以下、添付図面を参照して、本願の開示する健康管理システム及び健康管理方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<1.健康管理システムの構成>
実施形態に係る健康管理システムの構成について、図1~図3を参照して説明する。図1は、実施形態に係るトイレシステムの概略斜視図である。図2は、実施形態に係るトイレシステムの概略側面図である。図3は、実施形態に係る健康管理システムの構成例を示す図である。
以下に説明する各実施形態に係る健康管理システム1は、利用者(使用者)に関する様々な情報をセンサにより計測(「測定」ともいう)し、計測(測定)した情報を基に健康スコアを算出する。なお、以下で健康管理システム1を処理主体として説明する処理は、健康管理システム1に含まれる装置構成に応じて、その処理を実行可能ないずれの装置が行ってもよい。
図3に示すように、健康管理システム1は、生体センサ40、着座センサ50、及び排便センサ60を含むトイレ10と、制御部100と、外部端末200とを有する。健康管理システム1には、複数のトイレ10や、複数の制御部100や、複数の外部端末200が含まれてもよい。なお、図3に示す装置構成は一例に過ぎず、例えば、健康管理システム1には、制御部100が健康スコア等の各種の情報の算出に用いる情報を制御部100へ提供するサーバ装置等が含まれてもよい。
まず、トイレシステムの一例であるトイレ10の外観的(物理的)な構成の概略を含めトイレ10の構成について説明する。図1及び図2に示すように、トイレ10は、便座20と、本体部12と、便蓋14と、を備えている。便座20と便蓋14との各々は、本体部12に対して回動可能に軸支されている。
また、図3に示すように、トイレ10には、生体センサ40と、着座センサ50と、排便センサ60と、タイマー部70が含まれる。詳細は後述するが、生体センサ40は、利用者の生体情報を検知(取得)するためのセンサであり、着座センサ50は、利用者の着座を検知するためのセンサであり、排便センサ60は、利用者の排便(「便」ともいう)を検知するためのセンサである。例えば、生体センサ40は、利用者の血流情報を反映する物理量を測定するレーザーセンサであり、排便センサ60は、利用者の排便を撮像する撮像装置(イメージセンサ)である。生体センサ40及び着座センサ50は便座20に設けられ、排便センサ60は、本体部12に設けられている。なお、生体センサ40、着座センサ50及び排便センサ60の詳細については後述する。
図1に示すように、便座20は、開口部20aを有する。便座20の中央部にO字型の開口部20aが形成されている。便座20の開口部は、O字型に限ることなく、U字型などでもよい。便座20の外縁は、便器4の外形形状に沿って湾曲して形成されている。便座20は、一般的に、不透明な樹脂材料(例えば、ポリプロピレン)によって形成され、利用者が着座する着座面21と、着座面21とは反対側の底面25と、を有している。
着座面21は、便座20が便器4の上面4bに載置された状態で上向きに露出する面であり、利用者が着座する面である。底面25は、便座20を下げた状態で便器4の上面4bと対面する面である。また、便座20は、ほぼ全体が厚く形成されており、生体センサ40に対応する位置において局所的に、他の箇所よりも薄い部位(「薄肉部」ともいう)が形成されている。
なお、便座20の内部には、着座面21を加熱ないし保温するヒータ線及び断熱材等が設けられてもよい。ヒータ線は、本体部12内に設けられた便座暖房ユニットによって制御され、生体センサ40、着座センサ50、及び、排便センサ60と干渉しないように、便座20の内部に張り巡らされている。断熱材は、ヒータ線、生体センサ40、着座センサ50の下方側に配置されている。
便座20の生体センサ40に対応する箇所(薄肉部)は、生体センサ40から照射される照射光と、着座面21に着座した利用者から反射される反射光と、が透過可能な厚さとなっている。薄肉部の厚さは、生体センサ40の照射光及び反射光の強度、並びに、便座20の耐久性等により設定され、例えば0.5mm~1.0mm程度である。
以下の説明における「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「左側」及び「右側」とは、それぞれ、開いた便蓋14に背を向けて便座20に座った利用者から見た方向を示している。
薄肉部は、便座20の開口部20aの前後方向の長さの中央よりも前方の左側に形成されて、便座20に着座した利用者の重心位置よりも前方左側に位置するようになっている。これにより、図2に示すように、薄肉部は、便座20に着座した利用者(図2中の利用者U1)の左太腿の裏側に対面(当接)するようになっている。図2では、利用者U1が外部端末200を左手に把持している状態を示す。
薄肉部は、生体センサ40が便座20に着座した利用者の血流情報を検知できる範囲で、可及的に小さく形成されており、例えば直径12mm以下(好ましくは、8mm以下)の円形となっている。
また、本体部12は、便器4のボウル部よりも後方に位置して、便器4の上面4bに取付けられている。本体部12の内部に、便座20と便蓋14との開閉作動を制御する開閉ユニット、便座20の温度を制御する便座暖房ユニット、人体局部の洗浄を行う洗浄ユニット、及び、臭気成分を低減する脱臭ユニット、が内蔵されている。例えば、各ユニット12a~12dは、制御部100により制御される。例えば、排便センサ60は、本体部12から便器4のボウル部を臨む位置に設けられ、各ユニット12a~12dと干渉しない位置に設けられる。
生体センサ40は、生体情報を取得する生体情報取得部として機能する。例えば、生体センサ40は、レーザーセンサであり、利用者の血流情報を、利用者の生体情報として取得する。図1及び図2に示すように、生体センサ40は、便座20の内部において、薄肉部の裏面側に配設されている。生体センサ40は、利用者の左太腿の裏側に向けて赤外照射光を照射し、皮膚下血管内の血流状態に応じて反射される反射光(赤血球によるドップラシフトを生じた散乱光)を検知する反射型のセンサである。
例えば、生体センサ40は、動的光散乱法(Dynamic Light Scattering)に基づいて、皮膚内の血流状態を測定できるレーザーセンサである。図2では、生体センサ40は、利用者の太腿部裏側の便座20に取り付けられる。
なお、血流情報は一例に過ぎず、生体センサ40は、取得する生体情報に応じて、任意のセンサが用いられてもよい。例えば、利用者の生体情報として、利用者の心拍(脈波)に関する情報を取得する場合、生体センサ40は、心拍センサであってもよい。また、利用者の生体情報として、利用者の呼吸に関する情報を取得する場合、生体センサ40は、呼吸センサであってもよい。また、利用者の生体情報として、利用者の脈拍(脈波)に関する情報を取得する場合、生体センサ40は、脈拍センサであってもよい。また、利用者の生体情報として、利用者の心臓の運動に関する情報を取得する場合、生体センサ40は、心電センサであってもよい。
生体センサ40は、制御部100と所定のネットワークを介して、有線または無線により通信可能に接続される。生体センサ40は、各種の情報を制御部100へ送信する。例えば、生体センサ40は、取得した利用者の生体情報を制御部100へ送信する。例えば、生体センサ40は、Bluetooth(登録商標)やWi‐Fi(登録商標)等の所定の無線通信機能により、制御部100と通信可能に接続されてもよい。なお、制御部100と生体センサ40とは、情報の送受信が可能であれば、どのような接続であってもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。例えば、生体センサ40は、制御部100と通信部190を介して、有線または無線により通信可能に接続されてもよい。
着座センサ50は、便座20への人の着座を検知する機能を有する。着座センサ50は、利用者が便座20に座った(着座した)ことを検知する。着座センサ50は、便座20に対する利用者による着座を検知可能である。着座センサ50は、利用者による便座20からの離座を検知する離座検知センサとしても機能する。着座センサ50は、便座20に対する利用者の着座状態を検知する。
例えば、着座センサ50は、静電式センサである。図1及び図2に示すように、着座センサ50が、便座20の開口部20aの前後方向の長さの中央よりも前方の右側に形成されて、便座20に着座した利用者の重心位置よりも前方右側に位置するようになっている。これにより、着座センサ50は、便座20に着座した利用者の右太腿の裏側に対面(当接)した際に、当該着座状態を検知できるようになっている。
なお、着座センサ50が静電式センサである場合は一例に過ぎず、着座センサ50は、利用者による便座20への着座が検知可能であれば、どのような検知方式でもよく、またどのような場所に配置されてもよい。例えば、着座センサ50が赤外線方式やμ(マイクロ)波方式の測距センサであり距離で着座を検知する場合、着座センサ50は便器4側方から人の足を検知する位置や便器4に付いているタンクから人の背中を検知する位置に配置されてもよい。例えば、着座センサ50が距離で着座を検知する場合、便器4が設けられた空間(トイレルーム)の天井に配置されてもよい。また、例えば、着座センサ50が接点スイッチで、着座したことによる便座の沈み込みを検知する場合、着座センサ50は便座20の軸支部分に配置されてもよい。また、例えば、着座センサ50が荷重センサで、便座にかかった重さで着座を検知する場合、着座センサ50は便座20の裏面で、便器4と接する面に配置されてもよい。
着座センサ50は、制御部100と所定のネットワークを介して、有線または無線により通信可能に接続される。着座センサ50は、各種の情報を制御部100へ送信する。例えば、着座センサ50は、取得した利用者の着座(離座)に関する情報を制御部100へ送信する。例えば、着座センサ50は、BluetoothやWi‐Fi等の所定の無線通信機能により、制御部100と通信可能に接続されてもよい。なお、制御部100と着座センサ50とは、情報の送受信が可能であれば、どのような接続であってもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。例えば、着座センサ50は、制御部100と通信部190を介して、有線または無線により通信可能に接続されてもよい。
排便センサ60は、利用者の排便に対応する排便情報を取得する排便情報取得部として機能する。例えば、排便センサ60は、便器4内を撮像することにより利用者に対応する排便の排便情報を取得するイメージセンサである。例えば、排便センサ60は、本体部12から便器4のボウル部を臨む位置に設けられたイメージセンサである。例えば、排便センサ60は、CCD(Charge Coupled Device)センサ、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の任意のセンサが用いられる。
例えば、排便センサ60は、一次元画像を撮影するラインセンサ(一次元のイメージセンサ)であってもよいし、二次元画像を撮影するエリアセンサ(二次元のイメージセンサ)であってもよい。例えば、ラインセンサである場合、排便センサ60は、便座20と便器4の封水部(封水が溜まる部分)との間を撮影する方向に向けて配置される。このように、排便センサ60は、利用者が排泄後に便器4の封水部(封水が溜まる部分)に着水するまでの落下中の便を撮影するように配置されてもよい。
また、例えば、エリアセンサである場合、排便センサ60は、便器4の封水部を撮影する方向に向けて配置される。このように、排便センサ60は、便器4の封水部を撮影するように配置されてもよい。なお、排便センサ60は、便を検知(撮像)可能であれば、どのような配置態様であってもよい。また、排便センサ60は、静止画像を撮影してもよいし、動画像を撮影してもよい。また、利用者が便座に座ることで便器内が暗くなり、十分な明るさで撮影できない場合は、光源(発光部)を設けてもよい。
排便センサ60は、制御部100と所定のネットワークを介して、有線または無線により通信可能に接続される。排便センサ60は、各種の情報を制御部100へ送信する。例えば、排便センサ60は、取得した利用者の排便に関する情報を制御部100へ送信する。例えば、排便センサ60は、BluetoothやWi‐Fi等の所定の無線通信機能により、制御部100と通信可能に接続されてもよい。なお、制御部100と排便センサ60とは、情報の送受信が可能であれば、どのような接続であってもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。例えば、排便センサ60は、制御部100と通信部190を介して、有線または無線により通信可能に接続されてもよい。
なお、生体センサ40により取得される情報及び排便センサ60により取得される情報を区別せずに説明する場合、「センサ情報」と記載する場合がある。センサ情報は、生体センサ40により取得される情報及び排便センサ60により取得される情報等、利用者の健康に関する状態を推定するために各種のセンサにより取得された情報を含む概念である。
タイマー部70は、時間を計測する。タイマー部70は、センサによりセンサ情報を取得している時間を測定する。タイマー部70は、着座センサ50により利用者が座ったことを検知した時間を計測する。タイマー部70は、着座センサ50により利用者が着座を開始した時点からの時間を計測する。タイマー部70は、生体センサ40が生体情報の取得を開始した時点からの時間を計測してもよい。タイマー部70は、排便センサ60が取得した大便を最初に検知した時間を計測してもよい。タイマー部70は、着座センサ50により利用者が座ったことを検知した時間と、排便センサ60が取得した大便を最初に検知した時間との差分からなる排泄に要した時間を取得してもよい。
タイマー部70は、制御部100と所定のネットワークを介して、有線または無線により通信可能に接続される。タイマー部70は、各種の情報を制御部100へ送信する。例えば、タイマー部70は、計測した時間に関する情報を制御部100へ送信する。例えば、タイマー部70は、BluetoothやWi‐Fi等の所定の無線通信機能により、制御部100と通信可能に接続されてもよい。なお、制御部100とタイマー部70とは、情報の送受信が可能であれば、どのような接続であってもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。例えば、タイマー部70は、制御部100と通信部190を介して、有線または無線により通信可能に接続されてもよい。
また、トイレ10は、便器4を利用する利用者を特定する処理(個人識別)を行う個人識別部(識別装置)を有してもよい。例えば、トイレ10の個人識別部は、利用者が所有する外部端末200との通信や、リモコンに対する利用者の操作等により、便器4を利用して排泄を行う利用者を特定するための情報を取得し、利用者の個人識別を行う。例えば、トイレ10の個人識別部は、利用者が所有する外部端末200と通信し、外部端末200から利用者を特定するための利用者識別情報を受信する。例えば、トイレ10の個人識別部は、リモコンから利用者の操作を示す操作情報の受信を行ってもよい。なお、トイレ10の個人識別部は、便器4を利用して排泄を行う利用者を特定が可能であれば、どのような方法により利用者の特定を行ってもよい。
トイレ10の個人識別部は、制御部100と所定のネットワークを介して、有線または無線により通信可能に接続される。トイレ10の個人識別部は、各種の情報を制御部100へ送信する。例えば、トイレ10の個人識別部は、取得した利用者の利用者識別情報を制御部100へ送信する。例えば、トイレ10の個人識別部は、BluetoothやWi‐Fi等の所定の無線通信機能により、制御部100と通信可能に接続されてもよい。なお、制御部100とトイレ10の個人識別部とは、情報の送受信が可能であれば、どのような接続であってもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。例えば、トイレ10の個人識別部は、制御部100と通信部190を介して、有線または無線により通信可能に接続されてもよい。
制御部100は、各種の情報処理を行う情報処理装置(コンピュータ)である。制御部100は、外部端末200と、インターネット等の所定のネットワーク(通信部190)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、制御部100は、情報の送受信が可能であれば、外部端末200とどのように接続されてもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。また、制御部100は、上述したようにトイレ10の各構成との間で情報の送受信が可能である。
制御部100は、任意の箇所に配置されてもよい。制御部100は、トイレ10に対応する空間(トイレルーム)内に設けられてもよいし、トイレ10に対応する空間(トイレルーム)外に設けられてもよい。制御部100は、本体部12内に設けられてもよい。例えば、制御部100は、便座20の前方端の近傍位置(生体センサ40に比較的近い位置)に配置されてもよい。この場合、制御部100は、生体センサ40の出力信号を処理して比較的ノイズに強い信号に変換することができる。
なお、制御部100の装置構成及び配置は、外部端末200及びトイレ10の各構成と通信し、処理が実現可能であれば、任意の形態が採用可能である。例えば、制御部100は、健康管理システム1の管理者等が携帯可能なノートパソコン等の携帯端末(デバイス)であってもよい。また、制御部100は、トイレ10内に配置されてもよい。制御部100は、本体部12内ではなく、通信部190を介して通信される外部端末200内や外部ネットワーク内(例えばクラウドCL内)に設けられても(構築されても)よい。
制御部100は、生体センサ40の測定結果に基づいて、便座20に着座した利用者の健康指標を算出する。制御部100は、生体センサ40が取得した利用者の生体情報に基づいて、利用者の健康指標を算出する。図4は、生体センサの測定結果に基づく各種の健康指標算出プロセスを示す概略図である。制御部100は、血流を検知可能なレーザーセンサである生体センサ40により脈拍数、脈拍変動、血流量等を測定する。そして、制御部100は、生体センサ40の測定結果に基づいて、心拍数、ストレス状態(カームネスレベル)、血行状態、フィットネスレベル、体内水分レベル、代謝レベル、血管年齢、体内時計等の複数の健康指標を算出する。
例えば、心拍数は、一定の時間内に利用者の心臓が拍動する回数を示す健康指標である。また、ストレス状態(「リラックスレベル」ともいう)は、例えば利用者のストレスの多寡に関する状態を示す健康指標である。血行状態は、例えば利用者の血行に関する状態を示す健康指標である。例えば、血行状態は、利用者の下肢の血行状態(下肢血行状態)であってもよい。なお、血行状態は、下肢に限らず利用者の任意の部位の血行状態であってもよい。フィットネスレベルは、例えば利用者の有酸素運動能力等に関する健康指標である。体内水分レベルは、利用者の体重に占める体水分量の割合(体水分率)を示す健康指標である。代謝レベルは、例えば利用者の代謝に関する健康指標である。血管年齢は、利用者の血管年齢に関する健康指標である。体内時計は、利用者の体内時計に関する健康指標である。
また、制御部100は、排便センサ60の測定結果に基づいて、便座20に着座した利用者の排便性状(「便性状」ともいう)を判定する。排便性状(便性状)とは、利用者の排便(便)の状態を示す情報である。例えば、排便性状(「排便状態」または「便状態」ともいう)は、便のタイプ、色、量等を含む。制御部100は、排便センサ60が取得した利用者の排便情報に基づいて、利用者の便状態を判定する。例えば、制御部100は、画像を撮影する排便センサ60の測定結果に基づいて、便のタイプ、色、量等を含む便状態を判定する。また、制御部100は、便状態を基に、その便状態に対応する便のスコア(排便スコア)を算出する。
また、制御部100は、タイマー部70の測定結果に基づいて、利用者が便座20に着座している時間を計測する。制御部100は、利用者が便座20に着座している時間が情報の取得(計測)に要する時間(「所要時間」ともいう)に達したか否かを判定する。制御部100は、利用者が便座20に着座している時間が第1時間に達したか否かを判定する。制御部100は、利用者が便座20に着座している時間が第2時間に達したか否かを判定する。
<1-1.健康指標、便状態等の指標>
上記のように、制御部100は、複数の健康指標や便状態等の様々な情報を導出する。以下では、健康指標及び便状態を区別せずに説明する場合、「指標」と記載する場合がある。例えば、指標は、心拍数、ストレス状態、血行状態、フィットネスレベル、体内水分レベル、代謝レベル、血管年齢、体内時計等の複数の健康指標の各々に対応する情報、及び便状態に対応する情報を含む概念である。すなわち、指標には、生体情報に基づいて算出された各健康指標に対応する情報、及び排便情報に基づいて判定された便状態に対応する情報等、利用者の健康に関する状態の推定に利用可能な各種の情報が含まれる。
例えば、指標に対応する情報は、「高め」、「低め」、「同等」等、その指標における相対的な評価を示す情報であってもよい。また、指標に対応する情報は、「50(bpm)」、「60(%)」等、その指標の具体的な数値であってもよい。なお、指標に対応する情報が数値であることを明示する場合は、「スコア」、「数値」、「値」等と記載する場合がある。また、指標が便状態である場合、指標に対応する情報は、「ひび割れ」、「焦茶」、「中」等、便の状態を示す情報であってもよい。指標(「便指標」ともいう)が便状態である場合、指標に対応する情報が数値であることを明示する場合は、「排便スコア」と記載する場合がある。
制御部100は、健康指標及び便状態等の各種指標の情報を用いて、健康スコアを算出する。なお、制御部100の詳細については後述する。
通信部190は、例えば、通信装置、通信回路等によって実現される。例えば、通信部190は、本体部12内に設けられてもよい。通信部190は、任意のネットワークと有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部190は、リモコン、着座センサ50、排便センサ60、生体センサ40、制御部100、外部端末200等との間で情報の送受信を行う。なお、通信部190は、制御部100に含まれてもよい。すなわち、通信部190は、制御部100と一体化されて設けられてもよい。
外部端末200は、各種の情報を表示する。外部端末200は、制御部100から受信した情報を表示する。外部端末200は、情報を表示する表示部210を有する。例えば、表示部210は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面である。例えば、外部端末200は、健康指標や排便に関する指標(「便指標」ともいう)等の各種指標、健康スコア等の各種の情報を表示部210に表示する。
例えば、外部端末200は、利用者(ユーザ)によって利用されるデバイス(コンピュータ)である。外部端末200は、例えば、スマートフォンや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)等により実現される。例えば、外部端末200は、利用者が利用するスマートフォン(携帯端末)である。
例えば、外部端末200は、制御部100と通信部190を介して、有線または無線により通信可能に接続される。例えば、外部端末200は、BluetoothやWi‐Fi等の所定の無線通信機能により、制御部100と通信可能に接続されてもよい。外部端末200は、制御部100との間で情報を送受信する。
外部端末200は、制御部100から各種情報を示すコンテンツを受信し、受信したコンテンツを表示する。例えば、外部端末200は、健康スコアを含むコンテンツを制御部100から受信し、受信したコンテンツを表示する。例えば、外部端末200は、健康スコアを含むコンテンツ等の健康に関連する各種情報を表示するためのアプリケーション(「健康管理アプリ」ともいう)により、健康スコアを含むコンテンツ等の健康に関連する各種情報を表示する処理が実行する。
なお、上記は一例に過ぎず、健康管理システム1は、所望の処理を実現可能であれば任意の装置構成が採用可能である。例えば、リモコンが情報を表示する表示部として機能してもよい。また、リモコン及び外部端末200の両方が表示部として機能する装置として健康管理システム1に含まれてもよい。このように、上記のシステム構成は一例に過ぎず、所望の処理が可能であれば、健康管理システム1はどのようなシステム構成であってもよい。
また、健康管理システム1には、生体センサ40や着座センサ50や排便センサ60以外のセンサも含まれてもよい。例えば、健康管理システム1には、人体検知センサが含まれてもよい。人体検知センサは、人体を検知する機能を有する。例えば、人体検知センサは、赤外線信号を用いた焦電センサ等により実現される。例えば、人体検知センサは、μ(マイクロ)波センサ等により実現されてもよい。なお、上記は一例であり、人体検知センサは、上記に限らず、種々の手段により人体を検知してもよい。例えば、人体検知センサは、便器4が設けられた空間(トイレルーム)内に入室した人(利用者など)を検知する。人体検知センサは、検知信号を制御部100へ送信する。
<1-2.制御部(情報処理装置)の構成>
ここから、制御部100の各構成の詳細について説明する。制御部100は、例えば各種構成や処理を制御する情報処理装置(制御装置)であってもよい。制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等を有し、制御部100内部に記憶されたプログラム(例えば、本開示に係る情報処理プログラム等)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現されてもよい。また、制御部100は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を有してもよい。
図3に示すように、制御部100は、取得部110と、記憶部120と、健康指標算出部130と、排便情報算出部140と、健康状態算出部150と、表示処理部160とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部100の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部100が有する各部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
取得部110は、情報を取得する。取得部110は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部110は、トイレ10から各種情報を取得する。取得部110は、トイレ10に対応する空間(トイレルーム)で収集された各種情報をトイレ10から取得する。取得部110は、トイレ10から利用者を識別する利用者識別情報を取得する。取得部110は、トイレ10から生体情報を取得する。取得部110は、トイレ10から排便情報を取得する。
取得部110は、センサが検知したセンサ情報をセンサから取得する。取得部110は、センサによりセンシングされた利用者のセンサ情報を取得する。取得部110は、利用者の生体情報を取得する。取得部110は、利用者の生体情報として、利用者の血流情報を取得する。取得部110は、利用者の排便に対応する排便情報を取得する。取得部110は、生体センサ40から生体センサ40により取得された生体情報を受信する。取得部110は、着座センサ50から着座センサ50による検知を示す情報を受信する。取得部110は、排便センサ60から排便センサ60により取得された排便情報を受信する。取得部110は、リモコンから利用者の操作等を示す各種情報を受信する。取得部110は、受信した各種情報を記憶部120に格納する。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。例えば、記憶部120は、情報処理プログラムによって使用されるデータ等を非一時的に記録するコンピュータが読み取り可能な記録媒体である。記憶部120は、検知部により検知された情報等の様々な情報を記憶する、記憶部120は、判定処理に用いる様々な情報を記憶する。
記憶部120は、健康スコアに関する情報を記憶する。記憶部120は、健康スコアに関する算出処理に用いる様々な情報を記憶する。記憶部120は、健康スコアの算出処理に用いる関数(健康スコア算出関数)等の情報を記憶する。
記憶部120は、利用者ごとに健康スコアに関する履歴(健康スコア履歴情報)を記憶する。記憶部120は、取得された日時に対応付けた健康スコアに関する情報を健康スコア履歴情報として記憶する。記憶部120は、利用者の各々に対応付けて、その利用者の健康スコアを記憶する。例えば、記憶部120は、利用者U1を識別する利用者識別情報に対応付けて、利用者U1の健康スコアを記憶する。なお、上記は一例に過ぎず、記憶部120は、健康スコアに関する様々な情報を記憶する。
記憶部120は、健康指標や排便に関する指標(便指標)等の各種の指標に関する情報を記憶する。記憶部120は、健康指標に関する算出処理に用いる様々な情報を記憶する。記憶部120は、健康指標の算出処理に用いる関数(健康指標算出関数)等の情報を記憶する。記憶部120は、排便スコア(便指標)に関する算出処理に用いる様々な情報を記憶する。記憶部120は、排便スコアの算出処理に用いる関数(排便スコア算出関数)等の情報を記憶する。
記憶部120は、利用者ごとに健康指標に関する履歴(健康指標履歴情報)を記憶する。記憶部120は、取得された日時に対応付けた健康指標に関する情報を健康指標履歴情報として記憶する。記憶部120は、利用者の各々に対応付けて、その利用者の各健康指標に関する情報を記憶する。例えば、記憶部120は、利用者U1を識別する利用者識別情報に対応付けて、利用者U1の各健康指標に関する情報を記憶する。なお、上記は一例に過ぎず、記憶部120は、健康指標に関する様々な情報を記憶する。
記憶部120は、便の性状等の便の状態に関する判定処理に用いる様々な情報を記憶する。例えば、記憶部120は、便に関する判定処理に用いる閾値を記憶する。例えば、記憶部120は、便に関する判定に用いる各種のモデル(判定モデル)を記憶する。例えば、記憶部120は、便のタイプ、色、量等の判定に用いる各種の判定モデルを記憶する。
記憶部120は、利用者ごとに便状態に関する履歴(便履歴情報)を記憶する。記憶部120は、取得された日時に対応付けた便状態に関する情報を便履歴情報として記憶する。記憶部120は、利用者の各々に対応付けて、その利用者の各排便における便のタイプ(形状)、便の色、便の量等を記憶する。例えば、記憶部120は、利用者U1を識別する利用者識別情報に対応付けて、利用者U1の各排便における便のタイプ、便の色、便の量等を記憶する。なお、上記は一例に過ぎず、記憶部120は、便に関する様々な情報を記憶する。
なお、記憶部120は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。記憶部120は、生体情報や排便情報を記憶してもよい。記憶部120は、生体情報や排便情報等の取得した日時に対応付けて記憶してもよい。記憶部120は、排便情報として便画像を記憶してもよい。記憶部120は、便画像に対応する便についての情報を、便画像に対応付けて記憶する。記憶部120は、便画像に対応する便について判定された判定結果(タイプ、色、量等)を、便画像に対応付けて記憶する。記憶部120は、便画像に対応する便の性状や、便画像に対応する便の量等の情報を記憶する。また、記憶部120は、便画像が取得された日時、便画像に対応する便の排泄を行った利用者を識別する情報等を、便画像に対応付けて記憶してもよい。
健康指標算出部130は、健康指標に関する各種の情報を生成する生成部として機能する。健康指標算出部130は、生体センサ40の測定結果に基づいて利用者の健康指標を算出する。例えば、健康指標算出部130は、生体センサ40の出力信号にフーリエ変換等を施すことによって、脈波、血流量、心拍数、等の複数の健康指標を算出する。健康指標算出部130は、生体情報に基づいて健康指標情報を算出する。健康指標算出部130は、生体情報に基づいて健康指標を算出する。健康指標算出部130は、生体情報に基づいて健康指標スコアを算出する。健康指標算出部130は、利用者の血流情報に基づいて健康指標情報を算出する。健康指標算出部130は、健康指標情報を数値化した健康指標スコアを算出する。健康指標算出部130は、複数の健康指標情報を算出する。健康指標算出部130は、センサ情報に基づいて複数の指標情報を算出する。
健康指標算出部130は、生体センサ40の測定結果に基づいて、心拍数を算出する。健康指標算出部130は、生体センサ40の測定結果に基づいて、ストレス状態(カームネスレベル)を算出する。健康指標算出部130は、生体センサ40の測定結果に基づいて、血行状態を算出する。健康指標算出部130は、生体センサ40の測定結果に基づいて、フィットネスレベルを算出する。健康指標算出部130は、生体センサ40の測定結果に基づいて、体内水分レベルを算出する。健康指標算出部130は、生体センサ40の測定結果に基づいて、代謝レベルを算出する。健康指標算出部130は、生体センサ40の測定結果に基づいて、血管年齢を算出する。健康指標算出部130は、生体センサ40の測定結果に基づいて、体内時計を算出する。なお、健康指標算出部130は、上述した各種の健康指標の情報を生成可能であれば、どのような方法により健康指標の情報を生成してもよい。例えば、健康指標算出部130は、ヘルスケアに関する種々の技術を適宜用いて、生体センサ40の測定結果から各種の健康指標の情報を生成する。
排便情報算出部140は、便に関する各種の情報を生成する生成部として機能する。排便情報算出部140は、便状態の判定処理を行う排便状態判定部として機能する。すなわち、排便情報算出部は、排便状態判定部と読み替えてもよい。排便情報算出部140は、排便センサ60により検知された情報を用いて、判定処理を行う。排便情報算出部140は、記憶部120に記憶された情報を用いて、判定処理を行う。排便情報算出部140は、取得部110が取得した排便情報に基づいて、排便情報に対応する排便の排便性状を判定する。排便情報算出部140は、排便のタイプ、量、及び色を含む排便性状を判定する。
排便情報算出部140は、排便センサ60により撮影された画像を基に大便の量を判定する。例えば、排便情報算出部140は、画像中に占める大便の面積や割合を基に大便の量を判定する。例えば、排便情報算出部140は、大便判定モデルが出力するスコアを用いて、大便の量を判定してもよい。排便情報算出部140は、画像が入力された大便判定モデルが出力するスコアが第1閾値以上、第2閾値未満である場合、大便の量を「少(小)」と判定してもよい。第2閾値は、第1閾値よりも大きい値であるものとする。また、排便情報算出部140は、画像が入力された大便判定モデルが出力するスコアが第2閾値以上、第3閾値未満である場合、大便の量を「中」と判定してもよい。第3閾値は、第2閾値よりも大きい値であるものとする。また、排便情報算出部140は、画像が入力された大便判定モデルが出力するスコアが第3閾値以上、第4閾値未満である場合、大便の量を「多(大)」と判定してもよい。第4閾値は、第3閾値よりも大きい値であるものとする。なお、上記の3段階の判定は一例に過ぎず、排便情報算出部140は、様々な情報を適宜用いて、大便の量を判定してもよい。
排便情報算出部140は、排便センサ60により撮影された画像に基づいて、その便画像に対応する便のタイプを判定する。排便情報算出部140は、便画像を用いて、その便画像に対応する便のタイプが、形状(単に「形」ともいう)に基づく複数段階のタイプのいずれかであるかを判定する。排便情報算出部140は、ブリストルスケールに基づいて、便のタイプを7種類に分類してもよい。例えば、排便情報算出部140は、便画像を用いて、その便画像に対応する便のタイプが、ブリストルスケールに基づくタイプ1~タイプ7のいずれかであるかを判定する。例えば、タイプ1はコロコロであり、タイプ2はカチカチ(硬い)であり、タイプ3はひび割れ(やや硬い)である。また、タイプ4は普通(バナナ状)であり、タイプ5はやや軟らかであり、タイプ6は泥状であり、タイプは液状(水様)である。排便情報算出部140は、光学的な手法により便の形状を検知する種々の技術を適宜用いて、利用者の便のタイプ(形状)を判定する。
排便情報算出部140は、AI(人工知能)に関する技術を用いて便のタイプを判定してもよい。例えば、排便情報算出部140は、機械学習により生成された学習モデル(タイプ判定モデル)を用いて、便のタイプを判定してもよい。この場合、タイプ判定モデルは、事前に分類判断を示す教師データにより学習される。この教師データには、便画像と、その便画像に含まれる塊(便)のタイプ(タイプ1~タイプ7のいずれか)を示すラベル(正解情報)との組合せを複数含む。例えば、タイプ判定モデルは、便画像を入力とし、入力された便画像に含まれる塊(便)のタイプを示す情報を出力するモデルである。例えば、タイプ判定モデルは、便画像が入力された場合に、入力された便画像に対応するラベル(便のタイプ)の情報を出力するように学習される。タイプ判定モデルの学習は、いわゆる教師あり学習に関する種々の手法を適宜用いて行われる。この場合、タイプ判定モデルは記憶部120に格納され、排便情報算出部140は、記憶部120に格納されたタイプ判定モデルを用いて、便のタイプを判定してもよい。例えば、制御部100が学習処理を行い、タイプ判定モデルを生成してもよい。なお、上記は一例に過ぎず、排便情報算出部140は、様々な情報を適宜用いて、便のタイプを判定してもよい。
また、例えば、排便情報算出部140は、便画像を用いて、その便画像に対応する便の色を判定する。排便情報算出部140は、便画像を用いて、その便画像に対応する便の色が、色に基づく複数段階のレベルのいずれかであるかを判定する。例えば、排便情報算出部140は、便画像を用いて、その便画像に対応する便の色が、黄、薄黄土、黄土、茶、焦茶(こげ茶)、及び濃焦茶(濃いこげ茶)のいずれかであるかを判定する。
排便情報算出部140は、排便センサ60による検知結果から便の色を判定する。排便情報算出部140は、光学的な手法により便の色を検知する種々の技術を適宜用いて、利用者の便の色を判定する。排便情報算出部140は、便の色の分類に関する種々の技術を適宜用いて、便の色が、黄、薄黄土、黄土、茶、焦茶、及び濃焦茶のいずれかであるかを判定する。例えば、排便情報算出部140は、カラー画像(RGB)の輝度や明度等の様々な情報(特徴量)に基づいて便の色を判定(判断)する。
排便情報算出部140は、AI(人工知能)に関する技術を用いて便の色を判定してもよい。例えば、排便情報算出部140は、機械学習により生成された学習モデル(色判定モデル)を用いて、便の色を判定してもよい。この場合、色判定モデルは、事前に分類判断を示す教師データにより学習される。この教師データには、便画像と、その便画像に含まれる塊(便)の色(黄、薄黄土、黄土、茶、焦茶、及び濃焦茶のいずれか)を示すラベル(正解情報)との組合せを複数含む。例えば、色判定モデルは、便画像を入力とし、入力された便画像に含まれる塊(便)の色を示す情報を出力するモデルである。例えば、色判定モデルは、便画像が入力された場合に、入力された便画像に対応するラベル(便の色)の情報を出力するように学習される。色判定モデルの学習は、いわゆる教師あり学習に関する種々の手法を適宜用いて行われる。この場合、色判定モデルは記憶部120に格納され、排便情報算出部140は、記憶部120に格納された色判定モデルを用いて、便の色を判定してもよい。例えば、制御部100が学習処理を行い、色判定モデルを生成してもよい。なお、上記は一例に過ぎず、排便情報算出部140は、様々な情報を適宜用いて、便の色を判定してもよい。また、上記の黄、薄黄土、黄土、茶、焦茶、及び濃焦茶の6段階は色の一例に過ぎず、排便情報算出部140は、それ以外の色を判定してもよいし、5段階以下に判定してもよい。
上記のように、排便情報算出部140は、排便情報に基づいて、便状態を判定する。排便情報算出部140は、センサ情報に基づいて便指標に関する情報を算出する。排便情報算出部140は、排便情報に基づいて、便指標を判定する。排便情報算出部140は、便状態に基づいて、排便スコアを算出する。排便情報算出部140は、排便情報を数値化した排便スコアを算出する。排便情報算出部140は、1回の排便において排出された便の性状値と、基準となる性状値との比較による相対評価に基づいて、排便スコアを算出する。
健康状態算出部150は、健康スコアを算出する。健康状態算出部150は、生体情報に基づく健康指標情報と、排便情報とに基づいて、利用者の健康状態を示す数値情報である健康スコアを算出する。なお、数値情報には、例えば100点満点中何点といった点数に限らず、何%といったパーセンテージ等の様々な情報が含まれる。健康状態算出部150は、健康指標算出部130により算出された健康指標情報を用いて健康スコアを算出する。
健康状態算出部150は、健康指標算出部130により算出された健康指標スコア、及び排便情報算出部140により算出された排便スコアを用いて、健康スコアを算出する。健康状態算出部150は、排便スコアと健康指標スコアとに基づいて、健康スコアを算出する。健康状態算出部150は、複数の健康指標スコアと、排便スコアとに基づいて、健康スコアを算出する。健康状態算出部150は、複数の健康指標スコアと、排便スコアとを合算した合計値に基づいて、健康スコアを算出する。
健康状態算出部150は、複数の健康指標スコアと、排便スコアとの平均値を、健康スコアとして算出する。健康状態算出部150は、各健康指標スコア及び排便スコアの各々に対応する複数の重み値を用いて、健康スコアを算出する。健康状態算出部150は、各健康指標スコアに、各健康指標スコアに対応する重み値の各々を乗算した重付け健康指標スコアの各々、及び排便スコアに排便スコアに対応する重み値を乗算した重付け排便スコアを合算した合計値に基づいて、健康スコアを算出する。
表示処理部160は、各種情報の出力を制御する出力制御部として機能する。表示処理部160は、外部端末200の表示部210の表示を制御する。表示処理部160は、外部端末200に指示することにより、外部端末200の表示部210の表示を制御する。表示処理部160は、外部端末200に情報を送信することにより、外部端末200の表示部210の表示を制御する。
表示処理部160は、通信部190を介して外部端末200へ情報を送信する。例えば、表示処理部160は、外部端末200に表示させる情報を外部端末200へ送信する。表示処理部160は、各種の判定を行う判定部として機能する。表示処理部160は、タイマー部70により計測された時間を基に、時間に関する判定を行う。表示処理部160は、着座センサ50による利用者の着座が検知されたか否かを判定する。表示処理部160は、着座センサ50による便座20への利用者の着座が検知されたか否かを判定する。
表示処理部160は、排便情報算出部140により判定された排便性状を時系列データとして外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。表示処理部160は、所定期間ごとに表示切替可能であり、所定期間における排便性状パターンの頻度が多い所定数を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。
表示処理部160は、日、週、月、年ごとに切り替え可能となるよう外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。表示処理部160は、少なくとも月または年ごとに表示する場合、所定期間における排便性状に対応するパターンのうち、頻度が多い所定数のパターンを外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。表示処理部160は、少なくとも日ごとに表示する場合、排便情報算出部140により判定された利用者の全ての排便性状を表示する。
表示処理部160は、タイプ、量、及び色の組み合わせに対応するパターンで外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。表示処理部160は、タイプ、量、色の優先順位に基づいて、パターンを表示部に表示する処理を実行する。表示処理部160は、外部端末200の表示部210への表示数に制限がある場合、タイプ、量、色の優先順位に基づいて、表示数に対応するパターンを表示部に表示する処理を実行する。
表示処理部160は、健康状態算出部150により算出された健康スコアに関する情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。表示処理部160は、健康スコアに関する情報、健康指標情報に関する情報、及び排便情報に関する情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。表示処理部160は、排便情報に基づく利用者の排便状態を示す情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。表示処理部160は、排便情報に基づく利用者の排便状態を示す文字情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。
表示処理部160は、健康指標スコアを外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。表示処理部160は、複数の健康指標情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。表示処理部160は、少なくとも排便情報及び健康指標情報の各々が最後に得られた日時を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。
表示処理部160は、健康スコアの算出に用いる健康指標情報及び排便情報の全てが得られていない場合、外部端末200の表示部210に健康スコアを非表示にする処理を実行する。表示処理部160は、健康スコアの算出に用いる健康指標情報及び排便情報のいずれかに更新があった場合、健康スコアを更新する。
表示処理部160は、健康指標算出部130または排便情報算出部140により算出された指標情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。表示処理部160は、第1指標に関する計測(「一次計測」ともいう)の完了(終了)後に、利用者のセンサ情報の取得が終了した場合、第1指標に関する情報(「第1指標情報」ともいう)を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。
表示処理部160は、第2指標に関する計測(「二次計測」ともいう)の終了後に、第1指標情報及び第2指標に関する情報(「第2指標情報」ともいう)を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。表示処理部160は、一次計測の終了後から二次計測の終了までの間に、第1指標情報が更新された場合、更新後の第1指標情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。
なお、第1指標及び第2指標は、相対的な概念であって、情報の取得(計測)に要する時間(所要時間)の長さに応じて規定され、第1指標とされた一の指標よりも所要時間が長い指標は、その一に指標に対して第2指標となる。例えば、便状態(便指標)の方が一の健康指標よりも所要時間が長い場合、一の健康指標を第1指標とした場合、便指標は、その一の健康指標に対して第2指標となる。例えば、一の健康指標の方が他の健康指標よりも所要時間が長い場合、他の健康指標を第1指標とした場合、その一の健康指標は、他の健康指標に対して第2指標となる。上記のように、複数の健康指標を算出するために、生体センサ40及び排便センサ60の異なるセンサを用いる場合、各センサによる測定時間はそれぞれ異なる。例えば、生体センサ40による健康指標の測定と、排便センサ60による排便状態(便状態)の計測とでは、利用者の排便までに長い時間(例えば数分等)を要する場合、健康指標の所要時間よりも便状態(便指標)の所要時間の方が長くなる。
例えば、便状態(便指標)の方がストレス状態よりも所要時間が長い場合、ストレス状態を第1指標とした場合、便指標は、ストレス状態に対して第2指標となる。例えば、便状態(便指標)の情報を取得(判定)するまでの所要時間が90秒で、ストレス状態の情報を取得(算出)するまでの所要時間が60秒である場合、ストレス状態を第1指標とした場合、便指標は、ストレス状態に対して第2指標となる。また、ストレス状態の方が心拍数よりも所要時間が長い場合、心拍数を第1指標とした場合、ストレス状態は、心拍数に対して第2指標となる。例えば、ストレス状態の情報を取得(算出)するまでの所要時間が50秒で、心拍数の情報を取得(算出)するまでの所要時間が15秒である場合、心拍数を第1指標とした場合、ストレス状態は、心拍数に対して第2指標となる。このように、第1指標や第2指標は、相対的な概念であって、第1指標は、自身より所要時間が短い指標に対しては第2指標になる。他の指標に対して第2指標である指標であっても、自身より所要時間が長い指標に対しては第1指標になる。すなわち、ここでいう第1指標や第2指標とは、所要時間の長さに応じて指標を区別して表現可能にするための名称である。
表示処理部160は、各種の情報の生成処理を行う生成部として機能する。表示処理部160は、外部端末200に表示させるコンテンツを生成する。表示処理部160は、健康スコアを示すコンテンツCT1を生成する。例えば、表示処理部160は、画像生成や画像処理等に関する種々の技術を適宜用いて、外部端末200へ提供するコンテンツ(画像情報)を生成する。例えば、表示処理部160は、Java(登録商標)等の種々の技術を適宜用いて、外部端末200へ提供する画面(画像情報)を生成する。なお、表示処理部160は、CSS(Cascading Style Sheets)やJavaScript(登録商標)やHTML(Hyper Text Markup Language)の形式に基づいて、外部端末200へ提供するコンテンツ(画像情報)を生成してもよい。また、例えば、表示処理部160は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やGIF(Graphics Interchange Format)やPNG(Portable Network Graphics)など様々な形式でコンテンツを生成してもよい。
表示処理部160は、情報を送信する。表示処理部160は、通信部190を介して外部の情報処理装置へ情報を送信する。例えば、表示処理部160は、外部端末200へ各種情報を送信する。表示処理部160は、生成した情報を外部端末200等へ送信する。表示処理部160は、コンテンツCT1を外部端末200等へ送信する。
表示処理部160は、外部端末200の表示部210にコンテンツCT1が表示されるように外部端末200の表示部210の表示を制御する。なお、ここでいう表示処理部160等が実行する表示部210に表示する処理には、表示処理部160等が表示部210を有する外部端末200に、情報を送信することにより、外部端末200に情報を表示させることを含む。
表示処理部160は、健康状態表示処理部161、健康指標表示処理部162、排便状態表示処理部163、計測状況表示処理部164、メッセージ表示処理部165、及びハイライト表示処理部166を有する。
健康状態表示処理部161は、表示処理部160が実行する処理のうち、健康スコアに関する情報の表示に関する処理を実行する。なお、表示対象となる健康スコアに関する情報には、例えば100点満点中何点といった点数、何%といったパーセンテージ等の数値に限らず、点数、パーセンテージ等の数値をゲージバー等で視覚的に表示する情報も含まれる。このように、スコア表示する場合には、数値として、絶対値(100点中何点)としての数値でもよいし、相対的にパーセントとして数値としてもよい。また、数値情報ではなく、数値情報が視覚化されたゲージ等の表示であってもよい。健康状態表示処理部161は、健康スコアに関する情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。健康状態表示処理部161は、図9に示すコンテンツCT1のうち、健康スコアSC1に更新があった場合、更新後の健康スコアSC1を外部端末200へ送信することにより、外部端末200に更新後の健康スコアSC1を表示させる処理を実行する。
健康指標表示処理部162は、表示処理部160が実行する処理のうち、健康指標に関する情報の表示に関する処理を実行する。健康指標表示処理部162は、健康指標情報に関する情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。健康指標表示処理部162は、図9に示すコンテンツCT1のうち、健康指標HXのいずれかに更新があった場合、更新後の健康指標HXを外部端末200へ送信することにより、外部端末200に更新後の健康指標HXを表示させる処理を実行する。
健康指標表示処理部162は、健康指標算出部130により算出された健康指標情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。健康指標表示処理部162は、一次計測の終了後に、利用者のセンサ情報の取得が終了した場合、第1指標情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。健康指標表示処理部162は、二次計測の終了後に、第1指標情報及び第2指標情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。
排便状態表示処理部163は、表示処理部160が実行する処理のうち、排便状態に関する情報の表示に関する処理を実行する。排便状態表示処理部163は、排便情報に関する情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。排便状態表示処理部163は、図9に示すコンテンツCT1のうち、便指標DXに更新があった場合、更新後の便指標DXを外部端末200へ送信することにより、外部端末200に更新後の便指標DXを表示させる処理を実行する。
排便状態表示処理部163は、排便情報算出部140により算出された便指標情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。排便状態表示処理部163は、二次計測の終了後に、第2指標情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。
計測状況表示処理部164は、表示処理部160が実行する処理のうち、計測状況に関する情報の表示に関する処理を実行する。計測状況表示処理部164は、計測状況に関する情報を外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。
計測状況表示処理部164は、計測状況を外部端末200の表示部210により通知する。計測状況表示処理部164は、第1時間で算出可能な第1指標情報と、第1時間よりも長い第2時間で算出可能な第2指標情報を含む複数の指標情報に関する計測状況を外部端末200の表示部210により通知する。計測状況表示処理部164は、第1時間に対応する一次計測の完了通知を行うとともに、第2時間に対応する二次計測の実行通知を実施する。計測状況表示処理部164は、二次計測を終了した場合、二次計測の完了通知を行う。
メッセージ表示処理部165は、健康スコア、健康指標情報及び排便情報のうち少なくとも1つに基づいて、利用者の状態を判定し、判定した利用者の状態に応じた推奨メッセージを外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。例えば、メッセージ表示処理部165は、図10に示す推奨情報RCを外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。
ハイライト表示処理部166は、健康スコア、健康指標情報及び排便情報のうち少なくとも1つに基づいて、外部端末200の表示部210に一定期間のハイライト表示を行う処理を実行する。例えば、ハイライト表示処理部166は、図10に示すハイライト情報HLを外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。
なお、上述した制御部100の構成は一例に過ぎず、制御部100は、上記に限らず様々な構成を有してもよい。例えば、制御部100は、情報を表示する機能を有する場合、表示部を有してもよい。また、外部端末200が健康スコアの算出を行う場合、制御部100と外部端末200と一体であってもよい。例えば、利用者が利用するスマートフォン等の外部端末200が情報処理プログラムにより健康スコアの算出を行う場合、制御部100の機能を外部端末200が有してもよい。
例えば、情報処理プログラムを含むアプリケーション(例えば健康管理アプリ)により健康スコアを算出する処理が実行されてもよい。例えば、外部端末200にインストールされたアプリケーション(例えば健康管理アプリ)により健康スコアの算出が行われる場合、制御部100の構成を外部端末200が有してもよい。
<3.算出例>
ここから、図5~図7を用いて、数値の算出法の一例を説明する。図5~図7は、数値の算出方法の一例を示す図である。以下では、体内水分量を一例として、数値(スコア)の算出について説明する。
<3-1.第1の算出例(点数割付)>
まず、図5を参照しつつ、第1の算出例について説明する。具体的には、図5は、点数割付(割当)して、スコアを算出する第1の算出例を示す。図5中のグラフGR11は、計測結果を0~100点に換算(変換)するための情報である。具体的には、グラフGR11は、体内水分量に対応する各測定値(計測値)に、体内水分量に対応する点数(スコア)を割り付けた例を示す。図5の例では、体内水分量に対応する測定値が小さい程、大きな点数が割り付けられた場合を示す。この場合、制御部100は、グラフGR11の情報を用いて、測定された体内水分量に対応する測定値から、体内水分量に対応する健康指標スコア(体内水分量スコア)を算出する。
<3-2.第2の算出例(利用者ごと)>
まず、図6を参照しつつ、第2の算出例について説明する。図6は、自己の健康指標情報結果から算出する例を示す。具体的には、図6は、点数割付(割当)して、スコアを算出する第2の算出例を示す。図6は、算出対象となる利用者(対象利用者)のみの履歴を用いてスコアを算出する第2の算出例を示す。例えば、図6は、対象利用者の過去の50回の計測結果から点数を割り付ける場合を示す。
図6中のグラフGR12は、計測結果を0~100点に換算(変換)するための情報である。例えば、グラフGR12は、平均値(ベース)を50点とし、ベースからの乖離に応じて0~100点の間のいずれかの値に換算(変換)するための情報である。具体的には、グラフGR12は、体内水分量に対応する各測定値(計測値)に、体内水分量に対応する点数(スコア)を割り付けた例を示す。図6の例では、体内水分量に対応する測定値が小さい程、大きな点数が割り付けられた場合を示す。この場合、制御部100は、グラフGR12の情報を用いて、測定された体内水分量に対応する測定値から、体内水分量に対応する健康指標スコア(体内水分量スコア)を算出する。
<3-3.第3の算出例(複数の利用者)>
まず、図7を参照しつつ、第3の算出例について説明する。図7は、ユーザ母集団(複数の利用者)の健康指標情報結果から算出する例を示す。具体的には、図7は、点数割付(割当)して、スコアを算出する第3の算出例を示す。図7は、算出対象となる利用者(対象利用者)に限らず、複数の利用者の履歴を用いてスコアを算出する第3の算出例を示す。例えば、図7は、100人の利用者の各々の過去の50回の計測結果を基に点数を割り付ける場合を示す。
図7中のグラフGR13は、計測結果を0~100点に換算(変換)するための情報である。例えば、グラフGR13は、平均値(ベース)を50点とし、ベースからの乖離に応じて0~100点の間のいずれかの値に換算(変換)するための情報である。具体的には、グラフGR13は、体内水分量に対応する各測定値(計測値)に、体内水分量に対応する点数(スコア)を割り付けた例を示す。図7の例では、体内水分量に対応する測定値が小さい程、大きな点数が割り付けられた場合を示す。この場合、制御部100は、グラフGR13の情報を用いて、測定された体内水分量に対応する測定値から、体内水分量に対応する健康指標スコア(体内水分量スコア)を算出する。
なお、上述した算出は一例に過ぎず、制御部100は、上記に限らず様々な方法により数値を算出してもよい。例えば、制御部100は、絶対値評価により数値を算出してもよい。また、図5~図7では、健康指標のうちの1つである体内水分量を一例として、数値(スコア)の算出について説明したが、心拍数等の他の健康指標についても同様の処理により健康指標スコアを算出してもよい。
また、制御部100は、排便スコアについても、図5~図7と同様の方法により、算出してもよい。例えば、制御部100は、0~100点までの値となる排便スコアを算出する。例えば、制御部100は、1回の排便において排出された便の性状値と、基準となる性状値との比較による相対評価に基づいて、排便スコアを算出してもよい。例えば、制御部100は、利用者の過去の便の便状態の平均を基準として、その基準と算出対象となる便(「対象便」ともいう)の便状態との比較に基づいて、排便スコアを算出する。なお、上述したように排便スコアは、タイプ、形、色等の排便性状(便状態)を基に算出された数値であってもよいし、タイプ、形、色等の排便性状(便状態)自体を示す情報であってもよい。
例えば、制御部100は、対象便の便状態が基準に近い程、値が大きくなる排便スコアを算出する。例えば、制御部100は、対象便の便状態が基準に一致する場合を100点とし、対象便の便状態が基準から離れるほど値が小さくなるように、対象便の排便スコアを算出する。例えば、制御部100は、対象便の便状態が基準に一致する場合、対象便の排便スコアを100点と算出する。例えば、制御部100は、対象便の便状態が基準から遠い程、対象便の排便スコアを小さく算出する。
また、例えば、制御部100は、タイプ、色、量の各々を次元とする3次元空間(「便状態空間」ともいう)に便をプロットし、その便の3次元空間(便状態空間)での位置に応じて排便スコアを算出してもよい。例えば、制御部100は、タイプ、色、量の各々を次元とする便状態空間のどこに便が位置するかに応じて、その便の排便スコアを算出してもよい。例えば、制御部100は、タイプ、色、量の各々を次元とし、各位置に点数が割り当てられた便状態空間で便が位置する箇所の点数を、その便の排便スコアとしてもよい。
<4.処理の流れ>
ここから、図8を用いて、実施形態に関する処理の流れについて説明する。図8は、健康管理システムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図8は、健康管理システムが実行する排便情報に関する処理の手順の概要を示すフローチャートである。なお、以下では、健康管理システム1を処理主体として説明するが、図8に示す処理は、健康管理システム1に含まれる装置構成に応じて、制御部100、外部端末200、各種センサ等、いずれの装置が行ってもよい。
まず、図8を用いて、健康管理システム1の排便情報に関する処理フローの概要について説明する。
健康管理システム1は、利用者の排便に対応する排便情報を取得する(ステップS101)。例えば、健康管理システム1の排便センサ60は、トイレ10を利用する利用者の排便に対応する排便情報を取得する。
また、健康管理システム1は、排便情報に基づいて、排便情報に対応する排便の排便性状を判定する(ステップS102)。例えば、健康管理システム1は、排便センサ60が取得した排便情報をいて、その排便情報に対応する便の排便性状を判定する。
そして、健康管理システム1は、排便性状を時系列データとして表示部に表示する処理を実行する(ステップS103)。例えば、健康管理システム1の制御部100は、排便性状を時系列データとして外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。例えば、制御部100は、表示部210を有する外部端末200に便性状を時系列で示す情報を送信する。そして、制御部100から便性状を時系列で示す情報を受信した外部端末200は、便性状を時系列で示す情報を表示部210に表示する。
また、健康管理システム1は、所定期間ごとに表示切替可能であり、所定期間における排便性状パターンの頻度が多い所定数を表示部に表示する処理を実行する(ステップS104)。例えば、健康管理システム1の制御部100は、日、週、月、年等の複数の期間ごとに表示切替可能であり、日、週、月、年等のうち表示する期間における排便性状パターンの頻度が多い所定数を、外部端末200の表示部210に表示する処理を実行する。例えば、制御部100は、表示部210を有する外部端末200に日、週、月、年等の複数の期間ごとに表示切替可能な便性状を時系列で示すコンテンツを送信する。そして、外部端末200は、日、週、月、年等の複数の期間ごとに表示切替可能な便性状を時系列で示すコンテンツを表示部210に表示する。
<5.表示例>
ここから、図9~図16を用いて、各種情報の表示例を説明する。まず、図9~図11を用いて、健康スコア等の全体的な表示例を説明する。図9は、健康スコアの表示例を示す図である。図10は、健康に関連する情報の表示例を示す図である。図11は、期間に応じた表示例を示す図である。以下では、対象利用者が利用者U1であり、利用者U1が利用するスマートフォン等の外部端末200に情報が表示される場合を一例として説明する。
<5-1.健康スコア等の表示例>
まず、図9を用いて、健康スコア等の表示例を説明する。例えば、制御部100は、利用者U1について、健康スコア、健康指標及び便状態を示す情報を利用者U1が利用する外部端末200に表示させる。制御部100は、利用者U1について、健康スコア、健康指標及び便状態を示す情報を利用者U1が利用する外部端末200に送信する。利用者U1が利用する外部端末200は、制御部100から受信した健康スコア、健康指標及び便状態を示す情報を表示する。
図9では、制御部100は、利用者U1について、健康スコアに関する情報と、健康指標情報に関する情報、及び排便情報に関する情報を含むコンテンツCT1を生成する。具体的には、制御部100は、利用者U1の健康スコアSC1、健康指標及び便状態等の各指標IX1~IX8を示す情報を含むコンテンツCT1を生成する。
ここで、指標IX1~IX5、IX7及びIX8は、健康指標HXに対応し、指標IX6は、便指標DXに対応する。具体的には、指標IX1は、体内水分レベルに対応し、指標IX2は、フィットネスレベルに対応し、指標IX3は、リラックスレベル(ストレス状態)に対応し、指標IX4は、代謝レベルに対応する。また、指標IX5は、心拍数(平常時心拍数)に対応し、指標IX6は、便状態に対応し、指標IX7は、体内時計に対応し、指標IX8は、血行状態(下肢血行状態)に対応する。
なお、指標IX1~IX5、IX7及びIX8を特に区別せずに説明する場合は「健康指標HX」と記載し、指標IX6を特に区別せずに説明する場合は「便指標DX」と記載する場合がある。また、指標IX1~IX8を特に区別せずに説明する場合は「指標IX」と記載する場合がある。なお、上記指標IX1~IX8は、一例に過ぎず、血管年齢に対応する指標IX9等の任意の指標が含まれてもよい。
また、制御部100は、利用者U1の健康スコアSC1及び各指標IX1~IX8の各々が得られた日時を示す情報を含むコンテンツCT1を生成する。例えば、制御部100は、所定のタイミング(1日1回等)で健康スコアを算出する。制御部100は、図9に示す「72」点である健康スコアSC1を2022年7月22日に算出する。制御部100は、指標IXの各々に対応するスコアを用いて、健康スコアSC1を「72」点と算出する。制御部100は、指標IX1~IX5、IX7及びIX8の各々の健康指標スコア、及び指標IX6の排便スコアを用いて、健康スコアSC1を「72」点と算出する。制御部100は、図9に示す「72」点である健康スコアSC1が7月22日に算出されたことを示す情報を含むコンテンツCT1を生成する。
例えば、制御部100は、センサからセンサ情報が取得されたタイミングで、各指標の情報を算出する。例えば、制御部100は、指標IX1~IX8の各々の情報を、コンテンツCT1の生成時から4時間前に算出する。制御部100は、図9に示す指標IX1~IX8の情報が4時間前に算出されたことを示す情報を含むコンテンツCT1を生成する。なお、各指標IX1~IX8の各々に対応する日時を示す情報は、各指標IX1~IX8の各々に対応するセンサ情報が取得された日時であってもよい。
図9では、制御部100は、指標IX1~IX5、IX7及びIX8の健康指標HXについては、健康スコアSC1の算出に用いられた情報(「第1情報」ともいう)の所定の基準(「評価基準」ともいう)に対する相対的な評価を示す情報を含むコンテンツCT1を生成する。例えば、制御部100は、利用者U1について、第1情報よりも過去の情報(「第2情報」ともいう)により算出された評価基準に対する相対的な評価を示す情報を含むコンテンツCT1を生成する。
図9では、制御部100は、指標IX1について、体内水分レベル「90%」であり、健康スコアSC1の算出に用いられた第1情報が、過去の平均等の評価基準よりも高めであることを示す情報を含むコンテンツCT1を生成する。また、制御部100は、指標IX5について、心拍数「55bpm」であり、健康スコアSC1の算出に用いられた第1情報が、過去の平均等の評価基準よりも低めであることを示す情報を含むコンテンツCT1を生成する。
また、制御部100は、便指標DXである指標IX6について、タイプ「ひび割れ」、色「濃いこげ茶」、量「中」であることを示す情報を含むコンテンツCT1を生成する。なお、上記は一例に過ぎず、制御部100は、様々な情報を含むコンテンツCT1を生成してもよい。例えば、制御部100は、各健康指標HXの情報として、健康指標スコアを含むコンテンツCT1を生成してもよい。例えば、制御部100は、便指標DXの情報として、排便スコアを含むコンテンツCT1を生成してもよい。
そして、制御部100は、コンテンツCT1を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT1を表示する。外部端末200は、利用者U1の健康スコアSC1に関する情報、健康指標HXに関する情報、便指標DXに関する情報を含むコンテンツCT1を表示する。なお、健康管理システム1は、各健康指標HXの情報として、健康指標スコアを表示してもよい。
また、図9では、健康スコアSC1の算出に用いられる全指標IDの情報が取得済みである場合を一例として示したが、制御部100は、健康スコアSC1の算出に用いられる全指標IDのうち少なくとも1つの指標の情報が未取得である場合、健康スコアSC1を非表示にしてもよい。例えば、制御部100は、健康スコアSC1の算出に用いられる全指標IDのうち少なくとも1つの指標の情報が未取得である場合、健康スコアが未算出であることを示す情報(例えば「-」等)が健康スコアSC1の位置に配置されたコンテンツCT1を生成する。制御部100は、健康スコアSC1の位置に「-」を配置して健康スコアSC1を非表示にしたコンテンツCT1を外部端末200に送信し、外部端末200は、健康スコアSC1を非表示にしたコンテンツCT1を表示する。外部端末200は、健康スコアSC1の位置に「-」が配置され、健康スコアSC1が非表示にされたコンテンツCT1を表示する。そして、健康スコアSC1の算出に用いられる全指標IDの情報が取得済みとなった場合、健康管理システム1は、図9に示すように算出された健康スコアSC1を含むコンテンツCT1を表示する。
<5-2.リコメンド及びハイライトの表示例>
次に、図10を用いて、リコメンド(推奨)及びハイライトの表示例を説明する。
例えば、制御部100は、利用者U1について、健康スコア、健康指標情報及び排便情報のうち少なくとも1つに基づいて、利用者U1の状態を判定し、判定した利用者の状態に応じた推奨メッセージを外部端末200に表示させる。制御部100は、利用者U1の状態に応じて生成した推奨メッセージを利用者U1が利用する外部端末200に送信する。利用者U1が利用する外部端末200は、制御部100から受信した推奨メッセージを表示する。
例えば、制御部100は、利用者U1の体内時計が所定の閾値以上ずれている場合、利用者U1の状態が睡眠不足であると判定し、利用者U1に適切な睡眠を促す推奨メッセージRC1を生成する。図10では、制御部100は、利用者U1に適切な睡眠を促す推奨メッセージRC1を含むコンテンツCT1を生成する。
例えば、制御部100は、利用者U1について、健康スコア、健康指標情報及び排便情報のうち少なくとも1つに基づいて、利用者U1が利用する外部端末200に一定期間(例えば1時間や1日等)のハイライト表示を行わせる。制御部100は、健康スコア、健康指標情報及び排便情報のうち少なくとも1つに基づいて生成したハイライト情報を利用者U1が利用する外部端末200に送信する。利用者U1が利用する外部端末200は、制御部100から受信したハイライト情報を表示する。
例えば、制御部100は、所定の期間(例えば1カ月等)における利用者U1の排便が午前9時までに行われた割合が所定の閾値以上である場合、利用者U1の排便リズムが適切であることを示すハイライト情報HL1を生成する。図10では、制御部100は、利用者U1の排便が適切であることを示すハイライト情報HL1を含むコンテンツCT1を生成する。
そして、制御部100は、コンテンツCT1を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT1を表示する。外部端末200は、利用者U1への推奨メッセージRC1、ハイライト情報HL1を含むコンテンツCT1を表示する。
<5-3.健康スコアの履歴表示例>
なお、図9では、直近で算出された健康スコアSC1のみを表示する場合を一例として説明したが、健康管理システム1は、健康スコアの履歴に基づく表示を行ってもよい。この点について、図11を用いて説明する。
例えば、制御部100は、利用者U1について、所定の期間において算出された健康スコアの履歴に基づく時系列情報(「健康スコア時系列」ともいう)を利用者U1が利用する外部端末200に表示させる。制御部100は、利用者U1について、過去に算出された健康スコアを所定の期間(例えば週、月、年等)で集計した健康スコア時系列を示す情報を利用者U1が利用する外部端末200に送信する。利用者U1が利用する外部端末200は、制御部100から受信した健康スコア時系列を示す情報を表示する。コンテンツCT11~CT13に示すように、健康管理システム1は、横軸を時間、縦軸を健康スコアに対応させたグラフで健康スコアの時系列表示を行う。
図11では、制御部100は、利用者U1について、一週間での健康スコアの変化を示す健康スコア時系列を含むコンテンツCT11を生成する。具体的には、制御部100は、月曜から日曜までの7日間(例えば7月22日を含む1週間)での利用者U1の健康スコアの変遷を棒グラフで示す健康スコア時系列を含むコンテンツCT11を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT11を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT11を表示する。外部端末200は、利用者U1の一週間での健康スコアの変化を示す健康スコア時系列を含むコンテンツCT11を表示する。
また、制御部100は、利用者U1について、一ヶ月での健康スコアの変化を示す健康スコア時系列を含むコンテンツCT12を生成する。具体的には、制御部100は、一カ月(例えば2022年7月)での利用者U1の健康スコアの変遷を棒グラフで示す健康スコア時系列を含むコンテンツCT12を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT12を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT12を表示する。外部端末200は、利用者U1の一ヶ月での健康スコアの変化を示す健康スコア時系列を含むコンテンツCT12を表示する。
また、制御部100は、利用者U1について、一年での健康スコアの変化を示す健康スコア時系列を含むコンテンツCT13を生成する。具体的には、制御部100は、一年(例えば2022年7月を含む一年)での利用者U1の健康スコアの変遷を棒グラフで示す健康スコア時系列を含むコンテンツCT13を生成する。制御部100は、一年の12個の月(1月~12月)の各々について、その月での健康スコアの平均の変遷を示す健康スコア時系列を含むコンテンツCT13を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT13を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT13を表示する。外部端末200は、利用者U1の一年での健康スコアの変化を示す健康スコア時系列を含むコンテンツCT13を表示する。
また、制御部100は、利用者U1について、健康スコアを未取得である場合、健康スコアを得るためにトイレ10に利用を促す情報を含むコンテンツCT14を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT14を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT14を表示する。外部端末200は、健康スコアを得るためにトイレ10に利用を利用者U1に促す情報を含むコンテンツCT14を表示する。
なお、健康管理システム1は、コンテンツCT11~CT13を切り替え可能に表示してもよい。制御部100は、コンテンツCT11~CT13を外部端末200に送信し、外部端末200は、利用者U1の選択に応じて、コンテンツCT11~CT13のうち、選択されたコンテンツを表示する。
<5-4.各指標の表示例>
ここから、図12~図16を用いて、便状態(便指標)や健康指標等の各指標の表示例を説明する。図12~図16では、対象利用者が利用者U1であり、利用者U1が利用するスマートフォン等の外部端末200に情報が表示される場合を一例として説明する。なお、上述した内容と同様の点については適宜説明を省略する。
<5-4-1.便の時系列表示例>
まず、図12~図14を用いて、便状態に関する表示例を説明する。ここで、例えば月または年等の長い期間を対象として情報を表示する場合、表示する情報が多すぎる場合がある。例えば、1年間の排便の時系列を1カ月ごとに表示する場合、各月に対応する排便の数が多量(1日1回とした場合30程度)となり、これらを全て表示した場合、情報過多となり、利用者にとって適切な表示とは言い難い。そこで、健康管理システム1は、少なくとも月または年ごとに表示する場合、所定期間における排便性状に対応するパターンのうち、頻度が多い所定数(「表示数」ともいう)のパターンを表示する。
なお、ここでいう「パターン」とは、便のタイプ、便の色及び便の量の組み合わせである。例えば、便のタイプが7種類、便の色が6種類、便の量が3種類とした場合、便のタイプ、便の色及び便の量の組み合わせの数は「126(=7×6×3)」であり、排便性状に対応するパターンは126パターンとなる。
例えば、制御部100は、所定の期間を1年間とし、1年間の排便について各月を集計単位として時系列表示する場合、1月~12月の月ごとに各パターンの頻度(回数)をカウントする。例えば、制御部100は、利用者U1の2021年の1年間の排便の時系列を1カ月ごとに表示する場合、2021年の1月~12月の12個の月ごとに各パターンの頻度をカウントする。例えば、制御部100は、記憶部120に記憶された利用者U1の排便履歴を用いて、2021年の1月~12月の12個の月ごとに各パターンの頻度を算出する。例えば、制御部100は、利用者U1が2021年の1月に、タイプ「type4(普通)」、量「中」、色「茶」のパターンの排便を6回行っている場合、2021年の1月でのタイプ「type4(普通)」、量「中」、色「茶」のパターンの頻度を「6」と算出する。このように、制御部100は、利用者U1について、2021年の1月~12月の12個の月ごとに各パターンの頻度をカウントする。
そして、制御部100は、利用者U1について、2021年の1月~12月の12個の各月について、頻度が多い方から順に表示数のパターンを、表示するパターン(「表示対象パターン」ともいう)に決定する。例えば、表示数が「5」である場合、制御部100は、利用者U1について、2021年の1月~12月の12個の各月について、頻度が多い方から順に5個のパターンを、表示対象パターンに決定する。例えば、制御部100は、利用者U1について、2021年の1月での排便において、タイプ「type4(普通)」、量「中」、色「茶」のパターンの頻度「6」が5番目に多い場合、タイプ「type4(普通)」、量「中」、色「茶」のパターンを含む5個のパターンを、表示対象パターンに決定する。
また、健康管理システム1は、表示する候補となるパターンが複数ある場合、所定の基準に基づいて表示対象パターンを決定する。健康管理システム1は、表示数が「5」である場合、頻度が5番目に多いパターンが複数ある場合、所定の基準に基づいて表示対象パターンを決定する。例えば、健康管理システム1は、図12に示すような、優先順位に基づいて表示する表示対象パターンを決定して、決定した表示対象パターンの情報を表示する。
図12は、便性状の優先順位の一例を示す図である。具体的には、図12は、便のタイプ、便の色及び便の量の各組み合わせ(パターン)に順位を対応付けた優先順位リストを示す。図12に示す優先順位リストでは、順位1位(最上位)のパターンは、タイプが「type4(普通)」であり、量が「多」であり、色が「黄」の組み合わせであることを示す。また、図12に示す優先順位リストでは、順位63位のパターンは、タイプが「type6(泥状)」であり、量が「中」であり、色が「黄土」の組み合わせであることを示す。また、図12に示す優先順位リストでは、順位126位(最下位)のパターンは、タイプが「type1(コロコロ)」であり、量が「少」であり、色が「濃焦茶」の組み合わせであることを示す。
図12の例では、健康管理システム1は、タイプ、量、色の順で優先される優先順位に基づいて、パターンを表示する。例えば、制御部100は、図12に示す優先順位リストを用いて、表示対象パターンを決定する。例えば、制御部100は、記憶部120に記憶された優先順位リストを参照し、表示対象パターンを決定する。例えば、制御部100は、表示数に対応する順位に該当するパターンが複数ある場合、優先順位リストを用いて、表示対象パターンを決定する。
利用者U1について、2021年の2月での排便において、タイプ「type3(ひび割れ)」、量「少」、色「茶」の第1パターンの頻度、及びタイプ「type4(普通)」、量「多」、色「茶」の第2パターンの頻度「6」が共に「6」であり5番目に多い場合を例に説明する。この場合、制御部100は、表示数が「5」である場合、第1パターンの順位が「52」位であり、第2パターンの順位が「4」位であるため、第2パターンを表示対象パターンに決定する。これにより、制御部100は、利用者U1について、2021年の2月での排便において、タイプ「type4(普通)」、量「多」、色「茶」の第2パターンを含む5個のパターンを、表示対象パターンに決定する。すなわち、制御部100は、利用者U1について、2021年の2月での排便において、タイプ「type3(ひび割れ)」、量「少」、色「茶」の第1パターンを、表示対象パターンにしないと決定する。
健康管理システム1は、期間を日として表示する場合、対象とする日(1日間)での利用者の全ての便のパターンを表示する。制御部100は、期間を日として表示する場合、対象とする日(1日間)での利用者の全ての便のパターンを表示対象パターンに決定する。なお、健康管理システム1は、期間を週として表示する場合、対象とする週(1週間)での利用者の全ての便のパターンを表示してもよいし、対象とする週(1週間)での利用者の便のパターンのうち、頻度が多い方から順に表示数のパターンを表示してする。すなわち、健康管理システム1は、期間を週として表示する場合、期間を日として表示する場合と同様に表示してもよいし、期間を月または年として表示する場合と同様に表示してもよい。
そして、制御部100は、決定した表示対象パターンを対象として、図13に示すようなコンテンツCT21~CT24等を生成する。図13は、便の時系列表示の一例を示す図である。なお、コンテンツCT21~CT24では、表示態様のイメージを示すものであり、表示されるパターンの数等を限定するものではない。また、コンテンツCT21~CT24を特に区別せずに説明する場合は「コンテンツCT20」と記載する場合がある。制御部100はコンテンツCT20を外部端末200に送信し、外部端末200は、コンテンツCT20を表示する。
コンテンツCT20に示すように、健康管理システム1は、横軸を時間、縦軸を便のパターンに対応させたグラフで便の時系列表示を行う。コンテンツCT20中の円形の点は、各々が便のパターンに対応し、円形の点の上下方向の位置が便のタイプを示し、円形の点の色が便の色を示し、円形の点の大きさが便の量を示す。例えば、コンテンツCT21中の横軸方向の4時の位置にある円形の点は、7月20日4時に対応する時間帯での排便の便がタイプ「type4(普通)」、量「少」、色「黄土」のパターンに該当することを示す。このように、健康管理システム1は、便状態(便指標)について、プロットする点の色で便の色を示し、大きさで量を示すとともに、縦軸方向の位置で便のタイプを示す。これにより、健康管理システム1は、2次元のグラフにおいて、3つの要素(情報)を同時に表示させることができる。なお、図13では、便の色をハッチングの濃さで示しており、ハッチングが濃い程の濃い色に対応する。また、コンテンツCT20は、日、週、月、年のうち対応する期間で、便のパターンがもっとも多い上位3件を示す情報(上位パターン情報)が含まれる。例えば、図13のコンテンツCT20では、排便時系列を示す情報の下部に上位パターン情報が配置される。なお、上位パターン情報の集計においては、任意のパターンを対象としてもよく、例えば便のタイプ、量及び色の組み合わせ(パターン)を対象としてもよいし、便のタイプ及び色の組み合わせ(パターン)を対象としてもよい。
例えば、制御部100は、利用者U1について、所定の対象期間(例えば日、週、月、年等)について所定の集計単位で集計した便のパターンを示すコンテンツCT20を、利用者U1が利用する外部端末200に表示させる。制御部100は、利用者U1について、過去に取得した排便情報を所定の対象期間(例えば日、週、月、年等)で集計した排便時系列を示す情報を利用者U1が利用する外部端末200に送信する。利用者U1が利用する外部端末200は、制御部100から受信した排便時系列を示す情報を表示する。
図13では、制御部100は、利用者U1について、一日での便のパターンを示す排便時系列を含むコンテンツCT21を生成する。具体的には、制御部100は、1日間(例えば7月20日)での利用者U1の表示対象パターンを円形の点でプロットしたグラフ(バブルチャート等)で示す排便時系列を含むコンテンツCT21を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT21を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT21を表示する。外部端末200は、利用者U1の一日での便のパターンを示す排便時系列を含むコンテンツCT21を表示する。また、外部端末200は、利用者U1の一日での便のパターンのうち、回数(頻度)が多い方から3つ(すなわち1位、2位及び3位)のパターンを示す上位パターン情報を含むコンテンツCT21を表示する。
また、制御部100は、利用者U1について、一週間での便のパターンを示す排便時系列を含むコンテンツCT22を生成する。具体的には、制御部100は、月曜から日曜までの7日間(例えば7月20日を含む1週間)での利用者U1の表示対象パターンを円形の点でプロットしたグラフで示す排便時系列を含むコンテンツCT22を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT22を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT22を表示する。外部端末200は、利用者U1の一週間での便のパターンを示す排便時系列を含むコンテンツCT22を表示する。また、外部端末200は、利用者U1の一週間での便のパターンのうち、頻度が多い方から3つのパターンを示す上位パターン情報を含むコンテンツCT22を表示する。
また、制御部100は、利用者U1について、一ヶ月での便のパターンを示す排便時系列を含むコンテンツCT23を生成する。具体的には、制御部100は、一カ月(例えば2022年7月)での利用者U1の表示対象パターンを円形の点でプロットしたグラフで示す排便時系列を含むコンテンツCT23を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT23を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT23を表示する。外部端末200は、利用者U1の一ヶ月での便のパターンを示す排便時系列を含むコンテンツCT23を表示する。また、外部端末200は、利用者U1の一ヶ月間での便のパターンのうち、頻度が多い方から3つのパターンを示す上位パターン情報を含むコンテンツCT23を表示する。
また、制御部100は、利用者U1について、一年での便のパターンを示す排便時系列を含むコンテンツCT24を生成する。具体的には、制御部100は、一年(例えば2022年7月を含む一年)での利用者U1の表示対象パターンを円形の点でプロットしたグラフで示す排便時系列を含むコンテンツCT24を生成する。制御部100は、一年の12個の月(1月~12月)の各々について、その月での便のパターンを示す排便時系列を含むコンテンツCT24を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT24を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT24を表示する。外部端末200は、利用者U1の一年での便のパターンを示す排便時系列を含むコンテンツCT24を表示する。また、外部端末200は、利用者U1の一年での便のパターンのうち、頻度が多い方から3つのパターンを示す上位パターン情報を含むコンテンツCT24を表示する。
なお、健康管理システム1は、月、年等のように各集計単位での表示数に制限があっても、集計単位での排便の回数が表示数に満たない場合、その集計単位での全排便のパターンを表示する。例えば、健康管理システム1は、期間が1年間であり、表示数が「5」に制限された場合であっても、集計単位が月であり、2月の排便の回数が「3」である場合、2月については3つのパターン全てが表示対象パターンとなり、表示される。
上述したように、健康管理システム1は、便状態(便指標)について、コンテンツCT21~CT24を表示する。例えば、健康管理システム1は、コンテンツCT1中の指標IX6を利用者U1が選択した場合に、コンテンツCT21を表示する。健康管理システム1は、コンテンツCT21~CT24を切り替え可能に表示してもよい。制御部100は、コンテンツCT21~CT24を外部端末200に送信し、外部端末200は、利用者U1の選択に応じて、コンテンツCT21~CT24のうち、選択されたコンテンツCT20を表示する。例えば、外部端末200は、利用者U1がコンテンツCT20中の「週」と表記された領域を選択した場合、コンテンツCT22を表示する。
また、健康管理システム1は、便性状の説明を表示してもよい。この点について、図14を用いて説明する。図14は、便性状の説明表示の一例を示す図である。なお、コンテンツCT31~CT33を特に区別せずに説明する場合は「コンテンツCT30」と記載する場合がある。制御部100はコンテンツCT30を外部端末200に送信し、外部端末200は、コンテンツCT30を表示する。
図14中のコンテンツCT31は、便のタイプに関する情報の表示例を示す。また、コンテンツCT31は、最後に取得された便のタイプを示す情報を含む。コンテンツCT31は、便のタイプがどのような意味を持つ情報であるかを示す説明文である文字情報を含む。例えば、コンテンツCT31は、利用者U1が4時間前に行った直近の排便での便のタイプがタイプ4(普通)であることを示す情報を含む。
また、図14中のコンテンツCT32は、便の量に関する情報の表示例を示す。また、コンテンツCT32は、最後に取得された便の量を示す情報を含む。コンテンツCT32は、便の量がどのような意味を持つ情報であるかを示す説明文である文字情報を含む。例えば、コンテンツCT32は、利用者U1が4時間前に行った直近の排便での便の量が中であることを示す情報を含む。
また、図14中のコンテンツCT33は、便の色に関する情報の表示例を示す。また、コンテンツCT33は、最後に取得された便の色を示す情報を含む。コンテンツCT33は、便の色がどのような意味を持つ情報であるかを示す説明文である文字情報を含む。例えば、コンテンツCT33は、利用者U1が4時間前に行った直近の排便での便の色が黄土であることを示す情報を含む。
上述したように、健康管理システム1は、便状態(便指標)の説明について、コンテンツCT31~CT33を表示する。例えば、健康管理システム1は、コンテンツCT20中の情報表示用アイコン(例えば、iを円で囲んだマーク)を利用者U1が選択した場合に、コンテンツCT31を表示する。健康管理システム1は、コンテンツCT31~CT33を切り替え可能に表示してもよい。制御部100は、コンテンツCT31~CT33を外部端末200に送信し、外部端末200は、利用者U1の選択に応じて、コンテンツCT31~CT33のうち、選択されたコンテンツCT30を表示する。例えば、外部端末200は、利用者U1がコンテンツCT30中の「便の色」と表記された領域を選択した場合、コンテンツCT33を表示する。
<5-4-2.健康指標の時系列表示例>
また、健康管理システム1は、健康指標についても便状態と同様に時系列表示する。例えば、健康管理システム1は、利用者の生体情報に基づく健康指標情報を取得し、健康指標情報を数値化した健康指標スコアを算出し、算出した健康指標スコアを時系列データとして表示する。健康管理システム1は、所定期間ごとの平均値を傾向として表示する。このように、健康管理システム1は、健康指標について平均値を表示対象とすることで、利用者に健康指標の傾向をわかりやすく伝えることができる。健康指標の時系列表示の例について、図15、図16を用いて説明する。図15及び図16は、健康指標の時系列表示の一例を示す図である。
まず、図15を用いて、健康指標に関する情報を折れ線グラフにより時系列表示する場合を一例として説明する。図15は、折れ線グラフによる健康指標の時系列表示の一例を示す。なお、図15では、体内水分レベルを健康指標の一例として説明する。
例えば、制御部100は、所定の期間を1年間とし、1年間の体内水分レベルについて各月を集計単位として時系列表示する場合、1月~12月の月ごとに体内水分レベルの平均値を算出する。例えば、制御部100は、利用者U1の2021年の1年間の体内水分レベルの時系列を1カ月ごとに表示する場合、2021年の1月~12月の12個の月ごとに体内水分レベルの平均値を算出する。例えば、制御部100は、記憶部120に記憶された利用者U1の体内水分レベル履歴を用いて、2021年の1月~12月の12個の月ごとに体内水分レベルの平均値を算出する。
そして、制御部100は、算出した集計単位ごとの体内水分レベルの平均値を用いて、図15に示すようなコンテンツCT41~CT44等を生成する。また、コンテンツCT41~CT44を特に区別せずに説明する場合は「コンテンツCT40」と記載する場合がある。制御部100はコンテンツCT40を外部端末200に送信し、外部端末200は、コンテンツCT40を表示する。
例えば、制御部100は、利用者U1について、所定の対象期間(例えば日、週、月、年等)について所定の集計単位で集計した体内水分レベルを示すコンテンツCT40を、利用者U1が利用する外部端末200に表示させる。制御部100は、利用者U1について、過去に取得した体内水分レベルを所定の対象期間(例えば日、週、月、年等)で集計した体内水分レベル時系列を示す情報を利用者U1が利用する外部端末200に送信する。利用者U1が利用する外部端末200は、制御部100から受信した体内水分レベル時系列を示す情報を表示する。また、コンテンツCT40は、日、週、月、年のうち対応する期間での平均に基づく状態を示す情報(平均状態情報)が含まれる。例えば、図15のコンテンツCT40では、体内水分レベル時系列を示す情報の下部に体内水分レベルの平均状態情報が配置される。
図15では、制御部100は、利用者U1について、一日での体内水分レベルの変遷を示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT41を生成する。具体的には、制御部100は、1日間(例えば7月20日)での利用者U1の体内水分レベルの平均値を折れ線グラフで示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT41を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT41を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT41を表示する。外部端末200は、利用者U1の一日での体内水分レベルの変遷を示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT41を表示する。また、外部端末200は、利用者U1の一日での体内水分レベルの平均に基づく体内水分レベルの平均状態情報を含むコンテンツCT41を表示する。
また、制御部100は、利用者U1について、一週間での体内水分レベルの変遷を示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT42を生成する。具体的には、制御部100は、月曜から日曜までの7日間(例えば7月20日を含む1週間)での利用者U1の体内水分レベルの平均値を折れ線グラフで示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT42を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT42を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT42を表示する。外部端末200は、利用者U1の一週間での体内水分レベルの変遷を示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT42を表示する。また、外部端末200は、利用者U1の一週間での体内水分レベルの平均に基づく体内水分レベルの平均状態情報を含むコンテンツCT42を表示する。
また、制御部100は、利用者U1について、一ヶ月での体内水分レベルの変遷を示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT43を生成する。具体的には、制御部100は、一カ月(例えば2022年7月)での利用者U1の体内水分レベルの平均値を折れ線グラフで示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT43を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT43を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT43を表示する。外部端末200は、利用者U1の一ヶ月での体内水分レベルの変遷を示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT43を表示する。また、外部端末200は、利用者U1の一ヶ月での体内水分レベルの平均に基づく体内水分レベルの平均状態情報を含むコンテンツCT43を表示する。
また、制御部100は、利用者U1について、一年での体内水分レベルの変遷を示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT44を生成する。具体的には、制御部100は、一年(例えば2022年7月を含む一年)での利用者U1の体内水分レベルの平均値を折れ線グラフで示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT44を生成する。制御部100は、一年の12個の月(1月~12月)の各々について、その月での体内水分レベルの変遷を示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT44を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT44を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT44を表示する。外部端末200は、利用者U1の一年での体内水分レベルの変遷を示す体内水分レベル時系列を含むコンテンツCT44を表示する。また、外部端末200は、利用者U1の一年での体内水分レベルの平均に基づく体内水分レベルの平均状態情報を含むコンテンツCT44を表示する。
上述したように、健康管理システム1は、体内水分レベル(健康指標)について、コンテンツCT41~CT44を表示する。例えば、健康管理システム1は、コンテンツCT1中の指標IX1を利用者U1が選択した場合に、コンテンツCT41を表示する。健康管理システム1は、コンテンツCT41~CT44を切り替え可能に表示してもよい。制御部100は、コンテンツCT41~CT44を外部端末200に送信し、外部端末200は、利用者U1の選択に応じて、コンテンツCT41~CT44のうち、選択されたコンテンツCT40を表示する。例えば、外部端末200は、利用者U1がコンテンツCT40中の「週」と表記された領域を選択した場合、コンテンツCT42を表示する。
次に、図16を用いて、健康指標に関する情報を棒グラフにより時系列表示する場合を一例として説明する。図16は、棒グラフによる健康指標の時系列表示の一例を示す。なお、図16では、フィットネスレベルを健康指標の一例として説明する。
例えば、制御部100は、所定の期間を1年間とし、1年間のフィットネスレベルについて各月を集計単位として時系列表示する場合、1月~12月の月ごとにフィットネスレベルの平均値を算出する。例えば、制御部100は、利用者U1の2021年の1年間のフィットネスレベルの時系列を1カ月ごとに表示する場合、2021年の1月~12月の12個の月ごとにフィットネスレベルの平均値を算出する。例えば、制御部100は、記憶部120に記憶された利用者U1のフィットネスレベル履歴を用いて、2021年の1月~12月の12個の月ごとにフィットネスレベルの平均値を算出する。
そして、制御部100は、算出した集計単位ごとのフィットネスレベルの平均値を用いて、図16に示すようなコンテンツCT51~CT54等を生成する。また、コンテンツCT51~CT54を特に区別せずに説明する場合は「コンテンツCT50」と記載する場合がある。制御部100はコンテンツCT50を外部端末200に送信し、外部端末200は、コンテンツCT50を表示する。
例えば、制御部100は、利用者U1について、所定の対象期間(例えば日、週、月、年等)について所定の集計単位で集計したフィットネスレベルを示すコンテンツCT50を、利用者U1が利用する外部端末200に表示させる。制御部100は、利用者U1について、過去に取得したフィットネスレベルを所定の対象期間(例えば日、週、月、年等)で集計したフィットネスレベル時系列を示す情報を利用者U1が利用する外部端末200に送信する。利用者U1が利用する外部端末200は、制御部100から受信したフィットネスレベル時系列を示す情報を表示する。また、コンテンツCT50は、日、週、月、年のうち対応する期間での平均に基づく状態を示す情報(平均状態情報)が含まれる。例えば、図15のコンテンツCT50では、フィットネスレベル時系列を示す情報の下部にフィットネスレベルの平均状態情報が配置される。
図16では、制御部100は、利用者U1について、一日でのフィットネスレベルの変遷を示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT51を生成する。具体的には、制御部100は、1日間(例えば7月20日)での利用者U1のフィットネスレベルの平均値を棒グラフで示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT51を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT51を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT51を表示する。外部端末200は、利用者U1の一日でのフィットネスレベルの変遷を示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT51を表示する。また、外部端末200は、利用者U1の一日でのフィットネスレベルの平均に基づくフィットネスレベルの平均状態情報を含むコンテンツCT51を表示する。
また、制御部100は、利用者U1について、一週間でのフィットネスレベルの変遷を示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT52を生成する。具体的には、制御部100は、月曜から日曜までの7日間(例えば7月20日を含む1週間)での利用者U1のフィットネスレベルの平均値を棒グラフで示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT52を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT52を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT52を表示する。外部端末200は、利用者U1の一週間でのフィットネスレベルの変遷を示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT52を表示する。また、外部端末200は、利用者U1の一週間でのフィットネスレベルの平均に基づくフィットネスレベルの平均状態情報を含むコンテンツCT52を表示する。
また、制御部100は、利用者U1について、一ヶ月でのフィットネスレベルの変遷を示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT53を生成する。具体的には、制御部100は、一カ月(例えば2022年7月)での利用者U1のフィットネスレベルの平均値を棒グラフで示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT53を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT53を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT53を表示する。外部端末200は、利用者U1の一ヶ月でのフィットネスレベルの変遷を示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT53を表示する。また、外部端末200は、利用者U1の一ヶ月でのフィットネスレベルの平均に基づくフィットネスレベルの平均状態情報を含むコンテンツCT53を表示する。
また、制御部100は、利用者U1について、一年でのフィットネスレベルの変遷を示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT54を生成する。具体的には、制御部100は、一年(例えば2022年7月を含む一年)での利用者U1のフィットネスレベルの平均値を棒グラフで示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT54を生成する。制御部100は、一年の12個の月(1月~12月)の各々について、その月でのフィットネスレベルの変遷を示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT54を生成する。そして、制御部100は、コンテンツCT54を外部端末200に送信し、外部端末200は、受信したコンテンツCT54を表示する。外部端末200は、利用者U1の一年でのフィットネスレベルの変遷を示すフィットネスレベル時系列を含むコンテンツCT54を表示する。また、外部端末200は、利用者U1の一年でのフィットネスレベルの平均に基づくフィットネスレベルの平均状態情報を含むコンテンツCT54を表示する。
上述したように、健康管理システム1は、フィットネスレベル(健康指標)について、コンテンツCT51~CT54を表示する。例えば、健康管理システム1は、コンテンツCT1中の指標IX2を利用者U1が選択した場合に、コンテンツCT51を表示する。健康管理システム1は、コンテンツCT51~CT54を切り替え可能に表示してもよい。制御部100は、コンテンツCT51~CT54を外部端末200に送信し、外部端末200は、利用者U1の選択に応じて、コンテンツCT51~CT54のうち、選択されたコンテンツCT50を表示する。例えば、外部端末200は、利用者U1がコンテンツCT50中の「週」と表記された領域を選択した場合、コンテンツCT52を表示する。
上述した例では、体内水分レベル及びフィットネスレベルの2つの健康指標について表示例を説明したが、健康管理システム1は、心拍数、ストレス状態、血行状態、代謝レベル、血管年齢、及び体内時計等の他の健康指標も同様に時系列表示する。また、上述した表示は一例に過ぎず、健康管理システム1は、様々な表示態様により便状態(便指標)や健康指標等の各指標を表示してもよい。
なお、上述してきた各実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
上述してきた各実施形態及び変形例では、各指標の情報を自動で取得する例で記したが、各指標の情報は、利用者自身が手動で入力してもよい。例えば便に関する情報を利用者自身が手動で入力する場合、利用者が排泄した後に大便を目視や嗅覚で確認し、利用者自身が外部端末200を操作することで便に関する情報を入力することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
上述してきた各実施形態及び変形例について、以下のような構成であってもよいが、以下には限られない。
(1)
利用者の排便に対応する排便情報を取得する排便情報取得部と、
前記排便情報取得部が取得した前記排便情報に基づいて、前記排便情報に対応する排便の排便性状を判定する排便状態判定部と、
前記利用者が閲覧可能な表示部と、
前記排便状態判定部により判定された排便性状を時系列データとして前記表示部に表示する処理を実行する表示処理部と
を有し、
前記表示処理部は、
所定期間ごとに表示切替可能であり、前記所定期間における排便性状パターンの頻度が多い所定数を前記表示部に表示する処理を実行する
ことを特徴とする健康管理システム。
(2)
前記表示処理部は、
日、週、月、年ごとに切り替え可能となるよう前記表示部に表示する処理を実行する
ことを特徴とする(1)に記載の健康管理システム。
(3)
前記表示処理部は、
少なくとも月または年ごとに表示する場合、前記所定期間における排便性状に対応するパターンのうち、頻度が多い所定数のパターンを前記表示部に表示する処理を実行する
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の健康管理システム。
(4)
前記表示処理部は、
少なくとも日ごとに表示する場合、前記排便状態判定部により判定された前記利用者の全ての排便性状を表示する
ことを特徴とする(1)~(3)のいずれか1つに記載の健康管理システム。
(5)
前記排便状態判定部は、
排便のタイプ、量、及び色を含む前記排便性状を判定し、
前記表示処理部は、
前記タイプ、前記量、及び前記色の組み合わせに対応するパターンで前記表示部に表示する処理を実行する
ことを特徴とする(1)~(4)のいずれか1つに記載の健康管理システム。
(6)
前記表示処理部は、
前記タイプ、前記量、前記色の優先順位に基づいて、前記パターンを前記表示部に表示する処理を実行する
ことを特徴とする(5)に記載の健康管理システム。
(7)
利用者の排便に対応する排便情報を取得する排便情報取得工程と、
前記排便情報取得工程が取得した前記排便情報に基づいて、前記排便情報に対応する排便の排便性状を判定する排便状態判定工程と、
前記利用者が閲覧可能な表示部に、前記排便状態判定工程により判定された排便性状を時系列データとして表示する処理を実行する表示処理工程と
を含み、
前記表示処理工程は、
所定期間ごとに表示切替可能であり、前記所定期間における排便性状パターンの頻度が多い所定数を前記表示部に表示する処理を実行する
ことを特徴とする健康管理方法。
(8)
利用者の排便に対応する排便情報を取得する排便情報取得部と、
前記排便情報取得部が取得した前記排便情報に基づいて、前記排便情報に対応する排便の排便性状を判定する排便状態判定部と、
前記利用者が閲覧可能な表示部と、
前記排便状態判定部により判定された排便性状を時系列データとして前記表示部に表示する処理を実行する表示処理部と
を有し、
前記排便状態判定部は、
便のタイプと、量と、便の色を判定し、
前記表示処理部は、
横軸を時間、縦軸を便のパターンに対応させたグラフで便の時系列表示を行い、前記グラフ中に含まれる各点の色が便の色を示し、前記各点の大きさが便の量を示すよう表示する処理を実行する
ことを特徴とする健康管理システム。