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JP2025056458A - タグおよびその設置方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2025056458000001
【課題】読み取り効率の向上を実現できるタグおよびその設置方法を提供する。
【解決手段】平板状の基材2と、上下方向yにおいて基材2の下方側に配置される第一アンテナ6と、基材2の上方側に配置される第二アンテナ7と、第一アンテナ6および第二アンテナ7と接続されるICチップ5とを備えるタグ1であり、基材2の左右方向xを軸方向とする棒状体を保持可能に構成されて且つ第一アンテナ6の近傍に配置される保持構造8を基材2が有していて、保持構造8の近傍に形成される接続部6aを第一アンテナ6が有していて、基材2および第一アンテナ6を有するタグ1を、棒状体に設置する設置方法であって、保持構造8が棒状体を保持することで棒状体にタグ1が設置される設置ステップと、接続部6aを介して第一アンテナ6が棒状体に近接する状態で配置される接続ステップとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナおよびICチップを備えていて眼鏡のツル等の棒状体に設置されるタグおよびその設置方法に関するものであり、詳しくは読み取り効率の向上を実現できるタグおよびその設置方法に関するものである。
眼鏡の在庫管理等のために利用されるRFIDタグが種々提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、RFIDタグを眼鏡のレンズに貼り付けるとともに、一方のアンテナを眼鏡の金属製フレームと接続させることで、タグの読み取りを可能としていた。
特許文献1に記載のRFIDタグは、例えばレンズの周囲にフレームを有さない眼鏡やフレームが樹脂で構成される眼鏡に対しては、RFIDタグを貼り付けても電波を効率よく受信する効果が得られない可能性があった。
日本国特開2019-148168号公報
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は読み取り効率の向上を実現できるタグおよびその設置方法を提供することである。
上記の目的を達成するためのタグは、上下方向およびこの上下方向に直交する左右方向に延在する平板状の基材と、この基材に配置されて且つ前記基材の上下方向の下方側に配置される第一アンテナと、前記基材に配置されて且つ前記基材の上方側に配置される第二アンテナと、前記基材に配置されて且つ前記第一アンテナおよび前記第二アンテナと接続されるICチップとを備えるタグにおいて、前記基材は、左右方向を軸方向とする棒状体を保持可能に構成されて且つ前記第一アンテナの近傍に配置される保持構造を有していて、前記第一アンテナは、前記保持構造の近傍に形成される接続部を有することを特徴とする。
上記の目的を達成するためのタグの設置方法は、上下方向およびこの上下方向に直交する左右方向に延在する平板状の基材と、この基材に配置されて且つ前記基材の上下方向の下方側に配置される第一アンテナと、前記基材に配置されて且つ前記基材の上方側に配置される第二アンテナと、前記基材に配置されて且つ前記第一アンテナおよび前記第二アンテナと接続されるICチップとを備えるタグであり、前記基材の左右方向を軸方向とする棒状体を保持可能に構成されて且つ前記第一アンテナの近傍に配置される保持構造を前記基材が有していて、前記保持構造の近傍に形成される接続部を前記第一アンテナが有していて、前記基材および前記第一アンテナを有する前記タグを、前記棒状体に設置する設置方法であって、前記保持構造が前記棒状体を保持することで前記棒状体に前記タグが設置される設置ステップと、前記接続部を介して前記第一アンテナが前記棒状体に近接する状態で配置される接続ステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、タグが設置される棒状体が導体の場合は、棒状体をアンテナとして利用することでタグの読み取り効率を向上できる。棒状体が不導体の場合は、棒状体から上方側に離れた位置となる第二アンテナにより電波を受信することでタグの読み取り効率の低下を抑制できる。棒状体の材質の影響を抑制できるので、タグの読み取り効率の向上を実現するには有利である。
タグの表面側を例示する斜視図である。 図1のタグを基材とインレイとに分解した状態を例示する斜視図である。 図2のインレイの表面側を例示する説明図である。 眼鏡に設置された状態のタグを例示する説明図である。 図4のA-A端面を例示する説明図である。 眼鏡に設置された状態のタグを例示する説明図である。 ケースに収容された状態の眼鏡を例示する説明図である。 比較実験の結果を表で示したものである。 図1のタグの変形例を例示する斜視図である。 貫通部の変形例を例示する説明図である。 貫通部の変形例を例示する説明図である。 図5の変形例を例示する説明図である。 図1のタグの変形例を例示する説明図である。
以下、タグを図に示した実施形態に基づいて説明する。図中ではタグの上下方向を矢印y、上下方向yに直交する方向の一つである左右方向を矢印x、上下方向yおよび左右方向xに直交する厚さ方向を矢印zで示している。
図1および図2に例示するようにタグ1は、上下方向yおよび左右方向xに延在する平板状の基材2と、基材2に配置されるインレイ3とを備えている。基材2は、厚さ方向zに見通す平面視で略長方形または略正方形に形成されている。基材2の形状は上記に限定されない。基材2の形状は、例えば平面視で三角形や五角形等の多角形に形成されても良く、円形に形成されてもよい。基材2は、紙、又は樹脂、又は紙と樹脂とを積層したもの等で構成される。
インレイ3は、樹脂製のフィルム4と、このフィルム4に配置されるICチップ5および第一アンテナ6および第二アンテナ7を有している。図1および図2では、説明のため第一アンテナ6および第二アンテナ7の範囲に斜線を付してある。
この実施形態ではインレイ3は、基材2の表面側に固定されている。インレイ3は、基材2の裏面側に配置されても良い。またインレイ3は、基材2を構成する複数枚の紙や樹脂により表面側および裏面側を覆われる構成であってもよい。つまり紙等により複数の層で構成される基材2の中間層にインレイ3が配置されてもよい。またインレイ3は、紙製の基材2の表面側に配置された後に、樹脂製フィルムで覆われる構成としてもよい。
図3に例示するようにインレイ3は、例えば樹脂製のフィルム4と、このフィルム4に固定されるICチップ5と、フィルム4の上に形成されて一端をICチップ5に接続され他端を開放端とする第一アンテナ6と、フィルム4の上に形成されて一端をICチップ5に接続されて他端を開放端とする第二アンテナ7とを有している。
この実施形態ではICチップ5を基準として、上下方向yの下方側に第一アンテナ6が配置されて、上方側に第二アンテナ7が配置されている。図3では説明のため第一アンテナ6の範囲および第二アンテナ7の範囲をそれぞれ破線で囲って示している。この実施形態のICチップ5は、フィルム4の上下方向yにおける中心部分より上方側に配置されている。
本発明においてインレイ3の構成は上記に限定されない。一般に流通している周知のインレイを利用してもよい。第一アンテナ6および第二アンテナ7のレイアウトは図3等に記載の形状に限定されない。ICチップ5を基準として下方側に第一アンテナ6の大部分が配置され、上方側に第二アンテナ7の大部分が配置される構成を有していればよい。大部分とは、平面視における第一アンテナ6または第二アンテナ7の面積のうち例えば70%以上となる部分を言う。望ましくは面積の90%以上となる部分を大部分と言う。そのため図3に例示するように平面視において第二アンテナ7の一部分が、ICチップ5の下方側となることが許容される。同様に第一アンテナ6の一部分が、ICチップ5の上方側となる状態に配置されていてもよい。
タグ1は、フィルム4を有さない構成であってもよい。この場合は基材2に直接ICチップ5、第一アンテナ6および第二アンテナ7が配置される構成であってもよい。この場合、インレイ3は、ICチップ5、第一アンテナ6および第二アンテナ7から成るとも言える。
図1および図2に例示するように基材2は、眼鏡のツル等で構成される棒状体を保持可能に構成される保持構造8を有している。この実施形態では保持構造8は、基材2の左右方向xに間隔をあけて形成される一対の貫通部8aで構成されている。貫通部8aは、基材2を表面側から裏面側に貫通する構成を有している。貫通部8aは平面視で例えば略三角形となる状態に形成される。例えば貫通部8aは、頂点が互いに向き合い底辺が左右方向xの外側にそれぞれ配置される状態で形成されている。また貫通部8aは三角形の頂点は切り取られて、厳密には台形となる形状であってもよい。本明細書において図1に例示される貫通部8aは、略三角形に含まれる形状と言える。
保持構造8は、左右方向xを軸方向とする棒状体を保持可能に構成されて且つ第一アンテナ6の近傍に配置される構成を有していればよい。図1に例示する実施形態では左右方向xにおいて、一対の貫通部8aの間となる位置に第一アンテナ6が配置される構成となる。第一アンテナ6は、左右方向xにおいて一対の貫通部8aの外側となる範囲に広がっていてもよい。
保持構造8により保持される棒状体は、眼鏡のツルに限定されない。棒状体は、例えば鉛筆やボールペン等の筆記用具、電気や信号を流すためのケーブルで構成されてもよい。また棒状体は本発明の構成要件ではない。
図1に例示するように第一アンテナ6は、保持構造8の近傍に形成される接続部6aを有している。図3では説明のため接続部6aの範囲を一点鎖線で囲って示している。ここで保持構造8の近傍とは、接続部6aが、保持構造8に保持される棒状体との間で容量結合などの電気的な接続を実現可能とする位置を言う。接続部6aは、棒状体と直接接触してもよく、直接接触しなくてもよい。この実施形態では接続部6aは、第一アンテナ6の途中部分に形成されている。第一アンテナ6の途中部分とは、第一アンテナ6の開放端となる終端部を含まない範囲を言う。
次にタグ1の設置方法について説明する。図4に例示するように、タグ1の保持構造8が、眼鏡9のツルを構成する棒状体9aを保持することで、棒状体9aにタグ1が設置される(設置ステップ)。この実施形態では保持構造8を構成する一方の貫通部8aに対して、棒状体9aが裏面側から表面側に貫通して、その後、他方の貫通部8aに対して棒状体9aが表面側から裏面側に貫通する。これにより棒状体9aの一部がタグ1の表面側となり、他の部分がタグ1の裏面側に配置される状態となる。
接続部6aを介して第一アンテナ6が棒状体9aに近接する状態で配置される(接続ステップ)。棒状体9aが導体の場合は、接続ステップにより接続部6aと棒状体9aとが電気的に接続される。接続ステップは、設置ステップと同時に実行されてもよい。
図5に例示するように設置ステップにより、棒状体9aはタグ1の表面側と裏面側とにより厚さ方向zにおいて挟まれる状態となる。図5では、左右方向xにおいて一対の貫通部8aの内側となる範囲および外側となる範囲の両方がそれぞれ湾曲する状態となり、棒状体9aが厚さ方向zの両側から基材2に挟み込まれる状態となる。
この構成によれば棒状体9aに対してタグ1が左右方向xを中心軸として回転したり、タグ1が上下方向yに移動することを抑制できる。棒状体9aに対してタグ1を適切に固定することが可能となる。また棒状体9aがインレイ3の接続部6aに押し付けられる状態となるため、棒状体9aと接続部6aとの電気的な接続を良好に維持できる。
図6に例示するようにタグ1を設置された眼鏡9は、ツルが折りたたまれた状態で箱等に収容されたり、販売店等で展示される。タグ1の裏面側には眼鏡9のメーカーやブランド等を表記することが可能となる。この表記の表面側は第二アンテナ7が配置されている領域となる。図6では説明のため、第二アンテナ7が配置される範囲を破線で示している。
棒状体9aが、眼鏡の金属製のツルなど導体で構成される場合は、接続部6aを介して第一アンテナ6に電気的に接続される。棒状体9aはアンテナとして機能するため、タグ1の読み取り効率を向上できる。
棒状体9aが、眼鏡の樹脂製のツルなど不導体で構成される場合は、アンテナとしては機能しない。しかし図6に例示するように第二アンテナ7は、眼鏡9から上方側に突出する位置に配置される状態となる。RFIDリーダーからの電波は、眼鏡9に遮蔽されることなく第二アンテナ7に到達しやすい状態となる。そのためタグ1の読み取り効率の低下を抑制できる。
タグ1は眼鏡9のレンズに糊等で貼り付けられる構成ではない。そのため需要者は、眼鏡9の試着時にタグ1により視界を妨げられることがない。またタグ1を取り除く際に、レンズに糊等が残る不具合を回避できる。タグ1は眼鏡9のツルから引き抜くことで簡単に除去できる。タグ1を他の眼鏡9に設置することで、タグ1の再利用が可能となる。
図7に例示するようにケース10に収納された眼鏡9のタグ1を、ケース10の外側からRFIDリーダーで読み取り、読み取りに必要な時間を計測する比較実験を行った。比較実験では、一つのケース10に二つの眼鏡9を収容して、一層あたり18個のケース10を段ボール箱に詰めて、全部で六層となる状態とした。図7では説明のため一層あたりの18個のケース10を図示している。段ボール箱には合計で216個の眼鏡9および216枚のタグ1が収容された状態となる。眼鏡9は、金属製フレームを有する眼鏡9と金属製フレームを有さない眼鏡9とが混在する状態とした。
比較例として、眼鏡9のレンズにRFIDタグを貼り付けたものを利用した。図8に例示するように比較例では、合計216枚のRFIDタグを全て読み取るためには、100秒または112秒かかることがわかった。3回目の実験では150秒経過した時点で4枚のRFIDタグを読み取ることができなかった。金属製フレームがRFIDリーダーからの電波を遮蔽することで、電波がRFIDタグに到達しない状態が発生したと考えられる。
実施例では、1~5秒程度で合計216枚のタグ1を全て読み取ることができた。実施例ではタグ1は、眼鏡9から上方に一部が突出する状態で設置されている。タグ1が眼鏡9の影となりRFIDリーダーからの電波が遮蔽されることを回避しやすくなる。そのため短時間で全てのタグ1の読み取りが可能となった。比較例に対して実施例は、タグ1の読み取り効率を大幅に向上することができることがわかる。
保持構造8の構成は、一対の貫通部8aに限定されない。図9に例示するように保持構造8が左右方向xを軸方向とする筒状体で構成されてもよい。保持構造8が筒状体で構成される場合は、筒状体の内径と棒状体9aの太さとの関係を適切に設定する必要がある。筒状体の内径は、棒状体9aが貫通可能であり、且つ棒状体9aに対してタグ1が左右方向xを中心に回転しにくい大きさとすることが望ましい。
この実施形態では、接続部6aは第一アンテナ6の終端部に形成される。これに限らず接続部6aは、第一アンテナ6の途中部分に形成されてもよい。
保持構造8を構成する貫通部8aの形状は、図1等に例示する形状に限定されない。図10に例示するように一対の貫通部8aは、左右方向xにおいて頂点が内側となり底辺が外側となる一対の三角形により構成されてもよい。また一対の貫通部8aは、左右方向xにおいて上底が外側となり下底が内側となる一対の台形により構成されてもよい。貫通部8aは長方形により構成されてもよい。貫通部8aは、一対の切り込み(スリット)により構成されてもよい。貫通部8aが切り込みにより構成される場合は、基材2は型で打ち抜かれず、切り込みが入れられるだけである。図11に例示するように一対の貫通部8aは、上端が互いに近づく方向に傾いた一対の切り込み(スリット)により構成されてもよい。一対の切り込みは下端が互いに近づく方向に傾いていてもよい。また切り込みの傾きの大きさは適宜決定できる。一対の貫通部8aは一対の円形により構成されてもよい。一対の貫通部8aは一対の半円形により構成されてもよい。貫通部8aが半円形により構成される場合は、円弧となる部分が一対の貫通部8aの内側となる状態でも良く、外側となる状態でもよい。
保持構造8は図10および図11に例示するいずれの形状であっても、棒状体9aに対するタグ1の回転を抑制したり接続部6aの接続を良好にしたりする効果が得られる。貫通部8aの形状が略三角形や台形の場合は、棒状体9aが、上下方向yにおける貫通部8aの中心または上下端の一方に寄った状態となりやすい。接続部6aに対して棒状体9aは、ほぼ決まった位置で接続することができる。異なる太さの棒状体9aに設置される場合や、棒状体9aの太さが左右方向xにおいて途中で変化する場合であっても、タグ1を棒状体9aに適切に設置することが可能となる。また保持構造8は、上下方向yにおいてタグ1の中心部よりも下方側に形成されることが望ましい。棒状体9aから上方側に突出した位置に、第二アンテナ7が配置される構成にできるからである。この構成によれば、第二アンテナ7に到達すべき電波が、棒状体9aにより遮蔽される可能性を低減できる。
左右方向xにおいて、一対の貫通部8aの間の長さL1は、基材2の長さL0の50%以上であることが望ましい。ここで一対の貫通部8aの間の長さL1とは、基材2の左方に位置する貫通部8aの右側端部と、右方に位置する貫通部8aの左側端部との間の長さを言う。一対の貫通部8aの間の長さL1は、左右方向xと平行となる方向において一対の貫通部8aの間の距離が最も近くなる部分の長さとも言える。
この構成によれば一対の貫通部8aに棒状体9aを通過させた際に、基材2において一対の貫通部8aの間となる部分よりも一対の貫通部8aの外側となる部分の方が短いため、基材2の外側となる部分の方が厚さ方向zに変形しやすくなる。図12に例示するように、一対の貫通部8aの外側となる部分よりも強度の高い内側となる部分の変形を抑制できる。基材2とともにインレイ3が変形して、棒状体9aから接続部6aが離れる方向に移動することを抑制しやすくなる。一対の貫通部8aの間の部分が湾曲せずに平板状である状態を維持する方が、棒状体9aと接続部6aとの電気的な接続を良好に維持できる。
左右方向xにおいて、一対の貫通部8aの外側となる部分に接続部6aが形成される場合は、一対の貫通部8aの間の長さL1が長さL0の50%より小さく設定されてもよい。長さL0および長さL1は、棒状体9aを配置した際に接続部6aが変形し難くなる範囲で設定することが望ましい。
接続部6aの変形を抑制するために、左右方向xにおいて基材2の強度が異なる構成としてもよい。例えば一対の貫通部8aの内側の部分の強度よりも、一対の貫通部8aの外側の部分の強度が小さくなる状態に、基材2が構成されてもよい。具体的には、平板状の紙または樹脂を積層させて基材2を構成して、一対の貫通部8aの内側と外側とで積層される枚数が異なる状態とする。または一対の貫通部8aの内側と外側とで、基材2の材質が異なる状態としてもよい。
図13に例示するように保持構造8が、貫通部8aに加えて、この貫通部8aに対応する蓋部8bを備えていてもよい。基材2から貫通部8aを打ち抜く際に、一部が基材2との連結を維持した状態とすることで蓋部8bが形成される。保持構造8に対して棒状体9aが移動する際に蓋部8bと接触して抵抗が発生する。棒状体9aと接続部6aとの相対位置が変化することを抑制するには有利である。また棒状体9aからタグ1が外れてしまう不具合を回避するには有利である。
接続部6aは第一アンテナ6の途中部分に形成される構成に限定されない。接続部6aは第一アンテナ6の開放端となる終端部に形成されてもよい。接続部6aの位置を第一アンテナ6の途中部分とする方が、上下方向yにおいて基材2の下端から離れた位置に保持構造8を配置できる。そのため棒状体9aの大きさに合わせて保持構造8を上下方向yに比較的大きく形成することが可能となる。上下方向yの大きさが異なる複数の棒状体9aに対して、適用可能なタグ1を提供することが可能となる。また大きさの異なる複数の棒状体9aに対して、接続部6aと良好な接触を実現できるタグ1を提供することが可能となる。
基材2に形成される貫通部8aの数は二つに限定されない。保持構造8が三つ以上の貫通部8aで構成されてもよい。
1 タグ
2 基材
3 インレイ
4 フィルム
5 ICチップ
6 第一アンテナ
6a 接続部
7 第二アンテナ
8 保持構造
8a 貫通部
8b 蓋部
9 眼鏡
9a 棒状体
10 ケース
x 左右方向
y 上下方向
z 厚さ方向
L0 基材の長さ
L1 貫通部の間の長さ

Claims (7)

  1. 上下方向およびこの上下方向に直交する左右方向に延在する平板状の基材と、この基材に配置されて且つ前記基材の上下方向の下方側に配置される第一アンテナと、前記基材に配置されて且つ前記基材の上方側に配置される第二アンテナと、前記基材に配置されて且つ前記第一アンテナおよび前記第二アンテナと接続されるICチップとを備えるタグにおいて、
    前記基材は、左右方向を軸方向とする棒状体を保持可能に構成されて且つ前記第一アンテナの近傍に配置される保持構造を有していて、
    前記第一アンテナは、前記保持構造の近傍に形成される接続部を有することを特徴とするタグ。
  2. 前記保持構造は、前記基材の左右方向に間隔をあけて形成される一対の貫通部で構成される請求項1に記載のタグ。
  3. 前記貫通部は、略三角形に形成される請求項2に記載のタグ。
  4. 前記接続部は一対の前記貫通部の間に配置されていて、
    前記基材の左右方向において、一対の前記貫通部の間の長さが、前記基材の長さの50%以上に設定されている請求項2または3に記載のタグ。
  5. 前記接続部は、前記第一アンテナの途中部分に形成される請求項1~3のいずれかに記載のタグ。
  6. 上下方向およびこの上下方向に直交する左右方向に延在する平板状の基材と、この基材に配置されて且つ前記基材の上下方向の下方側に配置される第一アンテナと、前記基材に配置されて且つ前記基材の上方側に配置される第二アンテナと、前記基材に配置されて且つ前記第一アンテナおよび前記第二アンテナと接続されるICチップとを備えるタグであり、
    前記基材の左右方向を軸方向とする棒状体を保持可能に構成されて且つ前記第一アンテナの近傍に配置される保持構造を前記基材が有していて、前記保持構造の近傍に形成される接続部を前記第一アンテナが有していて、前記基材および前記第一アンテナを有する前記タグを、前記棒状体に設置する設置方法であって、
    前記保持構造が前記棒状体を保持することで前記棒状体に前記タグが設置される設置ステップと、
    前記接続部を介して前記第一アンテナが前記棒状体に近接する状態で配置される接続ステップとを備えることを特徴とする設置方法。
  7. 前記基材の左右方向に間隔をあけて形成される一対の貫通部で前記保持構造が構成されていて、
    前記設置ステップは、一方の前記貫通部に対して前記棒状体を前記基材の表面側から裏面側に貫通させて、他方の前記貫通部に対して前記棒状体を前記基材の裏面側から表面側に貫通させる構成を有する請求項6に記載の設置方法。
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