JP2024534621A - Glp-1rアゴニストとしてのベンゾイミダゾールカルボン酸 - Google Patents
Glp-1rアゴニストとしてのベンゾイミダゾールカルボン酸 Download PDFInfo
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Abstract
本出願は、グルカゴン様ペプチド-1受容体(GLP-1R)アゴニストとして使用され得る化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。また、そのような化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物も提供される。これらの化合物及び組成物を調製する方法、ならびにGLP-1Rによって媒介される疾患または状態を治療または予防するためにこれらの化合物及び組成物を使用する方法も提供される。
【選択図】なし
【選択図】なし
Description
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月27日に出願された米国仮特許出願第63/261,717号の優先権及び利益を主張し、その開示は、すべての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、2021年9月27日に出願された米国仮特許出願第63/261,717号の優先権及び利益を主張し、その開示は、すべての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
糖尿病は、その有病率の増加とそれに伴う健康リスクのため、公衆衛生上の大きな懸念事項となっている。この疾患は、インスリン産生、インスリン作用、またはその両方の欠陥に起因する高血糖を特徴とする。糖尿病には、1型と2型の2つの主要な形態が認識されている。1型糖尿病(T1D)は、血糖を調節するホルモンのインスリンを作る体内の唯一の細胞である膵臓ベータ細胞が体の免疫系によって破壊されることで発症する。1型糖尿病患者が生き残るためには、注射またはポンプでインスリンを投与する必要がある。2型糖尿病(T2DM)は通常、インスリン抵抗性で始まるか、許容可能な血糖値を維持するのに十分なインスリン産生がない場合に始まる。
現在、高血糖とその後のT2DMの治療にさまざまな薬理学的アプローチが利用可能である(Hampp,C.et al.Use of Antidiabetic Drugs in the US,2003-2012,Diabetes Care 2014,37,1367-1374)。それらの1つはグルカゴン様ペプチド1受容体(GLP-1R)アゴニスト(例えば、リラグルチド、アルビグルチド、エクセナチド、リキシセナチド、デュラグルチド、セマグルチド)であり、膵臓のベータ細胞に作用してインスリンの分泌を促進する。市販のGLP-1Rアゴニストは、皮下注射によって投与されるペプチドである。リラグルチドは、肥満の治療薬としてさらに承認されている。
GLP-1は、食物の摂取に応答して腸内のL細胞によって分泌される30アミノ酸長のインクレチンホルモンである。GLP-1は、生理学的かつグルコース依存的な方法でインスリン分泌を刺激し、グルカゴン分泌を減少させ、胃内容排出を阻害し、食欲を低下させ、ベータ細胞の増殖を刺激することが示されている。非臨床実験において、GLP-1は、グルコース依存性インスリン分泌に重要な遺伝子の転写を刺激し、ベータ細胞の新生を促進することにより、ベータ細胞の能力の継続を促進する(Meier et al.Biodrugs.2003;17(2):93-102)。
健康な個体では、GLP-1は、膵臓によるグルコース依存性のインスリン分泌を刺激し、末梢でのグルコース吸収を増加させることにより、食後血糖値を調節する重要な役割を果たす。また、GLP-1はグルカゴン分泌を抑制し、肝臓のグルコース産出量の減少につながる。さらに、GLP-1は胃排出を遅らせ、小腸の運動を遅くして食物の吸収を遅らせる。T2DM患者では、通常の食後のGLP-1の上昇が見られないか、減少している(Vilsboll T,et al.Diabetes.2001.50;609-613)。
Holst(Physiol.Rev.2007,87,1409)及びMeier(Nat.Rev.Endocrinol.2012,8,728)は、リラグルチドやエキセンディン-4などのGLP-1受容体アゴニストには、空腹時及び食後血糖値(FPG及びPPG)を低下させることにより、T2DM患者の血糖コントロールを改善する3つの主要な薬理活性があると説明している:(i)グルコース依存性インスリン分泌の増加(第一相及び第二相の改善)、(ii)高血糖状態下でのグルカゴン抑制活性、(iii)胃内容排出速度の遅延による食事由来のグルコースの吸収の遅延。
心臓代謝疾患及び関連疾患の容易に投与できる予防及び/または治療のためのGLP-1受容体アゴニストを開発する必要性が依然としてある。
グルカゴン様ペプチド-1受容体(GLP-1R)アゴニストとして使用できる化合物、これらの化合物を含む組成物、ならびにGLP-1Rによって媒介される疾患及び/または状態を治療する方法が開示される。
一態様では、本明細書に詳述する、式(II)~(VIII)の化合物を含む式(I)の化合物、または表1に列挙される化合物からなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩が提供される。
さらに、式(II)~(VIII)の化合物を含む式(I)の化合物、または表1に列挙される化合物からなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体もしくは賦形剤を含む医薬組成物が提供される。
別の態様では、治療を必要とする対象において、GLP-1Rによって媒介される疾患または状態を治療する方法が提供され、この方法は、治療有効量の、式(II)~(VIII)の化合物を含む式(I)の化合物、または表1に列挙される化合物からなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、疾患または状態は、心臓代謝性疾患である。いくつかの実施形態では、疾患または状態は、糖尿病である。いくつかの実施形態では、疾患または状態は、肝疾患である。
また、本明細書に詳述する、治療のための式(II)~(VIII)の化合物を含む式(I)の化合物、または表1に列挙される化合物からなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩が提供される。
また、本明細書に詳述する、治療のための医薬品の製造における、式(II)~(VIII)の化合物を含む式(I)の化合物、または表1に列挙される化合物からなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用が提供される。
さらに、式(II)~(VIII)の化合物を含む式(I)の化合物、または表1に列挙される化合物からなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を含むキットが提供される。いくつかの実施形態では、キットは、本明細書に記載の方法に従って使用するための説明書を含む。
さらに別の態様では、式(II)~(VIII)の化合物を含む式(I)の化合物、または表1に列挙される化合物からなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を製造する方法が提供される。また、式(II)~(VIII)の化合物を含む式(I)の化合物、または表1に列挙される化合物からなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の合成に有用な化合物中間体も提供される。
一態様では、本開示は、式(I)の化合物:
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、
XはNまたはCHであり、
YはNまたはCR4であり、
nは、0または1であり、
Rは水素であり、
R1は、-C1-C6アルキレン-R5であり、
R2は、水素、オキソ、またはC1-C6アルキルであり、
R3は、水素、オキソ、またはC1-C6アルキルであり、R4は、水素、OH、またはC1-C6アルキルであり、
あるいは、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共にハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルを形成し、
R5は、5員ヘテロシクリルまたは5員ヘテロアリールであり、それぞれが、O、N、及びSから独立して選択される1、2、または3個のヘテロ原子を含み、ここで、R5の少なくとも1個のヘテロ原子がSであり、さらにR5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよく、
環Aは、5~12員ヘテロシクリルまたは5~12員ヘテロアリールであり、それぞれ独立して、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよく、
Lは結合、-O-、C1-C6アルキレン、*-O-C1-C6アルキレン-**、*-C1-C6アルキレン-O-**、または*-NR6-C1-C6アルキレン-**であり、ここで、
*は環Aへの結合点を表し、**は環Bへの結合点を表し、
Lが*-O-C1-C6アルキレン-**である場合、LのC1-C6アルキレンはRLによって置換されていてもよく、ここで各RLは独立してC1-C6アルキルもしくはハロであるか、または2つのRLが、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成し、
LがC1-C6アルキレンである場合、C1-C6アルキレンはRL1によって置換されていてもよく、ここで各RL1は独立してハロ、OH、オキソ、またはC1-C6アルキルであるか、または2つのRL1が、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成し、
R6は水素またはC1-C6アルキルであり、
環Bは、C3-C10シクロアルキル、C6-C14アリール、4~12員ヘテロシクリル、または5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。
XはNまたはCHであり、
YはNまたはCR4であり、
nは、0または1であり、
Rは水素であり、
R1は、-C1-C6アルキレン-R5であり、
R2は、水素、オキソ、またはC1-C6アルキルであり、
R3は、水素、オキソ、またはC1-C6アルキルであり、R4は、水素、OH、またはC1-C6アルキルであり、
あるいは、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共にハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルを形成し、
R5は、5員ヘテロシクリルまたは5員ヘテロアリールであり、それぞれが、O、N、及びSから独立して選択される1、2、または3個のヘテロ原子を含み、ここで、R5の少なくとも1個のヘテロ原子がSであり、さらにR5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよく、
環Aは、5~12員ヘテロシクリルまたは5~12員ヘテロアリールであり、それぞれ独立して、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよく、
Lは結合、-O-、C1-C6アルキレン、*-O-C1-C6アルキレン-**、*-C1-C6アルキレン-O-**、または*-NR6-C1-C6アルキレン-**であり、ここで、
*は環Aへの結合点を表し、**は環Bへの結合点を表し、
Lが*-O-C1-C6アルキレン-**である場合、LのC1-C6アルキレンはRLによって置換されていてもよく、ここで各RLは独立してC1-C6アルキルもしくはハロであるか、または2つのRLが、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成し、
LがC1-C6アルキレンである場合、C1-C6アルキレンはRL1によって置換されていてもよく、ここで各RL1は独立してハロ、OH、オキソ、またはC1-C6アルキルであるか、または2つのRL1が、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成し、
R6は水素またはC1-C6アルキルであり、
環Bは、C3-C10シクロアルキル、C6-C14アリール、4~12員ヘテロシクリル、または5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。
いくつかの実施形態では、XはNである。いくつかの実施形態では、XはCHである。
いくつかの実施形態では、YはNである。いくつかの実施形態では、YはCR4である。いくつかの実施形態では、YはCR4であり、R3とR4は、それらが結合している炭素原子と共にシクロプロピル基を形成する。
いくつかの実施形態では、nは0である。いくつかの実施形態では、nは1である。
いくつかの実施形態では、R1は、-CH2-R5である。いくつかの実施形態では、R5は、O、N、及びSから独立して選択される1、2、または3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ここで、R5の少なくとも1個のヘテロ原子がSであり、さらにR5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、R5は、S及びNから選択される1または2個のヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ここで、R5の1個のヘテロ原子がSであり、さらにR5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、R5はチアゾリルまたはイソチアゾリルであり、それぞれハロ、-O-C1-6アルキル、C1-C6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、R5は、チアゾール-2-イルまたはチアゾール-5-イルであり、それぞれC1-C6アルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、R5は、
である。いくつかの実施形態では、R5は、
である。
いくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、環Aは、ベンゾジオキソリル、ピリジル、ピリミジニル、またはピラジニルであり、それらのそれぞれは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、環Aは、ベンゾジオキソリル、ピリジル、ピリミジニル、またはピラジニルである。いくつかの実施形態では、環Aは、
である。いくつかの実施形態では、環Aは、
である。
いくつかの実施形態では、Lは、RLによって置換されていてもよい*-O-C1-C6アルキレン-**である。いくつかの実施形態では、Lは*-O-CH2-**または*-O-CD2-**である。いくつかの実施形態では、Lは-O-である。いくつかの実施形態では、Lは、結合である。いくつかの実施形態では、Lは*-C(O)-CH2-**である。
いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6-C14アリールである。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群からそれぞれ独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルである。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、及び-CONH2からなる群からそれぞれ独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルである。いくつかの実施形態では、環Bは、
である。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいテトラヒドロイソキノリニルである。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい
である。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ及びCNからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい
である。いくつかの実施形態では、環Bは、
である。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい5~12員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい9員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ及びCNからなる群から独立して選択される1~2個の置換基によって置換されていてもよい9員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、環Bは、
である。
いくつかの実施形態では、R7は水素である。
いくつかの実施形態では、化合物はメグルミン塩である。
一態様では、本開示は、化合物またはその薬学的に許容される塩を提供し、ここで、化合物は、参照化合物A以外の表1の化合物のいずれか1つから選択される。
いくつかの実施形態では、参照化合物A以外の表1の化合物のいずれか1つから選択される化合物は、メグルミン塩である。
いくつかの実施形態では、本開示は、式I~VIIIの化合物もしくは化合物1~31、またはその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、治療を必要とする個体においてグルカゴン様ペプチド-1受容体(GLP-1R)によって媒介される疾患を治療する方法を提供し、この方法は、本明細書に開示される化合物のいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩、または本明細書に開示される任意の医薬組成物を個体に投与することを含む。いくつかの実施形態では、疾患は、肝疾患である。いくつかの実施形態では、肝疾患は、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、薬物誘発性胆汁うっ滞、妊娠による肝内胆汁うっ滞、非経口栄養関連胆汁うっ滞(PNAC)、細菌の過剰増殖もしくは敗血症に関連した胆汁うっ滞、自己免疫性肝炎、ウイルス性肝炎、アルコール性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、移植片対宿主病、移植肝再生、先天性肝線維症、総胆管結石症、肉芽腫性肝疾患、肝内もしくは肝外悪性腫瘍、シェーグレン症候群、サルコイドーシス、ウィルソン病、ゴーシェ病、ヘモクロマトーシス、またはoti-アンチトリプシン欠損症である。いくつかの実施形態では、疾患は糖尿病である。いくつかの実施形態では、疾患は、心臓代謝性疾患である。いくつかの実施形態では、疾患は肥満である。
いくつかの実施形態では、本開示は、GLP-1Rによって媒介される疾患を治療するための薬剤の製造における、本明細書に開示される化合物のいずれか1つまたはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、食物摂取量の減少を必要とする個体の食物摂取量を減少させる方法を提供し、この方法は、本明細書に開示される化合物、その薬学的に許容される塩、または医薬組成物のいずれか1つを個体に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、耐糖能の増加を必要とする個体の耐糖能を増加させる方法を提供し、この方法は、本明細書に開示される化合物、その薬学的に許容される塩、または医薬組成物のいずれか1つを個体に投与することを含む。
一態様では、本開示は、本発明者らが発見した、GLP-1Rを刺激する化合物に関する。例えば、本発明者らは、代替のGLP-1Rアゴニストと比較して優れた薬物動態特性(例えば、Cmax、AUC0-last)を有する新しいGLP-1Rアゴニストが、GLP-1Rの強力なアゴニストであり、ヒト化動物モデルにおいて、食物摂取や耐糖能などの疾患に関連する表現型の改善に効果をもたらすことを発見した。重要なことは、現在開示されている化合物の利点は事前に予測できなかったということである。本開示は、本明細書に開示されるGLP-1Rアゴニストを含む組成物、及び疾患の治療におけるGLP-1Rアゴニストの使用にも関する。
定義
本明細書で使用される場合、特に指示がない限り、以下の定義が適用される。さらに、本明細書で使用されるいかなる用語または記号が、以下に記載されるように定義されない場合、それが当該技術分野で通常有する意味を持つものとする。
本明細書で使用される場合、特に指示がない限り、以下の定義が適用される。さらに、本明細書で使用されるいかなる用語または記号が、以下に記載されるように定義されない場合、それが当該技術分野で通常有する意味を持つものとする。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、その内容について別段の明確な指示がない限り、複数形を包含する。
本明細書中使用される場合、及び特に指定がない限り、「約」及び「およそ」という用語は、組成物または剤形の成分の用量、量、または重量パーセントに関して使用される場合、指定された用量、量、または重量パーセントから得られるものと等価な薬理学的効果をもたらすために、当業者により認識される用量、量、または重量パーセントを意味する。具体的には、「約」及び「およそ」という用語は、値に関して使用される場合、指定された値の±10%以内の変動を意味する。本明細書における「約」値またはパラメータへの言及は、その値またはパラメータ自体を対象とする実施形態を含む(かつ説明する)。例えば、「約X」を言及する記述は、「X」の記述を含む。
「含む(Comprising)」は、組成物及び方法が列挙された要素を含むが、他の要素を除外しないことを意味することを意図している。組成物及び方法を定義するために使用される場合、「本質的に~からなる(Consisting essentially of)」は、組み合わせに任意の本質的な重要性を有する他の要素を除外することを意味するものとする。例えば、本質的に本明細書で定義される要素からなる組成物は、特許請求される発明の基本的及び新規特徴(複数可)に実質的に影響を与えない他の要素を除外しない。「~からなる(Consisting of)」は、例えば、記載される他の成分の微量以上及び実質的な方法ステップを除外することを意味するものとする。これらの遷移用語のそれぞれによって定義される実施形態は、本発明の範囲内である。
本明細書で使用される「賦形剤」という用語は、本発明の化合物を有効成分として含有する錠剤などの薬物または医薬品の製造に使用され得る不活性(inert)または不活性な(inactive)物質を意味する。さまざまな物質は、賦形剤という用語に包含され得るが、これには結合剤、崩壊剤、コーティング、圧縮/カプセル化補助剤、クリームまたはローション、潤滑剤、非経口投与用溶液、チュアブル錠用材料、甘味料または香料、懸濁/ゲル化剤、または湿式造粒剤として用いられる任意の物質が含まれるが、これらに限定されない。結合剤は、例えば、カルボマー、ポビドン、キサンタンガムなどを含み;コーティングは、例えば、酢酸フタル酸セルロース、エチルセルロース、ジェランガム、マルトデキストリン、腸溶性コーティングなどを含み;圧縮/カプセル化補助剤は、例えば、炭酸カルシウム、デキストロース、果糖dc(dc=「直接圧縮可能」)、蜂蜜dc、乳糖(無水物または一水物;任意にアスパルテーム、セルロース、または微結晶セルロースと組み合わせて)、デンプンdc、スクロースなどを含み;崩壊剤は、例えば、クロスカルメロースナトリウム、ジェランガム、デンプングリコール酸ナトリウムなどを含み;クリームまたはローションは、例えば、マルトデキストリン、カラギーナンなどを含み;潤滑剤は、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フマル酸ステアリルナトリウムなどを含み;チュアブル錠用材料は、例えば、デキストロース、フルクトースdc、ラクトース(一水塩、任意にアスパルテームまたはセルロースと組み合わせて)などを含み;懸濁/ゲル化剤は、例えば、カラギーナン、デンプングリコール酸ナトリウム、キサンタンガムなどを含み;甘味料は、例えば、アスパルテーム、デキストロース、フルクトースdc、ソルビトール、スクロースdcなどを含み;湿式造粒剤は、例えば、炭酸カルシウム、マルトデキストリン、微結晶セルロースなどを含む。
「薬学的に許容される」は、好ましくはインビボのため、より好ましくは、ヒト投与について、安全かつ非毒性であることを指す。
「薬学的に許容される塩」は、薬学的に許容される塩を指す。本明細書に記載される化合物は、薬学的に許容される塩として投与され得る。
「塩」は、酸と塩基との間に形成されるイオン性化合物を指す。本明細書で提供される化合物が酸性官能基を含む場合、かかる塩としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及びアンモニウム塩が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用される場合、アンモニウム塩としては、プロトン化窒素塩基及びアルキル化窒素塩基を含有する塩が挙げられる。薬学的に許容される塩に有用な例示的及び非限定的なカチオンとしては、天然に存在するアミノ酸に基づくNa、K、Rb、Cs、NH4、Ca、Ba、イミダゾリウム、及びアンモニウムカチオン、ならびに天然に存在するアミノ酸に基づいていないアンモニウムカチオン(メグルミンなど)が挙げられる。本明細書で使用される化合物が塩基性官能基を含む場合、かかる塩としては、カルボン酸及びスルホン酸などの有機酸、ならびにハロゲン化水素、硫酸、リン酸などの鉱物酸の塩が挙げられるが、これらに限定されない。薬学的に許容される塩に有用な例示的かつ非限定的なアニオンとしては、シュウ酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、塩化物、硫酸塩、重硫酸塩、一塩基性、二塩基性、及び三塩基性リン酸塩、メシル酸塩、トシル酸塩などが挙げられる。
「立体異性体(Stereoisomer)」または「立体異性体(stereoisomers)」は、構成原子の立体性が異なる化合物を指し、例えば、1つ以上の立体中心のキラリティ、または炭素-炭素もしくは炭素-窒素二重結合のシスもしくはトランス配置に関連するものであるが、これらに限定されない。立体異性体は、鏡像異性体及びジアステレオマーを含む。
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、霊長類(例えば、ヒト)、サル、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、またはマウスを含むがこれらに限定されない動物を指す。「対象」及び「患者」という用語は、本明細書では、例えば、ヒトなどの哺乳動物対象を参照して交換可能に使用される。
本明細書で使用されるとき、「治療」または「治療する」とは、臨床結果を含む有益なまたは所望の結果を得るためのアプローチである。本開示の目的のために、有益なまたは所望の結果には、疾患または障害に起因する1つ以上の症状を減少させること、疾患または障害の範囲を減少させること、疾患または障害を安定させること(例えば、疾患または障害の悪化を予防または遅延させること)、疾患または障害の発生または再発を遅延させること、疾患または障害の進行を遅延または遅延させること、疾患または障害の状態を改善すること、疾患または障害の寛解(部分的または完全な)を提供すること、疾患または障害を治療するのに必要な1つ以上の他の薬剤の用量を減少させること、疾患または障害を治療するのに使用される別の薬剤の効果を増強すること、疾患または障害の進行を遅延させること、生活の質を向上させること、及び/または患者の生存期間を延長させること、のうちの1つ以上が含まれるが、これらに限定されない。また、「治療」には、疾患または障害の病理学的結果の低減も包含される。本開示の方法は、治療のこれらの態様のうちの任意の1つ以上を企図する。
いくつかの実施形態では、「耐糖能」という用語は、グルコース負荷を処理する対象の能力または対象の血糖制御を指す。
化合物または組成物の「治療有効量」または用量は、患者における症状の軽減もしくは阻害、または生存期間の延長をもたらす化合物または組成物の量を指す。結果は、化合物または組成物の複数回投与を必要とし得る。
「アルキル」は、1~12個の炭素原子、好ましくは1~10個の炭素原子、及びより好ましくは1~6個の炭素原子を有する一価の飽和脂肪族ヒドロカルビル基を指す。この用語には、例として、メチル(CH3-)、エチル(CH3CH2-)、n-プロピル(CH3CH2CH2-)、イソプロピル((CH3)2CH-)、n-ブチル(CH3CH2CH2CH2-)、イソブチル((CH3)2CHCH2-)、sec-ブチル((CH3)(CH3CH2)CH-)、t-ブチル((CH3)3C-)、n-ペンチル(CH3CH2CH2CH2CH2-)、及びネオペンチル((CH3)3CCH2-)などの直鎖及び分岐鎖ヒドロカルビル基が含まれる。Cxアルキルは、x個の炭素原子を有するアルキル基を指す。
「アルキレン」は、1~12個の炭素原子、好ましくは1~10個の炭素原子、より好ましくは1~6個の炭素原子を有する二価の飽和脂肪族ヒドロカルビル基を指す。この用語には、例として、メチレン(-CH2-)、エチレン(-CH2CH2-または-CH(Me)-)、プロピレン(-CH2CH2CH2-または-CH(Me)CH2-、または-CH(Et)-)などの直鎖及び分岐鎖ヒドロカルビル基が含まれる。
「アルコキシ」は、アルキルが本明細書で定義される基-O-アルキルを指す。アルコキシとしては、例として、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、t-ブトキシ、sec-ブトキシ、及びn-ペントキシが挙げられる。
「アリール」は、単環(例えば、フェニル(Ph))または複数の縮合環(例えば、ナフチルまたはアントリル)を有する6~14個の炭素原子の一価の芳香族炭素環基(例えば、2-ベンズオキサゾリノン、2H-1,4-ベンズオキサジン-3(4H)-オン-7-イルなど)を指し、これらの縮合環は、結合点が芳香族炭素原子にあるという条件で、芳香族であっても芳香族でなくてもよい。好適なアリール基には、フェニル及びナフチルが含まれる。
「シアノ」は、基-C≡Nを指す。
「シクロアルキル」は、3~10個の炭素原子、好ましくは3~8個の炭素原子、及びより好ましくは3~6個の炭素原子の飽和または不飽和ではあるが非芳香族環状アルキル基を指し、縮合環系、架橋環系、及びスピロ環系を含む単一または複数の環状環を有する。Cxシクロアルキルは、x個の環炭素原子を有するシクロアルキル基を指す。好適なシクロアルキル基の例としては、例えば、アダマンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロオクチルなどが挙げられる。結合点が、非芳香環、非複素環飽和炭素環を介しているという条件で、1つ以上の環は、アリール、ヘテロアリール、または複素環であり得る。「置換シクロアルキル」は、オキソ、チオン、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、アミノスルホニルオキシ、アミノスルホニルアミノ、アミジノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールチオ、置換アリールチオ、カルボキシル、カルボキシルエステル、(カルボキシルエステル)アミノ、(カルボキシルエステル)オキシ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、置換シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、グアニジノ、置換グアニジノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、複素環、置換複素環、ヘテロシクリロキシ、置換ヘテロシクリロキシ、ヘテロシクリルチオ、置換ヘテロシクリルチオ、ニトロ、SO3H、置換スルホニル、スルホニルオキシ、チオアシル、チオール、アルキルチオ、及び置換アルキルチオからなる群より選択される1~5個、または好ましくは1~3個の置換基を有するシクロアルキル基を指し、当該置換基は、本明細書で定義される。
「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードを指し、好ましくはフルオロまたはクロロである。
「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」は、基-OHを指す。
「ヘテロアリール」は、環内の酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される1~10個の炭素原子及び1~4個のヘテロ原子の芳香族基を指す。かかるヘテロアリール基は、単環(例えば、ピリジニルまたはフリル)または複数の縮合環(例えば、インドリジニルまたはベンゾチエニル)を有することができ、縮合環は、芳香族であっても芳香族でなくてもよく、及び/または、結合点が芳香族ヘテロアリール基の原子を介しているという条件でヘテロ原子を含有してもよい。1つの実施形態において、ヘテロアリール基の窒素及び/または硫黄環原子(複数可)は、任意に酸化されて、N-オキシド(N→O)、スルフィニル、またはスルホニル部分を提供する。好ましいヘテロアリールとしては、ピリジニル、ピロリル、チオフェニル、チアゾール、及びフラニルなどの5員または6員のヘテロアリールが挙げられる。他の好ましいヘテロアリールとしては、インドリル、キノリニル、キノロニル、イソキノリニル、及びイソキノロニルなどの9員または10員のヘテロアリールが挙げられる。
「複素環」または「複素環式」または「ヘテロシクロアルキル」または「ヘテロシクリル」は、窒素、硫黄、または酸素からなる群から選択される1~10個の環炭素原子、好ましくは1~8個の炭素原子、より好ましくは1~6個の炭素原子、及び1~4個の環ヘテロ原子、好ましくは1~3個のヘテロ原子、より好ましくは1~2個のヘテロ原子を有する、飽和または部分的に飽和するが芳香族ではない基を指す。Cxヘテロシクロアルキルは、環ヘテロ原子を含むx個の環原子を有するヘテロシクロアルキル基を指す。複素環は、単環または複数の縮合環を包含し、縮合環には、縮合環系、架橋環系、及びスピロ環系が含まれる。縮合環系では、結合点が非芳香環を介しているという条件で、1つ以上の環は、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり得る。一実施形態において、複素環基の窒素及び/または硫黄原子(複数可)は、任意に酸化されて、N-オキシド、スルフィニル(S(O))、スルホニル分(S(O)2)部を提供する。
ヘテロシクリル及びヘテロアリールの例としては、アゼチジニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジル、ピリミジル、ピリダジル、インドリジル、イソインドリル、インドリル、ジヒドロインドリル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、イソキノリニル、キノリニル、フタラジニル、ナフチルピリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シノリニル、プテリジニル、カルバゾリル、カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、フェナントロリニル、イソチアゾリル、フェナジニル、イソキサゾリル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、インドリニル、フタルイミジル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリニル、4,5,6,7-テトラヒドロベンゾ[b]チオフェニル、チアゾリル、チアゾリジニル、チオフェニル、ベンゾ[b]チオフェニル、モルホリニル、チオモルホリニル(チアモルホリニルとも称される)、1,1-ジオキソチオモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、及びテトラヒドロフラニルが挙げられるが、これらに限定されない。
「オキソ」は、原子(=O)または(O)を指す。
本明細書全体を通して使用される「任意の(optional)」または「任意に(optionally)」という用語は、後に記載される事象または状況が起こり得るが、起こる必要はなく、この説明が事象または状況が起こる場合及び起こらない場合を含むことを意味する。例えば、「窒素原子が、任意に酸化されて、N-オキシド(N→O)部分を提供する」は、窒素原子が酸化され得るが、酸化される必要はないことを意味し、この説明は、窒素原子が酸化されない状況及び窒素原子が酸化される状況を含む。
「置換されていてもよい」は、別段の指定がない限り、基が非置換であるか、またはその基について列挙された置換基の1つ以上(例えば、1、2、3、4または5)で置換されていてもよいことを意味し、置換基は同じであっても異なっていてもよい。一実施形態において、置換されていてもよい基は、1つの置換基を有する。別の実施形態において、置換されていてもよい基は、2つの置換基を有する。別の実施形態において、置換されていてもよい基は、3つの置換基を有する。別の実施形態において、置換されていてもよい基は、4つの置換基を有する。いくつかの実施形態では、置換されていてもよい基は、1~2、1~3、1~4、1~5、2~3、2~4、または2~5の置換基を有する。一実施形態において、置換されていてもよい基は置換されていない。
置換されていてもよい部分は、その部分の置換に利用可能な原子価の数が許すならば、5つを超える置換基で置換できることが理解される。例えば、プロピル基を7個のハロゲン原子で置換してペルハロプロピル基が得られる。置換基は同一であっても異なっていてもよい。
化合物
一態様において、提供されるのは、式(I)の化合物
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
XはNまたはCHであり、
YはNまたはCR4であり、
nは、0または1であり、
Rは水素であり、
R1は、-C1-C6アルキレン-R5であり、
R2は、水素、オキソ、またはC1-C6アルキルであり、
R3は、水素、オキソ、またはC1-C6アルキルであり、R4は、水素、OH、またはC1-C6アルキルであり、
あるいは、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共にハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルを形成し、
R5は、5員ヘテロシクリルまたは5員ヘテロアリールであり、それぞれが、O、N、及びSから独立して選択される1、2、または3個のヘテロ原子を含み、ここで、R5の少なくとも1個のヘテロ原子がSであり、さらにR5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよく、
環Aは、5~12員ヘテロシクリルまたは5~12員ヘテロアリールであり、それぞれ独立して、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよく、
Lは結合、-O-、C1-C6アルキレン、*-O-C1-C6アルキレン-**、*-C1-C6アルキレン-O-**、または*-NR6-C1-C6アルキレン-**であり、ここで、
*は環Aへの結合点を表し、**は環Bへの結合点を表し、
Lが*-O-C1-C6アルキレン-**である場合、LのC1-C6アルキレンはRLによって置換されていてもよく、ここで各RLは独立してC1-C6アルキルもしくはハロであるか、または2つのRLが、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成し、
LがC1-C6アルキレンである場合、C1-C6アルキレンはRL1によって置換されていてもよく、ここで各RL1は独立してハロ、OH、オキソ、またはC1-C6アルキルであるか、または2つのRL1が、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成し、
R6は水素またはC1-C6アルキルであり、
環Bは、C3-C10シクロアルキル、C6-C14アリール、4~12員ヘテロシクリル、または5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。
一態様において、提供されるのは、式(I)の化合物
XはNまたはCHであり、
YはNまたはCR4であり、
nは、0または1であり、
Rは水素であり、
R1は、-C1-C6アルキレン-R5であり、
R2は、水素、オキソ、またはC1-C6アルキルであり、
R3は、水素、オキソ、またはC1-C6アルキルであり、R4は、水素、OH、またはC1-C6アルキルであり、
あるいは、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共にハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルを形成し、
R5は、5員ヘテロシクリルまたは5員ヘテロアリールであり、それぞれが、O、N、及びSから独立して選択される1、2、または3個のヘテロ原子を含み、ここで、R5の少なくとも1個のヘテロ原子がSであり、さらにR5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよく、
環Aは、5~12員ヘテロシクリルまたは5~12員ヘテロアリールであり、それぞれ独立して、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよく、
Lは結合、-O-、C1-C6アルキレン、*-O-C1-C6アルキレン-**、*-C1-C6アルキレン-O-**、または*-NR6-C1-C6アルキレン-**であり、ここで、
*は環Aへの結合点を表し、**は環Bへの結合点を表し、
Lが*-O-C1-C6アルキレン-**である場合、LのC1-C6アルキレンはRLによって置換されていてもよく、ここで各RLは独立してC1-C6アルキルもしくはハロであるか、または2つのRLが、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成し、
LがC1-C6アルキレンである場合、C1-C6アルキレンはRL1によって置換されていてもよく、ここで各RL1は独立してハロ、OH、オキソ、またはC1-C6アルキルであるか、または2つのRL1が、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成し、
R6は水素またはC1-C6アルキルであり、
環Bは、C3-C10シクロアルキル、C6-C14アリール、4~12員ヘテロシクリル、または5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。
本明細書の説明では、ある部分/変数のあらゆる説明、変形、実施形態または態様は、あたかも説明のすべての組み合わせが具体的かつ個別に列挙されているかのように、他の部分/変数のあらゆる説明、変形、実施形態または態様と組み合わせることができることが理解される。例えば、式(I)のR1に関して本明細書に提供されるすべての説明、変形、実施形態または態様は、あたかもすべての組み合わせが具体的かつ個別に列挙されているかのように、環Aのすべての説明、変形、実施形態または態様と組み合わせることができる。
式(I)のいくつかの実施形態では、X及びYはそれぞれNである。いくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4である。いくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R4はH、OH、またはC1-C6アルキルである。いくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R4はH、OH、またはC1-C3アルキルである。いくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R4はHまたはC1-C3アルキルである。いくつかのそのような実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R4はHまたはOHである。いくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R4はHである。いくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共に、ハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいシクロプロピル基を形成する。いくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共に、フルオロまたはメチルによって置換されていてもよいシクロプロピル基を形成する。
式(I)のいくつかの実施形態では、提供されるのは、式(II)の化合物
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、X、Y、n、R2、R3、R5、環A、L、及び環Bは式(I)について定義した通りである。
式(I)または(II)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4である。いくつかの実施形態では、化合物は、式(II-a)のもの
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、n、R2、R3、R4、R5、環A、L、及び環Bは式(I)について定義した通りである。
式(I)または(II)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共に、ハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいシクロプロピル基を形成する。いくつかの実施形態では、化合物は、式(II-b)、(II-b1)、または(II-b2)のものであり、
式中、n、R2、R5、環A、L、及び環Bは式(I)について定義した通りである。
式(II)のいくつかの実施形態では、X及びYはそれぞれNである。いくつかの実施形態では、化合物は式(II-c)のものであり、
式中、n、R2、R3、R5、環A、L、及び環Bは式(I)について定義した通りである。
式(II)のいくつかの実施形態では、環Aは、1、2、または3個のヘテロ原子を含む6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、化合物は式(III)のものであり、
式中、V及びWは独立してNまたはCRAであり、各RAは、H、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルである。いくつかの実施形態では、VはNであり、WはCRAである。いくつかの実施形態では、VはCRAであり、WはNである。いくつかの実施形態では、V及びWはそれぞれCRAである。いくつかの実施形態では、V及びWはそれぞれNである。いくつかの実施形態では、VはNであり、WはCHである。いくつかの実施形態では、VはCHであり、WはNである。いくつかの実施形態では、V及びWはそれぞれCHである。式(III)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4である。いくつかの実施形態では、化合物は、式(III-a)のものであり、
式中、n、R2、R3、R4、R5、L、及び環Bは式(I)について定義した通りであり、V及びWは式(III)について定義した通りである。
式(III)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共に、ハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいシクロプロピル基を形成する。いくつかの実施形態では、化合物は、式(III-b)、(III-b1)、または(III-b2)のものであり、
式中、n、R2、R5、L、及び環Bは式(I)について定義した通りであり、V及びWは式(III)について定義した通りである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(III-b-3)のものであり、
式中、n、R2、R5、L、及び環Bは式(I)について定義した通りである。
式(III)のいくつかの実施形態では、X及びYはそれぞれNである。いくつかの実施形態では、化合物は式(III-c)のものであり、
式中、n、R2、R3、R5、L、及び環Bは式(I)について定義した通りであり、V及びWは式(III)について定義した通りである。
式(III)のいくつかの実施形態では、Lは、式(I)について記載したようにRLによって置換されていてもよい*-O-C1-C6アルキレン-**である。いくつかの実施形態では、Lは*-O-CH2-**である。いくつかの実施形態では、化合物は式(IV)のものであり、
式中、n、R2、R3、R5、及び環Bは式(I)について定義した通りであり、V及びWは式(III)について定義した通りである。
式(IV)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4である。いくつかの実施形態では、化合物は式(IV-a)のものであり、
式中、n、R2、R3、R4、R5、及び環Bは式(I)について定義した通りであり、V及びWは式(III)について定義した通りである。
式(IV)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共に、ハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいシクロプロピル基を形成する。いくつかの実施形態では、化合物は、式(IV-b)、(IV-b1)、または(IV-b2)のものであり、
式中、n、R2、R5、及び環Bは式(I)について定義した通りであり、V及びWは式(III)について定義した通りである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(IV-b-3)のものであり、
式中、n、R2、R5、L、及び環Bは式(I)について定義した通りである。
式(III)の化合物のいくつかの実施形態では、Lは-O-である。いくつかの実施形態では、化合物は式(V)のものであり、
式中、n、R2、R3、R5、及び環Bは式(I)について定義した通りであり、V及びWは式(III)について定義した通りである。
式(V)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4である。いくつかの実施形態では、化合物は式(V-a)のものであり、
式中、n、R2、R3、R4、R5、及び環Bは式(I)について定義した通りであり、V及びWは式(III)について定義した通りである。
式(I)または(V)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共に、ハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいシクロプロピル基を形成する。いくつかの実施形態では、化合物は、式(V-b)、(V-b1)、または(V-b2)のものであり、
式中、n、R2、R5、及び環Bは式(I)について定義した通りであり、V及びWは式(III)について定義した通りである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(V-b-3)のものであり、
式中、n、R2、R5、L、及び環Bは式(I)について定義した通りである。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり;R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共に、C3-C6シクロアルキルを形成し;n、R2、環A、及び環Bは、式(I)について本明細書で詳述される通りである。式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、YはCR4であり;R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共に、C3-C6シクロアルキルを形成し;環Bは、フェニルによって置換されていてもよく;X、n、R2、及び環Aは、式(I)について本明細書で詳述される通りである。前述のいくつかの実施形態では、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共にC3シクロアルキルを形成する。前述のいくつかの実施形態では、XはNである。前述のいくつかの実施形態では、nは1である。前述のいくつかの実施形態では、R2はHである。前述のいくつかの実施形態では、環Aはピリジニルである。前述のいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R2はHである。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R4はHであり、n、R2、R3、環A、及び環Bは、式(I)について本明細書で詳述される通りである。式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり;R4はHであり;環Bは、C3-C10シクロアルキル、4~12員ヘテロシクリル、または5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよく;n、R2、R3、及び環Aは、式(I)について本明細書で詳述される通りである。式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり;R4はHであり;環Bは、4~12員ヘテロシクリル、または5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよく;n、R2、R3、及び環Aは、式(I)について本明細書で詳述される通りである。式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり;R4はHであり;nは1であり;R2及びR3はそれぞれHであり;環Aはピリジルであり;環Bは、4~12員ヘテロシクリル、または5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、X及びYはそれぞれNであり;環Bは、C3-C10シクロアルキル、4~12員ヘテロシクリル、または5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよく;n、R2、R3、及び環Aは、式(I)について本明細書で詳述される通りである。式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、X及びYはそれぞれNであり;環Bは、C3-C10シクロアルキル、4~12員ヘテロシクリル、または5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよく;nは1であり;R2及びR3はそれぞれHであり;環Aは、式(I)について本明細書で詳述される通りである。式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、X及びYはそれぞれNであり;環Bは、4~12員ヘテロシクリル、または5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよく;nは1であり;R2及びR3はそれぞれHであり;環Aは、式(I)について本明細書で詳述される通りである。式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、X及びYはそれぞれNであり;環Bは、C3-C10シクロアルキル、4~12員ヘテロシクリル、または5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよく;nは1であり;R2及びR3はそれぞれHであり;環Aは、ピラゾリルまたはピリジルであり、それぞれが、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCHであり、nは1であり、R2及びR3は両方とも水素であり、環Aはピリジニルであり、環Bは、5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。
式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式を含む)のいくつかの実施形態では、R1は-C1-C3アルキレン-R5である。いくつかの実施形態では、R1は、-CH2-R5である。式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式を含む)のいくつかの実施形態では、R5は、O、N、及びSから独立して選択される1、2、または3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロシクリルであり、ここで、R5の少なくとも1個のヘテロ原子がSであり、R5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、R5は、O、N、及びSから独立して選択される1、2、または3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ここで、R5の少なくとも1個のヘテロ原子がSであり、R5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式を含む)のいくつかの実施形態では、R5は、5員ヘテロシクリルまたは5員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ、N及びSから独立して選択される1または2個のヘテロ原子を含み、ここで、R5の少なくとも1個のヘテロ原子がSであり、R5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式を含む)のいくつかの実施形態では、R5は、5員ヘテロシクリルまたは5員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ、NまたはSから選択される1または2個のヘテロ原子を含み、ここで、R5の1個のヘテロ原子がSであり、R5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、R5はチアゾリル、イソチアゾリル、またはチオフェニルであり、これらはそれぞれハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、R5は
であり、これらはそれぞれハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、R5は
であり、これらはそれぞれハロ、-O-C1-3アルキル、C1-3アルキル、C2-6アルケニル、またはC1-C3ハロアルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、R5は
であり、それぞれは、ブロモ、-O-CH3、メチル、エチル、またはビニルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、R5は、ハロ、-O-C1-3アルキル、C1-3アルキル、C2-6アルケニル、またはC1-C3ハロアルキルによって置換されていてもよい
である。いくつかの実施形態では、R5は、非置換
である。いくつかの実施形態では、R5は、メチル、ブロモ、ビニル、エチル、メトキシ、クロロ、またはフルオロによって置換されていてもよいチアゾールである。いくつかの実施形態では、R5は、
である。
式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式を含む)のいくつかの実施形態では、XはNである。他の実施形態では、XはCHである。
式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式を含む)のいくつかの実施形態では、nは0である。他の実施形態では、nは1である。
式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式を含む)のいくつかの実施形態では、YはNである。他の実施形態では、YはCR4であり、式中、R4は、水素、OH、またはC1-C6アルキルである。他の実施形態では、Yは、CR4であり、R3及びR4は場合により、それらが結合している炭素原子と共にハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルを形成する。例えば、C3-C6シクロアルキルは、フルオロなどのハロ、またはメチルなどのC1-C3アルキルによって置換されていてもよいシクロプロピルであり得る。
式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式を含む)のいくつかの実施形態では、R2及びR3は、独立して、水素、オキソ、またはC1-C6アルキルである。いくつかの実施形態では、R2及びR3は水素である。いくつかの実施形態では、R2及びR3はオキソである。いくつかの実施形態では、R2及びR3はメチルである。
式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式を含む)のいくつかの実施形態では、部分
である。式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式を含む)のいくつかの実施形態では、部分
である。
式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~12員ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、環Aは、
であり、それぞれは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~12員ヘテロアリールである。例示的な環Aは、
を含むが、これらに限定されず、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、環Aは、
であり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、環Aは、ベンゾジオキソリル、ピリジル、ピリミジニル、またはピラジニルである。いくつかの実施形態では、環Aは、
である。
式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式を含む)のいくつかの実施形態では、Lは結合である。いくつかの実施形態では、Lは-O-である。いくつかの実施形態では、LはC1-C6アルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは非置換C1-C6アルキレンである。いくつかの実施形態では、LはRL1によって置換されていてもよいC1-C6アルキレンであり、ここで各RL1は独立してハロ、OH、オキソ、またはC1-C6アルキルであるか、または2つのRL1が、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、Lは非置換C1-C2アルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、RL1によって置換されていてもよいC1-C2アルキレンであり、ここで、各RL1は独立して、ハロ、OH、オキソ、またはC1-C6アルキルである。いくつかの実施形態では、Lは非置換C2アルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは、RL1によって置換されていてもよいC2アルキレンであり、ここで、各RL1は独立して、ハロ、OH、オキソ、またはC1-C6アルキルである。いくつかのそのような実施形態において、Lは、
である。いくつかの実施形態では、Lは、*-O-C1-C6アルキレン-**であり、ここで、*は環Aへの結合点を表し、**は環Bへの結合点を表す。例えば、Lは*-OCH2-**であり得る。いくつかの実施形態では、Lが*-O-C1-C6アルキレン-**である場合、LのC1-C6アルキレンはRLによって置換され、ここで各RLは独立してC1-C6アルキルもしくはハロであるか、または2つのRLが、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、Lが*-O-C1-C6アルキレン-**である場合、C1-C6アルキレンはRLによって置換され、ここで各RLは独立してC1-C6アルキルであるか、または2つのRLが、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成する。具体的な例を挙げると、Lが*-OC(RL)2-**である場合、2つのRLは、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、Lは*-C1-C6アルキレン-O-**である。いくつかの実施形態では、Lは*-NR6-C1-C6アルキレン-**であり、ここで、R6は水素またはC1-C6アルキルである。いくつかの実施形態では、Lは水素の同位体、例えば重水素を含む。いくつかの実施形態では、Lは*-O-CH2-**または*-O-CD2-**である。いくつかの実施形態では、Lは*-O-CD2-**である。いくつかの実施形態では、Lはオキソ基を含む。いくつかの実施形態では、Lは*-C(O)-CH2-**である。
式(I)の化合物(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC3-C10シクロアルキルである。例示的なC3-C10シクロアルキルは、
を含むが、これらに限定されず、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6-C14アリールである。例えば、C6-C14アリールは、
であってもよく、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群からそれぞれ独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルである。例示的な4~12員ヘテロシクリルは、
を含むが、これらに限定されず、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい5~12員ヘテロアリールである。例示的な5~12員ヘテロアリールは、
を含むが、これらに限定されず、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、及び-CONH2からなる群からそれぞれ独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルである。いくつかの実施形態では、環Bは、
である。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ及びCNからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい
である。いくつかの実施形態では、環Bは、
である。いくつかの実施形態では、環Bは、ハロ及びCNからなる群から独立して選択される1~2個の置換基によって置換されていてもよい9員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、環Bは、
である。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、X、n、R、R1、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りであり、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC3-C10シクロアルキルである。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、X、n、R、R1、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りであり、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6-C14アリールである。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、X、n、R、R1、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りであり、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6アリールである。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、X、n、R、R1、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りであり、Lは、*-OCH2-**であり、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6アリールである。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、X、n、R、R1、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りであり、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルである。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、X、n、R、R1、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りであり、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい5~12員ヘテロアリールである。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい9~10員ヘテロシクリルであり、R、R1、R2、L、及び環Bは式(I)について記載した通りである。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~12員ヘテロアリールであり、R、R2、L、及び環Bは式(I)について記載した通りである。いくつかのそのような実施形態では、環Aは5~6員ヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい6員ヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態では、環Aは、
であり、それらのそれぞれは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい。いくつかのそのような実施形態では、環Aは、
であり、それらのそれぞれは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC3-C10シクロアルキルであり、R、R1、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りである。
式(I)、(V)、(Va)、または(Vb)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC3-C10シクロアルキルであり;R、R1、R2、及びLは式(I)について記載した通りである。いくつかのそのような実施形態では、環Aは、
である。他のそのような実施形態では、環Aは、
である。さらに別のそのような実施形態では、環Aは、
である。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;Lは、式(I)について記載したように、RLによって置換されていてもよい*-O-C1-C6アルキレン-**であり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC3-C10シクロアルキルであり;R及びR2は式(I)について記載した通りである。いくつかのそのような実施形態では、Lは*-O-CH2-**である。例えば、いくつかの実施形態では、
は、
などであり、本明細書の環A、L、及び環Bについて記載されるように置換されていてもよい。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;Lは、結合であり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC3-C10シクロアルキルであり;R及びR2は式(I)について記載した通りである。例えば、いくつかの実施形態では、
は、
などであり、本明細書の環A及び環Bについて記載されるように置換されていてもよい。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;Lは、-O-であり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC3-C10シクロアルキルであり;R及びR2は式(I)について記載した通りである。例えば、いくつかの実施形態では、
は、
などであり、本明細書の環A及び環Bについて記載されるように置換されていてもよい。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6-C14アリールであり;R、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りである。式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6-C14アリールであり;R、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りである。式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6アリールであり;R、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6アリールであり;R、R1、R2、及びLは式(I)について記載した通りである。いくつかのそのような実施形態では、環Aは、
である。他のそのような実施形態では、環Aは、
である。さらに別のそのような実施形態では、環Aは、
である。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;Lは、式(I)について記載したように、RLによって置換されていてもよい*-O-C1-C6アルキレン-**であり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6アリールであり;R及びR2は式(I)について記載した通りである。いくつかのそのような実施形態では、Lは*-O-CH2-**である。例えば、いくつかの実施形態では、
は、
などであり、本明細書の環A、L、及び環Bについて記載されるように置換されていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、
は
である。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;Lは、結合であり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6アリールであり;R及びR2は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;Lは、-O-であり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6アリールであり;R及びR2は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルであり;R、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りである。いくつかのそのような実施形態では、環Aは、
である。他のそのような実施形態では、環Aは、
である。さらに別のそのような実施形態では、環Aは、
である。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルであり;R、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りである。式(I)、(V)、(Vα)、または(Vb)のいくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい9~12員ヘテロシクリルであり;R、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルであり;R、R2、及びLは式(I)について記載した通りである。いくつかのそのような実施形態では、環Aは、
である。他のそのような実施形態では、環Aは、
である。さらに別のそのような実施形態では、環Aは、
である。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;Lは、式(I)について記載したように、RLによって置換されていてもよい*-O-C1-C6アルキレン-**であり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルであり;R及びR2は式(I)について記載した通りである。いくつかのそのような実施形態では、Lは*-O-CH2-**である。例えば、式(I)、(V)、(Va)、または(Vb)のいくつかの実施形態では、
は、
などであり、本明細書の環A及び環Bについて記載されるように置換されていてもよい。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;Lは結合であり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい9~12員ヘテロシクリルであり;R及びR2は式(I)について記載した通りである。例えば、いくつかの実施形態では、
は、
などであり、本明細書の環A及び環Bについて記載されるように置換されていてもよい。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;Lは-O-であり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい9~12員ヘテロシクリルであり;R及びR2は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい5~12員ヘテロアリールであり;R、R2、環A、及びLは、式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい5~12員ヘテロアリールであり;R、R2、及びLは式(I)について記載した通りである。いくつかのそのような実施形態では、環Aは、
である。他のそのような実施形態では、環Aは、
である。さらに別のそのような実施形態では、環Aは、
である。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;Lは、式(I)について記載したように、RLによって置換されていてもよい*-O-C1-C6アルキレン-**であり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい5~12員ヘテロアリールであり;R及びR2は式(I)について記載した通りである。いくつかのそのような実施形態では、Lは*-O-CH2-**である。例えば、式(I)、(V)、(Va)、または(Vb)のいくつかの実施形態では、
は、
などであり、本明細書の環A、L、及び環Bについて記載されるように置換されていてもよい。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;Lは結合であり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい5~12員ヘテロアリールであり;R及びR2は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)(該当する場合、式(II)~(V)の化合物及びその下位式の化合物を含む)のいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールであり;Lは-O-であり;環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい5~12員ヘテロアリールであり;R及びR2は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)のいくつかの実施形態では、環Bは、縮合環環C及び環Dを含む縮合二環系である。式(I)のいくつかの実施形態では、提供されるのは、式(VI)の化合物、
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
X、Y、n、R、R1、R2、R3、環A、及びLは、式(I)について記載した通りであり、
は、縮合環環C及び環Dを含む縮合二環系であり、ここで、
環Cは、C5-C6シクロアルキル、5~7員ヘテロシクリル、または5~6員ヘテロアリールであり、
環DはC6シクロアルキル、C6アリールまたは6員ヘテロアリールであり;
ここで、環C及び環Dは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。
X、Y、n、R、R1、R2、R3、環A、及びLは、式(I)について記載した通りであり、
環Cは、C5-C6シクロアルキル、5~7員ヘテロシクリル、または5~6員ヘテロアリールであり、
環DはC6シクロアルキル、C6アリールまたは6員ヘテロアリールであり;
ここで、環C及び環Dは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。
式(VI)のいくつかの実施形態では、環DはC6アリールであり、環CはC5-C6シクロアルキル、5~7員ヘテロシクリル、または5~6員ヘテロアリールであり、ここで環C及び環Dは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、環Aは、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールである。
式(VI)のいくつかの実施形態では、環DはC6アリールであり、環CはC5-C6シクロアルキルである。いくつかのそのような実施形態では、環C及び環Dは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい
を形成する。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5はC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(VI)のいくつかの実施形態では、環DはC6アリールであり、環Cは5~7員ヘテロシクリルである。いくつかのそのような実施形態では、環C及び環Dは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい
を形成する。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5はC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(VI)のいくつかの実施形態では、環DはC6アリールであり、環Cは5~6員ヘテロアリールである。いくつかのそのような実施形態では、環C及び環Dは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい
を形成する。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5はC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(VI)のいくつかの実施形態では、環Dは6員ヘテロアリールであり、環CはC5-C6シクロアルキル、5~7員ヘテロシクリル、または5~6員ヘテロアリールであり、ここで環C及び環Dは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(VI)のいくつかの実施形態では、環Dは6員ヘテロアリールであり、環CはC5-C6シクロアルキルであり、ここで環C及び環Dは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(VI)のいくつかの実施形態では、環Dは6員ヘテロアリールであり、環Cは5~7員ヘテロシクリルであり、ここで環C及び環Dは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(VI)のいくつかの実施形態では、環Dは6員ヘテロアリールであり、環Cは5~6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、環C及び環Dは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい
である。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は式(I)について記載した通りである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、XはNであり、nは1であり、R1は-CH2-R5であり、R5は、1つのSヘテロ原子と1つのNヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい。
式(I)のいくつかの実施形態では、提供されるのは、式(VII)の化合物であり、
式中、X、Y、n、R2、R3、環A、L、及び環Bは式(I)について記載した通りであり、R5aはH、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルである。式(VII)のいくつかの実施形態では、R5aはHまたは-CH3である。
式(VII)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4である。いくつかの実施形態では、化合物は、式(VII-a)のものであり、
式中、n、R2、R3、R4、環A、L、及び環Bは式(I)について記載した通りであり、R5αは式(VII)について記載した通りである。
式(VII)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共に、ハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいシクロプロピル基を形成する。いくつかの実施形態では、化合物は、式(VII-b)、(VII-b1)、または(VII-b2)のものであり、
式中、n、R2、R3、R4、環A、L、及び環Bは式(I)について記載した通りであり、R5αは式(VII)について記載した通りである。
式(VII)(その部分式を含む)のいくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6アリールである。式(VII)のいくつかの実施形態では、環Bは、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~2個の置換基によって置換されていてもよいC6アリールである。式(VII)のいくつかの実施形態では、環Bは、ハロ及びCNからなる群から独立して選択される1~2個の置換基によって置換されていてもよいC6アリールである。前述のいずれかのいくつかの実施形態では、Lは*-O-CH2-**である。いくつかの実施形態では、化合物は、式(VII-c)のものであり、
式中、X、Y、n、R2、R3、及び環Aは式(I)について記載した通りであり、R5aは式(VII)について記載した通りであり、RB1及びRB2は、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される。いくつかの実施形態では、RB1及びRB2は、独立して、ハロ及びCNからなる群から選択される。
式(VII-c)のいくつかの実施形態では、XはNであり、YはCR4であり、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共に、ハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいシクロプロピル基を形成する。いくつかの実施形態では、化合物は、式(VII-d)、(VII-d1)、または(VII-d2)のものであり、
式中、R2及び環Aは式(I)について記載した通りであり、R5aは式(VII)について記載した通りであり、RB1及びRB2は式(VII-c)について記載した通りである。
代表的な化合物を以下の表1に列挙する。いくつかの実施形態では、表1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される。いくつかの実施形態では、表1の化合物番号1~16から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される。いくつかの実施形態では、表1の化合物番号1~31から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される。化合物は、実施例に提供される一般的手順に記載されているように調製された。
別の態様では、式(I)(式(II)~(V)、(VI)、(VII)、(VIII)及びその下位式を含む)の化合物、または表1に列挙される化合物からなる群から選択される化合物、または前述のいずれかの薬学的に許容される塩を製造する方法が提供される。本明細書に記載される化合物は、一般的な手順及び実施例によって例示されるような一般的なスキームにしたがって調製され得る。一般的な手順にしたがう場合、出発物質、温度、濃度、反応時間、及びその他のパラメータに若干の変更を加えることができるが、手順の結果には実質的な影響はない。
また、式(II)~(VIII)の化合物を含む式(I)の化合物、または表1に列挙される化合物からなる群から選択される化合物、または立体異性体、互変異性体、または前述のいずれかの薬学的に許容される塩の合成に有用な化合物中間体も提供される。
本明細書に示される化合物は、塩が示されていない場合でも塩として存在する可能性があり、当業者にはよく理解されるように、本開示は、本明細書に示される化合物のすべての塩及び溶媒和物、ならびに化合物の非塩及び非溶媒和形態を包含することが理解される。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される化合物の塩は、薬学的に許容される塩である。化合物中に1つ以上の第三級アミン部分が存在する場合、N-オキシドも提供及び説明される。
本明細書に記載の化合物のいずれかに互変異性体が存在する場合、互変異性体の1つまたは一部のみが明示的に示されている場合でも、あらゆる互変異性体が意図される。具体的に示される互変異性体は、溶液中で、または本明細書に記載の方法にしたがって使用される場合、主要な形態である場合もあれば、そうでない場合もある。
本開示はまた、記載された化合物の任意のエナンチオマーもしくはジアステレオマー形態を含む、立体化学的形態のいずれかまたはすべてを含む。本明細書に記載の任意の式の化合物は、不斉中心を有する可能性があり、したがって、異なるエナンチオマーまたはジアステレオマーの形態で存在する可能性がある。一般式の化合物のすべての光学異性体及び立体異性体、ならびにそれらの任意の比率の混合物は、式の範囲内にあると見なされる。したがって、本明細書に与えられるいずれの式も、特定の立体化学が別段に示されない限り、ラセミ体、1つ以上のエナンチオマー形態、1つ以上のジアステレオマー形態、1つ以上のアトロプ異性形態、及びそれらの任意の比率の混合物を表すことが意図される。表1の化合物が特定の立体化学的配置で示されている場合、本明細書では、化合物の任意の代替立体化学的配置、ならびに任意の比率での化合物の立体異性体の混合物も提供される。例えば、表1の化合物が「S」立体化学配置にある立体中心を有する場合、その立体中心が「R」立体化学配置にある化合物のエナンチオマーも本明細書に提供される。同様に、表1の化合物が「R」立体配置にある立体中心を有する場合、「S」立体化学配置にある化合物のエナンチオマーも本明細書に提供される。また、「S」及び「R」立体化学配置の両方を有する化合物の混合物も提供される。
本発明はまた、本明細書に記載の化合物の同位体標識及び/または同位体富化形態を意図する。本明細書の化合物は、このような化合物を構成する原子のうちの1つ以上で、不自然な割合の原子同位体を含有することがある。いくつかの実施形態では、化合物は、本明細書に記載される式(I)の同位体標識化合物またはその変形例など、同位体標識されており、1つ以上の原子の一部が同じ元素の同位体によって置換されている。本発明の化合物に組み込むことができる例示的な同位体としては、2H、3H、11C、13C、14C、13N、15O、17O、32P、35S、18F、36Clなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、塩素の同位体が挙げられる。ある特定の同位体標識された化合物(例えば、3Hまたは14C)は、化合物または基質組織分布研究に有用である。重水素(2H)などのより重い同位体の組み込みは、より大きな代謝安定性の結果として生じるある特定の治療利益、例えば、インビボでの半減期の増加または必要な投与量の減少をもたらすことができ、したがって、場合によっては、好ましい場合がある。
同位体標識された本発明の化合物は、概して、当業者に公知の標準的な方法及び技術によって、または、対応する非標識試薬の代わりに適切な同位体標識された試薬を置き換えて、付随する実施例に記載されるものに類似した手順によって調製され得る。
本発明はまた、記載された化合物のいずれかの代謝産物のいずれかまたはすべてを含む。代謝産物には、ヒトへの投与後にインビボで生成されるような、化合物の代謝の中間体及び生成物など、記載された化合物のいずれかの生体内変換によって生成される任意の化学種が含まれ得る。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に開示される化合物のいずれかの塩、例えば薬学的に許容される塩も含む。いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に開示される化合物のいずれか1つのメグルミン塩、例えば、1:1化合物:メグルミン塩、2:1化合物:メグルミン塩、1:2化合物:メグルミン塩を提供する。
薬学的に許容される組成物及び製剤
本明細書に詳述される化合物のうちのいずれかの薬学的に許容される組成物または単に「医薬組成物」は、本発明によって包含される。したがって、本発明は、式(I)の化合物(式(II)~(VIII)の化合物を含む)またはその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体または賦形剤を含む、医薬組成物を含む。
本明細書に詳述される化合物のうちのいずれかの薬学的に許容される組成物または単に「医薬組成物」は、本発明によって包含される。したがって、本発明は、式(I)の化合物(式(II)~(VIII)の化合物を含む)またはその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体または賦形剤を含む、医薬組成物を含む。
いくつかの実施形態では、薬学的に許容される塩は、無機または有機酸と形成される塩などの酸付加塩である。本発明による医薬組成物は、経口、口腔、非経口、経鼻、局所または直腸投与に好適な形態、または吸入による投与に好適な形態をとり得る。
本明細書に詳述される化合物は、一態様において、精製形態であってもよく、精製形態の化合物を含む組成物は、本明細書に詳述される。本明細書に詳述される化合物またはその塩を含む組成物、例えば、実質的に純粋な化合物の組成物が、提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に詳述される化合物またはその塩を含有する組成物は、実質的に純粋な形態である。一変形例では、「実質的に純粋な」は、35%以下の不純物を含有する組成物を意図しており、不純物は、組成物の大部分またはその塩を含む化合物以外の化合物を示す。例えば、実質的に純粋な化合物の組成物は、35%以下の不純物を含有する組成物を意図し、不純物は、化合物またはその塩以外の化合物を示す。一変形例では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、25%以下の不純物を含有する。別の変形例では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、20%以下の不純物を含有する。さらに別の変形例では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、10%以下の不純物を含有する。さらなる変形例では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、5%以下の不純物を含有する。別の変形例では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、3%以下の不純物を含有する。さらに別の変形例では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、1%以下の不純物を含有する。さらなる変形例では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、0.5%以下の不純物を含有する。さらに他の変形例では、実質的に純粋な化合物の組成物は、この組成物が15%以下、または好ましくは10%以下、またはより好ましくは5%以下、またはさらにより好ましくは3%以下、及び最も好ましくは1%以下の不純物を含有することを意味し、この不純物は、異なる立体化学的形態の化合物であり得る。
一変形例では、本明細書の化合物は、ヒトなどの個体への投与のために調製される合成化合物である。別の変形例では、実質的に純粋な形態の化合物を含有する組成物が、提供される。別の変形例では、本発明は、本明細書に詳述される化合物と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む薬学的組成物を包含する。別の変形例では、化合物を投与する方法が、提供される。精製形態、薬学的組成物、及び化合物を投与する方法は、本明細書に詳述される任意の化合物またはその形態に適している。
化合物は、経口、粘膜(例えば、鼻腔、舌下、膣、頬、または直腸)、非経口(例えば、筋肉内、皮下、または静脈内)、局所または経皮送達形態を含む任意の利用可能な送達経路のために製剤化され得る。化合物は、錠剤、カプレット、カプセル(硬質ゼラチンカプセルまたは軟質弾性ゼラチンカプセルなど)、カシェ、トローチ、ロゼンジ、ガム、分散液、座薬、軟膏、カタプラズム(湿布)、ペースト、粉末、ドレッシング、クリーム、溶液、パッチ、エアゾール(例えば、鼻腔スプレーまたは吸入器)、ゲル、懸濁液(例えば、水性または非水性液体懸濁液、水中油エマルジョン、または油中水液体エマルジョン)、溶液及びエリキシル剤を含むが、これらに限定されない、送達形態を提供するために好適な担体と共に製剤化され得る。
本明細書に記載される化合物は、有効成分としての化合物を、上述のものなどの薬学的に許容される担体と組み合わせることによって、薬学的製剤などの製剤の調製に使用することができる。システムの治療形態(例えば、経皮パッチ対口腔錠剤)に応じて、担体は、さまざまな形態であり得る。さらに、薬学的製剤は、保存料、可溶化剤、安定剤、再湿潤剤、乳化剤、甘味料、色素、調整剤、及び浸透圧の調整のための塩、緩衝剤、コーティング剤または酸化防止剤を含み得る。化合物を含む製剤は、貴重な治療特性を有する他の物質も含有し得る。薬学的製剤は、既知の医薬方法によって調製され得る。適切な製剤は、例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,Lippincott Williams & Wilkins,21st ed.(2005)に見出すことができ、これは参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書に記載される化合物は、個体(例えば、ヒト)に、錠剤、コーティングされた錠剤、及び硬質または軟質のシェルのゲルカプセル、エマルションまたは懸濁液などの一般的に許容される経口組成物の形態で投与され得る。このような組成物の調製に使用できる担体としては、乳糖、コーンスターチまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩などが挙げられる。ソフトシェルを有するゲルカプセルの許容される担体は、例えば、植物油、ワックス、脂肪、半固体及び液体のポリオールなどである。さらに、薬学的製剤は、保存料、可溶化剤、安定剤、再湿潤剤、乳化剤、甘味料、色素、調整剤、及び浸透圧の調整のための塩、緩衝剤、コーティング剤または酸化防止剤を含み得る。
本明細書で利用される2つの化合物を含む組成物が、記載される。本明細書に記載される化合物のうちのいずれも、本明細書に記載される任意の剤形の錠剤に製剤化することができる。いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書に記載の式(I)の化合物(式(II)~(VIII)の化合物を含む)またはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態では、治療有効量の式(I)の化合物(式(II)~(VIII)の化合物を含む)またはその薬学的に許容される塩を含む剤形が、本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、表1の化合物番号1~11から選択される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、表1の化合物番号1~31から選択される。
使用方法及び使用
本明細書に記載の化合物及び組成物は、いくつかの態様では、本明細書に記載の疾患及び/または状態、例えば、GLP-1Rによって媒介される疾患及び/または状態の治療に使用することができる。いくつかの実施形態では、治療を必要とする対象において疾患または状態を治療する方法は、治療有効量の、式(I)の化合物(式(II)~(VI)の化合物を含む)、またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、治療を必要とする対象において疾患または状態を治療する方法は、治療有効量の、表1の化合物のいずれか1つから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。
本明細書に記載の化合物及び組成物は、いくつかの態様では、本明細書に記載の疾患及び/または状態、例えば、GLP-1Rによって媒介される疾患及び/または状態の治療に使用することができる。いくつかの実施形態では、治療を必要とする対象において疾患または状態を治療する方法は、治療有効量の、式(I)の化合物(式(II)~(VI)の化合物を含む)、またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、治療を必要とする対象において疾患または状態を治療する方法は、治療有効量の、表1の化合物のいずれか1つから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、治療を必要とする対象において疾患または状態を治療する方法は、有効な量の、式(I)の化合物(式(II)~(VIII)の化合物を含む)、またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、治療を必要とする対象において疾患または状態を治療する方法は、有効な量の、表1の化合物のいずれか1つから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。
本出願によれば、治療及び/または予防される疾患または状態は、心臓代謝疾患及び関連疾患からなる群から選択され、これには、糖尿病(前糖尿病を含むT1D及び/またはT2DM)、特発性T1D(1型b)、成人の潜在性自己免疫性糖尿病(LADA)、早発性T2DM(EOD)、若年者発症型非定型糖尿病(YOAD)、若年者成熟期発症型糖尿病(MODY)、栄養失調関連糖尿病、妊娠糖尿病、高血糖、インスリン抵抗性、肝インスリン抵抗性、耐糖能障害、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、腎臓病(例えば、急性腎障害、尿細管機能不全、近位尿細管の炎症誘発性変化)、糖尿病性網膜症、脂肪細胞機能不全、内臓脂肪沈着、睡眠時無呼吸、肥満(視床下部肥満及び単因性肥満を含む)及び関連併存疾患(例えば、変形性関節症及び尿失禁)、摂食障害(過食症候群、神経性過食症、及びプラダー・ウィリ症候群やバルデ・ビードル症候群などの症候群性肥満を含む)、他の薬剤の使用による体重増加(例えば、ステロイドや抗精神病薬の使用による)、過度の砂糖渇望、脂質異常症(高脂血症、高トリグリセリド血症、総コレステロールの増加、高LDLコレステロール、低HDLコレステロールを含む)、高インスリン血症、NAFLDなどの肝疾患、脂肪症、NASH、線維症、肝硬変、肝細胞癌、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症(冠動脈疾患を含む)、末梢血管疾患、高血圧、内皮機能不全、血管コンプライアンス障害、うっ血性心不全、心筋梗塞(壊死やアポトーシスなど)、脳卒中、出血脳卒中、虚血性脳卒中、外傷性脳損傷、肺高血圧症、血管形成術後の再狭窄、間欠性跛行、食後高脂血症、代謝性アシドーシス、ケトーシス、関節炎、骨粗鬆症、パーキンソン病、左心室肥大、末梢動脈疾患、黄斑変性症、白内障、糸球体硬化症、慢性腎不全、メタボリックシンドローム、シンドロームX、月経前症候群、狭心症、血栓症、アテローム性動脈硬化症、一過性脳虚血発作、血管再狭窄、糖代謝障害、空腹時血糖値障害、高尿酸血症、痛風、勃起不全、皮膚及び結合組織疾患、乾癬、足潰瘍、潰瘍性大腸炎、高アポBリポタンパク血症、アルツハイマー病、統合失調症、認知障害、炎症性腸疾患、短腸症候群、クローン病、大腸炎、過敏性腸症候群、多嚢胞性卵巣症候群及び中毒(例えば、アルコール及び/または薬物乱用)、多嚢胞性卵巣症候群の予防または治療、ならびに依存症(例えば、アルコール及び/または薬物乱用)の治療が含まれる。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、治療を必要とする対象(例えば、ヒト患者)における心臓代謝性疾患を治療する方法であり、この方法は、治療有効量の本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、治療を必要とする対象(例えば、ヒト患者)における糖尿病を治療する方法であり、この方法は、治療有効量の本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。例示的な糖尿病には、T1 D、T2DM、前糖尿病、特発性T1 D、LADA、EOD、YOAD、MODY、栄養失調関連糖尿病、及び妊娠糖尿病が含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、治療を必要とする対象(例えば、ヒト患者)における肝障害を治療する方法であり、この方法は、治療有効量の本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。例示的な肝障害には、肝臓の炎症、線維症、及び脂肪性肝炎が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、肝障害は、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、薬物誘発性胆汁うっ滞、妊娠による肝内胆汁うっ滞、非経口栄養関連胆汁うっ滞(PNAC)、細菌の過剰増殖もしくは敗血症に関連した胆汁うっ滞、自己免疫性肝炎、ウイルス性肝炎、アルコール性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、移植片対宿主病、移植肝再生、先天性肝線維症、総胆管結石症、肉芽腫性肝疾患、肝内もしくは肝外悪性腫瘍、シェーグレン症候群、サルコイドーシス、ウィルソン病、ゴーシェ病、ヘモクロマトーシス、及びoti-アンチトリプシン欠損症からなるリストから選択される。いくつかの実施形態では、肝障害は、肝臓の炎症、肝線維症、アルコール誘発性線維症、脂肪症、アルコール性脂肪症、原発性硬化性胆管炎(PSC)、原発性胆道肝硬変(PBC)、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)からなるリストから選択される。いくつかの実施形態では、肝障害は、肝線維症、アルコール誘発性線維症、脂肪症、アルコール性脂肪症、NAFLD、及びNASHからなる群から選択される。一実施形態では、肝障害はNASHである。別の実施形態では、肝障害は肝臓炎症である。別の実施形態において、肝障害は、肝線維症である。別の実施形態において、肝障害は、アルコール誘発性線維症である。別の実施形態において、肝障害は、脂肪症である。別の実施形態において、肝障害は、アルコール性脂肪症である。別の実施形態において、肝障害は、NAFLDである。一実施形態では、本明細書で提供される治療方法は、NAFLDからNASHへの進行を妨げるか、または遅らせる。一実施形態では、本明細書で提供される治療方法は、NASHの進行を妨げるか、または遅らせる。NASHは、例えば、肝硬変、肝臓癌などのうちの1つ以上に進行する可能性がある。いくつかの実施形態では、肝障害はNASHである。いくつかの実施形態では、患者は肝臓生検を受けている。いくつかの実施形態では、本方法は、肝臓生検の結果を得ることをさらに含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、食物摂取量の減少を必要とする対象の食物摂取量を減少させる方法を提供し、この方法は、有効な量の、本明細書に開示される化合物または医薬組成物のいずれか1つを対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物の投与は、本明細書に開示される化合物の非存在下での対象の食物摂取量に対して、対象の食物摂取量を少なくとも10%、例えば、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%減少させる。いくつかの実施形態では、対象の食物摂取量は、投与後少なくとも1時間、例えば、投与後少なくとも1時間、少なくとも2時間、少なくとも3時間、少なくとも4時間、少なくとも5時間、少なくとも6時間、少なくとも12時間、少なくとも1日間、または少なくとも2日間に、例えば、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%減少する。
いくつかの実施形態では、本開示は、耐糖能の改善を必要とする対象において耐糖能を改善する方法を提供する。いくつかの実施形態では、グルコース摂取後、例えば、食物の消費によって引き起こされるグルコース摂取、及び本明細書に開示される化合物の投与後、対象の血液中のグルコース濃度は、本明細書に開示される化合物を対象に投与しなかった場合の血液中のグルコース濃度よりも低く、例えば、10%低い、20%低い、30%低い、40%低い、50%低い、60%低い、70%低い、80%低い、90%低い、100%低い、200%低い、500%低い、1000%低い。
本出願によれば、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、任意の適切な経路により、そのような経路に適合した医薬組成物の形態で、意図する治療に有効な用量で投与することができる。いくつかの実施形態では、式(I)のいずれかの実施形態の化合物、または表1の化合物から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩である。本明細書に記載の化合物及び/または組成物は、経口、直腸、経膣、非経口、または局所的に投与することができる。
いくつかの実施形態では、化合物及び/または組成物は、経口的に投与され得る。経口投与は、化合物が胃腸管に入るように嚥下を伴う場合もあれば、または、化合物が口から直接的に血流に入る頬側投与もしくは舌下投与が用いられる場合もある。
いくつかの実施形態では、化合物及び/または組成物は、血流中、筋肉中、または内臓中に直接投与されてもよい。非経口投与に好適な手段としては、静脈内、動脈内、腹腔内、くも膜下腔内、脳室内、尿道内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内、及び皮下が挙げられる。非経口投与に好適なデバイスとしては、有針(マイクロニードルを含む)注射器、無針注射器、及び注入技術が挙げられる。
いくつかの実施形態では、化合物及び/または組成物は、皮膚または粘膜に、すなわち皮膚に(dermally)または経皮的に(transdermally)局所投与されてもよい。いくつかの実施形態では、化合物及び/または組成物は、鼻腔内または吸入によって投与され得る。いくつかの実施形態では、化合物及び/または組成物は、直腸または膣に投与され得る。いくつかの実施形態では、化合物及び/または組成物は、目または耳に直接投与され得る。
本明細書に記載の化合物及び/または組成物の投与量レジメンは、患者の種類、年齢、体重、性別及び医学的状態、状態の重篤度、投与経路、ならびに用いられる特定の化合物の活性を含むさまざまな要因に基づいている。したがって、投与量レジメンは大きく異なる可能性がある。いくつかの実施形態では、本出願の化合物の1日の総用量は、本明細書で考察される示された状態の治療のために、典型的には約0.001~約100mg/kg(すなわち、体重1kg当たりの化合物のmg)である。一実施形態では、本出願の化合物の1日の総用量は、約0.01~約30mg/kgであり、別の実施形態では、約0.03~約10mg/kgであり、さらに別の実施形態では、約0.1~約3mg/kgである。本出願の化合物の投与が1日に複数回(典型的には4回以下)繰り返されることは珍しいことではない。通常、必要に応じて、1日の総用量を増やすために1日あたり複数回の用量を使用できる。
経口投与の場合、本明細書に記載の化合物及び/または組成物は、患者への投与量を症状に応じて調整するために、有効成分0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、30.0、50.0、75.0、100、125、150、175、200、250、及び500ミリグラムを含有する錠剤の形態で提供され得る。薬剤は、典型的には、約0.01mgから約500mgの有効成分を含有し、または別の実施形態では、約1mgから約100mgの有効成分を含有する。静脈内では、用量は一定速度の注入中に約0.01~約10mg/kg/分の範囲であり得る。
本明細書に記載の化合物及び/または組成物は、単独で、または他の治療薬と組み合わせて使用することができる。2つ以上の薬剤を「組み合わせて」投与することは、すべての薬剤がそれぞれ同じ時間枠で生物学的効果を生み出すことができるほど十分に近い時間内に投与されることを意味する。1つの薬剤の存在により、他の薬剤(複数可)の生物学的効果が変化する可能性がある。2つ以上の薬剤は、同時に、並行して、または連続して投与され得る。さらに、同時投与は、投与前に薬剤を混合することによって、または化合物を同じ時点で、しかし別個の剤形として同じまたは異なる投与部位に投与することによって実施することができる。
本出願は、本明細書に定義される使用、方法、または組成物のいずれかを提供し、ここで、式(I)のいずれかの実施形態の化合物もしくは本明細書に記載の表1の化合物から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩は、1つ以上の他の治療薬と組み合わせて使用される。これには、本明細書に記載の実施形態のいずれかで定義される、式(I)のいずれかの実施形態の化合物もしくは表1の化合物から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤及び1つ以上の他の治療薬と混合して含む医薬組成物が含まれるであろう。
いくつかの実施形態では、1つ以上の他の治療薬は、ビグアニド(例えば、メトホルミン)、スルホニル尿素(例えば、トルブタミド、グリベンクラミド、グリクラジド、クロルプロパミド、トラザミド、アセトヘキサミド、グリクロピラミド、グリメピリド、またはグリピジド)、チアゾリジンジオン(例えば、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、またはロベグリタゾン)、グリタザール(例えば、サログリタザール、アレグリタザール、ムラグリタザールまたはテサグリタザール)、メグリチニド(例えば、ナテグリニド、レパグリニド)、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP-4))阻害剤(例えば、シタグリプチン、ビルダグリプチン、サクサアグリプチン、リナグリプチン、ゲミグリプチン、アナグリプチン、テネリグリプチン、アログリプチン、トレラグリプチン、デトグリプチン、またはオマリグリプチン)、グリタゾン(例えば、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、バラグリタゾン、リボグリタゾン、またはロベグリタゾン)、ナトリウム-グルコース結合型トランスポーター2(SGLT2)阻害剤(例えば、エンパグリフロジン、カナグリフロジン、ダパグリフロジン、イプラグリフロジン、イプラグリフロジン、トフォグリフロジン、エタボン酸セルグリフロジン、エタボン酸レモグリフロジン、またはエルツグリフロジン)、SGLT1阻害剤、GPR40アゴニスト(FFAR1/FFA1アゴニスト、例えば、ファシグリファム)、グルコース依存性インスリン分泌性ペプチド(GIP)及びその類似体、αグルコシダーゼ阻害剤(例えば、ボグリボース、アカルボース、またはミグリトール)、またはインスリンもしくはインスリン類似体を含むがこれらに限定されない抗糖尿病薬であり、これには、具体的に指定された薬剤の薬学的に許容される塩、ならびに前記薬剤及び塩の薬学的に許容される溶媒和物が含まれる。
いくつかの実施形態では、1つ以上の他の治療薬は、ペプチドYYもしくはその類似体、神経ペプチドY受容体2型(NPYR2)アゴニスト、NPYR1またはNPYR5アンタゴニスト、カンナビノイド受容体1型(CB1R)アンタゴニスト、リパーゼ阻害剤(例えば、オルリスタット)、ヒト膵島形成促進ペプチド(HIP)、メラノコルチン受容体4アゴニスト(例えば、セトメラノチド)、メラニン凝集ホルモン受容体1アンタゴニスト、ファルネソイドX受容体(FXR)アゴニスト(例えば、オベチコール酸)、ゾニサミド、フェンテルミン(単独またはトピラメートとの組み合わせ)、ノルエピネフリン/ドーパミン再取り込み阻害剤(例えば、ブプロプリオン)、オピオイド受容体拮抗薬(例えば、ナルトレキソン)、ノルエピネフリン/ドーパミン再取り込み阻害剤とオピオイド受容体アンタゴニストの組み合わせ(例えば、ブプロピオンとナルトレキソンの組み合わせ)、GDF-15類似体、シブトラミン、コレシストキニンアゴニスト、アミリン及びその類似体(例えば、プラムリンチド)、レプチン及びその類似体(例えば、メトロレプチン)、セロトニン作動薬(例えば、ロルカセリン)、メチオニンアミノペプチダーゼ2(MetAP2)阻害剤(例えば、ベロラニブまたはZGN-1061)、フェンジメトラジン、ジエチルプロピオン、ベンズフェタミン、SGLT2阻害剤(例えば、エンパグリフロジン、カナグリフロジン、ダパグリフロジン、イプラグリフロジン、イプラグリフロジン、トフォグリフロジン、エタボン酸セルグリフロジン、エタボン酸レモグリフロジン、またはエルツグリフロジン)、SGLT1阻害剤、SGLT2/SGLT1二重阻害剤、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)モジュレーター、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)アクチベーター、ビオチン、MAS受容体モジュレーター、またはグルカゴン受容体アゴニスト(単独で、または別のGLP-1Rアゴニスト(例えば、リラグルチド、エクセナチド、デュラグルチド、アルビグルチド、リキシセナチド、またはセマグルチド)との組み合わせ)を含むがこれらに限定されない抗肥満薬であり、これには、具体的に指定された薬剤の薬学的に許容される塩、ならびに前記薬剤及び塩の薬学的に許容される溶媒和物が含まれる。
いくつかの実施形態では、1つ以上の他の治療薬は、PF-05221304、FXRアゴニスト(例えば、オベチコール酸)、PPARα/δアゴニスト(例えば、エラフィブラノール)、合成脂肪酸-胆汁酸抱合体(例えば、アラムコール)、カスパーゼ阻害剤(例えば、エムリカサン)、抗リシルオキシダーゼホモログ2(LOXL2)モノクローナル抗体(例えば、シムツズマブ)、ガレクチン3阻害剤(例えば、GR-MD-02)、MAPK5阻害剤(例えば、GS-4997)、ケモカイン受容体2(CCR2)及びCCR5の二重アンタゴニスト(例えば、セニクリビロック)、線維芽細胞成長因子21(FGF21)アゴニスト(例えば、BMS-986036)、ロイコトリエンD4(LTD4)受容体アンタゴニスト(例えば、ティペルカスト)、ナイアシン類似体(例えば、ARI 3037MO)、ASBT阻害剤(例えば、ボリキシバット)、アセチル-CoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤(例えば、NDI 010976)、ケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害剤、ジアシルグリセリルアシルトランスフェラーゼ2(DGAT2)阻害剤、CB1受容体アンタゴニスト、抗CB1R抗体、またはアポトーシスシグナル調節キナーゼ1(ASK1)阻害剤を含むがこれらに限定されない、NASHを治療するための薬剤であり、これには、具体的に指定された薬剤の薬学的に許容される塩、ならびに前記薬剤及び塩の薬学的に許容される溶媒和物が含まれる。
製品及びキット
本開示はさらに、本出願による化合物またはその薬学的に許容される塩、本明細書に記載される組成物、または本明細書に記載される1つ以上の単位用量を好適な包装で含む製品を提供する。ある特定の実施形態において、製品は、本明細書に記載される方法のうちのいずれかにおいて使用するためのものである。好適な包装(例えば、容器)は、当該技術分野で既知であり、例えば、バイアル、容器、アンプル、ボトル、瓶、フレキシブル包装などを含む。製品は、さらに滅菌及び/または密封してもよい。
本開示はさらに、本出願による化合物またはその薬学的に許容される塩、本明細書に記載される組成物、または本明細書に記載される1つ以上の単位用量を好適な包装で含む製品を提供する。ある特定の実施形態において、製品は、本明細書に記載される方法のうちのいずれかにおいて使用するためのものである。好適な包装(例えば、容器)は、当該技術分野で既知であり、例えば、バイアル、容器、アンプル、ボトル、瓶、フレキシブル包装などを含む。製品は、さらに滅菌及び/または密封してもよい。
キットは、単位剤形、バルクパッケージ(例えば、複数回用量パッケージ)またはサブユニット用量であり得る。例えば、本出願による化合物もしくはその薬学的に許容される塩、本明細書に記載の組成物、及び/または本明細書に詳述される疾患に有用な1つ以上の他の治療薬の十分な用量を含み、長期間、例えば、1週間、2週間、3週間、4週間、6週間、8週間、3カ月、4カ月、5カ月、7カ月、8カ月、9カ月、またはそれよりも長い期間のうちのいずれかの個体の有効な治療を提供するキットが、提供され得る。キットはまた、複数の単位用量の本明細書に記載の化合物/組成物及び使用説明書を含み得、薬局(例えば、病院薬局及び配合薬局)での保管及び使用に十分な量で包装され得る。
キットは、本開示の方法の構成要素(複数可)の使用に関連して、説明書を含む電子記憶媒体(例えば、磁気ディスケットまたは光ディスク)も許容されるが、任意に、説明書のセット、概して書面での説明書を含み得る。キットに含まれる説明書は、概して、構成要素及び個体へのそれらの投与に関する情報を含む。
合成の方法
いくつかの態様では、本開示は、本開示の化合物を調製する方法を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、本開示の化合物を調製する方法を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、本明細書に記載される1つ以上のステップを含む化合物の方法を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、本明細書に記載の化合物を調製する方法によって得ることができる、またはそれによって得られる、または直接得られる化合物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、本明細書に記載の化合物を調製する方法での使用に適した、本明細書に記載の中間体を提供する。
本開示の化合物は、当技術分野で知られている任意の適切な技術によって調製することができる。これらの化合物の特定のプロセスは、添付の実施例でさらに説明される。
本明細書に記載される合成方法の説明、及び出発物質を調製するために使用される任意の参考合成方法において、溶媒、反応雰囲気、反応温度、実験持続時間及び後処理手順の選択を含む、提案されたすべての反応条件が、当業者によって選択され得ることを理解されたい。
分子のさまざまな部分に存在する官能基が、利用される試薬及び反応条件と適合しなければならないことは、有機合成の当業者には理解される。
本明細書で定義されるプロセスにおける本開示の化合物の合成中、または特定の出発物質の合成中、特定の置換基を保護してそれらの望ましくない反応を防止することが望ましい場合があることが理解されるであろう。熟練した化学者は、そのような保護がいつ必要であるか、またそのような保護基がどのように配置され、後にどのように除去されるかを理解するであろう。保護基の例については、この主題に関する多くの一般的なテキストの1つ、例えば、Theodora Greenの「Protective Groups in Organic Synthesis」(出版社:John Wiley & Sons)を参照されたい。保護基は、問題の保護基の除去に適した、文献に記載されている、または熟練した化学者に知られている任意の便利な方法によって除去することができ、そのような方法は、分子内の他の基への影響を最小限に抑えて保護基の除去を達成するように選択される。したがって、反応物が例えばアミノ、カルボキシまたはヒドロキシなどの基を含む場合、本明細書に記載の反応のいくつかではその基を保護することが望ましい場合がある。
例として、アミノ基またはアルキルアミノ基に適した保護基は、例えばアシル基、例えばアセチルなどのアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはt-ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、またはアロイル基、例えばベンゾイルである。上記の保護基の脱保護条件は、保護基の選択によって必然的に変化する。したがって、例えば、アルカノイルなどのアシル基またはアルコキシカルボニル基またはアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムなどの適切な塩基による加水分解によって除去することができる。あるいは、tert-ブトキシカルボニル基などのアシル基は、例えば、塩酸、硫酸もしくはリン酸、またはトリフルオロ酢酸などの適切な酸で処理することによって除去することができ、ベンジルオキシカルボニル基などのアリールメトキシカルボニル基は、例えば、パラジウム炭素などの触媒による水素化、またはルイス酸、例えばトリス(トリフルオロ酢酸ホウ素)での処理により除去することができる。第一級アミノ基の適切な代替保護基は、例えば、アルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン、またはヒドラジンでの処理によって除去され得るフタロイル基である。
ヒドロキシ基の適切な保護基は、例えばアシル基、例えばアセチルなどのアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、またはアリールメチル基、例えばベンジルである。上記の保護基の脱保護条件は、保護基の選択によって必然的に変化する。したがって、例えば、アルカノイルなどのアシル基またはアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、またはアンモニアなどの適切な塩基による加水分解によって除去することができる。あるいは、ベンジル基などのアリールメチル基は、例えばパラジウム炭素などの触媒上での水素化によって除去することができる。
カルボキシ基の適切な保護基は、例えばエステル化基、例えば水酸化ナトリウムなどの塩基による加水分解によって除去できるメチル基もしくはエチル基、または例えば、酸、例えばトリフルオロ酢酸などの有機酸で処理することによって除去できるtert-ブチル基、または例えば、パラジウム炭素などの触媒上での水素化によって除去できるベンジル基である。
式(I)の化合物が本明細書で定義されるプロセスのいずれか1つによって合成されると、プロセスは以下の追加のステップ:(i)存在する保護基を除去すること;(ii)式(I)の化合物を式(I)の別の化合物に変換すること;(iii)その薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物を形成すること;及び/または(iv)そのプロドラッグを形成することをさらに含むことができる。
得られる式(I)の化合物は、当技術分野で周知の技術を使用して単離及び精製することができる。
好都合には、化合物の反応は、好ましくはそれぞれの反応条件下で不活性である適切な溶媒の存在下で行われる。適切な溶媒の例としては、ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トルエン、もしくはキシレンなどの炭化水素;トリクロロエチレン、1,2-ジクロロエタン、テトラクロロメタン、クロロホルム、もしくはジクロロメタンなどの塩素化炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、n-ブタノール、もしくはtert-ブタノールなどのアルコール;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、2-メチルテトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル(CPME)、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、もしくはジオキサンなどのエーテル類;エチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテルもしくはエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム)などのグリコールエーテル;アセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、もしくはブタノンなどのケトン類;アセトアミド、ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)もしくはN-メチルピロリジノン(NMP)などのアミド;アセトニトリルなどのニトリル;ジメチルスルホキシド(DMSO)などのスルホキシド;ニトロメタンやニトロベンゼンなどのニトロ化合物;酢酸エチルもしくは酢酸メチルなどのエステル、または前記溶媒の混合物もしくは水との混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
反応温度は、反応ステップ及び使用する条件に応じて、約-100℃~300℃が適切である。
反応時間は一般に、それぞれの化合物の反応性及びそれぞれの反応条件に応じて、数分から数日の範囲にある。適切な反応時間は、当技術分野で知られている方法、例えば反応モニタリングによって容易に決定できる。上記の反応温度に基づいて、適切な反応時間は一般に10分間から48時間の範囲にある。
さらに、本明細書に記載の手順を当業者と連携して利用することにより、本開示のさらなる化合物を容易に調製することができる。当業者であれば、以下の調製手順の条件及びプロセスの既知の変形を使用して、これらの化合物を調製できることを容易に理解するであろう。
有機合成の当業者には理解されるように、本開示の化合物は、さまざまな合成経路によって容易に入手可能であり、そのいくつかを添付の実施例に例示する。当業者であれば、本開示の化合物を得るために、どの種類の試薬及び反応条件が使用されるべきか、また、必要または有用な場合には常に、特定の場合にそれらがどのように適用及び適応されるべきかを容易に認識するであろう。さらに、本開示の化合物の一部は、本開示の他の化合物を適切な条件下で反応させることによって、例えば、還元、酸化、付加、置換反応などの標準的な合成方法を適用することで、本開示の化合物中に存在する1つの特定の官能基またはその適切な前駆体分子を別のものに変換することによって容易に合成することができ、これらの方法は当業者にはよく知られている。同様に、当業者は、必要または有用な場合はいつでも、合成保護(または保護)基を適用するであろう。適切な保護基、ならびにそれらを導入及び除去する方法は、化学合成の当業者に周知であり、例えば、P.G.M.Wuts,T.W.Greene,“Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis”,4th edition(2006)(John Wiley & Sons)により詳細に記載されている。
本開示の化合物の調製経路は実施例に記載されている。
本開示の化合物を調製するための一般的な経路は、本明細書の一般的スキームA~Dに記載されている。
一般的スキームBは、さまざまな化合物の一般的な調製方法を示している。
一般的スキームDは、コア4iを含む化合物の一般的な調製方法を示している。
生物学的アッセイ
上述の方法によって設計、選択、及び/または最適化された化合物は、一旦生成されると、当業者に知られているさまざまなアッセイを使用して特徴付けて、化合物が生物学的活性を有するかどうかを決定することができる。例えば、分子は、以下に記載するアッセイを含むがこれらに限定されない従来のアッセイによって特徴付けられ、予測された活性、結合活性及び/または結合特異性を有するかどうかを決定することができる。
上述の方法によって設計、選択、及び/または最適化された化合物は、一旦生成されると、当業者に知られているさまざまなアッセイを使用して特徴付けて、化合物が生物学的活性を有するかどうかを決定することができる。例えば、分子は、以下に記載するアッセイを含むがこれらに限定されない従来のアッセイによって特徴付けられ、予測された活性、結合活性及び/または結合特異性を有するかどうかを決定することができる。
さらに、ハイスループットスクリーニングを使用すると、このようなアッセイを使用した分析を高速化できる。結果として、当技術分野で知られている技術を使用して、活性について本明細書に記載の分子を迅速にスクリーニングすることが可能となり得る。ハイスループットスクリーニングを実施するための一般的な方法論は、例えば、Devlin(1998)High Throughput Screening,Marcel Dekker、及び米国特許第5,763,263号に記載されている。ハイスループットアッセイでは、以下に説明するものを含むがこれらに限定されない、1つ以上の異なるアッセイ技術を使用できる。
さまざまなインビトロまたはインビボ生物学的アッセイが、本開示の化合物の効果を検出するのに適している可能性がある。これらのインビトロまたはインビボ生物学的アッセイは、酵素活性アッセイ、電気泳動移動度シフトアッセイ、レポーター遺伝子アッセイ、インビトロ細胞生存率アッセイ、及び本明細書に記載のアッセイを含み得るが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、生物学的アッセイは本明細書の実施例に記載されている。
GLP-1R細胞アッセイ
高い及び低いGLP-1R表面発現を発現する安定した細胞株を、EF1Aプロモーターの制御下でヒトGLP-1R受容体をコードするピューロマイシン選択可能なDNAプラスミド(寄託番号:NM 002062.5)をトランスフェクトしたCHO-K1細胞(Fugene6)で生成した。トランスフェクトされた細胞を、完全培地を含む24ウェルプレート(9,000細胞/ウェル)に播種し、5%二酸化炭素を含む37℃の加湿インキュベーター内でインキュベートした。一晩インキュベートした後、培地をピューロマイシン(6μg/mL)を補充した完全培地と交換し、安定にトランスフェクトされた細胞を選択するために2~3日ごとに更新した。選択した細胞の個々のプールを増殖させた後、cAMPを検出するためのTR-FRETアッセイ(LANCE Ultra cAMPアッセイ、Perkin Elmer)を使用して、GLP-1対照ペプチドに対する応答性を分析した。簡単に説明すると、細胞をVersene溶液に収集し、384ウェルプレートにプレーティングし(1,000細胞/ウェル)、音響ディスペンサー(ECHO)を使用して段階希釈したGLP-1R対照ペプチド(10nL)と混合した。プレートを25℃で30分間インキュベートした後、EU-cAMPトレーサー(5μL)及びUlight-anti-cAMP試薬(5μL)を各ウェルに添加し、続いて25℃で15分間インキュベートした。TR-FRETシグナルは、EnVisionマルチモードプレートリーダー(励起=320nm、発光=615及び655nm)を使用して検出された。用量反応曲線を使用して、GLP-1R対照ペプチドに対する応答性の尺度としてEC50値を生成した。安定性を確保するために、選択した細胞株の応答性を複数の継代にわたってモニタリングした。CHO-K1 hGLP-1Rhigh clone16及びCHO-K1 hGLP-1Rlow clone10は、それぞれGLP-1R対照ペプチドに対して一貫して高い応答性と低い応答性を示し、GLP-1R表面発現の相対レベルを決定するためにさらなる分析のために選択された。簡単に説明すると、GLP-1R発現は、フルオレセイン標識Exendin-4ペプチド蛍光プローブ(FLEX)を使用するフローサイトメトリーによって分析された。細胞をVersene溶液中で回収し、PBS+0.5%BSAで3回洗浄した後、FLEX試薬(10μM)と共に室温で2時間インキュベートした。インキュベーション後、細胞をPBS+0.5%BSAで3回洗浄し、最後にPBSに再懸濁した後、フローサイトメトリーによる分析を行って、細胞表面のGLP-1R発現の尺度としてFLEX平均蛍光強度(MFI)を測定した。両方の細胞株は、対照CHO-K1細胞と比較してより高いMFI値を示し、GLP-1R表面発現が確認された。CHO-K1 hGLP-1Rhigh clone16細胞は、CHO-K1-hGLP-1low clone10細胞と比較して有意に高いMFIレベルを示した。
高い及び低いGLP-1R表面発現を発現する安定した細胞株を、EF1Aプロモーターの制御下でヒトGLP-1R受容体をコードするピューロマイシン選択可能なDNAプラスミド(寄託番号:NM 002062.5)をトランスフェクトしたCHO-K1細胞(Fugene6)で生成した。トランスフェクトされた細胞を、完全培地を含む24ウェルプレート(9,000細胞/ウェル)に播種し、5%二酸化炭素を含む37℃の加湿インキュベーター内でインキュベートした。一晩インキュベートした後、培地をピューロマイシン(6μg/mL)を補充した完全培地と交換し、安定にトランスフェクトされた細胞を選択するために2~3日ごとに更新した。選択した細胞の個々のプールを増殖させた後、cAMPを検出するためのTR-FRETアッセイ(LANCE Ultra cAMPアッセイ、Perkin Elmer)を使用して、GLP-1対照ペプチドに対する応答性を分析した。簡単に説明すると、細胞をVersene溶液に収集し、384ウェルプレートにプレーティングし(1,000細胞/ウェル)、音響ディスペンサー(ECHO)を使用して段階希釈したGLP-1R対照ペプチド(10nL)と混合した。プレートを25℃で30分間インキュベートした後、EU-cAMPトレーサー(5μL)及びUlight-anti-cAMP試薬(5μL)を各ウェルに添加し、続いて25℃で15分間インキュベートした。TR-FRETシグナルは、EnVisionマルチモードプレートリーダー(励起=320nm、発光=615及び655nm)を使用して検出された。用量反応曲線を使用して、GLP-1R対照ペプチドに対する応答性の尺度としてEC50値を生成した。安定性を確保するために、選択した細胞株の応答性を複数の継代にわたってモニタリングした。CHO-K1 hGLP-1Rhigh clone16及びCHO-K1 hGLP-1Rlow clone10は、それぞれGLP-1R対照ペプチドに対して一貫して高い応答性と低い応答性を示し、GLP-1R表面発現の相対レベルを決定するためにさらなる分析のために選択された。簡単に説明すると、GLP-1R発現は、フルオレセイン標識Exendin-4ペプチド蛍光プローブ(FLEX)を使用するフローサイトメトリーによって分析された。細胞をVersene溶液中で回収し、PBS+0.5%BSAで3回洗浄した後、FLEX試薬(10μM)と共に室温で2時間インキュベートした。インキュベーション後、細胞をPBS+0.5%BSAで3回洗浄し、最後にPBSに再懸濁した後、フローサイトメトリーによる分析を行って、細胞表面のGLP-1R発現の尺度としてFLEX平均蛍光強度(MFI)を測定した。両方の細胞株は、対照CHO-K1細胞と比較してより高いMFI値を示し、GLP-1R表面発現が確認された。CHO-K1 hGLP-1Rhigh clone16細胞は、CHO-K1-hGLP-1low clone10細胞と比較して有意に高いMFIレベルを示した。
CHO-K1 hGLP-1Rlow clone10細胞株での化合物試験のために、細胞を384ウェルプレートに播種した(1,000細胞/ウェル)。試験化合物をDMSOで段階希釈し(10点、3倍希釈)、ECHOディスペンサーを使用してウェルに添加し(10nL/ウェル)、プレートを1分間遠心分離し、室温で2分間撹拌した後、25℃で30分間インキュベートした。インキュベーション後、Eu-cAMP(5μL)及びUlight-anti-cAMP(5μL)試薬を各ウェルに添加し、続いて1分間遠心分離し、室温で2分間撹拌し、プレートを25℃で15分間最終インキュベートした。EnVisionマイクロプレートリーダーを使用してプレートを読み取った(励起=320nm、発光=615及び655nm)。用量反応曲線は、並行して実行された対照のGLP-1ペプチドアゴニストと比較して計算された活性化パーセントに基づいて、二重のウェルから作成された。EC50値は、ヒル式(XLfit)を使用して化合物濃度の関数として活性化パーセントを当てはめることによって決定した。
肝臓クリアランス
肝臓クリアランス、つまり薬物が肝臓を通過する際に薬物を抽出して代謝する肝臓の能力は、肝血流(Q)、タンパク質結合(fu)、及び薬物を代謝する肝酵素の固有の能力(CLint)によって制御される。CLintは、血流または血漿タンパク質結合制限がない場合の、排出器官による非結合薬物の理論上の無制限の最大クリアランスの尺度である。この用語は臓器の機能予備力に関連する。CLintは、酵素反応速度論を使用してインビトロで決定できる。インビトロ肝細胞安定性アッセイを実施して、参照標準のクリアランスと比較した非結合試験薬剤の無制限の最大肝臓クリアランスを決定することができる。
肝臓クリアランス、つまり薬物が肝臓を通過する際に薬物を抽出して代謝する肝臓の能力は、肝血流(Q)、タンパク質結合(fu)、及び薬物を代謝する肝酵素の固有の能力(CLint)によって制御される。CLintは、血流または血漿タンパク質結合制限がない場合の、排出器官による非結合薬物の理論上の無制限の最大クリアランスの尺度である。この用語は臓器の機能予備力に関連する。CLintは、酵素反応速度論を使用してインビトロで決定できる。インビトロ肝細胞安定性アッセイを実施して、参照標準のクリアランスと比較した非結合試験薬剤の無制限の最大肝臓クリアランスを決定することができる。
ステップ1:DMF(10mL)中の中間体1f(3.8g、16.81mmol、1当量)、Pd(PPh3)4(1.94g、1.68mmol、0.1当量)、Zn(CN)2(2.96g、25.22mmol、1.60mL、1.5当量)の混合物を脱気し、N2(3×)でパージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1、生成物Rf=0.45)は、中間体1fが消費されたことを示した。次いで、反応をH2O(50mL)でクエンチした。溶液を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を、ブライン(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~10/1)で精製した。中間体2f(2.4g、13.94mmol、収率82.93%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.409 min, MS計算値:172.04, [M+H] + = 173.0. 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 9.64 (br s, 1 H) 8.75 - 8.83 (m, 1 H) 8.05 (br s, 1 H) 7.70 - 7.81 (m, 1 H) 7.43 (br d, J = 9.29 Hz, 1 H) 7.24 - 7.27 (m, 1 H)。
ステップ2:NaBH4(417.53mg、11.04mmol、1当量)を中間体2f(1.9g、11.04mmol、1当量)のAcOH(10mL)溶液に15℃で加えた。溶液を15℃で15分間撹拌した。次いで、NaBH4(417.53mg、11.04mmol、1当量)を15℃で溶液に添加した。溶液を15℃で15分間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=2/1、生成物Rf=0.45)は、中間体2fが完全に消費されたことを示した。混合物をNa2CO3でpH8までクエンチした。混合物をDCM(50mL×3)で抽出した。合わせたDCMをブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。中間体3f(1.6g、9.08mmol、収率82.28%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 7.24 (s, 1 H) 7.15 (d, J = 8.80 Hz, 1 H) 4.05 - 4.12 (m, 2 H) 3.15 (t, J = 5.87 Hz, 2 H) 2.85 (t, J = 5.75 Hz, 2 H) 1.94 - 1.99 (m, 1 H)。
ステップ3:トルエン(80mL)中の中間体3f(2g、6.74mmol、1当量)、中間体4f(1.42g、8.09mmol、1.2当量)、BINAP(839.20mg、1.35mmol、0.2当量)、Cs2CO3(4.39g、13.48mmol、2当量)及びPd2(dba)3(617.08mg、673.87μmol、0.1当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物を100℃でN2雰囲気下で3時間撹拌した。LC-MSは、中間体3fが消費され、所望の質量を有する1つの主要なピークが検出されたことを示した。残留物をH2O(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~0/1)で精製した。粗生成物を逆相HPLC(カラム:Welch Xtimate C18 250*70mm#10um;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:55%~85%、20分)によって精製した。1ia(7.3g、16.72mmol、収率82.72%)を黄色固体として得た。LCMS: RT = 0.973 min, MS計算値:436.52, [M+H] + = 437.3 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 7.44 - 7.53 (m, 1 H) 7.29 (s, 1 H) 7.21 (d, J = 8.88 Hz, 1 H) 6.56 (br dd, J = 15.51, 7.75 Hz, 2 H) 4.73 (s, 2 H) 4.22 (br s, 2 H) 3.93 (br d, J=5.50 Hz, 2 H) 3.03 - 3.04 (m, 1 H) 2.99 (br s, 2 H) 2.85 (br t, J = 11.57 Hz, 2 H) 2.71 (br s, 1 H) 1.90 (br d, J = 12.51 Hz, 2 H) 1.65 - 1.79 (m, 2 H) 1.59 (s, 1 H) 1.50 (s, 9 H)。
ステップ1:中間体5f(50g、161.70mmol、1当量)、中間体6f(38.31g、161.70mmol、1当量)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(13.21g、16.17mmol、0.1当量)、K2CO3(44.70g、323.41mmol、2当量)及びジオキサン(800mL)中H2O(160mL)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物をN2雰囲気下で90℃で2時間撹拌した。残留物をH2O(500mL)で希釈し、EtOAc(700mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~0/1。石油エーテル/酢酸エチル=3/1、生成Rf=0.5)で精製した。中間体7f(70g、206.35mmol、収率63.81%)を無色の油として得た。LCMS: RT = 0.965 min, MS計算値:339.23, [M-C4H8+H] + = 282.9 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 7.41 - 7.46 (m, 1 H) 7.20 - 7.26 (m, 1 H) 6.63 (br s, 1 H) 4.07 (br d, J = 2.69 Hz, 2 H) 3.57 (br t, J = 5.38 Hz, 2 H) 2.50 - 2.56 (m, 2 H) 1.42 (s, 9 H)。
ステップ2:EtOAc(200mL)中の中間体7f(15g、44.22mmol、1当量)の混合物に、N2下でPtO2(3.13g、13.76mmol)を加えた。懸濁液を真空下で脱気し、H2で数回パージした。混合物を、H2(15psi)下、20℃で8時間撹拌した。LC-MSは、中間体7fが完全に消費され、所望の質量を有する1つの主要なピークが検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~0/1、TLC-石油エーテル/酢酸エチル=3/1、生成Rf=0.5)で精製した。中間体8f(5g、14.65mmol、収率16.57%)を黄色の無色油として得た。LCMS: RT = 0.982 min, MS計算値:341.24, [M-C4H8+H] + = 285.0 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 7.44 - 7.51 (m, 1 H) 7.32 (d, J = 7.88 Hz, 1 H) 7.10 (d, J = 7.63 Hz, 1 H) 4.24 (br s, 2 H) 2.74 - 2.89 (m, 3 H) 1.92 (br d, J = 12.88 Hz, 2 H) 1.59 - 1.75 (m, 2 H) 1.47 (s, 9 H)。
ステップ3:トルエン(100mL)中の中間体8f(10g、29.30mmol、1当量)、中間体9f(5.31g、35.17mmol、1.2当量)、t-BuONa(8.45g、87.91mmol、3当量)、Xphos Pd G4(2.52g、2.93mmol、0.1当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物をN2雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。LC-MSは、中間体8fが完全に消費され、所望の質量を有する1つの主要なピークが検出されたことを示した。残留物をH2O(30mL)で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~10/1、TLC-石油エーテル/酢酸エチル=3/1、生成Rf=0.5)で精製した。中間体2ia(6.8g、16.53mmol、収率56.39%)をワインレッドの固体として得た。LCMS: RT = 1.049 min, MS計算値:411.47, [M-C4H8+H] + = 356.2 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 7.62 (t, J = 7.50 Hz, 1 H) 7.54 (t, J = 7.75 Hz, 1 H) 7.45 (d, J = 8.00 Hz, 1 H) 7.38 (d, J = 9.26 Hz, 1 H) 6.75 (d, J = 7.25 Hz, 1 H) 6.66 (d, J = 8.25 Hz, 1 H) 5.50 (s, 2 H) 4.21 (br s, 1 H) 4.16 - 4.30 (m, 1 H) 4.12 (q, J = 7.13 Hz, 1 H) 2.82 (br t, J = 12.19 Hz, 1 H) 2.71 (tt, J = 11.79, 3.66 Hz, 1 H) 2.65 - 2.88 (m, 1 H) 2.05 (s, 1 H) 1.83 (br d, J = 12.51 Hz, 2 H) 1.65 - 1.71 (m, 2 H) 1.49 (s, 9 H) 1.26 (t, J = 7.19 Hz, 1 H)。
ステップ1:ピリジン(12mL)中の中間体10f(1.5g、9.73mmol、1当量)の溶液に、DMAP(118.90mg、973.29μmol、0.1当量)を添加し、続いて塩化アセチル(916.81mg、11.68mmol、833.46μL、1.2当量)を0℃で添加した。混合物を0~30℃で16時間撹拌した。LC-MSは、中間体10fが消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~1/1)で精製した。中間体11f(3.6g、17.80mmol、収率91.45%、純度97%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.635 min, MS計算値: 196.1, [M+H] + =197.2 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ = 7.47-7.62 (m, 2H), 4.86 (s, 1H), 2.12-2.27 (m, 3H)。
ステップ2:トルエン(20mL)中の中間体11f(1.3g、6.63mmol、1当量)、ローソン試薬(1.61g、3.98mmol、0.6当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、120℃で3時間撹拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc=5:1)は、中間体11fが完全に消費されて単一の新しい中間体になったことを示した。粗生成物を、精製することなく次のステップで直接使用した。粗中間体12f(2.81g、13.24mmol、収率100.00%)を黄色の液体として得た。
ステップ2:トルエン(20mL)中の中間体12f(1.4g、6.60mmol、1当量)の溶液に、Cs2CO3(5.37g、16.49mmol、2.5当量)を加えた。混合物を120℃で3時間撹拌した。残留物をH2O(10mL)で希釈し、EtOAc(15mL×3)で抽出した。反応混合物を分離し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~1/1)で精製した。中間体13f(2g、10.41mmol、収率78.86%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.789 min, MS計算値: 192.2, [M+H] + =193.2. 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 7.97-7.99 (m, 1H), 7.44 (dd, J = 1.38, 9.63 Hz, 1H), 2.94 (s, 3H)。
ステップ3:CCl4(6mL)中の中間体13f(600mg、3.12mmol、1当量)、NBS(833.38mg、4.68mmol、1.5当量)、AIBN(51.26mg、312.15μmol、0.1当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、80℃で12時間撹拌した。反応混合物をH2O(30mL)で希釈し、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaCl水溶液(10mL×3)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~1/1)で精製した。中間体14f(400mg、1.48mmol、収率16.68%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.719 min, MS計算値: 271.1, [M+H] + =272.1 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 8.04 (s, 1H), 7.49 (dd, J = 1.21, 9.54 Hz, 1H), 4.85 (s, 2H)。
ステップ4:DMSO(15mL)及びH2O(1.5mL)中の中間体6f(2.8g、9.06mmol、1当量)、中間体15f(2.63g、9.96mmol、1.1当量)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(369.75mg、452.77μmol、0.05当量)、K2CO3(3.75g、27.17mmol、3当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。反応混合物をH2O 10mLで希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaCl(5mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~1/1)で精製した。中間体16f(2.7g、7.37mmol、収率81.37%、純度100%)を無色の油として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 7.56 (t, J = 7.82 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 7.21 Hz, 2H), 7.39 (t, J = 7.27 Hz, 2H), 7.29-7.35 (m, 1H), 6.95 (d, J = 7.46 Hz, 1H), 6.67-6.76 (m, 2H), 5.43 (s, 2H), 4.15 (br d, J = 1.83 Hz, 2H), 3.66 (br s, 2H), 2.62 (br s, 2H), 1.51 (s, 9H)。
ステップ5:MeOH(15mL)中の中間体16f(1.3g、3.55mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(300mg、純度10%)を加えた。混合物を、H2(15psi)下、20℃で1時間撹拌した。LC-MSは、中間体16fが完全に消費され、所望の質量が検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、パッドケーキをDCM(20mL×3)で洗浄した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得た。中間体17f(1.7g、6.11mmol、収率86.08%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.857 min, MS計算値: 278.3, [M+H] + =279.4
ステップ6:トルエン(7mL)中の中間体17f(410mg、1.47mmol、1当量)、中間体14f(399.34mg、1.47mmol、1当量)、Ag2CO3(812.34mg、2.95mmol、2当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物をN2雰囲気下、100℃で3時間撹拌した。LC-MSは、中間体17fが完全に消費され、所望の1つの主要なピークを示した。反応混合物をH2O(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaCl(10mL×3)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~1/1)で精製した。中間体18f(330mg、704.31μmol、収率47.82%)を黄色固体として得た。LCMS: RT = 1.056 min, MS計算値: 468.5, [M+H] + =469.5 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 8.02 (s, 1H), 7.62 (t, J = 7.78 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 1.21, 9.54 Hz, 1H), 6.74-6.87 (m, 2H), 5.88 (s, 2H), 4.20 (br d, J = 12.28 Hz, 2H), 2.69-2.87 (m, 3H), 1.86 (br d, J = 12.50 Hz, 2H), 1.67 (dq, J = 4.28, 12.53 Hz, 2H), 1.48 (s, 9H)。
ステップ7:EtOAc(2mL)中の中間体18f(190mg、405.51μmol、1当量)、HCl/EtOAc(4M、2.85mL、28.11当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、25℃で0.5時間撹拌した。LC-MSは、中間体18fが完全に消費され、所望の1つの主要なピークを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。コア3i(150mg、370.47μmol、収率91.36%、HCl塩として)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.735 min, MS計算値: 368.1, [M+H] + =369.1 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 8.91 (br s, 1H), 8.69 (br s, 1H), 8.60 (d, J = 1.10 Hz, 1H), 8.01 (dd, J = 1.28, 10.57 Hz, 1H), 7.78 (t, J = 7.82 Hz, 1H), 6.86-7.01 (m, 2H), 5.89 (s, 2H), 3.29 (br d, J = 12.59 Hz, 2H), 2.88-3.02 (m, 3H), 1.97 (br d, J = 14.79 Hz, 2H), 1.79-1.91 (m, 2H)。
ステップ1:DCM(50mL)中のジエチル亜鉛(1M、303.01mL、8当量)の溶液に、DCM(50mL)中のTFA(34.55g、303.01mmol、22.44mL、8当量)を-15℃でゆっくり加え、混合物を-15℃で1時間撹拌した。DCM(50mL)中のCH2I2(162.31g、606.02mmol、48.89mL、16当量)を混合物に-15℃で加え、混合物を-15℃で1時間撹拌した。次いで、DCM(50mL)中の中間体19f(13g、37.88mmol、1当量)を反応混合物に-15℃でゆっくり加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物をNaCO3でpH8までクエンチした。反応混合物を濾過し、フィルターをDCM(300mL×3)で抽出した。合わせたDCM層をブライン(500mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~0/1)で精製した。中間体20f(9g、25.19mmol、収率66.51%)を黄色の油として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.28 - 7.40 (m, 5 H) 5.11 - 5.16 (m, 2 H) 3.83 - 3.96 (m, 1 H) 3.43 - 3.67 (m, 2 H) 2.87 - 3.05 (m, 1 H) 2.07 - 2.17 (m, 1 H) 1.49 - 1.61 (m, 1 H) 1.21 (s, 13 H) 0.91 (br s, 1 H) 0.41 - 0.48 (m, 1 H)。
ステップ2:MeOH(90mL)中の中間体20f(9g、25.19mmol、1当量)の溶液に、KHF2(13.77g、176.35mmol、5.81mL、7当量)を25℃で加えた。混合物を90℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮してMeOHを除去した。固体を石油エーテル:MTBE=5:1(30mL)の溶液で粉砕した。混合物を濾過した。フィルターケーキを真空中で乾燥させて、粗生成物を白色固体として得た。粗生成物を熱MeCN(50mL)に溶解し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、白色固体を得た。コア4i(6.4g、18.98mmol、収率75.34%、K+)を白色固体として得た。LCMS: RT =0.779 min, MS計算値: 337.19, [M+H] + = 276.0 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.26 - 7.40 (m, 5 H) 4.98 - 5.08 (m, 2 H) 3.44 - 3.62 (m, 2 H) 3.10 - 3.25 (m, 1 H) 2.88 - 3.03 (m, 1 H) 1.75 - 1.87 (m, 1 H) 1.22 - 1.37 (m, 1 H) 0.62 (br s, 1 H) 0.25 (br d, J = 5.50 Hz, 1 H) -0.25 (br s, 1 H)。
THF(10mL)及びMeOH(7.5mL)中の中間体21f(1g、5.02mmol、1当量)、中間体22f(939.51mg、5.02mmol、1当量、2HCl)、TEA(2.03g、20.09mmol、2.80mL、4当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、60℃で16時間撹拌した。反応混合物をH2O(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~1/1)で精製した。中間体23f(2.68g、9.14mmol、収率90.98%)を黄色固体として得た。LCMS: RT = 0.694 min, MS計算値: 293.1, [M+H] + =294.1 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 8.81 (s, 1H), 8.24-8.34 (m, 2H), 7.92 (s, 1H), 7.64 (d, J = 1.59 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 1.65, 8.86 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 4.86 (d, J = 5.26 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 2.19 (br s, 1H)。
MeOH(5mL)中の中間体23f(500mg、1.70mmol、1当量)、Pd/C(125mg、1.70mmol、10重量%、1当量)の混合物を脱気し、H2で3回パージし、次いで混合物をH2雰囲気下、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得た。中間体24f(860mg、3.27mmol、収率95.79%)を緑色固体として得た。LCMS: RT = 0.614 min, MS計算値: 263.1, [M+H] + =264.0 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 8.77 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.54 (td, J = 0.86, 8.07 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 6.73 (d, J = 8.19 Hz, 1H), 4.60 (s, 2H), 3.87 (s, 3H)。
CH3CN(3mL)中の中間体24f(160mg、607.64μmol、1当量)、中間体25f(54.90mg、486.11μmol、38.66μL、0.8当量)、p-TsOH(20.93mg、121.53μmol、0.2当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、60℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得た。中間体26f(192mg、596.68μmol、収率98.20%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.633 min, MS計算値: 321.0, [M+H] + =322.1
CH3CN(4mL)中の中間体26f(200mg、642.36μmol、1当量)、コア2i(190mg、590.46μmol、9.19e-1当量)、及びK2CO3(266.33mg、1.93mmol、3当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、60℃で1時間撹拌した。反応混合物をH2O(80mL)で希釈し、EtOAc(40mL×3)で抽出し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~1/1)で精製した。中間体27f(260mg、435.75μmol、収率67.84%)を緑色固体として得た。LCMS: RT = 0.790 min, MS計算値: 596.2, [M+H] + =597.2 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 8.75 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.01 (br d, J = 8.51 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.78 (d, J = 8.51 Hz, 1H), 7.64 (br t, J = 7.44 Hz, 1H), 7.52-7.57 (m, 1H), 7.45 (d, J = 8.25 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 1.31, 9.32 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 7.38 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.13 Hz, 1H), 5.51 (s, 2H), 3.96 (s, 4H), 3.86-3.92 (m, 1H), 2.89-3.07 (m, 2H), 2.63 (br s, 1H), 2.24-2.38 (m, 2H), 2.03-2.14 (m, 1H), 1.68-1.94 (m, 3H), 1.22-1.32 (m, 1H)。
THF(0.7mL)中の中間体27f(120mg、201.12μmol、1当量)、LiOH・H2O(25.32mg、603.35μmol、3当量)及びMeOH/H2O(0.3mL)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、25℃で16時間撹拌した。反応液をクエン酸でpH7に調整し、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC(TFA条件カラム:Waters Xbridge BEH C18 100*30mm*10um;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:20%~50%、8分)で精製した。化合物2(36.22mg、62.16μmol、収率30.91%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 1.573 min, MS計算値: 582.2, [M+H] + =583.2 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ = 8.92 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.95-7.99 (m, 2H), 7.62-7.69 (m, 2H), 7.53-7.61 (m, 3H), 6.81 (d, J = 7.21 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 8.19 Hz, 1H), 6.00 (s, 2H), 5.51 (s, 2H), 3.91 (s, 2H), 3.00 (br d, J = 11.49 Hz, 2H), 2.57-2.66 (m, 1H), 2.28 (dt, J = 3.55, 11.13 Hz, 2H), 1.74-1.82 (m, 4H)。
CH3CN(10mL)中の中間体26f(300mg、932.31μmol、1当量)の溶液に、K2CO3(386.55mg、2.80mmol、3当量)を添加し、次いで新たに調製したコア1i(313.63mg、932.31μmol、1当量)をN2下で添加した。混合物を60℃で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を分取HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150*40mm*10um;移動相:[水(NH4HCO3)-ACN];B%:55%~85%、8分)によって精製した。中間体29f(150mg、241.26μmol、収率25.88%)を白色固体として得た。LCMS: RT =0.964 min, MS計算値:621.2, [M+H] + =622.4 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ = 8.96 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.04 - 7.92 (m, 2H), 7.71 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.55 - 7.28 (m, 3H), 6.79 - 6.44 (m, 2H), 6.03 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 3.94 - 3.91 (m, 5H), 3.88 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.09 - 2.94 (m, 4H), 2.68 - 2.52 (m, 1H), 2.39 - 2.24 (m, 2H), 1.90 - 1.78 (m, 4H)
THF(1.5mL)及びH2O(0.6mL)中の中間体29f(100mg、160.84μmol、1当量)の溶液に、LiOH・H2O(13.50mg、321.69μmol、2当量)を加えた。混合物を25℃で12時間撹拌した。この反応混合物を濾過した。濾液を分取HPLC(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100*30mm*10um;移動相:[水(NH4HCO3)-ACN];B%:40%~60%、8分)で精製して、化合物3をオフホワイトの固体として得た。LCMS: RT =0.781 min, MS計算値:607.2, [M+H] + =608.4. LCMS: RT =2.004 min, MS計算値:607.2, [M+H] + =608.1. HPLC: RT =7.611 min 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ = 8.94 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.01 - 7.92 (m, 2H), 7.64 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.51 - 7.45 (m, 1H), 7.42 - 7.34 (m, 2H), 6.69 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.00 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 3.92 (s, 2H), 3.88 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 3.06 - 2.94 (m, 4H), 2.68 - 2.52 (m, 1H), 2.35 - 2.23 (m, 2H), 1.88 - 1.77 (m, 4H)。
H2O(50mL)中の中間体30f(5g、39.32mmol、1当量)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(5.46g、78.64mmol、2当量)及びNa2CO3(3.59g、43.25mmol、1.1当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、70℃で1時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。混合物を、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、中間体31f(4.9g、34.46mmol、収率87.65%)を黄色の油として得た。LCMS: RT = 0.479 min, MS計算値: 142.0, [M+H] + =143.0
MeOH(50mL)中の中間体31f(4.9g、34.46mmol、1当量)の溶液に、N2下でラネーNi(980.00mg、11.44mmol、3.32e-1当量)を加えた。懸濁液を真空下で脱気し、H2で数回パージした。混合物を、H2(15psi)下、20℃で2時間撹拌した。反応の完了はLCMSによって検出された。懸濁液を濾過し、湿ったケーキをMeOH(50mL×2)で洗浄した。合わせた濾液を濃縮乾固して、中間体32f(1.5g、11.70mmol、収率33.95%)を黄色の油として得た。LCMS: RT = 0.127 min, MS計算値: 128.1, [M+H] + =129.1 1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ = 8.62 (s, 1H), 4.03 (s, 2H), 2.42 (s, 3H)。
DMF(4mL)中の中間体32f(400mg、3.12mmol、1当量)、アリールエステル(621.35mg、3.12mmol、1当量)及びTEA(394.67mg、3.90mmol、542.87μL、1.25当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物をN2雰囲気下、60℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。混合物をH2O(10mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=50/1~2/1)によって精製して、中間体33f(650mg、2.12mmol、収率67.78%)を黄色固体として得た。LCMS: RT = 0.826 min, MS計算値: 307.1, [M+H] + =308.1 1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ = 8.72 (s, 1H), 8.26 (d, J=8.9 Hz, 1H), 8.19 (br s, 1H), 7.60 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.35 (dd, J=1.6, 8.9 Hz, 1H), 4.72 (d, J=5.3 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 2.59 (s, 3H)。
MeOH(12mL)中の中間体33f(650mg、2.12mmol、1当量)の溶液に、N2下でPd/C(120mg、10重量%)を加えた。懸濁液を真空下で脱気し、H2で数回パージした。混合物を、H2(15psi)下、20℃で12時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。懸濁液を濾過し、湿ったケーキをMeOH(5mL×2)で洗浄した。合わせた濾液を濃縮乾固して、中間体34f(500mg、1.80mmol、収率85.24%)を黄色固体として得た。LCMS: RT = 0.671 min, MS計算値: 277.1, [M+H] + =278.1 1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ = 8.68 (s, 1H), 7.54 (dd, J=1.8, 8.1 Hz, 1H), 7.44 (d, J=1.8 Hz, 1H), 6.73 (d, J=8.1 Hz, 1H), 4.48 (s, 2H), 3.87 (s, 3H), 2.50 (s, 3H)。
CH3CN(3mL)中の中間体34f(300mg、1.08mmol、1当量)、25f(122.17mg、1.08mmol、86.04μL、1当量)及びp-TsOH(37.25mg、216.34μmol、0.2当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、60℃で2時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮乾固して、中間体35f(350mg、1.04mmol、収率96.35%)を黄色固体として得た。LCMS: RT = 0.752 min, MS計算値: 335.1, [M+H] + =336.1 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 8.16 (d, J=1.0 Hz, 1H), 7.89 (dd, J=1.5, 8.5 Hz, 1H), 7.47 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.11 (d, J=7.9 Hz, 1H), 5.93 (s, 2H), 5.16 (s, 2H), 3.86 (s, 3H), 2.55 (s, 3H)。
CH3CN(3mL)中の中間体35f(300mg、893.37μmol、1当量)、コア2i(278.15mg、893.37μmol、1当量)及びK2CO3(617.34mg、4.47mmol、5当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物をN2雰囲気下、50℃で3時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。混合物をH2O(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物を得た。残留物を分取HPLC(NH4HCO3)により精製して、中間体36f(150mg、245.62μmol、収率27.49%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.806 min, MS計算値: 610.1, [M+H] + =611.2 1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ = 8.62 (s, 1H), 8.08 (d, J=1.1 Hz, 1H), 8.00 (dd, J=1.5, 8.5 Hz, 1H), 7.77 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.63 (t, J=7.5 Hz, 1H), 7.54 (dd, J=7.4, 8.1 Hz, 1H), 7.44 (dd, J=1.3, 7.9 Hz, 1H), 7.36 (dd, J=1.4, 9.3 Hz, 1H), 6.75 (d, J=7.3 Hz, 1H), 6.66 (d, J=8.1 Hz, 1H), 5.84 (s, 2H), 5.51 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 2.95 (br d, J=11.6 Hz, 2H), 2.65 (s, 3H), 2.28 (dt, J=2.1, 11.7 Hz, 2H), 1.90 - 1.83 (m, 2H), 1.82 - 1.70 (m, 2H)。
THF(1.5mL)及びH2O(0.3mL)中の中間体36f(120mg、196.50μmol、1当量)及びLiOH・H2O(24.74mg、589.49μmol、3当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応物をN2下で乾燥させた。粗生成物を分取HPLC(NH4HCO3)によって予備精製して、化合物4(38.48mg、64.49μmol、収率32.82%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.826 min, MS計算値: 596.1, [M+H] + =597.1 HPLC: RT = 7.829 min 1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ = 8.64 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.05 (br s, 1H), 7.81 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 7.63 (br s, 1H), 7.54 (br t, J=7.8 Hz, 1H), 7.44 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 7.36 (br d, J=9.0 Hz, 1H), 6.76 (br d, J=6.8 Hz, 1H), 6.66 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 5.86 (br s, 2H), 5.51 (s, 2H), 3.91 (br s, 2H), 2.98 (br s, 2H), 2.68 (s, 3H), 2.32 (br s, 2H), 1.93 - 1.76 (m, 5H)。
CH3CN(2mL)中の化合物26f(130mg、404.00μmol、1当量)、コア3i(148.84mg、404.00μmol、1当量)、K2CO3(167.51mg、1.21mmol、3当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、60℃で1時間撹拌した。LC-MSは、化合物26fが完全に消費され、所望の1つの主要なピークを示した。反応混合物をH2O(60mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~1/1)で精製した。化合物37f(180mg、275.34μmol、収率68.15%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 2.542 min, MS計算値:653.75, [M+H] + =654.1 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = ppm 1.17 (dd, J = 6.25, 2.88 Hz, 2 H) 1.59 - 1.76 (m, 4 H) 1.96 (d, J = 2.88 Hz, 1 H) 2.17 (br t, J = 11.19 Hz, 2 H) 3.81 - 3.89 (m, 5 H) 5.83 - 5.99 (m, 4 H) 6.83 (br d, J = 8.00 Hz, 1 H) 6.93 (br d, J = 5.00 Hz, 1 H) 7.67 - 7.76 (m, 2 H) 7.83 (br d, J = 8.25 Hz, 1 H) 7.94 (br d, J = 10.13 Hz, 1 H) 8.01 (s, 1 H) 8.22 (s, 1 H) 8.54 (s, 1 H) 8.98 (d, J = 2.13 Hz, 1 H)。
THF(0.7mL)及びH2O(0.4mL)中の化合物37f(70mg、107.07μmol、1当量)、LiOH・H2O(4.94mg、117.78μmol、1.1当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、25℃で16時間撹拌した。LC-MSは、化合物37fが完全に消費され、所望の1つの主要なピークを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取HPLC(中性条件カラム:Waters Xbridge BEH C18 100*30mm*10um;移動相:[水(NH4HCO3)-ACN];B%:10%~50%、8分)で精製した。化合物5(15.4mg、24.07μmol、収率22.48%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 1.918 min, MS計算値: 639.1, [M+H] + =640.1 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = ppm 1.14 (s, 2 H) 1.23 (s, 1 H) 1.38 (s, 1 H) 1.68 (br d, J = 14.66 Hz, 4 H) 1.72 - 1.75 (m, 1 H) 2.17 (br s, 2 H) 2.89 (br s, 2 H) 3.86 (br d, J = 11.80 Hz, 2 H) 5.88 (s, 2 H) 5.86 - 5.90 (m, 1 H) 5.93 (s, 1 H) 6.84 (br d, J = 8.23 Hz, 1 H) 6.93 (br d, J = 6.91 Hz, 1 H) 7.67 (br d, J = 8.58 Hz, 1 H) 7.72 (br t, J = 7.57 Hz, 1 H) 7.81 (br d, J = 7.75 Hz, 1 H) 7.95 (d, J = 11.44 Hz, 1 H) 8.02 (s, 1 H) 8.18 (s, 1 H) 8.14 - 8.23 (m, 1 H) 8.55 (s, 1 H) 8.98 (s, 1 H) 12.70 - 12.90 (m, 1 H) 12.70 - 12.90 (m, 1 H)。
MeOH(50mL)中の中間体38f(5g、18.32mmol、1当量)の溶液に、Pd(1g、9.40mmol、5.13e-1当量)及び酢酸ナトリウム(3.01g、36.64mmol、2当量)をN2下で加えた。懸濁液を真空下で脱気し、H2で数回パージした。反応混合物をH2下で20℃で12時間撹拌して濾過し、濾液を濃縮した。中間体39f(3.5g、粗製)を黄色の油として得た。LCMS: RT = 0.227 min, MS計算値: 192.9, [M+H] + =193.8, 195.8 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 8.65 - 8.78 (1 H, m) 4.77 - 4.91 (2 H, m) 4.02 (2 H, br s) 2.07 (1 H, br s)。
DCM(300mL)中の中間体39f(14g、72.15mmol、1当量)、DMP(34.72g、81.86mmol、25.34mL、1.13当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物をAr雰囲気下、20℃で5時間撹拌した。NaHCO3水溶液を使用して混合物をpH8に塩基性化し、次いで残留物をH2O(10mL)で希釈し、DCM(20mL×2)で抽出した。反応混合物を分液漏斗に注ぎ、分離し、合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~92/1)で精製した。中間体40f(11g、57.28mmol、収率79.40%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.646 min, MS計算値: 190.9, [M+H] + =192.8, 194.0 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 10.05 (1 H, d, J=1.07 Hz) 9.03 (1 H, d, J=0.83 Hz)。
DCM(43mL)中の中間体40f(4.3g、22.39mmol、1当量)の溶液に、Cs2CO3(14.59g、44.78mmol、2当量)及び中間体41f(5.43g、44.78mmol、2当量)を加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。LC-MSは、中間体40fが完全に消費され、所望の質量を有する1つの主要なピークが検出されたことを示した。混合物を濾過し、真空下で濃縮した。中間体42f(9g、粗製)を褐色の固体として得た。LCMS: RT = 0.646 min, MS計算値: 294.0, [M+H] + = 295.0 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 9.25 - 9.55 (1 H, m) 8.41 - 8.66 (1 H, m) 1.17 (9 H, s)。
THF(50mL)及びMeOH(50mL)中の中間体42f(9g、30.49mmol、1当量)の溶液に、NaBH4(3.52g、93.04mmol、3.05当量)を0℃で加えた。混合物を0~20℃で1時間撹拌し、次いで飽和NH4Cl溶液(200mL)に注ぎ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)で精製した。中間体43f(4.6g、15.48mmol、収率50.76%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.607 min, MS計算値: 296.0, [M+H] + =296.9, 298.9 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 9.08 (1 H, s) 6.13 (1 H, t, J=5.71 Hz) 4.23 - 4.39 (2 H, m) 1.14 (9 H, s)。
DCM(5mL)中の中間体43f(3.2g、10.77mmol、1当量)の溶液に、HCl/EtOAc(20mL)を加えた。混合物を20℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。中間体44f(2.5g、粗製)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.130 min, MS計算値: 191.9, [M+H] + =192.8, 194.8 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 9.16 - 9.36 (1 H, m) 8.76 (3 H, br s) 6.62 (3 H, br s) 4.22 (2 H, q, J=5.58 Hz)。
THF(30mL)中の中間体44f(2.5g、12.95mmol、1当量)及び中間体45f(2.58g、12.95mmol、1当量)の溶液に、TEA(3.93g、38.85mmol、5.41mL、3当量)を加えた。混合物をN2下、60℃で2時間撹拌した。残留物を水(50mL)に注いだ。水性相を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1~0/1)で精製した。中間体46f(1g、2.69mmol、収率20.75%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.769 min, MS計算値: 371.0, [M+H] + =371.8, 373.8 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 9.04 - 9.10 (1 H, m) 8.74 - 8.82 (1 H, m) 8.19 - 8.26 (1 H, m) 7.45 - 7.51 (1 H, m) 7.18 - 7.27 (1 H, m) 4.76 - 4.84 (2 H, m) 3.83 - 3.89 (3 H, m)。
AcOH(10mL)中の中間体46f(950mg、2.55mmol、1当量)の混合物に、Fe(1.43g、25.52mmol、10当量)を0℃で加え、次いで混合物をN2雰囲気下、60℃で20分間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を1M Na2CO3溶液(210mL)に注ぎ、60分間撹拌した。水相をDCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL×3)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。中間体47f(900mg、粗製)を白色固体として得た。LCMS: RT = 0.522 min, MS計算値: 341.0, [M+H] + =342.0, 343.9 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 9.02 - 9.15 (1 H, m) 7.18 - 7.30 (1 H, m) 7.01 - 7.11 (1 H, m) 6.61 - 6.67 (1 H, m) 5.47 - 5.68 (3 H, m) 4.49 - 4.58 (2 H, m) 3.74 - 3.78 (3 H, m)。
MeCN(4mL)中の中間体47f(270mg、788.99μmol、1当量)の溶液に、p-TsOH(54.35mg、315.59μmol、0.4当量)を添加し、次いで2-クロロアセチルクロリド(106.93mg、946.78μmol、75.30μL、1.2当量)を20℃で加え、次いで混合物を60℃で4時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。中間体48f(350mg、粗製)を黄色固体として得た。LCMS: RT = 0.715 min, MS計算値: 398.9, [M+H] + =399.9, 401.9 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 9.12 - 9.16 (1 H, m) 8.29 - 8.31 (1 H, m) 7.84 - 7.88 (1 H, m) 7.51 - 7.58 (1 H, m) 5.96 - 5.99 (2 H, m) 5.19 - 5.24 (2 H, m) 3.93 (3 H, s)。
MeCN(4mL)中の中間体48f(310mg、773.69μmol、1当量)及びコア3i(373.27mg、773.69μmol、1当量、TFA)の溶液に、K2CO3(427.71mg、3.09mmol、4当量)を加えた。混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を濾過し、ケーキを保存した。中間体49f(350mg、477.72μmol、収率61.75%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 2.816 min, MS計算値: 731.1, [M+H] + =732.1, 734.1 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 8.68 - 8.80 (1 H, m) 8.18 - 8.23 (1 H, m) 8.02 - 8.08 (2 H, m) 7.78 - 7.85 (1 H, m) 7.57 - 7.68 (1 H, m) 7.42 - 7.52 (1 H, m) 6.75 - 6.89 (2 H, m) 5.92 (2 H, s) 5.86 (2 H, s) 3.98 (3 H, s) 3.91 (2 H, s) 2.94 - 3.04 (2 H, m) 2.59 - 2.69 (1 H, m) 2.25 - 2.35 (2 H, m) 1.80 - 1.88 (2 H, m) 1.68 - 1.80 (2 H, m)。
THF(5mL)及びH2O(2.1mL)中の中間体49f(150mg、204.74μmol、1当量)の溶液に、LiOH・H2O(10.31mg、245.69μmol、1.2当量)を添加した。混合物を20℃で12時間撹拌し、1Mクエン酸を使用してpH7に調整し、次いで減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物を分取HPLC(中性条件:カラム:Phenomenex C18 80*40mm*3um;移動相:[水(NH4HCO3)-ACN];B%:30%~60%、8分)で精製した。化合物6(15.09mg、21.00μmol、収率10.26%)を白色固体として得た。LCMS: Rt = 0.715 min, MS計算値: 717.1, [M+H] + =717.9, 719.9 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 8.74 - 8.78 (1 H, m) 8.23 (1 H, s) 8.06 - 8.11 (1 H, m) 8.00 - 8.04 (1 H, m) 7.79 - 7.86 (1 H, m) 7.55 - 7.63 (1 H, m) 7.40 - 7.47 (1 H, m) 6.71 - 6.84 (2 H, m) 5.88 - 5.91 (2 H, m) 5.85 (2 H, s) 3.88 - 3.94 (2 H, m) 2.92 - 3.01 (2 H, m) 2.58 - 2.69 (2 H, m) 2.24 - 2.34 (3 H, m) 1.68 - 1.87 (17 H, m)。
ジオキサン(3mL)及びH2O(1.5mL)中の中間体49f(300mg、409.48μmol、1当量)、中間体50f(126.13mg、818.95μmol、138.91μL、2当量)、Cs2CO3(266.83mg、818.95μmol、2当量)、XPHOS-PD-G2(32.22mg、40.95μmol、0.1当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物をN2雰囲気下、80℃で1時間撹拌した。残留物を水(10mL)に注いだ。水性相を酢酸エチル(5mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(5mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1~0/1)で精製した。中間体51f(150mg、220.66μmol、収率53.89%)を白色固体として得た。LCMS: Rt = 2.215 min, MS計算値: 679.2, [M+H] + =680.2, 681.6 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 8.60 (1 H, s) 8.04 (1 H, s) 7.91 - 7.95 (2 H, m) 7.69 (1 H, d, J=8.53 Hz) 7.53 (1 H, t, J=7.72 Hz) 7.35 (1 H, d, J=9.45 Hz) 6.88 - 6.97 (1 H, m) 6.75 (1 H, d, J=7.28 Hz) 6.68 (1 H, d, J=8.28 Hz) 6.21 (1 H, dd, J=17.00, 1.57 Hz) 5.86 (2 H, s) 5.81 (2 H, s) 5.50 - 5.54 (1 H, m) 3.87 (3 H, s) 3.70 - 3.79 (2 H, m) 2.81 - 2.89 (2 H, m) 2.56 (1 H, br d, J=3.64 Hz) 2.12 - 2.23 (2 H, m) 1.66 - 1.81 (4 H, m)。
THF(4.9mL)及びH2O(2.1mL)中の中間体51f(140mg、205.95μmol、1当量)の溶液に、LiOH・H2O(12.96mg、308.92μmol、1.5当量)を添加した。混合物を20℃で12時間撹拌し、1Mクエン酸を使用してpH7に調整し、次いで減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物を分取HPLC(中性条件:カラム:Phenomenex C18 80*40mm*3um;移動相:[水(NH4HCO3)-ACN];B%:50%~60%、8分)で精製した。LCMS: Rt = 1.771 min, MS計算値: 665.2, [M+H] + =666.3 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 8.68 - 8.71 (1 H, m) 8.17 - 8.21 (1 H, m) 8.04 - 8.10 (1 H, m) 7.99 - 8.02 (1 H, m) 7.79 - 7.85 (1 H, m) 7.58 - 7.64 (1 H, m) 7.40 - 7.46 (1 H, m) 6.95 - 7.05 (1 H, m) 6.75 - 6.75 (1 H, m) 6.73 - 6.85 (1 H, m) 6.29 (1 H, dd, J=17.05, 1.31 Hz) 5.93 - 6.01 (2 H, m) 5.84 - 5.92 (2 H, m) 5.57 - 5.63 (1 H, m) 3.85 (2 H, s) 2.96 (1 H, br s) 2.91 - 3.00 (1 H, m) 2.60 - 2.69 (1 H, m) 2.24 - 2.32 (2 H, m) 1.75 - 1.90 (4 H, m)。
トルエン(5mL)H2O(0.5mL)中の中間体52f(100mg、325.61μmol、1当量)、コア4i(165.18mg、488.41μmol、1.5当量、K+)、Cs2CO3(318.27mg、976.82μmol、3当量)、CatacXium A Pd G3(11.86mg、16.28μmol、0.05当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物をN2雰囲気下、120℃で4時間撹拌した。残留物をH2O(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。反応混合物を分液漏斗に注ぎ、分離した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~0/1、TLC-石油エーテル/酢酸エチル=10/1、生成Rf=0.6)で精製した。中間体53f(200mg、437.16μmol、収率67.13%)を黄色の油として得た。LCMS: RT = 1.049min, MS計算値:457.50, [M+H] + = 458.2 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = ppm 7.55 (dt, J = 17.79, 7.67 Hz, 2 H) 7.29 - 7.47 (m, 7 H) 6.78 - 6.87 (m, 1 H) 6.62 (d, J = 8.32 Hz, 1 H) 5.45 (d, J = 3.22 Hz, 2 H) 5.31 (s, 1 H) 5.15 (s, 2 H) 3.74 - 3.88 (m, 2 H) 3.50 - 3.65 (m, 1 H) 3.30 (br s, 1 H) 2.41 - 2.51 (m, 1 H) 2.02 - 2.18 (m, 1 H) 1.69 (br s, 1 H) 1.20 - 1.31 (m, 2 H) 0.83 - 0.97 (m, 2 H)。
ステップ2:中間体54fの調製
TFA(32.79μmol、1.00当量)中の中間体53f(15mg、32.79μmol、1当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物をN2雰囲気下、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。中間体54f(14mg、粗製、TFA)を黄色の油として得た。LCMS: RT = 0.735 min, MS計算値:323.36, [M+H] + = 324.2 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = ppm 7.72 (t, J = 7.88 Hz, 1 H) 7.62 (t, J = 7.50 Hz, 1 H) 7.48 (br d, J = 8.00 Hz, 1 H) 7.37 - 7.43 (m, 2 H) 6.96 (d, J = 7.50 Hz, 1 H) 6.80 (d, J=8.25 Hz, 1 H) 5.39 - 5.53 (m, 2 H) 4.58 (br s, 16 H) 3.76 - 3.86 (m, 1 H) 3.26 - 3.43 (m, 2 H) 2.95 (br d, J=9.26 Hz, 1 H) 2.69 - 2.79 (m, 1 H) 2.31 - 2.39 (m, 1 H) 1.79 - 1.88 (m, 1 H) 1.49 (dd, J=9.26, 5.63 Hz, 1 H) 1.46 - 1.53 (m, 1 H) 1.26 (s, 1 H) 1.08 (t, J = 5.75 Hz, 1 H)
ACN(5mL)中の中間体54f(241.18mg、745.85μmol、1当量)、26f(240mg、745.85μmol、1当量)、K2CO3(309.24mg、2.24mmol、3当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、50℃で3時間撹拌した。残留物をH2O(30mL)で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。反応混合物を分液漏斗に注ぎ、分離した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=100/1~30/1、TLC-ジクロロメタン/メタノール=10/1、生成Rf=0.6)で精製した。中間体55f(300mg、粗製)を黄色の油として得た。LCMS: RT = 0.807 min, MS計算値:608.69, [M+H] + = 609.3 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = ppm 9.03 (s, 1 H) 8.91 (s, 1 H) 8.89 - 8.92 (m, 1 H) 8.29 (d, J = 1.25 Hz, 1 H) 8.19 (d, J = 1.00 Hz, 1 H) 8.04 (s, 1 H) 7.95 (s, 1 H) 7.82 - 7.92 (m, 2 H) 7.77 (d, J = 8.50 Hz, 1 H) 7.60 - 7.74 (m, 4 H) 7.31 - 7.38 (m, 1 H) 6.90 - 6.95 (m, 1 H) 6.66 (d, J = 8.13 Hz, 1 H) 6.02 (s, 1 H) 5.96 (s, 1 H) 5.38 - 5.47 (m, 2 H) 5.19 (s, 1 H) 3.90 (br s, 1 H) 3.88 (d, J = 6.75 Hz, 5 H) 2.68 - 2.90 (m, 2 H) 2.32 - 2.43 (m, 2 H) 1.84 - 1.97 (m, 1 H) 1.84 - 1.97 (m, 1 H) 1.61 - 1.73 (m, 1 H) 1.01 - 1.09 (m, 1 H) 0.78 (dd, J = 5.88, 3.50 Hz, 1 H)。
THF(2.1mL)及びH2O(0.9mL)中の中間体55f(150mg、246.43μmol、1当量)、LiOH・H2O(20.68mg、492.87μmol、2当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、20℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物を逆相HPLC(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100*30mm*10um;移動相:[水(NH4HCO3)-ACN];B%:15%~45%、8分)によって精製した。中間体14(26.73mg、43.93μmol、収率17.83%、純度97.74%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 2.647min, MS計算値:594.66, [M+H] + = 595.3 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = ppm 8.91 (d, J = 0.63 Hz, 1 H) 8.13 (s, 1 H) 7.95 (s, 1 H) 7.89 (dd, J = 10.01, 1.25 Hz, 1 H) 7.82 (dd, J = 8.38, 1.50 Hz, 1 H) 7.68 - 7.71 (m, 1 H) 7.60 - 7.66 (m, 3 H) 6.92 (d, J = 7.63 Hz, 1 H) 6.66 (d, J = 8.13 Hz, 1 H) 5.93 (s, 2 H) 5.42 (d, J = 3.00 Hz, 2 H) 3.87 (d, J = 13.63 Hz, 1 H) 3.75 (d, J = 13.63 Hz, 1 H) 2.81 - 2.85 (m, 1 H) 2.76 (br d, J = 10.38 Hz, 2 H) 2.38 - 2.46 (m, 2 H) 1.86 - 1.94 (m, 1 H) 1.86 - 1.94 (m, 1 H) 1.62 - 1.70 (m, 1 H) 1.04 (dd, J = 9.13, 3.13 Hz, 1 H) 0.80 (dd, J = 5.94, 3.56 Hz, 1 H)。
ジオキサン(2mL)中の中間体56f(27.57mg、189.95μmol、2当量)、中間体57f(50mg、94.98μmol、1当量)、K3PO4(60.48mg、284.93μmol、3当量)、Xantphos(43.96mg、75.98μmol、0.8当量)及びPd(OAc)2(8.53mg、37.99μmol、0.4当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物をN2雰囲気下、90℃で4時間撹拌した。残留物をH2O(5mL)で希釈し、EtOAc(4mL×2)で抽出した。反応混合物を分液漏斗に注ぎ、分離した。合わせた有機層をブライン(2mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物を分取TLC(SiO2、石油エーテル:酢酸エチル=0:1、生成Rf=0.5)によって精製した。中間体58f(10mg、16.93μmol、収率17.82%)を黄色固体として得た。LCMS: RT = 0.574min, MS計算値:590.69, [M+H] + = 591.4 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = ppm 8.77 (d, J = 0.63 Hz, 1 H) 8.14 (d, J = 1.50 Hz, 1 H) 7.98 - 8.02 (m, 1 H) 7.88 - 7.94 (m, 3 H) 7.76 - 7.79 (m, 1 H) 7.68 - 7.72 (m, 2 H) 7.62 (t, J = 7.82 Hz, 1 H) 7.26 (s, 4 H) 6.92 - 7.01 (m, 2 H) 6.15 (s, 1 H) 5.89 (s, 2 H) 3.95 (s, 3 H) 3.92 (s, 2 H) 3.06 (br d, J = 11.63 Hz, 2 H) 2.73 - 2.82 (m, 1 H) 2.73 - 2.82 (m, 1 H) 2.32 - 2.41 (m, 2 H) 1.89 - 2.03 (m, 5 H) 1.35 - 1.35 (m, 1 H) 0.75 - 0.93 (m, 7 H)。
MeOH(5mL)中の中間体58f(90mg、152.36μmol、1当量)、NaBH4(28.82mg、761.82μmol、5当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物をN2雰囲気下、20℃で2時間撹拌した。残留物を飽和NH4Cl(1mL)(0℃)で希釈し、DCM(2mL×2)で抽出した。反応混合物を分液漏斗に注ぎ、分離した。合わせた有機層をブライン(1mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。中間体59f(80mg、粗製)を黄色固体として得た。LCMS: RT = 0.616 min, MS計算値:592.71, [M+H] + = 593.3 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = ppm 8.78 (s, 1 H) 8.14 (s, 1 H) 8.01 (d, J = 8.50 Hz, 1 H) 7.88 (s, 1 H) 7.77 (d, J = 8.50 Hz, 1 H) 7.64 (d, J = 8.13 Hz, 2 H) 7.50 - 7.60 (m, 3 H) 7.08 (d, J = 7.75 Hz, 1 H) 6.94 (d, J = 7.63 Hz, 1 H) 5.88 (s, 2 H) 5.31 (s, 2 H) 5.23 (dd, J = 8.50, 2.63 Hz, 1 H) 3.95 (s, 3 H) 3.90 (s, 2 H) 3.01 - 3.18 (m, 4 H) 2.75 (br t, J = 11.76 Hz, 1 H) 2.30 - 2.40 (m, 2 H) 1.84 - 1.98 (m, 3 H)。
THF(1.4mL)及びH2O(0.6mL)中の中間体59f(80mg、134.97μmol、1当量)、LiOH・H2O(11.33mg、269.95μmol、2当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで、混合物をN2雰囲気下、20℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物を逆相HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150*40mm*10um;移動相:[水(NH4HCO3)-ACN];B%:12%~42%、8分)によって精製した。化合物16(26.98mg、46.32μmol、収率34.31%、純度99.34%)を白色固体として得た。LCMS: RT = 2.284 min, MS計算値:578.68, [M+H] + = 579.3 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ = ppm 8.96 (d, J = 0.75 Hz, 1 H) 8.23 (d, J = 1.00 Hz, 1 H) 7.96 - 8.01 (m, 2 H) 7.70 (d, J = 8.50 Hz, 1 H) 7.58 - 7.66 (m, 3 H) 7.50 (d, J = 8.13 Hz, 2 H) 7.10 (d, J = 7.75 Hz, 1 H) 7.02 (d, J = 7.25 Hz, 1 H) 6.01 (s, 2 H) 5.16 (dd, J = 7.38, 5.75 Hz, 1 H) 3.96 (s, 2 H) 3.09 - 3.15 (m, 2 H) 3.05 (br d, J = 11.38 Hz, 2 H) 2.64 - 2.77 (m, 1 H) 2.28 - 2.40 (m, 2 H) 1.69 - 1.89 (m, 4 H)。
DMF(40mL)中の中間体60f(3.18g、21.02mmol、1当量)の溶液に、Cs2CO3(13.70g、42.04mmol、2当量)及び中間体61f(5g、21.02mmol、1当量)を加えた。混合物を20℃で2時間撹拌した。残留物をH2O(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=50/1~5/1)で精製した。中間体62f(2g、6.49mmol、収率30.88%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 3.32 (s, 1 H) 5.53 (s, 2 H) 7.10 - 7.20 (m, 1 H) 7.53 (s, 1 H) 7.77 (d, J = 3.42 Hz, 2 H) 7.94 (d, J = 9.90 Hz, 1 H) 8.45 (d, J = 5.75 Hz, 1 H)。
ジオキサン(10mL)及びH2O(2mL)中の中間体62f(1.5g、4.87mmol、1当量)、中間体6f(1.51g、4.87mmol、1当量)、Pd(dppf)Cl2(178.11mg、243.42μmol、0.05当量)、K2CO3(2.02g、14.61mmol、3当量)の混合物を脱気し、N2で3回パージし、次いで混合物をN2雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。反応混合物をH2O(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaCl水溶液(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1~0/1)で精製した。中間体63f(1.2g、2.92mmol、収率60.05%)を白色固体として得た。LCMS: Rt = 0.971 min, MS計算値:410.2, [M+H] + =411.2 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 1.25 (s, 3 H) 1.50 (s, 10 H) 1.95 (s, 1 H) 2.68 (br s, 2 H) 3.63 (br t, J = 5.38 Hz, 2 H) 4.17 (br d, J = 2.00 Hz, 2 H) 5.58 (s, 2 H) 6.66 (d, J = 5.75 Hz, 1 H) 7.17 (br s, 1 H) 7.42 (dd, J = 9.26, 1.25 Hz, 1 H) 7.48 (dd, J = 8.00, 1.00 Hz, 1 H) 7.57 - 7.65 (m, 1 H) 8.45 - 8.49 (m, 1 H)。
MeOH(8mL)中の中間体63f(500mg、1.22mmol、1当量)の溶液に、N2雰囲気下でPd/C(200mg、1.22mmol、純度10%、1当量)を加えた。懸濁液を脱気し、H2で3回パージした。混合物を、H2(15Psi)下、20℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=20/1~1/1)で精製した。中間体64f(330mg、1.18mmol、収率96.98%)を白色固体として得た。LCMS: Rt = 0.681 min, MS計算値: 279.16, [M-55] + =224.2 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 1.48 (s, 9 H) 1.70 - 1.88 (m, 2 H) 1.89 - 2.00 (m, 2 H) 2.69 - 2.82 (m, 1 H) 2.82 - 2.95 (m, 2 H) 4.16 - 4.33 (m, 2 H) 6.35 (d, J = 6.60 Hz, 1 H) 7.97 - 8.02 (m, 1 H)
トルエン(5mL)中の中間体64f(0.3g、1.07mmol、1当量)の溶液に、Ag2CO3(592.29mg、2.15mmol、2当量)及び中間体65f(252.86mg、1.18mmol、1.1当量)を加えた。混合物を100℃で2時間撹拌した。反応混合物をH2O(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1~1/1)で精製した。中間体66f(330mg、800.08μmol、収率74.50%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 1.49 (s, 10 H) 1.77 (qd, J = 12.41, 4.34 Hz, 2 H) 1.95 (br d, J = 12.23 Hz, 2 H) 2.81 - 2.99 (m, 3 H) 4.20 (br d, J = 2.20 Hz, 2 H) 5.55 (s, 2 H) 6.66 (d, J = 5.75 Hz, 1 H) 7.41 (dd, J = 9.17, 1.47 Hz, 1 H) 7.48 (dd, J = 7.83, 1.34 Hz, 1 H) 7.58 - 7.64 (m, 1 H) 8.40 - 8.44 (m, 1 H)。
DCM(5mL)中の中間体66f(0.3g、727.35μmol、1当量)の溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2mL、37.14当量)を加えた。混合物を20℃で1時間撹拌した。TLCによれば、反応物はきれいであった。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去した。中間体67f(220mg、704.36μmol、収率96.84%)を黄色の油として得た。
ACN(10mL)中の中間体67f(220mg、683.69μmol、1当量)の溶液に、K2CO3(283.47mg、2.05mmol、3当量)及び中間体26f(213.55mg、683.69μmol、1当量)を添加した。混合物を60℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去した。残留物をH2O(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaCl水溶液(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1~0/1)で精製した。中間体68f(200mg、334.64μmol、収率48.95%)を白色固体として得た。LCMS: Rt = 1.230 min, MS計算値: 597.2, [M+H] + =598.4 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ = 1.90 (br d, J = 11.26 Hz, 2 H) 1.97 - 2.14 (m, 6 H) 2.35 (br d, J = 8.25 Hz, 2 H) 2.78 - 2.90 (m, 1 H) 3.01 (br d, J = 9.51 Hz, 2 H) 3.91 (s, 2 H) 3.96 (s, 3 H) 5.56 (s, 2 H) 5.94 (s, 2 H) 6.66 (d, J = 5.75 Hz, 1 H) 7.35 - 7.45 (m, 1 H) 7.48 (d, J = 8.00 Hz, 1 H) 7.60 - 7.68 (m, 1 H) 7.77 (d, J = 8.50 Hz, 1 H) 7.87 (s, 1 H) 8.01 (dd, J = 8.57, 1.06 Hz, 1 H) 8.14 (s, 1 H) 8.39 - 8.45 (m, 1 H) 8.73 - 8.76 (m, 1 H)。
THF(1.5mL)中の中間体68f(0.1g、167.32μmol、1当量)の溶液に、H2O(0.5mL)中のLiOH・H2O(10.53mg、250.98μmol、1.5当量)の溶液を加えた。混合物を20℃で12時間撹拌した。反応物にクエン酸を加えてpH=8に調整し、次いで混合物を直接精製した。残留物を分取HPLC(中性条件カラム:Waters Xbridge BEH C18 100*30mm*10um;移動相:[水(NH4HCO3)-ACN];B%:30%~50%、8分)で精製した。化合物20(43.79mg、75.03μmol、収率44.84%)を白色固体として得た。LCMS: Rt = 2.003 min, MS計算値: 583.1, [M+H] + =584.1 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ = 1.82 - 1.96 (m, 4 H) 2.33 (td, J = 11.07, 4.03 Hz, 2 H) 2.80 (dt, J = 10.30, 5.18 Hz, 1 H) 3.02 (br d, J = 11.37 Hz, 2 H) 3.94 (s, 2 H) 5.60 (s, 2 H) 6.01 (s, 2 H) 6.78 (d, J = 5.87 Hz, 1 H) 7.55 - 7.62 (m, 2 H) 7.67 - 7.72 (m, 2 H) 7.96 - 8.01 (m, 2 H) 8.22 (d, J = 0.98 Hz, 1 H) 8.40 (d, J = 5.87 Hz, 1 H) 8.91 - 8.93 (m, 1 H)。
化合物31は、場合により国際公開第2019/239319号の指針にしたがって、本明細書に記載の合成方法にしたがって調製することができる。
生物学的アッセイ
実施例B1: GLP-1R細胞アッセイ
高い及び低いGLP-1R表面発現を発現する安定した細胞株を、EF1Aプロモーターの制御下でヒトGLP-1R受容体をコードするピューロマイシン選択可能なDNAプラスミド(寄託番号:NM 002062.5)をトランスフェクトしたCHO-K1細胞(Fugene6)で生成した。トランスフェクトされた細胞を、完全培地を含む24ウェルプレート(9,000細胞/ウェル)に播種し、5%二酸化炭素を含む37℃の加湿インキュベーター内でインキュベートした。一晩インキュベートした後、培地をピューロマイシン(6μg/mL)を補充した完全培地と交換し、安定にトランスフェクトされた細胞を選択するために2~3日ごとに更新した。選択した細胞の個々のプールを増殖させた後、cAMPを検出するためのTR-FRETアッセイ(LANCE Ultra cAMPアッセイ、Perkin Elmer)を使用して、GLP-1対照ペプチドに対する応答性を分析した。簡単に説明すると、細胞をVersene溶液に収集し、384ウェルプレートにプレーティングし(1,000細胞/ウェル)、音響ディスペンサー(ECHO)を使用して段階希釈したGLP-1R対照ペプチド(10nL)と混合した。プレートを25℃で30分間インキュベートした後、EU-cAMPトレーサー(5μL)及びUlight-anti-cAMP試薬(5μL)を各ウェルに添加し、続いて25℃で15分間インキュベートした。TR-FRETシグナルは、EnVisionマルチモードプレートリーダー(励起=320nm、発光=615及び655nm)を使用して検出された。用量反応曲線を使用して、GLP-1R対照ペプチドに対する応答性の尺度としてEC50値を生成した。安定性を確保するために、選択した細胞株の応答性を複数の継代にわたってモニタリングした。CHO-K1 hGLP-1Rhigh clone16及びCHO-K1 hGLP-1Rlow clone10は、それぞれGLP-1R対照ペプチドに対して一貫して高い応答性と低い応答性を示し、GLP-1R表面発現の相対レベルを決定するためにさらなる分析のために選択された。簡単に説明すると、GLP-1R発現は、フルオレセイン標識Exendin-4ペプチド蛍光プローブ(FLEX)を使用するフローサイトメトリーによって分析された。細胞をVersene溶液中で回収し、PBS+0.5%BSAで3回洗浄した後、FLEX試薬(10μM)と共に室温で2時間インキュベートした。インキュベーション後、細胞をPBS+0.5%BSAで3回洗浄し、最後にPBSに再懸濁した後、フローサイトメトリーによる分析を行って、細胞表面のGLP-1R発現の尺度としてFLEX平均蛍光強度(MFI)を測定した。両方の細胞株は、対照CHO-K1細胞と比較してより高いMFI値を示し、GLP-1R表面発現が確認された。CHO-K1 hGLP-1Rhigh clone16細胞は、CHO-K1-hGLP-1low clone10細胞と比較して有意に高いMFIレベルを示した。
実施例B1: GLP-1R細胞アッセイ
高い及び低いGLP-1R表面発現を発現する安定した細胞株を、EF1Aプロモーターの制御下でヒトGLP-1R受容体をコードするピューロマイシン選択可能なDNAプラスミド(寄託番号:NM 002062.5)をトランスフェクトしたCHO-K1細胞(Fugene6)で生成した。トランスフェクトされた細胞を、完全培地を含む24ウェルプレート(9,000細胞/ウェル)に播種し、5%二酸化炭素を含む37℃の加湿インキュベーター内でインキュベートした。一晩インキュベートした後、培地をピューロマイシン(6μg/mL)を補充した完全培地と交換し、安定にトランスフェクトされた細胞を選択するために2~3日ごとに更新した。選択した細胞の個々のプールを増殖させた後、cAMPを検出するためのTR-FRETアッセイ(LANCE Ultra cAMPアッセイ、Perkin Elmer)を使用して、GLP-1対照ペプチドに対する応答性を分析した。簡単に説明すると、細胞をVersene溶液に収集し、384ウェルプレートにプレーティングし(1,000細胞/ウェル)、音響ディスペンサー(ECHO)を使用して段階希釈したGLP-1R対照ペプチド(10nL)と混合した。プレートを25℃で30分間インキュベートした後、EU-cAMPトレーサー(5μL)及びUlight-anti-cAMP試薬(5μL)を各ウェルに添加し、続いて25℃で15分間インキュベートした。TR-FRETシグナルは、EnVisionマルチモードプレートリーダー(励起=320nm、発光=615及び655nm)を使用して検出された。用量反応曲線を使用して、GLP-1R対照ペプチドに対する応答性の尺度としてEC50値を生成した。安定性を確保するために、選択した細胞株の応答性を複数の継代にわたってモニタリングした。CHO-K1 hGLP-1Rhigh clone16及びCHO-K1 hGLP-1Rlow clone10は、それぞれGLP-1R対照ペプチドに対して一貫して高い応答性と低い応答性を示し、GLP-1R表面発現の相対レベルを決定するためにさらなる分析のために選択された。簡単に説明すると、GLP-1R発現は、フルオレセイン標識Exendin-4ペプチド蛍光プローブ(FLEX)を使用するフローサイトメトリーによって分析された。細胞をVersene溶液中で回収し、PBS+0.5%BSAで3回洗浄した後、FLEX試薬(10μM)と共に室温で2時間インキュベートした。インキュベーション後、細胞をPBS+0.5%BSAで3回洗浄し、最後にPBSに再懸濁した後、フローサイトメトリーによる分析を行って、細胞表面のGLP-1R発現の尺度としてFLEX平均蛍光強度(MFI)を測定した。両方の細胞株は、対照CHO-K1細胞と比較してより高いMFI値を示し、GLP-1R表面発現が確認された。CHO-K1 hGLP-1Rhigh clone16細胞は、CHO-K1-hGLP-1low clone10細胞と比較して有意に高いMFIレベルを示した。
CHO-K1 hGLP-1Rlow clone10細胞株での化合物試験のために、細胞を384ウェルプレートに播種した(1,000細胞/ウェル)。試験化合物をDMSOで段階希釈し(10点、3倍希釈)、ECHOディスペンサーを使用してウェルに添加し(10nL/ウェル)、プレートを1分間遠心分離し、室温で2分間撹拌した後、25℃で30分間インキュベートした。インキュベーション後、Eu-cAMP(5μL)及びUlight-anti-cAMP(5μL)試薬を各ウェルに添加し、続いて1分間遠心分離し、室温で2分間撹拌し、プレートを25℃で15分間最終インキュベートした。EnVisionマイクロプレートリーダーを使用してプレートを読み取った(励起=320nm、発光=615及び655nm)。用量反応曲線は、並行して実行された対照のGLP-1ペプチドアゴニストと比較して計算された活性化パーセントに基づいて、二重のウェルから作成された。EC50値は、ヒル式(XLfit)を使用して化合物濃度の関数として活性化パーセントを当てはめることによって決定した。
実施例B2:ラットの薬物動態
静脈内投与:化合物を、5%ポリエチレングリコール400及び95%(水中12%(w/v)スルホブチル-β-シクロデキストリン)(v/v)を含む溶液中に0.5mg/mLで製剤化した。製剤化された化合物は、投与前に0.22ミクロンのフィルターを通して滅菌濾過された。化合物を、オスの7~11週齢のSprague-Dawleyラットに、頚静脈カニューレ注入により1mg/kgの用量で30分間かけて投与した。
静脈内投与:化合物を、5%ポリエチレングリコール400及び95%(水中12%(w/v)スルホブチル-β-シクロデキストリン)(v/v)を含む溶液中に0.5mg/mLで製剤化した。製剤化された化合物は、投与前に0.22ミクロンのフィルターを通して滅菌濾過された。化合物を、オスの7~11週齢のSprague-Dawleyラットに、頚静脈カニューレ注入により1mg/kgの用量で30分間かけて投与した。
経口投与:化合物を、5%ポリエチレングリコール400及び95%(水中12%(w/v)スルホブチル-β-シクロデキストリン)(v/v)を含む溶液中に0.3mg/mLまたは0.6mg/mLで製剤化した。製剤化された化合物を、オスの7~11週齢のSprague-Dawleyラットに強制経口投与により3mg/kgの用量で投与した。
サンプル採取:各動物の頚静脈または他の適切な部位から、予め冷却した市販のEDTA-K2チューブに各時点あたり約0.2mLの血液採取を実施し、遠心分離するまで濡れた氷上に置いた。血液サンプルを、約4℃、3,200gで10分間の遠心分離によって血漿用に処理した。血漿を収集し、予め標識した96ウェルプレートまたはポリプロピレンチューブに移し、ドライアイスで急速凍結し、LC-MS/MS分析まで-60℃以下に保管した。
データ分析:血漿濃度対時間データをグラフにプロットし、Phoenix WinNonlin 6.3ソフトウェアプログラムを使用した非コンパートメントアプローチによって分析した。関連するPKパラメータは、投与経路にしたがって計算され、例えば、静脈内投与の場合はCL、Vdss及びC0、血管外投与の場合はCmax、Tmaxまたは%F、すべてのルートの場合はT1/2、AUC(0-t)、AUC(0-inf)、MRT(0-t)、及びMRT(0-inf)が計算された。
結果:静脈内投与後の血漿中のPKパラメータを表3に示す。経口投与後の血漿中のPKパラメータを表4及び5に示す。3mg/kgの経口投与後の化合物2及び参照化合物Aの血漿中濃度を図1に示す。0.3mg/mL、3mg/kgの経口投与後の化合物2、3、及び4の血漿濃度を図2に示す。0.6mg/mL、3mg/kgの経口投与後の化合物2及び14の血漿濃度を図3に示す。
さまざまな投与経路及び投与方法の下で、化合物2及びそれに類似する化合物(すなわち、化合物14)は、参照化合物Aと比較して、一貫して改善されたインビボ薬物動態性能を示す。静脈内投与後、化合物2は、参照化合物Aと比較して、より大きな曝露、約2倍長いt1/2、及び30%低いクリアランスを示した(表3)。化合物2はまた、経口投与後、参照化合物Aと比較して有意に増強されたPK特性を示し(表4、表5)、t1/2が改善され、AUCが4~6倍高かった。化合物14、25、27、及び29は、同一条件下で経口投与した場合、参照化合物Aと比較して同様に改善されたPK特性を示した。
実施例B3.ヒト化マウスモデルにおける食物摂取量
ヒトGLP-1R(hGLP-1R)を発現するC57BL/6マウスの食物摂取を改変する本明細書に開示される化合物の能力を評価した。
ヒトGLP-1R(hGLP-1R)を発現するC57BL/6マウスの食物摂取を改変する本明細書に開示される化合物の能力を評価した。
ビヒクル:5%ポリエチレングリコール400:95%(水中12%(w/v)スルホブチル-β-シクロデキストリン)、(v/v)。
ビヒクルの調製:スルホブチル-β-シクロデキストリン(12,000.0mg)を100mLのメスフラスコに加え、水を加えて100mLにし、完全に溶解するまでボルテックスした。95mLを新しい100mLフラスコ/シリンダーに移し、5mLのポリエチレングリコール400を加え、混合物を完全に溶解して透明な溶液が得られるまでボルテックスした。
製剤の調製:製剤は調製後24時間以内に使用された。懸濁液が生じた場合には、製剤を室温で継続的に撹拌した。
参照化合物A(30mg/kg、10mL/kg)のPO投与の調製:参照化合物A(11.70mg)を3.900mLのビヒクルに溶解し、完全に溶解するまでボルテックスして、最終濃度3.0000mg/mLの透明な溶液を得た。
参照化合物A(10mg/kg、10mL/kg)のPO投与の調製:参照化合物A(12.000.0mg)を2.600mLのビヒクルに溶解し(30mg/kg)、完全に溶解するまでボルテックスして、最終濃度1.0000mg/mLの透明な溶液を得た。
リラグルチド(0.3mg/kg、2mL/kg)SC投与の調製:(0.05mL)リラグルチド溶液(6mg/mL)を1.950mLの生理食塩水で希釈し、ボルテックスして最終濃度0.150mg/mLの透明な溶液を得た。
化合物2(60mg/kg、10mL/kg)のPO投与の調製:メグルミン塩としての化合物2(32.76mg)を3.900mLのビヒクルに溶解し、完全に溶解するまでボルテックスして、最終濃度8.4000mg/mLの懸濁液(約6.0mg/mL活性医薬成分[API])を得た。
化合物2(30mg/kg、10mL/kg)のPO投与の調製:化合物2(2.600mL)(60mg/kg)を2.600mLのビヒクルで希釈し、完全に溶解するまでボルテックスして、最終濃度4.2000mg/mLの懸濁液(約3.0mg/mL API)を得た。
化合物2(10mg/kg、10mL/kg)のPO投与の調製:化合物2(1.300mL)(30mg/kg)を2.600mLのビヒクルで希釈し、完全に溶解するまでボルテックスして、最終濃度1.4000mg/mLの懸濁液(約1.0mg/mL API)を得た。
動物飼育室:動物室の環境は温度(21~25℃)及び相対湿度(40~70%)に制御された。温度と相対湿度を1日2回監視し、記録した。電子時間制御照明システムを使用して、12時間明/12時間暗サイクルを提供し、午後7時から午前7時まで消灯した。順応中はマウスに通常の食餌と淡水を与え、研究開始前に動物を試験施設に1週間順応させた。
食物摂取量の研究手順:
順応及び群分け:マウスをビヒクルのQD PO投与に4日間順応させ、ベースライン体重及び食物摂取量を連続4日間測定した。動物は、体重と3日目の食物摂取量に基づいて8つの群に割り当てられた。
順応及び群分け:マウスをビヒクルのQD PO投与に4日間順応させ、ベースライン体重及び食物摂取量を連続4日間測定した。動物は、体重と3日目の食物摂取量に基づいて8つの群に割り当てられた。
用量体重及び摂食量の測定:すべての動物をおがくずの寝具を備えた清潔なケージに入れ、一晩禁食させ、朝にマウスにビヒクルまたは試験化合物を投与した。すべての群の食物を投与後15分に追加し、残りの食物を投与後2、4、6、8、10及び24時間で記録した。(図4)研究中、体重を毎日測定した。
化合物2は、ビヒクル対照と比較して、ヒト化マウスにおける食物摂取量を有意に抑制した(図5)。
データ処理及び分析:手動データはExcelスプレッドシートに転送された。すべての値は平均±S.E.Mとして表された。群間及び群内の差異の有意性は、Graph Pad統計ソフトウェアを使用して一元配置または二元配置ANOVAによって評価される。P値<0.05を、統計的に有意とみなした。
実施例B4:耐糖能
ヒトGLP-1R(hGLP-1R)を発現するC57BL/6マウスの耐糖能を改変する本明細書に開示される化合物の能力を評価した。
ヒトGLP-1R(hGLP-1R)を発現するC57BL/6マウスの耐糖能を改変する本明細書に開示される化合物の能力を評価した。
ビヒクル:5%ポリエチレングリコール400:95%(水中12%(w/v)スルホブチル-β-シクロデキストリン)、(v/v)。
ビヒクルの調製:スルホブチル-β-シクロデキストリン(12,000.0mg)を100mLのメスフラスコに加え、水を加えて100mLにし、完全に溶解するまでボルテックスし、95mLを新しい100mLフラスコ/シリンダーに移した。5mLのポリエチレングリコール400を混合物に加え、混合物を完全に溶解して透明な溶液が得られるまでボルテックスした。
製剤の調製:製剤は調製後24時間以内に使用された。懸濁液が生じた場合には、製剤を室温で継続的に撹拌した。
リラグルチド(0.3mg/kg、2mL/kg)SC投与の調製:0.05mLのリラグルチド溶液(6mg/mL)を1.950mLの生理食塩水で希釈し、ボルテックスして最終濃度0.150mg/mLの透明な溶液を得た。
参照化合物A(1mg/kg、10mL/kg)のPO投与の調製:1mgの参照化合物Aを10.000mLのビヒクルに溶解し、完全に溶解するまでボルテックスして、最終濃度0.1000mg/mLの透明な溶液を得た。
参照化合物A(0.3mg/kg、10mL/kg)のPO投与の調製:1.050mLの参照化合物Aを2.450mLのビヒクルで希釈し、完全に溶解するまでボルテックスして、最終濃度0.0300mg/mLの透明な溶液を得た。
化合物2(3mg/kg、10mL/kg)のPO投与の調製:メグルミン塩としての2mgの化合物2を4.762mLのビヒクルに溶解し、完全に溶解するまでボルテックスして、最終濃度0.4200mg/mLの懸濁液(約0.3mg/mL活性医薬成分[API])を得た。
化合物2(1mg/kg、10mL/kg)のPO投与の調製:メグルミン塩として1.520mLの化合物2(3mg/kg)を3.040mLのビヒクルで希釈し、完全に溶解するまでボルテックスして、最終濃度0.1400mg/mLの透明な溶液(約0.1mg/mL API)を得た。
化合物2(0.3mg/kg、10mL/kg)のPO投与の調製:メグルミン塩として1.050mLの化合物2(1mg/kg)を2.450mLのビヒクルで希釈し、完全に溶解するまでボルテックスして、最終濃度0.0420mg/mLの透明な溶液(約0.03mg/mL API)を得た。
動物飼育室:動物室の環境は温度(21~25℃)及び相対湿度(40~70%)に制御された。温度と相対湿度を1日2回監視し、記録した。電子時間制御照明システムを使用して、12時間明/12時間暗サイクルを提供し、午前7時から午後7時まで消灯した。順応中はマウスに通常の食餌と淡水を与え、研究開始前に動物を試験施設に1週間順応させた。
研究手順:腹腔内耐糖能試験:
順応と群分け:生涯にわたる食物摂取研究の完了後の1週間の休薬期間の後、マウスを利用して腹腔内耐糖能試験(IPGTT)を実施した。マウスは食物摂取研究から治療群に留まった。ベースラインの空腹時血糖値を使用して治療群のバランスをとった(治療群あたり最終n=7)。異常な空腹時血糖値と体重に基づいた外れ値マウス(n=3)をPK評価に使用した。
腹腔内耐糖能試験(IPGTT):マウスを、おがくず床を備えた清潔なケージに置き、一晩禁食させた。基礎空腹時血糖値は、朝の投与前に尾静脈切痕によって測定し、異常な空腹時血糖値及び体重の群当たり3匹のマウスをPK評価に使用した。マウスには、用量プロトコール(表8)にしたがって午前9時30分にビヒクルまたは試験化合物を投与した。ビヒクルまたは試験化合物の投与から0.5時間後、午前10時にグルコースを2g/kg、投与体積10mL/kgで腹腔内注射した。血糖値は、グルコース投与後0分(投与前)、15分、30分、60分、及び120分に測定した。(図6)さらに、0分及び15分でのグルコース測定後に、約30μLの血液を尾静脈によって事前に冷却したEDTA-2Kチューブに採取し、氷上に置いた。血液サンプルを、4℃、3200×gで10分間の遠心分離によりできるだけ早く血漿用に処理し、血漿はインスリンアッセイのために-80℃で保存した。
IPGTT(120分)-PK出血:血糖測定後IPGTT-120分でマウスの顎の下から40μLの血液サンプル(すべての処置群)を事前に冷却したEDTA-2Kチューブに採取した。血液サンプルを、4℃、3200×gで10分間の遠心分離により血漿用に処理した。15μLの血漿をPK分析のために-80℃で保存した。PDコホートの群7の4匹のマウスから、投与後120分で採血した後に全脳を採取し、生理食塩水ですすぎ、軽くたたくようにして乾燥させ、予め重量を量ったチューブに入れ、PK分析のために収集して-80℃で保存した。
PK出血:0.25、0.5、1、2、4、及び8時間の時点で30μLの血液を採取した。血液サンプルを、4℃、3200×gで10分間の遠心分離により血漿用に処理した。12μLの血漿をさらなる分析のために-80℃で採取した。PKコホートの群7の3匹のマウスから、投与後8時間で採血した後に全脳を採取し、生理食塩水ですすぎ、軽くたたくようにして乾燥させ、予め重量を量ったチューブに入れ、PK分析のために収集して-80℃で保存した。PK時点を表10にまとめる。
データ処理及び分析:手動データはExcelスプレッドシートに転送された。すべての値は平均±S.E.Mとして表される。群間及び群内の差異の有意性は、Graph Pad統計ソフトウェアを使用して一元配置または二元配置ANOVAによって評価された。P値<0.05を、統計的に有意とみなした。
化合物2は、ビヒクル対照と比較してマウスの耐糖能を有意に増強した(図7及び8)。
野生型(WT)マウスGLP-1Rを発現するマウスの耐糖能も、化合物2の投与後に、上記と同様の方法を用いて評価した。WTマウスGLP-1Rを発現するマウスの耐糖能は、化合物2によって影響されなかったが、ヒトGLP-1Rを発現するマウスの耐糖能は、化合物2によって改善された(図9及び10)。
上に示したように、化合物2は参照化合物Aよりも高い血漿濃度を達成した。例えば、0.3mg/kgで投与した場合、化合物2は参照化合物Aよりも約3倍高いCmaxと4倍高いAUClastをもたらした。1.0mg/kgで投与した場合、化合物2は、参照化合物Aよりも約5.7倍高いCmax、及び参照化合物Aよりも約4.6倍高いAUClastをもたらした。
サンプル処理
血漿の場合:3μLのサンプルのアリコートを60μLの内部標準(ACN中の100ng/mLのラベタロール及び100ng/mLのデキサメタゾン及び100ng/mLのトルブタミド及び100ng/mLのベラパミル及び100ng/mLのグリブリド及び100ng/mLのセレコキシブ)でタンパク質沈殿させ、混合物を800rpmで10分間ボルテックス混合し、3220×g、4℃で15分間遠心分離した。55μLの上清のアリコートを別のきれいな96ウェルプレートに移し、3220×g、4℃で5分間遠心分離し、4μL(参照化合物A)または6μL(化合物2及び再試験)のサンプルをLC-MS/MS分析のために注入した。
血漿の場合:3μLのサンプルのアリコートを60μLの内部標準(ACN中の100ng/mLのラベタロール及び100ng/mLのデキサメタゾン及び100ng/mLのトルブタミド及び100ng/mLのベラパミル及び100ng/mLのグリブリド及び100ng/mLのセレコキシブ)でタンパク質沈殿させ、混合物を800rpmで10分間ボルテックス混合し、3220×g、4℃で15分間遠心分離した。55μLの上清のアリコートを別のきれいな96ウェルプレートに移し、3220×g、4℃で5分間遠心分離し、4μL(参照化合物A)または6μL(化合物2及び再試験)のサンプルをLC-MS/MS分析のために注入した。
希釈手順の説明:(再試験用)希釈係数10:2μLのサンプルのアリコートを18μLのブランクマトリックスと混合した。
データ処理:保持時間、クロマトグラムのプロット、及びピーク面積の積分と計算は、Analyst(登録商標)1.6.3ソフトウェア(SCIEX,MA,USA)を使用して実行した。
研究サンプル
サンプルの保管:分析中、研究サンプルは-20℃の温度で保管された。分析後、研究サンプルは公称温度-80℃の冷凍庫に保管された。
サンプルの保管:分析中、研究サンプルは-20℃の温度で保管された。分析後、研究サンプルは公称温度-80℃の冷凍庫に保管された。
薬物動態データ分析:研究動物における参照化合物A及び化合物2の個々の血漿濃度を、血管外入力及び均一な重み付けを備えたPhoenix WinNonlinソフトウェア(バージョン6.3以降、Certara)を使用する非コンパートメント薬物動態分析に供した。PKパラメータの取得には、線形/対数台形則が適用された。定量下限(LOQ)を下回った個々の血漿濃度値は、PKパラメータの計算から除外された。公称用量レベルと公称サンプリング時間は、すべての薬物動態パラメータの計算に使用された。
分析結果
直線性:参照化合物A及び化合物2の検量線は、血漿に対して1.00~3000ng/mLの範囲の8つの非ゼロ標準を使用して構築された。参照化合物A及び化合物2の回帰分析は、ISに対する参照化合物A及び化合物2のピーク面積比(Y)を、それぞれng/mLでのそれらの濃度(X)に対してプロットすることによって実行された。参照化合物Aの検量線適合方程式は、重み係数として1/x2を用いた線形回帰であった。化合物2の検量線適合方程式は、血漿の重み付け係数として1/x2を使用した二次回帰であった。血漿中の参照化合物Aの線形回帰の相関係数(R)は0.9875以上である。血漿中の化合物2の二次回帰の相関係数(R)は0.996以上である。
直線性:参照化合物A及び化合物2の検量線は、血漿に対して1.00~3000ng/mLの範囲の8つの非ゼロ標準を使用して構築された。参照化合物A及び化合物2の回帰分析は、ISに対する参照化合物A及び化合物2のピーク面積比(Y)を、それぞれng/mLでのそれらの濃度(X)に対してプロットすることによって実行された。参照化合物Aの検量線適合方程式は、重み係数として1/x2を用いた線形回帰であった。化合物2の検量線適合方程式は、血漿の重み付け係数として1/x2を使用した二次回帰であった。血漿中の参照化合物Aの線形回帰の相関係数(R)は0.9875以上である。血漿中の化合物2の二次回帰の相関係数(R)は0.996以上である。
校正標準:逆算すると、校正標準の少なくとも75%、または少なくとも6つの校正標準が、血漿の公称値の±20%以内に収まる必要がある。
QCサンプル:血漿サンプルの場合、すべてのQCサンプルの少なくとも3分の2、及び各濃度レベルのQCサンプルの50%は、逆算すると、血漿サンプルの公称値の±20%以内に収まる必要がある。
研究サンプル濃度:すべての生物分析の実行は正常に完了し、受け入れられた。
参照化合物AのPO(0.300及び1.00mg/kg)投与後のオスC57BL/6J hGLP-1Rマウス血漿中の参照化合物Aの濃度を測定した。オスC57BL/6J hGLP-1Rマウス血漿中の参照化合物Aの生物分析濃度を表13及び表14に列挙した。
化合物2のPO(0.300、1.00及び3.00mg/kg)投与後のオスC57BL/6J hGLP-1Rマウス血漿中の化合物2の濃度を測定した。オスC57BL/6J hGLP-1Rマウス血漿中の化合物2の生物分析濃度を表15及び表16に列挙する。
薬物動態分析結果:一般に、C57BL/6 hGLP-1Rマウスへの経口投与後、すべての動物を参照化合物Aまたは化合物2に曝露した。参照化合物AのPKパラメータを表17及び表18に示し、化合物2のPKパラメータを表19、表20、及び表21に示す。
参照化合物Aを0.3mg/kg及び1mg/kgでマウスに経口投与した後、観察された最大血漿中濃度は、投与後0.5時間のTmax中央値で到達され、その後低下し、最終排出t1/2は0.3mg/kg投与後は0.604時間、1mg/kg投与後は1.99時間であった。0.3mg/kgでの投与後4時間までに、すべての濃度が定量限界を下回り(1ng/mL未満)、平均AUC0-lastは24.5ng.h/mLとなった。一般に、血漿中濃度は1mg/kgで投与後8時間まで測定可能であり、平均AUC0-lastは85.5ng.h/mLとなった。全体として、参照化合物Aへの曝露は、用量に応じてほぼ比例して増加した。
化合物2を0.3、1、及び3mg/kgでマウスに経口投与した後、観察された最大血漿中濃度は、投与後0.5時間のTmax中央値で到達され、その後低下し、最終排出t1/2は0.3mg/kg、1mg/kg、及び3mg/kg投与後にそれぞれ1.40時間、1.42時間、2.03時間であった。一般に、血漿濃度はすべての用量で投与後8時間まで測定可能であり、平均AUC0-lastは、0.3mg/kgで107ng.h/mL、1mg/kgで390ng.h/mL、3mg/kgで2441ng.h/mLとなった。
全体として、化合物2への曝露は用量に比例する以上に増加し、用量が10倍増加すると曝露値は22倍増加する。比較すると、血漿中の化合物2への曝露は、マウスにおける0.3及び1mg/kgの参照化合物Aへの曝露よりも約4倍多かった。
C57BL/6 hGLP-1Rオスマウスにおける吸収は速く、参照化合物A及び化合物2の両方についてTmaxの中央値は0.5時間であり、その後、血漿中濃度は低下し、両方の被験物質について最終T1/2は2時間未満であった。参照化合物Aへの曝露は、ほぼ用量比例して0.3mg/kgから1mg/kgに増加したが、化合物2への曝露は、比例以上に0.3mg/kgから3mg/kgに増加した。比較すると、化合物2への血漿曝露は、0.3mg/kg及び1mg/kgの両方において、参照化合物Aへの曝露よりも4倍多かった。
実施例B5:肝細胞の代謝安定性
試験化合物をラット及びヒトの肝細胞でインキュベートし、基質脱毛アプローチから安定性を評価した。試験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解して10mM原液を作成し、さらに希釈して試験化合物及び陽性対照(ミダゾラム)用に96ウェルプレート内でDMSOを含む1000倍の1mMの作業原液を作成した。凍結保存された肝細胞を含むバイアルを液体窒素タンクから取り出し、直ちに37℃の水浴に浸漬した。内容物が解凍されるまでバイアルを穏やかに振盪し、その後すぐに、50mLコニカルチューブ内の予熱した48mLのHT培地に注いだ。バイアル内に残っている細胞を1.0mLの予熱したHT培地で再懸濁し、コニカルチューブに加えた。チューブに蓋をし、その後数回静かに反転させて肝細胞を再懸濁した。細胞懸濁液を50×g、室温で5分間遠心分離し、上清を廃棄した。遠心管を穏やかに旋回させることによって細胞ペレットをほぐし、4mLの温かいDulbecco’s Modified Eagle培地(DMEM)に再懸濁した。細胞密度はNexcelom社のセルカウンターで測定し、目標密度1×106細胞/mLが得られるようにDMEM培地を添加した。アッセイは96ウェルマイクロタイタープレートで実施した。試験化合物を、DMEM中、1μMで1×106細胞/mL肝細胞と共に0、30、60、120及び240分間インキュベートした。インキュベーションは、95%空気/5%CO2の湿潤雰囲気下、37℃で穏やかに振盪しながら実施した。インキュベーション混合物の容量は、最終0.1% DMSOを含む37μLであった。各時点で、150μLのクエンチング溶液(陽性ESIモードの内部標準としてブセチンを含む100%アセトニトリル、0.1%ギ酸)を添加してインキュベーションを停止した。続いて、混合物を20分間ボルテックスし、10℃、4,000RPMで遠心分離した。上清(80μL)を清潔な96ウェルプレートに移し、LC-MS/MSで分析した。アッセイ性能を検証するために、最終0.1% DMSOを含む1μMのミダゾラムを陽性対照として含めた。残存する親のパーセント、固有及び予測肝クリアランス、ならびにt1/2を計算した。すべてのサンプルは、Shimadzu LC-20AD LCポンプシステムに接続されたAB Sciex API 4000機器を使用してLC-MS/MSによって分析された。分離は、Waters Atlantis T3 dC18逆相HPLCカラム(20mmx2.1mm)を流速0.5mL/分で使用して達成された。移動相は、水中の0.1%ギ酸(溶媒A)及び100%アセトニトリル中の0.1%ギ酸(溶媒B)から構成されていた。溶出条件については以下に詳しく説明する。
試験化合物をラット及びヒトの肝細胞でインキュベートし、基質脱毛アプローチから安定性を評価した。試験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解して10mM原液を作成し、さらに希釈して試験化合物及び陽性対照(ミダゾラム)用に96ウェルプレート内でDMSOを含む1000倍の1mMの作業原液を作成した。凍結保存された肝細胞を含むバイアルを液体窒素タンクから取り出し、直ちに37℃の水浴に浸漬した。内容物が解凍されるまでバイアルを穏やかに振盪し、その後すぐに、50mLコニカルチューブ内の予熱した48mLのHT培地に注いだ。バイアル内に残っている細胞を1.0mLの予熱したHT培地で再懸濁し、コニカルチューブに加えた。チューブに蓋をし、その後数回静かに反転させて肝細胞を再懸濁した。細胞懸濁液を50×g、室温で5分間遠心分離し、上清を廃棄した。遠心管を穏やかに旋回させることによって細胞ペレットをほぐし、4mLの温かいDulbecco’s Modified Eagle培地(DMEM)に再懸濁した。細胞密度はNexcelom社のセルカウンターで測定し、目標密度1×106細胞/mLが得られるようにDMEM培地を添加した。アッセイは96ウェルマイクロタイタープレートで実施した。試験化合物を、DMEM中、1μMで1×106細胞/mL肝細胞と共に0、30、60、120及び240分間インキュベートした。インキュベーションは、95%空気/5%CO2の湿潤雰囲気下、37℃で穏やかに振盪しながら実施した。インキュベーション混合物の容量は、最終0.1% DMSOを含む37μLであった。各時点で、150μLのクエンチング溶液(陽性ESIモードの内部標準としてブセチンを含む100%アセトニトリル、0.1%ギ酸)を添加してインキュベーションを停止した。続いて、混合物を20分間ボルテックスし、10℃、4,000RPMで遠心分離した。上清(80μL)を清潔な96ウェルプレートに移し、LC-MS/MSで分析した。アッセイ性能を検証するために、最終0.1% DMSOを含む1μMのミダゾラムを陽性対照として含めた。残存する親のパーセント、固有及び予測肝クリアランス、ならびにt1/2を計算した。すべてのサンプルは、Shimadzu LC-20AD LCポンプシステムに接続されたAB Sciex API 4000機器を使用してLC-MS/MSによって分析された。分離は、Waters Atlantis T3 dC18逆相HPLCカラム(20mmx2.1mm)を流速0.5mL/分で使用して達成された。移動相は、水中の0.1%ギ酸(溶媒A)及び100%アセトニトリル中の0.1%ギ酸(溶媒B)から構成されていた。溶出条件については以下に詳しく説明する。
各試験化合物のイオン光学系は、デクラスタリング電位(DP)、収集エネルギー(CE)、衝突セル出口電位(CXP)に合わせて最適化され、陽イオンモードでの選択されたイオンモニタリング実験に使用された。次いで、内部標準に対する各試験化合物のピーク面積比を安定性について評価した。代謝の程度を、初期濃度と比較した試験化合物の消失に基づいて計算した。試験化合物のクリアランスの初期速度は、化合物の残存半対数%対時間の線形回帰プロットを使用して計算した。次に、線形回帰プロットの排出速度定数(k)を使用して、次の式を使用してt1/2及び固有クリアランス(CLint)を決定した。ここで、C肝細胞(100万細胞/mL)はインキュベーションの細胞密度である:
k=-傾き
t1/2=0.693/k
CLint=k/C肝細胞
k=-傾き
t1/2=0.693/k
CLint=k/C肝細胞
内因性クリアランス測定のこの方法では、試験化合物の濃度が、その代謝酵素に対する化合物のミカエリス・メンテン定数よりも遥かに低いことを前提としている。
予測肝クリアランス(CLhep)は、肝臓重量に基づいて正規化されたCLint(インビボ)を使用して、以下の式を使用して十分に撹拌した方法を使用して計算した。
CLint(インビボ)=CLint×肝細胞性×肝臓重量
CLhep予測値=(CLint(インビボ)×Q肝臓)/(CLint(インビボ)+Q肝臓)
ここで、Q肝臓(ml/分/kg)は肝臓血流量である
CLint(インビボ)=CLint×肝細胞性×肝臓重量
CLhep予測値=(CLint(インビボ)×Q肝臓)/(CLint(インビボ)+Q肝臓)
ここで、Q肝臓(ml/分/kg)は肝臓血流量である
化合物12、14及び23は、参照標準と比較してラット肝細胞においてCLint値を有意に増加させたが、残りの化合物4、20、26、27、29、30及び31の値は参照より有意に低かった。化合物2のCLintは参照とは有意に異ならなかった。
ラット肝細胞における化合物4、20、26、27、29、30、31の半減期は参照と比較して有意に長かったが、12、13、及び23で得られた値は有意に低かった。化合物は参照との有意差を示さなかった。
ヒトについて計算されたCLint値は、有意差を示さなかった化合物30を除くすべての化合物では参照よりも高かった。
化合物30を除くすべての化合物の計算された半減期は、標準と比較して有意に短かった。化合物30は参照と比較して有意な差を示さなかった。
化合物30を除くすべての化合物は、参照標準と比較して、ヒトにおけるCLint及び半減期の改善を示した。
実施例B6.受動的透過性及び流出比
Caco-2細胞(クローンC2BBe1)は、American Type Culture Collection(Manassas,VA)から入手した。細胞単層を、12ウェルアッセイプレート内のコラーゲンでコーティングされた微多孔性膜上でコンフルエントになるまで増殖させた。プレート及び認定の詳細は以下の通りである。透過性アッセイ緩衝液は、10mM HEPES及び15mMグルコースを含むpH7.4のハンクス平衡塩溶液であった。レシーバーチャンバー内の緩衝液には1%ウシ血清アルブミンも含まれていた。投与溶液の濃度は、アッセイ緩衝液中の試験物質の5μMであった。細胞単層を頂端側(A-to-B)または基底外側側(B-to-A)に投与し、加湿インキュベーター内で5%CO2を含む37℃でインキュベートした。120分の時点でドナーチャンバーとレシーバーチャンバーからサンプルを採取した。各測定を2回ずつ実施した。フラックス期間中に細胞単層に損傷が与えられていないことを確認するために、ルシファーイエローのフラックスも各単層について実験後に測定した。すべてのサンプルは、エレクトロスプレーイオン化を使用したLC-MS/MSによって分析した。見かけの透過率(Papp)と回復率は次のように計算した。
Papp=(dCr/dt)×Vr/(A×CA) (1)
回収率=100×((Vr×Cr 最終)+(Vd×Cd 最終))/(Vd×CN) (2)
式中、dCr/dtは、累積レシーバー濃度対時間の傾き(μM s-1)であり、Vrは、レシーバーコンパートメントの容積(cm3)であり、Vdは、ドナーコンパートメントの容積(cm3)であり、Aは、インサートの面積(12ウェルの場合1.13cm2)であり、CAは、名目投与濃度と測定された120分間のドナー濃度の平均(μM)であり、CNは、投与溶液の名目濃度(μM)であり、Cr 最終は、インキュベーション期間終了時の累積レシーバー濃度(μM)であり、Cd 最終は、インキュベーション期間終了時のドナー濃度(μM)である。流出比(ER)は、Papp(B-to-A)/Papp(A-to-B)として定義される。
Caco-2細胞(クローンC2BBe1)は、American Type Culture Collection(Manassas,VA)から入手した。細胞単層を、12ウェルアッセイプレート内のコラーゲンでコーティングされた微多孔性膜上でコンフルエントになるまで増殖させた。プレート及び認定の詳細は以下の通りである。透過性アッセイ緩衝液は、10mM HEPES及び15mMグルコースを含むpH7.4のハンクス平衡塩溶液であった。レシーバーチャンバー内の緩衝液には1%ウシ血清アルブミンも含まれていた。投与溶液の濃度は、アッセイ緩衝液中の試験物質の5μMであった。細胞単層を頂端側(A-to-B)または基底外側側(B-to-A)に投与し、加湿インキュベーター内で5%CO2を含む37℃でインキュベートした。120分の時点でドナーチャンバーとレシーバーチャンバーからサンプルを採取した。各測定を2回ずつ実施した。フラックス期間中に細胞単層に損傷が与えられていないことを確認するために、ルシファーイエローのフラックスも各単層について実験後に測定した。すべてのサンプルは、エレクトロスプレーイオン化を使用したLC-MS/MSによって分析した。見かけの透過率(Papp)と回復率は次のように計算した。
Papp=(dCr/dt)×Vr/(A×CA) (1)
回収率=100×((Vr×Cr 最終)+(Vd×Cd 最終))/(Vd×CN) (2)
式中、dCr/dtは、累積レシーバー濃度対時間の傾き(μM s-1)であり、Vrは、レシーバーコンパートメントの容積(cm3)であり、Vdは、ドナーコンパートメントの容積(cm3)であり、Aは、インサートの面積(12ウェルの場合1.13cm2)であり、CAは、名目投与濃度と測定された120分間のドナー濃度の平均(μM)であり、CNは、投与溶液の名目濃度(μM)であり、Cr 最終は、インキュベーション期間終了時の累積レシーバー濃度(μM)であり、Cd 最終は、インキュベーション期間終了時のドナー濃度(μM)である。流出比(ER)は、Papp(B-to-A)/Papp(A-to-B)として定義される。
受動的透過性と流出比は、分子の経口バイオアベイラビリティの可能性を評価するための代用として機能することを目的としている。ここで、高い受動的透過性(Papp)と低い流出比(ER)が好ましく、経口で生物学的に利用可能な化合物の可能性が高いことを示す。これらのデータは、ベンチマーク分子と比較して優れたPapp及びERを示している。
本明細書で言及される特許、特許出願、及び科学論文を含む全ての刊行物は、特許、特許出願、または科学論文を含む個々の刊行物が参照により組み込まれることが具体的かつ個別に示されている場合と同じ程度に、全ての目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
前述の発明は、理解を明確にするために、例示及び実施例としてある程度詳細に説明されているが、特定の小さな変更及び修正が、上記の教示に照らして実施されることは、当業者には明白である。したがって、説明及び実施例は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
Claims (54)
- 式(I)の化合物:
またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
XはNまたはCHであり、
YはNまたはCR4であり、
nは、0または1であり、
Rは水素であり、
R1は、-C1-C6アルキレン-R5であり、
R2は、水素、オキソ、またはC1-C6アルキルであり、
R3は、水素、オキソ、またはC1-C6アルキルであり、R4は、水素、OH、またはC1-C6アルキルであり、
あるいは、R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と共にハロまたはC1-C3アルキルによって置換されていてもよいC3-C6シクロアルキルを形成し、
R5は、5員ヘテロシクリルまたは5員ヘテロアリールであり、それぞれが、O、N、及びSから独立して選択される1、2、または3個のヘテロ原子を含み、ここで、R5の少なくとも1個のヘテロ原子がSであり、さらにR5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよく、
環Aは、5~12員ヘテロシクリルまたは5~12員ヘテロアリールであり、それぞれ独立して、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよく、
Lは結合、-O-、C1-C6アルキレン、*-O-C1-C6アルキレン-**、*-C1-C6アルキレン-O-**、または*-NR6-C1-C6アルキレン-**であり、ここで、
*は環Aへの結合点を表し、**は環Bへの結合点を表し、
Lが*-O-C1-C6アルキレン-**である場合、LのC1-C6アルキレンはRLによって置換されていてもよく、ここで各RLは独立してC1-C6アルキルもしくはハロであるか、または2つのRLが、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成し、
LがC1-C6アルキレンである場合、前記C1-C6アルキレンはRL1によって置換されていてもよく、ここで各RL1は独立してハロ、OH、オキソ、またはC1-C6アルキルであるか、または2つのRL1が、それらが結合している炭素原子または原子と共にC3-C6シクロアルキルまたは3~6員ヘテロシクリルを形成し、
R6は水素またはC1-C6アルキルであり、
環Bは、C3-C10シクロアルキル、C6-C14アリール、4~12員ヘテロシクリル、または5~12員ヘテロアリールであり、これらはそれぞれ独立して、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい、前記化合物またはその薬学的に許容される塩。 - 前記XがNである、請求項1に記載の化合物。
- 前記XがCHである、請求項1に記載の化合物。
- 前記YがNである、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記YがCR4である、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記YがCR4であり、R3とR4は、それらが結合している炭素原子と共にシクロプロピル基を形成する、請求項1~3または5のいずれか1項に記載の化合物。
- nが0である、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物。
- nが1である、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物。
- R1が、-CH2-R5である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
- R5が、O、N、及びSから独立して選択される1、2、または3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ここで、R5の少なくとも1個のヘテロ原子がSであり、さらにR5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
- R5が、S及びNから選択される1または2個のヘテロ原子を含む5員ヘテロアリールであり、ここで、R5の1個のヘテロ原子がSであり、さらにR5は、ハロ、-O-C1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
- R5がチアゾリルまたはイソチアゾリルであり、それぞれハロ、-O-C1-6アルキル、C1-C6アルキル、C1-6アルケニル、またはC1-C6ハロアルキルによって置換されていてもよい、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
- R5が、メチル、ブロモ、ビニル、エチル、メトキシ、クロロ、またはフルオロによって置換されていてもよいチアゾールである、請求項12に記載の化合物。15。R5がチアゾール-2-イルまたはチアゾール-5-イルであり、それぞれC1-C6アルキルによって置換されていてもよい、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記環Aが、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい5~6員ヘテロアリールである、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記環Aが、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい6員ヘテロアリールである、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記環Aが、ベンゾジオキソリル、ピリジル、ピリミジニル、またはピラジニルであり、それぞれが、ハロ、CN、C3-C6シクロアルキル、またはハロもしくはOHによって置換されていてもよいC1-C6アルキルによって置換されていてもよい、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記環Aが、ベンゾジオキソリル、ピリジル、ピリミジニル、またはピラジニルである、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記Lが、RLによって置換されていてもよい*-O-C1-C6アルキレン-**である、請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記Lが、*-O-CH2-**または*-O-CD2-**である、請求項22に記載の化合物。
- 前記Lが、-O-である、請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記Lが、結合である、請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記Lが、*-C(O)-CH2-**である、請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記環Bが、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいC6-C14アリールである、請求項1~26のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記環Bが、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群からそれぞれ独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルである、請求項1~27のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記環Bが、ハロ、CN、及び-CONH2からなる群からそれぞれ独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいフェニルである、請求項1~28のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記環Bが、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい4~12員ヘテロシクリルである、請求項1~26のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記環Bが、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよいテトラヒドロイソキノリニルである、請求項1~26または31のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記環Bが、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい5~12員ヘテロアリールである、請求項1~26のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記環Bが、ハロ、CN、オキソ、C1-C6アルキル、C1-C6ハロアルキル、-COCH3、-CONH2、-S(O)2CH3、及びフェニルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基によって置換されていてもよい9員ヘテロアリールである、請求項1~26または36のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記環Bが、ハロ及びCNからなる群から独立して選択される1~2個の置換基によって置換されていてもよい9員ヘテロアリールである、請求項1~26、36、または37のいずれか1項に記載の化合物。
- R7が、水素である、請求項40に記載の化合物。
- 前記化合物がメグルミン塩である、請求項1~41のいずれか1項に記載の化合物。
- 参照化合物A以外の表1の化合物のいずれか1つから選択される化合物またはその薬学的に許容される塩。
- 前記化合物がメグルミン塩である、請求項43に記載の化合物。
- 請求項1~44のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物。
- 治療を必要とする個体においてグルカゴン様ペプチド-1受容体(GLP-1R)によって媒介される疾患を治療する方法であって、治療有効量の、請求項1~44のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、または請求項45に記載の医薬組成物を前記個体に投与することを含む、前記方法。
- 前記疾患が、肝疾患である、請求項46に記載の方法。
- 前記肝疾患が、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、薬物誘発性胆汁うっ滞、妊娠による肝内胆汁うっ滞、非経口栄養関連胆汁うっ滞(PNAC)、細菌の過剰増殖もしくは敗血症に関連した胆汁うっ滞、自己免疫性肝炎、ウイルス性肝炎、アルコール性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、移植片対宿主病、移植肝再生、先天性肝線維症、総胆管結石症、肉芽腫性肝疾患、肝内もしくは肝外悪性腫瘍、シェーグレン症候群、サルコイドーシス、ウィルソン病、ゴーシェ病、ヘモクロマトーシス、またはoti-アンチトリプシン欠損症である、請求項47に記載の方法。
- 前記疾患が、糖尿病である、請求項46に記載の方法。
- 前記疾患が、心臓代謝性疾患である、請求項46に記載の方法。
- 前記疾患が、肥満である、請求項46に記載の前記方法。
- GLP-1Rによって媒介される疾患を治療するための薬剤の製造における、請求項1~44のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
- 食物摂取量の減少を必要とする個体の食物摂取量を減少させる方法であって、請求項1~44のいずれか1項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または請求項45に記載の医薬組成物を前記個体に投与することを含む、前記方法。
- 耐糖能の増加を必要とする個体の耐糖能を増加させる方法であって、請求項1~44のいずれか1項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または請求項45に記載の医薬組成物を前記個体に投与することを含む、前記方法。
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