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JP2695750B2 - ゴルフボール洗浄機 - Google Patents

ゴルフボール洗浄機

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Publication number
JP2695750B2
JP2695750B2 JP6099849A JP9984994A JP2695750B2 JP 2695750 B2 JP2695750 B2 JP 2695750B2 JP 6099849 A JP6099849 A JP 6099849A JP 9984994 A JP9984994 A JP 9984994A JP 2695750 B2 JP2695750 B2 JP 2695750B2
Authority
JP
Japan
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golf ball
chamber
cleaning
washing
washing machine
Prior art date
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Application number
JP6099849A
Other languages
English (en)
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JPH07100230A (ja
Inventor
秀明 高木
Original Assignee
熊取谷 稔
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 熊取谷 稔 filed Critical 熊取谷 稔
Priority to JP6099849A priority Critical patent/JP2695750B2/ja
Publication of JPH07100230A publication Critical patent/JPH07100230A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2695750B2 publication Critical patent/JP2695750B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A46BRUSHWARE
    • A46BBRUSHES
    • A46B2200/00Brushes characterized by their functions, uses or applications
    • A46B2200/30Brushes for cleaning or polishing
    • A46B2200/3073Brush for cleaning specific unusual places not otherwise covered, e.g. gutters, golf clubs, tops of tin cans, corners
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B47/00Devices for handling or treating balls, e.g. for holding or carrying balls
    • A63B47/04Devices for handling or treating balls, e.g. for holding or carrying balls for cleaning balls
    • A63B2047/046Motorised

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、使用したゴルフボー
ルを洗浄して、その表面に付着した泥等の汚れを取り除
くためのゴルフボール洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴルフは大衆のスポーツとしても
広く普及しつつあり、そのゴルフ人口も次第に広がりを
見せている。ゴルフ場では、例えば1人のキャディが4
人程度の競技者に随行してコースを廻っている。その
際、4人分のゴルフクラブ(4セット)をゴルフクラブ
運搬車に積載するなどして各ホールを移動する。
【0003】キャディは、ゴルフクラブ運搬車の運転の
ほか、競技者4人分のゴルフボールやゴルフクラブに付
着した泥等の汚れを拭き取ったり、競技者が打球の際に
削り取ってしまった芝の部分を砂で埋める作業などを行
なわなければならない。
【0004】それらキャディの仕事のうち、ゴルフボー
ルの汚れを取り除く作業は、湿った布切れ等を使用し
て、ゴルフコースの途中やグリーン上で随時行なわなけ
ればならない。一部のゴルフ場では、ティーグラウンド
に持ち運びのできない据付型の手動ボール洗浄機が備え
付けてあるが、そのボール洗浄機の操作は、キャディが
手動で行わなければならなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなゴルフボー
ルの洗浄や拭き取りの作業は意外に面倒であり、まして
競技中の限られた時間内に競技者4人分のゴルフボール
に対して行なわなければならないため、キャディにとっ
ては負担の大きな作業であった。特に、雨中の競技の場
合はゴルフボールが汚れやすく、洗浄や拭き取り作業の
回数を増やさなければならず、キャディにとって大変な
負担増となっていた。
【0006】ちなみに、最近数箇所のゴルフ場でキャデ
ィを対象に行なったアンケート調査によれば、ゴルフボ
ールの汚れを取り除く仕事が最も厄介であるとの回答
が、いずれのゴルフ場においても上位を占めていたと報
じられている。
【0007】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、誰でも簡単な操作でゴルフボールの汚れ
を取り除くことができ、競技中に何処のホールへも持ち
運んでゴルフボールの洗浄を行なうことができるゴルフ
ボール洗浄機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によるゴルフボ
ール洗浄機は上記の目的を達成するため、次のように構
成したものである。外筐を形成する洗浄機本体内を、内
部にゴルフボール及び洗浄液を収容可能な洗浄室と、電
池及びモータとその回転力伝達機構を収納する駆動室と
に、仕切板及びシール材によって水密状態で仕切る。
【0009】その洗浄機本体に上記洗浄室の上面を開閉
可能にする密閉式の上蓋を装着し、複数本の回転ブラシ
をその毛足の部分が洗浄室内に収容されるゴルフボール
の表面に摺接しながら回転するように洗浄室内に設置
し、その各軸部を上記仕切板を貫通させて上記駆動室へ
突出させ、その各軸部を上記回転力伝達機構を介し上記
モータに連結して、そのモータの回転により上記複数本
の回転ブラシを同一方向に回転させるようにする。そし
て、上記電池からモータへの給電回路とその給電回路を
開閉する接点又はスイッチを設ける。
【0010】また、上記ゴルフボール洗浄機において、
ゴルフボールの洗浄により洗浄液に混入する汚泥が沈下
して下部に沈溜するときに通過する透孔又は隙間を形成
した底板を、上記洗浄室の底面との間に間隔をおいて配
設することにより、上記洗浄室の底部に汚泥沈溜部を設
けるとよい。
【0011】この発明のゴルフボール洗浄機は、複数本
の回転ブラシを洗浄室内で縦方向に立設した縦型タイプ
か、または複数本の回転ブラシを洗浄室内で横方向に並
設した横型タイプに構成することができる。そして、縦
型タイプの場合には、上記上蓋の洗浄室に臨む内面及び
上記洗浄室の底面又は上記底板の上面にそれぞれ固定ブ
ラシを配設し、洗浄室内にゴルフボールを収容して上蓋
を閉じたときに、上記各固定ブラシの毛足の部分がゴル
フボールの上面部と下面部にそれぞれ軽い圧迫を加えな
がら当接するようにするとよい。
【0012】また、横型タイプの場合には、上記上蓋の
内側に固定ブラシ又は従動回転ブラシを配設し、洗浄室
内にゴルフボールを収容して上蓋を閉じたときに、上記
固定ブラシ又は従動ブラシの毛足の部分が上記回転ブラ
シの毛足上に配置したゴルフボールの上面部に軽い圧迫
を加えながら当接するようにするとよい。
【0013】
【作用】このように構成したゴルフボール洗浄機は、蓋
を開放して所定量の洗浄液を洗浄室内に充填し、その洗
浄室内に汚れたゴルフボールを収納して蓋を閉じ、モー
タを回転させれば、洗浄室内に設けられた複数本の回転
ブラシが回転し、洗浄液がゴルフボールの表面にかけら
れると共に、回転ブラシの毛足の部分がゴルフボールの
汚れた表面を擦るので、汚れを素早く洗浄して取り除く
ことができる。
【0014】また、上記回転ブラシを回転させるモータ
は駆動室に収納された電池から給電して自動的に回転す
るので、手動操作のごとき煩雑な作業を必要とせず手軽
に操作できる。したがって、このゴルフボール洗浄機を
ゴルフクラブ運搬車に装着しておけば、ゴルフ場のどの
ホールへも容易に移動させることができ、キャディに頼
ることなしに、競技者自身でプレイの合間に簡単な操作
でゴルフボールの汚れを取り除くこともできる。
【0015】上記洗浄室の底部に、上記のように底板を
配設して汚泥沈溜部を形成すれば、ゴルフボールの洗浄
により洗浄液に混入する汚泥が、底板の透孔又は隙間を
通過して汚泥沈溜部に沈溜するので、洗浄室のゴルフボ
ールを収容する底板上部での洗浄液の汚濁が少なくな
り、洗浄効果を高めることができる。
【0016】さらに、縦型タイプの場合には、上蓋の内
面及び洗浄室の底面又は底板の上面にそれぞれ上記固定
ブラシを配設し、一方、横型タイプの場合には、上蓋の
内側に固定ブラシ又は従動回転ブラシを配設することに
より、洗浄室にゴルフボールを収容して上蓋を閉じたと
き、上記固定ブラシ又は従動回転ブラシの毛足の部分が
そのゴルフボールにそれぞれ軽い圧迫を加えながら当接
するようにすれば、複数本の回転ブラシを回転させたと
き、その回転に連れ回りしようとするゴルフボールに抵
抗を与えることができる。それによって、ゴルフボール
は回転ブラシよりゆっくり回転し、回転ブラシの毛足に
よるボール表面の摺接がより効率的に行なわれる。しか
も縦型タイプの場合、回転ブラシの毛足が届きにくいゴ
ルフボールの上面部及び下面部にも固定ブラシの毛足が
摺接するので、ボールの全面において洗浄作用が促進さ
れる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の第一実施例を示す縦
型タイプのゴルフボール洗浄機について、上蓋を半開し
た状態で示す断面図(図2のX−X線に沿う)、図2は
そのゴルフボール洗浄機の上蓋を全開した状態を示す平
面図である。
【0018】このゴルフボール洗浄機は、略角筒状の外
筐を形成する洗浄機本体1内を仕切板6及びゴムリング
等のシール材20によって上下に水密状態で仕切ってお
り、その上部空間が1個のゴルフボール及び洗浄液を収
容可能な洗浄室2に、下部空間が電池4,モータ(直流
モータ)5及びその回転力伝達機構を収納する駆動室3
になっている。
【0019】洗浄機本体1の上端縁には、洗浄室2の上
面開口部を開閉する密閉式の上蓋7が、蝶番8によって
蝶着してある。洗浄機本体1の上端縁部に当接する上蓋
7の周縁部には、ゴムパッキン等のシール材27が貼着
されている。
【0020】また、洗浄室2内の4隅には、毛足11b
の部分がその洗浄室2内に収容されるゴルフボール10
の表面10aを摺接しながら回転する4本の回転ブラシ
11A〜11D(図2も参照)が設けてある。回転ブラ
シ11A〜11Dの各軸部11aは、後述する底板16
及び仕切板6を貫通して駆動室3に突出しており、駆動
室3内でそれら各軸部11aが、回転力伝達機構9を介
してモータ5の回転軸5aに連結している。
【0021】回転ブラシ11A〜11Dは、軸部11a
の貫通部分が、仕切板6の4隅に形成した貫通孔内に装
着してある各軸受19によって回転自在に支持されてい
る。また、回転ブラシ11A〜11Dの上端に形成した
半球状突部11dは、図2に示すように洗浄機本体1の
上面の4隅に取り付けられた略四半円形の各支持板21
によって回転自在に支持されている。
【0022】回転ブラシ11A〜11Dに回転力を伝え
る回転力伝達機構は、図1に示すように、モータ5の回
転軸5aにダブルプーリ12を一体に取り付け、そのダ
ブルプーリ12の上側のプーリと、回転ブラシ11Aの
軸部11aの下端部に固定したプーリ13A及び回転ブ
ラシ11Dの軸部11aの下端部に固定したプーリ(図
示せず)との間にベルト14を張装するとともに、ダブ
ルプーリ12の下側のプーリと、回転ブラシ11Bの軸
部11aの下端部に固定したプーリ13B及び回転ブラ
シ11Cの軸部11aの下端部に固定したプーリ(図示
せず)との間にベルト15を張装することにより、モー
タ5の回転力を各回転ブラシ11A〜11Dに伝達して
いる。
【0023】この実施例では、各回転ブラシ11A〜1
1Dは、その毛足11bの部分が2〜2.5cm 程度の
長さの毛長回転ブラシを使用している。洗浄機本体1
は、例えば幅9cm×奥行き9cm×高さ12.5cm
の各筒状の側部と底板1aからなり、例えばアルミ板の
プレス加工による打ち抜きなどで形成するか、あるいは
上蓋7及びその上蓋7と洗浄機本体1との連結部(図1
の蝶板8の部分)も含めてプラスチックにより一体成形
することも可能である。
【0024】さらにこの実施例では、この洗浄機本体1
の仕切板6の上面(すなわち、洗浄室2の底面)より若
干上方に、間隔を置いて底板16を配設してある。その
底板16には、ゴルフボールを洗浄したとき洗浄液に混
入し、その後に沈溜する汚泥が通過する多数の透孔16
aが設けてある。この底板16で仕切られた洗浄室2の
底部は、汚泥沈溜部17を形成している。前述したよう
に、底板16には、4本の回転ブラシ11A〜11Dの
各軸部11aを貫通させるための貫通孔が形成してあ
る。
【0025】仕切板6には、回転ブラシ11A〜11D
の各軸部11aとの間に回転軸受用シール材18を、ま
た洗浄機本体1の内面との間にはシール材20をそれぞ
れ介装してあり、これらのシール材18,20によって
汚泥沈殿部17内の洗浄液が駆動室3側に洩れないよう
にしている。
【0026】また、上蓋7の洗浄室2に臨む内面7aの
中央部(図2参照)と、洗浄室2の底面となる底板16
の上面中央部には、それぞれ固定ブラシ28,29が配
設してあり、上蓋7を閉じたとき、毛足の部分が洗浄室
2内に収容されたゴルフボール10の上面部と下面部に
それぞれ軽い圧迫を加えながら当接するようにしてい
る。
【0027】上蓋7の正面側の下端部には止め金23が
設けてあり、また洗浄機本体1の上縁部にはその止め金
23に対応させてキャッチ24が設けてある。これによ
り後述するように上蓋7を閉じてゴルフボール10の洗
浄を行うとき、止め金23がキャッチ24に係合して保
持され、上蓋7が不用意に開かないようにしている。
【0028】その際、上蓋7はその全周に亘ってシール
材27を介して洗浄機本体1の上縁部に密着し、洗浄室
2内の洗浄液が外部に洩れるのを防止する。なお、その
上蓋7と洗浄機本体1との間に磁性体と磁石によるマグ
ネットキャッチを設けるようにすれば、上蓋7を閉じた
ときの密着度がより高まる。
【0029】また、洗浄機本体1の図2における左側面
には、回動栓26を備えた汚泥排出口25が、図1に示
すように汚泥沈殿部17の高さに対応させて設けてあ
り、汚泥沈殿部17内に汚泥がある程度溜ったとき、こ
の回動栓26を略90°回動させて汚泥排出口25を開
くことによって、その汚泥を洗浄液と共に排出させるこ
とができる。
【0030】ところで、上蓋7をロックするキャッチ2
4には、防水構造のスイッチ31が設けられていて、上
蓋7を閉じてシール材27を圧縮させ、止め金23をキ
ャッチ24にロックさせるまで押し付けると、そのスイ
ッチ31のそれまで開いていた接点が押し付けられて閉
じるようになっている。
【0031】図3は、このゴルフボール洗浄機における
モータ5への給電回路を示すものである。この給電回路
は、乾電池4とスイッチ31とモータ5とを直列に接続
して構成されている。そして、上蓋7を完全に閉じると
スイッチ31の接点が閉じ(ONになる)、乾電池4か
らモータ5に給電され、そのモータ5が回転する。
【0032】なお、この実施例ではモータ5を駆動する
ための電源として、例えば1.5Vの単3の乾電池4を
2〜4本使用するが、これに代えて充電式の二次電池
(バッテリ)を使用するようにしてもよい。また、図1
に示す32は、このゴルフボール洗浄機をゴルフクラブ
運搬車等の任意のものに支持させるために、本体1に取
り付けられたフックである。
【0033】この実施例のゴルフボール洗浄機を使用す
るときは、上蓋7を開いて洗浄室2内に洗浄液を1/2
〜2/3程度の深さの水位まで注入しておく。移動中は
上蓋7を閉じておくが、その際、上蓋7を強く押し付け
ずに自重によって閉塞する程度にし、止め金23がキャ
ッチ24にロックしない状態としておく。このとき、マ
グネットキャッチを上蓋7と洗浄機本体1との間に設け
てあれば、上蓋7が磁力によって洗浄機本体1に吸着保
持され、一層確実な閉塞状態を容易に形成することがで
きる。
【0034】この状態では、シール材27によって上蓋
7の全周が洗浄機本体1の上縁部に密着しているので、
通常の移動時における振動程度では洗浄室2内の洗浄液
がその合わせ部分から外部に漏れ出ることはない。ゴル
フボールを洗浄するには、まず上蓋7を開いて洗浄室2
内に泥等によって汚れたゴルフボール10を1個挿入す
る。
【0035】次に、上蓋7を閉じるが、今度は止め金2
3がキャッチ24に節度感をもって確実にロックされる
位置まで押し付けて閉じる。すると、図3によって説明
したように、キャッチ24に設けたスイッチ31が閉じ
て乾電池4からモータ5に給電される。この給電によっ
てモータ5が回転し、プーリ及びベルトを使用した回転
力伝達機構9を介して4本の回転ブラシ11A〜11D
が、図2に示す矢印方向(同一方向)に高速で回転を開
始する。
【0036】すると、洗浄室2内の洗浄液が高速回転す
る回転ブラシ11A〜11Dによって撹拌されて飛散
し、それがゴルフボール10の表面10aに均等に激し
く降りかかると共に、回転ブラシ11A〜11Dの洗浄
液で濡れた毛足11bがその汚れたゴルフボール10の
表面10aに摺接することによってそれを洗浄する。
【0037】このときゴルフボール10は、同一方向に
高速回転する4本の回転ブラシ11A〜11Dの毛足の
摺接によって、図2の矢印P方向への回転力を受けて連
れ回りしようとするが、上面部及び下面部が固定ブラシ
28,29によって軽く押え付けられているので、その
抵抗により常に回転ブラシ11A〜11Dより遅れて回
転することになる。
【0038】そのため、ゴルフボール10の表面10a
全体に、各回転ブラシ11A〜11Dの毛足11bが摺
接し、効率的にゴルフボールを洗浄することができる。
また、ゴルフボール10の回転により上下の固定ブラシ
28,29の毛足との間にも摺接が生じるので、回転ブ
ラシ11A〜11Dによる洗浄作用が届きにくいボール
10の上面部及び下面部の洗浄も、この一対の固定ブラ
シ28,29によって確実に洗浄することができる。
【0039】洗浄を開始してから5〜10秒程度経過し
た後、図1に示すように上蓋7を開くと、その上蓋7の
開放に伴ってそれまで閉じていたスイッチ31の接点が
開いて自動的にオフとなるためモータ5が停止し、それ
によって回転ブラシ11A〜11Dが全て停止する。回
転ブラシ11A〜11Dの停止を確認して、洗浄室2か
ら洗浄されたゴルフボール10を取り出し、タオル等で
その表面を拭けば、汚れが取れたゴルフボールをすぐに
使用することができる。そして、開いた上蓋7を垂直な
位置よりもキャッチ24側になるまで回動させて手を離
せば、上蓋7は自重によって再びシール材27が洗浄機
本体1の上縁部に密着する状態まで閉じる。
【0040】このようにして、汚れたゴルフボールを誰
でも簡単に洗浄することができるので、ゴルフボールの
洗浄をこれまでのようにキャディに頼ることなしに、競
技者自身でプレイの合間に行なうことができ、キャディ
の負担を軽くすることができる。
【0041】また、回転ブラシ11A〜11Dを回転さ
せるモータ5は、駆動室3に収納される乾電池4により
回転されるので、このゴルフボール洗浄機をフック32
でゴルフクラブ運搬車に係着させておけば、その運搬車
で移動できるゴルフ場内のどのホールへもプレイヤと一
緒に移動させることができ、プレイヤ自身で必要に応じ
いつでもゴルフボールを洗浄して汚れを取り除くことが
できる。さらに、ゴルフクラブ運搬車から取り外して、
キャディが腰ベルト等に装着して携行すれば、ゴルフク
ラブ運搬車が立ち入れないグリーン上等でも簡単にゴル
フボールを洗浄することができる。
【0042】洗浄回数が多くなるにしたがって、洗浄室
2の汚泥沈殿部17に沈溜する汚泥の量が増加していく
が、それがある程度溜った時点で、コイン等を用いて図
2に示した回動栓26を約90°回転させれば汚泥排出
口25が開く。さらに洗浄機本体1を少し傾ければ、汚
泥沈殿部17内に溜った汚泥と汚れた洗浄液が、汚泥排
出口25から外部へ排出される。
【0043】なお、洗浄室2内に注入する洗浄液は、前
述したように洗浄室2の深さの1/2〜2/3程度まで
注入しておくのが適当であり、あまり多く注入し過ぎる
と回転ブラシ11A〜11Dに不要な負荷を与えてしま
うことになるので好ましくない。また、洗浄液の中に艶
出し油を混入させておけば、洗浄するゴルフボールの表
面の艶出しもできる。
【0044】そして、キャディは補充用の洗浄液を携行
して、洗浄室2内の洗浄液が不足した場合や汚れた洗浄
液を排出させた時に、その補充用の洗浄液を洗浄室2内
に注入すればよい。
【0045】次に、この発明の第二実施例を図6〜図8
を参照して具体的に説明する。先に説明した第一実施例
は縦型タイプのゴルフボール洗浄機を示したが、第二実
施例では横型タイプのゴルフボール洗浄機を説明する。
なお、以下の図において、先に示した第一実施例と同一
部分又は相当する部分には同一符号を付してある。図6
はこの発明の第二実施例を示す横型タイプのゴルフボー
ル洗浄機について、上蓋を全開した状態で示す平面図、
図7はそのゴルフボール洗浄機の上蓋を半開した状態を
示す図6のY−Y線に沿った断面図、図8は図7と同じ
く同機の上蓋を半開した状態を示す図6のZ−Z線に沿
った断面図である。
【0046】このゴルフボール洗浄機は、上面が開口し
た横型直方体形状の外筐を形成する洗浄機本体1内を、
複数個のゴルフボール及び洗浄液を収容可能な洗浄室2
と、電池4及びモータ(直流モータ)5とその回転力伝
達機構を収納する駆動室3とに、仕切板6及びゴムリン
グ等のシール材によって左右に水密状態で仕切ってい
る。
【0047】その洗浄機本体1に、洗浄室2の上面を開
閉可能な密閉式の第一上蓋7を、蝶番8によって蝶着す
るとともに、駆動室3の上面を開閉可能な密閉式の第二
上蓋40を、蝶番41によって蝶着している。これら各
上蓋7,40は、それぞれ断面が半円弧状のドーム型に
形成してある(図7,図8参照)。また、第一上蓋7に
おいて、洗浄機本体1及び仕切板6の上縁部に当接する
周囲には、ゴムパッキン等のシール材27が貼着してあ
る。第二上蓋40は、常時閉塞しておき、駆動室3内に
収納してある乾電池4の交換などのときのみ開放し、駆
動室3内への塵埃の進入を防止することが好ましい。
【0048】また、洗浄室2内には、同一平面上で長手
方向に延在して2本の回転ブラシ11A,11Bを配設
してある(図6,図7参照)。これら回転ブラシ11
A,11Bは、毛足11bの互いに対峙する部分の上に
ゴルフボール10が載り、そのゴルフボール10の表面
に毛足11bが摺接しながら回転するように互いの間隔
を調整してある。その回転ブラシ11A,11Bの各軸
部11aは、仕切板6を貫通して駆動室3に突出してお
り、その駆動室3に突出した各軸部11aの一端をモー
タ5の回転軸5aに回転力伝達機構9を介して連結して
いる。
【0049】ここで、それぞれ仕切板6に形成した貫通
孔内には軸受19が装着してあり、これら軸受19によ
って各回転ブラシ11A,11Bの軸部11aが回転自
在に支持されている。各回転ブラシ11A,11Bの他
端は、図6に示すように洗浄機本体1の側壁にそれぞれ
設けられた支持板42によって回転自在に支持されてい
る。
【0050】第一上蓋の内側には、回転ブラシ11A,
11Bと平行に従動回転ブラシ43が配設してある。こ
の従動回転ブラシの一端は、第一上蓋の一方の側壁に設
けられた支持板44に回転自在に支持されており、他端
は該側壁と対向する他方の側壁に設けられた支持板45
に回転自在に支持されている。この従動回転ブラシ43
は、第一上蓋7を閉塞したとき、回転ブラシ11A,1
1Bの毛足11bの上に載せたゴルフボール10の上面
部を毛足43bによって軽く押えることができるように
位置決めされている。また、これら回転ブラシ11A,
11B及び従動回転ブラシ43は、それぞれ軸部11a
に対して毛足43bの束が螺旋状に配列してあり、ゴル
フボール10の回転方向に変化を与えている(図6参
照)。
【0051】回転ブラシ11A,11Bに回転力を伝え
る回転力伝達機構9は、図6に示すように、モータ5
と、その回転軸5aに一体に取付けられたダブルプーリ
12と、そのダブルプーリ12に対応させて回転ブラシ
11A,11Bの軸部11aの駆動室3側の端部に固定
したプーリ13A及び13Bと、これらの各プーリ間に
張装したベルト14,15とからなる。
【0052】なお、この実施例で各回転ブラシ11A,
11Bは、その毛足11bの部分が2〜2.5cm 程度
の長さの毛長回転ブラシを使用している。また、洗浄機
本体1は、例えば同時に2個のゴルフボールを洗浄する
タイプのもので、長さ16cm×幅9cm×高さ10c
m 程度の寸法にまとめることができる。洗浄機本体1
及び第一,第二上蓋7,40は、例えばアルミ板のプレ
ス加工やプラスチック成形によって製作することができ
る。
【0053】さらにこの実施例では、この洗浄機本体1
の洗浄室2の底面から若干上方に間隔をおいて底板16
を配設してある。底板16には、ゴルフボール10を洗
浄したとき洗浄液に混入し、その後に沈溜した汚泥が通
過できる大きさの多数の透孔16aが設けてある。この
底板16で仕切られた洗浄室2の底部は、汚泥沈溜部1
7を形成している。
【0054】仕切板6において、回転ブラシ11A及び
11Bの各軸部11aとの間には回転軸受用シール材
(図示せず)が介装してあり、また洗浄機本体1の内面
との間にはシール材(図示せず)が介装してある。これ
らシール材によって、洗浄室2内の洗浄液が駆動室3側
に洩れることを防止している。
【0055】第一上蓋7の正面側の下端部には止め金2
3が設けてあり、一方、洗浄機本体1の正面側の上縁部
には、その止め金23に対応させてキャッチ24が設け
てある。また、第二上蓋40の正面側の下端部には止め
金46が設けてあり、一方、洗浄機本体1の正面側の上
縁部には、その止め金46に対応させてキャッチ47が
設けてある。各上蓋7,40は、それぞれ閉塞したとき
に止め金23,46がキャッチ24,47に係合して保
持され、不用意に開かないようにしている。
【0056】その際、特に第一上蓋7は、その全周に亘
ってシール材27を介して洗浄機本体1及び仕切板6の
上縁部に密着し、洗浄室2内の洗浄液が外部に洩れるの
を防止する。なお、第一上蓋7と洗浄機本体1及び仕切
板6との間に、磁性体と磁石によるマグネットキャッチ
を設けるようにすれば、第一上蓋7を閉じたときの密着
度がより高まるとともに、開閉も容易になる。
【0057】また、洗浄機本体1の図6における左側面
には、回動栓26を備えた汚泥排出口25を、図7に示
すように汚泥沈殿部17の高さに対応させて設けてあ
り、汚泥沈殿部17内に汚泥がある程度溜ったとき、回
動栓26を略90°回動させて汚泥排出口25を開くこ
とによって、その汚泥を洗浄液と共に排出させることが
できる。
【0058】ところで、第一上蓋7の正面部には、押し
ボタンスイッチ48が設けられおり、またキャッチ24
内にも防水構造のスイッチ31が設けられている。この
スイッチ31は、止め金23によりON/OFFするこ
とができる各種構造のスイッチを適用することができ
る。これらのスイッチ48,31は、図9に示すように
乾電池4及びモータ5を含めた直列回路を形成してい
る。そして、第一上蓋7を閉塞して、止め金23をキャ
ッチ24にロックさせると、止め金に押圧されてキャッ
チ24内のスイッチ31が閉じ、さらに押しボタンスイ
ッチ48を押圧すると同スイッチ48も閉じて、図9の
直列回路がON状態となり、乾電池4からモータ5に給
電され、モータ5が回転する。
【0059】このように本実施例は、第一上蓋7を開放
したままではモータ5が回転しないような回路構成と
し、洗浄室2内の洗浄液が外部へ飛散したり、駆動状態
の回転ブラシ11A,11Bに手が触れることなどを防
止して、安全性を確保してある。押しボタンスイッチ4
8は、押圧操作をやめると内部に配設してあるスプリン
グによって自動的に復元してOFFとなる。また、キャ
ッチ24内のスイッチ31は、止め金23をキャッチ2
4から外すと自動的に復元してOFFとなる。
【0060】なお、モータ5を駆動するための電源とし
て、例えば1.5V の単3の乾電池4を2〜4本使用す
るが、これに代えて充電式の二次電池(バッテリ)を使
用するようにしてもよい。また、32はこのゴルフボー
ル洗浄機をゴルフクラブ運搬車等の任意のものに支持さ
せるために、洗浄機本体1に取り付けられたフックであ
る(図7,図8参照)。
【0061】この実施例のゴルフボール洗浄機を使用す
るときは、第一上蓋7を開いて洗浄室2内に洗浄液を、
2本の回転ブラシ11A,11Bの毛足11bの下半分
が洗浄液に浸漬する程度の水位まで注入しておく。そし
て、移動中は第一上蓋7を閉じておくが、前述したよう
に止め金23をキャッチ24にロックする。ここで、マ
グネットキャッチを第一上蓋7と洗浄機本体1との間に
設け、第一上蓋7が磁力によって洗浄機本体1に吸着保
持される方法を採ればより確実に洗浄室2を閉塞するこ
とができる。
【0062】この状態では、第一上蓋7の全周がシール
材27によって洗浄機本体1の上縁部に密着しているの
で、通常の移動時における振動程度では洗浄室2内の洗
浄液がその合わせ部分から外部に漏れ出ることはない。
ゴルフボール10を洗浄するには、まず第一上蓋7を開
いて洗浄室2内に泥等によって汚れたゴルフボール10
を2個挿入する。
【0063】次に、第一上蓋7を閉じると共に、止め金
23がキャッチ24に節度感をもって確実にロックされ
るようにする。続いて、押しボタンスイッチを押圧する
と、図9で説明したように、キャッチ24内に設けたス
イッチ31及び押しボタンスイッチ48が閉じて、乾電
池4からモータ5に給電される。この給電によってモー
タ5が回転し、プーリ及びベルトを使用した回転力伝達
機構9を介して、2本の回転ブラシ11A,11Bが図
7に示す矢印方向(同一方向)に高速で回転を開始す
る。
【0064】すると、洗浄室2内の洗浄液が高速回転す
る回転ブラシ11A,11Bによって撹拌されて飛散
し、それがゴルフボール10の表面に均等に激しく降り
かかると共に、回転ブラシ11A,11Bの洗浄液で濡
れた毛足11bがその汚れたゴルフボール10の表面に
摺接することによってそれを洗浄する。
【0065】なお、このときゴルフボール10は同一方
向に高速回転する2本の回転ブラシ11A,11Bの毛
足11bが摺接することによって、図7の矢印P方向へ
の回転力を受けて連れ回りしようとするが、上面部を従
動回転ブラシ43によって軽く押え付けられているの
で、その抵抗により回転ブラシ11A、11Bより遅れ
て回転することになる。また、従動回転ブラシ43の毛
足43bは、軸部43aに対して螺旋状に植え込まれて
いるため、ゴルフボール10の回転軸が多少移動して回
転方向が不規則になり、回転を続ける間に回転ブラシ1
1A,11Bの毛足11bにゴルフボール10の表面全
体が満遍なく摺接し、均一な洗浄効果を得ることができ
る。
【0066】洗浄を開始してから5〜10秒程度経過し
た後に押しボタンスイッチ48の押圧をやめ、モータ5
及び回転ブラシ11A,11Bの停止を確認した後、第
一上蓋7を開くと、洗浄されたゴルフボール10を洗浄
室2から容易に取り出すことができる。そして、濡れた
ゴルフボール10の表面をタオル等で拭けば、汚れが取
れたゴルフボール10をすぐに使用することができる。
【0067】ゴルフボール10の洗浄後は再び第一上蓋
7を閉じ、止め金23がキャッチ24に節度感をもって
確実にロックされるまで押しつけ、移動中の振動によっ
て洗浄室2内の洗浄液が外部に漏れないようにする。
【0068】このようにして、汚れたゴルフボールを誰
でも簡単に洗浄することができるので、ゴルフボールの
洗浄をこれまでのようにキャディに頼ることなしに、競
技者自身でプレイの合間に行なうことができ、キャディ
の負担を軽くすることができる。
【0069】また、回転ブラシ11A,11Bを回転さ
せるモータ5は、駆動室3に収納される乾電池4により
回転されるので、このゴルフボール洗浄機をフック32
でゴルフクラブ運搬車に係着させておけば、その運搬車
で移動できるゴルフ場内のどのホールへもプレイヤと一
緒に移動させることができ、プレイヤ自身で必要に応じ
いつでもゴルフボールを洗浄して汚れを取り除くことが
できる。さらに、ゴルフクラブ運搬車から取り外して、
キャディが腰ベルト等に装着して携行すれば、ゴルフク
ラブ運搬車が立ち入れないグリーン上等でも簡単にゴル
フボールを洗浄することができる。
【0070】洗浄回数が多くなるにしたがって、洗浄室
2の汚泥沈殿部17に沈溜する汚泥の量が増加していく
が、それがある程度溜った時点で、コイン等を用いて図
6に示した回動栓26を約90°回転させれば汚泥排出
口25が開く。さらに洗浄機本体1を少し傾ければ、汚
泥沈殿部17内に溜った汚泥と汚れた洗浄液が、汚泥排
出口25から外部へ排出される。
【0071】なお、洗浄室2内に注入する洗浄液は、前
述したように洗浄室2内の回転ブラシ11A,11Bの
毛足11bが下半分ほど浸漬する程度の深さまで注入し
ておくのが適当であり、あまり多く注入し過ぎると回転
ブラシ11A,11Bに不要な負荷を与えてしまうこと
になるので好ましくない。また、洗浄液の中に艶出し油
を混入させておけば、洗浄するゴルフボール10の表面
の艶出しもできる。
【0072】そして、キャディは補充用の洗浄液を携行
して、洗浄室2内の洗浄液が不足した場合や汚れた洗浄
液を排出したときに、その補充用の洗浄液を洗浄室2内
に注入すればよい。
【0073】なお、上述した各実施例では、回転ブラシ
の各軸部をモータの回転軸に連結する回転力伝達機構と
して、各種プーリとそのプーリ間に張装したベルトとで
構成したが、その他、歯車等を使用してこの回転力伝達
機構を構成してもよい。
【0074】また、汚泥排出口を洗浄機本体の側面に突
出させていたがこれに限らず、例えば縦型タイプ(第一
実施例)の場合は、駆動室3内の各部品と干渉しない位
置に仕切板6から洗浄機本体1の底面まで達する長さの
パイプを設けると共に、その仕切板6及び洗浄機本体1
の底面にパイプの径に対応した孔をそれぞれ形成してシ
ールし、そのパイプの排出端側に回動栓26を設けるよ
うにすれば、汚泥排出口25が洗浄機本体1の側面から
突出しなくなるので、より洗浄機をコンパクトにするこ
とができる。横型タイプ(第二実施例)では、洗浄機本
体1の底面に汚泥排出口25を設ければ、同様に洗浄機
本体1の側面から突出しなくなるので、洗浄機をコンパ
クトにすることができる。
【0075】あるいは、このような汚泥排出口を設けな
くても、洗浄機本体1をゴルフクラブ運搬車等の支持部
材から取り外して下向きに傾ければ、上面開口部から洗
浄室2内の汚泥と汚れた洗浄液を排出させることができ
る。
【0076】第一実施例において、モータ5への給電回
路を開閉する接点又はスイッチは、図1に示したスイッ
チ31のようにを上蓋7の開閉に伴って自動的にオン・
オフされるものに限るものではなく、押釦スイッチ等を
上蓋7又は本体1の任意の位置に設けて、モータ5を任
意のタイミングでオン・オフさせるようにしてもよい。
また、第二実施例で構成したようなキャッチ24内のス
イッチ31と押しボタンスイッチ48とを使用してモー
タ5の給電回路を形成してもよい。一方、第二実施例に
おいて、第一実施例で構成したようにキャッチ24内の
スイッチ31のみを使用してモータ5の給電回路を形成
してもよい。
【0077】上述した各実施例において底板16は、多
数の透孔16aを形成することにより、そこを通して汚
泥を汚泥沈殿部17へ沈溜させるようにしたが、図4に
模式的に示すように、底板を16A,16Bの2枚に分
割して中央に向けて下り勾配を付けて洗浄機本体1の内
側に取り付け、中央部に汚泥を通過させるための隙間S
を設けるようにしてもよい。
【0078】あるいは、図5に模式的に示すように、底
板16′を外周に向けて下り勾配になるように形成し
て、その外周と洗浄機本体1の内面との間に汚泥を通過
させるための隙間Sを設けるようにしてもよい。その
他、汚泥を通過させるための透孔や隙間の位置あるいは
形状,数等は任意に変更できる。さらに、この底板自体
を省略しても、早めの洗浄液の交換によって洗浄効果を
あげることができる。
【0079】また、第一実施例における固定ブラシ2
8,29を省略しても、複数の回転ブラシの回転速度を
異ならせたり、回転ブラシの毛足の材質や形状を変えた
り、いずれかの回転ブラシを回転させず固定したりすれ
ば、ゴルフボールとブラシの間で回転速度差による摺接
が生じ、またゴルフボールがランダムな方向に回転する
ようにもできるので、ゴルフボール全周面の洗浄を行な
うことは可能である。回転ブラシは略等角度間隔で2本
以上あればよいが、ゴルフボールを回転ブラシだけで中
央位置に保持するには3本以上必要である。
【0080】第二実施例に示したような横型タイプのゴ
ルフボール洗浄機において、上蓋の内側に設置した従動
回転ブラシに代えて、第一実施例の固定ブラシ28に相
当する固定ブラシを設けることもできる。この場合、固
定ブラシの毛足を回転ブラシ11A,11Bの軸に対し
斜め方向に配列すれば、この毛足に摺接したゴルフボー
ルの回転軸が移動してその回転方向が不規則になり、ゴ
ルフボール10の表面に満遍なく回転ブラシ11A,1
1Bの毛足11bが摺接し、均一な洗浄を行うことがで
きる。
【0081】また、第二実施例においては、駆動室3内
への塵埃の進入を防止するために、上蓋を洗浄室2の開
閉用(第一上蓋7)と駆動室3の開閉用(第二上蓋4
0)に分けたが、これらをまとめて一つの上蓋で構成す
ることもできる。
【0082】第一実施例に示したゴルフボール洗浄機
は、ゴルフボールを1個だけ収容して洗浄できる大きさ
にすることによって、極めてコンパクトで携帯に便利な
ものとすることができるが、幾分高さが大きくなっても
よければ、洗浄室の深さを深くして回転ブラシの長さも
長くし、一度に複数個のゴルフボールを縦に重ねて収容
させて洗浄できるようにすることもできる。同様に、第
二実施例に示したゴルフボール洗浄機を、ゴルフボール
を1個だけ収容して洗浄できるコンパクトな構造にして
もよく、また必要に応じて3個以上のゴルフボールを収
容して洗浄できる構造としてもよいことは勿論である。
【0083】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
るゴルフボール洗浄機を使用すれば、キャディの最も煩
わしい仕事とされているゴルフボールの汚れを取り除く
仕事を、簡単な操作で短時間で行なうことができるよう
になり、キャディの負担を大幅に軽減することができ
る。
【0084】また、そのゴルフボール洗浄機をゴルフク
ラブ運搬車等に係着させれば、ゴルフ場内のどこへでも
携行することができるので、キャディに頼ることなし
に、プレイヤ自身でプレイの合間等に簡単にゴルフボー
ルを洗浄することができる。しかも、構造が簡単である
ため低コストで製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例を示す縦型タイプのゴル
フボール洗浄機の上蓋を半開した状態での図2のX−X
線に沿う断面図である。
【図2】同じくそのゴルフボール洗浄機の上蓋を全開し
た状態を示す平面図である。
【図3】同じくそのゴルフボール洗浄機のモータへの給
電回路図である。
【図4】この発明によるゴルフボール洗浄機の洗浄室の
下部に汚泥沈溜部を形成する底板の他の例を示す模式的
断面図である。
【図5】同じく底板のさらに他の例を示す模式的断面図
である。
【図6】この発明の第二実施例を示す横型タイプのゴル
フボール洗浄機について、上蓋を全開した状態で示す平
面図である。
【図7】同じくそのゴルフボール洗浄機の上蓋を半開し
た状態を示す図6のY−Y線に沿った断面図、
【図8】同じくそのゴルフボール洗浄機の上蓋を半開し
た状態を示す図6のZ−Z線に沿った断面図である。
【図9】同じくそのゴルフボール洗浄機のモータへの給
電回路図である。
【符号の説明】
1:洗浄機本体 2:洗浄室 3:駆動室 4:乾電池 5:モータ 6:仕切板 7:上蓋 8:蝶番 9:回転力伝達機構 10:ゴルフボール 11A〜11D:回転ブラシ 11a:軸部 11b:毛足 16,16A,16B,16′:底板 16a:透孔 18,20,27:シール部材 23:止め金 24:キャッチ 28,29 固定ブラシ 31:スイッチ 43:従動回転ブラシ 48:押しボタンスイッチ S:隙間

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筐を形成する洗浄機本体内を、内部に
    ゴルフボール及び洗浄液を収容可能な洗浄室と、電池及
    びモータとその回転力伝達機構を収納する駆動室とに、
    仕切板及びシール材によって水密状態で仕切り、 前記洗浄機本体に前記洗浄室の上面を開閉可能な密閉式
    の上蓋を装着し、 複数本の回転ブラシをその毛足の部分が前記洗浄室内に
    収容されるゴルフボールの表面に摺接しながら回転する
    ように前記洗浄室内に設置し、その各軸部を前記仕切板
    を貫通させて前記駆動室へ突出させ、その各軸部を前記
    回転力伝達機構を介して前記モータに連結して、該モー
    タの回転により前記複数本の回転ブラシを回転させるよ
    うにすると共に、 前記電池から前記モータへの給電回路と該給電回路を開
    閉する接点又はスイッチとを設け、かつ、洗浄により前記洗浄液に混入する汚泥が沈下して
    下部に沈溜するときに通過する透孔又は隙間を形成した
    底板を、前記洗浄室の底面との間に間隔をおいて配設す
    ることにより、前記洗浄室の底部に汚泥沈溜部を形成し
    ことを特徴とするゴルフボール洗浄機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のゴルフボール洗浄機にお
    いて、前記複数本の回転ブラシを前記洗浄室内で縦方向
    に立設するとともに、前記上蓋の前記洗浄室に臨む内面
    及び前記洗浄室の底面又は前記底板の上面にそれぞれ固
    定ブラシを配設し、前記洗浄室内にゴルフボールを収容
    して前記上蓋を閉じたときに、前記各固定ブラシの毛足
    の部分が前記ゴルフボールの上面部と下面部にそれぞれ
    軽い圧迫を加えながら当接するようにしたことを特徴と
    するゴルフボール洗浄機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のゴルフボール洗浄機にお
    いて、前記複数本の回転ブラシをその毛足の部分にゴル
    フボールを配置できるように前記洗浄室内で横方向に並
    設するとともに、前記上蓋の内側に固定ブラシ又は従動
    回転ブラシを配設し、前記洗浄室内にゴルフボールを収
    容して前記上蓋を閉じたときに、前記固定ブラシ又は従
    動回転ブラシの毛足の部分が前記回転ブラシの毛足上に
    配置したゴルフボールの上面部に軽い圧迫を加えながら
    当接するようにしたことを特徴とするゴルフボール洗浄
    機。
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