JP2598404Y2 - ガス絶縁開閉装置用異常監視装置 - Google Patents
ガス絶縁開閉装置用異常監視装置Info
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- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
- Gas-Insulated Switchgears (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ガス絶縁開閉装置の異
常の有無を監視するガス絶縁開閉装置用異常監視装置に
関するものである。
常の有無を監視するガス絶縁開閉装置用異常監視装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁開閉装置内で絶縁劣化により部
分放電が発生したときには、直ちにこれを検出して部品
の交換等の措置を講じる必要がある。またガス絶縁開閉
装置の内部で地絡或いは短絡事故が生じた場合には、そ
の事故が発生した場所を標定する必要がある。そのた
め、ガス絶縁開閉装置においては、異常が発生したとき
にその内部で発生する種々の現象(部分放電の発生、温
度上昇、アーク光の発生等)を検出して、装置の異常の
有無を監視する異常監視装置が設けられている。
分放電が発生したときには、直ちにこれを検出して部品
の交換等の措置を講じる必要がある。またガス絶縁開閉
装置の内部で地絡或いは短絡事故が生じた場合には、そ
の事故が発生した場所を標定する必要がある。そのた
め、ガス絶縁開閉装置においては、異常が発生したとき
にその内部で発生する種々の現象(部分放電の発生、温
度上昇、アーク光の発生等)を検出して、装置の異常の
有無を監視する異常監視装置が設けられている。
【0003】この種の異常監視装置は、ガス絶縁開閉装
置に取り付けられた異常監視用のセンサ部と、該センサ
部から得られる検出信号を入力とする受信部とを備えて
いて、受信部で検出信号の処理を行うことによりガス絶
縁開閉装置の異常の有無を検出するようになっている。
置に取り付けられた異常監視用のセンサ部と、該センサ
部から得られる検出信号を入力とする受信部とを備えて
いて、受信部で検出信号の処理を行うことによりガス絶
縁開閉装置の異常の有無を検出するようになっている。
【0004】図2はガス絶縁開閉装置の内部で生じる部
分放電を検出する場合を例にとって従来の異常監視装置
を示したもので、同図において1は部分放電により生じ
る電磁波を検出するアンテナ1aからなるセンサ部、2
はセンサ部により検出された検出信号を増幅する増幅器
2aと該増幅器により増幅された検出信号を処理して部
分放電の有無を判定する信号処理部とからなる受信部、
3はセンサ部1の出力を受信部2に伝送する信号伝送回
路である。信号伝送回路3はアンテナ1aに中心導体の
一端が接続された同軸ケーブル3aと、同軸ケーブル3
aの他端に一端が接続された同軸ケーブル3bと、同軸
ケーブル3a及び3bの中心導体とシールド導体との間
に接続された電圧抑制素子(サージ吸収素子)4とから
なっており、同軸ケーブル3bの他端が増幅器2aの入
力端子に接続されている。
分放電を検出する場合を例にとって従来の異常監視装置
を示したもので、同図において1は部分放電により生じ
る電磁波を検出するアンテナ1aからなるセンサ部、2
はセンサ部により検出された検出信号を増幅する増幅器
2aと該増幅器により増幅された検出信号を処理して部
分放電の有無を判定する信号処理部とからなる受信部、
3はセンサ部1の出力を受信部2に伝送する信号伝送回
路である。信号伝送回路3はアンテナ1aに中心導体の
一端が接続された同軸ケーブル3aと、同軸ケーブル3
aの他端に一端が接続された同軸ケーブル3bと、同軸
ケーブル3a及び3bの中心導体とシールド導体との間
に接続された電圧抑制素子(サージ吸収素子)4とから
なっており、同軸ケーブル3bの他端が増幅器2aの入
力端子に接続されている。
【0005】信号処理部2bは、例えば増幅器2aの出
力を基準信号と比較する比較器からなっていて、増幅器
2aにより増幅された検出信号が基準信号よりも大きい
ときに、部分放電が発生したことを示す部分放電検出信
号を出力する。
力を基準信号と比較する比較器からなっていて、増幅器
2aにより増幅された検出信号が基準信号よりも大きい
ときに、部分放電が発生したことを示す部分放電検出信
号を出力する。
【0006】電圧抑制素子4は例えばガス封入式アレス
タ、酸化亜鉛アレスタ、ダイオードの順方向特性を利用
した電圧抑制素子等からなっていて、その両端に図3に
示したようなサージ電圧Vsが印加されたときに内部イ
ンピーダンスが低下してその両端の電圧を所定の抑制電
圧Vo まで低下させる。
タ、酸化亜鉛アレスタ、ダイオードの順方向特性を利用
した電圧抑制素子等からなっていて、その両端に図3に
示したようなサージ電圧Vsが印加されたときに内部イ
ンピーダンスが低下してその両端の電圧を所定の抑制電
圧Vo まで低下させる。
【0007】なお異常監視用のセンサ部1を構成する検
出手段としては、上記のアンテナの他、超音波センサや
振動センサ等が用いられる。
出手段としては、上記のアンテナの他、超音波センサや
振動センサ等が用いられる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ガス絶縁開閉装置の異
常を監視する監視装置では、異常監視用の各種のセンサ
の検出信号に、開閉サージや雷サージ等の過大なエネル
ギーレベルを有する不要信号が混入し、この不要信号が
誤検出の原因になるため、信号伝送回路3に電圧抑制素
子4を設けて不要信号のレベルを抑制電圧Vo 以下に制
限するようにしている。
常を監視する監視装置では、異常監視用の各種のセンサ
の検出信号に、開閉サージや雷サージ等の過大なエネル
ギーレベルを有する不要信号が混入し、この不要信号が
誤検出の原因になるため、信号伝送回路3に電圧抑制素
子4を設けて不要信号のレベルを抑制電圧Vo 以下に制
限するようにしている。
【0009】ガス絶縁開閉装置用異常監視装置におい
て、異常の有無を適確に検出するためには、センサ部の
構成、受信部の構成、あるいは監視する異常の内容等に
応じて抑制電圧Vo の大きさを適当な値に設定する必要
がある。例えば、センサ部の検出出力を所定のしきい値
と比較して検出出力がしきい値を超えていたときに異常
の発生を検出する場合には、抑制電圧を低く設定し過ぎ
ると正規の検出信号も抑制されて異常検出を行うことが
できなくなり、抑制電圧を高く設定し過ぎると受信部の
保護を適確に図ることができない恐れがある。
て、異常の有無を適確に検出するためには、センサ部の
構成、受信部の構成、あるいは監視する異常の内容等に
応じて抑制電圧Vo の大きさを適当な値に設定する必要
がある。例えば、センサ部の検出出力を所定のしきい値
と比較して検出出力がしきい値を超えていたときに異常
の発生を検出する場合には、抑制電圧を低く設定し過ぎ
ると正規の検出信号も抑制されて異常検出を行うことが
できなくなり、抑制電圧を高く設定し過ぎると受信部の
保護を適確に図ることができない恐れがある。
【0010】ところが従来の異常監視装置では抑制電圧
が電圧抑制素子に固有の抑制電圧により決まっていたた
め、抑制電圧を微妙に調整することができないという問
題があった。
が電圧抑制素子に固有の抑制電圧により決まっていたた
め、抑制電圧を微妙に調整することができないという問
題があった。
【0011】また図2に示した従来のガス絶縁開閉装置
用異常監視装置では、センサ部と受信部との間の絶縁を
図ることができなかったため、ガス絶縁開閉装置内の高
電圧部に接近させてセンサ部を配置した場合に、センサ
部から受信部に高電圧が印加される恐れがあって危険で
あった。
用異常監視装置では、センサ部と受信部との間の絶縁を
図ることができなかったため、ガス絶縁開閉装置内の高
電圧部に接近させてセンサ部を配置した場合に、センサ
部から受信部に高電圧が印加される恐れがあって危険で
あった。
【0012】なお図4に示したように同軸ケーブル3a
と3bとの間にコンデンサCを挿入して同軸ケーブル3
a,3b間を直流的に絶縁するようにしたものもある
が、このような構成では信号伝送回路をサージが通過す
るのを阻止することができない。
と3bとの間にコンデンサCを挿入して同軸ケーブル3
a,3b間を直流的に絶縁するようにしたものもある
が、このような構成では信号伝送回路をサージが通過す
るのを阻止することができない。
【0013】本考案の目的は、サージ等の不要信号に対
する抑制電圧を調整することができるようにするととも
に、センサ部と受信部との間を絶縁することができるよ
うにしたガス絶縁開閉装置用異常監視装置を提供するこ
とにある。
する抑制電圧を調整することができるようにするととも
に、センサ部と受信部との間を絶縁することができるよ
うにしたガス絶縁開閉装置用異常監視装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は、ガス絶縁開閉
装置の容器内に配置された異常監視用のセンサ部と、該
センサ部の検出信号からガス絶縁開閉装置の異常の有無
を検出する受信部とを備えたガス絶縁開閉装置用異常監
視装置に係わるものである。
装置の容器内に配置された異常監視用のセンサ部と、該
センサ部の検出信号からガス絶縁開閉装置の異常の有無
を検出する受信部とを備えたガス絶縁開閉装置用異常監
視装置に係わるものである。
【0015】本考案においては、1次側がセンサ部に接
続された第1の絶縁トランスと、第1の絶縁トランスに
縦続接続されて2次コイルが受信部に接続された第2の
絶縁トランスと、第1の絶縁トランスの2次コイル及び
第2の絶縁トランスの1次コイルに対して並列に接続さ
れた電圧抑制素子とが設けられている。
続された第1の絶縁トランスと、第1の絶縁トランスに
縦続接続されて2次コイルが受信部に接続された第2の
絶縁トランスと、第1の絶縁トランスの2次コイル及び
第2の絶縁トランスの1次コイルに対して並列に接続さ
れた電圧抑制素子とが設けられている。
【0016】上記電圧抑制素子はアレスタからなってい
て、その両端に所定のレベル以上の電圧が印加されたと
きに内部インピーダンスが低下して両端の電圧を所定の
抑制電圧まで低下させる。
て、その両端に所定のレベル以上の電圧が印加されたと
きに内部インピーダンスが低下して両端の電圧を所定の
抑制電圧まで低下させる。
【0017】
【作用】上記のようにセンサ部と受信部との間に絶縁ト
ランスを挿入して、該絶縁トランスのコイルの両端に電
圧抑制素子を挿入するようにすると、トランスの巻数比
を調整することによりサージ等の不要信号に対する抑制
電圧を任意に調整することができるため、センサ部や受
信部の構成、あるいは検出しようとする異常の内容に応
じて、抑制電圧の大きさを微妙に調整することができ、
ガス絶縁開閉装置の異常監視を適確に行わせることがで
きる。
ランスを挿入して、該絶縁トランスのコイルの両端に電
圧抑制素子を挿入するようにすると、トランスの巻数比
を調整することによりサージ等の不要信号に対する抑制
電圧を任意に調整することができるため、センサ部や受
信部の構成、あるいは検出しようとする異常の内容に応
じて、抑制電圧の大きさを微妙に調整することができ、
ガス絶縁開閉装置の異常監視を適確に行わせることがで
きる。
【0018】また上記のように、センサ部と受信部との
間に従属接続された第1の絶縁トランスと第2の絶縁ト
ランスとの2つのトランスを挿入すると、ガス絶縁開閉
装置の高電圧部に近接して配置されるセンサ部と受信部
との間を二重に絶縁することができるため、受信部の保
護を確実に図ることができる。
間に従属接続された第1の絶縁トランスと第2の絶縁ト
ランスとの2つのトランスを挿入すると、ガス絶縁開閉
装置の高電圧部に近接して配置されるセンサ部と受信部
との間を二重に絶縁することができるため、受信部の保
護を確実に図ることができる。
【0019】更に上記のように、第1の絶縁トランスと
第2の絶縁トランスとを縦続接続して、第1の絶縁トラ
ンスの2次コイル及び第2の絶縁トランスの1次コイル
に対して並列に電圧抑制素子を接続するようにすると、
第1の絶縁トランス及び第2の絶縁トランスの巻数比を
適宜に設定することにより、第1の絶縁トランスの一次
側とセンサ部側の回路との間のインピーダンスの整合
と、第2の絶縁トランスの二次側と受信部側の回路との
間のインピーダンスの整合とをそれぞれ個別に行うこと
ができるため、信号の伝送に影響を与えることなくセン
サ部から受信部への信号の伝送回路に電圧抑制素子とを
挿入することができる。
第2の絶縁トランスとを縦続接続して、第1の絶縁トラ
ンスの2次コイル及び第2の絶縁トランスの1次コイル
に対して並列に電圧抑制素子を接続するようにすると、
第1の絶縁トランス及び第2の絶縁トランスの巻数比を
適宜に設定することにより、第1の絶縁トランスの一次
側とセンサ部側の回路との間のインピーダンスの整合
と、第2の絶縁トランスの二次側と受信部側の回路との
間のインピーダンスの整合とをそれぞれ個別に行うこと
ができるため、信号の伝送に影響を与えることなくセン
サ部から受信部への信号の伝送回路に電圧抑制素子とを
挿入することができる。
【0020】
【実施例】図1は本考案の実施例を示したもので、同図
において1はガス絶縁開閉装置内で部分放電が生じたと
きに発生する電磁波を検出するアンテナ1aを備えたセ
ンサ部、2は増幅器2aと信号処理部2bとを有する受
信部、3はセンサ部1と受信部2との間を接続する信号
伝送回路である。
において1はガス絶縁開閉装置内で部分放電が生じたと
きに発生する電磁波を検出するアンテナ1aを備えたセ
ンサ部、2は増幅器2aと信号処理部2bとを有する受
信部、3はセンサ部1と受信部2との間を接続する信号
伝送回路である。
【0021】信号伝送回路3は、アンテナ1aに一端が
接続された同軸ケーブル3aと、受信部2の増幅器2a
の入力端子に一端が接続された同軸ケーブル3bと、同
軸ケーブル3aの他端と同軸ケーブル3bの他端との間
に挿入された電圧抑制回路5とにより構成されている。
接続された同軸ケーブル3aと、受信部2の増幅器2a
の入力端子に一端が接続された同軸ケーブル3bと、同
軸ケーブル3aの他端と同軸ケーブル3bの他端との間
に挿入された電圧抑制回路5とにより構成されている。
【0022】電圧抑制回路5は、1次コイル6pの一端
及び他端がそれぞれ同軸ケーブル3aの中心導体及びシ
ールド導体を通してセンサ部1のアンテナ1a及び接地
端子に接続された第1の絶縁トランス6と、1次コイル
7pを第1の絶縁トランス6の2次コイル6sに並列接
続することにより第1の絶縁トランス6に縦続接続され
た第2の絶縁トランス7と、第1の絶縁トランスの2次
コイル6s及び第2の絶縁トランスの1次コイル7pに
対して並列に接続された電圧抑制素子4とからなってい
る。電圧抑制素子4としては、ガス封入式のアレスタ
や、酸化亜鉛(ZnO)形のアレスタ、あるいはダイオ
ードの順方向特性の非線形性を利用した電圧抑制素子
(複数のダイオードを直列または直並列に接続したも
の)等を用いることができる。
及び他端がそれぞれ同軸ケーブル3aの中心導体及びシ
ールド導体を通してセンサ部1のアンテナ1a及び接地
端子に接続された第1の絶縁トランス6と、1次コイル
7pを第1の絶縁トランス6の2次コイル6sに並列接
続することにより第1の絶縁トランス6に縦続接続され
た第2の絶縁トランス7と、第1の絶縁トランスの2次
コイル6s及び第2の絶縁トランスの1次コイル7pに
対して並列に接続された電圧抑制素子4とからなってい
る。電圧抑制素子4としては、ガス封入式のアレスタ
や、酸化亜鉛(ZnO)形のアレスタ、あるいはダイオ
ードの順方向特性の非線形性を利用した電圧抑制素子
(複数のダイオードを直列または直並列に接続したも
の)等を用いることができる。
【0023】図1に示した監視装置において、センサ部
1のアンテナ1aはガス絶縁開閉装置の容器内に取り付
けられていて、ガス絶縁開閉装置内で部分放電が生じた
ときに、該部分放電により生じる電磁波を受信する。ア
ンテナ1aが受信した信号は信号伝送回路3を通して受
信部2に与えられ、増幅器2aにより増幅された後信号
処理部2bに入力される。信号処理部2bは例えば増幅
器2aの出力信号をしきい値を与える基準信号と比較す
る比較器からなり、増幅器2aの出力信号のレベルが基
準信号のレベル以上あるときに部分放電が発生したと判
定して所定の警報信号を発生する。
1のアンテナ1aはガス絶縁開閉装置の容器内に取り付
けられていて、ガス絶縁開閉装置内で部分放電が生じた
ときに、該部分放電により生じる電磁波を受信する。ア
ンテナ1aが受信した信号は信号伝送回路3を通して受
信部2に与えられ、増幅器2aにより増幅された後信号
処理部2bに入力される。信号処理部2bは例えば増幅
器2aの出力信号をしきい値を与える基準信号と比較す
る比較器からなり、増幅器2aの出力信号のレベルが基
準信号のレベル以上あるときに部分放電が発生したと判
定して所定の警報信号を発生する。
【0024】なお受信部で更に複雑な信号処理を行う場
合には、信号処理部にコンピュータを用いる場合もあ
る。
合には、信号処理部にコンピュータを用いる場合もあ
る。
【0025】上記の実施例において、第1の絶縁トラン
ス6の1次コイル及び2次コイルの巻数をそれぞれn1
,n2 とし、第2の絶縁トランス7の1次コイル及び
2次コイルの巻数をそれぞれn2 ´及びn3 とすると、
n1 :n2 =n3 :n2 ´の関係が成立するようにして
おけば、第1の絶縁トランス6及び第2の絶縁トランス
7の縦続接続回路(電圧抑制回路5)の入力インピーダ
ンスと出力インピーダンスとを同一とすることができ
る。また巻数比n1 /n2 及びn2 ´/n3 を変えるこ
とにより、出力側から見た実質の保護電圧を自由に設定
することができる。例えば、動作電圧(抑制電圧)がV
2 のアレスタを電圧抑制素子4として用いるとした場
合、電圧抑制回路5の入力側から見た抑制電圧V1 は、
V1 =(n1 /n2 )V2 となり、出力側から見た抑制
電圧V3 は、V3 =(n3 /n2 ´)V2 となる。一例
としてV2 =200[v]、n1 /n2 =1/10とす
ると、入力側から見た抑制電圧V1 は20[v]とな
る。
ス6の1次コイル及び2次コイルの巻数をそれぞれn1
,n2 とし、第2の絶縁トランス7の1次コイル及び
2次コイルの巻数をそれぞれn2 ´及びn3 とすると、
n1 :n2 =n3 :n2 ´の関係が成立するようにして
おけば、第1の絶縁トランス6及び第2の絶縁トランス
7の縦続接続回路(電圧抑制回路5)の入力インピーダ
ンスと出力インピーダンスとを同一とすることができ
る。また巻数比n1 /n2 及びn2 ´/n3 を変えるこ
とにより、出力側から見た実質の保護電圧を自由に設定
することができる。例えば、動作電圧(抑制電圧)がV
2 のアレスタを電圧抑制素子4として用いるとした場
合、電圧抑制回路5の入力側から見た抑制電圧V1 は、
V1 =(n1 /n2 )V2 となり、出力側から見た抑制
電圧V3 は、V3 =(n3 /n2 ´)V2 となる。一例
としてV2 =200[v]、n1 /n2 =1/10とす
ると、入力側から見た抑制電圧V1 は20[v]とな
る。
【0026】ガス封入式のアレスタは、極間の静電容量
が小さいため、数100MHz以上の信号を扱う回路に
も使用が可能である。しかしその動作電圧は数10V以
上であるため、そのままでは抑制電圧を数Vまたは数1
00mVとすることはできないが、上記のようにトラン
スを介して回路に接続するようにすれば、トランスの巻
数比を調整することにより数100mVの抑制電圧を得
ることも可能である。また第1の絶縁トランス6及び第
2の絶縁トランス7はそれぞれの1次、2次間が絶縁さ
れているため、上記の電圧抑制回路5を設けることによ
り、センサ部1と受信部2との間を絶縁することがで
き、センサ部が高電圧部の近くに配置される場合に、受
信部2に高い電圧が印加されるのを防ぐことができる。
が小さいため、数100MHz以上の信号を扱う回路に
も使用が可能である。しかしその動作電圧は数10V以
上であるため、そのままでは抑制電圧を数Vまたは数1
00mVとすることはできないが、上記のようにトラン
スを介して回路に接続するようにすれば、トランスの巻
数比を調整することにより数100mVの抑制電圧を得
ることも可能である。また第1の絶縁トランス6及び第
2の絶縁トランス7はそれぞれの1次、2次間が絶縁さ
れているため、上記の電圧抑制回路5を設けることによ
り、センサ部1と受信部2との間を絶縁することがで
き、センサ部が高電圧部の近くに配置される場合に、受
信部2に高い電圧が印加されるのを防ぐことができる。
【0027】上記の実施例においては、トランスの巻線
を工夫することにより巻線間の静電容量を減らすことが
できるため、入手力間のコモンモードノイズの低減を図
ることができる。
を工夫することにより巻線間の静電容量を減らすことが
できるため、入手力間のコモンモードノイズの低減を図
ることができる。
【0028】上記の説明では、部分放電を検出すること
によりガス絶縁開閉装置の異常を検出する異常監視装置
を例にとったが、ガス絶縁開閉装置の容器内の圧力の異
常等、他の異常を検出する場合にも本考案を適用するこ
とができるのはもちろんである。
によりガス絶縁開閉装置の異常を検出する異常監視装置
を例にとったが、ガス絶縁開閉装置の容器内の圧力の異
常等、他の異常を検出する場合にも本考案を適用するこ
とができるのはもちろんである。
【0029】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、ガス絶
縁開閉装置の容器内に配置されるセンサ部と受信部との
間に従属接続された第1及び第2の絶縁トランスを挿入
して、第1の絶縁トランスの二次コイル及び第2の絶縁
トランスの一次コイルに対して並列に電圧抑制素子を接
続するようにしたので、トランスの巻数比を調整するこ
とによりサージ等の不要信号に対する抑制電圧を任意に
調整することができ、センサ部や受信部の構成、あるい
は検出しようとする異常の内容に応じて、抑制電圧の大
きさを微妙に調整して電気機器の異常監視を適確に行わ
せることができる。
縁開閉装置の容器内に配置されるセンサ部と受信部との
間に従属接続された第1及び第2の絶縁トランスを挿入
して、第1の絶縁トランスの二次コイル及び第2の絶縁
トランスの一次コイルに対して並列に電圧抑制素子を接
続するようにしたので、トランスの巻数比を調整するこ
とによりサージ等の不要信号に対する抑制電圧を任意に
調整することができ、センサ部や受信部の構成、あるい
は検出しようとする異常の内容に応じて、抑制電圧の大
きさを微妙に調整して電気機器の異常監視を適確に行わ
せることができる。
【0030】また本考案によれば、センサ部と受信部と
の間に従属接続された2台の絶縁トランスを挿入して、
センサ部と受信部との間を二重に絶縁するようにしたの
で、ガス絶縁開閉装置の容器内の高電圧部に配置される
センサ部と受信部との間の絶 縁を強固にして、受信部に
高電圧が印加されるのを確実に防ぐことができる。
の間に従属接続された2台の絶縁トランスを挿入して、
センサ部と受信部との間を二重に絶縁するようにしたの
で、ガス絶縁開閉装置の容器内の高電圧部に配置される
センサ部と受信部との間の絶 縁を強固にして、受信部に
高電圧が印加されるのを確実に防ぐことができる。
【0031】更に本考案によれば、第1の絶縁トランス
と第2の絶縁トランスとを縦続接続して、第1の絶縁ト
ランスの2次コイル及び第2の絶縁トランスの1次コイ
ルに対して並列に電圧抑制素子を接続するようにしたの
で、第1の絶縁トランス及び第2の絶縁トランスの巻数
比を適宜に設定することにより、第1の絶縁トランスの
一次側とセンサ部側の回路との間のインピーダンスの整
合と、第2の絶縁トランスの二次側と受信部側の回路と
の間のインピーダンスの整合とをそれぞれ個別に行っ
て、センサ部と受信部との間の信号伝送回路にインピー
ダンスの不整合部分が生じるのを防ぐことができる。し
たがって、センサ部から受信部への信号の伝送に何等影
響を与えることなく、信号伝送回路に電圧抑制素子を挿
入して、受信部の保護を図ることができる。
と第2の絶縁トランスとを縦続接続して、第1の絶縁ト
ランスの2次コイル及び第2の絶縁トランスの1次コイ
ルに対して並列に電圧抑制素子を接続するようにしたの
で、第1の絶縁トランス及び第2の絶縁トランスの巻数
比を適宜に設定することにより、第1の絶縁トランスの
一次側とセンサ部側の回路との間のインピーダンスの整
合と、第2の絶縁トランスの二次側と受信部側の回路と
の間のインピーダンスの整合とをそれぞれ個別に行っ
て、センサ部と受信部との間の信号伝送回路にインピー
ダンスの不整合部分が生じるのを防ぐことができる。し
たがって、センサ部から受信部への信号の伝送に何等影
響を与えることなく、信号伝送回路に電圧抑制素子を挿
入して、受信部の保護を図ることができる。
【0032】また本考案においては、第1及び第2の絶
縁トランスを従属接続して、第1の絶縁トランスの二次
コイルと第2の絶縁トランスの一次コイルとに対して並
列に電圧抑制素子を接続するようにしたので、トランス
の巻数比を適当に調整することにより、抑制電圧が比較
的高いアレスタを電圧抑制素子として用いて、受信部を
保護するために必要な低い抑制電圧を得ることができ
る。
縁トランスを従属接続して、第1の絶縁トランスの二次
コイルと第2の絶縁トランスの一次コイルとに対して並
列に電圧抑制素子を接続するようにしたので、トランス
の巻数比を適当に調整することにより、抑制電圧が比較
的高いアレスタを電圧抑制素子として用いて、受信部を
保護するために必要な低い抑制電圧を得ることができ
る。
【図1】本考案の実施例の構成を示した回路図である。
【図2】従来の監視装置の構成を示した回路図である。
【図3】電圧抑制素子の動作を説明するための電圧波形
図である。
図である。
【図4】従来の監視装置に採用されていた信号伝送回路
の構成を示した説明図である。
の構成を示した説明図である。
1 センサ部 2 受信部 3 信号伝送回路 4 電圧抑制素子 5 電圧抑制回路 6 第1の絶縁トランス 6p 1次コイル 6s 2次コイル 7 第2の絶縁トランス 7p 1次コイル 7s 2次コイル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02H 9/00 - 9/08 G01R 31/00 H02B 13/06
Claims (1)
- 【請求項1】 ガス絶縁開閉装置の容器内に配置された
異常監視用のセンサ部と、該センサ部の検出信号からガ
ス絶縁開閉装置の異常の有無を検出する受信部とを備え
たガス絶縁開閉装置用異常監視装置において、 1次側が前記センサ部に接続された第1の絶縁トランス
と、前記第1の絶縁トランスに縦続接続されて2次コイ
ルが前記受信部に接続された第2の絶縁トランスと、前
記第1の絶縁トランスの2次コイル及び第2の絶縁トラ
ンスの1次コイルに対して並列に接続された電圧抑制素
子とを具備し、前記電圧抑制素子は、アレスタからなっ
ていることを特徴とするガス絶縁開閉装置用異常監視装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993063455U JP2598404Y2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | ガス絶縁開閉装置用異常監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993063455U JP2598404Y2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | ガス絶縁開閉装置用異常監視装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0736548U JPH0736548U (ja) | 1995-07-04 |
| JP2598404Y2 true JP2598404Y2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=13229734
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993063455U Expired - Lifetime JP2598404Y2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | ガス絶縁開閉装置用異常監視装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2598404Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2365304A (en) * | 2000-07-22 | 2002-02-13 | X Tek Systems Ltd | A compact X-ray source |
| JP5301081B2 (ja) * | 2006-03-14 | 2013-09-25 | 日置電機株式会社 | 二重絶縁された電気計測機器 |
| EP3121969A4 (en) * | 2014-03-17 | 2017-03-22 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Wireless apparatus |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP1993063455U patent/JP2598404Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0736548U (ja) | 1995-07-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990511 |