JP3516600B2 - 配列データ最適化方法、最適化装置、部品実装機、及び配列データ最適化プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
配列データ最適化方法、最適化装置、部品実装機、及び配列データ最適化プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体Info
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Description
の動作を規定するNCデータと部品供給部の配列データ
との最適化問題を高速に解くことのできる実装データの
最適化方法、最適化装置、上記最適化方法を実行する部
品実装機、及び実装データ最適化プログラムを記録し
た、コンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
様々な形態の電子部品をプリント基板に実装可能な電子
部品実装機の需要が高まっている。こうした中で電子部
品実装機の多くは、幅広い様々な形態の電子部品に対応
するため、電子部品を装填したテープを巻回したカセッ
トや、平面上にて格子状に区切った各区画に電子部品を
収納したトレイ等を備えた各種の部品供給装置を備え、
当該電子部品実装機に備わる実装ヘッドに取り付けられ
るノズルで上記各種の部品供給装置から部品を吸着し、
プリント基板に実装するという動作を繰り返し行なう。
このような電子部品実装機では、様々な形態の部品を吸
着するために上記ノズルの交換が必要となる。又、最近
では、後述する部品を複数ヘッドで同時吸着することに
よる実装時間短縮の目的から、上記実装ヘッドの数を複
数にし、上記複数の実装ヘッドを合体させた実装ヘッド
を用いる傾向がある。この場合、各実装ヘッド毎にノズ
ルを1本ずつ搭載可能で、様々な形態の部品を吸着する
ために、各実装ヘッド毎にノズルの交換が必要となる。
こうした複雑な動作をする電子部品実装機を効率よく動
作させ、実装時間を短くするためには、上記部品供給装
置における上記カセットや上記トレイ等の配列を表す配
列データと、実装手順を規定するNCデータとを最適化
する必要がある。N個の上記実装ヘッドを持つ場合、特
に上記カセットを備えたカセット式部品供給装置からの
部品供給においては、上記カセットの配列状態から、上
記N個の実装ヘッドのそれぞれに搭載された各ノズルで
N個の部品を同時吸着することが実装時間短縮に有効で
あり、同時吸着ができるだけ可能なように上記配列デー
タと上記NCデータとを最適化する必要がある。又、上
記実装ヘッドではトレイ式部品供給装置から直接に電子
部品の同時吸着を行うことは不可能であるが、上記実装
ヘッドにて直接に同時吸着可能なように上記トレイから
電子部品を取り出して載置板上に配列し直すシャトル部
品供給装置を設けている電子部品実装機もあり、このよ
うな場合には、上記シャトル部品供給装置からできるだ
け同時吸着できるようにNCデータを最適化する必要が
ある。さらに、上記トレイ供給装置から上記シャトル部
品供給装置に電子部品を移す時間を短くするためには、
上記トレイに配置されている電子部品のトレイ配列デー
タも最適化するなどの必要がある。このように、電子部
品実装機における最適化問題は複雑化する傾向にある。
電子部品実装機に限らず、一般に最適化の問題は複雑化
しており、そうした複雑な最適化問題に対して高速に解
を求める最適化装置の需要が高まっている。
て開示された従来の最適化装置について説明する。図2
4は従来の最適化装置を示すものであり、電子部品実装
機におけるカセット式部品供給装置のカセットの配列に
おいて各実装ヘッドのそれぞれのノズルができるだけ同
時吸着可能なように上記配列を最適化するための最適化
装置である。図24において、1は実装部品データとカ
セット使用数データを受け、同時吸着が可能なカセット
の組合わせを作る同時吸着作成部であり、2は同時吸着
作成部1が作成したカセットの組合わせのカセット配列
データ上での配置位置を決定する同時吸着カセット配置
決定部であり、3は同時吸着作成部1で組合わせが作れ
なかったカセットの配置位置を決定するカセット配置決
定部である。
4について、その動作を説明する。尚、電子部品実装機
が持つ実装ヘッドの個数、つまり全ノズルの本数Nを4
と仮定する。以下、図25に示す実装データ5を例題と
して説明する。図25において、6は各部品種類毎にお
ける部品種類と実装部品点数とを示す実装部品データで
あり、7は各部品種類毎における部品種類とカセット使
用数とを示すカセット使用数データである。尚、上記実
装部品データ、カセット使用数データ、NCデータ、配
列データ、及びその他のデータを含む、電子部品実装機
が実装動作するために必要なデータを実装データと呼
ぶ。まず、同時吸着作成部1は、図25に示す実装デー
タ5を受け、各部品種類毎に実装部品点数をカセット使
用数で割ることにより、カセット一つ当りの実装部品点
数を求める。この結果を図26に示す。次に、同時吸着
作成部1は、カセット1つ当りの実装部品点数が同じ又
は近似したカセットを4つずつ組合わせていく。これに
より、図26に示す「A用カセット1」から「A用カセ
ット4」までが第1組となり、3回の同時吸着が可能と
なる。さらに、「A用カセット5」と「B用カセット
1」及び「B用カセット2」と「D用カセット1」とが
第2組となる。第1組と第2組から3回ずつ、計6回の
同時吸着が可能となる。
同時吸着作成部1で作られた各組のカセット配置位置を
決定する。ある組の配置を決定する際には、その組に含
まれる実装部品の基板における平均実装位置を求め、そ
の平均実装位置とカセットの吸着位置との間の距離が近
くなるようにその組のカセットを配置する。最後に、カ
セット配置決定部3は、同時吸着作成部1で組にならな
かったカセットの配置位置を決定する。図25の例題で
組にならなかったカセットは「C用カセット」と「E用
カセット」であり、カセットが部品供給部に占める領域
が大きい、即ちカセットの幅が大きなカセットから配置
位置を決定する。
従来の最適化装置4では、ユーザーはカセット使用数を
入力する必要があり、このカセット使用数の如何によ
り、最適なカセット配置位置を求めることができたり、
できなかったりする。実際に、図25に示す上記例題に
おいて、もしユーザーがA用カセットの使用数を3と設
定すれば、計8回の同時吸着が可能となり、より最適な
カセット配置が得られるが、こうしたカセット使用数の
適切な設定をユーザーが行うことは非常に困難である。
このように、従来の最適化装置ではユーザーが適切なカ
セット使用数を試行錯誤しながら決定しなければならな
いという課題を有していた。又、上記カセットにて電子
部品の供給を行えない電子部品に対してはトレイによる
供給装置がある等、電子部品実装機における最適化問題
は益々複雑化してきている。こうした傾向は一般の最適
化問題に対してもみられ、複雑な一般的な最適化問題に
対して高速な最適化を実現する最適化装置は従来には存
在しないという課題もある。さらに、電子部品実装機の
ノズル配置には、絶対守らなければならない設備制約
や、守った方が良い設備制約が複数混在しており、どの
順番でどの設備制約を満たせば良いか判断し難かった。
本発明は、このような問題点を解決するもので、従来に
比べて高速な最適化処理を実行する実装データの最適化
方法、最適化装置、上記最適化方法を実行する部品実装
機、及び実装データ最適化プログラムを記録した、コン
ピュータ読取可能な記録媒体を提供することを目的とす
る。
配列データ最適化方法は、部品を供給する部品供給部を
複数配列した部品供給装置と、各々一つの部品を保持可
能な複数の部品保持部材を搭載した実装ヘッドとを備
え、上記実装ヘッドを上記部品供給装置から被装着体上
に移動させ部品を実装する部品実装機において、該部品
実装機が実装動作するために必要な上記部品供給部の配
列データの最適化をコンピュータにより行う配列データ
最適化方法であって、実装に必要な部品点数が多い部品
種類から、上記部品種類に関して調達可能な部品供給部
の最大数である部品供給部使用可能数の範囲内で部品種
類毎に設定した部品供給部使用数に基づいて部品を割り
振ることにより上記実装ヘッドで同時に保持する部品供
給部の配列データ候補を生成するとき、上記部品種類毎
の部品供給部使用数を上記部品供給部使用可能数の範囲
内で変更して複数の上記配列データ候補を生成し、上記
求めたそれぞれの上記配列データ候補の中から、上記実
装ヘッドで同時に保持する部品数を評価して最適な配列
データを決定することを特徴とする。
いて、上記実装ヘッドに搭載した複数の上記部品保持部
材で同時に保持した部品の単位をタスクとした場合、上
記配列データ候補の評価において、上記実装ヘッドに搭
載した上記部品保持部材の数に近い部品数を有するタス
クほど、大きな得点を与えることによって評価を行うよ
うにしてもよい。
において、上記実装ヘッドに搭載した複数の上記部品保
持部材で同時に保持した部品の単位をタスクとした場
合、上記配列データ候補の評価において、各タスクにお
いて部品保持動作に要する時間を理論計算し、全タスク
の上記時間の計算結果の合計が最小である配列データ候
補を採用するようにしてもよい。
において、最適化した配列データで使われている部品を
取り除いた残りの部品について、更に配列データ候補の
生成及び評価を繰り返すようにしてもよい。
において、上記部品供給部を部品認識装置に近い場所に
配置するようにしてもよい。
装置は、部品を供給する部品供給部を複数配列した部品
供給装置と、各々一つの部品を保持可能な複数の部品保
持部材を搭載した実装ヘッドとを備え、上記実装ヘッド
を上記部品供給装置から被装着体上に移動させ部品を実
装する部品実装機において、該部品実装機が実装動作す
るために必要な上記部品供給部の配列データの最適化を
コンピュータにより行う配列データの最適化装置であっ
て、実装に必要な部品点数が多い部品種類から、上記部
品種類に関して調達可能な部品供給部の最大数である部
品供給部使用可能数の範囲内で部品種類毎に設定した部
品供給部使用数に基づいて部品を割り振ることにより、
上記実装ヘッドで同時に保持する部品供給部の配列デー
タ候補を生成し、上記部品種類毎の上記部品供給部使用
数を上記部品供給部使用可能数の範囲内で変更して複数
の配列データ候補を生成する候補生成部と、上記求めた
それぞれの配列データ候補の中から、上記実装ヘッドで
同時に保持する部品数を評価して最適な配列データを決
定する候補評価部と、を備えたことを特徴とする。
化した配列データで使われている部品を取り除いた残り
の部品について更に配列データ候補の生成および評価を
繰り返すため、上記最適化した配列データで使われてい
る部品を取り除く縮小部をさらに備えるようにしてもよ
い。
記第1態様の配列データ最適化方法にて生成される最適
化された配列データが供給され、上記配列データに基づ
き配列された部品供給部から供給される部品を被装着体
に実装することを特徴とする。
化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体は、部品を供給する部品供給部を複数配列した部
品供給装置と、各々一つの部品を保持可能な複数の部品
保持部材を搭載した実装ヘッドとを備え、上記実装ヘッ
ドを上記部品供給装置から被装着体上に移動させ部品を
実装する部品実装機において、該部品実装機が実装動作
するために必要な上記部品供給部の配列データの最適化
をコンピュータに実行させるための配列データ最適化プ
ログラムを記録した記録媒体であって、実装に必要な部
品点数が多い部品種類から、上記部品種類に関して調達
可能な部品供給部の最大数である部品供給部使用可能数
の範囲内で部品種類毎に設定した上記部品供給部使用数
に基づいて部品を割り振ることにより、上記実装ヘッド
で同時に保持する上記部品供給部の配列データ候補を生
成し、上記部品種類毎の上記部品供給部使用数を上記部
品供給部使用可能数の範囲内で変更して複数の配列デー
タ候補を生成し、上記求めたそれぞれの配列データ候補
の中から、上記実装ヘッドで同時に保持する部品数を評
価して最適な配列データを決定することを上記コンピュ
ータに実行させることを特徴とする。
ータの最適化方法、該最適化方法を実行する最適化装
置、上記最適化方法又は上記最適化装置にて最適化され
た実装データが供給される電子部品実装機、及び上記実
装データ最適化プログラムを記録した、コンピュータ読
取可能な記録媒体について、図を参照しながら以下に説
明する。尚、本実施形態では電子部品を回路基板に実装
する実装動作を例に採る。よって「部品」の一態様とし
て電子部品を例に採り、部品が装着される「被装着体」
の一態様として回路基板を例に採る。又、上記「課題を
解決するための手段」に記載した「実装データ候補」の
一態様として本実施形態では、部品供給部の配列を示す
配列データ、及び部品の実装順序を示すNCデータを例
に採り、又、「部品保持部材」の機能を果たす一態様と
して本実施形態では実装ヘッドを構成するヘッドに備わ
る吸着ノズルを例に採る。しかしながら、いずれ事項も
本実施形態の例に限定されるものではない。
示す。該最適化装置101は、例えばパーソナルコンピ
ュータ等にて構成され、CPU(中央演算処理装置)を
有する演算装置110と、入出力制御部120と、入出
力制御部120から供給されたデータや、上記演算装置
110の送出するデータを格納する記憶部130と、詳
細後述する前処理装置160とを備える。又、上記入出
力制御部120には、入力装置140及び出力装置15
0が接続される。該最適化装置101には、コンピュー
タが読取可能な最適化プログラムを記録した例えばフロ
ッピーディスク等の記録媒体191から入力装置140
を介して上記最適化プログラムが供給され、該最適化プ
ログラムに従い後述するように実装動作の最適化が実行
される。これにて得られた最適化後実装データは、例え
ば直接に電子部品実装機へ供給される。
実行する部分に分けるとすると、候補生成部111、候
補評価部112、及び縮小部113に区分できる。これ
ら候補生成部111、候補評価部112、及び縮小部1
13の本実施形態における詳細な動作については後述す
るが、略説すると、究極目的である実装動作を最適化す
るためには実装データの内容を変更する必要があるが、
上記究極目的のため本実施形態では、上記候補生成部1
11は、複数の実装データ候補を生成し、上記候補評価
部112は生成された上記実装データ候補から最適な条
件を満たす最適化後データを選択し、上記縮小部113
は選択された上記最適化後データにかかわる内容を削除
するよう上記実装データを縮小して上記最適化を行う。
ラムを格納する最適化プログラムファイル131、後述
する実装データ候補を生成するための候補生成用知識を
格納する候補生成用知識データベース132、及び後述
する最適化後データを格納する最適化後データ蓄積部1
33を有する。
にて生成された最適化後実装データが供給され有効に動
作する電子部品実装機の一構成例を図2に示す。該電子
部品実装機201には、実装ヘッド220、カセット式
部品供給装置230、240、部品認識装置250、制
御装置260、及びノズル交換部270が備わる。実装
ヘッド220は、平面上で互いに直交するX,Y方向に
移動可能であり、本実施形態では上記X方向に沿って一
列上に並設された4個のヘッド220−1〜220−4
を合体させ配置した構造になっており、各ヘッド220
−1〜220−4には1本ずつ、本実施形態では電子部
品を吸着動作にて保持するためのノズルにてなる部品保
持部材211を搭載している。以後、部品保持部材は
「ノズル」として説明するが、ノズル以外の例えばチャ
ック等の保持部材でも、要するに、部品を保持できるも
のであれば良いものとする。又、これらヘッド220−
1〜220−4に搭載したノズル211の配置間隔は、
カセット式部品供給装置230、240に備わり上記X
方向に沿って列状に配列される各部品供給部231の配
列間隔に一致している。又、実装ヘッド220は、該ノ
ズル211の延在方向、本実施形態ではZ方向に沿って
移動可能である。
0は、上記電子部品を一列状に装填したテープを巻回し
た上記部品供給部231を上記X方向に沿って一列状に
配列した構成を有する。尚、図2に示す左側のカセット
式部品供給装置に、便宜状、符号230を付し、右側の
カセット式部品供給装置に符号240を付している。
又、カセット式部品供給装置230、240のそれぞれ
において、上記部品供給部231の数は、上記実装ヘッ
ド220に備わる上記ヘッドの個数、つまり部品保持部
材211の本数を超えるものである。又、カセット式部
品供給装置230、240自体は、上記X,Y方向に移
動しない。又、上述した実装ヘッド220及びカセット
式部品供給装置230、240により、各部品供給部2
31から繰り出される電子部品のそれぞれを4つの上記
ヘッド220−1〜220−4、つまり部品保持部材の
ノズル211にて同時に保持可能である。部品認識装置
250は、実装ヘッド220のノズル211で電子部品
を保持した際に、該電子部品が適切に保持できているか
否かを、上記電子部品を撮像することで認識する装置で
あり、上記撮像動作を行うカメラを有する。
205へ実装する順番、実装する位置等を記録した上記
NCデータ、及び上記部品供給部231の配列データを
含む上述の最適化装置101にて最適化された上記最適
化後実装データが供給され、最適化されたNCデータ及
び配列データに従い実装動作を制御する。即ち、実装ヘ
ッド220はまず、上記NCデータで指定される電子部
品を適切な部品供給部231に吸着しにいく。この際、
4本のノズル211で4つの電子部品を同時に吸着でき
れば、上記実装ヘッド220の上記部品供給部231へ
の移動及び各ノズル211の上下動が1回のみで済むこ
とになり、実装時間を短くすることができる。次に、部
品認識装置250のカメラで電子部品の吸着状態を認識
し、最後に、同時吸着した電子部品を各々上記NCデー
タで指定される回路基板205上の実装位置に、順次実
装ヘッド220を移動させ実装する、という吸着・認識・
実装の動作を上記NCデータに基づいて繰り返す。も
し、各ヘッド220−1〜220−4が電子部品を同時
吸着できなければ、各ヘッド220−1〜220−4が
部品供給部231の電子部品を吸着できる位置へ順次移
動する必要があり、同時吸着する場合に比べて実装ヘッ
ド220の移動動作が余分に必要となり、その分実装時
間が長くなる。
本数Nは4である必要はなく、又、各上記ヘッド220
−1〜220−4に搭載されるノズル211の間隔は、
部品供給部231の間隔に設定する必要もない。さら
に、実際には、実装ヘッド220に後述するノズル交換
部270にて取り外し交換可能なノズル211を設ける
ことで様々な形態の電子部品を吸着、実装できるように
なっており、又、各ヘッド220−1〜220−4は様
々な実装角度に対応するためにノズル211の軸回り方
向に回転することができる。しかし、説明を簡略化する
ために、以下の説明では全ての部品は同じノズル211
で吸着、実装できるものとし、上記実装角度も全て同じ
であると仮定する。尚、この仮定は本実施形態の最適化
方法の本質的な限定ではなく、様々なノズル211を必
要とする場合や様々な実装角度の電子部品がある場合に
も、本実施形態の最適化方法は容易に拡張できる。又、
図2ではカセット式部品供給装置230、240におけ
るそれぞれの部品供給部231における上記テープの幅
は一定としているが、このテープ幅は実際には電子部品
の大きさに応じて決まるものであり、一つで複数の部品
供給部231に相当する幅を持つ部品供給部231もあ
る。しかしこの場合にも本実施形態の最適化方法は容易
に拡張可能である。
に対して本実施形態の最適化装置101を適用する場合
を例に採り、図5に示す実装データ300、並びに図3
を用いて最適化方法について説明する。尚、図5に示す
実装データ300は、電子部品の種類と該部品種類毎に
おける1枚の回路基板の実装に必要な実装部品点数とを
示す実装部品データ301、上記部品種類と上記部品種
類毎における上記部品供給部231の使用可能数とを示
すカセット使用可能数データ302から構成されるが、
図5に図示してないNCデータと配列データも実装デー
タの構成に含まれる。ここでカセット使用可能数とは、
ユーザーがこの例題で該当の部品の種類に関して使うこ
とができる部品供給部231の最大値であり、即ち、生
産現場で該当の部品種類に関して調達可能なカセットの
最大数であり、最適化装置101は上記カセット使用可
能数の範囲内で、以下に示すように、最適なカセット使
用数を自動決定する。この点で、本実施形態の最適化装
置は、上述した従来の最適化装置とは異なる。
10において、記憶部130の上記最適化プログラムフ
ァイル131に格納した上記最適化プログラムに従い、
上記実装データ300が上記候補生成部111に供給さ
れる。又、演算装置110における記憶部130の上記
候補生成用知識データベース132には、実装データ3
00中における全ての電子部品種類から一又は複数の部
品種類を選択して、上記NCデータ候補及び配列データ
候補を生成するための候補生成用知識が複数格納されて
おり、図3に示すステップ(図内では、「S」にて示
す)1において、候補生成部111は、それぞれの上記
候補生成用知識毎に上記NCデータ候補及び配列データ
候補を生成する。図6〜図8には、3つの異なる上記候
補生成用知識から生成した、NCデータ候補及び配列デ
ータ候補を示す。
(図5に示すように本例では「A」が相当する)を選
び、部品種類X(=A)の部品供給部231を4つ並べ
ることで上記配列データ候補305を作り、部品種類X
(=A)の実装部品を4つずつ割り振ることでNCデー
タ候補306を生成する」という上記候補生成用知識か
ら生成した配列データ候補305及びNCデータ候補3
06が示されている。尚、NCデータ候補306中のA
1〜A15は、部品種類Aの個々の実装部品を示す。
又、図6では省略しているが、上記A1〜A15には各
実装部品の回路基板上への実装位置情報も含まれるもの
とする。又、以下では、NCデータ候補の各行をタスク
と呼ぶ。即ち、同時吸着する単位がタスクであり、図6
のNCデータ候補の並びにおいては、各行に対して同時
吸着する単位であるタスク毎に並べている。よって、N
Cデータ候補306の内訳は、4部品同時吸着のタスク
が3回、3部品同時吸着のタスクが1回となる。
A)を選び、部品種類X(=A)の部品供給部231を
3つ並べることで上記配列データ候補307を作り、部
品種類X(=A)の実装部品を3つずつ割り振ることで
NCデータ候補308を生成し、次に、そのNCデータ
候補308のタスク数(図7から判るように「5」)に
最も近い実装部品点数を持つ部品種類Y(図5に示すよ
うに本例では「C」が相当する)の部品供給部231の
1つを配列データ候補307に付け加えて更新し配列デ
ータ候補309を生成し、部品種類Y(=C)の部品を
NCデータ候補308に割り当てて更新しNCデータ候
補310を生成する」という上記候補生成用知識から生
成した配列データ候補309とNCデータ候補310と
が示されている。NCデータ候補310の内訳は、4部
品同時吸着のタスクが5回となる。
A)を選び、部品種類X(=A)の部品供給部231を
2つ並べることで配列データ候補311を作り、部品種
類X(=A)の実装部品を2つずつ割り振ることでNC
データ候補312を生成し、次に、そのNCデータ候補
312のタスク数(図8から判るように「8」)に最も
近い実装部品点数を持つ2つの部品種類Y(図5に示す
ように本例では「B」が相当する)及び部品種類Z(=
C)の部品供給部231を1つずつ配列データ候補31
1に付け加えて更新し配列データ候補313を生成し、
部品種類Y(=B)及び部品種類Z(=C)の部品をN
Cデータ候補312に割り当てて更新しNCデータ候補
314を生成する」という上記候補生成用知識から生成
した配列データ候補313とNCデータ候補314とが
示されている。NCデータ候補314の内訳は、4部品
同時吸着のタスクが5回、3部品同時吸着のタスクが1
回、2部品同時吸着のタスクが1回、1部品吸着のタス
クが1回となる。このように、上記候補生成用知識デー
タベース132には、上述のような候補生成用知識を多
数持っており、候補生成部111は各候補生成用知識毎
にNCデータ候補と配列データ候補を生成する。
ける候補評価部112は、上記候補生成部111が生成
した複数のNCデータ候補306、310、314、…
及び配列データ候補305、309、313、…を評価
して、評価が最良のNCデータ候補及び配列データ候補
を採用する処理を行う。即ち、まず、生成した配列デー
タ候補305、309、313、…が、図5に示す上記
カセット使用可能数の制限を越えていないかどうか、上
記配列データ候補305、309、313、…が、記憶
部130の最適化後データ蓄積部133に記憶されてい
る配列データにおけるカセットの空き領域に、上記配列
データ候補におけるカセットの配列通りに、実際に配置
可能かどうか、又、上記配列データ候補を最適化後デー
タ蓄積部133に記憶されている配列データに配置した
場合に、まだ最適化後データ蓄積部133に配置されて
いない実装データ中の残りの部品種類を配置可能な空カ
セット領域があるかどうか等、制約を満たしているかど
うかを判断する。
は、部品種類Aの部品供給部231を4つ並べている
が、図5の実装データ300のカセット使用可能数デー
タ302を見ると部品種類Aのカセット使用可能数は3
であり、この制約を満たしていない。よって、NCデー
タ候補306は以降の評価の対象とならない。次に、上
記制約を満たしている配列データ候補とペアになってい
るNCデータ候補の全てを、上記ヘッド220−1〜2
20−4の本数N(=4)に近い部品数を持つ同時吸着
タスクほど大きな得点を与えることによって評価する。
例えば、4部品同時吸着タスクには1点、3部品同時吸
着タスクには0点、2部品同時吸着タスクには−1点、
1部品吸着タスクには−2点という具合に得点付ける。
これにより、図7のNCデータ候補310の得点は5
点、図8のNCデータ候補314の得点は2点となる。
こうした評価をカセット使用可能数の制限を越えていな
い配列データ候補とペアになっているNCデータ候補の
全てに対して行い、得点が最大のNCデータ候補及び配
列データ候補を上記最適化後データとして採用する。図
5に示す実装データ300における本例では、図7のN
Cデータ候補310の5点が最大となり、NCデータ候
補310と配列データ候補309が採用される。
付けを行ったが、実装時間が短縮される効果がある、同
時吸着する部品の数が多い程得点が大きくなるような得
点付けであれば、上記以外の得点付けでも構わない。
又、各タスクにおいて吸着動作に要する時間を理論計算
し、全タスクの合計吸着動作に要する時間の合計が最小
であるNCデータ候補及び配列データ候補を上記最適化
後データとして採用する評価方法であっても構わない
し、むしろこの評価方法の方が評価精度は向上する。
2は、上記候補評価部112で選択されたNCデータ候
補及び配列データ候補を上記最適化後データとして記憶
部130の最適化後データ蓄積部133に、既に記憶済
みの最適化後データに追加するようにして、記憶する。
上述のように本実施形態では上記ノズル211の交換を
行わないという仮定であるが、一般的な場合、選択した
上記NCデータ候補を最適化後データ蓄積部133に登
録するには、登録後のNCデータの各タスクの順序が上
記ノズル211の交換をできるだけしないようなタスク
順になるように、そのNCデータ候補の各タスクを既に
記憶済みのNCデータに付け加える。尚、上述のように
図5の実装データ300の場合における本例では、全て
の電子部品は同じノズル211にて吸着できることに仮
定したため、最適化後データ蓄積部133に既に記憶さ
れているNCデータの最後のタスクに続けてNCデータ
候補のタスクを付け加えて記憶すればよい。
列データ候補を最適化後データ蓄積部133に登録する
には、その配列データ候補の部品供給部231を配置可
能な場所の内、できるだけ上記部品認識装置250のカ
メラに近い場所を選んで配置する。この理由は次の通り
である。部品認識装置を備えた部品実装機の場合、実装
ヘッドのノズルで部品を吸着した後、上記実装ヘッドを
上記部品認識装置に備わるカメラ位置まで移動させ、上
記部品の吸着姿勢の画像認識を行う。該画像認識によ
り、上記部品の吸着位置ずれや吸着角度ずれがあったと
きには、NCデータが指定した実装位置に上記ずれ量を
補正した位置に部品を置くように上記実装ヘッドを移動
させる動作が必要となる。よって、上記部品の吸着位置
を有する該当部品の部品供給部は、できるだけ上記部品
認識装置の上記カメラに近い場所に配置した方が、上記
実装ヘッドの移動距離が少なくて済み、したがって実装
時間が短縮されるからである。尚、上記部品認識装置を
備えない部品実装機、もしくは部品を吸着した実装ヘッ
ドを移動させながらカメラによる認識が可能な部品実装
機であれば、上記部品供給部を上記カメラに近い場所に
配置する必要はない。この場合は、むしろ各部品種類の
平均実装位置にできるだけ近い位置に該当部品種類の部
品供給部を配置することで実装時間の短縮が図れる。
データ候補309を最適化後データとして最適化後デー
タ蓄積部133に登録した場合、図9に示すような形態
になる。図9において符号315にて示すものは最適化
後のNCデータであり、本例では、NCデータ候補31
0は最適化後データ蓄積部133に初めて格納されるN
Cデータ候補であるため、NCデータ候補310と最適
化後NCデータ315は同じものとなる。さらに、図9
に示す符号316にて示すものは最適化後配列データで
あり、上記配列データ候補309は左カセット配列の上
記カメラに最も近い場所に配置している。尚、このよう
に本例では左カセット配列優先で配置したが、右カセッ
ト配列を優先してもよい。
ける縮小部113は、上記最適化後データ蓄積部133
に蓄積された最適化後NCデータ及び最適化後配列デー
タを上記実装データにフィードバックし、縮小させた実
装データを再度、上記候補生成部111に入力する。即
ち、まず、上記最適化後NCデータの全タスクに含まれ
る全実装部品を実装部品データから削除する。図5に示
す実装データ300を用いた本例に当てはめてみると、
図9の最適化後NCデータ315には部品種類A及び部
品種類Cの全実装部品が含まれているので、これらの実
装部品を実装部品データ301から削除することにな
り、その結果、実装部品データ301は図10に示す実
装部品データ321のように縮小される。次に、最適化
後配列データ316で既に使われている部品供給部23
1をカセット使用可能数データ302から取り除き、縮
小されたカセット使用可能数データ322を得る。この
ようにして縮小された実装部品データ321及びカセッ
ト使用可能数データ322は候補生成部111に再入力
される。以後、ステップ5にて上記実装データの全部品
種類の実装部品点数及びカセット使用可能数が0になり
上記実装データ300の縮小が終了したと判断されるま
で、上述したステップ1〜4の処理が繰返し行なわれ
る。そして最終的には、図11に示す最適化後NCデー
タ331及び最適化後配列データ332が得られる。
部品種類B用の部品供給部231を2つ、部品種類C、
D、E用の部品供給部231を1つずつ使用すること
で、上記最適化後NCデータ331に示すように4部品
に対する同時吸着タスクが8回実行することが可能にな
り、最適化処理が終了する。
及び最適化方法によれば、上記実装データに対して上記
候補生成用知識を用いることで部分問題に逐次的に分割
でき、さらに同時に部分問題のアウトプットである上記
最適化後データを実装データにフィードバックし、上記
実装データの縮小をしながら部分問題に分割するので、
複雑な最適化問題を高速に解くことができる。例えば、
本実施形態の最適化装置101及び最適化方法を説明す
るために使用した実装部品データ301は、図25を参
照して説明した従来の最適化装置の場合に使用した実装
部品データ6と同じであるにもかかわらず、上述のよう
に計8回の同時吸着タスクを実行することができ、上記
従来の最適化装置が作った同時吸着タスクの6回よりも
より良い最適化が実現できているのが判る。又、上記従
来の最適化装置ではカセット使用数データで与えられた
全ての部品供給部を使用してしまうため、カセット使用
数の最適化はユーザー自身が試行錯誤しながら行なう必
要があるが、本実施形態の最適化装置101及び最適化
方法では、最適な部品供給部231の使用数が自動的に
決定されるため、ユーザーに与える負担を著しく少なく
することができる。
供給装置230、240では供給できない電子部品を実
装する場合には、図12に示すような、格子状に配列さ
れたそれぞれの区画に電子部品を収納するトレイ341
をその厚み方向に沿って複数の層状に重ねたトレイ式部
品供給装置342が用いられる。尚、あるトレイ341
は、ある一種類の電子部品のみを専門に供給するものと
する。実装ヘッド220に備わるいずれか1本のノズル
211がある電子部品をトレイ式部品供給装置342か
ら吸着するときには、その部品種類の電子部品を収納し
ているトレイ341が当該トレイ式部品供給装置342
の引出し高さに位置合わせされるよう、リフター343
を上方又は下方に移動して位置決めした後、該当トレイ
341を引出した後、部品を吸着することになる。尚、
一般にはトレイ341から部品の同時吸着は不可能であ
る。又、後述のように、こうしたトレイ式部品供給装置
342を複数設けている電子部品実装機もあるが、この
場合も上述の実施形態と同様の最適化方法が適用可能で
ある。但し、最適化後データ蓄積部133は、候補評価
部112で採用された最良の配列データ候補のトレイを
複数のトレイ式部品供給装置342に分割して、できる
だけトレイの使用数を均等に割り当てるように、最適化
後配列データに登録するものとする。
ータを用いた例題において、全ての部品種類の部品はト
レイ式部品供給装置342で供給するものとし、図7の
NCデータ候補310が候補評価部112で採用された
最良のNCデータ候補であるとしたとき、図17に示す
ように電子部品実装機が2つのトレイ式部品供給装置3
42−1、342−2を持つ場合には、部品種類Aの部
品を供給するトレイ341−Lをトレイ式部品供給装置
342−1に割り当て、部品種類Cの部品を供給するト
レイ341−Rをトレイ式部品供給装置342−2に割
り当てるように最適化後配列データに登録することにな
る。
供給装置342−1、342−2のいずれについても、
上記リフタ343の原点は下から5段目のトレイが上記
引出し位置となる高さに設定されているものとする。リ
フタ343によるトレイ341の上下移動のタイムロス
を防ぐために、部品種類Aの部品を収納するトレイ34
1−Lを上記下から5段目のL5の段にセットし、部品
種類Cに対するトレイ341−Rを上記下から5段目の
R5の段にセットするものとする。実装ヘッド220が
このようなトレイ式部品供給装置342−1、342−
2から部品を吸着する動作について説明すると、ヘッド
220−1が部品種類Aを収納するトレイ341−Lか
ら部品種類Aを吸着した後、ヘッド220−2、220
−3も続けて同じトレイ341−Lから部品種類Aを吸
着する。最後にヘッド220−4が部品種類Cを収納す
るトレイ341−Rから部品種類Cを吸着し、1タスク
分の一連の吸着動作が終了する。よって、上述したよう
な例えばカセット式部品供給装置230のような同時吸
着は不可能だが、実装ヘッド220の移動動作を最低限
におさえた1タスク分の連続吸着が可能となる。
部品種類C用のトレイ341−Rとを一つのトレイ式部
品供給装置342に割り当てたとすると、ヘッド220
−3が部品種類Aの部品を吸着した後、次に吸着する種
類Bの部品を有するトレイ341−Rに切り替えるため
に、部品種類A用のトレイ341−Lをリフタ343内
に収納し、リフタ343を上方または下方に移動させ部
品種類C用のトレイ341−Rを上記引出し高さに配置
するよう位置合わせし、部品種類C用のトレイ341−
Rを引出す動作が必要となる。この間、実装ヘッド22
0は吸着動作待ちの状態を維持しなくてはならないた
め、その分実装時間が長くなる。しかし、上述したよう
に、別々のトレイ式部品供給装置342−1、342−
2に、トレイ341の使用数をできるだけ均等に割り当
てれば、上述のような実装ヘッド220が待ち状態にな
る回数をなくすか、又は最小限に抑えることができる。
装置342からの同時部品吸着は不可能であるが、同時
部品吸着が可能なように、図18〜20に示すようなシ
ャトルと呼ばれる部品供給装置351を持つ電子部品実
装機もある。図18には、シャトル部品供給装置351
を含むトレイ式部品供給装置3420の1例を示す。ト
レイ式部品供給装置3420はトレイ式部品供給装置3
421とトレイ式部品供給装置3422との2台のトレ
イ式部品供給装置を備え、両方のトレイ式部品供給装置
3421、3422から部品をシャトル部品供給装置3
51上の部品載置位置へ移載可能である。シャトル用吸
着ヘッド346は、駆動軸347により図に矢印346
1で示すX方向に移動可能で、シャトル用吸着ヘッド3
46自体も駆動軸347に対してZ方向に上下動でき
る。トレイ引出し部材352は、トレイ引出しプレート
344と係合可能であり、図に矢印3521に示すY方
向にトレイ341をトレイ式部品供給装置3421から
引出し、及びトレイ式部品供給装置3421に収納する
ことができる。トレイ引出し部材352と同様に、シャ
トル部品供給装置351もトレイ式部品供給装置342
2に備わるトレイ引出しプレート344と係合可能であ
り、図に矢印3521に示すY方向に、トレイ341を
トレイ式部品供給装置3422から引出し、及びトレイ
式部品供給装置3422に収納することができる。
装置351に移載する動作を説明する。トレイ式部品供
給装置3421、3422いずれでも所望の部品種類の
所望の部品を収納したトレイ341を載せたトレイ引出
しプレート344を引出す。そして上記所望の部品を収
納しているトレイ341の区画上にシャトル用吸着ヘッ
ド346が位置するように、X方向に対しては駆動軸3
47により、Y方向に対してはトレイプレート344を
引出す量で位置決めする。位置決め後、シャトル用吸着
ヘッド346が下降し上記所望の部品を吸着して、上昇
する。次に、シャトル部品供給装置351上の上記部品
載置位置の内の予定位置にシャトル用吸着ヘッド346
が位置するように、X方向に対しては駆動軸347によ
りシャトル用吸着ヘッド346を移動し、Y方向に対し
てはシャトル部品供給装置351を移動させることで位
置決めする。そして、シャトル用吸着ヘッド346を下
降させ、シャトル部品供給装置351上の上記予定位置
に吸着している部品を移載する。以上の動作を繰り返し
て、実装ヘッド220に備わるノズル211の本数N
(本実施例では4)に相当する部品数の部品をトレイ3
41からシャトル部品供給装置351の上記部品載置位
置に配置することができる。これによりトレイ式部品供
給装置であっても実装ヘッド220による部品吸着前
に、シャトル部品供給装置351上に、上記動作により
予め部品を移載しておくことで、実装ヘッド220によ
る部品の同時吸着が可能になる。
イ式部品供給装置3423にシャトル部品供給装置35
1を備えた例であり、部品をトレイ341からシャトル
部品供給装置351上に移載する動作が1台のトレイ供
給装置3423から移載できるようになっていることを
除き、図18を参照して説明した動作と同じである。
式部品供給装置3420のように、2台のトレイ式部品
供給装置3425、3426を一体的に構成したトレイ
式部品供給装置3424において、上記駆動軸347に
対応する駆動軸3427が一方のトレイ式部品供給装置
3425のみに延在するように構成した例が示されてい
る。このような構成から、トレイ式部品供給装置342
6に備わるトレイ341から部品をシャトル部品供給装
置351へ移載することはできない。よって、トレイ式
部品供給装置3426については、トレイ引出し部材3
52により引出されたトレイ341から直接に実装ヘッ
ド220が上記トレイ341から部品を吸着する必要が
ある。即ち、トレイ式部品供給装置3426のトレイ3
41に収納された部品を実装ヘッド220で同時吸着す
ることはできない。
式部品供給装置の例を説明したが、シャトル部品供給装
置へ移載できるトレイ式部品供給装置の台数が3台以上
になった構成も可能である。又、上述の各例では、シャ
トル用吸着ヘッド346におけるY方向の位置決めは、
トレイ341の引出量により行ったが、Y方向にシャト
ル用吸着ヘッド346を移動させる駆動軸を別途に備え
ることにより行うように構成することもできる。
351を有するトレイ式部品供給装置342、342
0、3423、3424の場合には、上記候補評価部1
12は、選択した最良の配列データ候補のトレイをシャ
トル部品供給装置351が設けられているトレイ式部品
供給装置を除いた他のトレイ式部品供給装置に対して
は、できるだけトレイ数を均等に割り当てるよう上記最
適化後データ蓄積部133に最適化後配列データとして
登録するものとする。
装置351を備えた、上記図18、図19、図20に示
すトレイ式部品供給装置3420、3423、3424
に部品を割り当てた具体事例を、図21、22、23を
用いて説明する。 図5に示す実装データを用いた例題
において、全ての部品種類の部品は図18〜20のトレ
イ式部品供給装置3420、3423、3424で供給
するものとし、図7のNCデータ候補310が候補評価
部112で採用された最良のNCデータ候補であるとし
たとき、トレイ式部品供給装置及びシャトル部品供給装
置の部品配置は図21〜23の各々に示すようにする。
0の場合は、トレイ式部品供給装置3421、3422
の両方ともシャトル部品供給装置351への移載ができ
るので、図7のNCデータ候補310のタスク単位を図
21に示すように、部品種類において左からA、A、
A、Cにてシャトル部品供給装置351上に配置する。
このように配置しておけば、実装ヘッド220は、ヘッ
ド220−1〜220−3のそれぞれに部品種類Aを、
ヘッド220−4に部品種類Cを、同時吸着でき、実装
時間を短縮できる。又、トレイ式部品供給装置342
1、3422への部品種類A、Cの部品の配置は、実装
ヘッド220が1回前にシャトル部品供給装置351か
ら部品を吸着してから現在のタスクの部品を吸着するま
での間にトレイ式部品供給装置3421、3422から
部品をシャトル部品供給装置351上に移載できるので
あれば、実装ヘッド220が待ち状態にならないので、
特にどのように配置しても構わない。しかし、出来るだ
け速くシャトル部品供給装置351への部品の移載を行
う点を考慮すれば、望ましくは、図17を参照して説明
した場合と同様に、上記リフタ343が原点位置にある
状態ですぐにトレイ341を上記引出し高さ位置にて引
出せるよう、図21に示すように、トレイ式部品供給装
置3421のL5段目のトレイ341に部品種類Aの部
品を、トレイ式部品供給装置3422のR5段目のトレ
イ341に部品種類Cの部品を配置するのが良い。この
ように配置にすることで、トレイ式部品供給装置342
1、3422のリフタ343を動作させる必要は無く、
シャトル用吸着ヘッド346により部品を各トレイ34
1からシャトル部品供給装置351へ移載するのに要す
る時間だけ要することになる。
3の場合は、1台のトレイ式部品供給装置3423に備
わるトレイ341から、図22に示すように、シャトル
部品供給装置351上に部品を移載する必要がある。こ
の移載動作が、実装ヘッド220が1回前にシャトル部
品供給装置351から部品を吸着してから現在のタスク
の部品を吸着するまでの間に終了するのであれば、トレ
イ式部品供給装置3423における部品種類A、Cの配
置はどのようであっても構わない。しかしながらこの移
載動作が速く終了する方が望ましいので、実際には、上
記リフタ343が原点位置にある状態ですぐにトレイ3
41を上記引出し高さ位置にて引出せるよう、図22に
示すようにトレイ式部品供給装置3423のL5段目の
トレイ341に部品種類Aの部品を、その下のL4段目
のトレイ341に部品種類Cの部品を配置するのが良
い。
4の場合には、実装ヘッド220が同一タスクの部品を
全て同時吸着することを優先するのであれば、図19の
場合と同様に、トレイ式部品供給装置3425のトレイ
341に部品種類A、Cの部品を配置するのが良い。し
かし、その場合、トレイ式部品供給装置3425のリフ
タ343の動作が必要となり、その動作時間が実装時間
に大きく影響する場合もある。その場合には、シャトル
部品供給装置351を備えたトレイ式部品供給装置34
25に備わるトレイ341に部品種類Aの部品を割り当
て、シャトル部品供給装置351を備えないトレイ式部
品供給装置3426のトレイ341に部品種類Cの部品
を割り当てる。部品種類Aの部品については、図23に
示すように左からA,A,Aにてシャトル部品供給装置
351上に移載配置できるので、実装ヘッド220のヘ
ッド220−1〜220−3により、部品種類Aの部品
を同時に吸着が可能である。該同時吸着した後、実装ヘ
ッド220は、トレイ式部品供給装置3426の部品種
類Cの部品を収納したトレイ341まで移動し、ヘッド
220−4が部品種類Cの部品を吸着し、一連の吸着動
作を終了する。この場合、シャトル部品供給装置351
の配置位置から部品種類Cの部品を収納しているトレイ
341の位置まで実装ヘッド220が移動する動作が加
わるが、この実装ヘッド220の移動時間が、先に述べ
たトレイ式部品供給装置のリフタ343の動作時間より
短いならば、図23のように部品種類Cの部品をトレイ
式部品供給装置3426のトレイ341に割り当てた方
が、実装時間が短くなる。図23では、上述した図21
の場合と同様に、トレイ式部品供給装置3425のL5
段目のトレイ341に部品種類Aの部品を、トレイ式部
品供給装置3426のR5段目のトレイ341に部品種
類Cの部品を配置している。上記したような理由、また
はその他の理由で、シャトル部品供給装置351を備え
ていないトレイ式部品供給装置に部品を配置せざるを得
ない場合は、やはり使用トレイの数が均等になるように
部品を割り当てれば良い。
101は前処理装置160を備えることもできる。以下
に、該前処理装置160について説明する。図2におい
て、ノズル交換部270は、実装ヘッド220に搭載し
た各ノズル221を交換する装置である。ノズル交換部
270には、現在実装ヘッド220に搭載されていない
ノズル221が、「(行,列)」の表示形態、即ち、図
2に示す(1,1)、(1,2)、…、(2,4)の2
行4列の各場所に配置されており、同一行内の隣の列の
ノズル221との間隔は、実装ヘッド220における隣
合うノズル間隔と一致しているものとする。部品実装動
作中に実装ヘッド220においてノズル221の交換が
必要になったとき、実装ヘッド220は、ノズル交換部
270へ移動し、不使用になったノズル221を外して
ノズル交換部270に配置させ、必要なノズル221を
ノズル交換部270より選択して取り付ける。実装ヘッ
ド220がノズル交換部270でノズル221を着脱す
る際、着脱したいノズル221について、ノズル交換部
270における該当ノズル221の配置場所へ実装ヘッ
ド220が位置合わせをして、ノズル221の着脱が行
われる。
−1のノズル221を外して、ノズル交換部270の上
記(1,1)の場所に配置させたいとき、逆に、ヘッド
220−1にノズル交換部270の上記(1,1)に配
置されているノズル221を取り付けたいときは、ヘッ
ド220−1が上記(1,1)の場所に合致する位置に
移動して、ノズル221の着脱が行われる。以上のよう
な動作でノズル交換が行われるノズル交換部270であ
るが、ノズル交換部270のノズル221の配置は、部
品を実装する時間の長短に影響する。即ち、上述した最
適化装置101の出力結果に影響する。
めに、ノズル221の交換回数を最小にする必要があ
る。それでもノズル交換が複数回発生するのであれば、
その複数回の交換を同時に行う方が、ノズル交換による
時間ロスを最小に出来る。例えばヘッド220−1〜2
20−4におけるそれぞれのノズル221を交換しなけ
ればならないのであれば、それらの交換が同じタイミン
グで行うことができるような実装順のNCデータにし、
一度のノズル交換動作で全ての上記ヘッド220−1〜
220−4のノズル221が同時に交換されるのが良
い。そのためには、ヘッド220−1のノズル221が
上記(1,1)の場所、ヘッド220−2のノズル22
1が上記(1,2)の場所、…、ヘッド220−4のノ
ズル221が上記(1,4)の場所というように、実装
ヘッド220における各ノズル221の配置位置がノズ
ル交換部270の各行毎のノズル配置位置と同じになる
ようにする。尚、上述の説明では、ノズル交換部270
において、隣の列のノズル221との間隔と、実装ヘッ
ド220において、隣合うノズル間隔とが一致した例を
採ったが、必ずしも一致する必要はない。その場合、ノ
ズル221の同時交換はできない。しかしながらこの場
合においても、順次連続して各ノズル221を交換する
際の実装ヘッド220の移動量を小さくさせるために
は、上記説明した通りノズル交換部270のノズル配置
と実装ヘッド220のノズル配置とを同じにすることに
変わりはない。
ル配置には、実装時間を短縮するために望ましい配置が
存在する。しかし、絶対守らなければならない設備制約
により決まる配置や、守った方が良い設備制約により決
まる位置もあり、それらを加味しどのような優先順位で
ノズル配置を決めればよいか、判断が難しいという問題
があった。図13に示す前処理装置160は、上記問題
を解決するためのもので、実装ヘッド220に搭載する
ノズル221を交換するノズル交換部270のノズル配
置を決定する装置である。
ると、上記実装データ300及び設備データを読み込む
実装・設備データ読込部161と、それぞれの部品保持
部材、つまり本実施形態では吸着ノズル221の種類毎
に吸着ノズル221の使用要求数を算出するノズル使用
要求数算出部162と、設備制約に適合するようにノズ
ル使用要求数を限定して各吸着ノズル221の種類ごと
に吸着ノズル221の使用数を求めるノズル使用数限定
部163と、設備制約に適合するように制約付き吸着ノ
ズル221に対して配置場所を決定する制約付きノズル
配置部164と、各吸着ノズル221の種類に対して残
りの吸着ノズル221の配置場所を決定する残ノズル配
置部165と、吸着ノズル221の配置を整列するノズ
ル配置整列部166と、求めた吸着ノズル221の配置
結果を出力する最適化制約出力部167とを備える。
ータ362を例に用いて、図4を参照しながら上記前処
理装置160にて実行される最適化前処理動作について
説明する。尚、この例において、図2に示す通りノズル
交換部270は、吸着ノズルが2行4列の合計8箇所に
配置されると仮定する。尚、上記行数と列数の仮定は上
記の値に限定されるものではない。又、上記実装データ
361に示すように、上記吸着ノズル221の種類は、
「S」,「M」,「L」の3種類あるとする。ステップ
11において、上記実装・設備データ読込部161は、
上記実装データ361に基づき部品種類、部品種類毎の
実装部品点数、部品種類毎の部品供給部231の使用可
能数つまりカセット使用可能数、部品種類毎の吸着ノズ
ル221の種類の諸情報をそれぞれ読み込み、又、設備
データ362から吸着ノズル221の種類情報、吸着ノ
ズル221の種類毎におけるノズル使用可能数のそれぞ
れの情報を読み込む。ここで、上記カセット使用可能数
は、図5に示すカセット使用可能数データ302にある
カセット使用可能数と同じものである。又、上記ノズル
使用可能数とは、ユーザごとに異なる設備制約で、ユー
ザがこの例題で使用することができるノズル数の最大値
であり、本実施形態の最適化前処理装置160では、ノ
ズル使用可能数の範囲内で最適なノズル使用数を、以下
に説明するように、自動決定する。又、実装データ36
1及び設備データ362に示す吸着ノズル221の種類
は、部品供給部231から実装部品を吸着し回路基板上
に実装するため、部品種類の形状に基づき異なる。つま
り、同じ種類のノズルを使用する部品種類、例えば吸着
ノズルの種類「M」を使用する部品種類「A」と部品種
類「C」との部品については、吸着ノズル221を交換
せずに吸着することができ、実装時間の短縮を図ること
ができる。
部162は、ノズル使用要求数を算出する。ノズル使用
要求数算出部162では、各部品種類ごとに実装部品点
数の多い方から順に、各部品種類において、実装部品点
数とカセット使用可能数とを比較し、いずれか低い値を
最小置として求め、各ノズル種類ごとに実装できる部品
種類分の求めた最小値を合計して、各ノズル種類ごとに
ノズル使用要求数を求める。求めたノズル使用要求数
は、ノズル使用可能数を上限とする。図14に示す実装
データ361の例では、まず、部品種類Aが選択され、
実装部品点数「15」とカセット使用可能数「3」との
最小値から、種類Mの吸着ノズル221におけるノズル
使用要求数は3となる。次に部品種類Bの実装部品点数
「6」とカセット使用可能数「3」との最小値から、種
類Lの吸着ノズル221におけるノズル使用要求数は3
となる。次に部品種類Cについて種類Mの吸着ノズル2
21のノズル使用要求数は3となる。ここで、部品種類
Aと部品種類Cとは共通のノズル種類Mを使用するの
で、ノズル使用要求数を合計すると6になり、設備デー
タ362に示される、種類Mの吸着ノズル221のノズ
ル使用可能数4を超えるので、結局、種類Mの吸着ノズ
ル221のノズル使用要求数は4となる。以下、同様に
処理を行うと、部品種類Bのみに使用される種類Lの吸
着ノズル221のノズル使用要求数は3、部品種類Dと
部品種類Eで使用される種類Sの吸着ノズル221のノ
ズル使用要求数は4となる。この結果をまとめたものが
図15に示す「ノズル使用要求数」の各値である。
部163は、設備制約により限定された吸着ノズル22
1の配置場所であるノズル交換部270に全ての吸着ノ
ズル221が配置できるように、各種類の吸着ノズル2
21に対して上記ノズル使用要求数を限定して、配置可
能なノズル使用数を求める。初期状態では、各種類の吸
着ノズル221のノズル使用数は、ノズル使用要求数に
設定される。全種類の吸着ノズル221におけるノズル
使用数の合計が配置場所数を超える場合には、使用頻度
の小さい種類の吸着ノズル221のノズル使用数を1つ
減らす。但し、1つ減らした結果ノズル使用数が0にな
る場合には、次に使用頻度の小さい種類の吸着ノズル2
21のノズル使用数を1つ減らす。ここで、使用頻度と
は、各ノズル種類毎に、実装できる部品点数をノズル使
用数で除したものである。このようにして上記配置場所
数に収まるまでノズル使用数の限定を繰り返す。
70において吸着ノズル221を配置できる場所は2行
4列の合計8箇所と仮定している。よって、ステップ1
2までの計算によりノズル使用数の合計は11となり、
配置できる個数の上記8個を超えている。そこで、ノズ
ル使用数の合計を8個以内に収めるために、各吸着ノズ
ル種類ごとに使用頻度を算出する。そのため、各ノズル
種類ごとに実装部品点数を求める。種類M用ノズルは、
部品種類Aの実装部品点数「15」と部品種類Cの実装
部品点数「5」とを実装するのに利用されるので、実装
部品点数は合計20となる。同様に、種類L用ノズルの
実装部品点数は6、種類S用ノズルの実装部品点数は6
となる。これをまとめたものが図15に示す「実装部品
点数」である。そして、各吸着ノズル種類の最初のノズ
ル使用数は、図15に示す「ノズル使用要求数」に設定
されるので、種類M用ノズルについては、実装部品点数
の「20」をノズル使用数の「4」で除すことで、使用
頻度は「5」と求まり、種類L用ノズルについては、実
装部品点数の「6」をノズル使用数の「3」で除すこと
で使用頻度は「2」と求まり、種類S用ノズルについて
は、実装部品点数の「6」をノズル使用数の「4」で除
すことで使用頻度は「1.5」と求まる。ここで種類S
用ノズルの使用頻度が一番小さいので種類S用吸着ノズ
ル221のノズル使用数を1つ減らす。減じた後におい
てもまだ、ノズル使用数の合計が配置場所数を超えるの
で再度、各ノズル種類ごとに使用頻度を計算する。最終
的には、種類M用ノズルについては、実装部品点数の
「20」をノズル使用数の「4」で除すことで使用頻度
は「5」と求まり、種類L用ノズルについては実装部品
点数の「6」をノズル使用数の「2」で除すことで使用
頻度は「3」と求まり、種類S用ノズルについては実装
部品点数の「6」をノズル使用数の「2」で除すること
で使用頻度は「3」と求まる。この最終的なノズル使用
数をまとめたものが図15に示す「最終ノズル使用数」
である。
数が決まった後、ステップ14及びステップ15におい
て、制約付きノズル配置部164及び残ノズル配置部1
65は、ノズル交換部270における吸着ノズル221
の配置を決定する。吸着ノズル221をどこに配置する
かは重要である。上述したようにその配置場所により吸
着ノズル221を交換する回数を減らすことが可能にな
り、実装時間の短縮を図ることができるからである。ま
ず、上記制約付きノズル配置部164で、制約付きのノ
ズルから配置場所を決定する。即ち、設備制約により吸
着ノズル221の配置可能場所が制限されている場合が
あり、このように配置場所が制限されている吸着ノズル
221を「制約付きノズル」と呼ぶ。制約付きノズルの
全ての配置を制約通りに決定すると、実装時間の短縮を
図るためのノズル配置ができなくなる場合を考慮し、全
ての制約付きノズルの配置場所を決めるのではなく、実
装時間短縮のためのノズル配置をする場所を残した最低
限の配置場所を決定する。例えば、種類Lのノズルを第
2列目に置かなければならないという仮定をすると、上
記制約付きノズル配置部164は、第1行目第2列目に
上記種類Lの吸着ノズル221の配置場所を1つ決定す
る。ノズル種類Lのノズル使用数は「2」であるが、残
り1つに対してはまだ配置を決めない。尚、上記設備制
約は、上述のものに限定されるものではなく、他の設備
制約も利用できる。
置が終了した時点で、残ノズル配置部165は、残りの
吸着ノズル221についてその配置場所を決定する。上
記制約付きノズルの配置結果を元に、できるだけ同時吸
着できる実装ヘッド220のノズル配置と同一配置にす
ることを考慮して該配置場所の同一行に同一種類の吸着
ノズル221を配置する。この場合においても使用頻度
の大きい順に配置場所を決定する。まず、使用頻度が一
番大きい種類Mの吸着ノズル221を同一行にノズル使
用数に基づき4つ分配置する。第1行目には、種類Lの
吸着ノズル221が既に配置されているので、第2行目
に種類Mの吸着ノズル221をノズル使用数に基づき4
つ整列して配置する。次に、使用頻度から種類Lの吸着
ノズル221が選択され、これを整列するように第1行
目第1列目にノズル使用数の「2」の内、未配置である
残り1つの配置場所が決定される。最後に種類Sの吸着
ノズル221のノズル使用数2つ分が空いている第1行
目の第3列目と第4列目に配置される。
6は、残ノズル配置部165により決定された吸着ノズ
ル221の配置行を入れ替る。つまり使用頻度の大きい
行と部品種類の混合が少ない行とを回路基板に近い方の
行に移動させる。これにより、先に使用する吸着ノズル
221が回路基板に近い側に配置され、ノズル交換のた
め、実装ヘッド220がノズル交換部270の交換場所
へ移動する移動量が、最初の交換から後の交換に進むに
つれて、小さいものから大きいものになる。この例では
第2行目と第1行目が入れ替えられる。よって最終的な
吸着ノズル221の配置は図16に示す表366のよう
になる。最後に、ステップ17にて、最適化制約出力部
167は、上記表366にて示される2行4列にてなる
ノズル交換部270のノズル配置情報を最適化への制約
条件として演算装置110へ送出する。
時間を短縮するためのノズル配置と設備制約によるノズ
ル配置との相互の優先度のバランスを考慮して上記前処
理動作を実行することで、多種多様な部品を実装可能な
部品実装機において、ノズル交換部270における吸着
ノズルの最適な配置を自動的に求めることができる。こ
の前処理装置160の出力結果により、最適化装置10
1は制約を受ける。即ち、この前処理装置160が出力
したノズル配置通りの実装ヘッド220のノズル配置に
て、該実装ヘッド220が同時吸着できる、例えば部品
供給部230の部品配置及びNCデータのタスク順にす
れば、ノズル交換回数を最小にでき、かつ同時吸着回数
は最大になり、多種多様な部品を実装可能な部品実装機
における部品実装動作を従来に比べて高速化することが
できる。
の最適化方法、及び第2態様である最適化装置によれ
ば、候補生成部、及び候補評価部を備え、部品供給部の
配列の組み合わせに基づき実装データ候補が求められ、
求めた実装データ候補に条件を課し、該条件に適合する
候補を選択することで部品供給部の配列の最適化を行う
ことから、従来のように人が部品供給部の配列を考える
必要がなくなり、したがって複雑な最適化問題を従来に
比べて高速に解くことができる。
ば、上記第1態様及び上記第2態様から求まる最適化後
実装データが供給されることから、部品実装動作が最適
化されるので従来に比べて高速に部品実装動作を行うこ
とができる。
適化プログラムを記録した、コンピュータ読取可能な記
録媒体によれば、部品供給部の配列の組み合わせに基づ
き実装データ候補が求められ、求めた実装データ候補に
条件を課し、該条件に適合する候補を選択することで部
品供給部の配列の最適化を行う処理を実行するプログラ
ムを記録していることから、該記録媒体が装着可能なコ
ンピュータ装置に対して、複雑な最適化問題を従来に比
べて高速に解くことを可能にする。
成を示すブロック図である。
給される部品実装機の構成を示すブロック図である。
ャートである。
おける動作を示すフローチャートである。
ータを示す図である。
ータ候補情報及び実装手順候補情報を示す図である。
ータ候補情報及び実装手順候補情報を示す図である。
ータ候補情報及び実装手順候補情報を示す図である。
後データを示す図である。
化後データを示す図である。
化後実装データを示す図である。
置の他の例を示す斜視図である。
の構成を示すブロック図である。
にて使用する実装データ及び設備データを示す図であ
る。
に関係するデータを示す図である。
に関係するデータを示す図である。
置のさらに他の例を示す図である。
態を示す斜視図である。
形態を示す斜視図である。
に他の形態を示す斜視図である。
るトレイの配列の最適化を行う場合を説明するための図
である。
るトレイの配列の最適化を行う場合を説明するための図
である。
るトレイの配列の最適化を行う場合を説明するための図
である。
を示すブロック図である。
ータを示す図である。
が生成したカセット1つ当りの実装部品点数を示す図で
ある。
生成部、112…候補評価部、113…縮小部、130
…記憶部、160…前処理装置、191…記録媒体、2
01…電子部品実装機、211…吸着ノズル、230、
240…カセット式部品供給装置、250…部品認識装
置。
Claims (9)
- 【請求項1】 部品を供給する部品供給部を複数配列し
た部品供給装置と、各々一つの部品を保持可能な複数の
部品保持部材を搭載した実装ヘッドとを備え、上記実装
ヘッドを上記部品供給装置から被装着体上に移動させ部
品を実装する部品実装機において、該部品実装機が実装
動作するために必要な上記部品供給部の配列データの最
適化をコンピュータにより行う配列データ最適化方法で
あって、 実装に必要な部品点数が多い部品種類から、上記部品種
類に関して調達可能な部品供給部の最大数である部品供
給部使用可能数の範囲内で部品種類毎に設定した部品供
給部使用数に基づいて部品を割り振ることにより上記実
装ヘッドで同時に保持する部品供給部の配列データ候補
を生成するとき、上記部品種類毎の部品供給部使用数を
上記部品供給部使用可能数の範囲内で変更して複数の上
記配列データ候補を生成し、 上記求めたそれぞれの上記配列データ候補の中から、上
記実装ヘッドで同時に保持する部品数を評価して最適な
配列データを決定することを特徴とする配列データ最適
化方法。 - 【請求項2】 上記実装ヘッドに搭載した複数の上記部
品保持部材で同時に保持した部品の単位をタスクとした
場合、 上記配列データ候補の評価において、上記実装ヘッドに
搭載した上記部品保持部材の数に近い部品数を有するタ
スクほど、大きな得点を与えることによって評価を行
う、請求項1記載の配列データ最適化方法。 - 【請求項3】 上記実装ヘッドに搭載した複数の上記部
品保持部材で同時に保持した部品の単位をタスクとした
場合、 上記配列データ候補の評価において、各タスクにおいて
部品保持動作に要する時間を理論計算し、全タスクの上
記時間の計算結果の合計が最小である配列データ候補を
採用する、請求項1記載の配列データ最適化方法。 - 【請求項4】 最適化した配列データで使われている部
品を取り除いた残りの部品について、更に配列データ候
補の生成及び評価を繰り返す、請求項1から3のいずれ
かに記載の配列データ最適化方法。 - 【請求項5】 上記部品供給部を部品認識装置に近い場
所に配置する、請求項1から4のいずれかに記載の配列
データ最適化方法。 - 【請求項6】 部品を供給する部品供給部を複数配列し
た部品供給装置と、各々一つの部品を保持可能な複数の
部品保持部材を搭載した実装ヘッドとを備え、上記実装
ヘッドを上記部品供給装置から被装着体上に移動させ部
品を実装する部品実装機において、該部品実装機が実装
動作するために必要な上記部品供給部の配列データの最
適化をコンピュータにより行う配列データの最適化装置
であって、 実装に必要な部品点数が多い部品種類から、上記部品種
類に関して調達可能な部品供給部の最大数である部品供
給部使用可能数の範囲内で部品種類毎に設定した部品供
給部使用数に基づいて部品を割り振ることにより、上記
実装ヘッドで同時に保持する部品供給部の配列データ候
補を生成し、上記部品種類毎の上記部品供給部使用数を
上記部品供給部使用可能数の範囲内で変更して複数の配
列データ候補を生成する候補生成部と、 上記求めたそれぞれの配列データ候補の中から、上記実
装ヘッドで同時に保持する部品数を評価して最適な配列
データを決定する候補評価部と、を備えたことを特徴と
する配列データの最適化装置。 - 【請求項7】 最適化した配列データで使われている部
品を取り除いた残りの部品について更に配列データ候補
の生成および評価を繰り返すため、上記最適化した配列
データで使われている部品を取り除く縮小部をさらに備
えた請求項6に記載の配列データの最適化装置。 - 【請求項8】 請求項1から5のいずれかに記載の配列
データ最適化方法にて生成される最適化された配列デー
タが供給され、上記配列データに基づき配列された部品
供給部から供給される部品を被装着体に実装することを
特徴とする部品実装機。 - 【請求項9】 部品を供給する部品供給部を複数配列し
た部品供給装置と、各々一つの部品を保持可能な複数の
部品保持部材を搭載した実装ヘッドとを備え、上記実装
ヘッド を上記部品供給装置から被装着体上に移動させ部
品を実装する部品実装機において、該部品実装機が実装
動作するために必要な上記部品供給部の配列データの最
適化をコンピュータに実行させるための配列データ最適
化プログラムを記録した記録媒体であって、 実装に必要な部品点数が多い部品種類から、上記部品種
類に関して調達可能な部品供給部の最大数である部品供
給部使用可能数の範囲内で部品種類毎に設定した上記部
品供給部使用数に基づいて部品を割り振ることにより、
上記実装ヘッドで同時に保持する上記部品供給部の配列
データ候補を生成し、上記部品種類毎の上記部品供給部
使用数を上記部品供給部使用可能数の範囲内で変更して
複数の配列データ候補を生成し、 上記求めたそれぞれの配列データ候補の中から、上記実
装ヘッドで同時に保持する部品数を評価して最適な配列
データを決定することを上記コンピュータに実行させる
ための配列データ最適化プログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体。
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