JP3690594B2 - ナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐圧特性及び高周波パワー特性に優れたナイトライド系化合物半導体材料からなるn型電界効果トランジスタに関するものであり、特に正の閾値電圧と小さな寄生抵抗を実現するn型電界効果トランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のナイトライド系化合物半導体材料からなる電界効果トランジスタ(以下、FET=Field Effect Transistor という)について説明する。
図5は従来のFETの第1の代表的な構造を示す説明図である。
サファイア(0001)基板50上にAlN(40nm)のバッファ層51,GaN(3μm)のチャネル層52、Al0.25Ga0.75N(3nm)のスペーサ層53、所定の濃度のSiドナをドープしたAl0.25Ga0.75N(8nm)キャリア供給層54、GaN(4nm)のショットキー層55が順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやRF MBE等)され、半導体多層構造56が形成されている。
【0003】
本多層構造においては、熱平衡状態におけるAl0.25Ga0.75NとGaNの格子定数の違いにより、Al0.25Ga0.75Nスペーサ層53及びキャリア供給層54中に伸張性のひずみが発生する。
Al0.25Ga0.75Nのピエゾ電気効果により、同ひずみによってAl0.25Ga0.75Nスペーサ層53とGaNチャネル層52の界面に正の電荷が誘起される。
また、Al0.25Ga0.75NとGaNの自発分極の違いによって同界面に正の電荷が誘起される。
更に、Al0.25Ga0.75Nキャリア供給層54中のドナは正の電荷を有するイオンとなる。
【0004】
これらの正の電荷を中和する作用を有する2次元電子ガスがチャネル層52中のスペーサ層53との界面付近に形成されている。
このようにして作製された半導体多層構造の表面には、例えばTi/Al等によるソース電極57、ドレイン電極58のオーミックコンタクト領域が形成され、チャネル層52に形成される2次元電子ガスと電気的に接続されている。
また、ショットキー層55の表面に例えばWSiN/Auを順次堆積してゲート電極510が形成される。
【0005】
図6は従来のFETの第2の代表的な構造を示す説明図である。
サファイア(0001)基板60上にAlN(40nm)のバッファ層61,GaN(3μm)のチャネル層62が順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやRF MBE等)され、半導体多層構造66が形成されている。
チャネル層62の表面側の所定の厚さの部分には所定の濃度のSiドナがドープされている。
本多層構造においては、チャネル層62中のドナは正の電荷を有するイオンとなる。
【0006】
この正の電荷を中和する作用を有する電子ガスがチャネル層62中に形成されている。
また、チャネル層62の表面には正のイオンとなったドナは存在するものの電子ガスは存在せず、表面空乏層によるショットキーバリアが形成されている。
このようにして作製された半導体多層構造の表面には、例えばTi/Al等によるソース電極67、ドレイン電極68のオーミックコンタクト領域が形成され、チャネル層62に形成される電子ガスと電気的に接続されている。
【0007】
また、チャネル層62の表面に例えばWSiN/Auを順次堆磧してゲート電極610が形成される。
本構造を有するFETにおいては、ゲート電極へ印加されるゲート電圧を変化させることによりチャネル層中の空乏層の厚さが変化し、ドレイン電流が変調される。
【0008】
上記2件の従来構造においては、そのいずれにおいてもゲート電極にバイアス電圧を印加しない状態で、その直下のチャネル層中に電子ガスが存在し、ソース電極・ドレイン電極間が電気的に導通する。
ソース電極・ドレイン電極間の電気的導通を絶つためにはゲート電極に負の電圧を印加する必要がある。
即ち、上記従来構造はそのいずれもが負の閾値電圧を有するノーマリオン型のトランジスタである。
【0009】
一方、回路設計の観点からは、ゲート電極にバイアス電圧を印加しない状態ではソース電極・ドレイン電極間が電気的に導通せず、ゲート電極に正の電圧を印加してはじめてソース電極・ドレイン電極間に電気的導通が発生するという特徴を備えたトランジスタ、即ち、正の閾値電圧を有するノーマリオフ型のトランジスタの実現が不可欠である。
【0010】
上記の従来構造の範疇で正の閾値電圧を有するノーマリオフ型のトランジスタを実現するための手段としては、例えば、第1の従来構造については、半導体多層構造56を形成する際に、スペーサ層53及びキャリア供給層54のAlN組成(第1の従来構造では0.25)を減少させ、これらの層に発生する伸張性のひずみを低下させ、ピエゾ電気効果によってスペーサ層53とGaNチャネル層52の界面に誘起される正の電荷の量を減少させるという方法、或いはキャリア供給層54中のドナのドーピング濃度を減少させるという方法、或いはゲート電極510を形成するに先立ち、その直下領域の半導体多層構造56を局所的にエッチングするという方法、或いはこれらの方法の組み合わせが考えられる。
【0011】
また、第2の従来構造については、半導体多層構造66を形成する際に、チャネル層62の表面側のSiドナがドーピングされている部分を薄くするという方法、或いは、ドナのドーピング濃度を減少させるという方法、或いはゲート電極610を形成するに先立ち、その直下領域の半導体多層構造66を局所的にエッチングし、その領域のみのチャネル層62の表面側のSiドナがドーピングされている部分を薄くするという方法、或いはこれらの方法の組み合わせが考えられる。
【0012】
しかしながら、これらの方法には以下のような問題点が伴う。
半導体多層構造を形成する際にSiドナ濃度を含む層の厚さ、そのドナ濃度を制御するか若しくは第1の従来構造についてはスペーサ層及びバリア層のAlN組成を制御するという方法においては、ゲート電極にバイアス電圧を印加しない状態ではゲート電極直下のチャネル層中に電子ガスは存在しないが、ソース電極・ゲート電極間、及びドレイン電極・ゲート電極間のチャネル層中にも電子ガスが殆ど存在しない。
【0013】
従って、寄生抵抗が著しく増大し優れたトランジスタ動作の実現は不可能である。
また、ゲート電極形成に先立ち、その直下部分の半導体多層構造を局所的にエッチングするという方法においては、チャネル層のゲート電極直下の領域に隣接する部分の電子ガス濃度は高いままに保持されるため寄生抵抗の増大は起こらないものの、エッチング深さの正確な制御が不可能であるため特性の揃ったトランジスタを作成することが不可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来はナイトライド系化合物半導体材料からなり、寄生抵抗が小さく、かつ正の閾値電圧を有するノーマリオフ型のトランジスタを精度良く実現することは困難であった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、寄生抵抗が小さく、かつ正の閾値電圧を有するノーマリオフ型のナイトライド系化合物半導体材料からなるトランジスタを、再現性及び制御性良く提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の請求項1に係るナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタは、図1に例示するように、基板10上にバッファ層11とチャネル層12とスペーサ層13とキャリア供給層14とショットキー層15が順次堆積されることによりナイトライド系化合物半導体の半導体多層構造16が形成され、ソース電極17、ドレイン電極18及びゲート電極110が該半導体多層構造16表面に形成されているナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタにおいて、ソース電極・ゲート電極間の半導体多層構造16表面の全面及びドレイン電極・ゲート電極間の半導体多層構造16表面の全面を被覆する形状を伴って、圧縮性の応力を伴う絶縁層111及び112が形成され、ピエゾ効果によりノーマリオフとなっていることに特徴を有している。
【0016】
また、本発明の請求項2に係るナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタは、図2に例示するように、基板20上にバッファ層21とチャネル層22とスペーサ層23とキャリア供給層24とショットキー層25が順次堆積されることによりナイトライド系化合物半導体の半導体多層構造26が形成され、ソース電極27、ドレイン電極28が該半導体多層構造26表面に形成されているナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタにおいて、前記半導体多層構造26表面のソース電極・ドレイン電極間に圧縮性の応力を伴うバリア層29を形成し、該バリア層29上に局所的にゲート電極210を形成し、ソース電極・ゲート電極間のバリア層2一9表面の全面及びドレイン電極・ゲート電極間のバリア層29表面の全面を被覆する形状を伴って、圧縮性の応力を伴う絶縁層211及び212が形成され、ピエゾ効果によりノーマリオフとなっていることに特徴を有している。
【0017】
また、本発明の請求項3に係るナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタは、図3に例示するように、基板30上にバッファ層31とチャネル層32が順次堆積されることによりナイトライド系化合物半導体の半導体多層構造36が形成され、ソース電極37、ドレイン電極38及びゲート電極310が該半導体多層構造36表面に形成されているナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタにおいて、ソース電極・ゲート電極間の半導体多層構造36表面の全面及びドレイン電極・ゲート電極間の半導体多層構造36表面の全面を被覆する形状を伴って、圧縮性の応力を伴う絶縁層311及び312が形成され、ピエゾ効果によりノーマリオフとなっていることに特徴を有している。
【0018】
更に、本発明の請求項4に係るナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタは、図4に例示するように、基板40上にバッファ層41とチャネル層42が順次堆積されることによりナイトライド系化合物半導体の半導体多層構造46が形成され、ソース電極47、ドレイン電極48が該半導体多層構造46表面に形成されているナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタにおいて、前記半導体多層構造46表面のソース電極・ドレイン電極間に圧縮性の応力を伴うバリア層49を形成し、該バリア層49上に局所的にゲート電極410を形成し、ソース電極・ゲート電極間のバリア層49表面の全面及びドレイン電極・ゲート電極間のバリア層49表面の全面を被覆する形状を伴って、圧縮性の応力を伴う絶縁層411及び412が形成され、ピエゾ効果によりノーマリオフとなっていることに特徴を有している。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係る電界効果トランジスタは、半導体多層構造表面に、圧縮性の応力を伴う絶縁層を、ソース電極・ゲート電極間の半導体多層構造表面全面及びドレイン電極・ゲート電極間の半導体多層構造表面全面を被覆する形状を伴って堆積する。
半導体多層構造の絶縁層の直下の領域は、絶縁層中の応力の反作用として伸張性のひずみを伴っているのに対して、ゲート電極直下の領域は、圧縮性のひずみを伴っている。
【0020】
半導体多層構造のゲート電極直下の領域に発生する圧縮性のひずみの効果により、ピエゾ電気効果によって該トランジスタの閾値電圧は絶縁層がない場合と比較して正の方向へと変化するので、絶縁層中に発生する応力及び絶縁層の厚さを制御し、半導体多層構造に所定のひずみを発生させることにより所望の正の閾値電圧を有するトランジスタが実現される。
また、絶縁層直下の領域に発生する伸張性のひずみにより、ピエゾ電気効果によってこの領域におけるチャネル層中の電子濃度が増加する。
【0021】
半導体多層構造中の伸張性のひずみを伴う領域と圧縮性のひずみを伴う領域の境界は、ゲート電極と絶縁層の境界と一致するのであるから、上記チャネル層中の電子濃度が高い領域はゲート電極に対して自己整合的に形成される。
従って、本発明により該領域に起因する寄生抵抗が抑制された電界効果トランジスタが実現される。
更に、高い精度及び再現性を伴って上記絶縁層の応力及び絶縁層の厚さを制御することが可能なので、上記の特徴を備えた電界効果トランジスタが再現性及び制御性良く提供される。
【0022】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
[実施例1]
図1は本発明に係る第1の実施の例を示す説明図である。
同図において、サファイア(0001)基板10上にAlN(40nm)のバッファ層11、GaN(3μm)のチャネル層12、Al0.25Ga0.75N(3nm)のスペーサ層13、所定の濃度のSiドナをドープしたAl0.25Ga0.75N(8nm)キャリア供給層14,GaN(4nm)のショットキー層15が順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやRF MBE等)され、半導体多層構造16が形成されている。
【0023】
このようにして作製された多層構造の表面には、例えばTi/Alを局所的に堆積し熱処理する事によるソース電極17、ドレイン電極18のオーミックコンタクト領域が形成され、チャネル層12に形成される2次元電子ガスと電気的に接続されている。
引き続き、例えばWSiN/Auを局所的に堆積することにより、例えば長さ0.1μmのゲート電極110が形成される。
【0024】
更に、例えば1×1010dyn/cm2なる圧縮性の応力を伴う絶縁層を、例えば0.5μmなる厚さを伴って全面に堆積し、更に、例えばリアクティブイオンエッチング法により、ソース電極17、ドレイン電極18及びゲート電極110への上部に付着した絶縁層を削除することにより、各電極への電気的接続が達成されるとともにソース電極・ゲート電極間の半導体多層構造16表面の全面及びドレイン電極・ゲート電極間の半導体多層構造16表面の全面を被覆する形状を伴って、圧縮性の応力を伴う絶縁層111及び112が形成され、もって本実施例に係る電界効果トランジスタが形成される。
【0025】
本実施例の電界効果トランジスタとしての動作原理は第1の従来構造と同様であるので詳細な説明は省略する。
本実施例においては、ゲート電極直下の半導体多層構造中に圧縮性のひずみが発生し、その大きさは絶縁層中の応力及び絶縁層の厚さとゲート長の比によって決定される。
本実施例においては、上記圧縮性ひずみの大きさは、それが原因となってピエゾ電気効果によって生ずる負の電荷の総量が、キャリア供給層14中のドナがイオン化して生ずる正電荷量とチャネル層12とスペーサ層13及びキャリア供給層14中の自発分極の相違に起因する正電荷量の総和を上回る。
【0026】
従って、ゲート電極直下のチャネル層中にはゲート電極にゲート電圧を印加していない状態で二次元電子ガスが存在せず、正の閾値を有するトランジスタ動作が実現される。
更に、本実施例においては絶縁層111及び112の直下の半導体多層構造中に伸張性のひずみが生じ、それが原因となってピエゾ電気効果による正の電荷が発生する。
それを中和するために、絶縁層111及び112の直下のチャネル層12中の二次元電子ガス濃度が増加する。
【0027】
チャネル層12中の二次元電子ガス濃度の高い領域はゲート電極に対して自己整合的に形成される、即ち、二次元電子ガス濃度の高い領域と二次元電子ガスが存在しない領域の境界の位置は、伸張性のひずみが生じている領域と圧縮性のひずみが生じている領域の境界の位置、言い換えるならば、ゲート電極110と絶縁層111及び112の境界の位置に合致するので、本実施例による電界効果トランジスタの寄生抵抗は従来構造と比較して著しく低下する。
加えて、絶縁層111及び112中の応力の大きさ、絶縁層の厚さ、及びゲート長は極めて高精度かつ高再現性を伴って制御されるのであるから、本実施例による電界効果トランジスタにおいては、高精度かつ高再現性を有するトランジスタ動作特性が実現される。
【0028】
[実施例2]
図2は本発明に係る第2の実施の例を示す説明図である。同図において、図1と同様の符号は同一または同等の部材を示す。
即ち、サファイア(0001)基板20上にAlN(40nm)のバッファ層21,GaN(3μm)のチャネル層22、Al0.25Ga0.75N(3nm)のスペーサ層23、所定の濃度のSiドナをドープしたAl0.25Ga0.75N(8nm)キャリア供給層24,GaN(4nm)のショットキー層25が順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやRF MBE等)され、半導体多層構造26が形成されている。
【0029】
このようにして作製された半導体多層構造の表面には、例えばTi/Alを局所的に堆積し熱処理する事によるソース電極27、ドレイン電極28のオーミックコンタクト領域が形成され、チャネル層22に形成される2次元電子ガスと電気的に接続されている。
引き続き、バリア層29を、例えば5nmなる厚さを伴って半導体多層構造26のソース電極・ドレイン電極間の部分の全面に堆積し、更に例えばWSiN/Auを局所的に堆積することにより、例えば長さ0.1μmのゲート電極210が形成される。
【0030】
更に、例えば、1×1010dyn/cm2なる圧縮性の応力を伴う絶縁層を、例えば1.5μmなる厚さを伴って全面に堆積し、更に、例えばリアクティブイオンエッチング法により、ソース電極27、ドレイン電極28及びゲート電極210への上部に付着した絶縁層を削除することにより、各電極への電気的接続が達成されるとともにソース電極・ゲート電極間のバリア層29表面の全面及びドレイン電極・ゲート電極間のバリア層29表面の全面を被覆する形状を伴って、圧縮性の応力を伴う絶縁層111及び112が形成され、もって本実施例に係る電界効果トランジスタが形成される。
【0031】
本実施例の電界効果トランジスタとしての動作原理は第1の従来構造と同様であるので詳細な説明は省略する。
第1の実施例と同様に、本実施例においても、ゲート電極直下の半導体多層構造中に圧縮性のひずみが発生し、その大きさは絶縁層中の応力及び絶縁層の厚さとゲート長の比によって決定される。
本実施例においては、上記圧縮性ひずみの大きさは、それが原因となってピエゾ電気効果によって生ずる負の電荷の総量が、キャリア供給層24中のドナがイオン化して生ずる正電荷量とチャネル層22とスペーサ層23及びキャリア供給層24中の自発分極の相違に起因する正電荷量の総和を上回る。
【0032】
従ってゲート電極直下のチャネル層中にはゲート電極にゲート電圧を印加していない状態で二次元電子ガスが存在せず、正の閾値を有するトランジスタ動作が実現される。
更に、第1の実施例と同様に、本実施例においては絶縁層211及び212の直下の半導体多層構造中に伸張性のひずみが生じ、それが原因となってピエゾ電気効果による正の電荷が発生する。
それを中和するために、絶縁層211及び212の直下のチャネル層22中の二次元電子ガス濃度が増加する。
【0033】
チャネル層22中の二次元電子ガス濃度の高い領域はゲート電極に対して自己整合的に形成される、即ち、二次元電子ガス濃度の高い領域と二次元電子ガスが存在しない領域の境界の位置は、伸張性のひずみが生じている領域と圧縮性のひずみが生じている領域の境界の位置、言い換えるならばゲート電極210と絶縁層211及び212の境界の位置に合致するので、本実施例による電界効果トランジスタの寄生抵抗は従来構造と比較して著しく低下する。
【0034】
更に本実施例においては、ゲート電極の直下にバリア層29が位置している。この結果、第1の実施例と比較して同一ゲート電圧を印加した際のゲートリーク電流は著しく抑制されるので、更に優れたトランジスタ動作特性が実現される。
加えて、第1の実施例と同様に、絶縁層211及び212中の応力の大きさ、絶縁層の厚さ、及びゲート長は極めて高精度かつ高再現性を伴って制御されるのであるから、本実施例による電界効果トランジスタにおいては、高精度かつ高再現性を有するトランジスタ動作特性が実現される。
【0035】
[実施例3]
図3は本発明に係る第3の実施の例を示す説明図である。
同図において、図1と同様の符号は同一または同等の部材を示す。
即ち、サファイア(0001)基板30上にAlN(40nm)のバッファ層31,GaN(3μm)のチャネル層32が順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやRF MBE等)され、半導体多層構造36が形成されている。
チャネル層32の表面側の所定の厚さの部分には所定の濃度のSiドナがドープされている。
【0036】
このようにして作製された半導体多層構造36の表面には、例えばTi/Al等によるソース電極37、ドレイン電極38のオーミックコンタクト領域が形成され、チャネル層32に形成される電子ガスと電気的に接続されている。
引き続き、例えばWSiN/Auを局所的に堆積することにより、例えば長さ0.1μmのゲート電極310が形成される。
【0037】
更に、例えば、1×1010dyn/cm2なる圧縮性の応力を伴う絶縁層を、例えば0.5μmなる厚さを伴って全面に堆積し、更に、例えばリアクティブエッチング法により、ソース電極37、ドレイン電極38及びゲート電極310への上部に付着した絶縁層を削除することにより、各電極への電気的接続が達成されるとともにソース電極・ゲート電極間の半導体多層構造36表面の全面及びドレイン電極・ゲート電極間の半導体多層構造36表面の全面を被覆する形状を伴って、圧縮性の応力を伴う絶縁層311及び312が形成され、もって本実施例に係る電界効果トランジスタが形成される。
【0038】
本実施例の電界効果トランジスタとしての動作原理は第2の従来構造と同様であるので詳細な説明は省略する。
第1及び弟2の実施例と同様に、本実施例においても、ゲート電極直下の半導体多層構造中に圧縮性のひずみが発生し、その大きさは絶縁層中の応力及び絶縁層の厚さとゲート長の比によって決定される。
本実施例においては、上記圧縮性ひずみの大きさは、それが原因となってピエゾ電気効果によって生ずる負の電荷の総量が、チャネル層34中のドナがイオン化して生ずる正電荷量を上回る。
【0039】
従ってゲート電極直下のチャネル層中にはゲート電極にゲート電圧を印加していない状態で電子ガスが存在せず、正の閾値を有するトランジスタ動作が実現される。
更に、第1及び第2の実施例と同様に、本実施例においては絶縁層311及び312の直下の半導体多層構造中に伸張性のひずみが生じ、それが原因となってピエゾ電気効果による正の電荷が発生する。
それを中和するために、絶縁層311及び312の直下のチャネル層32中の電子密度が増加する。
【0040】
チャネル層32中の電子密度の高い領域はゲート電極に対して自己整合的に形成される、即ち、電子密度の高い領域と電子ガスが存在しない領域の境界の位置は、伸張性のひずみが生じている領域と圧縮性のひずみが生じている領域の境界の位置、言い換えるならば、ゲート電極310と絶縁層311及び312の境界の位置に合致するので、本実施例による電界効果トランジスタの寄生抵抗は従来構造と比較して著しく低下する。
【0041】
加えて、絶縁層311及び312中の応力の大きさ、絶縁層の厚さ、及びゲート長は極めて高精度かつ高再現性を伴って制御されるのであるから、本実施例による電界効果トランジスタにおいては、高精度かつ高再現性を有するトランジスタ動作特性が実現される。
【0042】
[実施例4]
図4は本発明に係る第4の実施の例を示す説明図である。
同図において、図1と同様の符号は同一または同等の部材を示す。
即ち、サファイア(0001)基板40上にAlN(40nm)のバッファ層41,GaN(3μm)のチャネル層42が順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやRF MBE等)され、半導体多層構造46が形成されている。
チャネル層42の表面側の所定の厚さの部分には所定の濃度のSiドナがドープされている。
【0043】
このようにして作製された半導体多層構造46の表面には、例えばTi/Al等によるソース電極47、ドレイン電極48のオーミックコンタクト領域が形成され、チャネル層42に形成される電子ガスと電気的に接続されている。
引き続き、バリア層49を、例えば5nmなる厚さを伴って半導体多層構造46のソース電極・ドレイン電極間の部分の全面に堆積し、更に例えばWSiN/Auを局所的に堆積することにより、例えば長さ0.1μmのゲート電極410が形成される。
【0044】
更に、例えば、1×1010dyn/cm2なる圧縮性の応力を伴う絶縁層を一列えば0.5μmなる厚さを伴って全面に堆積し、更に、例えばリアクティブエッチング法により、ソース電極47、ドレイン電極48及びゲート電極410への上部に付着した絶縁層を削除することにより、各電極への電気的接続が達成されるとともにソース電極・ゲート電極間のバリア層49表面の全面及びドレイン電極・ゲート電極間のバリア層49表面の全面を被覆する形状を伴って、圧縮性の応力を伴う絶縁層411及び412が形成され、もって本実施例に係る電界効果トランジスタが形成される。
【0045】
本実施例の電界効果トランジスタとしての動作原理は第2の従来構造と同様であるので詳細な説明は省略する。
第1〜第3の実施例と同様に、本実施例においても、ゲート電極直下の半導体多層構造中に圧縮性のひずみが発生し、その大きさは絶縁層中の応力及び絶縁層の厚さとゲート長の比によって決定される。
本実施例においては、上記圧縮性ひずみの大きさは、それが原因となってピエゾ電気効果によって生ずる負の電荷の総量が、チャネル層42中のドナがイオン化して生ずる正電荷量を上回る。
【0046】
従って、ゲート電極直下のチャネル層中にはゲート電極にゲート電圧を印加していない状態で電子ガスが存在せず、正の閾値を有するトランジスタ動作が実現される。
更に、第2の実施例と同様に、本実施例においては絶縁層411及び412の直下の半導体多層構造中に伸張性のひずみが生じ、それが原因となってピエゾ電気効果による正の電荷が発生する。
それを中和するために、絶縁層411及び412の直下のチャネル層42中の電子密度が増加する。
【0047】
チャネル層32中の電子密度の高い領域はゲート電極に対して自己整合的に形成される、即ち、電子密度の高い領域と電子ガスが存在しない領域の境界の位置は、伸張性のひずみが生じている領域と圧縮性のひずみが生じている領域の境界の位置、言い換えるならば、ゲート電極410と絶縁層411及び412の境界の位置に合致するので、本実施例による電界効果トランジスタの寄生抵抗は従来構造と比較して著しく低下する。
【0048】
更に本実施例においては、第2の実施例と同様にゲート電極の直下にバリア層49が位置している。
この結果、第3の実施例と比較して同一ゲート電圧を印加した際のゲートリーク電流は著しく抑制されるので、更に優れたトランジスタ動作特性が実現される。
加えて、絶縁層411及び412中の応力の大きさ、絶縁層の厚さ、及びゲート長は極めて高精度かつ高再現性を伴って制御されるのであるから、本実施例による電界効果トランジスタにおいては、高精度かつ高再現性を有するトランジスタ動作特性が実現される。
【0049】
このように本発明の趣旨はソース電極・ゲート電極間及びドレイン電極・ゲート電極間に圧縮性の応力を伴う絶縁層を形成することにあるので、ソース電極、ドレイン電極、ゲート電極の材料及びその形成方法に関して変更を行った電界効果トランジスタも本発明に含まれることは明らかである。
変更の例としては、ソース電極及びドレイン電極を、例えばTi/Alを局所的に堆積し、例えばWSiからなる高融点金属を前記Ti/Alの表面及び側面を覆う形状を伴って局所的に堆磧した後に、熱処理することによって形成するという変更が可能である。
また、ゲート電極を例えば、Ni/Auを順次堆積した後リフトオフにより形成するという変更が可能である。
【0050】
更に、第1の実施例及び第3の実施例においては、先にゲート電極を形成した後に圧縮性の応力を伴う絶縁層を形成するという手法により本発明の効果を説明したが、先ず圧縮性の応力を伴う絶縁層を形成した後に、ゲート開口部分を形成し、その後にゲート電極を形成するという変更が可能である。
尚、本発明は実施例で示した半導体多層構造からなる電界効果トランジスタのみならず同様の機能を有する他の半導体多層構造からなる電界効果トランジスタにも適用可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上、実施例に基づいて詳細に説明したように、本発明は、ソース電極・ゲート電極間及びドレイン電極・ゲート電極間に所定の圧縮性の応力及び所定の厚さを伴う絶縁層を形成することにより、半導体多層構造中のゲート電極直下の部分に圧縮性のひずみを発生させるとともに半導体多層構造の絶縁層直下の部分に伸張性のひずみを発生させ・正の閾値電圧を伴うとともに寄生抵抗の低い電界効果トランジスタを提供するものである。これにより、優れたトランジスタ特性を有するノーマリオフ型のナイトライド系化合物半導体材料からなる電界効果トランジスタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例を示す説明図である。
【図2】本発明に係る第2の実施例を示す説明図である。
【図3】本発明に係る第3の実施例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る第4の実施例を示す説明図である。
【図5】第1の従来例を示す説明図である。
【図6】第2の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60 基板
11,21,31,41,51,61 バッファ層
12,22,32,42,52,62 チャネル層
13,23,53 スペーサ層
14,24,54, キャリア供給層
15,25,55, ショットキー層
16,26,36,46,56,66 半導体多層構造
17,27,37,47,57,67 ソース電極
18,28,38,48,58,68 ドレイン電極
29,49 バリア層
100,210,310,410,510,610 ゲート電極
111,112,211,212,311,312,411,412 絶縁層
Claims (4)
- 基板上にバッファ層とチャネル層とスペーサ層とキャリア供給層とショットキー層が順次堆積されることによりナイトライド系化合物半導体の半導体多層構造が形成され、ソース電極、ドレイン電極及びゲート電極が該半導体多層構造表面に形成されているナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタにおいて、ソース電極・ゲート電極間の半導体多層構造表面の全面及びドレイン電極・ゲート電極間の半導体多層構造表面の全面を被覆する形状を伴って、圧縮性の応力を伴う絶縁層が形成され、ピエゾ効果によりノーマリオフとなっていることを特徴とするナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタ。
- 基板上にバッファ層とチャネル層とスペーサ層とキャリア供給層とショットキー層が順次堆積されることによりナイトライド系化合物半導体の半導体多層構造が形成され、ソース電極、ドレイン電極が該半導体多層構造表面に形成されているナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタにおいて、前記半導体多層構造表面のソース電極・ドレイン電極間にバリア層を形成し、該バリア層上に局所的にゲート電極を形成し、ソース電極・ゲート電極間のバリア層表面の全面及びドレイン電極・ゲート電極間のバリア層表面の全面を被覆する形状を伴って、圧縮性の応力を伴う絶縁層が形成され、ピエゾ効果によりノーマリオフとなっていることを特徴とするナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタ。
- 基板上にバッファ層とチャネル層が順次堆積されることによりナイトライド系化合物半導体の半導体多層構造が形成され、ソース電極、ドレイン電極及びゲート電極が該半導体多層構造表面に形成されているナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタにおいて、ソース電極・ゲート電極間の半導体多層構造表面の全面及びドレイン電極・ゲート電極間の半導体多層構造表面の全面を被覆する形状を伴って、圧縮性の応力を伴う絶縁層が形成され、ピエゾ効果によりノーマリオフとなっていることを特徴とするナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタ。
- 基板上にバッファ層とチャネル層が順次堆積されることによりナイトライド系化合物半導体の半導体多層構造が形成され、ソース電極、ドレイン電極が該半導体多層構造表面に形成されているナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタにおいて、前記半導体多層構造表面のソース電極・ドレイン電極間にバリア層を形成し、該バリア層上に局所的にゲート電極を形成し、ソース電極・ゲート電極間のバリア層表面の全面及びドレイン電極・ゲート電極間のバリア層表面の全面を被覆する形状を伴って、圧縮性の応力を伴う絶縁層が形成され、ピエゾ効果によりノーマリオフとなっていることを特徴とするナイトライド系化合物半導体の電界効果トランジスタ。
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