JP3209897B2 - 発泡性シリコーンゴム組成物 - Google Patents
発泡性シリコーンゴム組成物Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡性シリコーン
ゴム組成物に関するものであり、より詳細には、ポット
ライフが長く、加熱することにより発泡、硬化し、しか
も均一なセルを有するスポンジ状の発泡硬化物を形成し
得る発泡性シリコーンゴム組成物に関するものである。
ゴム組成物に関するものであり、より詳細には、ポット
ライフが長く、加熱することにより発泡、硬化し、しか
も均一なセルを有するスポンジ状の発泡硬化物を形成し
得る発泡性シリコーンゴム組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スポンジ状の発泡硬化物を形成し得る発
泡性シリコーンゴム組成物には、大別して、発泡機構を
持たないシリコーンゴム組成物に発泡剤を配合したもの
と、シリコーンゴム組成物の硬化機構そのものが発泡性
を示すものとがある(例えば特公昭45−12675号
公報参照)。
泡性シリコーンゴム組成物には、大別して、発泡機構を
持たないシリコーンゴム組成物に発泡剤を配合したもの
と、シリコーンゴム組成物の硬化機構そのものが発泡性
を示すものとがある(例えば特公昭45−12675号
公報参照)。
【0003】これらのうち、硬化機構そのものが発泡性
を示すものでは、一般に発泡、硬化するまでの可使時
間、即ちポットライフが短いため、硬化触媒(白金系が
代表的)の抑制剤として、ポリメチルビニル環状化合物
や(特公昭52−42826号公報)、アセチレンアル
コール系化合物(特公昭53−5342号公報、特公昭
53−24454号公報、特公昭53−48226号公
報、特公平3−26216号等)を少量添加することに
より、ポットライフを延長させている。
を示すものでは、一般に発泡、硬化するまでの可使時
間、即ちポットライフが短いため、硬化触媒(白金系が
代表的)の抑制剤として、ポリメチルビニル環状化合物
や(特公昭52−42826号公報)、アセチレンアル
コール系化合物(特公昭53−5342号公報、特公昭
53−24454号公報、特公昭53−48226号公
報、特公平3−26216号等)を少量添加することに
より、ポットライフを延長させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような硬化触媒抑制剤が配合されている発泡性組成物の
ポットライフは、室温での混合により組成物が調製され
た時点からせいぜい20分程度でしかないという問題が
ある。また、ポットライフを延長するために、硬化触媒
抑制剤の配合量を増量すると、得られるスポンジ状の発
泡硬化物のセルが不均一でしかも大きくなりすぎるとい
う問題を生じる。従って、長時間のポットライフを有
し、しかも均一なセルを有するスポンジ状の発泡硬化物
を形成し得る発泡性のシリコーンゴム組成物が要望され
ている。
ような硬化触媒抑制剤が配合されている発泡性組成物の
ポットライフは、室温での混合により組成物が調製され
た時点からせいぜい20分程度でしかないという問題が
ある。また、ポットライフを延長するために、硬化触媒
抑制剤の配合量を増量すると、得られるスポンジ状の発
泡硬化物のセルが不均一でしかも大きくなりすぎるとい
う問題を生じる。従って、長時間のポットライフを有
し、しかも均一なセルを有するスポンジ状の発泡硬化物
を形成し得る発泡性のシリコーンゴム組成物が要望され
ている。
【0005】本発明者等はかかる要求に応えるべく鋭意
検討した結果、SiH基とSiOH基との間の脱水素反
応により発泡硬化物を形成するシリコーンゴム組成物
に、触媒抑制剤としてハイドロペルオキシ基を含む有機
化合物を添加したものは、ポットライフが長く、加熱す
ることにより均一なセルを有するスポンジ状の発泡硬化
物を形成することを見いだした。
検討した結果、SiH基とSiOH基との間の脱水素反
応により発泡硬化物を形成するシリコーンゴム組成物
に、触媒抑制剤としてハイドロペルオキシ基を含む有機
化合物を添加したものは、ポットライフが長く、加熱す
ることにより均一なセルを有するスポンジ状の発泡硬化
物を形成することを見いだした。
【0006】従って、本発明の課題は、ポットライフが
長く、加熱することにより発泡、硬化し、しかも均一な
セルを有するスポンジ状の発泡硬化物を形成する発泡性
シリコーンゴム組成物を提供することにある。
長く、加熱することにより発泡、硬化し、しかも均一な
セルを有するスポンジ状の発泡硬化物を形成する発泡性
シリコーンゴム組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、 (A)下記一般式(1): Ra(OH)b SiO [4-(a+b)]/2 (1) 式中、Rは脂肪族不飽和結合を有していない非置換また
は置換の一価炭化水素基であり、a及びbは、a+bが
1〜3であることを条件として、aは0〜2の整数であ
り、bは1〜3の整数である、で表される単位を一分子
中に少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン ( B)成分中のSiH基が(A)成分中のSiOH基1当
量当たり2〜50当量となる量 、 (C)白金族金属系触媒、 (D)少なくとも1個のハイドロペルオキシ基を含む有
機化合物 (A)成分に対して1〜5,000ppm、を含有す
る発泡性シリコーンゴム組成物が提供される。
は置換の一価炭化水素基であり、a及びbは、a+bが
1〜3であることを条件として、aは0〜2の整数であ
り、bは1〜3の整数である、で表される単位を一分子
中に少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン ( B)成分中のSiH基が(A)成分中のSiOH基1当
量当たり2〜50当量となる量 、 (C)白金族金属系触媒、 (D)少なくとも1個のハイドロペルオキシ基を含む有
機化合物 (A)成分に対して1〜5,000ppm、を含有す
る発泡性シリコーンゴム組成物が提供される。
【0008】(A)成分 (A)成分のオルガノポリシロキサンは、本発明の組成
物のベース成分であり、前記一般式(1)で表される単
位を一分子中に少なくとも2個有するものであることか
ら理解されるように、一分子中に少なくとも2個のSi
OH基を有している。即ち、このSiOH基が、後述す
る(B)成分のSiH基と脱水素反応することによって
スポンジ状の硬化物が形成される。
物のベース成分であり、前記一般式(1)で表される単
位を一分子中に少なくとも2個有するものであることか
ら理解されるように、一分子中に少なくとも2個のSi
OH基を有している。即ち、このSiOH基が、後述す
る(B)成分のSiH基と脱水素反応することによって
スポンジ状の硬化物が形成される。
【0009】前記一般式(1)において、基Rは、脂肪
族不飽和結合を有しない置換又は非置換の一価炭化水素
であり、メチル基、エチル基、プロピル基等の炭素原子
数1〜6のアルキル基、シクロヘキシル基等の炭素原子
数6〜10のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基
等の炭素原子数6〜10のアリール基、ベンジル基、2
−フェニルエチル基、2−フェニルプロピル基等の炭素
原子数7〜12のアラルキル基、及びこれらの基の水素
原子の少なくとも一部をハロゲン原子等で置換した基、
例えば3,3,3−トリフルオロプロピル基等の基を例
示することができる。これらの中でもメチル基、フェニ
ル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、特にメチル
基が好ましい。
族不飽和結合を有しない置換又は非置換の一価炭化水素
であり、メチル基、エチル基、プロピル基等の炭素原子
数1〜6のアルキル基、シクロヘキシル基等の炭素原子
数6〜10のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基
等の炭素原子数6〜10のアリール基、ベンジル基、2
−フェニルエチル基、2−フェニルプロピル基等の炭素
原子数7〜12のアラルキル基、及びこれらの基の水素
原子の少なくとも一部をハロゲン原子等で置換した基、
例えば3,3,3−トリフルオロプロピル基等の基を例
示することができる。これらの中でもメチル基、フェニ
ル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、特にメチル
基が好ましい。
【0010】また一般式(1)中、a及びbは、a+b
が1〜3であることを条件として、aは0〜2の整数で
あり、bは1〜3の整数である。従って、この一般式
(1)で表される単位、換言するとSiOH基を有する
単位は、分子鎖の末端に存在していてもよいし、分子鎖
の途中に存在していてもよい。
が1〜3であることを条件として、aは0〜2の整数で
あり、bは1〜3の整数である。従って、この一般式
(1)で表される単位、換言するとSiOH基を有する
単位は、分子鎖の末端に存在していてもよいし、分子鎖
の途中に存在していてもよい。
【0011】(A)成分のオルガノポリシロキサンは、
前記一般式(1)の単位を一分子中に少なくとも2個有
している限り、他の任意のオルガノシロキサン単位を有
していることができるが、このような他のオルガノシロ
キサン単位としては、下記一般式(3): Re SiO(4-e)/2 (3) 式中、Rは前記と同じであり、eは1〜3の整数であ
る、で表わされる単位が例示される。この一般式(3)
中のRとしては、前記一般式(1)で例示したものと同
様のものを例示することができる。
前記一般式(1)の単位を一分子中に少なくとも2個有
している限り、他の任意のオルガノシロキサン単位を有
していることができるが、このような他のオルガノシロ
キサン単位としては、下記一般式(3): Re SiO(4-e)/2 (3) 式中、Rは前記と同じであり、eは1〜3の整数であ
る、で表わされる単位が例示される。この一般式(3)
中のRとしては、前記一般式(1)で例示したものと同
様のものを例示することができる。
【0012】また(A)成分のオルガノポリシロキサン
の分子構造は、直鎖状、分枝状、環状、網状等のいずれ
であってもよいが、通常は直鎖状のものが使用される。
1種類だけではなく、2種類以上を混合して使用しても
よい。さらにこのオルガノポリシロキサンの粘度は特に
限定されず、25℃において、 100センチポイズ程度の
低粘度のものからシリコーン生ゴムと称される高粘度の
もの(粘度:約100,000,000センチポイズ)まで、好ま
しくは100〜100,000センチポイズのものが使用できる。
の分子構造は、直鎖状、分枝状、環状、網状等のいずれ
であってもよいが、通常は直鎖状のものが使用される。
1種類だけではなく、2種類以上を混合して使用しても
よい。さらにこのオルガノポリシロキサンの粘度は特に
限定されず、25℃において、 100センチポイズ程度の
低粘度のものからシリコーン生ゴムと称される高粘度の
もの(粘度:約100,000,000センチポイズ)まで、好ま
しくは100〜100,000センチポイズのものが使用できる。
【0013】(A)成分のオルガノポリシロキサンの代
表的なものは、例えば式(4): HO ( R1 R2 SiO)L H (4) 、 又は式(5): (R3 )3 SiO( R1 R2 SiO)M [R1 Si(OH)O]N Si(R3 )3 (5) 〔式中、 R1 及び R2 は同一でも異なっていてもよく、
脂肪族不飽和結合を含まない非置換もしくは置換の一価
炭化水素基、 R3 は脂肪族不飽和結合を含まない非置換
または置換の一価炭化水素基、Lは20〜3,000、好まし
くは200〜2,000の整数、Mは2〜20の整数、Nは3〜20
の整数を示す〕で示されるオルガノポリシロキサンであ
る。中でも、好適に使用されるオルガノポリシロキサン
の代表例としては、これに限定されるものではないが、
例えば両末端がシラノール基で停止されたジメチルオル
ガノポリシロキサンである。上記式(4)のオルガノポ
リシロキサンと上記式(5)のオルガノポリシロキサン
とは混合して使用してもよい。
表的なものは、例えば式(4): HO ( R1 R2 SiO)L H (4) 、 又は式(5): (R3 )3 SiO( R1 R2 SiO)M [R1 Si(OH)O]N Si(R3 )3 (5) 〔式中、 R1 及び R2 は同一でも異なっていてもよく、
脂肪族不飽和結合を含まない非置換もしくは置換の一価
炭化水素基、 R3 は脂肪族不飽和結合を含まない非置換
または置換の一価炭化水素基、Lは20〜3,000、好まし
くは200〜2,000の整数、Mは2〜20の整数、Nは3〜20
の整数を示す〕で示されるオルガノポリシロキサンであ
る。中でも、好適に使用されるオルガノポリシロキサン
の代表例としては、これに限定されるものではないが、
例えば両末端がシラノール基で停止されたジメチルオル
ガノポリシロキサンである。上記式(4)のオルガノポ
リシロキサンと上記式(5)のオルガノポリシロキサン
とは混合して使用してもよい。
【0014】(B)成分 (B)成分のオルガノポリシロキサンは、所謂架橋剤と
して機能するものであり、前記一般式(2)で表される
単位を一分子中に少なくとも2個有するものである。即
ち、このオルガノポリシロキサンは、一分子中に2個以
上のSiH基を有しており、このSiH基が前述した
(A)成分のオルガノポリシロキサン中のSiOH基と
脱水素反応して硬化物が形成される。しかも、脱水素反
応によって、発泡源となる水素が発生するから、硬化と
同時に発泡を生じ、得られる硬化物はスポンジ状の発泡
体となる。
して機能するものであり、前記一般式(2)で表される
単位を一分子中に少なくとも2個有するものである。即
ち、このオルガノポリシロキサンは、一分子中に2個以
上のSiH基を有しており、このSiH基が前述した
(A)成分のオルガノポリシロキサン中のSiOH基と
脱水素反応して硬化物が形成される。しかも、脱水素反
応によって、発泡源となる水素が発生するから、硬化と
同時に発泡を生じ、得られる硬化物はスポンジ状の発泡
体となる。
【0015】前記一般式(2)中の基Rは、前記一般式
(1)中のRと同じであり、一般式(1)に関して例示
したものと同様のものを例示することができる。また一
般式(2)中、c及びdは、c+dが1〜3であること
を条件として、cは0〜2の整数であり、dは1〜3の
整数である。従って、この一般式(2)で表される単
位、換言するとSiH基を有する単位は、分子鎖の末端
に存在していてもよいし、分子鎖の途中に存在していて
もよい。またそれらの両方に存在してもよい。さらに、
一般式(2)以外の単位としては、例えば前記一般式
(3)で表される単位を例示することができる。
(1)中のRと同じであり、一般式(1)に関して例示
したものと同様のものを例示することができる。また一
般式(2)中、c及びdは、c+dが1〜3であること
を条件として、cは0〜2の整数であり、dは1〜3の
整数である。従って、この一般式(2)で表される単
位、換言するとSiH基を有する単位は、分子鎖の末端
に存在していてもよいし、分子鎖の途中に存在していて
もよい。またそれらの両方に存在してもよい。さらに、
一般式(2)以外の単位としては、例えば前記一般式
(3)で表される単位を例示することができる。
【0016】分子構造は、直鎖状、分枝状、環状、網状
等のいずれであってもよいが、通常は直鎖状もしくは環
状のものが使用される。また、1種類だけではなく、2
種類以上を混合して使用してもよい。さらに、粘度は特
に限定されないが、一般的には、25℃において、1〜
10,000センチポイズ、特に1〜1,500センチポイズであ
ることが好ましい。
等のいずれであってもよいが、通常は直鎖状もしくは環
状のものが使用される。また、1種類だけではなく、2
種類以上を混合して使用してもよい。さらに、粘度は特
に限定されないが、一般的には、25℃において、1〜
10,000センチポイズ、特に1〜1,500センチポイズであ
ることが好ましい。
【0017】(B) 成分のオルガノポリシロキサンは、例
えば、式(6): R4 ( R4 R4 SiO)x (R4 HSiO)Y Si(R4 )3 (6) 〔式中、 R4 は脂肪族不飽和結合を有しない置換又は非
置換の一価炭化水素基、xは0〜100 の整数、yは2〜
100 の整数〕で示される。
えば、式(6): R4 ( R4 R4 SiO)x (R4 HSiO)Y Si(R4 )3 (6) 〔式中、 R4 は脂肪族不飽和結合を有しない置換又は非
置換の一価炭化水素基、xは0〜100 の整数、yは2〜
100 の整数〕で示される。
【0018】かかる(B)成分は、通常、(B)成分中
のSiH基が、(A)成分中のSiOH基1当量当たり
2〜50当量、特に5〜20当量となるような量で使用
される。Si−H基が少なすぎると、充分に発泡するこ
とができず、また多すぎると、硬化物中に未反応のSi
H基が多く残存するため、硬化物(発泡体)の物性低下
をまねく。一般的には、(B)成分は、Si−H基につ
いての上記の量的条件を満足する範囲で、前記(A)成
分100重量部当たり、0.1〜50重量部、特に2〜3
0重量部の量で配合されるのが好適である。
のSiH基が、(A)成分中のSiOH基1当量当たり
2〜50当量、特に5〜20当量となるような量で使用
される。Si−H基が少なすぎると、充分に発泡するこ
とができず、また多すぎると、硬化物中に未反応のSi
H基が多く残存するため、硬化物(発泡体)の物性低下
をまねく。一般的には、(B)成分は、Si−H基につ
いての上記の量的条件を満足する範囲で、前記(A)成
分100重量部当たり、0.1〜50重量部、特に2〜3
0重量部の量で配合されるのが好適である。
【0019】(C)成分 (C)成分の白金族金属系触媒は、前述したSiOH基
とSiH基との脱水素硬化反応を促進するための触媒で
あり、これには白金系、パラジウム系、ロジウム系のも
のが知られているが、経済的な面から白金系のもの、例
えばシリカ、アルミナもしくはシリカゲルのような担体
上に吸着させた微粒子状白金金属、塩化第二白金、塩化
白金酸、塩化白金酸6水塩とオレフィンまたはジビニル
ジメチルポリシロキサンとの錯体、塩化白金酸6水塩の
アルコール溶液等が好適に使用される。
とSiH基との脱水素硬化反応を促進するための触媒で
あり、これには白金系、パラジウム系、ロジウム系のも
のが知られているが、経済的な面から白金系のもの、例
えばシリカ、アルミナもしくはシリカゲルのような担体
上に吸着させた微粒子状白金金属、塩化第二白金、塩化
白金酸、塩化白金酸6水塩とオレフィンまたはジビニル
ジメチルポリシロキサンとの錯体、塩化白金酸6水塩の
アルコール溶液等が好適に使用される。
【0020】かかる白金族金属系触媒は、(A)成分に
対して、通常、白金族金属換算で、1〜500ppm 、特
に10〜100ppm の量で使用されるのが好適である。
1ppm 未満とすると、硬化反応が有効に促進されず、硬
化、発泡が不充分となるおそれがあり、一方500ppm
よりも多量に配合しても、硬化反応がそれ以上促進され
るわけではないし、また不経済である。
対して、通常、白金族金属換算で、1〜500ppm 、特
に10〜100ppm の量で使用されるのが好適である。
1ppm 未満とすると、硬化反応が有効に促進されず、硬
化、発泡が不充分となるおそれがあり、一方500ppm
よりも多量に配合しても、硬化反応がそれ以上促進され
るわけではないし、また不経済である。
【0021】(D)成分 (D)成分は、少なくとも1個のハイドロペルオキシ基
(−OOH)を含む有機化合物であり、(C)成分の触
媒効果を抑制する触媒抑制剤として機能するものであ
る。即ち、かかる成分を配合することにより、組成物の
ポットライフが延長され、しかも、この組成物を加熱す
ることにより、発泡硬化して均一なセルを有するスポン
ジ状の硬化物を得ることが可能となるものである。
(−OOH)を含む有機化合物であり、(C)成分の触
媒効果を抑制する触媒抑制剤として機能するものであ
る。即ち、かかる成分を配合することにより、組成物の
ポットライフが延長され、しかも、この組成物を加熱す
ることにより、発泡硬化して均一なセルを有するスポン
ジ状の硬化物を得ることが可能となるものである。
【0022】この(D)成分の有機化合物の具体例とし
ては、これに限定されるものではないが、例えばメチル
エチルケトンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、
1−ヒドロキシシクロヘキシルハイドロパーオキサイ
ド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパー
オキサイド、デカリンハイドロパーオキサイド、1,
1,2,2−テトラメチルプロピルハイドロパーオキサ
イド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、ピナンハ
イドロパーオキサイド等を例示することができ、これら
は1種単独でも2種以上を組み合わせても使用すること
ができる。中でも好ましい(D)成分はメチルエチルケ
トンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキ
サイド、及びt−ブチルハイドロパーオキサイドであ
る。
ては、これに限定されるものではないが、例えばメチル
エチルケトンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、
1−ヒドロキシシクロヘキシルハイドロパーオキサイ
ド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパー
オキサイド、デカリンハイドロパーオキサイド、1,
1,2,2−テトラメチルプロピルハイドロパーオキサ
イド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、ピナンハ
イドロパーオキサイド等を例示することができ、これら
は1種単独でも2種以上を組み合わせても使用すること
ができる。中でも好ましい(D)成分はメチルエチルケ
トンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキ
サイド、及びt−ブチルハイドロパーオキサイドであ
る。
【0023】一般にこの(D)成分は、(A)成分に対
して、1〜5,000ppm、特に10〜1,000ppmの量で配合され
ていることが好ましい。1ppm 未満であると、触媒抑制
効果が不十分となり、ポットライフを有効に延長するこ
とができなくなる。また5,000ppmよりも多量に配合され
ると、硬化、発泡に長時間の加熱を必要とし、非効率と
なる。
して、1〜5,000ppm、特に10〜1,000ppmの量で配合され
ていることが好ましい。1ppm 未満であると、触媒抑制
効果が不十分となり、ポットライフを有効に延長するこ
とができなくなる。また5,000ppmよりも多量に配合され
ると、硬化、発泡に長時間の加熱を必要とし、非効率と
なる。
【0024】その他の成分 本発明においては、ポットライフを延長させ、しかも均
一なセルを有する発泡体を形成するという本発明の目的
が損なわれない限りにおいて、上述した(A)〜(D)
成分以外にも、従来公知の発泡性シリコーンゴム組成物
に配合されている各種の添加剤を、必要に応じて配合す
ることができる。例えば、スポンジ状硬化物の補強性を
増すためにビニル基含有オルガノポリシロキサンを配合
することができるし、また煙霧質シリカ、沈殿シリカ、
珪藻土、石英微粉末、酸化鉄、酸化チタン、酸化アルミ
ニウム、ケイ酸アルミニウム、亜鉛華、カーボンブラッ
ク等の無機質充填剤;帯電防止剤;耐熱剤;難燃剤;顔
料;ガラス繊維;炭素繊維などを適宜配合することがで
きる。特に無機質充填剤は未処理であってもよいし、オ
ルガノクロロシラン、オルガノポリシロキサン、ヘキサ
オルガノシラザンなどの有機ケイ素化合物により表面処
理されていてもよい。
一なセルを有する発泡体を形成するという本発明の目的
が損なわれない限りにおいて、上述した(A)〜(D)
成分以外にも、従来公知の発泡性シリコーンゴム組成物
に配合されている各種の添加剤を、必要に応じて配合す
ることができる。例えば、スポンジ状硬化物の補強性を
増すためにビニル基含有オルガノポリシロキサンを配合
することができるし、また煙霧質シリカ、沈殿シリカ、
珪藻土、石英微粉末、酸化鉄、酸化チタン、酸化アルミ
ニウム、ケイ酸アルミニウム、亜鉛華、カーボンブラッ
ク等の無機質充填剤;帯電防止剤;耐熱剤;難燃剤;顔
料;ガラス繊維;炭素繊維などを適宜配合することがで
きる。特に無機質充填剤は未処理であってもよいし、オ
ルガノクロロシラン、オルガノポリシロキサン、ヘキサ
オルガノシラザンなどの有機ケイ素化合物により表面処
理されていてもよい。
【0025】発泡性シリコーンゴム組成物 本発明の組成物は、上述した(A)〜(D)の必須成
分、及び必要により配合される各種の添加剤を室温で均
一に混合することによって容易に調製される。この組成
物は、ポットライフが著しく長く、例えば従来公知の発
泡性シリコーン組成物のポットライフが25℃で20分
程度であるのに対し、この組成物のポットライフは25
℃で24時間以上である。
分、及び必要により配合される各種の添加剤を室温で均
一に混合することによって容易に調製される。この組成
物は、ポットライフが著しく長く、例えば従来公知の発
泡性シリコーン組成物のポットライフが25℃で20分
程度であるのに対し、この組成物のポットライフは25
℃で24時間以上である。
【0026】この組成物は、射出成形、注入成形など公
知の成形装置を使用して成形され、成形後、80〜20
0℃、例えば120℃において1〜120分加熱するこ
とにより、発泡、硬化し、スポンジ状の硬化物を形成す
る。得られるスポンジ状の硬化物はセルが均一であり、
一般的に言って1mm以下の径を有している。
知の成形装置を使用して成形され、成形後、80〜20
0℃、例えば120℃において1〜120分加熱するこ
とにより、発泡、硬化し、スポンジ状の硬化物を形成す
る。得られるスポンジ状の硬化物はセルが均一であり、
一般的に言って1mm以下の径を有している。
【0027】
【実施例】以下の実施例、比較例において、「部」は
「重量部」を意味し、また粘度は25℃における値であ
る。 実施例1 粘度20,000cPの両末端シラノール基停止のジメチルポリ
シロキサン 100部、粘度30cPの両末端シラノール基停止
のジメチルポリシロキサン5部、微粉末シリカ(アエロ
ジルR972、Degussa 社商品名)10部、を室温で均一に混
合し、これをシリコーンベース(1) とした。このシリコ
ーンベース(1) に、塩化白金酸6水塩のジビニルメチル
ポリシロキサン錯体 0.4部、メチルエチルケトンハイド
ロパーオキサイド 0.03部、を均一に混合し、更に、 (CH3 )3 SiO-[Si CH3 (H)O]38 -Si (CH3 )3 で示される粘度が約10cPのオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンをシラノール基含有ポリシロキサンのO
H基量に対し約10当量のSi−H基となるように4部
を添加混合して、発泡性シリコーンゴム組成物(粘度1,
200ポイズ)を調製した。
「重量部」を意味し、また粘度は25℃における値であ
る。 実施例1 粘度20,000cPの両末端シラノール基停止のジメチルポリ
シロキサン 100部、粘度30cPの両末端シラノール基停止
のジメチルポリシロキサン5部、微粉末シリカ(アエロ
ジルR972、Degussa 社商品名)10部、を室温で均一に混
合し、これをシリコーンベース(1) とした。このシリコ
ーンベース(1) に、塩化白金酸6水塩のジビニルメチル
ポリシロキサン錯体 0.4部、メチルエチルケトンハイド
ロパーオキサイド 0.03部、を均一に混合し、更に、 (CH3 )3 SiO-[Si CH3 (H)O]38 -Si (CH3 )3 で示される粘度が約10cPのオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンをシラノール基含有ポリシロキサンのO
H基量に対し約10当量のSi−H基となるように4部
を添加混合して、発泡性シリコーンゴム組成物(粘度1,
200ポイズ)を調製した。
【0028】上記の組成物を120℃×30分の条件で
発泡、硬化させたところ、径が1mm以下の均一なセルを
有し、密度が0.35g/cm3 のスポンジ状硬化物が得られ
た。また、この組成物を調製後、25℃にて24時間保存し
たところ、粘度は1,200ポイズであり、発泡も確認され
なかった。さらに、この保存後の組成物を、上記と同様
に加熱して発泡、硬化させたところ、同様にして径が1
mm以下の均一なセルを有し、密度が0.38g/cm3 のスポン
ジ状硬化物が得られた。
発泡、硬化させたところ、径が1mm以下の均一なセルを
有し、密度が0.35g/cm3 のスポンジ状硬化物が得られ
た。また、この組成物を調製後、25℃にて24時間保存し
たところ、粘度は1,200ポイズであり、発泡も確認され
なかった。さらに、この保存後の組成物を、上記と同様
に加熱して発泡、硬化させたところ、同様にして径が1
mm以下の均一なセルを有し、密度が0.38g/cm3 のスポン
ジ状硬化物が得られた。
【0029】比較例1 実施例1において、メチルエチルケトンハイドロパーオ
キサイドの代わりに、1−エチニル−1−シクロヘキサ
ノール 0.05部、を使用した以外は全く同様にして発泡
性シリコーンゴム組成物を調製した。この組成物を、実
施例1と同様な条件で発泡、硬化させたところ、得られ
たスポンジ状硬化物のセルは不均一で、一部表面にコブ
状の発泡も確認された。
キサイドの代わりに、1−エチニル−1−シクロヘキサ
ノール 0.05部、を使用した以外は全く同様にして発泡
性シリコーンゴム組成物を調製した。この組成物を、実
施例1と同様な条件で発泡、硬化させたところ、得られ
たスポンジ状硬化物のセルは不均一で、一部表面にコブ
状の発泡も確認された。
【0030】比較例2 実施例1において、メチルエチルケトンハイドロパーオ
キサイドの代わりに、3,5−ジメチル−1−ヘキシン
−3−オール 0.05部、を使用した以外は全く同様にし
て発泡性シリコーンゴム組成物を調製した。この組成物
を、実施例1と同様な条件で発泡、硬化させたところ、
得られたスポンジ状硬化物のセルは不均一で、一部表面
にコブ状の発泡も確認された。
キサイドの代わりに、3,5−ジメチル−1−ヘキシン
−3−オール 0.05部、を使用した以外は全く同様にし
て発泡性シリコーンゴム組成物を調製した。この組成物
を、実施例1と同様な条件で発泡、硬化させたところ、
得られたスポンジ状硬化物のセルは不均一で、一部表面
にコブ状の発泡も確認された。
【0031】実施例2 粘度20,000cPの両末端シラノール基停止のジフェニル・
ジメチルポリシロキサン共重合体 100部〔OSi(C6
H5 )2 単位含有量7モル%〕、粘度30cPの両末端シラ
ノール基停止のジメチルポリシロキサン5部、及び微粉
末シリカ(実施例1に同じ)10部、を室温で均一に混合
し、これをシリコーンベース(2) とした。このシリコー
ンベース(2) に、塩化白金酸6水塩のジビニルメチルポ
リシロキサン錯体 0.4部、メチルエチルケトンハイドロ
パーオキサイド 0.05部、を均一に混合し、更に、実施
例1で使用したオルガノハイドロジェンポリシロキサン
を、シラノール基含有ポリシロキサンのOH基量に対し
約10当量のSi−H基となるように4部を添加混合し
て、発泡性シリコーンゴム組成物(粘度1,200ポイズ)
を調製した。
ジメチルポリシロキサン共重合体 100部〔OSi(C6
H5 )2 単位含有量7モル%〕、粘度30cPの両末端シラ
ノール基停止のジメチルポリシロキサン5部、及び微粉
末シリカ(実施例1に同じ)10部、を室温で均一に混合
し、これをシリコーンベース(2) とした。このシリコー
ンベース(2) に、塩化白金酸6水塩のジビニルメチルポ
リシロキサン錯体 0.4部、メチルエチルケトンハイドロ
パーオキサイド 0.05部、を均一に混合し、更に、実施
例1で使用したオルガノハイドロジェンポリシロキサン
を、シラノール基含有ポリシロキサンのOH基量に対し
約10当量のSi−H基となるように4部を添加混合し
て、発泡性シリコーンゴム組成物(粘度1,200ポイズ)
を調製した。
【0032】上記の組成物を120℃×30分の条件で
発泡、硬化させたところ、径が1mm以下の均一なセルを
有し、密度が0.31g/cm3 のスポンジ状硬化物が得られ
た。また、この組成物を調製後、25℃にて24時間保存し
たところ、粘度は1200ポイズであり、発泡も確認されな
かった。さらに、この保存後の組成物を、上記と同様に
加熱して発泡、硬化させたところ、同様にして径が1mm
以下の均一なセルを有し、密度が0.32g/cm3 のスポンジ
状硬化物が得られた。
発泡、硬化させたところ、径が1mm以下の均一なセルを
有し、密度が0.31g/cm3 のスポンジ状硬化物が得られ
た。また、この組成物を調製後、25℃にて24時間保存し
たところ、粘度は1200ポイズであり、発泡も確認されな
かった。さらに、この保存後の組成物を、上記と同様に
加熱して発泡、硬化させたところ、同様にして径が1mm
以下の均一なセルを有し、密度が0.32g/cm3 のスポンジ
状硬化物が得られた。
【0033】実施例3 実施例2で調製されたシリコーンベース(2) に、塩化白
金酸6水塩のジビニルメチルポリシロキサン錯体 0.4
部、t−ブチルハイドロパーオキサイド 0.06部、を均
一に混合し、更に、実施例2と同じく、実施例1で使用
したオルガノハイドロジェンポリシロキサン4部を添加
混合して、発泡性シリコーンゴム組成物(粘度1,200ポ
イズ)を調製した。
金酸6水塩のジビニルメチルポリシロキサン錯体 0.4
部、t−ブチルハイドロパーオキサイド 0.06部、を均
一に混合し、更に、実施例2と同じく、実施例1で使用
したオルガノハイドロジェンポリシロキサン4部を添加
混合して、発泡性シリコーンゴム組成物(粘度1,200ポ
イズ)を調製した。
【0034】上記の組成物を120℃×30分の条件で
発泡、硬化させたところ、径が1mm以下の均一なセルを
有し、密度が0.38g/cm3 のスポンジ状硬化物が得られ
た。また、この組成物を調製後、25℃にて24時間保存し
たところ、粘度は1200ポイズであり、発泡も確認されな
かった。さらに、この保存後の組成物を、上記と同様に
加熱して発泡、硬化させたところ、同様にして径が1mm
以下の均一なセルを有し、密度が0.42g/cm3 のスポンジ
状硬化物が得られた。
発泡、硬化させたところ、径が1mm以下の均一なセルを
有し、密度が0.38g/cm3 のスポンジ状硬化物が得られ
た。また、この組成物を調製後、25℃にて24時間保存し
たところ、粘度は1200ポイズであり、発泡も確認されな
かった。さらに、この保存後の組成物を、上記と同様に
加熱して発泡、硬化させたところ、同様にして径が1mm
以下の均一なセルを有し、密度が0.42g/cm3 のスポンジ
状硬化物が得られた。
【0035】実施例4 実施例1で調製されたシリコーンベース(1) に、塩化白
金酸6水塩のジビニルメチルポリシロキサン錯体 0.4
部、メチルエチルケトンハイドロパーオキサイド 0.05
部、を均一に混合し、更に、実施例1と同じく、実施例
1で使用したオルガノハイドロジェンポリシロキサン4
部を添加混合して、発泡性シリコーンゴム組成物(粘度
1,200ポイズ)を調製した。
金酸6水塩のジビニルメチルポリシロキサン錯体 0.4
部、メチルエチルケトンハイドロパーオキサイド 0.05
部、を均一に混合し、更に、実施例1と同じく、実施例
1で使用したオルガノハイドロジェンポリシロキサン4
部を添加混合して、発泡性シリコーンゴム組成物(粘度
1,200ポイズ)を調製した。
【0036】上記の組成物を120℃×30分の条件で
発泡、硬化させたところ、径が1mm以下の均一なセルを
有し、密度が0.35g/cm3 のスポンジ状硬化物が得られ
た。また、この組成物を調製後、25℃で24時間保存した
ところ、粘度は1,200ポイズであり、発泡も確認されな
かった。さらに、この保存後の組成物を、上記と同様に
加熱して発泡、硬化させたところ、同様にして径が1mm
以下の均一なセルを有し、密度が0.41g/cm3 のスポンジ
状硬化物が得られた。
発泡、硬化させたところ、径が1mm以下の均一なセルを
有し、密度が0.35g/cm3 のスポンジ状硬化物が得られ
た。また、この組成物を調製後、25℃で24時間保存した
ところ、粘度は1,200ポイズであり、発泡も確認されな
かった。さらに、この保存後の組成物を、上記と同様に
加熱して発泡、硬化させたところ、同様にして径が1mm
以下の均一なセルを有し、密度が0.41g/cm3 のスポンジ
状硬化物が得られた。
【0037】比較例3 粘度20,000cPの両末端がシラノール基で封鎖されてお
り、しかも1分子中に平均2モルのビニル基を有するジ
メチルポリシロキサン 100部、粘度30cPの両末端シラノ
ール基停止のジメチルポリシロキサン5部、微粉末シリ
カ(実施例1に同じ)10部、を室温で均一に混合し、こ
れをシリコーンベース(3) とした。このシリコーンベー
ス(3) に、塩化白金酸6水塩のジビニルメチルポリシロ
キサン錯体 0.4部、メチルエチルケトンハイドロパーオ
キサイド 0.03部、を均一に混合し、更に、粘度が約1
0cPであり、約1.5重量%の水素を有するオルガノハ
イドロジェンポリシロキサン4部を添加混合した。こう
して得られた混合物は、調合後、ただちに反応が開始
し、ゲル化した。
り、しかも1分子中に平均2モルのビニル基を有するジ
メチルポリシロキサン 100部、粘度30cPの両末端シラノ
ール基停止のジメチルポリシロキサン5部、微粉末シリ
カ(実施例1に同じ)10部、を室温で均一に混合し、こ
れをシリコーンベース(3) とした。このシリコーンベー
ス(3) に、塩化白金酸6水塩のジビニルメチルポリシロ
キサン錯体 0.4部、メチルエチルケトンハイドロパーオ
キサイド 0.03部、を均一に混合し、更に、粘度が約1
0cPであり、約1.5重量%の水素を有するオルガノハ
イドロジェンポリシロキサン4部を添加混合した。こう
して得られた混合物は、調合後、ただちに反応が開始
し、ゲル化した。
【0039】
【発明の効果】本発明の発泡性シリコーンゴム組成物
は、ポットライフが著しく長いという利点を有してお
り、しかも、加熱硬化することによって、セルが均一な
スポンジ状硬化物を得ることができる。
は、ポットライフが著しく長いという利点を有してお
り、しかも、加熱硬化することによって、セルが均一な
スポンジ状硬化物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 凱夫 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 平8−59868(JP,A) 特公 平3−26216(JP,B2) 特公 昭53−24454(JP,B2) 特公 昭53−48226(JP,B2) 「シリコーンハンドブック」伊藤邦雄 編 日刊工業新聞社発行 1990.8.31 第347頁、第387頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/06 C08K 5/14 C08L 83/05 C08J 9/02
Claims (2)
- 【請求項1】(A)下記一般式(1): Ra(OH)b SiO [4-(a+b)]/2 (1) 式中、Rは脂肪族不飽和結合を有していない非置換また
は置換の一価炭化水素基であり、 a及びbは、a+bが1〜3であることを条件として、
aは0〜2の整数であり、bは1〜3の整数である、 で表される単位を一分子中に少なくとも2個有するオル
ガノポリシロキサン、 (B)下記一般式(2): Rc(H)d SiO [4-(c+d)]/2 (2) 式中、Rは前記と同じであり、 c及びdは、c+dが1〜3であることを条件として、
cは0〜2の整数であり、dは1〜3の整数である、 で表される単位を一分子中に少なくとも2個有するオル
ガノポリシロキサン (B)成分中のSiH基が(A)
成分中のSiOH基1当量当たり2〜50当量となる量、 (C)白金族金属系触媒、 (D)少なくとも1個のハイドロペルオキシ基を含む有
機化合物 (A)成分に対して1〜5,000ppm、 を含有する発泡性シリコーンゴム組成物。 - 【請求項2】請求項1に記載の組成物を硬化させて得ら
れる発泡硬化物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26630995A JP3209897B2 (ja) | 1994-09-30 | 1995-09-20 | 発泡性シリコーンゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26154494 | 1994-09-30 | ||
| JP6-261544 | 1994-09-30 | ||
| JP26630995A JP3209897B2 (ja) | 1994-09-30 | 1995-09-20 | 発泡性シリコーンゴム組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08151524A JPH08151524A (ja) | 1996-06-11 |
| JP3209897B2 true JP3209897B2 (ja) | 2001-09-17 |
Family
ID=26545122
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26630995A Expired - Fee Related JP3209897B2 (ja) | 1994-09-30 | 1995-09-20 | 発泡性シリコーンゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3209897B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102009002828A1 (de) * | 2009-05-05 | 2010-11-11 | Wacker Chemie Ag | Zusammensetzungen für Textilbeschichtungen |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5324454B2 (ja) | 2006-10-31 | 2013-10-23 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | 複合型pet/mr撮像システム |
| JP5348226B2 (ja) | 2011-11-11 | 2013-11-20 | 日産自動車株式会社 | 車両の制動制御装置 |
-
1995
- 1995-09-20 JP JP26630995A patent/JP3209897B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5324454B2 (ja) | 2006-10-31 | 2013-10-23 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | 複合型pet/mr撮像システム |
| JP5348226B2 (ja) | 2011-11-11 | 2013-11-20 | 日産自動車株式会社 | 車両の制動制御装置 |
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 「シリコーンハンドブック」伊藤邦雄編 日刊工業新聞社発行 1990.8.31 第347頁、第387頁 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08151524A (ja) | 1996-06-11 |
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