JP3235448B2 - 1,4−ベンゾジオキサン誘導体の製法 - Google Patents
1,4−ベンゾジオキサン誘導体の製法Info
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- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
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- C07D319/10—1,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes
- C07D319/14—1,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D319/16—1,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with one six-membered ring
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- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はα及びβアドレナリ
ン拮抗作用を有する循環器疾患治療薬及び精神治療薬等
の医薬品中間体の製造方法に関する。
ン拮抗作用を有する循環器疾患治療薬及び精神治療薬等
の医薬品中間体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,4−ベンゾジオキサン誘導体はα及
びβアドレナリン拮抗作用を有する循環器疾患治療薬及
び精神治療薬等の合成中間体として用いられており、そ
の製法について、より効率的な方法の開発が求められて
いる。例えばカテコール誘導体とグリシジルトシレート
とを水素化ナトリウム存在下反応して合成する方法(特
開平6−9613号公報)やカテコール誘導体とエピク
ロルヒドリンとをピリジン存在下反応して合成する方法
(J.Org.Chem.,46,3846(198
1))が開示されている。またカテコール誘導体とグリ
セリン1−トシレートアセトナイドとを反応させ、保護
基アセトナイドを脱離した後、トシル基を2つ導入し単
離した後に閉環して1,4−ベンゾジオキサン骨格を構
築する方法(J.Chem.Soc.,Chem.Co
mmun.,921(1976))が開示されている。
びβアドレナリン拮抗作用を有する循環器疾患治療薬及
び精神治療薬等の合成中間体として用いられており、そ
の製法について、より効率的な方法の開発が求められて
いる。例えばカテコール誘導体とグリシジルトシレート
とを水素化ナトリウム存在下反応して合成する方法(特
開平6−9613号公報)やカテコール誘導体とエピク
ロルヒドリンとをピリジン存在下反応して合成する方法
(J.Org.Chem.,46,3846(198
1))が開示されている。またカテコール誘導体とグリ
セリン1−トシレートアセトナイドとを反応させ、保護
基アセトナイドを脱離した後、トシル基を2つ導入し単
離した後に閉環して1,4−ベンゾジオキサン骨格を構
築する方法(J.Chem.Soc.,Chem.Co
mmun.,921(1976))が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の方
法において、グリシジルトシレートを用いた合成法はグ
リシジルトシレートが高価な上に、水素化分解による脱
保護基の際にエポキシ基が還元されて収率が低下すると
いう問題点がある。またエピクロルヒドリンを用いた合
成法は反応に用いた過剰のエピクロルヒドリンや副生し
たジクロロプロパンジオールをキシレンと共に蒸留して
除去したり、反応に用いた塩化水素や酢酸をエタノール
と共に蒸留して除去する等の煩雑な操作が必要である。
しかも反応温度はピペリジンや塩酸の還流温度のため酸
や塩基に不安定な置換基を有する場合は使用できない。
さらに光学活性なエピクロルヒドリンを用いた場合、ラ
セミ化が起こり光学純度の高い生成物を得ることができ
ない。またカテコール誘導体とグリセリン1−トシレー
トアセトナイドとを反応させる合成法は、トシル化した
後ジトシル体を単離しなければならずトシル化の収率は
55%と低いものとなっている。これらの方法は工業的
に問題となる点が多く、より優れた方法の開発が求めら
れている。
法において、グリシジルトシレートを用いた合成法はグ
リシジルトシレートが高価な上に、水素化分解による脱
保護基の際にエポキシ基が還元されて収率が低下すると
いう問題点がある。またエピクロルヒドリンを用いた合
成法は反応に用いた過剰のエピクロルヒドリンや副生し
たジクロロプロパンジオールをキシレンと共に蒸留して
除去したり、反応に用いた塩化水素や酢酸をエタノール
と共に蒸留して除去する等の煩雑な操作が必要である。
しかも反応温度はピペリジンや塩酸の還流温度のため酸
や塩基に不安定な置換基を有する場合は使用できない。
さらに光学活性なエピクロルヒドリンを用いた場合、ラ
セミ化が起こり光学純度の高い生成物を得ることができ
ない。またカテコール誘導体とグリセリン1−トシレー
トアセトナイドとを反応させる合成法は、トシル化した
後ジトシル体を単離しなければならずトシル化の収率は
55%と低いものとなっている。これらの方法は工業的
に問題となる点が多く、より優れた方法の開発が求めら
れている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の点に
鑑み、1,4−ベンゾジオキサン誘導体を合成する方法
を鋭意検討した結果、工業的に有利な合成法を見出し本
発明を完成した。
鑑み、1,4−ベンゾジオキサン誘導体を合成する方法
を鋭意検討した結果、工業的に有利な合成法を見出し本
発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、下記式(2)で示され
るジオール体を塩基存在下、スルホニルクロライド化合
物と反応させて下記式(3)及び(4)で示されるスル
ホネート化合物を得、
るジオール体を塩基存在下、スルホニルクロライド化合
物と反応させて下記式(3)及び(4)で示されるスル
ホネート化合物を得、
【0006】
【化10】
【0007】
【化11】
【0008】
【化12】
【0009】該スルホネート化合物の保護基R5を脱離
後、塩基で処理して閉環反応を行うことを特徴とする下
記式(1A)及び(1B)の混合物で示される1,4−
ベンゾジオキサン誘導体の製法である。また本発明は、
式(2)で示されるジオール体を塩基存在下スルホニル
クロライド化合物と反応させて式(3)で示されるスル
ホネート化合物を得、該スルホネート化合物の保護基R
5 を脱離後、塩基で処理して閉環反応を行うことを特徴
とする下記式(1A)で示される1,4−ベンゾジオキ
サン誘導体の製法である。
後、塩基で処理して閉環反応を行うことを特徴とする下
記式(1A)及び(1B)の混合物で示される1,4−
ベンゾジオキサン誘導体の製法である。また本発明は、
式(2)で示されるジオール体を塩基存在下スルホニル
クロライド化合物と反応させて式(3)で示されるスル
ホネート化合物を得、該スルホネート化合物の保護基R
5 を脱離後、塩基で処理して閉環反応を行うことを特徴
とする下記式(1A)で示される1,4−ベンゾジオキ
サン誘導体の製法である。
【0010】
【化13】
【0011】(式中Rは炭素数1〜4のアルキル基又は
無置換もしくは炭素数1〜4のアルキル基で置換したフ
ェニル基を表す。R2、R3、R4はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホル
ミル基、カルボン酸基、アルコキシカルボニルオキシ
基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4
のN,N−ジアルキルアミノ基、炭素数1〜4のアルキ
ルカルボニル基、炭素数1〜4のアルコキシカルボニル
基、無置換もしくは炭素数1〜4のアルキル基で置換し
たフェニル基、R2、R3及びR4のいずれか2個が隣
接する炭素上に結合したメチレンジオキシ基又はR2、
R3及びR4のいずれか2個が隣接する炭素上に結合し
たフェニル基を表す。R5はベンジル基、アリル基、O
−ニトロベンジル基、t−ブチルジメチルシリル基又は
ベンジルオキシカルボニル基を表す。但し、R2、
R3、R4のいずれか1つが水酸基であって、その水酸
基がR5O基の結合した炭素原子に隣接する炭素原子と
結合している場合はR5は、水酸基の酸素原子及びR5
O基の酸素原子と一緒になってメチレンジオキシ基、イ
ソプロピリデンジオキシ基、シクロヘキシリデンジオキ
シ基又はジフェニルメチレンジオキシ基を形成していて
もよい。)
無置換もしくは炭素数1〜4のアルキル基で置換したフ
ェニル基を表す。R2、R3、R4はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホル
ミル基、カルボン酸基、アルコキシカルボニルオキシ
基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4
のN,N−ジアルキルアミノ基、炭素数1〜4のアルキ
ルカルボニル基、炭素数1〜4のアルコキシカルボニル
基、無置換もしくは炭素数1〜4のアルキル基で置換し
たフェニル基、R2、R3及びR4のいずれか2個が隣
接する炭素上に結合したメチレンジオキシ基又はR2、
R3及びR4のいずれか2個が隣接する炭素上に結合し
たフェニル基を表す。R5はベンジル基、アリル基、O
−ニトロベンジル基、t−ブチルジメチルシリル基又は
ベンジルオキシカルボニル基を表す。但し、R2、
R3、R4のいずれか1つが水酸基であって、その水酸
基がR5O基の結合した炭素原子に隣接する炭素原子と
結合している場合はR5は、水酸基の酸素原子及びR5
O基の酸素原子と一緒になってメチレンジオキシ基、イ
ソプロピリデンジオキシ基、シクロヘキシリデンジオキ
シ基又はジフェニルメチレンジオキシ基を形成していて
もよい。)
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の反応経路を図示し、
これにより詳細に説明する。なお図中の基(R2R3R
4R5)は上記化学式のそれらと同様の意味を有す。
これにより詳細に説明する。なお図中の基(R2R3R
4R5)は上記化学式のそれらと同様の意味を有す。
【0013】
【化14】
【0014】ジオール体(2)を塩基存在下、スルホニ
ルクロライド化合物、例えばベンゼンスルホニルクロラ
イド、トルエンスルホニルクロライドもしくは炭素数1
〜4のアルキルスルホニルクロライド例えばメタンスル
ホニルクロライドと反応させるとモノスルホネート化合
物(3)、ジスルホネート化合物(4)もしくは両者の
混合物が得られる。塩基としてはトリエチルアミン、ピ
リジン等の有機塩基が用いられる。反応は無溶媒でもよ
いしテトラヒドロフラン、ジオキサン、t−ブチルメチ
ルエーテル、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、塩
化メチレン、クロロホルム、ジクロルエタン等の塩素系
溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素溶媒等を
用いてもよい。反応温度は0〜100℃、好ましくは1
0〜50℃である。この反応は無触媒でも進行するが
N,N−ジメチルアミノピリジン等を添加すると反応が
加速され収率も向上する。モノスルホネート化合物
(3)とジスルホネート化合物(4)が混合物で得られ
た場合は、両者を液体カラムクロマトグラフ等で分離す
ることができるが、混合物のまま次の工程に用いること
ができる。
ルクロライド化合物、例えばベンゼンスルホニルクロラ
イド、トルエンスルホニルクロライドもしくは炭素数1
〜4のアルキルスルホニルクロライド例えばメタンスル
ホニルクロライドと反応させるとモノスルホネート化合
物(3)、ジスルホネート化合物(4)もしくは両者の
混合物が得られる。塩基としてはトリエチルアミン、ピ
リジン等の有機塩基が用いられる。反応は無溶媒でもよ
いしテトラヒドロフラン、ジオキサン、t−ブチルメチ
ルエーテル、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、塩
化メチレン、クロロホルム、ジクロルエタン等の塩素系
溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素溶媒等を
用いてもよい。反応温度は0〜100℃、好ましくは1
0〜50℃である。この反応は無触媒でも進行するが
N,N−ジメチルアミノピリジン等を添加すると反応が
加速され収率も向上する。モノスルホネート化合物
(3)とジスルホネート化合物(4)が混合物で得られ
た場合は、両者を液体カラムクロマトグラフ等で分離す
ることができるが、混合物のまま次の工程に用いること
ができる。
【0015】次にスルホネート化合物(3)(4)の保
護基R5 の脱離を行う。保護基R5としてベンジル基、
アリル基、ベンジルオキシカルボニル基を用いた場合は
メタノール、エタノール、酢酸エチル等の有機溶媒中、
パラジウム−炭素の存在下、室温で接触還元して脱離で
きる。保護基R5 としてO−ニトロベンジル基を用いた
場合はメタノールやエタノール等の有機溶媒中、光照射
により脱離できる。保護基R5 としてt−ブチルジメチ
ルシリル基を用いた場合はN,N−ジメチルホルムアミ
ドやテトラヒドロフラン等の有機溶媒中、又はこれらの
有機溶媒と水との混合液中、フッ化ナトリウム、フッ化
カリウム、フッ化テトラブチルアンモニウム等のフッ化
物塩を用いて脱離できる。保護基R5 としてメチレンジ
オキシ基、イソプロピリデンジオキシ基、シクロヘキシ
リデンジオキシ基、ジフェニルメチレンジオキシ基を用
いた場合も通常この種の脱離基に用いられる酸性条件で
脱離することができる。
護基R5 の脱離を行う。保護基R5としてベンジル基、
アリル基、ベンジルオキシカルボニル基を用いた場合は
メタノール、エタノール、酢酸エチル等の有機溶媒中、
パラジウム−炭素の存在下、室温で接触還元して脱離で
きる。保護基R5 としてO−ニトロベンジル基を用いた
場合はメタノールやエタノール等の有機溶媒中、光照射
により脱離できる。保護基R5 としてt−ブチルジメチ
ルシリル基を用いた場合はN,N−ジメチルホルムアミ
ドやテトラヒドロフラン等の有機溶媒中、又はこれらの
有機溶媒と水との混合液中、フッ化ナトリウム、フッ化
カリウム、フッ化テトラブチルアンモニウム等のフッ化
物塩を用いて脱離できる。保護基R5 としてメチレンジ
オキシ基、イソプロピリデンジオキシ基、シクロヘキシ
リデンジオキシ基、ジフェニルメチレンジオキシ基を用
いた場合も通常この種の脱離基に用いられる酸性条件で
脱離することができる。
【0016】このようにして得られた化合物(5)
(6)又は両者の混合物を溶媒中で塩基で処理すると閉
環して目的とする1、4−ベンゾジオキサン誘導体(1
A)(1B)又は両者の混合物が得られる。使用する溶
媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、スルホラン、ヘキサメチルホスホルアミ
ド等の非プロトン性極性溶媒、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、t−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテ
ル等のエーテル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、
ジクロロエタン等の塩素系溶媒、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、t−ブタノール等のアルコール
系溶媒、水媒体等が挙げられる。
(6)又は両者の混合物を溶媒中で塩基で処理すると閉
環して目的とする1、4−ベンゾジオキサン誘導体(1
A)(1B)又は両者の混合物が得られる。使用する溶
媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、スルホラン、ヘキサメチルホスホルアミ
ド等の非プロトン性極性溶媒、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、t−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテ
ル等のエーテル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、
ジクロロエタン等の塩素系溶媒、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、t−ブタノール等のアルコール
系溶媒、水媒体等が挙げられる。
【0017】使用する塩基としては、アルカリ金属の水
素化物、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の
水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ土類金属の
炭酸塩又は炭素数1〜4の低級アルキルアルコールのア
ルカリ金属塩、炭素数1〜4の低級アルキル基を有する
3級アミンを用いることができる。例えば水素化ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カル
シウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウムメ
トキサイド、ナトリウムエトキサイド、トリエチルアミ
ン、エチルジイソプロピルアミンが挙げられる。塩基の
使用量は化合物(5)(6)に対して1〜5モル、より
好ましくは1〜3モルである。反応温度は−20〜80
℃、好ましくは0〜50℃である。化合物(5)の閉環
の場合、反応中一端エポキサイドが生成し、このエポキ
サイドに対してベンゼン環中の水酸基が攻撃して閉環す
るものと考えられる。この際6員環と7員環が生成する
可能性があるが、6員環が優先的に得られる。
素化物、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の
水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ土類金属の
炭酸塩又は炭素数1〜4の低級アルキルアルコールのア
ルカリ金属塩、炭素数1〜4の低級アルキル基を有する
3級アミンを用いることができる。例えば水素化ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カル
シウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウムメ
トキサイド、ナトリウムエトキサイド、トリエチルアミ
ン、エチルジイソプロピルアミンが挙げられる。塩基の
使用量は化合物(5)(6)に対して1〜5モル、より
好ましくは1〜3モルである。反応温度は−20〜80
℃、好ましくは0〜50℃である。化合物(5)の閉環
の場合、反応中一端エポキサイドが生成し、このエポキ
サイドに対してベンゼン環中の水酸基が攻撃して閉環す
るものと考えられる。この際6員環と7員環が生成する
可能性があるが、6員環が優先的に得られる。
【0018】このようにして得られた1,4−ベンゾジ
オキサン誘導体(1A)は塩基存在下でベンゼンスルホ
ニルクロライド、トルエンスルホニルクロライド又はメ
タンスルホニルクロライド等の炭素数1〜4のアルキル
スルホニルクロライドと反応させると、1,4−ベンゾ
ジオキサン誘導体(1B)(Rは炭素数1〜4のアルキ
ル基又は無置換もしくは炭素数1〜4のアルキル基で置
換したフェニル基を表す)に変換することが可能であ
る。化合物(5)と(6)との混合物が閉環した場合は
1,4−ベンゾジオキサン誘導体(1A)と1,4−ベ
ンゾジオキサン誘導体(1B)との混合物が得られる
が、混合物のままベンセンスルホニルクロライド、トル
エンスルホニルクロライド又は炭素数1〜4のアルキル
スルホニルクロライドと反応させることができ反応後、
唯一の生成物(1B)のみを得ることができる。
オキサン誘導体(1A)は塩基存在下でベンゼンスルホ
ニルクロライド、トルエンスルホニルクロライド又はメ
タンスルホニルクロライド等の炭素数1〜4のアルキル
スルホニルクロライドと反応させると、1,4−ベンゾ
ジオキサン誘導体(1B)(Rは炭素数1〜4のアルキ
ル基又は無置換もしくは炭素数1〜4のアルキル基で置
換したフェニル基を表す)に変換することが可能であ
る。化合物(5)と(6)との混合物が閉環した場合は
1,4−ベンゾジオキサン誘導体(1A)と1,4−ベ
ンゾジオキサン誘導体(1B)との混合物が得られる
が、混合物のままベンセンスルホニルクロライド、トル
エンスルホニルクロライド又は炭素数1〜4のアルキル
スルホニルクロライドと反応させることができ反応後、
唯一の生成物(1B)のみを得ることができる。
【0019】本発明の原料となるジオール体(2)は次
のようにして合成することができる。即ち下図に示すよ
うにカテコール誘導体(7)を3−クロロ−1,2−プ
ロパンジオール(8)と塩基存在下に溶媒中で反応させ
るとジオール体(2)が得られる。使用する溶媒として
は、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、スルホラン、ヘキサメチルホスホルアミド等の非
プロトン性極性溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、t−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテル等の
エーテル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロ
ロエタン等の塩素系溶媒、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、t−ブタノール等のアルコール系溶
媒、水媒体等が挙げられる。
のようにして合成することができる。即ち下図に示すよ
うにカテコール誘導体(7)を3−クロロ−1,2−プ
ロパンジオール(8)と塩基存在下に溶媒中で反応させ
るとジオール体(2)が得られる。使用する溶媒として
は、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、スルホラン、ヘキサメチルホスホルアミド等の非
プロトン性極性溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、t−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテル等の
エーテル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロ
ロエタン等の塩素系溶媒、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、t−ブタノール等のアルコール系溶
媒、水媒体等が挙げられる。
【0020】
【化15】
【0021】使用する塩基としては、アルカリ金属の水
素化物、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の
水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ土類金属の
炭酸塩又は炭素数1〜4の低級アルキルアルコールのア
ルカリ金属塩、炭素数1〜4の低級アルキル基を有する
3級アミンを用いることができる。例えば、水素化ナト
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウム
メトキサイド、ナトリウムエトキサイド、トリエチルア
ミン、エチルイソプロピルアミンが挙げられ、好ましく
は水素化ナトリウム、ナトリウムメトキサイド、ナトリ
ウムエトキサイド、更に好ましくは水素化ナトリウムで
ある。塩基の使用量は原料であるカテコール誘導体に対
し1〜4モル、より好ましくは1.1〜2.5モルであ
る。反応温度は−20〜150℃、好ましくは20〜1
00℃である。反応温度が低すぎると反応速度が極めて
遅く実用的でなく、反応温度が高すぎると反応途中で生
成するグリシドールが重合を起こすためか収率が有意に
低下する。
素化物、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の
水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ土類金属の
炭酸塩又は炭素数1〜4の低級アルキルアルコールのア
ルカリ金属塩、炭素数1〜4の低級アルキル基を有する
3級アミンを用いることができる。例えば、水素化ナト
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウム
メトキサイド、ナトリウムエトキサイド、トリエチルア
ミン、エチルイソプロピルアミンが挙げられ、好ましく
は水素化ナトリウム、ナトリウムメトキサイド、ナトリ
ウムエトキサイド、更に好ましくは水素化ナトリウムで
ある。塩基の使用量は原料であるカテコール誘導体に対
し1〜4モル、より好ましくは1.1〜2.5モルであ
る。反応温度は−20〜150℃、好ましくは20〜1
00℃である。反応温度が低すぎると反応速度が極めて
遅く実用的でなく、反応温度が高すぎると反応途中で生
成するグリシドールが重合を起こすためか収率が有意に
低下する。
【0022】なお本発明において、ジオール体(2)は
公知の方法、即ちカテコール誘導体(7)をグリシドー
ルと反応させて合成することもできる。しかしグリシド
ールが不安定で容易に重合したりするのに比べ、3−ク
ロロ−1,2−プロパンジオール(8)は安定でしかも
安価であり、上記のようにこれを用いる方法が工業的に
有利である。
公知の方法、即ちカテコール誘導体(7)をグリシドー
ルと反応させて合成することもできる。しかしグリシド
ールが不安定で容易に重合したりするのに比べ、3−ク
ロロ−1,2−プロパンジオール(8)は安定でしかも
安価であり、上記のようにこれを用いる方法が工業的に
有利である。
【0023】また、本発明においては光学活性なジオー
ル体(2)を用いることにより、光学活性な1,4−ベ
ンゾジオキサン誘導体を製造することができる。このよ
うな光学活性なジオール体(2)は例えばカテコール誘
導体(7)に光学活性な3−クロロ−1,2−プロパン
ジオールを反応させることにより得られる。光学純度の
高い3−クロロ−1,2−プロパンジオールを原料とし
て用いると、反応中顕著なラセミ化反応は起こらず高光
学純度の1,4−ベンゾジオキサン誘導体を合成するこ
とができる。高光学純度(98%ee以上)の3−クロ
ロ−1,2−プロパンジオールとしては例えば本出願人
による特公平4−73998号公報及び特公平4−73
999号公報に記載の方法により得ることができる。ま
た本発明の方法によれば、R−3−クロロ−1,2−プ
ロパンジオールからはS−1,4−ベンゾジオキサン誘
導体が、S−3−クロロ−1,2−プロパンジオールか
らはR−1,4−ベンゾジオキサン誘導体が得られる。
ル体(2)を用いることにより、光学活性な1,4−ベ
ンゾジオキサン誘導体を製造することができる。このよ
うな光学活性なジオール体(2)は例えばカテコール誘
導体(7)に光学活性な3−クロロ−1,2−プロパン
ジオールを反応させることにより得られる。光学純度の
高い3−クロロ−1,2−プロパンジオールを原料とし
て用いると、反応中顕著なラセミ化反応は起こらず高光
学純度の1,4−ベンゾジオキサン誘導体を合成するこ
とができる。高光学純度(98%ee以上)の3−クロ
ロ−1,2−プロパンジオールとしては例えば本出願人
による特公平4−73998号公報及び特公平4−73
999号公報に記載の方法により得ることができる。ま
た本発明の方法によれば、R−3−クロロ−1,2−プ
ロパンジオールからはS−1,4−ベンゾジオキサン誘
導体が、S−3−クロロ−1,2−プロパンジオールか
らはR−1,4−ベンゾジオキサン誘導体が得られる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に述べる
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0025】実施例1 (ジオール体の合成)水素化ナトリウム2.07g
(0.05moleオイル中60重量%)をn−ヘキサ
ンで洗浄し、無水N,N−ジメチルホルムアミド15m
lを加えた。この懸濁液中に窒素雰囲気下、無水N,N
−ジメチルホルムアミド10mlに溶解した2−ベンジ
ルオキシフェノール6g(0.03mole)を氷冷下
10分間かけて滴下した。発泡がおさまった後、モノク
ロロヒドリン3.98g(0.036mole)を無水
N,N−ジメチルホルムアミド5mlに溶かしたものを
氷冷下滴下した。反応温度を60℃とし、3時間撹拌し
た。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液500m
lを加えて、酢酸エチルで抽出した酢酸エチル層を飽和
食塩水及び水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
て減圧下に濃縮し、粗生成物を淡黄色油状物として得
た。本粗生成物は、シリカゲルを用い、n−ヘキサン−
酢酸エチル(6:1)を移動相とするカラムクロマトグ
ラフィーにより精製して、ジオール体7.88gを無色
油状物として得た。
(0.05moleオイル中60重量%)をn−ヘキサ
ンで洗浄し、無水N,N−ジメチルホルムアミド15m
lを加えた。この懸濁液中に窒素雰囲気下、無水N,N
−ジメチルホルムアミド10mlに溶解した2−ベンジ
ルオキシフェノール6g(0.03mole)を氷冷下
10分間かけて滴下した。発泡がおさまった後、モノク
ロロヒドリン3.98g(0.036mole)を無水
N,N−ジメチルホルムアミド5mlに溶かしたものを
氷冷下滴下した。反応温度を60℃とし、3時間撹拌し
た。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液500m
lを加えて、酢酸エチルで抽出した酢酸エチル層を飽和
食塩水及び水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
て減圧下に濃縮し、粗生成物を淡黄色油状物として得
た。本粗生成物は、シリカゲルを用い、n−ヘキサン−
酢酸エチル(6:1)を移動相とするカラムクロマトグ
ラフィーにより精製して、ジオール体7.88gを無色
油状物として得た。
【0026】(式3、4化合物の合成)ジオール体7.
88g(0.029mole)をピリジン10mlに溶
かし、氷冷下p−トルエンスルホニルクロライド12.
16g(0.064mole)を加え、その後室温で1
2時間撹拌した。反応終了後、3重量%塩酸水溶液30
0mlを加えて、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層
を水洗2回後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下
に濃縮し、ジトシル体/モノトシル体の混合物(生成比
6:1)15.2gを淡黄色油状物として得た。
88g(0.029mole)をピリジン10mlに溶
かし、氷冷下p−トルエンスルホニルクロライド12.
16g(0.064mole)を加え、その後室温で1
2時間撹拌した。反応終了後、3重量%塩酸水溶液30
0mlを加えて、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層
を水洗2回後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下
に濃縮し、ジトシル体/モノトシル体の混合物(生成比
6:1)15.2gを淡黄色油状物として得た。
【0027】(式5、6化合物の合成)ジトシル体とモ
ノトシル体の混合物15.2gをエタノール600ml
及び酢酸エチル100mlの混液に溶解し、その中に1
0重量%パラジウム−炭素1gを加えて室温下に水素添
加を行った。反応終了後、パラジウム−炭素を濾別し、
濾液を減圧下に濃縮してヒドロキシジトシル体とヒドロ
キシモノトシル体の混合物12.9gを得た。
ノトシル体の混合物15.2gをエタノール600ml
及び酢酸エチル100mlの混液に溶解し、その中に1
0重量%パラジウム−炭素1gを加えて室温下に水素添
加を行った。反応終了後、パラジウム−炭素を濾別し、
濾液を減圧下に濃縮してヒドロキシジトシル体とヒドロ
キシモノトシル体の混合物12.9gを得た。
【0028】(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオ
キサン誘導体の合成)水素化ナトリウム1.59g
(0.04moleオイル中60重量%)をn−ヘキサ
ンで洗浄し、無水N,N−ジメチルホルムアミド10m
lを加えた。この懸濁液中に窒素雰囲気下、無水N,N
−ジメチルホルムアミド100mlに溶解したヒドロキ
シジトシル体とヒドロキシモノトシル体の混合物12.
9gを氷冷下10分間かけて滴下し、滴下終了後室温で
3時間撹拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水
溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を
飽和食塩水及び水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥して減圧下に濃縮し、粗生成物トシルオキシメチルベ
ンゾジオキサン誘導体とヒドロキシメチルベンゾジオキ
サン誘導体の油状の混合物7.5gを得た。両混合物
は、シリカゲルを用い、n−ヘキサン−酢酸エチル
(3:2)を移動相とするカラムクロマトグラフィーに
より分離できるが本実施例では、分離することなく混合
物のまま次の反応に用いた。
キサン誘導体の合成)水素化ナトリウム1.59g
(0.04moleオイル中60重量%)をn−ヘキサ
ンで洗浄し、無水N,N−ジメチルホルムアミド10m
lを加えた。この懸濁液中に窒素雰囲気下、無水N,N
−ジメチルホルムアミド100mlに溶解したヒドロキ
シジトシル体とヒドロキシモノトシル体の混合物12.
9gを氷冷下10分間かけて滴下し、滴下終了後室温で
3時間撹拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水
溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を
飽和食塩水及び水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥して減圧下に濃縮し、粗生成物トシルオキシメチルベ
ンゾジオキサン誘導体とヒドロキシメチルベンゾジオキ
サン誘導体の油状の混合物7.5gを得た。両混合物
は、シリカゲルを用い、n−ヘキサン−酢酸エチル
(3:2)を移動相とするカラムクロマトグラフィーに
より分離できるが本実施例では、分離することなく混合
物のまま次の反応に用いた。
【0029】トシルオキシメチルベンゾジオキサン誘導
体とヒドロキシメチルベンゾジオキサン誘導体の混合物
7.5gとジクロロメタン15ml及びピリジン3.1
6g(0.04mole)に溶解し、氷冷下p−トルエ
ンスルホニルクロライド0.76g(0.04mol
e)を加え、その後室温で12時間撹拌した。反応終了
後、3重量%塩酸水溶液200mlを加えて酢酸エチル
で抽出した。酢酸エチル層を水洗2回後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥して減圧下に濃縮し、粗生成物を油状物
として得た。本粗生成物は、シリカゲルを用い、n−ヘ
キサン−酢酸エチル(3:1)を移動相とするカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、2−トシルオキシメチ
ル−1,4−ベンゾジオキサン7.89g(2−ベンジ
ルオキシフェノールからの収率83%)を得た。
体とヒドロキシメチルベンゾジオキサン誘導体の混合物
7.5gとジクロロメタン15ml及びピリジン3.1
6g(0.04mole)に溶解し、氷冷下p−トルエ
ンスルホニルクロライド0.76g(0.04mol
e)を加え、その後室温で12時間撹拌した。反応終了
後、3重量%塩酸水溶液200mlを加えて酢酸エチル
で抽出した。酢酸エチル層を水洗2回後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥して減圧下に濃縮し、粗生成物を油状物
として得た。本粗生成物は、シリカゲルを用い、n−ヘ
キサン−酢酸エチル(3:1)を移動相とするカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、2−トシルオキシメチ
ル−1,4−ベンゾジオキサン7.89g(2−ベンジ
ルオキシフェノールからの収率83%)を得た。
【0030】実施例2 2−ベンジルオキシフェノールの代りに2−ベンジルオ
キシ−3−メチルフェノール6.43gを用い、また光
学活性なR−モノクロロヒドリン(光学純度99.0%
ee)を用いて実施例1に記載した方法にしたがって、
S−2−トシルオキシメチル−8−メチル−1,4−ベ
ンゾジオキサン8.02g(収率80%)を得た。途中
S−2−ヒドロキシメチル−8−メチル−1,4−ベン
ゾジオキサンの光学純度をダイセル社製キラルカラムO
Dを用いて測定したところ97.4%eeであった。
キシ−3−メチルフェノール6.43gを用い、また光
学活性なR−モノクロロヒドリン(光学純度99.0%
ee)を用いて実施例1に記載した方法にしたがって、
S−2−トシルオキシメチル−8−メチル−1,4−ベ
ンゾジオキサン8.02g(収率80%)を得た。途中
S−2−ヒドロキシメチル−8−メチル−1,4−ベン
ゾジオキサンの光学純度をダイセル社製キラルカラムO
Dを用いて測定したところ97.4%eeであった。
【0031】実施例3 2−ベンジルオキシフェノールの代りに2−ベンジルオ
キシ−4,5−メチレンジオキシフェノール7.33g
を用いて実施例1に記載した方法にしたがって2−トシ
ルオキシメチル−6,7−メチレンジオキシ−1,4−
ベンゾジオキサン8.5g(収率78%)を得た。
キシ−4,5−メチレンジオキシフェノール7.33g
を用いて実施例1に記載した方法にしたがって2−トシ
ルオキシメチル−6,7−メチレンジオキシ−1,4−
ベンゾジオキサン8.5g(収率78%)を得た。
【0032】実施例4 2−ベンジルオキシフェノールの代りに2−ベンジルオ
キシ−3−メトキシフェノール6.91gを用いて実施
例1に記載した方法にしたがって、2−トシルオキシメ
チル−8−メトキシ−1,4−ベンゾジオキサン8.5
1g(収率81%)を得た。
キシ−3−メトキシフェノール6.91gを用いて実施
例1に記載した方法にしたがって、2−トシルオキシメ
チル−8−メトキシ−1,4−ベンゾジオキサン8.5
1g(収率81%)を得た。
【0033】実施例5 2−ベンジルオキシフェノールの代りに2−ベンジルオ
キシ−6−フルオロフェノール6.55gを用いて実施
例1に記載した方法にしたがって、2−トシルオキシメ
チル−5−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン7.0
4g(収率69%)を得た。
キシ−6−フルオロフェノール6.55gを用いて実施
例1に記載した方法にしたがって、2−トシルオキシメ
チル−5−フルオロ−1,4−ベンゾジオキサン7.0
4g(収率69%)を得た。
【0034】実施例6 2−ベンジルオキシフェノールの代りに2−ベンジルオ
キシ−5−ニトロフェノール7.36gを用いて実施例
1に記載した方法にしたがって、2−トシルオキシメチ
ル−6−ニトロ−1,4−ベンゾジオキサン7.92g
(収率72%)を得た。
キシ−5−ニトロフェノール7.36gを用いて実施例
1に記載した方法にしたがって、2−トシルオキシメチ
ル−6−ニトロ−1,4−ベンゾジオキサン7.92g
(収率72%)を得た。
【0035】実施例7 2−ベンジルオキシフェノールの代りに2−ベンジルオ
キシ−5−エトキシカルボニルフェノール8.17gを
用いて実施例1に記載した方法にしたがって、2−トシ
ルオキシメチル−7−エトキシカルボニル−1,4−ベ
ンゾジオキサン8.85g(収率75%)を得た。
キシ−5−エトキシカルボニルフェノール8.17gを
用いて実施例1に記載した方法にしたがって、2−トシ
ルオキシメチル−7−エトキシカルボニル−1,4−ベ
ンゾジオキサン8.85g(収率75%)を得た。
【0036】実施例8 2−ベンジルオキシフェノールの代りに4−ヒドロキシ
−2,2−ジメチル−1,3−ベンゾジオキソール4.
98gを用いて2−トシルオキシメチル−8−ヒドロキ
シ−1,4−ベンゾジオキサンを合成するにあたり、中
間体である式5,6化合物(R=p−CH3C6H4−,
R2 =OH, R3 ,R4 =H)の合成を以下の方法
で行う他は、実施例1に記載した方法にしたがった方法
で行った。式3、式4化合物(R=p−CH3C6H4,
R2 ,R5 =−OC(CH3)2 −, R3 ,R4 =
H)の混合物14.3gを6N塩酸中還流下4時間反応
を行った。反応終了後、塩化メチレンを加え抽出を行っ
た。塩化メチレン層を飽和重曹水、水で水洗後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥して減圧下に濃縮して式5、6化
合物の混合物11.8gを得た。以下、再び実施例1の
方法にしたがって目的物6.55g(収率65%)を得
た。
−2,2−ジメチル−1,3−ベンゾジオキソール4.
98gを用いて2−トシルオキシメチル−8−ヒドロキ
シ−1,4−ベンゾジオキサンを合成するにあたり、中
間体である式5,6化合物(R=p−CH3C6H4−,
R2 =OH, R3 ,R4 =H)の合成を以下の方法
で行う他は、実施例1に記載した方法にしたがった方法
で行った。式3、式4化合物(R=p−CH3C6H4,
R2 ,R5 =−OC(CH3)2 −, R3 ,R4 =
H)の混合物14.3gを6N塩酸中還流下4時間反応
を行った。反応終了後、塩化メチレンを加え抽出を行っ
た。塩化メチレン層を飽和重曹水、水で水洗後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥して減圧下に濃縮して式5、6化
合物の混合物11.8gを得た。以下、再び実施例1の
方法にしたがって目的物6.55g(収率65%)を得
た。
【0037】
【発明の効果】本発明によればカテコール誘導体より合
成されるジオール体より、途中で生成する中間体を単離
することなく高収率で工業的に容易な方法で1,4−ベ
ンゾジオキサン誘導体を製造することができる。特にカ
テコール誘導体に3−クロロ−1,2−プロパンジオー
ルを反応させてジオール体を合成すれば経済的に有利で
ある。またこの場合、光学活性な3−クロロ−1,2−
プロパンジオールを使用することにより反応中顕著なラ
セミ化反応を起こすことなく光学純度の高い1,4−ベ
ンゾジオキサン誘導体を得ることができる。
成されるジオール体より、途中で生成する中間体を単離
することなく高収率で工業的に容易な方法で1,4−ベ
ンゾジオキサン誘導体を製造することができる。特にカ
テコール誘導体に3−クロロ−1,2−プロパンジオー
ルを反応させてジオール体を合成すれば経済的に有利で
ある。またこの場合、光学活性な3−クロロ−1,2−
プロパンジオールを使用することにより反応中顕著なラ
セミ化反応を起こすことなく光学純度の高い1,4−ベ
ンゾジオキサン誘導体を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−9613(JP,A) Farmaco.Ed.Sci.,43 (12),1153−1163(1988) IL FARMACO,49(9), 587−606(1994) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 317/00 - 325/00 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (9)
- 【請求項1】 下記式(2)で示されるジオール体を塩
基存在下、スルホニルクロライド化合物と反応させて下
記式(3)及び(4)で示されるスルホネート化合物を
得、 【化1】 【化2】 【化3】 該スルホネート化合物の保護基R5を脱離後、塩基で処
理して閉環反応を行うことを特徴とする下記式(1A)
及び(1B)の混合物で示される1,4−ベンゾジオキ
サン誘導体の製法。 【化4】 (式中Rは炭素数1〜4のアルキル基又は無置換もしく
は炭素数1〜4のアルキル基で置換したフェニル基を表
す。R2、R3、R4はそれぞれ水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、カルボ
ン酸基、アルコキシカルボニルオキシ基、炭素数1〜4
のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1
〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4のN,N−ジアル
キルアミノ基、炭素数1〜4のアルキルカルボニル基、
炭素数1〜4のアルコキシカルボニル基、無置換もしく
は炭素数1〜4のアルキル基で置換したフェニル基、R
2、R3及びR4のいずれか2個が隣接する炭素上に結
合したメチレンジオキシ基又はR2、R3及びR4のい
ずれか2個が隣接する炭素上に結合したフェニル基を表
す。R5はベンジル基、アリル基、O−ニトロベンジル
基、t−ブチルジメチルシリル基又はベンジルオキシカ
ルボニル基を表す。但し、R2、R3、R4のいずれか
1つが水酸基であって、その水酸基がR5O基の結合し
た炭素原子に隣接する炭素原子と結合している場合はR
5は、水酸基の酸素原子及びR5O基の酸素原子と一緒
になってメチレンジオキシ基、イソプロピリデンジオキ
シ基、シクロヘキシリデンジオキシ基又はジフェニルメ
チレンジオキシ基を形成していてもよい。) - 【請求項2】 下記式(2)で示されるジオール体を塩
基存在下、スルホニルクロライド化合物と反応させて下
記式(3)で示されるスルホネート化合物を得、 【化5】 【化6】 該スルホネート化合物の保護基R 5 を脱離後、塩基で処
理して閉環反応を行うことを特徴とする下記式(1A)
で示される1,4−ベンゾジオキサン誘導体の製 法。 【化7】 (式中Rは炭素数1〜4のアルキル基又は無置換もしく
は炭素数1〜4のアルキル基で置換したフェニル基を表
す。R 2 、R 3 、R 4 はそれぞれ水素原子、ハロゲン原
子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、カルボ
ン酸基、アルコキシカルボニルオキシ基、炭素数1〜4
のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1
〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4のN,N−ジアル
キルアミノ基、炭素数1〜4のアルキルカルボニル基、
炭素数1〜4のアルコキシカルボニル基、無置換もしく
は炭素数1〜4のアルキル基で置換したフェニル基、R
2 、R 3 及びR 4 のいずれか2個が隣接する炭素上に結
合したメチレンジオキシ基又はR 2 、R 3 及びR 4 のい
ずれか2個が隣接する炭素上に結合したフェニル基を表
す。R 5 はベンジル基、アリル基、O−ニトロベンジル
基、t−ブチルジメチルシリル基又はベンジルオキシカ
ルボニル基を表す。但し、R 2 、R 3 、R 4 のいずれか
1つが水酸基であって、その水酸基がR 5 O基の結合し
た炭素原子に隣接する炭素原子と結合している場合はR
5 は、水酸基の酸素原子及びR 5 O基の酸素原子と一緒
になってメチレンジオキシ基、イソプロピリデンジオキ
シ基、シクロヘキシリデンジオキシ基又はジフェニルメ
チレンジオキシ基を形成していてもよい。) - 【請求項3】 請求項1の方法で得られた式(1A)及
び式(1B)の混合物又は請求項2の方法で得られた式
(1A)化合物に、さらにスルホニルクロライド化合物
を反応させることを特徴とする式(1B)で示される
1,4−ベンゾジオキサン誘導体の製法。 - 【請求項4】 式(2)で示されるジオール体として光
学活性体を用いることにより、光学活性な1,4−ベン
ゾジオキサン誘導体を製造することを特徴とする請求項
1、2又は3に記載の1,4−ベンゾジオキサン誘導体
の製法。 - 【請求項5】 スルホニルクロライド化合物がベンゼン
スルホニルクロライド、トルエンスルホニルクロライド
又は炭素数1〜4のアルキルスルホニルクロライドであ
る請求項1〜4のいずれかに記載の1,4−ベンゾジオ
キサン誘導体の製法。 - 【請求項6】 スルホニルクロライド化合物がトルエン
スルホニルクロライドである請求項5に記載の1,4−
ベンゾジオキサン誘導体の製法。 - 【請求項7】 式(3)及び(4)で示されるスルホネ
ート化合物の混合物又は式(3)で示されるスルホネー
ト化合物を有機溶媒中パラジウム−炭素の存在下で還元
することにより、上記スルホネート化合物の保護基R5
(但しR5はベンジル基、アリル基又はベンジルオキシ
カルボニル基)を脱離させることを特徴とする請求項1
〜5のいずれかに記載のベンゾジオキサン誘導体の製
法。 - 【請求項8】 式(2)で示されるジオール体が、下記
式(7)で示されるカテコール誘導体を下記式(8)で
示される3−クロロ−1,2−プロパンジオールと塩基
存在下に反応させて得られることを特徴とする請求項1
又は2に記載の1,4−ベンゾジオキサン誘導体の製
法。 【化8】 【化9】 (式中R2R3R4R5は上記と同様の意味を表す。) - 【請求項9】 式(2)で示されるジオール体が光学活
性体であり、式(7)で示されるカテコール誘導体を式
(8)で示される3−クロロ−1,2−プロパンジオー
ルの光学活性体と塩基存在下に反応させて得ることを特
徴とする請求項4に記載の光学活性な1,4−ベンゾジ
オキサン誘導体の製法。
Priority Applications (12)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03945896A JP3235448B2 (ja) | 1995-03-24 | 1996-02-27 | 1,4−ベンゾジオキサン誘導体の製法 |
| DE69615695T DE69615695T2 (de) | 1995-03-24 | 1996-03-21 | Verfahren zur herstellung von 1,4-benzodioxanderivaten. |
| EP96906901A EP0841334B1 (en) | 1995-03-24 | 1996-03-21 | Process for producing 1,4-benzodioxane derivatives |
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