであろう。特定の実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、各環に3~8個の環員を含むであろう。さらなる実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、各環に3~7個の環員を含むであろう。さらにさらなる実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、各環に5~6個の環員を含むであろう。「ヘテロシクロアルキル」および「複素環」は、スルホン、スルホキシド、三級窒素環員のN-オキシド、ならびに炭素環式縮合およびベンゾ縮合環系を含むことを意図し、さらに、両方の用語は、本明細書で定義される複素環がアリール基または追加の複素環基に縮合されるシステムも含む。複素環基の例としては、アジリジニル、アゼチジニル、1,3-ベンゾジオキソリル、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロイソキノリニル、ジヒドロシンノリニル、ジヒドロベンゾジオキシニル、ジヒドロ[1,3]オキサゾロ[4,5-b]ピリジニル、ベンゾチアゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロピリジニル、1,3-ジオキサニル、1,4-ジオキサニル、1,3-ジオキソラニル、イソインドリニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピリジニル、ピペリジニル、チオモルホリニルなどが含まれる。複素環基は、特に禁止されない限り、任意に置換され得る。
本明細書で使用される「ヒドラジニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、単一結合によって連結される2つのアミノ基、すなわち、-N-N-を指す。
本明細書で使用される「ヒドロキシ」という用語は、単独または組み合わせて、-OHを指す。
本明細書で使用される「ヒドロキシアルキル」という用語は、単独または組み合わせて、アルキル基を介して親分子部分と結合したヒドロキシ基を指す。
本明細書で使用される「イミノ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、=N-を指す。
本明細書で使用される「イミノヒドロキシ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、=N(OH)および=N-O-を指す。
「主鎖中」という語句は、本明細書に開示されている式のいずれか1つの化合物への基の結合点から始まる炭素原子の最長の連続鎖または隣接鎖を指す。
「イソシアネート」という用語は、-NCO基を指す。
「イソチオシアナト」という用語は、-NCS基を指す。
「原子の直鎖」という語句は、独立して炭素、窒素、酸素、および硫黄から選択される原子の最長の直鎖を指す。
本明細書で使用される「低級」という用語は、単独でまたは組み合わせて、他に特に定義されていない限り、1~6個の炭素原子(すなわち、C1-C6アルキル)を含むことを意味する。
本明細書で使用される「低級アリール」という用語は、単独でまたは組み合わせて、フェニルまたはナフチルを意味し、これらのいずれかは、提供されるように任意に置換され得る。
本明細書で使用される「低級ヘテロアリール」という用語は、単独でまたは組み合わせて、1)5または6個の環員を含む単環式ヘテロアリールであって、そのうちの1~4個の環員が、N、O、およびSから選択されるヘテロ原子であり得る、単環式ヘテロアリールであるか、または2)二環式ヘテロアリールであって、縮合環のそれぞれが、N、O、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子をそれらの間に含む5または6個の環員を含む、二環式ヘテロアリールのいずれかを意味する。
本明細書で使用される「低級シクロアルキル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、3~6個の環員(すなわち、C3-C6シクロアルキル)を有する単環式シクロアルキルを意味する。低級シクロアルキルは、不飽和であり得る。低級シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルが含まれる。
本明細書で使用される「低級ヘテロシクロアルキル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、3~6個の環員を有する単環式ヘテロシクロアルキルを意味し、そのうちの1~4個は、N、O、およびS(すなわち、C3-C6ヘテロシクロアルキル)から選択されるヘテロ原子であり得る。低級ヘテロシクロアルキルの例としては、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびモルホリニルが含まれる。低級ヘテロシクロアルキルは、不飽和であり得る。
本明細書で使用される「低級アミノ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-NRR’を指し、RおよびR’は独立して、水素、アルキル、および低級ヘテロアルキルからなる群から選択され、そのいずれも任意に置換され得る。さらに、低級アミノ基のRとR’が結合して、5員または6員のヘテロシクロアルキルを形成し得、それらのいずれも任意に置換され得る。
本明細書で使用される「メルカプチル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、RS基を指し、Rは本明細書で定義される通りである。
本明細書で使用される「ニトロ」という用語は、単独または組み合わせて、-NO2を指す。
本明細書で使用される「オキシ」または「オキサ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-O-を指す。
本明細書で使用される「オキソ」という用語は、単独または組み合わせて、=Oを指す。
「ペルハロアルコキシ」という用語は、すべての水素原子がハロゲン原子で置き換えられているアルコキシ基を指す。
本明細書で使用される「ペルハロアルキル」という用語は、単独または組み合わせて、すべての水素原子がハロゲン原子で置き換えられているアルキル基を指す。
本明細書で使用される「スルホネート」、「スルホン酸」、および「スルホン性」という用語は、単独でまたは組み合わせて、スルホン酸が塩形成に使用されるとき、-SO3H基およびそのアニオンを指す。
本明細書で使用される「スルファニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-S-を指す。
本明細書で使用される「スルフィニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-S(O)-を指す。
本明細書で使用される「スルホニル」という用語は、単独または組み合わせて、-S(O)2-を指す。
「N-スルホンアミド」という用語は、本明細書で定義されるRおよびR’を有するRS(=O)2NR’-基を指す。
「S-スルホンアミド」という用語は、本明細書で定義されるRおよびR’を有する-S(=O)2NRR’基を指す。
本明細書で使用される「チア」および「チオ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、酸素が硫黄で置き換えられた-S-基またはエーテルを指す。チオ基の酸化誘導体、すなわち、スルフィニルおよびスルホニルは、チアおよびチオの定義に含まれる。
本明細書で使用される「チオール」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-SH基を指す。
本明細書で使用される「チオカルボニル」という用語は、単独の場合、チオホルミル-C(S)Hを含み、組み合わせて-C(S)-基である。
「N-チオカルバミル」という用語は、本明細書で定義されるRおよびR’を有するROC(S)NR’-基を指す。
「O-チオカルバミル」という用語は、本明細書で定義されるRおよびR’を有する-OC(S)NRR’基を指す。
「チオシアナト」という用語は、-CNS基を指す。
「トリハロメタンスルホンアミド」という用語は、Xがハロゲンであり、かつ本明細書で定義されるRを有するX3CS(O)2NR-基を指す。
「トリハロメタンスルホニル」という用語は、X3 CS(O)2-基を指し、Xはハロゲンである。
「トリハロメトキシ」という用語は、X3CO-基を指し、Xはハロゲンである。
本明細書で使用される「三置換シリル」という用語は、単独または組み合わせて、置換アミノの定義下で本明細書に列挙される基でその3個の遊離原子価で置換されたシリコーン基を指す。例としては、トリメチシリル、tert-ブチルジメチルシリル、トリフェニルシリルなどが含まれる。
本明細書の任意の定義は、複合構造基を説明するために、任意の他の定義と組み合わせて使用することができる。慣例により、任意のそのような定義の後続要素は、親部分と付着する要素である。例えば、複合基アルキルアミドは、アミド基を介して親分子と結合したアルキル基を表し、アルコキシアルキルという用語は、アルキル基を介して親分子と結合したアルコキシ基を表す。
基が「null」であると定義される場合、基が存在しないことを意味する。
「任意に置換される」という用語は、先行基が置換または非置換であり得ることを意味する。置換される場合、「任意に置換される」基の置換基は、独立して以下の基または特定の指定された基のセットから選択される1つ以上の置換基を、単独でまたは組み合わせて含み得るが、これらに限定されない:低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、低級アルカノイル、低級ヘテロアルキル、低級ヘテロシクロアルキル、低級ハロアルキル、低級ハロアルキニル、低級ペルハロアルコキシ、低級シクロアルキル、フェニル、アリール、アリールオキシ、低級アルコキシアルコキシ、低級ハロアルコキシ、オキソ、低級アシルオキシ、カルボニル、カルボキシル、低級アルキルカルボキシエステル、低級カルボキサミド、シアノ、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、アリールアミノ、アミド、ニトロ、チオール、低級アルキルチオ、低級ハロアルキルチオ、低級ハロアルキルチオ、低級ハロアルキルチオ、アリール、チオ、スルホネート、スルホン酸、トリ置換シリル、N3、SH、SCH3、C(O)CH3、CO2CH3、CO2H、ピリジニル、チオフェン、フラニル、低級カルバメート、および低級尿素。構造的に実現可能な場合は、2つの置換基を一緒に結合して、例えば、メチレンジオキシまたはエチレンジオキシを形成する0~3個のヘテロ原子からなる5、6、または7員の縮合炭素環または複素環を形成し得る。任意に置換される基は、非置換(例えば、-CH2CH3)、完全置換(例えば、-CF2CF3)、単置換(例えば、-CH2CH2F)、または完全置換と単置換との間の任意の場所のレベルで置換され得る(例えば、-CH2CF3)。置換基が、置換について限定なしに記載されている場合、置換および非置換形態の両方が包含される。置換基が「置換される」と限定される場合、置換形態は特に意図される。さらに、特定の部分に対する異なるセットの任意の置換基は、必要に応じて定義され得、これらの場合、任意の置換は、定義されるとおりであり、多くの場合、「任意に置換される」というフレーズの直後に続く。
Rという用語またはR’という用語は、別途定義されない限り、それ自体および番号指定なしに表示され、水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルから選択される部分を指し、それらのいずれも任意に置換され得る。かかるRおよびR’基は、本明細書で定義されるように任意に置換されることを理解されたい。R基が番号指定を有するか否かにかかわらず、R、R’、およびRnを含むすべてのR基(式中、n=(1、2、3、...n)、すべての置換基、およびすべて用語は、基からの選択に関して互いに独立していると理解されるべきである。任意の可変性、置換基、または用語(例えば、アリール、複素環、Rなど)が式または一般構造において2回以上出現する場合、各出現時のその定義は、他の出現時の定義とは無関係である。当業者は、ある特定の基が親分子と結合し得るか、または記載されるように、いずれかの末端からの要素の鎖における位置を占有し得ることをさらに認識するであろう。例えば、-C(O)N(R)-などの非対称基は、炭素または窒素のいずれかで親部分と結合され得る。
不斉中心は、本明細書に開示される化合物中に存在する。これらの中心は、キラル炭素原子の周囲の置換基の配置に応じて、記号「R」または「S」で示される。本開示は、ジアステレオマー、エナンチオマー、およびエピマー形態、ならびにd異性体および1異性体、ならびにそれらの混合物を含む、すべての立体化学異性体形態を包含することを理解されたい。化合物の個々の立体異性体は、キラル中心を含む市販の出発物質から、またはエナンチオマー生成物の混合物の調製、続いてジアステレオマーの混合物への変換などの分離、続いて分離もしくは再結晶化、クロマトグラフィー技法、キラルクロマトグラフィーカラムでのエナンチオマーの直接分離、または当該技術分野で既知の任意の他の適切な方法によって合成的に調製することができる。特定の立体化学の出発化合物は、市販のものであるか、または当該技術分野で既知の技法によって作製および解決することができる。さらに、本明細書に開示される化合物は幾何異性体として存在し得る。本開示は、すべてのシス、トランス、シン、アンチ、エントゲゲン(E)、およびツザンメン(Z)異性体、ならびにそれらの適切な混合物を含む。さらに、化合物は互変異性体として存在してもよく、すべての互変異性体は、本開示によって提供される。ヒドロキシピリジン基を含む化合物は、ピリドン互変異性体を様々な程度で含み得る。ヒドロキシピリジンおよびピリドン互変異性体形態の両方は、本開示によって提供される。さらに、本明細書に開示される化合物は、水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒を用いた非溶媒和形態および溶媒和形態で存在することができる。一般に、溶媒和形態は、非溶媒和形態と同等であると見なされる。
「結合」という用語は、結合によって連結された原子がより大きな部分構造の一部であると見なされる場合、2つの原子、または2つの部分間の共有結合を指す。結合は、別段の指定がない限り、単一、二重、または三重であり得る。分子の図面における2つの原子間の破線は、その位置に追加の結合が存在し得るか、または存在しない場合があることを示す。
本明細書で使用される「疾患」という用語は、概して、「障害」、「症候群」、および「状態」という用語と同義であり、(医学的状態と同様に)これらの用語と互換的に使用されることを意図しており、すべてが、正常な機能を損なうヒトもしくは動物の体、またはその部分のうちの1つの異常な状態を反映し、典型的には、徴候および症状を区別することによって表され、ヒトまたは動物に、低下した生存期間または生活の質をもたらす。
「併用療法」という用語は、本開示に記載される治療状態または障害を治療するための2つ以上の治療剤の投与を意味する。かかる投与は、活性成分の固定比率を有する単一のカプセル内、または各活性成分について複数の別個のカプセル内などで、実質的に同時にこれらの治療剤を共投与することを包含する。加えて、かかる投与は、各タイプの治療剤を連続的に使用することも包含する。いずれの場合においても、治療レジメンは、本明細書に記載される状態または障害の治療において薬物の組み合わせの有益な効果を提供するであろう。
「Des」という用語は、ジヒドロセラミドデサチュラーゼを意味し、Des1およびDes2アイソフォームを含む。化合物によるDes1調節が参照される場合、Des1に対して選択的であると特に記載されない限り、化合物はまた、他のアイソフォームを調節し得ることを理解されたい。
Des阻害剤(Des1阻害剤を含む)という用語は、本明細書で使用され、例えば、以下に概して記載されるDes1細胞アッセイにおいて測定される、約100μM以下、より典型的には約50μM以下のDes活性に関して、IC50を示す化合物を指す。IC50は、酵素(例えば、Des)の活性を半減させる阻害剤の濃度である。本明細書に開示されるある特定の化合物は、Desに対する阻害を示すことが発見されている。ある特定の実施形態では、化合物は、Desに関して約10μM以下のIC50を示し、さらなる実施形態では、化合物は、Desに関して約5μM以下のIC50を示し、なおさらなる実施形態では、化合物は、Desに関して約1μM以下のIC50を示し、なおさらなる実施形態では、化合物は、Desに関して約200nM以下のIC50を示し、なおさらなる実施形態では、化合物は、Desに関して約100nM以下のIC50を示し、なおさらなる実施形態では、化合物は、Desに関して約50nM以下のIC50を示し、なおさらなる実施形態では、化合物は、Desに関して約25nM以下のIC50を示し、なおさらなる実施形態では、化合物は、Desに関して約10nM以下のIC50を示すであろう。
「線維症」という用語は、傷害または損傷に対する修復応答としての線維性結合組織の発達を説明する。本明細書において治療される疾患と称される場合、線維症とは、正常な臓器または身体機能を妨げる、臓器または組織における過剰な線維性結合組織の病理学的形成/堆積を意味する。
「治療有効」という語句は、疾患もしくは障害の治療において、または臨床エンドポイントの効果に使用される活性成分の量を限定することを意図する。
「治療的に許容される」という用語は、過度の毒性、刺激、およびアレルギー反応を伴わずに患者の組織と接触して使用するのに好適であり、妥当な利益/リスク比に相応し、それらの意図された使用に有効である化合物(または塩、プロドラッグ、互変異性体、両性イオン形態など)を指す。
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療」などは、その原因、その進行、その重症度、またはその症状のうちの1つ以上を軽減する、改善する、もしくは排除する、またはそれ以外の場合、対象の疾患を有益に改変するように、疾患を改善することを意味する。患者の「治療する」または「治療」への言及は、予防を含むことが意図される。治療はまた、本質的に先行的であり得、すなわち、疾患に曝露される対象または疾患のリスクのある対象における疾患の予防を含み得る。疾患の予防は、例えば病原体による感染の予防の場合のように、疾患からの完全な保護を伴い得るか、または例えば、糖尿病以前から糖尿病への疾患進行の予防を伴い得る。例えば、疾患の予防は、疾患に関連するあらゆるレベルのあらゆる影響の完全な排除を意味するのではなく、代わりに、疾患の症状を臨床的に有意なレベルまたは検出可能なレベルに予防することを意味し得る。疾患の予防はまた、疾患の後期段階への進行の予防を意味し得る。
本開示では、「放射線」という用語は、十分なエネルギーを有するか、またはイオン化(電子の獲得または損失)を生成するために核相互作用を介して十分なエネルギーを生成することができる粒子または光子を含む電離放射線を意味する。例示的および好ましい電離放射線はX線である。標的組織または細胞にX線を送達するための手段は、当該技術分野で周知である。所与の細胞で必要とされる電離放射線の量は、一般に、その細胞の性質に依存する。有効量の放射線を判定するための手段は、当該技術分野において周知である。本明細書で使用される場合、「有効用量」という用語は、細胞損傷または死の増加を生じる電離放射線の用量を意味する。
「放射線療法」という用語は、腫瘍の治療における電磁放射線または粒子放射線の使用を指し、電離放射線および非電離放射線の使用を含む。
「患者」という用語は、概して、「対象」という用語と同義であり、ヒトを含む全ての哺乳動物を含む。患者の例としては、ヒト、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ブタ、およびウサギなどの家畜、ならびにイヌ、ネコ、ウサギ、およびウマなどのコンパニオン動物が含まれる。好ましくは、患者はヒトである。
「プロドラッグ」という用語は、インビボでより活性化される化合物を指す。本明細書に開示される特定の化合物は、プロドラッグとしても存在し得る。本明細書に記載の化合物のプロドラッグは、化合物を提供するために生理学的条件下で容易に化学変化を受ける化合物の構造修飾形態である。加えて、プロドラッグは、エクスビボ環境において化学的または生化学的方法によって化合物に変換することができる。例えば、プロドラッグは、好適な酵素または化学試薬と共に経皮パッチリザーバーに配置されると、化合物にゆっくりと変換することができる。プロドラッグは、場合によっては、化合物または親薬物よりも投与しやすい場合があるため、しばしば有用である。それらは、例えば、経口投与により生物学的に利用可能であり得るが、親薬物はそうではない。プロドラッグは、親薬物よりも薬学的組成物中の溶解性が向上し得る。加水分解切断またはプロドラッグの酸化活性化に依存するものなど、多種多様なプロドラッグ誘導体が当該技術分野で既知である。限定されないが、プロドラッグの一例は、エステルとして投与されるが、次いで活性物質であるカルボン酸に代謝加水分解される化合物である。さらなる例としては、化合物のペプチジル誘導体が含まれる。
本明細書に開示される化合物は、治療的に許容される塩として存在することができる。本開示は、酸付加塩を含む塩の形態で上記に列挙された化合物を含む。好適な塩としては、有機酸および無機酸の両方で形成される塩が含まれる。かかる酸付加塩は通常、薬学的に許容されるであろう。しかしながら、薬学的に許容されない塩の塩は、問題の化合物の調製および精製において有用であり得る。塩基性付加塩も形成されてよく、薬学的に許容される。
本明細書で使用される「治療的に許容される塩」という用語は、本明細書で定義されるように、水もしくは油溶性または分散性であり、治療的に許容される、本明細書に開示される化合物の塩または両性イオン形態を表す。塩は、化合物の最終単離および精製中に、または遊離塩基形態の適切な化合物を好適な酸と反応させることによって別個に調製することができる。代表的な酸付加塩としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、L-アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩(ベシル酸塩)、重硫酸塩、酪酸塩、カンファ酸塩、カンファスルホン酸塩、クエン酸塩、二グルコン酸、ギ酸塩、フマル酸塩、ゲンチシン酸塩、グルタル酸塩、グリセロリン酸塩、グリコール酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、馬尿酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イセチオン酸塩)、乳酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、DL-マンデル酸塩、メシチレンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフチレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、ホスホン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ピログルタミン酸塩、コハク酸塩、スルホン酸塩、酒石酸塩、L-酒石酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、重炭酸塩、パラトルエンスルホン酸塩(p-トシレート)、およびウンデカン酸塩が含まれる。また、本明細書に開示される化合物中の塩基は、メチル、エチル、プロピル、およびブチルの塩化物、臭化物、ならびにヨウ化物、ジメチル、ジエチル、ジブチル、およびジアミルの硫酸、デシル、ラウリル、ミリスチル、およびステリルの塩化物、臭化物、ならびにヨウ化物、臭化ベンジルおよび臭化フェネチルで四量化することができる。治療的に許容できる付加塩を形成するために使用できる酸の例には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸などの無機酸、およびシュウ酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸などの有機酸が含まれる。塩は、化合物をアルカリ金属またはアルカリ土類イオンと配位することによって形成することもできる。したがって、本開示は、本明細書に開示される化合物のナトリウム、カリウム、マグネシウム、およびカルシウム塩などを企図する。
塩基性付加塩は、カルボキシ基を、金属カチオンの水酸化物、炭酸塩、もしくは重炭酸塩などの好適な塩基と反応させることによって、またはアンモニアもしくは有機一級、二級、もしくは三級アミンと反応させることによって、化合物の最終単離および精製中に調製することができる。治療的に許容される塩のカチオンとしては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、およびアルミニウム、ならびにアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアラニリン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジシクロヘキシルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N-ジベンジルフェネチルアミン、1-エフェナミン、およびN,N’-ジベンジルエチレンジアミンのような無毒性四級アミンカチオンが含まれる。塩基付加塩の形成に有用な他の代表的な有機アミンとしては、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、およびピペラジンが含まれる。
化合物の塩は、遊離塩基形態の適切な化合物を適切な酸と反応させることによって作製することができる。
薬学的組成物
本開示の化合物を生の化学物質として投与することは可能であり得るが、それらを薬学的製剤として提示することも可能である。したがって、本明細書に提供されるのは、本明細書に開示される特定の化合物のうちの1つ以上、またはその1つ以上の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、アミド、もしくは溶媒和物と、その1つ以上の薬学的に許容される担体と、任意に1つ以上の他の治療成分と、を含む薬学的製剤である。担体(複数可)は、製剤の他の成分と互換性があり、そのレシピエントに有害ではないという意味で「許容できる」ものでなければならない。適切な製剤は、選択した投与経路に依存する。周知の技法、担体、および賦形剤のうちのいずれかが、好適であり、当該技術分野で理解されるように使用され得る。本明細書に開示される薬学的組成物は、例えば、従来の混合、溶解、造粒、糖衣錠製造、粉砕、乳化、カプセル化、封入、または圧縮プロセスプロセスによって、当該技術分野で既知の任意の方法で製造され得る。
製剤としては、経口、非経口(皮下、皮内、筋肉内、静脈内、関節内、および髄内を含む)、腹腔内、経粘膜、経皮、直腸、および局所(皮膚、頬、舌下、および眼内を含む)投与に好適なものが含まれるが、最も好適な経路は、例えば、レシピエントの状態および障害に依存し得る。製剤は、単位剤形で好都合に提示され得、薬学分野で周知の方法のいずれかによって調製され得る。典型的には、これらの方法は、1つ以上の補助成分を構成する担体と共に、本開示の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、プロドラッグ、もしくは溶媒和物(「活性成分」)を会合させるステップを含む。一般に、製剤は、活性成分を液体担体または微粉固体担体またはその両方と均一かつ密接に会合させ、その後、必要に応じて、生成物を所望の製剤に成形することによって調製される。
本明細書に開示される化合物の製剤は、カプセル、錠剤、カシェ剤、パケット、またはアンプルなどの個別の単位として提示され得、それぞれが所定量の活性成分を含む。
本明細書に記載の化合物は、以下のように投与することができる。
経口投与
本開示の化合物は、嚥下を含む経口投与されてもよく、したがって、化合物は、胃腸に入るか、または舌下もしくは口腔内投与を含む、口から直接血流に吸収される。
経口投与に好適な組成物としては、液体、ゲル、粉末、または顆粒を含み得る錠剤、丸薬、カシェ剤、ロゼンジ、および硬質または軟質カプセルなどの固体製剤が含まれる。
錠剤またはカプセル剤形では、存在する薬物の量は、剤形の約0.05重量%~約95重量%、より典型的には約2重量%~約50重量%であり得る。
加えて、錠剤またはカプセルは、剤形の約0.5重量%~約35重量%、より典型的には約2重量%~約25重量%を含む崩壊剤を含み得る。崩壊剤の例としては、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムまたはカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプンなどが含まれる。
錠剤での使用に好適な結合剤としては、ゼラチン、ポリエチレングリコール、糖、ゴム、デンプン、ヒドロキシプロピルセルロースなどが含まれる。錠剤で使用するのに好適な希釈剤としては、マンニトール、キシリトール、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、およびデンプンが含まれる。
錠剤またはカプセルでの使用に好適な表面活性剤および流動化剤は、約0.1重量%~約3重量%の量で存在し得、ポリソルベート80、ドデシル硫酸ナトリウム、タルク、および二酸化ケイ素を含む。
錠剤またはカプセルでの使用に好適な潤滑剤は、約0.1重量%~約5重量%の量で存在し得、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、またはステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウムなどを含む。
錠剤は、任意で1つ以上の補助成分を用いて、圧縮または成形によって作製され得る。圧縮錠剤は、粉末または顆粒などの自由流動形態の活性成分を好適な機械で圧縮し、任意で結合剤、不活性希釈剤、または潤滑剤、界面活性剤または分散剤と混合することにより調製され得る。成形錠剤は、液体希釈剤で湿らせた粉末化合物の混合物を好適な機械で成形することによって作製され得る。染料または色素は、同定のために、または活性化合物用量の異なる組み合わせを特徴付けるために錠剤に添加され得る。
液体製剤は、乳液、溶液、シロップ、エリキシル、および懸濁液を含み得、軟質カプセルまたは硬カプセルで使用され得る。かかる製剤は、薬学的に許容される担体、例えば、水、エタノール、ポリエチレングリコール、セルロース、または油を含み得る。製剤はまた、1つ以上の乳化剤および/または懸濁剤を含み得る。
経口投与のための組成物は、遅延放出または持続放出を含む即時放出または調節放出として、任意で腸溶性コーティングで製剤化され得る。
別の実施形態では、薬学的組成物は、治療有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体を含む。
経口的に使用することができる薬学的製剤としては、錠剤、ゼラチン製の押し込み型カプセル、ならびにゼラチンおよびグリセロールまたはソルビトールなどの可塑剤製の密封された軟質カプセルが含まれる。錠剤は、任意で1つ以上の補助成分を用いて、圧縮または成形によって作製され得る。圧縮錠剤は、粉末または顆粒などの自由流動形態の活性成分を好適な機械で圧縮し、任意で結合剤、不活性希釈剤、または潤滑剤、界面活性剤または分散剤と混合することにより調製され得る。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末状化合物の混合物を好適な機械で成形することによって作製され得る。錠剤は、任意でコーティングまたは刻み目を付けてもよく、その中に活性成分の徐放または制御放出をもたらすように製剤化されてもよい。経口投与のためのすべての製剤は、かかる投与に好適な投薬量であるべきである。押し込み型カプセルは、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、および/またはタルクもしくはステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、ならびに任意で安定剤と混合した有効成分を含むことができる。軟質カプセルでは、活性化合物は、脂肪油、液体パラフィン、または液体ポリエチレングリコールなどの好適な液体中に溶解または懸濁され得る。加えて、安定剤が追加され得る。糖衣錠コアには、好適なコーティングが提供される。この目的のために、任意で、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポールゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー溶液、ならびに好適な有機溶媒または溶媒混合物を含み得る濃縮糖溶液が使用され得る。染料または色素は、同定のために、または活性化合物用量の異なる組み合わせを特徴付けるために、錠剤または糖衣錠コーティングに添加され得る。
非経口投与
本開示の化合物は、注射によって、例えば、ボーラス注射または連続注入によって、血流、筋肉、または内臓に直接投与することができる。非経口投与のための好適な手段は、静脈内、筋肉内、皮下動脈内、腹腔内、くも膜下腔内、頭蓋内などを含む。非経口投与に好適なデバイスとしては、注射器(針および針を含まない注射器を含む)および注入方法が含まれる。製剤は、単位用量または多用量容器、例えば、密封アンプルおよびバイアル中に提示され得る。
ほとんどの非経口製剤は、塩、緩衝剤、懸濁剤、安定化剤、および/または分散剤、抗酸化剤、静菌剤、防腐剤、ならびに製剤を意図されるレシピエントの血液と等張にする溶質、ならびに炭水化物を含む賦形剤を含む水溶液である。
非経口製剤は、脱水形態(例えば、凍結乾燥によって)または滅菌非水溶液として調製することもできる。これらの製剤は、滅菌水等の好適なビヒクルと共に使用することができる。溶解度向上剤は、非経口溶液の調製にも使用することができる。非経口投与用の組成物は、遅延放出または持続放出を含む即時放出または調節放出として製剤化され得る。化合物は、デポ調製物として製剤化することもできる。かかる長時間作用する製剤は、埋め込み(例えば、皮下または筋肉内)または筋肉内注射によって投与され得る。したがって、例えば、化合物は、好適なポリマーもしくは疎水性材料(例えば、許容される油中の乳濁液として)もしくはイオン交換樹脂と共に、または難溶性誘導体として、例えば、難溶性塩として製剤化され得る。
化合物は、注射によって、例えば、ボーラス注射または連続注入によって非経口投与のために製剤化され得る。注射用製剤は、単位剤形で、例えば、追加された防腐剤と共に、アンプルまたは多用量容器中に提示され得る。組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁液、溶液または乳濁液などの形態をとることができ、懸濁剤、安定剤および/または分散剤などの製剤剤を含み得る。製剤は、単位用量または多用量容器、例えば、密封されたアンプルおよびバイアルで提供され得、使用の直前に、滅菌液体担体、例えば、生理食塩水または滅菌熱原を含まない水の添加のみを必要とする、粉末形態または凍結乾燥(凍結乾燥)状態で保管され得る。即時注射溶液および懸濁液は、前述の種類の滅菌粉末、顆粒、および錠剤から調製され得る。
非経口投与のための製剤としては、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、および製剤を意図されるレシピエントの血液と等張にする溶質を含み得る活性化合物の水性および非水性(油性)滅菌注射溶液、ならびに懸濁剤および増粘剤を含み得る水性および非水性滅菌懸濁液が含まれる。好適な親油性溶媒またはビヒクルとしては、ゴマ油などの脂肪油、またはオレイン酸エチルもしくはトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステル、またはリポソームが含まれる。水性注射懸濁液は、懸濁液の粘度を増加させる物質、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、またはデキストランを含み得る。任意で、懸濁液はまた、化合物の溶解度を増加させ、高濃度溶液の調製を可能にする好適な安定剤または薬剤を含み得る。
前述の製剤に加えて、化合物は、デポ調製物として製剤化され得る。かかる長時間作用する製剤は、埋め込み(例えば、皮下または筋肉内)または筋肉内注射によって投与され得る。したがって、例えば、化合物は、好適なポリマーもしくは疎水性材料(例えば、許容される油中の乳濁液として)もしくはイオン交換樹脂と共に、または難溶性誘導体として、例えば、難溶性塩として製剤化され得る。
局所投与
本開示の化合物は、局所的に(例えば、皮膚、粘膜、耳、鼻、または眼に)または経皮的に投与され得る。局所投与のための製剤は、限定されないが、ローション、溶液、クリーム、ゲル、ヒドロゲル、軟膏、フォーム、インプラント、パッチなどを含むことができる。局所投与製剤に薬学的に許容される担体は、水、アルコール、鉱油、グリセリン、ポリエチレングリコールなどを含むことができる。局所投与は、例えば、エレクトロポレーション、イオントフォレーシス、フォノフォレーシスなどによって行うこともできる。
典型的には、局所投与のための有効成分は、製剤の0.001%~10%w/w(重量)を含み得る。特定の実施形態において、活性成分は、製剤の最大10%w/w、5%w/w未満、2%w/w~5%w/w、または0.1%~1%w/wを含み得る。
局所投与のための組成物は、遅延放出または持続放出を含む即時放出または調節放出として製剤化され得る。
本明細書に開示される特定の化合物は、局所的に、すなわち非全身投与によって投与され得る。これには、本明細書に開示される化合物を表皮または口腔の外部に適用すること、ならびに化合物が血流に著しく進入しないよう、かかる化合物を耳、眼、および鼻に滴下することが含まれる。
対照的に、全身投与は、経口、静脈内、腹腔内、および筋肉内投与を指す。
局所投与に好適な製剤としては、ゲル、塗布薬、ローション、クリーム、軟膏、またはペーストなどの皮膚を通って炎症部位への浸透に好適な液体または半液体調製物、および眼、耳、または鼻への投与に好適な滴下物が含まれる。局所投与のための活性成分は、例えば、製剤の0.001%~10%w/w(重量)を含み得る。特定の実施形態では、活性成分は、10%w/wまで含み得る。他の実施形態では、それは、5%w/w未満を含み得る。特定の実施形態では、活性成分は、2%w/w~5%w/wを含み得る。他の実施形態では、それは、製剤の0.1%~1%w/wを含み得る。
直腸、口腔、舌下投与
本開示の化合物の直腸投与のための座薬は、活性剤を、常温では固体であるが直腸温度では液体であり、したがって直腸内で溶解して薬物を放出する、カカオバター、合成モノ、ジ、またはトリグリセリド、脂肪酸、またはポリエチレングリコールなどの好適な非刺激性賦形剤と混合することによって調製することができる。
口腔または舌下投与の場合、組成物は、従来の方法で製剤化された錠剤、ロゼンジ、パスチル、またはゲルの形態をとり得る。かかる組成物は、スクロースおよびアカシアまたはトラガカントなどのフレーバーベースで活性成分を含み得る。
化合物は、座薬または保持浣腸などの直腸組成物中に、例えば、カカオバター、ポリエチレングリコール、または他のグリセリドなどの従来の座薬基剤を含み得る。
吸入による投与
吸入による投与のために、化合物は、噴霧器、ネブライザー加圧パック、またはエアゾルスプレーを送達する他の好都合な手段から好都合に送達され得る。加圧パックは、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素、または他の好適なガスなどの好適な噴射剤を含み得る。加圧エアロゾルの場合、投薬量単位は、計量された量を送達するためのバルブを提供することによって決定され得る。代替的に、吸入または吹送による投与のために、本開示による化合物は、乾燥粉末組成物、例えば、化合物と、ラクトースまたはデンプンなどの好適な粉末基剤との粉末混合物の形態をとり得る。粉末組成物は、例えば、カプセル、カートリッジ、ゼラチン、またはブリスターパック中で単位剤形で提供され得、そこから粉末は、吸入器または注入器を用いて投与され得る。
薬学的技術分野で既知の他の担体材料および投与様式も使用され得る。本発明の薬学的組成物は、有効な製剤および投与手順など、薬学的に周知の技法のいずれかによって調製され得る。好ましい単位用量製剤は、本明細書で以下に列挙する有効用量、またはその適切な分画の有効成分を含むものである。
特に上述した成分に加えて、上述の製剤は、問題の製剤の種類を考慮して当該技術分野において従来の他の薬剤を含み得、例えば、経口投与に好適なものは、香味剤を含み得ることを理解されたい。
化合物は、1日あたり0.1~500mg/kgの用量で経口的にまたは注射によって投与され得る。成人ヒトの用量範囲は、概して、5mg~2g/日である。別個の単位で提供される錠剤または他の提示形態は、好都合に、そのような用量でまたはその倍数として有効な1つ以上の化合物、例えば、5mg~500mg、通常は約10mg~200mgを含む単位を含み得る。
単一剤形を作製するために担体材料と組み合わせることができる活性成分の量は、治療される宿主および特定の投与様式に応じて変化するであろう。
化合物は、様々なモードで、例えば、経口的に、局所的に、または注射によって投与され得る。患者に投与される化合物の正確な量は、主治医の責任となる。任意の特定の患者の特定の用量レベルは、使用される特定の化合物の活性、年齢、体重、一般的な健康状態、性別、食事、投与時間、投与経路、排泄速度、薬物の組み合わせ、治療される正確な障害、および治療される適応症または状態の重症度を含む様々な要因に依存するであろう。加えて、投与経路は、状態およびその重症度に応じて変化し得る。効果的な製剤および投与手順に関する上記の考慮事項は当該技術分野で周知であり、標準的な教科書に記載される。
治療方法
本開示は、Des活性を阻害する化合物および薬学的組成物を提供し、したがって、Desに関連する障害の治療または予防に有用である。本開示の化合物および薬学的組成物は、Desを阻害するため、Des1に関連する様々な障害の治療または予防に有用である。
代謝障害
いくつかの実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、代謝障害の治療または予防において有用である。
いくつかの実施形態では、代謝障害は、代謝症候群、糖尿病、脂質異常症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、脂肪肝疾患、非アルコール性脂肪肝炎、肥満、およびインスリン抵抗性から選択される。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は脂質蓄積障害の治療または予防に有用である。いくつかの実施形態では、脂質蓄積障害は、ファーバー病、ニーマン・ピック病、ファブリー病、クラッベ病、ゴーシェ病、テイ・サックス病、異染性白質ジストロフィーから選択される。
いくつかの実施形態では、化合物および薬学的組成物は、脂質異常症、II型糖尿病、アテローム性動脈硬化症、肥満、心血管疾患、および肝疾患から選択される状態に対して有効性を示し得る。
いくつかの実施形態では、化合物および薬学的組成物は、NASHおよびNAFLDから選択される肝臓疾患に対して有効性を示し得る。
いくつかの実施形態では、化合物および薬学的組成物は、インスリン耐性に対して有効性を示し得る。
いくつかの実施形態では、化合物および薬学的組成物は、高血糖に対して有効性を示し得る。
心血管障害
いくつかの実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、冠動脈疾患および末梢血管疾患、高血圧および心筋症を含むアテローム性動脈硬化症の治療または予防に有用であり得る。
いくつかの実施形態では、化合物および薬学的組成物は、アテローム性動脈硬化症の治療において有用であり得る。
嚢胞性線維症
いくつかの実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、嚢胞性線維症の治療または予防に有用であり得る。様々な研究は、嚢胞性線維症を有するヒトの肺、ならびに嚢胞性線維症膜貫通伝導調節物質の遺伝子破壊を有するマウスを含む、嚢胞性線維症の対応するマウスモデルに、スフィンゴ脂質、特にセラミドが蓄積されることが示されている。この蓄積は、炎症、細菌感染に対する感受性の増加(Grassme et al.2013 Ceramide in cystic fibrosis.Handb.Exp.Pharmacol.216,265-274)、および肺線維症(Ziobro et al.2013 Ceramide mediates lung fibrosis in cystic fibrosis.Biochem.Biophys.Res.Commun.434,705-709)を引き起こすことが示されている。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、急性および慢性炎症性疾患を含む自己免疫疾患または炎症障害の治療または予防に有用である。
炎症性病態としては、これらに限定されないが、関節リウマチ、脊椎関節症、痛風性関節炎、変形性関節症、全身性エリテマトーデス、若年性関節炎、急性リウマチ性関節炎、腸障害性関節炎、神経障害性関節炎、乾癬性関節炎、および膿原性関節炎などのサブタイプおよび関連する病態を含む関節炎、骨粗鬆症、腱炎、滑液包炎、ならびに他の関連する骨および関節障害、逆流性食道炎、下痢、炎症性腸疾患、クローン病、胃炎、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、膵臓の急性および慢性炎症などの胃腸疾患、ウイルス感染および嚢胞性線維症に関連する肺炎症、乾癬、湿疹、火傷、日焼け、皮膚炎(接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、およびアレルギー性皮膚炎など)、および蕁麻疹などの皮膚関連の状態、膵炎、肝炎、そう痒症、ならびに白斑が含まれる。加えて、本発明の化合物は、単独で、または従来の免疫調節物質と組み合わせて臓器移植患者にも有用である。自己免疫疾患は、多くの場合、炎症性疾患にも分類される。
自己免疫疾患としては、クローン病、潰瘍性大腸炎、皮膚炎、皮膚筋炎、1型糖尿病、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギランバレー症候群(GBS)、自己免疫性脳脊髄炎(AE)、橋本病、特発性血小板減少性紫斑病、エリテマトーデス、混合性結合組織病、多発性硬化症(MS)、重症筋無力症、ナルコレプシー、尋常性天疱瘡、悪性貧血、乾癬、乾癬性関節炎、多発性筋炎、原発性胆汁性肝硬変、関節リウマチ(RA)、シェーグレン症候群、強皮症、側頭動脈炎(「巨細胞性動脈炎」としても知られている)、血管炎、およびウェゲナー肉芽腫症が含まれる。
いくつかの実施形態では、自己免疫疾患または慢性炎症性疾患は、関節炎、多発性硬化症、乾癬、クローン病、炎症性腸疾患、狼瘡、グレーブス病および橋本甲状腺炎、強直性脊椎炎、ならびに嚢胞性線維症から選択される。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)活性を有し得る。特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、関節リウマチの治療に使用され得る。特定のさらなる実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物による関節リウマチの治療は、鎮痛剤(従来のNSAIDおよびCOX2選択的阻害剤を含む)、ステロイド、メトトレキサート、金塩、ヒドロキシクロロキン、PAD4阻害剤、スルファサラジン、レフルノマイド、抗TNFα、ヤヌスキナーゼ阻害剤、アバタセプト、リツキシマブ、およびアナキナから選択される別の薬剤の同時投与を含む。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、フィンゴリモド、スフィンゴシン-1-リン酸受容体調節物質、テリフルオノミド、フマル酸ジメチル、PAD4阻害剤、抗CD20 mAb、抗CD52 mAb、ナタリズマブ、酢酸グラチラマー、およびインターフェロン-βから選択される治療薬との共投与時に、多発性硬化症に対する相乗活性を有し得る。
いくつかの実施形態では、自己免疫疾患炎症性疾患は、自己免疫性関節炎である。
いくつかの実施形態では、自己免疫疾患炎症性疾患は、関節リウマチである。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、鎮痛剤(従来のNSAIDおよびCOX2選択的阻害剤を含む)、ステロイド、メトトレキサート、金塩、ヒドロキシクロロキン、PAD4阻害剤、スルファサラジン、レフルノマイド、抗TNFα、ヤヌスキナーゼ阻害剤、アバタセプト、リツキシマブ、およびアナキナから選択される治療薬との併用投与時に、関節炎に対する相乗活性を有し得る。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、心血管疾患の治療または予防に有用であり得る。いくつかの実施形態では、心血管疾患はアテローム性動脈硬化症、高血圧、および心筋症から選択される。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、虚血/再灌流傷害の治療または予防に有用であり得る。いくつかの実施形態では、虚血/再灌流傷害は、臓器移植、急性腎傷害、心肺バイパス、肺高血圧、鎌状赤血球症、心筋梗塞、脳卒中、外科的切除および再建手術、付属器もしくは他の身体部分の再接合、皮膚移植、または外傷において生じる。
例えば、がんなどの増殖性疾患
いくつかの実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、がんの治療または予防に有用であり得る。
いくつかの実施形態では、がんは、白血病、リンパ腫、卵巣がん、乳がん、子宮内膜がん、結腸がん(結腸直腸がん)、直腸がん、膀胱がん、肺がん(非小細胞肺がん、肺腺がん、肺扁平上皮がん)、気管支がん、骨がん、前立腺がん、膵臓がん、胃がん、肝細胞がん、胆嚢がん、胆管がん、食道がん、腎細胞がん、甲状腺がん、頭頸部扁平上皮がん(頭頸部がん)、精巣がん、内分泌腺のがん、副腎のがん、下垂体のがん、皮膚のがん、軟部組織のがん、血管のがん、脳のがん、神経のがん、眼のがん、髄膜のがん、中咽頭のがん、下咽頭のがん、子宮頸部のがん、および子宮のがん、神経膠芽腫、髄芽腫、星細胞腫、神経膠腫、髄膜腫、ガストリノーマ、神経芽細胞腫、黒色腫、骨髄異形成症候群、および肉腫から選択される。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、腫瘍成長、血管新生、および化学耐性に対して有効であり、潜在的に、直接的細胞毒性(アポトーシスの誘導を含む)によって、または間接的に、免疫系の腫瘍殺傷能力を増強することのいずれかによって腫瘍殺傷を促進することができる。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、免疫チェックポイント阻害剤との共投与時に、がんに対する相乗活性を有し得る。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、PD1、PD-L1、CTLA-4、CD47、およびOX40から選択される標的を対象とするモノクローナル抗体との共投与時に、がんに対する相乗活性を有し得る。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ1およびアルギナーゼ-1から選択される標的を対象とする小分子との共投与時に、がんに対する相乗活性を有し得る。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、線維症および関連疾患の治療または予防に有用であり得る。線維症は、結合組織の過剰な細胞外マトリックス産生を伴う病理学的状態である。結果として、組織機能障害および臓器不全が含まれ得る。
いくつかの実施形態では、線維症は、肺、腎臓、肝臓、心臓、皮膚、および結合組織から選択される部位に影響を及ぼす。
いくつかの実施形態では、線維症は、肺、例えば肺線維症または嚢胞性線維症、肝臓、例えば肝硬変、心臓、例えば心房線維症、心筋梗塞に起因する心内膜心筋線維症、脳、例えばグリア瘢痕、糖尿病性腎症に起因する腎臓線維症、胆嚢線維症、皮膚または皮膚線維症、例えば強皮症、肥厚性瘢痕およびケロイド、骨髄線維症に起因する骨髄線維症、クローン病などの腸線維症、またはいくつかの他の創傷であり得、この場合、瘢痕と称され得る。線維症はまた、関節線維症、デュピュイトラン拘縮、縦隔線維症、骨髄線維症、ペイロニー病、腎性全身性線維症、進行性塊状線維症、石炭労働者の塵肺症の合併症、後腹膜線維症、強皮症、全身性硬化症、および癒着性関節包炎、ならびに腹部手術に続発する腹部癒着から選択され得る。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、心臓発作を予防、治療、または改善するために使用され得る。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、様々なタイプの鬱血性心不全の治療に使用され得る。特定のさらなる実施形態では、鬱血性心不全は、虚血に二次的である。特定のさらなる実施形態では、鬱血性心不全は、糖尿病、肥満、および脂肪毒性から選択される障害と関連付けられる。特定のさらなる実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物による鬱血性心不全の治療は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシンII受容体遮断剤(ARB)、β-アドレナリン受容体遮断剤(カーベジロールを含む)、利尿剤(フロセミドを含む)、アルドステロンアンタゴニスト(エプレレノンを含む)、イノトロープ(ミリノンを含む)、グアニル酸シクラーゼ阻害剤、およびジゴキシンから選択される別の薬剤の共投与を含む。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、腎疾患の治療に使用され得る。特定のさらなる実施形態では、腎疾患は、糖尿病性腎疾患および腎症から選択される。特定のさらなる実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物による腎臓病の治療は、標準治療剤の共投与を含む。特定のさらなる実施形態では、標準治療剤は、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体遮断剤(ARB)、コレステロール低下剤(スタチンおよび/またはPCSK9阻害剤を含む)、および骨の健康のためにリン酸カルシウムレベルを管理する薬剤(セベラマーを含む)から選択される。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、サルコペニアの治療に使用され得る。特定のさらなる実施形態では、サルコペニアの病因は、加齢、慢性腎臓病、悪性腫瘍、および化学療法から選択される。特定のさらなる実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物によるサルコペニアの治療は、テストステロン、選択的アンドロゲン受容体調節物質、グレリンアゴニスト、ミオスタチン抗体、アクチビンIIRアンタゴニスト、ACE阻害剤、ベータアンタゴニスト、および高速骨格筋トロポニン活性化因子から選択される別の薬剤の共投与を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、神経変性疾患を予防、治療、または改善するために使用され得る。セラミドレベルの上昇は、多くの場合、様々な神経変性疾患に関連して見出される。
いくつかの実施形態では、神経変性疾患は、アルツハイマー病、血管性認知症、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、レビー小体病、脊髄性筋萎縮症、フリードリヒ失調症、および脊髄小脳失調症から選択される。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、アルツハイマー病を治療するために使用され得る。特定のさらなる実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、疾患修飾活性を有し得る。特定のさらなる実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、症状の緩和を提供し得る。特定のさらなる実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物によるアルツハイマー病の治療は、コリンエステラーゼ阻害剤およびメマンチンから選択される別の薬剤の共投与を含む。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、コリンエステラーゼ阻害剤およびメマンチンから選択される治療薬との共投与時に、神経変性疾患に対する相乗活性を有し得る。
特定の実施形態では、本開示の化合物および薬学的組成物は、ALSの第2の治療剤との共投与時に、ALに対する相乗活性を有し得る。特定の実施形態では、ALSの第2の治療剤は、リルゾールおよびエダバロンから選択される。
併用および併用療法
本発明の化合物は、単独でまたは他の薬学的に活性な化合物と組み合わせて、上述のような状態を治療するために使用され得る。本発明の化合物(複数可)および他の薬学的に活性な化合物(複数可)は、同時に(同じ剤形または別個の剤形のいずれかで)または連続的に投与することができる。したがって、一実施形態では、本発明は、対象に、治療有効量の本発明の1つ以上の化合物および1つ以上の追加の薬学的に活性な化合物を投与することによって状態を治療する方法を含む。
別の実施形態では、本発明の1つ以上の化合物、1つ以上の追加の薬学的に活性な化合物、および薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物が提供される。
別の実施形態では、1つ以上の追加の薬学的に活性な化合物は、メトホルミン、HMG-CoAレダクターゼの阻害剤、ナトリウム/グルコース共輸送体の阻害剤、フィブラート、オメガ-3脂肪酸、グルカゴン様ペプチド-1類似体、およびグルカゴン様ペプチド-1受容体のアゴニスト(例えば、PF-06882961)、FXRアゴニスト(例えば、オベチコール酸、INT-767、GS-9674、トロピフェキソル、MET409、EDP-305)、LXRリガンド、PPARアゴニスト(例えば、エラフィブラナー)、ビタミンE、FGF19類似体(例えば、NGM-282)、FGF21類似体(例えば、BMS-986036)、線維芽細胞成長因子受容体1c-ベータ-クロトーのアゴニスト(例えば、NGM-313)、アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害剤(例えば、GS-0976、PF-05221304、MK4074)、ステアロイルCoA脱サターゼ-1の阻害剤、CCR2/CCR5アンタゴニスト(例えば、セニクリビロック)、ケトヘキソキナーゼの阻害剤(例えば、PF-06835919)、ジアシルグリセロールO-アシルトランスフェラーゼ2の阻害剤(例えば、PF-06865571)、ASK1の阻害剤(例えば、セロンセルチブ、SRT-015)、甲状腺ホルモン受容体-βのアゴニスト(例えば、MGL-3196、MGL-3745、VK2809)、ジペプチジルペプチダーゼ-4の阻害剤(例えば、エボグリプチン)、ステアロイル-CoA脱サターゼ-1の阻害剤(例えば、アラムコール)、AOC3の阻害剤(例えば、BI 1467335)、カスパーゼの阻害剤(例えば、エムリカサン)、ガレクチン-3の阻害剤(例えば、GR-MD-02)、回腸性胆汁酸ナトリウム輸送体阻害剤(例えば、ボリキシバット)、P2Y13受容体のアゴニスト(例えば、CER209)、DUR-928、DS102、およびブタン酸を含む、抗代謝障害剤からなる群から選択される。
可能な併用療法の追加の非限定的な例としては、本明細書に開示される化合物、および以下を含む群から選択される少なくとも1つの他の薬剤の使用が含まれる:a)インスリン、インスリン誘導体および模倣物などの抗糖尿病剤、スルホニル尿素、例えば、グリピジド、グリブリド、およびアマリルなどのインスリン分泌促進剤、インスリン分泌性スルホニル尿素受容体リガンド、例えば、ナテグリニドおよびレパグリニドなどのメグリチニド、PTP-112などのタンパク質チロシンホスファターゼ-1B(PTP-1B)阻害剤などのインスリン感作物質、SB-517955、SB-4195052、SB-216763、NN-57-05441、およびNN-57-05445などのGSK3(グリコーゲンシンターゼキナーゼ-3)阻害剤、GW-0791およびAGN-194204などのRXRリガンド、エンパグリフロジン、カナグリフロジン、ダパグリフロジン、T-1095などのナトリウム依存性グルコース共輸送阻害剤、BAY R3401などのグリコーゲンホスホリラーゼA阻害剤、メトホルミンなどのビグアニド、アカルボースなどのアルファ-グルコシダーゼ阻害剤、エキセンディン-4およびGLP-1の模倣物などのGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)、GLP-1アナログ類似体、ジャヌビア、ガルバス、オングリザ、DPP728、LAF237(ビルダグリプチン-WO 00/34241の実施例1)、MK-0431、サクサグリプチン、GSK23AなどのDPPIV(ジペプチジルペプチダーゼIV)阻害剤、AGEブレーカー、ピオグリタゾンまたはロシグリタゾンなどのチアゾリジンジオン誘導体(グリタゾン)、ならびに例えばGI-262570などの非グリタゾン型のPPARデルタアゴニスト、b)3-ヒドロキシ-3-メチル-グルタリルコエンザイムA(HMG-CoA)レダクターゼ阻害剤、例えば、ロバスタチン、ピタバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、メバスタチン、ベロスタチン、フルバスタチン、ダルバスタチン、アトルバスタチン、ロスバスタチンおよびリバスタチンなどの脂質低下剤、スクアレンシンターゼ阻害剤、FXR(ファルネソイドX受容体)およびLXR(肝臓X受容体)リガンド、PCSK9アンタゴニスト、例えばアリロクマブおよびエボロクマブ、コレステロール吸収阻害剤、例えば、エゼチミブ、胆汁樹脂、例えば、コレスチラミン、コレセベラム、フィブラート、ニコチン酸、ならびにアスピリン、c)フェンテルミン、レプチン、ブロモクリプチン、デキサンフェタミン、アンフェタミン、フェンフルラミン、デクスフェンフルラミン、シブトラミン、オルリスタット、デクスフェンフルラミン、マジンドール、フェンテルミン、フェンジメトラジン、ジエチルプロピオン、フルオキセチン、ブプロピオン、トピラメート、ベンジエチルプロピタミン、ジエチルプロピオン、フェニルプロパノールアミンもしくはエコピパム、エフェドリン、プソイドエフェドリン、またはカンナビノイドアンタゴニストなどの抗肥満剤または食欲調節剤、d)降圧剤、例えば、エタクリン酸、フロセミド、およびトルセミドなどのループ利尿剤、チアジド誘導体、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、アミロリドなどの利尿剤、ベナゼプリル、カプトプリル、エナラプリル、フォシノプリル、リシノプリル、モエキシプリル、ペリノドプリル、キナプリル、ラミプリル、トランドラプリルなどのアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、ジゴキシンなどのNa-K-ATPase膜ポンプの阻害剤、中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤、例えば、チオルファン、terteo-チオルファン、SQ29072、ECE阻害剤、例えばSLV306、オマパトリラート、サンパトリラート、およびファシドトリルなどのACE/NEP阻害剤、カンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン、テニサルタン、バルサルタン、特にバルサルタンなどのアンジオテンシンnアンタゴニスト、アリスキレン、テルラキレン、ジテキレン、RO 66-1132、RO-66-1168などのレニン阻害剤、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール、メトプロロール、カルベジロール、ナドロール、プロプラノロール、ソタロール、チモロールなどの直交アドレナリン受容体遮断剤、ジゴキシン、ドブタミン、ミルリノンなどの強心剤、アムロジピン、ベプリジル、ジルチアゼム、フェロジピン、ニカルジピン、ニモジピン、ニフェジピン、ニソルジピン、およびベラパミルなどのカルシウムチャネル遮断剤、アルドステロン受容体アンタゴニスト、ならびにアルドステロンシンターゼ阻害剤、e)HDL増加化合物、f)エゼチミブおよびKT6-971などのコレステロール吸収修飾因子、[0148]、g)Apo-Al類似体および模倣物、h)キシメラガトランなどのトロンビン阻害剤、アナストラゾール、ファドラゾール、およびエプレレノンなどのアルドステロン阻害剤、アスピリンのような血小板凝集の阻害剤、ならびにクロピドグレル重硫酸塩。
別の実施形態では、1つ以上の追加の薬学的に活性な化合物は、化学療法剤を含む抗がん剤、チオテパおよびシクロホスファミド、ブスルファン、インプロスルファン、ピポスルファンなどのスルホン酸アルキル、ベンゾデパ、カルボコン、メトレドパ、およびウレドパなどのアジリジン、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンリン酸アミド、トリエチレンチオリン酸アミドおよびトリメチロールメラミンを含むエチレンイミンおよびメチルアメラミン、クロラムブシル、クロルナファジン、シクロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミン、メルファラン、ノベムビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタードなどのナイトロジェンマスタード、カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチンなどのニトロソウレア、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オートラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カリケアマイシン、カラビシン、カミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロデビクリン、ストレプシノ、ストレプシノ、ストレプシノ、ゾルビシンなどの抗生物質、メトトレキサートおよび5-フルオロウラシル(5-FU)などの抗代謝剤、デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサートなどの葉酸類似体、フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニンなどのプリン類似体;アンシタビン、アザシチジン、6-アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、5-FUなどのピリミジン類似体、カルステロン、ドロモスタロンプロピオネート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトンなどのアンドロゲン、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタンなどの抗副腎、フロリン酸などの葉酸補充剤、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸、アムサクリン;ベストラブシル、ビサントレン、エダトラキサート、デソサミン、デメコルシン、ジアジコン、エフロミチン、酢酸エリプチニウム、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシ尿素、レンチナン、ロニダミン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダモール、ニトラクリン、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ポドフィリン酸、2-エチルヒドラジド、プロカルバジン、ラゾキサン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジコン、2,2’,2”-トリクロロトリエチルアミン、ウレタン、ビンデシン、ダカルバジン、マノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、シトシンアラビノシド(Ara-C)、シクロホスファミド、チオテパ、タキソイド、例えば、パクリタキセルおよびドセタキセル、クロラムブシル、ゲムシタビン、6-チオグアニン、メルカプトプリン、メトトレキサート、シスプラチンおよびカルボプラチンなどの白金および白金配位錯体、ビンブラスチン、エトポシド(VP-16)、イホスファミド、マイトマイシンC、ミトキサントロン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ナベルビン、ノバントロン、テニポシド、ダウノマイシン、アミノプテリン、ゼローダ、イバンドロネート、CPT11、トポイソメラーゼ阻害剤、ジフルオロメチルオルニチン(DMFO)、レチノイン酸、エスペラミシン、カペシタビン、ならびに上記のいずれかの薬学的に許容される塩、酸、または誘導体からなる群から選択される。
化学療法剤はまた、例えば、タモキシフェン、ラロキシフェン、アロマターゼ阻害性4(5)-イミダゾール、4-ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、オナプリストン、トレミフェン、およびフルベストラントを含む、抗エストロゲン、選択的エストロゲン受容体調節物質および選択的エストロゲン受容体分解物質の両方を含む)、ならびにフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、およびゴセレリンなどの抗アンドロゲン、ならびに上記のうちのいずれかの薬学的に許容される塩、酸、または誘導体などの腫瘍に対するホルモン作用を調節または阻害するように作用する抗ホルモン剤も含む。特定の実施形態では、併用療法は、ホルモンまたは関連するホルモン剤の投与を含む。
化学療法剤はまた、シグナル伝達阻害剤(STI)を含む。「シグナル伝達阻害剤」という用語は、シグナル伝達経路における1つ以上のステップを選択的に阻害する薬剤を指す。本発明のシグナル伝達阻害剤(STI)としては、(i)bcr/ablキナーゼ阻害剤(例えば、GLEEVEC)、(ii)キナーゼ阻害剤および抗体を含む上皮成長因子(EGF)受容体阻害剤、(iii)her-2/neu受容体阻害剤(例えば、HERCEPTIN)、(iv)AktファミリーキナーゼまたはAkt経路の阻害剤(例えば、ラパマイシン)、(v)細胞周期キナーゼ阻害剤(例えば、フラボピリドールおよびパルボシクリブ)、(vi)ホスファチジルイノシトールキナーゼ阻害剤、(vii)選択的エストロゲン受容体調節物質(例えば、タモキシフェン)、(viii)選択的エストロゲン受容体分解物質(例えば、フルベスト)、(ix)選択的アンドロゲン受容体調節物質(例えば、エンザルタミド、アパプルタミド)、(x)血管新生阻害剤(例えば、ベバシズマブ、Sスーテント)が含まれる。
化学療法剤はまた、チェックポイント阻害剤(例えば、抗PD1、抗PDL1、抗CTLA4抗体)、ならびに抗GITR、抗OX40、および抗CD47抗体、IDO1阻害剤、アルギナーゼ-1阻害剤、グルココルチコイド受容体阻害剤、制御性T細胞阻害剤、および骨髄由来サプレッサー細胞阻害剤を含む他の免疫調節剤を含む、様々な免疫調節剤を含む。
別の実施形態では、1つ以上の追加の薬学的に活性な化合物は、ステロイド、メトトレキサート、スルファサラジン、金塩、ならびに抗TNF、抗IL1、抗IL6、およびNLRP3インフラマソームの阻害剤、およびヤヌスキナーゼ阻害剤を含む、疾患修飾抗リウマチ薬(DMARD)からなる群から選択される。
別の実施形態では、1つ以上の追加の薬学的に活性な化合物は、インターフェロン-ベータ1a、インターフェロン-バイオベータ1b、酢酸グラチラマー、ミトキサントロン、フィンゴリモド、テリフルオノミド、フマル酸ジメチル、抗アルファ4インテグリンモノクローナル抗体、抗CD52モノクローナル抗体、抗CD25モノクローナル抗体、および抗CD20モノクローナル抗体を含む、複数の硬化症薬剤からなる群から選択される。
別の実施形態では、1つ以上の追加の薬学的に活性な化合物は、酵素補充療法からなる群から選択される。酵素補充療法としては、例えば、組換えヒト酸セラミダーゼが含まれ得る。
別の実施形態では、1つ以上の追加の薬学的に活性な化合物は、膵臓酵素サプリメント、マルチビタミン、粘液溶解剤、抗生物質、気管支拡張剤、抗炎症剤、インスリン、ビスホスホネート、抗線維化剤(例えば、ピルフェニドン、ニンテダニブ)、N-アセチルシステイン、イバカフター、およびルマカフター/イバカフターからなる群から選択される。
別の実施形態では、1つ以上の追加の薬学的に活性な化合物は、ドネペジル、ガランタミン、リバスティグミン、メマンチン、リルゾール、レボドーパ/カルビドパ、プラミペキソール、ロピニロール、ロチゴチン、セレギリン、アポモルフィン、セレギリン、ラサギリン、エンタカポン、トルカポン、ベンズトロピン、トリヘキシフェニジル、アマンタジン、テトラベナジン、ハロペリドール、リスペリドン、クエチアピン、レベチラセタム、クロナゼパム、エダラボンからなる群から選択される。
本明細書に記載されるDes阻害剤化合物および組成物はまた、治療される状態に対するそれらの治療的価値について選択される他の治療試剤と組み合わせて任意に使用される。一般に、本明細書に記載される化合物、および併用療法が用いられる実施形態では、他の薬剤は、同じ薬学的組成物で投与される必要はなく、異なる物理的および化学的特徴のために、異なる経路によって任意に投与される。初回投与は、一般に、確立されたプロトコルに従って行われ、次いで、観察される効果に基づいて、投薬量、投与様式、および投与時間がその後修正される。特定の事例では、本明細書に記載されるDes1阻害剤化合物を別の治療薬と組み合わせて投与することが適切である。例としてのみ、Des1阻害剤の治療有効性は、治療的利益も有する別の治療剤(治療レジメンも含む)の投与によって増強される。治療される疾患、障害または状態にかかわらず、患者が経験する全体的な利益は、単に2つの治療剤の相加であるか、または患者が強化された(すなわち、相乗的な)利益を経験するかのいずれかであり得る。代替的に、本明細書に開示される化合物が副作用を有する場合、副作用を低減するために薬剤を投与することが適切であり得るか、または本明細書に記載される化合物の治療有効性は、アジュバントの投与によって増強され得る。
治療有効投薬量は、薬物が治療の併用で使用される場合に変化する。併用治療レジメンで使用するための薬剤および他の薬剤の治療有効用量を実験的に決定するための方法は、文書化された方法論である。併用治療は、患者の臨床管理を支援するように、様々な時間に開始および停止する周期的治療をさらに含む。いずれの事例においても、複数の治療剤(そのうちの1つは、本明細書に開示されるDes阻害剤である)は、任意の順次で、または同時に投与され得る。同時である場合、複数の治療剤は、単一の、統一された形態で、または複数の形態で任意に提供される(例としてのみ、単一の丸薬または2つの別個の丸薬のいずれかとして)。
いくつかの実施形態では、治療剤のうちの1つが、複数用量で与えられるか、または両方とも、複数用量として与えられる。同時でない場合、複数用量間のタイミングは、0週間超~12週間未満で任意に変化する。
加えて、組み合わせ方法、組成物、および製剤は、2つの薬剤のみの使用に限定されるものではなく、複数の治療的組み合わせの使用も想定される。緩和が求められる状態(複数可)を治療、予防、または改善するための投薬レジメンは、様々な要因に従って任意に変更されることが理解される。これらの因子には、対象が罹患する障害、ならびに対象の年齢、体重、性別、食事、および医学的状態が含まれる。したがって、いくつかの実施形態では、実際に用いられる投与レジメンは広く異なり、したがって、本明細書に記載される投与レジメンから逸脱する。
本明細書に開示される併用療法を構成する医薬剤は、任意で、実質的に同時の投与を意図した、併用剤形または別個剤形である。併用療法を構成する薬剤は、任意で連続投与され、いずれかの薬剤は、2ステップ投与を必要とするレジメンによって投与される。2ステップ投与レジメンは、任意で活性剤の連続的投与または別個の活性剤の離間投与を必要とする。複数の投与ステップ間の時間は、薬剤の有効性、溶解度、バイオアベイラビリティ、血漿半減期、および動態プロファイルなどの各薬剤の特性に応じて、数分から数時間の範囲である。
別の実施形態では、Des阻害剤は、患者にさらなる利益を提供する手順と組み合わせて任意に使用される。Des阻害剤および任意の追加の療法は、疾患または状態が生じる前、最中、または後に任意に投与され、Des阻害剤を含む組成物を投与するタイミングは、いくつかの実施形態において変化する。
したがって、例えば、Des阻害剤は、予防薬として使用され、疾患または状態の発生を防止するために、状態または疾患を発症する傾向を有する対象に連続的に投与される。Des阻害剤および組成物は、症状の発症中または発症後できるだけ早く対象に任意に投与される。本明細書では本発明の実施形態を示して記載したが、そのような実施形態は、単なる例として提供されることは、当業者には明らかであろう。本発明から逸脱することなく、多数の変形例、変更例、および置換例が、当業者に生じるであろう。本発明のいくつかの実施形態では、本明細書に記載の実施形態に対する様々な代替物が、本発明を実施する際に用いられることを理解されたい。
化合物合成
本開示の化合物は、以下に詳述する一般的な合成スキームおよび実験手順で例示される方法を使用して調製することができる。一般的な合成スキームおよび実験手順は、例示の目的のために提示され、制限することは意図されない。本開示の化合物を調製するために使用される開始材料は、市販のものであるか、または当該技術分野で既知の通例の方法を使用して調製することができる。
略語一覧
Ac2O=無水酢酸;AcCl=塩化アセチル;AcOH=酢酸;AIBN=アゾビシソブチロニトリル;aq.=水性;Bu3SnH=水素化トリブチルスズ;CD3OD=重水素化メタノール;CDCl3=重水素化クロロホルム;CDI=1,1’-カルボニルジイミダゾール;DBU=1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン;DCM=ジクロロメタン;DEAD=ジエチルアゾジカルボキシレート;DIBAL-H=水素化ジ-イソブチルアルミニウム;DIEA=DIPEA=N,N-ジイソプロピルエチルアミン;DMAP=4-ジメチルアミノピリジン;DMF=N,N-ジメチルホルムアミド;DMSO-d6=重水素化ジメチルスルホキシド;DMSO=ジメチルスルホキシド;DPPA=ジフェニルホスホリルアジド;EDC.HCl=EDCI.HCl=1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩;Et2O=ジエチルエーテル;EtOAc=酢酸エチル;EtOH=エタノール;h=時間;HATU=2-(1H-7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートメタンアミノ;HMDS=ヘキサメチルジシラザン;HOBT=1-ヒドロキシベンゾトリアゾール;i-PrOH=イソプロパノール;LAH=水素化アルミニウムリチウム;LiHMDS=リチウムビス(トリメチルシリル)アミド;MeCN=アセトニトリル;MeOH=メタノール;MPカーボネート樹脂=マクロポーラストリエチルアンモニウムメチルポリスチレンカーボネート樹脂;MsCl=塩化メシル;MTBE=メチルターシャリーブチルエーテル;MW=マイクロ波照射;n-BuLi=n-ブチルリチウム;NaHMDS=ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド;NaOMe=ナトリウムメトキシド;NaOtBu=ナトリウムt-ブトキシド;NBS=N-ブロモスクシンイミド;NCS=N-クロロスクシンイミド;NMP=N-メチル-2-ピロリドン;Pd(Ph3)4=テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0);Pd2(dba)3=トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0);PdCl2(PPh3)2=ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド;PG=保護基;分取HPLC=分取高速液体クロマトグラフィー;PyBop=(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)-トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロリン酸;Pyr=ピリジン;RT=室温;RuPhos=2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシビフェニル;sat.=飽和;ss=飽和溶液;t-BuOH=tert-ブタノール;T3P=プロピルホスホン酸無水物;TBS=TBDMS=tert-ブチルジメチルシリル;TBSCl=TBDMSCl=tert-ブチルジメチルクロロシラン;TEA=Et3N=トリエチルアミン;TFA=トリフルオロ酢酸;TFAA=トリフルオロ酢酸無水物;THF=テトラヒドロフラン;Tol=トルエン;TsCl=塩化トシル;XPhos=2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル。
化合物を調製するための一般的な合成方法
以下のスキームは、一般に、本発明を実施するために使用することができる。
実施例1は、スキームIに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。アミン101は、塩基の存在下で、本明細書および(COCl2)3と略される他の箇所で、トリホスゲンを使用して酸塩化物102に変換される。次いで、酸塩化物を塩基の存在下でアリールアミン103と反応させて尿素103を得る。本明細書および他の箇所において、103の式H2N-Ar-OTBSは、NH2基およびOTBS基の両方で置換されたアリール化合物を表す。式103は、例えば、4-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]アニリンおよび5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミンを含む。最終ステップでは、TBS基を酸またはフッ化物のいずれかで除去して、105を得る。
実施例2~39は、スキームIIに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。第1のステップでは、アミン201を、塩基の存在下で式202を有する4-フルオロフェニルカルバメートと直接反応させて、尿素203を得る。本明細書および他の箇所において、カルバメート202の式は、OTBS基で置換されたアリールアミノ部分を含む。式202は、例えば、4-フルオロフェニルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートおよび4-フルオロフェニルN-[4-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]フェニル]カルバメートを含む。第2のステップでは、TBS基を酸またはフッ化物のいずれかで除去して、204を得る。
実施例40は、スキームIIIに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。第1のステップでは、アルキルイソシアネート301を、スキームIで定義されるように、アリールアミン103と反応させて、尿素302を得る。TBS基を、第2のステップでフッ化物イオンのいずれかの酸での処理によって除去して、303を得る。
実施例41~42は、スキームIVに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。第1のステップでは、酸塩化物401を、スキームIで定義されるように、アリールアミン103と反応して、カルバメート402を得る。TBS基を、第2のステップでフッ化物イオンのいずれかの酸での処理によって除去して、403を得る。
実施例43~44は、スキームVに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。アルコール501を、トリホスゲンおよび塩基の存在下で、スキームIで定義されているように、アリールアミン103と反応させて、カルバメート502を得る。最終ステップでは、TBS基を酸またはフッ化物のいずれかで除去して、503を得る。
実施例45~52は、スキームVIに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。合成は、「L」部分が連結基であるアミン/カルバメート601から始まる。いくつかの実施形態では、601は、1-Boc-ピペラジンである。いくつかの実施形態では、601は、1-Cbz-ピペラジンである。いくつかの実施形態では、601は、3-(BocNH)-ピペリジンである。いくつかの実施形態では、601は、4-(BocNH)-ピペリジンである。
次に、アミン/カルバメート601をアレーン602と反応させて、アリールアミン置換生成物603を得る。特定の実施形態では、アレーン602は、直接的なSNAr反応を促進する電子除去基で置換されている。特定の実施形態では、置換反応は、金属触媒の存在によって補助される。
最終ステップでは、R601=t-Bu(Boc保護)のための酸、またはR601=Bn(CBz保護)のための加水分解のいずれかを使用して、603のカルバメート保護基を除去する。当該技術分野で既知の他のアミン保護基が使用され得る。次いで、スキームI、II、もしくはIIのいずれか、または利用可能であり得る他の方法を使用して、アミン604を生成物605に変換する。
実施例53~60は、スキームVIIIに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。合成は、「L」部分が連結基であるアミノアルコール701から始まる。いくつかの実施形態では、701は、4-ヒドロキシピペリジンである。
次いで、アミノアルコール701をアレーン702と反応させて、アリールアミン置換生成物703を得る。特定の実施形態では、アレーン702は、直接的なSNAr反応を促進する電子除去基で置換されている。特定の実施形態では、置換反応は、金属触媒の存在によって補助される。次いで、スキームIVもしくはVのいずれか、または利用可能であり得る他の方法を使用して、アルコール703をカルバメート生成物704に変換する。
実施例61~70は、スキームVIIIに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。第1のステップでは、塩化スルホニル801を、スキームIで定義されるように、アリールアミン103と反応して、スルホンアミド802を得る。TBS基を、第2のステップでフッ化物イオンのいずれかの酸での処理によって除去して、803を得る。
実施例71は、スキームIXに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。第1のステップでは、アミン901を、塩化スルフリルと反応させて、酸塩化物902を得る。次のステップでは、酸塩化物902を、定義されるように、アリールアミン103と反応して、スルホンアミド903を得る。TBS基を、第2のステップでフッ化物イオンのいずれかの酸での処理によって除去して、904を得る。
実施例72~75は、スキームXに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。第1のステップでは、スキームIに定義されるアリールアミン103は、2-ブロモエタノールおよびクロロスルホニルイソシアネートで処理すると、オキサゾリジノン1001に変換される。次のステップでは、アミン1002を、1001と反応して、スルホニル尿素1003を形成する。最終ステップでは、TBS基を、第2のステップでフッ化物イオンのいずれかの酸での処理によって除去して、1004を得る。
実施例77~87は、スキームXIに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。第1のステップでは、カルバメート保護環状アミン1101(n=1、2)を好適なハロゲン化物アリールと反応させて、結合生成物1102を形成する。次のステップでは、カルバメート保護基を除去して二次アミン1103を得、次いで、スキームIまたはスキームIIのステップで処理して1104を得ることができる。
実施例88は、スキームIに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。アリールまたはヘテロアリールアルコール1201は、塩基の存在下で、(COCl2)3を使用してクロロギ酸エステル1202に変換される。本明細書および他の箇所において、1201の式HO-Ar-OTBSは、OH基およびOTBS基の両方で置換されたアリール化合物を表す。式1201は、例えば、4-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]フェノールおよび5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-オールを含む。次いで、クロロギ酸エステルを、塩基の存在下でアミン1203と反応させて、カルバメート1204を得る。最終ステップでは、TBS基を酸またはフッ化物のいずれかで除去して、1205を得る。
実施例89は、スキームIに記載される以下の一般的な合成手順を使用して合成することができる。カルボン酸1301は、EDCI(示される)などのカルボジイミド試薬を使用して、アリールアミン103と結合する。第2のステップでは、TBS基を酸またはフッ化物のいずれかで除去して、1303を得る。
本発明を、以下の例によってさらに例示する。
クロマトグラフィー手順
機器「A」:2#SHIMADZU。
機器「B」:2#-分析HPLC-SHIMADZU。
カラム「A」:XBridge OBD C18分取カラム、30x150mmx5 m。
カラム「B」:XBridge OBD C18分取カラム、19x250mmx5μm。
カラム「C」:XSelect CSH C18 OBD分取カラム、19x250mm、5μm。
カラム「D」:Xselect CSH C18 OBDカラム 30x150mm 5μm。
カラム「E」:SunFire C18 OBD分取カラム、19mmx250mm、5μm。
中間体
中間体「A」
4-フルオロフェニルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメート
CH
2Cl
2(40mL)中の5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(3.7g、16.49mmol、1.00当量)、4-フルオロフェニルクロロギ酸塩(4.3g、24.63mmol、1.50当量)、およびEt
3N(5g、49.41mmol、3.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、3×80mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:10)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、1.8g(30%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):363
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 10.58(s、1H)、7.93(dd、J=3.0、0.7Hz、1H)、7.69(dd、J=8.9、0.7Hz、1H)、7.35(dd、J=9.0、3.0Hz、1H)、7.25(d、J=6.6Hz、4H)、0.95(s、9H)、0.19(s、6H)。
中間体「B」
4-フルオロフェニルN-[4-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]フェニル]カルバメート
ステップ1.4-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]アニリンの合成
DMF(50mL)中の4-アミノフェノール(5g、45.82mmol)の溶液に、イミダゾール(6.24g)を少量ずつ加え、続いてTBSCl(8.26g)を0℃で5分間にわたって攪拌しながら滴下した。得られた溶液を室温で2時間攪拌し、次いで、100mL H
2Oを加えてクエンチし、2×150mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:5)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、4g(39%)の表題化合物をオフホワイトの油として得た。
LC-MS:(ES、m/z):224
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 6.57~6.48 (m、2 H)、6.49~6.40(m、2H)、4.60(s、2H)、0.92(s、9H)、0.11(s、6H)。
ステップ2.4-フルオロフェニルN-[4-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]フェニル]カルバメートの合成
CH
2Cl
2(20mL)中の前のステップ(2g、8.95mmol)からの生成物の溶液に、Et
3N(1.8g、17.79mmol)を少量ずつ加え、続いて、4-フルオロフェニルクロロギ酸(1.87g、10.71mmol)を0℃で2分間にわたって攪拌しながら滴下した。得られた溶液を0℃で2時間攪拌し、次いで、60mLのH
2Oを加えてクエンチし、2×100mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:5)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、1.5g(46%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):362
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 10.07(s、1H)、7.36(d、J=8.5Hz、2H)、7.25(d、J=6.5Hz、4H)、6.88~6.77(m、2H)、0.94(s、9H)、0.17(s、6H)。
スキームI
実施例1
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-フェニルピペリジン-1-カルボキサミド
ステップ1:4-フェニルピペリジン-1-カルボニルクロリドの合成
CH
2Cl
2(10mL)中の4-フェニルピペリジン(1g、6.20mmol、1.00当量)、Et
3N(1.3g、12.85mmol、2.00当量)、およびトリホスゲン(1.9g、1.00当量)の溶液を、室温で6時間攪拌し、次いで、30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、800mg(58%)の表題化合物を固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):224
ステップ2:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-フェニルピペリジン-1-カルボキサミドの合成
ピリジン(5mL)中の前のステップからの生成物(500mg、2.24mmol、1.00当量)および5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(502mg、2.24mmol、1.00当量)の溶液を、30℃で16時間攪拌し、次いで、20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、分取TLC(EtOAc/ヘキサン1:2)で精製し、200mg(22%)の表題化合物を固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):412
ステップ3:N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-フェニルピペリジン-1-カルボキサミドの合成
HCl水溶液(1.5mL)およびTHF(3mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.49mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。PHを、Et
3Nで7に調整した。粗生成物を、機器「B」;カラム「A」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大48.0%の18.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、48mg(33%)の表題化合物を固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):298
1H NMR(300 MHz、DMSO-d6)δ 8.78(s、1H)、8.13(s、1H)、7.78(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.36~7.08(m、6H)、4.34~4.22(m、2H)、2.92~2.63(m、3H)、1.82~1.70(m、2H)、1.53(qd、J=12.5、4.0Hz、2H)。
スキームII
実施例2
N-[5-[ヒドロキシ]ピリジン-2-イル]-4-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボキサミド
ステップ2:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.55mmol、1.00当量)、4(4-フルオロフェニル)ピペリジン(300mg、1.67mmol、3.00当量)、およびEt
3N(170mg、1.68mmol、3.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、3×15mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空内で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、150mg(63%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):430
ステップ3:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.35mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、機器「B」;カラム「B」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大70.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、56.9 mg(52%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):316
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.41(s、1H)、8.78(s、1H)、7.78(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.28(dd、J=8.5、5.6Hz、2H)、7.18~7.04(m、3H)、4.27(d、J=13.1Hz、2H)、2.91~2.64(m、3H)、1.81~1.64(m、2H)、1.51(qd、J=12.6、4.0Hz、2H)。
実施例3
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-フェニルピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-フェニルピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(3mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol、1.00当量)、1-フェニルピペラジン(270mg、1.66mmol、3.00当量)、およびEt
3N(170mg、1.68mmol、3.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、200mg(88%)の表題化合物を白色の固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):413
ステップ2:N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-フェニルピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1.5mL)およびTHF(3mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.48mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物(200mg)を、機器「B」;カラム「B」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大75.0%の5.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、54.7 mg(38%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):299
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.49~9.39(m、1H)、8.90(s、1H)、7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.28~7.08(m、3H)、6.96(d、J=8.1Hz、2H)、6.80(t、J=7.3 Hz、1H)、3.59(t、J=5.0Hz、4H)、3.12(t、J=5.0Hz、4H)。
実施例4
4-(4-クロロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(3mL)中の中間体「A」(200mg、0.5mmol、1.00当量)、4-(4-クロロフェニル)ピペリジン(330mg、1.69mmol、3.00当量)、およびEt
3N(170mg、1.68mmol、3.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、220mg(89%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):446。
ステップ2:4-(4-クロロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(220mg、0.49mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(220mg)を、機器「B」;カラム「B」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大80.0%の25.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、102.8mg(63%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):332
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.48~9.27(m、1H)、8.78(s、1H)、7.78(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.39~7.22(m、4H)、7.13(dd、J=9.0、3.0Hz、1H)、4.27(d、J=13.2Hz、2H)、2.91~2.64(m、2H)、1.80~1.68(m、2H)、1.51(qd、J=12.7、3.9Hz、2H)。
実施例5
4-(4-フルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(4-フルオロフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(3mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol、1.00当量)、1-(4-フルオロフェニル)ピペラジン(300mg、1.66mmol、3.00当量)、およびEt
3N(170mg、1.68mmol、3.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた溶液を、3×20mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、210 mg(88%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):431
ステップ2:4-(4-フルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(210mg、0.49mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(210mg)を、機器「B」;カラム「B」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大65.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、68.2mg(44%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):328
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.52(s、1H)、8.91(s、1H)、7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.19~6.92(m、5H)、3.58(t、J=4.9Hz、4H)、3.06(t、J=5.0Hz、4H)。
実施例6
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(3mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol、1.00当量)、4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン(320mg、1.67mmol、3.00当量)、およびEt
3N(170mg、1.68mmol、3.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた溶液を、2×15mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、250 mg(103%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):442
ステップ2:N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(4-メトキシフェニル)ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(230mg、0.52mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物(240mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大50.0%の20.0%ACN);検出器、uv254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、92.8mg(55%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):328
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.32(s、1H)、8.76(s、1H)、7.78(d、J=2.9Hz、1H)、7.60(d、J=8.9Hz、1H)、7.13(td、J=6.8、3.3Hz、3H)、6.90~6.79(m、2H)、4.32~4.20(m、2H)、3.71(s、3H)、2.82(td、J=12.9、2.5Hz、2H)、2.50(q、J=1.9Hz、1H)、1.79~1.67(m、2H)、1.49(qd、J=12.6、3.9Hz、2H)。
実施例7
N-[5-ヒドロキシ]ピリジン-2-イル]-4-(3-クロロフェニル)ピペリジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(3-クロロフェニル)ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(3mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol、1.00当量)、4-(3-クロロフェニル)ピペリジン(330mg、1.69mmol、3.00当量)、およびEt
3N(170mg、1.68mmol、3.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた溶液を、2×20mLのCH
2Cl
2で抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、240 mg(98%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):446
ステップ2:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(3-クロロフェニル)ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物240mg、0.54mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(240mg)を、機器「B」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大60.0%の25.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、107.2mg(60%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):332
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.38(s、1H)、8.78(s、1H)、7.78(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.36~7.29(m、2H)、7.25(dt、J=7.5、1.6Hz、2H)、7.13(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、4.27(d、J=13.2Hz、2H)、2.79(ddd、J=21.3、12.5、9.5Hz、3H)、1.82~1.69(m、2H)、1.53(qd、J=12.7、4.0Hz、2H)。
実施例8
4-ベンジル-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド
ステップ1:4-ベンジル-N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(3mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol、1.00当量)、4-ベンジルピペリジン(290mg、1.65mmol、3.00当量)、およびEt
3N(170mg、1.68mmol、3.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた溶液を、2×20mLのCH
2Cl
2で抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、240mg(98%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):426
ステップ2:4-ベンジル-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(230mg、0.54mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(230mg)を、機器「B」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大60.0%の25.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、96.7mg(57%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):312
1H NMR(300MHz、メタノール-d4)δ 7.80(dd、J=3.0、0.7Hz、1H)、7.50(dd、J=8.9、0.8Hz、1H)、7.34~7.11(m、6H)、4.13(dq、J=13.7、2.2Hz、2H)、2.85(td、J=13.3、2.6Hz、2H)、2.58(d、J=7.1Hz、2H)、1.92~1.65(m、3H)、1.23(qd、J=12.6、4.2Hz、2H)。
実施例9
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(プロパン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(プロパン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol、1.00当量)、4-(プロパン-2-イル)ピペリジン(210mg、1.65mmol、3.00当量)、およびEt
3N(170mg、3.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた溶液を、2×15 mLのCH
2Cl
2で抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、190mg(91%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):378
ステップ2:N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(プロパン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(2mL)およびTHF(4mL)中の前のステップからの生成物(190mg、0.50mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物を、機器「B」;カラム「C」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大45.0%の17.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し
106mg(80%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):264
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.40(s、1H)、8.70(s、1H)、7.82~7.74(m、1H)、7.58(d、J=8.9Hz、1H)、7.13(d、J=8.9、3.0Hz、1H)、4.19(d、J=13.4、3.5Hz、2H)、2.67(td、J=12.4、2.3Hz、2H)、1.68~1.56(m、2H)、1.43(d、J=13.2、6.7Hz、1H)、1.31~0.97(m、3H)、0.87(d、J=6.7Hz、6H)。
実施例10
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(3mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol、1.00当量)、ピペリジン(140mg、1.64mmol、3.00当量)、およびEt
3N(170mg、3.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた溶液を、2×10mLのCH
2Cl
2で抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、170mg(92%)の表題化合物を白色固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):336
ステップ3:N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(2mL)およびTHF(4mL)中の前のステップからの生成物(170mg、0.51mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物を、機器「B」;カラム「E」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大50.0%の5.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、71mg(63%)の表題化合物を緑色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):222
1H-NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.39(s、1H)、8.67(s、1H)、7.77(d、J=2.9Hz、1H)、7.57(d、J=8.9Hz、1H)、7.12(d、J=8.9、3.0Hz、1H)、3.45~3.37(m、4H)、1.51(m、6H)。
実施例11
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)アゼパン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]アゼパン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol、1.00当量)、アゼパン(160mg、1.61mmol、3.00当量)、およびEt
3N(3.00当量、170mg)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた溶液を、2×15mLのCH
2Cl
2で抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、180mg(93%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):350
ステップ2:N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)アゼパン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(2mL)およびTHF(4mL)中の前のステップからの生成物(180mg、0.51mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、EtOAcで抽出した。混合有機層を、機器「B」;カラム「C」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大31.0%の12.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、66.2mg(55%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):236
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 10.85(s、1H)、10.23(s、1H)、7.94~7.76(m、3H)、3.55(t、J=6.1Hz、4H)、1.71(d、J=9.4、4.7Hz、4H)、1.53(t、J=4.9Hz、4H)。
実施例12
4-(2-フルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(2-フルオロフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol)、1-(2-フルオロフェニル)-ピペラジン(298mg、1.65mmol)、およびEt
3N(170mg、1.68mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌した。得られた溶液を、2×20mLのCH
2Cl
2で抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、230mg(97%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):431
ステップ2:4-(2-フルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(230mg、0.53mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(230mg)を、機器「B」;カラム「B」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大75.0%の5.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、106.7mg(63%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):317
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.43(s、1H)、8.90(s、1H)、7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.18~7.00(m、5H)、3.70~3.52(m、4H)、3.05~2.93(m、4H)。
実施例13
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(2,4-ジフルオロフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5g)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol)、1-(2,4-ジフルオロフェニル-ピペラジン(328mg、1.65mmol)、およびEt
3N(170mg)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのC H
2Cl
2で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、240mg(97%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):449。
ステップ2:4-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(240mg、0.54mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(240mg)を、
機器「B」;カラム「B」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大45.0%の5.0%ACN)の条件下で、分取-HPLCで精製し、89.7mg(50%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):335
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.15(s、1H)、8.90(s、1H)、7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.28~6.92(m、4H)、3.64~3.54(m、4H)、2.93(t、J=4.9Hz、4H)。
実施例14
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol)、1-[4-(トリフルオロメチル)-フェニル]ピペラジン(381mg、1.65mmol)、およびEt
3N(170mg、1.68mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×20mLのCH
2Cl
2で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、260mg(98%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):481
ステップ2:N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(260mg、0.54mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(260mg)を、機器「B」;カラム「B」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大85.0%の7.0%ACN)の条件を使用して、分取-HPLCで精製し、102.9mg(52%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):367
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.39(s、1H)、8.94(s、1H)、7.80(d、J=3.0Hz、1H)、7.55(dd、J=28.2、8.7Hz、3H)、7.25~6.94(m、3H)、3.60(dd、J=6.6、3.7Hz、4H)、3.30(dd、J=6.5、3.8Hz、4H)。
実施例15
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol)、1-(4-メトキシフェニル)ピペラジン(318mg、1.65mmol)、およびEt
3N(170mg、1.68mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×20mLのCH
2Cl
2で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、230mg(94%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):443。
ステップ2:N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(4mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(230mg、0.52mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(230mg)を、機器「B」;カラム「B」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大70.0%の5.0%ACN)の条件を使用して、分取-HPLCで精製し、84.2mg(49%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):329
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.37(s、1H)、8.89(s、1H)、7.79(dd、J=2.9、0.7Hz、1H)、7.59(dd、J=9.0、0.7Hz、1H)、7.13(dd、J=9.0、2.9Hz、1H)、6.99~6.88(m、2H)、6.88~6.78(m、2H)、3.68(s、3H)、3.58(t、J=5.0Hz、4H)、2.98(dd、J=6.0、3.7Hz、4H)。
実施例16
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol)、2-(ピペラジン-1-イル)ピリミジン(272mg、1.66mmol)、およびEt
3N(170mg、3.00当量)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのCH
2Cl
2で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、200mg(87%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):415。
ステップ2:N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(2mL)およびTHF(4mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.48mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌した。粗生成物(200mg)を、機器「B」;カラム「B」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大60.0%の7.0%ACN)の条件を使用して、分取-HPLCで精製し、77.2mg(53%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):415
1H NMR(300MHz、メタノール-d4)5 8.36(d、J=4.7Hz、2H)、7.83(d、J=3.0Hz、1H)、7.52(d、J=8.9Hz、1H)、7.21(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.64(t、J=4.8Hz、1H)、3.94~3.83(m、4H)、3.68~3.58(m、4H)。
実施例17
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol)、1-(ピリジン-2-イル)ピペラジン(270mg、1.65mmol)、およびEt
3N(170mg)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×20mLのCH
2Cl
2で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、220mg(96%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):414。
ステップ2:N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(220mg、0.53mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(220mg)を、機器「B」;カラム「B」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大60.0%の7.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、90.5mg(57%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):300
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.41(s、1H)、8.89(s、1H)、8.12 (ddd、J=4.9、2.0、0.8Hz、1H)、7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.64~7.48(m、2H)、7.13(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.85(d、J=8.6Hz、1H)、6.70~6.60(m、1H)、3.52(m、8H)。
実施例18
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol)、1-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン(383mg、1.66mmol)、およびEt
3N(170mg、3.00当量)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのCH
2Cl
2で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、200mg(75%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):482。
ステップ2:N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.42mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(200mg)を、機器「B」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大55.0%の20.0%ACN)の条件を使用して、分取-HPLCで精製し、80mg(52%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):368
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.44(s、1H)、8.92(s、1H)、8.42(d、J=2.3Hz、1H)、7.80(dd、J=7.6、2.7Hz、2H)、7.60(d、J=8.9Hz、1H)、7.14(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.98(d、J=9.1Hz、1H)、3.71~3.51(m、8H)。
実施例19
3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1-[(1r,4r)-4-フェニルシクロヘキシル]尿素
ステップ1:N-ベンジル-4-フェニルシクロヘキサン-1-アミンの合成
CH
2Cl
2(100g)中の4-フェニルシクロヘキサン-1-オン(8.1g、46.49mmol、1.00当量)、ベンジルアミン(5g、46.66mmol、1.00当量)、およびNaBH(OAc)
3(19.8g、93.42mmol、2.00当量)の溶液を、室温で1 6時間攪拌し、次いで、2×300mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、4g(32%)の表題化合物をオフホワイト固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):266
ステップ2:4-フェニルシクロヘキサン-1-アミンの合成
MeOH(10mg)中の前のステップからの生成物(500mg、1.88mmol、1.00当量)、およびAcOH(1mg)の溶液を、Pd/C(100mg)上で、30℃で16時間攪拌した。固体を、濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮して、300mg(91%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):176。
ステップ3:3-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-[(1r,4r)-4-フェニルシクロヘキシル]尿素の合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(300mg、1.71mmol)、中間体「A」(186mg、0.51mmol)、およびEt
3N(173mg、1.71mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、50mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、220mg(30%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):426。
ステップ4:3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1-[(1r,4r)-4-フェニルシクロヘキシル]尿素の合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(220mg、0.52mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(220mg)を、機器「B」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3 水溶液、およびACN(7分間で最大60.0%の25.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、43.4 mg(26%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):312
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.37(s、1H)、8.74(s、1H)、7.74 (t、J=5.7Hz、2H)、7.27(p、J=7.2、6.1Hz、7H)、7.23~7.09(m、1H)、3.57(br、1H)、2.51(s、1H)、2.02(m、2H)、1.83m、2H)、1.56(br q、J=12.6Hz、2H)、1.32(br q、J=12.8Hz、2H)。
実施例20
3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1-(オキサン-4-イル)尿素
ステップ1:3-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-(オキサン-4-イル)尿素の合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol)、オキサン-4-アミン(167mg、1.65mmol)、およびEt
3N(170mg)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのCH
2Cl
2で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、190mg(98%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):352。
ステップ2.3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1-(オキサン-4-イル)尿素の合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(190mg、0.54mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(190mg)を、機器「B」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3 水溶液、およびACN(7分間で最大25.0%の5.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、55mg(43%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):238
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.27(s、1H)、8.75(s、1H)、7.85(d、J=7.3Hz、1H)、7.72(d、J=2.9Hz、1H)、7.25(d、J=8.9Hz、1H)、7.13(dd、J=8.9、2.9Hz、1H)、3.88~3.78(m、2H)、3.78~3.68(m、1H)、3.46~3.31(m、2H)、1.87~1.73(m、2H)、1.38(m、2H)。
実施例21
1-シクロヘキシル-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素
ステップ1.3-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-シクロヘキシル尿素の合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(200mg、0.55mmol)、シクロヘキサナミン(162mg、1.63mmol)、およびEt
3N(170mg)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのCH
2Cl
2で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、180mg(93%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):350。
ステップ2.1-シクロヘキシル-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素の合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(180mg、0.51mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(180mg)を、機器「B」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3 水溶液、およびACN(7分間で最大52.0%の10.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、56mg(46%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):236
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.33(s、1H)、8.72(s、1H)、7.85~7.75(m、1H)、7.70(d、J=2.9Hz、1H)、7.23(d、J=8.9Hz、1H)、7.12(dd、J=8.9、2.9Hz、1H)、3.52(tp、J=10.0、3.7Hz、1H)、1.86~1.73(m、2H)、1.65(m、2H)、1.52(dd、J=11.9、5.8Hz、1H)、1.25(m、5H)。
実施例22
4-(5-クロロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(5-クロロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
0°CでのCH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(150mg、0.41mmol、1.00当量)、および1-(5-クロロピリジン-2-イル)ピペラジン(82mg、0.41mmol、1.00当量)、およびEt
3N(126mg、1.25mmol、3.00当量)の溶液を、16で攪拌しながら室温まで温め、次いで、真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、160mg(86%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):448。
ステップ2.4-(5-クロロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(160mg、0.36mmol)の溶液に、室温で2N HCl(1mL)を加えた。得られた溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(160mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3 水溶液、およびACN(7分間で最大32.0%の31.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、74.3mg(62%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):334
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 9.45(s、1H)、8.89(s、1H)、8.12(d、J=2.7Hz、1H)、7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.68~7.53(m、2H)、7.14(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.90(d、J=9.1Hz、1H)、3.63~3.46(m、8H)。
実施例23
4-(2,4-ジクロロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.Tert-ブチル4-(2,4-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
トルエン(20mL)中のTert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(2g、17.54mmol)、1-ブロモ-3,5-ジクロロベンゼン(4g、17.71mol)、NaOtBu(2.5g)、BINAP(108mg、0.17mmol)、Pd
2(dba)3(160mg、0.17mmol、0.01当量)の溶液を、N
2下で16時間、80℃で攪拌し、次いで、50mLのH
2Oを加えてクエンチし、2x60mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、3.3mg(57%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):331
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 7.56(d、J=2.5Hz、1H)、7.37(dd、J=8.7、2.5Hz、1H)、7.17(d、J=8.7Hz、1H)、3.47(t、J=4.9Hz、4H)、2.90(t、J=5.0Hz、4H)、1.42(s、9H)。
ステップ2.1-(2,4-ジクロロフェニル)ピペラジンの合成
1,4-ジオキサン(6mL)中の前のステップからの生成物(1g、3.02mmol)の溶液に、4M HCl/ジオキサン(3mL)を加えた。得られた溶液を、室温で6時間攪拌し、次いで、真空内で濃縮し、200mg(29%)の表題化合物を淡黄色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):231
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 7.52(d、J=2.5Hz、1H)、7.35(dd、J=8.7、2.5Hz、1H)、7.13(d、J=8.7Hz、1H)、2.85(ヘプト、J=3.3Hz、8H)。
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(2,4-ジクロロフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.40mmol)、Et
3N(126mg、1.25mmol)、および1-(2,4-ジクロロフェニル)ピペラジン(114mg、0.49mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oを加えてクエンチし、2x20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、180mg(93%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):481。
ステップ4.4-(2,4-ジクロロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(180mg、0.37mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(180mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大64.0%の35.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、73.0mg(53%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):367
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 9.44(s、1H)、8.89(s、1H)、7.80(d、J=3.0Hz、1H)、7.71~7.53(m、2H)、7.37(dd、J=8.6、2.5Hz、1H)、7.28~7.09(m、2H)、3.60(m、4H)、2.95(m、4H)。
実施例24
4-(5-フルオロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(5-フルオロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(150mg、0.41mmol)、1-(5-フルオロピリジン-2-イル)ピペラジン(75mg、0.41mmol)、およびEt
3N(126mg、1.25mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、150mg(84%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):432
ステップ2.4-(5-フルオロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.35mmol)の溶液に、室温で2N HCl水溶液(1mL)を加えた。得られた溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(150mg)を、機器「A」;カラム「B」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3 水溶液、およびACN(7分間で最大45.0%の23.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、54.7mg(50%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):318
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 9.36(br、1H)、8.90(s、1H)、8.11(d、J=3.1Hz、1H)、7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.69~7.46(m、2H)、7.14(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.92(dd、J=9.3、3.5Hz、1H)、3.51(m、8H)。
実施例25
4-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.Tert-ブチル4-(3,4-ジフルオロフェニル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
室温でのトルエン(20mL)中のTert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(2g、17.54mmol)、1,2-ジフルオロ-4-ヨードベンゼン(4.2g、17.50mmol)、NaOtBu(2.5g)、BINAP(108mg、0.17mmol、0.01当量)、およびPd
2(dba)
3(160mg、0.17mmol)の溶液を、N
2下で16時間、80℃で攪拌した。次いで、反応を、40mLのH
2Oを加えてクエンチし、2x50mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、3.2mg(61%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):299
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 7.25(dt、J=10.6、9.3 Hz、1H)、7.00(ddd、J=14.2、7.1、3.0Hz、1H)、6.74(dtd、J=9.1、3.3、1.4 Hz、1H)、3.43(t、J=5.2Hz、4H)、3.07(dd、J=6.3、4.2Hz、4H)、1.42(s、9H)。
ステップ2.1-(3,4-ジフルオロフェニル)ピペラジンの合成
1,4-ジオキサン(6mL)中の前のステップからの生成物(1g、3.35mmol)の溶液に、4M HCl/ジオキサン(3mL)を攪拌しながら滴下した。得られた溶液を、室温で4時間攪拌した。pHを、2N NaHCO
3で7に調整した。得られた溶液を、2×20mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、640mg(96%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):199
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 7.22(dt、J=10.6、9.3 Hz、1H)、6.94(ddd、J=14.5、7.1、3.0Hz、1H)、6.69(dtd、J=8.5、3.3、1.5 Hz、1H)、3.06~2.93(m、4H)、2.87~2.72(m、4H)。
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(3,4-ジフルオロフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.41mmol)、およびEt
3N(126mg、1.25mmol)の溶液に、1-(3,4-ジフルオロフェニル)ピペラジン(98mg、0.49mmol)を室温で少量ずつ加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2 Oを加えることによりクエンチした。得られた溶液を、2×20mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、180mg(97%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):449
ステップ4.4-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(180mg、0.40mmol)の溶液に、室温で攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(180mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大57.0%の25.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、68.7mg(51%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):335
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 9.47(s、1H)、8.92(s、1H)、7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.25(q、J=9.7Hz、1H)、7.15(d、J=3.1Hz、1H)、7.02(ddd、J=14.2、7.1、3.0Hz、1H)、6.76(dd、J=8.9、4.1Hz、1H)、3.58(m、4H)、3.12(m、4H)。
実施例26
4-(3,5-ジフルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.Tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロフェニル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
トルエン(20mL)中のTert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(2g、17.54mmol)、1,3-ジフルオロ-5-ヨードベンゼン(4.2g、17.50mmol)、NaOtBu(2.5g)、BINAP(108mg、0.17mmol)、およびPd
2(dba)
3(160mg、0.17mmol)の溶液を、16時間、80℃で攪拌し、次いで、40mLのH
2Oを加えることによりクエンチした。得られた溶液を、2×40mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、3.1g(59%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):299
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 6.69~6.57(m、2H)、6.49(tt、J=9.3、2.2Hz、1H)、3.42(t、J=5.3Hz、4H)、3.26~3.13(m、4H)、1.42(s、9H)。
ステップ2.1-(3,5-ジフルオロフェニル)ピペラジンの合成
1,4-ジオキサン(6mL)中の前のステップからの生成物(1g、3.35mmol)の溶液に、4M HCl/ジオキサン(3mL)を攪拌しながら滴下した。得られた溶液を、室温で4時間攪拌した。pH値を、2M NaHCO
3で7に調整した。得られた溶液を、2×40mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、720mg(108%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):199
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 6.65~6.51(m、2H)、6.44(tt、J=9.2、2.2Hz、1H)、3.13~3.06(m、4H)、2.86~2.73(m、4H)。
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(3,5-ジフルオロフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.41mmol)、およびEt
3N(126mg、1.25mmol)の溶液に、1-(3,5-ジフルオロフェニル)ピペラジン(98mg、0.49mmol)を室温で少量ずつ加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、180mg(97%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
ステップ4.4-(3,5-ジフルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(180mg、0.40mmol)の溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(180mg)を、
機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(8分間で最大55.0%の25.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、64mg(48%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):335
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 9.42(s、1H)、8.93(s、1H)、7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.14(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.80~6.56(m、2H)、6.49(tt、J=9.2、2.2Hz、1H)、3.57(m、4H)、3.24(m、4H)。
実施例27
4-(4-シアノフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(4-シアノフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(100mg、0.28mmol)、およびEt
3N(84mg、0.83mol)の溶液に、4-(ピペラジン-1-イル)ベンゾニトリル(52mg、0.28mol)を室温で加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、H
2 Oを加えることによりクエンチし、2×mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、115mg(95%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):438
ステップ2.4-(4-シアノフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(115mg、0.26mmol)の溶液に、室温で2N HCl(1mL)を加えた。得られた溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(115mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大45.0%の20.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、41.2mg(48%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):324
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 9.45(s、1H)、8.91(s、1H)、7.79(d、J=3.0Hz、1H)、7.59(d、J=8.8Hz、3H)、7.14(dd、J=9.0、3.0Hz、1H)、7.12~7.00(m、2H)、3.59(m、4H)、3.38(m、4H)。
実施例28
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(4-ヒドロキシフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[4-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]フェニル]-4-(2,4-ジフルオロフェニルjピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.41mmol)の溶液に、Et
3N(126mg、1.25mmol)を少量ずつ加え、続いて、1(2,4-ジフルオロフェニル)ピペラジン(82mg、0.41mmol、1.00当量)を少量ずつ加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、15mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、170mg(92%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):448
ステップ2.4-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(4-ヒドロキシフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(170mg、0.38mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で4時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(170mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(7分間で最大58.0%の20.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、80.1mg(63%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):334
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.03(s、1H)、8.31(s、1H)、7.29~6.93(m、5H)、6.67~6.58(m、2H)、3.54(m、4H)、2.93(m、4H)。
実施例29
4-(4-フルオロフェニル)-N-(4-ヒドロキシフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[4-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]フェニル]-4-(4-フルオロフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「B」(150mg、0.41mmol)の溶液に、Et
3N(126mg、1.25mmol)を少量ずつ加え、続いて、1-(4-フルオロフェニル)ピペラジン(75mg、0.42mmol)を少量ずつ加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、170mg(95%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):430
ステップ2.4-(4-フルオロフェニル)-N-(4-ヒドロキシフェニル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(170mg、0.40mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で4時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(170mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(8分間で最大58.0%の20.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、76.2mg(61%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):316
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.01(s、1H)、8.32(s、1H)、7.23~7.13(m、2H)、7.11~6.92(m、4H)、6.68~6.57(m、2H)、3.53(m、4H)、3.06(m、4H)。
実施例30
N-(4-ヒドロキシフェニル)-4-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[4-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]フェニル]-4-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「B」(150mg、0.41mmol)の溶液に、Et
3N(126mg、1.25mmol)を少量ずつ加え、続いて、1-[4-(トリフルオロ-メチル)フェニル]ピペラジン(96mg、0.42mmol)を少量ずつ加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、180mg(90%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):480
ステップ2.N-(4-ヒドロキシフェニル)-4-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(180mg、0.38mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で4時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(180mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(7分間で最大62.0%の28.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、91.4mg(67%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):366
1H NMR(300MHz、DMSO-d
6)δ 9.02(s、1H)、8.34(s、1H)、7.50(d、J=8.5Hz、2H)、7.23~7.12(m、2H)、7.08(d、J=8.6Hz、2H)、6.68~6.58(m、2H)、3.55(m、4H)、3.30(m、4H)。
実施例31
N-(4-ヒドロキシフェニル)-4-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[4-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]フェニル]-4-[5-(トリフルオロメチルピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(10mL)中の中間体「B」(150mg、0.41mmol)、およびEt
3N(126mg、1.25mmol)の溶液に、1-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン(96mg、0.42mmol)を少量ずつ加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、180mg(90%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):481
ステップ2.N-(4-ヒドロキシフェニル)-4-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(180mg、0.37mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で4時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(180mg)を、機器「A」;カラム「D」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(7分間で最大55.0%の25.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、85.2mg(62%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):367
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.02(s、1H)、8.45~8.38(m、1H)、8.33(s、1H)、7.80(dd、J=9.2、2.6Hz、1H)、7.23~7.12(m、2H)、6.97(d、J=9.1Hz、1H)、6.69~6.58(m、2H)、3.66(m、4H)、3.52(m、4H)。
実施例32
3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1-(1-フェニルピペリジン-4-イル)尿素
ステップ1.3-[5-[(tert-ブリルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-(1-フェニルピペリジン-4-イル)尿素の合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(200mg、0.5mmol)、1-フェニルピペリジン-4-アミン(100mg、0.57mmol、1.00当量)、およびEt
3N(168mg、1.66mmol)の溶液を、室温で一晩攪拌し、次いで、H
2Oを加えることによりクエンチし、EtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、150mg(64%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):427.5
ステップ2.3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1-(1-フェニルピペリジン-4-イル)尿素の合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.35mmol)の溶液を、室温で4時間攪拌し、次いで、EtOAcで抽出した。混合有機層を濃縮し、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大52.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、mL生成物を得、42.3 mg(39%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):313.2
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 9.42(s、1H)、8.78(s、1H)、7.91(s、1H)、7.71(d、J=3.0Hz、1H)、7.29~7.10(m、4H)、6.95(d、J=8.2Hz、2H)、6.75(t、J=7.3Hz、1H)、3.76~3.66(m、1H)、3.59~3.49(m、2H)、2.94~2.82(m、2H)、1.98~1.88(m、2H)、1.57~1.43(m、2H)。
実施例33
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100mg、0.28mmol)、1-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン(64mg、0.28mmol)、およびEt
3N(84mg、0.83mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、110mg(83%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):482
ステップ2.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(110mg、228.41mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(110mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大56.0%の25.0%ACN);検出器、uv254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、74.2mgの表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):368
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.39(s、1H)、8.92(s、1H)、8.32(d、J=5.2Hz、1H)、7.78(d、J=2.9Hz、1H)、7.58(d、J=8.9Hz、1H)、7.18~7.07(m、2H)、6.88(dd、J=5.2、1.3Hz、1H)、3.66~3.49(m、8H)。
実施例34
4-(5-シアノピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(5-シアノピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100mg、0.28mmol)、6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-カルボニトリル(52mg、0.28mmol)、およびEt
3N(84mg、0.83mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、100mg(83%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):439
ステップ2.4-(5-シアノピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(100mg、0.23mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(100mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大60.0%の5.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、52.8mg(71%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):325
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.45(s、1H)、8.92(s、1H)、8.49(d、J=2.3Hz、1H)、7.85(dd、J=9.1、2.4Hz、1H)、7.77(d、J=2.9Hz、1H)、7.58(d、J=8.9Hz、1H)、7.12(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.94(d、J=9.1Hz、1H)、3.68(m、4H)、3.54(m、4H)。
実施例35
4-(6-フルオロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(6-フルオロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100mg、0.28mmol)、Et
3N(84mg、0.83mmol)、および1-(6-フルオロピリジン-2-イル)ピペラジン(58mg、0.32mmol)の溶液。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、110mg(80%)をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):432
ステップ2.4-(6-フルオロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(110mg、0.25mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を加えた。反応物を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮し、粗生成物(110mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大44.0%の25.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、54.6mg(68%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):318
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.45(s、1H)、8.91(s、1H)、7.78(d、J=2.9Hz、1H)、7.66(ddd、J=7.5、8.3、8.3Hz、1H)、7.58(d、J=8.9Hz、1H)、7.12(dd、J=8.9、2.9Hz、1H)、6.70(dd、J=8.3、2.7Hz、1H)、6.27(m、1H)、3.51(m、8H)。
実施例36
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミド
CH
2Cl
2(5mL)中の4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100mg、0.28mmol)、1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン(64mg、0.28mmol)、およびEt
3N(84mg、0.83mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、110mg(83%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):481。
ステップ2.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.31mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(150mg)を、機器「A」;カラム、SunFire C18 OBD分取カラム、100�、5μm、19mmX250mm;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大66.0%の35.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、46.5mg(41%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):368
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.40(s、1H)、8.92(s、1H)、7.82~7.68(m、2H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.13(m、2H)、7.04(d、J=7.5Hz、1H)、3.56(m、8H)。
実施例37
4-ベンジル-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.4-ベンジル-N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(100mg、0.28mmol)の溶液に、Et
3N(3当量)(84mg)を攪拌しながら滴下し、続いて、1-ベンジルピペラジン(49mg、0.28mmol)を加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、94mg(80%)の表題化合物を淡黄色の油として得た。
LC-MS(ES、m/z):427.1
ステップ2.4-ベンジル-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(4mL)中の前のステップからの生成物(94mg、0.22mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(2mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(94mg)を、機器「A」;カラム「B」;移動相、水(0.05%NH
3H
2O)、およびACN(7分間で最大35.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、28.9mg(42%)の褐色固体を得た。
LC-MS(ES、m/z):313.0
1H NMR(300MHz、メタノール-d4)δ 8.25(s、1H)、7.81(d、J=2.9Hz、1H)、7.49(d、J=8.9Hz、1H)、7.44~7.27(m、5H)、7.20(dd、J=8.9、2.8Hz、1H)、3.78(s、2H)、3.60(m、4H)、2.71(m、4H)。
実施例38
4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-[(4-フルオロフェニル)メチル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の中間体「A」(100mg、0.28mmol)、1-[(4-フルオロフェニル)メチル]-ピペラジン(54mg、0.28mmol)、およびEt
3N(3当量)(84mg)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、100 mg(82%)の表題化合物を淡黄色の油として得た。LC-MS(ES、m/z):445.1
ステップ2.4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(4mL)中の前のステップからの生成物(100mg、0.22mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(2mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(100mg)を、機器「A」;カラム、Sunfire分取C18 OBDカラム、10um、19*250mm;移動相、水(0.1%FA)およびACN(10分間で最大8.0%の2.0%ACN);検出器、UV、MASS220/254nmの条件で、分取-HPLCで精製し、49.9mg(67%)の表題化合物を淡黄色油として得た。
LC-MS(ES、m/z):331.0
1H NMR(300MHz、メタノール-d4)δ 8.20(s、1H)、7.81(d、J=2.9Hz、1H)、7.49(d、J=8.9Hz、1H)、7.46~7.33(m、2H)、7.20(dd、J=8.9、2.9Hz、1H)、7.10(t、J=8.7Hz、2H)、3.75(s、2H)、3.60(m、4H)、2.69(m、4H)。
実施例39
1-[((5-ヒドロキシピリジン-2-イル)アミノ)カルボニル]-4-(ピリジン-3-イル)ピペラジン
この化合物は、他に開示される方法を使用して調製することができる。
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(ピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の4-フルオロフェニルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメート(200mg、0.55mmol)、Et
3N(170mg、1.68mmol)、および1-(ピリジン-3-イル)ピペラジン(270mg、1.65mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、140mg(61%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):414。
ステップ2.1-[((5-ヒドロキシピリジン-2-イル)アミノ)カルボニル]-4-(ピリジン-3-イル)ピペラジンの合成
1N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(140mg、0.34mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(140mg)を、機器「A」;カラム「B」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(7分間で最大40.0%の5.0%ACN);検出器、uv254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、49.7mg(49%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):300。
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.75~9.17(m、1H)、8.94(s、1H)、8.32(d、J=2.9Hz、1H)、8.01(dd、J=4.6、1.3Hz、1H)、7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.42~7.31(m、1H)、7.22(dd、J=8.5、4.5Hz、1H)、7.13(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、3.84~3.46(m、4H)、3.19m、4H)。
実施例40
1-ヘキシル-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素
ステップ1:1-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-3-ヘキシル尿素の合成
CH
2Cl
2(5mL)中の5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(224mg、1.00mmol、1.00当量)、1-イソシアネートヘキサン(127mg、1.00mmol、1.00当量)、およびEt
3N(303.6mg、3.00mmol、3.00当量)の溶液を、室温で18時間攪拌した。得られた溶液を、20mLのCH
2Cl
2で抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、分取TLC(1:2)で精製し、350mg(100%)の表題化合物を固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):352
ステップ2:3-ヘキシル-1-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素の合成
2N HCl水溶液(2mL)およびTHF(4mL)中の前のステップからの生成物(350 mg、1.00 mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。PHを、Et
3Nで7に調整した。粗生成物を、機器「B」;カラム「A」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大50.0%の10.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、140mg(59%)の表題化合物を固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):238
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 9.36(s、1H)、8.79(s、1H)、7.88(s、1H)、7.72(d、7=2.9Hz、1H)、7.22(d、J=8.9Hz、1H)、7.14(dd、J=8.9、2.9Hz、1H)、3.13(q、J=6.5Hz、2H)、1.53~1.38(m、2H)、1.29(dt、J=9.4、3.5Hz、6H)、0.94~0.79(m、3H)。
実施例41
ヘキシルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメート
ステップ1:ヘキシルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートの合成
ピリジン(5mL)中の5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(336mg、1.50mmol)、およびヘキシルクロロギ酸(492mg、2.99mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、500mg(95%)の表題化合物を白色固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):353。
ステップ2:ヘキシルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメートの合成
THF(5mL)中の前のステップからの生成物(500mg、1.42mmol、1.00当量)、およびBu
4NF(241mg、0.92mmol、2.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物を、機器「B」;カラム「E」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大90.0%の25.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、180mg(53%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):239
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.72(s、1H)、9.53(s、1H)、7.82(d、J=2.9Hz、1H)、7.62(d、J=8.9Hz、1H)、7.19(d、J=8.9、3.0Hz、1H)、4.06(t、J=6.6Hz、2H)、1.59(q、J=6.8Hz、2H)、1.44~1.20(m、6H)、0.96~0.82(m、3H)。
実施例42
シクロヘキシルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメート
ステップ1:シクロヘキシルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートの合成
ピリジン(3mL)中の5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(22mg、0.10mmol、1.00当量)、およびシクロヘキシルクロロギ酸(486mg、2.99mmol、3.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空内で濃縮し、CH
2Cl
2/MeOH(20:1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、300mg(873%)の表題化合物を白色固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):351。
ステップ2:シクロヘキシルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメートの合成
THF(3mL)中の前のステップからの生成物(300mg、0.86mmol、1.00当量)、およびBu
4NF(447mg、2.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。残留物を、まずCH
2Cl
2/MeOH(20:1)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、次いで、機器「A」;カラム「E」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大74.0%の33.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、125.2mg(62%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):237
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.70(s、1H)、9.60(s、1H)、7.81(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.21(d、J=8.9、3.0Hz、1H)、4.62(m、1H)、1.78(m、4H)、1.58~1.13(m、6H)。
スキームV
実施例43
(1r,4r)-4-フェニルシクロヘキシルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメート
ステップ1:4-フェニルシクロヘキサン-1-オールの合成
THF(8mL)中の4-フェニルシクロヘキサン-1-オン(500mg、2.87mmol、1.00当量)、およびLiAlH
4(220mg、5.80mmol、2.00当量)の混合物を、室温で16時間攪拌した。得られた固体を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮し、500mg(99%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):159。
ステップ2:(1r,4r)-4-フェニルシクロヘキサン-1-オールの合成
前のステップからの粗生成物(500mg)を、機器「B」;カラム「B」;移動相、1 0mM NH4HCO3水溶液、およびACN(7分間で最大51.0%の45.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、108 mg(22%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS-:(ES、m/z):159
ステップ3:(1r,4r)-4-フェニルシクロヘキシルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートの合成
ピリジン(1mL)およびCH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(300mg、1.70mmol、1.00当量)、トリホスゲン(256mg、0.85mmol、0.50当量)、および5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(382mg、1.70mmol、1.00当量)の溶液を、室温で16時間攪拌した。得られた溶液を、2×30mLのCH
2Cl
2で抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、300mg(41%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):427
ステップ4:(1r,4r)-4-フェニルシクロヘキシルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメートの合成
THF(3mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.47mmol、1.00当量)、およびBu
4NF(245mg、0.94mmol、2.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(200mg)を、機器「B」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH4HCO3水溶液、およびACN(7分間で最大63.0%の36.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、91.1mg(62%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):313
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.34~7.11(m、6H)、4.67(m、1H)、2.56(dt、J=11.6、3.6Hz、1H)、2.08(dd、J=9.8、5.1Hz、2H)、1.84(d、J=11.5Hz、2H)、1.70~1.36(m、4H)。
実施例44
1-フェニルピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメート
ステップ1:1-フェニルピペリジン-4-イルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートの合成
CH
2Cl
2(5mL)中のトリホスゲン(300mg)の溶液に、1-フェニルピペリジン-4-オール(352mg、1.99mmol)を、3時間かけて加え、続いて、ピリジン(1mL)中の5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(448mg、2.00mmol、1.00当量)の溶液を、16時間かけて加えた。得られた溶液を、室温でさらに16時間攪拌し、次いで、2×30mLのCH
2Cl
2で抽出した。混合有機層を真空内で濃縮し、CH
2Cl
2/MeOH(20:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、270mg(32%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):428
ステップ2:1-フェニルピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメートの合成
THF(5mL)中の前のステップからの生成物(270mg、0.63mmol、1.00当量)、およびBu
4NF(330mg、1.26mmol、2.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(270mg)を、機器「B」;カラム「D」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大37.0%の5.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、67.9mg(34%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):314
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.71(s、1H)、9.55(s、1H)、7.80(d、J=2.9Hz、1H)、7.60(d、J=8.9Hz、1H)、7.27~7.12(m、3H)、7.01~6.89(m、2H)、6.75(tt、J=7.2、1.1Hz、1H)、4.81(m、1H)、3.51(m、2H)、3.02(m、2H)、1.97m、2H)、1.68(m、2H)。
スキームVI
実施例45
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(5-メトキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.tert-ブチル4-(5-メトキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
トルエン(20mL)中のTert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(2g、10.74mmol)、2-ブロモ-5-メトキシピリジン(2g、10.64mmol)、Pd
2(dba)
3(98mg、0.11mmol)、BINAP(67mg、0.11mmol)、およびNaOtBu(1.5g、15.62mmol)の溶液を、80℃で16時間攪拌し、次いで、H
2Oを加えることによりクエンチし、EtOAcで抽出した。混合有機層を真空内で濃縮し、EtOAc/石油エーテル(1:3)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、2g(63%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):294.3
1HNMR(300MHz、DMSO-d6)δ 7.87(dd、7=3.1、0.6Hz、1H)、7.26(dd、J=9.1、3.1Hz、1H)、6.82(dd、J=9.2、0.7Hz、1H)、3.71(s、3H)、3.44~3.27(m、8H)、1.40(s、9H)。
ステップ2.1-(5-メトキシピリジン-2-イル)ピペラジンの合成
ジオキサン(5m L)、4N HCl/ジオキサン(3mL)中の前のステップからの生成物(1g、3.41mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。pHを、NaHCO3で8~9に調整した。得られた溶液を、EtOAcで抽出し、混合有機層を濃縮し、1gの表題化合物を黄色の油として得た。
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(5-メトキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
C H
2Cl
2(20mL)中の前のステップからの生成物(100mg、0.52mmol)、中間体「A」(200mg、0.55mmol)、およびEt3N(160mg)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮し、EtOAc/石油エーテル(1:3)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、150mg(65%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):444.5
ステップ4.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(5-メトキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(2mL)およびTHF(5mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.34mmol)の溶液を、室温で4時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大46.0%の10.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、26.6mg(24%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):330.0
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.48(s、1H)、8.88(s、1H)、7.88(d、J=3.1Hz、1H)、7.77(d、J=2.9Hz、1H)、7.57(d、J=8.9Hz、1H)、7.26(dd、J=9.1、3.1Hz、1H)、7.12(dd、J=9.0、3.0Hz、1H)、6.85(d、J=9.1Hz、1H)、3.71(s、3H)、3.53(m、4H)、3.40~3.31(m、4H)。
実施例46
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-[5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.Tert-ブチル4-[5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
トルエン(10mL)中の2-ブロモ-5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン(500mg、2.07mmol)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(386mg、2.07mmol)、NaOtBu(299mg)、BINAP(65mg)、およびPd
2(dba)
3(95mg、0.10mol)の溶液を、80℃で16時間攪拌し、次いで、30mLのH
2Oを加えることによりクエンチした。得られた溶液を、2×60mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、200mg(28%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):348
ステップ2.1-[5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル]ピペラジンの合成
ジオキサン(3mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.58mmol)の溶液に、攪拌しながらジオキサン(1mL)中の4M HCl水溶液を滴下した。得られた溶液を、室温で4時間攪拌した。pHを、2N NaHCCO3で7に調整した。得られた溶液を、50mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(2:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、100mg(70%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):248
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-[5-(トリフルオロムエトキシ)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(68mg、0.28mmol)、4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100mg、0.28mmol)、およびEt
3N(84mg、0.83mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×50mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、116mg(85%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):498
ステップ4.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-[5-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(116mg、0.30mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(150mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大52.0%の30.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、64.6mg(43%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):384
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.44(s、1H)、8.91(s、1H)、8.15(m、1H)、7.78(m、1H)、7.65~7.53(m、2H)、7.12(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.95(d、J=9.3Hz、1H)、3.53(br s、8H)。
実施例47
1-[1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-イル]-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素
ステップ1.Tert-ブチルN-[1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-イル]カルバメートの合成
エチレングリコール/イソプロパノール(1/10mL)中の1-フルオロ-4-ヨードベンゼン(1g、4.50mmol)、CuI(86mg、0.45mmol)、K
3PO
4(1.9g、8.95mmol)、およびtert-ブチルN-(ピペリジン-3-イル)カルバメート(900mg、4.49mmol)の溶液を、90℃で1 6時間攪拌し、次いで、室温に冷却し、水(100mL)で希釈した。得られた溶液を、3×50mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮し、EtOAc/石油エーテル(1/4)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、550mg(41%)の表題化合物を淡黄色の油として得た。
LC-MS(ES、m/z):295.20
ステップ2.1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-アミンの合成
CF
3COOH/CH
2Cl
2(5/5mL)中の前のステップからの生成物(550mg、1.87mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮し、90mLのEtOAcに溶解し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。混合有機層を塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮し、200mg(55%)の表題化合物を淡黄色の油として得た。LC-MS(ES、m/z):195.15
ステップ3.3-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-[1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-イル]尿素の合成
CH
2Cl
2(10mL)中の前のステップからの生成物(200mg、1.03mmol)、Et
3N(0.297mL)、4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(373mg、1.03mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、3x30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮し、EtOAc/石油エーテル(1/4)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、200mg(44%)の表題化合物を淡黄色の油として得た。LC-MS(ES、m/z):445.35
ステップ4.1-[1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-3-イル]-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素の合成
2N HCl水溶液(2mL)およびTHF(6mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.45mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(0.05%NH
3H
2O)、およびACN(7分間で最大40.0%の35.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、45.7 mg(31%)のオフホワイトの固体を得た。
LC-MS(ES、m/z):331.0
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.37(s、1H)、8.84(s、1H)、8.03(s、1H)、7.69(d、J=2.9Hz、1H)、7.28(d、J=8.9Hz、1H)、7.14(dd、J=8.9、2.9Hz、1H)、7.09~7.00(m、2H)、7.00~6.91(m、2H)、3.90~3.73(m、1H)、3.40(dd、J=11.9、3.5Hz、1H)、3.21(d、J=12.6Hz、1H)、2.95(t、J=9.6Hz、1H)、2.80(dd、J=11.7、7.7Hz、1H)、1.78(s、2H)、1.70~1.56(m、1H)、1.48(d、J=8.6Hz、1H)。
実施例48
1-[1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-3-イル]-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素
ステップ1.Tert-ブチルN-[1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-3-イル]カルバメートの合成
エチレングリコール/イソプロパノール(1/10mL)中の1-クロロ-4-ヨードベンゼン(1g、4.19mmol)、CuI(80mg、0.42mmol)、K
3PO
4(1.8g、8.48mmol)、およびtert-ブチルN-(ピペリジン-3-イル)カルバメート(800mg、3.99mmol)の溶液を、90℃で1 6時間攪拌し、次いで、室温に冷却し、H
2O(100mL)で希釈した。得られた混合物を、3×50mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮し、EtOAc/石油エーテル(1/4)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、0.5 g(38%)の表題化合物を淡黄色の油として得た。LC-MS(ES、m/z):311.15
ステップ2.1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-3-アミンの合成
CF
3COOH (5mL)/CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(500mg、1.61mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。残留物を3×30mLのEtOAcに取り込み、NaHCO
3水溶液で洗浄した。混合有機層を真空下で濃縮し、200mg(59%)の表題化合物を淡黄色の油として得た。LC-MS(ES、m/z):211.15
ステップ3.3-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-[1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-3-イル]尿素の合成
CH
2Cl
2(10mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.95mmol)、Et
3N(0.275mL)、4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(345mg、0.95mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、3x30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮し、EtOAc/石油エーテル(1/4)を使用して分取TLCで精製し、200mg(46%)の表題化合物を淡黄色の油として得た。
ステップ4.1-[1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-3-イル]-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素の合成
前のステップからの生成物(200mg、0.45mmol)、2N HCl水溶液(2mL)およびTHF(6mL)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮し、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(0.05%NH
3H
2O)、およびACN(7分間で最大40.0%の35.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、65.3 mg(43%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):347.0
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.37(s、1H)、8.84(s、1H)、8.00(s、1H)、7.68(d、J=2.9Hz、1H)、7.40~7.08(m、4H)、7.04~6.87(m、2H)、3.78(d、J=9.4Hz、1H)、3.50(dd、J=11.9、3.5Hz、1H)、3.30(s、1H)、3.00(t、J=9.3Hz、1H)、2.85(dd、J=12.1、7.9Hz、1H)、1.82(d、J=12.3Hz、2H)、1.69~1.42(m、2H)。
実施例49
1-[1-(5-フルオロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル]-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素
ステップ1.Tert-ブチルN-[1-(5-フルオロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル]カルバメートの合成
トルエン(20mL)中の2-ブロモ-5-フルオロピリジン(1g、5.68mmol)、NaOtBu(0.8g)、BINAP(0.133g)、tert-ブチルN-(ピペリジン-4-イル)カルバメート(1.1g、5.49mmol)、およびPd
2(dba)
3(260mg、0.28mmol)の溶液を、80°Cで16時間攪拌し、次いで、2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、700mg(42%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS(ES、m/z):296。
ステップ2.1-(5-フルオロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-アミンの合成
CH
2Cl
2(6mL)中の前のステップからの生成物(700mg、2.37mmol)の溶液に、攪拌しながらCF
3COOH(3mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で4時間攪拌した。pHを、NaHCO
3水溶液で8に調整した。得られた溶液を、30mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、300mg(65%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS(ES、m/z):196
ステップ3.3-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-[1-(5-フイオロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル]尿素の合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(54mg、0.28mmol)の溶液に、Et
3N(84mg、0.83mmol)を少量ずつ加え、続いて、5-フルオロピリジン-2-イルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100mg、0.28mmol)を少量ずつ加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのCH
2Cl
2で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、100mg(81%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS(ES、m/z):446。
ステップ4.1-[1-(5-フルオロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル]-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素の合成
THF(4mL)中の前のステップからの生成物(100mg、0.22mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(2mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(100mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(0.05%NH
3H
2O)、およびACN(7分間で最大35.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、51.8mg(70%)の表題化合物を淡黄色の油として得た。
LC-MS(ES、m/z):332
1H NMR(300MHz、メタノール-d4)δ 8.00(s、1H)、7.77(s、1H)、7.41(d、J=9.0Hz、1H)、7.22(d、J=8.9Hz、1H)、7.02(d、J=9.0Hz、1H)、6.87(dd、J=9.6、3.5Hz、1H)、3.98(m、3H)、3.43~3.03(m、2H)、2.11~2.00(m、2H)、1.59(m、2H)。
実施例50
4-(6-フルオロピリジン-3-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.4-(6-フルオロピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
トルエン中の5-ブロモ-2-フルオロピリジン(200mg、1.14mmol)、ベンジルピペラジン-1-カルボキシレート(251mg、1.14mmol)、C
S2CO
3(1.1g、3.38mmol)、BrettPhos(6mg)、およびBrettPhos Pd G3触媒(10mg)の溶液を、80℃で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、90mg(25%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS(ES、m/z):315.95
ステップ2.1-(6-フルオロピリジン-3-イル)ピペラジンの合成
MeOH(5mL)中の前のステップからの生成物(90mg、0.29mmol)の溶液を、室温でH
2下およびPd/C(10mg)で16時間攪拌した。固体を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮し、40mg(77%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS(ES、m/z):182.2
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(6-フルオロピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(40mg、0.22mmol)、5-フルオロピリジン-2-イルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(80mg、0.22mol)、およびEt
3N(67mg、0.66 mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、80mg(84%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS(ES、m/z):432.2。
ステップ4.4-(6-フルオロピリジン-3-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(80mg、0.19mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(80mg)を、機器「A」;カラム「D」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大28.0%の3.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、28.1mg(48%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):318.0
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.42(s、1H)、8.93(s、1H)、7.84(t、J=2.5Hz、1H)、7.78(d、J=3.0Hz、1H)、7.68~7.52(m、2H)、7.14(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、7.02(dd、J=8.9、3.5Hz、1H)、3.59(m、4H)、3.13m、4H)。
実施例51
1-[1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル]-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素
ステップ1.Tert-ブチルN-[1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル]カルバメートの合成
トルエン中の1-ブロモ-4-フルオロベンゼン(1g、5.71mmol)、tert-ブチルN-(ピペリジン-4-イル)カルバメート(2.3g、11.48mmol)、NaOtBu(1.66g、1.5 0当量)、Ruphos(268mg)、およびPd
2(dba)
3(526mg、0.57mmol)の溶液を、N
2下で16時間、80℃で攪拌し、次いで、60mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×60mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、590mg(35%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS(ES、m/z):295。
ステップ2.1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-アミンの合成
1,4-ジオキサン(10mL)中の前のステップからの生成物(590mg、2.00mmol)の溶液に、4M HCl/ジオキサン(4mL)を室温で2分間にわたり攪拌しながら、滴下した。得られた溶液を、室温で4時間攪拌した。pHを、2N NaHCO3で7に調整した。得られた溶液を、2×50mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、190mg(49%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):195
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 7.10~6.97(m、2H)、6.97~6.90(m、2H)、3.55~3.44(m、2H)、2.65(td、J=11.9、2.7Hz、3H)、1.76(d、J=12.7Hz、2H)、1.39~1.22(m、2H)。
ステップ3.3-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-[1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル]尿素の合成
前のステップからの生成物(150mg、0.41mmol)を含む40mLバイアルに、Et
3N(126g)を少量ずつ加え、続いて、CH
2Cl
2(5mL)中の1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-アミン(80mg、0.41mmol)の溶液を加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、180mg(98%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS(ES、m/z):445
ステップ4.1-[1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル]-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素の合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(180mg、0.40mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(180mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大54.0%の25.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、50.5mg(38%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):331
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.38(s、1H)、8.76(s、1H)、7.89(s、1H)、7.69(d、J=2.8Hz、1H)、7.24(d、J=8.8Hz、1H)、7.12(dd、J=8.9、2.9Hz、1H)、7.08~6.88(m、4H)、3.67(s、1H)、3.42(m、2H)、2.82(m、2H)、1.91(m、2H)、1.58~1.44(m、2H)。
実施例52
1-[1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-4-イル]-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素
ステップ1.Tert-ブチルN-[1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-4-イル]カルバメートの合成
CH
2Cl
2(20mL)中の(4-クロロフェニル)ボロン酸(1.56g、9.98mmol)、Cu(OAc)
2(1.81g、9.97mmol)、tert-ブチルN-(ピペリジン-4-イル)カルバメート(1g、4.99mmol)、およびEt
3N(4.04g、39.92mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、50mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×50mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:5)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、2.5g(161%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):311。
ステップ2.1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-4-アミンの合成
4N HCl/ジオキサン(4mL)および1,4-ジオキサン(10mL)中の前のステップからの生成物(1g、3.22mmol)の溶液を、室温で4時間攪拌した。pHを、2N NaHCO3で7に調整した。得られた溶液を、2×50mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、200mg(30%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):211
ステップ3:3-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-[1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-4-イル]尿素の合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.41mmol)、1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-4-アミン(87mg、0.41mmol、1.00当量)、およびEt
3N(126mg、1.25mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、180mg(95%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):461
ステップ4.1-[1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-4-イル]-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素の合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(180mg、0.39mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(1mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(180mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(8分間で最大57.0%の30.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、82.8mg(61%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):347
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.37(s、1H)、8.77(s、1H)、7.89(s、1H)、7.69(d、J=2.9Hz、1H)、7.32~7.10(m、4H)、6.94(d、J=8.7Hz、2H)、3.69(s、1H)、3.52(m、2H)、2.87(m、2H)、1.90(m、2H)、1.46(m、2H)。
スキームVII
実施例53
1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメート
ステップ1.1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-オールの合成
DMSO(20mL)中のピペリジン-4-オール(1g、9.89mmol)、1-ブロモ-4-フルオロベンゼン(1.74g、9.94mmol)、L-プロリン(1.15g)、K
2CO
3(2.76g、19.97mmol)、およびCuI(190mg、1.00mmol)の溶液を、N
2下で、80℃で16時間攪拌し、次いで冷却し、2×60mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(2:1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、500mg(26%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):196
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 7.09~6.97(m、2H)、6.97~6.87(m、2H)、4.65(d、J=4.2Hz、1H)、4.09(q、J=5.3Hz、1H)、3.41(dt、J=11.7、4.3Hz、2H)、3.16(d、J=5.1Hz、2H)、2.76(ddd、J=12.7、10.1、3.1Hz、2H)、1.46(dtd、J=13.0、9.9、3.8Hz、2H)。
ステップ2.1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートの合成
攪拌したトリホスゲン(385mg、0.50当量)を含むフラスコに、CH
2Cl
2(10mL)中の前のステップから生成物(500mg、2.56mmol、1.00当量)の溶液を、0℃で1分間にわたり滴下し、続いて、ピリジン(1mL)およびCH
2Cl
2(1mL)の混合物を0℃で2分間にわたり攪拌しながら滴下した。混合物の温度を、ゆっくり室温に上昇させ、攪拌を2時間続けた。混合物に、5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(574mg、2.56mmol、1.00当量)を加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×50mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、200mg(18%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):446
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 9.91(s、1H)、7.88(dd、J=3.0、0.6Hz、1H)、7.71(d、J=8.9Hz、1H)、7.32(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、7.01(ddt、J=19.6、6.9、2.4Hz、4H)、4.83(dq、J=8.5、4.1Hz、1H)、3.43(d、J=6.2Hz、1H)、2.99(ddd、J=12.4、8.9、3.2Hz、3H)、1.99(d、J=4.5Hz、2H)、1.82~1.65(m、2H)、0.96(s、9H)、0.19(s、6H)。
ステップ3.1-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメートの合成
THF(5mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.45mmol)、およびBU
4NF(234mg、7.13mmol)の溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで、20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、真空下で濃縮した。粗生成物(200mg)を、機器「B」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大58.0%の25.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、75 mg(50%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):332
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.69(s、1H)、9.51(s、1H)、7.79(dd、J=3.0、0.7Hz、1H)、7.59(d、J=8.8Hz、1H)、7.16(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、7.08~6.89(m、4H)、4.79(dq、J=8.5、4.2Hz、1H)、3.47~3.35(m、2H)、2.95(ddd、J=12.4、9.1、3.2Hz、2H)、1.95(s、2H)、1.69(dtd、J=12.5、8.8、3.7Hz、2H)。
実施例54
1-(2,4-ジフルオロフェニル)ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメート
ステップ1.1-(2,4-ジフルオロフェニル)ピペリジン-4-オールの合成
DMSO(20mL)中のピペリジン-4-オール(1g、9.89mmol)、L-プロリン(1.15g)、K
2CO
3(2.76g、19.97mmol)、2,4-ジフルオロ-1-ヨードベンゼン(2.4g、10.00mmol)、およびCuI(190mg、1.00mmol)の溶液を、N
2下で、80℃で16時間攪拌し、冷却した。得られた固体を、濾過により除去し、EtOAcで洗浄した。混合濾液を真空内で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(2:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、800mg(38%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):214
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 7.21~6.91(m、3H)、4.68(d、J=4.2Hz、1H)、3.59(dq、J=8.7、4.4Hz、1H)、3.14(dt、J=10.1、4.2Hz、2H)、2.75~2.67(m、2H)、1.86~1.80(m、2H)、1.53(ddt、J=12.7、9.2、4.7Hz、2H)。
ステップ2.1-(2,4-ジフルオロフェニル)ピペリジン-4-イルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートの合成
CH
2Cl
2(10mL)中のトリホスゲン(352mg)、および前のステップからの生成物(500mg、2.34mmol)の溶液に、CH
2Cl
2(1mL)中のピリジン(1mL)の溶液を0℃で加えた。混合物の温度をゆっくり室温に上昇させ、攪拌を2時間継続した。これに、5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(525mg、2.34mmol)を加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌した。得られた溶液を、水でクエンチし、2×50mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、720mg(66%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):464
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.92(s、1H)、7.86(dd、J=3.0、0.7Hz、1H)、7.73~7.64(m、1H)、7.30(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、7.25~6.93(m、3H)、4.79(dt、J=8.4、4.3Hz、1H)、3.25~3.11(m、2H)、2.87(t、J=9.2Hz、2H)、1.99(s、2H)、1.77(td、J=8.8、4.0Hz、2H)、0.93(s、9H)、0.17(s、6H)。
ステップ3.1-(2,4-ジフルオロフェニル)ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメートの合成
THF(5mL)中の前のステップからの生成物(300mg、0.65mmol)、およびBu
4NF(337mg、10.27mmol)の溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで、20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、CH
2Cl
2/MeOH(20:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。粗生成物(300mg)を、機器「B」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH4HCO3)、およびACN(7分間で最大55.0%の38.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、45.2mg(20%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):350
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 9.71(s、1H)、9.55(s、1H)、7.81(d、J=2.9Hz、1H)、7.60(d、J=8.9Hz、1H)、7.26~7.16(m、2H)、7.16~7.09(m、1H)、7.09~6.93(m、1H)、4.79(tt、J=8.2、3.9Hz、1H)、3.19(dt、J=11.0、4.4Hz、2H)、2.89(td、J=8.9、4.6Hz、2H)、2.02(d、J=12.1Hz、2H)、1.76(dtd、J=12.4、8.6、3.6Hz、2H)。
実施例55
1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメート
ステップ1.1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-4-オールの合成
DMSO(20mL)中の1-ブロモ-4-クロロベンゼン(760mg、3.97mmol)、K
2CO
3(1.1g、7.96mmol)、ピペリジン-4-オール(404mg、3.99mmol)、L-プロリン(460mg)、およびCuI(76mg、0.40mmol)の溶液を、N
2下で、80℃で16時間攪拌し、次いで冷却し、2×60mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(2:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、560mg(67%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):212
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 7.29~7.10(m、2H)、7.03~6.85(m、2H)、4.76~4.56(m、1H)、4.09(s、1H)、3.49(dt、J=12.7、4.4Hz、2H)、2.83(ddd、J=12.9、10.0、3.1Hz、2H)、1.89~1.71(m、2H)、1.43(dtd、J=13.0、9.8、3.8Hz、2H)。
ステップ2.1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-4-イルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートの合成
CH
2Cl
2 (10mL)中のトリホスゲン(398mg)の溶液に、CH
2Cl
2(15mL)中の前のステップから生成物(500mg、2.56mmol)の溶液を、1分間にわたり滴下し、続いて、CH
2Cl
2(1mL)中のピリジン(1mL)の溶液を、2分間にわたり攪拌しながら滴下した。混合物の温度をゆっくり室温に上昇させ、攪拌を2時間継続し、次いで、5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(300mg、1.34mmol)を加え、室温で16時間攪拌を続けた。得られた溶液を、2×20mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、280mg(23%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):462
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 9.92(s、1H)、7.88(d、J=2.9Hz、1H)、7.71(d、J=8.9Hz、1H)、7.32(dd、J=9.0、3.0Hz、1H)、7.23(d、J=2.2Hz、1H)、7.21(d、J=2.4Hz、1H)、6.97(td、J=4.8、2.5Hz、2H)、4.85(dt、J=8.4、4.4Hz、1H)、3.57~3.48(m、2H)、3.25~2.82(m、2H)、1.98(d、J=9.4Hz、2H)、1.92~1.47(m、2H)、0.95(s、9H)、0.19(s、6H)。
ステップ3.1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメートの合成
THF(5mL)中の前のステップからの生成物(280mg、0.61mmol)、およびBU
4NF(317mg、1.21mmol)の溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで、20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、混合し、真空下で濃縮した。粗生成物(280mg)を、機器「B」;カラム「A」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大64.0%の35.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、81.2mg(39%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):348
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.69(s、1H)、9.53(s、1H)、7.82~7.75(m、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.26~7.11(m、3H)、7.01~6.90(m、2H)、4.80(dt、J=8.4、4.3Hz、1H)、3.54~3.42(m、2H)、3.10~2.95(m、2H)、1.93(m、2H)、1.68(td、J=8.8、4.0Hz、2H)。
実施例56
1-(5-フルオロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)
ステップ1.1-(5-フルオロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-オールの合成
DMSO(20mL)の2-ブロモ-5-フルオロピリジン(900mg、5.11mmol)、CuI(100mg、0.53mmol)、プロリン(600mg)、K
2CO
3(1.38g、9.98mmol)、およびピペリジン-4-オール(516mg、5.11mmol)の溶液を、80℃で1 6時間攪拌し、次いで2×60mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(2:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、300mg(30%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):197
ステップ2.1-(5-フルオロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートの合成
CH
2Cl
2(5mL)中のトリホスゲン(0.5当量)(300mg)に、CH
2Cl
2(2mL)中の前のステップから生成物(300mg、1.53mmol)の溶液を、0℃で1分間にわたり滴下し、続いて、CH
2Cl
2(2mL)中のピリジン(1mL)の溶液を、0℃で2分間にわたり攪拌しながら滴下した。混合物の温度を、ゆっくり室温に上昇させ、攪拌を2時間続けた。混合物に、5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(171mg、0.76mmol)を加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、30mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×40mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、200mg(29%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):447
ステップ3.1-(5-フルオロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメートの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.45mmol)の溶液に、室温で2N HCl水溶液(1mL)を少量ずつ加えた。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(200mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大56.0%の25.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、31.9mg(21%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):333.3
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 9.70(s、1H)、9.55(s、1H)、8.06 (d、J=3.1 Hz、1H)、7.78(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9 Hz、1H)、7.47(ddd、J=9.3、8.3、3.2Hz、1H)、7.16(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.89(dd、J=9.4、3.4 Hz、1H)、4.85(dt、J=8.6、4.5Hz、1H)、3.92~3.80(m、2H)、3.28~3.22(m、2H)、1.95~1.84(m、2H)、1.59~1.54(m、2H)。
実施例57
1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメート
ステップ1.1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-オールの合成
乾燥DMSO(20mL)中の1-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンゼン(820mg、5.00mmol)、ピペリジン-4-オール(505mg、4.99 mol)、およびDIEA(1.29g、9.98mmol)の溶液を、80℃で16時間攪拌し、次いで、室温に冷却し、2×60mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(2:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、460mg(38%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):246
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 7.52~7.42(m、2H)、7.03(d、J=8.8Hz、2H)、4.70(d、J=4.3Hz、1H)、4.09(q、J=5.3Hz、1H)、3.66(dd、J=8.7、4.4Hz、2H)、2.99(ddd、J=13.1、9.9、3.1Hz、2H)、1.86~1.68(m、2H)、1.41(dtd、J=12.9、9.5、3.8Hz、2H)。
ステップ2.1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-イルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートの合成
CH
2Cl
2(5mL)中のトリホスゲン(280mg)に、CH
2Cl
2(2mL)中の前のステップから生成物(460mg、1.88mmol)の溶液を、0℃で1分間にわたり滴下し、続いて、ピリジン(1mL)およびCH
2Cl
2(1mL)の混合物を、0℃で2分間にわたり攪拌しながら滴下した。混合物の温度を、ゆっくり室温に上昇させ、攪拌を2時間続けた。混合物に、5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(224mg、1.00mmol、0.60当量)を加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×60mLのCH
2Cl
2で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、260mg(28%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):496
ステップ3.1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメートの合成
THF(5mL)中の前のステップからの生成物(260mg、0.52mmol)の溶液に、室温でBu
4NF(274mg)を加えた。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、真空下で濃縮した。粗生成物(260mg)を、機器「B」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大65.0%の35.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、54.8 mg(27%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):382
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.71(s、1H)、9.53(s、1H)、7.79(d、J=3.0Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.47(d、J=8.5Hz、2H)、7.17(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、7.06(d、J=8.6Hz、2H)、4.86(dt、J=8.2、4.8Hz、1H)、3.70~3.58(m、2H)、3.27~3.12(m、2H)、1.93(s、2H)、1.64(m、2H)。
実施例58
1-(2,4-ジクロロフェニル)ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメート
ステップ1.1-(2,4-ジクロロフェニル)ピペリジン-4-オールの合成
乾燥DMSO(20mL)中のピペリジン-4-オール(1.01g、9.99mmol)、2,4-ジクロロ-1-フルオロベンゼン(1.65g、10.00mmol)、およびDIEA(2.58g)の溶液を、80℃で16時間攪拌し、次いで冷却し、2×50mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(2:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、110mg(4%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):246
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 7.50(d、J=2.5Hz、1H)、7.32(dd、J=8.6、2.5Hz、1H)、7.14(d、J=8.7Hz、1H)、4.70(d、J=4.2Hz、1H)、3.61(tt、J=8.6、4.3Hz、1H)、3.13(dt、J=10.2、4.2Hz、2H)、2.70(ddd、J=12.1、9.7、2.9Hz、2H)、1.91~1.72(m、2H)、1.54(dtd、J=12.7、9.2、3.6Hz、2H)。
ステップ2.1-(2,4-ジクロロフェニル)ピペリジン-4-イルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートの合成
CH
2Cl
2(5mL)中のトリホスゲン(67mg)に、CH
2Cl
2(1mL)中の前のステップから生成物(110mg、0.45mmol)の溶液を、1分間にわたり攪拌しながら滴下し、続いて、CH
2Cl
2(0.5mL)中のピリジン(0.5mL)の溶液を、1分間にわたり攪拌しながら滴下した。混合物の温度を、ゆっくり室温に上昇させ、攪拌を2時間続けた。混合物に、5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(100mg、0.45mmol)を加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、160mg(72%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):496。
ステップ3.1-(2,4-ジクロロフェニル)ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメートの合成
THF(5mL)中の前のステップからの生成物(160mg、0.32mmol)、およびBu
4NF(169mg、0.65mmol)の溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで、20mLのH
2Oで希釈し、2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物(160mg)を、機器「A」;カラム「E」;移動相、水(0.05%TFA)およびACN(7分間で最大37.0%の5.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、58.3mg(47%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):382
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.72(s、1H)、9.55(s、1H)、7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.52(d、J=2.5Hz、1H)、7.35(dd、J=8.6、2.5Hz、1H)、7.25~7.0 (m、2H)、4.80(tt、J=8.1、3.9Hz、1H)、3.23~3.09(m、2H)、2.86(ddd、J=11.8、8.6、3.1Hz、2H)、2.00(ddt、J=10.0、6.9、4.2Hz、2H)、1.75(dtd、J=12.2、8.4、3.5Hz、2H)。
実施例59
1-(ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメート
ステップ1.1-(ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-オールの合成
DMSO(30mL)中の2-フルオロピリジン(970mg、9.99mmol)、ピペリジン-4-オール(1.01g、9.99mmol)、およびK
2CO
3(2.76g、19.97mmol)の混合物を、室温で16時間攪拌し、次いで、2×100mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(2:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、690mg(39%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):179
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 8.08(ddd、J=4.9、2.1、0.9Hz、1H)、7.49(ddd、J=8.9、7.1、2.1Hz、1H)、6.81(dd、J=8.6、0.9Hz、1H)、6.57(ddd、J=7.1、4.8、0.8Hz、1H)、4.67(d、J=4.3Hz、1H)、4.04~3.93(m、2H)、3.69(tq、J=8.5、4.1Hz、1H)、3.05(ddd、J=13.3、10.2、3.1Hz、2H)、1.76(dqd、J=10.0、3.6、1.7Hz、2H)、1.40~1.29(m、2H)。
ステップ2.1-(ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートの合成
CH
2Cl
2(10mL)中のトリホスゲン(581mg)に、CH
2Cl
2(2mL)中の前のステップから生成物(690mg、3.87mmol)の溶液を、1分間にわたり攪拌しながら滴下し、続いて、CH
2Cl
2(1mL)中のピリジン(1mL)の溶液を、2分間にわたり攪拌しながら滴下した。混合物の温度を、ゆっくり室温に上昇させ、攪拌を2時間続けた。混合物に、5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(300mg、1.34mmol)を加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌した。得られた溶液を、2×50mLのCH
2Cl
2で抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、500mg(30%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):429
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.89(s、1H)、8.09(ddd、J=4.9、2.1、0.8 Hz、1H)、7.94~7.81(m、1H)、7.77~7.66(m、1H)、7.50(ddd、J=8.9、7.1、2.0 Hz、1H)、7.38~7.28(m、1H)、6.85(d、J=8.6Hz、1H)、6.59(ddd、J=7.1、4.9、0.8 Hz、1H)、4.88(dt、J=8.5、4.4Hz、1H)、4.02~3.86(m、2H)、3.31(m、2H)、1.92(d、J=12.9Hz、2H)、1.57(dtd、J=12.7、8.8、3.8 Hz、2H)、0.93(d、J=2.7Hz、9H)、0.17(d、J=3.6Hz、6H)。
ステップ3.1-(ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメートの合成
前のステップからの生成物(250mg、0.58mmol)、およびBu
4NF(304g、1.16mol)、THF(6mL)の溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで、30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、CH
2Cl
2/MeOH(20:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。粗生成物(250mg)を、機器「B」;カラム「D」;移動相、1 0mM NH4HCO3水溶液、およびACN(7分間で最大50.0%の8.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、83mg(45%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):315
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 9.70(s、1H)、9.52(s、1H)、8.09(ddd、J=4.9、2.0、0.8Hz、1H)、7.79(d、J=2.9 Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.50(ddd、J=8.9、7.1、2.1Hz、1H)、7.16(dd、J=8.9、3.0 Hz、1H)、6.89~6.79(m、1H)、6.59(ddd、J=7.1、4.8、0.8Hz、1H)、4.87(tt、J=8.3、3.9Hz、1H)、3.94(dt、J=13.3、4.8Hz、2H)、3.36~3.21(m、2H)、1.98~1.83 (m、2H)、1.56(dtd、J=12.7、8.8、3.7Hz、2H)。
実施例60
1-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメート
ステップ1.1-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペリジン-4-オールの合成
NMP(10mL)中の2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン(1.8g、9.92mmol)、ピペリジン-4-オール(1g、9.89mmol)、およびDIEA(2.6g、20.12mmol)の溶液を、160℃で1.5時間攪拌した。反応混合物を冷却し、水を加えた。次いで、混合物を2×50mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空内で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(2:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、1.2g(49%)の表題化合物を固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):247
ステップ2.1-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペリジン-4-イルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメートの合成
CH
2Cl
2(5mL)中のトリホスゲン(0.5当量)(300mg、1.00当量)に、CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップから生成物(492mg、2.00mmol)の溶液を、0℃で攪拌しながら滴下し、続いて、CH
2Cl
2(5mL)中のピリジン(1mL)を、0℃で攪拌しながら滴下し、続いて5-[(tert-ブチルジメチルシリル)-オキシ]ピリジン-2-アミン(224mg、1.00mmol)を加えた。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで、10mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(2:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、100mg(10%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):497
ステップ3.1-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペリジン-4-イルN-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)カルバメートの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(100mg、0.20mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(100mg)を、
機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大57.0%の30.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、23mg(30%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):383.0
1H NMR(300Mhz,DMSO-d6)δ 9.72(s、1H)、9.54(s、1H)、8.39(s、1H)、7.79~7.76(m、2H)、7.59(d、J=8.9 Hz、1H)、7.16(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.99(d、J=9.1Hz、1H)、4.91(dt、J=8.0、4.5 Hz、1H)、4.00(d、J=13.6 Hz、2H)、3.55~3.42(m、2H)、1.99~1.91(m、2H)、1.64~1.50(m、2H)。
スキームVIII
実施例61
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(プロパン-2-イル)ベンゼン-1-スルホンアミド
ステップ1:N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(プロパン-2-イル)ベンゼン-1-スルホンアミドの合成
5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(224mg、1.00mmol、1.00当量)、4-(プロパン-2-イル)ベンゼン-1-スルホニルクロリド(218mg、1.00mmol、1.00当量)、およびピリジン(4mL)の溶液を、室温で4時間攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、300mg(74%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):406
ステップ2:N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(プロパン-2-イル)ベンゼン-1-スルホンアミドの合成
2N HCl水溶液(2mL)およびTHF(4mL)中の前のステップから生成物(300mg、0.74mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで真空下で濃縮し、機器「B」;カラム、SunFire C18 OBD分取カラム、100�、5pm、19mmX250mm;移動相、水(0.1%FA)、およびACN(7分間で最大68.0%の35.0%ACN);検出器、uv254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、137mg(64%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):292
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 10.55(s、1H)、9.64(s、1H)、7.79~7.70(m、3H)、7.41(d、J=8.3Hz、2H)、7.15(d、J=8.8、3.0Hz、1H)、7.04(d、J=8.8Hz、1H)、2.94(m、1H)、1.19(d、7=6Hz、6H)。
実施例62
4-tert-ブチル-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ベンゼン-1-スルホンアミド
ステップ1:4-tert-ブチル-N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]ベンゼン-1-スルホンアミドの合成
ピリジン(5mL)中の5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(224mg、1.00mmol、1.00当量)、および4-tert-ブチルベンゼン-1-スルホニルクロリド(232mg、1.00mmol、1.00当量)の溶液を、室温で4時間攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、230mg(55%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):421
ステップ2:4-tert-ブチル-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ベンゼン-1-スルホンアミドの合成
2N HCl(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(230mg、0.55mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物を、機器「B」;カラム、SunFire C18 OBD分取カラム、100�、5μm、19mmX250mm;移動相、水(0.1%FA)、およびACN(7分間で最大80.0%の30.0%ACN);検出器、uv254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、128.2mg(77%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):306
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 10.55(s、1H)、9.64(s、1H)、7.78~7.72(m、2H)、7.61~7.54(m、2H)、7.15(dd、J=8.8、3.0Hz、1H)、7.04(d、J=8.8Hz、1H)、1.27(s、9H)。
実施例63
ベンジル4-[(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)スルファモイル]ピペリジン-1-カルボキシレート
ステップ1.ベンジル4-([5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]スルファモイル)ピペリジン-1-カルボキシレートの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(105mg、0.47mmol)、Et
3N(150mg、1 48mmol)の溶液に、ベンジル4-(クロロスルホニル)-ピペリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.47mmol)を、0℃で少量ずつ加えた。得られた溶液を室温で2時間攪拌し、次いで、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、180mg(75%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):506
ステップ2.ベンジル4-[(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)スルファモイル]ピペリジン-1-カルボキシレートの合成
THF(5mL)中の前のステップからの生成物(180mg、0.36mmol)、およびBu
4(186mg、0.71mmol)の溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで、20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、真空下で濃縮した。粗生成物(180mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH4HCO3)、およびACN(8分間で最大46.0%の28.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、71.5mgの表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):392
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 9.80(s、2H)、7.80(d、J=2.9Hz、1H)、7.42~7.24(m、5H)、7.16(dd、J=8.8、3.0Hz、1H)、6.92(d、J=8.7Hz、1H)、5.06(s、2H)、4.06(d、J=13.2Hz、2H)、3.64~3.56(m、1H)、2.84(s、2H)、1.99m、2H)、1.51(m、2H)。
実施例64
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1-フェニルピペリジン-4-スルホンアミド
ステップ1.ベンジル4-([5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]スルファモイル)ピペリジン-1-カルボキシレートの合成
5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(2.1g、9.36mmol)およびEt
3N(2.8g、28.46mmol)の混合物に、CH
2Cl
2(30mL)中のベンジル4-(クロロスルホニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(3g、9.44mmol)の溶液を、0℃で2分間にわたり加えた。得られた溶液を、0℃で2時間攪拌し、次いで、50mLのH
2Oを加えることによりクエンチし、2×100mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3.2g(67%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):506
ステップ2.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]ピペリジン-4-スルホンアミドの合成
MeOH(30mL)中の前のステップからの生成物(3.2g、6.33mmol)の溶液を、H
2大気下でPd/C(300mg)で2時間攪拌し、次いで真空下で濃縮し、CH
2Cl
2/MeOH(20:1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、1.26g(54%)の表題化合物を淡褐色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):372
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 7.86(d、J=2.9 Hz、1H)、7.28(dd、J=8.8、3.0Hz、1H)、6.95(d、J=8.8 Hz、1H)、3.53(t、J=11.9 Hz、1H)、3.20~2.99(m、2H)、2.59~2.51(m、2H)、1.93(d、J=12.5 Hz、2H)、1.60(qd、J=12.1、3.9 Hz、2H)、0.93(s、9H)、0.17(s、6H)。
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-フェニルピペリジン-4-スルホンアミドの合成
トルエン(5mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.54mmol)、CS2CO3(352mg、1.08mmol)、ブロモベンゼン(1.68g、10.70mmol)、RuPhos(26g)、および3G RuPhox Pd触媒(45mg)の混合物を、100℃で16時間攪拌し、次いで、20mLのH2Oを加えることによりクエンチし、2×60mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、30mg(12%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):448
ステップ4.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1-フェニルピペリジン-4-スルホンアミドの合成
2N HCl(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(30mg、0.07mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(30mg)を、機器「A」;カラム「E」;移動相、1 0mM NH4HCO3 水溶液、およびACN(7分間で最大50.0%の20.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、8.7mg(39%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):334
1H NMR(300Mhz、メタノール-d4)δ 7.78(d、J=2.9Hz、1H)、7.28~7.11(m、3H)、7.05(dd、J=8.8、0.7Hz、1H)、7.02~6.92(m、2H)、6.82(t、J=7.4Hz、1H)、3.77(d、J=12.6 Hz、2H)、3.45(tt、J=12.0、3.8 Hz、1H)、2.70(m、2H)、2.19(d、J=12.6 Hz、2H)、1.94(m、2H)。
実施例65
1-ベンジル-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-4-スルホンアミド
ステップ1.1-ベンジル-N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]ピペリジン-4-スルホンアミドの合成
DMF(10mL)中のN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]ピペリジン-4-スルホンアミド(600mg、1.61mmol、1.00当量)、(ブロモメチル)ベンゼン(247mg、1.44mmol、0.90当量)、およびDIEA (208mg、1.61mmol、1.00当量)の溶液を、0℃で2時間攪拌し、次いでH
2 Oでクエンチし、2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、670mg(90%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):462
1H NMR(400Mhz、DMSO-d6)δ 10.23(s、1H)、7.95(s、1H)、7.92~7.86(m、1H)、7.36~7.19(m、6H)、6.97(dd、J=8.7、0.6 Hz、1H)、3.45(s、2H)、2.73(d、J=0.6Hz、4H)、1.92(s、2H)、1.74~1.60(m、2H)、0.94(s、9H)、0.19(s、6H)。
ステップ2.1-ベンジル-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-4-スルホンアミドの合成
2N HCl(1mL)およびTHF(4mL)中の前のステップからの生成物(200mg、0.43mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(200mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大47.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、78.2 mg(52%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):348
1H NMR(400Mhz、DMSO-d6)δ 9.70(br、2H)、7.82(d、J=2.9Hz、1H)、7.39~7.21(m、5H)、7.16(dd、J=8.8、2.9Hz、1H)、6.93(d、J=8.8Hz、1H)、3.45(s、2H)、3.31(m、1H)、2.88(m、2H)、1.91(m、4H)、1.65(m、2H)。
実施例66
1-(4-フルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-4-スルホンアミド
ステップ1.ベンジル4-([5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]スルファモイル)ピペリジン-1-カルボキシレートの合成
CH
2Cl
2(80mL)中の5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(4.38g、19.52mmol)、およびEt
3N(5.9g、58.31mmol)の溶液に、CH
2Cl
2(20mL)中のベンジル4-(クロロスルホニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(6.2g、19.51mmol)の溶液を、0℃で3分間にわたり攪拌しながら滴下した。得られた溶液を、0℃で2時間攪拌し、次いで、減圧下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。得られた溶液を2×200mLのCH
2Cl
2で抽出し、有機層を混合し、真空下で濃縮した。これにより、6.2g(63%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):506
ステップ2.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]ピペリジン-4-スルホンアミドの合成
MeOH(60mL)中の前のステップからの生成物(6g、11.86mmol)の溶液を、H2下で、Pd/C(600mg)で1時間攪拌した。固体を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮し、3.5g(79%)の表題化合物を淡褐色固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):372
ステップ3.の合成
トルエン(5mL)中の前ステップからの生成物(200mg、0.54mmol)、1-ブロモ-4-フルオロベンゼン(94mg、0.54mmol)、NaOtBu(156mg)、RuPhos(2.5mg)、および3G RuPhox Pd触媒(4.5mg)の溶液を、80℃で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、130mg(52%)の表題化合物を淡黄色の固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):466
ステップ4.1-(4-フルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-4-スルホンアミドの合成
THF(3mL)中の前のステップからの生成物(130mg、0.27mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(3mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(100mg)を、機器「A」;カラム「D」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大55.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、62.4mg(63%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):352
1H NMR(300 Mhz、メタノール-d4)δ 7.83(dd、J=3.0、0.7 Hz、1H)、7.22(dd、J=8.8、3.0Hz、1H)、7.08(dd、J=8.8、0.7Hz、1H)、7.04~6.89(m、4H)、3.67(d、J=12.4 Hz、2H)、3.46(m、1H)、2.69(m、2H)、2.22(d、J=12.6 Hz、2H)、2.09~1.87(m、2H)。
実施例67
1-(5-クロロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-4-スルホンアミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-(5-クロロピリジン-2-イル)ピペリジン-4-スルホンアミドの合成
DMSO(5mL)中のN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]ピペリジン-4-スルホンアミド(200mg、0.54mmol)、DIEA(139mg、1.08mmol)、および5-クロロ-2-フルオロピリジン(142mg、1.08mmol)の溶液を、80℃で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、170mg(65%)の表題化合物を淡黄色の固体として得た。
ステップ2.1-(5-クロロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-4-スルホンアミドの合成
3N HCl水溶液(3mL)およびTHF(3mL)中の前のステップからの生成物(170mg、0.35mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(170mg)を、機器「A」;カラム「D」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で最大62.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、78.3mg(60%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):318
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 9.89(br、2H)、8.10(d、J=2.8Hz、1H)、7.83(d、J=3.0Hz、1H)、7.58(dd、J=9.2、2.8Hz、1H)、7.19(dd、J=8.8、3.0Hz、1H)、6.93(m、2H)、4.35(d、J=13.2Hz、2H)、3.68(tt、J=12.3、3.7Hz、1H)、2.88(t、J=12.6Hz、2H)、2.11~1.96(m、2H)、1.60(qd、J=12.6、3.9 Hz、2H)。
実施例68
1-(4-クロロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-4-スルホンアミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-(4-クロロフェニル)ピペリジン-4-スルホンアミドの合成
トルエン(5mL)中のN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]ピペリジン-4-スルホンアミド(200mg、0.54mmol)、1-ブロモ-4-クロロベンゼン(205mg、1.07mmol)、NaOtBu(156mg)、RuPhos(2.5mg)、および3G RuPhox Pd触媒(4.5mg)の溶液を、油浴中で、80℃で16時間攪拌した。得られた溶液を、2×30mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、180mg(69%)の表題化合物を淡黄色固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):482
ステップ2.1-(4-クロロフェニル-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-4-スルホンアミドの合成
2N HCl水溶液(3mL)およびTHF(3mL)中の前のステップからの生成物(180mg、0.37mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(180mg)を、機器「A」;カラム「D」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(7分間で25.0%ACNを保持);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、98mg(71%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):368
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)5 9.88(br、2H)、7.84(d、J=2.9Hz、1H)、7.28~7.14(m、3H)、7.02~6.88(m、3H)、3.80(m、2H)、3.57(m、1H)、2.73(m、2H)、2.11~1.96(m、2H)、1.73(m、2H)。
実施例69
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-スルホンアミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-スルホンアミドの合成
N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]ピペリジン-4-スルホンアミド(200mg、0.54mmol)、1-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)ベンゼン(215mg、0.96mmol)、NaOtBu(156mg)、RuPhos(2.5mg)、3G RuPhox Pd触媒(4.5mg)、およびトルエン(5mL)の溶液を、80℃で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、115mg(41%)の表題化合物を淡黄色の固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):516
ステップ2.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-スルホンアミドの合成
THF(3mL)中の前のステップからの生成物(115mg、0.22mmol)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(3mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(115mg)を、機器「A」;カラム「D」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(7分間で最大75.0%の25.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、56.5mg(63%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):402
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 9.86(br、2H)、7.84(d、J=2.9 Hz、1H)、7.49(d、J=8.5Hz、2H)、7.20(dd、J=8.8、3.0Hz、1H)、7.02(m、3H)、3.99(m、2H)、3.66m、1H)、2.88m、2H)、2.11~1.98(m、2H)、1.70(m、2H)。
実施例70
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-6-メチルヘプタン-1-スルホンアミド
ステップ1.6-メチルヘプタン-1-チオールの合成
EtOH(9mL)中の1-ブロモ-6-メチルヘプタン(900mg、4.66mmol)の溶液に、16時間にわたりCH
4N
2S(372mg、4.89mmol)を加えた。次に、NaOH水溶液(9mL)を、2時間にわたり加えた。得られた溶液を、2×20mLの石油エーテルで抽出し、混合物有機層を真空下で濃縮し、680mg(100%)の表題化合物を無色の油として得た。
ステップ2.6-メチルヘプタン-1-スルホニルクロリドの合成
CH
3CN(10mL)中の前のステップからの生成物(680mg、4.65mmol)、H
2O
2(1.4mL)、およびTiCl
4(4.65m L)の溶液を、室温で4時間攪拌し、次いで、3×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空下で濃縮し、500mg(51%)の表題化合物を黄色の油として得た。
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-6-メチルヘプタン-1-スルホンアミドの合成
ピリジン(5mL)中の5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(528mg、2.35mmol)、および前のステップからの生成物(500g、2.35mmol)の溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:5)を使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、260mgの表題化合物を黄色の固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):401
ステップ4.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-6-メチルヘプタン-1-スルホンアミドの合成
2N HCl水溶液(2mL)およびTHF(4mL)中の前のステップからの生成物(260mg、0.65mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(260mg)を、
機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH4HCO3)、およびACN(7分間で最大50.0%の20.0%ACN);検出器、uv254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、82.9mg(45%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LCMS:(ES、m/z):287
1H NMR(300Mhz、メタノール-d4)δ 7.84(d、J=3.0Hz、1H)、7.20(dd、J=8.8、3.0Hz、1H)、6.99(d、J=8.8Hz、1H)、3.31(m、2H)、1.80(m、2H)、1.51(m、1H)、1.45~1.23(m、4H)、1.17(dd、J=8.4、5.9 Hz、2H)、0.87(d、J=6.6Hz、6H)。
実施例71
4-(4-クロロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-1-スルホンアミド
ステップ1.4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-スルホニルクロリドの合成
ACN(5mL)中の4-(4-クロロフェニル)ピペリジン(500mg、2.56mmol)の溶液に、SO
2Cl
2(2.06g)を0℃で滴下した。得られた溶液を、室温で16時間攪拌し、次いで真空下で濃縮し、500mg(67%)の表題化合物をオフホワイト固体として得た。
ステップ2.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-スルホンアミドの合成
ピリジン(5mL)中の前のステップからの生成物(244mg、1.09mmol)の溶液に、4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-スルホニルクロリド(500mg、1.70mmol)を0℃で攪拌しながら滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで真空下で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1:1)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、80mg(15%)の表題化合物をオフホワイト固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):482
ステップ3.4-(4-クロロフェニル-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペリジン-1-スルホンアミドの合成
2N HCl水溶液(1mL)およびTHF(2mL)中の前のステップからの生成物(80mg、0.17mmol)の溶液を、
室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(80mg)を、機器「B」;カラム「D」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大65.0%の33.0%ACN)の条件で、分取-HPLCで精製し、18.8mg(31%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):368
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 10.33~9.38(m、2H)、7.84(d、J=2.9Hz、1H)、7.39~7.31(m、2H)、7.25~7.18(m、3H)、7.06(d、J=8.8Hz、1H)、3.81~3.63(m、2H)、2.80(m、2H)、2.60(m、1H)、1.86~1.67(m、2H)、1.48(m、2H)。
スキームX
実施例72
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-2-(4-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド
ステップ1.N-(5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)ピリジン-2-イル)-2-オキソオキサゾリジン-3-スルホンアミドの合成
DCM(15mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(282mg、2mmol)の溶液に、2-ブロモエタノール(248mg、2mmol)を0℃で滴下した。混合物を、0.5時間攪拌し、次いで、DCM(15mL)中の5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)ピリジン-2-アミン(448mg、2mmol)、およびEt
3N(600mg、6 mmol)の溶液を、0℃で滴下した。得られた溶液を。室温で2時間攪拌し、次いで真空下で濃縮し、EtOAc/MeOH (15/1)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を淡黄色固体として得た(500mg、67%)。
LC-MS:(ES、m/z):374.2
ステップ2.N-(5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)ピリジン-2-イル)-4-(4-フルオロフェニル)ピペラジン-1-スルホンアミドの合成
MeCN(1.5mL)中の前のステップからの生成物(115mg、0.3mmol)、1-(4-フルオロフェニル)ピペラジン(108mg、0.6mmol)、およびDIPEA(0.6mL)の溶液を、マイクロ波加熱を使用して0.5時間130℃に加熱した。次いで、混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、C H
2Cl
2/EtOAc(10/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、70mg(50%)の表題化合物を淡黄色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):467.1
ステップ3.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-2-(4-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン-1-イル)アセトアミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(70mg、0.15mmol)の溶液に、濃縮HCl(1mL)を0℃で加えた。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大49.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、17.9mg(24%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):353.1
1H NMR(400Mhz、DMSO-d6)δ 9.74(s、2H)、7.80(d、J=2.9 Hz、1H)、7.19(dd、J=8.8、3.0Hz、1H)、7.09~7.00(m、3H)、6.97~6.90(m、2H)、3.27~3.18(m、4H)、3.11~3.02(m、4H)。
実施例73
4-(5-クロロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-スルホンアミド
ステップ1.N-(5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)ピリジン-2-イル)-4-(5-クロロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-スルホンアミドの合成
MeCN(1.5mL)中のN-(5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)ピリジン-2-イル)-2-オキソオキサゾリジン-3-スルホンアミド(165mg、0.45mmol)、1-(5-クロロピリジン-2-イル)ピペラジン(180mg、0.9mmol)、およびDIPEA(0.6mL)の溶液を、マイクロ波加熱を使用して0.5時間130℃に加熱した。次いで、混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、CH
2Cl
2/EtOAc(10/1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、150 mg(72%)の表題化合物を淡黄色の泡として得た。
LC-MS:(ES、m/z):484.3
ステップ2.4-(5-クロロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-スルホンアミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.3mmol)の溶液に、濃縮HCl (1mL)を0℃で加えた。得られた溶液を室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮し、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大49.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、82.1mg(72%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):370.1
1H NMR(400Mhz、DMSO-d6)δ 9.91(br、2H)、8.11(d、J=2.7Hz、1H)、7.76(d、J=2.9Hz、1H)、7.62(dd、J=9.1、2.7 Hz、1H)、7.17(dd、J=8.8、2.9 Hz、1H)、7.03(d、J=8.8Hz、1H)、6.88(d、J=9.1Hz、1H)、3.49(m、4H)、3.18(m、4H)。
実施例74
4-(4-クロロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-スルホンアミド
ステップ1.N-(5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)ピリジン-2-イル)-4-(4-クロロフェニル)ピペラジン-1-スルホンアミドの合成
MeCN(1.5mL)中のN-(5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)ピリジン-2-イル)-2-オキソオキサゾリジン-3-スルホンアミド(165mg、0.45mmol)、1-(4-クロロフェニル)ピペラジン(180mg、0.9mmol)、およびDIPEA(0.6mL)の溶液を、マイクロ波加熱を使用して0.5時間130℃に加熱し、次いで、室温に冷却し、真空下で濃縮し、CH
2Cl
2/EtOAc(10/1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、150mg(72%)の表題化合物を淡黄色の泡として得た。LC-MS:(ES、m/z):483.2
ステップ2.4-(4-クロロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-スルホンアミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.3mmol)の溶液に、濃縮HCl(1mL)を0℃で加えた。得られた溶液を室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮し、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(8分間で最大49.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、77.5mg(68%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):369.1
1H NMR(400Mhz、DMSO-d6)δ 10.18(s、1H)、9.72(s、1H)、7.80(d、J=3.0Hz、1H)、7.26~7.21(m、2H)、7.19(dd、J=8.8、3.0Hz、1H)、7.05(d、J=8.8Hz、1H)、6.97~6.91(m、2H)、3.26~3.19(m、4H)、3.15~3.07(m、4H)。
実施例75
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-ピペラジン-1-スルホンアミド
ステップ1.N-(5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)ピリジン-2-イル)-4-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン-1-スルホンアミドの合成
MeCN(1.5mL)中のN-(5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)ピリジン-2-イル)-2-オキソオキサゾリジン-3-スルホンアミド(165mg、0.45mmol)、1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン(205 mg、0.9mmol)、およびDIPEA(0.6mL)の溶液を、マイクロ波加熱を使用して0.5時間130℃に加熱し、次いで、室温に冷却し、真空下で濃縮し、CH
2Cl
2/EtOAc(10/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、150mg(68%)の表題化合物を淡黄色の泡として得た。
LC-MS:(ES、m/z):517.3
ステップ2.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン-1-スルホンアミドの合成
THF(2mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.29mmol)の溶液に、濃縮HCl(1mL)を0で加えた。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮し、機器「A」;カラム「A」;移動相、1 0mM NH
4HCO
3水溶液、およびACN(8分間で最大49.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、71.8mg(61%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):403.2
1H NMR(400Mhz、DMSO-d6)δ 10.18(s、1H)、9.73(s、1H)、7.79(d、J=2.9 Hz、1H)、7.51(d、J=8.7 Hz、2H)、7.19(dd、J=8.8、3.0 Hz、1H)、7.08~7.04(m、3H)、3.31~3.26(m、4H)、3.26~3.21(m、4H)。
実施例76
1-[(4-クロロフェニル)メチル]-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素
ステップ1.3-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-1-[(4-クロロフェニル)メチル]尿素の合成
40mLバイアル内の、CH
2Cl
2(5mL)中の1-(4-クロロフェニル)メタンアミン(24mg、0.17mmol、1.20当量)、TEA(42mg、0.42mmol、3.00当量)、および4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(50mg、0.14mmol、1.00当量)の溶液を、室温で16時間攪拌した。次いで、混合物を、2×20mLのCH
2Cl
2で抽出し、混合有機層を、Na
2SO
4で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物を、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用して分取TLCにより精製し、50mg(92%)の表題化合物をオフホワイト固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):392
ステップ2.1-[(4-クロロフェニル)メチル]-3-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)尿素の合成
100mL丸底フラスコ内の、THF(4mL)中の前のステップからの生成物(50mg、0.13mmol、1.00当量)の溶液を、2MのHCl水溶液(2mL)を攪拌しながら滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで真空内で濃縮した。粗生成物(50mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(8分間で最大54.0%の25.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、32mg(90%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):277.8
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 9.35(s、1H)、8.96(s、1H)、8.35(s、1H)、7.71(dd、J=2.8、0.7Hz、1H)、7.44~7.07(m、6H)、4.34(d、J=6.0Hz、2H)。
実施例77
4-[(3,4-ジフルオロフェニル)メチル]-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-[(3,4-ジフルオロフェニル)メチル]ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の4-フルオロフェニルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-カルバメート(100mg、0.28mmol、1.00当量)、Et
3N(84mg、3.00当量)、および1-[(3,4-ジフルオロフェニル)メチル]ピペラジン(59mg、0.28mmol、1.00当量)の溶液を、室温で16時間攪拌した。次いで、2×30mLのEtOAcで抽出し、有機層を混合し、真空内で濃縮した。残留物を、EtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、96mg(75%)の表題化合物をオフホワイト固体として得た。
ステップ2.4-[(3,4-ジフルオロフェニル)メチル]-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(4mL)中の前のステップからの生成物(96mg、0.21mmol、1.00当量)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(2mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで真空内で濃縮した。粗生成物(96mg)を、機器「A」;カラム「D」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大18.0%の1.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、38.6mg(53%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):349
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 8.75(s、1H)、8.13(s、1H)、7.76(d、J=2.9Hz、1H)、7.55(d、J=8.9Hz、1H)、7.43~7.27(m、2H)、7.17~7.10(m、2H)、3.53~3.43(m、6H)、2.33(m、4H)。
実施例78
4-(4-フルオロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.4-(4-フルオロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
トルエン(10mL)中の2-ブロモ-4-フルオロピリジン(600mg、3.4mmol、1.00当量)、ベンジルピペラジン-1-カルボキシレート(754mg、3.42mmol、1.00当量)、CS
2CO
3(3.3g、3.00当量)、Brettphos(18mg、0.01当量)、Brettphos Pd G3触媒(31mg、0.01当量)の混合物を、油浴中で、80℃で16時間、30mLの密閉管中で攪拌した。得られた混合物を冷却し、水で希釈し、2×30mLのEtOAcで抽出した。有機層を混合し、真空内で濃縮した。残留物を、EtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、110mg(10%)の表題化合物をオフホワイト固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):316
ステップ2.1-(4-フルオロピリジン-2-イル)ピペラジンの合成
MeOH(5mL)中の前のステップからの生成物(110mg、0.35mmol、1.00当量)の溶液を、室温で、100mL丸底フラスコ内でPd/C(炭素で10%、11mg)で、H
2下で4時間攪拌した。固体を濾過により除去した。得られた溶液を真空内で濃縮し、60mg(95%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):182
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(4-フルオロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(60mg、0.33mmol、1.20当量)、TEA(84mg、0.83mmol、3.00当量)、および4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)-オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100mg、0.28mmol、1.00当量)の溶液を、室温で40 mLバイアル内で16時間攪拌し、次いで、2×30mLのEtOAcで抽出し、有機層を混合し、真空で濃縮した。残留物を、EtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、100mg(84%)の表題化合物をオフホワイト固体として得た。LC-MS:(ES、m/z):432
ステップ4.4-(4-フルオロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
100mL丸底フラスコ内の、THF(4mL)中の前のステップからの生成物(100mg、0.23mmol、1.00当量)の溶液を、2MのHCl(2mL)を攪拌しながら加えた。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで真空内で濃縮した。粗生成物(100mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(8分間で最大39.0%の15.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、24.1mg(33%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):318
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 9.42(br、1H)、8.89(s、1H)、8.10(dd、J=9.8、5.7 Hz、1H)、7.77(d、J=2.9Hz、1H)、7.58(d、J=8.9 Hz、1H)、7.12(dd、J=8.9、2.9 Hz、1H)、6.71(dd、J=13.2、2.2 Hz、1H)、6.53(ddd、J=8.1、5.7、2.1 Hz、1H)、3.56~3.53(m、8H)。
実施例79
4-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-カルボキサミド
ステップ1.Tert-ブチル4-(3,5,6-トリフルオロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
NMP(10mL)中の2,3,5,6-テトラフルオロピリジン(1.5g、9.93mmol、1.00当量)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(1.0g、5.37mmol、0.54当量)、およびDIPEA(2mL)の溶液を、150°Cで40mLの密閉管内で一晩攪拌した。次いで、水を加えることによって反応物をクエンチした。得られた溶液を、EtOAcで抽出し、有機層を混合し、塩水で洗浄し、真空内で濃縮し、EtOAc/石油エーテル(1:10)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、1.2g(38%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):218.0
1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 8.20~8.08(m、1H)、3.44(t、J=5.0Hz、4H)、3.35~3.28(t、J=5.0Hz、4H)、1.42(s、9H)。
ステップ2.Tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
トルエン(2.2mL)中の前のステップからの生成物(1.2g、3.78mmol、1.00当量)、Cp2TiCl2(100mg、0.40mmol、0.11当量)、およびRED-AL(登録商標)の溶液を、室温で一晩攪拌し、次いで、水を加えることによりクエンチした。得られた溶液をEtOAcで抽出し、有機層を混合し、真空内で濃縮した。残留物を、EtOAc/石油エーテル(10:1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、800mgの表題化合物を黄色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):200.3
ステップ3.1-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)ピペラジンの合成
4N HCl/ジオキサン(10mL)中の前のステップからの生成物(粗製、800mg、2.67mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた混合物を真空内で濃縮した。溶液のpH値を、NaHCO 3溶液でpH8~9に調整した。得られた溶液を、CH2Cl2で抽出し、有機層を混合した。溶媒を除去して、300mgの表題化合物を黄色の油として得た。
LC-MS:(ES、m/z):200.0
ステップ4.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(10mL)中の前のステップからの生成物(150mg、0.75mmol、1.82当量)、4-フルオロフェニルN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]カルバメート(150mg、0.41mmol、1.00当量)、およびEt
3N(300mg、2.97mmol、7.18当量)の溶液を、室温で一晩攪拌した。次いで、反応物を、水を加えることによりクエンチした。得られた溶液を、CH
2Cl
2で抽出し、有機層を混合し、真空内で濃縮した。残留物を、EtOAc/石油エーテル(1:6)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、80mg(43%)の表題化合物を黄色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):450.1
ステップ5.4-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(2mL)およびTHF(5mL)中の前のステップからの生成物(80mg、0.18mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空内で濃縮した。粗生成物(100mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3+0.1%NH
3.H
2O)、およびACN(8分間で最大60.0%の30.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、28.1mg(47%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):336.3
1H NMR(400Mhz、DMSO-d6)δ 9.37(br、1H)、8.90(s、1H)、8.13(d、J=2.5Hz、1H)、7.89~7.77(m、2H)、7.60(d、J=8.9Hz、1H)、7.14(dd、J=8.9、3.0 Hz、1H)、3.63~3.55(m、4H)、3.35~3.27(m、4H)。
実施例80
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.tert-ブチル4-(1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
トルエン(10mL)中の4-ブロモ-l-フェニル-1H-ピラゾール(500mg、2.24mmol、1.00当量)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(419mg、2.25mmol、1.00当量)、NaOtBu(324mg、1.50当量)、DavePhos(45mg、0.05当量)、およびPd
2(dba
3(105mg、0.11mmol、0.05当量)の溶液を、油浴中で、90℃で16時間、N
2下で、30mLの密封管内で攪拌した。得られた溶液を、2×30mLのEtOAcで抽出し、有機層を混合し、真空内で濃縮した。残留物を、EtOAc/石油エーテル(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、600mg(82%)の表題化合物をオフホワイト固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):329.1
ステップ2.1-(1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)ピペラジンの合成
ジオキサン(6mL)中の前のステップからの生成物(600mg、1.83mmol、1.00当量)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(3mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で4時間攪拌した。溶液のpH値を、NaHCO3 (2M)で7に調整した。得られた溶液を、2×30 mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を混合し、真空内で濃縮し、110mg(26%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):229.00
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(100mg、0.44mmol、1.50当量)、4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100 mg、0.28mmol、1.00当量)、およびTEA(84mg、0.83mmol、3.00当量)の溶液を、室温で16時間攪拌した。得られた溶液を、2x20mLのCH
2Cl
2で抽出し、有機層を混合し、真空内で濃縮した。残留物を、EtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、110mg(83%)の表題化合物をオフホワイト固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):479.10
ステップ4.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(4mL)中の前のステップからの生成物(110mg、0.23mmol、1.00当量)の溶液に、攪拌しながら2 N HCl水溶液(2mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで真空内で濃縮した。粗生成物(110mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(8分間で最大49.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、58.3mg(70%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):365.3
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 9.43(br、1H)、8.91(s、1H)、8.08(s、1H)、7.82~7.70(m、3H)、7.63~7.53(m、2H)、7.43(t、J=7.9Hz、2H)、7.21(t、J=7.4Hz、1H)、7.12(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、3.58(m、4H)、2.95(m、4H)。
実施例81
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.tert-ブチル4-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
トルエン(10mL)中の4-ブロモ-1-メチル-1H-インダゾール(500mg、2.37mmol、1.00当量)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(443mg、2.38mmol、1.00当量)、NaOtBu(343 mg、1.50当量)、DavePhos(9mg、0.01当量)、およびPd
2(dba)
3(22mg、0.02mmol、0.01当量)の溶液を、油浴中で、90℃でN
2下の30mLの密封管内で16時間攪拌した。得られた溶液を冷却し、水を加え、混合物を2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空内で濃縮し、EtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、500mg(67%)の表題化合物をオフホワイト固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):317
ステップ2.1-メチル-4-(ピペラジン-1-イル)-1H-インダゾールの合成
ジオキサン(10mL)中の前のステップからの生成物(500mg、1.58mmol、1.00当量)の溶液に、攪拌しながら4N HCl/ジオキサン(5mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で4時間攪拌した。溶液のpH値を、NaHCO3溶液でpH7に調整した。得られた溶液を、2×30mLのCH2Cl2で抽出し、有機層を混合、真空内で濃縮し、300mg(88%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):217
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(60mg、0.28mmol、1.00当量)、5-フルオロピリジン-2-イルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100mg、0.28mmol、1.00当量)、およびTEA(84mg、0.83mmol、3.00当量)の溶液を、室温で、40mLバイアル内で16時間攪拌した。得られた溶液に水を加え、混合物を、2×30mLのCH
2Cl
2で抽出した。有機層を混合し、真空内で濃縮した。残留物を、EtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、110mg(85%)の表題化合物をオフホワイト固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):467
ステップ4.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(4mL)中の前のステップからの生成物(110mg、0.24mmol、1.00当量)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(2mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで真空内で濃縮した。粗生成物(110mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(8分間で最大50.0%の20.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、59.0mg(71%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):353
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 9.40(s、1H)、8.91(s、1H)、8.10(d、J=0.9Hz、1H)、7.79(d、J=2.9Hz、1H)、7.59(d、J=8.9Hz、1H)、7.29~7.17(m、1H)、7.14~7.13(m、2H)、6.47(d、J=7.4Hz、1H)、3.98(s、3H)、3.67(m、4H)、3.21m、4H)。
実施例82
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(1-メチル-1H-インダゾール-6-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.tert-ブチル4-(1-メチル-1H-インダゾール-6-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
トルエン(10mL)中の6-ブロモ-1-メチル-1H-インダゾール(500mg、2.37mmol、1.00当量)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(443mg、2.38mmol、1.00当量)、NaOtBu(343 mg、1.50当量)、DavePhos(9mg、0.01当量)、およびPd
2(dba)
3(22mg、0.02mmol、0.01当量)の溶液を、油浴中で、90℃でN
2下の30mLの密封管内で16時間攪拌した。得られた溶液を、2×30mLのEtOAcで抽出し、有機層を混合し、真空内で濃縮した。残留物を、EtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、600mg(80%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):317
ステップ2.1-メチル-6-(ピペラジン-1-イル)-1H-インダゾールの合成
ジオキサン(10mL)中の前のステップからの生成物(600mg、1.90mmol、1.00当量)の溶液に、攪拌しながら4N HCl/ジオキサン(5mL)を加えた。得られた溶液を、室温で4時間攪拌した。溶液のpH値を、NaHCO3溶液でpH7に調整した。得られた溶液を、2×30 mLのEtOAcで抽出し、有機層を混合し、真空内で濃縮し、100mg(24%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):217
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(1-メチル-1H-インダゾール-6-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前のステップからの生成物(100mg、0.46mmol、1.00当量)、5-フルオロピリジン-2-イルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100mg、0.28mmol、1.00当量)、およびTEA(84mg、0.83mmol、3.00当量)の溶液を、室温で、40mLバイアル内で16時間攪拌した。得られた溶液に水を加え、混合物を2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を真空内で濃縮した。残留物を、EtOAc/ヘキサン(1/2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、105mg(49%)の表題化合物をオフホワイト固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):467
ステップ4.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(1-メチル-1H-インダゾール-6-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(4mL)中の前のステップからの生成物(105mg、0.23mmol、1.00当量)の溶液に、攪拌しながら2N HCl水溶液(2mL)を滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた混合物を真空内で濃縮した。粗生成物(105mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3)、およびACN(8分間で最大45.0%の10.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、56.9mg(72%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):353
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.43(s、1H)、8.93(s、1H)、7.84~7.75(m、2H)、7.57(m、2H)、7.13(m、1H)、6.95(m、2H)、3.93(s、3H)、3.62(m、4H)、3.21(m、4H)。
実施例83
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(3,5,6-トリフルオロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
ステップ1.4-(3,5,6-トリフルオロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl水溶液(2mL)およびTHF(5mL)中のN-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(3,5,6-トリフルオロ-ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド(実施例79の合成と同様に調製した;100mg、0.21mmol、1.00当量)の溶液を、室温で2時間攪拌した。得られた混合物を真空内で濃縮した。粗生成物(120mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10 mM NH
4HCO
3+0.1%NH
3.H
2O)、およびACN(8分間で最大60.0%の30.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、48.7mg(64%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):353.9
1H NMR(300MHz、Methanol-d4)δ 7.84(d、J=2.9Hz、1H)、7.70(dt、J=11.0、7.8Hz、1H)、7.53(d、J=8.9Hz、1H)、7.22(dd、J=8.9、2.9Hz、1H)、3.68(m、4H)、3.49(m、4H)。
実施例84
4-(5-フルオロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキサミド
ステップ1.tert-ブチル4-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレートの合成
トルエン(10mL)中の2-ブロモ-5-フルオロピリジン(1g、5.68mmol、1.14当量)、tert-ブチル1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(1g、4.99mmol、1.00当量)、Pd
2(dba)
3(46mg、0.05mmol、0.01当量)、BINAP (31mg、0.05mmol、0.01当量)、NaOtBu(2g、20.83mmol、4.1 7当量)の溶液を、30 mLの密封チューブ内で、90℃で一晩攪拌した。次いで、反応物を、水を加えることによりクエンチした。得られた溶液をEtOAcで抽出し、有機層を混合し、真空内で濃縮した。残留物を、EtOAc/石油エーテル(1:6)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、1.1g(75%)の表題化合物を黄色の油として得た。
LC-MS:(ES、m/z):296.3
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 8.05~7.96(m、1H)、7.42(tt、J=8.8、2.8 Hz、1H)、6.66(dd、J=9.3、3.3 Hz、1H)、3.67(q、J=6.5Hz、2H)、3.57(t、J=6.0Hz、2H)、3.46(dt、J=17.2、5.7 Hz、2H)、3.20(dt、J=20.5、5.9 Hz、2H)、1.75(dt、J=21.8、5.9 Hz、2H)、1.29~1.21(m、9H)。
ステップ2.1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1,4-ジアゼパンの合成
4N HCl/ジオキサン(5mL)中の前のステップからの生成物(1.1g、3.72mmol、1.00当量)の溶液を、室温で、50mLの丸底フラスコ内で2時間攪拌した。得られた混合物を真空内で濃縮した。pHを、NaHCO3溶液でpH8~9に調整した。得られた溶液を、CH2Cl2で抽出し、有機層を混合した。溶媒を除去して、480mg(66%)の表題化合物を黄色の油として得た。
LC-MS:(ES、m/z):196.2
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(10mL)中の前のステップからの生成物(65mg、0.33mmol、1.21当量)、4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100mg、0.28mmol、1.00当量)、およびEt
3N(200mg、1.98mmol、7.18当量)の溶液を、50mL丸底フラスコ内で、室温で一晩攪拌した。次いで、反応物を、水を加えることによりクエンチした。得られた溶液を、CH
2Cl
2で抽出し、有機層を混合し、真空内で濃縮し、110mg(89%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):446.2
ステップ4.4-(5-フルオロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl(2mL)およびTHF(5mL)中の前のステップからの生成物(110mg、0.25 mmol、1.00当量)の溶液を、50mL丸底フラスコ内で2時間、室温で攪拌した。得られた混合物を真空内で濃縮した。粗生成物を、機器「A」;カラム「D」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大25.0%の2.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、42.4 mg(52%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):332.3
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 9.38(s、1H)、8.48(s、1H)、7.99(d、J=3.1Hz、1H)、7.75(d、J=2.9Hz、1H)、7.53~7.34(m、2H)、7.08(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.68(dd、J=9.4、3.4Hz、1H)、3.70(m、2H)、3.59(m、4H)、3.38(m、2H)、1.83(m、2H)。
実施例85
4-(5-クロロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキサミド
ステップ1.Tert-ブチル4-(5-クロロピリジン-2-イル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレートの合成
NMP(5mL)中の5-クロロ-2-フルオロピリジン(1.31g、9.96mmol、1.00当量)、tert-ブチル1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(2g、9.99mmol、1.00当量)、およびDIPEA(2mL)の溶液を、30mL密封管内で、90℃で一晩攪拌した。次いで、反応物を、水を加えることによりクエンチした。得られた溶液を、EtOAcで抽出し、有機層を混合した。得られた混合物を真空内で濃縮した。残留物を、EtOAc/石油エーテル(1:6)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、1.4g(45%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):312.0
1H NMR(300Mhz、DMSO-d6)δ 8.03(d、J=2.8Hz、1H)、7.51(dt、J=9.1、2.1Hz、1H)、6.69(dd、J=9.1、0.7 Hz、1H)、3.75~3.62(m、2H)、3.58(t、J=6.0Hz、2H)、3.46(dt、J=17.9、5.8 Hz、2H)、3.33~3.12(m、2H)、1.74(dt、J=16.8、5.7 Hz、2H)、1.25(d、J=23.5 Hz、9H)。
ステップ2.1-(5-クロロピリジン-2-イル)-1,4-ジアゼパンの合成
4N HCl/ジオキサン(10mL)中の前のステップからの生成物(1.4 g、4.49 mmol、1.00当量)の溶液を、50mL丸底フラスコ内で2時間、室温で攪拌した。得られた混合物を真空内で濃縮した。溶液のpH値を、NaHCO 3溶液でpH8~9に調整した。得られた混合物を、CH2Cl2で抽出し、有機層を混合した。溶媒を除去して、850mg(89%)の表題化合物を黄色の油として得た。
LC-MS:(ES、m/z):212.0
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(5-クロロピリジン-2-イル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(10mL)中の前のステップからの生成物(70mg、0.33mmol、1.20当量)、4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100mg、0.28mmol、1.00当量)、およびEt
3N(200mg、1.98mmol、7.18当量)の溶液を、50mL丸底フラスコ内で、室温で一晩攪拌した。次いで、反応物を、水を加えることによりクエンチした。得られた溶液を、CH
2Cl
2で抽出し、有機層を混合し、真空内で濃縮し、100mg(78%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):462.2
ステップ4.4-(5-クロロピリジン-2-イル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキサミドの合成
2N HCl(2mL)およびTHF(5mL)中の前のステップからの生成物(100 mg、0.22 mmol、1.00当量)の溶液を、50mL丸底フラスコ内で2時間、室温で攪拌した。得られた混合物を真空内で濃縮した。粗生成物を、機器「A」;カラム「D」;移動相、水(0.1%FA)およびACN(7分間で最大35.0%の2.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、26.1mg(35%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):348.3
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.38(s、1H)、8.49(s、1H)、8.01(d、J=2.7Hz、1H)、7.75(d、J=2.9Hz、1H)、7.55~7.42(m、2H)、7.08(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.70(d、J=9.2Hz、1H)、3.72(m、2H)、3.60(m、4H)、3.39(m、2H)、1.82(m、2H)。
実施例86
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-1,4-ジアゼパン-1-カルボキサミド
ステップ1.tert-ブチル4-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレートの合成
2-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン(1g、4.42mmol、1.00当量)、tert-ブチル1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(1.1g、5.49mmol、1.20当量)トルエン(20mL)中のNaOtBu(1.28g、3.00当量)、BINAP(140mg、0.22mmol、0.05当量)、およびPd
2(dba)
3(200mg、0.22mol、0.05当量)を、30mLの密封されたチューブ中、N
2下で16時間、油浴中90℃で攪拌した。次いで、反応混合物を、水で希釈し、2×50mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、1.2g(79%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):346.15。
ステップ2.1-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-1,4-ジアゼパンの合成
250mLの丸底フラスコにおいて、ジオキサン(10mL)中の前ステップからの生成物(1.2g、3.47mmol、1.00当量)の溶液に、4N HCl/ジオキサン(5mL)を攪拌しながら滴下した。得られた溶液を、室温で4時間攪拌した。溶液のpH値を、NaHCO3で7に調整した(2mol/L)。得られた混合物を、2×50mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、Na2SO4上で乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、0.8g(94%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):246.20。
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-1,4-ジアゼパン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前ステップからの生成物(81mg、0.33mmol、1.20当量)、4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(100mg、0.28mmol、1.00当量)、およびTEA(84mg、0.83mmol、3.00当量)の溶液を、40mLバイアルにおいて室温で16時間攪拌した。得られた溶液を、水で希釈し、2×20mLのCH
2Cl
2で抽出した。混合有機層を、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、100mg(73%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):496.05。
ステップ4.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-1,4-ジアゼパン-1-カルボキサミドの合成
100mLの丸底フラスコにおいて、THF(4mL)中の前ステップからの生成物(100mg、0.20mmol、1.00当量)の溶液に、2MのHCl(2mL)を攪拌しながら滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌した。これを真空内で濃縮した。粗生成物(100mg)を、機器「A」カラム「A」;移動相、水(10mM NH
4HCO
3)およびACN(8分で最大50.0%の30.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、50mg(65%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):382.0
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ9.41(s、1H)、8.52(s、1H)、8.37~8.30(m、1H)、7.78~7.66(m、2H)、7.42(d、J=9.0Hz、1H)、7.05(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)、6.81(d、J=9.0Hz、1H)、3.80(m、2H)、3.66(m、4H)、3.42(m、2H)、1.84(m、2H)。
実施例87
4-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキサミド
ステップ1.tert-ブチル-4-(3,4-ジフルオロフェニル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレートの合成
トルエン(20mL)中の4-ブロモ-1,2-ジフルオロベンゼン(1g、5.18mmol、1.00当量)、tert-ブチル1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(1.25g、6.24mmol、1.20当量)、NaOtBu(1.5g、3.00当量)、BINAP(160mg、0.26mmol、0.05当量)、およびPd
2(dba)
3(240mg、0.26mmol、0.05当量)の溶液を、30mLの密封されたチューブ中、N
2下で16時間、油浴中90℃で攪拌した。次いで、混合物を、水で希釈し、2×60mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、1.1g(68%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):313
ステップ2.1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1,4-ジアゼパンの合成
250mLの丸底フラスコにおいて、ジオキサン(10mL)中の前ステップからの生成物(1.1g、3.52mmol、1.00当量)の溶液に、4NのHCl/ジオキサン(5mL)の溶液を攪拌しながら滴下した。得られた溶液を、室温で4時間撹拌した。溶液のpH値を、NaHCO3でpH7に調整した(2mol/L)。得られた溶液を2×50mLのEtOAcで抽出し、混合有機層を、Na2SO4上で乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、0.5g(67%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):213
ステップ3.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-4-(3,4-ジフルオロフェニル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の前ステップからの生成物(70mg、0.33mmol、1.20当量)、4-フルオロフェニルN-(5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル)カルバメート(100mg、0.28mmol、1.00当量)、およびTEA(84mg、0.83mmol、3.00当量)の溶液を、40mLのフラスコにおいて室温で16時間撹拌した。次いで、混合物を水で希釈し、得られた溶液を2×30mLのCH
2Cl
2で抽出した。混合有機層を、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサン(1/1)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、105mg(82%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):463
ステップ4.4-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキサミドの合成
100mLの丸底フラスコにおいて、THF(4mL)中の前ステップからの生成物(105mg、0.23mmol、1.00当量)の溶液に、2MのHCl水溶液(2mL)を攪拌しながら滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空内で濃縮した。粗生成物(105mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10mM NH
4HCO
3)およびACN(8分で最大50.0%の30.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、54.5mg(69%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):349.0
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ9.40(s、1H)、8.50(s、1H)、7.76(d、J=2.9Hz、1H)、7.48(d、J=8.9Hz、1H)、7.21~7.02(m、2H)、6.72(ddd、J=14.8、6.9、3.0Hz、1H)、6.47(dq、J=8.0、2.3Hz、1H)、3.70~3.44(m、6H)、3.36(m、2H)、1.84(m、2H)。
実施例88
5-ヒドロキシピリジン-2-イル4-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート
ステップ1.6-(ベンジルオキシ)ピリジン-3-オールの合成
CH
2Cl
2(50mL)中の[6-(ベンジルオキシ)ピリジン-3-イル]ボロン酸(2g、8.73mmol、1.00当量)および30%のH
2O
2(2mL)の溶液を、100mLの丸底フラスコにおいて室温で一晩攪拌した。得られた混合物を水とCH
2Cl
2との間で分配した。混合有機層を真空内で濃縮した。残渣をEtOAc/石油エーテル(1:3)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、1.4g(80%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):202.0
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ 9.32(s、1H)、7.69(dd、J=3.0、0.6Hz、1H)、7.47~7.27(m、5H)、7.20(dd、J=8.8、3.0Hz、1H)、6.73(d、J=8.8Hz、1H)、5.24(s、2H)。
ステップ2.2-(ベンジルオキシ)-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジンの合成
DMF(30mL)中の前ステップからの生成物(1.4g、6.96mmol、1.00当量)、TBSC1(1.4g、9.27mmol、1.33当量)、およびイミダゾール(1g、14.71mmol、2.11当量)の溶液を、100mLの丸底フラスコにおいて室温で2時間攪拌した。次いで、水の付加によって反応物をクエンチした。得られた溶液をエーテルで抽出し、有機層を混合した。得られた混合物を鹹水で洗浄した。有機層を真空内で濃縮した。残渣をEtOAc/石油エーテル(1:10)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2.0g(91%)の表題化合物を無色の油として得た。
LC-MS(ES、m/z):316.3
ステップ3.5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-オールの合成
MeOH(50mL)中の前のステップからの生成物(2g、6.34mmol、1.00当量)の溶液を、H2下で100mLの丸底フラスコにおいて、Pd/C(200mg)上で、室温で一晩攪拌した。固体を濾過により除去し、濾液を真空内で濃縮し、1.3g(91%)の表題化合物を黄色固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):226.0
ステップ4.5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル4-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
CH2Cl2(10mL)中の前ステップからの生成物(225mg、1.00mmol、1.00当量)およびトリホスゲン(300mg、1.01mmol、1.01当量)の溶液に、ピリジン(1mL)を0℃で攪拌しながら滴下した。0℃で30分間攪拌した後、次いで、CH2Cl2(2mL)中の1-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン(231mg、1.00mmol、1.00当量)の溶液を付加した。得られた混合物を、室温で6時間攪拌した。次いで、水の付加によって反応物をクエンチした。得られた溶液をCH2Cl2で抽出し、有機層を、混合し、真空内で濃縮した。残渣をEtOAc/石油エーテル(1:2)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、150mg(31%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):483.4
ステップ5.5-ヒドロキシピリジン-2-イル4-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレートの合成
THF(5mL)中の前ステップからの生成物(150mg、0.31mmol、1.00当量)および2NのHCl(2mL)水溶液の溶液を、50mLの丸底フラスコにおいて室温で2時間攪拌した。得られた混合物を、真空内で濃縮した。粗生成物を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10mM NH
4HCO
3)およびACN(8分で最大57.0%の30.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、50.1mg(44%)の表題化合物を白色固体として得た。
LC-MS(ES、m/z):368.9
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ9.87(s、1H)、8.45(d、J=2.7Hz、1H)、7.84(m、2H)、7.28(dd、J=8.7、3.1Hz、1H)、7.00(m、2H)、3.91~3.70(m、6H)、3.56~3.53(m、2H)。
実施例89
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-カルボキサミド
ステップ1.N-[5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イル]-[1,1-ビフェニル]-3-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2(5mL)中の[1,1-ビフェニル]-3-カルボン酸(198mg、1.00mmol、1.00当量)、EDCI(230mg、1.20mmol、1.20当量)、4-ジメチルアミノピリジン(122mg、1.00mmol、1.00当量)、5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-アミン(224mg、1.00mmol、1.00当量)の溶液を、40mLバイアルにおいて16時間室温で攪拌した。次いで、混合物を、水で希釈し、2×20mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空内で濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサン(1/2)を使用して分取TLCで精製し、250mg(61%)の表題化合物を淡黄色固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):405.35
ステップ2.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-カルボキサミドの合成
100mLの丸底フラスコにおいて、THF(4mL)中の前ステップからの生成物(250mg、0.62mmol、1.00当量)の溶液に、2MのHCl(2mL)を攪拌しながら滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空内で濃縮した。粗生成物(250mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10mM NH
4HCO
3)およびACN(8分で最大74.0%の10.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、149.4mg(83%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):291.0
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ10.75(s、1H)、9.80(s、1H)、8.31(s、1H)、8.11~7.90(m、3H)、7.90~7.67(m、3H)、7.60(m、1H)、7.50(m、2H)、7.38(m、2H)、7.26(dd、J=8.9、3.0Hz、1H)。
実施例90
N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド
ステップ1.N-(5-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピリジン-2-イル)-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
CH
2Cl
2の溶液(5mL)中の1-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピペラジン(70mg、0.42mmol、1.00当量)、4-フルオロフェニルN-5-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]ピリジン-2-イルカルバメート(120mg、0.33mmol、1.00当量)およびEt
3N(100mg、0.99mmol、3.00当量)を、室温で16時間攪拌し、次いで、水で希釈し、2×30mLのEtOAcで抽出した。混合有機層を、Na
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):417.25
ステップ2.N-(5-ヒドロキシピリジン-2-イル)-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの合成
THF(4mL)中の前ステップからの生成物の溶液に、2mLの2MのHClを攪拌しながら滴下した。得られた溶液を、室温で2時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。粗生成物(110mg)を、機器「A」;カラム「A」;移動相、水(10mM NH
4HCO
3)およびACN(7分で最大27.0%の2.0%ACN);検出器、UV254/220nmの条件で、分取-HPLCで精製し、54.3mg(68%)の表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
LC-MS:(ES、m/z):303.0
1H NMR(300MHz、DMSO-d6)δ8.86(s、1H)、7.77(d、J=3.0Hz、1H)、7.56(d、J=8.9Hz、1H)、7.26(s、1H)、7.22~7.06(m、2H)、3.70(s、3H)、3.52(t、J=5.0Hz、4H)、2.80(t、J=5.0Hz、4H)
以下の化合物は、一般に、上記の方法を使用して作製され得る。これらの化合物は、作製されると、上記の実施例で作製されているものと同様の活性を有するであろうことが予想される。
Des1阻害剤として、および疾患の治療に有用であるとして本明細書に開示される化合物における化合物の活性は、以下のアッセイに例示される。
生物学的活性アッセイ
Des1活性アッセイ
以下は、Des1に対する本明細書に開示される化合物の潜在的な阻害活性、ならびにDes1阻害の疾患特異的生理学的結果を評価するために使用され得るインビトロ細胞アッセイの例である。
ジヒドロセラミドからセラミドへの変換のJurkat T細胞測定
JurkatクローンE6-1細胞を、成長させ、次いで、96ウェルプレートに10
6細胞/mL(各ウェルに400μL)で播種した。細胞に、50μMのNBD-C6-ジヒドロセラミド(Des1基質)を含有する100μLの細胞培養培地を投与し、10μMの最終濃度の基質を得た。細胞を、4℃で30分間基質と共にインキュベートした。4℃でのインキュベーション後、細胞懸濁液を1200rpmで3分間遠心分離し、細胞ペレットは、様々な濃度のフェンレチニド(既知のDes1阻害剤対照化合物)または試験試料のいずれかを含有する400μLの新鮮な培地に再懸濁される。対照化合物および試験化合物の最終濃度を、0~10μMの範囲で試験した。細胞および化合物を、37℃で3時間インキュベートした。3時間のインキュベーションの後、プレートを4℃で3分間2500gで遠心分離し、続いて、200μLの上清を収集し、液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析(LC/MS/MS)解析のための適切な内部標準を含有する300μLのメタノールを有する新しい96ウェルプレートに移した(内部標準:500nMのラベタロールおよび100nMのアルプラゾラム)。試料を、2分間ボルテックスし、続いて、3,220gで20分間遠心分離した。遠心分離後、200μLの上清をLC-MS/MS解析のために新しい96ウェルプレートに移して、生成されたNBD-C6-セラミド(Des1生成物)の量を決定した。アッセイは、典型的には、重複して行われた。ビヒクル対照(0μM試験試料)と比較して少なくとも30%の減少は活性化合物を示し、ビヒクル対照と比較して75%の減少は好ましい。例として、フェンレチニドは100~250nMの最大半量阻害濃度(IC50)を示し、本明細書に記載されるいくつかの化合物は50nM未満のIC
50値を示す。
Aktのインスリン刺激リン酸化のC2C12筋管アッセイ:
C2C12筋管は、7つの非ゼロ濃度のフェンレチニド(Des1阻害剤対照化合物)または様々な試験試料の存在下または非存在下で、0.75mMのBSAコンジュゲートパルミチン酸塩で16時間処理され、続いて、インスリン(100nM)で10分間刺激される。その後、細胞は、採取され、還元SDS試料緩衝液中で沸騰され、SDS-PAGEに供され、続いて、蛍光コンジュゲート二次抗体を使用するウエスタンブロットによるリン酸化Akt、総Akt、および好適な負荷対照(例えば、アクチンまたはGAPDH)を検出される。バンド強度は、Odysseyイメージングシステム(Li-COR)によって定量されるが、HRPコンジュゲート二次抗体/増強化学発光を使用して、または比色読み出しによっても行われ得る。
さらに、SDS-PAGE/免疫ブロットフォーマットに関して現在企図されているが、このアッセイは、化合物のより高いスループット試験のために、ELISAまたは細胞内ウエスタン(免疫細胞化学)フォーマットに適合され得る。ビヒクル対照(0μM試験試料)と比較して30%の増加は活性化合物を示し、対照と比較して50%の増加は好ましい。例として、フェンレチニドは、600nMのパルミチン酸塩の存在下でインスリン刺激Aktリン酸化を増加させるための最大半量有効濃度(EC50)を示す。本明細書に開示されるDes1阻害剤は、このアッセイにおいて有効であると予想される。
インスリン抵抗性、脂質異常症、およびNAFLD/NASHのげっ歯類高脂肪食事モデル:
ヒト高脂血症およびインスリン抵抗性の標準モデルは、高脂肪食を数週間給餌されたマウスである。試験化合物は、インスリン感受性を回復させ、血液脂質を低下させるための薬剤として、このモデルにおいて評価される。慢性高脂肪食は、高脂肪および炭水化物摂取からカロリーが上昇する標準的な西洋食をシミュレートするために、マウスに供給される。食事誘発性肥満、インスリン不感受性、ならびに上昇した血清脂質およびコレステロールのこのモデルおよび同様のモデルは、高脂血症、II型糖尿病、アテローム性動脈硬化症、肥満、心血管および肝疾患を含むヒト病理学のマウスおよびラットモデルとして、使用される。食事は、NASH表現型を増強するために、より多くのアテローム生成因子(例えば、2%コレステロールおよび12%飽和脂肪酸)を含むように「ファーストフード食事」に変化され得ることが、理解される。これらのモデルは、ヒト臨床試験における有効性の優れた予測因子として使用されている(PPARおよびFXRアゴニスト)。空腹時血糖、インスリン、トリグリセリド、コレステロール、肝脂肪症、肝炎症のマーカー、および線維症を含む候補Des1阻害剤の治療活性を評価するために使用される主要エンドポイント(コラーゲン検出を含む)。グルコースおよびインスリン耐性研究が、行われることもできる。グリコシル化ヘモグロビンは、高血糖のより慢性的なマーカーとしても測定され得る。肝脂肪症(脂肪肝)は、肝臓切片のオイルレッドO染色によって、ならびに肝臓トリグリセリドの定量的決定によって評価され得る。Des1阻害剤は、このアッセイにおいて有効性を示し、インスリン感受性を改善し、血液脂質を低下させ、肝脂肪症の発生を低減もしくは予防し、ならびに/あるいは脂質異常症、II型糖尿病、アテローム性動脈硬化症、肥満、心血管疾患、および/またはNASHもしくはNAFLDなどの肝疾患に関連する病理学の尺度において一般に有効性を示すと予想される。NAFLD/NASHの場合、Des1阻害剤の有効性は、FXRアゴニスト、ASK1阻害剤、ACC阻害剤、PPARアゴニスト、回腸胆汁酸輸送阻害剤、DGAT2阻害剤、FGF19類似体、FGF21類似体、NLRP3インフラマソーム阻害剤、ケトヘソキキナーゼ阻害剤、およびカスパーゼ阻害剤との共投与によって潜在的に増強され得ることも、理解される。2型糖尿病の場合、Des1阻害剤の有効性は、メトホルミン、GLP-1類似体、GLP-1受容体アゴニスト、DPP-4阻害剤、スルホニル尿素、メグリチジン、PPARアゴニスト、SGLT2阻害剤、およびインスリンとの共投与によって潜在的に増強され得ることが、理解される。脂質異常症の場合、Des1阻害剤の有効性は、フィブラート、ナイアシン、オメガ3脂肪酸、スタチン、胆汁樹脂、およびPCSK9阻害剤との共投与によって潜在的に増強され得ることも、理解される。
アテローム性動脈硬化症のモデルにおけるインビボ活性の測定:
アテローム性動脈硬化症の主要なワークホース(workhorse)げっ歯類モデルは、大動脈の様々な態様において測定され得るアテローム硬化性病変を発生させる、高脂肪食給餌ApoE-/-(ApoEノックアウト)マウスである。例として、8週齢の雄ApoE-/-マウスは、高脂肪食を30日間給餌されてアテローム硬化性病変を確立する。動物の対照群は、安楽死されて、高脂肪食の30日後の大動脈病変の状態を評価される。続いて、2つのマウスの群は、さらに60日間標準の固形飼料食に切り替えられ、その間、動物は、ビヒクル、候補Des1阻害剤、または参照対照化合物(例えば、ミリオシン)のいずれかを投与される。投与の60日後、マウスは一晩絶食され、灌流固定大動脈は解剖されて腹部大動脈の大動脈洞、大動脈弓、および腹腔分岐点の病変解析を可能にする。これらの3つの大動脈部位の形態計測解析は、組織がVerhoeff染色に供された後に行われる(Glaros et al.(2008)Myriocin slows the progression of established atherosclerotic lesions in apolipoprotein E gene knockout mice.J.Lipid Res.49,324-331)。
本明細書に開示されるDes1阻害剤は、確立されたアテローム硬化性病変を予防するか、またはその退縮を引き起こすと予想されるであろう。
インビトロ細胞抗がん活性の測定:
PC3前立腺がん、MCF7 ER+乳がん細胞、または様々な他のがん細胞株は、DMEM(10%ウシ胎仔血清およびペニシリン-ストレプトマイシンを含有する)中で培養される。凍結したアリコートの細胞は、5mLの温かい培地に再懸濁され、200gで5分間遠心分離される。上清は吸引され、細胞ペレットは5mLの培地中に再懸濁される。次いで、細胞は、5%のCO2で、37℃で組織培養フラスコ中で成長され、使用前に80~90%コンフルエントである場合に4回継代培養される。次いで、細胞は、トリプシンと共に5分間インキュベートされて、細胞培養フランクから分離する。薬物化合物を用いた処理の前に、細胞は、96ウェルプレートに2,500細胞/ウェルで播種され、加湿インキュベータ中で前の24時間、5%のCO2で、37℃でインキュベートされる。フェンレチニド(Des1対照阻害剤)または様々な試験試料は、ビヒクル対照(0.1%の最終DMSO濃度)としてのDMSOを用いて、10μM~0μMの範囲の最終濃度まで培地中で希釈される。細胞培養上清は、吸引され、フェンレチニドまたは様々な試験試料のいずれかを含有する培地に置き換えられる。薬物処理は、重複ウェルにおいて行われる。細胞を、細胞生存率の決定の前に、加湿インキュベータ中で72時間、5%のCO2で、37℃で薬物化合物と共にインキュベートされる。化合物との72時間のインキュベーションの後、次いで、細胞培養上清は、ウェルから吸引され、100μLのCellTiter Glo溶液に置き換えられる。CellTiter溶液のみを含有する三重の無細胞対照ウェルも、各アッセイに含まれる。次いで、細胞は、加湿インキュベータ中で1時間、5%のCO2で、37℃でインキュベートされ、この時、吸光度は、マイクロプレートリーダー機器によって490nmで読み取られる。バックグラウンド吸光度(無細胞対照ウェルから取得された)は、各読み取り値から減算される。細胞生存率の阻害百分率を決定するために、各薬物処理に対する吸光度読み取り値は、ビヒクル対照(0.1%DMSO)読み取り値の分数として表される。各薬物濃度について、平均(+/-SEM)は、計算され、GraphPad Prismまたは他の好適な科学的グラフ化パッケージを使用してグラフ化される。シグモイド曲線は、データに適合され、各化合物のIC50を計算するために使用される。ビヒクル対照(0μMの試験試料)と比較して少なくとも30%のがん細胞生存率の減少は、活性化合物を示し、対照と比較して50%の減少は好ましい。本明細書に開示されるDes1阻害剤は、がん細胞生存率を低減させることにおいて有効であり、したがって、がんの治療において有効であると予想される。
インビボ抗がん活性の測定:
同所的または異所的のいずれかで移植された免疫不全マウス(例えば、無胸腺ヌードマウス)におけるヒト腫瘍異種移植片は、候補抗がん剤の臨床的有効性を予測するためのワークホースモデルを表す。例として、ER+乳がんの場合、卵巣切除されたエストロゲン処理された(0.72mg/60日17β-エストラジオール(E2)時間放出scペレット)NU/NUマウス(約6週齢)は、5×106個のMCF7細胞(ER+乳がんに由来するヒト細胞株)を軸方向乳腺脂肪体に注射される。腫瘍は、腫瘍体積((L2・W)/2)が0.2cm3に達するまで、1週当たり3回ノギスによって測定され、続いて、マウスは、標準治療剤(例えば、タモキシフェン)の存在下または非存在下で、試験化合物を用いた処理群に無作為化される。活性Des1阻害剤は、試験化合物の潜在的な抗がん活性を示す、28日間の処理期間にわたる腫瘍成長阻害または退縮を示すと予想されるであろう。
加えて、試験化合物は、完全に無傷の免疫系(例えば、結腸直腸がんのMC38モデルまたは膵管腺がんのKPCモデル)を有する利点を有するために、様々な腫瘍の同系および/または遺伝子操作されたマウスモデルにおける潜在的な抗がん活性についても評価され得る。候補Des1阻害剤は、腫瘍微小環境における免疫抑制につながる様々な細胞型(例えば、骨髄由来サプレッサー細胞、制御性T細胞)の活性および/または動員を阻害することができ、したがって、PD1、PD-L1、CTLA-4、CD47、およびOX40を標的とするモノクローナル抗体治療薬、ならびに免疫系を再覚醒させて腫瘍の免疫学的攻撃を可能にするために使用されるインドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ1またはアルギナーゼ-1を標的とする小分子を含む、様々な免疫チェックポイント阻害剤との相乗的活性を有することができる。かかる療法は、抗腫瘍免疫および潜在的に耐久性のある抗腫瘍記憶応答を生成すると予想されるであろう。
本明細書に開示されるDes1阻害剤は、単一の薬剤として、ならびにがんの治療における標準治療療法と組み合わせて有効であると予想される。
嚢胞性線維症のインビボモデルにおける活性の測定:
マウスにおける嚢胞性線維症膜貫通伝導調節物質(CFTR)の遺伝子破壊は、患者において観察される嚢胞性線維症のいくつかの臨床症状を再現し、この疾患のワークホース薬理モデルとなっている。セラミドは、CFTR(CFTR-KO)のマウスノックアウトの肺に蓄積され、炎症促進環境を生み出すことが示されているため、ドコサヘキサエン酸(DHA)に対する肺アラキドン酸(AA-炎症促進メディエーターに対する脂質前駆体)の比を測定する。高いAA/DHA比は、炎症促進環境を示す。既知のDes1阻害剤であるフェンレチニドは、CFTR-KOマウスの肺におけるこの比を正規化する(したがって炎症を低減させる)こと、ならびにPseudomonas aeruginosaの感染に対する感受性を低減させることが以前に示されている(Guilbault et al.2009 Cystic fibrosis fatty acid imbalance is linked to ceramide deficiency and corrected by fenretinide.Am. J. Respir.Cell Mol.Biol.41,100-106、Guilbault et al.2008 Fenretinide corrects newly found ceramide deficiency in cystic fibrosis.Am. J. Respir.Cell Mol.Biol.38,47-56)。したがって、候補Des1阻害剤は、嚢胞性線維症のこのCFTR-KOマウスモデルにおいて試験され得、主要エンドポイントは、AA/DHA比、ならびにPseudomonas aeruginosa負荷に対する炎症応答およびそれを除去する能力である。より長期的には、CFTRを欠くマウスは、肺組織におけるヒドロキシプロリンの定量的評価によって組織学的に評価され得る実質的な肺線維症を発生させる(例えば、肺組織のシリウスレッドまたはトリクローム染色)。本明細書に開示されるDes1阻害剤は、肺AA対DHAの比を正規化し、循環AA対DHAの比を正規化し、肺炎症を低減させ、肺線維症を低減させると予想されるであろう。
インビトロ細胞抗線維化活性の測定:
正常およびSSc(びまん性全身性硬化症)皮膚線維芽細胞は、10%のFBSおよび1%の抗生物質抗真菌溶液を補充したDMEM中で培養される。細胞は、37℃で12~24時間フェンレチニド(Des1阻害剤対照化合物)および10μM~0μMの範囲の濃度までの様々な試験試料(DMSOビヒクル対照、0.1%)を含む、特定の処理の前に24時間、無血清培地でインキュベートされる。Smad3(TGFβ経路の下流シグナル伝達中間体)ならびにコラーゲン(COL1A1)は、線維化促進状態のインビトロ代用物として測定される。ビヒクル対照(0μM試験試料)と比較して少なくとも30%の減少は、活性化合物を示し、対照と比較して50%の減少が好ましい。本明細書に開示されるDes1阻害剤は、線維症の尺度およびマーカーを低減させることにおいて有効であると予想される。
インビボ抗線維化活性の測定:
様々なげっ歯類モデルは、肺、腎臓、肝臓、および皮膚/結合組織の線維症を表すものを含む、試験化合物のインビボ抗線維化活性における可能性を評価するために存在する。例として、および肝線維症の場合、げっ歯類(マウスまたはラット)は、CCl4、肝毒素を注射され、続いて、動物は、処理群に無作為化され(ピルフェニドンを参照対照化合物として使用する)、CCU注射の6~8週間後に評価される。試験化合物の潜在的な治療有効性を評価するための肝線維症の主要な尺度は、肝機能試験(例えば、AST、ALT、ビリルビン)、肝臓中のヒドロキシプロリン含有量、および肝臓組織学的切片のシリウスレッド染色を含む。活性Des1阻害剤は、肝臓中のシリウスレッド染色のレベル、ならびにヒドロキシプロリンレベルを実質的に低減させると予想されるであろう。本明細書に開示されるDes1阻害剤は、肝臓、肺、腎臓、心臓、および皮膚を含む、様々な臓器の線維症を低減すると予想されるであろう。
多発性硬化症における疾患修飾活性の測定値:
動物がミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)(慢性進行性モデル)およびプロテオリポタンパク質(PLP(再発/寛解モデル))、ならびに養子細胞伝達技術に依存する他のもので免疫化されるものを含む、多発性硬化症(MS)の多数のマウスモデルが存在する。例として、およびMOG慢性進行性モデルの場合、百日咳毒素の注射が後に続くMOG35-55/CFAまたはMOG1-125/CFAの乳濁液での免疫化後に、C57BL/6マウスにおいて慢性進行性EAEが発生する。このモデルは、EAE疾患を予防または軽減するための化合物の可能性を試験するために使用される。それは、免疫化(予防処置)の時点から投与された化合物で、またはEAE発症(治療処置)の時点から化合物を投与することによって疾患の経過を逆転させ、回復を促進することを目的として、実行され得る。このモデルは、研究の開始時に10~14週齢の雌C57BL/6マウスを使用する。典型的には、EAEは、免疫化の8~18日後に発生する。EAEの発生は、通常、免疫化後4週間(28日)続く。化合物は、参照対照化合物(例えば、フィンゴリモド)と比較して、疾患の重症度または発生率を低減させるそれらの能力について評価され得る(肢の脱力/麻痺および行動をスコア付けすること、ならびに脱髄の程度を含む脊髄カードの組織病理学の両方によって)。活性Des1阻害剤は、疾患の重症度(臨床スコア)、脊髄脱髄の程度、脊髄中への炎症性細胞浸潤物、および脊髄中のアポトーシス細胞の数を低減させると予想されるであろう。活性Des1阻害剤は、フィンゴリモド(および他のスフィンゴシン-1-リン酸受容体調節物質)、テリフルノミド、フマル酸ジメチル、PAD4阻害剤、抗CD20および抗CD52 mAb、ナタリズマブ、酢酸グラチラマー、およびインターフェロン-βを含む、多発性硬化症のための他の治療薬と組み合わされ得る。本明細書に開示されるDes1阻害剤は、多発性硬化症において疾患修飾活性を有するか、または症状の緩和を提供すると予想されるであろう。
疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)活性の測定:
コラーゲン誘発性関節炎(CIA)モデルは、ヒト関節リウマチ(RA)との多くの免疫学的および病理学的類似性、局所的な主要組織適合性の関与、完全なクラスII限定Tヘルパーリンパ球活性化、および組織学的病変の類似性のために、ヒト関節リウマチにおいて活性な潜在的薬物を研究するための好適なモデルと見なされる。RA患者に見られるものと同様のこのCIAモデルの特徴は、関節縁部の軟骨および骨の侵食(X線写真において見られ得るような)、増殖性滑膜炎、中軸骨格でなく四肢骨格における中小の末梢関節の対称的な関与を含む。本明細書に開示される化合物は、Rosloniec EF et al.,“Collagen-Induced Arthritis,”Current Protocols in Immunology,Unit 15.5(1993)に記載されるプロトコルを使用する自己免疫性関節炎に対する活性(例えば、疾患の重症度または発生率の減少)について試験され得る。化合物は、参照対照化合物(例えば、デキサメタゾン)と比較して、疾患の重症度または発生率を低減させるそれらの能力について評価され得る(関節の外観の検査、ならびに組織病理学によるそれらの構造の両方によって)。活性Des1阻害剤は、コラーゲン誘発性関節炎モデルにおける疾患の重症度およびまたは発生率を低減すると予想されるであろう。活性Des1阻害剤は、様々な鎮痛剤(従来のNSAIDおよびCOX2選択的阻害剤を含む)、ステロイド、メトトレキサート、金塩、ヒドロキシクロロキン、PAD4阻害剤、スルファサラジン、レフルノマイド、抗TNFα、ヤヌスキナーゼ阻害剤、アバタセプト、リツキシマブ、およびアナキンラと組み合わせて投与され得る。本明細書に開示されるDes1阻害剤は、関節リウマチにおいて疾患修飾活性を有するか、または症状の緩和を提供すると予想されるであろう。
アルツハイマー病における活性の測定
アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症を含む、神経変性疾患の様々な動物モデルが存在する。当該技術分野で既知の標準的なマウスモデルは、PrP遺伝子プロモーターの制御下でアミロイド前駆体タンパク質695(KM670/671NL1V717F)の二重変異型をコードするためのトランスジェニックである初期発症疾患モデルである、TgCRND8である。これらのマウスは、アルツハイマー病の臨床的特徴のいくつかに類似する皮質Aβ42および高リン酸化Tauタンパク質を発生させる。動物は、4週齢で4か月間Des1阻害剤を投与され、続いて、脳セラミド、Aβ42および高リン酸化Tauタンパク質の死後評価を行われた。活性Des1阻害剤は、脳セラミド、ならびに潜在的に疾患を引き起こすAβ42および高リン酸化Tauタンパク質のレベルを低下させると予想されるであろう。Des1阻害剤は、潜在的に、コリンエステラーゼ阻害剤およびメマンチンを含む、アルツハイマー病のための他の治療薬と組み合わせて投与され得る。本明細書に開示されるDes1阻害剤は、アルツハイマー病において疾患修飾活性を有するか、または症状の緩和を提供すると予想されるであろう。
筋萎縮性側索硬化症における活性の測定:
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の最も一般的に使用される動物モデルは、患者において臨床的に観察されるものを部分的に再現する表現型を有するSOD1-G93Aトランスジェニックマウスである。マウスは、数か月以内に1つ以上の肢に麻痺を発生させ(縦軸方向の握力の低下を伴う)、主要な疾患エンドポイントは、握力、ならびに脊髄における脂質ペルオキシダーゼ活性(MDA)のアッセイ、および腹側視床におけるアストロサイトーシス(GFAP)を含む。動物は、疾患の初期(約12週齢)または疾患の後期(18~20週齢)のいずれかにおいてDes1阻害剤を投与され、その後、生命内(in-life)評価(握力)ならびに死後測定(脂質ペルオキシダーゼおよびアストロサイトーシス)を行われる。活性化合物は、握力を増加させ、脊髄中の脂質ペルオキシダーゼ活性を減少させ、脳におけるアストロサイトーシスを減少させると予想されるであろう。Des1阻害剤は、リルゾールおよび/またはエダバロンを含む、ALSのための他の治療薬と組み合わせても投与され得る。本明細書に開示されるDes1阻害剤は、ALSにおいて疾患修飾活性を有するか、または症状の緩和を提供すると予想されるであろう。
脂質蓄積障害のモデルにおける活性の測定:
Des1阻害剤が有効であると予想されるであろう代表的な脂質蓄積障害は、酸セラミダーゼ(ASAH1)として知られるリソソームセラミド分解酵素の活性の欠如によって引き起こされるファーバー病である。ASAH1が変異したマウスモデル(例えば、P362RがASAH1遺伝子における不活性化点変異である)は、ファーバー病のいくつかの主要な特徴を再現し、薬物候補の潜在的な有効性を評価するための容易に入手可能なシステムとして機能する。対応するマクロファージの浸潤および循環において検出可能な様々なサイトカイン(例えば、MCP1)のレベルの上昇を有する、組織へのセラミドの特徴的な大量蓄積が存在する。このモデルにおける潜在的Des1阻害剤活性の主要な評価は、肝臓、脾臓、腎臓、および心臓におけるセラミドのレベル、脾臓の質量、血漿MCP1レベル、ならびにマクロファージ浸潤を評価するための肝臓および脾臓の組織病理学を含む。Des1阻害剤は、酵素補充療法(例えば、組換えヒト酸セラミダーゼ)と組み合わせて投与され得る。
鬱血性心不全のモデルにおけるインビボ活性の測定:
Des1阻害剤は、虚血に二次的であるものを含み、糖尿病、肥満、および脂肪毒性の心筋症に関連する様々な型の鬱血性心不全において有効であると予想されるであろう。業界において代表的かつ標準的なモデルは、冠動脈および/または上行大動脈の閉塞後の心筋に対する効果を検査するマウスにおいて行われる。簡潔には、虚血誘発性心不全の場合、C47BL/6マウスの胸部開口後、9-0プロレンは、左心房の2mm下の左前下行冠動脈の周囲に配置し、心筋梗塞をモデル化するために結紮される。その後、マウスはビヒクル群および処理群に無作為化され(候補Des1阻害剤を用いて)、投与は、合計8週間(使用されるDes1阻害剤に応じて1日1回または2回)、冠動脈閉塞の前、同時に、または後のいずれかで開始される。処理は、心臓機能の改善(心エコー図によって評価され、短縮率および左心室拡張末期直径などの尺度を含む)、ならびに心臓セラミドレベル、炎症性浸潤物(マクロファージ浸潤を含む)、心臓アポトーシスの尺度(TUNEL染色を含む)、および/または線維症による心臓リモデリング(コラーゲンレベルを含む)を含む、テイクダウンで評価されたエンドポイントの改善を示すと予想される。Des1阻害剤での処理は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARB)、β-アドレナリン受容体遮断薬(カルベジロールを含む)、利尿薬(フロセミドを含む)、アルドステロンアンタゴニスト(エプレレノンを含む)、イノトロープ(ミリノンを含む)、グアニル酸シクラーゼ阻害剤、および/またはジゴキシンを含む、標準治療剤との共投与によって改善され得ることが、予想される。
糖尿病性腎疾患のモデルにおけるインビボ活性の測定:
Des1阻害剤は、糖尿病性腎疾患(DKDまたは腎症)の予防または治療において有効であると予想され、したがって、DKDの様々な動物モデルにおける有効性を有するであろう。標準モデルは、膵臓β細胞に対する化学的損傷(ストレプトゾトシン、STZを伴う)に依存しており、結果として生じる腎臓損傷を伴う高血糖を誘発する。C57BL/6マウスは、ビヒクル群および処理群に無作為化され、STZは、(200mg/kgでIP)投与されて、高血糖およびその後の糸球体傷害を誘導する。処理は、STZ投与後最大4週間の間、STZ誘発性腎傷害の前、同時に、またはその後に開始され得、腎機能(糸球体濾過速度、BUN、およびクレアチニンの評価を含む)、糸球体完全性(アルブミン尿/タンパク質尿)、および線維症の証拠(コラーゲンレベルを含む)を改善すると予想されるであろう。さらに、Des1阻害剤での処理は、ACE阻害剤、ARB、コレステロール低下剤(スタチンおよび/またはPCSK9阻害剤を含む)、ならびに骨の健康のためにリン酸カルシウムレベルを管理する薬剤(セベラマーを含む)を含む標準治療剤との併用投与によって改善され得ることが、予想される。
急性腎傷害のモデルにおけるインビボ活性の測定:
Des1阻害剤は、虚血/再灌流および薬物誘発性(化学療法および造影剤を含む)を含む、様々な病因からの急性腎傷害の予防または治療に有効であると予想されるであろう。急性腎傷害の標準モデルは、シスプラチンに関連する腎毒性をモデル化する。C57BL/6マウスは、ビヒクルまたは処理群に無作為化され、シスプラチン注射(25mg/kg)の腹腔内注射(25mg/kg)の48時間前またはそれと同時に開始され、ビヒクルまたは処理の1日1回または2回の投与は、シスプラチン注射後最大72時間まで継続される。Des1阻害剤での処理は、シスプラチン誘発性の腎セラミドレベルの増加を低減させ、腎機能(血液BUNおよび/もしくはクレアチニンレベルならびに/または糸球体濾過速度によって評価される)を改善するであろうことが、予想される。Des1阻害剤での処理は、N-アセチルシステインを含む標準治療剤との組み合わせによって改善され得ることも、予想される。
サルコペニアのモデルにおけるインビボ活性の測定:
Des1阻害剤は、加齢、慢性腎疾患、悪性腫瘍、または化学療法を含む様々な病因から、サルコペニアの文脈における筋肉量の保存において有効であると予想されるであろう。がん性悪液質誘発性サルコペニアの標準モデルは、以下の通りである。0日目に、BALB/cマウスは、ビヒクル群および処理群に無作為化され、去勢され、5×105個のC26マウスがん細胞を脇腹に移植される。マウスは、11日目から開始する2週間、ビヒクルまたは処理のいずれかを1日1回または2回投与され、テイクダウン時に腫瘍体積および体重、ならびに肛門挙筋重について3日毎にモニタリングされる。Des1阻害剤での処理は、骨格筋肉量(例えば、肛門挙筋量)および/または体重を保持するであろうことが、予想される。Des1阻害剤での処理は、テストステロン、選択的アンドロゲン受容体調節物質、グレリンアゴニスト、ミオスタチン抗体、アクチビンIIRアンタゴニスト、ACE阻害剤、ベータアンタゴニスト、および高速骨格筋トロポニン活性化因子を含む、別の薬剤との組み合わせによって改善され得ることも、予想される。
他の実施形態
上記の詳細な説明は、本開示を実施する際に当業者を支援するために提供される。しかしながら、本明細書に記載され、特許請求される本開示は、これらの実施形態が本開示のいくつかの態様の例示として意図されるため、本明細書に開示される特定の実施形態によって範囲が限定されるべきではない。任意の同等の実施形態は、本開示の範囲内であることが意図される。実際、本明細書に示され記載されるものに加えて、本開示の様々な修正形態が、本発明の発見の趣旨または範囲から逸脱しない前述の説明から、当業者に明らかとなるであろう。かかる修正形態は、添付の特許請求の範囲内であることも意図される。
本出願に引用される米国または外国の全ての参照文献、特許または出願は、それらの全体が本明細書に記載されるかのように、参照により本明細書に組み込まれる。いかなる矛盾が生じる場合でも、文字通り本明細書に開示されるものが優先する。