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JP3035115B2 - パティキュレート連続分析方法 - Google Patents

パティキュレート連続分析方法

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JP3035115B2
JP3035115B2 JP5100180A JP10018093A JP3035115B2 JP 3035115 B2 JP3035115 B2 JP 3035115B2 JP 5100180 A JP5100180 A JP 5100180A JP 10018093 A JP10018093 A JP 10018093A JP 3035115 B2 JP3035115 B2 JP 3035115B2
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Horiba Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、例えばディーゼルエンジンなど
から排出される排ガスに含まれるパティキュレート(煤
などの微粒子状物質)などを連続的に定量分析すること
ができるパティキュレート連続分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン排ガス中に含まれる
パティキュレートを測定する従来の方法としては、ディ
ーゼルエンジンから排出される高温排ガスを定流量サン
プリング装置に導入し、この定流量サンプリング装置下
流で一定量サンプルガスを分流して捕集フィルタによっ
て、パティキュレートを捕集する。このフィルタを精密
天秤などによって秤量して、その捕集前後の重量差を求
めて定量分析を行うフィルタ捕集・天秤秤量法がある。
【0003】しかしながら、上述のフィルタ捕集・天秤
秤量法においては、フィルタに吸着された水分が測定誤
差として大きく影響を及ぼすため、捕集前後のフィルタ
中の水分を一定にするため定温・定湿処理が必要とな
る。また、この測定法は、パティキュレートを捕集した
フィルタをガス流路から取り外して作業するので、連続
測定を行えないと云った不都合がある。
【0004】また、パティキュレート中には、通常、有
機溶媒に溶解するSOF(SolubleOrganic Fraction)
と称される揮発性炭化水素(HC)、ドライスート(Dr
y soot、以下、D.Sという))と称されるC成分、 s
ulfateと称されるSO 4 --などが含まれているが、SO
Fは有機溶媒によって、 sulfateは蒸留水またはイオン
クロマト用溶離液によってそれぞれ抽出する必要がある
ところから、全測定に長時間を要する。さらに、作業自
体に熟練性が要求されるところから、分析結果に個人差
が生ずる。
【0005】このようなフィルタ捕集・天秤秤量法の欠
点を解消するものとして、フィルタにパティキュレート
を採取するときの重量変化を共振周波数の変化として検
出する瞬時微粒子濃度計や、パティキュレートに光を照
射し、その透過度を測定するオパシメータ(opacimete
r)(例えば商品名:ハートリッジ式スモークメータ)な
どが開発されている。
【0006】しかしながら、これらの手段においては、
SOFとD.Sとを区別して測定できず、また、ごく一
般に用いられているフィルタ捕集・天秤秤量法との相関
が不十分であるなどの問題点がある。
【0007】これに対して、本願出願人は、特願平3−
231194号、特願平3−231195号などによ
り、上記従来技術の欠点を一掃した、熟練者でなくとも
短時間にパティキュレート中のSOF、D.S、 sulfa
teを分離して連続的に定量分析できる有用なパティキュ
レート連続分析装置を出願しているところである。
【0008】図2は、前記特願平3−231194号に
おいて提案したパティキュレート連続分析装置の構成を
概略的に示すもので、この図において、1はディーゼル
エンジンからの排ガス(サンプルガスS0 )が定容量流
れるサンプルガス流路、2はサンプルガス流路1から点
Aにおいて分岐したリファレンスガス流路である。この
リファレンスガス流路2には、捕集フィルタ3を内蔵し
たフィルタホルダ4が設けてあり、サンプルガスS0
含まれるパティキュレートはここで捕集される。捕集フ
ィルタ3は、例えばフィルタ捕集・天秤秤量法で用いる
ものと同一材質のものや不純物の少ない石英やテフロン
(商標名)などの材質よりなる。5はリファレンスガス
流路2と遅れ時間を同じにするためにサンプルガス流路
1に設置されたフィルタホルダ4と同容積のフィルタホ
ルダ(ダミー)であり、このフィルタホルダ5内にはフ
ィルタは装着されていない。
【0009】6は例えば電気抵抗炉などからなる加熱燃
焼炉であり、図外のコントローラによって炉内が一定の
温度に維持される。例えば1000℃程度まで昇温加熱
ができるように構成されている。7は加熱燃焼炉6を経
た燃焼ガスを検出するための差量測定方式のガス分析部
である。8,9は、サンプルガス流路1およびリファレ
ンスガス流路2を流れるガス流量を一定に制御する流量
制御弁であり、例えばマスフローコントローラが用いら
れる。10はバイパス用ポンプである。11はガス分析
部7からのガスを排出するための流路で、この排出流路
11には、クリティカルフローベンチュリ12と排出用
ポンプ13とが直列接続して設けられている。
【0010】前記差量測定方式のガス分析部7は、図3
に示すように、互いに独立した光路を有するサンプルガ
ス用セル14とリファレンスガス用セル15の一側に例
えば赤外光源16,17を配置すると共に、他側に例え
ばH2 O, CO2 ,SO2 などの複数のガスを同時に検
出するための例えばコンデンサマイクロホン型検出器よ
りなるH2 O検出器18、CO2 検出器19、SO2
出器20を互いに光学的に直列に配置して構成されてい
る。21はセル14,15と光源16, 17との間に設
けられ、図外の駆動機構によって回転するように構成さ
れた光変調用チョッパである。22は各検出器18,1
9,20からの出力信号を増幅するためのプリアンプ、
23は出力信号としてのガス濃度を演算処理するための
演算回路、24はガス濃度を表示するための表示器であ
る。
【0011】上記構成のパティキュレート連続分析装置
においては、サンプルガス流路1を流れるサンプルガス
0 の1/2量は、点Aにおいてリファレンスガス流路
2に分流し、捕集フィルタ3を通過する際、含有するパ
ティキュレートが除去されてリファレンスガスR1 とな
り、加熱燃焼炉6に導入される。そして、残り1/2の
サンプルガスS1 は、そのままダミー用のフィルタホル
ダ5を経て、同じく加熱燃焼炉6に導入される。
【0012】前記加熱燃焼炉6の内部は、例えば100
0℃程度に加熱され、C,SOF(HC)成分は酸化
(燃焼)されてCO2 ,H2 Oとなり、S成分は熱分解
されてSO2 となる。
【0013】図2におけるサンプルガスS0 の成分はC
2 ,H2 O,SO2 およびパティキュレート(D.S
+SOF+SO3 )であり、ダミー用のフィルタホルダ
5を経たサンプルガスS1 も同様の成分である。一方、
捕集フィルタ3を通過したリファレンスガスR1 は捕集
フィルタ3によってパティキュレートが除去されるの
で、その成分はCO2 ,H2 O,SO2 である。
【0014】両ガスS1 ,R1 はそれぞれ酸素炉中で加
熱され、サンプルガスS1 中のパティキュレート〔D.
S(C)+SOF(HC)+SO3 〕が酸化・分解して
ガス化することによりCO2 ,H2 O,SO2 となり、
リファレンスガスR1 はパティキュレートが既に除去さ
れているので変化しない。したがって、図2中のサンプ
ルガスS2 は図2中のリファレンスガスR2 より多くの
CO2 ,H2 O,SO2 を含む。
【0015】そして、分析部7ではサンプルガスS2
リファレンスガスR2 の差量を測定するので、サンプル
ガスS1 に含まれていたパティキュレート〔D.S+S
OF+SO2 〕が酸化・熱分解して生じたCO2 ,H2
O,SO2 のみを分析部7は指示する。したがって、本
発明の分析方法を用いることにより、パティキュレート
(D.S,SOF,S)の重量濃度を演算することがで
きる。
【0016】なお、両ガス流路1,2における燃焼ガス
は、流量制御弁8,9の働きによって、同流量吸引さ
れ、クリティカルフローベンチュリー12と排出用ポン
プ13により一定流量でそれぞれサンプルガス用セル1
4とリファレンスガス用セル15とに供給される。
【0017】図3に示す光源16,17から照射された
赤外光は、セル14,15内で各ガス濃度に対応した吸
収を受けた後、H2 O検出器18、CO2 検出器19、
SO2 検出器20に入射される。サンプルガスS2 とリ
ファレンスガスR2 とにおけるH2 O,CO2 ,SO2
の各ガスの濃度差(たとえばサンプルガスS2 中のH2
OとリファレンスガスR2 中のH2 Oとの濃度差。CO
2 ,SO2 についても同様である。)が検出され、これ
らの濃度に基づいて、SOF,D.S,S成分を重量と
して定量分析することができる。
【0018】このように、上記パティキュレート連続分
析装置によれば、加熱燃焼炉6内でサンプルガスS1
インのパティキュレートが酸化,分解されることによっ
て生じたガス(H2 O,CO2 ,SO2 )濃度の差分を
SOF,D.S,S成分重量として連続的に測定でき、
また、熟練者でなくとも短時間に測定できる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディーゼル
エンジンなどの排ガスを触媒などを用いて処理しようと
試みられている。そして、排ガスとこれを処理する触媒
の組合せによって、触媒下流における排ガスの組成が異
なってくる。
【0020】そして、本願の発明者は、前記排ガスと触
媒の組合せによっては、排ガス中に含まれるパティキュ
レートが、炭素、炭化水素および硫黄で構成される場合
と、炭化水素および結晶水付き硫酸塩で構成されると判
断される場合とがあり、それらの場合においては、燃焼
したときの反応式が異なり、演算処理の変更が必要であ
ることを見出した。
【0021】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、サンプルガス中に含まれるパティ
キュレートの構成に応じて、その構成成分個々の濃度、
すなわち、炭素、炭化水素、硫黄および結晶水付き硫酸
塩などの濃度およびパティキュレート全体の濃度を確実
に定量することができるパティキュレート連続分析方法
を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るパティキュレート連続分析方法は、サ
ンプルガスが流れるサンプルガス流路と、このサンプル
ガス流路から分岐し、前記サンプルガス中に含まれるパ
ティキュレートを捕集するフィルタを備えてなるリファ
レンス流路と、これらサンプル流路とリファレンス流路
を流れるサンプルガスおよびリファレンスガスを加熱す
る加熱燃焼炉と、この加熱燃焼炉を経た燃焼ガスを分析
する分析計とを備えてなるパティキュレート連続分析装
置によって、サンプルガスおよびリファレンスガスにお
けるH2 O濃度の差、CO2 濃度の差、SO2 濃度の差
を求め、前記サンプルガスに含まれるパティキュレート
が、炭素、炭化水素および硫黄で構成されると判断され
るときは、 mC+nCHy +pS+qO2 →(m+n)CO2 +(ny/2)H2 O+pSO2 +q’O2 〔但し、上記yは炭化水素を構成する炭素と水素のモル
比(y=H/C)、q,q’は、m,n,pに対する過
剰のO2 のモル数〕に基づいて、サンプルガス中の炭
素、炭化水素、硫黄およびパティキュレートの各濃度を
求めるようにし、一方、前記サンプルガスに含まれるパ
ティキュレートが、炭化水素と結晶水付き硫酸塩で構成
されると判断されるときは、 mCHy +nSO4 ・xH2 O+pO2 →mCO2 +(my/2+xn)H2 O+nSO2 +p’O2 〔但し、上記yは炭化水素を構成する炭素と水素のモル
比(y=H/C)、p,p’は、m,n,に対する過剰
のO2 のモル数〕に基づいて、サンプルガス中の炭化水
素、結晶水付き硫酸塩およびパティキュレートの各濃度
を求めるようにしている。
【0023】
【作用】サンプルガス中に含まれるパティキュレートが
どんな構成成分によって構成されているかは、燃料と触
媒との組合せによって予め判っている。従って、炭素、
炭化水素および硫黄で構成される場合と、炭化水素と結
晶水付き硫酸塩で構成される場合によって、適切な処理
方法をそれぞれ適用することにより、各構成成分の濃度
およびパティキュレートのトータル濃度を連続的にしか
も精度よく定量することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0025】図1は、本発明方法を実施するための装置
の構成例を示し、この図において、25は自動車26の
排気管27が導入管28を介して接続される希釈用トン
ネルで、その上流側から希釈用エアーAが供給され、下
流側は図外の吸引ポンプに接続されている。29は希釈
用トンネル25の下流側に設けられるサンプリング配管
で、その下流側には図2に示したパティキュレート連続
分析装置30が設けられている。つまり、本発明方法で
用いる装置は、図2および図3に示した装置と変わると
ころがない。
【0026】次に、パティキュレートの構成成分の各濃
度およびパティキュレート全体の濃度を求める計算式を
説明する。
【0027】I.パティキュレートがD.S(ドライス
ート)とSOF(炭化水素)とS(硫黄)とで構成され
る場合この場合、単位体積(1m3 、20℃、760m
mHg)当たり、mモルの炭素、nモルの炭化水素、p
モルの硫黄が燃焼(酸化)したときの反応式は、次式で
表される。 mC+nCHy +pS+qO2 →(m+n)CO2 +(ny/2)H2 O+pSO2 +q’O2 …(I) ここで、yはSOFを構成する炭素と水素のモル比(y
=H/C)であり、また、q,q’はm,n,pに対す
る過剰のO2 のモル数である。
【0028】発生するCO2 、H2 O、SO2 の濃度
(以下、例えば〔CO2 〕で表す。)は、それぞれ次の
ようになる。 〔CO2 〕=24.04(m+n) (l/m3 )……(1) 〔H2 O〕=24.04ny/2 (l/m3 )……(2) 〔SO2 〕=24.04p (l/m3 )……(3) ここで、24.04は20℃、1気圧での理想気体体積
(1/mol)を表す。
【0029】また、パティキュレートの構成成分の濃度
は、H、C、Sの原子量がそれぞれ1.008、12.
011、32.066であるから、次のように表され
る。 〔D.S〕=12.011m (g/m3 )……(4) 〔SOF〕=12.011n+1.008ny (g/m3 )……(5) 〔S〕 =32.066p (g/m3 )……(6)
【0030】従って、パティキュレート濃度の単位をm
g/m3 、発生ガス濃度の単位をppmとすると、上記
(1)〜(3)式から、次の各式が得られる。 〔D.S〕=(〔CO2 〕− (2/y)〔H2 O〕)×12.011/24.04 (mg/m3 )……(7) 〔SOF〕=2(12.011+1.008y)〔H2 O〕/24.04y (mg/m3 )……(8) 〔S〕 =32.066〔SO2 〕/24.04 (mg/m3 )……(9) そして、全パティキュレート濃度〔PM〕は、 〔PM〕=〔D.S〕+〔SOF〕+〔S〕 ={12.011〔CO2 〕+2.016〔H2 O〕+32.066 〔SO2 〕}/24.04 (mg/m3 )……(10) となる。
【0031】II.パティキュレートがSOF(炭化水
素)とnSO4 ・xH2 O(結晶付き硫酸塩)とで構成
される場合この場合、単位体積(1m3 、20℃、76
0mmHg)当たり、mモルの炭化水素、nモルの結晶
付き硫酸塩が燃焼(酸化)したときの反応式は、次式で
表される。 mCHy +nSO4 ・xH2 O+pO2 →mCO2 +(my/2+xn)H2 O+nSO2 +p’O2 ……(II) ここで、yはSOFを構成する炭素と水素のモル比(y
=H/C)であり、また、p,p’はm,nに対する過
剰のO2 のモル数であり、そして、xは硫酸塩に含まれ
る水のモル数である。
【0032】発生するCO2 、H2 O、SO2 の濃度
は、それぞれ次のようになる。 〔CO2 〕=24.04m (l/m3 )……(11) 〔H2 O〕=24.04(my/2+xn) (l/m3 )……(12) 〔SO2 〕=24.04n (l/m3 )……(13)
【0033】また、パティキュレートの構成成分の濃度
は、次のように表される。 〔D.S〕=0 (g/m3 )……(14) 〔SOF〕=12.011m+1.008my (g/m3 )……(15) 〔SO4 -2・xH2 O〕=96.062n+18.015xn (g/m3 )……(16)
【0034】上記(11)〜(16)式から次の各式が得ら
れる。 〔SOF〕=(12.011+1.008y)〔CO2 〕/24.04 (mg/m3 )……(17) 〔SO4 -2・xH2 O〕=(96.062+18.015x)〔SO2 〕/ 24.04 ={96.062〔SO2 〕 +18.015(〔H2 O〕− (y/2)〔CO2 〕)} /24.04 (mg/m3 )……(18) x={〔H2 O〕− (y/2)〔CO2 〕}/〔SO2 〕 ……(19) そして、全パティキュレート濃度〔PM〕は、 〔PM〕=〔D.S〕+〔SOF〕+〔SO4 -2・xH2 O〕 ={(12.011−7.9995y)〔CO2 〕 +96.062〔SO2 〕+18.015〔H2 O〕} /24.04 (mg/m3 )……(20) となる。
【0035】従って、サンプルガスに含まれるパティキ
ュレートが、炭素、炭化水素および硫黄で構成されると
判断されるときには、上記(1)〜(10)までの計算式
を用い、そして、サンプルガスに含まれるパティキュレ
ートが、炭化水素と結晶水付き硫酸塩で構成されると判
断されるときは、上記(11)〜(20)までの計算式を使
うようにすることにより、パティキュレートの構成成分
毎の濃度およびパティキュレートのトータル濃度を連続
的にしかも精度よく定量することができる。
【0036】そして、実際的には、例えば前記(1)〜
(10)までの計算式を収容した処理フロッピーと、前記
(11)〜(20)までの計算式を収容した処理フロッピィ
を使い分けることにより、上記それぞれの場合の演算を
行うことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、パティ
キュレートの構成成分に対応した処理を行うものである
から、パティキュレートの構成成分毎の濃度およびパテ
ィキュレートのトータル濃度を連続的にしかも精度よく
定量することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための装置の構成例を示
す図である。
【図2】前記装置において用いるパティキュレート連続
分析装置の一例を示す図である。
【図3】前記パティキュレート連続分析装置におけるガ
ス分析部の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…サンプルガス流路、2…リファレンス流路、3…フ
ィルタ、6…加熱燃焼炉、7…分析計、30…パティキ
ュレート連続分析装置、S0 ,S1 ,S2 …サンプルガ
ス、R1 ,R2 …リファレンスガス。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 31/12 G01N 21/61 G01N 31/00 G01N 15/06 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルガスが流れるサンプルガス流路
    と、このサンプルガス流路から分岐し、前記サンプルガ
    ス中に含まれるパティキュレートを捕集するフィルタを
    備えてなるリファレンス流路と、これらサンプル流路と
    リファレンス流路を流れるサンプルガスおよびリファレ
    ンスガスを加熱する加熱燃焼炉と、この加熱燃焼炉を経
    た燃焼ガスを分析する分析計とを備えてなるパティキュ
    レート連続分析装置によって、サンプルガスおよびリフ
    ァレンスガスにおけるH2 O濃度の差、CO2 濃度の
    差、SO2 濃度の差を求め、 前記サンプルガスに含まれるパティキュレートが、炭
    素、炭化水素および硫黄で構成されると判断されるとき
    は、 mC+nCHy +pS+qO2 →(m+n)CO2 +(ny/2)H2 O+pSO2 +q’O2 〔但し、上記yは炭化水素を構成する炭素と水素のモル
    比(y=H/C)、q,q’は、m,n,pに対する過
    剰のO2 のモル数〕に基づいて、サンプルガス中の炭
    素、炭化水素、硫黄および全パティキュレートの各濃度
    を求めるようにし、 一方、前記サンプルガスに含まれるパティキュレート
    が、炭化水素と結晶水付き硫酸塩で構成されると判断さ
    れるときは、 mCHy +nSO4 ・xH2 O+pO2 →mCO2 +(my/2+xn)H2 O+nSO2 +p’O2 〔但し、上記yは炭化水素を構成する炭素と水素のモル
    比(y=H/C)、p,p’は、m,n,に対する過剰
    のO2 のモル数〕に基づいて、サンプルガス中の炭化水
    素、結晶水付き硫酸塩および全パティキュレートの各濃
    度を求めるようにしたことを特徴とするパティキュレー
    ト連続分析方法。
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AT509962B1 (de) * 2011-09-12 2015-05-15 Avl List Gmbh Verfahren und vorrichtung zur ermittlung der konzentration von aerosolen in heissen gasen, insbesondere in abgasen von verbrennungskraftmaschinen

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