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JP2679889B2 - 無線通信装置及びその装置の受信制御方式 - Google Patents

無線通信装置及びその装置の受信制御方式

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Publication number
JP2679889B2
JP2679889B2 JP11057591A JP11057591A JP2679889B2 JP 2679889 B2 JP2679889 B2 JP 2679889B2 JP 11057591 A JP11057591 A JP 11057591A JP 11057591 A JP11057591 A JP 11057591A JP 2679889 B2 JP2679889 B2 JP 2679889B2
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JP
Japan
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ldc
condition
satisfied
timing
clock signal
Prior art date
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JP11057591A
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将明 牧野
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Toshiba Tec Corp
Tec Corp
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Toshiba Tec Corp
Tec Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Tec Corp, Tec Corp filed Critical Toshiba Tec Corp
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Priority to EP91111869A priority patent/EP0467306B1/en
Priority to US07/730,474 priority patent/US5111152A/en
Priority to DE69126071T priority patent/DE69126071T2/de
Priority to CA002047308A priority patent/CA2047308C/en
Priority to NO912819A priority patent/NO303370B1/no
Priority to KR1019910012348A priority patent/KR950005162B1/ko
Publication of JPH04229750A publication Critical patent/JPH04229750A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
    • H04L7/0334Processing of samples having at least three levels, e.g. soft decisions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Stereo-Broadcasting Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、狭帯域デジタル変調方
式の一方式であるGMSK(Gaussian filtered Minimu
m Shift Keying) 変調波を受信し周波数検波して得られ
る検波信号をクロック信号によりサンプリングしてデー
タ判定を行う無線通信装置及びその装置の受信制御方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の無線通信装置としては、検波信
号に対して直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに
高レベルLA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定
し、データを受信して復調する場合に、クロック信号の
タイミングでサンプリングした値をこれらのレベルと比
較することによりデータ判定するようになっている。
【0003】そして従来このような無線通信装置に使用
されるクロック再生方式としては、デジタル方式のPP
L回路を使用したものが一般的である。これは周波数検
波信号を基準電圧と比較してゼロクロス点を捜し、これ
をトリガーとしてPLL回路を動作させるものである。
すなわち検波信号がデータの変化点においてゼロを横切
ることを利用してクロック信号の同期を確立しようとす
る方式である。
【0004】しかし発生するゼロクロス点の全てをPL
L回路のトリガーとすると受信状態が悪化して検波信号
が歪んだり、ノイズが増加した場合に本来のデータ変化
点以外でもゼロクロス点が頻繁に発生し、再生されるク
ロックが不安定となる。
【0005】そこで再生されたクロックに基づいて次に
到来するゼロクロスを予測する予測時間窓信号を作り、
その時間窓内に発生したゼロクロスのみをPLL回路の
トリガ−とする方式が特開平1−240024号公報に
開示されている。
【0006】これは図14に示すようにアンテナ1で受
信されたGMSK変調波が検波器2で検波され、その検
波信号がゼロクロス選択回路3に入力される。ゼロクロ
ス選択回路3は検波信号が基準電圧、すなわちセロレベ
ルをクロスする点を抽出するが、このとき時間窓信号発
生回路4が再生クロックに基づいて予めゼロクロスを予
測する予測時間窓信号を発生するので、ゼロクロス選択
回路3はその予測時間窓信号に基づいて多数のゼロクロ
スのうちからその時間窓内に発生したゼロクロスのみを
抽出する。こうして抽出されたゼロクロス信号と分周器
5からの再生クロックが位相比較器6に入力されて位相
比較される。
【0007】位相比較器6はゼロクロス信号と再生クロ
ックの位相差に対応する信号を出力し順序フイルタ7に
供給される。順序フイルタ7は入力される位相差信号に
基づいて再生クロックが遅れているときには前進信号を
位相制御回路8に供給し、また再生クロックが進んでい
るときには後退信号を位相制御回路8に供給する。
【0008】位相制御回路8は入力される前進信号ある
いは後退信号によって、再生クロックのN倍の周波数の
パルスを発生する高安定固定発振器9からのパルス信号
を制御する。すなわち後退信号のときには入力されるパ
ルス信号の一部を除去し、また前進信号のときには入力
されるパルス信号に一部パルスを挿入する。
【0009】そして位相制御回路8からパルス信号が分
周器5に供給されて分周される。このときパルス信号の
一部が除去されていると再生クロックの位相が遅れ、ま
た一部パルスが挿入されたときは再生クロックの位相が
進む。このような一連の動作により再生クロックは検波
信号に同期することになる。
【0010】ゼロクロス選択回路3は図15に示すよう
にコンパレータ11、排他的オアゲート12、アンドゲ
ート13、D形フリップフロップ14、RSフリップフ
ロップ15及びインバータ16で構成されている。そし
て入力される検波信号及び時間窓信号と各部の出力波形
は図16に示すようになる。
【0011】一方、直流レベルの補正を行なうものとし
ては実開平2−8243号公報のものが知られている。
これは図17に示すようにアンテナ21、検波器22、
減算器23、データ判定回路24、直流レベル検出回路
25からなり、前記直流レベル検出回路25はA/D変
換器26、クロック再生回路27、誤差信号生成回路2
8、積分器29、D/A変換器30で構成されている。
【0012】この回路ではアンテナ21で受信されたG
MSK変調波は検波器22で検波された後減算器23を
介してデータ判定回路24及び直流レベル検出回路25
にそれぞれ入力される。
【0013】このときの検波信号のアイパターンは図1
8の(a) に示すようになる。図中VR は基準レベル、V
1 は第1の判定レベル、V2 は第2の判定レベル、Vs
は信号振幅量、Vi ,Vi-1 ,Vi+1 ,Vi-2 ,Vi+2
は各ビットにおける信号レベルである。
【0014】直流レベル検出回路25に入力された検波
信号はA/D変換器26によってデジタル信号に変換さ
れて誤差信号生成回路28に入力される。この誤差信号
生成回路28では以下の動作を行なう。すなわち信号レ
ベルV(i) がV1 <V(i) のときは補正量としてV(i)
−Vsを求める。またV2 <V(i) <V1 のときは補正
量としてV(i) を求め、V(i) <V2 のときは補正量と
してV(i) +Vs を求める。
【0015】このような補正量により信号レベルの中心
値に相当する量が得られる。この補正量から基準レベル
VR を引いたものを誤差信号生成回路28の出力として
いる。
【0016】誤差信号生成回路28の出力は積分器29
に入力されて積分され、さらにD/A変換器30により
アナログ信号に変換された後減算器23に入力される。
減算器23では検波信号からアナログ信号を減算する。
こうしてデータ判定回路24は正確な基準直流レベルを
得てデータ判定を行なう。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし図14及び図1
5に示すクロック再生方式では時間窓信号の示す予測時
間内に検波信号にノイズが重畳するとこれにより誤動作
を招く問題があった。すなわち図19に示すように検波
信号にノイズaが重畳することによりアンドゲート13
の出力が本来は時刻tで立上がるべきところ時刻t′で
立上がってしまいずれが生じる。また図16において検
波信号は時刻tB ′でゼロクロスしているのでアンドゲ
ート13の出力も当然時刻tB ′で立上がっている。
【0018】しかしこのとき本来の正しいクロックタイ
ミング、すなわちデータの変化点は時刻tB である。こ
れはGMSK変調波を周波数検波して得られた検波信号
においてはゼロクロスが必ずしもデータ変化点に完全に
一致していないために生じることである。
【0019】GMSK変調波を周波数検波したときの検
波信号のアイパターンを図20に示しているが、この図
における各点A,B,B′,C,Dは図16の検波信号
の各点に対応している。図20からも明らかなようにデ
ータの変化点はBでありその時刻はtB であるが、ゼロ
クロス点はB′である。そのためB′点をクロック位相
の制御情報とする従来方式ではアンドゲート13の出力
の立上がりが本来の時刻tB ではなく時刻tB ′となり
誤動作を生じる。
【0020】また点Dのような場合はゼロクロス点とデ
ータ変化点が一致するため、点B′や点Dが頻繁に混在
する検波信号を受信すると再生クロックの位相が頻繁に
ゆれ、いわゆるジッタを生じ、不安定となる問題があっ
た。
【0021】そこで本発明は、再生されるクロックと検
波信号の位相差を検出するのに最も適した検波信号波形
を受信したときのみ位相差を検出して再生クロックの発
生を制御することにより、ノイズに強く、位相ジッタの
少ない安定したクロックの再生ができる無線通信装置を
提供しようとするものである。
【0022】また従来のクロック再生方式では、検波信
号が基準電圧をクロスする時刻を再生クロックの位相を
制御する基準としている。このため図18の(a) のアイ
パターンで示すように、検波信号の中心レベルと基準電
圧VRが一致している場合は、再生クロックの位相が図
18の(b) に示すようにずれていても検波信号が基準電
圧VR をクロス時刻ti と再生クロックの変化点tj と
の位相差θが求まり、その位相差を補正できる。
【0023】しかし図21の(a) のアイパターンで示す
ように、検波信号の中心レベルが何等かの理由で基準電
圧VR からずれてしまった場合は以下のような問題が発
生する。すなわち図21の(a) に示すように検波信号の
中心レベルが高い方へドリフトした場合、検波信号が基
準電圧VR とクロスするのは点B1 あるいは点Dのよう
な箇所となる。もしこのときの再生クロックが図21の
(b) に示すように本来正しいものであったとしても、こ
の場合検出されたゼロクロス点とは一致しないので点D
が検出されるとクロックの位相を進ませることになり、
また点B1 が検出されるとクロックの位相を遅らせるこ
とになり、誤った位相制御動作を行なってしまう問題が
あった。
【0024】また図21の(c) に示すように再生クロッ
クに位相のずれがある場合も同様に点B1 を通る波形の
ときには位相誤差θが検出されず、また点Dを通る波形
のときには誤った位相差θ′が検出され、これに基づい
て誤った位相制御動作を行なってしまう問題があった。
【0025】一方、図17に示す直流レベルの補正を行
なうものでは以下のような問題があった。すなわちV
(i) >V1 のときの補正量をV(i) −Vs として求めて
いたが、GMSK変調波を周波数検波した波形は図18
の(a) に示すように、V(i) >V1 となる点はA1 、A
2 、A3 の3つの場合があり、それぞれに対応する補正
量は、V(i) −Vs1、V(i) −Vs2、V(i) −Vs とな
る。従って補正量をV(i) −Vs のみとしたのでは点A
1 、A2 を通る波形の場合に補正に誤差を生じる。V
(i) <V2 のときも同様である。
【0026】また上述した補正量の誤差は再生クロック
信号に図18の(b)に示すように位相ずれがない場合
で、再生クロック信号に図18の(c) に示すような位相
のずれがあった場合はサンプリング値は例えば点B3 に
示すようになり、この場合の正しい補正量はV(i) −V
s3となる。もし補正量をV(i) −Vs 又はV(i) −Vs1
とした場合、実際には直流レベルがずれていないにも拘
らず、再生クロック信号の位相ずれのために誤った基準
直流レベルの補正を行なってしまうという問題があっ
た。
【0027】そこで本発明は、検波信号の中心レベルが
基準レベルからずれ、同時に再生クロックの位相がずれ
ている場合においても、基準レベルや識別閾値を正確に
補正でき、また再生クロック信号の位相についても正し
く補正でき、従って常に正しいデータ判定ができる無線
通信装置及びその装置の受信制御方式を提供しようとす
るものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
GMSK変調波を受信し検波信号を得る検波器と、サン
プリングクロック信号を発生させるクロック信号発生器
と、このクロック信号発生器からのクロック信号のタイ
ミングで検波器からの検波信号をサンプリングするサン
プリング回路と、このサンプリング回路でサンプリング
された値を記憶するメモリと、このメモリのサンプリン
グ値に基づいて演算を行ない、クロック信号発生器の位
相制御を行なう位相制御信号を出力するとともに受信デ
ータ判定を行なう演算手段からなる無線通信装置におい
て、演算手段は、検波信号に対して直流レベルに対応す
る基準レベルLDC並びに高レベルLA と低レベルLB の
2つの識別閾値を設定し、任意のタイミングtn におけ
るサンプリング値En とタイミングtn より1クロック
前のタイミングにおけるサンプリング値En-1 とタイミ
ングtn より2クロック前のタイミングにおけるサンプ
リング値En-2 に対して、En-2 <LB でかつLB ≦E
n-1≦LA でかつLA <En が成立するときは、サンプ
リング値En-1 が基準レベルLDCに対してEn-1 <LDC
ならばクロック信号発生器を制御して再生されるクロッ
ク信号の位相を遅らせ、En-1 >LDCならばクロック信
号発生器を制御して再生されるクロック信号の位相を進
ませる位相制御信号を出力する第1の判定手段と、任意
のタイミングtn におけるサンプリング値En とタイミ
ングtn より1クロック前のタイミングにおけるサンプ
リング値En-1 とタイミングtn より2クロック前のタ
イミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、LA
<En-2 でかつLB ≦En-1≦LA でかつEn <LB が
成立するときは、サンプリング値En-1 が基準レベルL
DCに対してEn-1<LDCならばクロック信号発生器を制
御して再生されるクロック信号の位相を進ませ、En-1
>LDCならばクロック信号発生器を制御して再生される
クロック信号の位相を遅らせる位相制御信号を出力する
第2の判定手段を設けたものである。
【0029】請求項2対応の発明は、演算手段に、任意
のタイミングtn におけるサンプリング値En とタイミ
ングtn より1クロック前のタイミングにおけるサンプ
リング値En-1 とタイミングtn より2クロック前のタ
イミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、En-
2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <Enが
成立する毎にサンプリング値En-1 を制御情報値として
メモリに記憶する第1の記憶処理手段と、メモリに記憶
された制御情報値の最新値を含め予め設定された規定回
数前までの制御情報値の平均値Exを求め、この平均値
Ex が基準レベルLDCに対してEx <LDCならばクロッ
ク信号発生器を制御して再生されるクロック信号の位相
を遅らせ、Ex >LDCならばクロック信号発生器を制御
して再生されるクロック信号の位相を進ませる位相制御
信号を出力する第1の判定手段と、任意のタイミングt
n におけるサンプリング値En とタイミングtn より1
クロック前のタイミングにおけるサンプリング値En-1
とタイミングtn より2クロック前のタイミングにおけ
るサンプリング値En-2 に対して、LA <En-2 でかつ
LB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB が成立する毎にサ
ンプリング値En-1を制御情報値としてメモリに記憶す
る第2の記憶処理手段と、メモリに記憶された制御情報
値の最新値を含め予め設定された規定回数前までの制御
情報値の平均値Ey を求め、この平均値Ey が基準レベ
ルLDCに対してEy <LDCならばクロック信号発生器を
制御して再生されるクロック信号の位相を進ませ、Ey
>LDCならばクロック信号発生器を制御して再生される
クロック信号の位相を遅らせる位相制御信号を出力する
第2の判定手段を設けたものである。
【0030】請求項3対応の発明は、演算手段に、任意
のタイミングtn におけるサンプリング値En とタイミ
ングtn より1クロック前のタイミングにおけるサンプ
リング値En-1 とタイミングtn より2クロック前のタ
イミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、En-
2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <Enが
成立するとき条件1成立を判断する手段と、またLA <
En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB が成
立するとき条件2成立を判断する手段と、条件1成立時
のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n-1とし
たとき、条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとともに
条件2の下でE2n-1≦LDCが成立するとき、条件1の下
でE1n-1=LDCが成立するとともに条件2の下でE2n-1
≠LDCが成立するとき並びに条件1の下でLDC<E1n-1
が成立するとともに条件2の下でLDC≦E2n-1が成立す
るとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1に基づいて基準
レベルLDCを補正する補正手段を設けたものである。
【0031】請求項4対応の発明は、演算手段に、任意
のタイミングtn におけるサンプリング値En とタイミ
ングtn より1クロック前のタイミングにおけるサンプ
リング値En-1 とタイミングtn より2クロック前のタ
イミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、En-
2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <Enが
成立するとき条件1成立を判断する手段と、またLA <
En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB が成
立するとき条件2成立を判断する手段と、条件1成立時
のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n-1とし
たとき、条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとともに
条件2の下でE2n-1≦LDCが成立するとき、条件1の下
でE1n-1=LDCが成立するとともに条件2の下でE2n-1
≠LDCが成立するとき並びに条件1の下でLDC<E1n-1
が成立するとともに条件2の下でLDC≦E2n-1が成立す
るとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1に基づいて基準
レベルLDCを補正する補正手段と、条件1の下でE1n-1
<LDCが成立するとともに条件2の下でLDC<E2n-1が
成立するときクロック信号発生器を制御して再生される
クロック信号の位相を遅らせる位相制御信号を出力する
判定手段を設けたものである。
【0032】請求項5対応の発明は、演算手段に、任意
のタイミングtn におけるサンプリング値En とタイミ
ングtn より1クロック前のタイミングにおけるサンプ
リング値En-1 とタイミングtn より2クロック前のタ
イミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、En-
2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <Enが
成立するとき条件1成立を判断する手段と、またLA <
En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB が成
立するとき条件2成立を判断する手段と、条件1成立時
のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n-1とし
たとき、条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとともに
条件2の下でE2n-1≦LDCが成立するとき、条件1の下
でE1n-1=LDCが成立するとともに条件2の下でE2n-1
≠LDCが成立するとき並びに条件1の下でLDC<E1n-1
が成立するとともに条件2の下でLDC≦E2n-1が成立す
るとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1に基づいて基準
レベルLDCを補正する補正手段と、条件1の下でLDC<
E1n-1が成立するとともに条件2の下でE2n-1<LDCが
成立するときクロック信号発生器を制御して再生される
クロック信号の位相を進ませる位相制御信号を出力する
判定手段を設けたものである。
【0033】請求項6対応の発明は、演算手段に、任意
のタイミングtn におけるサンプリング値En とタイミ
ングtn より1クロック前のタイミングにおけるサンプ
リング値En-1 とタイミングtn より2クロック前のタ
イミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、En-
2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <Enが
成立するとき条件1成立を判断する手段と、またLA <
En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB が成
立するとき条件2成立を判断する手段と、条件1成立時
のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n-1とし
たとき、条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとともに
条件2の下でE2n-1≦LDCが成立するとき、条件1の下
でE1n-1=LDCが成立するとともに条件2の下でE2n-1
≠LDCが成立するとき並びに条件1の下でLDC<E1n-1
が成立するとともに条件2の下でLDC≦E2n-1が成立す
るとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1に基づいて基準
レベルLDCを補正するとともにその補正量と同量だけ識
別閾値LA とLB を補正する補正手段を設けたものであ
る。
【0034】請求項7対応の発明は、演算手段に、任意
のタイミングtn におけるサンプリング値En とタイミ
ングtn より1クロック前のタイミングにおけるサンプ
リング値En-1 とタイミングtn より2クロック前のタ
イミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、En-
2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <Enが
成立するとき条件1成立を判断する手段と、またLA <
En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB が成
立するとき条件2成立を判断する手段と、条件1成立時
のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n-1とし
たとき、条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとともに
条件2の下でE2n-1≦LDCが成立するとき、条件1の下
でE1n-1=LDCが成立するとともに条件2の下でE2n-1
≠LDCが成立するとき並びに条件1の下でLDC<E1n-1
が成立するとともに条件2の下でLDC≦E2n-1が成立す
るとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1との平均値に基
準レベルLDCが一致するよう補正する補正手段を設けた
ものである。
【0035】請求項8対応の発明は、演算手段に、任意
のタイミングtn におけるサンプリング値En とタイミ
ングtn より1クロック前のタイミングにおけるサンプ
リング値En-1 とタイミングtn より2クロック前のタ
イミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、En-
2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <Enが
成立するとき条件1成立を判断する手段と、またLA <
En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB が成
立するとき条件2成立を判断する手段と、条件1成立時
のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n-1とし
たとき、条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとともに
条件2の下でE2n-1≦LDCが成立するとき、条件1の下
でE1n-1=LDCが成立するとともに条件2の下でE2n-1
≠LDCが成立するとき並びに条件1の下でLDC<E1n-1
が成立するとともに条件2の下でLDC≦E2n-1が成立す
るとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1に基づいて基準
レベルLDCを補正するとともにその補正量と同量だけ受
信データ判定のための識別閾値を補正する補正手段を設
けたものである。
【0036】請求項9対応の発明は、受信したGMSK
変調波を周波数検波して得られる検波信号をクロック信
号発生器からのクロック信号によりサンプリングしてク
ロック信号発生器の位相制御を行なうとともに受信デー
タ判定を行なう無線通信装置の受信制御方式において、
検波信号に対して直流レベルに対応する基準レベルLDC
並びに高レベルLA と低レベルLB の2つの識別閾値を
設定し、クロック信号発生器からのクロック信号のタイ
ミングで検波信号をサンプリングして記憶し、任意のタ
イミングtn におけるサンプリング値En とタイミング
tn より1クロック前のタイミングにおけるサンプリン
グ値En-1 とタイミングtn より2クロック前のタイミ
ングにおけるサンプリング値En-2 に対して、En-2 <
LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En が成立
するときを条件1とし、またLA<En-2 でかつLB ≦
En-1 ≦LA でかつEn <LB が成立するときを条件2
とし、条件1成立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時の
En-1 をE2n-1としたとき、条件1の下でサンプリング
値E1n-1が基準レベルLDCと一致しないか、又は条件2
の下でサンプリング値E2n-1が基準レベルLDCと一致し
ないとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1の平均値に基
準レベルLDCが一致するよう補正することにある。
【0037】請求項10対応の発明は、任意のタイミン
グtn におけるサンプリング値Enとタイミングtn よ
り1クロック前のタイミングにおけるサンプリング値E
n-1とタイミングtn より2クロック前のタイミングに
おけるサンプリング値En-2に対して、En-2 <LB で
かつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En が成立すると
きを条件1とし、またLA <En-2 でかつLB ≦En-1
≦LA でかつEn <LB が成立するときを条件2とし、
条件1成立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1
をE2n-1としたとき、条件1の下でサンプリング値E1n
-1が基準レベルLDCと一致しないか、又は条件2の下で
サンプリング値E2n-1が基準レベルLDCと一致しないと
き、サンプリング値E1n-1とE2n-1の平均値に基準レベ
ルLDCが一致するよう補正するとともにその補正後にお
いて条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとともに条件
2の下でLDC<E2n-1が成立するときクロック信号発生
器を制御して再生されるクロック信号の位相を遅らせる
位相制御信号を出力することにある。
【0038】請求項11対応の発明は、任意のタイミン
グtn におけるサンプリング値Enとタイミングtn よ
り1クロック前のタイミングにおけるサンプリング値E
n-1とタイミングtn より2クロック前のタイミングに
おけるサンプリング値En-2に対して、En-2 <LB で
かつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En が成立すると
きを条件1とし、またLA <En-2 でかつLB ≦En-1
≦LA でかつEn <LB が成立するときを条件2とし、
条件1成立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1
をE2n-1としたとき、条件1の下でサンプリング値E1n
-1が基準レベルLDCと一致しないか、又は条件2の下で
サンプリング値E2n-1が基準レベルLDCと一致しないと
き、サンプリング値E1n-1とE2n-1の平均値に基準レベ
ルLDCが一致するよう補正するとともにその補正後にお
いて条件1の下でLDC<E1n-1が成立するとともに条件
2の下でE2n-1<LDCが成立するときクロック信号発生
器を制御して再生されるクロック信号の位相を進ませる
位相制御信号を出力することにある。
【0039】請求項12対応の発明は、任意のタイミン
グtn におけるサンプリング値Enとタイミングtn よ
り1クロック前のタイミングにおけるサンプリング値E
n-1とタイミングtn より2クロック前のタイミングに
おけるサンプリング値En-2に対して、En-2 <LB で
かつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En が成立すると
きを条件1とし、またLA <En-2 でかつLB ≦En-1
≦LA でかつEn <LB が成立するときを条件2とし、
条件1成立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1
をE2n-1としたとき、条件1の下でサンプリング値E1n
-1が基準レベルLDCと一致しないか、又は条件2の下で
サンプリング値E2n-1が基準レベルLDCと一致しないと
き、サンプリング値E1n-1とE2n-1の平均値に基準レベ
ルLDCが一致するよう補正するとともにその補正後にお
いて基準レベルLDCの補正量と同量だけ識別閾値LA と
LB を補正することにある。
【0040】請求項13対応の発明は、任意のタイミン
グtn におけるサンプリング値Enとタイミングtn よ
り1クロック前のタイミングにおけるサンプリング値E
n-1とタイミングtn より2クロック前のタイミングに
おけるサンプリング値En-2に対して、En-2 <LB で
かつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En が成立すると
きを条件1とし、またLA <En-2 でかつLB ≦En-1
≦LA でかつEn <LB が成立するときを条件2とし、
条件1成立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1
をE2n-1としたとき、条件1の下でサンプリング値E1n
-1が基準レベルLDCと一致しないか、又は条件2の下で
サンプリング値E2n-1が基準レベルLDCと一致しないと
き、サンプリング値E1n-1とE2n-1の平均値に基準レベ
ルLDCが一致するよう補正するとともにその補正後にお
いて基準レベルLDCの補正量と同量だけ受信データ判定
のための識別閾値を補正することにある。
【0041】
【作用】基準レベルLDC並びに識別閾値LA ,LB 等は
予め設定しておくか、又は伝送すべきデータに先立って
ダミーデータを付加し、このダミーデータの受信信号レ
ベルより求めて設定するなど、通信の開始時点では基準
レベルLDCと検波信号の中心レベルが一致するよう設定
されている。
【0042】図1においてデータ変化点に相当する点は
アイパターン上の点ER になる。従って時刻tR におい
てサンプリングが行われるようにクロックの制御が行わ
れるとクロック信号の同期が得られる。
【0043】今時刻tn ,tn-1 ,tn-2 において、点
En ,En-1 ,En-2 のサンプリング値が得られたとす
る。このとき高レベルLA 、低レベルLB に対してEn-
2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En の
条件1が成立する。そして検波信号の直流レベルLDCに
対してEn-1 >LDCであるので再生されるクロック信号
の位相を進めるようにクロック信号発生器を制御する。
すなわちサンプリング値En-1がデータ変化点ER に一
致するように位相制御する。これによりサンプリング用
のクロック信号の位相はtn-1 からtR に近づき正しい
同期動作が行われるようになる。また図2においてデー
タ変化点に相当する点はアイパターン上の点El-1 にな
る。
【0044】今時刻tl ,tl-1 ,tl-2 において、点
El ,El-1 ,El-2 のサンプリング値が得られたとす
る。このとき高レベルLA 、低レベルLB に対してEl-
2 <LB でかつLB ≦El-1 ≦LA でかつLA <El の
条件1が成立する。しかしこのときは検波信号の直流レ
ベルLDCに対してEl-1 =LDCであるので再生されるク
ロック信号の位相制御は行われない。このようにクロッ
ク位相がデータ変化点に一致したときはその位相を保持
するよう作用し同期を保持する。
【0045】また時刻tl ,tl-1 ,tl-2 において、
点El ′,El-1 ,El-2 ′のサンプリング値が得られ
たとする。このとき高レベルLA 、低レベルLB に対し
てEl-2 ′>LA でかつLB ≦El-1 ≦LA でかつLB
>El ′の条件2が成立する。しかしこのときも検波信
号の直流レベルLDCに対してEl-1 =LDCとなるので再
生されるクロック信号の位相制御は行われない。
【0046】このように請求項1対応の発明においては
全てのゼロクロスとクロック信号の位相を比較するので
はなく、検波信号波形が条件1又は条件2を満たす波形
であったときのみクロック位相のずれをチェックし、位
相補正するように作用する。
【0047】条件1を満たす波形は図2のアイパターン
上ではEm-1 ,El-1 ,Em の3点全てを通る波形とな
る。また条件2を満たす波形は図2のアイパターン上で
はEm-1 ′,El-1 ,Em ′の3点全てを通る波形とな
る。
【0048】従ってこのような波形が現れたときにのみ
時刻tm-1 からtm の間に発生したクロックタイミング
tn-1 においてサンプリングを行う。そしてこのときの
サンプリング値En-1 がLDCに一致するように、すなわ
ちEn-1 がEl-1 に一致するように位相制御を行うこと
により、クロック信号の同期を図る。従って図2にA
点、B′点、B点、C点(Em′点)を通るようなゼロ
クロス点がずれるような波形の場合は位相補正を行わな
いように作用する。
【0049】また請求項2対応の発明においては、条件
1又は条件2が成立する毎にクロック位相の制御を行わ
ずに条件1又は条件2が成立する毎にサンプリングを行
い、このサンプリングの何回分か平均した値を用いてク
ロック位相の制御を行う。これにより単発的に発生する
ノイズやランダムに発生するノイズによる影響を小さく
することが可能となる。
【0050】検波信号レベルにドリフトが無く、再生ク
ロックに位相ずれが生じた場合の検波信号のアイパター
ンと再生クロックの関係は図3に示すようになる。ここ
で再生クロックが図3の(c) に示すように進み位相であ
った場合には基準レベルLDCの補正は行われない。しか
しこのときは再生クロックの位相が遅くなる制御が行わ
れ再生クロックの位相は図3の(b) の状態に近づく。ま
た再生クロックが図3の(d) に示すように遅れ位相であ
った場合にも同様に基準レベルLDCの補正は行われな
い。しかしこのときは再生クロックの位相が早くなる制
御が行われ再生クロックの位相は図3の(b) の状態に近
づく。
【0051】検波信号レベルにドリフトが生じた場合の
検波信号のアイパターンと基準レベルLDC、識別閾値L
A ,LB との関係は図4乃至図7の(a) に示すようにな
る。そして図4及び図5は検波信号レベルが基準レベル
LDCに対してマイナス側へドリフトした場合を示し、図
6及び図7は検波信号レベルが基準レベルLDCに対して
プラス側へドリフトした場合を示し、かつ図4及び図6
は再生クロックの位相が進んだ場合を示し、図5及び図
7は再生クロックの位相が遅れた場合を示している。
【0052】検波信号レベルにドリフトが生じ、再生ク
ロックに位相のずれがないときの再生クロックは、例え
ば図4の(b) に示すようになる。この場合E1n-1=A<
LDC、E2n-1=A<LDCとなり、基準レベルLDCは点A
に一致するように補正される。この補正は図4の(b) は
検波信号レベルがマイナス側にドリフトした場合である
が図6の(b) に示すように検波信号レベルがプラス側に
ドリフトした場合も同様にして補正される。検波信号レ
ベルにドリフトが生じ、さらに再生クロックも位相にず
れが生じているときの再生クロックは、例えば図4の
(c)(d)(e)に示すようになる。
【0053】図4の(c) の場合は、E1n-1=D11<LD
C、E2n-1=D12<LDCであり、かつE1n-1≠E2n-1で
あるから、基準レベルLDCがE1n-1とE2n-1の平均値、
すなわち点D11とD12の中央のレベルに一致するように
補正される。点D11とD12の中央のレベルは検波信号レ
ベルの中央に等しいから、検波信号のドリフトの補正は
終了する。この時点で検波信号レベルのドリフトがなく
なり、再生クロックの位相ずれ(進み位相)のみとなる
ため図3の(c) の状態と同じになる。従ってここからは
再生クロックの位相補正が行われる。
【0054】図4の(d) の場合は、E1n-1=D21<LD
C、E2n-1=D22=LDCであり、かつE1n-1≠E2n-1で
あるから、図4の(c) の場合と同じ制御が行われる。そ
の結果基準レベルLDCの補正と再生クロックの位相の補
正が行われる。
【0055】図4の(e) の場合は、E1n-1=D31<LD
C、E2n-1=D32>LDCとなるので、先ず再生クロック
の位相を遅らせる制御を行なう。そして再生クロックを
遅らせて行くと図4の(c) 又は(d) の状態となる。しか
してこの状態からは上述した制御と同様の制御が行われ
て基準レベルLDCの補正と再生クロックの位相の補正が
行われる。
【0056】以上は図4について述べたが、図5(検波
信号レベルがマイナス側にドリフトして再生クロックが
遅れている場合)、図6(検波信号レベルがプラス側に
ドリフトして再生クロックが進んでいる場合)、図7
(検波信号レベルがプラス側にドリフトして再生クロッ
クが遅れている場合)においても同様の制御が行われ
る。
【0057】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0058】図8に示すようにアンテナ31で受信され
たGMSK変調信号は周波数検波器32によって検波さ
れた後検波信号としてサンプルホールド回路33に供給
されている。このサンプルホールド回路33に入力され
た検波信号はクロック信号発生器34からの再生クロッ
ク信号のタイミングでサンプリングされ、さらにA/D
(アナログ/デジタル)変換器35でデジタルデータに
変換された後、マイクロコンピュータ36に取り込まれ
るようになっている。
【0059】前記マイクロコンピュータ36はメモリ3
7を制御し、そのメモリ37に前記検波器32やA/D
変換器35などの回路特性から予め基準レベルLDC、識
別閾値LA ,LB を設定する。又はデータに先立って送
信されるダミーデータを受信し、そのダミーデータから
基準レベルLDC、識別閾値LA ,LB を計算して求め、
その結果を前記メモリ37に予め設定する。
【0060】前記マイクロコンピュータ36は前記メモ
リ37を制御しつつ図9に示す判定処理を行うように設
定されている。すなわちデータのサンプリングタイミン
グになるとデータEn をサンプリングする。そして予め
設定された高レベルLA 、低レベルLB に対してEn-2
<LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En の条
件1が成立するか否かをチェックし、この条件1が成立
しなければ続いてLA<En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA
でかつEn <LB の条件2が成立するか否かをチェッ
クする。この条件2も成立しなければデータEn-1 をデ
ータEn-2 とし、データEn をデータEn-1 とする。そ
して再度データのサンプリングタイミングに待機する。
【0061】また前記においてEn-2 <LB でかつLB
≦En-1 ≦LA でかつLA <En の条件1が成立すると
続いて検波信号の直流レベルLDCに対してEn-1 <LDC
か否かをチェックし、En-1 <LDCで無ければ続いてE
n-1>LDCか否かをチェックする。そしてEn-1 >LDC
で無ければEn-1 =LDCと判断しデータEn-1 をデータ
En-2 とし、データEn をデータEn-1 とする。そして
再度データのサンプリングタイミングに待機する。
【0062】またEn-1 <LDCであれば後退信号S2 を
前記クロック信号発生器34の位相制御回路38に出力
する。またEn-1 >LDCであれば前進信号S1 を前記ク
ロック信号発生器34の位相制御回路38に出力する。
そしてデータEn-1 をデータEn-2 とし、データEn を
データEn-1 とする。そして再度データのサンプリング
タイミングに待機する。
【0063】また前記においてLA <En-2 でかつLB
≦En-1 ≦LA でかつEn <LB の条件2が成立すると
続いて検波信号の直流レベルLDCに対してEn-1 <LDC
か否かをチェックし、En-1 <LDCで無ければ続いてE
n-1>LDCか否かをチェックする。そしてEn-1 >LDC
で無ければEn-1 =LDCと判断しデータEn-1 をデータ
En-2 とし、データEn をデータEn-1 とする。そして
再度データのサンプリングタイミングに待機する。
【0064】またEn-1 <LDCであれば前進信号S1 を
前記クロック信号発生器34の位相制御回路38に出力
する。またEn-1 >LDCであれば後退信号S2 を前記ク
ロック信号発生器34の位相制御回路38に出力する。
そしてデータEn-1 をデータEn-2 とし、データEn を
データEn-1 とする。そして再度データのサンプリング
タイミングに待機する。
【0065】前記クロック信号発生器34の位相制御回
路38は固定発振器39から再生すべきクロック信号の
N倍の周波数のクロックパルスを受け、そのパルス信号
を前記マイクロコンピュータ36からの前進信号S1 又
は後退信号S2 に応じて制御する。すなわち前進信号S
1 のときにはパルス信号に一部パルスを挿入し、また後
退信号S2 のときにはパルス信号の一部を除去する。
【0066】前記クロック信号発生器34は前記位相制
御回路38からのパルス信号を分周器40において1/
Nの周波数に分周し再生クロック信号を送出するように
なっている。
【0067】このような構成の本実施例においては、マ
イクロコンピュータ36はA/D変換器35から検波信
号のデジタルデータEn を取り込むと、En-2 <LB で
かつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En の条件1が成
立するか否かをチェックし、この条件1が成立しなけれ
ば続いてLA <En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつ
En <LB の条件2が成立するか否かをチェックする。
【0068】もし条件1が成立すると続いて検波信号の
直流レベルLDCに対してEn-1 <LDCか否かをチェック
する。そしてEn-1 <LDCであれば再生クロックの位相
が進んでいると判断し後退信号S2 を位相制御回路38
に出力する。またEn-1 >LDCであれば再生クロックの
位相が遅れていると判断し前進信号S1 を位相制御回路
38に出力する。さらにEn-1 =LDCであれば再生クロ
ックの位相が正常であると判断し位相制御回路38への
信号出力は行わない。
【0069】また条件2が成立すると続いて検波信号の
直流レベルLDCに対してEn-1 <LDCか否かをチェック
する。そしてEn-1 <LDCであれば再生クロックの位相
が遅れていると判断し前進信号S1 を位相制御回路38
に出力する。またEn-1 >LDCであれば再生クロックの
位相が進んでいると判断し後退信号S2 を位相制御回路
38に出力する。さらにEn-1 =LDCであれば再生クロ
ックの位相が正常であると判断し位相制御回路38への
信号出力は行わない。
【0070】このように全てのゼロクロスと再生クロッ
ク信号の位相を比較するのではなく、検波信号波形がE
n-2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En
の条件1又はLA <En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA で
かつEn <LB の条件2を満たす波形であったときのみ
再生クロックの位相のずれをチェックし、ずれがあった
ときに位相補正を行うので、再生されるクロックと検波
信号の位相差を検出するのに最も適した検波信号波形を
受信したときのみ位相差を検出して再生クロックの発生
を制御することができ、ノイズに強く、位相ジッタの少
ない安定したクロックの再生ができる。ところでマイク
ロコンピュータ36からの前進信号S1 及び後退信号S
2 による位相制御回路38の位相制御としては例えば以
下の3通りがある。
【0071】第1の例は、前進信号S1 及び後退信号S
2 をパルス信号とし、マイクロコンピュータ36は条件
の成立時に前進信号S1 又は後退信号S2 を1パルス送
出する。これにより位相制御回路38は前進信号S1 を
1パルス受信すると再生クロックの位相を1/N周期進
める制御を行い、また後退信号S2 を1パルス受信する
と再生クロックの位相を1/N周期遅らせる制御を行
う。このようにすれば位相にずれが生じた場合に同期確
立を図るまでの時間はかかるが、検波信号に重畳したノ
イズによる位相誤差は小さくなる。
【0072】また第2の例は、マイクロコンピュータ3
6からの前進信号S1及び後退信号S2 を単に位相を進
めるか遅らせるかを指示するだけでなく、再生クロック
の位相が検波信号からどのくらいずれているかその位相
差も指示する信号とする。すなわちマイクロコンピュー
タ36は時刻tn-1 におけるサンプリング値En-1 と直
流レベルLDCとの差を求め、これにより補正すべき位相
差を計算し、この位相差に見合った大きさの前進信号S
1 及び後退信号S2 を位相制御回路38に供給する。
【0073】これにより位相制御回路38は前進信号S
1 を受信すると再生クロックの位相をM/N周期進める
制御を行い、また後退信号S2 を受信すると再生クロッ
クの位相をM/N周期遅らせる制御を行う。なお、Mは
正の整数で位相差に応じて変化し、信号が大きければM
も大きく、また信号が小さければMも小さくなる。
【0074】このように再生クロックと検波信号の位相
のずれが大きいときには再生クロックの位相制御量を大
きくし、また位相のずれが小さいときには再生クロック
の位相制御量を小さくする。このようにすれば検波信号
にノイズが重畳した場合に位相制御量が大きくずれる虞
があるが同期確立に要する時間を短縮できる。
【0075】さらに第3の例は、通信の開始時当初の位
相引き込み動作時においては前述した第2の例の方式を
使用し再生クロックの位相制御量のステップをM/Nに
して比較的短時間で同期を確立し、一旦同期が確立した
後は前述した第1の例の方式を使用して再生クロックの
位相制御量のステップを1/Nに固定する。このように
すれば検波信号に重畳したノイズによる位相誤差を小さ
くできるとともに同期確立に要する時間も短縮できる。
次に本発明の他の実施例を図面を参照して説明する。回
路ブロックは図8と同様である。他の実施例の1つにお
いてはマイクロコンピュータ36はメモリ37を制御し
つつ図10に示す判定処理を行うように設定されてい
る。
【0076】これはデータのサンプリングタイミングに
なるとデータEn をサンプリングする。そして予め設定
された高レベルLA 、低レベルLB に対してEn-2 <L
B でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En の条件1
が成立するか否かをチェックし、この条件1が成立しな
ければ続いてLA <En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LAで
かつEn <LB の条件2が成立するか否かをチェックす
る。この条件2も成立しなければデータEn-1をデータ
En-2 とし、データEn をデータEn-1 とする。そして
再度データのサンプリングタイミングに待機する。
【0077】また前記において条件1が成立するとデー
タEn-1 を制御情報値Vx としてメモリ37に記憶させ
る。そして3つの制御情報値Vx ,Vx-1 ,Vx-2 の平
均値Ex を求める。
【0078】この状態で検波信号の直流レベルLDCに対
してEx <LDCか否かをチェックし、Ex <LDCで無け
れば続いてEx >LDCか否かをチェックする。そしてE
x >LDCで無ければEx =LDCと判断し制御情報値Vx-
1 をVx-2とし、制御情報値Vx をVx-1 とする。さら
にデータEn-1 をデータEn-2 とし、データEn をデー
タEn-1 とする。そして再度データのサンプリングタイ
ミングに待機する。
【0079】またEx <LDCであれば後退信号S2 を前
記クロック信号発生器34の位相制御回路38に出力す
る。またEx >LDCであれば前進信号S1 を前記クロッ
ク信号発生器34の位相制御回路38に出力する。そし
て制御情報値Vx-1 をVx-2とし、制御情報値Vx をVx
-1 とする。さらにデータEn-1 をデータEn-2 とし、
データEn をデータEn-1 とする。そして再度データの
サンプリングタイミングに待機する。
【0080】また前記において条件2が成立するとデー
タEn-1 を制御情報値Vy としてメモリ37に記憶させ
る。そして3つの制御情報値Vy ,Vy-1 ,Vy-2 の平
均値Ey を求める。
【0081】この状態で検波信号の直流レベルLDCに対
してEy <LDCか否かをチェックし、Ey <LDCで無け
れば続いてEy >LDCか否かをチェックする。そしてE
y >LDCで無ければEy =LDCと判断し制御情報値Vy-
1 をVy-2とし、制御情報値Vy をVy-1 とする。さら
にデータEn-1 をデータEn-2 とし、データEn をデー
タEn-1 とする。そして再度データのサンプリングタイ
ミングに待機する。
【0082】またEy <LDCであれば前進信号S1 を前
記クロック信号発生器34の位相制御回路38に出力す
る。またEy >LDCであれば後退信号S2 を前記クロッ
ク信号発生器34の位相制御回路38に出力する。そし
て制御情報値Vy-1 をVy-2とし、制御情報値Vy をVy
-1 とする。さらにデータEn-1 をデータEn-2 とし、
データEn をデータEn-1 とする。そして再度データの
サンプリングタイミングに待機する。
【0083】本実施例においては、En-2 <LB でかつ
LB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En の条件1が成立す
るとデータEn-1 を制御情報値Vx としてメモリ37に
記憶させる。そして3つの制御情報値Vx ,Vx-1 ,V
x-2 の平均値Ex を求め、この平均値Ex を検波信号の
直流レベルLDCと比較して前進信号S1 を出力するか後
退信号S2 を出力させるかそれとも信号を出力しないか
決めている。
【0084】また、LA <En-2 でかつLB ≦En-1≦
LA でかつEn <LB の条件2が成立するとデータEn-
1 を制御情報値Vy としてメモリ37に記憶させる。そ
して3つの制御情報値Vy ,Vy-1 ,Vy-2 の平均値E
y を求め、この平均値Ey を検波信号の直流レベルLDC
と比較して前進信号S1 を出力するか後退信号S2 を出
力させるかそれとも信号を出力しないか決めている。こ
のように3つの制御情報値の平均値を求めているので検
波信号にノイズがあってもそのノイズの影響を充分に軽
減できる。
【0085】また本実施例においても再生されるクロッ
クと検波信号の位相差を検出するのに最も適した検波信
号波形を受信したときのみ位相差を検出して再生クロッ
クの発生を制御することができるので、前記実施例と同
様、ノイズに強く、位相ジッタの少ない安定したクロッ
クの再生ができる。他の実施例の別の1つにおいてはマ
イクロコンピュータ36はメモリ37を制御しつつ図1
1に示す判定処理を行うように設定されている。
【0086】これはデータのサンプリングタイミングに
なるとデータEn をサンプリングする。そして予め設定
された高レベルLA 、低レベルLB に対してEn-2 <L
B でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En の条件1
が成立するか否かをチェックし、この条件1が成立しな
ければ続いてLA <En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LAで
かつEn <LB の条件2が成立するか否かをチェックす
る。この条件2も成立しなければデータEn-1をデータ
En-2 とし、データEn をデータEn-1 とする。そして
再度データのサンプリングタイミングに待機する。
【0087】また前記において条件1が成立すると条件
1処理を行ってからデータEn-1 をデータEn-2 とし、
データEn をデータEn-1 とする。そして再度データの
サンプリングタイミングに待機する。
【0088】また前記において条件2が成立すると条件
2処理を行ってからデータEn-1 をデータEn-2 とし、
データEn をデータEn-1 とする。そして再度データの
サンプリングタイミングに待機する。
【0089】前記条件1処理は図12に示すようにその
ときのデータEn-1をE1n-1とする。そしてE1n-1<LD
Cか否かをチェックする。E1n-1<LDCであれば続いて
E2n-1≦LDCか否かをチェックする。ここでデータE2n
-1は条件2が成立したときのデータEn-1 の値である。
そしてE2n-1≦LDCでなければ後退信号S2 を前記クロ
ック信号発生器34の位相制御回路38に出力してこの
処理を終了する。
【0090】またE2n-1≦LDCであれば高レベルLA を
LA +{(E1n-1+E2n-1)/2−LDC}に補正し、ま
た低レベルLB をLB +{(E1n-1+E2n-1)/2−L
DC}に補正する。また基準レベルLDCを(E1n-1+E2n
-1)/2に補正する。さらにマイクロコンピュータ36
が行うデータ判定の識別閾値をLDCの補正量と同量補正
してこの処理を終了する。
【0091】前記においてE1n-1<LDCでなければ続い
てE1n-1=LDCか否かをチェックする。そしてE1n-1=
LDCであればさらに続いてE2n-1=LDCか否かをチェッ
クする。そしてE2n-1=LDCであれば何等補正処理をせ
ずにこの処理を終了する。
【0092】またE2n-1=LDCで無ければ高レベルLA
をLA +{(E1n-1+E2n-1)/2−LDC}に補正し、
また低レベルLB をLB +{(E1n-1+E2n-1)/2−
LDC}に補正する。また基準レベルLDCを(E1n-1+E
2n-1)/2に補正する。さらにマイクロコンピュータ3
6が行うデータ判定の識別閾値をLDCの補正量と同量補
正してこの処理を終了する。
【0093】前記においてE1n-1=LDCでなければ続い
てE2n-1≧LDCか否かをチェックする。そしてE2n-1≧
LDCで無ければ前進信号S1 を前記クロック信号発生器
34の位相制御回路38に出力してこの処理を終了す
る。
【0094】またE2n-1≧LDCであれば高レベルLA を
LA +{(E1n-1+E2n-1)/2−LDC}に補正し、ま
た低レベルLB をLB +{(E1n-1+E2n-1)/2−L
DC}に補正する。また基準レベルLDCを(E1n-1+E2n
-1)/2に補正する。さらにマイクロコンピュータ36
が行うデータ判定の識別閾値をLDCの補正量と同量補正
してこの処理を終了する。
【0095】前記条件2処理は図13に示すようにその
ときのデータEn-1をE2n-1とする。そしてE2n-1<LD
Cか否かをチェックする。E2n-1<LDCであれば続いて
E1n-1≦LDCか否かをチェックする。そしてE1n-1≦L
DCでなければ前進信号S1 を前記クロック信号発生器3
4の位相制御回路38に出力してこの処理を終了する。
【0096】またE1n-1≦LDCであれば高レベルLA を
LA +{(E1n-1+E2n-1)/2−LDC}に補正し、ま
た低レベルLB をLB +{(E1n-1+E2n-1)/2−L
DC}に補正する。また基準レベルLDCを(E1n-1+E2n
-1)/2に補正する。さらにマイクロコンピュータ36
が行うデータ判定の識別閾値をLDCの補正量と同量補正
してこの処理を終了する。
【0097】前記においてE2n-1<LDCでなければ続い
てE2n-1=LDCか否かをチェックする。そしてE2n-1=
LDCであればさらに続いてE1n-1=LDCか否かをチェッ
クする。そしてE1n-1=LDCであれば何等補正処理をせ
ずにこの処理を終了する。
【0098】またE1n-1=LDCで無ければ高レベルLA
をLA +{(E1n-1+E2n-1)/2−LDC}に補正し、
また低レベルLB をLB +{(E1n-1+E2n-1)/2−
LDC}に補正する。また基準レベルLDCを(E1n-1+E
2n-1)/2に補正する。さらにマイクロコンピュータ3
6が行うデータ判定の識別閾値をLDCの補正量と同量補
正してこの処理を終了する。
【0099】前記においてE2n-1=LDCでなければ続い
てE1n-1≧LDCか否かをチェックする。そしてE1n-1≧
LDCで無ければ後退信号S2 を前記クロック信号発生器
34の位相制御回路38に出力してこの処理を終了す
る。
【0100】またE1n-1≧LDCであれば高レベルLA を
LA +{(E1n-1+E2n-1)/2−LDC}に補正し、ま
た低レベルLB をLB +{(E1n-1+E2n-1)/2−L
DC}に補正する。また基準レベルLDCを(E1n-1+E2n
-1)/2に補正する。さらにマイクロコンピュータ36
が行うデータ判定の識別閾値をLDCの補正量と同量補正
してこの処理を終了する。
【0101】本実施例においては検波信号レベルにドリ
フトがなく、再生クロック信号に位相のずれが生じた場
合において、再生クロック信号が進み位相であったとき
にはE1n-1<LDC、E2n-1>LDCとなり、基準レベルL
DCの補正は行われず、後退信号S2 が出力されて再生ク
ロック信号の位相が遅くなる制御のみが行われる。
【0102】また検波信号レベルにドリフトがなく、再
生クロック信号に位相のずれが生じた場合において、再
生クロック信号が遅れ位相であったときにはE1n-1>L
DC、E2n-1<LDCとなり、基準レベルLDCの補正は行わ
れず、前進信号S1 が出力されて再生クロック信号の位
相が早くなる制御のみが行われる。
【0103】検波信号レベルにマイナス側へのドリフト
が生じ、再生クロック信号に位相のずれが生じていない
場合は、E1n-1<LDC、E2n-1<LDCとなり、基準レベ
ルLDCは(E1n-1+E2n-1)/2に補正される。またこ
のとき識別閾値である高レベルLA 及び低レベルLB も
基準レベルLDCの補正量分補正される。さらにデータ判
定の識別閾値も基準レベルLDCの補正量分補正される。
【0104】また検波信号レベルにプラス側へのドリフ
トが生じ、再生クロック信号に位相のずれが生じていな
い場合は、E1n-1>LDC、E2n-1>LDCとなり、同様に
基準レベルLDCは(E1n-1+E2n-1)/2に補正され
る。またこのとき識別閾値である高レベルLA 及び低レ
ベルLB も基準レベルLDCの補正量分補正される。さら
にデータ判定の識別閾値も基準レベルLDCの補正量分補
正される。
【0105】検波信号レベルにマイナス側へのドリフト
が生じ、かつ再生クロック信号に進む位相のずれが生じ
ている場合は、E1n-1<LDC、E2n-1<LDCで、かつE
1n-1≠E2n-1となるから、先ず基準レベルLDCは(E1n
-1+E2n-1)/2に補正される。またこのとき識別閾値
である高レベルLA 及び低レベルLB も基準レベルLDC
の補正量分補正される。さらにデータ判定の識別閾値も
基準レベルLDCの補正量分補正される。
【0106】そして基準レベルLDCの補正により検波信
号レベルのドリフトがなくなると、再生クロック信号の
進み位相のずれのみとなるのでここからは上述したよう
にE1n-1<LDC、E2n-1>LDCとなり、基準レベルLDC
の補正は行われず、後退信号S2 が出力されて再生クロ
ック信号の位相が遅くなる制御のみが行われる。
【0107】また検波信号レベルにプラス側へのドリフ
トが生じ、かつ再生クロック信号に進む位相のずれが生
じている場合は、E1n-1>LDC、E2n-1>LDCで、かつ
E1n-1≠E2n-1となるから、先ず基準レベルLDCは(E
1n-1+E2n-1)/2に補正される。またこのとき識別閾
値である高レベルLA 及び低レベルLBも基準レベルLD
Cの補正量分補正される。さらにデータ判定の識別閾値
も基準レベルLDCの補正量分補正される。
【0108】そして基準レベルLDCの補正により検波信
号レベルのドリフトがなくなると、再生クロック信号の
進み位相のずれのみとなるのでここからは上述したよう
にE1n-1>LDC、E2n-1<LDCとなり、基準レベルLDC
の補正は行われず、前進信号S1 が出力されて再生クロ
ック信号の位相が遅くなる制御のみが行われる。
【0109】以上の制御は検波信号レベルにマイナス側
へのドリフトが生じ、かつ再生クロック信号に遅れ位相
のずれが生じている場合や検波信号レベルにプラス側へ
のドリフトが生じ、かつ再生クロック信号に遅れ位相の
ずれが生じている場合にも同様に行われる。
【0110】このように検波信号レベルと基準レベルL
DCにレベルのずれがあってもそれを確実に補正でき、そ
してこの補正後に再生クロック信号の位相のずれの補正
を行うので、常に受信した検波信号を正確な再生クロッ
ク信号でサンプリングすることができ、確実なデータ判
定ができる。
【0111】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、再
生されるクロックと検波信号の位相差を検出するのに最
も適した検波信号波形を受信したときのみ位相差を検出
して再生クロックの発生を制御することにより、ノイズ
に強く、位相ジッタの少ない安定したクロックの再生が
できる無線通信装置を提供できるものである。
【0112】また本発明によれば、検波信号の中心レベ
ルが基準レベルからずれ、同時に再生クロックの位相が
ずれている場合においても、基準レベルや識別閾値を正
確に補正でき、また再生クロック信号の位相についても
正しく補正でき、従って常に正しいデータ判定ができる
無線通信装置及びその装置の受信制御方式を提供できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の動作を説明するためのアイパターン
を示す図。
【図2】 本発明の動作を説明するためのアイパターン
を示す図。
【図3】 本発明の動作を説明するためのアイパターン
と再生クロック波形を示す図。
【図4】 本発明の動作を説明するためのアイパターン
と再生クロック波形を示す図。
【図5】 本発明の動作を説明するためのアイパターン
と再生クロック波形を示す図。
【図6】 本発明の動作を説明するためのアイパターン
と再生クロック波形を示す図。
【図7】 本発明の動作を説明するためのアイパターン
と再生クロック波形を示す図。
【図8】 本発明の一実施例を示す回路ブロック図。
【図9】 同実施例における要部判定処理を示す流れ
図。
【図10】 本発明の他の実施例における要部判定処理
を示す流れ図。
【図11】 本発明の他の実施例における要部判定処理
を示す流れ図。
【図12】 図11の条件1処理を示す流れ図。
【図13】 図11の条件2処理を示す流れ図。
【図14】 従来例を示す回路ブロック図。
【図15】 同従来例のゼロクロス選択回路の構成を示
す回路図。
【図16】 同従来例のゼロクロス選択回路の各部の信
号タイミングを示すタイミング波形図。
【図17】 別の従来例を示す回路ブロック図。
【図18】 同従来例を説明するためのアイパターンと
再生クロック波形を示す図。
【図19】 図14のゼロクロス選択回路の各部の信号
タイミングを示すタイミング波形図。
【図20】 従来の課題を説明するためのアイパターン
図。
【図21】 従来の課題を説明するためのアイパターン
と再生クロック波形を示す図。
【符号の説明】
32…周波数検波器、33…サンプルホールド回路、3
4…クロック信号発生器、36…マイクロコンピュー
タ、37…メモリ、38…位相制御回路。

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GMSK変調波を受信し検波信号を得る
    検波器と、サンプリングクロック信号を発生させるクロ
    ック信号発生器と、このクロック信号発生器からのクロ
    ック信号のタイミングで前記検波器からの検波信号をサ
    ンプリングするサンプリング回路と、このサンプリング
    回路でサンプリングされた値を記憶するメモリと、この
    メモリのサンプリング値に基づいて演算を行ない、前記
    クロック信号発生器の位相制御を行なう位相制御信号を
    出力するとともに受信データ判定を行なう演算手段から
    なる無線通信装置において、前記演算手段は、検波信号
    に対して直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高
    レベルLA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、
    任意のタイミングtn におけるサンプリング値En とタ
    イミングtn より1クロック前のタイミングにおけるサ
    ンプリング値En-1 とタイミングtn より2クロック前
    のタイミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、
    En-2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <E
    n が成立するときは、サンプリング値En-1 が基準レベ
    ルLDCに対してEn-1 <LDCならば前記クロック信号発
    生器を制御して再生されるクロック信号の位相を遅ら
    せ、En-1 >LDCならば前記クロック信号発生器を制御
    して再生されるクロック信号の位相を進ませる位相制御
    信号を出力する第1の判定手段と、任意のタイミングt
    n におけるサンプリング値En とタイミングtn より1
    クロック前のタイミングにおけるサンプリング値En-1
    とタイミングtn より2クロック前のタイミングにおけ
    るサンプリング値En-2 に対して、LA <En-2 でかつ
    LB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB が成立するとき
    は、サンプリング値En-1 が基準レベルLDCに対してE
    n-1 <LDCならば前記クロック信号発生器を制御して再
    生されるクロック信号の位相を進ませ、En-1 >LDCな
    らば前記クロック信号発生器を制御して再生されるクロ
    ック信号の位相を遅らせる位相制御信号を出力する第2
    の判定手段を設けたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】 GMSK変調波を受信し検波信号を得る
    検波器と、サンプリングクロック信号を発生させるクロ
    ック信号発生器と、このクロック信号発生器からのクロ
    ック信号のタイミングで前記検波器からの検波信号をサ
    ンプリングするサンプリング回路と、このサンプリング
    回路でサンプリングされた値を記憶するメモリと、この
    メモリのサンプリング値に基づいて演算を行ない、前記
    クロック信号発生器の位相制御を行なう位相制御信号を
    出力するとともに受信データ判定を行なう演算手段から
    なる無線通信装置において、前記演算手段は、検波信号
    に対して直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高
    レベルLA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、
    任意のタイミングtn におけるサンプリング値En とタ
    イミングtn より1クロック前のタイミングにおけるサ
    ンプリング値En-1 とタイミングtn より2クロック前
    のタイミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、
    En-2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <E
    n が成立する毎にサンプリング値En-1を制御情報値と
    して前記メモリに記憶する第1の記憶処理手段と、前記
    メモリに記憶された制御情報値の最新値を含め予め設定
    された規定回数前までの制御情報値の平均値Ex を求
    め、この平均値Ex が基準レベルLDCに対してEx<LD
    Cならば前記クロック信号発生器を制御して再生される
    クロック信号の位相を遅らせ、Ex >LDCならば前記ク
    ロック信号発生器を制御して再生されるクロック信号の
    位相を進ませる位相制御信号を出力する第1の判定手段
    と、任意のタイミングtn におけるサンプリング値En
    とタイミングtn より1クロック前のタイミングにおけ
    るサンプリング値En-1 とタイミングtn より2クロッ
    ク前のタイミングにおけるサンプリング値En-2 に対し
    て、LA <En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn
    <LB が成立する毎にサンプリング値En-1を制御情報
    値として前記メモリに記憶する第2の記憶処理手段と、
    前記メモリに記憶された制御情報値の最新値を含め予め
    設定された規定回数前までの制御情報値の平均値Ey を
    求め、この平均値Ey が基準レベルLDCに対してEy <
    LDCならば前記クロック信号発生器を制御して再生され
    るクロック信号の位相を進ませ、Ey >LDCならば前記
    クロック信号発生器を制御して再生されるクロック信号
    の位相を遅らせる位相制御信号を出力する第2の判定手
    段を設けたことを特徴とする無線通信装置。
  3. 【請求項3】 GMSK変調波を受信し検波信号を得る
    検波器と、サンプリングクロック信号を発生させるクロ
    ック信号発生器と、このクロック信号発生器からのクロ
    ック信号のタイミングで前記検波器からの検波信号をサ
    ンプリングするサンプリング回路と、このサンプリング
    回路でサンプリングされた値を記憶するメモリと、この
    メモリのサンプリング値に基づいて演算を行ない、前記
    クロック信号発生器の位相制御を行なう位相制御信号を
    出力するとともに受信データ判定を行なう演算手段から
    なる無線通信装置において、前記演算手段は、検波信号
    に対して直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高
    レベルLA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、
    任意のタイミングtn におけるサンプリング値En とタ
    イミングtn より1クロック前のタイミングにおけるサ
    ンプリング値En-1 とタイミングtn より2クロック前
    のタイミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、
    En-2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <E
    n が成立するとき条件1成立を判断する手段と、またL
    A <En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB
    が成立するとき条件2成立を判断する手段と、条件1成
    立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n-1
    としたとき、条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとと
    もに条件2の下でE2n-1≦LDCが成立するとき、条件1
    の下でE1n-1=LDCが成立するとともに条件2の下でE
    2n-1≠LDCが成立するとき並びに条件1の下でLDC<E
    1n-1が成立するとともに条件2の下でLDC≦E2n-1が成
    立するとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1に基づいて
    基準レベルLDCを補正する補正手段を設けたことを特徴
    とする無線通信装置。
  4. 【請求項4】 GMSK変調波を受信し検波信号を得る
    検波器と、サンプリングクロック信号を発生させるクロ
    ック信号発生器と、このクロック信号発生器からのクロ
    ック信号のタイミングで前記検波器からの検波信号をサ
    ンプリングするサンプリング回路と、このサンプリング
    回路でサンプリングされた値を記憶するメモリと、この
    メモリのサンプリング値に基づいて演算を行ない、前記
    クロック信号発生器の位相制御を行なう位相制御信号を
    出力するとともに受信データ判定を行なう演算手段から
    なる無線通信装置において、前記演算手段は、検波信号
    に対して直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高
    レベルLA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、
    任意のタイミングtn におけるサンプリング値En とタ
    イミングtn より1クロック前のタイミングにおけるサ
    ンプリング値En-1 とタイミングtn より2クロック前
    のタイミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、
    En-2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <E
    n が成立するとき条件1成立を判断する手段と、またL
    A <En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB
    が成立するとき条件2成立を判断する手段と、条件1成
    立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n-1
    としたとき、条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとと
    もに条件2の下でE2n-1≦LDCが成立するとき、条件1
    の下でE1n-1=LDCが成立するとともに条件2の下でE
    2n-1≠LDCが成立するとき並びに条件1の下でLDC<E
    1n-1が成立するとともに条件2の下でLDC≦E2n-1が成
    立するとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1に基づいて
    基準レベルLDCを補正する補正手段と、条件1の下でE
    1n-1<LDCが成立するとともに条件2の下でLDC<E2n
    -1が成立するとき前記クロック信号発生器を制御して再
    生されるクロック信号の位相を遅らせる位相制御信号を
    出力する判定手段を設けたことを特徴とする無線通信装
    置。
  5. 【請求項5】 GMSK変調波を受信し検波信号を得る
    検波器と、サンプリングクロック信号を発生させるクロ
    ック信号発生器と、このクロック信号発生器からのクロ
    ック信号のタイミングで前記検波器からの検波信号をサ
    ンプリングするサンプリング回路と、このサンプリング
    回路でサンプリングされた値を記憶するメモリと、この
    メモリのサンプリング値に基づいて演算を行ない、前記
    クロック信号発生器の位相制御を行なう位相制御信号を
    出力するとともに受信データ判定を行なう演算手段から
    なる無線通信装置において、前記演算手段は、検波信号
    に対して直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高
    レベルLA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、
    任意のタイミングtn におけるサンプリング値En とタ
    イミングtn より1クロック前のタイミングにおけるサ
    ンプリング値En-1 とタイミングtn より2クロック前
    のタイミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、
    En-2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <E
    n が成立するとき条件1成立を判断する手段と、またL
    A <En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB
    が成立するとき条件2成立を判断する手段と、条件1成
    立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n-1
    としたとき、条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとと
    もに条件2の下でE2n-1≦LDCが成立するとき、条件1
    の下でE1n-1=LDCが成立するとともに条件2の下でE
    2n-1≠LDCが成立するとき並びに条件1の下でLDC<E
    1n-1が成立するとともに条件2の下でLDC≦E2n-1が成
    立するとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1に基づいて
    基準レベルLDCを補正する補正手段と、条件1の下でL
    DC<E1n-1が成立するとともに条件2の下でE2n-1<L
    DCが成立するとき前記クロック信号発生器を制御して再
    生されるクロック信号の位相を進ませる位相制御信号を
    出力する判定手段を設けたことを特徴とする無線通信装
    置。
  6. 【請求項6】 GMSK変調波を受信し検波信号を得る
    検波器と、サンプリングクロック信号を発生させるクロ
    ック信号発生器と、このクロック信号発生器からのクロ
    ック信号のタイミングで前記検波器からの検波信号をサ
    ンプリングするサンプリング回路と、このサンプリング
    回路でサンプリングされた値を記憶するメモリと、この
    メモリのサンプリング値に基づいて演算を行ない、前記
    クロック信号発生器の位相制御を行なう位相制御信号を
    出力するとともに受信データ判定を行なう演算手段から
    なる無線通信装置において、前記演算手段は、検波信号
    に対して直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高
    レベルLA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、
    任意のタイミングtn におけるサンプリング値En とタ
    イミングtn より1クロック前のタイミングにおけるサ
    ンプリング値En-1 とタイミングtn より2クロック前
    のタイミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、
    En-2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <E
    n が成立するとき条件1成立を判断する手段と、またL
    A <En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB
    が成立するとき条件2成立を判断する手段と、条件1成
    立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n-1
    としたとき、条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとと
    もに条件2の下でE2n-1≦LDCが成立するとき、条件1
    の下でE1n-1=LDCが成立するとともに条件2の下でE
    2n-1≠LDCが成立するとき並びに条件1の下でLDC<E
    1n-1が成立するとともに条件2の下でLDC≦E2n-1が成
    立するとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1に基づいて
    基準レベルLDCを補正するとともにその補正量と同量だ
    け識別閾値LA とLB を補正する補正手段を設けたこ
    とを特徴とする無線通信装置。
  7. 【請求項7】 GMSK変調波を受信し検波信号を得る
    検波器と、サンプリングクロック信号を発生させるクロ
    ック信号発生器と、このクロック信号発生器からのクロ
    ック信号のタイミングで前記検波器からの検波信号をサ
    ンプリングするサンプリング回路と、このサンプリング
    回路でサンプリングされた値を記憶するメモリと、この
    メモリのサンプリング値に基づいて演算を行ない、前記
    クロック信号発生器の位相制御を行なう位相制御信号を
    出力するとともに受信データ判定を行なう演算手段から
    なる無線通信装置において、前記演算手段は、検波信号
    に対して直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高
    レベルLA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、
    任意のタイミングtn におけるサンプリング値En とタ
    イミングtn より1クロック前のタイミングにおけるサ
    ンプリング値En-1 とタイミングtn より2クロック前
    のタイミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、
    En-2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <E
    n が成立するとき条件1成立を判断する手段と、またL
    A <En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB
    が成立するとき条件2成立を判断する手段と、条件1成
    立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n-1
    としたとき、条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとと
    もに条件2の下でE2n-1≦LDCが成立するとき、条件1
    の下でE1n-1=LDCが成立するとともに条件2の下でE
    2n-1≠LDCが成立するとき並びに条件1の下でLDC<E
    1n-1が成立するとともに条件2の下でLDC≦E2n-1が成
    立するとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1との平均値
    に基準レベルLDCが一致するよう補正する補正手段を設
    けたことを特徴とする無線通信装置。
  8. 【請求項8】 GMSK変調波を受信し検波信号を得る
    検波器と、サンプリングクロック信号を発生させるクロ
    ック信号発生器と、このクロック信号発生器からのクロ
    ック信号のタイミングで前記検波器からの検波信号をサ
    ンプリングするサンプリング回路と、このサンプリング
    回路でサンプリングされた値を記憶するメモリと、この
    メモリのサンプリング値に基づいて演算を行ない、前記
    クロック信号発生器の位相制御を行なう位相制御信号を
    出力するとともに受信データ判定を行なう演算手段から
    なる無線通信装置において、前記演算手段は、検波信号
    に対して直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高
    レベルLA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、
    任意のタイミングtn におけるサンプリング値En とタ
    イミングtn より1クロック前のタイミングにおけるサ
    ンプリング値En-1 とタイミングtn より2クロック前
    のタイミングにおけるサンプリング値En-2 に対して、
    En-2 <LB でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつLA <E
    n が成立するとき条件1成立を判断する手段と、またL
    A <En-2 でかつLB ≦En-1 ≦LA でかつEn <LB
    が成立するとき条件2成立を判断する手段と、条件1成
    立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n-1
    としたとき、条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとと
    もに条件2の下でE2n-1≦LDCが成立するとき、条件1
    の下でE1n-1=LDCが成立するとともに条件2の下でE
    2n-1≠LDCが成立するとき並びに条件1の下でLDC<E
    1n-1が成立するとともに条件2の下でLDC≦E2n-1が成
    立するとき、サンプリング値E1n-1とE2n-1に基づいて
    基準レベルLDCを補正するとともにその補正量と同量だ
    け受信データ判定のための識別閾値を補正する補正手段
    を設けたことを特徴とする無線通信装置。
  9. 【請求項9】 受信したGMSK変調波を周波数検波し
    て得られる検波信号をクロック信号発生器からのクロッ
    ク信号によりサンプリングして前記クロック信号発生器
    の位相制御を行なうとともに受信データ判定を行なう無
    線通信装置の受信制御方式において、検波信号に対して
    直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高レベルL
    A と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、前記クロ
    ック信号発生器からのクロック信号のタイミングで検波
    信号をサンプリングして記憶し、任意のタイミングtn
    におけるサンプリング値En とタイミングtn より1ク
    ロック前のタイミングにおけるサンプリング値En-1 と
    タイミングtn より2クロック前のタイミングにおける
    サンプリング値En-2 に対して、En-2 <LB でかつL
    B ≦En-1 ≦LA でかつLA <En が成立するときを条
    件1とし、またLA <En-2 でかつLB≦En-1 ≦LA
    でかつEn <LB が成立するときを条件2とし、条件1
    成立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE2n
    -1としたとき、条件1の下でサンプリング値E1n-1が基
    準レベルLDCと一致しないか、又は条件2の下でサンプ
    リング値E2n-1が基準レベルLDCと一致しないとき、サ
    ンプリング値E1n-1とE2n-1の平均値に基準レベルLDC
    が一致するよう補正することを特徴とする無線通信装置
    の受信制御方式。
  10. 【請求項10】 受信したGMSK変調波を周波数検波
    して得られる検波信号をクロック信号発生器からのクロ
    ック信号によりサンプリングして前記クロック信号発生
    器の位相制御を行なうとともに受信データ判定を行なう
    無線通信装置の受信制御方式において、検波信号に対し
    て直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高レベル
    LA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、前記ク
    ロック信号発生器からのクロック信号のタイミングで検
    波信号をサンプリングして記憶し、任意のタイミングt
    n におけるサンプリング値Enとタイミングtn より1
    クロック前のタイミングにおけるサンプリング値En-1
    とタイミングtn より2クロック前のタイミングにおけ
    るサンプリング値En-2 に対して、En-2 <LB でかつ
    LB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En が成立するときを
    条件1とし、またLA <En-2 でかつLB≦En-1 ≦LA
    でかつEn <LB が成立するときを条件2とし、条件
    1成立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE
    2n-1としたとき、条件1の下でサンプリング値E1n-1が
    基準レベルLDCと一致しないか、又は条件2の下でサン
    プリング値E2n-1が基準レベルLDCと一致しないとき、
    サンプリング値E1n-1とE2n-1の平均値に基準レベルL
    DCが一致するよう補正するとともにその補正後において
    条件1の下でE1n-1<LDCが成立するとともに条件2の
    下でLDC<E2n-1が成立するとき前記クロック信号発生
    器を制御して再生されるクロック信号の位相を遅らせる
    位相制御信号を出力することを特徴とする無線通信装置
    の受信制御方式。
  11. 【請求項11】 受信したGMSK変調波を周波数検波
    して得られる検波信号をクロック信号発生器からのクロ
    ック信号によりサンプリングして前記クロック信号発生
    器の位相制御を行なうとともに受信データ判定を行なう
    無線通信装置の受信制御方式において、検波信号に対し
    て直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高レベル
    LA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、前記ク
    ロック信号発生器からのクロック信号のタイミングで検
    波信号をサンプリングして記憶し、任意のタイミングt
    n におけるサンプリング値Enとタイミングtn より1
    クロック前のタイミングにおけるサンプリング値En-1
    とタイミングtn より2クロック前のタイミングにおけ
    るサンプリング値En-2 に対して、En-2 <LB でかつ
    LB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En が成立するときを
    条件1とし、またLA <En-2 でかつLB≦En-1 ≦LA
    でかつEn <LB が成立するときを条件2とし、条件
    1成立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE
    2n-1としたとき、条件1の下でサンプリング値E1n-1が
    基準レベルLDCと一致しないか、又は条件2の下でサン
    プリング値E2n-1が基準レベルLDCと一致しないとき、
    サンプリング値E1n-1とE2n-1の平均値に基準レベルL
    DCが一致するよう補正するとともにその補正後において
    条件1の下でLDC<E1n-1が成立するとともに条件2の
    下でE2n-1<LDCが成立するとき前記クロック信号発生
    器を制御して再生されるクロック信号の位相を進ませる
    位相制御信号を出力することを特徴とする無線通信装置
    の受信制御方式。
  12. 【請求項12】 受信したGMSK変調波を周波数検波
    して得られる検波信号をクロック信号発生器からのクロ
    ック信号によりサンプリングして前記クロック信号発生
    器の位相制御を行なうとともに受信データ判定を行なう
    無線通信装置の受信制御方式において、検波信号に対し
    て直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高レベル
    LA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、前記ク
    ロック信号発生器からのクロック信号のタイミングで検
    波信号をサンプリングして記憶し、任意のタイミングt
    n におけるサンプリング値Enとタイミングtn より1
    クロック前のタイミングにおけるサンプリング値En-1
    とタイミングtn より2クロック前のタイミングにおけ
    るサンプリング値En-2 に対して、En-2 <LB でかつ
    LB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En が成立するときを
    条件1とし、またLA <En-2 でかつLB≦En-1 ≦LA
    でかつEn <LB が成立するときを条件2とし、条件
    1成立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE
    2n-1としたとき、条件1の下でサンプリング値E1n-1が
    基準レベルLDCと一致しないか、又は条件2の下でサン
    プリング値E2n-1が基準レベルLDCと一致しないとき、
    サンプリング値E1n-1とE2n-1の平均値に基準レベルL
    DCが一致するよう補正するとともにその補正後において
    基準レベルLDCの補正量と同量だけ識別閾値LA とLB
    を補正することを特徴とする無線通信装置の受信制御方
    式。
  13. 【請求項13】 受信したGMSK変調波を周波数検波
    して得られる検波信号をクロック信号発生器からのクロ
    ック信号によりサンプリングして前記クロック信号発生
    器の位相制御を行なうとともに受信データ判定を行なう
    無線通信装置の受信制御方式において、検波信号に対し
    て直流レベルに対応する基準レベルLDC並びに高レベル
    LA と低レベルLB の2つの識別閾値を設定し、前記ク
    ロック信号発生器からのクロック信号のタイミングで検
    波信号をサンプリングして記憶し、任意のタイミングt
    n におけるサンプリング値Enとタイミングtn より1
    クロック前のタイミングにおけるサンプリング値En-1
    とタイミングtn より2クロック前のタイミングにおけ
    るサンプリング値En-2 に対して、En-2 <LB でかつ
    LB ≦En-1 ≦LA でかつLA <En が成立するときを
    条件1とし、またLA <En-2 でかつLB≦En-1 ≦LA
    でかつEn <LB が成立するときを条件2とし、条件
    1成立時のEn-1 をE1n-1、条件2成立時のEn-1 をE
    2n-1としたとき、条件1の下でサンプリング値E1n-1が
    基準レベルLDCと一致しないか、又は条件2の下でサン
    プリング値E2n-1が基準レベルLDCと一致しないとき、
    サンプリング値E1n-1とE2n-1の平均値に基準レベルL
    DCが一致するよう補正するとともにその補正後において
    基準レベルLDCの補正量と同量だけ受信データ判定のた
    めの識別閾値を補正することを特徴とする無線通信装置
    の受信制御方式。
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