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JP3640059B2 - 収差補正装置及びこれを用いた光学装置 - Google Patents

収差補正装置及びこれを用いた光学装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学式情報記録媒体である光ディスクから信号を読み出し及び又は書き込む光学式情報記録再生装置における光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクは情報記録面と情報記録面を保護する透明基板を備えており、透明基板を介して情報記録面に光ビームが照射されることにより、光ディスクの情報記録面の情報の読取りや書き込みが行なわれる。
現在このような光ディスクの記録密度の向上化が考えられている。記録密度を向上した光ディスクの情報記録面の情報の読み取りや書き込みを行なうために、光ビームを情報記録面にて充分小さく集光させる必要がある。光ビームを小さく集光させる一つの方法として、対物レンズの開口数を上げることが考えられている。具体的には、対物レンズの開口数は、これまで通常0.4程度であったものを0.6から0.8に上げることが考えられている。
【0003】
光ビームは所定の厚みの透明基板に対して収差が発生しないように設計されているため、透明基板に厚み誤差がある場合、球面収差が発生してしまうという問題がある。特に、開口数の大きな対物レンズを用いた場合は、開口数の小さな対物レンズを用いた場合に比べて、透明基板の厚み誤差の影響を受けやすく、少しの厚み誤差により、大きな球面収差を発生してしまうことになる。
【0004】
また、多層構造を持つ光ディスクを再生しようとする場合、層によって光透過基板厚が異なるために球面収差が発生し、良好な信号再生が困難になる問題点がある。これに対し、特開平10−269611号公報には同心円状に分割された液晶素子を用い、ここに電圧を印加することによって同心円部分の屈折率を変化させ、多層構造光ディスクの球面収差補正を行なうことが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、液晶素子はその応答速度が遅く、光ディスクの基板厚さの一周の中で変動する球面収差に対しては応答できないという問題点があった。また、球面収差発生の問題は対物レンズの開口数を拡大した場合に顕著に発生し、このような場合には光ディスクの厚さ精度を厳しくしなければ良好な記録再生が行なえない。
【0006】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、光ディスク基板の厚み誤差に基づく球面収差を良好に除去でき、高開口数の対物レンズを使用しても光ディスク基板の厚み誤差許容範囲を拡大できる収差補正装置及びこれを用いた光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の収差補正装置は、光学装置内部の光路の光軸上に配置される収差補正装置であって、各々が光軸に垂直に交差するように配置される一対の光透過基板からなり、前記光透過基板の少なくとも一方は前記光軸の周りにて回動自在に保持され、前記光透過基板の各々は前記光軸を中心とした同心円上の所定の範囲内において互いに相補的に減少又は増加する光路長の分布を有し、前記光透過基板の回転に応じて、前記一対の光透過基板の合計の光路長の分布を前記光軸を中心とした同心円上の所定の範囲内にて一様に変化させ透過光束に位相差を与えることを特徴とする。
【0008】
本発明の収差補正装置においては、前記一対の光透過基板は互いに相補的な厚みを有し、前記各光透過基板の板厚は前記光軸を中心とした同一半径の円周上の所定の範囲内において漸次減少又は増加することを特徴とする。なお、「漸次」とはなめらかに変化する様と階段状に変化する様との両方を含む意味である。
本発明の収差補正装置においては、前記各光透過基板の板厚は、前記光軸からの同一動径上において漸次減少又は増加することを特徴とする。
【0009】
本発明の収差補正装置においては、前記一対の光透過基板を合わせた板厚が補正すべき位相ずれ量に比例するように、前記各光透過基板の表面は互いに相補的な曲面を形成していることを特徴とする。
本発明の収差補正装置においては、前記各光透過基板の板厚は、前記光軸を中心とした同一動径上の所定の範囲内において、一定であることを特徴とする。
【0010】
本発明の収差補正装置においては、前記各光透過基板の屈折率は前記光軸を中心とした同一半径の円周上の所定の範囲内において漸次減少又は増加するように分布していることを特徴とする。
本発明の収差補正装置においては、前記屈折率の分布は、前記光軸からの同一動径上において漸次減少又は増加することを特徴とする。
【0011】
本発明の収差補正装置においては、前記一対の光透過基板は、透過光束の前記光軸からの同一動径上に4次の位相差を与えることを特徴とする。
本発明の収差補正装置においては、前記一対の光透過基板を合わせた前記屈折率の分布が補正すべき位相ずれ量に比例するように、前記各光透過基板は互いに相補的な屈折率の分布であることを特徴とする。
【0012】
本発明の収差補正装置においては、前記各光透過基板の前記屈折率の分布は、前記光軸を中心とした同一動径上において一定であることを特徴とする。
本発明の収差補正装置においては、前記一対の光透過基板の間隙には光透過基板と屈折率の異なる透明流動媒質が充填されていることを特徴とする。
本発明の光ピックアップ装置は、光束を射出する光源、光束を光ディスクの情報記録面上に向け集光する対物レンズ、該光束を前記対物レンズに導く照射光学系、並びに、光検出手段を含み前記対物レンズを介して前記情報記録面からの反射光を前記光検出手段へ導く検出光学系、を備える、光ディスクから信号を読み出し及び又は書き込む光ピックアップ装置であって、
前記照射光学系の光路の光軸上に配置され、各々が対向する一対の光透過基板からなり、前記光透過基板の少なくとも一方が前記光軸の周りにて回動自在に保持され、前記光透過基板の各々が前記光軸を中心とした同一半径の円周上において互いに相補的に漸次減少又は増加する光路長の分布を有し、前記光透過基板の回転に応じて、前記一対の光透過基板の合計の光路長の分布を前記光軸を中心とした同心円上の所定の範囲内にて一様に変化させ透過光束に位相差を与える収差補正装置と、
前記光ディスクの厚さ変化量に対応する出力を生成する光ディスク厚さ検出手段を含み、前記出力に応じて、前記光透過基板を回動せしめ、前記光ディスクの透明基板によって透過光束に与えられる球面収差を最小とする収差補正駆動手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
【作用】
本発明の光ピックアップ装置における収差補正装置によれば、相補的かつ部分的に厚さ又は屈折率が異なるようにして、照射光軸を中心とした同一半径の円周上において互いに相補的に漸次減少又は増加する光路長の分布をそれぞれが有する一対の光透過基板を該光軸上に配置し、この光透過基板の一方を光軸周りに回転させることによって、光束が通過する一対の光透過基板全体の光路長を部分的に可変させ、透過光に所定の位相差分布を部分的に与えて球面収差の補正を行うものである。光透過基板の一方を回転させるだけで球面収差を補正するため、ディスクの1回転中に変化する厚み誤差にも応答することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
まず、光ディスクに光束を照射することにより、光ディスクの情報記録面の信号を読み出し及び又は書き込むための光ピックアップ装置を図28を用いて説明する。
【0015】
光学式ビデオディスクやディジタルオーディオディスクなどの光ディスク5を装荷して情報を記録再生する記録再生装置の光ピックアップ装置には、光ディスクの情報記録面上に螺旋又は同心円状に形成されたピット列などに常に正確に光束を収束せしめるための、いわゆるフォーカスサーボ及びトラッキングサーボが備えられている。
【0016】
光ピックアップ装置は大きく分けて対物レンズユニットと、対物レンズユニットを支える本体ユニットとから構成される。本体ユニットは、光ディスク5の半径方向に伸長するシャフト上を移動するスライダ機構に固定されている。
図28に示すように、対物レンズユニットは、光束を光ディスク5の情報記録面上に向け集光するために光ディスクの半径方向及びフォーカシング方向に対物レンズ4を駆動するアクチュエータなどの対物レンズ駆動機構15を備えている。なお、対物レンズ駆動機構15は、対物レンズホルダを半径方向及びフォーカシング方向に駆動するコイル及び磁気回路を有している。
【0017】
図28に示すように、本体ユニットは、半導体レーザ1、コリメータレンズ2、偏光ビームスプリッタ3及び1/4波長板18などを含み、半導体レーザからの光束を対物レンズに導く照射光学系を備える。さらに本体ユニットは偏光ビームスプリッタ3、検出用集光レンズ7、シリンドリカルレンズ、マルチレンズなどの非点収差発生素子8などと、例えば直交する2線分によって4分割されてなる光検出器9の光検出手段へ導く検出光学系を備える。
照射光学系の偏光ビームスプリッタ3及び対物レンズ4間に、離間して対向する互いに相補的な曲面を有する一対の第1及び第2補正板101,102が、照射光学系の光軸に補正板の回転軸が一致するように配置されている。第1補正板101は収差補正駆動手段114により、光軸回りに回動自在に保持されている。
【0018】
収差補正駆動手段はアクチュエータ114、厚さ検出フォトディテクタ120及び駆動回路121を含み、厚さ検出フォトディテクタ120は光ディスク厚さ変化量に対応する出力信号を生成しこれを駆動回路121へ供給し、駆動回路121は厚さエラー信号に応じて、第1補正板101を回動せしめ、光ディスクの透明基板によって透過光束に与えられる球面収差を最小とする。
【0019】
次に、上記の光ピックアップの動作について述べる。図28に示すように、半導体レーザ1から放射された直線偏光光束は、コリメータレンズ2を透過し、偏光ビームスプリッタ3で整形され、1/4波長板18で円偏光化され、対物レンズ4へ向けられる。そして、光束は後述する収差補正装置の第1及び第2補正板101,102を透過して所定の光路長差分布を付与され、対物レンズ4で集光され光ディスク5の記録面上に光スポットを形成する。光ディスク5の透明基板にて球面収差が相殺され、光スポットからの反射光は、対物レンズ4、並びに収差補正装置の第1及び第2補正板101,102を経て、1/4波長板18で直線偏光化され、偏光ビームスプリッタ3の誘電体多層膜にて反射されて検出用集光レンズ7へ分離され、マルチレンズ8を経て、光検出器9へ入射する。マルチレンズ8は、光ディスク5の記録面に集光された光束の合焦時は真円の光スポットを4分割光検出器9に照射し、フォーカスが合っていない時は、エレメントの対角線方向に楕円の光スポットを光検出器9に照射する、いわゆる非点収差を生ぜしめる。
【0020】
光検出器9は、4つの各受光面に照射された光スポットの部分をその強度に応じて各々電気信号に光電変換して信号検出回路12に供給する。信号検出回路12は、光検出器9から供給される電気信号に基づいてフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を生成し、駆動回路13に供給する。駆動回路13はそれぞれの駆動信号をアクチュエータ15に供給する。アクチュエータ15は、各駆動信号に応じて対物レンズ4を対応する方向に移動せしめる。ここで、収差補正装置によって、常時、収差の補正をかけているので、球面収差と、光路長差とが互いに打ち消し合うようにして、全体として光源から光ディスクに到る光学系全体がもつ収差をほぼ最小にすることができる。上記実施例の巻き線コイルを用いた普通の電磁アクチュエータの他に、圧電素子を用いたアクチュエータ、超音波モータなどを用いるなど、様々な構成方法が可能である。
【0021】
光ピックアップの対物レンズを含む光学系においては、信号の記録再生を行うために、所定値の厚さを持つ透明光ディスク基板を通して、光ディスクの情報記録面に光束を照射する。ここで、透明光ディスク基板厚さが所定値の場合に光ディスク記録面上に回折限界スポットを結ぶように光学系が設計されており、もし基板の厚さが所定値からずれている場合には焦点位置ずれ及び球面収差が発生することになる。焦点ずれについては、ピックアップのフォーカシング機構をもって自動的に補正されるものとする。
【0022】
続いて本発明の収差補正装置の第1の実施例について図1を用いて説明する。図1に示す第1の実施例の収差補正装置100は、光ディスクから信号を読み出し及び又は書き込む光ピックアップ装置内部の、半導体レーザから光ディスク5に到る光束の光路中に配置され、例えばコリメータレンズと対物レンズ4の間に配置される。収差補正装置100は、第1補正板101及び第2補正板102からなる。第1補正板101及び第2補正板102の各々は互いに離間して対向する相補的な曲面101a及び102aを有する。この2つの第1及び第2補正板101,102はそれぞれの相補的な曲面が接触しないように離間させて重ねて配置されている。第1補正板101及び第2補正板102は、それぞれ内面の当該曲面の反対側の平坦面101b及び102bからの部分的厚さが異なるガラス板などの光透過基板であり、それぞれピックアップ内の光束の光軸に対して該平坦面が垂直に配置されるように、位置している。第1及び第2補正板101,102の両方の中心軸が光束の光軸と一致している。一対の補正板の各々の曲面部分において光束の光軸を中心とした同一半径上における板厚の変化率は正負が異なるように形成されている。このうち第2補正板102は固定され、第1補正板101は光軸を中心として所定の角度、例えばプラス・マイナス0.5°の角度範囲でアクチュエータ114によって保持され回動可能に構成されている。また、第2補正板102を回動自在とし、第1補正板101補正板を固定して、両補正板が相対的に回動する構造としてもよく、補正板の少なくとも一方が光束の光軸を回転軸として回動自在に保持されればよい。
【0023】
第1補正板101及び第2補正板102は、相補的な非球面である曲面101a及び102aをそれぞれ有し、対向する曲面101a及び102aのそれぞれ反対側は、互いに平行で平坦な面101b及び102bとなるように形成されている。曲面101a及び102aが相補的な関係で形成されるので、収差補正装置100は、全体として曲面側を重ねると平行平板となる。第2補正板102と第1補正板101との相対的な回動の回転軸が光束光路の光軸に一致するように保持されているので、補正板の相対的な回動によって透過光束の両補正板における合計光路長が光軸を中心とした同心円上にて一様に変化する。
【0024】
図2は、第1の実施例で用いる第1補正板101の曲面の面形状を示す斜視図である。曲面101aは、段差の頂上から補正板の板厚が光軸を中心とした同一半径の円周上において漸次減少するような螺旋状の曲面である。よって、曲面101aは、光軸からの同一半径の円周上の板厚の分布で画定され、光軸を中心とした同一半径上における光束の透過部分の光路長がその円周方向の角度ω(図4参照)にて単調に減少変化している。さらに、この螺旋面の曲面101aには、光軸から一定の傾きを持って最外周部側(半径r1)に行くに従って、厚くなる部分と、薄くなる部分とが存在する。すなわち、基板の曲面の板厚は、光軸からの同一動径上において漸次減少又は増加する。図示する基板では半径r0以内の中央部の厚さの変化率が0となるような形状になっている。
【0025】
図3は第1補正板の厚みを半径方向すなわち同一動径上の極座標で示したものである。よって、図のΔt(r)maxはその半径位置における周内の最大及び最小厚み、すなわち段差部分の厚み差を示している。
図4は曲面101aの或る同一半径rの円周方向の第1補正板101の厚みを極座標で示したものである。図2に示す段差を0度とし、反時計回り方向に角度θをとったときの点(r,θ)での厚さを示している。図3及び図4におけるt0は半径r0以内の中央部などの曲面101a以外の部分の板厚を示す。
【0026】
一方、第1の実施例で用いる第2補正板102は、図5に示すように、第1補正板101の曲面101aの相補的な面形状102aを有している。曲面102aは、図7のグラフに示すように、段差の底から補正板の板厚が光軸を中心とした同一半径の円周上において角度ωで漸次増加するような螺旋状の曲面である。図7は図4におけるθに対する板厚の変化の勾配の符号が逆になっている。さらに、この螺旋面の曲面102aには、上記曲面101aとは逆の位置であるが、光軸から一定の傾きを持って最外周部側に行くに従って、薄くなる部分と、厚くなる部分とが存在する。また、曲面102aも図6に示すように、上記曲面101aと同一変化率で光軸からの同一動径上において漸次減少又は増加する。
【0027】
この2つの第1補正板101及び第2補正板102を光軸を共通として重ねて配置し、さらにその共通の光軸を中心として第1補正板101が第2補正板102に対して所定角度回転するように構成される。従って、図8に示すように、第1補正板101及び第2補正板102における或る同一半径rの円周方向の板厚を極座標で示すと、両板厚合計2t0からそれらの間隙を差し引いた厚さ、これが収差補正装置における光束の全光路長となり、これは両補正板の相対的回転がない場合、一定である。
【0028】
次に、本発明の動作について説明する。いま、簡単のために、θ=πであるときの第1補正板101及び第2補正板102の厚さをどちらも同じt0であるとし、両補正板の相対回転角度ずれをφとする。図9に示すように、第1補正板101及び第2補正板102には平行光束が入射するとして、これを通過した光束の波面がどのような位相差を受けるかを算出する。図9は、位置(r,θ)を含む第1補正板101及び第2補正板102の同一円周上にて切断した板厚を示す断面図である。
【0029】
位置(r,θ)において相対回転角φが与えられた時の第2補正板102及び第1補正板101の厚さt2(r,θ)及びt1(r,θ+φ)は、それぞれ段差部分を除いて、
【0030】
【数1】
t2(r,θ)=t0−Δt/2+(θ/(2π))Δt(r)
t1(r,θ+φ)=t0−Δt/2−((θ+φ)/(2π))Δt(r)
である。よって、この2枚を透過した後の光が通過する合計基板厚さt(r,θ)は、
【0031】
【数2】
Figure 0003640059
となる。この式から分かるように、回転角φを与えなければ透過する全板厚はすべての場所で一定値であり、回転角φを与えた時の全板厚の増減の変化はそれぞれの半径に応じてΔt(r)によって決めることができる。また、図9に示すように、半径r上の角度ωの勾配を有しているので、
【0032】
【数3】
Δt(r)=r・φ・tanω
となり、同一半径r上の一定角度ωの勾配に応じて、全板厚すなわち光路長を変化させることもできる。
図10に、焦点ずれの補正を行なった後に残留する光ディスク基板の厚さ誤差に応じた球面収差による瞳内での4次の収差量を示す。図10の横軸は瞳上の半径位置、縦軸は発生する波面の位相差を光路長の差として1波長を単位として表している。理想的な無収差状態ではこの光路長は発生しないが、図10は対物レンズの開口数を0.85とし、規定値600μmの光ディスク厚が650μmになった場合の数値を計算した結果である。4次収差の変化量は光ディスク基板の厚み誤差に比例する。
【0033】
ここで、上記第1の実施例によって図10に示すディスク基板の厚み誤差のよる光路長の差を補正すると、図11に示す位相差分布を透過光束に付与できるので、結果として、図12に示す光路長の差が得られ、球面収差が減少する。
また、図13に示すように、図2に示す光軸周りの板厚変化率0の中央部分にまで、第1補正板101の曲面101aを光軸まで広げたものを用いれば、光軸近傍の収差をより減少させることができる。
【0034】
さらに、図10で示した光ディスク厚誤差によって発生する球面収差を補償するように、上記Δt(r)を設定することもできる。すなわち、補正板は、その曲面の板厚が透過光束に4次の収差の位相差を与えるような分布にて形成することができる。例えば、2λ(λ:光源波長)の収差を補正するガラス厚さは約0.6μmで、これを回転角φを1°の角度で回動することによって補正するように光線追跡法などで設計すると、Δtは約0.2mmとなる。図10に示された収差量からそれぞれの半径rにおけるΔtを算出してやることにより、光ディスク厚み誤差に応じて第1補正板101の回転角φで回動させれば、これによって発生する4次の収差、球面収差を補正する収差補正装置が作製できる。設計された好適な第1補正板101の斜視図を図14に示す。第1補正板101の光軸からの同一動径上における曲面の板厚は、補正すべき図10で示した光軸に対称な収差成分による位相ずれ量の半径方向成分に比例するように、形成されている。好適な第2補正板はこの第1補正板101の曲面101a側に相補的形状を有するものあって、間隙を挟んで、両者の反対平面同士が平行となるように、配置される。図15及び図17はそれぞれ好適な第1及び第2補正板の厚みを半径方向の極座標で示したグラフである。図16及び図18はそれぞれ好適な第1及び第2補正板の厚みを半径方向及び円周方向の極座標で示したグラフである。上記実施例においては瞳上距離の4乗に比例する成分のみを扱って形状を示したが、これは同様に瞳上距離の6乗、8乗、10乗といった偶数次の成分を加えることによって、高次の収差成分の補正ができる。
【0035】
この収差補正装置は以上説明したように、補償しようとする光学系が決まればその形状を決定できるので、精密NC加工機を用いて金型を製作し、樹脂成形によって安価に大量生産が可能である。また、例えば、補正板の一方を回転アクチュエータに取り付け、検出された球面収差量、あるいは光ディスク厚さ誤差量信号に基づいてこのアクチュエータを駆動して、球面収差を常に押え込むようなサーボ系を構成することができる。ここで、アクチュエータは高い周波数に亘るまで動作をするものを用いることができるので、光ディスクの厚さが一周のうちで何度も変動するような形状の光ディスクや、傷がついた部分を磨いて修理したような光ディスクを用いても良好な信号の再生が可能になる。また、このサーボは信号の振幅やジッタなどの品質をモニタし、常に最良の信号を得るように制御する手法を用いても構成できる。
【0036】
また、多層構造をもつ光ディスクを再生する場合や、異なる光ディスク厚の規格のものを再生するような場合にも勿論適用することが可能である。
上記好適な実施例においては発生する収差を正確に取り去るように補正板の曲面形状を決定したが、これは、例えば半径方向の厚み変化を図19に示すように、ある半径区間一定値をとるような形状によって近似することも可能である。このように曲面の板厚が光軸を中心とした同一動径上において一定であると、図19に示す破線部分に対応する補正量が図12に示す曲線のピークpの残留する収差量は多くなるが、図20に示すように、面形状が簡単になり、補正板の製作が容易となる。
【0037】
上記実施例においては、同一半径の円周上において板厚が変化するような構成を示したが、これは、図21及び図22に示すように同一半径の円周上において2回変化させ、曲面を分割することもできる。2個所で曲面を分割する場合は、分割個所をディスクの半径方向に対応させることにより、トラッキングエラー信号に重畳される分割個所によるトラッキングエラー信号の誤差をなくすことができる。第1及び第2補正板の曲面の分割は2回に限らず、3回、4回とするなど、いろいろな構成をとることができる。この実施例によれば、収差補正板の面形状を第1の実施例よりも平面に近く、すなわち段差の部分を低く設計できるために、作成が容易である。また、回転軸112によって支えられて駆動するので、駆動時の変移や面の揺れを小さく抑えることができ、良好な性能を得ることができる。
【0038】
また、上記実施例においては発生する収差を正確に取り去るように補正板の曲面の形状をなめらかに決定したが、図23に示すように、補正板の曲面の傾斜部分を何ステップかの直線で置き換えて構成することも可能である。補正板の面形状をエッチング方法などを用いて、例えば何段かのステップ状すなわち階段状の平面で構成することもできる。このように補正板の板厚を階段状にすなわち漸次減少又は増加することにより、ホログラムシート作製プロセスを用いることができ、簡便に収差補正板を作成することが可能になる。また、例えばトラッキングエラー生成用などとして知られる他のホログラムパターンと合成して複数の機能を持たせるように構成することも可能である。
【0039】
上記実施例では面の傾き角度がわずかであるので第1補正板101及び第2補正板102の間にできる空気間隙による悪影響は小さいが、もっと大きい球面収差を補正するような場合や高精度の補正が必要な用途などにおいては、この間隙部分を屈折率が光透過基板と異なるインデックスマッチングオイルなどの流動性透明媒質で満たすように構成することもでき、このようにすると間隙の影響を少なくする構成が可能である。
【0040】
本発明では、第1補正板101及び第2補正板102の対向しない側の面101b及び102bを平面ではなく、曲率をもったレンズとすることでコリメータレンズなどの機能を持たせるようにも構成できる。また、この外側の非対向面をホログラムとして、サーボ信号の発生やビームの分割などの機能を持たせる構成も可能である。また、この補正板の一方の外側の非対向面を反射面とし、この収差補正装置を往復する光に対して位相差を与えるような構成も可能である。このような場合、曲面形状はそれぞれの光学系において付与すべき位相差分布形状に基づき、任意の設定が可能である。
【0041】
上記第1の実施例においては2枚の光透過基板の屈折率を同じものとして補正板の板厚を変えることで光路長の変化を作り出したが、上記実施例と同様の光路差を発生させる構成であれば、第2の実施例として、補正板に異なる屈折率のものを用いることもできる。すなわち、光路長の分布は平行平板の補正板の各々に設けられた相補的な屈折率の分布とすることができる。また、分散の異なる材料を用いて光源波長の変化を吸収したり、2つ以上のことなる波長の光源を備えたピックアップ装置に用いる場合に、一方の波長の場合に特に顕著に効果を発揮させるなど、レンズの設計において用いられる様々な手法を同様に適用することが可能である。
【0042】
図24及び図25に、各々は互いに離間して対向する相補的な高低の屈折率分布を有する第1補正板201及び第2補正板を示す。それぞれ高屈折率及び低屈折率の領域は光軸から伸びるの境界Kを境に同心円方向に連続的に拡がっている。よって、第1補正板201及び第2補正板において、屈折率の分布は、光軸を中心とした同一半径の円周上において漸次減少又は増加するようになされている。また、屈折率の分布は、光軸からの同一動径上において漸次減少又は増加するようになされている。さらに、屈折率の分布は、同一動径上において一定であるようにすることもできる。
【0043】
また、図26に示すように、光軸から伸びる屈折率変化領域の境界Kを1本ではなく、2本にして、図21及び図22に示すと同様ような同一半径の円周上において屈折率の高低を2回変化させることにより、光路長を変化させる屈折率の分布を分割できる。
かかる相補的な屈折率の分布平行平板の補正板の作成方法は、分布屈折率レンズの作成方法を応用することができる。素材には多成分ガラス、多孔質ガラスなどが用いられ、イオン交換法、CVD法などにより、作成できる。また、図27に示すように、所定の曲面301aを形成した透明基板301上に、基板屈折率とは異なる屈折率の材料301cを、全体が平行平板となるように堆積させることにより、正確な屈折率の分布、例えば、透過光束に4次の収差の位相差を与えるような、光軸からの同一動径上において対称な補正すべき収差成分による位相ずれ量の半径方向成分に比例する屈折率の分布を形成することもできる。
【0044】
上記実施例においては、光ディスクの記録再生に用いるピックアップ装置を例にとって説明を行なったが、本装置はこれに限らず、顕微鏡装置、天体望遠鏡など、球面収差の補正が必要となるいろいろな光学装置に適用することが可能である。このような場合には上記収差補正板の移動量を自動制御することなく、手動によって収差を調整するような簡単な構成も可能である。
【0045】
【発明の効果】
本発明においては、上述のように補正板曲面が光ディスクの透明基板を透過する光束に与えられる球面収差を最小とすべく、相補形状の相補曲面が光軸からの同一半径の円周上の傾きが常に等しい関係にあるようになし、光軸を共通として、それぞれが接触しないように離間させて重ねて配置され、さらに少なくとも一方の補正板を所定距離だけ光軸の周りを回動自在にして構成したことにより、僅かな部品の回転によって高速かつ正確に球面収差の補正を行なえるので、高開口数の対物レンズを使用するシステムにおいても光ディスク基板の厚み誤差許容範囲を拡大することが可能になり、余裕度の高いシステムを構成することが可能になる。また、本発明を例えばDVDとCDのように設計基板厚さが異なるシステムに適応するために用いることも可能である。また、比較的厚い光透過基板を通して高密度に情報を記録することが可能になるため、光ディスクの傷や汚れによる性能劣化が少ないビデオ光ディスクシステムなどを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の概略断面図。
【図2】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第1補正板の概略斜視図。
【図3】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第1補正板の動径上の板厚さの変化を示すグラフ。
【図4】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第1補正板の同一半径円周上の板厚の変化を示すグラフ。
【図5】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第2補正板の概略斜視図。
【図6】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第2補正板の動径上の板厚さの変化を示すグラフ。
【図7】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第2補正板の同一半径円周上の板厚の変化を示すグラフ。
【図8】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の両補正板の板厚の変化を示すグラフ。
【図9】 本発明の光ピックアップ装置における収差補正装置の両補正板の回動による板厚の変化を示す概略説明図。
【図10】 実施例の光ピックアップ装置における光ディスク基板の厚さ誤差に応じた補正すべき残留する球面収差量を示すグラフ。
【図11】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置による光路長差の変化を示すグラフ。
【図12】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置による補正後の球面収差量を示すグラフ。
【図13】 他の実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の補正板の概略斜視図。
【図14】 他の実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の補正板の概略斜視図。
【図15】 他の実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第1補正板の動径上の板厚さの変化を示すグラフ。
【図16】 他の実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第1補正板の同一半径円周上の板厚の変化を示すグラフ。
【図17】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第2補正板の動径上の板厚さの変化を示すグラフ。
【図18】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第2補正板の同一半径円周上の板厚の変化を示すグラフ。
【図19】 実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第2補正板の動径上の板厚さの変化を示すグラフ。
【図20】 他の実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の補正板の概略斜視図。
【図21】 他の実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の補正板の同一半径円周上の板厚の変化を示すグラフ。
【図22】 他の実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の補正板の概略斜視図。
【図23】 他の実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の補正板の同一半径円周上の板厚の変化を示すグラフ。
【図24】 他の実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第1補正板の概略平面図。
【図25】 他の実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第2補正板の概略平面図。
【図26】 他の実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の第2補正板の概略平面図。
【図27】 他の実施例の光ピックアップ装置における収差補正装置の補正板の概略斜視図。
【図28】 実施例の光ピックアップ装置の概略構成図。
【主要部分の符号の説明】
1 半導体レーザ
2 コリメータレンズ
3 偏光ビームスプリッタ
4 対物レンズ
5 光ディスク
7 検出レンズ
8 マルチレンズ
9 光検出器
12 信号検出回路
13、121 駆動回路
101、102、201、202 補正板
114 アクチュエータ

Claims (12)

  1. 光学装置内部の光路の光軸上に配置される収差補正装置であって、各々が光軸に垂直に交差するように配置される一対の光透過基板からなり、前記光透過基板の少なくとも一方は前記光軸の周りにて回動自在に保持され、前記光透過基板の各々は前記光軸を中心とした同心円上の所定の範囲内において互いに相補的に減少又は増加する光路長の分布を有し、前記光透過基板の回転に応じて、前記一対の光透過基板の合計の光路長の分布を前記光軸を中心とした同心円上の所定の範囲内にて一様に変化させ透過光束に位相差を与えることを特徴とする収差補正装置。
  2. 前記一対の光透過基板は互いに相補的な厚みを有し、前記各光透過基板の板厚は前記光軸を中心とした同一半径の円周上の所定の範囲内において漸次減少又は増加することを特徴とする請求項1記載の収差補正装置。
  3. 前記各光透過基板の板厚は、前記光軸からの同一動径上において漸次減少又は増加することを特徴とする請求項2記載の収差補正装置。
  4. 前記一対の光透過基板を合わせた板厚が補正すべき位相ずれ量に比例するように、前記各光透過基板の表面は互いに相補的な曲面を形成していることを特徴とする請求項3記載の収差補正装置。
  5. 前記各光透過基板の板厚は、前記光軸を中心とした同一動径上の所定の範囲内において、一定であることを特徴とする請求項2記載の収差補正装置。
  6. 前記各光透過基板の屈折率は前記光軸を中心とした同一半径の円周上の所定の範囲内において漸次減少又は増加するように分布していることを特徴とする請求項1記載の収差補正装置。
  7. 前記屈折率の分布は、前記光軸からの同一動径上において漸次減少又は増加することを特徴とする請求項6記載の収差補正装置。
  8. 前記一対の光透過基板は、透過光束の前記光軸からの同一動径上に4次の位相差を与えることを特徴とする請求項3又は4又は6記載の収差補正装置。
  9. 前記一対の光透過基板を合わせた前記屈折率の分布が補正すべき位相ずれ量に比例するように、前記各光透過基板は互いに相補的な屈折率の分布であることを特徴とする請求項8記載の収差補正装置。
  10. 前記各光透過基板の前記屈折率の分布は、前記光軸を中心とした同一動径上において一定であることを特徴とする請求項7記載の収差補正装置。
  11. 前記一対の光透過基板の間隙には光透過基板と屈折率の異なる透明流動媒質が充填されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1記載の収差補正装置。
  12. 光束を射出する光源、光束を光ディスクの情報記録面上に向け集光する対物レンズ、該光束を前記対物レンズに導く照射光学系、並びに、光検出手段を含み前記対物レンズを介して前記情報記録面からの反射光を前記光検出手段へ導く検出光学系、を備える、光ディスクから信号を読み出し及び又は書き込む光ピックアップ装置であって、前記照射光学系の光路の光軸上に配置され、各々が対向する一対の光透過基板からなり、前記光透過基板の少なくとも一方が前記光軸の周りにて回動自在に保持され、前記光透過基板の各々が前記光軸を中心とした同一半径の円周上において互いに相補的に漸次減少又は増加する光路長の分布を有し、前記光透過基板の回転に応じて、前記一対の光透過基板の合計の光路長の分布を前記光軸を中心とした同心円上の所定の範囲内にて一様に変化させ透過光束に位相差を与える収差補正装置と、前記光ディスクの厚さ変化量に対応する出力を生成する光ディスク厚さ検出手段を含み、前記出力に応じて、前記光透過基板を回動せしめ、前記光ディスクの透明基板によって透過光束に与えられる球面収差を最小とする収差補正駆動手段と、を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
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