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JP3570032B2 - 車載用音響再生装置 - Google Patents

車載用音響再生装置 Download PDF

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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Stereophonic Arrangements (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用音響再生装置、詳しくはリアトレイ上に夫々空間的に配置したLチャンネルスピーカシステム、Rチャンネルスピーカシステムによって、各チャンネル信号の再生を行う車載用音響再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の代表的な車載用音響再生方法として、L、Rチャンネル信号をそれぞれ車室内のフロント側とリア側とで再生するものがある。このような再生方法における従来装置の構成を図8に示す。
【0003】
この従来例の車載用音響再生装置では、車室1 内のフロントデッキ2 の左右にフロントスピーカ3L,3R が配置され、リアトレイ6 上の左右にスピーカシステム70L ,70R が載置されている。前記左右のフロントスピーカ3L,3Rは、夫々左右前部座席4 の聴取者位置(例えば、右フロントスピーカ3Rでは右前部座席の聴取者M1位置)を正面とするよう設置され、プログラムソース10から増幅器11FL,11FRを介して供給される夫々L、Rチャンネル信号の再生を行う。リアトレイ6 に載置された左右のスピーカシステム70L ,70R には夫々左右後部座席5L,5Rの聴取者位置を正面とするリアスピーカ80L ,80R (例えば、左スピーカシステム70L については左後部座席5Lの聴取者M2位置を正面とする左リアスピーカ80L )が設置されており、このリアスピーカ80L ,80R によって、増幅されたL、Rチャンネル信号が再生される。図において、9L、9Rは夫々車室1 内の左パネル、右パネルであり、11L ,11R は増幅器である。また、その他の従来例として、前記従来例の車載用音響再生装置において、リアトレイ左右に直接リアスピーカが設置されているものもある。この場合、リアスピーカは車室上方を向くように配置されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成の従来の車載用音響再生装置では、後部座席の聴取者からみると、後方に近接してリアスピーカが配置される、すなわち聴取者の頭のすぐ後ろにリアスピーカが配置されることになり、この近接するリアスピーカの直接音が後部座席の聴取者に向かって放出されることから、当該後部座席の聴取者には前記近接したリアスピーカに多く依存する、すなわちこのリアスピーカに支配される音場が形成されてしまい、片寄った音場感が生じてしまう。このことは、車室上方を向くよう設置されるリアスピーカについても同様である。すなわち、この場合、リアトレイ上にスピーカシステムが配置されている従来例のものに比べて聴取者方向に放出される直接音は低減するが、それでも、リアスピーカによる回込み音が聴取者の頭のすぐ後ろからくることになり、結局、このリアスピーカに音場が支配されることになる。
【0005】
更に、一般に、車室内の音響再生では、運転者の位置する前部座席を主とした再生音のチューニングが行われるが、このような従来の音響再生装置では、前記直接音を放出する近接したリアスピーカが存在するため、後部座席の聴取者の音量感が前部座席の聴取者の音量感に比べて非常に高くなり、後部座席の聴取者には非常にうるさく不快感を与えてしまうものであった。
【0006】
そこで本発明は、上記従来例に付する欠点を解消し、相反する車室側面パネル方向を正面とする2つのスピーカが設置されたスピーカシステムを、後部座席聴取者に対し両スピーカの距離を略同一とするようリアトレイ上左右に配置して、一方のスピーカを逆位相で駆動することにより、後部座席でのステレオ感、音量感を改善する車載用音響再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る車載用音響再生装置では、リアトレイ上の左右に夫々空間的に配置されたLチャンネルスピーカシステム、Rチャンネルスピーカシステムとによって、各チャンネル信号が再生される車載用音響再生装置において、Lチャンネルスピーカシステムは、左パネル方向に音響放射を行う第1のスピーカと、これと略同軸上に設置され右パネル方向に音響放射を行う第2のスピーカとから構成されると共に、前記第1のスピーカと左後部座席の聴取者位置との距離と前記第2のスピーカと左後部座席の聴取者位置との距離が略同一となるよう、リアパネル上に配置され、Rチャンネルスピーカシステムは、右パネル方向に音響放射を行う第3のスピーカと、これと略同軸上に設置され左パネル方向に音響放射を行う第4のスピーカとから構成されると共に、前記第3のスピーカと右後部座席の聴取者位置との距離と前記第4のスピーカと後部座席の聴取者位置との距離が略同一となるよう、リアパネル上に配置されており、前記第2、第4のスピーカは、第1、第3のスピーカで再生されるLチャンネル信号、Rチャンネル信号と夫々逆位相のLチャンネル信号、Rチャンネル信号を再生することを特徴とし、更には、前記第2及び第4のスピーカで再生されるチャンネル信号の音圧レベルを、第1及び第3のスピーカで再生されるチャンネル信号の音圧レベルより小さくするよう設定したことを特徴とする。
【0008】
このような構成の車載用音響再生装置について、その作用を説明する。
【0009】
この車載用音響再生装置においては、左右の後部座席の聴取者に同一の作用を施すこととなるため、説明を簡略化するため、左後部座席の聴取者への作用についてのみ詳細に説明する。
【0010】
左後部座席の聴取者において、すぐ後方のLチャンネルスピーカシステムの各スピーカによる直接音、すなわち各スピーカによる聴取者の後ろ方向からの直接音は、夫々のスピーカが互いに逆位相で駆動されるため、互いに打ち消されることになり、このような直接音が供給されない。
【0011】
そして、この聴取者には、その左耳にLチャンネルスピーカシステムの第1のスピーカから放射され車室内の左パネルで反射されたLチャンネル信号の反射音が供給され、右耳にRチャンネルスピーカシステムの第4のスピーカからのRチャンネル信号の直接放出音とLチャンネルスピーカシステムの第2のスピーカからのLチャンネル信号の回込み音とが供給されることになる。このときの聴取者に供給される再生音のレベルについて考えると、第1のスピーカによる反射音と第4のスピーカによる直接放出音とでは、反射音と直接放出音との違いで第4のスピーカによるRチャンネル再生の直接放射音の方が聴取者に対する音圧レベルが高くなるが、第4のスピーカと左後部座席の聴取者位置とは比較的距離があるため、その音圧レベル差はあまり大きく変わらないことになる。また、この聴取者の右耳には、第2のスピーカによるLチャンネル再生の回込み音が供給されることになるが、回込み音であるため比較的小レベルであり第4のスピーカによる直接放射音に比べて小レベルとなり、この第2のスピーカによるLチャンネル再生の回込み音は聴取者に対してあまり支配的にならない。このため、リアパネル上のスピーカシステムから受ける左後部座席の聴取者の音場は、主に第1のスピーカによるLチャンネル再生の反射音と第4のスピーカによるRチャンネル再生の直接放出音とに依存することとなり、この車載用音響再生装置では、聴取者に自然なステレオ感を与えることができる。
【0012】
更に、前記第2及び第4のスピーカで再生されるチャンネル信号の音圧レベルを、第1及び第3のスピーカで再生されるチャンネル信号の音圧レベルより小さくするよう設定したものでは、前記左後部座席の聴取者位置において、第1のスピーカによるLチャンネル再生の反射音と第4のスピーカによるRチャンネル再生の直接放出音とを同一音圧レベルにすることができると共に、第2のスピーカによるLチャンネル再生の回込み音を更に小レベルにすることができ、この聴取者に、より自然なステレオ感を与えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1〜図7により、本発明の実施例を詳述する。
【0014】
図1は実施例1の車載用音響再生装置を説明する図、図2は実施例1、2で用いたスピーカシステムを説明する図、図3は実施例1、2の車載用音響再生装置におけるスピーカシステムの配置を説明する図、図4は実施例2の車載用音響再生装置を説明する図、図5は実施例1、2の車載用音響再生装置の作用を説明する図、図6は実施例1の車載用音響再生装置における聴取者の音場を説明する図、図7は実施例2の車載用音響再生装置における聴取者の音場を説明する図である。
【0015】
図において、従来例の車載用音響再生装置と同一の構成部には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0016】
7L、7Rは、夫々Lチャンネルスピーカシステム、Rチャンネルスピーカシステムであり、Lチャンネルスピーカシステム7Lには互いに逆方向を正面として同軸上に第1のスピーカ8L1 と第2のスピーカ8L2 とが、Rチャンネルスピーカシステム7Rには互いに逆方向を正面として同軸上に第3のスピーカ8R1 と第4のスピーカ8R2 とが、夫々設置されている。ここで、第1、第2、第3、第4のスピーカ8L1 、8L2 、8R1 、8R2 はすべて同一特性を有するものであり、Lチャンネルスピーカシステム7LとRチャンネルスピーカシステム7Rとは同一システムである。このスピーカシステムの2つのスピーカを互いに逆位相で駆動した場合の指向特性を図2に示す。図に示すように、このスピーカシステムは双指向特性を有するものであり、いわゆるダイポール型スピーカシステムとして知られている。
【0017】
次に、Lチャンネルスピーカシステム7L、Rチャンネルスピーカシステム7Rの配置について説明すると、Lチャンネルスピーカシステム7Lは、第1のスピーカ8L1 が左パネル9Lに向かうよう、すなわち第2のスピーカ8L2 が右パネル9Rに向かうように配置されると共に、第1のスピーカ8L1 と左後部座席5Lの聴取者M2位置との距離と、第2のスピーカ8L2 と左後部座席5Lの聴取者M2位置との距離とを略同一とするように、すなわち、車室1 上面から見て、左後部座席5Lの聴取者M2における車室1 左右側の中心線がLチャンネルスピーカシステム7Lの左右中心線と一致するようにリアパネル1 上に載置されている。Rチャンネルスピーカシステム7Rは、第3のスピーカ8R1 が右パネル9Rに向かうよう、すなわち第4のスピーカ8R2 が左パネル9Lに向かうように配置されると共に、第3のスピーカ8R1 と右後部座席5Rの聴取者位置との距離と、第4のスピーカ8R2 と右後部座席5Rの聴取者位置との距離とを略同一とするように、すなわち、車室1 上面から見て、右後部座席5Rの聴取者における車室1 左右側の中心線がRチャンネルスピーカシステム7Rの左右中心線と一致するようにリアパネル1 上に載置されている。
【0018】
また、図において、11L1、11L2、11R1、11R2は夫々第1、第2、第3、第4のスピーカ8L1 、8L2 、8R1 、8R2 用増幅器、12L 、12R はプログラムソース10と第2のスピーカ用増幅器11L2、第4のスピーカ用増幅器11R2間に介装された夫々Lチャンネル用位相反転器、Rチャンネル用位相反転器、13L はLチャンネル位相反転器12L と第2のスピーカ用増幅器11L2との間に介装されたLチャンネル用減衰器、13R はRチャンネル位相反転器12R と第4のスピーカ用増幅器11R2との間に介装されたRチャンネル用減衰器である。ここで、Lチャンネル用減衰器13L とRチャンネル用減衰器13R とは同一減衰器であり、これらは連動操作される。
【0019】
実施例1について説明する。
【0020】
実施例1の車載用音響再生装置では、左右のフロントスピーカ3L,3Rに増幅されたL、Rチャンネル信号が夫々供給され、第1のスピーカ8L1 には増幅されたLチャンネル信号が、第2のスピーカ8L2 には位相反転されて増幅されたLチャンネル信号が、第3のスピーカ8R1 には増幅されたRチャンネル信号が、第4のスピーカ8R2 には位相反転されて増幅されたRチャンネル信号が、夫々供給される。
【0021】
次に、実施例2について説明すると、実施例2の車載用音響再生装置は、実施例1のものに対し、Lチャンネル位相反転器12L と第2のスピーカ用増幅器11L2との間にLチャンネル用減衰器13L が、Rチャンネル位相反転器12R と第4のスピーカ用増幅器11R2との間にRチャンネル用減衰器13R が夫々介装されている点で異なり、これらLチャンネル用減衰器13L とRチャンネル用減衰器13R とを連動操作し、Lチャンネル信号とRチャンネル信号とを同一レベルで減衰させることにより、第2のスピーカ8L2 には第1のスピーカ8L1 に供給される信号に比べ小レベルとなる位相反転されたLチャンネル信号が、第4のスピーカ8R2 には第3のスピーカ8R1 に供給される信号に比べ小レベルとなる位相反転されたRチャンネル信号が、夫々供給される。
【0022】
実施例1、2の車載用音響装置の作用を図5により説明すると、実施例1、2の車載用音響再生装置では、左後部座席5Lの聴取者M2において、左耳には第1のスピーカ8L1 から放射され車室内の左パネル9Lで反射されたLチャンネル信号の反射音が供給され、右耳には第4のスピーカ8R2 からのRチャンネル信号の直接放出音と第2のスピーカ8L2 からのLチャンネル信号の回込み音とが供給されることになる。このとき、聴取者M2のすぐ後方向では、第1のスピーカ8L1 の放出音と第2のスピーカ8L2 の放出音とが互いに逆位相であることから打ち消されており、この方向からの信号音がない状態となっている。
【0023】
次に、このような作用に有する実施例1、2の車載用音響再生装置における左後部座席5Lの聴取者M2に形成される音場を夫々図6、図7により説明する。
【0024】
実施例1では、聴取者M2の左側には第1のスピーカ8L1 の反射音であるLチャンネル信号音14L1によって音場が形成され、聴取者M2の右側には第4のスピーカ8R2 の直接放出音であるRチャンネル信号音14R2と第2のスピーカ8L2 の回込み音であるLチャンネル信号音14L2とによって音場が形成される。このとき、各信号音の音圧レベルは、Lチャンネル信号音14L1とRチャンネル信号音14R2とでは、反射音と直接放出音との違いでRチャンネル信号音14R2の方が音圧レベルが高くなるが、第4のスピーカ8R2 と左後部座席5Lの聴取者M2位置とは比較的距離があるため、その音圧レベル差はRチャンネル信号音14R2の方が若干大きいという程度になる。そして、聴取者M2の右側にあるLチャンネル信号音14L2は、回込み音であるため、Lチャンネル信号音14L1及びRチャンネル信号音14R2に比べて小レベルであり、聴取者M2の音場感において支配的にならないレベルである。このため、聴取者M2の音場は、主にLチャンネル信号音14L1とRチャンネル信号音14R2とに支配されることになり、聴取者M2には、自然なステレオ感が得られる音場が形成される。
【0025】
実施例2では、前記実施例1において、第4のスピーカ8R2 で再生されるRチャンネル信号の音圧レベルを、第1のスピーカ8L1 で再生されるLチャンネル信号の音圧レベルより小さくするよう任意設定したものであるので、Lチャンネル信号音14L1とRチャンネル信号音14R2とが同一音圧レベルとなり、Lチャンネル信号音14L2を更に小レベルになるため、聴取者M2には、より自然なステレオ感が得られる優れた音場が形成される。
【0026】
更に、実施例1、2の車載用音響再生装置では、第1、第2、第3、第4のスピーカが全てパネル側に向くように配置されているため、前部座席の聴取者への反射音が増大し、車室内に広がり感のある音場が形成される。
【0027】
また、実施例1、2の車載用音響再生装置では、前部座席の聴取者と比較的距離が置かれて配置されるフロントスピーカからは最も近い聴取者位置に対して直接音が放出され、後部座席の聴取者のすぐ後方に配置されるスピーカシステムからは最も近い聴取者位置には直接音が放射されないため、前部座席の聴取者位置と後部座席の聴取者位置との音圧差が少なくなり全席を対象とした再生音のチューニングが行える。
【0028】
以上、本発明に係る車載用音響再生装置について代表的と思われる実施例を基に詳述したが、本発明による車載用音響再生装置の実施態様は、上記実施例の構造に限定されるものではなく、前記した特許請求の範囲に記載の構成要件を具備し、本発明にいう作用を呈し、以下に述べる効果を有する限りにおいて、適宜改変して実施しうるものである。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る車載用音響再生装置は以下に述べる効果を有する。
(1) 左(右)後部座席に位置する聴取者の左(右)側には第1(第3)のスピーカの反射音であるL(R)チャンネル信号音によって音場が形成され、聴取者の右(左)側には第4(第2)のスピーカの直接放出音であるR(L)チャンネル信号音と第2(第4)のスピーカの回込み音であるL(R)チャンネル信号音とによって音場が形成され、第1(第3)のスピーカの反射音であるL(R)チャンネル信号音と第4(第2)のスピーカの直接放出音であるR(L)チャンネル信号音とにより聴取者の音場が支配されるため、自然なステレオ感が得られる音場が形成される。
(2) 第1、第2、第3、第4のスピーカが全て車室側面のパネル側に向くように配置されているため、前部座席の聴取者への反射音が増大し、車室内に広がり感のある音場が形成される。
(3) 更に、前記第2及び第4のスピーカで再生されるチャンネル信号の音圧レベルを、第1及び第3のスピーカで再生されるチャンネル信号の音圧レベルより小さくするよう設定したものでは、左(右)後部座席に位置する聴取者において、第1(第3)のスピーカの反射音であるL(R)チャンネル信号音と第4(第2)のスピーカの直接放出音であるR(L)チャンネル信号音とを同一音圧レベルにすることができると共に、第2(第4)のスピーカの回込み音であるL(R)チャンネル信号音を非常に小さいレベルに設定することができ、より自然なステレオ感が得られる優れた音場が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の車載用音響再生装置を説明する図。
【図2】実施例1、2で用いたスピーカシステムを説明する図。
【図3】実施例1、2の車載用音響再生装置におけるスピーカシステムの配置を説明する図。
【図4】実施例2の車載用音響再生装置を説明する図。
【図5】実施例1、2の車載用音響再生装置の作用を説明する図。
【図6】実施例1の車載用音響再生装置における聴取者の音場を説明する図。
【図7】実施例2の車載用音響再生装置における聴取者の音場を説明する図。
【図8】従来例の車載用音響再生装置を説明する図。
【符号の説明】
1 車室
2 フロントデッキ
3L,3R フロントスピーカ
4 前部座席
5L,5R 後部座席
6 リアトレイ
7L,7R スピーカシステム
8L1 ,8L2 ,8R1 ,8R2 第1,第2,第3,第4のスピーカ
9L,9R パネル
10 プログラムソース
11FL,11FR,11L1,11L2,11R1,11R2 増幅器
12L,12R 位相反転器
13L,13R 減衰器
14L1,14L2 Lチャンネル信号音
14R2 Rチャンネル信号音
M1,M2 聴取者

Claims (1)

  1. リアトレイ上の左右に夫々空間的に配置されたLチャンネルスピーカシステム、Rチャンネルスピーカシステムとによって、各チャンネル信号が再生される車載用音響再生装置において、Lチャンネルスピーカシステムは、左パネル方向に音響放射を行う第1のスピーカと、これと略同軸上に設置され右パネル方向に音響放射を行う第2のスピーカとから構成されると共に、前記第1のスピーカと左後部座席の聴取者位置との距離と前記第2のスピーカと左後部座席の聴取者位置との距離が略同一となるよう、リアパネル上に配置され、Rチャンネルスピーカシステムは、右パネル方向に音響放射を行う第3のスピーカと、これと略同軸上に設置され左パネル方向に音響放射を行う第4のスピーカとから構成されると共に、前記第3のスピーカと右後部座席の聴取者位置との距離と前記第4のスピーカと後部座席の聴取者位置との距離が略同一となるよう、リアパネル上に配置されており、前記第2、第4のスピーカは、第1、第3のスピーカで再生されるLチャンネル信号、Rチャンネル信号と夫々逆位相のLチャンネル信号、Rチャンネル信号を再生し、かつ、第2及び第4のスピーカで再生されるチャンネル信号の音圧レベルを、第1及び第3のスピーカで再生されるチャンネル信号の音圧レベルより小さくするよう設定したことを特徴とする車載用音響再生装置。
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