[go: up one dir, main page]

JP2023521485A - 光起電力装置 - Google Patents

光起電力装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023521485A
JP2023521485A JP2022562885A JP2022562885A JP2023521485A JP 2023521485 A JP2023521485 A JP 2023521485A JP 2022562885 A JP2022562885 A JP 2022562885A JP 2022562885 A JP2022562885 A JP 2022562885A JP 2023521485 A JP2023521485 A JP 2023521485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
layer
adhesive
porous
photovoltaic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2022562885A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021209221A5 (ja
JP7701376B2 (ja
Inventor
リンドストローム,ヘンリク
フィリ,ジョヴァンニ
Original Assignee
エクセジャー オペレーションズ エービー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エクセジャー オペレーションズ エービー filed Critical エクセジャー オペレーションズ エービー
Publication of JP2023521485A publication Critical patent/JP2023521485A/ja
Publication of JPWO2021209221A5 publication Critical patent/JPWO2021209221A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7701376B2 publication Critical patent/JP7701376B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/20Light-sensitive devices
    • H01G9/2068Panels or arrays of photoelectrochemical cells, e.g. photovoltaic modules based on photoelectrochemical cells
    • H01G9/2077Sealing arrangements, e.g. to prevent the leakage of the electrolyte
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/008Terminals
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/08Housing; Encapsulation
    • H01G9/10Sealing, e.g. of lead-in wires
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/20Light-sensitive devices
    • H01G9/2022Light-sensitive devices characterized by he counter electrode
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/20Light-sensitive devices
    • H01G9/2068Panels or arrays of photoelectrochemical cells, e.g. photovoltaic modules based on photoelectrochemical cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/542Dye sensitized solar cells

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Hybrid Cells (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

【要約】本発明は、光吸収層(3)を備えた作用電極、多孔質導電層(6)を含む対向電極、および前記対向電極と前記作用電極との間で電荷を移動させるための導電媒体を含む太陽電池ユニット(2a)と、前記多孔質導電層(6)に電気的に接続された導電体(7)とを含む光起電力装置(1a)に関する。前記太陽電池ユニット(2a)は、前記導電体(7)と前記多孔質導電層(6)との間に配置されて前記導電体を前記多孔質導電層に取り付けるための少なくとも1つの接着層(8)を備える。前記接着層(8)が、接着剤と、前記接着剤中に導電ネットワークを形成するように分布した導電性粒子を含む。【選択図】図1

Description

技術分野
本発明は、光起電力装置に関する。より詳細には、本発明は、導電層および導電層に取り付けられた導電体を備えた光起電力装置に関する。
背景
光起電力装置は、光を電気に変換する機能を提供する。典型的な光起電力装置は、1つまたは複数の太陽電池を備える。太陽電池は、太陽放射を電気エネルギーに変換するためのよく知られた装置である。太陽電池は、太陽放射を収集するために通常の動作中に太陽に面する前面と、前面とは反対側の背面とを有する。
EP2625703B1は、多孔質導電層を含む対向電極を備えた色素増感太陽電池を開示している。多孔質導電層は、対向電極から作用電極に電子を移動させるためのイオンを含む電解液と接触している。電解液は、多孔質導電層を通して浸透する。電解液は腐食性が強い。そのため、多孔質導電層の材料は耐腐食性がなければならない。多孔質導電層は、チタン、ニッケル、モリブデン、タングステン、コバルト、ニオブ、ジルコニウムおよびそれらの合金、またはそれらの混合物から構成されるものであってもよい。
WO2019/219538は、太陽電池ユニットを備えた光起電力装置を開示しており、前記太陽電池は、前記太陽電池ユニットの上面に配置された多孔質光吸収層を備えた作用電極と、前記光吸収層から光生成電子を取り出すための多孔質上部導電層であって前記光吸収層が前記上部導電層の上部に配置された前記多孔質上部導電層と、絶縁材料からなる多孔質基板であって前記多孔質基板の一方の面に前記多孔質上部導電層が形成されている前記多孔質基板と、前記太陽電池ユニットの底面に配置された多孔質下部導電層を含む対向電極であって、前記多孔質下部導電層が前記多孔質基板の反対面に形成されている前記対向電極とを含む。前記光起電力装置は、前記対向電極と前記作用電極との間で電荷を移動させるための、液体電解質などの導電媒体を備える。前記多孔質導電層は、チタンまたはその合金で構成されていてもよい。
光起電力装置は、太陽電池から電解液が漏出しないように、太陽電池ユニットを封止する封止体を備える。この光起電力装置の問題は、腐食性の電解液とともに封止された、光起電力装置からの生成電力を、いかにして光起電力装置の外に導くかということである。この問題は、多孔質導電層にチタンやその合金などの、耐腐食性材料からなる導電体を適用することで解決される。導電体は、太陽電池ユニットと封止体との間に配置される。封止体には、光起電力装置で生成された電力にアクセスするための貫通部が設けられている。例えば、封止体の外からの配線が貫通部を通り、導電体に電気的に接続される。貫通部は、液体が貫通部を透過できるように、封止体を通る配線の周囲に密着している。
しかしながら、導電体と多孔質導電層との間に良好な電気的接触が得られるように、導電体を多孔質導電層にどのように取り付けるかが問題である。多孔質導電層と導電体との間の接触が悪いと、太陽電池ユニットの効率が低下する。高効率の太陽電池を得るためには、導電体と多孔質導電層との間の電気抵抗が低いことが重要である。チタンなどの耐腐食性材料は溶融温度が高いため、導電体と導電層との接合に溶接やハンダ付けを用いることができない。また、導電層が多孔質であり、空洞を有する粗い表面を有するため、導電体と多孔質導電層との良好な電気的および機械的接触を得ることがより困難であるという難点もある。さらに、導電層は多孔質であるため壊れやすく、機械的な力に対して傷つきやすい。また、太陽電池ユニットに封止される電解液の腐食性と化学反応性が高いことも難点である。電解液が周囲に漏出しないように、太陽電池ユニットを適切に密封することが重要である。
要約
本発明は、上記課題を少なくとも部分的に克服することを目的とする。
この目的は、請求項1で規定される光起電力装置によって実現される。
光起電力装置は、光吸収層を備えた作用電極と、多孔質導電層を含む対向電極と、前記対向電極と前記作用電極との間で電荷を移動させるための導電媒体と、前記多孔質導電層に電気的に接続された導電体とを含む太陽電池ユニットを備える。前記太陽電池ユニットは、前記導電体を前記多孔質導電層に取り付けるために前記導電体と前記多孔質導電層との間に配置された少なくとも1つの接着層を備え、前記接着層は、接着剤と、前記接着剤中に導電ネットワークが形成されるように前記接着剤中に分布した導電性粒子を含む。
導電体は、少なくとも1つの接着層中の導電性粒子のネットワークを介して導電層と電気的に接触している。接着剤により、多孔質導電層の表面に接着することが可能になる。さらに、接着剤を塗布することにより、多孔質導電層に機械的な力が加わることはなく、したがって、多孔質導電層の表面に損傷を与えることがなくなる。
接着剤を溶かすのに必要な温度は、溶接やはんだ付けに必要な温度と比較して低い。太陽電池ユニットの製造が容易になる。
好ましくは、多孔質導電層は、チタン、ニッケル、モリブデン、タングステン、コバルト、ニオブ、ジルコニウムおよびそれらの合金のいずれか、またはそれらの混合物などの耐腐食性材料からなる。したがって、多孔質導電層は、電荷を移動させるための媒体としての電解質との接触に耐えることができる。
一実施形態によれば、光起電力装置は、太陽電池ユニットを取り囲む封止体を備え、封止体は、少なくとも一部の接着層を含む貫通孔が設けられ、導電体は、接着層に取り付けられて封止体の外に延びる。接着層は、貫通孔を密封し、導電媒体が貫通孔を通して太陽電池から漏出することを防止する。接着層中の導電性粒子のネットワークにより、導電体は、多孔質導電層との電気的接触を提供するために、貫通孔を通って入る必要がない。したがって、導電媒体の漏出の危険性がさらに低減される。また、導電体は、封止体の外に配置され、接着層を介して多孔質導電層と電気的に接触している。その結果、導電体は導電媒体と接触しないので、耐腐食性材料からなる必要がない。したがって、導電体は、銅や銀など、一般的に使用される導電材料からなり得る。
接着層は、導電体と多孔質導電層との電気的接続を与え、導電体を多孔質導電層に取り付け、貫通孔を密封して太陽電池の外への導電媒体の漏出を防止し、導電体と太陽電池ユニット内の導電媒体との接触を防止するという3つの機能を有している。
一実施形態によれば、封止体は、封止体を太陽電池ユニットに取り付けるための粘着層(gluing layer)を備え、粘着層は、接着層の接着剤と同じ材料からなる。これにより、封止体の粘着層と接着剤とは、電解液に耐える能力が同じように要求されるため、有利である。また、接着剤と封止体の粘着層とが同じ溶融温度であるため、光起電力装置の製造も容易になる。
一実施形態によれば、太陽電池ユニットは、導電体と多孔質導電層との間に配置された無孔質(non-porous)導電障壁を備え、少なくとも1つの接着層は、多孔質導電層と導電障壁との間に配置されて導電障壁を多孔質導電層に取り付けるための第1接着層と、導電障壁と導電体との間に配置されて導電体を導電障壁に取り付けるための第2接着層とを備えている。導電媒体がイオンを含む電解質である場合、イオンが接着層を通過してしまうことがある。これを防ぐために、第1接着層と第2接着層の間に導電障壁が配置されている。
一実施形態によれば、封止体は、第1接着層および第2接着層と導電障壁とを取り囲む。封止体により、電解液中のイオンが第2接着層に入り込み、それによって太陽電池ユニットの外に漏出することが防止される。
好ましくは、導電障壁は、太陽電池の導電媒体に耐えることができる導電材料からなる固体平板片である。
一実施形態によれば、導電障壁の厚さは、少なくとも10nmである。
一実施形態によれば、導電障壁は、チタン、ニッケル、モリブデン、タングステン、コバルト、ニオブ、ジルコニウムおよびそれらの合金のいずれか、またはそれらの混合物を含む。
一実施形態によれば、導電障壁は、チタンまたはその合金からなる。これにより、チタンは電解液に耐えることができるため、導電障壁の腐食を防止することができる。
一実施形態によれば、接着層の厚さは、少なくとも3μm、好ましくは少なくとも5μm、最も好ましくは少なくとも10μmである。これにより、接着層と多孔質導電層との間の良好な機械的接触が確保される。
一実施形態によれば、接着層は、最大で40vol‐%の導電性粒子を含み、ここでvol‐%は接着層の総体積に対する割合である。つまり、接着層は、少なくとも60vol%の接着剤を含む。したがって、接着層の十分な接着能力が得られる。
一実施形態によれば、接着層は、少なくとも20vol‐%の導電性粒子を含む。これにより、接着層の良好な電気伝導性が確保される。
好ましくは、接着層は、20~40vol‐%の導電性粒子を含む。
一実施形態によれば、導電性粒子の少なくとも80wt‐%は、5μm以下のサイズを有し、ここでwt‐%は、導電性粒子の総重量に対する割合である。好ましくは、導電性粒子の少なくとも80wt‐%は、3μm以下のサイズを有する。これにより、多孔質導電層との電気的接触が良好になる。導電性粒子が小さいため、多孔質導電層の表面の凹凸や空洞に収まることができ、導電性粒子と多孔質導電層との間の良好な電気的接触が得られるようになる。
一実施形態によれば、接着層は、200nmより小さいサイズを有する導電性粒子と、1μmより大きいサイズを有する導電性粒子との混合物を含む。大きい粒子と小さい粒子との混合物は、小さい粒子が大きい粒子間の空間を埋め、大きい粒子を電気的に接続するので、接着剤中に形成される導電ネットワークを改善することができる。
一実施形態によれば、1μmより大きい導電性粒子と200nmより小さい導電性粒子との質量比は、1.5と3との間である。質量比とは、接着層中の大きい粒子の質量を接着層中の小さい粒子の質量で割った値を意味する。これにより、接着剤中に形成される導電ネットワークをさらに改善することができる。
好ましくは、接着剤は、化学的に耐性のあるプラスチック材料からなる。導電媒体が電解質である場合、接着剤は電解質に耐えることができ、かつ、電解質中のイオンと反応しない材料からなるものでなければならない。既知のプラスチック材料のほとんどは、電解質との接触に耐えられない。また、エポキシなどの既知の接着性プラスチック材料は、すぐに電解液と反応してしまい、使用することができない。
一実施形態によれば、接着剤は、ポリエチレン、またはポリプロピレン、またはアイオノマー、またはそれらの混合物である。それらの材料は、太陽電池で使用される電解質に耐えることができる。
一実施形態によれば、接着剤はポリエチレンを含む。ポリエチレンは、チタンなどの非腐食性材料への接着能力が高く、I,I イオン対を含む電解質などの太陽電池に使用される電解質に耐えられることが試験で示されている。さらに、ポリエチレンは安価な材料である。
一実施形態によれば、粘着層は、ポリエチレン、またはポリプロピレン、またはアイオノマー、またはそれらの混合物を含む。
一実施形態によれば、接着剤と粘着層の溶融温度は実質的に等しいか、または接着剤の溶融温度は封止体の溶融温度より低い。これにより、封止体の積層中に接着剤が溶融するので、光起電力装置の製造が容易になる。したがって、光起電力装置の製造時に余分な加熱工程を必要としない。
一実施形態によれば、接着剤はポリエチレンを含み、封止体の粘着層はポリエチレンを含む。ポリエチレンは、電解液に耐えることができるため、適切な材料であることが試験により示されている。
一態様では、導電媒体は電解質である。一態様では、導電媒体は、イオン系電解質である。電解質は、液体電解質、ゲル、または固体であってもよい。
一態様では、電解質は、ヨウ化物/三ヨウ化物電解質、銅錯体系電解質、コバルト錯体系電解質のいずれか、またはそれらの組合せである。
一実施形態によれば、導電性粒子は、カーボンを含む。カーボンはチタンとの電気的接触が良好であるため、多孔質導電層がチタンからなる場合、導電性粒子中にカーボンを使用することが有利である。さらに、カーボンは安価な材料である。
一態様では、導電性粒子はバッテリーグレードカーボンからなる。通常のカーボンは、例えば鉄などの不純物を含んでおり、太陽電池の性能を損なう可能性がある。バッテリーグレードカーボンは、バッテリーや燃料電池のカーボン用に開発されたものであり、通常のカーボンよりも純度が高いため、太陽電池に使用するのに適している。
一実施形態によれば、導電性粒子は、バッテリーグレードグラファイトおよびバッテリーグレードカーボンブラックからなる。バッテリーグレードグラファイトは、より大きなカーボン粒子であり、バッテリーグレードカーボンブラックは、より小さなカーボン粒子である。バッテリーグレードグラファイトとバッテリーグレードカーボンブラックの混合物を使用すると、小さな粒子が大きな粒子間の空間を埋め、大きな粒子を電気的に接続するので、接着剤中に良好な導電ネットワークを得ることができる。
一実施形態によれば、導電性粒子は、結晶性グラファイト、アモルファスカーボン、カーボンナノチューブ、およびグラフェンからなる群における1つまたは複数からなる。
一実施形態によれば、導電性粒子は、チタン、ニッケル、モリブデン、コバルト、およびニオブのうち1つ以上を含む金属または金属合金からなる。金属合金としては、水素化チタン、窒化ホウ素またはケイ化チタンなど、いずれの金属の窒化物、水素化物、ケイ化物、炭化物であってもよい。
一実施形態によれば、導電性粒子は、チタンまたはその合金からなる。
一実施形態によれば、多孔質導電層は、チタン、ニッケル、モリブデン、タングステン、コバルト、ニオブ、ジルコニウムおよびそれらの合金のいずれか、またはそれらの混合物からなる。
一実施形態によれば、多孔質導電層は、チタンまたはその合金を含む。一態様では、多孔質導電層は、チタンまたはその合金から構成される。
一実施形態によれば、太陽電池ユニットは、絶縁材料からなる多孔質基板と、前記多孔質基板の一方の面に形成され、前記光吸収層から光生成電子を取り出すための上部導電層と、前記第2導電層と電気的に接触する第2導電体とを備え、前記多孔質基材の一部は、前記第2導電体と前記上部導電層との間に配置された導電材料を備え、前記光起電力装置は、前記第2導電体を前記多孔質基板に接着するため、前記第2導電体と前記多孔質基材の一部との間に配置された、前記導電性粒子を含む前記接着剤を含む、少なくとも1つの接着層を備える。
図面の簡単な説明
次に、添付の図面を参照して、本発明のさまざまな実施形態の説明により、本発明をより詳細に説明する。
図1は、本発明による光起電力装置の第1実施例を示す。
図2は、導電体と多孔質導電層との間に配置された接着層の第1実施例を示す。
図3は、導電体と多孔質導電層との間に配置された接着層の第2実施例を示す。
図4は、本発明による光起電力装置の第2実施例を示す。
図5は、図4に示す光起電力装置の一部を拡大して示す。
図6は、図4における導電体と多孔質導電層との間に配置された接着層の第2実施例を示す。
図7は、本発明による光起電力装置の第3実施例を示す。
図8は、本発明による光起電力装置の第4実施例を示す。
詳細な説明
以下、本開示の態様を、添付図面を参照しながらより完全に説明する。しかしながら、光起電力装置は、多くのさまざまな形態で実現することができ、本明細書に記載された態様に限定されるものと解釈されるべきではない。図面中の同様の番号は、全体を通して同様の要素を指すものとする。
本明細書で使用される用語は、本開示の特定の態様を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明確に別のことを示さない限り、同様に複数形も含むことが意図される。
別段の規定がない限り、本明細書で使用されるすべての用語は、本開示が属する技術分野における通常の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
図1は、本発明による光起電力装置1aの第1実施例を示す。光起電力装置1aは、光吸収層3を備えた作用電極と、多孔質導電層6を備えた対向電極と、前記対向電極と前記作用電極との間で電荷を移動させるための導電媒体(図示せず)とを含む太陽電池ユニット2aを備える。太陽電池ユニット2aは、導電体7と、導電体7と多孔質導電層6との間に配置された接着層8とを備える。接着層8は、前記多孔質導電層6と機械的および電気的に直接接触している。接着層8は、多孔質導電層6に接着している。導電体7は、接着層8によって、多孔質導電層6に取り付けられている。接着層8は、導電体7と多孔質導電層6との間の接着剤として機能する。
導電体7は、例えば、電線または導電棒である。光起電力装置1aは、導電媒体を含む太陽電池ユニット2aを封止する封止体9を備える。封止体9は、太陽電池ユニットから導電媒体が漏出することを防止する。導電体7は、接着層8に取り付けられて封止体9の外に延びる。
一態様において、光吸収層3は、多孔質であり、太陽電池ユニット2aの上面に配置されている。光吸収層3は、太陽に面して受光する。太陽電池ユニット2aは、光吸収層3から光生成電子を取り出すための上部多孔質導電層4をさらに備えている。この実施例では、光吸収層3は、上部導電層4の上部に配置されている。この実施例では、太陽電池ユニット2aは、絶縁材料からなる多孔質基板5を備え、多孔質基板5の一方の面に上部導電層4が形成されている。導電層6(以下、下部導電層6と称する)は、太陽電池ユニットの底面に配置されている。この実施例では、下部導電層6は、多孔質基材5の反対面に形成されている。多孔質光吸収層3、上部および下部多孔質導電層、および多孔質基板5の孔内には、導電媒体、例えば電解質が浸透している。導電媒体は、下部導電層6と光吸収層3との間で電荷を移動させる。一態様において、導電媒体は、電解質である。導電媒体は、イオン系電解質であり得る。例えば、電解質は、ヨウ化物/三ヨウ化物電解質、銅錯体系電解質、またはコバルト錯体系電解質、またはそれらの組み合わせのいずれかである。このような電解質は、非常に腐食性が高い場合がある。
好ましくは、以下に限定されないが、上部および下部多孔質導電層は、チタン、ニッケル、モリブデン、タングステン、コバルト、ニオブ、ジルコニウムおよびそれらの合金、またはそれらの混合物などの耐腐食性材料からなる。したがって、多孔質導電層は、電荷を移動させるための媒体としての電解質との接触に耐えることができる。好ましくは、上部および下部の多孔質導電層は、チタンまたはその合金を含む。
接着層8は、接着剤と、前記接着剤中に分散された導電性粒子とを含み、前記接着剤中に導電ネットワークを形成して導電体7と下部多孔質導電層6との間の電気的接触が得られる。図2および図3は、導電体7と下部多孔質導電層6との間に配置された接着層8aおよび8bの2つの実施例を示している。接着層8は、接着層8aおよび8bのいずれでもあり得る。接着層8aおよび8bのそれぞれは、接着剤20と、前記接着剤中に導電ネットワークが形成されるように接着剤20中に分布した導電性粒子22、22a‐bを含む。つまり、導電性粒子は、接着剤を介した導電路を形成するように、互いに電気的に接触している。導電性粒子は、接着剤中に良好に分散していることが好ましい。
接着層8、8a‐bの厚さは、導電体7と下部多孔質導電層6との間の十分な機械的接触を得るために、少なくとも3μm、好ましくは少なくとも5μm、最も好ましくは少なくとも10μmである。好ましくは、導電性粒子22、22a、22bの少なくとも80wt‐%が5μm以下のサイズを有し、最も好ましくは、導電性粒子22、22a、22bが3μm以下のサイズを有する。wt%は、接着層中の導電性粒子の総重量に対する割合である。これにより、多孔質導電層6との電気的接触が良好になる。また、導電性粒子は小さいため、多孔質導電層の表面の凹凸や空洞に収まることができ、導電性粒子と多孔質導電層6との間の良好な電気的接触が得られるようになる。
好ましくは、以下に限定されないが、導電性粒子22、22a‐bは、カーボンからなる。カーボンはチタンとの電気的接触が良好であるため、多孔質導電層6がチタンからなる場合、導電性粒子にカーボンを用いることが有利である。好ましくは、導電性粒子は、バッテリーグレードカーボンからなる。通常のカーボンは不純物を含む場合があり、太陽電池の性能を損なう可能性がある。バッテリーグレードカーボンは、バッテリーや燃料電池のカーボンとして開発されたものであり、通常のカーボンよりも純度が高いため、太陽電池に使用するのに適している。導電性粒子22、22a‐bは、例えば、結晶性グラファイト、アモルファスカーボン、カーボンナノチューブ、またはグラフェンからなる。
導電媒体がイオン系の電解質である場合、接着剤20は、電解質に耐えることができ、かつ、電解質中のイオンと反応しない材料からなるものでなければならない。適切には、接着剤20は、化学的に耐性のあるプラスチック材料からなる。例えば、接着剤は、ポリエチレン、またはポリプロピレン、またはアイオノマーまたはそれらの混合物からなる。それらの材料は、太陽電池に一般的に使用される電解質に耐えることができるので、適している。例えば、接着剤20は、ポリエチレンからなる。ポリエチレンは、チタンなどの非腐食性材料への接着能力が高く、ヨウ化物Iおよび/または三ヨウ化物I イオンを含む電解質などの太陽電池に使用される電解質に耐えられることが試験で示されている。
封止体9は、太陽電池ユニット2aの上面を覆う少なくとも一部が透明な上部シートと、太陽電池ユニットの底面を覆う下部シートとを備えてもよい。封止体9は、異なる機能を有する複数の層を含んでもよい。封止体9は、導電媒体が太陽電池から漏出することを防止する障壁層10を備えてもよい。封止体9は、封止体9を太陽電池に取り付けるための粘着層11をさらに備えてもよい。粘着層11は、障壁層10と太陽電池2aとの間に配置されている。粘着層11は、導電媒体が太陽電池から漏出することを防止する障壁としても機能する。導電媒体が腐食性の電解質である場合、封止体の粘着層11は、電解質に耐えることができる材料からなる必要がある。封止体と接着剤とは、電解液に耐える能力が同じように要求されるため、接着剤20と封止体9とが同じ材料からなると有利である。また、接着剤と封止体が同じ溶融温度であるため、光起電力装置の製造も容易になる。適切には、接着剤および封止体は、ポリエチレンからなる。例えば、粘着層11は、ポリエチレン、またはポリプロピレン、またはアイオノマーまたはそれらの混合物からなる。例えば、封止体9は、ポリエチレンからなる。ポリエチレンは、電解液に耐えることができ、かつ、透明であるため、適切な材料である。
一態様において、封止体9は、光起電力装置1aを外部装置に接続し、それによって光起電力装置によって生成された電力を利用できるように配置された貫通孔12を含む。貫通孔12は、封止体中の貫通孔である。貫通孔は、貫通孔12が密封され、気体や液体が貫通孔を通過できないように、接着層8の少なくとも一部を含む。接着層8は、貫通孔12を埋めることによって貫通孔を密封し、導電媒体が貫通孔を通して光起電力装置の外に漏出することを防止する。接着層8中の導電性粒子のネットワークにより、導電体7は貫通孔12から入らなくても、下部多孔質導電層6と電気的に接触することが可能となる。したがって、導電媒体の漏出の危険性がさらに低減される。また、導電体7は、封止体の外に配置され、接着層8を介して多孔質導電層6と電気的に接触している。その結果、導電体7は、導電媒体と接触していないので、耐食性材料からなる必要がない。したがって、導電体7は、銅や銀など、一般的に使用される導電材料からなり得る。
図2は、接着剤20と、接着剤中に分散された導電性粒子22とを含む接着層8aの一実施例を示す。接着層8aは、導電体7と下部多孔質導電層6との間に配置されている。この実施例では、導電性粒子22のサイズは、実質的に同じである。
図3は、導電体7と下部多孔質導電層6との間に配置された接着層8bの別の一実施例を示す。この実施例では、接着層8bは、接着剤20中に分布した1μmより大きいサイズを有する導電性粒子22aと200nmより小さいサイズを有する導電性粒子22bとの混合物を含む。大きい粒子と小さい粒子との混合物は、小さい粒子が大きい粒子間の空間を埋め、大きい粒子を互いに電気的に接続するため、接着剤20中に形成される導電ネットワークを改善することができる。好ましくは、1μmより大きい導電性粒子22aと200nmより小さい導電性粒子22bとの質量比は、1.5と3との間である。これにより、接着剤20中に形成される導電ネットワークをさらに改善することができる。質量比とは、大きい粒子22aの総質量Mを、接着層中の小さい粒子22bの総質量Mで割った値を意味する。
1.5<M/M<3
図4は、太陽電池ユニット2aを備えた本発明による光起電力装置1bの第2実施例を示す。図5は、光起電力装置1bの一部を拡大して示す。導電媒体がイオンを含む電解質である場合、導電性粒子が接着剤20の密封性を低下させることがあるため、イオンが接着層を通して移動することがある。これを防止するために、第1および第2接着層16,17の間に導電性障壁14が配置されている。太陽電池ユニット2bが太陽電池ユニット2aと異なるのは、それが導電体7と下部多孔質導電層6との間に配置された無孔質導電障壁14を備え、少なくとも1つの接着層が、下部多孔質導電層6と導電障壁14との間に配置されて導電障壁14を下部多孔質導電層6に取り付けるための第1接着層16と、導電障壁14と導電体7との間に配置されて導電体7を導電障壁14に取り付けるための第2接着層17とを備えるためである。このように、第1接着層16は、下部多孔質導電層6と導電障壁14との間の接着剤として機能し、第2接着層17は、導電障壁14と導電体7との間の接着剤として機能する。第1接着層16は、下部多孔質導電層6と直接機械的および電気的に接触している。導電障壁14は、障壁14の相反する側に2つの面を有する。第1接着層16は、導電障壁14の一方の面とも直接機械的および電気的に接触しており、第2接着層17は、導電障壁14の他方の面と直接機械的および電気的に接触している。導電体7は、封止体9の外に配置されている。
第2接着層17は、貫通孔12が密封され、気体や液体が貫通孔を通過できないように、貫通孔12中に配置されている。
第1および第2接着層16,17は、接着剤中に導電ネットワークが形成されるように接着剤中に分布した導電性粒子を含む。適切には、第1および第2接着層16、17は、接着層8と同じ種類の接着剤20および導電性粒子22、22a‐bからなる。接着層16,17は、接着層8a,8bのいずれかと同じ種類のものであり得る。導電体7は、第1および第2接着層16,17と導電障壁14とを介して、下層多孔質導電層6と電気的に接触している。
好ましくは、導電障壁14は、太陽電池の導電媒体に耐えることができる導電材料からなる固体片である。例えば、導電障壁14は、チタン、ニッケル、モリブデン、タングステン、コバルト、ニオブ、ジルコニウムおよびそれらの合金のいずれか、またはそれらの混合物を含む。好ましくは、導電障壁は、チタンまたはその合金からなる。これにより、チタンは電解液に耐えることができるので、導電障壁の腐食を防止することができる。例えば、導電障壁14は、下部多孔質導電層6と同じ材料からなる。
さらに封止性を改善するために、導電障壁14の幅を第2接着層17の幅よりも広くし、第2接着層17の周縁部を導電障壁14の周縁部から距離を置いて配置する。これにより、図5に示すように、第1および第2接着層16,17の間でイオンが移動する経路が増加する。好ましくは、第2接着層17の周縁部と導電障壁14の周縁部との間の距離は、1mmよりも長い。
適切には、導電障壁14は、板状である。例えば、導電障壁14は、コインの形状などの、円形の形状を有する。しかしながら、長方形などの、他の形状も可能である。導電障壁14の厚さは、好ましくは少なくとも10nmである。
太陽電池の密封性をさらに改善するために、封止体9の粘着層11は、第1および第2接着層16,17と導電障壁14とを取り囲む。粘着層11は、電解液中のイオンが第2接着層17に入り込むことを防ぎ、それによって、イオンが太陽電池ユニットの外に漏出することを防止することができる。
図5は、図4に示す光起電力装置の一部を拡大して示す。この実施例では、第1および第2接着層16,17は、接着剤20中に分布した導電性粒子22を含む。この実施例では、導電性粒子22のサイズは、実質的に同じである。
図6は、図4に示す第1および第2接着層16,17の別の一実施例を拡大して示す。この実施例では、接着層16,17は、接着剤20中に分布した1μmより大きいサイズを有する導電性粒子22aと200nmより小さいサイズを有する導電性粒子22bとの混合物を含む。
図7は、本発明による光起電力装置1cの第3実施例を示す。太陽電池ユニット1cは、太陽電池ユニット1cが上部導電層4と電気的に接触する第2導電体7bを備え、多孔質基板5の導電部23が導電材料24を含む点が、光起電力装置1aおよび1bと異なる。さらに、光起電力装置1cは、第2導電体7bと多孔質基板5の導電部23との間に、第2導電体7bを多孔質基板5に取り付けて上部導電層4と第2導電体7bとの間の電気接触を提供するために配置された接着層25を備える。導電部23は、接着層25と上部導電層4との間に配置されている。接着層25は、導電部23と機械的および電気的に接触している。
第2導電体7bは、封止体9の外に配置され、多孔質基板5中の接着層25および導電材料24を介して、上部の多孔質導電層4と電気的に接触している。その結果、導電体7bは、導電媒体と接触していないので、耐食性材料からなる必要がない。第2導電体7bは、銅や銀など、一般的に使用される導電材料からなり得る。第2導電体7bは、例えば、電線または導電棒である。
接着層25は、多孔質基板5中の第2導電体7bと導電材24との電気的接触を得るために接着剤20中に導電ネットワークが形成されるように接着剤20中に分布した導電性粒子22を含む。したがって、第2導電体7bと上部の多孔質導電層4との電気的接触が得られる。適切には、接着層25は、接着層8と同じ種類の接着剤20と同じ種類の導電性粒子22とからなる。封止体9は、第1導電体7を下部多孔質導電層6に接続するための第1貫通孔12aと、第2導電体7bを上部多孔質導電層4に接続するための第2貫通孔12bとを備える。
この実施例では、下部多孔質導電層6は、接着層25から離れた位置で終わっているので、接着層25と下部多孔質導電層6との間に絶縁ギャップ27が形成され、接着層25と下部導電層6とが互いに電気的に絶縁されるようにすることができる。
図8は、本発明による光起電力装置1dの第4実施例を示す。太陽電池ユニット1dは、図4に示すのと同様に、太陽電池ユニット1dが第1導電体7と下部多孔質導電層6との間に配置された無孔質導電障壁14を備える点が、光起電力装置1cと異なる。太陽電池ユニット1dは、下部多孔質導電層6と導電障壁14との間に配置されて導電障壁14を下部多孔質導電層6に取り付けるための第1接着層16と、導電障壁14と第1導電体7aとの間に配置されて第1導電体7aを導電障壁14に取り付けるための第2接着層17とを備える。
太陽電池ユニット1dは、第2導電体7bと多孔質基板5との間に配置された第2無孔質導電障壁14bと、多孔質基板5の導電部23と第2導電障壁14bとの間に配置されて導電障壁14bを多孔質基板5に取り付けるための第3接着層26と、第2導電障壁14bと第2導電体7bとの間に配置されて第2導電体7bを導電障壁14bに取り付けるための第4接着層28とをさらに備えている。第1および第2導電障壁14、14bは、ともに導電媒体中のイオンの障壁として機能し、イオンが貫通孔12a‐bを介して光起電力装置の外に浸透するのを防止する。好ましくは、導電障壁14および14bは、同じ材料からなる。導電障壁14および14bは、導電媒体と接触するため、好ましくは、耐腐食性材料、例えば、チタンからなる必要がある。
第3および第4接着層26,28は、接着剤中に導電ネットワークを形成して多孔質基板5中の第2導電体7bと導電材料24との電気的接触を得るために、接着剤20中に分布した導電性粒子を含む。適切には、接着層26,28は、接着層16,17と同じ種類の接着剤20および同じ種類の導電性粒子22からなる。接着層26,28は、図2‐3を参照して先に説明した接着層8a‐bの種類のいずれでもあり得る。
接着層28は、貫通孔12b中に配置されているため、貫通孔12bが密封され、気体や液体が貫通孔を通過できない。例えば、導電障壁14,14bは、円形の形状を有する。しかしながら、矩形など、他の形状も可能である。
本発明は、開示された実施形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲に記載された範囲内で変形、修正されてもよい。例えば、接着層16、17、25、26、および28のそれぞれは、図2‐3を参照して説明した種類のいずれでもあり得る。
参照番号
1a‐d:光起電力装置
2a,2b:太陽電池ユニット
3:光吸収層
4:上部多孔質導電層
5:多孔質基板
6:下部多孔質導電層
7:導電体
7b:第2導電体
8,8a‐b:接着層
9:封止体
10:封止体の障壁層
11:封止体の粘着層
12,12a‐b:貫通孔
14,14a‐b:無孔質導電障壁
16:第1接着層
17:第2接着層
20:接着剤
22,22a,22b:導電性粒子
23:多孔質基板の導電部
24:導電材料
25:接着層
26:第3接着層
27:絶縁ギャップ
28:第4接着層

Claims (15)

  1. 光吸収層(3)を備えた作用電極、
    多孔質導電層(6)を含む対向電極、および
    前記対向電極と前記作用電極との間で電荷を移動させるための導電媒体
    ‐を含む太陽電池ユニット(2a;2b)と、
    ‐前記多孔質導電層(6)に電気的に接続された導電体(7)とを備え、
    前記太陽電池ユニット(2a,2b)は、前記導電体(7)と前記多孔質導電層(6)との間に配置され、前記導電体(7)を前記多孔質導電層に取り付けるための少なくとも1つの接着層(8;8b;8a;16,17)を備え、前記接着層(8;8b;8a;16,17)が、接着剤(20)と、前記接着剤中に導電ネットワークを形成するように前記接着層中に分布した導電性粒子(22;22a‐b)を含むことを特徴とする光起電力装置(1a‐d)。
  2. 前記光起電力装置(1a‐b)は、前記太陽電池ユニット(2a;2b)を取り囲む封止体(9)を備え、前記封止体は、前記接着層(8;8b;8a;16,17)の少なくとも一部を含む貫通孔(12)が設けられ、前記導電体(7)は前記接着層に接着されて前記封止体の外に延びる、請求項1に記載の光起電力装置。
  3. 前記封止体(9)は、前記封止体を前記太陽電池ユニット(2a;2b)に取り付けるための粘着層(11)を備え、前記粘着層(11)は、前記接着剤(20)と同じ材料からなる、請求項2に記載の光起電力装置。
  4. 前記太陽電池ユニット(2a、2b)が、前記導電体(7)と前記多孔質導電層(6)との間に配置された無孔質導電障壁(14)を備え、少なくとも1つの接着層は、前記多孔質導電層(6)と前記導電障壁(14)との間に配置されて前記導電障壁(14)を前記多孔質導電層(6)に取り付けるための第1接着層(16)と、前記導電障壁(14)と前記導電体(7)との間に配置されて前記導電体を前記導電障壁(14)に取り付けるための第2接着層(17)とを備える、請求項1~3のいずれか1つに記載の光起電力装置。
  5. 前記光起電力装置(1a‐b)は、前記太陽電池ユニット(2a;2b)を取り囲む封止体(9)を備え、前記封止体(9)は、前記第1および第2接着層(16,17)および前記導電障壁(14)を取り囲む、請求項4に記載の光起電力装置。
  6. 前記導電障壁(14)は、チタンまたはその合金を含む、請求項4または5に記載の光起電力装置。
  7. 前記接着層(8;8b;8a;16,17)の厚さは、少なくとも3μm、好ましくは少なくとも5μm、最も好ましくは少なくとも10μmである、請求項1~6のいずれか1つに記載の光起電力装置。
  8. 前記接着層(8;8b;8a;16,17)は、前記導電性粒子(22;22a‐b)を20~40vol%含む、請求項1~7のいずれか1つに記載の光起電力装置。
  9. 前記導電性粒子(22;22a‐b)の少なくとも80wt‐%が5μm以下のサイズを有し、好ましくは前記導電性粒子の少なくとも80wt‐%が3μm以下のサイズを有する、請求項1~8のいずれか1つに記載の光起電力装置。
  10. 前記接着層(8;8b;8a;16,17)は、200nmより小さいサイズを有する導電性粒子(22a)と1μmより大きいサイズを有する導電性粒子(22b)との混合物を含む、請求項1~9のいずれか1つに記載の光起電力装置。
  11. 前記接着剤(20)は、ポリエチレン、またはポリプロピレン、またはアイオノマー、またはそれらの混合物である、請求項1~10のいずれか1つに記載の光起電力装置。
  12. 前記接着剤(20)および前記粘着層(11)は、ポリエチレンを含む、請求項3に記載の光起電力装置。
  13. 前記導電性粒子(22;22a‐b)は、カーボンを含む、請求項1~12のいずれか1つに記載の光起電力装置。
  14. 前記導電性粒子(22;22a‐b)は、チタンまたはその合金を含む、請求項1~13のいずれか1つに記載の光起電力装置。
  15. 前記太陽電池ユニット(1a;1b)は、
    ‐絶縁材料からなる多孔質基板(5)、
    ‐前記多孔質基板(5)の一方の面に形成され、前記光吸収層(3)から光生成電子を取り出すための上部導電層(4)、および
    ‐前記上部導電層(4)と電気的に接触する第2導電体(7b)を備え、前記多孔質基板(5)の導電部(23)は導電材料(24)を含み、前記光起電力装置は、前記導電性粒子(22;22a,22b)を含む前記接着剤(2)を含み、前記第2導電体(7b)と前記多孔質基板の前記導電部(23)との間に配置されて前記第2導電体(7b)を前記多孔質基板(5)に取り付けるための少なくとも1つの接着層(25;26,28)を備える、請求項1~14のいずれか1つに記載の光起電力装置。
JP2022562885A 2020-04-17 2021-03-17 光起電力装置 Active JP7701376B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP20170140.6 2020-04-17
EP20170140.6A EP3896709B1 (en) 2020-04-17 2020-04-17 A photovoltaic device
PCT/EP2021/056888 WO2021209221A1 (en) 2020-04-17 2021-03-17 A photovoltaic device

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2023521485A true JP2023521485A (ja) 2023-05-24
JPWO2021209221A5 JPWO2021209221A5 (ja) 2024-03-28
JP7701376B2 JP7701376B2 (ja) 2025-07-01

Family

ID=70295050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022562885A Active JP7701376B2 (ja) 2020-04-17 2021-03-17 光起電力装置

Country Status (14)

Country Link
US (1) US12062500B2 (ja)
EP (1) EP3896709B1 (ja)
JP (1) JP7701376B2 (ja)
KR (1) KR102767316B1 (ja)
CN (1) CN115349156B (ja)
AU (1) AU2021255681A1 (ja)
CA (1) CA3170612C (ja)
ES (1) ES2956237T3 (ja)
IL (1) IL297002B1 (ja)
MX (1) MX2022012869A (ja)
PE (1) PE20221852A1 (ja)
PL (1) PL3896709T3 (ja)
SA (1) SA522440598B1 (ja)
WO (1) WO2021209221A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024236400A1 (en) * 2023-05-12 2024-11-21 Perovskia Solar Ag Photovoltaic device with integrated electrical lines
EP4489044A1 (en) * 2023-07-05 2025-01-08 Exeger Operations AB Photovoltaic devices comprising adhering layers

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008276961A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Sharp Corp 色素増感太陽電池モジュールおよびその製造方法
WO2008149811A1 (ja) * 2007-06-06 2008-12-11 Fujikura Ltd. 色素増感太陽電池モジュールおよびその製造方法
JP2013200958A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Nippon Steel & Sumikin Chemical Co Ltd 太陽電池
WO2014157060A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 新日鉄住金化学株式会社 太陽電池および色素増感太陽電池の製造方法
WO2018025823A1 (ja) * 2016-08-02 2018-02-08 日本ゼオン株式会社 太陽電池モジュール
WO2018025822A1 (ja) * 2016-08-02 2018-02-08 日本ゼオン株式会社 太陽電池モジュール
WO2019219538A1 (en) * 2018-05-16 2019-11-21 Exeger Operations Ab A photovoltaic device
JP2019201196A (ja) * 2018-05-16 2019-11-21 エクセガー オペレーションズ アクチエボラグ 電子装置を充電する光起電充電器、光起電充電器を作る方法、及び光起電充電器の使用

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020132152A1 (en) * 1999-02-09 2002-09-19 Kazuo Saito Separator for fuel cell and solid polymer type fuel cell using said separator
US8586861B2 (en) * 2003-01-12 2013-11-19 3Gsolar Photovoltaics Ltd. Solar cell device
US20070125420A1 (en) * 2003-08-06 2007-06-07 Fujikura Ltd. Photoelectric converter and method for manufacturing same
JP2007012803A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Sanyo Electric Co Ltd 電気化学素子
CN102969167B (zh) * 2007-08-28 2016-08-03 3G太阳能光电有限公司 具有改善的辅助电极的光伏染料电池
JP2009147231A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Hitachi Chem Co Ltd 実装方法、半導体チップ、及び半導体ウエハ
WO2012045881A1 (en) 2010-10-07 2012-04-12 Nlab Solar Ab Improved dye- sensitized solar cell and a method for manufacture
JP5886588B2 (ja) * 2011-10-18 2016-03-16 デクセリアルズ株式会社 導電性接着剤、並びに、それを用いた太陽電池モジュール、及びその製造方法
JP2014017207A (ja) * 2012-07-11 2014-01-30 Nissha Printing Co Ltd 色素増感型太陽電池、及びその製造方法
ITVI20120264A1 (it) * 2012-10-10 2014-04-11 Ebfoil S R L Backcontact-backsheet per moduli fotovoltaici comprendenti uno strato primer
JP6110244B2 (ja) * 2013-07-18 2017-04-05 デクセリアルズ株式会社 導電性接着テープ及び導電性接着テープの接続方法、並びに太陽電池モジュール及びその製造方法
KR102313970B1 (ko) * 2014-02-17 2021-10-18 세키스이가가쿠 고교가부시키가이샤 전기 모듈 및 전기 모듈의 제조 방법
KR102313929B1 (ko) * 2016-03-10 2021-10-15 엑세거 오퍼레이션스 에이비 도핑된 반도체 재료의 그레인들을 포함하는 솔라 셀, 및 솔라 셀을 제조하는 방법
KR101821393B1 (ko) * 2016-06-14 2018-01-23 엘지전자 주식회사 태양전지 모듈
WO2018025821A1 (ja) * 2016-08-02 2018-02-08 日本ゼオン株式会社 太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法
EP3627527A1 (en) * 2018-09-20 2020-03-25 Exeger Operations AB Photovoltaic device for powering an external device and a method for producing the photovoltaic device
WO2020015882A1 (en) * 2018-07-16 2020-01-23 Exeger Operations Ab A dye-sensitized solar cell unit, a photovoltaic charger including the dye-sensitized solar cell unit and a method for producing the solar cell unit
JP2020043199A (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 積水化学工業株式会社 色素増感型太陽電池

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008276961A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Sharp Corp 色素増感太陽電池モジュールおよびその製造方法
WO2008149811A1 (ja) * 2007-06-06 2008-12-11 Fujikura Ltd. 色素増感太陽電池モジュールおよびその製造方法
JP2013200958A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Nippon Steel & Sumikin Chemical Co Ltd 太陽電池
WO2014157060A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 新日鉄住金化学株式会社 太陽電池および色素増感太陽電池の製造方法
WO2018025823A1 (ja) * 2016-08-02 2018-02-08 日本ゼオン株式会社 太陽電池モジュール
WO2018025822A1 (ja) * 2016-08-02 2018-02-08 日本ゼオン株式会社 太陽電池モジュール
WO2019219538A1 (en) * 2018-05-16 2019-11-21 Exeger Operations Ab A photovoltaic device
JP2019201196A (ja) * 2018-05-16 2019-11-21 エクセガー オペレーションズ アクチエボラグ 電子装置を充電する光起電充電器、光起電充電器を作る方法、及び光起電充電器の使用

Also Published As

Publication number Publication date
JP7701376B2 (ja) 2025-07-01
MX2022012869A (es) 2022-11-08
BR112022018913A2 (pt) 2022-11-08
CA3170612C (en) 2023-04-25
US12062500B2 (en) 2024-08-13
WO2021209221A1 (en) 2021-10-21
IL297002A (en) 2022-12-01
KR20230002386A (ko) 2023-01-05
CN115349156A (zh) 2022-11-15
US20230215662A1 (en) 2023-07-06
EP3896709B1 (en) 2023-07-26
PL3896709T3 (pl) 2023-09-25
ES2956237T3 (es) 2023-12-15
CN115349156B (zh) 2023-08-15
EP3896709C0 (en) 2023-07-26
PE20221852A1 (es) 2022-11-30
EP3896709A1 (en) 2021-10-20
KR102767316B1 (ko) 2025-02-12
IL297002B1 (en) 2025-06-01
CA3170612A1 (en) 2021-10-21
SA522440598B1 (ar) 2023-10-15
AU2021255681A1 (en) 2022-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4593773B2 (ja) 高エネルギー電気化学的電池の熱伝導体
KR101572014B1 (ko) 비대칭 단자들을 갖는 배터리 전지 디자인
JP6316807B2 (ja) リチウムバッテリの集電体
JP6952207B2 (ja) 光起電力装置
JP7701376B2 (ja) 光起電力装置
KR102261707B1 (ko) 양방향 셀을 단방향 셀로 변경하는 구조를 갖는 파우치형 이차전지
EA043882B1 (ru) Фотоэлектрическое устройство
OA20918A (en) A photovoltaic device.
HK40078226A (en) A photovoltaic device
BR112022018913B1 (pt) Dispositivo fotovoltaico
EP4489044A1 (en) Photovoltaic devices comprising adhering layers
CN111969165A (zh) 一种管式固体氧化物燃料电池集流连接结构
CN206271807U (zh) 一种具有较高安全性能的新型锂离子电池结构
CN119486288B (zh) 一种光伏组件
RU2776427C2 (ru) Фотоэлектрический прибор
CN207517801U (zh) 一种聚合物锂离子电池电芯
CN118215310A (zh) 一种钙钛矿电池、电池组件和光伏系统
HK40034274B (en) A photovoltaic device

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240315

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20250313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20250507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20250516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250610

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7701376

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150