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JP2997092B2 - 着色球状微粒子、その製造方法およびその用途 - Google Patents

着色球状微粒子、その製造方法およびその用途

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Publication number
JP2997092B2
JP2997092B2 JP14366891A JP14366891A JP2997092B2 JP 2997092 B2 JP2997092 B2 JP 2997092B2 JP 14366891 A JP14366891 A JP 14366891A JP 14366891 A JP14366891 A JP 14366891A JP 2997092 B2 JP2997092 B2 JP 2997092B2
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JP
Japan
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carbon black
polymer
fine particles
spherical fine
group
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JP14366891A
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伸晃 浦島
浩伸 鳥淵
悦邦 森
忠弘 米田
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP14366891A priority Critical patent/JP2997092B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C3/00Treatment in general of inorganic materials, other than fibrous fillers, to enhance their pigmenting or filling properties
    • C09C3/10Treatment with macromolecular organic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/44Carbon
    • C09C1/48Carbon black
    • C09C1/56Treatment of carbon black ; Purification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/30Particle morphology extending in three dimensions
    • C01P2004/32Spheres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/60Particles characterised by their size
    • C01P2004/61Micrometer sized, i.e. from 1-100 micrometer

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
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  • Paints Or Removers (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着色球状微粒子、その
製造方法およびその用途に関するものである。詳しく述
べると、カーボンブラックに該カーボンブラックと反応
し得る重合体を反応させて得られるカーボンブラック重
合体が粒子表面側部分に局在されてなり、黒色性に優
れ、種々の樹脂あるいはバインダーとの親和性が良好
で、熱可塑性樹脂組成物、被覆組成物、感熱転写用イン
クリボンコート剤、感熱転写用インク、硬化性樹脂組成
物、磁気記録媒体用バックコート剤等の着色剤、艶消し
剤、帯電制御剤等に利用できる着色球状微粒子、その製
造方法およびその用途に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂組成物、被覆組成物、感熱
転写用インクリボンコート剤、感熱転写用インク、硬化
性樹脂組成物、磁気記録媒体用バックコート剤等の着色
剤、艶消し剤、帯電制御剤等としてカーボンブラックを
添加する場合、カーボンブラックの粒子間の凝集力が強
すぎる、カーボンブラックが樹脂との親和性に欠ける等
で通常の混合または分散条件では、均一に混合または分
散することが極めて困難で、目的とする性能が十分に得
られないという欠点を有していた。
【0003】このような問題を解決するために、特定の
樹脂を分散剤として使用する方法、特定のカーボンブラ
ック存在下に重合性単量体を重合して得られるグラフト
化カーボンブラックを用いる方法、カーボンブラックの
表面に重合体をグラフト化することによって得られる表
面処理されたグラフト化カーボンブラックを用いる方法
等の種々の方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
のうちの前者は樹脂中でのカーボンブラックの分散性は
多少改善が認められるものの、十分な改善までには至ら
ず、後者はグラフト化カーボンブラックを製造するため
の工程が複雑で高コストであるにもかかわらず、グラフ
ト化効率が低く、表面処理効率が極めて悪いものであっ
たために分散性の改良効果は充分なものではなく、より
優れたカーボンブラックの分散性改良法が求められてい
た。
【0005】さらに、このものにおける黒色性の一層の
向上も求められていた。したがって、本発明の目的は、
これらの要望を満たす新規な着色球状微粒子、その製造
方法およびその用途を提供することにある。すなわち、
本発明の目的は、粒子表面側部分にカーボンブラックグ
ラフト重合体が局在されてなり、黒色性に優れ、種々の
樹脂あるいはバインダーとの親和性が良好で、熱可塑性
樹脂組成物、被覆組成物、感熱転写用インクリボンコー
ト剤、感熱転写用インク、硬化性樹脂組成物、磁気記録
媒体用バックコート剤等の着色剤、艶消し剤、帯電制御
剤等に利用できる新規な着色球状微粒子、その製造方法
およびその用途を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】これらの諸目的は、カー
ボンブラックに該カーボンブラックと反応し得る重合体
を反応させて得られるカーボンブラックグラフト重合体
を、重合し得る単量体成分(重合性単量体成分)に分散
し、ついで該重合し得る単量体成分を重合して得られる
カーボンブラックグラフト重合体が粒子表面側部分に局
在した、黒色性に優れ、種々の樹脂あるいはバインダー
との親和性が良好な着色球状微粒子により達成される。
【0007】また、これらの諸目的は、カーボンブラッ
クと、該カーボンブラックと反応し得る重合体とを20
〜350℃の温度で反応させ、このようにして得られた
カーボンブラックグラフト重合体を重合し得る単量体成
分に分散させ、ついで該重合し得る単量体成分を重合す
ることによりカーボンブラックグラフト重合体が粒子表
面近傍に局在して、黒色性に優れ、種々の樹脂あるいは
バインダーとの親和性が良好なことを特徴とする着色球
状微粒子の製造方法により達成される。
【0008】この着色球状微粒子は、各種樹脂バインダ
ー、溶媒等と併用して熱可塑性樹脂組成物、被覆組成
物、感熱転写用インクリボンコート剤、感熱転写用イン
ク、硬化性樹脂組成物、磁気記録媒体用バックコート剤
等の着色剤、艶消し剤、帯電防止剤等として広範な用途
に用いられて優れた性能を発揮する。
【0009】
【作用】本発明にかかる着色球状微粒子では、カーボン
ブラックを重合体からなる球状微粒子に担持させている
ため、これをバインダーやマトリクス樹脂などに分散さ
せる際における、バインダーやマトリクス樹脂などとの
親和性に優れる。着色球状微粒子において、カーボンブ
ラックを重合体からなる球状微粒子の表面に担持させる
方法として、球状微粒子表面にカーボンブラックをまぶ
した状態で、衝撃力を主体とする物理的(機械的、熱
的)エネルギーを粒子に与えることにより、カーボンブ
ラックを球状微粒子に圧着する乾式処理方法があるが、
この方法には、特殊な装置を必要とするため高コストに
なるという欠点があるほか、単に圧着によってカーボン
ブラックを固定するだけであるからカーボンブラックの
固定が不十分となり、球状微粒子表面からカーボンブラ
ックが脱落しやすいという重大な欠点がある。これに対
し、本発明にかかる着色球状微粒子では、カーボンブラ
ックは、そのまま用いるのでなく、これに重合体を反応
させてカーボンブラックグラフト重合体の形にして用い
るようにし、かつ球状微粒子内部の表面側部分に局在さ
せるようにしている。すなわち、本発明では、カーボン
ブラックを球状微粒子内部に取り込むとともに、カーボ
ンブラックに重合体を結合させておいて、この結合した
重合体の球状微粒子(これも重合体である)に対する親
和力を利用してカーボンブラックを球状微粒子に固定す
るようにもしている。そのため、カーボンブラックの球
状微粒子に対する固定化が強固になり、カーボンブラッ
クの球状微粒子からの脱落が起きにくい。また、カーボ
ンブラックが球状微粒子の表面側部分に局在しているた
め、黒色性に極めて優れる。
【0010】本発明において、カーボンブラックグラフ
ト重合体を得るためには、カーボンブラック表面の官能
基(例えば−OH、−COOH、>C=O等)の反応性
を利用する。カーボンブラックと反応し得る重合体とし
ては、カーボンブラック表面に存在する官能基と容易に
反応し得る反応性基を有する重合体であれば、特に制限
されることなく使用できる。カーボンブラックの表面に
存在する官能基と容易に反応し得る反応性基としては、
例えばアジリジン基、オキサゾリン基、N−ヒドロキシ
アルキルアミド基、エポキシ基、チオエポキシ基、イソ
シアネート基、ビニル基、ケイ素系加水分解性基、アミ
ノ基等を挙げることができ、これらの基から選ばれた少
なくとも1種の基である。
【0011】前記のごときカーボンブラックとの反応性
を有する重合体としては、該反応性基を分子内に少なく
とも1個有するビニル重合体、ポリエステル、ポリエー
テル等を挙げることができる、反応性を有する重合体の
分子量については特に制限されないが、カーボンブラッ
クに対する顕著な処理効果やカーボンブラックとの反応
時の作業性の面で数平均分子量が500〜1,000,
000の範囲とするのが好ましく、より好ましくは、
1,000〜500,000、最も好ましくは2,00
0〜100,000の範囲である。該反応性基は、平均
して1分子中に少なくとも1個有していなければならな
いが、該反応性基の量が多量となるほどカーボンブラッ
クグラフト重合体の他の物質への分散性が悪くなるの
で、平均して1分子中に1〜5とするのが好ましく、よ
り好ましくは1〜2個、最も好ましくは1個である。
【0012】このようなカーボンブラックとの反応性を
有する重合体を得るには、例えば前記の反応性基を分子
内に有する重合体単量体を必要によりその他の重合性単
量体と公知の手順に従って重合する方法や前記反応性基
を分子内に有する化合物と該化合物と反応しうる基を有
する重合体とを反応する方法等を適宜採用することがで
きる。本発明においては、特にカーボンブラックの表面
に存在する官能基との反応性の面で、アジリジン基、オ
キサゾリン基、N−ヒドロキシアルキルアミド基、エポ
キシ基、チオエポキシ基、イソシアネート基から選ばれ
る1種又は2種以上を反応性基として有する重合体を用
いるのが好ましく、より好ましくはアジリジン基、オキ
サゾリン基、およびエポキシ基から選ばれる1種又は2
種以上を反応基として有する重合体であり、最も好まし
くはアジリジン基およびオキサゾリン基よりなる群から
選ばれた少なくとも1種の反応性基を有する重合体であ
る。さらに、カーボンブラックグラフト重合体を懸濁重
合に用いる重合性単量体成分中へ分散させる際の親和性
も考慮して、これら反応性基を有するビニル系重合体を
用いるのが好ましい。
【0013】カーボンブラックとの反応性を有する重合
体を得る方法としては、例えば(1)前記の反応性基を
分子内に有する重合性単量体を必要により他の重合性単
量体とともに重合する方法および(2)前記の反応性基
を分子内に有する化合物を、該化合物と反応し得る重合
体に反応させて該反応性基を該重合体に導入する方法が
ある。
【0014】反応性基を分子内に有する重合性単量体と
しては(以下単量体(a)とする)例えば、国際公開番
号WO88/03545に記載されているアジリジン基
含有重合性単量体、オキサゾリン基含有重合性単量体、
N−ヒドロキシアルキルアミド基含有重合性単量体、エ
ポキシ基含有重合性単量体、チオエポキシ基含有重合性
単量体、イソシアネート基含有重合性単量体を挙げるこ
とができ、その1種または2種以上を使用することがで
きる。
【0015】これらの単量体とともに必要により使用さ
れ得る単量体としては(以下単量体(b)とする)、単
量体(a)と共重合しうるものであれば特に制限され
ず、例えばスチレン、o−メチルスチレン、m−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、
p−メトキシスチレン、p−tert−ブチルスチレ
ン、p−フェニルスチレン、o−クロロスチレン、m−
クロロスチレン、p−クロロスチレン等のスチレン系モ
ノマー;アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸ステアリル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メ
タクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタ
クリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドチシル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル等
のアクリル酸あるいはメタクリル酸系モノマー;エチレ
ン、プロピレン、ブチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、
アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−ビニルピロリドン等が挙げられ、これらの1種
または2種以上が用いられる。
【0016】(2)の方法で用いられる反応性基を有す
る化合物としては、(a)反応性基の1種を分子内に2
個以上有する化合物、(b)反応性基の2種以上を分子
内に有する化合物、(c)反応性基の1種以上と該反応
性基以外の基とを分子内に有する化合物等がある。
(2)の方法で用いられる重合体としては、前記反応性
を有する化合物と反応し得る基を有するビニル基を有す
るビニル系重合体、ポリエステル、ポリエーテル等であ
る。該化合物と反応し得る基としては、例えばヒドロキ
シル基、カルボキシル基、アミノ基、エポキシ基等を挙
げることができ、これらの基を有する重合体は、ラジカ
ル重合、重縮合等公知の重合手順で容易に得ることがで
きる。(2)の方法より反応性基を有する重合体を得る
には、該化合物と該重合体とを前記反応性基の少なくと
も1個が未反応で残存する条件を選択して反応すればよ
い。
【0017】カーボンブラックとカーボンブラックとの
反応性を有する重合体とを反応するに際しては、反応系
に該重合体以外のポリマー成分、重合性単量体、有機溶
剤等の物質が存在してもよい。カーボンブラックと、該
カーボンブラックとの反応性を有する重合体とを反応す
る具体例としては、例えばカーボンブラック100重量
部に対しカーボンブラックとの反応性を有する重合体1
〜3,000重量部、好ましくは5〜1,000重量部
とカーボンブラックとの反応性を有しない重合体0〜
1,000重量部と重合性単量体0〜200重量部と有
機溶剤0〜1,000重量部とを20℃〜350℃、好
ましくは50℃〜300℃の温度条件下に攪拌混合す
る。この反応において、反応性を有する重合体中の反応
性基が重要な要因となり、反応性基がイソシアネート基
の場合はカーボンブラック中に含有される水分は円滑な
反応の進行を阻害するので予め脱水を目的とした加熱処
理が必要であり、反応性基がエポキシ基の場合はカーボ
ンブラックのpHが高いと反応性が低くなるので使用可
能なカーボンブラックとしてpHが8以下、好ましくは
6以下の範囲のものを選択しなければならない。反応性
基がアジリジン基、オキサゾリン基の場合は、用いるカ
ーボンブラックとしてより広範囲のものが選択でき、し
かも加熱等の前処理を必要としないので最も好ましい。
なお、カーボンブラックのpHの試験法は、日本工業規
格(JIS)K 6221による。
【0018】本発明において、カーボンブラックグラフ
ト重合体が粒子表面側部分に局在した、黒色性に優れ、
種々の樹脂あるいはバインダーとの親和性が良好な着色
球状微粒子は、前記方法により得られたカーボンブラッ
クグラフト重合体の重合性単量体に分散し、しかる後重
合性単量体を公知の手順で重合して得られるものであ
る。重合性単量体の例として前記のごとくカーボンブラ
ックとの反応性を有する重合体の製造時に、反応性基を
分子内に有する重合性単量体とともに必要により用いら
れる他の重合性単量体がある。
【0019】本発明において、カーボンブラックと反応
し得る重合体のソルビリティーパラメーター(SP)値
が、カーボンブラックグラフト重合体を分散する単量体
成分が重合体になった際のソルビリティーパラメーター
値よりも大きい単量体成分に分散し、しかる後該重合性
単量体を公知の手順で重合することにより、カーボンブ
ラックグラフト重合体が粒子表面近傍に局在した、黒色
性に優れ、種々の樹脂あるいはバインダーとの親和性が
良好な着色球状微粒子が得られるものである。
【0020】本発明において、カーボンブラックと反応
し得る重合体のソルビリティーパラメーター値が、カー
ボンブラックグラフト重合体を分散する単量体成分が重
合体になった際のソルビリティーパラメーターよりも小
さい場合でも、カーボンブラックグラフト重合体のソル
ビリティーパラメーター値が、カーボンブラックグラフ
ト重合体を分散する単量体成分のソルビリティーパラメ
ーター値よりも大きい単量体成分に分散し、しかる後該
重合性単量体を公知の手順で速やかに重合することによ
り、カーボンブラック重合体が粒子表面側部分に局在し
た、黒色性に優れ、種々の樹脂あるいはバインダーとの
親和性が良好な着色球状微粒子が得られるものである。
カーボンブラックグラフト重合体を分散した重合性単量
体を速かに重合する方法は、公知の方法を用いることが
できる。例えば、重合温度を高くする、重合開始剤量を
多くする等が挙げられる。
【0021】本発明において、カーボンブラックと反応
し得る重合体のソルビリティーパラメーター値と、カー
ボンブラックグラフト重合体を分散する単量体成分が重
合体になった際のソルビリティーパラメーター値が、同
じあるいは近い値を示す場合は、目的とする粒子表面側
部分へのカーボンブラックグラフト重合体の局在は困難
となり、粒子内部にカーボンブラックグラフト重合体が
均一分散し、黒色性に劣る着色球状微粒子となる。
【0022】前記重合し得る単量体成分は、架橋し得る
化合物を0.005重量%以上含有し得る。該架橋し得
る化合物の含有量は、好ましくは0.01〜80重量
%、より好ましくは、0.05〜50重量部%である。
このような架橋剤としては、国際公開番号WO88/0
3545に記載されているものが挙げられることがで
き、その1種または2種以上を使用することができる。
【0023】また、重合性単量体を重合させる際に、該
単量体中に他の重合性例えばポリエステル等を存在させ
てもよく、更に、色調を調節するための他の着色剤、重
合度を調整するための連鎖移動剤等公知の添加剤を適宜
配合してもよい。本発明にかかる着色球状微粒子におい
ては、球状微粒子を構成する重合体に対する、カーボン
ブラックグラフト重合体の配合量は、特に限定するもの
ではないが、1〜100重量%が好ましい。
【0024】本発明にかかる着色球状微粒子において
は、カーボンブラックグラフト重合体は、球状微粒子の
表面側部分に、すなわち、球状微粒子の半径(R)に対
して粒子表面からR/2までの部分に、カーボンブラッ
クグラフト重合体全体の70重量%以上のものが局在す
ることが必要であり、好ましくは、粒子表面からR/4
までの部分に、カーボンブラックグラフト重合体全体の
70重量%以上のものが局在することである。
【0025】なお、本発明による着色球状微粒子は,、
粒径が0.1〜100ミクロンが取扱いが簡単で、しか
も各種の用途に用いる際に、その効果が顕著に発現する
ので好ましい。また単量体成分の重合を懸濁重合により
行うと、重合と同時に前記粒子径の着色球状微粒子がそ
のまま得られるので好ましい。この懸濁重合は、粒子径
の規制を行った後あるいは粒子径の規制を行いながら反
応を行うことが好ましいが、特に、粒子径の規制を行っ
た後に反応を行うことが好ましい。この粒子径の規制
は、例えば、所定の成分を水性媒体に分散させた懸濁液
をT.K.ホモミキサーにより攪拌して行う。あるいは
ラインミキサー(例えばエバラマイルダー)等の高速攪
拌機に1回ないし数回通過させることにより行われる。
【0026】懸濁重合に用いる安定剤としては、ポリビ
ニルアルコール、デンプン、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ナトリウ
ム等の水溶性高分子;アニオン性界面活性剤、カチオン
性界面活性剤、両性イオン界面活性剤、ノニオン性界面
活性剤等の界面活性剤等があり、その他硫酸バリウム、
硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、リ
ン酸カルシウム、タルク、粘土、ケイソウ土、金属酸化
物粉末等が用いられる。
【0027】アニオン性界面活性剤としては、オレイン
酸ナトリウム、ヒマシ油カリ等の脂肪酸塩、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル
硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシ
エチレンアルキル硫酸エステル塩等がある。
【0028】ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エス
テル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン;グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレン−オキ
シプロピレンブロックポリマー等がある。
【0029】カチオン性界面活性剤としては、ラウリル
アミンアセテート、ステアリルアミンアセテート等のア
ルキルアミン塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド等の第四級アンモニウム塩等がある。両性イオン
界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミンオキサイ
ド等がある。
【0030】これら安定剤は、得られる着色球状微粒子
の希望する粒子径に応じて、その組成や使用量を適宜調
節して使用すべきものである。例えば、安定剤として、
水溶性高分子を用いる場合は、重合性単量体成分に対し
て0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量
%とするのが好適である。界面活性剤の場合は、重合性
単量体成分に対して0.01〜10重量%、好ましく
は、0.1〜5重量%とするのが好適である。
【0031】重合に用いる重合開始剤としては、国際番
号WO88/03545に記載されている通常に用いら
れる油溶性の過酸化物系あるいはアゾ系開始剤が利用で
きる。該重合開始剤は、重合性単量体に対して、0.0
1〜20重量%、特に0.1〜10重量%使用されるの
が好ましい。こうして得られる本発明の着色球状微粒子
は粒子径および粒子径分布を任意にコントロールできた
球状を呈しており、しかも着色成分たるカーボンブラッ
クグラフト重合体が粒子表面近傍に局在している。
【0032】この着色球状微粒子の用途としては、マス
ターバッチや成形材料等としての樹脂組成物の製造に用
いられる熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂の着色剤があ
る。熱可塑性樹脂としては、飽和ポリエステル樹脂、例
えばポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート等、アクリル樹脂、例えばメチルメタクリレート
樹脂、ポリカーボネート、ポリイミド、塩化ビニル重合
体、スチレン重合体、ポリアミド、ポリオレフィン、ブ
チラール樹脂、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重
体、スチレン・アクリロニトリル共重合体等がある。
【0033】熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステ
ルをスチレンに代表される重合性単量体に溶解してなる
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタ
レート樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂に代表され
るアミノ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂等が
ある。着色球状微粒子と熱可塑性または熱硬化性樹脂と
の配合割合は特に限定されないが、通常、着色球状微粒
子が5〜70重量%、好ましくは10〜40重量%であ
る。すなわち、5重量%未満では着色性、導電性、耐熱
性、耐摩耗性、低収縮性等に優れた熱可塑性または熱硬
化性樹脂組成物が得られ難く、また逆に含有量が多過ぎ
ると、該樹脂組成物の特性が損なわれるので好ましくな
い。
【0034】着色球状微粒子の用途としては、また被覆
組成物がある。該被覆組成物に用いるバインダーは、種
々の基体に塗装することにより被膜を形成しうる熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂または反応性樹脂であって、用途
によりこれらの1種または2種以上の混合物が使用され
る。熱可塑性樹脂としては平均分子量が1,000〜1
00万程度のものが好適に使用され、その具体例として
は、例えば塩化ビニル重合体、塩化ビニル・塩化ビニリ
デン共重合体等の塩化ビニル系樹脂;酢酸ビニル重合
体、酢酸ビニル・エチレン共重合体、酢酸ビニル・メタ
アクリル酸メチル共重合体等のビニルエステル系樹脂;
(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体、(メタ)ア
クリル酸エステル・アクリロニトリル共重合体、(メ
タ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体等の(メ
タ)アクリル酸エステル系樹脂共重合体、スチレン・ブ
タジエン・アクリロニトリル共重合体等のスチレン系樹
脂;ポリ(ε−カプロラクタム)、アジビン酸とヘキサ
メチレンジアミンとの縮合体等のポリアミド系樹脂;テ
レフタル酸とエチレングリコールとの縮合体、アジピン
酸とエチレングリコールとの縮合体等のポリエステル系
樹脂;ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、カルボキ
シル変性ポリエチレン、ポリイソブチレン、ポリブタジ
エン等のポリオレフィン系樹脂;セルロースアセテー
ト、セルロースプロピオネート、ニトロセルロース等の
セルロース誘導体;その他ブチラール樹脂等があげられ
る。これらの樹脂は市販品をそのまま使用してもよい
し、また、通常の公知の方法によって合成したものを用
いることができる。
【0035】熱硬化性樹脂または反応性樹脂は、被膜形
成過程もしくは被膜形成した後に加熱、活性エネルギー
線照射、乾燥その他の手段によって、付加反応、縮合反
応等に起因した架橋構造を形成しうるものであり、具体
的には例えば、ノボラック樹脂;レゾール樹脂等のフェ
ノール系樹脂;尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナ
ミン樹脂等のアミノ系樹脂;各種アルキッド樹脂;不飽
和ポリエステル樹脂;硬化性アクリル系樹脂;イソシア
ナート基含有ポリエステル、イソシアナート基含有ポリ
エーテル等のウレタン変性樹脂;ポリアミン系樹脂;エ
ポキシ樹脂等を挙げることができる。
【0036】上記バインダーは塗装すべき基材への密着
性や濡れ性、被膜に要求されるべき硬度、可撓性、耐薬
品性、耐汚染性、耐候性等に応じて選択されるべきもの
であり、被覆組成物の使用目的を考慮して単独または2
種以上を組み合わせて用いる。本発明の着色球状微粒子
含有被膜組成物は、前記着色球状微粒子を各種バインダ
ーに分散させる方法によって得ることができる。被覆組
成物中のバインダーと着色球状微粒子との使用比率は、
特に限定されるものではないが、被覆組成物の特性を十
分に発現させ、しかも被膜としての性能を損なわないた
めに、バインダー100重量部に対し5〜300重量
部、好ましくは10〜200重量部の着色球状微粒子が
配合されてなる。
【0037】本発明のカーボンブラック含有被覆組成物
には、前記成分以外に効果を損なわない範囲で従来から
被覆用組成物に周知の添加剤が適宜配合されていてもよ
い。そのような添加剤としては、例えば金属石ケン、界
面活性剤等の分散助剤、成膜助剤、帯電防止剤、消泡
剤、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン等の
無機質顔料等が挙げられる。
【0038】本発明の感熱転写インクは、前記着色球状
微粒子をバインダー成分に分散させてなるものである。
該感熱転写インクのバインダー成分は公知のカルナバワ
ックス、モンタンワックス、バラフィンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス、酸化ワックス、低分子量ポ
リエチレンワックス、低分子量ポリプロピレンワックス
等の天然または合成ワックス;ポリスルフォンエーテ
ル、ポリカーボネート、ポリスチレン、シリコン樹脂、
アクリル系樹脂等の合成樹脂が挙げられる。分散方法と
しては、例えば着色球状微粒子とバインダー成分を単に
混練する方法や、これら両成分を適当な有機溶媒中で混
合する方法等があり、これらの方法により着色球状微粒
子がバインダー成分に極めて良く分散した感熱転写イン
クか得られる。該感熱転写インク中の着色球状微粒子の
量は特に限定はないが、通常は5〜80重量%、好まし
くは20〜60重量%である。さらに前記成分の他に、
必要であれば、公知の添加剤を加えてもよい。
【0039】本発明の感熱転写インクはPETフィル
ム、ポリイミドフィルム、コンデンサ紙、絹織物、アル
ミ箔等に代表される支持体に、ホットメルトコータ、リ
バースロールコータ、グラビアロールコータ等公知の手
法によって塗布することができ、品質の優れた感熱転写
インクシートを得る事ができる。着色球状微粒子の用途
としては、感熱転写用インクリボンコート剤がある。リ
ボンコート剤のバインダー成分としては、たとえば、公
知の塩化ビニル重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体、アクリル系樹脂、スチレン重合体、ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。これらのバイン
ダー成分に着色球状微粒子を添加し、よく攪拌混合し、
リボンコート剤を得る。着色球状微粒子の該コート剤に
対する配合量は1〜40重量%、好ましくは5〜20重
量%である。このようにして得られるリボンコート剤
は、ロールコータ、エアナイフコータ、エアドクターコ
ータ、スプレーコータ等公知の手段を用いて基材に塗布
し、その背面にリボンコート層を形成させることができ
る。
【0040】着色球状微粒子の用途としては、磁気記録
媒体用バックコート剤がある。バックコート剤のバイン
ダー成分としては、たとえば、公知の塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合系樹脂、アクリル系
樹脂、スチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂などを使用する。これらのバインダー成分に
着色球状微粒子を添加し、よく攪拌混合してバックコー
ト剤とする。着色球状微粒子の該コート剤に対する配合
量は特に制限されてないが、通常は1〜40重量%、好
ましくは5〜20重量%の範囲である。こうして得られ
るバックコート剤はロールコータ、エアーナイフコー
タ、エアードクターコータ、スプレーコータ等公知の手
段を用いて基材に塗布し、その背面にバックコート層を
形成させることができる。
【0041】本発明の磁気記録媒体に用いる基材として
は、公知のポリエステル、酢酸セルロース、ポリ塩化ビ
ニルなどのフィルム、シート、テープを使用し、磁気記
録層は公知の磁性粉末を含有するコート剤を塗布する方
法あるいは磁性体を蒸着する方法等によって形成するこ
とができる。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は以下の実施例によって限定されるものでは
ない。なお、以下実施例および比較例中の「部」は、特
にことわらない限りすべて重量による。 −合成例1− 攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却管および温度計を
備えたフラスコにポリビニルアルコール(PVA−20
5,クラレ(株)製)0.1部を溶解した脱イオン水2
00部を仕込んだ。そこへ予め調製しておいたスチレン
97部およずグリシジルメタクリレート3部からなる重
合性単量体にベンゾイルパーオキサイド8部を溶解した
混合物を仕込み、高速で攪拌して均一な懸濁液とした。
次いで窒素ガスを吹き込みながら80℃に加熱し、この
温度で5時間攪拌を続けて重合反応を行った後冷却して
重合体懸濁液を得た。この重合体懸濁液を濾過、洗浄し
た後乾燥して反応性基としてエポキシ基を有する重合体
を得た。ここで用いた重合性単量体であるスチレンのソ
ルビリティーパラメーター値は9.3〔cal/c
3 1/2 であり、重合体であるポリスチレンのソルビ
リティーパラメーター値は9.42〔cal/cm3
1/2 である。
【0043】反応性基としてエポキシ基を有する重合体
40部とカーボンブラックMA−100R(三菱化成工
業(株)製)20部とをラボブラストミル(東洋精機
(株)製)を用いて160℃、100rpm の条件下に混
練して反応した後冷却、粉砕してカーボンブラックグラ
フト重合体(1)を得た。 −比較合成例1− 合成例1で用いたのと同様のフラスコにスチレン40部
およびカーボンブラックMA−100R20部を仕込
み、窒素ガスを吹き込みながら140℃に加熱しこの温
度で5時間攪拌を続けて、重合反応を行った後冷却し
た。反応後、反応生成物にトルエン300部を加えた後
7000部のメタノールを加えて再沈させて比較用グラ
フト化カーボンブラック(1)を得た。
【0044】−実施例1− 合成例1で用いたのと同様のフラスコにポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテルスルフォアンモニウム
(ハイテノールN−08、第一工業製薬(株)製)0.
5部を溶解した脱水イオン水900部を仕込んだ。そこ
へ予め調製しておいたメタクリル酸メチル76部および
トリメチロールプロパントリメタクリレート9部からな
る重合性単量体成分に合成例1で得られた着色剤として
のカーボンブラックグラフト重合体(1)15部、アゾ
ビスイソブチロニトリル1部を配合した混合物を仕込
み、T.K.ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)に
より8,000rpm で5分間攪拌して均一な懸濁液とし
た。次いで窒素ガスを吹き込みながら75℃に加熱し、
この温度で5時間攪拌を続けて懸濁重合反応を行った後
冷却した。この懸濁液を濾過、洗浄した後乾燥して着色
球状微粒子(1)を得た。
【0045】得られた着色球状微粒子(1)をコールタ
ーカウンター(アパーチャ100μm)で測定した結
果、平均粒子径が3.97μm、標準偏差値が1.5μ
mであった。また、着色球状微粒子(1)の粉末は光学
顕微鏡で観察したところ均一に黒色で色むらがなかっ
た。また、透過型電子顕微鏡(TEM)で粒子断面を観
察したところカーボンブラックグラフト重合体が粒子表
面近傍に局在していた。ここで用いた重合性単量体であ
るメタクリル酸メチルのソルビリティーパラメーター値
は8.8〔cal/cm3 1/2 であり、重合体である
ポリメタクリル酸メチルのソルビリティーパラメーター
値は9.53〔cal/cm3 1/2 である。
【0046】−実施例2− 実施例1において用いた重合性単量体成分をメタクリル
酸ブチル76部およびトリメチロールプロパントリメタ
クリレート9部、重合開始剤を2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)1部、重合温度を
55℃、重合時間を8時間とする以外は実施例1と同様
の方法をくり返して着色球状微粒子(2)を得た。得ら
れた着色球状微粒子(2)の性状を実施例1と同様にし
て調べた結果は表1に示した通りであった。
【0047】ここで用いた重合性単量体であるメタクリ
ル酸ブチルのソルビリティーパラメーター値は8.2
〔cal/cm3 1/2 であり、重合体であるポリメタ
クリル酸ブチルのソルビリティーパラメーター値は8.
75〔cal/cm3 1/2 である。 −比較例1− 実施例1において、カーボンブラックグラフト重合体
(1)15部のかわりにカーボンブラックMA−100
R5部をそのまま用いた以外は実施例1と同じ方法をく
り返したところ、カーボンブラックの重合性単量体への
分散性が悪く、また均一な粒子径に規制するのが困難で
あった。また、重合反応中の懸濁液の分散安定性が悪く
不揮発成分の大半が凝集してフラスコ底部へ沈降した。
【0048】−比較例2− 実施例1において、カーボンブラックグラフト重合体
(1)15部のかわりに比較合成例1で得られた比較用
グラフト化カーボンブラック(1)15部(カーボンブ
ラック5部含有)を用いた以外は実施例1と同じ方法を
くり返して比較用微粒子(2)を得た。
【0049】この比較用微粒子(2)の粒子の性状を実
施例1と同様にして調べた結果は表1に示した通りであ
った。 −比較例3− 実施例1において用いた重合開始剤を2,2′−アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1部、重合温度
を55℃、重合時間を8時間とする以外は実施例1と同
様の方法をくり返して比較用着色球状微粒子(3)を得
た。
【0050】この比較用微粒子(3)の粒子の性状を実
施例1と同様にして調べた結果は表1に示した通りであ
った。 −比較例4− 実施例1において用いた重合性単量体をスチレン76部
およびトリメチロールプロパン、トリメタクリレート9
部とする以外は実施例1と同様の方法をくり返して比較
用球状微粒子(4)を得た。
【0051】得られた比較用微粒子(4)の粒子の性状
を実施例1と同様にして調べた結果は表1に示した通り
であった。 −比較例5− 実施例1において、カーボンブラックグラフト重合体
(1)15部を用いない以外は実施例1と同じ方法をく
り返して着色剤を含まない球状微粒子を得た。着色剤を
含まない球状微粒子95部とカーボンブラックMA−1
00R5部とをハイブリダイザー((株)奈良機械製作
所製)を用いて固定化処理し比較用着色球状微粒子
(5)を得た。
【0052】この比較例微粒子(5)の粒子の性状を実
施例1と同様にして調べた結果は表1に示した通りであ
った。
【0053】
【表1】
【0054】なお、この表1の注釈は、以下の通りであ
る。 (注1)粒子の性状 粒子径:コールターカウンター(コールターエレクトロ
ニクスINC 製:TA−II型)により測定した。 粒子径分布:コールターカウンター(コールターエレク
トロニクスINS 製:TA−II型)により標準偏差を測定し
た。 カーボンブラックの分散性:粒子中のカーボンブラック
の分散状態を透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて粒子
断面を観察した。
【0055】−実施例3および比較例6,7− バインダーとしてのポリウレタン(商品名;ポリデュー
ル9−1240、ミクニペイント(株)製)80部、硬
化剤(商品名;ポリデュールD05−100、ミクニペ
イント(株)製)20部、トルエン200部に対して実
施例1で得られた着色球状微粒子(1)および比較例
2,3で得られた比較用着色球状微粒子(3),(5)
をそれぞれ24部(カーボンブラック分が1.2部)添
加し十分に混合してカーボンブラック含有被覆組成物
(1)および比較用カーボンブラック含有被覆組成物
(3),(5)を得た。
【0056】各カーボンブラック含有被覆組成物をウレ
タンレザーに乾燥後の膜厚が5ミクロンになるように、
スプレー塗布し、室温で乾燥後、70℃で30分乾燥し
て塗膜性能試験用の被膜物を得た。この被覆組成物を用
いて、黒色性と艶消し性について評価した。その試験結
果は表2に示した通りである。
【0057】
【表2】
【0058】表2から明らかなように、本発明のカーボ
ンブラック含有被覆組成物は分散性が良好で、黒色性、
艶消し性に優れていることが判る。 −実施例4− ポリエチレンテレフタレートチップ100部に対して実
施例1で得られた着色球状微粒子(1)をカーボンブラ
ック分が2部になるように添加混合しポリエステル組成
物を得た。
【0059】得られたポリエステル組成物を押出機にて
290℃にて溶融押出しシート化し、続いて90℃で縦
延伸倍率3.5倍、横延伸倍率4.0倍に2軸延伸し、
さらに200℃で熱固定を行って厚さ15ミクロンのフ
ィルムを得た。このフィルムを用いて、粗大粒子とフィ
ルム表面粗さを後述の評価方法にしたがって評価し、表
3の結果を得た。
【0060】−比較例8− 実施例4における着色球状微粒子(1)のかわりに、未
処理のカーボンブラック(♯45、三菱化成工業(株)
製)2部をそのまま用いる以外は実施例2と同様の方法
で比較用のフィルムを得た。この比較用のフィルムの粗
大粒子とフィルム表面粗さを評価し、その結果を表3に
示した。
【0061】〔フィルムの評価方法〕 粗大粒子 顕微鏡にて偏光透過光のもとでフィルムを観察し、異物
の有無を調べる。偏光のかかる箇所に存在する最大径が
5ミクロン以上のカーボンブラックの凝集粒子の個数を
数え、次のような判定をした。
【0062】 特級:凝集粒子が10個/50cm2 未満である。 1級:凝集粒子が10〜20個/50cm2 存在する。 2級:凝集粒子が20〜50個/50cm2 存在する。 3級:凝集粒子が50個/50cm2 以上存在する。 なお、特級、1級が実用に供せられる。 フィルム表面粗さ スローン社製表面粗さ測定機にて触針径12.5μ、触
針圧50mgにおいて測定した。
【0063】
【表3】
【0064】実施例3で得られたフィルムは粗大粒子が
少なく、フィルム表面も平滑であり良好であった。一方
比較例4のものは、カーボンブラックの表面処理がされ
ていないために粗大粒子が多くフィルム化の際ちぎれが
発生し作業性が不良であった。 −実施例5− イソフタル酸50部、無水マレイン酸70部、エチレン
グリコール34部およびプロピレングリコール38部を
窒素気流化に200℃で22時間エステル化反応せし
め、酸価23の不飽和ポリエステルを得た。この不飽和
ポリエステル40.6部にスチレン50.4部を配合し
て不飽和ポリエステル樹脂(以下、不飽和ポリエステル
樹脂(1)という)を得た。
【0065】つぎに、この不飽和ポリエステル樹脂
(1)100部に実施例1で得られた着色球状粒子
(1)18部を混合し、熱硬化性樹脂組成物(以下、こ
れを樹脂組成物(1)という)を得た。得られた樹脂組
成物(1)にt−ブチルパーオキシベンゾエート1.3
部,ステアリン酸亜鉛4部および炭酸カルシウム100
部を添加し、ペーストとした。さらにこのペーストに酸
化マグネシウム1.0部を混合して得た含浸液を用いて
25mm長のガラス繊維(直径13ミクロン)70.7部
を含浸させ、2枚のポリエチレン間でシート状として4
0℃で40時間熟成し、シートモールディングコンパウ
ンド(SMC)化した。このSMC を大きさ300mm ×100mm の
金型にて温度145℃、圧力50kg/cm2 の成形条
件で4分間プレス成形して厚さ2mmの平板の成形品を得
た。この成形品の色むらおよび金型の汚れを肉眼で観察
したところ、色むら、金型の型汚れも全く認められなか
った。また、このSMC の成形収縮率をJIS K-6911に基づ
いて測定したところ、0.09%の収縮率であった。ま
た、成形品表面の光沢を表面光沢計を用いて測定角60
度のときの反射率(%)を求めて評価したところ、8
5.3%であり、表面平滑性の優れた成形品が得られ
た。
【0066】−実施例6および比較例9− バインダーとしての塩ビ・酢ビ共重合体(商品名:40
0X−110A,日本ビオン(株)製)、ポリウレタン
(商品名:ニッポラン2301、日本ポリウレタン
(株)製)およびポリイソシアネート(商品名:コロネ
ートL、日本ポリウレタン(株)製)を表4に示した配
合でメチルエチルケトンに溶解し、次いで、実施例1で
得た着色球状粒子(1)およびカーボンブラック(旭
♯60旭カーボン(株)製)を表4に示した量で加え、
十分に攪拌してカーボンブラック含有被覆組成物(1)
および比較用カーボンブラック含有被覆組成物(1)を
得た。
【0067】各カーボンブラック含有被覆組成物をポリ
エチレンテレフタレートフィルムに乾燥後の膜厚が10
ミクロンになるように塗布し、室温で乾燥して塗膜性能
試験用の被覆物を得た。その試験結果は表4に示した通
りであった。
【0068】
【表4】
【0069】表4から明らかなように、本発明のカーボ
ンブラック含有被覆組成物は分散性が良好で、帯電防止
性、滑り性、耐摩擦性に優れていることが判る。なお、
表4における各試験は、つぎの方法による。 帯電防止性:25℃、60%RHの雰囲気に24時間保
持した被覆物の表面電気抵抗を測定した。 摩擦係数:表面測定によりステンレスボールの動摩擦係
数(3.3cm/sec時)μを測定した。 耐摩耗性:学振式染色摩耗堅牢度試験機を用い、JIS
L−1084 45R法に準じ100往復させた後の
摩耗状態を目視で評価した。
【0070】○…摩耗なし ×…摩耗あり 液の保存安定性:作製したカーボンブラック含有被覆組
成物を25℃の室内に6ケ月保存し、液の状態変化を観
察した。 ○…変化なし ×…カーボンブラックの沈降物が発生 −実施例7− 実施例1で得られた平均粒径3.97ミクロンの着色球
状微粒子(1)50重量部とカルナバワックス50重量
部とを100℃で30分間攪拌混合することによって感
熱転写インクを調整した。このインクをガラス板上に薄
く塗布して着色球状微粒子の分散状態を顕微鏡で観察し
たところ、非常に良好な分散性を示した。このインクを
厚さ10ミクロンの2軸延伸PETフィルムにインク層
の乾燥膜厚が10ミクロン厚になるように塗布した。塗
布は、各インクに適した温度に加温してインクを流動状
態とし、ワイヤーバーを用いて行った。得られた感熱転
写用シートをサーマルプリンタに装着して管通紙に対し
て印画した。画像の品位を解像度と白抜けの有無を合わ
せて評価したところ、良好な結果となった。さらに、画
像の引っかき強度を片方の端が直径1.5mmの半球状の
ステンレス棒に100gの荷重をかけて画像面を擦り、
傷のつき程度を評価したところ、傷もなく良好な結果と
なった。
【0071】−実施例8− 実施例1で得た着色球状微粒子(1)20部を、バイン
ダー成分であるポリウレタン(アジビン酸、1.6−ヘ
キサンジオールおよびMDIより得られる分子量約3
0,000のポリエステル系ポリウレタン)100部、
さらに溶剤(テトラヒドロフラン/メチルエチルケトン
=1/1)70部を混合してインクリボンコート剤を調
製し、感熱転写用テープの背面に塗布し、サーマルプリ
ンタに装着して性能試験を行った。コート層の厚さは約
10ミクロンとした。その結果、滑り性、帯電防止性と
も良好であった。
【0072】−実施例9− 実施例1で得られた平均粒径3.97ミクロンの着色球
状微粒子(1)20部、バインダー成分として実施例7
と同一のポリウレタン100部および溶剤(トルエン/
メチルエチルケトン/シクロヘキサン=3/3/1)7
0重量部を混合してバックコート剤を調製しビデオテー
プの背面に塗布して性能試験を行った。試験方法を以下
に示し、その結果、バックコート層の耐摩耗性は、◎で
あった。 1.試験試料の調製 (a)着色球状微粒子の分散。
【0073】着色球状微粒子、バインダー成分および溶
剤の所定量を容器に仕込み、プロペラ羽根攪拌機を用い
室温で15分間攪拌した。 (b)バックコート層の厚さ。 乾燥膜厚約10ミクロンとした。 2.性能試験 バックコート層の耐摩耗性。 白色の綿布を350g/cm2 の力でバックコート層に
押付けながら一定時間ビデオテープを送行させ、綿布の
汚染の程度により◎〜×の評価を行った。
【0074】 ◎ 綿布の汚染なし(カーボンブラックの脱落なし) ○ 綿布の汚染わずかあり △ 綿布の汚染かなりあり × 綿布の汚染顕著(カーボンブラックの脱落多い)
【0075】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による着色球
状微粒子は、カーボンブラックに該カーボンブラックと
反応し得る重合体を反応させて得られるカーボンブラッ
クグラフト重合体を、重合し得る重量体成分に分散し、
ついで該重合し得る単量体成分を重合して得られるもの
であるから、該粒子表面近傍にカーボンブラックグラフ
ト重合体が局在されてなり、黒色性に優れ、種々の樹脂
あるいはバインダーとの親和性も良好で、種々の樹脂あ
るいはバインダに配合して樹脂組成物、被覆組成物、感
熱転写用インクリボンコート剤、感熱転写用インク、磁
気記録媒体用バックコート剤等に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C09D 7/12 C09D 7/12 11/02 11/02 (72)発明者 米田 忠弘 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会 社日本触媒 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平1−284565(JP,A) 国際公開88/3545(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09C 1/56 C08K 9/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボンブラックと重合体とを反応させ
    て得られたカーボンブラックグラフト重合体を重合性単
    量体成分に分散させておいて、前記重合性単量体成分を
    水系懸濁重合させるようにする着色球状微粒子の製造方
    法において、前記カーボンブラックグラフト重合体とし
    て、カーボンブラックと反応させる重合体のソルビリテ
    ィパラメーターが前記重合性単量体成分またはその重合
    体のソルビリティパラメーターよりも大きくなっている
    ものを用い、前記球状微粒子の半径(R)に対して粒子
    表面からR/2までの部分に前記カーボンブラックグラ
    フト重合体の70重量%以上のものが存在する着色球状
    微粒子を得ることを特徴とする着色球状微粒子の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 球状微粒子を構成する重合体に対するカ
    ーボンブラックグラフト重合体の配合量が1〜100重
    量%となるようにする請求項記載の着色球状微粒子の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 カーボンブラックと反応させる重合体
    が、500〜1,000,000の数平均分子量を有す
    る重合体である請求項1または2記載の着色球状微粒子
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 カーボンブラックと反応させる重合体
    が、分子内に少なくとも1個の反応性基を有するビニル
    重合体、ポリエステルおよびポリエーテルよりなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種の重合体である請求項1〜3
    の何れかに記載の着色球状微粒子の製造方法。
  5. 【請求項5】 カーボンブラックと反応させる重合体
    が、分子内に、アジリジン基、オキサゾリン基、N−ヒ
    ドロキシアルキルアミド基、エポキシ基、チオエポキシ
    基およびイソシアネート基よりなる群から選ばれた少な
    くとも1種の反応性基を有する重合体である請求項1〜
    4の何れかに記載の着色球状微粒子の製造方法。
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