[go: up one dir, main page]

JP3417730B2 - 酸素濃縮装置 - Google Patents

酸素濃縮装置

Info

Publication number
JP3417730B2
JP3417730B2 JP17085695A JP17085695A JP3417730B2 JP 3417730 B2 JP3417730 B2 JP 3417730B2 JP 17085695 A JP17085695 A JP 17085695A JP 17085695 A JP17085695 A JP 17085695A JP 3417730 B2 JP3417730 B2 JP 3417730B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorbent
adsorption
oxygen
bed
performance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17085695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0920503A (ja
Inventor
耕司 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP17085695A priority Critical patent/JP3417730B2/ja
Publication of JPH0920503A publication Critical patent/JPH0920503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3417730B2 publication Critical patent/JP3417730B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、大気から酸素濃縮
気体を分離して使用するための酸素濃縮装置に関するも
のである。さらに詳細には、圧力変動吸着型酸素濃縮装
置に関するものであって、少量のガス供給量で酸素濃縮
気体を使用者に供給できるようにした、改善された吸着
床を有する酸素濃縮装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ぜんそく、肺気腫症、慢性気管支
炎等の呼吸器系器官の疾患に苦しむ患者が増加する傾向
にあり、その治療法として最も効果的なものの1つに酸
素吸入法がある。かかる酸素吸入法とは、酸素ガスある
いは酸素富化空気を患者に吸入させるものである。その
酸素ガスや酸素富化空気の供給源として酸素ガスボンベ
が従来より用いられていたが、近年、空気中から酸素濃
縮気体を分離する酸素濃縮装置が開発され、使用時の便
利さや保守管理の容易さから次第に普及するようになっ
てきている。
【0003】現在、酸素濃縮装置として酸素選択透過膜
を用いた膜式酸素濃縮装置と窒素を優先的に吸着し得る
吸着剤を用いた吸着型酸素濃縮装置があるが、本発明は
吸着型酸素濃縮装置について改善を加えようとするもの
である。
【0004】これまでの吸着型酸素濃縮装置の主なもの
としては、コンプレッサーを用いた圧力変動吸着型酸素
濃縮装置がある。かかる装置は通常、窒素を優先的に吸
着し得る吸着剤を充填した吸着床にコンプレッサーで加
圧された圧縮空気を導入し、加圧状態で窒素を吸着させ
ることにより酸素濃縮気体を得る吸着工程と、吸着床内
の圧力を減じて吸着床の再生を行う脱着工程を交互に行
わせることにり酸素濃縮気体を得るものである。この場
合に、吸着床からの酸素濃縮気体を一時的に貯留してお
くためのサージタンクが使用され、サージタンク内に貯
留された酸素濃縮気体を患者に供給するとともに、その
一部を吸着床に逆流させて吸着床の再加圧や吸着床再生
のためのパージに用いられることが多い。
【0005】一般に使用されている吸着型酸素濃縮装置
の吸着床には、吸着における分離係数が2.0〜3.0
の値を有するモレキュラーシーブゼオライト5A、ある
いは13Xを単体で充填したものが広く用いられてい
る。吸着剤の性能を示す単位重量当りの吸着量や選択性
あるいは吸着速度など吸着剤固有の分離性能が酸素濃縮
装置全体の性能を支配することから、かかる吸着剤を使
用している限りにおいては酸素濃縮効率の向上やランニ
ングコストの削減、装置の小型化などの課題の改善には
限界がある。
【0006】近年米国にて、特公平5−25527号公
報に示される従来の吸着剤よりも高性能の窒素吸着剤が
開発され、少量の空気供給量で従来よりも効率的に酸素
を濃縮できる装置を実現した。しかし、充填剤の価格が
従来品よりも高価であるという問題がある。かかる高性
能窒素吸着剤を用いて、特開平5−269330号公報
においては、吸着床の空気の流れ方向の空気供給手段側
に高性能窒素吸着剤を、他端側に従来の低性能窒素吸着
剤を配した吸着床を用いることにより、効率的に分離を
行うことを提案している。しかし、高い分離係数を有す
る高性能窒素吸着剤は高酸素分圧条件下においてその性
能を発揮し、酸素分圧の低い原料空気が最初に高性能窒
素吸着剤に接するかかる配置においては高性能窒素吸着
剤を使用するメリットを充分利用しているとはいえな
い。
【0007】また、高性能窒素吸着剤を使用する場合に
おいては、吸着剤のコスト上昇を考慮する必要がある。
かかる配置においては吸着剤の水分吸着が高性能窒素吸
着剤側から起こり、高価な吸着剤を劣化させ、酸素濃縮
装置自体の性能低下を招く問題点を有する。現在使用さ
れている吸着型酸素濃縮装置の大部分は機器の小型化を
図るという課題もあり、除湿装置を具備していない。従
って高性能窒素吸着剤の吸湿は酸素濃縮性能の低下の問
題と同時に新たにランニングコスト上昇の問題を引き起
こす。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の課題は、か
かる圧力変動吸着型酸素濃縮装置における吸着床の酸素
濃縮効率を改善することにより供給空気量を減じ、空気
供給手段の小型化、それに伴う装置の消費電力の低減を
実現することにある。さらに、空気中の水分による吸着
剤の吸湿の影響を吸着床の一部に限定することで酸素濃
縮装置の性能低下を防ぎ、ランニングコストの上昇を最
小限に納めることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる酸素
濃縮装置における問題点を解決することを目的として鋭
意研究した結果、吸着床に異なる2種以上の吸着剤を用
い、該吸着床の空気の流れ方向の空気供給手段側に低性
能窒素吸着剤を配し、その他端に該低性能窒素吸着剤と
比べ2成分系吸着平衡に基づく分離係数が2以上高い高
性能窒素吸着剤を配した積層充填吸着床を有する酸素濃
縮装置が酸素濃縮性能及びコスト的にも非常に有効であ
ることをみいだし、本発明に到達したものである。
【0010】即ち本発明は、酸素よりも窒素を優先的に
吸着し得る吸着剤を充填した少なくとも1個の吸着床
と、該吸着床に空気を供給するための空気供給手段と、
該吸着床で濃縮された酸素濃縮気体を貯留しておくため
のサージタンクを有した圧力変動吸着型の酸素濃縮装置
において、該吸着床に異なる少なくとも2種の吸着剤を
層別に充填し、該吸着床の空気の流れ方向の該空気供給
手段側に低性能窒素吸着剤を配し、他端に該低性能窒素
吸着剤に比べ、2成分系吸着平衡に基づく分離係数が2
以上高い高性能窒素吸着剤を配した積層充填吸着床を有
することを特徴とする酸素濃縮装置を提案するものであ
る。
【0011】尚、分離係数とは空気中の窒素、酸素の分
離の難易度を示す尺度であり、吸着平衡時における分圧
比に対する吸着量比の割合を示す。
【0012】該高性能窒素吸着剤には、SiO2/Al2O3比が
2.0〜3.0であるX型ゼオライトであり、かつその
AlO4四面体単位の少なくとも88%がリチウムカチオン
と会合した結晶性ゼオライトが含まれる。該低性能窒素
吸着剤には、5A型ゼオライトまたは13X型ゼオライ
トが含まれる。また、本発明には、該高性能窒素吸着剤
が吸着床全体の25〜75%を占める酸素濃縮装置が含
まれる。
【0013】更に本発明には、積層充填吸着床の空気の
流れ方向の該空気供給手段側に5A型ゼオライト吸着剤
を配し、他端に該高性能窒素吸着剤を配し、しかもそれ
ら2種の吸着剤層の間に13X型ゼオライト吸着剤を配
することにより構成される積層充填吸着床を有する酸素
濃縮装置が含まれる。該高性能窒素吸着剤には、SiO2/A
l2O3比が2.0〜3.0であるX型ゼオライトであり、
かつそのAlO4四面体単位の少なくとも88%がリチウム
カチオンと会合している結晶性ゼオライトが含まれる。
また、該高性能窒素吸着剤の量が吸着床全体の25〜50%
を占める積層充填吸着床を含む酸素濃縮装置が含まれ
る。
【0014】本発明には、該積層充填吸着床に供給する
空気が加圧空気であり、大気圧以上で窒素吸着を行い、
大気圧またはそれ以下で窒素脱着を行うことを特徴とす
る酸素濃縮装置、或は該積層充填吸着床における窒素吸
着過程を大気圧近傍で行い、脱着過程を大気圧以下で行
うことを特徴とする酸素濃縮装置が含まれる。
【0015】本発明について必要に応じて図面を用いな
がら、さらに詳細に説明する。
【0016】本発明に用いられる積層充填吸着床の態様
例として、図1に示すように低性能窒素吸着剤とかかる
吸着剤よりも高性能、即ち分離係数が2以上高い窒素吸
着剤を層別して充填した積層充填吸着床が用いられる。
各々の吸着剤は空気供給側に従来の低性能窒素吸着剤
を、その他端側に高性能窒素吸着剤を充填する。
【0017】本吸着床には該低性能窒素吸着剤及び該高
性能窒素吸着剤をそれぞれユニット化し、それらを組合
わせて1基の吸着塔に組込んだ吸着床を含む。また、該
低性能窒素吸着剤と該高性能窒素吸着剤をそれぞれ異な
る吸着塔に充填し、空気の流れ方向の該空気供給手段側
に該低性能窒素吸着剤充填塔を配し、次いで該高性能窒
素吸着剤充填塔を直列に配した吸着床を含む。かかる装
置により該高性能窒素吸着剤及び該低性能窒素吸着剤の
交換が容易にできる。
【0018】本発明における吸着床の空気供給手段側に
配する吸着剤は、酸素よりも窒素を優先的に吸着し得る
ものであれば、いかなるものであってもよく、例えばモ
レキュラーシーブゼオライト5A、13Xやこれらを改
質したものなどがあげられる。
【0019】また、その他端である酸素濃縮空気の排出
側に配する吸着剤としては、空気供給側に配した吸着剤
よりも分離係数が2以上高い高性能窒素吸着剤を配す
る。例えばSiO2/Al2O3比が2.0〜3.0であるX型ゼ
オライトであり、かつそのAlO4四面体単位の少なくとも
88%がリチウムカチオンと会合している結晶性ゼオラ
イトが含まれる。従来から用いられている低性能窒素吸
着剤は、2成分系吸着平衡における分離係数が2.0〜
3.0程度であるに対して該高性能窒素吸着剤の分離係
数は単成分系吸着平衡の値から6.0以上の高値を示
し、窒素の吸着量も該低性能窒素吸着剤に比べ非常に高
い吸着能力を示し、酸素濃縮装置の評価結果からこの事
実を確認した。
【0020】特に本発明の特長である吸着床に異なる少
なくとも2種の吸着剤を層別に充填し、該吸着床の空気
の流れ方向の該空気供給手段側に低性能窒素吸着剤を配
し、他端に該低性能窒素吸着剤と比べ高性能窒素吸着剤
を配した配置は、該低性能窒素吸着剤により原料ガスで
ある空気の粗精製を行い、その後該高性能窒素吸着剤を
用いることにより、気相中に残留する酸素量を従来より
多くする、すなわち酸素の回収率を高められるという吸
着剤の特徴を利用する。
【0021】従って、本願発明の積層充填吸着床の一例
としては、空気供給手段側からモレキュラーシーブゼオ
ライト5A:上記高性能窒素吸着剤の組合わせ、或はモ
レキュラーシーブゼオライト13X:上記高性能窒素吸
着剤の組合わせが好ましい。
【0022】該高性能窒素吸着剤の吸着剤全体に占める
割合は、酸素濃縮装置の製品ガス流量や吸着剤充填量、
また装置の運転条件等によって変化し、好ましくは該高
性能窒素吸着剤が吸着剤全体の25〜75%を占めるこ
とが良い。
【0023】積層充填吸着床の別の態様例としては図2
に示すように、該積層充填吸着床の該空気供給手段側に
低性能窒素吸着剤の5A型ゼオライトを配し、他端に高
性能窒素吸着剤を配し、それら2種の吸着剤層の間に低
性能窒素吸着剤として13X型ゼオライトを配する吸着床
が用いられる。該空気供給手段の他端側では、窒素の吸
着帯長さを短くすることが非常に好ましく、そのために
は低性能窒素吸着剤に吸着速度の良好な13X型ゼオラ
イトを高性能窒素吸着剤の前に配することが理想的であ
る。
【0024】本発明における吸着床は1基または2基以
上のいずれであってもよいが、医療用の小型の酸素濃縮
装置の場合には2基以下が好ましく、特に1基の場合が
装置全体を小型化出来る点で優れている。
【0025】本願発明の積層充填吸着床を組込んだ酸素
濃縮装置としては、図3に示すような酸素濃縮装置が好
ましい。
【0026】酸素濃縮装置の積層充填吸着床に供給され
る空気が加圧空気であり、大気圧以上で吸着を行い、大
気圧、または大気圧以下で減圧脱着を行う圧力変動型酸
素濃縮装置、或いは積層充填吸着床における吸着過程が
大気圧近傍で行われ、大気圧以下で減圧脱着を行う圧力
変動型酸素濃縮装置があげられる。
【0027】本願発明の酸素濃縮装置には、濃縮した酸
素富化空気を一時貯留しておくためのサージタンクを有
しており、該タンクを介して使用者に酸素濃縮空気を連
続供給すると同時に、該サージタンク手段に貯留された
酸素濃縮気体が吸着床に逆流する工程が圧力変動吸着・
脱着工程に含まれる圧力変動型酸素濃縮装置があげられ
る。かかる工程により吸着床の再加圧工程や脱着工程で
のパージ等のために、サージタンク手段の酸素濃縮気体
が吸着床に逆流するような構成になっていることが発明
の効果を発揮するうえで好ましい。
【0028】また本発明の該高性能窒素吸着剤を層別し
て充填した積層充填吸着床を用いた酸素濃縮装置では、
酸素濃縮気体供給手段において、例えば使用者の希望や
医師の処方に応じて酸素濃縮気体の供給量を設定するた
めの流量設定手段を具備していることが望ましい。この
場合の流量設定手段としては、通常用いられるロータメ
ータと組み合わせられたニードルバルブや気体の流動抵
抗が異なった複数の開口部を備えて希望の流量にあった
開口部を選択して流量設定ができるようにしたバルブな
どを用いることが出来る。
【0029】本発明の積層充填吸着床を有する酸素濃縮
装置により、高性能窒素吸着剤が示す高い窒素吸着能力
と酸素の分離性能を確認し、かかる性能により装置の小
型化と消費電力の低減を実現した。また大気中水分の影
響を受ける吸着剤が該低性能窒素吸着剤に限定すること
ができ、高価である該高性能窒素吸着剤が水分の影響を
受けずに長期的利用に際しても交換する必要がないこ
と、積層充填吸着床の吸湿に対する耐久性とコスト低減
を確認した。
【0030】本発明の該積層充填吸着床を有する酸素濃
縮装置の用途としては、特に限定されるものではなく、
例えば家庭等で使用される医療用等の用途に適してい
る。
【0031】
【実施例】
[実施例1]口径85mm、高さ320mmの吸着塔にモレ
キュラーシーブゼオライト5A(分離係数2.4)と、
SiO2/Al23比が2.5であるX型ゼオライトであり
且つそのAlO4四面体単位の90%がリチウムカチオン
と会合した結晶性ゼオライトである高性能窒素吸着剤
(分離係数6.4)を2:3の容積割合で積層充填し、
上記モレキュラーシーブゼオライト5Aを空気供給手段
側、上記高性能窒素吸着剤をその他端であるサージタン
ク側に配した吸着床を作製した。かかる吸着床を用い
て、コンプレッサー及びサージタンクを有する酸素濃縮
装置を製造した。
【0032】[比較例1]口径85mm、高さ320mmの
吸着塔に分離係数2.4のモレキュラーシーブゼオライ
ト5A(分離係数2.4)とモレキュラーシーブゼオラ
イト13X(分離係数2.7)を2:3の容積割合で積
層充填し、上記モレキュラーシーブゼオライト5Aを空
気供給手段側、上記モレキュラーシーブゼオライト13
Xをその他端であるサージタンク側に配した吸着床を作
製した。かかる吸着床を用いて、コンプレッサー及びサ
ージタンクを有する酸素濃縮装置を製造した。
【0033】実施例1及び比較例1に記載の酸素濃縮装
置の吸着塔からサージタンクへの酸素濃縮気体の製品ガ
ス流量が3.0L/minとなるようにコンプレッサーから
吸着床への空気供給量を制御し、両者の供給空気量、製
品ガス中の酸素濃度、酸素収率(製品酸素量/供給酸素
量)及び酸素濃縮装置の消費電力量の結果を表1に示
す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例1記載の吸着床を有する酸素濃縮装
置を使用することにより比較例1に比して、供給空気量
が1.5L/cycle、7.5%の削減が可能となった。ま
た製品ガス中の酸素濃度が90%に上昇し、比較例1よ
りも6%高くなった。この結果、酸素収率が向上し、酸
素濃縮装置の消費電力が減少した。
【0036】
【発明の効果】本発明の酸素濃縮装置では、吸着床内に
高性能窒素吸着剤を配置することにより、吸着工程にお
ける窒素の吸着効率を高め、かつ気相に残留する酸素量
を増加させることにより酸素濃縮気体の収率を高めるよ
うに改善したものである。
【0037】この改善がもたらす収率向上により、供給
空気量を減少させられることから空気供給手段の小型
化、消費電力の軽減にも効果を奏するものである。
【0038】さらに、空気中に存在する水分吸着に対し
ても本発明の吸着剤配置をとることにより、長期的な性
能の安定性向上、および該高性能窒素吸着剤交換頻度低
下に伴うコスト低減に関しても効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸着床における好ましい実施態様例を
模式的に示した概略図である。
【図2】本発明の吸着床における好ましい実施態様例を
模式的に示した概略図である。
【図3】本発明の吸着床を用いた酸素濃縮装置における
好ましい実施態様を示した概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 13/02 A61M 16/10 B01D 53/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素よりも窒素を優先的に吸着し得る吸
    着剤を充填した少なくとも1個の吸着床と、該吸着床に
    加圧空気を供給するための空気供給手段と、該吸着床で
    濃縮された酸素濃縮気体を貯留しておくためのサージタ
    ンクを有した圧力変動吸着型の酸素濃縮装置において、
    該吸着床に異なる少なくとも2種の吸着剤を層別に充填
    し、該吸着床の空気の流れ方向の該空気供給手段側に低
    性能窒素吸着剤を配し、他端に該低性能窒素吸着剤に比
    べ2成分系吸着平衡に基づく分離係数が2以上高い高性
    能窒素吸着剤を配した積層充填吸着床を有し、該低性能
    吸着剤が5A型ゼオライト及び/又は13X型ゼオライ
    トであり、且つ該高性能窒素吸着剤が、SiO 2 /Al 2 O 3 比が
    2.0〜3.0であるX型ゼオライトであり、かつその
    AlO 4 四面体単位の少なくとも88%がリチウムカチオン
    と会合している結晶性ゼオライトであることを特徴とす
    る酸素濃縮装置。
  2. 【請求項2】 該高性能窒素吸着剤が吸着床全体の25
    〜75%を占める吸着床を有することを特徴とする請求
    1記載の酸素濃縮装置。
  3. 【請求項3】 積層充填吸着床の空気の流れ方向の該空
    気供給手段側に5A型ゼオライト吸着剤を配し、他端に
    該高性能窒素吸着剤を配し、それら2種の吸着剤層の間
    に13X型ゼオライト吸着剤を配することにより構成さ
    れる積層充填吸着床を有する請求項1記載の酸素濃縮装
    置。
  4. 【請求項4】 該高性能窒素吸着剤が吸着床全体の25
    〜50%を占める請求項記載の酸素濃縮装置。
  5. 【請求項5】 該吸着床に供給される空気が加圧空気で
    あり、大気圧以上で吸着を行い、大気圧、または大気圧
    以下で減圧脱着を行うことを特徴とする請求項1〜
    載のいずれかの酸素濃縮装置。
  6. 【請求項6】 大気圧近傍で吸着を行い、大気圧以下で
    減圧脱着を行うことを特徴とする請求項1〜記載のい
    ずれかの酸素濃縮装置。
JP17085695A 1995-07-06 1995-07-06 酸素濃縮装置 Expired - Fee Related JP3417730B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17085695A JP3417730B2 (ja) 1995-07-06 1995-07-06 酸素濃縮装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17085695A JP3417730B2 (ja) 1995-07-06 1995-07-06 酸素濃縮装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0920503A JPH0920503A (ja) 1997-01-21
JP3417730B2 true JP3417730B2 (ja) 2003-06-16

Family

ID=15912594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17085695A Expired - Fee Related JP3417730B2 (ja) 1995-07-06 1995-07-06 酸素濃縮装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3417730B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3022538B1 (ja) * 1998-12-14 2000-03-21 山陽電子工業株式会社 酸素濃縮器
JP7318407B2 (ja) * 2019-08-08 2023-08-01 株式会社豊田中央研究所 吸着器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0920503A (ja) 1997-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU768540B2 (en) Portable equipment for the production of oxygen usable in oxygen therapy
US7651549B2 (en) Pressure swing adsorption process with improved recovery of high-purity product
JP3902416B2 (ja) ガス分離方法
TW436316B (en) Pressure swing process and system using single adsorber and single blower for separating a gas mixture
JPS60200805A (ja) 僅かなアルゴン含量の酸素を空気から獲得するための方法
JPH02227112A (ja) CaゼオライトA分子ふるい混合物を用いる真空スイング吸着により空気中の酸素を富化する方法
JP4904127B2 (ja) 圧力変動吸着型酸素濃縮装置
JPS5884020A (ja) 吸着による気体混合物分離のための圧力変動方法
JP3417730B2 (ja) 酸素濃縮装置
JP3793256B2 (ja) 酸素濃縮装置
JPH0621006B2 (ja) 圧力変動吸着法による高濃度酸素ガス製造装置
JP2002219176A (ja) 医療用酸素濃縮装置
JPH10272332A (ja) ガス分離装置及びその運転方法
JPH10194708A (ja) 酸素濃縮装置
JP2003180837A (ja) 医療用酸素濃縮装置
JP2008125885A (ja) 酸素濃縮装置
JP2857045B2 (ja) 酸素濃縮装置
JPH07267612A (ja) 圧力変動吸着式酸素製造方法及び装置
JP4001992B2 (ja) 酸素濃縮方法及び装置
JP2004344735A (ja) 酸素濃縮装置
US11786859B2 (en) Air separation sorbent and vacuum assisted pressure swing adsorption process using the same
JPH11139806A (ja) 医療用吸着型酸素濃縮装置
WO1986005119A1 (en) Pressure swing cycles for gas separations
JP2003180838A (ja) 医療用酸素濃縮装置
JP2777006B2 (ja) 酸素濃縮装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100411

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100411

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees