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JP3076572B1 - 多目的仕様の凍結乾燥装置 - Google Patents

多目的仕様の凍結乾燥装置

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JP3076572B1
JP3076572B1 JP11312280A JP31228099A JP3076572B1 JP 3076572 B1 JP3076572 B1 JP 3076572B1 JP 11312280 A JP11312280 A JP 11312280A JP 31228099 A JP31228099 A JP 31228099A JP 3076572 B1 JP3076572 B1 JP 3076572B1
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pipe
closed tank
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heat medium
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幸雄 佐原
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 密閉タンク1と、この密閉タンクに接続され
た真空発生装置付きコールドトラップ4と、前記密閉タ
ンク1内に出し入れされる台車10と、内部を加熱媒体
が流れる複数枚の加熱棚板13とから成る凍結乾燥装置
を、真空乾燥、加熱処理及びその後の冷却処理を含む熱
処理等の多目的に使用できるようにする。 【解決手段】 前記密閉タンク1における前記コールド
トラップ4の接続部に、密閉タンク1からコールドトラ
ップ4を切り離すようにした手段8を設ける一方、前記
台車10に前記複数枚の加熱棚板13を多段状に設け、
更に、前記密閉タンク1に、当該密閉タンク内に加熱蒸
気、加熱水又は冷却水等の熱処理用流体を供給する手段
40を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凍結した食品等の
被処理物を真空中での加熱により凍結状態のままで乾燥
する凍結乾燥装置において、被処理物の加熱処理(オー
トクレイブ)及びこの加熱処理後における冷却並びに被
乾燥物の真空乾燥等の多目的に使用できるようにした多
目的仕様の凍結乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の凍結乾燥装置は、例えば、特開平
6−257941号公報等に記載されているように、少
なくとも一つの開口部とこの開口部に対する開閉自在な
密閉扉体とを備えた密閉タンクの内部に、内部を加熱さ
れた熱媒体が流れるように構成した加熱棚板の複数枚を
多段状に設ける一方、前記開口部から密閉タンク内に出
し入れできるようにした台車に、被処理物を入れたトレ
イの複数個を多段状に載せ、この台車を前記密閉タンク
内に引き込んで、これに載せた各トレイを密閉タンク内
における各加熱棚板の間の各々に挿入し、この状態で、
密閉タンク内を高真空したのち、前記各トレイを加熱棚
板にて加熱することにより、これに入れた被処理物を凍
結乾燥する一方、この被処理物から昇華した水蒸気を、
前記密閉タンクに接続したコールドトラップ内に導い
て、その内部に設けた冷却管の表面に凝結させるように
構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来にお
ける凍結乾燥装置は、密閉タンク内に、加熱棚板の複数
枚を多段状に設けるという構成であることにより、この
密閉タンク内における空間が著しく狭くなっているか
ら、密閉タンク内及び各加熱棚板に対する清掃作業及び
点検・修理がきわめて困難であるという問題があった。
【0004】ところで、食品の各種加工には、前記した
凍結乾燥の以外に、食品を殺菌、滅菌又は調理のために
加熱蒸気又は加熱水等によって加熱処理する工程、及び
この加熱処理後において冷却水又は真空等によって冷却
する工程とか、或いは、食品を凍結することなくそのま
まの状態で真空乾燥する工程等を必要とする場合がある
が、従来の凍結乾燥装置は、専ら凍結乾燥のみを行うた
めに構成したものであることにより、加熱処理とか、こ
の加熱処理後における冷却とか、真空乾燥を必要とする
場合には、各々専用の装置を別個に設置しなければなら
ないのであった。
【0005】本発明は、本来の凍結乾燥に加えて、加熱
処理及びこの加熱処理後における冷却並びに被乾燥物の
真空乾燥等にも使用できるようにした多目的の凍結乾燥
装置を提供することを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「少なくとも一つの開口部とこの開口
部に対する開閉自在な密閉扉体とを備えた密閉タンク
と、この密閉タンクに接続され且つ冷却管を内蔵したコ
ールドトラップと、このコールドトラップに接続した真
空発生装置と、前記密閉タンク内に出し入れされる台車
と、内部を加熱媒体が流れる複数枚の加熱棚板とから成
る凍結乾燥装置において、前記密閉タンクにおける前記
コールドトラップの接続部に、密閉タンクからコールド
トラップを切り離すようにした手段を設ける一方、前記
台車に前記複数枚の加熱棚板を多段状に設け、更に、前
記密閉タンクに、当該密閉タンク内に加熱蒸気、加熱水
又は冷却水等の熱処理用流体を供給する手段を設け
る。」という構成にした。
【0007】
【発明の作用・効果】この構成において、台車を、密閉
タンク内から引き出し、その各加熱棚板の上面に凍結し
た被処理物を入れたトレイを載せたのち、前記台車を密
閉タンク内に引き入れ、密閉扉体を閉じ密閉タンク内を
高真空にして、各加熱棚板内に加熱媒体を供給して各ト
レイ内の被処理物を加熱することにより、前記被処理物
を、前記従来と同様に、この被処理物から昇華する水蒸
気をコールドトラップにおける冷却管の表面に凝結させ
ながら凍結乾燥することができるのである。
【0008】また、前記台車における各加熱棚板の上面
に載せた各トレイ内の被処理物を、凍結しない状態で真
空乾燥するに際しては、台車を密閉タンク内に引き入れ
たのち、密閉タンク内を前記凍結乾燥の場合よりも低い
真空度にした状態で、各加熱棚板内に加熱媒体を供給し
て被処理物を加熱することにより、被処理物を、この被
処理物から蒸発する水蒸気をコールドトラップにおける
冷却管の表面において凝縮させるか、或いは、前記コー
ルドトラップで凝縮することなく水封式の真空ポンプに
て吸引しながら真空乾燥することができるのである。
【0009】一方、被処理物を加熱殺菌等の加熱処理す
るに際しては、この被処理物を、前記台車における各加
熱棚板の上面に載せるか、前記とは別の台車に載せ、こ
れらの台車を密閉タンク内に引き入れ、密閉タンクから
コールドトラップを切り離したのち、前記密閉タンク内
に、加熱蒸気を供給するか、加熱水を各被処理物に対し
てスプレーするように供給するか、加熱水を各被処理物
が浸漬する状態になるまで一杯に供給すれば良い。
【0010】また、この加熱処理後において冷却するに
際しては、密閉タンク内への加熱蒸気又は加熱水の供給
を停止して、台車における各加熱棚板内に低温度の熱媒
体を流すか、前記密閉タンク内に冷却水を、一杯に供給
したり、被処理物に冷却水をスプレーすれば良いのであ
る。
【0011】従って、本発明によると、凍結乾燥装置
を、本来の凍結乾燥に加えて、真空乾燥及び加熱処理
(オートクレイブ)並びにこの加熱処理後における冷却
等の多目的に使用できるから、これらの各処理を行うた
めに、その各々専用の装置を別個に設置することを省略
できるのであり、しかも、各複数枚の加熱棚板を、従来
のように密閉タンク内に多段状に設けることに代えて、
この密閉タンクに対して出し入れされる台車に多段状に
設けたことにより、前記密閉タンク内、及び各加熱棚体
に対する清掃及び点検・修理が、至極容易にできるので
ある。
【0012】ところで、前記したように、複数枚の加熱
棚板を、密閉タンクに対して出し入れされる台車に設け
た場合には、前記台車における各加熱棚板に対して熱媒
体供給管及び熱媒体排出管を接続したり、その接続を切
り離したりすることの着脱を、複数枚の各加熱棚板ごと
に行うようにしなければならず、これに多大の手数を要
することになる。
【0013】これに対して、本発明は、請求項2に記載
したように、前記台車に、前記各加熱棚体に熱媒体を分
配する供給ヘッダーと、各加熱棚板から排出される熱媒
体を集める排出ヘッダーとを設け、前記供給ヘッダーに
接続した供給用接続管を、前記密閉タンクにその内部に
突出するように設けた熱媒体供給管に、前記排出ヘッダ
ーに接続した排出用接続管を、前記密閉タンクにその内
部に突出するように設けた熱媒体排出管に各々着脱自在
に接続することを提案するものであり、これにより、前
記台車における各加熱棚板に対して熱媒体供給管及び熱
媒体排出管を接続したり、その接続を切り離したりする
ことの着脱を、供給ヘッダー及び排出ヘッダーに纏めた
複数個の加熱棚板について同時に行うことができるか
ら、その操作に要する手数を大幅に低減できるのであ
る。
【0014】また、請求項3に記載したように、前記請
求項2の記載において、前記供給ヘッダーに対する供給
用接続管の接続部及び前記排出ヘッダーに対する排出用
接続管の接続部にストップ弁を設け、前記供給用接続管
及び排出用接続管のうち前記ストップ弁に隣接した部位
に空気導入弁を設ける一方、前記熱媒体供給管に供給弁
を、前記熱媒体排出管に排出弁を各々設け、更に、前記
熱媒体供給管のうち供給弁の下流側の部位、及び前記熱
媒体排出管のうち排出弁の上流側の部位に放出弁を備え
た放出管を接続するという構成にすることにより、後述
する実施の形態において詳しく述べるように、台車にお
ける各加熱棚板に対する熱媒体供給管及び熱媒体排出管
の接続を切り離すことを、前記供給用接続管及び排出用
接続管内における熱媒体を放出した状態で行うことがで
きるから、前記の切り離しに際して、熱媒体によって汚
染が発生することを確実に低減できるのである。
【0015】更にまた、請求項4に記載したように、前
記密閉タンクに、当該密閉タンク内に開口するボックス
を設け、このボックス内における前記供給用接続管及び
排出用接続管に対する供給用接続管及び排出用接続管の
着脱自在な接続部と、前記台車に対する各種配線を密閉
タンク外に取り出しすための接続コンセントを配設し、
更に、前記ボックスに、その密閉タンク内への開口部を
開閉自在な蓋体を設けるという構成にすることにより、
前記ボックスの密閉タンク内への開口部を蓋体にて塞ぐ
ことで、ボックス内を密閉タンクから分離できるから、
前記した加熱処理、又はその後に冷却処理に際して、前
記供給用接続管及び排出用接続管に対する着脱自在な接
続部、及び、接続コンセントが損傷することを確実に防
止できるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図4の図面について説明する。
【0017】この図において、符号1は、両端を開放し
た横型円筒形の密閉タンクを示し、この密閉タンク1の
両端の開口部には、開閉自在に構成した密閉扉体2が設
けられ、且つ、その内底部には、左右一対のレール3
が、水平方向に延びるように設けられている。
【0018】また、符号4は、前記密閉タンク1にダク
ト5を介して接続した二つのコールドトラップを示し、
この両コールドトラップ4の内部には、冷凍機(図示せ
ず)等にて冷却した冷媒が流れるようにした冷却管6が
設けられ、且つ、この両コールドトラップ4には、真空
ポンプ7等の真空発生源が接続されている。
【0019】また、前記ダクト5には、前記密閉タンク
1から両コールドトラップ4を切り離すようにした手段
の一つの例であるところの開閉弁8と、前記両コールド
トラップ4のうちいずれか一方に切り換えるための切換
弁9とが設けられ、更にまた、前記密閉タンク1には、
これに加熱蒸気、加熱水又は冷却水等の熱処理用流体を
供給するための供給管40が接続されている。
【0020】次に、符号10は、前記密閉タンク1内に
対して、その両レール3及び床面11のレール12に沿
って走行して出し入れされる台車を示し、この台車10
には、内部に加熱した熱媒体を流すように構成した加熱
棚板13の複数枚が多段状に設けられている。
【0021】そして、この台車10に、前記各加熱棚板
13に熱媒体を分配するための供給ヘッダー14と、各
加熱棚板13から排出される熱媒体を集める排出ヘッダ
ー15とを設け、前記供給ヘッダー14に設けた一つの
供給口16に、ストップ弁17を介してフレキシブルな
供給用接続管18を、前記排出ヘッダー15に設けた一
つの排出口19に、ストップ弁20を介してフレキシブ
ルな排出用接続管21を各々接続して、これら両接続管
18,21の先端に、管継ぎ手22,23を設け、ま
た、この両接続管18,21のうち前記ストップ弁1
7,20に隣接した部位に、空気導入弁24,25を設
ける。
【0022】一方、前記密閉タンク1の左右両側に、密
閉タンク1内にのみ開口するボックス26,27を設け
て、この両ボックス26,27のうち一方のボックス2
6内に、供給弁28を備えた熱媒体供給管29の先端を
挿入すると共に、前記台車10に対する各種の配線を密
閉タンク1の外に引き出すための接続コンセント30を
設け、前記熱媒体供給管29の先端に、前記供給用接続
管18の先端における管継ぎ手22を着脱自在に接続す
る管継ぎ手31を設ける。
【0023】また、他方のボックス27内に、排出弁3
2を備えた熱媒体排出管33の先端を挿入すると共に、
前記台車10に対する各種の配線を密閉タンク1の外に
引き出すための接続コンセント41を設け、前記熱媒体
排出管33の先端に、前記排出用接続管21の先端にお
ける管継ぎ手23を着脱自在に接続する管継ぎ手34を
設ける。
【0024】なお、前記熱媒体供給管29と、熱媒体排
出管33とは、循環ポンプ44と、加熱及び冷却器45
とを備えた循環管路46にて、熱媒体が循環するように
接続されている。
【0025】更にまた、前記熱媒体供給管29のうち供
給弁28の下流側の部位に、放出弁35を備えた放出管
36を、前記熱媒体排出管33のうち排出弁32の上流
側の部位に、放出弁37を備えた放出管38を各々接続
する。
【0026】なお、前記両放出管36,38は、一つの
放出用ポンプ39の吸い込み側に接続されている。
【0027】この構成において、台車10を、密閉タン
ク1内から引き出し、この状態で、且つ加熱棚板13の
上面に、凍結した被処理物A′を入れたトレイAを載せ
たのち、前記台車10を、密閉タンク1内に引き入れ
る。
【0028】そして、供給用接続管18及び排出用接続
管21を、熱媒体供給管29及び熱媒体排出管33に対
して、ボックス26,27内において、管継ぎ手22,
23,31,34を介して接続し、これら供給用接続管
18及び排出用接続管21に対するストップ弁17,2
0を開き、両空気導入弁24,25及び両放出弁35,
37を閉じ、前記密閉タンク1における密閉扉体2を閉
じたのち、密閉タンク1内を高真空にし、次いで、前記
熱媒体供給管29における供給弁28及び熱媒体排出管
33における排出弁32を各々開くことにより、前記台
車10における各加熱棚板13内を、加熱及び冷却器4
5にて加熱した熱媒体が流れて、この各加熱棚板13の
上面におけるトレイAを加熱することができるから、こ
のトレイAに入れた被処理物A′を凍結乾燥することが
できる一方、この被処理物A′から昇華した水蒸気は、
両コールドトラップ4のうちいずれか一方のコールドト
ラップ4内に導かれ、その内部に設けた冷却管6の表面
に凝結するというようにして凍結乾燥を行うことができ
るのである。
【0029】このようにして、各トレイAに入れた被処
理物A′の凍結乾燥が完了すると、前記熱媒体供給管2
9における供給弁28及び熱媒体排出管33における排
出弁32を各々閉じ、密閉タンク1内に真空をブレイク
したのち、密閉扉体2を開き、両ストップ弁17,20
を閉じて、両空気導入弁24,25を開く一方、両放出
管36,38における放出弁35,37を開いて、放出
用ポンプ39を運転することにより、前記供給用接続管
18及び排出用接続管21内における熱媒体の全てを放
出できて、これら供給用接続管18及び排出用接続管2
1内を空にすることができる。
【0030】そこで、前記供給用接続管18及び排出用
接続管21を、熱媒体供給管29及び熱媒体排出管33
から切り離したのち、前記台車10を、密閉タンク1内
から外に引き出すのである。
【0031】なお、前記両ストップ弁17,20及び両
空気導入弁24,25を電磁式の弁にして、密閉タンク
1における密閉扉体2を閉じた状態で、密閉タンク1の
外側から遠隔的に開閉操作するように構成しても良い。
【0032】次に、前記台車10における各加熱棚板1
3の上面に載せた各トレイA内の被処理物A′を凍結し
ない状態で真空乾燥するに際しては、台車10を密閉タ
ンク1内に引き入れて密閉扉体2を閉めたのち、密閉タ
ンク1内を前記凍結乾燥の場合よりも低い真空度にした
状態で、各加熱棚板13内に加熱媒体を供給して被処理
物A′を加熱することにより、被処理物A′を、この被
処理物から蒸発する水蒸気を両コールドトラップ4のう
ちいずれか一方のコールドトラップ4内に導いて、その
内部に設けた冷却管6の表面に凝縮させるか、或いは、
前記コールドトラップ4で凝縮させることなく水封式の
真空ポンプにて吸引しながら真空乾燥できるのである。
【0033】また、前記密閉タンク1内において、台車
10における各加熱棚板13の上面に載せた各トレイA
内の被処理物A′を、加熱殺菌等の加熱処理(オートク
レイブ)する場合には、前記台車10を密閉タンク1内
に引き入れ、密閉扉体2を閉じたのち、密閉タンク1と
両コールドトラップ4とを接続するダクト5に設けた開
閉弁8を閉じて、密閉タンク1から両コールドトラップ
4を切り離したのち、前記密閉タンク1内に、蒸気供給
管40から加熱蒸気を供給するか、加熱水を各被処理物
に対してスプレーするように供給するか、加熱水を各被
処理物が浸漬する状態になるまで一杯に供給することに
よって行うのである。
【0034】この加熱処理に際しては、両コールドトラ
ップ4は、密閉タンク1から切り離されていることによ
り、これに熱負荷及び圧力負荷がかかることを回避でき
るのであり、また、前記両ボックス26,27における
密閉タンク1内への開口部に、図2及び図4に二点鎖線
で示すように、蓋体42,43を取付けて、ボックス2
6,27内を密閉タンク1内から分離することにより、
両ボックス26,27内における管継ぎ手31,34及
び接続コンセント30,41に熱負荷及び圧力負荷がか
かることを回避でき、換言すると、前記凍結乾燥用の密
閉タンク1を、管継ぎ手31,34及び接続コンセント
30,41並びに両コールドトラップ4に熱負荷及び圧
力負荷がかかることなく加熱処理(オートクレイブ)に
使用できるのである。
【0035】なお、この加熱処理(オートクレイブ)に
際しては、加熱棚板13の複数枚を多段状に備えた台車
10を使用することなく、これとは別に、普通の棚板の
複数枚を多段状に備えた台車を使用しても良く、これに
より、棚板の段数を前記凍結乾燥に対する段数よりも多
くすることができる。
【0036】そして、この加熱処理後において冷却する
に際しては、密閉タンク1内への加熱蒸気又は加熱水の
供給を停止して、前記台車10における各加熱棚板13
を、前記凍結乾燥の場合と同様に、熱媒体供給管29及
び熱媒体排出管33に接続することにより、この加熱棚
板13内に、前記加熱及び冷却器45にて冷却した低温
度の熱媒体を流すようにするか、前記密閉タンク内に冷
却水を、一杯に供給したり、被処理物に冷却水をスプレ
ーすれば良いのである。
【0037】特に、この被処理物の冷却に際して、当該
被処理物が、レトルト食品等のように、フィルム等の包
装資材にて密封包装されている場合には、密閉タンク1
内に、冷却水を、冷却水供給管47より、この冷却水に
被処理物の全部が漬かるように一杯に充填供給するか、
或いは、被処理物に対して、密閉タンク1内に設けた噴
出ノズル(図示せず)から冷却水を噴霧するようにすれ
ば良いのであり、ここに使用した冷却水は、排出管48
より排出する。
【0038】なお、前記実施の形態は、台車10を、密
閉タンク1内及び床面11に設けたレール3,12に沿
って移動走行する場合であったが、本発明は、これに限
らず、台車10を、密閉タンク1の天井に配設した天井
レールに沿って移動走行するように構成しても良いこと
はいうまでもない。
【0039】また、前記した実施の形態は、密閉タンク
1からコールドトラップ4を切り離す手段として開閉弁
8を使用した場合であったが、この切り離す手段として
は、前記開閉弁8を使用することに限らず、コールドト
ラップ4を分解して撤去したのち、密閉タンク1側の開
口部を盲蓋にて塞ぐように構成する等の他の手段にして
も良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す全体図である。
【図2】図1のII−II視拡大断面図である。
【図3】図1のIII −III 視拡大断面図である。
【図4】図2のIV−IV視平面図である。
【符号の説明】
1 密閉タンク 2 密閉扉体 3 レール 4 コールドトラップ 5 ダクト 6 冷却管 7 真空ポンプ 8 開閉弁 10 台車 13 加熱棚板 14 供給ヘッダー 15 排出ヘッダー 17,20 ストップ弁 18 供給用接続管 21 排出用接続管 26,27 ボックス 30,41 接続コンセント 28 供給弁 29 熱媒体供給管 32 排出弁 33 熱媒体排出管 35,37 放出弁 36,38 放出管 40 供給管 42,43 蓋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−74103(JP,A) 特開 昭64−49882(JP,A) 特開 平3−144281(JP,A) 特開 平4−43281(JP,A) 特開 平9−243127(JP,A) 特開 昭58−55653(JP,A) 特開 平7−280435(JP,A) 特開 昭61−36680(JP,A) 特公 昭40−6429(JP,B1) 特公 昭39−21735(JP,B1) 特公 昭38−13349(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 5/06 F26B 25/06 - 25/18 A47J 27/16 - 27/07 A23L 3/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一つの開口部とこの開口部に対
    する開閉自在な密閉扉体とを備えた密閉タンクと、この
    密閉タンクに接続され且つ冷却管を内蔵したコールドト
    ラップと、このコールドトラップに接続した真空発生装
    置と、前記密閉タンク内に出し入れされる台車と、内部
    を加熱媒体が流れる複数枚の加熱棚板とから成る凍結乾
    燥装置において、 前記密閉タンクにおける前記コールドトラップの接続部
    に、密閉タンクからコールドトラップを切り離すように
    した手段を設ける一方、前記台車に前記複数枚の加熱棚
    板を多段状に設け、更に、前記密閉タンクに、当該密閉
    タンク内に加熱蒸気、加熱水又は冷却水等の熱処理用流
    体を供給する手段を設けたことを特徴とする多目的仕様
    の凍結乾燥装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1において、前記台車に、前記
    各加熱棚体に熱媒体を分配する供給ヘッダーと、各加熱
    棚板から排出される熱媒体を集める排出ヘッダーとを設
    け、前記供給ヘッダーに接続した供給用接続管を、前記
    密閉タンクにその内部に突出するように設けた熱媒体供
    給管に、前記排出ヘッダーに接続した排出用接続管を、
    前記密閉タンクにその内部に突出するように設けた熱媒
    体排出管に各々着脱自在に接続したことを特徴とする多
    目的仕様の凍結乾燥装置。
  3. 【請求項3】前記請求項2において、前記供給ヘッダー
    に対する供給用接続管の接続部及び前記排出ヘッダーに
    対する排出用接続管の接続部にストップ弁を設け、前記
    供給用接続管及び排出用接続管のうち前記ストップ弁に
    隣接した部位に空気導入弁を設ける一方、前記熱媒体供
    給管に供給弁を、前記熱媒体排出管に排出弁を各々設
    け、更に、前記熱媒体供給管のうち供給弁の下流側の部
    位、及び前記熱媒体排出管のうち排出弁の上流側の部位
    に放出弁を備えた放出管を接続したことを特徴とする多
    目的仕様の凍結乾燥装置。
  4. 【請求項4】前記請求項2において、前記密閉タンク
    に、当該密閉タンク内に開口するボックスを設け、この
    ボックス内における前記供給用接続管及び排出用接続管
    に対する供給用接続管及び排出用接続管の着脱自在な接
    続部と、前記台車に対する各種配線を密閉タンク外に取
    り出すための接続コンセントを配設し、更に、前記ボッ
    クスに、その密閉タンク内への開口部を開閉自在な蓋体
    を設けたことを特徴とする多目的仕様の凍結乾燥装置。
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