JP3526224B2 - 加工方法および光学部品 - Google Patents
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Description
工方法、特に有機材料製の光導波路等の光学部品の加工
方法、およびこの加工方法を用いて加工された加工面を
有する光学部品に関するものである。
おいて、光路変換用の部材として、主に45°の傾斜角
を有するミラーが用いられている。また、近年のマイク
ロオプティクスや光集積化技術の進展に伴い、光学部品
のハイブリッド集積素子やモノリシック集積素子上に光
変換用のミラー(傾斜角45°)を形成する研究が行わ
れている。すなわち、上記の光学部品に対して、45°
の傾斜角を有するテーパ面を形成する研究が行われてい
る。
えば半導体と同じ印刷技術を用いたプレーナプロセスで
テーパ面を形成する方法が種々提案されている。このよ
うな方法として、例えば、『OPTICAL PLANES AND REFLE
CTORS, ANISOTROPICALLY ETCHED IN SILICON』(The 7th
International Conference on Solid-State Sensors an
d Actuators) 等の文献に開示されている方法がある。
る方法では、形成されるテーパ面の平滑性等の面精度や
製品への組み込み方法に問題がある。具体的には、上記
文献に開示された方法であれば、Si基板の異方性エッ
チングによりテーパ面は大量生成でき、半導体等との集
積化も容易に見えるが面粗度に問題があり、また、作製
工程の一部が半導体の工程と整合しないという問題があ
る。
めの新たな方法として、基板上にモノリシックに形成し
た有機高分子膜を加工してテーパ面を形成する方法が試
みられている。
パを作る方法(特開平7−135142号公報)、レジ
ストのテーパを利用して下層をドライエッチングしてテ
ーパを形成する方法(特開平8−241889号公
報)、ポリイミド膜をドライエッチングで加工してテー
パを形成する方法(J. Electrochem. Soc Vol.130, No.
1, p129 )、有機高分子膜をダイアモンドカッターで切
断してテーパを形成し、反射面の傾斜角が45°のミラ
ーを形成する方法(MOC/GRIN' 97 TOKYO p2 390 )等が
ある。
て形成されたテーパ面も、平滑性や仕上がりが悪く、ま
た、残渣や切り屑等の異物の発生や素子のダメージ等が
問題となっている。
に、レーザを用いてテーパ面を形成する加工方法が提案
されている。
簡単に説明する。
分子内部の結合を切ったり、異なる有機分子同士を結合
させたりすることができる。なかでも特に強いエネルギ
ーを有する紫外域のパルスレーザは有機高分子の炭素結
合を切り、有機高分子を瞬時に分解し蒸発させることが
できる。水銀灯やキセノン灯等の通常光の10E+8か
ら10E+9倍もの高輝度光が得られるパルスレーザを
有機高分子材料に照射することにより、その表面におい
て高密度に光励起させることが可能となる。特に、輝度
がある閾値を超えると、高分子化合物の結合の分解反応
が爆発的に生じ、分解片がプラズマ状態となり、発光を
伴いながら超音速で飛散していくアブレーションという
現象を生じる。
方法として、エキシマレーザによるアブレーション加工
が好適に用いられている。エキシマレーザは、波長が紫
外域で10〜20nsのパルス幅のパルスレーザであ
り、数百mJ/cm2 以上のエネルギー密度を有する高
輝度光にすることで、非熱的プロセスで有機高分子膜を
加工することができる。
光分解反応が主であるため、熱の影響の少ないエッチン
グができる。このため、エキシマレーザ加工法によれ
ば、RIE(Reactive Ion Etching)法や他のレーザ加工
方法(YAGレーザや炭酸ガスレーザ)を用いた場合の
ように、加工の際に、被加工物のパターンが溶けたりせ
ず、残渣ができにくい等、加工形状がきれいなことが特
徴となっている。すなわち、エキシマレーザ加工の場
合、YAGレーザ加工法や炭酸ガスレーザ加工法のよう
に、被加工物に熱を与えて加工する熱加工によるエッチ
ングとは異なり、クリーンな精密加工が可能となってい
る。
有機絶縁膜として、ポリイミドがよく使用されている。
この場合、プリント基板の絶縁膜であるポリイミドの穴
開けや、透光性ポリイミドからなる光導波路の形成にエ
キシマレーザを用いることで精密加工が簡単になる。
ングには、以下に示すような特徴がある。
プであり、周囲に熱的な損傷を与えない。
制御ができる。
0.1μm程度)に制御できる。
は特定のガス雰囲気下等のいずれでも行える。
法として、例えば特開平4−330404号公報の『回
折格子の製造方法』(従来技術A)、特開平8−155
667号公報の『加工装置』(従来技術B)が挙げられ
る。
てマスクを透過したレーザを斜めに2方向から照射して
三角形状の段差を形成する方法が開示されている。
のマスク駆動機構とマスクパターンを工夫することで、
被加工物上でのレーザビームの照射位置および被加工物
上で照射されるレーザパルス数を空間的に変化させテー
パ面を形成する方法が開示されている。
に対して加工位置や加工深さ等の加工量を高精度に制御
し、3次元的な面を得ることが可能となる。
従来技術A・Bにおいては、以下のような問題が生じて
いる。
例えば図21に示すように、エキシマレーザ励起装置1
01からのレーザビーム(光束)を可動ミラー102を
用いて所定の傾斜角で、ステージ103上に載置された
被加工物104としての試料104a上の有機材料膜1
04bに斜め照射することによって行っている。この場
合、図22に示すように、被加工物104のテーパ面近
傍に反応生成物106が付着する。これは、有機材料膜
104bの加工部分がレーザアブレーションで分解し上
方に蒸発した分解片105となり、この分解片105が
光束からはみ出ると加工領域周辺の冷却効果で超音速で
真下に吹きつけられるためだと考えられる。
膜104bに形成された配線用のコンタクト穴を塞ぎ、
歩留りを悪化させる。また、反応生成物106が加工部
に残ると配線がつながらなくなるという問題が生じる。
質を持っていれば、光学部品に反応生成物106が付着
すると、該光学部品における光損失が大きくなるという
問題も生じる。
有機材料膜104bに付着した場合、一般の洗浄では、
完全に除去することができない。
場合、上述の従来技術Aによってテーパ加工した場合に
生じた問題が同様に生じると共に、以下の問題が生じ
る。
変え、該マスクを移動させることによりテーパ形状とな
るV溝の作成が可能となっている。このため、テーパ加
工する場合には、マスク移動機構を備えたレーザ加工装
置が必要となり、このような装置を特別に作製しなけれ
ばならない。
ものであり、その目的は、従来からある加工装置を用い
て、被加工物の分解片からなる反応生成物のない、平滑
な加工面を得ることができる加工方法を提供すると共
に、この加工方法により加工された加工面を用いた光学
部品を提供することにある。
記の課題を解決するために、被加工物に加工光を照射し
て、該被加工物の光照射面をテーパ形状にする加工方法
において、上記被加工物への加工光の照射領域の面積
を、加工面から生じる反応性生物が加工光により順次再
分解されるように、該被加工物のテーパ形成部分の平面
投影面積より大きくなるように設定し、上記被加工物と
加工光とを相対的に移動させながら該加工光を該被加工
物に照射することを特徴としている。
を相対的に移動させながら該加工光を該被加工物に照射
することで、被加工物の加工端面から順に加工すること
ができ、この結果、該被加工物に加工光が照射された部
分がテーパ面となる。このとき、被加工物と加工光との
相対速度を変えることにより、テーパ角を変更すること
ができる。
面積を、該被加工物のテーパ形成部分の平面投影面積よ
り大きくなるように設定しているので、加工面から生じ
る反応生成物は順次加工光により再分解される。これに
より、反応生成物の付着が無く、平滑性、光学特性の良
好なテーパ面を得ることができる。
るために、上記の構成に加えて、加工光を、被加工物端
面方向から被加工物中心方向に向かって照射すると共
に、被加工物の移動停止よりも前に上記加工光の照射を
停止することを特徴としている。
て、加工光を、被加工物端面方向から被加工物中心方向
に向かって照射すると共に、被加工物の移動停止よりも
前に上記加工光の照射を停止することにより、被加工物
の加工部分において加工光による過剰な加工が行われな
くなるので、被加工物の上面から滑らかなテーパ面を得
ることができる。
るために、上記の構成に加えて、被加工物への照射を、
該被加工物の移動開始よりも後で開始することを特徴と
している。
て、被加工物への照射を、該被加工物の移動開始よりも
後で開始することで、上記被加工物が載置されている下
地基板等に不要な加工光を照射することがなくなる。こ
れにより、被加工物以外の材料へのダメージを低く抑え
ることができる。
るために、上記の何れかに記載の構成に加えて、加工光
を整形用マスクに通過させて、加工面照射領域を所定の
形状に整形し、この加工面照射領域が所定の形状に形成
された加工光を、被加工物に照射することを特徴として
いる。
に加えて、加工光を整形用マスクに通過させて、加工面
照射領域を所定の形状に整形し、この加工面照射領域が
所定の形状に形成された加工光を、被加工物に照射する
ことで、上記整形用マスクのマスク形状を変更するだけ
で、被加工物の加工部分の形状を容易に変更することが
できる。
るために、上記の構成に加えて、整形用マスクの形状が
矩形状または台形状であることを特徴としている。
て、整形用マスクのマスク形状が矩形状であることで、
被加工物に対して加工により得られるテーパ面全体が均
一な傾斜角を有する矩形のテーパ面を得ることができ
る。また、整形用マスクのマスク形状が台形状であるこ
とで、被加工物に対して加工により略V溝と反射面とを
同時に得ることができる。
るために、上記の構成に加えて、整形用マスクのマスク
形状が台形状であるとき、加工面照射領域が台形状に整
形された加工光を、該被加工物の先端部側から順に照射
し、該加工光が被加工物のテーパ形成部分に到達する直
前に加工光の照射を停止することを特徴としている。
て、加工面照射領域が台形状に整形された加工光を、該
被加工物の先端部側から順に照射し、該加工光が被加工
物のテーパ形成部分に到達する直前に加工光の照射を停
止することにより、加工光の照射が停止された領域にテ
ーパ面が形成されることになる。しかも、テーパ形成部
分に到達するまで被加工物は、加工面照射領域が台形状
の加工光により加工されているので、加工部分は略V溝
になる。つまり、被加工物は、略V溝とテーパ面とを一
度に形成されることになる。
波路素子を配置し、この光導波路素子の光出射端面側に
光路変換面となるテーパ面が配置されることになるの
で、これまで、光導波路素子の配置部材と、光路変換面
となるミラー部材とを別々に設けた場合に比べて、光導
波路素子の位置決め精度を大幅に向上させることができ
る。
るために、上記の何れかの構成に加えて、加工光がエキ
シマレーザであることを特徴としている。
に加えて、加工光がエキシマレーザであることで、被加
工物における加工量を高精度に制御することができると
共に、被加工物と他の材料との選択的な加工を容易に行
うことができる。
るために、上記の何れかの構成に加えて、被加工物が有
機ポリマーからなることを特徴としている。
に加えて、被加工物が有機ポリマーからなることで、被
加工物の加工がしやすく、耐熱性、耐薬品性に優れた加
工ができる。
るために、上記の何れかの構成に加えて、上記の被加工
物を構成する材料に対して加工選択性のある基板上に、
該被加工物をフィルム状あるいは板状に全面に形成した
後、被加工物に加工光を照射して、該被加工物の光照射
面をテーパ形状にすることを特徴としている。
に加えて、上記の被加工物を構成する材料に対して加工
選択性のある基板上に、該被加工物をフィルム状あるい
は板状に全面に形成した後、被加工物に加工光を照射し
て、該被加工物の光照射面をテーパ形状にすることで、
容易に、しかも迅速にテーパ面を形成することができ
る。したがって、被加工物の加工を大量に行うことが容
易となる。
るために、上記の何れかの構成に加えて、上記の被加工
物を構成する材料に対して加工選択性のある基板上に、
該被加工物を島状に形成した後、被加工物に加工光を照
射して、該被加工物の光照射面をテーパ形状にすること
を特徴としている。
に加えて、上記の被加工物を構成する材料に対して加工
選択性のある基板上に、該被加工物を島状に形成した
後、被加工物に加工光を照射して、該被加工物の光照射
面をテーパ形状にすることで、加工時に発生する反応生
成物の付着に対して耐性のある加工方法となる。
るために、被加工物に加工光を照射して、該被加工物の
光照射面を加工する加工方法において、上記被加工物へ
の加工光の照射領域の面積を、加工面から生じる反応生
成物が加工光により順次分解されるように、該被加工物
の加工部分の平面投影面積より大きくなるように設定
し、上記被加工物と加工光とを相対的に移動させながら
該加工光を該被加工物に照射することを特徴としてい
る。
の照射領域の面積を、該被加工物の加工部分の平面投影
面積より大きくなるように設定し、上記被加工物と加工
光とを相対的に移動させながら該加工光を該被加工物に
照射することで、被加工物と加工光とを相対的に移動さ
せながら該加工光を該被加工物に照射することで、被加
工物の加工端面から順に加工することができ、この結
果、該被加工物に加工光が照射された部分が加工面とな
る。このとき、被加工物と加工光との相対速度や、加工
光の照射エネルギーの大きさを、加工途中で変更するこ
とにより、加工面の形状を容易に変更することができ
る。
面積を、該被加工物の加工部分の平面投影面積より大き
くなるように設定しているので、加工面から生じる反応
生成物は順次加工光により再分解される。これにより、
反応生成物の付着が無く、平滑性、光学特性の良好な加
工面を得ることができる。
るために、上記の何れかの加工方法にて加工されたテー
パ面が光路変換面である光学素子を有することを特徴と
している。
れかの加工方法にて加工されたテーパ面が光路変換面で
あることにより、この光学部品を用いれば、直径が0.
1mmから2〜3mm程度の小さなレンズやプリズム、
ビームスプリッタ等のマイクロオプティックス部品の作
製が容易に行える。
るために、上記の構成に加えて、光学素子が光導波路素
子であり、上記テーパ面が該光導波路素子の終端面であ
ることを特徴としている。
て、この光学部品を用いれば、半導体レーザ、光変調器
等の光集積回路の作製が容易に行える。
るために、上記の構成に加えて、テーパ面上に、金属膜
が形成されていることを特徴としている。
て、テーパ面上に、金属膜が形成されていることで、テ
ーパ面における光路変換の効率を向上させることができ
る。
るために、上記の構成に加えて、光導波路素子のテーパ
面上に、該光導波路素子のコアの屈折率よりも低い屈折
率を有する誘電体膜が形成され、その上に反射率の高い
遮光膜が形成されていることを特徴としている。
て、光導波路素子のテーパ面上に、該光導波路素子のコ
アの屈折率よりも低い屈折率を有する誘電体膜が形成さ
れ、その上に反射率の高い遮光膜が形成されていること
で、テーパ面における光路変換の効率を向上させると共
に、異物の付着にも耐性を持たせることができる。
るために、上記の構成に加えて、光学素子のテーパ面上
に、反射率の高い光学多層膜が形成されていることを特
徴としている。
て、光学素子のテーパ面上に、反射率の高い光学多層膜
が形成されていることで、光路変換の効率が向上する。
るために、上記の何れかの構成に加えて、テーパ面のテ
ーパ角が略45°であることを特徴としている。
に加えて、テーパ面のテーパ角が略45°であること
で、反射効率の良い光路変換が可能となる。
いて説明すれば、以下の通りである。
加工装置には、図2に示すエキシマレーザ加工システム
を用いる。なお、上記加工方法としては、被加工物の端
面を傾斜角45°のテーパ面に加工する方法について説
明する。
ついて詳細に説明する。
に示すように、エキシマレーザ励起装置1を備え、この
エキシマレーザ励起装置1のレーザ照射方向に向かって
順に、ビームマスク2、固定ミラー3、縮小光学系4、
ステージ5が配置された構成となっている。上記ステー
ジ5上には、被加工物としてのポリイミドの有機高分子
膜からなる有機絶縁膜6を載せた基板7が載置されてい
る。
機械工業株式会社製であり、照射するエキシマレーザ
(以下、レーザビームと称する)の発振波長は248n
m、発振出力は270mJ、発振周波数は200パルス
/秒である。
ザ励起装置1から照射されるレーザビームの照射領域の
形状(以下、ビーム形状と称する)を変更させるための
ものである。すなわち、ビームマスク2は、加工光のビ
ーム形状を所定の形状に整形する整形用マスクである。
は、図3に示すようなビームマスク2を用いる。このビ
ームマスク2には、中央部分に矩形状のマスクとなる貫
通穴21が形成されている。つまり、この貫通穴21の
形状を変えることにより、容易にビーム形状を変更する
ことができる。例えば、ビーム形状を上述のように矩形
状にする場合には、図4(a)に示すように、貫通穴2
1を長さl、幅wの矩形状に形成し、三角形状にする場
合には、図4(b)に示すように、貫通穴21を高さ
l、底辺wの三角形状にすれば良い。
たレーザビームをステージ5方向に変更させるためのも
のであり、反射ミラーが好適に使用される。
なり、固定ミラー3で反射されたレーザビームの照射領
域面積(以下、ビーム面積と称する)を所定の倍率で縮
小する光学系である。ビーム面積を縮小することで、レ
ーザビームの照射エネルギー密度が高くなる。なお、本
実施の形態では、上記縮小光学系4によるビーム面積の
縮小率を1/12.25〜1/36に任意に設定できる
ようになっている。
水平方向、すなわちX軸・Y軸方向、およびビーム照射
面に垂直となるZ軸方向に基板7を移動させる機構(図
示せず)を有している。
おいて、例えばエキシマレーザ励起装置1から発振され
るレーザビームのビーム面積4.5cm2 、ビームパワ
ー60mJ/cm2 とした場合に、このレーザビームは
ビームマスク2、固定ミラー3、縮小光学系4を介して
ステージ5上に載置された基板7上の被加工物である有
機絶縁膜6に照射される。
エキシマレーザ励起装置1から照射されたレーザビーム
L0は、ビームマスク2により所定のマスク形状に変更
されたレーザビームL1となり、固定ミラー3を経て縮
小光学系4によって照射エネルギー密度が高められたレ
ーザビームL2となる。この各レーザビームL0〜L2
のレーザ強度は、L0=L1<L2となっており、レー
ザビームL2のレーザ強度が有機絶縁膜6を加工できる
大きさとなるように設定されている。
12.25〜1/36にビーム面積が縮小されることに
より、被加工物への照射エネルギーは、0.735〜
2.16J/cm2 程度の高輝度エネルギーとなる。こ
こで、ポリイミドの良好な加工のエネルギー下限は0.
5J/cm2 程度であるので、本実施の形態のポリイミ
ドの有機高分子膜からなる有機絶縁膜6を加工するには
上記のレーザビームL2の照射エネルギーを上述のよう
に設定すれば良いことが分かる。
るテーパ形状の加工方法では、図1(a)(b)に示す
ように、レーザビームL2のビーム面積S1が有機絶縁
膜6のテーパ部分となる加工部分6aの平面投影面積S
2よりも大きくなるように設定され、有機絶縁膜6の端
面からレーザビームL2を該有機絶縁膜6に照射し、加
工部分6aの端部6bとレーザビームL2の移動端部L
2aとが一致した時点で、レーザビームL2の照射を停
止するようになっている。
に示すように、レーザビームL2により有機絶縁膜6の
加工部分6aが加工される際に生じる反応生成物11
は、レーザビームL2の照射領域内と、レーザビームL
2の照射領域外とでは最終的な状態が異なる。すなわ
ち、レーザビームL2の照射領域内の反応生成物11a
は再分解されて最終的に炭酸ガスになるのに対して、レ
ーザビームL2の照射領域外の反応生成物11bはその
まま分解片となって有機絶縁膜6の未加工部分や基板等
に付着する。
ステムによる加工方法の具体例について以下に説明す
る。ここでは、被加工物である有機絶縁膜6として、ポ
リイミド有機絶縁膜の端部に約45°の傾斜端面(テー
パ)を形成する例について、図6(a)〜(e)を参照
しながら以下に説明する。
状、移動方向、レーザビームの被加工物に対する照射面
積をパラメータとして有機絶縁膜6の加工を行う。この
ときの加工条件は、以下の通りである。
した条件通りで照射面積の縮小率は1/12.25を用
いる。この場合、レーザパワーは、0.735J/cm
2 となる。
である有機絶縁膜6の移動速度は、2.5mm/min
とする。
を使用する。この場合のビームマスク2は、厚さ1mm
のSUS304から形成され、ほぼ中央に貫通穴21が
形成された構造となっている。
ポリイミド(日立化成工業株式会社製:OPIシリーズ
N2005)を石英からなる基板7上にフォトリソグラ
フ工程により厚み40μm、幅w=400μm、長さl
=2000μmになるように形成したものを使用する。
前の有機絶縁膜6と、レーザビームL2との関係を示し
ている。この後、基板7が有機絶縁膜6と共に矢印方
向、すなわち、レーザビームL2の照射位置方向に移動
している状態を示す。
することにより、該基板7上に載置された有機絶縁膜6
の端面から順に加工領域Rが加工されている状態を示
す。なお、図6(b)ないし(d)に示す有機絶縁膜6
の加工領域Rは未加工領域と区別するために斜線で示し
ている。
て、有機絶縁膜6の加工領域Rがなくなり加工部分6a
が形成された状態を示す。形成された加工部分6aは、
加工の際に発生する反応生成物の付着がなく平滑な面と
なっている。
テムにおいて、ビームマスク2、縮小光学系4を通過し
たレーザビームL2のフォーカスを被加工物である有機
絶縁膜6の加工部分6aとなる部分に合わせる。
ザビームを発振する。このとき、図6(a)に示すよう
に、有機絶縁膜6にはレーザビームを照射しない。
ージ5(図2)を矢印方向に移動させて、該ステージ5
上の有機絶縁膜6をレーザビームL2の照射位置方向に
等速で移動させる。
うに、有機絶縁膜6の端部から順にレーザビームL2が
照射され、加工領域Rが徐々に加工される。
縁膜6が所定の位置に到達し、加工部分6aがテーパ状
になったら、エキシマレーザ励起装置1によるレーザビ
ームの発振を停止した後、ステージ5の移動を停止させ
る。
の加工部分6aの加工面(テーパ面)は、反応生成物の
付着のない平滑な面となっている。
6aが傾斜角45°のテーパ形状を形成するための種々
の加工方法について、図7(a)〜(e)を参照しなが
ら以下に説明する。なお、図7(a)(b)は、本願発
明の加工方法(実施例1,2)を示し、図7(c)〜
(e)は本願発明の比較のための加工方法(比較例1〜
3)を示している。また、図7(a)〜(e)では、レ
ーザビームの照射位置は、加工前を実線22、加工後を
破線23で示している。
表1に示す。
を調べる。ここでは、上記の加工条件で終端面が傾斜角
45°のテーパ面となる光導波路40を作製し、このテ
ーパ面の加工後の加工面の表面状態を光学顕微鏡で観察
し、またその表面粗さを測定した。さらに、各光導波路
40にレーザビーム(波長780nm,出力1mW)を
入射した場合、各テーパ面における反射率を測定した。
但し、光導波路40等の光の損失は除外した。上記の各
測定結果を、以下の表2に示す。
適用した実施例1および実施例2では、加工端面に向か
ってステージ5を移動させ、かつレーザビームの最終照
射面をテーパ面(ミラー面)として用いており、加工面
であるテーパ面の顕微鏡観察結果から反応生成物の付着
が少なく、加工面の表面粗さが良好で且つ反射率が比較
例1〜3に比べて高いことが分かる。したがって、加工
端面に向かってステージ5を移動させ、かつレーザビー
ムの最終照射面をテーパ面として用いることが好ましい
ことが分かる。
ら遠ざかる方向にステージ5を移動させ、レーザビーム
を照射した場合、加工したテーパ面には反応生成物の付
着がみられた。また、比較例2,3においても、比較例
1と同様に加工したテーパ面に反応生成物の付着がみら
れた。
は、有機絶縁物を加工したときに発生する有機物(煤)
であり、黒色のものである。これが加工面に付着する
と、表面粗さが悪くなるだけでなく、光を吸収し反射率
が悪くなるため、高品質の光学素子としての使用が不可
能になる。
が加工面に付着する原因は、以下の理由によるものと考
えられる。
機絶縁膜の分解片は、ビーム照射領域内では2次分解、
3次分解等の再分解が繰り返され、最終的に空気中の酸
素と反応して炭酸ガスになる。したがって、ビーム照射
領域内では、有機絶縁膜の分解片は反応生成物になりに
くく、加工面に対して反応生成物の付着が抑制される。
動させた場合、加工面自体が移動していくため、次の加
工面の分解片が周囲に飛び散り、加工が完了し、且つレ
ーザビームが照射されない加工面や、レーザビームが照
射されていない他の領域に反応生成物が付着することに
なる。
散った分解片は、再度レーザビームの照射により分解さ
れるため、再付着した反応生成物は再分解される。これ
に対して、レーザビームの進行方向とは逆のレーザビー
ム照射領域外の部分には分解片が反応生成物として付着
したままとなる。
テーパ加工において、レーザビームの最終照射端面、す
なわち加工終端面が最も反応生成物の付着の少ない面と
なることが分かった。
望のテーパ面に照射されるビーム照射を最終照射端面と
することにより反応生成物の付着はなくなり、平滑で光
学特性の良好な加工面となる。これに対して、比較例
1,2では、ビーム照射が最終照射端面ではないため、
加工面に一度付着した反応生成物が再分解されず残って
しまい、平滑な加工面を得ることができないことが分か
った。
平滑な加工面を得るには、加工開始から加工終了まで常
にレーザビームが加工面に照射される必要がある。すな
わち、エキシマレーザ励起装置1から発振されたレーザ
ビームがビームマスク2および縮小光学系4を経て被加
工物である有機絶縁膜6に照射される場合の加工面照射
面積(ビーム面積)は、レーザビームの照射により形成
されるテーパ面の平面投影面積以上の面積を有している
必要がある。そして、加工部分6aのレーザビームの最
終照射位置にテーパ面が形成される。
ムの照射位置に被加工物を移動させるようにしている
が、これに限定されない。例えば被加工物の所望のテー
パ形状が必要な位置に向かってレーザビームを照射した
場合においても、最終レーザビーム照射位置に反応生成
物の付着のない平滑で光学特性の良好なテーパ面が得ら
れる。
状を、図8に示すように、台形状にした場合のテーパ面
の加工について、図2,図9ないし図12を参照しなが
ら以下に説明する。
る。
ーザビームのビーム面積4.5cm2 、ビームパワー6
0mJ/cm2 とする。照射面積はの縮小率は6倍とす
る。すなわち、レーザビームL2における加工レーザパ
ワーは、2.16J/cm2 となる。レーザビームL2
の移動速度は、すなわちステージ5の移動速度は5mm
/minとする。
膜6と同じ高透明ポリイミド(日立化成工業株式会社
製:OPIシリーズN2005)をフィルム状にしたも
のを用いる。
縁物からなるフィルム62上を、ビーム形状が台形状の
レーザビームL2が該フィルム62の先端部62a側か
ら所定の位置である最終端部62bまで移動するように
ステージ5を移動させ、該ステージ5の移動停止前にレ
ーザビームL2の照射を停止する。
L2の照射部分には、図10に示すように略V字状の溝
72が形成される。レーザビームL2の移動の最終端部
62bには、前記と同様に、45°のテーパ面74が形
成される。このテーパ面74は、ステージ5の移動を停
止した後にレーザビームL2の照射を停止するようにな
っているので、反応生成物の付着のない平滑、かつ光学
特性の良好な面となっている。
の45°傾斜のテーパ面74を、光の反射面(光路変換
面)として使用する例について以下に説明する。
成されたフィルム62をa・a’線で切断する。そし
て、図11に示すように、上記溝72を光ファイバ75
の載置用の溝として使用する。したがって、溝72の大
きさは、光ファイバ75の直径に合わせて設定される。
2の溝72に載置した場合、図12に示すように、上記
光ファイバ75からの光はテーパ面74にて直角に反射
される。すなわち、45°に傾斜している上記テーパ面
74は、光ファイバ75からの出射光の光路を90°変
換するようになっている。なお、上記テーパ面74は、
フィルム62の最終端部62bであるので、レーザビー
ムL2の照射がステージ5の移動停止後に停止される。
よって、上記テーパ面74には反応生成物の付着がな
い。また、溝72には、反応生成物が付着しているが、
薄く付着しているので光ファイバ75の位置合わせには
とくに影響がない。
面74で光を反射させる場合、光ファイバ75から出射
された光は、屈折率Nの低い空気(N=1)から、屈折
率Nの高いポリイミド(N=1.8)へと入射されるた
め反射率が低い。よって、テーパ面74を完全な光路変
換面(ミラー面)とするには、面上にAl等の反射率の
高い金属膜や、誘電体多層膜を形成する必要がある。つ
まり、前記の45°の傾斜面であるテーパ面74に45
°の入射角で波長780nmの光が入射した場合、屈折
率1.8のポリイミドでは約10%程度しか反射しな
い。
おける反射率を上げるために、以下の3種類の方法が考
えられる。
に、フィルム62のテーパ面74上に膜厚40nm以上
のAlからなる遮光膜65をスパッタ法によりコーティ
ングする方法がある。この遮光膜65のコーティングに
より、テーパ面74上のミラー面において、波長780
nmの光の反射率はP波で81%、S波で90%となっ
た。なお、上記のAlのコーティングは、上記スパッタ
法以外に、電子ビーム蒸着法や金属CVD法を用いても
良い。
に、図13に示すフィルム62に形成された遮光膜65
の表面に、該遮光膜65側から順に、MgF2 膜(膜厚
150nm)、TiO2 膜(膜厚90nm)、MgF2
膜(膜厚165nm)、TiO2 膜(膜厚90nm)、
MgF2 膜(膜厚170nm)、TiO2 膜(膜厚90
nm)を積層した誘電体多層膜66を形成する方法があ
る。この誘電体多層膜66が形成されたテーパ面74上
のミラー面において、波長780nmの光の反射率はP
波で96%、S波で99%となった。なお、MgF2 膜
とTiO2 膜におけるそれぞれの膜厚は、単層での反射
率がMgF2 が最小に、TiO2 が最大に近い付近で選
択する必要がある。
図13に示すフィルム62に形成された遮光膜65の表
面に、該遮光膜65側から順に、SiO2 膜(膜厚14
0nm)、TiO2 膜(膜厚90nm)、SiO2 膜
(膜厚150nm)、TiO2 膜(膜厚90nm)、S
iO2 膜(膜厚155nm)、TiO2 膜(膜厚90n
m)、SiO2 膜(膜厚155nm)、TiO2 膜(膜
厚90nm)を積層した誘電体多層膜67を形成する方
法がある。この誘電体多層膜67が形成されたテーパ面
74上のミラー面において、波長780nmの光の反射
率はP波で99%、S波で100%となった。
側の膜、すなわち光の入射方向と逆側の膜は、屈折率の
小さい材料を単層での反射率が最小になる付近の膜厚に
選定し、かつ、光の入射方向側の膜は、屈折率の大きい
材料を単層で反射率が最大となる膜厚に選定することが
好ましい。さらに、二種類の材料の屈折率差は大きいほ
ど反射率が向上する結果となった。
照射位置を固定させて、被加工物を該レーザビームの照
射位置に移動させるようにして説明したが、これに限定
されるものではなく、例えば被加工物を固定し、レーザ
ビームの照射位置を該被加工物に向かって移動せる方法
をとっても良い。また、被加工物とレーザビームの照射
位置とが互いに向かいあう方向にそれぞれが移動するよ
うにしても良い。
照射することにより被加工物に対して傾斜角45°のテ
ーパ面を形成する加工方法について説明しているが、本
願発明の加工方法はこれに限定されるものではない。つ
まり、被加工物にテーパ面を形成する場合、本実施の形
態では、レーザビームの照射エネルギーを一定にし、被
加工物の移動速度も一定にしていた。しかしながら、レ
ーザビームの照射エネルギーの大きさや、被加工物の移
動速度を変えれば、被加工物上の加工部分の形状を変え
ることができる。この場合でも、加工部分には反応生成
物が付着することがないので、平滑な面を得ることがで
きる。
レーザとしてエキシマレーザを使用しているが、これに
限定されることなく、例えば、CO2 レーザ等の他のレ
ーザでも構わない。但し、CO2 レーザを使用する加工
の場合、熱による加工となるので、被加工物としては熱
で変質しにくい材料を使用する必要がある。また、エキ
シマレーザによる加工の場合、アブレーションによる加
工となるので、下地基板等と被加工物との選択性が比較
的高く、下地基板等にダメージを与えることはほとんど
ない。しかしながら、CO2 レーザを使用する加工の場
合、熱による加工となるので、下地基板等と被加工物と
の選択性が比較的低く、下地基板等にダメージを与える
ことになる。
照射を、被加工物の移動開始より以降に開始することが
重要となる。仮に、加工用光源での被加工物への照射
が、被加工物の移動以前に始まると被加工物が移動しな
い状態で該被加工物が配置された基板に加工用光源から
の加工光が照射された状態となるので、基板へのダメー
ジが被加工物の加工部分よりも大きくなり、基板上に被
覆された下地の剥がれや破れ等の問題を生じる虞があ
る。
て、アブレーション加工が可能なレーザであればどのよ
うなレーザも可能であるが、その代表的なものとして
は、上述したエキシマレーザ、CO2 レーザ、YAGレ
ーザがある。このなかでも、エキシマレーザは、加工精
度が良く、有機高分子膜の加工、例えば光導波路の加工
に最適であるといえる。
ような条件で本願発明の加工方法に適用される。
nm,KrF波長248nm、XeCl波長308n
m)(2) CO2 レーザ(高ピーク短パルス型,波長9.4
〜9.6μm,10.6μm)(3) YAGレーザ(第3高周波,波長1.064/3
μm),(第4高周波,波長1.064/4μm)上記
の各レーザの条件は、加工する材料(被加工物)の種類
に応じて使い分ける。つまり、材料自体のレーザの吸収
波長が異なるため、吸収効率の高い波長領域で各レーザ
を用いることが必要となるからである。
が平滑で且つ光学特性が良いことを示すと共に、これら
の性質を利用して光路を変換するミラー面の反射率につ
いて説明した。以下の実施の形態2においては、上記加
工方法を具体的に光学部品に使用した例につて説明す
る。
透明性の基板44上に光導波路40が形成された構成と
なっている。
4が形成されている。このテーパ面54は、前記実施の
形態1で示した加工方法によって形成されており、反応
生成物の付着のない平滑な面となっている。また、テー
パ面54の傾斜角は45°になるように加工されてお
り、このテーパ面54の下方に基板44を介して光信号
受信用のフォトダイオード42が設けられている。すな
わち、光導波路40の端部43から基板44に平行に入
射された光信号(以下、単に光と称する)は、該光導波
路40内部を通過してテーパ面54にて反射された後、
基板44を透過してフォトダイオード42に受信される
ようになっている。
して平行となるように、光導波路40に光が入射される
場合、該光導波路40のテーパ面54の傾斜角は45°
にするのが好ましい。つまり、この場合に、テーパ面5
4の傾斜角を45°にすることにより、光をフォトダイ
オード42に効率良く受信させることができる。しかし
ながら、フォトダイオード42の配設位置や光の光導波
路40への入射角等によって、テーパ面54の最適な傾
斜角は変化するので、該テーパ面54の傾斜角はその都
度変更する必要がある。
ーパ面54は、前記実施の形態1の加工方法において、
レーザビームL2の照射を、光導波路40の移動停止前
に停止させて加工されたものである。これにより、光導
波路40の上面から下面にかけて滑らかなテーパ面54
にすることが可能となっている。
において、該光導波路40の外部では光が外部に反射さ
れるようになるので、該テーパ面54の外部から光は入
射されることはない。これにより、光導波路40におい
て、端部43側から入射される光、すなわちフォトダイ
オード42には該光導波路40にて導かれた光のみが受
信されるようになるので、フォトダイオード42を用い
た光学部品における信頼性の向上を図ることができる。
4の加工において、レーザビームL2の照射を、光導波
路40の移動停止後に停止させた場合、該テーパ面54
は、必要以上にレーザビームL2により加工されてしま
う。例えば、光導波路40のテーパ面54は、図16に
示す状態から、さらにレーザビームL2により加工され
るので、図17に示すように、上部54’aが垂直に加
工されたテーパ面54’となる。
すように、光導波路40の端部43から入射した光は、
テーパ面54’において一部が上部54’aから外部に
漏れる虞があり、光を効率良くフォトダイオード42に
導くことができないという問題が生じる。
の優れた光学部品を作製するには、被加工物である光導
波路40の移動停止よりも前に、レーザビームL2の照
射停止を行う必要がある。
は、図18に示すように、フォトダイオード42が設け
られたシリコン基板45上にバッファ層46を介して光
導波路40が形成された構成、すなわちフォトダイオー
ド42と光導波路40の終端面に形成されたテーパ面5
4とがモノリシック結合した構成となっている。
4が形成され、このテーパ面54の直下に上記バッファ
層46が配設されている。
ous Silicate Glass) やSOG(Spin on Glass) 等のシ
リコン酸化膜で構成されている。
反射防止膜47が設けられており、光導波路40からの
光がフォトダイオード42で反射し、該フォトダイオー
ド42に本来入射されるべき光量が減少するのを防止し
ている。この反射防止膜47には、シリコン窒化膜が用
いられている。
mから650nmの可視光レーザを光導波路40の端部
(テーパ面54の形成面とは反対側端部)から入射して
フォトダイオード42における受光量、すなわち光量を
測定したところ、テーパ面54を形成しないものと比べ
て受光感度が150〜200%近く向上した。
も、光導波路40にテーパ面54を形成することによ
り、このテーパ面54がミラーとしての機能を有するよ
うになるので、該光導波路40内に導かれた光はテーパ
面54で略直角に屈折してフォトダイオード42に入力
されることになる。したがって、光導波路40内の光
は、テーパ面54から外部にほとんど漏れずに、フォト
ダイオード42に高効率で入力されることになる。
0のテーパ面54上にクラッド層55、遮光膜65を順
次形成することにより、光導波路40により導かれた光
をさらに高効率でフォトダイオード42に入射させるこ
とができる。
5は、光導波路40、テーパ面54、バッファ層46を
覆うように成膜され、基板44側に反射ミラー面を形成
している。
面に、上記のクラッド層や遮光膜を均一に成膜するのが
難しく、膜と光導波路との密着性が悪く剥がれ易いとい
う問題が生じていた。
波路40の最終端部をテーパ面54にすることで、膜
(クラッド層55、遮光膜65)と光導波路40との被
覆性が向上し、膜の剥がれや密着不良をなくすことがで
きる。
酸化膜からなり、本実施の形態ではCVD(Chemical V
apor Deposition )法で成膜される。このクラッド層5
5は、空気に比べて屈折率が大きいため、テーパ面54
でのフレネル反射は小さい。
合、通常、金属膜が用いられる。本実施の形態では、遮
光膜65として、純度99.9%のAl膜を用いる。一
般に、Alは反射率が高いため、クラッド層55で反射
せず透過した光導波路40側からの光を反射するように
なっている。このため、コアの屈折率、すなわち光導波
路40の屈折率によってはテーパ面54における実質的
な反射率は大きくなる。
内部を左側から右側に通過していく650nmの波長の
光を、傾斜角45°のテーパ面54で反射させたときの
反射率を比較すると以下のようになる。
イミドを用いた場合について説明する。
光膜65を被覆しないとき、テーパ面54に対する入射
角が35°よりも大きい角度で光導波路40中を伝搬す
る光の反射率は100%であるが、テーパ面54に対す
る入射角が35°以下のテーパ面54での反射率は、全
角度平均でP波が65%、S波が68%程度となった。
これに対して、光導波路40にクラッド層55および遮
光膜65を被覆したとき、テーパ面54での反射率は、
全角平均でP波が72%、S波が87%程度となった。
ッ素化ポリイミドを用いた場合について説明する。
遮光膜65を被覆しないとき、テーパ面54に対する入
射角が40°よりも大きい角度で光導波路40中を伝搬
する光の反射率は100%であるが、テーパ面54に対
する入射角が40°以下のテーパ面54での反射率は、
全角度平均でP波が56%、S波が60%程度となっ
た。これに対して、光導波路40にクラッド層55およ
び遮光膜65を被覆したとき、テーパ面54での反射率
は、全角平均でP波が72%、S波が87%程度となっ
た。
ーパ面54に対して、光導波路40内部を伝搬する光が
基板44に対して平行な光(以下、平行光と称する)で
ある場合や光導波路40内部を通過する光が基板44に
対して平行とならない光(以下、発散光と称する)であ
る場合では、反射率が高く問題はない。
する入射角が小さい場合、すなわち、垂直に近い角度で
入射する光が多い場合には、クラッド層55、遮光膜6
5を光導波路40上に被覆すれば反射率が高くなること
が分かる。
l膜を使用したが、これに限定されるものではなく、A
g等の反射率の高い材料であれば、他の金属膜であって
も良い。
板上に、傾斜角45°のテーパ面54を有する光導波路
40を作製する工程について以下に説明する。
基板44上に、傾斜角45°のテーパ面54を有する光
導波路40を作製する場合について、図19(a)ない
し図19(h)を参照しながら以下に説明する。
の高い石英からなる基板44上に、光導波路40となる
べき有機絶縁膜、すなわち該基板44よりも屈折率の高
いポリアミドイミド(屈折率1.8:商品名 日立化成
ハイマル)かならなる有機絶縁膜401をスピンコート
で形成する。
絶縁膜401上に、フォトレジストやポリスチレン等、
溶剤を用いて該有機絶縁膜401と選択的に除去できる
有機膜68をスピンコート等で形成する。
縁膜401の所定の位置に、前記実施の形態1と同様の
加工方法によって、エキシマレーザを照射して45°の
傾斜角のテーパ面54を形成する。
で有機絶縁膜401上の有機膜68を除去する。
44および有機絶縁膜401上にクラッド層55となる
SiO2 をCVD法で形成する。
縁膜401の光導波路40に対応する部分にフォトレジ
ストパターン56をフォトリソグラフィー等で形成す
る。
Eで有機絶縁膜401上のクラッド層55のSiO2 マ
スクパターンを形成した後、同じくクラッド層55のS
iO2 マスクパターンをマスクとしてRIEで、図19
(h)に示すような光導波路40を形成する。
生成物の付着がなく、光学特性に優れた光導波路40を
得ることができる。
リアミドイミドは、比較的耐熱性が高く、200℃程度
まで工程温度を上げることが可能となっている。さら
に、ポリアミドイミドの代わりにポリイミドを用いれ
ば、350℃程度までの工程温度に対応させることが可
能となる。
傾斜角45°のテーパ面54を有する光導波路40を作
製する場合について、図20(a)ないし図20(f)
を参照しながら以下に説明する。
ンからなる基板45の上に、CVD法等で屈折率1.4
6のSiO2 からなるバッファ層46を形成する。
ァ層46上にSiO2 より屈折率の高いポリイミド(屈
折率1.8,日立化成 PIX)からなる有機絶縁膜4
01をスピンコートで形成する。
絶縁膜401上にSiO2 からなるクラッド層55をC
VD法などで形成する。
絶縁膜401上に光導波路40に対応するフォトレジス
トパターン56をフォトリソグラフィー等で形成する。
でクラッド層55をSiO2 マスクパターンとし、有機
絶縁膜401をエッチングすることにより、光導波路4
0を形成する。
波路40およびクラッド層55の端面に、前記実施の形
態1と同様の加工方法によって、エキシマレーザを照射
して45°の傾斜角のテーパ面54を形成する。
導波路40に照射して加工する際、反応生成物がテーパ
面54以外の領域に付着するが、SiO2 マスクがクラ
ッド層55として機能するので、損失等のない傾斜角4
5°のテーパ面54が得られる。なお、クラッド層55
を構成するSiO2 マスクは、エキシマレーザの照射パ
ワーを強くすれば、テーパ加工時と同時に除去できる。
したがって、図19(a)〜図19(h)で示した方法
に比べて、短い工程で光導波路40のテーパ面54を形
成することができる。
加工物に加工光を照射して、該被加工物の光照射面をテ
ーパ形状にする加工方法において、上記被加工物への加
工光の照射領域の面積を、加工面から生じる反応性生物
が加工光により順次再分解されるように、該被加工物の
テーパ形成部分の平面投影面積より大きくなるように設
定し、上記被加工物と加工光とを相対的に移動させなが
ら該加工光を該被加工物に照射する構成である。
の面積を、該被加工物のテーパ形成部分の平面投影面積
より大きくなるように設定しているので、加工面から生
じる反応生成物は順次加工光により再分解される。これ
により、反応生成物の付着が無く、平滑性、光学特性の
良好なテーパ面を得ることができるという効果を奏す
る。
の構成に加えて、加工光を、被加工物端面方向から被加
工物中心方向に向かって照射すると共に、被加工物の移
動停止よりも前に上記加工光の照射を停止する構成であ
る。
て、加工光を、被加工物端面方向から被加工物中心方向
に向かって照射すると共に、被加工物の移動停止よりも
前に上記加工光の照射を停止することにより、被加工物
の加工部分において加工光による過剰な加工が行われな
くなるので、被加工物の上面から滑らかなテーパ面を得
ることができるという効果を奏する。
の構成に加えて、被加工物への照射を、該被加工物の移
動開始よりも後で開始する構成である。
て、被加工物への照射を、該被加工物の移動開始よりも
後で開始することで、上記被加工物が載置されている下
地基板等に不要な加工光を照射することがなくなる。こ
れにより、被加工物以外の材料へのダメージを低く抑え
ることができるという効果を奏する。
の何れかに記載の構成に加えて、加工光を整形用マスク
に通過させて、加工面照射領域を所定の形状に整形し、
この加工面照射領域が所定の形状に形成された加工光
を、被加工物に照射する構成である。
に加えて、加工光を整形用マスクに通過させて、加工面
照射領域を所定の形状に整形し、この加工面照射領域が
所定の形状に形成された加工光を、被加工物に照射する
ことで、上記整形用マスクのマスク形状を変更するだけ
で、被加工物の加工部分の形状を容易に変更することが
できるという効果を奏する。
の構成に加えて、整形用マスクの形状が矩形状または台
形状である構成である。
て、整形用マスクのマスク形状が矩形状であることで、
被加工物に対して加工により得られるテーパ面全体が均
一な傾斜角を有する矩形のテーパ面を得ることができ
る。また、整形用マスクのマスク形状が台形状であるこ
とで、被加工物に対して加工により略V溝と反射面とを
同時に得ることができるという効果を奏する。
の構成に加えて、整形用マスクのマスク形状が台形状で
あるとき、加工面照射領域が台形状に整形された加工光
を、該被加工物の先端部側から順に照射し、該加工光が
被加工物のテーパ形成部分に到達する直前に加工光の照
射を停止する構成である。
て、加工面照射領域が台形状に整形された加工光を、該
被加工物の先端部側から順に照射し、該加工光が被加工
物のテーパ形成部分に到達する直前に加工光の照射を停
止することにより、加工光の照射が停止された領域にテ
ーパ面が形成されることになる。しかも、テーパ形成部
分に到達するまで被加工物は、加工面照射領域が台形状
の加工光により加工されているので、加工部分は略V溝
になる。つまり、被加工物は、略V溝とテーパ面とを一
度に形成されることになる。
波路素子を配置し、この光導波路素子の光出射端面側に
光路変換面となるテーパ面が配置されることになるの
で、光導波路素子の配置部材と、光路変換面となるミラ
ー部材とを別々に設けた場合に比べて、光導波路素子の
位置決め精度を大幅に向上させることができるという効
果を奏する。
の何れかの構成に加えて、加工光がエキシマレーザであ
る構成である。
に加えて、加工光がエキシマレーザであることで、被加
工物における加工量を高精度に制御することができると
共に、被加工物と他の材料との選択的な加工を容易に行
うことができるという効果を奏する。
の何れかの構成に加えて、被加工物が有機ポリマーから
なる構成である。
に加えて、被加工物が有機ポリマーからなることで、被
加工物の加工がしやすく、耐熱性、耐薬品性に優れた加
工ができるという効果を奏する。
の何れかの構成に加えて、上記の被加工物を構成する材
料に対して加工選択性のある基板上に、該被加工物をフ
ィルム状あるいは板状に全面に形成した後、被加工物に
加工光を照射して、該被加工物の光照射面をテーパ形状
にする構成である。
に加えて、上記の被加工物を構成する材料に対して加工
選択性のある基板上に、該被加工物をフィルム状あるい
は板状に全面に形成した後、被加工物に加工光を照射し
て、該被加工物の光照射面をテーパ形状にすることで、
容易に、しかも迅速にテーパ面を形成することができ
る。したがって、被加工物の加工を大量に行うことがで
きるという効果を奏する。
の何れかの構成に加えて、上記の被加工物を構成する材
料に対して加工選択性のある基板上に、該被加工物を島
状に形成した後、被加工物に加工光を照射して、該被加
工物の光照射面をテーパ形状にする構成である。
に加えて、上記の被加工物を構成する材料に対して加工
選択性のある基板上に、該被加工物を島状に形成した
後、被加工物に加工光を照射して、該被加工物の光照射
面をテーパ形状にすることで、加工時に発生する反応生
成物の付着に対して耐性のある加工方法とすることがで
きるという効果を奏する。
工物に加工光を照射して、該被加工物の光照射面を加工
する加工方法において、上記被加工物への加工光の照射
領域の面積を、加工面から生じる反応生成物が加工光に
より順次再分解されるように、該被加工物の加工部分の
平面投影面積より大きくなるように設定し、上記被加工
物と加工光とを相対的に移動させながら該加工光を該被
加工物に照射する構成である。
の面積を、該被加工物の加工部分の平面投影面積より大
きくなるように設定し、上記被加工物と加工光とを相対
的に移動させながら該加工光を該被加工物に照射するこ
とで、被加工物と加工光とを相対的に移動させながら該
加工光を該被加工物に照射することで、被加工物の加工
端面から順に加工することができ、この結果、該被加工
物に加工光が照射された部分が加工面となる。このと
き、被加工物と加工光との相対速度や、加工光の照射エ
ネルギーの大きさを、加工途中で変更することにより、
加工面の形状を容易に変更することができる。
面積を、該被加工物の加工部分の平面投影面積より大き
くなるように設定しているので、加工面から生じる反応
生成物は順次加工光により再分解される。これにより、
反応生成物の付着が無く、平滑性、光学特性の良好な加
工面を得ることができるという効果を奏する。
の何れかの加工方法にて加工されたテーパ面が光路変換
面である光学素子を有する構成である。
方法にて加工されたテーパ面が光路変換面であることに
より、この光学部品を用いれば、直径が0.1mmから
2〜3mm程度の小さなレンズやプリズム、ビームスプ
リッタ等のマイクロオプティックス部品の作製を容易に
行うことができるという効果を奏する。
の構成に加えて、光学素子が光導波路素子であり、上記
テーパ面が該光導波路素子の終端面である構成である。
て、この光学部品を用いれば、半導体レーザ、光変調器
等の光集積回路の作製を容易に行うことができるという
効果を奏する。
の構成に加えて、テーパ面上に、金属膜が形成されてい
る構成である。
て、テーパ面上に、金属膜が形成されていることで、テ
ーパ面における光路変換の効率を向上させることができ
るという効果を奏する。
の構成に加えて、光導波路素子のテーパ面上に、該光導
波路素子のコアの屈折率よりも低い屈折率を有する誘電
体膜が形成され、その上に反射率の高い遮光膜が形成さ
れている構成である。
て、光導波路素子のテーパ面上に、該光導波路素子のコ
アの屈折率よりも低い屈折率を有する誘電体膜が形成さ
れ、その上に反射率の高い遮光膜が形成されていること
で、テーパ面における光路変換の効率を向上させると共
に、異物の付着にも耐性を持たせることができるという
効果を奏する。
の構成に加えて、光学素子のテーパ面上に、反射率の高
い光学多層膜が形成されている構成である。
て、光学素子のテーパ面上に、反射率の高い光学多層膜
が形成されていることで、光路変換の効率を向上させる
ことができるという効果を奏する。
の何れかの構成に加えて、テーパ面のテーパ角が略45
°である構成である。
に加えて、テーパ面のテーパ角が略45°であること
で、反射効率の良い光路変換ができるという効果を奏す
る。
(a)は平面図、(b)は側面図である。
概略構成図である。
スクの平面図である。
状を示し、(a)は矩形状のマスク形状を示す説明図で
あり、(b)は三角形状のマスク形状を示す説明図であ
る。
加工工程を示す説明図である。
方法による加工例との比較を示し、(a)(b)は本発
明の加工方法による加工例を示した説明図であり、
(c)〜(e)は比較例の加工方法による加工例を示し
た説明図である。
るビームマスクを示す平面図である。
図である。
ムのa・a’線矢視断面図である。
有するフィルム上に光ファイバを配置した状態を示す平
面図である。
である。
の表面に金属膜を被覆した状態を示す説明図である。
らに誘電体多層膜を形成した状態を示す説明図である。
らに他の誘電体多層膜を形成した状態を示す説明図であ
る。
形成した場合の光線軌跡を示す説明図である。
形成しなかった場合の光線軌跡を示す説明図である。
傾斜角45°のミラーとフォトダイオードとをモノリシ
ックに形成した構造を示す説明図である。
した光導波路の終端面をテーパ加工する加工工程を示す
説明図である。
した光導波路の終端面をテーパ加工する他の加工工程を
示す説明図である。
工装置を示す概略構成図である。
の状態を示す説明図である。
Claims (21)
- 【請求項1】被加工物に加工光を照射して、該被加工物
の光照射面をテーパ形状にする加工方法において、 上記被加工物への加工光の照射領域の面積を、加工面か
ら生じる反応生成物が加工光により順次再分解されるよ
うに、該被加工物のテーパ形成部分の平面投影面積より
大きくなるように設定し、 上記被加工物と加工光とを相対的に移動させながら該加
工光を該被加工物に照射することを特徴とする加工方
法。 - 【請求項2】被加工物に加工光を照射して、該被加工物
の光照射面をテーパ形状にする加工方法において、 上記被加工物への加工光の照射領域の面積を、該被加工
物のテーパ形成部分の平面投影面積以上となるように設
定し、 上記被加工物と加工光とを相対的に移動させながら、上
記加工光を台形状のマスク形状を有する整形用マスクに
通過させて、加工面照射領域を所定の形状に整形し、こ
の加工面照射領域が台形の形状に整形された加工光を、
該被加工物の先端部側から順に照射し、該加工光が被加
工物のテーパ形成部分に到達する直前に加工光の照射を
停止することを特徴とする加工方法。 - 【請求項3】有機ポリマーからなる被加工物を構成する
材料に対して加工選択性のある基板上に、該被加工物を
島状に形成した後、被加工物に加工光を照射して、該被
加工物の光照射面をテーパ形状にする加工方法であっ
て、 上記被加工物への加工光の照射領域の面積を、該被加工
物のテーパ形成部分の平面投影面積以上となるように設
定し、 上記被加工物と加工光とを相対的に移動させながら該加
工光を該被加工物に照射することを特徴とする加工方
法。 - 【請求項4】上記加工光を、上記被加工物端面方向から
被加工物中心方向に向かって照射すると共に、被加工物
の移動停止よりも前に上記加工光の照射を停止すること
を特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の加工方
法。 - 【請求項5】被加工物への照射を、該被加工物の移動開
始よりも後で開始することを特徴とする請求項1ないし
4の何れかに記載の加工方法。 - 【請求項6】上記加工光を整形用マスクに通過させて、
加工面照射領域を所定の形状に整形し、この加工面照射
領域が所定の形状に整形された加工光を、被加工物に照
射することを特徴とする請求項1、3ないし5の何れか
に記載の加工方法。 - 【請求項7】上記整形用マスクのマスク形状は、矩形状
または台形状であることを特徴とする請求項6記載の加
工方法。 - 【請求項8】上記整形用マスクのマスク形状が台形状で
あるとき、被加工物に対して、加工面照射領域が台形状
に整形された加工光を、該被加工物の先端部側から順に
照射し、該加工光が被加工物のテーパ形成部分に到達す
る直前に加工光の照射を停止することを特徴とする請求
項7記載の加工方法。 - 【請求項9】上記加工光は、エキシマレーザであること
を特徴とする請求項1ないし8の何れかに記 載の加工方
法。 - 【請求項10】上記被加工物は、有機ポリマーからなる
ことを特徴とする請求項1、2、4ないし9の何れかに
記載の加工方法。 - 【請求項11】請求項10に記載の被加工物を構成する
材料に対して加工選択性のある基板上に、該被加工物を
フィルム状あるいは板状に全面に形成した後、被加工物
に加工光を照射して、該被加工物の光照射面をテーパ形
状にすることを特徴とする請求項1、2、4ないし9の
何れかに記載の加工方法。 - 【請求項12】請求項10に記載の被加工物を構成する
材料に対して加工選択性のある基板上に、該被加工物を
島状に形成した後、被加工物に加工光を照射して、該被
加工物の光照射面をテーパ形状にすることを特徴とする
請求項1、2、4ないし9の何れかに記載の加工方法。 - 【請求項13】被加工物に加工光を照射して、該被加工
物の光照射面を加工する加工方法において、 上記被加工物への加工光の照射領域の面積を、加工面か
ら生じる反応生成物が加工光により順次再分解されるよ
うに、該被加工物のテーパ形成部分の平面投影面積より
大きくなるように設定し、 上記被加工物と加工光とを相対的に移動させながら該加
工光を該被加工物に照射することを特徴とする加工方
法。 - 【請求項14】請求項1ないし12の何れかの加工方法
にて加工されたテーパ面が光路変換面である光学素子を
有することを特徴とする光学部品。 - 【請求項15】被加工物への加工光の照射領域の面積
を、該被加工物のテーパ形成部分の平面投影面積以上と
なるように設定し、 上記被加工物と加工光とを相対的に移動させながら該加
工光を該被加工物に照射して、該被加工物の光照射面を
テーパ形状にする加工方法にて加工されたテーパ面を有
する光学部品であって、 上記テーパ面は、金属膜で形成された光路変換面である
光学素子を有することを特徴とする光学部品。 - 【請求項16】被加工物への加工光の照射領域の面積
を、該被加工物のテーパ形成部分の平面投影面積以上と
なるように設定し、 上記被加工物と加工光とを相対的に移動させながら該加
工光を該被加工物に照射して、該被加工物の光照射面を
テーパ形状にする加工方法にて加工されたテーパ面を有
する光学部品であって、 上記テーパ面は、光路変換面である光導波路素子の終端
面であり、 上記光導波路素子のテーパ面上に、該光導波路素子のコ
アの屈折率よりも低い屈折率を有する誘電体膜が形成さ
れ、その上に反射率の高い遮光膜が形成されていること
を特徴とする光学部品。 - 【請求項17】上記光学素子が光導波路素子であり、上
記テーパ面が該光導波路素子の終端面であることを特徴
とする請求項14または15に記載の光学部品。 - 【請求項18】上記テーパ面上に、金属膜が形成されて
いることを特徴とする請求項17に記載の光学部品。 - 【請求項19】上記光導波路素子のテーパ面上に、該光
導波路素子のコアの屈折率よりも低い屈折率を有する誘
電体膜が形成され、その上に反射率の高い遮光膜が形成
されていることを特徴と する請求項17記載の光学部
品。 - 【請求項20】上記光学素子が光導波路素子であり、上
記光導波路素子のテーパ面上に、反射率の高い光学多層
膜が形成されていることを特徴とする請求項15または
18に記載の光学部品 - 【請求項21】上記テーパ面のテーパ角が略45°であ
ることを特徴とする請求項14ないし20の何れかに記
載の光学部品。
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