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JP3612943B2 - 排ガスフィルタの製造方法 - Google Patents

排ガスフィルタの製造方法 Download PDF

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JP3612943B2
JP3612943B2 JP16394197A JP16394197A JP3612943B2 JP 3612943 B2 JP3612943 B2 JP 3612943B2 JP 16394197 A JP16394197 A JP 16394197A JP 16394197 A JP16394197 A JP 16394197A JP 3612943 B2 JP3612943 B2 JP 3612943B2
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伸明 永井
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジン等から排出される排ガス中に含まれる黒煙等をろ過する排ガスフィルタ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題が深刻化したことに伴いディーゼルエンジン等の燃焼機関から排出される排気ガスとともに大気中に分散される黒煙の処理が問題となってきている。この問題を解決するために、ディーゼルエンジン等の燃焼機関の排気管の途中に排ガスフィルタを設け、この排ガスフィルタによって黒煙をろ過、捕集し排ガスのみを排出している。
【0003】
ところで、この排ガスフィルタに黒煙が多量に捕集されると、排ガスフィルタは目詰まりを起こすようになって、排ガスの流路を妨げることになり、結果的にエンジンの燃焼効率等に悪影響を及ぼすことになる。そのため、予め設けられた所定の捕集量に達すると黒煙を空気とともに燃焼させて気体化し、目詰まりを除去して排ガスフィルタを初期の状態に戻して再生することが必要である。
【0004】
この排ガスフィルタの再生には主として電気ヒータ方式が用いられ、黒煙が所定量捕集されるのを検知した制御部は、黒煙を安定して燃焼させるように制御する。ここで、電気ヒータ方式というのは、排ガスの流入側もしくは流出側に電気ヒータを設け、電気ヒータに通電することによって排ガスフィルタを加熱し、排ガスの流入側もしくは流出側から供給される空気によって黒煙を燃焼させるものである。そして再生中は、予備の排ガスフィルタを使用してディーゼルエンジンは継続して運転される。
【0005】
ところで、この捕集された黒煙は排ガスフィルタの全面に分布しているが、その全面の黒煙が同時に燃焼するのではなく、電気ヒータ側の排ガスフィルタ端部から徐々に燃焼が進行する。そのため排ガスフィルタの部分によっては温度勾配が生じ、熱膨張の差から熱応力を発生することになる。通常の使用では捕集される黒煙の量を予測して、比較的早い段階に燃焼させて排ガスフィルタを再生することが行われている。この場合には黒煙は600〜900℃で徐々に燃焼し、排ガスフィルタは急激に加熱されることがなく、大きな熱応力を受けることは少ない。
【0006】
一方、制御部による制御が十分でなかったり、黒煙が所定量以上に捕集された場合などには加熱によって黒煙は急激に燃焼し、1000℃以上もの高温度に急激に上昇して異常燃焼する。このとき排ガスフィルタは部分的に大きな熱衝撃を受け、疲労破壊によってクラックが生じ破壊されることになる。
【0007】
従って、排ガスフィルタはこの異常燃焼による急激な熱衝撃に耐えられる材質のものが必要で、低熱膨張性、高耐熱衝撃性が強く要求されている。更に、黒煙の捕集効率が高いことと、同時に黒煙の捕集によって起こる排ガスの流路抵抗が小さいことも必要である。
【0008】
そこで、これらの要求を満たすため、排ガスフィルタは材料、構造、製造法等について様々な開発が行われている。
【0009】
ここで、排ガスフィルタの格子壁を構成する多孔質セラミックス材料について説明する。
【0010】
例えば、排ガスフィルタに一般的に使用されている材料の一つとして、熱膨張係数が小さく、耐熱衝撃性に優れたコージェライト焼結体(2MgO・2Al・5SiO)がある。このコージェライトの熱膨張係数は結晶の方向によって異方性を示し、結晶のa軸が2.0×10−6−1、c軸が−0.9×10−6−1と異なっている。
【0011】
しかしながら、押出成形法でハニカム状に成形されたものは、工程中で原料に含まれるカオリンやタルク等の板状結晶が剪断力を受けて格子壁と平行な方向に分散されるので、c軸は押出成形方向(排ガス流路方向)に僅かながら多く配向された状態となる。これにより、コージェライトの押出成形方向の熱膨張係数は約0.5×10−6−1、押出成形方向に垂直な方向の熱膨張係数は約0.9×10−6−1となり、全体にわたって熱膨張係数が小さく異方性が少なくなり、高耐熱衝撃性の排ガスフィルタが製造されている。
【0012】
一方、多孔質セラミックス材料として、従来からのコージェライトの他に、最近ではチタン酸アルミニウム(Al・TiO)が検討され始めている。チタン酸アルミニウムは溶融温度が1600℃以上と高く、再生時の高温にも十分耐えることができるものである。
【0013】
しかしながら、このチタン酸アルミニウムの熱膨張係数はやはり結晶の方向によって異方性を示し、結晶のa軸が11.8×10−6−1、b軸が19.4×10−6−1、c軸が−2.6×10−6−1と、コージェライトの結晶と比べてもその異方性は大きいという特徴がある。そして、このように異方性が大きいと、結晶粒子間にマイクロクラックを生じ易いという問題がある。また、チタン酸アルミニウムの結晶は高温度(750〜1200℃)のもとで酸化チタニウム(ルチル)と酸化アルミニウム(コランダム)に分解しやすいという問題もある。
【0014】
この様に、チタン酸アルミニウムは低膨張で耐熱性に優れた材料であるが、他のセラミックス材料に比べて、製造時に発生する結晶粒子間のマイクロクラックのために機械的強度が低く、製造条件によっては、結晶粒子の分解による材質の変化により熱膨張係数が変化して大きくなりやすいという問題がある。
【0015】
そこでチタン酸アルミニウムの機械的強度の向上や熱膨張係数の制御について改善が行われ、既に一部実用化されるまでになってきている。
【0016】
例えば、特公昭62−40061号公報には、主成分がチタン酸アルミニウムからなるセラミックスハニカムの構成が開示されている。これは、チタン酸アルミニウム以外にSiOを4〜10wt%含有させ、セラミックスハニカムの強度と高温安定性の向上を図っている。また、特開平4−26544号公報には、主成分がチタン酸アルミニウムからなる高破断歪セラミックスの構成が開示されている。これは、副成分としてSiO,Feを、チタン酸アルミニウム以外の結晶としてコランダム,ムライト,ルチル等を含有させて、破断歪を増大しセラミックスの破損を起こし難くしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特公昭62−40061号公報に記載されたセラミックスハニカムの強度と高温安定性を向上させる技術は触媒担体として有用であるが、排ガスフィルタとしては不十分である。すなわち、触媒担体と排ガスフィルタは、格子壁の気孔率については両者とも30〜50%と同レベルのものが多いが、格子壁の気孔径については大きな相違がある。排ガスフィルタの平均気孔径は一般に10〜20μmであり、この平均気孔径において黒煙を高効率で捕集できるのに対し、触媒担体の平均気孔径は一般にサブミクロン〜数μmである。そして、セラミックスハニカムの機械的強度は気孔径が大きいほど低く、さらに排ガスフィルタの格子壁は連通気孔を形成しているため極端に破壊しやすいからである。
【0018】
また、特開平4−26544号公報に記載された破断歪を増大しセラミックスの破損を起こし難くする技術は比較的低温度域には有用であるが、750〜1200℃で使用するとチタン酸アルミニウムが酸化チタニウム(ルチル)と酸化アルミニウム(コランダム)に分解しやすいので、やはり排ガスフィルタとしては不十分である。すなわち、このセラミックスの構成としては、副成分としてSiOを2.0〜5.5%,Feを2.0〜3.0%含有しているものの、チタン酸アルミニウムがコランダム,ムライト,ルチル等といった他の結晶成分を含有しているために、750〜1200℃の温度域で極端に分解しやすくなるからである。
【0019】
そこで、本発明は、黒煙の燃焼温度である600℃以上に排ガスフィルタを加熱してこれを再生する際におけるチタン酸アルミニウムの分解を抑制しつつ振動による割れを抑制することのできる排ガスフィルタおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の排ガスフィルタの製造方法は、Al23がTiO2に対して等モルより3〜6wt%多く配分されたチタン酸アルミニウムからなる主成分と、少なくともSiO2を3〜10wt%、Fe23を1〜3wt%有する副成分とからなる第1のセラミックス原料を用意する工程と、TiO2からなる第2のセラミックス原料を第1のセラミックス原料に添加して、第1のセラミックス原料と第2のセラミックス原料の総量としてAl23とTiO2が略等モルになるように調整する工程と、調整された第1のセラミックス原料と第2のセラミックス原料を造孔剤、結合剤、可塑剤、水とともに混合してセラミックス坏土を作製する工程と、セラミックス坏土をハニカム形状に押出成形する工程と、得られた押出成形体を加熱、焼結して多孔質セラミックスを形成する工程とを有するものである。
【0024】
これにより、第1のセラミックス原料でチタン酸アルミニウムが予め合成されているので、チタン酸アルミニウムの分解が抑制されて機械的強度が向上し、寸法精度が安定した排ガスフィルタを製造することができる。
【0025】
この排ガスフィルタの製造方法において、第1のセラミックス原料の平均粒子径は8〜30μm、第2のセラミックス原料の平均粒子径は10μm以下であることが望ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項に記載の発明は、Al23がTiO2に対して等モルより3〜6wt%多く配分されたチタン酸アルミニウムからなる主成分と、少なくともSiO2を3〜10wt%、Fe23を1〜3wt%有する副成分とからなる第1のセラミックス原料を用意する工程と、TiO2からなる第2のセラミックス原料を第1のセラミックス原料に添加して、第1のセラミックス原料と第2のセラミックス原料の総量としてAl23とTiO2が略等モルになるように調整する工程と、調整された第1のセラミックス原料と第2のセラミックス原料を造孔剤、結合剤、可塑剤、水とともに混合してセラミックス坏土を作製する工程と、セラミックス坏土をハニカム形状に押出成形する工程と、得られた押出成形体を加熱、焼結して多孔質セラミックスを形成する工程とを有する排ガスフィルタの製造方法であり、チタン酸アルミニウムの分解が抑制されて機械的強度が向上し、寸法精度が安定した排ガスフィルタを製造することができるという作用を有する。
【0030】
請求項に記載の発明は、請求項記載の発明において、第1のセラミックス原料の平均粒子径が8〜30μmである排ガスフィルタの製造方法であり、排ガスフィルタの焼成収縮率を低減することができるという作用を有する。
【0031】
そして、請求項に記載の発明は、請求項または記載の発明において、第2のセラミックス原料の平均粒子径が10μm以下である排ガスフィルタの製造方法であり、第1のセラミックスと焼結反応し易く、機械的強度が向上するという作用を有する。
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
【0033】
図1は本発明の一実施の形態による排ガスフィルタを示す斜視図、図2は図1の排ガスフィルタの端面部の拡大図、図3は図1の排ガスフィルタの断面における排ガスの流路を示す概略図、図4は図1の排ガスフィルタにおける格子壁のX線回折図、図5は比較例である従来の排ガスフィルタの格子壁のX線回折図である。
【0034】
図1に示すように、円筒状の排ガスフィルタ1には、その長さ方向である排ガス流路方向に貫通孔2が多数形成されている。この貫通孔2は、多孔質セラミックスで形成されて多数の連通気孔を有する格子壁3によって仕切られている。貫通孔4の排ガス入口である一方の端面部1a、および排ガス出口である他方の端面部1bは、封止材4により交互に閉塞されている。
【0035】
このような排ガスフィルタ1は、次のようにして製造される。
先ず、AlがTiOに対して等モルより3〜6wt%多く配分されたチタン酸アルミニウムからなる主成分と、少なくともSiOを3〜10wt%、Feを1〜3wt%有する副成分とからなる第1のセラミックス原料を用意する。なお、添加したSiO,Fe等の副成分は、主成分であるチタン酸アルミニウムの焼結や分解抑制に有効なものである。
【0036】
次に、TiOからなる第2のセラミックス原料をこの第1のセラミックス原料に添加し、前記第1のセラミックス原料と第2のセラミックス原料の総量としてAlとTiOが略等モル(Al:TiO=56.1wt%:43.9wt%)になるように調整する。
【0037】
そして、調整された第1のセラミックス原料と第2のセラミックス原料に対して、格子壁に連通気孔を形成するための造孔剤,結合剤,可塑剤,水などを混合して坏土状にし、これをハニカム形状の金型を通して押出成形する。
【0038】
その後、得られた押出成形体を乾燥し、1500℃で熱処理し、貫通孔2に予め調整した封止材4(主成分はチタン酸アルミニウム)を充填した後、1400℃で熱処理する。これにより、前述の排ガスフィルタ1が得られる。
【0039】
ここで、格子壁3に含まれるSiOの量は3〜10wt%の範囲が適当である。すなわち、3wt%より少ないと、チタン酸アルミニウムがAlとTiOとに分解して熱膨張係数が急激に増大する。また、10wt%より多いと、SiOが結晶化(クリストバライトなど)して熱膨張係数が急激に増大するからである。つまり、SiOの量が3〜10wt%から外れると、熱膨張の増大により格子壁3に割れが生じやすくなるからである。
【0040】
また、格子壁3に含まれるAl23とTiO2は略等モルで、Al23とTiO2の含有量が等モル(理論組成比)より外れると、チタン酸アルミニウム以外に他の結晶相が存在しやすくなり、たとえSiO2やFe23を含有していてもチタン酸アルミニウムは分解を起こしやすくなるからである。そして、チタン酸アルミニウムが分解すると、熱膨張の増大により格子壁3に割れが生じやすくなるからである。
【0041】
ここで、本実施の形態では、格子壁3の評価に際して島津製作所製水銀ポロシメーター(マイクロメリティックスポーアライザー9320形)を用いた。
【0042】
この装置は水銀圧入法に基づくもので、排ガスフィルタに水銀が1g当り何cc浸透するかを求めるものである。詳しく説明すると、排ガスフィルタ1の格子壁3を所定の容器に収納し、その容器内に段階的に圧力を変化させて水銀を圧入する。容器内の圧力が低いときは、比較的大きな気孔のみに水銀が入り込み、圧力が高いときは小さな気孔にまで水銀が入り込む。従って、所定の圧力の時に排ガスフィルタの格子壁3に水銀が1g当り何cc入り込むかを測定することによって、所定の気孔径の連通気孔がどの程度存在するか測定することができるというものである。
【0043】
そして、格子壁3に形成された連通気孔の平均気孔径は7〜20μm、気孔率は30〜40%の範囲が適当である。すなわち、平均気孔径が7μmより小さいと圧力損失が高くなりすぎて、20μmより大きいと黒煙の捕集効率が低下するからである。また、気孔率が30%より小さいと圧力損失が高くなりすぎ、40%より大きいと機械的強度が極端に低くなるからである。
【0044】
さらに、第1のセラミックス原料の平均粒子径は8〜30μmの範囲が適当である。平均粒子径が8μmより小さいと排ガスフィルタの焼成収縮率が大きいため寸法精度が悪くなり、30μmより大きいと焼結性が乏しいため機械的強度が低くなるからである。
【0045】
格子壁3へチタン酸アルミニウムの焼結に効果的な副成分を含有させた場合には、チタン酸アルミニウム粒子の焼結性を促進し、比較的低い熱処理温度で強度のある排ガスフィルタ1を得ることができる。また、格子壁3へチタン酸アルミニウムの分解抑制に効果的な副成分を含有させた場合には、排ガスフィルタ1の再生(黒煙の燃焼)時の温度である600℃以上に長時間さらされても、チタン酸アルミニウムを分解することを防ぐことができる。添加したSiO 2 ,Fe 2 3 の副成分は、主成分であるチタン酸アルミニウムの焼結や分解抑制に有効なものである。他に、このチタン酸アルミニウムの焼結や分解抑制に効果的な副成分には、Zr2,MgO,希土類の酸化物などがある。本実施の形態では、副成分として一例を示しているが、チタン酸アルミニウムの焼結や分解抑制に効果のある成分であれば、どのような成分が含有されていてもよい。
【0046】
こうして得られた円柱状の排ガスフィルタ1は、端面部1a,1bの直径が130〜160mm程度であり、排ガス流路方向に沿った長さは140mm〜170mm程度になるように構成されている。また、この排ガスフィルタ1の大きさは、エンジン排気量が2000〜3000ccのものに多く用いられる。その理由は、この程度の容量の排ガスフィルタ1が排ガス中の黒煙等を効率的に捕集できるからである。なお、排ガスフィルタ1が円柱状とされているので、等方的に応力を分布させることができ、製造工程で発生する加工歪等が低減されて強度が高められている。
【0047】
ここで、この排ガスフィルタ1は多孔質セラミックスであるために、外周面1cに連通気孔が多く形成されているが、使用時には外周面1cには断熱材等が密着されるので、黒煙が外部に漏れることはない。この排ガスフィルタ1をディーゼルエンジンなどに取り付ける場合には、排ガスフィルタ1を無機繊維質の断熱材等で包み、更にSUS等の収納容器内に収納して固定される。
【0048】
なお、本実施の形態では、端面部1a,1bの直径がほぼ同じとされているが、端面部1a側の直径を端面部1b側の直径よりも大きく形成したり、それとは逆にして形成してもよい。
【0049】
ここで、端面部1a,1bの詳細な構造について説明する。なお、端面部1a,1bは基本的に同じ構造をしているので、ここでは端面部1aを取り上げて説明する。
【0050】
図2は図1の排ガスフィルタの端面部の拡大図である。
端面部1aには排ガスフィルタの排ガス流路方向に沿って断面方形状の複数の貫通孔2が設けられており、貫通孔2は多数の連通気孔が設けられた格子壁3で区切られている。格子壁3は端面部1aから端面部1bまで連続して構成されている。格子壁3の厚さt1,t2はそれぞれ0.2〜0.3mm(貫通孔2の数が200セル/平方インチ)、0.4〜0.5mm(貫通孔2の数が100セル/平方インチ)の範囲内で構成することが好ましい。これより小さくなると、機械的強度が低くなりすぎたり、捕集効率が落ちたりするからである。また、これより大きくなると、圧力損失が高くなる等の不都合が生じることがあるからである。
【0051】
この実施の形態では、量産性を考慮して押出成形方法を採用したのでt1=t2となっているが、他の成形方法(例えば加工シートを積層する方法等)においてはt1<t2あるいはt1>t2になるようにしてもよい。例えば、図2において、矢印方向Lに平行な格子壁3の厚みを厚くして、矢印方向Lと直交する矢印方向Mに平行な格子壁3の厚みを薄くすることによって、矢印方向Mに平行な格子壁3に排ガスが通過しやすくして流量調整ができるので、排ガスの流出量を制御することができる。なお、外周部(外周面1cに近い内部)よりも内側の格子壁3の厚みを厚くすることによって内周部より外周部の側の排ガスを通過しやすくし、排ガスフィルタ1の全体にわたって排ガスの通過量を均等にすることもできる。そして、このことによって、排ガスフィルタ1の端面部1aの各部において黒煙等の捕集量を均一化することができ、排ガスフィルタ1をディーゼルエンジン等に取り付ける際に生じる局部的な応力や、使用時の振動等による排ガスフィルタ1の破損の防止を緩和することができる。
【0052】
また、格子壁3の矢印方向Lに沿ったピッチA1と矢印方向Mに沿ったピッチA2とはそれぞれ2mm〜4mmの範囲にあることが好ましい。これより小さくなると排ガスの圧力損失が高くなったり、これより大きいと黒煙等の捕集量が少なくなったりするなど不都合が生じるからである。本実施の形態においては、A1=A2として、等方的に機械的強度を向上するとともに捕集能力を各部で均一にしているので、安定したフィルタ特性を得ることができる。なお、ピッチA1およびピッチA2の長さを相互に違えることによって貫通孔2の断面形状を長方形にし、形成された長方形の長辺部と短辺部を通過する排ガスの流量に差を設けるようにすると補集能力の偏りを任意に調整することができるので、排ガスフィルタ1の収納容器の設計やそれに接続する配管などの構成の自由度を大きくとることができる。
【0053】
前述のように、封止材4は端面部1a側の貫通孔2と同じ端面部1b側の貫通孔2のどちらかに、しかも交互に設けられている。一般にこの封止材4は格子壁3と同じ材料組成で構成されたり、違った種類の材料でも熱膨張係数の比較的近いものが選択され、これにより、貫通孔2の周辺に生じるクラックなどが防止されている。
【0054】
また、格子壁3と封止材4のそれぞれの主成分を同じにしておき、副成分の種類およびその添加量を変えることによって、格子壁3と封止材4の熱膨張係数を調整することができるとともに、製造時にペースト状の封止材4の硬度等をも調整することができ、作業性がよくなり生産性を向上させることもできる。
【0055】
ここで、封止材4を端面部1a,1bのそれぞれの貫通孔2に設けたときの排ガスの流路について図3で説明する。
【0056】
図3に示すように、貫通孔2は格子壁3によって流入孔2aと流出孔2bに区画される。端面部1a側から排ガスが流入すると、排ガスはまず開口状態の流入孔2aに流入するが、その対向する側の端面部1bの貫通孔2が封止材4によって封止されているため、格子壁3を通過して流出孔2bに流出し開口状態の貫通孔2を通って端面部1bより系外に排出する。そして、排ガスがこのように多孔質セラミックからなる格子壁3を通過する際に、排ガスの中の黒煙等が排ガスフィルタ内部に捕集されることになる。
【0057】
次に、格子壁3の材料の化学組成、結晶状態について詳しく説明する。格子壁3の化学組成は、チタン酸アルミニウムを構成するAl23とTiO2とからなる主成分以外に、少なくとも主成分であるチタン酸アルミニウムの焼結や分解抑制に有効なSiO 2 ,Fe 2 3 の副成分が添加されている。焼結や分解抑制に効果のある副成分として、SiO2,Fe23,ZrO2,MgO,希土類の酸化物などがある。この理由は、Al23とTiO2のみからチタン酸アルミニウムを合成すると、焼結不十分による強度不足やチタン酸アルミニウムの分解などの問題が起きるからである。
【0058】
また、格子壁3の結晶状態は、チタン酸アルミニウムの結晶粒子と前記副成分とが固溶体や液相として存在し、他の結晶粒子を殆ど含んでいないことが必要である。チタン酸アルミニウム以外の結晶粒子を含有する場合には、チタン酸アルミニウムの高温安定性が劣る傾向にあり、750〜1200℃の温度範囲において分解が急激に進行するからである。チタン酸アルミニウム質製品の機械的強度を向上させる目的で、ムライト,コランダム,ルチル,コージェライトなど、チタン酸アルミニウム以外に他の結晶粒子を存在させる試みが行われているが、排ガスフィルタとしては高温安定性に問題があり実用できない。従って、排ガスフィルタとして高温安定性を維持しながら機械的強度を向上させるためには、チタン酸アルミニウム以外の結晶粒子を存在させてはならない。
【0059】
本実施の形態における格子壁3は、チタン酸アルミニウムの略理論組成(AlとTiOが略等モル)で構成されている。これによって、AlやTiOが余剰になることがなく、コランダムやルチルは殆ど生成されない。
【0060】
ここで、チタン酸アルミニウム以外の結晶粒子を存在させてはならないと示したが、チタン酸アルミニウムの高温安定性は他の結晶粒子の種類や存在量によって異なる。勿論、他の結晶粒子の存在量が少ないほど、高温安定性はよくなる傾向にある。例えば、コランダムやルチルが微量存在している場合、チタン酸アルミニウムの分解はかなり遅く進行する程度であり、実用可能な範囲である。
【0061】
図4は、図1の排ガスフィルタにおける格子壁のX線回折図である。データの採取された格子壁は、チタン酸アルミニウムと微量のルチルが存在しているものである。また、図5は、比較例である従来の格子壁のX線回折図である。この従来の格子壁はチタン酸アルミニウムとルチルが存在しているものであり、参考のために示した。なお、測定は理学製のX線回折装置を使用した。
【0062】
図4、図5に示すデータはX線回折法によって求められた。X線回折法は、管球から発生したX線を固定した試料に照射し、反射、散乱したX線を検出器でカウントするものである。このとき、試料に結晶質が含有されている場合には、鋭いピークが現れる。このピークは結晶格子の配置によって特有であり、X線回折法においてそのX線回折図(パターン)はほぼ一定である。
【0063】
図4および図5において、縦軸は格子壁3に回折されたX線強度であり、横軸は走査角度2θである。
【0064】
これらの図面において、5aがチタン酸アルミニウムの結晶ピークであり、5bがルチルの結晶ピークである。X線回折装置の条件やサンプルの状態を一定にして測定した場合は、結晶ピーク5a、5bの強度がほぼ同じになる。この場合、サンプルに存在する結晶粒子の生成量が多いと結晶ピーク5a、5bの強度が大きく、逆にサンプルに存在する結晶粒子の生成量が少ないと小さくなる。図4と図5とを比較すると、図4におけるルチルの結晶ピーク5bは、チタン酸アルミニウムの結晶ピーク5aよりも極端に小さく、ルチルの存在量は僅かであることがわかる。また、図5におけるルチルの結晶ピーク5bは、チタン酸アルミニウムの結晶ピーク5aよりも小さいものの、図4に示すようには小さくなく、ルチルはある程度存在していることがわかる。
【0065】
このように、図4のデータが得られた本実施の形態の格子壁は、ルチルの存在量は僅かであるので、750〜1200℃においても分解する速度も遅く、長期間の使用でもその特性(低熱膨張)を維持することができる。また、同時に機械的強度を増大することができる。
【0066】
【実施例】
次に、本発明の実施例を説明する。
【0067】
以下の化学組成からなる第1のセラミックス原料に、第2のセラミックス原料であるTiO粉末を添加量を変えて秤量し、セラミックス原料(第1のセラミックス原料と第2のセラミックス原料の総量)100重量部に対して、結合剤として合成樹脂15重量部、造孔剤としてメチルセルロース15重量部を添加し、乾燥状態で混合した。これに、可塑剤としてグリセリン2重量部,水26重量部を添加し、混合・混練して坏土状にした。これをハニカム形状の金型を通して押出成形し、この押出成形体を乾燥後、1500℃で熱処理した。これに、主成分がチタン酸アルミニウムである封止材を貫通孔に市松模様になるよう両端面部に交互に充填し、1400℃にて再度熱処理を行い、排ガスフィルタを作製した。
【0068】
Al・・・53.2wt%
TiO ・・・38.1wt%
SiO ・・・6.2wt%
Fe・・・2.5wt%
ここで得られた格子壁の特性としては、熱膨張係数が排ガス流路方向で約−2×10−6−1であり、平均気孔径が11μm,気孔率が35%であった。
【0069】
このようにして得られた排ガスフィルタについて、格子壁のチタン酸アルミニウムの理論組成(Al1モル,TiO1モル)からのずれ、格子壁の排ガス流路方向の熱膨張係数(室温〜800℃:熱処理前と熱処理後)、圧縮強度を(表1)に示す。ここでの熱処理は、チタン酸アルミニウムの高温安定性をみるために行った。熱処理温度は格子壁の化学組成において最も分解しやすいと考えられる1000℃に、熱処理時間は500時間に設定した。
【0070】
【表1】
Figure 0003612943
【0071】
ここで、試料No2〜4は本発明によるもので、TiOの添加によって、格子壁の化学組成がAlとTiOが略等モルで構成されている。なお、添加するTiOの種類は、表1に示すデータ採取においてはアナターゼ型を使用したが、ルチル型やアナターゼ型とルチル型の混合粉末でも同様な傾向を示した。
【0072】
試料No1は、第1のセラミックス原料のみの使用で、TiOを添加していない。この試料については、熱処理による熱膨張係数の変化はなくチタン酸アルミニウムの高温安定性はあるが、圧縮強度が低い。そして、試料No1の格子壁は、振動が激しい条件下においてクラックを生じやすい。一方、試料No2〜4の格子壁は機械的強度が高く振動に対してクラックを生じにくい。
【0073】
試料No5は、第1のセラミックス原料にTiOを多めに添加したものである。この試料については、機械的強度は高くクラックを生じにくいが、高温安定性に劣る。これは、チタン酸アルミニウムがコランダムとルチルに分解した結果で、高熱膨張のコランダムとルチルが格子壁の熱膨張係数の値を引き上げているからである。
【0077】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、Al23がTiO2に対して等モルより3〜6wt%多く配分されたチタン酸アルミニウムからなる主成分と、少なくともSiO2を3〜10wt%、Fe23を1〜3wt%有する副成分とからなる第1のセラミックス原料を用意する工程と、TiO2からなる第2のセラミックス原料を第1のセラミックス原料に添加して、第1のセラミックス原料と第2のセラミックス原料の総量としてAl23とTiO2が略等モルになるように調整する工程と、調整された第1のセラミックス原料と第2のセラミックス原料を造孔剤、結合剤、可塑剤、水とともに混合してセラミックス坏土を作製する工程と、セラミックス坏土をハニカム形状に押出成形する工程と、得られた押出成形体を加熱、焼結して多孔質セラミックスを形成する工程とにより排ガスフィルタを製造することとしているので、チタン酸アルミニウムの分解が抑制されて機械的強度が向上し、寸法精度が安定した排ガスフィルタを製造することができるという有効な効果が得られる。
【0078】
第1のセラミックス原料の平均粒子径を8〜30μmとすることにより、排ガスフィルタの焼成収縮率を低減することができるという有効な効果が得られる。
【0079】
第2のセラミックス原料の平均粒子径を10μm以下とすることにより、第1のセラミックスと焼結反応し易く、排ガスフィルタの機械的強度が向上するという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による排ガスフィルタを示す斜視図
【図2】図1の排ガスフィルタの端面部の拡大図
【図3】図1の排ガスフィルタの断面における排ガスの流路を示す概略図
【図4】図1の排ガスフィルタにおける格子壁のX線回折図
【図5】比較例である従来の排ガスフィルタの格子壁のX線回折図
【符号の説明】
1 排ガスフィルタ
2 貫通孔
3 格子壁
4 封止材

Claims (3)

  1. Al23がTiO2に対して等モルより3〜6wt%多く配分されたチタン酸アルミニウムからなる主成分と、少なくともSiO2を3〜10wt%、Fe23を1〜3wt%有する副成分とからなる第1のセラミックス原料を用意する工程と、TiO2からなる第2のセラミックス原料を前記第1のセラミックス原料に添加して、前記第1のセラミックス原料と第2のセラミックス原料の総量としてAl23とTiO2が略等モルになるように調整する工程と、調整された前記第1のセラミックス原料と前記第2のセラミックス原料を造孔剤、結合剤、可塑剤、水とともに混合してセラミックス坏土を作製する工程と、前記セラミックス坏土をハニカム形状に押出成形する工程と、得られた押出成形体を加熱、焼結して多孔質セラミックスを形成する工程とを有することを特徴とする排ガスフィルタの製造方法。
  2. 前記第1のセラミックス原料の平均粒子径が8〜30μmであることを特徴とする請求項記載の排ガスフィルタの製造方法。
  3. 前記第2のセラミックス原料の平均粒子径が10μm以下であることを特徴とする請求項または記載の排ガスフィルタの製造方法。
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