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JP3670522B2 - バッテリパック - Google Patents

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  • Power Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,携帯情報端末等に用いられるバッテリパックに関する。
【0002】
【従来の技術】
図32は,従来のバッテリの保護モニタ回路を持つバッテリパックの例を示す。図中,100はバッテリパック,200はバッテリパック100から供給される電流を消費する携帯情報端末等の本体装置を表す。
【0003】
バッテリパック100は,充放電可能なバッテリ300と,バッテリ300を保護する保護回路部400と,ファームウェアによって本体装置200等へバッテリ300の状態を報告するための管理回路部500を備える。
【0004】
保護回路部400は,過電流を検出する過電流検出回路130,過充電を検出する過充電検出回路150,過電流および過充電からバッテリ300を保護する過電流保護/過充電保護回路140,バッテリパック100内の温度を検出する温度検出回路160を備え,管理回路部500は,ファームウェアによって各検出回路,保護回路を制御し,本体装置200への状態報告を行うMCU回路180を備える。
【0005】
本体装置200におけるシステム電源制御部600は,バッテリパック100からの電力POWを本体のシステムに供給し,またバッテリパック100の電力状態をシステムに報告する。
【0006】
図32に示すような従来のバッテリパック100内の保護素子等は,バッテリ300に接続され,常に必要最小限の動作を続けている。したがって,少ないながら電力を消費しており,バッテリパック100内の自己放電の一部となっている。
【0007】
さらに,本体装置200に装着されたバッテリパック100は,使用されていなくても,その存在と使用可否を明示するために,バッテリパック100内の保護回路部400と管理回路部500とが動作し続けている。
【0008】
バッテリ300の端子電圧がほとんど0Vになったバッテリパック100は,内部の保護回路部400,管理回路部500の正常な動作を期待できない。したがって,その後,過放電状態が解除されて保護回路部400,管理回路部500が正常に動作し始めるまでは,本体装置200側の制御で,バッテリパック100側の保護機能なしで充電を行う。そのため,本体(充電器)に充電電流とパック電圧を測定する機能が必要になるが,本体側での測定は,グランドの浮き等により精度が悪く,またこれらの測定機能はバッテリパック100内の回路機能と重複するため,コストアップになっていた。
【0009】
また,最近のバッテリ300は蓄積しているエネルギーが大きいため,故障の状態によっては発煙,発火に至る危険性がある。したがって,安全機構が採用されており,例えば,バッテリセル自体には,過電流による回路の開放や異常温度上昇による内圧上昇解除弁が設けられ,バッテリパック100には,保護回路部400による出力ショート保護や過充電保護,システム電源制御部600には,異常充電制御保護や温度異常保護などの機能が設けられている。
【0010】
保護回路部400には,過電流検出回路130や過充電検出回路150等の各種の検出回路が設けられており,これらの回路ではコンパレータを用いた検出が行われている。
【0011】
図33は,従来の検出回路の例を示す。図33において,COMPはコンパレータ,R,R1,R2は抵抗,Cはコンデンサ,INは入力電圧,Vout は出力電圧,Vthはしきい値電圧を表している。
【0012】
図33(A)に示す回路は,誤検出をなくすためにコンパレータCOMPにヒステリシスを持たせる方法である。High出力時の出力電圧をVOH,Low出力時の出力電圧をVOLとすると,HighとLow時のしきい値電圧はそれぞれ次のようになる。
【0013】
Vth(HIGH)=(VOH-VB)/(R1+R2)×R1+VB :High出力時
Vth(LOW) =(VOL-VB)/(R1+R2)×R1+VB :Low出力時
ΔVth=Vth(HIGH)−Vth(LOW) =(VOH− V0L) ×R1/(R1+R2)
また,誤検出をなくすために,図33(B)に示すように,被検出信号に抵抗RとコンデンサCを接続し,ローパスフィルタ(LPF)を構成して帯域制限する方法も従来用いられている。
【0014】
例えば,図32に示す従来のバッテリパック100において,保護回路部400,管理回路部500は,1個または複数個のLSIによって構成することができるが,保護回路部400と管理回路部500とを別のLSIで構成する場合,各検出回路からのアナログ信号のモニタデータは,MCU回路180のA/D変換機能を持つADC入力ポートで受信し,デジタル信号のステータス情報はMCU回路180のI/Oポートで受信する。このように,各種のモニタデータ,ステータス情報が,保護回路部400から管理回路部500へパラレルで出力されるため,LSIの入出力ピン数が増える要因になっていた。
【0015】
また,従来の保護回路部400における過充電検出回路150における過充電検出のしきい値は単一であり,過電流検出回路130における検出も単一のしきい値が用いられていた。
【0016】
例えば,過充電に対する保護として,過充電によるバッテリ300の温度上昇を検出し,充電を止める方法が用いられているが,この方法は精度が悪い,応答時間が長いなどの欠点があった。また,過充電に伴うバッテリ電圧の変化,その変化率,電流変化,内部インピーダンスの変化等を検出し,充電を止める方法も用いられているが,精度が悪い,回路が複雑になるなどの問題があった。
【0017】
また,過放電に対する保護としては,過放電によるバッテリ300の各セルの電圧低下を検出し,放電を止める方法が用いられている。この方法は,複数のセルのうち,いずれかのセル電圧が予め決められたしきい値より低くなるのを検出するため,バッテリパック100としてはまだ使用できる電力があるにもかかわらず,過放電を検出する。この方法は,バッテリパック100の使用可能電力を十分に使用することができないという欠点があった。
【0018】
しかし,セル毎の過放電電圧をモニタしないで,バッテリ300全体の過放電電圧をモニタする方法は,充電時と放電時のモニタ手段を共用するのが一般的であるため,リチウム系バッテリの過充電時の危険性回避には,セル毎のモニタが必須となり,使用することができない。
【0019】
新品の状態で,バッテリセルの端子電圧が揃うように選別してバッテリパック100を構成しても,充放電劣化特性の個体差が大きいので,使用が進むとセル毎の端子電圧に差が生じ,前述したバッテリパック100の使用可能電力を十分に使用することができないという欠点が生じる。
【0020】
過放電時のシステムの安定動作を保証するため,過放電検出しきい値は高めに設定するのが普通であるが,この場合,バッテリパック100によっては,まだ十分使用可能な容量が残っていても,過放電として検出される場合がある。
【0021】
また,過放電時のシステムの安定動作を保証するため,バッテリ300の電圧,電流をモニタして残容量を管理する方法があるが,図32に示すようにMCU回路180等を使用するため,ファームウェア(もしくはソフトウェア)のバグや,MCU回路180の暴走の可能性があり,確実な保護の保証が困難であるという問題がある。
【0022】
過電流に対する保護としては,バッテリ300に流れる電流を検出し,その値が予め決められた値を超えたとき,充放電路の一般には電界効果トランジスタ(FET)で構成されるスイッチをオフにする方法がとられている。過電流によるヒューズ溶断により保護する方法もあるが,動作後はヒューズ交換が必要になるため,ヒューズ溶断の前に保護する機能が望まれる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
バッテリパックは,単体で流通,店頭展示,在庫,保存している期間中に,放電が進み空になってしまう場合がある。また,本体装置のメインスイッチをオフにしておいても,バッテリが空になる場合もある。このような事態を避けるためには,未使用状態でのバッテリパックの自己放電(保護回路部,管理回路部の動作電力を含む)を極力小さくする必要がある。
【0024】
また,バッテリパックの端子電圧がほとんど0Vになったバッテリパックは,内部の保護回路部,管理回路部の正常な動作を期待できない。このようなバッテリパックでもその状態を把握して,安全に充電できる必要がある。すなわち,素性の判らない端子電圧が低下しているバッテリパックにおいて,再充電すれば使用できる正常なバッテリパックと,再充電しても使用できないバッテリパックまたは再充電すると危険なバッテリパックを,装置に実装した状態で容易に切り分け可能とする必要がある。
【0025】
また,バッテリパックの管理回路部による管理・モニタ機能が故障しても,保護機能は影響なく動作し,バッテリパックの安全性を確保する必要がある。例えば,MCU回路のファームウェアのバグ等により,過電流検出回路または過充電検出回路における比較電圧の設定が異常になると,正しい検出ができなくなるが,このような事態を回避する必要がある。また,MCU回路のファームウェアのバグ等により,保護回路部が正常であっても充放電ができなくなる場合があるが,それを回避する必要がある。
【0026】
また,保護回路部の各種検出回路において,負荷の急変,本体装置への着脱時の過渡電流,インパルスノイズ等により誤検出が発生することがある。これに対する対策として,被検出信号に抵抗RとコンデンサCを接続し,ローパスフィルタ(LPF)を構成して帯域制限する方法は,必要な周波数領域が低いため,CRの値が大きくなり,LSIに内蔵することができない。このため,コンデンサを外付けすると,LSIのピン数が増加するという問題がある。
【0027】
また,保護回路部で検出したステータス,モニタデータを,管理回路部内のMCU回路に送出する必要があるが,多くのモニタ,ステータス信号を,LSIのピン数を多くしないで,かつ制御回路の規模を大きくしないでMCU回路に送出可能にすることが望まれる。
【0028】
過充電検出のしきい値が単一の場合,そのしきい値で正常に検出しても,その検出結果に基づく保護(制御)手段が正常に動作しないと充電が継続され,バッテリの過充電が進み,最悪の場合,発煙・発火の危険がある。バッテリのセル毎に内圧抜き弁等のメカニカルな対策が採られている場合もあるが,エネルギーが大きいバッテリの保護のためには,保護手段の二重化による信頼性向上が重要である。
【0029】
この場合,同一の保護回路を二重化するより,別の観点による異なる保護手段を構成するほうが,システムの安全性向上のために有効である。2系統の保護機能を持たせた場合,両者が相互干渉して正常な動作に支障をきたさないようにする必要がある。
【0030】
また,過放電検出のしきい値が単一の場合,そのしきい値で過放電を正常に検出しても,その検出結果に基づく保護(制御)手段が正常に動作しないと放電が継続され,バッテリの過放電が進み,最悪の場合,バッテリ内で非可逆反応が進んで再充電できなくなる場合がある。また,過放電領域に入ると,使用エネルギーに対する端子電圧低下が増大し,突然,システムの動作に支障をきたすことがある。システムの安定動作を保証するためには,保護手段の二重化による信頼性向上が重要である。
【0031】
過放電に対する保護の場合も過充電の保護の場合と同様に,同一の保護回路を二重化するより,別の観点による異なる保護手段を構成するほうが,システムの安全性向上のために有効である。2系統の保護機能を持たせた場合,両者が相互干渉して正常な動作に支障をきたさないようにする必要がある。
【0032】
また,バッテリパック内に正常動作範囲外の過電流が流れた場合に,確実に,かつ回路・部品に損傷を与えないでバッテリパックを保護する必要がある。
【0033】
また,パック電流が充電方向か放電方向かを正確に検出する必要がある。特に,本体装置がスタンバイ状態またはスリープ状態のように低電流の場合に充電状態か放電状態かを正確に識別するため,充電方向か放電方向かを正確に検出する必要がある。
【0034】
本発明は上記問題点の解決を図り,携帯情報端末等に適した低コストで安全性の高いバッテリパックを提供することを目的とする。より具体的には,バッテリパックの自己消費電力を小さくし,過放電バッテリパックを再使用できるよう不良品と判別でき,もしMCUが暴走してもバッテリの保護機能はなんの影響もなく動作し,誤検出が無く,保護回路をLSIで構成したときのパッケージのピン数を少なくすることができるようにすることを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
本発明は,バッテリパックに,外部から電源起動信号を入力する入力端子を持ち,この入力端子に電源起動信号が入力されたとき,バッテリから保護モニタ回路への電源を接続し,入力端子に電源起動信号が入力されないとき,保護モニタ回路への電源を遮断するパック電源制御部を持つことを特徴とする。
【0036】
これにより,未使用状態でのバッテリパックの自己放電(保護回路部,管理回路部の動作電力を含む)を極力小さくすることができる。
【0037】
また,バッテリからの電圧を外部のスイッチを介して電源起動信号として前記入力端子に印加するための,バッテリに接続される電源出力端子も備える。これにより,装置の電源システム内にACアダプタ,別のバッテリが存在しない場合でも,前記電源出力端子から前記入力端子に電源起動信号の電圧を印加することができる。
【0038】
さらに,電源起動信号の入力端子が保護モニタ回路の電源に接続され,入力端子に入力される電源起動信号の電力を,保護モニタ回路によるプリ充電制御のための電源として用いる。これによって,バッテリパックの端子電圧がほとんど0Vになったバッテリパックでも,電源起動信号の入力端子からの電力供給で,バッテリパック内の保護回路部および管理回路部を正常に動作させ,この結果からバッテリの良否の判定も正確に行うことができる。
【0039】
バッテリパックの保護モニタ回路は,過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部と,ファームウェアによって外部へバッテリの状態を報告するための管理回路部とからなり,管理回路部は,保護回路部からの信号を受け,保護回路部は,管理回路部からの制御を受けない回路として構成される。
【0040】
保護回路部が管理回路部からの制御を受けない回路として構成されるため,管理回路部を動作させるファームウェアにバグ等があっても,過電流,過充放電からバッテリを安全に保護することができる。
【0041】
保護回路部の検出回路は,ある検出状態が所定の時間以上継続した場合に,その状態を検出したと確定し検出信号を出力する検出不感応時間を持つ回路を備える。この検出不感応時間は,サンプリングクロックの周波数またはカウント数を設定できるようにし,予め定めた異なる継続時間に対応可能に構成することができる。これにより,ノイズその他のインパルス性の変化による誤検出を防止することができる。
【0042】
また,保護モニタ回路は,保護回路部から管理回路部へのステータスおよびモニタ用の信号線を有し,保護回路部から管理回路部へ送出される各信号が,所定のタイムスロットに割り振られ,所定のシーケンスで繰り返し同一の信号線上に時分割多重で送出されるように構成される。これにより,保護回路部および管理回路部をLSIで構成したときに,LSIの入出力ピン数を削減することができる。
【0043】
保護回路部から管理回路部へのステータスおよびモニタ用の信号線とは別に,シーケンスの先頭を確定するためのシーケンス開始信号が送出される信号線を持つ。これにより,管理回路部は,ステータスおよびモニタデータを2ピンのみで受信することができる。
【0044】
このステータスおよびモニタ用の信号線は,管理回路部におけるデジタル信号入力用のポートと,アナログ信号入力用のポートの両方に接続される。これによって,アナログ信号もディジタル信号も同じ信号線で,保護回路部から管理回路部へ送ることができる。
【0045】
保護回路部は,第1の過充電検出しきい値による第1の過充電検出部と,第2の過充電検出しきい値による第2の過充電検出部とを備える。この第1の過充電検出部の検出により,第2の過充電検出部が有効となるように構成される。または,第1の過充電検出部と第2の過充電検出部とが,独立に過充電を検出するように構成される。これによって,過充電の検出を確実に行うことができる。
【0046】
例えば,第1の過充電検出部が過充電を検出した場合には,充電経路のスイッチをオフにして充電を強制停止し,第2の過充電検出手段が過充電を検出した場合には,充電経路のヒューズを溶断して充電を強制停止する充放電禁止制御部を設ける。これにより,過充電検出時に安全に充電を禁止することができる。
【0047】
また,保護回路部は,第1の過放電検出しきい値による第1の過放電検出部と,第2の過放電検出しきい値による第2の過放電検出部とを備える。この第1の過放電検出部の検出により,第2の過放電検出部が有効となるように構成される。または,第1の過放電検出部と第2の過放電検出部とが,独立に過放電を検出するように構成される。また,第1の過放電検出部または第2の過放電検出部のいずれかが,バッテリパックの電圧を予め決められた電圧と比較して過放電を検出するように構成される。これによって,過放電の検出を確実に行うことができる。
【0048】
例えば,第1の過放電検出部が過放電を検出した場合に,過放電状態を管理回路部に送出して警告し,第2の過放電検出手段が過放電を検出した場合に,放電経路のスイッチをオフにして放電を強制停止する充放電禁止制御部を備える。こにより,無駄のない過放電の禁止制御を実現することができる。
【0049】
保護回路部は,過放電の検出によって放電経路のスイッチをオフにするとき,当該保護モニタ回路の電源をオフにするかまたは当該保護モニタ回路の動作をディセイブルにする。これによって,過放電検出後の消費電力を削減することができる。
【0050】
また,保護回路部は,第1の過電流検出しきい値による出力ショート検出などの第1の過電流検出部と,第2の過電流検出しきい値による第2の過電流検出部とを備える。過電流検出しきい値の大きいほうの過電流検出部の不感応時間を短くし,過電流検出しきい値の小さいほうの過電流検出部の不感応時間を長くする。また,第1の過電流検出部と第2の過電流検出部とを,完全に独立に過電流を検出するように構成する。これにより,過電流の検出を確実に行うことができる。
【0051】
また,保護回路部は,パック電流が充電方向か放電方向かを検出し,モニタ出力電圧の大きさをパック電流の方向にかかわらずパック電流の絶対値に比例する値として検出する過電流モニタ部を備える。これにより,本体装置がスタンバイ状態やスリープ状態で低電流の場合でも,正確に検出することが可能になる。
【0052】
【発明の実施の形態】
図1は,本発明の概要を説明するための図である。図中,1はバッテリパック,2はバッテリパック1から供給される電流を消費する携帯情報端末等の本体装置を表す。バッテリパック1は,充放電可能なバッテリ3と,バッテリ3を保護する保護回路部4と,ファームウェアによって本体装置2へバッテリ3の状態を報告するための管理回路部5を備える。
【0053】
保護回路部4は,過電流を検出する過電流検出回路13,過充電を検出する過充放電検出回路15,過電流および過充電からバッテリ3を保護する過電流保護/過充電保護回路14,バッテリパック1内の温度を検出する温度検出回路16,ステータスおよびモニタデータを時分割多重化して出力するための出力セレクタ回路17を備え,管理回路部5は,保護回路部4が検出した情報に基づいてファームウェアにより本体装置2への状態報告を行うMCU回路18を備える。
【0054】
本体装置2におけるシステム電源制御部6は,バッテリパック1からの電力POWを本体のシステムに供給し,またバッテリパック1の電力状態をシステムに報告する。12は本体装置2の主電源スイッチである。
【0055】
バッテリパック1の入出力端子として,電源起動信号を入力する入力端子(以下,WAKE_UP_POWER 端子という)7と,バッテリ3に接続される電源出力端子(以下, BATTERY_POWER 端子という)8と,本体装置2に電力を供給し,また充電器(図示省略)から電力を得るための充放電端子(POW)9と,グランド端子(GND)10と,管理回路部5からバッテリパック1の状態を本体装置2等へ報告するための信号端子11とがある。D1〜D3は電流の逆流を防止するためのダイオードである。
【0056】
〔バッテリパックの起動方法〕
パック電源制御回路19は,保護回路部4および管理回路部5に対する電力の供給および遮断を制御する回路である。本発明では,バッテリパック1にWAKE_UP_POWER 端子7を設け,バッテリパック1内の回路の電源のオン/オフをパック電源制御回路19によって制御する。
【0057】
図2は,パック電源制御回路19の概要説明図である。図2において,D4,D5はダイオード,Rは抵抗,INVはインバータ,FETは電界効果トランジスタを表す。
【0058】
バッテリパック1が単体で存在するとき,または本体装置2に装着されていても,本体装置2の主電源スイッチ12がオフのとき,WAKE_UP_POWER 端子7には電圧が印加されないため,バッテリ電圧によりFETのゲートがHighになり,FETは非導通状態になる。本体装置2の主電源スイッチ12がオンになり,電源起動信号の電圧がWAKE_UP_POWER 端子7に印加されると,インバータINVを介することにより,FETのゲートがLowになり,FETは導通状態になる。FETが導通状態になることよって,保護回路部4の各部および管理回路部5にバッテリから電力が供給されることになる。
【0059】
これにより,バッテリパック1の未使用時には,バッテリパック1内の保護回路部4,管理回路部5などの全ての電源をオフにして,その消費電力を零にする。バッテリパック1を使用する時は,システム側からWAKE_UP_POWER 端子7に電圧を印加してバッテリパック1内の保護回路部4,管理回路部5などの全ての電源をオンにして正常動作を可能にする。
【0060】
本体装置2側にACアダプタや他のバッテリがないと,主電源スイッチ12がオンになってもWAKE_UP_POWER 端子7に電圧が印加されないため,装置の電源を起動できなくなる。そこで,バッテリパック1に BATTERY_POWER 端子8を設け,バッテリパック1からWAKE_UP_POWER 端子7に電圧供給できるように,装置の主電源スイッチ12を介してWAKE_UP_POWER 端子7と接続する。
【0061】
これにより,装置の電源システム内にACアダプタまたは別バッテリが存在しない場合でも,本バッテリパック1からの電力でWAKE_UP_POWER 端子7に電圧を供給でき,パック電源制御回路19による電源制御が可能になる。
【0062】
〔バッテリパックの充電方法〕
さらに,パック電源制御回路19のWAKE_UP_POWER 端子7を,図2(B)に示すように,ダイオードD5を介してバッテリ3からの電源供給線に接続する。これにより,バッテリ3の端子電圧がほとんど0になったバッテリパック1でも,WAKE_UP_POWER 端子7への電力供給で,バッテリパック1内の回路が必要とする電力をまかない,保護回路部4および管理回路部5を正常に動作させる。
【0063】
この状態で,充電器(図示省略)から短時間(数秒〜数分程度),プリ充電(小電流での充電)を行い,その直後のバッテリ電圧変化の様子をモニタして,バッテリの良否を判定する。電圧低下の大きいバッテリは不良とする。この判定が微妙な場合,プリ充電の充電時間を長くするか,充電電流を少し大きくして充電し,バッテリの良否を判定する。良品であることが確定できたならば,本充電を行う。
【0064】
なお,WAKE_UP_POWER 端子7に印加する電圧は,内部回路の動作保証電源電圧+VF以上とする。充電が進んで,バッテリ電圧がWAKE_UP_POWER 端子7の電圧より高くなれば,内部回路への電源電流供給は,バッテリ3から行う。
【0065】
〔MCUの誤動作に影響されない保護モニタ方法〕
もし,管理回路部5のMCU回路18が,保護回路部4内の検出回路,保護回路を制御する構成の場合,MCU回路18のファームウェアにバグ等があったり,MCU回路18が故障した場合,保護回路部4が正常であっても充放電できなくなることがあり,また過電流または過充放電の正しい検出ができなくなることがある。これを解決するため,保護回路部4は,管理回路部5のMCU回路18による制御を受けないで動作する回路構成とする。
【0066】
保護回路部4は,MCU回路18に対して,ステータスと測定値(モニタデータ)を送出する。MCU回路18は,保護回路部4からステータスと測定値の信号を受け,システム電源制御部6と通信する。保護回路部4内の検出回路,保護回路は,MCU回路18に干渉を受けないで,過充電,過放電,過電流状態を検出し,バッテリパック1を保護する。
【0067】
〔不感応時間による誤動作防止〕
負荷の急変,バッテリパック1の着脱時の過渡電流,インパルスノイズ等による過充放電検出回路15の誤検出,過電流検出回路13の誤検出を防止するため,検出回路で用いるコンパレータには,従来通りヒステリシスを持たせる。さらに,保護回路部4を構成するLSI内に,検出不感応時間を持たせる回路を組み込む。この回路は,当然,CRによるローパスフィルタを設けるときより,LSI内の必要エリアは小さい。
【0068】
各検出回路内では,コンパレータの出力をサンプリングし続け,同一論理レベルが規定のサンプリング回数の間,連続したときに初めてその論理を検出したと確定し,検出結果を出力する。したがって,規定されたサンプリング回数の間,連続しないインパルス性の変化を誤検出することはない。チェックするサンプリング回数またはサンプリングのクロック周波数を変更するだけで,検出不感応時間を容易に変更することができる。
【0069】
〔LSI化する場合のピン数の削減方法〕
例えば,バッテリ3の各セルの電圧モニタ出力,バッテリパック1の電圧モニタ出力,バッテリパック1の電流モニタ出力,各セルの過充電電圧検出状態,各セルの過放電電圧検出状態,バッテリパックの過放電電圧検出状態,過充電電流検出状態,過放電電流検出状態,各検出回路のキャリブレーションデータ(アナログ信号),基準電圧チューニング用データ(アナログ信号)等を,保護回路部4から管理回路部5へLSIの入出力ピン数を増やさないで送出するため,出力セレクタ回路17を保護回路部4内に設け,各出力を予め定めた順番で時分割多重化し,まとめて管理回路部5のMCU回路18に送る。すなわち,送出する各信号を一定のタイムスロットに割り振り,一定のシーケンスで繰り返す。
【0070】
シーケンスの先頭を確定するため,別のピンを使用してシーケンス開始信号を送る。アナログ信号もデジタル信号も同一の信号線を使用し,MCU回路18側はデジタルの入力ポートとADCの入力ポートの両方に接続する。
【0071】
〔過充電検出方法〕
図1に示す過充放電検出回路15には,従来の過充電検出しきい値と値が異なる過充電検出手段を追加し,過電流保護/過充電保護回路14に充放電経路を遮断する保護手段を追加する。すなわち,第1の過充電検出手段と第2の過充電検出手段とを設ける。第1の過充電検出手段と第2の過充電検出手段の動作は,シーケンシャルであっても,全く独立であってもよい。一方の検出手段に接続される保護手段は,従来通り,充放電経路に入れたスイッチをオフにすることにより過充電からバッテリ3を保護し,他方の検出手段に接続される保護手段は,加熱抵抗付きヒューズ等の素子を充放電経路に入れ,過充電検出時にこれに通電してヒューズを溶断し,過充電から保護する。
【0072】
この作用は以下のとおりである。充電が進むと,まず第1の過充電検出手段により過充電が検出され,充放電経路に入れたスイッチをオフにし過充電保護を行う。しかし,スイッチの故障等により充放電経路を断にできずに,過充電がさらに進むと,バッテリ電圧がさらに上昇する。このとき,第2の過充電検出手段が過充電を検出し,加熱抵抗体付きヒューズの加熱抵抗体に通電してヒューズを溶断し,充放電経路を断にする。
【0073】
このように,第1の過充電検出手段と保護手段が正常に動作すれば,第2の過充電検出手段と保護手段は動作せず,充放電を継続的に繰り返すことができる。しかし,第1の過充電検出手段と保護手段が正常に動作しないで,第2の過充電検出手段と保護手段が動作すると,バッテリ3の継続的な充放電はできなくなる。この場合,第1の過充電検出手段と保護手段が正常動作しない原因を究明し,対策を講じてヒューズを交換することになる。
【0074】
また,第1の過充電検出手段の検出により,第2の過充電検出手段の機能を有効にするように構成することもできる。この方法により,第2の過充電検出手段を使用しないとき,この部分の回路をオフ(またはディセーブル)にすることができ,消費電力を低減させることができる。
【0075】
第1の過充電検出手段の検出しきい値より,第2の過充電検出しきい値を高く設定することにより,両者間の動作に干渉は生じない。
【0076】
〔過放電検出方法〕
過放電検出・保護の信頼性をより高くするため,第1の過放電検出手段とその検出結果で動作する第1の過放電保護手段,および第2の過放電検出手段とその検出結果で動作する第2の過放電保護手段を設ける。
【0077】
第1の過放電検出手段が過放電を検出すると,第1の過放電保護手段を動作させるとともに,第2の過放電検出手段を有効にする。その結果,放電がさらに進むと第2の過放電検出手段が過放電を検出し,第2の過放電検出手段を動作させる。第1の過放電検出手段により過放電が検出されるまで,第2の過放電検出手段の電源をオフ(またはディセーブル)にする。
【0078】
また,第1の過放電検出手段と第2の過放電検出手段を全く独立に機能させる構成では,第1の過放電検出手段の動作異常に影響されないで,第2の過放電検出手段を動作させることができる。
【0079】
一方の過放電検出手段は,バッテリ3の各セルの端子電圧をモニタし,いずれかのセルの値が予め決められたしきい値以下になったとき,過放電を検出し,もう一方の過放電検出手段は,バッテリ3全体の端子電圧(パック電圧)をモニタし,その値が予め決められたしきい値以下になったとき,過放電を検出する。バッテリ3の各セルごとの端子電圧をモニタして検出した過放電状態の場合には,充放電経路に入れたスイッチはオンのままとし,過放電のアラーム信号を送出するだけにとどめる。本体側のシステムは,この間に重要な処理を強制終了させ,別のバッテリへの切り換えや,ACアダプタの接続をユーザに催促する。
【0080】
パック電圧をモニタして検出した過放電状態の場合には充放電経路に入れたスイッチをオフにして,放電を強制的に止める。ただし,この場合でも,本体側のシステムの安定動作を保証するために,過放電検出後,一定期間は電力を供給し続け,その後にオフする。この間にシステムは,データ等の緊急退避を行うことができる。
【0081】
パック電圧による過放電検出手段の検出しきい値は,保護回路部4の最低動作電圧近くまで低く設定する。パック電圧のモニタにより過放電を検出すると,充放電経路を遮断するとともに,自己放電を極力小さくするため,保護回路部4,管理回路部5などのバッテリパック1内のすべての回路の電源をオフ(またはディセーブル)にする。
【0082】
バッテリ3の各セルの端子電圧により過放電を検出してアラームを出しているが,同時に各セルの端子電圧も管理回路部5を介して本体側のシステムに報告する。システムは,この値が予め規定した値より小さくなると,該当するセルが非可逆の化学反応を始めるのを防止するために,このバッテリパック1から電力供給を受けないようにシステム電源制御部6により制御する。
【0083】
この方法の作用は以下のとおりである。放電が進むと,まず第1の過放電検出手段(この例では各セル毎の端子電圧が予め決められた電圧より低くなった場合に検出する)により過放電が検出され,過放電状態のアラームが送出される。この状態でさらに放電が進むと,パック電圧がさらに低下して,第2の過放電検出手段が過放電を検出し,充放電経路のスイッチをオフにして充放電経路を遮断する。
【0084】
このように,第1の過放電検出手段により,システム側にデータ等の退避処理と別電源への切り換えを促し,過放電状態のバッテリ3の消費電力を小さくしていく。システム側の対応が遅いと,第2の過放電検出手段がパック電圧が低下したことを検出し,その状態をシステムに通知するとともに,一定時間経過後に強制的に充放電経路を遮断して,バッテリパック1が非可逆的な過放電状態になることを防止する。
【0085】
第1の過放電検出手段と第2の過放電検出手段とを全く独立に機能させる場合には,第1の過放電検出手段によりアラームが送出されていない状態で,第2の過放電検出手段が機能する場合がある。しかし,第2の過放電検出手段が過放電を検出してから一定期間内は放電を継続するので,その期間内に本体側のシステムにおいて緊急退避と必要最小限の処理は可能である。
【0086】
第1の過放電検出手段の検出により,第2の過放電検出手段の機能を有効にするように構成することもできる。この方法を用いれば,第2の過放電検出手段を使用しないとき,この部分の回路をオフ(またはディセーブル)にでき,消費電力を低減することができる。
【0087】
第1の過放電検出手段(セル電圧)のしきい値と,第2の過放電検出手段(パック電圧)のしきい値は,セルの電圧とバッテリ全体の電圧という別の電圧を対象としているため,両者間の動作に干渉は生じない。
【0088】
パック電圧による過放電検出手段のしきい値を,保護回路部4の動作保証電圧の最小限まで下げることにより,バッテリ3の持っているエネルギーをできる限り使い切ることができる。パック電圧により過放電を検出すると,充放電経路を遮断するとともに,自己放電を極力小さくするために,保護回路部4,管理回路部5等のバッテリパック1内の全ての回路の電源をオフ(またはディセーブル)にする。これにより,バッテリ3の放電がさらに進んで非可逆反応を起こし再充電できなくなるような故障を回避することができる。
【0089】
バッテリ3の各セルの端子電圧,パック電圧は,定期的にモニタされ,管理回路部5のMCU回路18を介して本体装置2のシステムに報告される。システムは,この値を参照し,必要な保護処置を実施する。
【0090】
〔過電流検出方法〕
バッテリパック1に正常動作範囲外の過電流が流れた場合に,確実に,かつ回路・部品に損傷を与えずにバッテリパック1を保護するために,過電流検出回路13の過電流検出手段を2系統にして,信頼性の向上を図る。ヒューズ溶断による保護手段は,信頼性確保のため併用する。第1の過電流検出手段と第2の過電流検出手段の検出しきい値を別の値にする。また,第1の過電流検出手段と第2の過電流検出手段の検出応答時間を別の値にする。検出しきい値の大きい過電流検出手段の検出応答時間を短くし,検出しきい値の小さい過電流検出手段の検出応答時間を長くする。第1の過電流検出手段と第2の過電流検出手段は,完全に独立して機能する構成とする。
【0091】
この方法の作用は,以下のとおりである。第1の過電流検出手段と第2の過電流検出手段が故障しても,ヒューズ溶断による保護機能は確実に動作する。2系統の過電流検出手段を設け,一方は出力ショート等の電流値の大きい過電流を対象とし,他方は定格電流オーバ等の比較的電流値の小さい過電流を対象とする。前者は短時間でも影響が大きいので検出応答時間を短くし,後者は継続時間が長いと影響が出るので検出応答時間を長くする。
【0092】
過電流は,バッテリと直列に接続されたセンス抵抗を用い,その両端の電圧を測定する。第1の過電流検出手段と第2の過電流検出手段は,アンプのゲインを変えることにより,等価的に検出しきい値を変える。また,検出応答時間は,アンプの周波数帯域幅の制限またはローパスフィルタ(LPF)により変える。2系統の過電流検出手段は,前述したように検出対象が異なるので,完全に独立して動作するよう構成する。
【0093】
〔電流モニタ方法〕
パック電流が低電流の場合でも,正確な検出を可能にするため,充電時も放電時も共通に電流の絶対値に比例した電流モニタ出力電圧を測定する。充電電流用のセンス回路と放電電流用のセンス回路を併設し,その出力により,充電状態か放電状態かを識別する。両センス回路は同一回路で入力信号の極性のみを逆接続する。
【0094】
電流が充電方向か放電方向かを識別するためのコンパレータ回路を追加し,確実に識別する。コンパレータ回路の後部に不感応時間生成回路を設け,一定時間は従来状態を保持し,チャタリングの影響をなくす。電流モニタ出力は,充電方向か放電方向かの識別結果により充電か放電かを切り換えて出力する。
【0095】
この方法の作用は,以下のとおりである。充電電流用のセンス回路と放電電流用のセンス回路は同一の回路構成とし,LSI内のレイアウト上でも同等性を考慮してほぼ同一の特性を実現する。したがって,両者の出力電圧は電流が流れれば必ず差があり,その差は専用のコンパレータで識別可能である。例えば微小な電流が流れれば,充電電流用のセンス回路の出力がプラス方向にシフトし,充電電流用のセンス回路の出力がマイナス方向にシフト(または検出範囲外のため変化なし)し,コンパレータで充電状態を識別する。
【0096】
充電電流も放電電流も流れないということは,バッテリパック1からこの電流モニタ回路の電源を得ているので,この電流モニタ回路が動作するときにはあり得ない。しかし,低電流で充電中か放電中かをノイズ等の影響を受けないで識別するために,コンパレータ回路の後部に,充電状態か放電状態かの変化があったときその状態が一定時間継続した場合に初めてその状態変化を出力する不感応時間生成回路を設ける。この回路により,装置がスリープモードに移行して消費電流が微小になっても,確実に放電状態であることを認識(保持)できる。
【0097】
上記識別結果が充電状態であれば,充電用センス回路の出力を電流モニタ回路の出力とし,放電状態であれば,放電用センス回路の出力を電流モニタ回路の出力とする。
【0098】
【実施例】
図3に本発明の実施例に係るバッテリパック1の具体的な回路構成を示す。図3において,図1と同符号ものは図1に示すものに対応する。20はバッテリ3の各セルをバランスよく充電するためのセルバランス回路,21はバッテリ3の各セルとバッテリ全体の電圧をモニタするセルおよびパック電圧モニタ回路,22はパック電流をモニタするパック電流モニタ回路,23はバッテリパック1の状態情報を保持するステータスレジスタ回路,24は各回路に必要な電圧を生成する電圧レギュレータ回路,25は図1の過電流保護/過充電保護回路14に相当する充放電禁止制御回路,26は充放電経路に設けれたスイッチやヒューズ等からなる充放電禁止回路,27は回路の動作タイミング信号,クロック信号を生成する制御回路,31はバッテリパック1の電力を消費する本体装置の負荷,32は電流検出用抵抗(RS),50はMCU回路18を動作させるマイクロプログラム等が格納されたEEPROM回路を表す。以下,これらの各部について図面を参照して詳細に説明する。
【0099】
図4は,セルおよびパック電圧モニタ回路21の第1の構成例,図5は,その動作説明図である。図中のSW1〜SW17はスイッチ,Rは抵抗,OP1〜OP6はオペアンプ,T1〜T10は出力タイミング信号,SELはセレクタ,V430は電圧レギュレータ回路24が生成した4.3Vの電圧を表す。
【0100】
この例では,バッテリ3が,セル−1からセル−4の4個のセルで構成されている。オペアンプOP6のOUT端子の出力内容は,図5(A)および(B)に示すように,T1のタイミングがパック電圧のモニタ出力,T2のタイミングがバッテリ3における1番目のセル−1の電圧モニタ出力,T3のタイミングが2番目のセル−2の電圧モニタ出力,T4のタイミングが3番目のセル−3の電圧モニタ出力,T5のタイミングが4番目のセル−4の電圧モニタ出力である。また,図5(A)および(C)に示すように,T6のタイミングがパック電圧モニタ回路のキャリブレーション出力,T7のタイミングが1番目のセル−1電圧モニタ回路のキャリブレーション出力,T8のタイミングが2番目のセル−2電圧モニタ回路のキャリブレーション出力,T9のタイミングが3番目のセル−3電圧モニタ回路のキャリブレーション出力,T10のタイミングが4番目のセル−4電圧モニタ回路のキャリブレーション出力である。
【0101】
セルおよびパック電圧モニタ回路21は,図6に示すように構成することもできる。図6は,セルおよびパック電圧モニタ回路21の第2の構成例,図7は,その動作説明図である。
【0102】
前述した図4の回路例では,パック電圧と各セル電圧の測定用に対応したオペアンプOP1〜OP5が用意され,これらの出力をセレクタSELで選択出力しているのに対し,図6の回路例では,図7の動作タイミングに示されるように,各セル毎のキャリブレーション出力は省略し,回路の簡易化を図っている。そのため,オペアンプOP7が各電圧モニタ出力およびキャリブレーション出力に共用される構成になっている。
【0103】
図8はパック電流モニタ回路22と過電流検出回路13の第1の構成例を示し,図9はそのパック電流モニタ回路22の出力タイミングを示している。
【0104】
図8に示されるように,パック電流モニタ回路22において,充電電流用のセンス回路と放電電流用のセンス回路とは同一の回路構成とし,電流検出用抵抗32の両端にそれぞれ対称にオペアンプOP10,OP11を接続し,それらの出力の極性を逆接続にしたオペアンプOP12,OP13を設ける。出力部のオペアンプOP14からは,充電時も放電時も電流の絶対値に比例した電流モニタの値が,T11のタイミングで出力される。
【0105】
電流が充電方向か放電方向かは,コンパレータCOMP1によって識別する。コンパレータCOMP1の出力に,例えば15.6msの不感応時間生成回路221を接続し,本体装置2がスリープモードに移行して消費電流が微小になったようなときにも確実な検出を可能とする。この不感応時間生成回路221の出力は,充放電フラグとしてステータスレジスタ回路23に出力される。
【0106】
キャリブレーション出力のタイミングT12では,オペアンプOP10,OP11をスイッチSW42,SW43を介してグランド端子GNDに接続し,オペアンプOP14からキャリブレーション出力を得る。
【0107】
過電流検出回路13は,オペアンプOP12,OP13の出力電圧を,コンパレータCOMP2により4.0Vの基準電圧と比較し,定格電流オーバ等の過電流を検出する。コンパレータCOMP2の出力には,例えば250msの不感応時間生成回路131を設け,検出を確実にする。この出力は,放電時には過放電電流−1として,充電時には過充電電流−1として,ステータスレジスタ回路23に出力される。
【0108】
また,オペアンプOP13とはゲインの異なるオペアンプOP15を,オペアンプOP10,OP11に接続し,この出力をコンパレータCOMP3により4.0Vの基準電圧と比較して,出力ショートを検出する。アンプのゲインを変えることにより,同じ基準電圧を用いて過電流検出しきい値を変えている。コンパレータCOMP3の出力にも,不感応時間生成回路132を設けるが,この不感応時間は極めて短い時間とする。不感応時間生成回路132の出力は,ステータスレジスタ回路23に出力される。
【0109】
図10は,パック電流モニタ回路22と過電流検出回路13の第2の構成例を示し,図11は,そのパック電流モニタ回路22の出力タイミングを示す図である。
【0110】
この例では,電流モニタ出力のタイミングT11で,電流検出用抵抗32の両端の電圧を,オペアンプOP20,OP21に逆転させて入力させている。これにより,充電電流用のセンス回路と放電電流用のセンス回路とを同一の回路構成とし,出力部のオペアンプOP22からは,充電時も放電時も電流の絶対値に比例した電流モニタの値が,T11のタイミングで出力されるようにしている。
【0111】
電流が充電方向か放電方向かは,コンパレータCOMP10によって識別する。コンパレータCOMP10の出力に,例えば15.6msの不感応時間生成回路222を接続し,本体装置2がスリープモードに移行して消費電流が微小になったようなときにも確実な検出を可能とする。この不感応時間生成回路222の出力は,充放電フラグとしてステータスレジスタ回路23に出力される。
【0112】
過電流検出回路13は,オペアンプOP20,OP21の出力電圧を,コンパレータCOMP11により4.0Vの基準電圧と比較し,定格電流オーバ等の過電流を検出する。コンパレータCOMP11の出力には,例えば250msの不感応時間生成回路133を設け,検出を確実にする。この出力は,放電時には過放電電流−1として,充電時には過充電電流−1として,ステータスレジスタ回路23に出力される。
【0113】
また,オペアンプOP20,OP21とはゲインの異なるオペアンプOP23を,電流検出用抵抗32の両端に接続し,この出力をコンパレータCOMP12により4.0Vの基準電圧と比較して,出力ショートを検出する。この例でも図8に示した例と同様に,アンプのゲインを変えることにより,同じ基準電圧を用いて過電流検出しきい値を変えている。コンパレータCOMP12の出力にも,不感応時間生成回路134を設けるが,この不感応時間は極めて短い時間とする。不感応時間生成回路134の出力は,ステータスレジスタ回路23に出力される。
【0114】
図12は,過充放電検出回路15の構成例を示し,図13は,その回路の動作を示すタイミング図である。
【0115】
過充放電検出回路15は,セルおよびパック電圧モニタ回路21で検出した電圧モニタ出力を,コンパレータCOMP20により基準電圧と比較する。このコンパレータCOMP20の基準電圧は,動作モードによって切り換え,通常の充電状態では4.3Vの基準電圧V430を接続し,過充電−1を検出する。過充電−1が検出されると,4.45Vの基準電圧V445を接続し,過充電−2を検出する。また,通常の放電状態では2.5Vの基準電圧V250を接続し,過放電−1を検出する。過放電−1が検出されると,1.5Vの基準電圧V150を接続し,過放電−2を検出する。
【0116】
過充放電検出回路15のOUT端子の出力内容は,T1のタイミングがパック電圧の過充電または過放電検出,T2のタイミングがバッテリ3のセル−1の過充電または過放電検出,T3のタイミングがバッテリ3のセル−2の過充電または過放電検出,T4のタイミングがバッテリ3のセル−3の過充電または過放電検出,T5のタイミングがバッテリ3のセル−4の過充電または過放電検出状態である。T1A,T1Bは,タイミング信号T1から図13に示すように作られる信号であり,T2A,T2B,T3A,T3B,…も同様である。
【0117】
これらの各検出タイミングに同期して動作する不感応時間生成回路150〜154が設けられ,過充放電検出回路15内に組み込まれている。不感応時間生成回路150は,パック電圧の過充電/過放電検出に対する不感応時間を生成する回路であり,例えば32秒の時間,過放電検出のための不感応時間を設ける。CLK_4Sは4秒周期のクロックである。
【0118】
不感応時間生成回路151,152,153,154は,それぞれバッテリ3のセルー1,セル−2,セル−3,セル−4に対応する過充電/過放電検出の不感応時間を生成する回路であり,0.5秒周期のクロックCLK_05Sを入力し,充電2秒,放電2秒の不感応時間を設ける。
【0119】
図14は,不感応時間生成回路の第1の構成例を示す。図中,FFはD型フリップフロップ,EXORは排他的論理和回路,NORはノア回路,ANDはアンド回路を表す。
【0120】
この回路は,データ入力DATAをCLOCKとTIMの入力信号から生成するクロックでサンプリングし続け,4回の連続したサンプリング結果が全てHighになっとき,出力OUTPUTをHighにする。データ入力DATAがLowのときには,2段目以降のフリップフロップFFのクロックCKを止める。データ入力DATAが変化し,1段目のフリップフロップFFの出力Qとデータ入力DATAが不一致になると,全フリップフロップFFをクリアする。
【0121】
図15は,不感応時間生成回路の第2の構成例を示す。図中,FFはD型フリップフロップ,ANDはアンド回路,INVはインバータを表す。
【0122】
この回路は,データ入力DATAをCLOCKとTIMの入力信号から生成するクロックでサンプリングし続け,4回の連続したサンプリング結果が全てHighになっとき,クロックを止めてその状態をラッチする。出力OUTPUTはHighにラッチされる。クリア入力CLEARを一旦Lowにすると,全フリップフロップFFがクリアされてクロック入力CKが有効になり,クリア入力CLEARをHighに戻すと,データ入力DATAのサンプリングを繰り返す状態に戻る。
【0123】
図16は,不感応時間生成回路の第3の構成例を示す。図16のFFはJK型フリップフロップである。
【0124】
この回路は,データ入力DATAをCLOCKとTIMの入力信号から生成するクロックでサンプリングし続け,データ入力DATAのHigh状態が連続して3クロック期間以上続くと,出力OUTPUTがHighになり,それを反転した信号でクロックを止める。これにより,出力OUTPUTはHighにラッチされる。データ入力DATAがLowになると,JK型フリップフロップFFはクリアされ,カウント数がリセットされる。
【0125】
クリア入力CLEARを一旦Lowにすると,JK型フリップフロップFFはクリアされ,出力OUTPUTがLowになり,クロック入力CKが有効になる。クリア入力CLEARをHighに戻すと,データ入力DATAのサンプリングを繰り返す状態に戻る。
【0126】
図17は,以上の不感応時間生成回路の不感応時間とその出力(OUT)波形の関係を示している。なお,DATAは入力信号,TIMは入力信号が有効な期間を設定する信号(Highのとき有効),CLOCKは不感応時間を生成する基本クロック(上記回路例では4クロック時間が不感応時間),CLEARはフリップフロップのクリア信号,OUTPUTは入力信号が連続して4クロック連続したときHighになる出力信号を表す。図17(A)は,CLOCKとTIMとが同一の周期のときの例,図17(B)はCLOCKがTIMの4倍周期のときの例を示している。
【0127】
図18は,ステータスレジスタ回路23の構成例を示す。検出回路の各部からパック電圧異常,セル−1電圧異常,セル−2電圧異常,セル−3電圧異常,セル−4電圧異常の信号,充放電フラグ,出力ショート,過充電電流,過放電電流の信号の他,電源立ち上がり時のクリア信号CLEARおよび各種の出力タイミング信号Tiが入力され,これらの信号に応じて充放電フラグ,過充電−1,過充電−2,過放電−1,過放電−2,出力ショート,過充電電流,過放電電流のステータスを,D型フリップフロップ群で構成されるレジスタSTATUS_REGに保持する。
【0128】
図19は,出力セレクタ回路17の構成例,図20は,出力セレクタ回路17からの出力のタイミングの例を示す。出力セレクタ回路17は,ステータスレジスタ回路23からのステータス信号を入力するとともに,電圧モニタ出力,電流モニタ出力,基準電圧のV430モニタ出力,V125モニタ出力を入力し,T1〜T22のタイミングに信号に応じて,時分割多重で使用される信号線MONI_OUTにモニタデータおよびステータス信号を出力する。信号線MONI_OUTは,後述するように管理回路部5のMCU回路18におけるディジタル入力ポートとADC入力ポートに接続されている。
【0129】
図20において信号線MONI_OUTに流れる信号は,以下のとおりである。
【0130】
(a) T1:パック電圧モニタ
(b) T2:セル−1電圧モニタ
(c) T3:セル−2電圧モニタ
(d) T4:セル−3電圧モニタ
(e) T5:セル−4電圧モニタ
(f) T6:パック電圧モニタ回路のキャリブレーション出力
(g) T7:セル−1電圧モニタ回路のキャリブレーション出力
(h) T8:セル−2電圧モニタ回路のキャリブレーション出力
(i) T9:セル−3電圧モニタ回路のキャリブレーション出力
(j) T10:セル−4電圧モニタ回路のキャリブレーション出力
(k) T11:パック電流モニタ
(l) T12:パック電流キャリブレーション出力
(m) T13:充放電フラグ
(n) T14:過充電−1ステータス
(o) T15:過充電−2ステータス
(p) T16:過放電−1ステータス
(q) T17:過放電−2ステータス
(r) T18:出力ショートステータス
(s) T19:過充電電流ステータス
(t) T20:過放電電流ステータス
(u) T21:V430モニタ出力
(v) T22:V125モニタ出力
図21は,充放電禁止制御回路25の構成例を示す。図中,FET14,FET15は電界効果トランジスタを表す。この充放電禁止制御回路25は,ステータスレジスタ回路23から,過充電−1,過充電−2,過放電−2のステータスを入力し,また,過電流検出回路13から,充放電フラグ,過充電電流,出力ショート,過放電電流の信号を入力し,第1の充電禁止制御信号INHI_CHG_1,第2の充電禁止制御信号INHI_CHG_2,放電禁止制御信号INHI_DISCHGを出力する。
【0131】
この充放電禁止制御回路25による制御出力の条件は,図22に示すとおりである。第1の充電禁止制御信号INHI_CHG_1は,充電中に過充電−1が検出されたとき,または充電中で過充電電流が検出されたとき出力される。第2の充電禁止制御信号INHI_CHG_2は,充放電フラグにかかわらず過充電−2が検出されたとき出力される。放電禁止制御信号INHI_DISCHGは,放電中に過放電−2が検出されたとき,出力ショートが検出されたとき,または過放電電流が検出されたときに出力される。
【0132】
図23は,充放電禁止回路26の構成例を示す。この充放電禁止回路26は,バッテリ3と本体装置2または充電器との間の充放電経路に挿入される。図中,FET11〜FET13は電界効果トランジスタ,260はヒューズ,261はポリスイッチ,262は抵抗体付きサーマルヒューズを表す。
【0133】
充放電禁止制御回路25の出力する第1の充電禁止制御信号INHI_CHG_1がHighのとき,FET11がオフになり,充電をストップする。また,第2の充電禁止制御信号INHI_CHG_2がHighのとき,FET13がオンになり,抵抗体付きサーマルヒューズ262中の抵抗に電流が流れて,ヒューズが溶断し,充電がストップする。放電禁止制御信号INHI_DISCHGがHighのとき,FET12はオフになり,放電をストップする。
【0134】
図24は,パック電源制御回路19の構成例を示す。その電源制御シーケンスを図25に示す。WAKE_UP_POWER 端子に電圧が印加されると,電源供給路に設けられたFETがオンになり,バッテリ3からの電力またはWAKE_UP_POWER 端子からのプリ充電用の電力が,電圧レギュレータ回路24を介して保護回路部4および管理回路部5に供給される。バッテリパック1の使用中に過放電−2のステータスが検出されると,その状態がラッチ60に保持され,FET1がオンになるため,電源供給路のFETがオフになり,保護回路部4および管理回路部5への電力供給は断たれる。過放電−2のステータスが解除された後,WAKE_UP_POWER 端子への電圧の印加がなくなると,ラッチ60はクリアされ,その後に再度,WAKE_UP_POWER 端子に電圧が印加されると,FETはオンになって,保護回路部4および管理回路部5への電力供給が再開される。
【0135】
図26は,電圧レギュレータ回路24の構成例を示す。電圧レギュレータ回路24は,パック電源制御回路19からの電力で,バンドギャップリファレンス(BGR)回路241,レギュレータ242,オペアンプOP40〜OP46等により,5V,4.45V,4.0V,2.5V,1.5V,1.0Vの電圧V500,V445,V430,V400,V250,V150,V100を作り出す。また,電圧検出回路243にリセット信号RESETを生成する。
【0136】
図27は,セルバランス回路20の構成例を示す。スイッチSW80,SW81,SW82,SW83は,それぞれセル−1,セル−2,セル−3,セル−4が過充電−1の状態になったときに導通状態になり,その過充電になったセルへの充電をバイパスさせる。これにより,全てのセルが満充電になるまで,バランスよく充電されることになる。
【0137】
図28は,制御回路27の構成例を示す。発振回路272は,水晶振動子などの振動子271に接続され,15.53μsの周期で発振する信号を出力する。分周回路273は,発振回路272の出力信号を入力し,1/21 分周,1/22 分周,1/28 分周,1/211分周,1/215分周,1/219分周することにより,30.5μsのクロックCLK_30USと,61μsのクロックCLK_61USと,3.9msのクロックCLK_4MSと,31.3msのクロックCLK_31MSと,0.5sのクロックCLK_500MSと,8sのクロックCLK_8Sとを生成する。クロックCLK_31MSは,さらに16進リングカウンタ等によって構成されるリングカウンタ274に入力され,リングカウンタ274は,このクロッククロックCLK_31MSからT1〜T24の出力タイミング信号を生成する。図29は,リングカウンタ274が生成した出力タイミング信号のタイミング図であり,この信号は制御回路27から保護回路部4の各部へ出力される。
【0138】
図30は,管理回路部5の構成例を示す。管理回路部5は,マイクロプロセッサによるMCU回路18とマイクロプログラム等が格納されるEEPROM回路50とから構成される。
【0139】
MCU回路18は,電圧レギュレータ回路24から5Vの電源電圧V500,リセット信号RESETを入力する。また,ステータスレジスタ回路23から時分割多重化されたステータスおよびモニタデータの信号MONI_OUTが,アナログ信号用のADCポートと,ディジタル信号用のI/Oポートの両方に入力される。また,EEPROM回路50は,MCU回路18の内部バスのインタフェースS−I/Fに接続される。さらに,制御回路27からのセルモニタタイミング信号がI/Oポートに入力され,32.768KHz(30.5μs)のクロック信号CLKがMCU回路18のクロック入力端子CLKに入力される。
【0140】
MCU回路18から本体装置2へのバッテリパック1の状態の報告は,データ信号端子SBS_DATAとクロック端子SBS_CLKとを用いて,本体装置2のシステムバスSMBusに対して行われる。
【0141】
図31を用いて,本実施例における電流モニタ方法を補足説明する。従来の技術では,例えば図31(A)に示すように,電流モニタ出力電圧が,ある値以上が充電電流,ある値以下が放電電流と認識していた。したがって,このある値近傍の電流が0となる付近では,ノイズ,回路特性,プロセスバラツキ等により,充電中か放電中かを正確に識別できないといった問題があった。また,モニタ出力のアナログ値をディジタル値に変換するとき,充電時と放電時をA/D変換器のダイナミックレンジでカバーしているため,A/D変換時の量子化誤差が大きいという問題があった。
【0142】
本発明では,例えば図8,図10に示した回路のように,充電時も放電時も電流の絶対値に比例したモニタ電圧を出力する。すなわち,図31(B)に示すように,電流モニタ出力電圧を電流の大きさに応じた絶対値で出力する。充電電流であるか放電電流であるかは,別にコンパレータによって識別する。したがって,上述した問題が解決されることになる。
【0143】
本実施例の特徴を列挙すると,以下のとおりである。
【0144】
(1)本バッテリパックは,外部から電源起動信号を入力する入力端子と,その入力端子に電源起動信号が入力されたとき,バッテリから保護モニタ回路への電源を接続し,前記入力端子に電源起動信号が入力されないとき,保護モニタ回路への電源を遮断するパック電源制御部とを有する。
【0145】
(2)上記(1)のバッテリパックにおいて,さらに,バッテリからの電圧を外部のスイッチを介して電源起動信号として前記入力端子に印加するためのバッテリに接続される電源出力端子を有する。
【0146】
(3)上記(1)または(2)のバッテリパックにおいて,さらに,電源起動信号の入力端子が保護モニタ回路への電源入力部に接続され,前記入力端子に入力される電源起動信号の電力が,保護モニタ回路によるプリ充電制御のための電源として用いられるように構成される。
【0147】
(4)また,本バッテリパックの保護モニタ回路は,過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部と,ファームウェアによって外部へバッテリの状態を報告する管理回路部とを備え,前記管理回路部は,前記保護回路部からの信号を受け,前記保護回路部は,前記管理回路部からの制御を受けない回路として構成される。
【0148】
(5)また,本バッテリパックの保護モニタ回路は,過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部を備え,この保護回路部の検出回路は,ある検出状態が所定の時間以上継続した場合に,その状態を検出したと確定し検出信号を出力する検出不感応時間を持つ回路を備える。
【0149】
(6)また,本バッテリパックの保護モニタ回路は,過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部と,ファームウェアによって外部へバッテリの状態を報告する管理回路部とを備え,前記保護回路部から前記管理回路部へのステータスおよびモニタ用の信号線を有し,前記保護回路部から前記管理回路部へ送出される各信号が,所定のタイムスロットに割り振られ,同一の前記信号線上に所定のシーケンスで送出されるように構成される。
【0150】
(7)上記(6)のバッテリパックは,さらに,前記信号線とは別に,前記シーケンスの先頭を確定するためのシーケンス開始信号が送出される信号線を有する。
【0151】
(8)また,上記(6)のバッテリパックにおいて,さらに前記ステータスおよびモニタ用の信号線は,前記管理回路部におけるデジタル信号入力用のポートと,アナログ信号入力用のポートの両方に接続される。
【0152】
(9)また,本バッテリパックの保護モニタ回路は,過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部を備え,この保護回路部は,第1の過充電検出しきい値による第1の過充電検出部と,第2の過充電検出しきい値による第2の過充電検出部とを備える。
【0153】
(10)上記(9)のバッテリパックは,前記第1の過充電検出部の検出により,前記第2の過充電検出部が有効となるように構成される。
【0154】
(11)または,上記(9)のバッテリパックは,前記第1の過充電検出部と前記第2の過充電検出部とが,独立に過充電を検出するように構成される。
【0155】
(12)本バッテリパックの保護モニタ回路は,過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部を備え,この保護回路部は,第1の過充電検出しきい値による第1の過充電検出部と,第2の過充電検出しきい値による第2の過充電検出部と,前記第1の過充電検出部が過充電を検出した場合に,充電経路のスイッチをオフにして充電を強制停止し,前記第2の過充電検出手段が過充電を検出した場合に,充電経路のヒューズを溶断して充電を強制停止する充放電禁止制御部とを備える。
【0156】
(13)また,本バッテリパックの保護モニタ回路は,過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部を備え,この保護回路部は,第1の過放電検出しきい値による第1の過放電検出部と,第2の過放電検出しきい値による第2の過放電検出部とを備える。
【0157】
(14)上記(13)のバッテリパックは,前記第1の過放電検出部の検出により,前記第2の過放電検出部が有効となるように構成される。
【0158】
(15)または,上記(13)のバッテリパックは,前記第1の過放電検出部と前記第2の過放電検出部とが,独立に過放電を検出するように構成される。
【0159】
(16)また,上記(13)のバッテリパックは,前記第1の過放電検出部または前記第2の過放電検出部のいずれかが,バッテリパックの電圧を予め決められた電圧と比較して過放電を検出するように構成される。
【0160】
(17)本バッテリパックの保護モニタ回路は,過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部と,ファームウェアによって外部へバッテリの状態を報告する管理回路部とを備え,前記保護回路部は,第1の過放電検出しきい値による第1の過放電検出部と,第2の過放電検出しきい値による第2の過放電検出部と,前記第1の過放電検出部が過放電を検出した場合に,過放電状態を前記管理回路部に送出して警告し,前記第2の過放電検出手段が過放電を検出した場合に,放電経路のスイッチをオフにして放電を強制停止する充放電禁止制御部とを備える。
【0161】
(18)本バッテリパックの保護モニタ回路は,過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部を備え,この保護回路部は,過放電の検出によって放電経路のスイッチをオフにするとき,当該保護モニタ回路の電源をオフにするかまたは当該保護モニタ回路の動作をディセイブルにする。
【0162】
(19)本バッテリパックの保護モニタ回路は,過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部を備え,この保護回路部は,第1の過電流検出しきい値による第1の過電流検出部と,第2の過電流検出しきい値による第2の過電流検出部とを備える。
【0163】
(20)上記(19)のバッテリパックにおいて,前記第1の過電流検出しきい値が前記第2の過電流検出しきい値より大きい値であり,前記第1の過電流検出部の不感応時間が前記第2の過電流検出部の不感応時間より短い。
【0164】
(21)上記(19)のバッテリパックは,前記第1の過電流検出部と前記第2の過電流検出部とが,独立に過電流を検出するように構成される。
【0165】
(22)本バッテリパックの保護モニタ回路は,過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部を備え,この保護回路部は,パック電流が充電方向か放電方向かを検出し,モニタ出力電圧の大きさをパック電流の方向にかかわらず,パック電流の絶対値に比例する値として検出する過電流モニタ部を備える。
【0166】
本実施例のバッテリパックおよびバッテリの保護モニタ回路は,以上のように構成されるため,次のような効果がある。
【0167】
バッテリパックが本体装置に装着されているときでも,本体装置の主電源スイッチが切れているときには,バッテリパックの内部回路電源がオフになるので,バッテリパックの自己放電が最小になる。バッテリパックが単体のときも,バッテリパックの内部回路電源がオフになり,バッテリパックの自己放電が最小になる。
【0168】
また,過放電状態のバッテリパックでも,そのバッテリの良否にかかわらず,WAKE_UP_POWER 端子からの電力で充電電流,バッテリ電圧の測定が可能になる。その結果,バッテリの良否の判定を適切に行うことができる。
【0169】
管理回路部におけるMCU回路のファームウェアにバグ等があっても,異常検出および保護のための保護回路部は影響なく動作する。MCU回路が故障によって暴走したときも同様に保護回路部は影響なく動作する。
【0170】
各検出回路では,コンパレータの出力をサンプリングし続け,同一論理レベルが規定のサンプリング回数の間連続したときに初めてその論理を検出したと確定し出力する。したがって,規定のサンプリング回数の間連続しない変化,例えば負荷の急変,着脱時の過渡電流,インパルスノイズ等による誤検出がなくなる。不感応時間生成回路は小規模のディジタル回路で構成することができ,LSIチップサイズにほとんど影響なく内蔵させることができる。サンプリングのクロック周波数を変更するだけで不感応時間を容易に変更することができ,回路の共用化が可能になる。
【0171】
また,保護回路部から管理回路部へのステータスおよびモニタデータの出力を,時分割多重化して送出するので,その信号用とシーケンス開始信号用に2ピン用意するだけでよく,管理回路部をLSI化した場合のピン数を少なくすることができる。一定の信号を一定の時間毎に固定のシーケンスで送出するため,制御回路規模を小さくすることができる。必要な不感応時間が出力の1タイムスロットより大きい場合にも容易に対応することができる。
【0172】
過充電の検出・保護回路を二重化することにより,第1の過充電検出・保護手段が故障して正常に機能しなくなっても,第2の過充電検出・保護手段が機能して充放電経路を遮断し,過放電を阻止する。したがって,より信頼性の高い保護機能を実現することができる。第1の過充電検出手段と第2の過充電検出手段の動作をシーケンシャルにすることにより,未使用の回路をオフ(ディセーブル)にし,低消費電力化を実現することができる。また,第1の過充電検出・保護手段と第2の過充電検出・保護手段とを完全に独立にすれば,より信頼性の高い保護機能を実現することができる。
【0173】
また,第1の過放電検出・保護手段と第2の過放電検出・保護手段を設け,第1の過放電検出・保護手段は,セル電圧による過放電検出を過放電アラームとして使用することにより,本体のシステム側でデータ退避などの確実な退避処理が可能になる。また,セル電圧による過放電検出を過放電アラームとして使用することにより,再充電可能な範囲内で,各セルのエネルギーを使い切る状態に近づけることができる。
【0174】
パック電圧による過放電検出により充放電経路をオフにするため,再充電可能な範囲内で,バッテリパック全体のエネルギーを使い切る状態に近づけることができる。パック電圧による過放電検出により充放電経路をオフにするとき,一定期間は放電を許容することにより,本体のシステム側で必要な退避処理を行うことができる。パック電圧による過放電検出後に,パック内部の全ての回路の電源をオフにするため,バッテリの過放電が進んで非可逆反応を起こして再充電できなくなるような故障を回避することができる。
【0175】
過放電を2系統(あるいは異なるしきい値)で検出するため,検出系の信頼性が高くなる。パック電圧による検出とセル電圧による検出を併用し,本体側のシステムにそのモニタ値を報告することにより,1個のセル電圧が異常に低下した場合には,システム側でもこのバッテリパックから電力供給を受けないように制御することができる。これにより,パック電圧が正常で,セル電圧異常アラーム状態のまま電力供給を続けることによって,電圧異常個別セルが非可逆反応を起こすことを防止することができる。
【0176】
過電流検出手段の2重化により,大きい過電流は短時間でも検出し,小さい過電流は長時間継続したときだけ検出することができ,きめ細かく確実なバッテリパックの保護が可能になる。過電流検出のための回路上のしきい値は同一であっても,アンプのゲインを変えて過電流検出しきい値を変えることにより,第1の過電流検出手段と第2の過電流検出手段とで基準電源回路の共用が可能になる。アンプの帯域制限で検出応答時間を決めることにより,電流の平均値で過電流を検出することができ,ノイズ等による誤検出をなくすことができる。
【0177】
充電時も放電時も電流の絶対値に比例した電流モニタ出力電圧を測定することにより,充電時/放電時毎にモニタ出力をフルスケールで使用することができ,本体側の装置がスタンバイ状態またはスリープ状態のように低電流の場合でも,より正確な電流モニタが可能である。充電中か放電中かは,パック電流が充電方向か放電方向かを識別することにより,正確に識別することができる。電流の絶対値が同じであれば,電流モニタ出力は,充電時も放電時も同じモニタ値を出力する。したがって,A/D変換器のダイナミックレンジを充電時/放電時にフルに使用することができ,量子化誤差を小さくすることができる。本体装置がスタンバイ状態に移行するなど,電流が微小になっても,不感応時間生成回路の機能により放電状態を保持するため,微小電流の領域でもノイズ等による誤動作がなく,チャタリングが生じない。
【0178】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,携帯情報端末等に適した低コストで安全性の高いバッテリパックを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を説明するための図である。
【図2】パック電源制御回路の概要説明図である。
【図3】本発明の実施例に係るバッテリパックの回路構成を示す図である。
【図4】セルおよびパック電圧モニタ回路の第1の構成例を示す図である。
【図5】図4に示す回路の動作説明図である。
【図6】セルおよびパック電圧モニタ回路の第2の構成例を示す図である。
【図7】図6に示す回路の動作説明図である。
【図8】パック電流モニタ回路と過電流検出回路の第1の構成例を示す図である。
【図9】パック電流モニタ回路の出力タイミングを示す図である。
【図10】パック電流モニタ回路と過電流検出回路の第2の構成例を示す図である。
【図11】パック電流モニタ回路の出力タイミングを示す図である。
【図12】過充放電検出回路の構成例を示す図である。
【図13】図12に示す回路の動作を示すタイミング図である。
【図14】不感応時間生成回路の第1の構成例を示す図である。
【図15】不感応時間生成回路の第2の構成例を示す図である。
【図16】不感応時間生成回路の第3の構成例を示す図である。
【図17】不感応時間生成回路の不感応時間とその出力波形の関係を示す図である。
【図18】ステータスレジスタ回路の構成例を示す。
【図19】出力セレクタ回路の構成例を示す図である。
【図20】出力セレクタ回路からの出力のタイミングの例を示す図である。
【図21】充放電禁止制御回路の構成例を示す図である。
【図22】充放電禁止制御回路による制御出力の条件を示す図である。
【図23】充放電禁止回路の構成例を示す図である。
【図24】パック電源制御回路の構成例を示す図である。
【図25】パック電源制御回路の電源制御シーケンスの例を示す図である。
【図26】電圧レギュレータ回路の構成例を示す図である。
【図27】セルバランス回路の構成例を示す図である。
【図28】制御回路の構成例を示す図である。
【図29】制御回路が出力する出力タイミング信号のタイミング図である。
【図30】管理回路部の構成例を示す図である。
【図31】電流モニタ方法を説明する図である。
【図32】従来のバッテリパックの例を示す図である。
【図33】従来の検出回路の例を示す図である。
【符号の説明】
1 バッテリパック
2 本体装置
3 バッテリ
4 保護回路部
5 管理回路部
6 システム電源制御部
7〜11 バッテリパックの入出力端子
12 主電源スイッチ
13 過電流検出回路
14 過電流保護/過充電保護回路
15 過充放電検出回路
16 温度検出回路
17 出力セレクタ回路
18 MCU回路
D1〜D3 ダイオード

Claims (10)

  1. 充放電可能なバッテリと,該バッテリの充放電に関する保護モニタ回路とを有するバッテリパックにおいて,
    前記保護モニタ回路は,
    過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部と,
    ファームウェアによって外部へバッテリの状態を報告する管理回路部とを備え,
    前記管理回路部は,前記保護回路部からの信号を受け,
    前記保護回路部は,前記管理回路部からの制御を受けない回路として構成された
    ことを特徴とするバッテリパック。
  2. 充放電可能なバッテリと,該バッテリの充放電に関する保護モニタ回路とを有するバッテリパックにおいて,
    前記保護モニタ回路は,
    過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部と,
    ファームウェアによって外部へバッテリの状態を報告する管理回路部とを備え,
    前記保護回路部から前記管理回路部へのステータスおよびモニタ用の信号線を有し,
    前記保護回路部から前記管理回路部へ送出される各信号が,所定のタイムスロットに割り振られ,同一の前記信号線上に所定のシーケンスで送出されるように構成された
    ことを特徴とするバッテリパック。
  3. 請求項1または請求項2に記載のバッテリパックにおいて,
    外部から電源起動信号を入力する入力端子と,
    前記入力端子に電源起動信号が入力されたとき,前記バッテリから前記保護モニタ回路への電源を接続し,前記入力端子に電源起動信号が入力されないとき,前記保護モニタ回路への電源を遮断するパック電源制御部とを有する
    ことを特徴とするバッテリパック。
  4. 請求項1または請求項2に記載のバッテリパックにおいて,
    記保護回路部の検出回路は,ある検出状態が所定の時間以上継続した場合に,その状態を検出したと確定し検出信号を出力する検出不感応時間を持つ回路を備える
    ことを特徴とするバッテリパック。
  5. 請求項1または請求項2に記載のバッテリパックにおいて,
    前記保護モニタ回路は,
    過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部を備え,
    前記保護回路部は,
    第1の過充電検出しきい値による第1の過充電検出部と,
    第2の過充電検出しきい値による第2の過充電検出部とを備える
    ことを特徴とするバッテリパック。
  6. 請求項1または請求項2に記載のバッテリパックにおいて,
    前記保護モニタ回路は,
    過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部を備え,
    前記保護回路部は,
    第1の過充電検出しきい値による第1の過充電検出部と,
    第2の過充電検出しきい値による第2の過充電検出部と,
    前記第1の過充電検出部が過充電を検出した場合に,充電経路のスイッチをオフにして充電を強制停止し,前記第2の過充電検出手段が過充電を検出した場合に,充電経路のヒューズを溶断して充電を強制停止する充放電禁止制御部とを備える
    ことを特徴とするバッテリパック。
  7. 請求項1または請求項2に記載のバッテリパックにおいて,
    前記保護モニタ回路は,
    過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部を備え,
    前記保護回路部は,
    第1の過放電検出しきい値による第1の過放電検出部と,
    第2の過放電検出しきい値による第2の過放電検出部とを備える
    ことを特徴とするバッテリパック。
  8. 請求項1または請求項2に記載のバッテリパックにおいて,
    前記保護モニタ回路は,
    過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部と,
    ファームウェアによって外部へバッテリの状態を報告する管理回路部とを備え,
    前記保護回路部は,
    第1の過放電検出しきい値による第1の過放電検出部と,
    第2の過放電検出しきい値による第2の過放電検出部と,
    前記第1の過放電検出部が過放電を検出した場合に,過放電状態を前記管理回路部に送出して警告し,前記第2の過放電検出手段が過放電を検出した場合に,放電経路のスイッチをオフにして放電を強制停止する充放電禁止制御部とを備える
    ことを特徴とするバッテリパック。
  9. 請求項1または請求項2に記載のバッテリパックにおいて,
    前記保護モニタ回路は,
    過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部を備え,
    前記保護回路部は,過放電の検出によって放電経路のスイッチをオフにするとき,当該保護モニタ回路の電源をオフにするかまたは当該保護モニタ回路の動作をディセイブルにする
    ことを特徴とするバッテリパック。
  10. 請求項1または請求項2に記載のバッテリパックにおいて,
    前記保護モニタ回路は,
    過電流または/および過充放電を検出する検出回路と,過電流または/および過充放電から該バッテリを保護する回路とを有する保護回路部を備え,
    前記保護回路部は,
    第1の過電流検出しきい値による第1の過電流検出部と,
    第2の過電流検出しきい値による第2の過電流検出部とを備える
    ことを特徴とするバッテリパック。
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