JP3273472B2 - カラオケシステム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、花吹雪或いは雪の様に
紙片を落下させる紙吹雪生成等の舞台演出機能を付加し
たカラオケシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】演劇中に舞台に紙吹雪を降らせて、擬似
的に花吹雪或いは雪の降る場面の様に見せる方法は、旧
来から行われている。この紙吹雪の用途は他にもあり、
例えば歓迎の意を表したりする場合にも使用される。近
年、ブームになっているカラオケも、単に歌を唄うだけ
のシステムであると、やがて飽きがくる。このため、ユ
ーザの興味を増すために、種々の改良が加えられてい
る。しかしながら、実際には歌詞を表示している画面の
背景を工夫すること等が主たる改良点であって、周辺の
雰囲気まで考慮したシステムは少ない。そこで、歌唱中
或いは歌唱後に紙吹雪を降らせてユーザの興味を増長す
ることは、一つの効果的な方法と考えられる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
点に鑑み、カラオケ演奏時の雰囲気を周囲から変えてユ
ーザの興味を増長させることができるカラオケシステム
を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明に係るカラオケシ
ステムは、カラオケ本体と、このカラオケ本体の伴奏に
よって歌唱する歌い手の歌の採点結果、曲の盛り上がり
及び曲の情景の少なくとも１つに基づいてカラオケの歌
い手の頭上から紙片を落下させる紙片排出部と、前記カ
ラオケ本体の伴奏によって歌唱する歌い手が乗るカラオ
ケ舞台と、このカラオケ舞台に備えられ、前記紙片排出
部により落下された前記紙片を回収する紙片回収部とを
備えてなることを特徴とする。このカラオケシステムに
おける前記紙片排出部は、前記歌い手の歌の採点結果、
曲の盛り上がり及び曲の情景の少なくとも１つに応じて
所定時間だけ前記紙片を落下させるものであることが望
ましい。更に、このカラオケシステムは、好ましくは前
記カラオケ本体からの情報を入力して曲の終わりを検出
する曲の終わり検出部と、前記歌い手の歌い方を採点す
る採点システムとを更に備え、前記紙片排出部は、前記
採点システムによる採点結果が所定値を超えている場合
に前記曲の終わり検出部で曲の終わりを検出してから一
定時間だけ前記紙片を落下させるものである。

【０００５】

【作用】本発明は、カラオケの歌い手の歌唱状況に基づ
いて、例えば歌い手の頭上から紙片を紙吹雪のように落
下させ、それを回収するというような演出をすることが
できるので、例えば歌い方が一定の水準を超えていると
きや、曲が盛り上がったとき、或いは雪又は桜が散るよ
うな情景に合わせて紙吹雪を生成する等によって、カラ
オケの雰囲気を盛り上げて、カラオケをより楽しむこと
が可能になる。また、例えば落下させた紙片を回収する
ことができるので、例えば歌い手が乗る舞台上に散乱し
た紙片の後片付け等が不要となり、よりカラオケ自体に
集中して楽しむことが可能になる。

【０００６】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図１は、本発明の第１の実施例に係る構成図であ
る。同図において、１０は投入口１１から投入される紙
葉３０を縦横に裁断して多数の紙片３１を自動的に生成
する紙片生成機（シュレッダ）２０は、裁断された紙片
３１を高所から自動的に落下させる紙片排出部である。
この紙片排出部２０は、紙片生成機１０で生成された紙
片３１を天井部４０の排出口４１まで導くパイプ２１
と、このパイプ２１に下方から送風して紙片３１をパイ
プ端部まで移動させるファンモータ２２とからなる。天
井部４０の排出口４１の直下は、例えばカラオケの舞台
５０であり、この上に歌い手６０が乗ってカラオケを楽
しむ。この舞台５０の上面５１をメッシュ状にして、落
下する紙片３１を回収するようにしても良い。

【０００７】紙片生成機１０は適宜作動させて必要量の
紙片３１を生成しておく。そして、必要時にファンモー
タ２２を一時的に作動させ、紙片３１をパイプ２１を通
して天井部４０に送り込み、その排出口４１から下方に
向けて排出する。この様にすることで、落下する紙片３
１により自動的に紙吹雪が生成される。カラオケの場合
を例にすれば、唄い手６０が１曲を唄い終わったとき、
その唄い方を採点し、一定の水準を越えていれば紙吹雪
を生成することができる。この様にすると、唄い手６０
はこの紙吹雪を、拍手と同様に一つの反応と受けとめる
ことができるので、カラオケがより楽しくなる。或い
は、曲の途中で盛り上がりに合わせて、或いは雪または
桜が散るような情景に合わせて紙吹雪を生成しても良
い。

【０００８】ファンモータ２２を作動させるスイッチは
手動式でも良いが、図２の様なシステムを構成すると、
これも自動化される。即ち、カラオケ本体７１からの情
報を曲の終わり検出部７２に入力して曲の終わりを自動
的に検出させる一方、採点システム７３では唄い手６０
の唄い方（音階、メロディー等の一致度）を採点する。
そして、採点結果が一定値を越えていた場合には、モー
タ制御部７４に駆動信号を送り、曲の終わりから一定時
間だけファンモータ２２を作動させるようにする。

【０００９】図３は、本発明の第２の実施例を示す構成
図である。この実施例では、紙片生成機（図１の１０）
を共通に使用し、紙片排出部２０を紙吹雪生成に必要な
箇所に個別に設置するようにする。８０は唄い手６０を
照らす照明設備である。この例の紙片排出部２０は、天
井部４０の開口付近に着脱可能な箱体であり、内部は複
数の部屋２３に別れている。各部屋２３には予め裁断さ
れた紙片３１が収容されており、その下の蓋２４を開放
することで内部の紙片３１が落下するようになってい
る。この蓋２４の開放を自動化することで、図１の実施
例同様に紙吹雪を自動的に生成できる。

【００１０】図３に示す第２の実施例は、近年ブームに
なっているカラオケルームのように、多くのカラオケが
近接して設けられている場合に、各カラオケルーム毎に
紙片生成機を設置することを避け、代わりに、共通の紙
片生成機から紙片３１を個々に供給した紙片排出部２０
を交換するようにすることで、全体のコストを低減でき
るようにしたものである。

【００１１】上述した実施例の紙吹雪生成装置は、カラ
オケスタジオ、カラオケルームに適用できることはもと
より、演劇を上演する劇場等にも適用することができ
る。また、裁断する紙葉も紙素材に限定されるものでは
ない。

【００１２】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カラ
オケ設置箇所等において、安価に且つ容易に紙吹雪を生
成することができるので、ユーザの興味を増長する上で
有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施例に係る構成図である。

【図２】 ファンモータ制御系の一例を示す構成図であ
る。

【図３】 本発明の第２の実施例を示す構成図である。

【符号の説明】

１０…紙片生成機、２０…紙片排出部、２１…パイプ、
２２…ファンモータ、３０…紙葉、３１…紙片、４０…
天井部、５０…舞台、６０…唄い手。

フロントページの続き (56)参考文献 実開 平３−39298（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−4497（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−10030（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭54−77700（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭43−17184（ＪＰ，Ｙ１)

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カラオケ本体と、 このカラオケ本体の伴奏によって歌唱する歌い手の歌の
   採点結果、曲の盛り上がり及び曲の情景の少なくとも１
   つに基づいてカラオケの歌い手の頭上から紙片を落下さ
   せる紙片排出部と、前記カラオケ本体の伴奏によって歌唱する歌い手が乗る
   カラオケ舞台と、 このカラオケ舞台に備えられ、前記紙片排出部により落
   下された前記紙片を回収する紙片回収部と を備えてなる
   ことを特徴とする紙吹雪機能を有するカラオケシステ
   ム。
2. 【請求項２】 前記紙片排出部は、前記歌い手の歌の採
   点結果、曲の盛り上がり及び曲の情景の少なくとも１つ
   に応じて所定時間だけ前記紙片を落下させるものである
   ことを特徴とする請求項１記載のカラオケシステム。
3. 【請求項３】 前記カラオケ本体からの情報を入力して
   曲の終わりを検出する曲の終わり検出部と、 前記歌い手の歌い方を採点する採点システムとを更に備
   え、 前記紙片排出部は、前記採点システムによる採点結果が
   所定値を超えている場合に前記曲の終わり検出部で曲の
   終わりを検出してから一定時間だけ前記紙片を落下させ
   るものであることを特徴とする請求項１又は２記載のカ
   ラオケシステム。