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JP2024104369A - 電力変換装置 - Google Patents

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JP2024104369A
JP2024104369A JP2023008526A JP2023008526A JP2024104369A JP 2024104369 A JP2024104369 A JP 2024104369A JP 2023008526 A JP2023008526 A JP 2023008526A JP 2023008526 A JP2023008526 A JP 2023008526A JP 2024104369 A JP2024104369 A JP 2024104369A
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嘉▲徳▼ 松井
Yoshinori Matsui
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Abstract

【課題】小型化及び低コスト化した電力変換装置を得ること。【解決手段】複数のパワー半導体素子と、少なくとも一つのパワー半導体素子である対象半導体素子に接続された巻線である対象巻線を有した磁気部品と、少なくとも一つのパワー半導体素子を駆動する駆動回路を有した基板と、を備え、基板は、貫通孔を有し、複数のパワー半導体素子及び磁気部品は、基板の一方側に配置され、対象半導体素子に接続された素子端子と、対象巻線の端部に設けた巻線端子とが接続されて接続部が形成され、接続部は、貫通孔に向かって延出し、貫通孔を貫通している。【選択図】図3

Description

本願は、電力変換装置に関するものである。
ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、及び燃料電池車といった電動化車両においては、車室空間の確保及び低価格要求のために、電動化車両に搭載される電力変換装置などの装置に対して、小型化、及び低コスト化が求められている。入力電力に基づいて出力電力を制御する電力変換装置においては、車載オプションの多様化に伴い大電流化の傾向にある。電力変換装置が有した基板に大電流を流すには、十分な厚み及び十分な幅の銅箔パターンが必要になる。このようなパターンを基板に設けた場合、電力変換装置が大型化し、コストの増加につながる懸念があるため、基板の銅箔パターンの代わりにバスバーを使用した構成が一般的である。
バスバーを使用した電力変換装置を小型化、低コスト化した構成が開示されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示された構成では、電源又は負荷などに接続されたバスバー構造体と、半導体スイッチング素子を有したモジュールの端子部とをTIG溶接により接続している。このようにバスバー構造体とモジュールの端子部との接続部を設けることで、接続部において、ねじ又は基板といった接続部材が不要になり、接続部材が削減できるため、電力変換装置を小型化、低コスト化することができる。
特許第5693642号公報
上記特許文献1においては、バスバー構造体とモジュールの端子部とをTIG溶接により接続しているため、電力変換装置を小型化、低コスト化することができる。しかしながら、上述した電力変換装置において、更なる小型化のために、半導体スイッチング素子及び磁性部品と、半導体スイッチング素子を駆動するための駆動回路が搭載された基板とが、基板の板面に垂直な方向に見て、重複するように配置すると共に、接続部が基板の方向に向くように実装する場合がある。基板には、駆動回路、及び半導体スイッチング素子と電源とを接続するパターン等が設けられているため、接続部の付近に基板を配置する必要がある。このように構成した場合、基板と接続部との干渉を防ぐには、双方の間に距離を確保する必要があるので、無駄なスペースが生じるため、電力変換装置が大型化するという課題があった。
また、このように構成した場合、半導体スイッチング素子と基板との間の距離が遠くなるので、半導体スイッチング素子に接続された駆動用端子と基板とを接続するための延長部材が必要になるため、電力変換装置のコストが増大するという課題があった。更に、半導体スイッチング素子の駆動用端子が延長部材により延長されることで、寄生インダクタンスの増加によりノイズが増加するため、追加のノイズ対策部品が必要になる。追加のノイズ対策部品を設けることで、電力変換装置が大型化すると共に、高コスト化するという課題があった。
そこで、本願は、小型化及び低コスト化した電力変換装置を得ることを目的としている。
本願に開示される電力変換装置は、複数のパワー半導体素子と、少なくとも一つのパワー半導体素子である対象半導体素子に接続された巻線である対象巻線を有した磁気部品と、少なくとも一つのパワー半導体素子を駆動する駆動回路を有した基板と、を備え、基板は、貫通孔を有し、複数のパワー半導体素子及び磁気部品は、基板の一方側に配置され、対象半導体素子に接続された素子端子と、対象巻線の端部に設けた巻線端子とが接続されて接続部が形成され、接続部は、貫通孔に向かって延出し、貫通孔を貫通しているものである。
本願に開示される電力変換装置によれば、複数のパワー半導体素子と、少なくとも一つのパワー半導体素子である対象半導体素子に接続された巻線である対象巻線を有した磁気部品と、少なくとも一つのパワー半導体素子を駆動する駆動回路を有した基板とを備え、基板は貫通孔を有し、複数のパワー半導体素子及び磁気部品は、基板の一方側に配置され、対象半導体素子に接続された素子端子と、対象巻線の端部に設けた巻線端子とが接続されて接続部が形成され、接続部は貫通孔に向かって延出し、貫通孔を貫通しているため、基板と接続部とが当接することなく、パワー半導体素子及び磁気部品と基板との間の距離を短くすることができるので、無駄なスペースが削減され、電力変換装置を小型化することができる。また、基板が有した駆動回路とパワー半導体素子との間の距離を短くすることができるので、駆動回路とパワー半導体素子とを接続する駆動用端子を延長させる延長部材は不要で、駆動用端子を短くすることができる。駆動用端子が短くなるため、追加のノイズ対策部品は不要なので、電力変換装置を小型化及び低コスト化することができる。
実施の形態1に係る電力変換装置の回路構成を示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の概略を示す平面図である。 図2のA-A断面位置で切断した電力変換装置の断面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置のモジュールの平面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置のモジュールの側面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の一次巻線及び二次巻線を模式的に示した図である。
以下、本願の実施の形態による電力変換装置を図に基づいて説明する。なお、各図において同一、又は相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る電力変換装置1000の回路構成を示す図、図2は電力変換装置1000の概略を示す平面図で、基板200を透過して示した図、図3は図2のA-A断面位置で切断した電力変換装置1000の断面図、図4は電力変換装置1000のモジュール22の平面図、図5は電力変換装置1000のモジュール22の側面図である。図4及び図5は樹脂部材19を取り除いて示した図で、樹脂部材19は外形のみを示している。図5は、図4を下側から見た側面図で、図4に示したボンディングワイヤを省略している。電力変換装置1000は、入力電流を直流から交流、交流から直流、又は入力電圧を異なる電圧に変換する装置である。本実施の形態では、電力変換装置1000は、直流電源の直流電圧を絶縁トランス2で絶縁された二次側直流電圧に変換して、バッテリ等の負荷に変換した直流電圧を出力する装置である。
<電力変換装置1000の回路構成>
電力変換装置1000の主回路構成の例を、図1により説明する。図1において、左側が入力側、右側が出力側である。電力変換装置1000は、入力側のP、Nの部分において直流電源に接続される。電力変換装置1000の出力側の出力端子23には低電圧バッテリなどの負荷が接続される。電力変換装置1000は、複数のパワー半導体素子と、少なくとも一つのパワー半導体素子である対象半導体素子に接続された巻線である対象巻線を有した磁気部品を備える。
複数のパワー半導体素子として、一次巻線に供給する電力を変換する電力変換回路を構成する複数のパワー半導体素子が設けられる。また、複数のパワー半導体素子として、二次巻線から出力された電力を整流する整流回路を構成する複数のパワー半導体素子が設けられる。本実施の形態では、複数のパワー半導体素子として、一次巻線2aに供給する電力を変換する電力変換回路1を構成する第1組のパワー半導体素子及び第2組のパワー半導体素子が設けられる。電力変換回路を構成するパワー半導体素子の構成はこれに限るものではない。電力変換回路1は、入力された直流電圧を交流電圧に変換する。第1組のパワー半導体素子は、半導体スイッチング素子1a、1bから構成され、第2組のパワー半導体素子は、半導体スイッチング素子1c、1dから構成される。本実施の形態では、複数のパワー半導体素子として、二次巻線2bから出力された電力を整流する整流回路3を構成する第1の整流用のパワー半導体素子及び第2の整流用のパワー半導体素子が設けられる。整流回路3は、絶縁トランス2の出力を整流する。第1の整流用のパワー半導体素子はダイオード3aであり、第2の整流用のパワー半導体素子はダイオード3bである。本実施の形態では、整流回路3を構成するパワー半導体素子をダイオード3a、3bとしたが、整流回路3を構成するパワー半導体素子はダイオードに限るものではなく、電力変換回路1と同様に、ゲート端子を有した半導体スイッチング素子としても構わない。
本実施の形態では、電力変換装置1000は、二つの磁気部品を備える。一つの磁気部品として、一次巻線2a及び二次巻線2bを有した絶縁トランス2が設けられる。絶縁トランス2は、電力変換回路1から出力された交流電圧を一次巻線2aから二次巻線2bに伝達し、電圧を変換して出力する。電力変換回路1は、一次巻線2aに接続される。絶縁トランス2は二次側がセンタータップ型であり、センタータップ端子はGNDに接続される。整流回路3のダイオード3a、3bのアノード端子は、二次巻線2bに接続され、整流回路3は二次巻線2bの出力を整流する。
もう一つの磁気部品として、整流回路3の出力を平滑化する巻線であるリアクトル巻線4aを有した平滑リアクトル4が設けられる。ダイオード3a、3bのカソード端子は、平滑リアクトル4の入力側に接続される。電力変換装置1000は、平滑リアクトル4の出力側に接続され、平滑リアクトル4の出力を平滑化する平滑コンデンサ24をさらに備える。平滑リアクトル4及び平滑コンデンサ24を介して、整流回路3から負荷へ直流電圧が出力される。本実施の形態では、電力変換装置1000は、二つの磁気部品を備えたがこれに限るものではなく、磁気部品は一つであっても構わない。
半導体スイッチング素子1a、1b、1c、1dは、例えば、ソース・ドレイン間にダイオードが内蔵されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。なお、半導体スイッチング素子1a、1b、1c、1dは、MOSFETに限るものではなく、ダイオードが逆並列接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の自己消弧型半導体スイッチング素子でも構わない。半導体スイッチング素子1a、1b、1c、1dは、ケイ素(Si)、炭化ケイ素(SiC)、もしくは窒化ガリウム(GaN)などの半導体材料からなる半導体基板に形成される。半導体スイッチング素子1a、1b、1c、1dには、炭化ケイ素(SiC)、もしくは窒化ガリウム(GaN)などからなる基板を用いたワイドバンドギャップ半導体を用いても構わない。
電力変換回路1の駆動に関わる構成について説明する。電力変換装置1000は、ゲートドライバ5、ゲート抵抗6、パルストランス7、ゲート抵抗8a、8b、8c、8d、及び制御部100を備える。制御部100により生成されたゲート信号は、ゲートドライバ5、ゲート抵抗6、パルストランス7、及びゲート抵抗8a、8b、8c、8dを介して、半導体スイッチング素子1a、1b、1c、1dのそれぞれのゲートに入力され、半導体スイッチング素子1a、1b、1c、1dのそれぞれを駆動する。
電力変換回路1の駆動の詳細を説明する。電力変換装置1000は、入出力電圧及び入出力電流を計測するためのセンサ(図示せず)を備える。センサの出力は、制御部100に入力される。制御部100は、電力変換装置1000の入出力電圧及び入出力電流などの計測値に基づいて、所望のトポロジーにより半導体スイッチング素子1a、1b、1c、1dを駆動する。制御部100から出力されたゲート信号は、ゲートドライバ5に伝達される。
ゲートドライバ5に伝達されたゲート信号は、パルストランス7を介して、電力変換回路1に出力される。半導体スイッチング素子1a、1dと、半導体スイッチング素子1b、1cの組合せで、ゲート信号により、電力変換回路1は片側アームずつ駆動される。パルストランス7を適用したことにより、高圧側と低圧側とを絶縁することができる。また、半導体スイッチング素子を駆動するための新たな電源回路を追加する必要がないため、電源回路を最小限に構成することができる。本実施の形態では、半導体スイッチング素子1aをオンしている際に半導体スイッチング素子1bをオフするように、出力側の極性のそれぞれを、逆に接続している。このように構成することで、アーム短絡を防止することができる。なお本実施の形態では、パルストランス7を用いて高圧側と低圧側とを絶縁しているがこれに限るものではなく、絶縁ドライバを用いて高圧側と低圧側とを絶縁しても構わない。
ゲート抵抗6及びゲート抵抗8a、8b、8c、8dは、パルストランス7の前後に設けられる。ゲート抵抗6及びゲート抵抗8a、8b、8c、8dにより半導体スイッチング素子1a、1b、1c、1dに印加される信号の波形を調整することで、電力変換回路1のスイッチング動作時の電圧、電流の立ち上がり及び立ち下がりを調整することができる。この調整により、スイッチング動作時のサージ電圧を抑制することができる。サージ電圧を抑制することにより、電力変換回路1のスイッチングに起因したノイズの発生を抑制することができる。図1では、ゲート抵抗6及びゲート抵抗8a、8b、8c、8dのそれぞれは一素子のみを記載しているが、ゲート抵抗6及びゲート抵抗8a、8b、8c、8dのそれぞれを並列、直列、あるいは複数の素子を組合せて構成しても構わない。
半導体スイッチング素子1a及び半導体スイッチング素子1dがONの時、Pから入力された電流は、半導体スイッチング素子1a、絶縁トランス2の一次巻線2a、半導体スイッチング素子1dを通りNに至る。同様に、半導体スイッチング素子1b及び半導体スイッチング素子1cがONの時、Pから入力された電流は、半導体スイッチング素子1c、絶縁トランス2の一次巻線2a、半導体スイッチング素子1bを通りNに至る。
一次巻線2aに入力された電圧は二次巻線2bに伝達され、絶縁トランス2の一次巻線2aと二次巻線2bの巻数比倍で変圧される。また、二次側の電流量は、(入力電圧×入力電流)/出力電圧により算出される。電流量が大きい場合は、主にバスバーを用いて部品間が接続される。絶縁トランス2を介して出力された電力は、ダイオード3a、3bにより整流された後、平滑リアクトル4により平滑化されて負荷に出力される。
<電力変換装置1000の構成>
電力変換装置1000の実装構成の例について説明する。電力変換装置1000は、図2及び図3に示すように、モジュール22、絶縁トランス2、平滑リアクトル4、基板200、及び冷却器300を備える。電力変換回路1及び整流回路3は、同一のパッケージにより封止されている。本実施の形態では、図4に示すように、電力変換回路1及び整流回路3は、樹脂部材19により封止されて、一体化され、モジュール22が形成されている。モジュール22の構成はこれに限るものではなく、電力変換回路1又は整流回路3のみが同一のパッケージにより封止されている構成、例えば、電力変換回路1のみが樹脂部材19により封止され、一体化されていても構わない。また、電力変換回路1及び整流回路3のそれぞれが同一のパッケージにより封止されている構成でも構わない。また、電力変換回路1及び整流回路3がケースに収められ、ケースに樹脂部材を充填した構成でも構わない。また、電力変換回路1及び整流回路3が一体化されておらず、モジュール22が形成されていない構成、例えば、電力変換回路1及び整流回路3のそれぞれが個別のディスクリート部品であっても構わない。
本実施の形態では、図2及び図3に示した基板200は多層基板である。基板200は、少なくとも一つのパワー半導体素子を駆動する駆動回路を有する。本実施の形態では、駆動回路が駆動するパワー半導体素子は、半導体スイッチング素子1a、1b、1c、1d(図2では図示せず)である。駆動回路は、基板200に設けた制御部品15により構成される。図2では制御部品15を一つのみ示しているが、複数の制御部品から駆動回路は構成される。基板200には、半導体スイッチング素子1a、1b、1c、1dのそれぞれに接続された駆動用端子である制御リード端子46が接続される。制御部品15は、制御リード端子46と接続される。電力変換回路を構成したパワー半導体素子に接続された電源端子が設けられる。本実施の形態では、モジュール22は、第1組のパワー半導体素子及び第2組のパワー半導体素子のそれぞれに接続された電源端子43を有する。基板200は、電源端子43が接続された電源端子接続部42aと、外部に設けた電源(図示せず)に接続された入力端子部42とを有する。電源端子接続部42aと入力端子部42との間は、基板200に設けた導電パターン44により接続される。導電パターン44は高電圧になる部分である。基板200は、導電パターン44と導電パターン44の周囲の絶縁部とから形成された第一領域45と、第一領域45と絶縁された領域である第二領域45aとを有する。第一領域45は、図2において破線で囲まれた領域である。本願の要部である、基板200が有した貫通孔については後述する。
冷却器300は、冷却面300aを有する。冷却器300は、熱伝導性に優れた金属材料である銅又はアルミニウムなどにより作製される。複数のパワー半導体素子を有したモジュール22と、磁気部品である絶縁トランス2及び平滑リアクトル4とは、冷却面300aに並べて設けられる。モジュール22、絶縁トランス2、及び平滑リアクトル4は、冷却器300と熱的に接続される。複数のパワー半導体素子を有したモジュール22と、磁気部品である絶縁トランス2及び平滑リアクトル4は、基板200の一方側に配置される。本実施の形態では、基板200の板面と、冷却面300aとは平行である。このように構成することで、電力変換装置1000を小型化することができる。基板200は、ねじ27により冷却器300に固定されている。このように構成することで、基板200を効率よく冷却することができる。また、基板200の耐振性を向上させることができる。
<モジュール22の構成>
モジュール22の実装構成の例について、図4及び図5を用いて説明する。図において、左側に電力変換回路1が設けられ、右側に整流回路3が設けられる。モジュール22は、6つのリードフレーム17、38a~38d、39を有する。リードフレームは、例えば、銅板である。半導体スイッチング素子1a、1b、1c、1dのそれぞれは、例えば、底面にドレインパッドを有し、上面にゲートパッド及びソースパッドを有した半導体チップである。ダイオード3a、3bは、例えば、底面にカソードパッドを有し、上面にアノードパッドを有した半導体チップである。
半導体スイッチング素子1aは、ゲートパッド33a及びソースパッド34aを上面に有し、底面のドレインパッドの側でリードフレーム38aに実装される。リードフレーム38aは、電源端子43を有する。半導体スイッチング素子1bは、ゲートパッド33b及びソースパッド34bを上面に有し、底面のドレインパッドの側でリードフレーム38bに実装される。リードフレーム38bは、リード端子13を有する。半導体スイッチング素子1cは、ゲートパッド33c及びソースパッド34cを上面に有し、底面のドレインパッドの側でリードフレーム38cに実装される。リードフレーム38cは、電源端子43を有する。半導体スイッチング素子1dは、ゲートパッド33d及びソースパッド34dを上面に有し、底面のドレインパッドの側でリードフレーム38dに実装される。リードフレーム38dは、リード端子14を有する。
ソースパッド34aとリードフレーム38bとは、ボンディングワイヤ30aにより接続される。ソースパッド34cとリードフレーム38dとは、ボンディングワイヤ30cにより接続される。ソースパッド34aとリードフレーム38bとの接続、及びソースパッド34cとリードフレーム38dとの接続はボンディングワイヤに限るものではなく、バスバーであっても構わない。リード端子13は、図2に示すように、絶縁トランス2の一次巻線2aの端部に設けた第1の巻線端子9に接続される。リード端子14は、絶縁トランス2の一次巻線2aの端部に設けた第2の巻線端子10に接続される。第1の巻線端子9は一次巻線2aのプラス側の端子であり、第2の巻線端子10は一次巻線2aのマイナス側の端子である。リード端子13と第1の巻線端子9との接続、及びリード端子14と第2の巻線端子10との接続は、例えば、溶接である。これらの接続は溶接に限るものではなく、接続した部分が後述する貫通孔を貫通する構成であれば、ねじ止めであっても構わない。
リードフレーム39は、図4に示すように、リードフレーム38a及びリードフレーム38bと、リードフレーム38c及びリードフレーム38dとの間に設けられる。リードフレーム39は、電源端子43を有する。ソースパッド34bとリードフレーム39とは、ボンディングワイヤ30bにより接続される。ソースパッド34dとリードフレーム39とは、ボンディングワイヤ30dにより接続される。ソースパッド34bとリードフレーム39との接続、及びソースパッド34dとリードフレーム39との接続はボンディングワイヤに限るものではなく、バスバーであっても構わない。
モジュール22は、制御リード端子36a、36b、36c、36d、及び制御リード端子37a、37b、37c、37dを有する。なお、図2ではこれらの制御リード端子のそれぞれを個別に示さずに、制御リード端子46としてまとめて示している。ゲートパッド33aと制御リード端子36aとは、ボンディングワイヤ29aにより接続される。ゲートパッド33bと制御リード端子36bとは、ボンディングワイヤ29bにより接続される。ゲートパッド33cと制御リード端子36cとは、ボンディングワイヤ29cにより接続される。ゲートパッド33dと制御リード端子36dとは、ボンディングワイヤ29dにより接続される。制御リード端子36a、36b、36c、36dは、制御部品15に接続される。
ソースパッド34aと制御リード端子37aとは、ボンディングワイヤ31aにより接続され、半導体スイッチング素子1aのゲート駆動用の基準電位がモニターされる。ソースパッド34bと制御リード端子37bとは、ボンディングワイヤ31bにより接続され、半導体スイッチング素子1bのゲート駆動用の基準電位がモニターされる。ソースパッド34cと制御リード端子37cとは、ボンディングワイヤ31cにより接続され、半導体スイッチング素子1cのゲート駆動用の基準電位がモニターされる。ソースパッド34dと制御リード端子37dとは、ボンディングワイヤ31dにより接続され、半導体スイッチング素子1dのゲート駆動用の基準電位がモニターされる。制御リード端子37a、37b、37c、37dは、制御部品15に接続される。本実施の形態では、ゲート駆動用の基準電位をソースパッドからモニターしたがこれに限るものではなく、半導体スイッチング素子にソースパッドとは別にゲート駆動用パッドを設け、ゲート駆動用パッドと制御リード端子とをボンディングワイヤにより接続しても構わない。
ダイオード3aは、アノードパッド35aを上面に有し、底面のカソードパッドの側でリードフレーム17に実装される。ダイオード3bは、アノードパッド35bを上面に有し、底面のカソードパッドの側でリードフレーム17に実装される。リードフレーム17は、カソード端子17aを有する。モジュール22は、アノード端子16、18を有する。アノードパッド35aとアノード端子16とは、ボンディングワイヤ32aにより接続される。アノードパッド35bとアノード端子18とは、ボンディングワイヤ32bにより接続される。
アノード端子16は、図2に示すように、絶縁トランス2の二次巻線2bの端部に設けた第1の巻線端子11に接続される。アノード端子18は、絶縁トランス2の二次巻線2bの端部に設けた第2の巻線端子12に接続される。第1の巻線端子11は二次巻線2bのプラス側の端子であり、第2の巻線端子12は二次巻線2bのマイナス側の端子である。カソード端子17aは、平滑リアクトル4のリアクトル巻線4aの第1の巻線端子20に接続される。アノード端子16と第1の巻線端子11との接続、アノード端子18と第2の巻線端子12との接続、及びカソード端子17aと第1の巻線端子20との接続は、例えば、溶接である。
各部を接続するボンディングワイヤの本数は、図4では1本、又は3本、又は5本である。ボンディングワイヤの本数は、図4に示した本数に限るものではなく、さらに多くの本数で各部を接続しても構わない。また、各部の接続はワイヤボンディングに限るものではなく、バスバーであっても構わない。
モジュール22は、図5に示すように、冷却板40、及び絶縁紙41を有する。冷却板40は、熱伝導性に優れた金属材料である銅又はアルミニウムなどにより作製される。リードフレーム17、38a、38b、38c、38d、39、アノード端子16、18、及び制御リード端子36a~36d、37a~37dは、絶縁紙41を介して、冷却板40とは絶縁されて、冷却板40の他方の板面の側に配置される。リードフレーム17、38a、38b、38c、38d、39、アノード端子16、18、制御リード端子36a~36d、37a~37d、冷却板40、及び絶縁紙41は、モジュール22の外部と接続される端子の部分、及び冷却板40の一方の板面が露出した状態で、樹脂部材19により封止され、一体化されている。モジュール22の外部と接続される端子の部分は、リード端子13、14、アノード端子16、18、電源端子43、及び制御リード端子36a~36d、37a~37dのそれぞれの端部であり、以下、モジュール端子と称する。本実施の形態では、モジュール端子は、樹脂部材19から露出して、冷却板40の板面に平行な方向に延出した後、折り曲げられて基板200が配置された方向に延出する。モジュール端子の構成はこれに限るものではなく、折り曲げられた部分を有さずに基板200の方向にモジュール端子を延出させても構わない。
<電力変換装置1000の電気的な接続構成>
図2及び図3に示した電力変換装置1000における電気的な接続構成を説明する。基板200に設けた入力端子部42の一方は、図1に示したPの部分に相当する。入力端子部42の他方は、図1に示したNの部分に相当する。基板200に設けた電源端子接続部42aの一方は、リードフレーム38aが有した電源端子43及びリードフレーム38cが有した電源端子43に接続される。電源端子接続部42aの他方は、リードフレーム39が有した電源端子43に接続される。図1に示したゲートドライバ5、ゲート抵抗6、パルストランス7、ゲート抵抗8a、8b、8c、8d、及び制御部100は、制御部品15に設けられる。
電源(図示せず)から入力端子部42に入力された電流は、導電パターン44、電源端子接続部42a、電源端子43を介して、モジュール22に入力される。半導体スイッチング素子1a及び半導体スイッチング素子1dがONの時、モジュール22に入力された電流は、半導体スイッチング素子1a、リード端子13を通り、第1の巻線端子9から一次巻線2aに入力される。その後電流は、第2の巻線端子10、リード端子14、半導体スイッチング素子1dを通り、モジュール22から出力される。モジュール22の電源端子43から出力された電流は、電源端子接続部42a、導電パターン44、入力端子部42を介して電源に至る。
第1の巻線端子9と第2の巻線端子10との間に印加された電圧は、一次巻線2aから二次巻線2bに伝達され、第1の巻線端子11と第2の巻線端子12との間から出力される。第1の巻線端子11と第2の巻線端子12からの出力は、ダイオード3aのアノード端子16及びダイオード3bのアノード端子18を介してダイオード3a、3bにそれぞれ入力される。ダイオード3a、3bのカソード端子17aを介して出力された電力は、平滑リアクトル4の第1の巻線端子20を介して平滑リアクトル4に入力される。電力は、平滑リアクトル4において平滑化された後、平滑リアクトル4の第2の巻線端子21を通り負荷に接続された出力端子23を介して出力される。
制御部品15に接続された制御リード端子46のインダクタンスをL、単位時間をdt、単位時間あたりに流れる電流量をdiとすると、制御リード端子46におけるサージ電圧Vは式(1)により算出される。
V=L×(di/dt) ・・・(1)
サージ電圧Vは、制御リード端子46のインダクタンスLに依存しており、インダクタンスLが増大するほど制御リード端子46のサージも増大する。サージの増加に伴い、半導体スイッチング素子1a~1dにおけるドレイン-ソース間の変動が大きくなり、これに伴って入力側のP-N間のノイズが増大する。そのため、主に電源側に伝搬するノイズを抑制することを目的として、P-N間には、Xコンデンサ(アクロスザラインコンデンサ)、Yコンデンサ(ラインバイパスコンデンサ)、フェライトコア、又はチョークコイル等の追加のノイズ対策部品が必要になる。追加のノイズ対策部品を設けることで、電力変換装置1000は大型化すると共に、高コスト化する。制御リード端子46のインダクタンスLの増大を抑制するためには、制御リード端子46の長さを短くすることが望ましい。そのためには、基板200とモジュール22との間の距離を短くすることが有効である。本願の要部である貫通孔を基板200に設けることで、基板200とモジュール22との間の距離を短くすることができる。以下、貫通孔について説明する。
<基板200の貫通孔>
基板200は、貫通孔を有する。少なくとも一つのパワー半導体素子である対象半導体素子に接続された素子端子と、対象半導体素子に接続された巻線である対象巻線の端部に設けた巻線端子とが接続されて接続部が形成される。接続部は、貫通孔に向かって延出し、貫通孔を貫通している。このように構成することで、基板200と接続部とが当接することなく、パワー半導体素子及び磁気部品と基板200との間の距離を短くすることができるので、無駄なスペースが削減され、電力変換装置1000を小型化することができる。また、基板200が有した駆動回路とパワー半導体素子との間の距離を短くすることができるので、駆動回路とパワー半導体素子とを接続する制御リード端子46を延長させる延長部材は不要で、制御リード端子46を短くすることができる。制御リード端子46が短くなるため、制御リード端子46のインダクタンスに起因したノイズは抑制され、追加のノイズ対策部品は不要なので、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。
貫通孔と接続部の詳細を説明する。本実施の形態では、基板200は5つの貫通孔を有する。まず、第1の貫通孔52及び第2の貫通孔53とこれらを貫通する接続部のそれぞれについて説明する。対象巻線の一つは、一次巻線2aである。対象半導体素子の一つは、電力変換回路を構成したパワー半導体素子である。本実施の形態では、対象半導体素子の一つは、第1組のパワー半導体素子であり、対象半導体素子の一つは、第2組のパワー半導体素子である。接続部は、対象半導体素子であるパワー半導体素子に接続された素子端子と、一次巻線の巻線端子とが接続された部分である。本実施の形態では、第1組のパワー半導体素子に接続された第1の素子端子であるリード端子13と、一次巻線2aの第1の巻線端子9とが接続され第1の接続部47が形成される。第2組のパワー半導体素子に接続された第2の素子端子であるリード端子14と、一次巻線2aの第2の巻線端子10とが接続され第2の接続部48が形成される。基板200は、貫通孔として、第1の貫通孔52と第2の貫通孔53とを有する。第1の接続部47は、第1の貫通孔52に向かって延出し、第1の貫通孔52を貫通している。第2の接続部48は、第2の貫通孔53に向かって延出し、第2の貫通孔53を貫通している。本実施の形態では、全ての貫通孔の形状を矩形で設けているが、貫通孔の形状は矩形に限るものではなく、例えば、円形であっても構わない。
絶縁トランス2は、モジュール22よりも、部品高さが高い場合が多い。そのため、第1の接続部47及び第2の接続部48は、冷却面300aから離れた位置になりやすい。基板200と第1の接続部47及び第2の接続部48との当接を回避するために、基板200と第1の接続部47及び第2の接続部48との間に距離を確保すると、制御リード端子46が長くなってしまう。このように第1の貫通孔52及び第2の貫通孔を設けることで、基板200と第1の接続部47及び第2の接続部48との当接は回避され、基板200と絶縁トランス2及びモジュール22との距離が短縮され、無駄なスペースが削減でき、制御リード端子46の長さを短縮することができる。
次に、第1の整流用の貫通孔54及び第2の整流用の貫通孔55とこれらを貫通する接続部のそれぞれについて説明する。対象巻線の一つは、二次巻線2bである。対象半導体素子の一つは、整流回路を構成した整流用のパワー半導体素子である。本実施の形態では、対象半導体素子の一つは、第1の整流用のパワー半導体素子であり、対象半導体素子の一つは、第2の整流用のパワー半導体素子である。接続部は、対象半導体素子である整流用のパワー半導体素子に接続された素子端子と、二次巻線の巻線端子とが接続された部分である。本実施の形態では、第1の整流用のパワー半導体素子に接続された第1の整流用の素子端子であるアノード端子16と、二次巻線2bの第1の巻線端子11とが接続され第1の整流用の接続部49が形成される。第2の整流用のパワー半導体素子に接続された第2の整流用の素子端子であるアノード端子18と、二次巻線2bの第2の巻線端子12とが接続され第2の整流用の接続部50が形成される。基板200は、貫通孔として、第1の整流用の貫通孔54と第2の整流用の貫通孔55とを有する。第1の整流用の接続部49は、第1の整流用の貫通孔54に向かって延出し、第1の整流用の貫通孔54を貫通している。第2の整流用の接続部50は、第2の整流用の貫通孔55に向かって延出し、第2の整流用の貫通孔55を貫通している。
次に、リアクトル用の貫通孔56とリアクトル用の貫通孔56を貫通する接続部について説明する。対象巻線の一つは、リアクトル巻線4aである。対象半導体素子の一つは、整流用のパワー半導体素子である。本実施の形態では、対象半導体素子の一つは、第1の整流用のパワー半導体素子であり、対象半導体素子の一つは、第2の整流用のパワー半導体素子である。接続部は、対象半導体素子である整流用のパワー半導体素子に接続されたリアクトル用の素子端子と、リアクトル巻線の巻線端子とが接続された部分である。本実施の形態では、第1の整流用のパワー半導体素子及び第2の整流用のパワー半導体素子に接続された素子端子であるカソード端子17aと、リアクトル巻線4aの第1の巻線端子20とが接続されリアクトル用の接続部51が形成される。基板200は、貫通孔として、リアクトル用の貫通孔56を有する。リアクトル用の接続部51は、リアクトル用の貫通孔56に向かって延出し、リアクトル用の貫通孔56を貫通している。
第1の整流用の貫通孔54、第2の整流用の貫通孔55、及びリアクトル用の貫通孔56とこれらを貫通する第1の整流用の接続部49、第2の整流用の接続部50、及びリアクトル用の接続部51を設けたことで、基板200と第1の整流用の接続部49、第2の整流用の接続部50、及びリアクトル用の接続部51との当接の回避に加え、第1の整流用の接続部49、第2の整流用の接続部50、及びリアクトル用の接続部51の配置を気にすることなく、モジュール22、絶縁トランス2、及び平滑リアクトル4を配置できるため、モジュール22、絶縁トランス2、及び平滑リアクトル4の部品実装レイアウトの自由度を増すことができる。また、これら実装部品が有した端子である第1の巻線端子9、第2の巻線端子10、第1の巻線端子11、第2の巻線端子12、リード端子13、14、アノード端子16、18、カソード端子17a、及び第1の巻線端子20のレイアウトの自由度を増すことができる。
整流回路3を構成するパワー半導体素子をダイオード3a、3bではなく、ゲート端子を有した半導体スイッチング素子とした場合、整流回路3も制御リード端子を備えた構成になる。第1の整流用の貫通孔54、及び第2の整流用の貫通孔55とこれらを貫通する第1の整流用の接続部49、及び第2の整流用の接続部50を設けたことで、整流回路3の制御リード端子の長さも短縮することができる。整流回路3の制御リード端子の長さを短縮できるので、絶縁トランス2の二次側において発生するノイズも抑制され、追加のノイズ対策部品は不要なので、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。
本実施の形態では、図3に示すように、素子端子及び巻線端子は、互いに近づくように冷却面300aに沿って延出し、互いに当接した後、折り曲げられて基板200が配置された方向に延出する。素子端子及び巻線端子の当接した後の部分が溶接により接続されて、接続部が形成されている。このように構成することで、接続部の向きが同じ方向を向くため、素子端子と巻線端子とを溶接する際、溶接用の電極の向きを変更する必要性が無くなるので、効率的に複数の個所を溶接することができる。効率的に複数の個所が溶接できるため、製造工数が削減するので、電力変換装置1000の生産性を向上することができ、電力変換装置1000を低コスト化することができる。
本実施の形態では、図4に示すように、電力変換回路1は、同一のパッケージにより封止されている。このように電力変換回路1をモジュール化することで、各部材間の絶縁が確保された状態で、各部材間の距離を縮めることができる。各部材間の距離が縮まるため、フルブリッジ時の配線、特にボンディングワイヤ29a~29d、30a~30d、31a~31dを最短化することができる。モジュール化により配線が最短化されるため、配線長に起因したノイズを抑制することができる。配線長に起因したノイズを抑制され、追加のノイズ対策部品は不要になるので、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。また、整流回路3は同一のパッケージにより封止されている。このように整流回路3をモジュール化することで、各部材間の絶縁が確保された状態で、各部材間の距離を縮めることができるので、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。
本実施の形態では、電力変換回路1及び整流回路3は、同一のパッケージにより封止されている。電力変換回路1及び整流回路3をモジュール化することで、第1の整流用の接続部49及び第2の整流用の接続部50は、第1の接続部47及び第2の接続部48に隣接して配置される。これらの4つの接続部が隣接して配置されても、これらの接続部のそれぞれは基板200が有した貫通孔を貫通しているため、基板200と接続部とが当接することなく、パワー半導体素子及び磁気部品と基板200との間の距離を短くすることができるので、無駄なスペースが削減され、電力変換装置1000を小型化することができる。また、整流回路3がモジュール化されているため、ボンディングワイヤ32a、32bを最短化することができる。
また、基板200が有した駆動回路とパワー半導体素子との間の距離を短くすることができるので、第1の整流用の接続部49及び第2の整流用の接続部50に隣接した制御リード端子46を延長させる延長部材は不要で、制御リード端子46を短くすることができる。制御リード端子46が短くなるため、制御リード端子46のインダクタンスに起因したノイズは抑制され、追加のノイズ対策部品は不要なので、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。また、電力変換回路1及び整流回路3を一体化することで電力変換回路1及び整流回路3が小型化されるので、電力変換装置1000を小型化することができる。
本実施の形態では、図3に示すように、基板200は、基板200の一方側に、基板200と外部の装置とを接続した制御線28を有する。制御線28は、駆動回路に接続されている。制御線28の駆動回路に接続された側とは反対側の部分は、図3の下側に設けられたコネクタ(図示せず)、又は別の電力変換装置(図示せず)に接続される。制御線28は、半導体スイッチング素子1a、1b、1c、1dの駆動に必要な制御信号を伝達する。
基板200が有した貫通孔を接続部のそれぞれが貫通しない場合、制御信号を伝達する制御線28の長さが長くなるため、制御信号はノイズの影響を受け易くなるので、電力変換回路1の誤動作に繋がる。本願の構成では、接続部は貫通孔を貫通しているため、パワー半導体素子及び磁気部品と基板200との間の距離を短くすることができ、制御線28の長さを短くすることができる。制御線28の長さが短くなるので、制御信号はノイズの影響を受けにくくなる。制御信号がノイズの影響を受けにくくなるため、ノイズ対策部品は不要となるので、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。
本実施の形態では、図6に示すように、絶縁トランス2の二次巻線2bの巻数は、絶縁トランス2の一次巻線2aの巻数よりも少ない。図6は実施の形態1に係る電力変換装置1000の一次巻線2a及び二次巻線2bを模式的に示した図である。絶縁トランス2の二次側の電流量は、(入力電圧×入力電流)/出力電圧により算出される。(入力電圧×入力電流)と出力電圧との差が大きい程、二次側の電流量、つまり絶縁トランス2の出力電流は大きくなる。絶縁トランス2の出力側に大電流を流す際、太い配線を使う必要がある。基板に設けるパターンではパターン厚に限界があるため、大電流を流す配線にはバスバーが使用される。電流量の増加に伴って、バスバーの幅及び厚みを大きくする場合、バスバーの周辺に設けた部品とバスバーとのクリアランスを確保しつつ、バスバーの体積を増加させる必要があるため、電力変換装置が大型化及び高コストすることになる。本願の構成では、二次巻線2bの巻数が一次巻線2aの巻数よりも少ない場合であっても、制御リード端子46が短くなるため、制御リード端子46のインダクタンスに起因したノイズは抑制され、追加のノイズ対策部品は不要なので、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。
本実施の形態では、図2に示すように、基板200は、平滑リアクトル4に接続され、平滑リアクトル4の出力を平滑化する平滑コンデンサ24を有している。平滑コンデンサ24の一端は、基板200に設けたパターン25を介して、平滑リアクトル4の第2の巻線端子21に接続される。第2の巻線端子21は、負荷に接続される出力端子23に接続される。平滑コンデンサ24の他端は、基板200に設けたパターン26及びねじ27を介して、GNDの電位を有した冷却器300に接続される。
平滑コンデンサ24は、平滑リアクトル4に隣接して配置する必要がある。平滑コンデンサ24を基板200に設けた場合、基板200を平滑リアクトル4に隣接して配置する必要がある。本願の構成では、基板200と接続部とが当接することなく、平滑リアクトル4と基板200との間の距離を短くすることができるので、平滑コンデンサ24を平滑リアクトル4に隣接して配置することができる。平滑コンデンサ24を平滑リアクトル4に隣接して配置できるので、平滑コンデンサ24は平滑リアクトル4の出力を効率よく平滑化することができる。また、基板200に平滑コンデンサ24を設けることで、電力変換装置1000を小型化することができる。
貫通孔は、第二領域45aに設けられている。貫通孔を第二領域45aに設けることで、高電圧になる導電パターン44と貫通孔とは干渉しない。第一領域45に貫通孔を設けた場合、導電パターン44が貫通孔を迂回する必要があることに加え、導電パターン44と接続部との絶縁距離を設ける必要がある。そのため、導電パターン44が延長されるので、導電パターン44の延長に起因してサージが増大し、これに伴いノイズも増大するので、電力変換装置1000にノイズ対策部品が必要になる。
本実施の形態では、図2に示すように、第二領域45aは、導電パターン44を含む第一領域45よりも大きい。本願の構成では、第二領域45aが第一領域45よりも大きいため、第二領域45aへの貫通孔の配置の自由度が高い。そのため、導電パターン44が最短で配線されるように、第二領域45aに貫通孔を配置することができる。貫通孔を第二領域45aに設けることで、サージ及びノイズの増大を回避できるので、ノイズ対策部品が不要となり、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。
以上のように、実施の形態1による電力変換装置1000において、複数のパワー半導体素子と、少なくとも一つのパワー半導体素子である対象半導体素子に接続された巻線である対象巻線を有した磁気部品と、少なくとも一つのパワー半導体素子を駆動する駆動回路を有した基板200とを備え、基板200は、貫通孔を有し、複数のパワー半導体素子及び磁気部品は、基板の一方側に配置され、対象半導体素子に接続された素子端子と、対象巻線の端部に設けた巻線端子とが接続されて接続部が形成され、接続部は、貫通孔に向かって延出し、貫通孔を貫通しているため、基板200と接続部とが当接することなく、パワー半導体素子及び磁気部品と基板200との間の距離を短くすることができるので、無駄なスペースが削減され、電力変換装置1000を小型化することができる。また、基板200が有した駆動回路とパワー半導体素子との間の距離を短くすることができるので、駆動回路とパワー半導体素子とを接続する制御リード端子46を延長させる延長部材は不要で、制御リード端子46を短くすることができる。制御リード端子46が短くなるため、制御リード端子46のインダクタンスに起因したノイズは抑制され、追加のノイズ対策部品は不要なので、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。
磁気部品として、絶縁トランス2が設けられ、第1組のパワー半導体素子に接続されたリード端子13と、一次巻線2aの第1の巻線端子9とが接続され第1の接続部47が形成され、第2組のパワー半導体素子に接続されたリード端子14と、一次巻線2aの第2の巻線端子10とが接続され第2の接続部48が形成され、第1の接続部47が、第1の貫通孔52に向かって延出し、第1の貫通孔52を貫通し、第2の接続部48が、第2の貫通孔53に向かって延出し、第2の貫通孔53を貫通している場合、基板200と第1の接続部47及び第2の接続部48との当接は回避され、基板200と絶縁トランス2及びモジュール22との距離が短縮され、無駄なスペースが削減でき、制御リード端子46の長さを短縮することができる。
第1の整流用のパワー半導体素子に接続されたアノード端子16と、二次巻線2bの第1の巻線端子11とが接続され第1の整流用の接続部49が形成され、第2の整流用のパワー半導体素子に接続されたアノード端子18と、二次巻線2bの第2の巻線端子12とが接続され第2の整流用の接続部50が形成され、第1の整流用の接続部49が、第1の整流用の貫通孔54に向かって延出し、第1の整流用の貫通孔54を貫通し、第2の整流用の接続部50が、第2の整流用の貫通孔55に向かって延出し、第2の整流用の貫通孔55を貫通している場合、基板200と第1の整流用の接続部49及び第2の整流用の接続部50との当接の回避に加え、第1の整流用の接続部49及び第2の整流用の接続部50の配置を気にすることなく、モジュール22及び絶縁トランス2を配置できるため、モジュール22及び絶縁トランス2の部品実装レイアウトの自由度を増すことができる。また、これら実装部品が有した端子である第1の巻線端子9、第2の巻線端子10、第1の巻線端子11、第2の巻線端子12、リード端子13、14、及びアノード端子16、18の自由度を増すことができる。
磁気部品として、リアクトル巻線4aを有した平滑リアクトル4が設けられ、第1の整流用のパワー半導体素子及び第2の整流用のパワー半導体素子に接続されたカソード端子17aと、リアクトル巻線4aの第1の巻線端子20とが接続されリアクトル用の接続部51が形成され、リアクトル用の接続部51が、リアクトル用の貫通孔56に向かって延出し、リアクトル用の貫通孔56を貫通している場合、基板200とリアクトル用の接続部51との当接の回避に加え、及びリアクトル用の接続部51の配置を気にすることなく、モジュール22、絶縁トランス2、及び平滑リアクトル4を配置できるため、モジュール22、絶縁トランス2、及び平滑リアクトル4の部品実装レイアウトの自由度を増すことができる。また、これら実装部品が有した端子である第1の巻線端子9、第2の巻線端子10、第1の巻線端子11、第2の巻線端子12、リード端子13、14、アノード端子16、18、カソード端子17a、及び第1の巻線端子20のレイアウトの自由度を増すことができる。
素子端子及び巻線端子が、互いに近づくように冷却面300aに沿って延出し、互いに当接した後、折り曲げられて基板200が配置された方向に延出し、素子端子及び巻線端子の当接した後の部分が溶接により接続されて、接続部が形成されている場合、接続部の向きが同じ方向を向くため、素子端子と巻線端子とを溶接する際、溶接用の電極の向きを変更する必要性が無くなるので、効率的に複数の個所を溶接することができる。効率的に複数の個所が溶接できるため、製造工数が削減するので、電力変換装置1000の生産性を向上することができ、電力変換装置1000を低コスト化することができる。
電力変換回路1が、同一のパッケージにより封止されている場合、各部材間の絶縁が確保された状態で、各部材間の距離が縮まり、ボンディングワイヤ29a~29d、30a~30d、31a~31dの配線が最短化されるため、配線長に起因したノイズを抑制することができる。また、整流回路3が同一のパッケージにより封止されている場合、各部材間の絶縁が確保された状態で、各部材間の距離を縮めることができるので、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。
電力変換回路1及び整流回路3が、同一のパッケージにより封止されている場合、電力変換回路1及び整流回路3をモジュール化することで、第1の整流用の接続部49、第2の整流用の接続部50、第1の接続部47、及び第2の接続部48が隣接して配置されても、これらの接続部のそれぞれが貫通孔を貫通しているため、基板200と接続部とが当接することなく、パワー半導体素子及び磁気部品と基板200との間の距離を短くすることができるので、無駄なスペースが削減され、電力変換装置1000を小型化することができる。
基板200が、基板200の一方側に、基板200と外部の装置とを接続した制御線28を有し、制御線28が、駆動回路に接続されている場合、接続部が貫通孔を貫通しているため、パワー半導体素子及び磁気部品と基板200との間の距離を短くすることができ、制御線28の長さが短くなるので、制御信号はノイズの影響を受けにくくなる。制御信号がノイズの影響を受けにくくなるため、ノイズ対策部品は不要となるので、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。
絶縁トランス2の二次巻線2bの巻数が、絶縁トランス2の一次巻線2aの巻数よりも少ない場合、絶縁トランス2の出力電流が大きくなるものの、本願の構成では、制御リード端子46が短くなるため、制御リード端子46のインダクタンスに起因したノイズは抑制され、追加のノイズ対策部品は不要なので、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。
基板200が、平滑リアクトル4に接続され、平滑リアクトル4の出力を平滑化する平滑コンデンサ24を有している場合、本願の構成では、基板200と接続部とが当接することなく、平滑リアクトル4と基板200との間の距離を短くすることができるので、平滑コンデンサ24を平滑リアクトル4に隣接して配置することができる。平滑コンデンサ24を平滑リアクトル4に隣接して配置できるので、平滑コンデンサ24は平滑リアクトル4の出力を効率よく平滑化することができる。
貫通孔が、第二領域45aに設けられている場合、高電圧になる導電パターン44と貫通孔との干渉を抑制することができる。第一領域45に貫通孔を設けた場合、導電パターン44が貫通孔を迂回する必要があることに加え、導電パターン44と接続部との絶縁距離を設ける必要がある。そのため、導電パターン44が延長されるので、導電パターン44の延長に起因してサージが増大し、これに伴いノイズも増大するので、電力変換装置1000にノイズ対策部品が必要になるが、貫通孔を第二領域45aに設けることでノイズ対策部品が不要となり、電力変換装置1000を小型化及び低コスト化することができる。
また本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、又は複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、又は様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合又は省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
複数のパワー半導体素子と、
少なくとも一つの前記パワー半導体素子である対象半導体素子に接続された巻線である対象巻線を有した磁気部品と、
少なくとも一つの前記パワー半導体素子を駆動する駆動回路を有した基板と、を備え、
前記基板は、貫通孔を有し、
複数の前記パワー半導体素子及び前記磁気部品は、前記基板の一方側に配置され、
前記対象半導体素子に接続された素子端子と、前記対象巻線の端部に設けた巻線端子とが接続されて接続部が形成され、
前記接続部は、前記貫通孔に向かって延出し、前記貫通孔を貫通している電力変換装置。
(付記2)
前記磁気部品として、一次巻線及び二次巻線を有した絶縁トランスが設けられ、
前記複数のパワー半導体素子として、前記一次巻線に供給する電力を変換する電力変換回路を構成する前記複数のパワー半導体素子が設けられ、
前記対象巻線の一つは、前記一次巻線であり、
前記対象半導体素子の一つは、前記電力変換回路を構成した前記パワー半導体素子であり、
前記接続部は、前記対象半導体素子である前記パワー半導体素子に接続された前記素子端子と、前記一次巻線の前記巻線端子とが接続された部分である付記1に記載の電力変換装置。
(付記3)
前記磁気部品として、一次巻線及び二次巻線を有した絶縁トランスが設けられ、
前記複数のパワー半導体素子として、前記二次巻線から出力された電力を整流する整流回路を構成する前記複数のパワー半導体素子が設けられ、
前記対象巻線の一つは、前記二次巻線であり、
前記対象半導体素子の一つは、前記整流回路を構成した整流用のパワー半導体素子であり、
前記接続部は、前記対象半導体素子である前記整流用のパワー半導体素子に接続された前記素子端子と、前記二次巻線の前記巻線端子とが接続された部分である付記1又は2に記載の電力変換装置。
(付記4)
前記磁気部品として、一次巻線及び二次巻線を有した絶縁トランスが設けられ、
前記複数のパワー半導体素子として、前記二次巻線から出力された電力を整流する整流回路を構成する前記複数のパワー半導体素子が設けられ、
前記磁気部品として、前記整流回路の出力を平滑化する巻線であるリアクトル巻線を有した平滑リアクトルが設けられ、
前記対象巻線の一つは、前記リアクトル巻線であり、
前記対象半導体素子の一つは、前記整流回路を構成した整流用のパワー半導体素子であり、
前記接続部は、前記対象半導体素子である前記整流用のパワー半導体素子に接続されたリアクトル用の前記素子端子と、前記リアクトル巻線の前記巻線端子とが接続された部分である付記1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記5)
冷却面を有した冷却器を備え、
複数の前記パワー半導体素子と前記磁気部品とは、前記冷却面に並べて設けられ、
前記基板の板面と、前記冷却面とは平行であり、
前記素子端子及び前記巻線端子は、互いに近づくように前記冷却面に沿って延出し、互いに当接した後、折り曲げられて前記基板が配置された方向に延出し、
前記素子端子及び前記巻線端子の当接した後の部分が溶接により接続されて前記接続部が形成され、
前記基板は、前記冷却器に固定されている付記1から4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記6)
前記電力変換回路は、同一のパッケージにより封止されている付記2に記載の電力変換装置。
(付記7)
前記整流回路は、同一のパッケージにより封止されている付記3又は4に記載の電力変換装置。
(付記8)
前記複数のパワー半導体素子として、前記二次巻線から出力された電力を整流する整流回路を構成する前記複数のパワー半導体素子が設けられ、
前記電力変換回路及び前記整流回路は、同一のパッケージにより封止されている付記2に記載の電力変換装置。
(付記9)
前記複数のパワー半導体素子として、前記一次巻線に供給する電力を変換する電力変換回路を構成する前記複数のパワー半導体素子が設けられ、
前記電力変換回路及び前記整流回路は、同一のパッケージにより封止されている付記3又は4に記載の電力変換装置。
(付記10)
前記基板は、前記基板の一方側に、前記基板と外部の装置とを接続した制御線を有し、
前記制御線は、前記駆動回路に接続されている付記1から9のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記11)
前記磁気部品として、一次巻線及び二次巻線を有した絶縁トランスが設けられ、
前記絶縁トランスの前記二次巻線の巻数は、前記絶縁トランスの前記一次巻線の巻数よりも少ない付記1から10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
(付記12)
前記基板は、前記平滑リアクトルに接続され、前記平滑リアクトルの出力を平滑化する平滑コンデンサを有している付記4に記載の電力変換装置。
(付記13)
前記複数のパワー半導体素子として、前記一次巻線に供給する電力を変換する電力変換回路を構成する前記複数のパワー半導体素子が設けられ、
前記電力変換回路を構成した前記パワー半導体素子に接続された電源端子が設けられ、
前記基板は、前記電源端子が接続された電源端子接続部と、外部に設けた電源に接続された入力端子部と、を有し、
前記電源端子接続部と前記入力端子部との間は、前記基板に設けた導電パターンにより接続され、
前記基板は、前記導電パターンを含む第一領域と、前記第一領域と絶縁された領域である第二領域とを有し、
前記貫通孔は、前記第二領域に設けられている付記2から4のいずれか1項又は付記6又は付記8に記載の電力変換装置。
1 電力変換回路、1a、1b、1c、1d 半導体スイッチング素子、2 絶縁トランス、2a 一次巻線、2b 二次巻線、3 整流回路、3a、3b ダイオード、4 平滑リアクトル、4a リアクトル巻線、5 ゲートドライバ、6 ゲート抵抗、7 パルストランス、8a、8b、8c、8d ゲート抵抗、9 第1の巻線端子、10 第2の巻線端子、11 第1の巻線端子、12 第2の巻線端子、13 リード端子、14 リード端子、15 制御部品、16 アノード端子、17 リードフレーム、17a カソード端子、18 アノード端子、19 樹脂部材、20 第1の巻線端子、21 第2の巻線端子、22 モジュール、23 出力端子、24 平滑コンデンサ、25 パターン、26 パターン、27 ねじ、28 制御線、29a~29d、30a~30d、31a~31d、32a、32b ボンディングワイヤ、33a~33d ゲートパッド、34a~34d ソースパッド、35a、35b アノードパッド、36a~36d、37a~37d 制御リード端子、38a、38b、38c、38d、39 リードフレーム、40 冷却板、41 絶縁紙、42 入力端子部、42a 電源端子接続部、43 電源端子、44 導電パターン、45 第一領域、45a 第二領域、46 制御リード端子、47 第1の接続部、48 第2の接続部、49 第1の整流用の接続部、50 第2の整流用の接続部、51 リアクトル用の接続部、52 第1の貫通孔、53 第2の貫通孔、54 第1の整流用の貫通孔、55 第2の整流用の貫通孔、56 リアクトル用の貫通孔、100 制御部、200 基板、300 冷却器、300a 冷却面、1000 電力変換装置

Claims (13)

  1. 複数のパワー半導体素子と、
    少なくとも一つの前記パワー半導体素子である対象半導体素子に接続された巻線である対象巻線を有した磁気部品と、
    少なくとも一つの前記パワー半導体素子を駆動する駆動回路を有した基板と、を備え、
    前記基板は、貫通孔を有し、
    複数の前記パワー半導体素子及び前記磁気部品は、前記基板の一方側に配置され、
    前記対象半導体素子に接続された素子端子と、前記対象巻線の端部に設けた巻線端子とが接続されて接続部が形成され、
    前記接続部は、前記貫通孔に向かって延出し、前記貫通孔を貫通している電力変換装置。
  2. 前記磁気部品として、一次巻線及び二次巻線を有した絶縁トランスが設けられ、
    前記複数のパワー半導体素子として、前記一次巻線に供給する電力を変換する電力変換回路を構成する前記複数のパワー半導体素子が設けられ、
    前記対象巻線の一つは、前記一次巻線であり、
    前記対象半導体素子の一つは、前記電力変換回路を構成した前記パワー半導体素子であり、
    前記接続部は、前記対象半導体素子である前記パワー半導体素子に接続された前記素子端子と、前記一次巻線の前記巻線端子とが接続された部分である請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記磁気部品として、一次巻線及び二次巻線を有した絶縁トランスが設けられ、
    前記複数のパワー半導体素子として、前記二次巻線から出力された電力を整流する整流回路を構成する前記複数のパワー半導体素子が設けられ、
    前記対象巻線の一つは、前記二次巻線であり、
    前記対象半導体素子の一つは、前記整流回路を構成した整流用のパワー半導体素子であり、
    前記接続部は、前記対象半導体素子である前記整流用のパワー半導体素子に接続された前記素子端子と、前記二次巻線の前記巻線端子とが接続された部分である請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記磁気部品として、一次巻線及び二次巻線を有した絶縁トランスが設けられ、
    前記複数のパワー半導体素子として、前記二次巻線から出力された電力を整流する整流回路を構成する前記複数のパワー半導体素子が設けられ、
    前記磁気部品として、前記整流回路の出力を平滑化する巻線であるリアクトル巻線を有した平滑リアクトルが設けられ、
    前記対象巻線の一つは、前記リアクトル巻線であり、
    前記対象半導体素子の一つは、前記整流回路を構成した整流用のパワー半導体素子であり、
    前記接続部は、前記対象半導体素子である前記整流用のパワー半導体素子に接続されたリアクトル用の前記素子端子と、前記リアクトル巻線の前記巻線端子とが接続された部分である請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 冷却面を有した冷却器を備え、
    複数の前記パワー半導体素子と前記磁気部品とは、前記冷却面に並べて設けられ、
    前記基板の板面と、前記冷却面とは平行であり、
    前記素子端子及び前記巻線端子は、互いに近づくように前記冷却面に沿って延出し、互いに当接した後、折り曲げられて前記基板が配置された方向に延出し、
    前記素子端子及び前記巻線端子の当接した後の部分が溶接により接続されて前記接続部が形成され、
    前記基板は、前記冷却器に固定されている請求項1に記載の電力変換装置。
  6. 前記電力変換回路は、同一のパッケージにより封止されている請求項2に記載の電力変換装置。
  7. 前記整流回路は、同一のパッケージにより封止されている請求項3又は4に記載の電力変換装置。
  8. 前記複数のパワー半導体素子として、前記二次巻線から出力された電力を整流する整流回路を構成する前記複数のパワー半導体素子が設けられ、
    前記電力変換回路及び前記整流回路は、同一のパッケージにより封止されている請求項2に記載の電力変換装置。
  9. 前記複数のパワー半導体素子として、前記一次巻線に供給する電力を変換する電力変換回路を構成する前記複数のパワー半導体素子が設けられ、
    前記電力変換回路及び前記整流回路は、同一のパッケージにより封止されている請求項3又は4に記載の電力変換装置。
  10. 前記基板は、前記基板の一方側に、前記基板と外部の装置とを接続した制御線を有し、
    前記制御線は、前記駆動回路に接続されている請求項1に記載の電力変換装置。
  11. 前記磁気部品として、一次巻線及び二次巻線を有した絶縁トランスが設けられ、
    前記絶縁トランスの前記二次巻線の巻数は、前記絶縁トランスの前記一次巻線の巻数よりも少ない請求項1に記載の電力変換装置。
  12. 前記基板は、前記平滑リアクトルに接続され、前記平滑リアクトルの出力を平滑化する平滑コンデンサを有している請求項4に記載の電力変換装置。
  13. 前記複数のパワー半導体素子として、前記一次巻線に供給する電力を変換する電力変換回路を構成する前記複数のパワー半導体素子が設けられ、
    前記電力変換回路を構成した前記パワー半導体素子に接続された電源端子が設けられ、
    前記基板は、前記電源端子が接続された電源端子接続部と、外部に設けた電源に接続された入力端子部と、を有し、
    前記電源端子接続部と前記入力端子部との間は、前記基板に設けた導電パターンにより接続され、
    前記基板は、前記導電パターンを含む第一領域と、前記第一領域と絶縁された領域である第二領域とを有し、
    前記貫通孔は、前記第二領域に設けられている請求項2から4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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