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JP3481979B2 - 双眼拡大鏡 - Google Patents

双眼拡大鏡

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Publication number
JP3481979B2
JP3481979B2 JP30317793A JP30317793A JP3481979B2 JP 3481979 B2 JP3481979 B2 JP 3481979B2 JP 30317793 A JP30317793 A JP 30317793A JP 30317793 A JP30317793 A JP 30317793A JP 3481979 B2 JP3481979 B2 JP 3481979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens group
magnifying
negative lens
binocular
magnifying glass
Prior art date
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Application number
JP30317793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06222289A (ja
Inventor
友彦 神崎
守康 白柳
達之 林
Original Assignee
ペンタックス株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by ペンタックス株式会社 filed Critical ペンタックス株式会社
Priority to JP30317793A priority Critical patent/JP3481979B2/ja
Publication of JPH06222289A publication Critical patent/JPH06222289A/ja
Application granted granted Critical
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  • Telescopes (AREA)
  • Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手元での精密作業を
する際等に着用して対象物を拡大する双眼拡大鏡に関
し、特に、個人差による眼幅の違いにより視野を調整で
きる双眼拡大鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の双眼拡大鏡としては、従来から
特公平2−38931号公報に開示される技術が知られ
ている。この公報に記載される双眼拡大鏡は、物体側か
ら順に、凸レンズと凹レンズとが配列して構成される拡
大光学系を右目用、左目用として一対備えている。ま
た、各凸レンズの間隔、及び各凹レンズの間隔はそれぞ
れ独立して調整でき、かつ、凸レンズと凹レンズとの間
隔も調整可能に設計されている。
【0003】このような構成により、上記公報に記載の
拡大鏡は、装用の都度、装用者の瞳孔と対象物とを結ぶ
線上に凹レンズ、凸レンズのそれぞれの光学中心を合わ
せることにより、不特定多数の装用者の眼幅、視度に合
わせた設定が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の双眼拡大鏡は、装用の際に装用者の眼幅に合わ
せて4枚のレンズをすべて独立して調整しなければなら
ず、設定が繁雑であるという問題点を有している。ま
た、標準よりも眼幅が狭い人が装用した際に、各凸レン
ズを近付ける方向に調整が可能なように、凸レンズの径
が小さく制限され、広い視野を得ることができなかっ
た。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上述した従来技術の課題に
鑑みてなされたものであり、簡単な操作で装用者の眼幅
に合わせて視野を設定できる双眼拡大鏡を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる双眼拡
大鏡は、上記の目的を達成させるため、物体側から順
に、正レンズ群と負レンズ群とが配列して構成される拡
大光学系が、右目用、左目用として一対設けられた双眼
拡大鏡において、各拡大光学系の正レンズ群の間隔を一
定に保ちつつ、各拡大光学系の視野を一致させるために
負レンズ群の位置を相対的に変更する手段を有すること
を特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、この双眼拡大鏡の実施例を説明する。
図1〜図5は、この発明の一実施例を示す。
【0008】まず、図1に基づいて概要を説明する。な
お、以下の説明では、装用時の上下、左右関係を基準と
して位置関係を説明する。
【0009】図示される双眼拡大鏡は、保持手段として
設けられたバンド1により装用者の前額部に固定され
る。バンド1の前面には、湾曲して下方に伸びるアーム
2の一端がヒンジ1aを介して上下動自在に取り付けら
れている。アーム2の他端には、T字型のメインフレー
ム10が固定されている。メインフレーム10は、その
レンズ保持部10aにより正レンズ群11、11を保持
すると共に、基端部10bにより負レンズ群21、21
を保持する2本のサブフレーム20、20を保持してい
る。
【0010】サブフレーム20、20は、メインフレー
ム10に対して左右方向に互いに対称に移動できるよう
支持されると共に、サブフレーム20の基端部20aに
対し、負レンズ群21を保持するレンズ保持部20bが
前後方向に移動できるよう構成されている。これによ
り、負レンズ群21、21を左右方向に移動させて眼幅
に合わせた調整が可能になると共に、前後方向の移動に
より装用者の屈折力と作業距離に合わせた視度調整が可
能となる。
【0011】図2は、上記の調整機構の説明図である。
メインフレーム10には、図2(a)に示すように、回転
軸12aを中心として回動調整可能な円形の回転つまみ
12が設けられている。回転つまみ12の下面には、下
方に突出するピン12b、12bが軸対称な位置に突設
されている。
【0012】一方、サブフレーム20の基端部20a
は、メインフレーム10の基端部10bを横切る方向に
形成された貫通穴内に摺動自在に挿入され、基端部20
aの先端にそれぞれ形成された二股部20cによりピン
12bを挟持している。
【0013】このような構成により、回転つまみ12を
回動させることにより、ピン12bが円弧に沿って移動
し、二股部20cがピン12bの前後方向の成分を吸収
しつつ、回転つまみ12の円運動を左右方向の直線運動
に変換してサブフレーム20を変位させる。また、ピン
12bが2つ設けられているため、共通部材としての回
転つまみ12の操作により、両側のサブフレームを対称
形で移動させることができる。
【0014】また、サブフレーム20には、図2(b)に
示すように、回転つまみ22が設けられ、その下面には
ピン22aが突設されている。サブフレーム20のレン
ズ保持部20bは、全体がほぼL字状であり、その基端
部20a側が基端部20aに設けられた摺動穴に出没自
在に挿入されている。そして、レンズ保持部20aの基
端部に挿入された先端には、二股部20cが形成されて
おり、この二股部20cがピン22aを挟持している。
【0015】このような構成によれば、回転つまみ22
を回動調整することにより、負レンズ群21を前後方向
に移動して正レンズ群11との相対的な間隔を変化させ
ることができ、視度調整が可能となる。なお、回転つま
み22はそれぞれサブフレームについて独立して設けら
れているため、視度調整については右目と左目とについ
て別個に行なうことができる。
【0016】正レンズ群、負レンズ群は、それぞれ交換
自在に取り付けられており、正レンズ群単独で、あるい
は正レンズ群と負レンズ群とを組にして交換することに
より、倍率を変更することができる。
【0017】図3は、上記双眼拡大鏡のレンズ配置を示
す図である。正レンズ群11、負レンズ群21は、この
例では共に非球面単レンズにより構成され、物体側から
正、負の順に配列してそれぞれ左目EL用、右目ER用
の一対のガリレオ式拡大光学系を構成している。色収差
の発生を抑えるために、正レンズ群のアッベ数は負レン
ズ群のアッベ数より大きく設定されている。
【0018】この例では、負レンズ群21、21を離
反、接近させることにより眼幅調整をするため、この移
動により像性能の劣化が感じられないよう、拡大倍率は
3倍以下であることが望ましい。また、非球面を利用し
たのは、2枚の単レンズで収差を良好に補正するためで
ある。
【0019】各レンズ群は、非球面加工の容易さ、そし
て重量が軽いこと等を勘案すると、プラスチックレンズ
とすることが望ましい。また、その場合には、左右両側
の正レンズ群を一体に成形することもできる。
【0020】各拡大光学系の各正レンズ群、各負レンズ
群は、それらの光軸が対象物面30側で交差するよう互
いに傾いて設けられている。図3に示した状態では、正
レンズ群11と負レンズ群21との光軸が一致してい
る。前述した従来例では、各拡大光学系のレンズの光軸
が平行であるため、左右の光学系で周辺部の像性能の状
態が異なっている。実施例のように光軸が交差するよう
設定することにより、左右の視界で像性能が等しくなる
ため、均一な視野を確保できる。
【0021】装用者の眼幅がPD1であるとき、対称物
面30上で左右の拡大光学系の観察視野は両眼でほぼ一
致する。この設定において、眼幅PD2(>PD1)の装
用者が装用すると、図4に示すように対称物面30上で
の観察範囲が両眼で一致せず、観察が困難となる。
【0022】そこで、図5に示すように負レンズ群2
1、21を互いに接近するよう移動させると、両眼の観
察視野を再び一致させることができる。反対に、装用者
の眼幅がPD1より小さい場合には、負レンズ群を互い
に離反するよう移動させることにより、両眼の視野を一
致させることができる。
【0023】なお、この例では、負レンズ群を同一直線
上で移動させる構成としているが、各拡大光学系の光軸
にほぼ垂直な方向に沿って移動させても作用にほとんど
違いはない。
【0024】また、この実施例のように負レンズ群を移
動させて眼幅調整をする場合には、移動によって負レン
ズでの「けられ」が生じないよう、負レンズ群の垂直方
向の有効径に対する水平方向の有効径の比を、正レンズ
群の垂直方向の有効径に対する水平方向の有効径の比よ
りも大きいことが望ましい。
【0025】さらに、眼鏡をかけたままでも装用できる
よう、装用時に負レンズ群が装用者の前額部から30mm
程度以上離間するよう設定することが望ましい。
【0026】図6は、眼幅調整の手段として正レンズ群
11と負レンズ群21との間にプリズム40を挿入した
例を示す。プリズムを光路中に挿入することにより光路
を変更することによっても左右の視野範囲を調節するこ
とができる。
【0027】挿入されるプリズムとしては、光軸回りに
回転可能なプリズム、可変頂角プリズム、回転可能なタ
ーレット上に複数の頂角が異なるプリズムが貼り付けら
れたプリズム群等が考えられる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、物体側の正レンズ群を移動させることなく、装用者
の眼幅に合わせた調整が可能であるため、あらゆる眼幅
において広い観察視野を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る双眼拡大鏡の全体
構成を示す斜視図である。
【図2】 図1に示した双眼拡大鏡の駆動機構部分の説
明図である。
【図3】 実施例の装置で正負レンズ群の光軸が一致
し、左右の視野も一致する場合を示す説明図である。
【図4】 図3の設定で眼幅の異なる装用者が装用した
場合を示す説明図である。
【図5】 図4の装用者に対して負レンズ群を移動させ
て調整した状態を示す説明図である。
【図6】 実施例の変形例として、プリズムを光路中に
挿入した例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…メインフレーム 11…正レンズ群 20…サブフレーム 21…負レンズ群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−144413(JP,A) 特開 昭56−126814(JP,A) 実開 平4−35114(JP,U) 特公 平2−38931(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 23/00 G02B 21/20

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側から順に、正レンズ群と負レンズ群
    とが配列して構成される拡大光学系が、右目用、左目用
    として一対設けられた双眼拡大鏡において、 前記各拡大光学系の正レンズ群の間隔を一定に保ちつ
    つ、前記各拡大光学系の視野を一致させるよう前記負レ
    ンズ群の位置を相対的に変更する手段を有することを特
    徴とする双眼拡大鏡。
  2. 【請求項2】前記各拡大光学系の前記各正レンズ群及び
    前記各負レンズ群の光軸がそれぞれ前記物体側で交差す
    ることを特徴とする請求項1に記載の双眼拡大鏡。
  3. 【請求項3】前記変更手段は、前記各拡大光学系の両負
    レンズ群の間隔を変化させる手段であることを特徴とす
    る請求項1に記載の双眼拡大鏡。
  4. 【請求項4】前記両負レンズの間隔を変化させる手段
    は、共通部材の操作により両側の負レンズ群を互いに離
    反、接近させる連動機構を有することを特徴とする請求
    項3に記載の双眼拡大鏡。
  5. 【請求項5】前記負レンズ群の垂直方向の有効径に対す
    る水平方向の有効径の比が、前記正レンズ群の垂直方向
    の有効径に対する水平方向の有効径の比よりも大きいこ
    とを特徴とする請求項3に記載の双眼拡大鏡。
  6. 【請求項6】前記拡大光学系のうち、少なくとも前記正
    レンズ群はパワーの異なるレンズ群と交換可能であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の双眼拡大鏡。
  7. 【請求項7】前記各拡大光学系の拡大倍率は3倍以下で
    あることを特徴とする請求項1に記載の双眼拡大鏡。
  8. 【請求項8】前記拡大光学系を装用者の前額部に保持す
    る手段を有し、該保持手段の前記前額部との接触点と前
    記負レンズ群との水平距離が30mm以上であることを特
    徴とする請求項1に記載の双眼拡大鏡。
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US4884037A (en) * 1987-07-28 1989-11-28 Yamaha Corporation FM demodulation circuit
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JP2023032406A (ja) * 2021-08-27 2023-03-09 東海光学株式会社 眼鏡型拡大鏡の補正用レンズの設計方法、製造方法、補正用レンズ及び補正用眼鏡

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