JP2023526478A - 生体計量可能な歯科治療室 - Google Patents

Abstract

個人の不安を監視するためのシステムは、少なくともシートおよび背面を有するチェアと、チェアを支持するベースと、シートまたは背面の少なくとも1つに配置された第1のセンサとを備えている。第1のセンサは、個人と直接接触することなく、チェアに着座した個人から第1の身体的特徴に関連するデータを連続して得るように構成されている。第1の身体的特徴は、呼吸数または心拍数の1つである。システムはさらに、ディスプレイおよびコントローラを備えている。コントローラは、第1のセンサから第1の身体的特徴に関連するデータをリアルタイムで受信し、受信したデータから第1の計量情報を編集するように構成されている。第1の計量情報は、第1の身体的特徴内の変化を視覚的に示すように構成されている。コントローラはさらに、ディスプレイに第1の計量情報をリアルタイムで出力するように構成されている。

Description

本明細書に記載された実施形態は概して、歯科治療室に関し、より詳細には、患者から生体計量データを読み取りおよび報告することが可能にされた歯科治療室に関する。

歯科業界が直面している主要な問題は、患者の不安である。多くの患者は、歯科医を訪れることに不安を覚え、定期的に計画された予約を守らない可能性がある。患者にとって、単純でいつもの処置で早期に発見および治すことができたはずの問題が、いまや、広範囲および高価な修復を必要とするものとなってしまう。患者の不安はまた、訪問時間を先延ばしすること、またはケアを放棄することにつながる可能性がある。その結果は、患者にとってかなり費用の増大、痛みおよび苦痛の悪化、および時間の延長、および歯科医にとっての生産性の損失である。

しかし、歯科医およびスタッフが処置中に患者の不安を認識することは難しい可能性がある。歯科チームは普通、患者の口腔内での小さな作業空間に集中している。患者が声に出す(歯科医が口の中で作業している場合には難しい)または激しい方法で反応しない限り、歯科医は患者の高まっている不安に気が付く可能性が低い。さらに、患者の不安がこのような段階に到達すると、処置は遅くなるまたは通常より早く中断される可能性がある。また、当て推量および遅い検出は、潜在的に不当および費用のかかる介入を通して、例えば、より多く高価な麻酔の投与量を通して不必要なより高いリスクにつながる可能性がある。

歯科処置中に患者の不安レベルを検出および報告するために意識のある患者をリアルタイムで能動的に(好ましくは目立たない形で)監視することを可能にする技術であって、歯科医が治療の継続を続けられながら適当な介入を行うことを可能にする技術を提供することが望ましい。さらに、口腔健康と全体の健康との間の関係への理解が高まってきているなかで、このような記録されたデータはまた、かかりつけ医などと共有することができる、患者の全体的な健康の長期的な見解を提供してもよい。

簡単に記すと、一実施形態は、個人の不安を監視するためのシステムを備えている。システムは、少なくともシートおよび背面を有するチェア、チェアを支持するベース、およびチェアのシートまたは背面の少なくとも1つに配置された第1のセンサを含む。第1のセンサは、個人と直接接触することなく、チェアに着座した個人から第1の身体的特徴に関連するデータを連続して得るように構成されている。第1の身体的特徴は、呼吸数または心拍数の1つである。システムはさらに、ディスプレイと、第1のセンサおよびディスプレイに動作可能に接続されたコントローラとを含んでいる。コントローラは、第1のセンサから第1の身体的特徴に関連するデータをリアルタイムで受信し、第1の身体的特徴に関連する受信したデータから第1の計量情報を編集するように構成されている。第1の計量情報は、第1の身体的特徴内の変化を視覚的に示すように構成されている。コントローラはさらに、ディスプレイに第1の計量情報をリアルタイムで出力するように構成されている。

一実施形態は、システムはさらに、チェアのシートまたは背面の少なくとも1つに配置された第2のセンサを含む。第2のセンサは、個人と直接接触することなく、チェアに着座した個人から第2の身体的特徴に関連するデータを連続して得るように構成されている。第2の身体的特徴は、呼吸数または心拍数の1つである。第2の身体的特徴は、第1の身体的特徴と異なる。コントローラは、第2のセンサに動作可能に接続され、さらに、第2のセンサから第2の身体的特徴に関連するデータをリアルタイムで受信するように構成されている。

別の態様では、コントローラはさらに、第2の身体的特徴に関連する受信したデータから第2の計量情報を編集するように構成されている。第2の計量情報は、第2の身体的特徴の変化を視覚的に示すように構成されている。コントローラはさらに、第2の計量情報をディスプレイにリアルタイムで出力するように構成されている。

別の態様では、第1のセンサはチェアのシートに配置され、第1の身体的特徴は心拍数である。第2のセンサは、第2のチェアの背面に配置され、第2の身体的特徴は呼吸数である。

別の態様では、システムはさらに、チェアの背面またはベースの少なくとも1つの配置された第2のセンサを含む。第2のセンサは、個人に直接接触することなく、チェアに着座した個人から第2の身体的特徴に関連するデータを連続して得るように構成されている。第2の身体的特徴は、重量または身体質量の1つである。コントローラは、第2のセンサに動作可能に接続され、さらに、第2のセンサからの第2の身体的特徴に関連するデータをリアルタイムで受信し、第2の身体的特徴の現在値をリアルタイムでディスプレイに出力するように構成されている。

別の態様では、第2のセンサは、ひずみゲージ負荷セルまたは力トランスデューサの少なくとも1つである。

別の態様では、第1のセンサは圧電フィルムストリップである。

別の態様では、第1のセンサが配置されるチェアのシートまたは背面は、カバーによって少なくとも部分的に囲まれたパッドによって形成されている。第1のセンサは、パッドとカバーとの間に配置されている。

別の態様では、システムは複数の第1のセンサを含み、コントローラは、複数の第1のセンサのそれぞれから第1の身体的特徴に関連する受信したデータの組合せに基づいて第1の計量情報を編集するように構成されている。

別の態様では、第1の計量情報は、時間に対する第1の身体的特徴のプロットである。

別の態様では、第1の身体的特徴は心拍数であり、コントローラはさらに、ディスプレイに心拍数の現在の値を第1の計量情報に加えて出力するように構成されている。

別の態様では、第1の身体的特徴は呼吸数であり、コントローラはさらに、ディスプレイに呼吸数の現在の値を第1の計量情報に加えて出力するように構成されている。

別の態様では、コントローラはさらに、第1の身体的特徴に関連するデータから、標準偏差を算出し、算出した標準偏差に基づいて予測された精度レベルの第1の計量情報を示す値をリアルタイムでディスプレイに出力するように構成されている。

別の態様では、コントローラはベース内に配置されている。

別の態様では、チェアは、チェアのシートおよび背面が互いに対してゼロではない角度を形成する少なくとも1つの構成を有する。

別の実施形態は、チェアに着座した個人の不安を監視するための方法を含む。チェアは、少なくともシートおよび背面を有する。方法は、チェアのシートまたは背面の少なくとも1つに配置された第1のセンサによって、個人と直接接触することなく、チェアに着座した個人から第1の身体的特徴に関連するデータを連続して得るステップを含む。第1の身体的特徴は、呼吸数または心拍数の1つである。方法はさらに、第1のセンサから第1の身体的特徴に関連するデータを第1のセンサに動作可能に接続されたコントローラによってリアルタイムで受信するステップと、第1の身体的特徴に関連する受信したデータから第1の計量情報をコントローラによって編集するステップとを含む。第1の計量情報は、第1の身体的特徴内の変化を視覚的に示すように構成されている。方法はさらに、リアルタイムでディスプレイに第1の計量情報をコントローラによって出力するステップを含む。

一態様では、方法はさらに、チェアのシートまたは背面の少なくとも1つに配置された第2のセンサによって、個人に直接接触することなく、チェアに着座した個人から第2の身体的特徴に関連するデータを連続して得るステップを含む。第2の身体的特徴は、呼吸数または心拍数の1つであり、第1の身体的特徴とは異なる。方法はさらに、第2のセンサから第2の身体的特徴に関連するデータを、第2のセンサに動作可能に接続されたコントローラによってリアルタイムで受信するステップを含む。

別の態様では、方法はさらに、第2の身体的特徴に関連する受信したデータから第2の計量情報をコントローラによって編集するステップを含む。第2の計量情報は、第2の身体的特徴の変化を視覚的に示すように構成されている。方法はさらに、リアルタイムでディスプレイに第2の計量情報をコントローラによって出力するステップを含む。

別の態様では、第1のセンサはチェアのシートに配置され、第1の身体的特徴は心拍数であり、第2のセンサはチェアの背面に配置され、第2の身体的特徴は呼吸数である。

別の態様では、第1の計量情報は、時間に対する第1の身体的特徴のプロットである。

さらに別の実施形態は、患者の不安を監視するために設けられた歯科治療室を含む。治療室は、少なくともシートおよび背面を有する歯科用チェア、チェアを支持するベース、歯科用チェアに着座した患者の口腔に向けて発光するように構成された光ヘッドを備えた歯科用ライト、および歯科用チェアのシートまたは背面に配置されたまたは歯科用ライトの光ヘッドに配置された第1のセンサを含む。第1のセンサは、患者に直接接触することなく、歯科用チェアに着座した患者から第1の身体的特徴に関連するデータを連続して得るように構成されている。第1の身体的特徴は、呼吸数または心拍数の1つである。システムはさらに、ディスプレイと、第1のセンサおよびディスプレイに動作可能に接続されたコントローラとを含む。コントローラは、第1のセンサから第1の身体的特徴に関連するデータをリアルタイムで受信し、第1の身体的特徴に関連する受信したデータから第1の計量情報を編集するように構成されている。第1の計量情報は、第1の身体的特徴での変化を視覚的に示すように構成されている。コントローラはさらに、リアルタイムでディスプレイに第1の計量情報を出力するように構成されている。

一態様では、第1の身体的特徴は呼吸数であり、第1のセンサは歯科用ライトの光ヘッドに配置されている。第1のセンサは、レーダまたはライダセンサである。

別の態様では、第1のセンサは圧電フィルムストリップであり、パッドと、第1のセンサが配置される歯科用チェアの背面またはシートを形成するカバーとの間に配置されている。

好ましい実施形態の以下の詳細な記載は、添付の図面と合わせて読んだ場合により良く理解される。図示する目的で、現在好ましい実施形態が図に示されている。しかし、本発明は図示した正確な配置および機器に限るものではないことを理解すべきである。

本発明による歯科治療室の一例の略図である。 本発明の一実施形態によるセンサを組み込んだ歯科用チェアアームレストの部分上部斜視展開図である。 本発明の一実施形態によるセンサを組み込んだ歯科用光ヘッドの上部斜視展開図である。 図3のセンサからの例示的データ出力を示す図である。 図3のセンサからの例示的データ出力を示す図である。 本発明による例示的制御システムの略ブロック図である。 本発明の一実施形態によるチェア組み込みセンサの一例の略ブロック図である。 図6Aのチェアの一部分の断面側平面図である。 本発明の一実施形態による例示的ディスプレイ出力のスクリーンショットである。

特定の用語は、簡易的なための以下の説明のみで使用され、限定するものではない。「右」、「左」、「下側」および「上側」という語は、言及が行われる図における方向を示す。「内向き」および「外向き」の語は、デバイスの幾何的中心およびその指定部分それぞれに向けて、およびそこからの方向のことを言う。用語は、上に挙げた語、その派生、および同様の由来の語を含む。加えて、特許請求の範囲および明細書の対応する部分で使用されるような「a」および「an」の語は、「少なくとも1つ」を意味する。

また、構成部品の寸法または特徴に言及する場合に本明細書で使用される「約」、「おおよそ」、「概」、「実質的」などの用語は、記載した寸法/特徴が厳しい境界またはパラメータではないことを示し、機能的に同様であるそこからのマイナーなバリエーションを排除するものではないことを理解すべきである。最小限、数値的パラメータを含むこのような言及は、当業界で認められている数学的および産業的原則(例えば、四捨五入、測定または他のシステム誤差、製造公差など)を使用することは、最下位の桁を変えるものではない変更形態を含む。

図1を参照すると、本発明の可能な実施形態による、歯科治療室10の略図的に示した部分がある。従来知られているように、治療室10は、歯科処置中に患者を着座させるために、ベース14によって支持されてもよい患者チェア12を含んでもよい。治療室10はさらに、歯科処置中に患者の口腔に向けて発光する光ヘッド18を備えた歯科用ライト16を含んでもよい。治療室10はさらに、1つまたは複数が歯科処置中に使用されてもよい複数の器具22を含む器具トレー20を含んでもよい。治療室10はさらに、歯科医のスツール、圧縮機、バキューム、洗浄ユニット、X線機械などの、図1に示されていない他の従来の構成部品を含むことができる。

歯科治療室10の様々な実施形態は、歯科処置の前および/またはその間に、患者の1つまたは複数の身体的または挙動態様を監視するための1つまたは複数のセンサまたは他の同様のタイプの検出デバイスを含んでいることが好ましい。例えば、1つまたは複数のセンサ100、101、102は、シート12a、背面および/またはヘッドレスト12b、アームレスト12cなどの歯科用チェア12の様々な部分に接続される、その上に配置される、またはその中に埋め込まれていてもよい。チェア12は、背面/ヘッドレスト12bに対して例えばシート12aの構成を変更するために調節可能であってもよい。図1に示す例では、チェア12は、チェア12のシート12aおよび背面/ヘッドレスト12bが互いに対してゼロではない角度をなす少なくとも1つの構成を有する。

シート12aおよび背面/ヘッドレスト12bに関連するまたはこれらの間で分配されてもよいセンサ101、102の例として、これに限らないが、温度センサ(例えば、サーミスタ、IC温度センサ、熱電対など)、抵抗またはインピーダンスセンサ、圧力センサ、加速度計などが挙げられる。アームレスト12cで利用されてもよいセンサ100の例は、これに限らないが、温度センサ(例えば、サーミスタ、IC温度センサ、熱電対など)、抵抗またはインピーダンスセンサまたは他のタイプの電気センサ(電圧、電流など)、圧力センサ、グルコースセンサ(例えば、指刺しタイプ血液センサ、または皮下移植された連続グルコース監視チップと通信するセンサ)、(対応する光源を備えたまたは備えていない)光センサ、加速度計などが挙げられる。歯科用チェア12は、単一のセンサ、多数のタイプのセンサ、複数の同じセンサタイプ、またはその組合せを含んでもよい。さらに、1つのセンサは、歯科用チェア12の様々な部分12a、12b、12cの間で分配される多数の構成部品を有してもよい。

歯科用チェア12のベース14はまた、または別の方法では、そこに接続された、その上に配置された、またはその中に埋め込まれた1つまたは複数のセンサ103を含んでもよい。ベース14で使用されてもよいセンサ103の例としては、圧力センサまたは他のタイプの重量秤、加速度計などが挙げられる。ベース14は、単一のセンサ、多数のタイプのセンサ、複数の同じセンサタイプ、またはその組合せが挙げられる。

歯科用ライト16はまた、または別の方法では、好ましくは光ヘッド18内で、そこに接続された、その上に配置された、またはその中に埋め込まれた1つまたは複数のセンサ104を含んでもよい。歯科用ライト16で使用されてもよいセンサ104の例としては、これに限らないが、カメラまたはこれに限らないが紫外線、赤外線、可視光、その組合せなどを含む光の特定の波長に敏感である他の光検出器、レーダセンサ、ライダセンサなどが挙げられる。歯科用ライト16は、単一のセンサ、多数のタイプのセンサ、複数の同じセンサタイプ、またはその組合せを含んでもよい。

1つまたは複数の器具22はまた、または別の方法では、そこに接続された、その上に配置された、またはその中に埋め込まれた1つまたは複数のセンサ105を含んでもよい。例えば、器具22は、口腔内で処置中に患者から血液試料を得るためのセンサ105などのランセットなどを含んでもよい。センサ105はまた、光センサ、温度センサ、抵抗またはインピーダンスセンサなどである可能性がある。器具22は、単一のセンサ、多数のタイプのセンサ、複数の同じセンサタイプ、またはその組合せを含んでもよい。さらに、異なるタイプの器具は異なるセンサタイプを含んでもよい。さらに、1つのセンサは、器具22の間で分配される多数の構成部品、および歯科用チェア12などの治療室10の他の構成部品を有してもよい。例えば、器具22はセンサの1つの電極を形成してもよく、歯科用チェア12はインピーダンスを測定するための第2の電極などを組み込む。

センサ100、101、102、103、104、105は、適当な場合に、患者の不安を評価する、および/または患者のかかりつけ医または他の医療提供者に様々な状態の懸念を報告するために歯科医によって使用することができる患者の身体および挙動特徴に関するデータを得るために、単独でまたは他と併せて使用されてもよい。以下は、様々なセンサ100、101、102、103、104、105によって取得することができる患者データの非限定的例である。

血圧は光センサの形のセンサ100、およびアームレスト12c内の付属のLED光源で測定されてもよい。例えば、患者の指は、アームレスト12c内でセンサ100の上部にあってもよい。別の実施形態では、センサ100は患者の指に取り付けられたクリップ(図示せず)内で利用されてもよい。このようなセンサ100は、無線またはケーブルによってのいずれかでアームレスト12c内の関連する回路(図示せず)に、または歯科治療室10内の他の構成部品に結合されてもよい。歯科処置前またはその間の患者の血圧に対するかなりの変化は、高められた不安レベルを示してもよい。

中核体温は、歯科用チェア12のシート12aまたは背面/ヘッドレスト12b内の温度センサ(例えば、サーミスタなど)の形の1つまたは複数のセンサ101、102で測定されてもよい。加えてまたは別の方法では、中核体温は、歯科用ライト16内に取り付けられた赤外線カメラの形のセンサ104を使用して測定されてもよい。加えてまたは別の方法では、中核体温は、歯科器具22としてまたはこれで含まれる温度センサ(例えば、サーミスタなど)の形のセンサ105を使用して測定されてもよい。歯科処置前またはその間の患者の中核体温に対するかなりの変化は、高められた不安レベルを示してもよい。

先端(例えば、手)温度は、アームレスト12c内の温度センサ(例えば、サーミスタなど)の形の1つまたは複数のセンサ100で測定されてもよい。例えば、患者の手はアームレスト12c内のセンサ100の上部にあってもよい。別の実施形態では、センサ100は患者の指または手の他の部分に取り付けられたクリップ(図示せず)内で利用されてもよい。このようなセンサ100は、無線またはケーブルによってのいずれかでアームレスト12c内の関連する回路(図示せず)に、または歯科治療室10内の他の構成部品に結合されてもよい。加えてまたは別の方法では、先端温度は、歯科用ライト16内に取り付けられた赤外線カメラの形のセンサ104を使用して測定されてもよい。歯科処置前またはその間の患者の先端温度に対するかなりの変化は、高められた不安レベルを示してもよい。

電気皮膚伝導性は、歯科用チェア12内の抵抗またはインピーダンスセンサの形の1つまたは複数のセンサ100、101、102で測定されてもよい。このようなセンサ100、101、102は、患者との直接皮膚接触を必要とし、それによって、患者は手、脚、首などを適当なセンサ100、101、102の上部におくことがある。別の方法では、1つまたは複数のセンサ100、101、102は、患者の皮膚に取り付けられたパッチ(図示せず)の形であってもよい。このようなセンサ101、101、102は、無線またはケーブルによってのいずれかで歯科用チェア12内の関連する回路(図示せず)に、または歯科治療室10内の他の構成部品に結合されてもよい。別の実施形態では、抵抗またはインピーダンスセンサの形のセンサ105は、歯科器具22としてまたはそれで含まれてもよい。歯科処置前またはその間の患者の電気皮膚反応の増加は、高められた不安レベルを示してもよい。

グルコースレベルは、アームレスト12c内の指刺しタイプグルコースセンサの形の1つまたは複数のセンサ100で測定されてもよい。患者は、グルコースレベルテストのための血液試料を得るために、センサ100に指を押し付ける必要がある。別の方法では、患者が(手首の近くなどの)腕に移植された連続グルコース監視クリップ(図示せず)を有する場合、センサ100は測定したグルコースデータを得るために移植されたチップと無線通信することが可能なモジュールの形であってもよい。歯科処置前またはその間の患者の先端体温に対するかなりの変化は、高められた不安レベルを示してもよい。

グリップ圧力は、アームレスト12c内の圧力センサの形の1つまたは複数のセンサ100で測定されてもよい。歯科処置前またはその間に、不安な患者はアームレスト12cを把持するまたは絞る傾向があってもよい。センサ100はしたがって、このような把持または絞り中に、患者によって加えられる圧力の量を検出するように、アームレスト12cの最適な位置に配置される。

抹消酸素飽和度(SpC)は、上に記載した血圧検出と同様に、光センサの形のセンサ100、およびアームレスト12c内の付属のLED光源で測定されてもよい。歯科処置前またはその間の患者の抹消酸素飽和度に対するかなりの変化は、高められた不安レベルを示してもよい。

発汗は、上に記載した電気皮膚伝導性検出と同様に、歯科用チェア12内の抵抗またはインピーダンスセンサの形のセンサ100、101、102を使用して測定されてもよい。皮膚抵抗およびインピーダンスは、患者の皮膚内の汗腺の状態によって変化する可能性があり、歯科処置前またはその間の発汗は、高められた不安レベルを示してもよい。

心拍数は、光センサの形のセンサ、およびアームレスト12c内の付属のLED光源で測定されてもよい。図2の例では、心拍センサ100は、PulseSensor.comで市販されているモデルPulseSensor_864620000204である。心拍センサ100を利用するために、患者の指は例えば、アームレスト12c内のセンサ100の上部にあってもよい。心拍センサ100がアームレスト12cのプラスチックコア30とコア30を部分的に囲むエラストマーカバー32との間に配置されている一例が図2に示されている。カバー32は、センサ100の位置に位置合わせされたその遠位端に向けて配置された開口34を含む。センサ100からの光は、開口34を通過し、開口34を覆う患者の指によって逆反射されることが可能である。隆起部36はさらに、開口34を部分的に囲むカバー32上に設けられ、それにより、患者の指を開口34に案内するのを助ける。センサ100によって収集されるデータは、以下にさらに詳細に記載するように、評価および表示のためにケーブル38によって伝達されてもよい。別の実施形態では、センサ100は患者の指に取り付けられたクリップ(図示せず)内で利用されてもよい。このようなセンサ100は、無線またはケーブルによってのいずれかでアームレスト12c内の関連する回路(図示せず)に、または歯科治療室10内の他の構成部品に結合されてもよい。歯科処置前またはその間の患者の心拍の増加は、高められた不安レベルを示してもよい。

瞳孔拡張は、歯科用ライト16内に取り付けられた可視光カメラの形のセンサ104によって測定されてもよい。例えば、このようなカメラは歯科処置中に患者の眼を監視するように位置決めされる可能性があり、カメラ上または接続されたコントローラ(例えば、図5参照)内で実行するソフトウェアは、瞳孔のサイズ変化を検出するように逐次画像を分析することができる。歯科処置前またはその間の患者の瞳孔の拡張は、高められた不安レベルを示してもよい。

呼吸数は、歯科用ライト16内に取り付けられたレーダまたはライダセンサの形のセンサ104によって測定されてもよい。例えば、光ヘッド18は、レーダまたはライダが患者の呼吸数を代表する患者の胸部の動作を検出することを可能にするように位置決めされてもよい。レーダセンサ104が光ヘッド18のハウジング40内に配置されている一例が、図3に示されている。レーダセンサ104は、ハウジング40を閉じる光出力プレート42の後ろで視界から少なくとも部分的に遮られる。レーダセンサ104は、ハウジング40および/または光出口プレート42に固定することができ、データキャプチャおよび分析用のさらなる回路を含んでもよい回路基板44に取り付けられてもよい。例えば、図3に示す実施形態では、レーダセンサ104は、ノルウェー、オスロのNovelda ASから市販されているX4M200呼吸データセンサの一部である。この例では、レーダセンサ104は、(例えば、電気コンセントなどを介して)歯科治療室10から電力をそれ自体が受ける、歯科用ライト16の電源(図示せず)によって電力供給されてもよい。レーダセンサ104によって取得されてもよいデータの例は、図4Aおよび4Bに示されている。図4Aは、時間の経過と共に毎分の呼吸のプロットを示し、図4Bは患者の胸部の上下を介して検出される呼吸パターンを示している。レーダセンサ104からのデータは、以下にさらに詳細に記載するように、評価および表示のために、センサ104自体から、または回路基板44から無線またはケーブル(図示せず)を介して通信されてもよい。加えてまたは別の方法では、呼吸数は歯科用チェア12のシート12aおよび/または背面/ヘッドレスト12b内の加速度計の形の1つまたは複数のセンサ101、102によって測定することができる。加速度計は、呼吸数を代表するチェア内の患者の繰返し動作を検出するために使用することができる。歯科処置前またはその間の患者の心拍数の増加は、高められた不安レベルを示してもよい。

震えは、歯科用ライト16内に取り付けられたレーダまたはライダセンサの形のセンサ104によって、または上に記載した呼吸数と同様の歯科用チェア12のシート12aおよび/または背面/ヘッドレスト12b内の加速度計の形で1つまたは複数のセンサ101、102によって測定されてもよい。歯科処置の前またはその間の高められた不安レベルを示す可能性がある過剰な移動は、センサ101、102、104によって注目される。

鎮静レベルは、鎮静(または逆に、興奮)の特徴を反映させる傾向がある患者の様々な挙動を観察するセンサの1つまたは複数によって測定されてもよい。例えば、様々な挙動はRiker Sedation-Agitation Scale、Richmond Agitation-Sedation Scaleなどの認可された鎮静スケールとの比較のために監視されてもよい。このような挙動として、例えば、(レーダ/ライダセンサ、カメラなどの歯科用ライト16内のセンサ104によって、またはシート12aおよび/もしくは背面/ヘッドレスト12b内の加速度計の形のセンサ101、102によって検出される)移動、(アームレスト12c内の心拍センサ100で上に記載したように検出される)心拍数、(歯科用ライト16内のレーダ/ライダセンサ104で、またはシート12aおよび/または背面/ヘッドレスト12b内の加速度計で上に記載したように検出される)呼吸数、(アームレスト12c内のセンサ100で上に記載したように検出される)酸素レベルなどを挙げることができる。様々な検出された挙動は、鎮静レベルを確定および報告するために、コントローラ50(図5)によって分析および組み合わせることができる。

重量または体格指数は、歯科用チェア12のベース14内に配置される圧力センサ、ひずみゲージ負荷セル、力トランスデューサ、または他の計量秤の形のセンサ103によって測定されてもよい。このようなセンサ103はまた、シート12aまたは背面/ヘッドレスト12b内を含むチェア12内に直接配置することができる。

AICレベルは、歯科器具22としてまたはこれで含まれるランセットの形のセンサ105によって測定されてもよい。歯科処置、例えば、プロービング中、歯科医は、AICレベルテストのために患者から血液試料を得るために、ランセット105を使用してもよい。

無歯顎は、カメラ、またはこれに限らないが紫外線、赤外線、可視光、その組合せなどを含む光の特定の波長に敏感である他の光検出器の形の、歯科用ライト16内に取り付けられたセンサ104によって測定されてもよい。センサ104は、患者内の1つまたは複数の歯の有無を検出するために使用され、可視光カメラと同じく単純である可能性がある。別の例示的実施形態では、センサ104は、歯科用ライト16内に取り付けることもできる、または手持ち式デバイスなどである可能性がある光源(図示せず)によって励起に続く患者の口内の組織の生体発光を検出するために設けられてもよい。さらに別の例示的実施形態では、センサ104は光熱放射測定システムの一部として使用される赤外線カメラの形であってもよく、患者の口内の組織は歯科用ライト16内などでレーザまたは他の光源(図示せず)によって刺激されてもよく、得られた熱変換はセンサ104によって検出される。

身体組成計量情報(例えば、体格指数(BMI)、体脂肪割合、水組成、骨格筋量割合)は、上に記載した重量を、歯科用チェア12内の抵抗またはインピーダンスまたは他の電気センサの形の1つまたは複数のセンサ100、101、102などの他のセンサからのデータと組み合わせて使用して測定されてもよい。例えば、生体電気インピーダンス分析(BIA)を使用して、弱い電流を身体に通過させ、身体のインピーダンスを算出するために電圧を測定することにより、身体組成を推定することができる。電気プレートなどの患者へ電流を調達するための適当なタッチポイント(図示せず)は、アームレスト12c内などの歯科用チェア12上に設けられてもよい。

次に図5を参照すると、歯科治療室10内に配備される1つまたは複数のセンサ100～105は、センサ100～105から受信したデータを収集および分析するように構成されたコントローラ50と通信してもよい。このような通信は、有線接続上で起こってもよい。基本的信号アウトピンを有する単純なセンサは、専用入力を介してコントローラ50と直接接続してもよい。その独自の専用処理回路基板(例えば、図3の回路基板44)と一体化された、またはこれに結合されたより洗練されたセンサは、従来の有線プロトコルを使用して、例えば、USB、FireWireなどによってコントローラにデータを送信してもよい。別の代替形態では、通信はローカルエリアネットワーク(LAN)など上で、またはインターネットを介して起こってもよい。同様に、通信は、直接データ交換(例えば、ブルートゥース（登録商標）などを介した)を通して無線である、または無線ネットワークもしくはインターネット(例えば、Wi-Fi、携帯ネットワークなどを介した)上などであってもよい。コントローラ50は、歯科治療室10内に(例えば、コントローラ50はチェア12のベース14内に格納されてもよい)、またはユティリティルーム内などの近くに配置されてもよいが、遠隔に配置されてもよい。

コントローラ50はまた、専用電力ケーブルなどによって、または通信ライン(例えば、USBなど)を通して、1つまたは複数のセンサ100～105に電力を提供してもよい。別の方法では、センサ100～105は、コントローラ50とは別のその独自の専用電源を有してもよい。さらに別の実施形態では、センサ100～105は、関連付けられた歯科治療室10の構成部品から電力を導き出してもよい。例えば、図2のアームレスト12c内の光センサ100は、歯科用チェア12の電源に結合してもよい。同様に、歯科用ライト16内のセンサ104は、関連付けられたランプ電源などから電力を得てもよい。

可能な場合、歯科治療室10構成部品は、センサ100～105からのあらゆる通信および/または電力ケーブルの閉鎖通路が騒音および潜在的なつまずく危険を減らすことを可能にするための選択肢を含むまたはそのように設計されていることが好ましい。例えば、図2の光センサ100からのケーブル38は、カバー32の下で、最終的には、ケーブル38が歯科用チェア12のシート12a内、最終的にはベース14内に通過することを可能にするコア30内の開口(図示せず)を通して進んでもよい。ケーブル38は、コントローラ50または他のレセプタクルへの接続のためにベース14から出現することができる。同様に、図3の光ヘッド18内でレーダセンサ104の回路基板44に接続されたUSBケーブル(図示せず)は、ワイヤがぶらぶらするのを防ぐために、ハウジング40からスタンド19(図1)または光ヘッド18の他の支持体内に延びてもよい。

メモリ52は、あらゆるセンサ100～105から受信したデータを記憶し、潜在的には、コントローラ50によって受信したデータに関して行われる分析による結果、コントローラ50動作用の指示、患者データ、歯科医からのメモなどの他の情報を記憶するために、コントローラ50に接続されるまたは一体化されてもよい。メモリ52は、例えば、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク、半導体ドライブなど、またはその組合せであってもよい。いくつかの実施形態では、メモリ52の少なくとも一部は、1つまたは複数のリモートサーバなどのコントローラ50から離れて配置されてもよい。

コントローラ50はさらに、センサデータ、および/またはコントローラ50によってセンサデータに関して行われた分析の結果を表示するように構成されたディスプレイ54に接続されてもよい。接続は、有線または無線通信を介して行われてもよい、またはネットワーク上またはインターネットを介して起こってもよい。別の方法では、ディスプレイ54は、共通のハウジング(図示せず)内でコントローラ50と一体化されてもよい。歯科医が不安緩和手段が患者に適当であるかどうかをリアルタイムで評価することができるように、ディスプレイ54は歯科処置中に歯科医によって容易に見られるような位置にあることが好ましい。同時に、さらなる不安を防ぐように、患者によって見ることができないところにディスプレイ54を配置することが好ましい。例えば、専用ディスプレイ54は、歯科治療室10内(例えば、壁面に)取り付けられてもよい、または歯科用チェア12、歯科用ライト16、器具トレー20などの歯科治療室10構成部品の1つ内に組み込まれていてもよい。ディスプレイ54は、別の方法では携帯可能である。他の実施形態では、ディスプレイ54は、専用である必要はなく、デスクトップモニタ、タブレット、携帯電話、ラップトップなどの別の汎用コンピューティングデバイスまたはモバイルデバイスによって提供されてもよい。このような例では、コンピュータまたはモバイルデバイスは、関連データの受信および表示のためにコントローラ50との通信を可能にするアプリを有してもよい。別の方法では、コンピュータまたはモバイルデバイスはコントローラ50を含んでもよく、センサデータを受信および分析するためのソフトウェアを含んでいる。

コントローラ50はまた、通信モジュール56を含むまたはこれと接続されていてもよい。通信モジュール56は、センサ100～105との上記通信を容易にするように働いてもよいが、かかりつけ医または他の医療提供者、薬局などに関して外部に受信センサデータ、分析、患者データ、歯科医メモなどを通信するために利用されてもよい。通信モジュールは、プライベートネットワークまたはインターネットへの有線または無線接続であってもよく、したがって、イーサネットポート、Wi-Fiネットワークカード、携帯ネットワークカードなどである可能性がある。コントローラ50は、動作のために必要に応じて、または受信/送信のために歯科医に選択肢を提供するために、多数の通信モジュール56を含むことができる。

上に記載するように、コントローラ50は、図4Aおよび図4Bに示す患者の毎分呼吸数および呼吸パターンなどの直接センサデータを歯科医に提示するためにディスプレイ54を使用してもよい。多数の患者特徴が単一のセンサ、または多数のセンサのいずれかから利用可能である場合、ディスプレイ54はデータの全てを同時に提示するように構成されていてもよい。別の方法では、ディスプレイ54は、所定の速度で自動的にそれぞれを通して循環してもよい、または歯科医は所望の通り表示用データを切り替えることが可能であってもよい。

コントローラ50はさらに、例えば、歯科医により理解可能な出力を提示する、単一の計量情報内にデータを編集する、治療推奨などまたはその組合せを行うために、1つまたは複数のセンサ100～105からデータを分析してもよい。例えば、コントローラ50は、対応する基準値データとの比較によって受信したセンサデータを分析してもよい。例えば、図2での光センサ100からの受信した心拍数は、受信した心拍数が基準値より高いかどうかを判断するために、基準値心拍数と比較することができる。基準値データは、患者に対する適当なレベルに関する調査からメモリ52内で予め決定され記憶され得、例えば、年齢、体重、身長、性別など、またはその組合せによって変化する可能性がある。一例では、調査は、特定の特徴の患者に対して、平均安静時心拍数は約80拍毎分であるべきであることを示すことがある。したがって、コントローラ50は、患者の検出された心拍数がこの予め確立された閾値を超えるかどうかおよびどれくらい超えるかを判断してもよい。歯科医は、キーボード、マウス、タッチスクリーンなど、またはその組合せなどのインターフェース(図示せず)を介した比較のために適当なパラメータを選択することが可能であってもよい。

別の方法では、基準値は歯科処置の前に患者のセンサデータを捕捉および記憶することにより、または前のセッションから確立されてもよい。例えば、処置が開始する前に(おそらく、患者があらゆる不安を経験する前に)、図2の光センサ100は、患者が84拍毎分の心拍数であることを検出してもよい。これは、メモリ52内に記憶され、歯科処置が進行中であるときに、比較のためにコントローラ50によって使用されてもよい。このように、基準値は、一般的クラスの患者に基づいてではなく、患者に対してより個別化されている。

基準値または他の閾値はまた、徐々に増加してもよい。例えば、安静時心拍数は84拍毎分として確立されてもよく、軽度の不安は105拍毎分の上昇心拍数によって特徴付けられてもよく、極度の不安は120拍毎分に設定される。したがって、コントローラ50は、多数の閾値評価ポイントで様々なレベルの不安を確立することが可能であってもよい。

コントローラ50はまた、受信したセンサデータを、例えば理解するのが容易な計量情報を歯科医に提供する不安スコアまたは結果に変換してもよい。様々な心拍数レベルの上記例を考慮して、コントローラ50は、ディスプレイ54に、受信した心拍数データとの比較に基づいて、歯科医に異なるアラートを出力させてもよい。例えば、患者の心拍数が84から105拍毎分の間である場合、ディスプレイ54は緑色を出力してもよく、105から120拍毎分の間である場合、ディスプレイは黄色を出力してもよく、120拍毎分より上である場合、ディスプレイは赤色を出力してもよい。コントローラ50はまた、または別の方法では、数値スケール、言葉の表示、画像など、またはその組合せを使用して、様々な検出したレベルの患者の不安を通信してもよい。ディスプレイ54に加えてまたは別の方法では、コントローラ50は、スピーカなどの可聴または触覚アラートデバイス(図示せず)を有する、またはこれに接続されていてもよい。

患者の不安レベルをより正確に反映するために、多数の異なるタイプのセンサ100～105からのデータを使用することが有用である可能性がある。例えば、心拍数、呼吸数、および呼吸レベルの組合せは、患者の不安を分析するために、アームレスト12c、背面/ヘッドレスト12b、および歯科用ライト16内のセンサ100、102、104によってそれぞれ測定されてもよい。コントローラ50は、ディスプレイ54を介した出力に対する適当なアラートを判断するために、3つのセンサ100、102、104から(基準値に対して個別に、および/または組み合わせられた基準値に対して共に、のいずれかで)収集したデータを分析するように構成されてもよい。分析は、センサ精度、基準値からの変化、不安の代表性など、またはその組合せなどの様々な要因に基づいて、様々なセンサ読取の相対的重みを含んでもよい。例えば、心拍数データは、アームレスト12c内の光センサ100が呼吸センサ104またはインピーダンスセンサ102より正確な読取を提供すると考えられる場合、および/または心拍数データが呼吸数または発汗より不安を代表すると考えられる場合、上記例においてより重く重みづけられてもよい。同様に、インピーダンスセンサ102データは、読取が他のセンサ100、104からのデータより少なく基準値から逸脱する場合に、あまり重くなく重みづけられてもよい。

患者の現在の不安レベルを示す出力データに加えて、または別の方法では、コントローラ50は、患者の不安を緩和するために歯科医に適当な推奨を行うようにプログラミングされていてもよい。推奨は、予め記憶されたプロトコルテーブルまたはメモリ52内に保存された他の指示を参照して、不安レベルのコントローラ50による個別のセンサデータおよび/またはあらゆる分析に基づいていてもよい。例えば、アクションの推奨される過程は、歯科用チェア12の温度を変更することと、室温を変更することと、歯科用チェア12の高さを変更することと、処置を中断することと、患者に話しかけることと、患者に深い呼吸をとるように促すことと、室内の音楽または他の可聴または視覚刺激を変更することと、可視化などのリラクゼーション技術に関わることと、亜酸化窒素などの麻酔薬の流れを調節することと、その組合せなどとを含むことができる。コントローラ50が歯科治療室10のあらゆる設備に接続されていてもよい範囲で、いくつかの緩和手段が自動的に適用されてもよい。例えば、コントローラ50は、患者に対する亜酸化窒素の流量を調節する能力を有してもよい。

いくつかの実施形態では、歯科治療室10は、患者を落ち着かせるのを助けるために、コントローラ50の不安発見に反応してもよい。例えば、歯科用チェア12は、コントローラ50によるアラートに応じて、歯科用チェア12全体を通して分配される加熱または冷却要素(図示せず)による温度変化を通して緩和、1つもしくは複数のモータ(図示せず)または歯科用チェア12および/もしくはベース14内の同様のデバイスによる穏やかな移動、歯科用チェア12内のスピーカ(図示せず)を介して聴覚キューなど、またはその組合せを提供してもよい。同様に、コントローラ50は、患者の不安を和らげるために変化させることができる歯科治療室10内の室内照明、オーディオ、温度制御、または他の同様のシステム(図示せず)と通信していてもよい。コントローラ50は、利用される手段は患者の不安を減少させ、必要に応じて追加の手段を推奨またはトリガするように働いていることを判断するために、センサフィードバックを監視し続けてもよい。

図5に示すシステムは単一の集中型コントローラ50を有するように示され、コントローラ50の機能性は、発明の精神をさらに保持しながら、多数のデバイスの間で広がってもよい。例えば、各個別のセンサ100～105は、集中位置に結果を報告する前に、必要な分析のいくつかまたは全てを行うその独自の専用コントローラを有してもよい。いくつかの実施形態では、センサは、ディスプレイ54などに直接データまたは分析を提供してもよい。いくつかの実施形態では、中心コントローラ50は、システム内の全ての他のセンサが報告を行う個別のセンサに関連付けられるまたは接続されてもよい。データ収集、分析および報告のためのアーキテクチャは、歯科医の必要に応じて変更することができ、本明細書に図示および記載された例示的実施形態に限るものではない。

図6Aは、本明細書に記載されたシステムで使用するためのチェア212の一例である。図6Aのチェア212は、シート212aおよび背面212bを含む。第1のセンサ201は、シート212a内に配置されるように示され、第2のセンサ202は背面212b内に配置されている。この例では、第1および第2のセンサ201、202は両方とも、スイスのシャフハウゼンのTE CONNECTIVITY LTD.から市販されている「Sleep Monitor Strip」、Part No. 10184000-01などの動的歪みにおいて電荷または電圧出力を生成する圧電フィルムストリップである。しかし、第1および第2のセンサ201、202は互いに異なってもよく、必要に応じて、本明細書に記載された他のタイプのセンサの1つであってもよい。例えば、センサの1つは、体重または体格を測定するように構成されたひずみゲージ負荷セルまたは力トランスデューサであってもよい。第1および第2のセンサ201、202はそれぞれ、チェア212に着座した個人と直接接触することなく、異なるそれぞれの身体的特徴に関連するデータを連続して得るように構成されている。第1および第2のセンサ201、202が示されているが、より多くのまたは少ないセンサを必要に応じて配備してもよい。

例えば、図6Aでは、第1のセンサ201は着座した個人の心拍数に関連するデータを得るように構成され、第2のセンサ202は個人の呼吸数に関連するデータを得るように構成されている。第1および/または第2のセンサ201、202の2つ以上を使用することにより、追加のデータ収集および身体的特徴測定の精度に対する改善が可能である。図6Aに示す特定の例では、心拍数に関連するデータを検出するためのシート212a内に配置された2つの第1のセンサ201、および呼吸数に関連するデータを検出するための背面212bに配置された4つの第2のセンサ202がある。しかし、各センサ201、202のより多くまたは少なくを、所望の通り使用することができる。さらに、多数の第1のセンサ201が使用される場合、例えば、第1のセンサ201はシート212aなどのチェア212の単一の部分に制約される必要は全くない。第1のセンサ201は、所望の通り、シート212aと背面212bの間で分配することができる。これは、第2のセンサ202、および同じセンサの多数が配備されるあらゆる他の構成に当てはまる。

図6Bは、必要なデータを個人に直接接触することなく、チェア212に着座した個人から得ることができるような方法で、シート212a内に配置されている第1のセンサ201の一例を示している。この例では、シート212aは、カバー213によって少なくとも部分的に囲まれたパッド211によって形成されている。上に記載したような圧電ストリップの形の、または別のセンサタイプとしての第1のセンサ201は、パッド211とカバー213との間に配置されている。カバー213は、ピローケースと同様にパッド211を取り外し可能に受け、クロージャ部材(図示せず)を含んでもよい。カバー213はまた、縫い目、ファスナ、摩擦嵌め、射出成形などによって、より永久的にパッド211に取り付けられてもよい。チェア212の背面212bまたは他の部分に配置されたセンサは、同様の方法で構成されていてもよい。図6Aおよび6Bに示すものなどの実施形態の目的の1つは、データを取得するために、消極的方法で、すなわち、個人が積極的な行動をとる必要なく(または、好ましくはさらに気が付くことなく)、個人の身体的特徴のデータを取得することである。

図7は、例示的表示出力のスクリーンショットである。図6Aからのチェア212を参照して、第1のセンサ201は、コントローラ50(図5)に身体的特徴(例えば、心拍数)に関連するデータをリアルタイムで取得および提供する。コントローラ50は、身体的特徴の変化の視覚的表示などの受信したデータから計量情報を編集し、その後、その計量情報をディスプレイにリアルタイムで出力してもよい。図7では、コントローラ50は、時間の経過と共に、心拍数のプロット360を編集し、ディスプレイに出力した。この傾向線は、口腔に注目した臨床医が、例えば、記録された心拍グラフ361内の変化を観察または検出すること、または現在の心拍数値362を連続して監視することより、迅速に読取および評価を行うことがより容易である。しかし、コントローラ50は、このようなデータの1つまたは全てをディスプレイに出力してもよい。図6Aなどのように複数の第1のセンサ201が利用される場合、コントローラ50は、第1のセンサ201の全てから受信したデータの組合せに計量情報を基づかせてもよい。一例では、コントローラ50は、各第1のセンサ201から心拍数を判断し、計量情報を得るために心拍数を平均化してもよい。別の例では、コントローラ50は、各第1のセンサ201からデータを評価し、最も適切であるデータ(例えば、最小量の雑音など)を選択してもよい。

第2のセンサ202は同様に、コントローラ50に別の身体的特徴(例えば、呼吸数)に関連するデータをリアルタイムで取得および提供する。コントローラ50は再び、リアルタイムでのディスプレイへの出力のために第1のセンサ201のものと同様の受信したデータをからの計量情報を編集してもよい。例えば、図7では、コントローラ50は、時間の経過と共に呼吸数を示す別のプロット370を編集し、ディスプレイに出力した。加えて、または別の方法では、コントローラ50は、記憶された呼吸グラフ371または現在の呼吸数値372をディスプレイに出力してもよい。コントローラ50は、所望の通り、センサから計量情報または他のデータの多くを提供してもよい。臨床医はまた、ディスプレイ上にどのデータが提示されるか選ぶ選択肢を有してもよい。

いくつかの実施形態では、コントローラ50はまた、計量情報の1つまたは複数の予測された精度レベルを示す値をディスプレイに出力してもよい。例えば、図7は、心拍数「信用」レベル363および呼吸数「信用」レベル373を示し、それぞれ「低い」と「高い」の間のスケール上に位置決めされたダイヤルとして提供されている。英数字値またはフレーズ、色などの他のディスプレイインターフェースを使用してもよい。予測された精度レベルのコントローラ50は、例えば、雑音レベルなどの主な原因である、センサ201、202から受信した信号の質の指標である可能性がある。予測された精度レベル値を判断するための1つの方法は、身体的特徴に関連するデータからの標準偏差を算出することである。例えば、コントローラ50は、標準偏差を決定するために、所定数の前の読取(例えば、50、100など)を使用してもよい。標準偏差がより大きくなると、予測された精度レベルは低下し、逆も同様である。

上に記載した例はシート内に配置されたセンサを必要とし、所望の通り、身体的特徴に関連するデータを提供するために、1つまたは複数のセンサを歯科治療室のベース、歯科用ライト、および/または他の領域に配置してもよい。

当業者は、あらゆる上記動作間の境界が単に例であることが分かるだろう。多数の動作を単一の動作に組み合わせてもよく、単一の動作を追加の動作に分配してもよく、動作を時間が少なくとも部分的に重複して実行してもよい。さらに、代替実施形態は特定の動作の多数の例を含んでもよく、動作の順序は様々な他の実施形態で変更してもよい。

特定および個別の実施形態が図面に示されているが、本発明の精神および範囲を保ちながら、異なる実施形態からの様々な個別の要素または要素の組合せを互いに組み合わせてもよい。したがって、一実施形態に関してのみ本明細書に記載された個別の特性は、本明細書に記載された他の実施形態と互換性がないと解釈されるべきではない、あるいはさもなければ本発明に含まれると解釈されるべきである。

その幅広い発明概念から逸脱することなく、上に記載した実施形態に変更を加えることができることは、当業者には理解されるだろう。したがって、本発明は開示した特定の実施形態に限るものではなく、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本発明の精神および範囲内に変更形態を含むことを意図していることを理解されたい。

10 歯科治療室
12 患者チェア
12a シート
12b 背面/ヘッドレスト
12c アームレスト
14 ベース
16 歯科用ライト
18 光ヘッド
19 スタンド
20 器具トレー
22 器具
30 コア
32 カバー、エラストマーカバー
34 開口
36 隆起部
38 ケーブル
40 ハウジング
42 光出力プレート
44 回路基板
50 コントローラ、集中型コントローラ、中心コントローラ
52 メモリ
54 ディスプレイ
56 通信モジュール
100 センサ、心拍センサ、光センサ
101 センサ
102 センサ、インピーダンスセンサ
103 センサ
104 センサ
105 センサ、ランセット
201 第1のセンサ
202 第2のセンサ
211 パッド
212 チェア
212a シート
212b 背面
213 カバー
360 プロット
361 心拍グラフ
362 心拍数値
370 プロット
371 記録された呼吸グラフ
372 現在の呼吸数値

Claims (23)

1. 少なくともシートおよび背面を有するチェアと、
   前記チェアを支持するベースと、
   前記チェアの前記シートまたは前記背面の少なくとも1つに配置された第1のセンサであって、個人と直接接触することなく、前記チェアに着座した前記個人から第1の身体的特徴に関連するデータを連続して得るように構成され、前記第1の身体的特徴は、呼吸数または心拍数の1つである、第1のセンサと、
   ディスプレイと、
   前記第1のセンサおよび前記ディスプレイに動作可能に接続されたコントローラであって、
   前記第1のセンサから前記第1の身体的特徴に関連する前記データをリアルタイムで受信し、
   前記第1の身体的特徴に関連する前記受信したデータから、前記第1の身体的特徴内の変化を視覚的に示すように構成された第1の計量情報を編集し、
   前記ディスプレイに前記第1の計量情報をリアルタイムで出力する
   ように構成されている、コントローラと、
   を備える、個人の不安を監視するためのシステム。
2. 前記チェアの前記シートまたは前記背面の少なくとも1つに配置された第2のセンサであって、前記個人と直接接触することなく、前記チェアに着座した前記個人から第2の身体的特徴に関連するデータを連続して得るように構成され、前記第2の身体的特徴は呼吸数または心拍数の1つであり、前記第2の身体的特徴は前記第1の身体的特徴と異なる、第2のセンサをさらに備えており、
   前記コントローラは、前記第2のセンサに動作可能に接続され、さらに、前記第2のセンサから前記第2の身体的特徴に関連する前記データをリアルタイムで受信するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
3. 前記コントローラはさらに、前記第2の身体的特徴に関連する前記受信したデータから、前記第2の身体的特徴の変化を視覚的に示すように構成された第2の計量情報を編集し、前記第2の計量情報を前記ディスプレイにリアルタイムで出力するように構成されている、請求項2に記載のシステム。
4. 前記第1のセンサは前記チェアの前記シートに配置され、前記第1の身体的特徴は心拍数であり、前記第2のセンサは前記第2のチェアの前記背面に配置され、前記第2の身体的特徴は呼吸数である、請求項2に記載のシステム。
5. 前記チェアの前記背面または前記ベースの少なくとも1つに配置された第2のセンサであって、前記個人に直接接触することなく、前記チェアに着座した前記個人から体重または体格の1つである第2の身体的特徴に関連するデータを連続して得るように構成されている第2のセンサをさらに備え、
   前記コントローラは、前記第2のセンサに動作可能に接続され、さらに、前記第2のセンサからの前記第2の身体的特徴に関連する前記データをリアルタイムで受信し、前記第2の身体的特徴の現在値をリアルタイムで前記ディスプレイに出力するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
6. 前記第2のセンサは、ひずみゲージ負荷セルまたは力トランスデューサの少なくとも1つである、請求項5に記載のシステム。
7. 前記第1のセンサは圧電フィルムストリップである、請求項1に記載のシステム。
8. 前記第1のセンサが配置される前記チェアの前記シートまたは前記背面は、カバーによって少なくとも部分的に囲まれたパッドによって形成され、前記第1のセンサは、前記パッドと前記カバーとの間に配置されている、請求項1に記載のシステム。
9. 複数の前記第1のセンサを備えたシステムであって、前記コントローラは、前記複数の第1のセンサのそれぞれから前記第1の身体的特徴に関連する前記受信したデータの組合せに基づいて前記第1の計量情報を編集するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
10. 前記第1の計量情報は、時間に対する前記第1の身体的特徴のプロットである、請求項1に記載のシステム。
11. 前記第1の身体的特徴は心拍数であり、前記コントローラはさらに、前記ディスプレイに前記心拍数の現在の値を前記第1の計量情報に加えて出力するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
12. 前記第1の身体的特徴は呼吸数であり、前記コントローラはさらに、前記ディスプレイに前記呼吸数の現在の値を前記第1の計量情報に加えて出力するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
13. 前記コントローラはさらに、前記第1の身体的特徴に関連する前記データから、標準偏差を算出し、前記算出した標準偏差に基づいて予測された精度レベルの前記第1の計量情報を示す値をリアルタイムで前記ディスプレイに出力するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
14. 前記コントローラは前記ベース内に配置されている、請求項1に記載のシステム。
15. 前記チェアは、前記チェアの前記シートおよび前記背面が互いに対してゼロではない角度を形成する少なくとも1つの構成を有する、請求項1に記載のシステム。
16. 少なくともシートおよび背面を有するチェアに着座した個人の不安を監視するための方法であって、
    前記チェアの前記シートまたは前記背面の少なくとも1つに配置された第1のセンサによって、前記個人と直接接触することなく、前記チェアに着座した前記個人から第1の身体的特徴に関連するデータを連続して得るステップであって、前記第1の身体的特徴は呼吸数または心拍数の1つである、ステップと、
    前記第1のセンサから前記第1の身体的特徴に関連する前記データを前記第1のセンサに動作可能に接続されたコントローラによってリアルタイムで受信するステップと、
    前記第1の身体的特徴に関連する前記受信したデータから第1の計量情報を前記コントローラによって編集するステップであって、前記第1の計量情報は、前記第1の身体的特徴内の変化を視覚的に示すように構成されている、ステップと、
    リアルタイムでディスプレイに前記第1の計量情報を前記コントローラによって出力するステップと、
    を含む、方法。
17. 前記チェアの前記シートまたは前記背面の少なくとも1つに配置された第2のセンサによって、前記個人に直接接触することなく、前記チェアに着座した前記個人から第2の身体的特徴に関連するデータを連続して得るステップであって、前記第2の身体的特徴は呼吸数または心拍数の1つであり、前記第2の身体的特徴は前記第1の身体的特徴とは異なる、ステップと、
    前記第2のセンサから前記第2の身体的特徴に関連する前記データを、前記第2のセンサに動作可能に接続された前記コントローラによってリアルタイムで受信するステップと、
    をさらに含む、請求項16に記載の方法。
18. 前記第2の身体的特徴に関連する前記受信したデータから第2の計量情報を前記コントローラによって編集するステップであって、前記第2の計量情報は、前記第2の身体的特徴の変化を視覚的に示すように構成されている、ステップと、
    リアルタイムで前記ディスプレイに前記第2の計量情報を前記コントローラによって出力するステップと、
    をさらに含む、請求項17に記載の方法。
19. 前記第1のセンサは前記チェアの前記シートに配置され、前記第1の身体的特徴は心拍数であり、前記第2のセンサは前記チェアの前記背面に配置され、前記第2の身体的特徴は呼吸数である、請求項17に記載の方法。
20. 前記第1の計量情報は、時間に対する前記第1の身体的特徴のプロットである、請求項16に記載の方法。
21. 少なくともシートおよび背面を有する歯科用チェアと、
    前記チェアを支持するベースと、
    前記歯科用チェアに着座した患者の口腔に向けて発光するように構成された光ヘッドを備えた歯科用ライトと、
    前記歯科用チェアの前記シートまたは前記背面に配置されたまたは前記歯科用ライトの前記光ヘッドに配置された第1のセンサであって、前記患者に直接接触することなく、前記歯科用チェアに着座した前記患者から第1の身体的特徴に関連するデータを連続して得るように構成され、前記第1の身体的特徴は呼吸数または心拍数の1つである第1のセンサと、
    ディスプレイと、
    前記第1のセンサおよび前記ディスプレイに動作可能に接続されたコントローラであって、
    前記第1のセンサから前記第1の身体的特徴に関連する前記データをリアルタイムで受信し、
    前記第1の身体的特徴に関連する前記受信したデータから前記第1の身体的特徴内の変化を視覚的に示すように構成された第1の計量情報を編集し、
    前記ディスプレイに前記第1の計量情報をリアルタイムで出力するように構成されている、コントローラと、
    を備える、患者の不安を監視するために設けられた歯科治療室。
22. 前記第1の身体的特徴は呼吸数であり、前記第1のセンサは前記歯科用ライトの前記光ヘッドに配置され、前記第1のセンサはレーダまたはライダセンサである、請求項21に記載の歯科治療室。
23. 前記第1のセンサは圧電フィルムストリップであり、パッドと、前記第1のセンサが配置される前記歯科用チェアの前記背面または前記シートを形成するカバーとの間に配置されている、請求項21に記載の歯科治療室。

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