JP3707607B2 - エチレンおよびプロピレンの製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、炭化水素原料から、接触転化によってエチレンおよびプロピレンを製造する方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、炭化水素原料から、接触転化によってエチレンおよびプロピレンを製造する方法であって、少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンを20重量%以上含有する炭化水素原料を、反応器内で特定のゼオライト含有触媒と接触させて、該少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの接触転化反応を行うことにより、エチレンおよびプロピレンを含有する反応混合物を得、該反応混合物からエチレンおよびプロピレンを分離することを包含する方法に関する。本発明の方法においては、エチレンおよびプロピレンが高収率で得られるだけでなく、使用するゼオライト系触媒が劣化に対する耐性が高いので、エチレンおよびプロピレンを長期間にわたり安定に製造することができる。さらに、本発明の方法により、炭化水素原料からの、接触転化によるエチレンおよびプロピレンの製造において、水素、メタン、エタン及び芳香族炭化水素の副生を抑制し、エチレンおよびプロピレンの選択率を向上させることが可能となる。その上、本発明の方法では、従来のように触媒の再生操作を頻繁に行うための複雑な構造を有する反応器を用いる必要がなく、固定床断熱型反応器などの比較的単純な構造を有する反応器を利用して、エチレンおよびプロピレンを製造することができる。
【0002】
【従来の技術】
オレフィン類を含有する炭化水素原料を、ゼオライトを含有する触媒を用いて接触転化する方法については、多くの方法が知られており、オレフィン類を含有する炭化水素原料を、ゼオライトを含有する触媒を用いて接触転化し、エチレンおよびプロピレンを製造する方法についても、多くの報告がある。
しかし、オレフィン類を含有する炭化水素原料を、ゼオライトを含有する触媒を用いて接触転化し、エチレンおよびプロピレンを効率よく、且つ長期間にわたり安定して製造することは、以下の理由により困難であった。
エチレンおよびプロピレンは、ゼオライト触媒の存在下でのオレフィン類の芳香族炭化水素への転化反応における中間体であり、逐次反応により芳香族炭化水素へと転化される。
従って、ゼオライトを含有する触媒を用いてオレフィン類を含有する炭化水素原料を接触転化し、エチレンおよびプロピレンを製造しようとする場合、目的物であるエチレンおよびプロピレンを高収率で得るためには、触媒の活性や反応条件を厳密にコントロールする必要がある。即ち、触媒の活性が高すぎたり、炭化水素原料と触媒の接触時間が長すぎると、生成したエチレンおよびプロピレンは逐次反応により芳香族炭化水素へと転化されてしまう。逆に、触媒の活性が低すぎたり、炭化水素原料と触媒の接触時間が短すぎると、エチレンおよびプロピレンの収率が低下してしまう。
【0003】
ところが、オレフィンは反応性が高いため、ゼオライトを含有する触媒を用いてオレフィン類を含有する炭化水素原料の接触転化反応を行うと、触媒の表面で炭素質の析出(コーキング)が起こりやすい。このため、転化反応を継続的に行っているうちに、コーキングによって触媒が劣化(コーキング劣化)し、触媒活性がすぐに低下してしまう。 コーキング劣化によって触媒活性が低下した触媒は、一般に、酸素含有ガスの存在下で加熱し、コークを燃焼除去することにより、触媒活性を回復させることができる。しかし、この再生操作を繰り返すと、触媒活性が十分に回復しなくなってしまう。これは、上記の再生操作において、コークの燃焼によって水蒸気が生じ、この水蒸気の存在下でゼオライトが加熱されるとき、ゼオライト結晶からゼオライトの活性点であるアルミニウムが脱離することにより、触媒の永久的な劣化(再生劣化)が起こることによる。
上記した通り、ゼオライトを含有する触媒を用いてオレフィン類を含有する炭化水素原料の接触転化反応を行うと、特にコーキングが起こりやすく、そのため上記の再生操作を頻繁に行う必要があるので、再生劣化が非常に起こりやすい。
【0004】
日本国特開昭49−41322号公報(英国特許第1381427号に対応)には、プロトン型ZSM−5ゼオライトを用いて炭素数5以上のパラフィン、オレフィン及び/又はシクロパラフィン(ナフテン)を芳香族炭化水素、エチレンおよびプロピレンに転化する方法が開示されている。しかしこの方法においては、芳香族炭化水素は比較的高収率で得られるが、エチレンおよびプロピレンの収率は低い。
日本国特開昭50−49233号公報(英国特許第1394979号に対応)には、プロトン型ZSM−5ゼオライトを用いて炭素数2〜4のオレフィン、パラフィンを芳香族炭化水素、エチレンおよびプロピレンに転化する方法が開示されている。しかしこの方法においても、芳香族炭化水素は比較的高収率で得られるが、エチレンおよびプロピレンの収率は低い。
米国特許第4,527,001号及び第4,613,721号明細書には、アルミノリン酸塩系モレキュラーシーブを用いて、ブテンをエチレンおよびプロピレンに転化する方法が開示されている。しかしこの方法においても、エチレンおよびプロピレンの収率が低い。
【0005】
日本国特開平3−27327号公報(米国特許第5,043,522号に対応)には、特定の組成を有する炭素数4以上のパラフィンとオレフィンの混合物よりなる炭化水素原料を、プロトン型ZSM−5ゼオライトに接触させることにより、エチレンおよびプロピレンを製造する方法が開示されている。しかしこの方法においては、転化率が低いため、未反応原料を大量にリサイクルする必要がある。
日本国特開平6−73382号公報(米国特許第5,171,921号に対応)には、リンを含有する特定のプロトン型ZSM−5ゼオライトを用いて、炭素数3〜20の炭化水素をエチレンおよびプロピレンに転化する方法が開示されている。この方法においては、オレフィンを原料とした場合に関しては原料供給1分後の初期性能しか評価されていない。
また、以上の方法に共通する特徴として、プロトン型ゼオライトが用いられていることを挙げることができる。プロトン型ゼオライトの場合、一般に酸強度が強いため、エチレンとプロピレンが逐次反応により芳香族炭化水素に転化されやすく、エチレンとプロピレンの収率を向上させることが困難である。その上、オレフィンを含有する炭化水素原料を用いたとき、コーキング劣化や再生劣化を起こしやすい。
【0006】
国際出願公開公報WO96/13331には、プロトンを含有する従来のゼオライト触媒とは異なるプロトンを含有しないゼオライト触媒及びこの触媒を用いて炭化水素原料をエチレンおよびプロピレンと単環芳香族炭化水素に転化する方法が開示されている。この方法で用いられる触媒は、再生劣化を起こしにくい点では有効であるが、コーキング劣化に関する問題は解決されていない。従って、オレフィンを多く含有する炭化水素原料を用いた時には、コーキング劣化を起こしやすい。またこの方法では、オレフィンの転化反応とパラフィンの転化反応が併行して起こる。このとき、パラフィンの転化反応において副生する水素、メタンなどのいわゆるオフガスが 反応混合物中に多量に混入するため、反応混合物からのエチレンおよびプロピレンの分離が困難になる、という欠点がある。
その上、上記のパラフィンの転化反応は吸熱反応であるため、反応器に多量の熱を供給する必要がある。その結果、この方法においては、複雑且つ高価な反応システムを用いなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況下において、本発明者らは、ゼオライトを含有する触媒を用いてオレフィンを含有する炭化水素原料をエチレンおよびプロピレンに転化する方法において問題となる、触媒のコーキング劣化及び再生劣化を同時に抑制し、長期間にわたり安定に且つ効率よくエチレンおよびプロピレンを製造することを可能にする方法を開発すべく、鋭意研究を行った。
【0008】
【課題を解決するための手段】
その結果、意外にも、炭化水素原料から、接触転化によってエチレンおよびプロピレンを製造する方法であって、少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンを含有する炭化水素原料を、反応器内でゼオライト含有触媒と接触させて、該少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの接触転化反応を行うことにより、エチレンおよびプロピレンを含有する反応混合物を得、該反応混合物からエチレンおよびプロピレンを分離することを包含する方法において、上記ゼオライト含有触媒中のゼオライトとして特定の要件を満たすゼオライトを用いることにより、炭化水素原料中の少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの含有量が20重量%以上に及ぶ高濃度であっても、触媒のコーキング劣化及び再生劣化が同時に抑制され、長期間にわたり高収率且つ高選択率で安定にエチレンおよびプロピレンを製造することを可能となることを見出した。上記のゼオライト含有触媒中のゼオライトが満たす特定の要件は以下のとおりである。
(1)該ゼオライトが、5〜6.5の細孔径を有する中間細孔径ゼオライトであり、(2)該ゼオライトが実質的にプロトンを含まず、
(3)該ゼオライトが、周期律表第IB族に属する金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を含有し、
(4)該ゼオライトのSiO2/Al2O3モル比が、200以上5,000以下である。
上記の知見に基づき、本発明を完成するに至った。
【0009】
従って本発明の目的は、ゼオライトを含有する触媒を用いてオレフィンを含有する炭化水素原料をエチレンおよびプロピレンに転化する方法において問題となる、触媒のコーキング劣化及び再生劣化を同時に抑制し、長期間にわたり安定に且つ効率よくエチレンおよびプロピレンを製造する方法を提供することにある。
本発明の上記及び他の諸目的、諸特徴並びに諸利益は、貼付の図面を参照しながら述べる次の詳細な説明及び請求の範囲の記載から明らかになる。
本発明によれば、炭化水素原料から、接触転化によってエチレンおよびプロピレンを製造する方法であって、 少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンを20重量%以上含有する炭化水素原料を、反応器内でゼオライト含有触媒と接触させて、該少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの接触転化反応を行うことにより、エチレンおよびプロピレンを含有する反応混合物を得、 該反応混合物からエチレンおよびプロピレンを分離することを包含し、 該ゼオライト含有触媒中のゼオライトが、下記の要件(1)、(2)、(3)および(4)を満たすことを特徴とする方法が提供される。
(1)該ゼオライトが、5〜6.5の細孔径を有する中間細孔径ゼオライトであり、(2)該ゼオライトが実質的にプロトンを含まず、
(3)該ゼオライトが、周期律表第IB族に属する金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を含有し、
(4)該ゼオライトのSiO2/Al2O3モル比が、200以上、5,000以下である。
【0010】
次に、本発明の理解を容易にするために、本発明の基本的諸特徴及び好ましい態様を列挙する。
1.炭化水素原料から、接触転化によってエチレンおよびプロピレンを製造する方法であって、 少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンを20重量%以上含有する炭化水素原料を、反応器内でゼオライト含有触媒と接触させて、該少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの接触転化反応を行うことにより、エチレンおよびプロピレンを含有する反応混合物を得、 該反応混合物からエチレンおよびプロピレンを分離することを包含し、 該ゼオライト含有触媒中のゼオライトが、下記の要件(1)、(2)、(3)および(4)を満たすことを特徴とする方法。
(1)該ゼオライトが、5〜6.5の細孔径を有する中間細孔径ゼオライトであり、(2)該ゼオライトが実質的にプロトンを含まず、
(3)該ゼオライトが、周期律表第IB族に属する金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を含有し、
(4)該ゼオライトのSiO2/Al2O3モル比が、200以上、5,000以下である。
【0011】
2.該反応混合物を、水素および炭素数1〜3の炭化水素を主に含む留分Aと、少なくとも1種の炭素数4以上の炭化水素を主に含む留分Bとに分離し、該留分Aからエチレンおよびプロピレンを分離することによって、該反応混合物からのエチレンおよびプロピレンの分離を行うことを特徴とする、前項1に記載の方法。
3.該留分Bを、少なくとも1種の炭素数4〜8の炭化水素を主に含む留分B1と、少なくとも1種の炭素数9以上の炭化水素を主に含む留分B2とに分離し、該留分B1の少なくとも一部を該反応器にリサイクルし、該炭化水素原料の一部として用いることを更に含むことを特徴とする、前項2に記載の方法。
4.該留分Bをスチームクラッキングに付すことにより、エチレンおよびプロピレンを含有するスチームクラッキング生成物を得、該スチームクラッキング生成物からエチレンおよびプロピレンを分離することを特徴とする、前項2に記載の方法。
5.該炭化水素原料が、該少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンを、該炭化水素原料の重量に対して50重量%以上含有することを特徴とする、前項1〜4のいずれかに記載の方法。
【0012】
6.該ゼオライトが、アルカリ金属およびアルカリ土類金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を更に含有することを特徴とする、前項1〜5のいずれかに記載の方法。
7.該ゼオライト含有触媒が、該炭化水素原料との接触に先立ち、水蒸気の存在下、500以上の温度で加熱処理されていることを特徴とする、前項1〜6のいずれかに記載の方法。
8.周期律表第Ib族に属する金属よりなる群から選ばれる該少なくとも1種の金属が銀であることを特徴とする、前項1〜7のいずれかに記載の方法。
9.該ゼオライトが、ZSM−5型ゼオライトよりなる群から選ばれることを特徴とする、前項1〜8のいずれかに記載の方法。
10.該少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの該接触転化反応を、反応温度400〜700、反応圧力0.1〜10気圧、重量時間空間速度1〜1000hr−1の条件下で行うことを特徴とする、前項1〜9のいずれかに記載の方法。
11.該少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの該接触転化反応を、反応温度400〜700、重量時間空間速度1〜1000hr−1の条件下で行い、該炭化水素原料が希釈ガスとの混合物であり、該混合物中における該炭化水素原料の分圧が0.1〜10気圧であることを特徴とする、前項1〜9のいずれかに記載の方法。
【0013】
以降、本発明を詳細に説明する。
本発明の方法においては、少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンを20重量%以上含有する炭化水素原料を、エチレンおよびプロピレンを製造するための原料として用いる。
本発明において「炭化水素原料」とは、炭素数1〜12の炭化水素、例えば炭素数1〜12のノルマルパラフィン、イソパラフィン、オレフィン、シクロパラフィン(ナフテン)、側鎖アルキル基を有するシクロパラフィンよりなる群から選ばれる、少なくとも1種を主に含む原料を表わす。
本発明の方法において、上記炭化水素原料は、少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンを、上記炭化水素原料の重量に対して20重量%以上含有する。尚、上記の「オレフィン」という用語は、直鎖状、分岐状及び環状オレフィンに加え、シクロパラフィンを含むものとする。
オレフィンの含有量が20%未満では、エチレン及びプロピレンの収量が不充分になってしまう。
本発明の方法において、上記炭化水素原料は、少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンを、好ましくは30重量%以上、更に好ましくは40重量%以上、最も好ましくは50重量%以上含有する。
また上記の炭化水素原料は、ターシャリーブタノール、メタノール等の含酸素化合物を不純物として少量含んでいてもよい。
【0014】
本発明の方法において使用可能な炭化水素原料として好ましいものの例としては、次のようなものを挙げることができる。
(1)ナフサなどの石油系炭化水素を熱分解して得られる生成物から分離されるC4留分及びC5留分、(2)上記C4留分からブタジエンおよびイソブテンの一部若しくは全部を分離除去した留分、(3)上記C5留分からイソプレンおよびシクロペンタジエンの一部若しくは全部を分離除去した留分、(4)減圧軽油などの石油系炭化水素を流動接触分解(FCC)して得られる生成物から分離されるC4留分およびガソリン留分、および(5)コーカーから分離されるC4留分およびガソリン留分。
またこれらは、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。本発明の方法においては、上記のような炭化水素原料を、反応器内で特定のゼオライト含有触媒と接触させて、上記炭化水素原料に含まれる少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの接触転化反応を行うことにより、エチレンおよびプロピレンを含有する反応混合物を得、得られた反応混合物からエチレンおよびプロピレンを分離する。
本発明の方法においては、上記のゼオライト系触媒中のゼオライトとして、5〜6.5の細孔径を有する、いわゆる「中間細孔径ゼオライト」を用いる。「中間細孔径ゼオライト」という用語は、「細孔径の範囲が、A型ゼオライトに代表される小細孔径ゼオライトの細孔径と、モルデナイトやX型やY型ゼオライトに代表される大細孔径ゼオライトの細孔径の中間にあるゼオライト」を意味し、その結晶構造中にいわゆる酸素10員環を有するゼオライトである。
【0015】
中間細孔径ゼオライトの例としては、ZSM−5、ZSM−8、ZSM−11、ZSM−12、ZSM−21、ZSM−23、ZSM−35、ZSM−38等が挙げられるが、中でもZSM−5、ZSM−11、ZSM−8などのZSM−5型ゼオライトや、ZSM−38が好ましい。また、P.A.Jacobs and J.A.Martens著“Stud.Surf.Sci.Catal.”33,P.167−215(1987、オランダ)に記載の、ZSM−5、ZSM−11に類似のゼオライトを用いることもできる。これらのうち、ZSM−5が特に好ましい。
また、本発明の方法においては、上記のゼオライトとして、実質的にプロトンを含まないものを用いる。本発明において「実質的にプロトンを含まない」とは、後述する液相イオン交換/濾液滴定法によって求めた、上記ゼオライト中のプロトン量(酸量)が、上記ゼオライト1グラムあたり0.02ミリモル以下であることを意味する。本発明において、上記ゼオライト1グラムあたりのプロトン量は、0.01ミリモル以下であることがより好ましい。
【0016】
液相イオン交換/濾液滴定法とは、Intrazeolite Chemistry,「ACS Symp.Ser.」,218,P369−382(1983,米)、日本化学会誌、[3],P.521−527(1989)等に記載されている方法である。この方法を用いたプロトン量の測定は以下のようにして行うことができる。空気中で焼成したゼオライトを、NaCl水溶液を用いてイオン交換処理した後、ゼオライトを濾過により回収すると共に、濾液を得る。回収したゼオライトを純水で洗浄し、得られる洗液を全量回収して、上記の濾液と混合する。得られた混合溶液中のプロトン量を中和滴定により求め、その値をゼオライトのプロトン量とする。
なお、アンモニウムイオン型及び多価金属カチオン型ゼオライト(例えば希土類金属カチオン型ゼオライト)は、加熱処理によりプロトンを生成することが知られている。従って、上記の方法によるプロトン量の測定に先立って、ゼオライトを焼成処理する必要がある。
【0017】
本発明の方法においては、上記のゼオライトとして、周期律表第IB族に属する金属(以降「IB族金属」と称する)、即ち、銅、銀、金よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を含有するものを用いる。IB族金属としては、銅、銀が好ましく、銀が特に好ましい。
尚、本発明において、「周期律表」とは、CRC Handbook of Chemistry and Physics,75th edition [(David R.Lideら著、CRC Press Inc.発行(1994−1995年)]、1−15頁に記載の周期律表を示すものとする。
上記の「IB族金属を含有する」とは、IB族金属を対応する陽イオンの状態で含むことを意味する。ただし、IB族金属は、上記ゼオライト中に陽イオンの状態で含まれているものに加えて、陽イオン以外の状態で更に含まれていてもよく、例えば酸化物の状態で含まれていてもよい。
【0018】
ゼオライトにIB族金属を含有させる方法の例としては、IB族金属を含有していないゼオライトを、公知の方法、例えばイオン交換法、含浸法、混練り法等の方法、好ましくはイオン交換法により処理する方法を挙げることができる。
イオン交換法によってゼオライトにIB族金属を含有させる場合、IB族金属の塩を使用する必要がある。IB族金属の塩としては、例えば硝酸銀、酢酸銀、硫酸銀、塩化銅、硫酸銅、硝酸銅、塩化金等が挙げられる。
IB族金属の含有量に厳密な限定はないが、ゼオライトの重量に対し0.01〜5重量%、より好ましくは0.02〜3重量%の範囲であることが好ましい。IB族金属の含有量が0.01重量%以下ではゼオライト含有触媒の触媒活性が不充分であり、また5重量%以上添加しても、通常ゼオライト含有触媒の性能は向上しない。なお、ゼオライト中のIB族金属の含有量は、公知の方法、例えばX線蛍光分析法などにより求めることができる。
【0019】
本発明の方法においては、上記のゼオライトのSiO2/Al2O3モル比が200以上、5,000以下であることが必須である。SiO2/Al2O3モル比が200を下回ると、転化反応に伴うコーキングによってゼオライト含有触媒が劣化しやすくなる。SiO2/Al2O3モル比が5000を超えると、ゼオライト含有触媒の触媒活性が不充分となる。 上記ゼオライトのSiO2/Al2O3モル比は、好ましくは220以上、4,000以下、より好ましくは250以上、3,500以下であることが好ましい。 ゼオライトのSiO2/Al2O3モル比は、公知の方法、例えばゼオライトをアルカリ水溶液に完全に溶解し、得られた溶液をプラズマ発光分光分析法などにより分析し、求めることができる。
なお本発明の方法においては、上記のゼオライトとして、ゼオライト骨格を構成するアルミニウム原子の一部がGa、Fe、B、Cr等の金属で置換されたメタロアルミノシリケートや、ゼオライト骨格を構成するアルミニウム原子が全て上記のような金属で置換されたメタロシリケートを用いることもできる。その場合、メタロアルミノシリケートまたはメタロシリケート中における上記の金属の含有量をAl2O3のモル数に換算した上で、SiO2/Al2O3モル比を算出する。 また上記のゼオライトは、アルカリ金属およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属、より好ましくはアルカリ金属から選ばれる少なくとも1種の金属、更に好ましくはナトリウムおよびカリウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を更に含有することが好ましい。この場合、上記ゼオライトは、アルカリ金属およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属と、IB族金属の両方を含有するゼオライトであることになる。
【0020】
ゼオライトにアルカリ金属およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属を含有させる方法の例としては、ゼオライトにIB族金属を含有させる方法と同様の方法を挙げることができる。 アルカリ金属およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属の含有量は金属の種類により異なるが、例えばナトリウムの場合はゼオライトの重量に対し0.01〜0.4重量%、カリウムの場合はゼオライトの重量に対し0.01〜0.8重量%の範囲であることが好ましい。
アルカリ金属およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属は、対応する陽イオンの状態で含まれることが好ましい。そのようなゼオライトを調製する場合、ゼオライトにアルカリ金属およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属を含有させる方法と、IB族金属を含有させる方法の順序や回数に特に制限はない。例えば、ゼオライトにアルカリ金属およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属を含有させた後に、IB族金属を含有させてもよく、IB族金属を含有させた後に、アルカリ金属およびアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも1種の金属を含有させてもよい。
【0021】
ただしいずれの場合に於いても、上記の通り、金属を含有させた後のゼオライトが、実質的にプロトンを含まないようにすることが必要である。
所望であれば、コーキング劣化の抑制や、エチレンおよびプロピレンの収率の向上を目的として、上記ゼオライト含有触媒に、V、Cr、Mo、W、Mn、Pt、Pd、Fe、Ni、Zn、Ga等のIIb、III、Vb、VIb、VIIb、VIII族に属する金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を、更に含有させて用いてもよい。これらの金属を含有させる方法は、使用する金属の種類が異なる以外は、上記のIB族金属を含有させる方法と同様である。これらの金属の含有量は、ゼオライトの重量に対し0.1〜2重量%の範囲であることが好ましい。
また所望であれば、コーキング劣化に対する耐性をより向上させる目的で、該炭化水素原料との接触に先立ち、上記ゼオライト含有触媒を、水蒸気の存在下、500以上の温度で加熱処理してもよい。上記の加熱処理は、500以上、900以下の温度で、水蒸気分圧0.01気圧以上の条件で行うことが好ましい。
【0022】
また、上記の加熱処理は、上記のゼオライトにIB族金属を含有させる前に実施することもできるが、ゼオライトにIB族金属を含有させた後に実施する方がより好ましい。
なお、上記のゼオライト含有触媒を、長期間転化反応に用いるとコーキング劣化を起こす場合があるが、その場合には、通常空気中又は酸素と不活性ガスよりなる混合ガス中、400〜700℃の温度で触媒上のコークを燃焼除去することにより、コーキング劣化を起こした触媒を再生させることができる(以降この処理を1再生処理」と呼ぶ)。
この再生処理の際に水蒸気が発生するので、この水蒸気を利用して、上記の水蒸気の存在下での加熱処理を行うこともできる。即ち、長期間転化反応に用い、コーキング劣化を起こしたゼオライト含有触媒を再生処理に付すことを繰り返すことにより、上記の加熱処理と同等の効果を得ることができる。
また所望であれば、本発明で用いられるゼオライトは焼成してから触媒として用いることができる。その場合、焼成温度は通常500〜900℃とする。
また上記ゼオライト含有触媒の使用に際して、適切な形状を有する粒子とするために、上記ゼオライト含有触媒を成型体とすることが好ましい。その場合、上記のゼオライトのみを成型し、得られた成形体をゼオライト含有触媒として用いることもできるが、通常は、アルミナ、シリカ、シリカ/アルミナ、ジルコニア、チタニア、ケイソウ土、粘土等の多孔性耐火性無機酸化物をバインダーまたは成型用希釈剤(マトリックス)として上記のゼオライトに混合して得られる混合物を成型し、得られた成形体をゼオライト含有触媒として用いる。
マトリックスまたはバインダーを用いる場合、それらの含有量は、ゼオライトとマトリックスまたはバインダーの重量の合計に対して、好ましくは10〜90重量%、より好ましくは20〜50重量%の範囲である。
【0023】
本発明の方法においては、以上のようなゼオライト含有触媒を用いることにより、20重量%以上に及ぶ高濃度のオレフィンを含有する炭化水素原料を用いるにもかかわらず、従来法に比べゼオライト含有触媒のコーキング劣化が起こりにくく、従って再生操作を頻繁に繰り返す必要がない。その結果、エチレンおよびプロピレンを長期間にわたり安定且つ効率よく製造することが可能となる。
本発明の方法においては、以上のようなゼオライト含有触媒を、反応器内で少なくとも一種の炭素数4〜12のオレフィンと接触させて、少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの接触転化反応を行う。炭素数4〜12のオレフィンの接触転化反応は、原料炭化水素中の炭素数4〜12のオレフィンが高選択率でエチレンおよびプロピレンに転化され、原料炭化水素中に共存するパラフィンが実質的に反応しない、以下に示すような条件で行うことが好ましい。反応温度は、好ましくは400〜700、より好ましくは500〜650である。反応圧力は低いほうが望ましく、通常0.1〜10気圧、好ましくは0.2〜8気圧である。ゼオライト含有触媒中のゼオライトの重量に対する炭化水素原料の重量時間空間速度WHSVは、1〜1000hr−1、好ましくは5〜500hr−1の範囲であることが好ましい。炭化水素原料とゼオライト含有触媒との接触時間は、好ましくは5秒以下、より好ましくは1秒以下である。
【0024】
また、上記炭化水素原料は希釈ガスとの混合物であってもよい。この場合、炭化水素原料の分圧は低いほうが望ましいが、通常0.1〜10気圧、好ましくは0.2〜8気圧の範囲であることが好ましい。希釈ガスとしては、水素、メタン、水蒸気、窒素などの不活性ガスなどを用いることができる。
また、水素を希釈ガスとして用いる場合、水素に対する原料炭化水素のモル比は0.01〜1の範囲が好ましい。
上記のパラフィンが実質的に反応しない条件で転化反応を行うと、炭化水素原料中のオレフィンの転化反応が選択的に促進され、パラフィンの転化反応は抑制される結果、パラフィンの転化反応によるメタン、エタン、プロパン等の副生が抑制され、反応混合物からのエチレンおよびプロピレンの分離・精製が容易になる。
本発明の方法において、炭化水素原料をゼオライト含有触媒と接触させるための反応器は、固定床式、移動床式、流動床式あるいは気流搬送式のいずれの反応器も利用できる。本発明の方法において用いられるゼオライト含有触媒は、コーキングによる劣化を起こしにくいため、固定床反応器を用いても、長期間にわたりエチレンおよびプロピレンを安定して製造することが可能となる。
【0025】
また、パラフィンの転化反応は大きな吸熱反応であり、オレフィンの転化反応は、反応条件により異なるが、微吸熱反応または発熱反応である。そのため、上記のパラフィンが実質的に反応しない条件下で、炭化水素原料中のオレフィンを選択的に反応させる場合、パラフィンの転化反応に伴って吸収される熱量が比較的小さくなる(反応条件によっては、オレフィンの転化反応に伴って発生する熱量が、パラフィンの転化反応に伴って吸収される熱量を若干上回り、全体として発熱反応になる場合もある)ので、反応熱を供給する必要がなく、そのため構造が簡単な1段断熱式の固定床反応器を用いることもできる。以上のようにして得たエチレンおよびプロピレンを含有する反応混合物からエチレンおよびプロピレンを分離する。具体的には、上記反応混合物を、水素および炭素数1〜3の炭化水素を主に含む留分Aと、少なくとも1種の炭素数4以上の炭化水素を主に含む留分Bとに分離し、上記留分Aからエチレンおよびプロピレンを分離することが好ましい。これらの分離工程は、分留、抽出など、種々の公知の方法を組み合わせることによって実施することができる。
【0026】
通常、上記の反応混合物中には、エチレンおよびプロピレンの他、炭素数4〜8のオレフィンも存在する。従って、反応混合物中から炭素数4〜8のオレフィンの全量または一部を分離して反応器にリサイクルし、再び反応させる、いわゆるリサイクル反応システムを用いることにより、炭化水素原料の有効利用を図ることもできる。即ち、上記留分Bを、少なくとも1種の炭素数4〜8の炭化水素を主に含む留分B1と、少なくとも1種の炭素数9以上の炭化水素を主に含む留分B2とに分離し、上記留分B1の少なくとも一部を反応器にリサイクルし、炭化水素原料の一部として用いることが好ましい。 石油系炭化水素のスチームクラッキング生成物から得られるC4留分(ブタン、イソブタン、ブテン、イソブテンなど、炭素数4の炭化水素を主に含む留分)を炭化水素原料として用いる場合を例にとり、リサイクル反応システムをより詳しく説明する。
【0027】
第1図は、C4留分を炭化水素原料として用いる場合の、リサイクル反応システムの好ましい一つの態様を示したものである。
まず、反応混合物(水素及び炭素数1以上の炭化水素の混合物)を、水素および炭素数1〜3の炭化水素を主に含む留分(以降「H2〜C3留分」という)と、少なくとも1種の炭素数4以上の炭化水素を主に含む留分(以降「C4 +留分」という)とに分離する。分離に用いる装置(C3分離器)としては、例えば、蒸留塔、フラッシュドラム(気液分離器)などを用いることができる。
得られたH2〜C3留分から、エチレンおよびプロピレンを回収する。
次に、上記C4 +留分を、炭素数4の炭化水素を主に含む留分(以降「C4留分」という)と、少なくとも1種の炭素数5以上の炭化水素を主に含む留分(以降「C5 +留分」という)とに分離する。分離に用いる装置(C4分離器)としては、例えば、蒸留塔、フラッシュドラム(気液分離器)などを用いることができる。
【0028】
更に、上記C5 +留分を、少なくとも1種の炭素数5〜8の炭化水素を主に含む留分(以降「C5〜C8留分」という)と、炭素数8の芳香族炭化水素より高沸点の留分、即ち少なくとも1種の炭素数9以上の炭化水素を主に含む留分(図1中の「C8芳香族炭化水素より高沸点の留分」)とに分離する。分離に用いる装置(C8分離器)としては、例えば、蒸留塔、フラッシュドラム(気液分離器)などを用いることができる。得られたC4留分とC5〜C8留分を混合して、少なくとも1種の炭素数4〜8の炭化水素を主に含む留分(以降「C4〜C8留分」という)を得、これを反応器にリサイクルし、原料炭化水素の一部として用いる。 上記C4分離器によって分離されるC4留分には、原料炭化水素中に含まれるブタンが濃縮される。そのため、C4留分の全量をリサイクルすると、反応器に供給される炭化水素原料中のブタン濃度が上昇し、その結果、炭化水素原料中の少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの含有量が不足する場合がある。そのため、反応器にリサイクルするC4留分の量を得られたC4留分の一部にとどめることによって、ブタン濃度の上昇を抑制することが好ましい。
【0029】
また第1図中では、C3分離器、C4分離器およびC8分離器を独立した形で示しているが、分離器の数や分離の順序などは第1図に示されたものに限定されるものではなく、適宜に変更可能である。
尚、炭素数8の芳香族炭化水素より高沸点の留分からは、芳香族炭化水素を回収することができる。
また本発明の方法においては、上記の接触転化によるエチレンおよびプロピレンの製造と、スチームクラッキング法(管式熱分解法)によるエチレンおよびプロピレンの製造を併行することによって、炭化水素原料当たりのエチレンおよびプロピレンの収率を向上させることができる。またこの場合、メタン等の副生を抑制することができるため、エチレン、プロピレンの精製を効率的に実施できる。
このような方法の例として、上記留分Bを管式熱分解炉に供給し、スチームクラッキングに付すことにより、エチレンおよびプロピレンを含有するスチームクラッキング生成物を得、得られたスチームクラッキング生成物からエチレンおよびプロピレンを分離する方法を挙げることができる。
この場合のスチームクラッキングは、管式熱分解炉内の温度750〜850、圧力0〜15kg/cm2G、滞留時間0.1〜0.8秒、スチーム/炭化水素重量比0.1〜1の条件下で行うことが好ましい。
【0030】
【実施例】
以下、実施例及び比較例によって、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
尚、実施例及び比較例において行われた測定は以下の通りである。
(1)液相イオン交換/濾液滴定法によるプロトン量の測定 ゼオライト1.5gを、空気中400〜600の温度で焼成した後、3.4モル/リットルのNaCl水溶液25ml中で氷冷下10分間イオン交換を行う。得られる混合物を濾過した後、50mlの純水でゼオライトを洗浄し、洗浄に用いた水を含む濾液を全量回収する。この濾液(洗浄に用いた水を含む)を0.1NのNaOH水溶液により中和滴定し、中和点からゼオライトのプロトン量を求める。
(2)ゼオライトのSiO2/Al2O3モル比の測定 ゼオライト0.2gを5NのNaOH水溶液50gに加える。これをテフロン製内管付きのステンレス製マイクロボンベに移し、マイクロボンベを密封する。これをオイルバス中で、150で12〜70時間保持することにより、ゼオライトを完全に溶解させる。得られたゼオライトの溶液を、イオン交換水で希釈する(下記のICP装置を用いた測定に適する稀釈度に関しては、ゼオライトの組成等により異なるため、約5〜100倍の内から適宜選択する)。得られた希釈液中のケイ素及びアルミニウム濃度を、下記のICP(プラズマ発光分光分析)装置にて下記の条件にて測定し、その結果からゼオライトのSiO2/Al2O3モル比を計算する。
ICP装置及び測定条件装置:JOBIN YVON(JY138 ULTRACE)(日本国、理学電気社製)
測定条件:シリカ測定波長 251.60nm アルミニウム測定波長 396.152nm プラズマパワー 1.0kw ネブライザーガス 0.28l/min シースガス 0.3〜0.8l/min クーラントガス 13l/min
尚、触媒活性の指標である反応速度定数Kは以下の式によって求めた。
反応速度定数K=WHSVラln[1/(1−X)][式中、Xは原料中のブテンの転化率{(原料中のブテン濃度−生成物中のブテン濃度)/原料中のブテン濃度}]
【0031】
実施例1
SiO2/Al2O3モル比が300のNa+型ZSM−5を、0.05N硝酸銀水溶液(10cc/g−ゼオライト)中に分散させ、室温、2時間イオン交換処理する。次いで濾過、水洗、乾燥(120℃、5時間)後、空気中550℃で焼成して触媒Aを調製する。蛍光X線分析による触媒AのAg量は1.0重量%である。また、Ag2O/Na2Oモル比は0.82/0.18である。蛍光X線の測定は、日本国、理学電気社製X−RAY SPECTROMETER RIX 3000装置を用い、アビセル(日本国、旭化成工業株式会社製結晶セルロース)でゼオライトを4倍に希釈した後、圧縮成型したサンプルを用いて測定を行う。また、液相イオン交換/濾液滴定法により求める触媒Aのプロトン量は0.002mmol/gである。
圧縮成型後粉砕し、22〜30メッシュに整粒した触媒A0.36gを同メッシュの磁器製ラシヒリング粉砕品1.14gで希釈し、内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填する。大気圧下窒素を100cc/min流通させ、管状電気炉により所定温度(約600℃)まで昇温する。次に窒素に代えて、表1に示すC4ラフィネート−2(ナフサをスチームクラッキングして得られるC4留分から、ブタジエン及びイソブテンを抽出して得られる)を15g/hrで反応器に供給し、反応温度600℃、WHSV=41.7の条件で反応を48時間継続する。原料供給開始から表2に示す所定時間後の反応生成物を直接ガスクロマトグラフィー(TCD、FID検出器)に導入して組成を分析する。
【0032】
尚、ガスクロマトグラフによる分析は以下の条件で行う。
装置: 日本国島津製作所社製GC−17Aカラム:米国SUPELCO社製カスタムキャピラリーカラム SPB−1(内径 0.25mm、長さ 60m、フィルム厚 3.0μm)
サンプルガス量: 1ml(サンプリングラインは200〜300℃に保温し、液化を防止)
昇温プログラム: 40℃で12分間保持し、次いで5℃/分で200℃まで昇湿した後、200℃で22分間保持する。
スプリット比: 200:1キャリアーガス(窒素)流量:120ml/分FID検出器:エアー供給圧 50kPa(約500ml/分)、水素供給圧 60kPa(約50ml/分)
測定方法:TCD検出器とFID検出器を直列に連結して、水素及び炭素数1及び2の炭化水素をTCD検出器で検出し、炭素数3以上の炭化水素をFID検出器で検出する。分析開始10分後に、検出の出力をTCDからFIDに切り替える。
結果を表2に示す。また、反応開始30分後の反応速度定数Kは54.6(hr−1)である。
【0033】
比較例1
SiO2/Al2O3モル比が300のH+型ZSM−5を触媒とする他は実施例1と同様の条件でC4ラフィネート−2の転化反応を行う。但し触媒の劣化が早いため反応は24時間で打ち切る。結果を表3に示す。
また、反応開始30分後の反応速度定数Kは44.9(hr−1)である。
表2と表3を比較すると、実施例1の触媒Aを用いると反応初期のプロピレン、エチレン収率が高く、且つ、経時的な収率の低下も比較例1に比べ大幅に少ないことが分かる。
【0034】
実施例2
実施例1で用いる触媒A 4gを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填し、温度650℃、スチーム流量27.6g/hr、窒素流量140Ncc/minの条件で5時間スチーミングを行う。スチーミング処理後の触媒Aのプロトン量を液相イオン交換/濾液滴定法により求めたところ0.002mmol/gである。スチーミング処理後の触媒A 0.6gを磁器製ラシヒリング粉砕品0.9gで希釈し、反応器に充填する。C4ラフィネート−2の供給量を22.5g/hr(WHSV=37.5hr−1)に変更する以外は実施例1と同様の条件で反応を行う。結果を表4に示す。また、反応開始30分後の反応速度定数Kは51.9(hr−1)である。48時間の反応終了後、窒素を反応器に供給して炭化水素のパージを行い、触媒層を500℃に保つ。次いで、空気/窒素(酸素濃度2容量%)を流通させ、触媒上のコークを燃焼除去する。反応器出口の再生ガスを定期的にサンプリングして、ガスクロマトグラフを用いて再生ガスの分析を行い、CO2、COの濃度を測定し、この値からコーク量を求める。
【0035】
尚、ガスクロマトグラフによる分析は以下の条件で行う。
装置: 日本国島津製作所社製GC−8A TCD検出器カラム:以下のカラム(1)とカラム(2)とを並列に連結したものを使用。
カラム(1)[180〜100メッシュのモレキュラーシーブ5A(日本国和光純薬工業株式会社製)を充填した内径3mm、長さ3mのSUS製カラム]、及びカラム(2)[80〜100メッシュのPorapac−Q(米国WATERS ASSOCIATES社製)を充填した内径3mm及び長さ2mのSUS製カラムと内径3mm及び長さ1mのSUS製抵抗カラムとを直列に連結したちの]キャリアーガス: ヘリウム(60ml/min)
カラム温度:70℃ コーク量を、反応中にフィードする原料の合計量で割って、コークの収率を求めたところ、74重量ppmである。
表4と表2を比較すると、スチーミング処理によって触媒活性は僅かに減少するものの、触媒劣化は更に緩和されることが分かる。
【0036】
比較例2
比較例1で用いるSiO2/Al2O3モル比が300のH+型ZSM−5を実施例2と同じ条件でスチーミング処理する。WHSVを16.7とする以外は実施例2と同様の条件で反応を行う。反応開始30分後の収率(重量%)は以下の通りである。水素+メタン 2.1%、エチレン 12.7%、エタン 0.7%、プロピレン 27.9%、プロパン 1.9%、ブテン 16.7%、ブタン 21.7%、C5〜C8PNO 8.2%、C6〜C8A 7.6%、C9+ 0.5%である。また、48時間後の収率(重量%)は以下の通りである。水素+メタン 0.6%、エチレン 6.4%、エタン 0.3%、プロピレン 25.9%、プロパン 0.7%、ブテン 30.2%、ブタン 21.7%、C5〜C8PNO(炭素数5〜8のパラフィン、ナフテン及びオレフィン)11.6%、C6〜C8A(炭素数6〜8の芳香族炭化水素)2.5%、C9+(炭素数9以上の炭化水素)0.1%である。また、反応開始30分後の反応速度定数Kは21.1(hr−1)である。反応終了後、実施例2と同様の方法で触媒を再生し、コーク量を測定する。コーク収率は208重量ppmである。実施例2と比較例2を比較すると、本発明の触媒は驚くべきことに触媒活性が、従来のプロトン型ゼオライトである比較例2の触媒より高いにも拘らず、コークの生成は非常に少ないことがわかる。
ゼオライト触媒は高温の水蒸気によって永久劣化を受けることが知られている。触媒に付着したコークを燃焼除去する触媒再生時には、コーク中の水素の燃焼によって水蒸気が発生するため、触媒再生を繰返すことによって触媒劣化が起こる。従って、スチーミング処理による触媒活性の変化によって触媒の再生劣化に対する耐性を評価できる。本発明で用いる触媒の再生劣化に対する耐性を評価するために、実施例1、2及び比較例1、2の反応速度定数を比較した。結果を表15に示す。表15から明らかなように本発明で用いる触媒は、スチーミング処理による活性低下が極めて小さいことから、触媒の再生劣化に対する耐性が高いことがわかる。
【0037】
実施例3
SiO2/Al2O3モル比が230のNa+型ZSM−5を、0.015N硝酸銀水溶液(10cc/g−ゼオライト)中に分散させ、室温、2時間イオン交換処理する。次いで濾過、水洗、乾燥(120℃、5時間)後、空気中550℃で焼成して触媒Bを調製する。蛍光X線分析で測定される触媒BのAg量は1.0重量%である。また、Ag2O/Na2Oモル比は0.66/0.34である。触媒B4gを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填し、温度650℃、スチーム流量27.6g/hr、窒素流量140Ncc/minの条件で5時間スチーミングを行う。スチーミング処理後の触媒Bのプロトン量を液相イオン交換/濾液滴定法により求めたところ0.002mmol/gである。スチーミング処理後の触媒B0.6gを磁器製ラシヒリング粉砕品0.9gで希釈し、反応器に充填する。反応時間を24時間に変更する以外は実施例2と同様の条件で反応を行う。結果を表5に示す。
【0038】
比較例3
SiO2/Al2O3モル比が86のNa+型ZSM−5を、0.015N硝酸銀水溶液(10cc/g−ゼオライト)中に分散させ、室温、2時間イオン交換処理する。次いで濾過、水洗、乾燥(120℃、5時間)後、空気中550℃で焼成して比較触媒A'を調製する。蛍光X線分析で測定させる比較触媒A'のAg量は1.1重量%である。また、Ag2O/Na2Oモル比は0.28/0.72である。比較触媒A'4gを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填し、温度650℃、スチーム流量27.6g/hr、窒素流量140Ncc/minの条件で5時間スチーミングを行う。スチーミング処理後の比較触媒A'のプロトン量を液相イオン交換/濾液滴定法により求めたところ0.003mmol/gである。スチーミング処理後の比較触媒A'0.36gを磁器製ラシヒリング粉砕品1.14gで希釈し、反応器に充填する。反応時間を24時間に変更する以外は実施例1と同様の条件で反応を行う。結果を表6に示す。
【0039】
比較例4
SiO2/Al2O3モル比が175のNa+型ZSM−5を、0.01N硝酸銀水溶液(10cc/g−ゼオライト)中に分散させ、室温、2時間イオン交換処理する。次いで濾過、水洗、乾燥(120℃、5時間)後、空気中550℃で焼成して比較触媒B'を調製する。蛍光X線分析で測定される比較触媒B'のAg量は0.9重量%である。また、Ag2O/Na2Oモル比は0.45/0.55である。比較触媒B'4gを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填し、温度650℃、スチーム流量27.6g/hr、窒素流量140Ncc/minの条件で5時間スチーミングを行う。スチーミング処理後の比較触媒B'のプロトン量を液相イオン交換/濾液滴定法により求めたところ0.002mmol/gである。スチーミング処理後の比較触媒B'0.85gを磁器製ラシヒリング粉砕品0.65gで希釈し、内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填する。反応時間を24時間に変更する以外は実施例1と同様の条件で反応を行う。結果を表7に示す。
表4及び5と表6及び7とを比較すると、ゼオライトのSiO2/Al2O3モル比が活性劣化に大きく影響し、SiO2/Al2O3モル比の高いゼオライトを使用する場合に経時的に安定な活性が得られることが分かる。
【0040】
実施例4
触媒A 0.8gを磁器製ラシヒリング粉砕品0.7gで希釈し、内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填する。
1−ヘキセンを原料とし、反応温度 550℃、1−ヘキセン供給量 74.5g/hr(WHSV=93hr−1)、窒素流量 75Ncc/min、大気圧の条件で反応を行う。原料供給開始から30分後の反応ガスを分析する。結果を表8に示す。
【0041】
実施例5
SiO2/Al2O3モル比が300のNa+型ZSM−5を、0.005N硝酸銀水溶液(10cc/g−ゼオライト)中に分散させ、室温、2時間イオン交換処理する。次いで濾過、水洗、乾燥(120℃、5時間)後、空気中550℃で焼成して触媒Cを調製する。蛍光X線分析で測定される触媒CのAg量は0.4重量%である。また、Ag2O/Na2Oモル比は0.34/0.66である。触媒C4gを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填し、温度650℃、スチーム流量27.6g/hr、窒素流量140Ncc/minの条件で5時間スチーミングを行う。スチーミング処理後の触媒Cのプロトン量を液相イオン交換/濾液滴定法により求めたところ0.002mmol/gである。スチーミング処理後の触媒C 1.75gを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填する。1−ブテンを原料とし、反応温度 600℃、1−ブテン供給量 16.6g/hr(WHSV=9.5hr−1)、大気圧の条件で反応を行う。原料供給開始から30分後の反応ガスを分析する。結果を表8に示す。
【0042】
実施例6
SiO2/Al2O3モル比が300のNa+型ZSM−5を、0.006N硝酸銀及び0.003N硝酸カリウムの混合水溶液(10cc/g−ゼオライト)中に分散させ、室温、2時間イオン交換処理する。次いで濾過、水洗、乾燥(120℃、5時間)後、空気中550℃で焼成して触媒Dを調製する。蛍光X線分析で測定される触媒DのAg量は0.4重量%、カリウムは0.1重量%である。また、Ag2O/Na2O/K2Oモル比は0.34/0.43/0.23である。触媒D4gを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填し、温度650℃、スチーム流量27.6g/hr、窒素流量140Ncc/minの条件で5時間スチーミングを行う。スチーミング処理後の触媒Dのプロトン量を液相イオン交換/濾液滴定法により求めたところ0.002mmol/gである。スチーミング処理後の触媒D 1.75gを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填する。1−ブテンを原料とし、反応温度600℃、1−ブテン供給量17.8g/hr(WHSV=10.2hr−1)、大気圧の条件で反応を行う。原料供給開始から30分後の反応ガスを分析する。結果を表8に示す。
【0043】
実施例7
実施例5で用いるスチーミング処理をした触媒C 3gを、内径17mmφのハステロイC製反応器に充填する。実施例1で用いるC4ラフィネート−2を原料とし、反応温度600℃、C4ラフィネート−2供給量 48.8g/hr(WHSV=16.3hr−1)、1kg/cm2Gの条件で反応を行う。原料供給開始から30分後の反応ガスを分析する。結果を表8に示す。
【0044】
実施例8
C4ラフィネート−2の供給量を321.8g/hr(WHSV=107hr−1)、反応圧力を5kg/cm2Gとする以外は実施例7と同様にして反応を行う。結果を表8に示す。
表8より原料及び触媒に応じて反応条件は幅広く選択できることが分かる。
【0045】
実施例9
実施例2で用いるスチーミング処理をした触媒A 1gを、磁器製ラシヒリング粉砕品0.5gで希釈し、内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填する。n−ブタンと1−ブテンとの混合物を原料とし、表9に記載の条件でn−ブタンと1−ブテンの混合原料による反応を行う。原料供給開始から30分後の反応ガスを分析する。反応条件及び反応結果結果を表9に示す。
【0046】
実施例10
実施例2で用いるスチーミング処理をした触媒A 1.5gを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填する。シクロペンタンを54.9g/hrで供給し、反応温度594℃、大気圧の条件で反応を行う。原料供給開始から30分後の反応ガスを分析する。反応開始30分後の収率(重量%)は以下の通りである。水素+メタン 0.5%、エチレン 12.6%、エタン 0.3%、プロピレン 20.1%、プロパン 1.3%、ブテン 12.5%、ブタン 0.6%、C5〜C8PNO 49.7%、C6〜C8A 2.1%、C9+ 0.2%である。
【0047】
実施例11
SiO2/Al2O3モル比が300のH+型ZSM−5の押出し成型品(SiO2バインダー40重量%含有、1.6mmφ、日揮ユニバーサル(株)より購入)を、1N硝酸ナトリウム水溶液(10cc/g−ゼオライト成型体)中に分散させ、室温、1時間のイオン交換処理を3回繰返す。次いで濾過、水洗、乾燥を行い、Na+型ZSM−5/SiO2を調製する。これを、0.002N硝酸銀水溶液(10cc/g−ゼオライト成型体)中に分散させ、室温、2時間イオン交換処理する。次いで濾過、水洗、乾燥して触媒Eを調製する。蛍光X線分析で測定される触媒EのAg量は0.1重量%である。また、Ag2O/Na2Oモル比は0.09/0.91である。触媒Eを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填し、温度650℃、スチーム流量27.6g/hr、窒素流量140Ncc/minの条件で5時間スチーミングを行う。スチーミング処理後の触媒Eのプロトン量を液相イオン交換/濾液滴定法により求めたところ0.003mmol/gである。スチーミング処理後の触媒E 10gを、内径17mmφのハステロイC製反応器に充填する。実施例1で用いるC4ラフィネート−2を原料とし、反応温度 580℃、C4ラフィネート−2供給量 147g/hr(WHSV=14.7hr−1)、2kg/cm2Gの条件で反応を行う。反応結果を表10に示す。
【0048】
比較例5
実施例11で用いるSiO2/Al2O3モル比が300のH+型ZSM−5の押出し成型品を実施例11と同様の条件でスチーミング処理して比較触媒C'を調製する。比較触媒C'12gを、内径17mmφのハステロイC製反応器に充填する。実施例1で用いるC4ラフィネート−2を原料とし、反応温度 580℃、C4ラフィネート−2供給量 127g/hr(WHSV=10.6hr−1)、2kg/cm2Gの条件で反応を行う。反応結果を表10に示す。
表10より、本発明の触媒Eは比較触媒C'に比べコークの生成が少なく、低級オレフィン収率の経時変化が小さいことが分る。
【0049】
実施例12
SiO2/Al2O3モル比が300のH+型ZSM−5の押出し成型品(SiO2バインダー30重量%含有、1.6mmφ、日揮ユニバーサル(株)より購入)を、1N硝酸ナトリウム水溶液(10cc/g−ゼオライト成型体)中に分散させ、室温、1時間のイオン交換処理を2回繰返す。次いで濾過、水洗、乾燥を行い、Na+型ZSM−5/SiO2を調製する。これを、0.001N硝酸銀水溶液(10cc/g−ゼオライト成型体)中に分散させ、室温、2時間イオン交換処理する。次いで濾過、水洗、乾燥して触媒Fを調製する。蛍光X線分析で測定される触媒FのAg量は0.06重量%である。また、Ag2O/Na2Oモル比は0.05/0.95である。触媒Fを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填し、温度650℃、スチーム流量27.6g/hr、窒素流量140Ncc/minの条件で5時間スチーミングを行う。スチーミング処理後の触媒Fのプロトン量を液相イオン交換/濾液滴定法により求めたところ0.003mmol/gである。スチーミング処理後の触媒F30gを、内径27mmφのハステロイC製反応器に充填する。実施例1で用いるC4ラフィネート−2を原料とし、反応温度 580℃、C4ラフィネート−2の供給量 240g/hr(WHSV=8hr−1)、2kg/cm2Gの条件で反応を24時間行う。反応終了後、以下の条件で触媒の再生操作を実施する。温度 500〜550℃、圧力5kg/cm2G、窒素+空気流量 1077Nl/hr、酸素濃度 0.8〜1.2 容量%、スチーム流量(再生劣化の加速のため添加)26g/hr、再生時間20時間。24時間の反応と20時間の再生を18回繰返す。反応サイクル中は4時間毎に反応ガスを分析する。24時間の反応サイクルの平均収率を表11に示す。表11からは、反応−再生サイクルを繰り返しても低級オレフィンの収率は極めて安定していることが分る。
【0050】
実施例13
実施例8と同一の反応条件でC4−ラフィネート−2を反応させ、得られる反応生成物を反応器出口で熱交換器を用いて10℃まで冷却した後、気液分離ドラムに導入して液を分離する。得られる液を蒸留塔に供給し、C5〜C6留分を分離してこれを反応器にリサイクルする。接触転換反応条件が安定後のC4ラフィネート−2の供給量は260.3g/hr、リサイクルC5〜C6留分の供給量は61.5g/hrである。C4ラフィネート−2に対する収率(重量%)は、尿素+メタン 1.4%、エチレン 7.2%、エタン 0.9%、プロピレン 26.4%、プロパン 2.5%、ブテン 28.6%、ブタン 21.8%、C5〜C8 PNO 5.0%、C6〜C8A 4.7%、C9+ 1.5%である。実施例8と比較すると、リサイクルによって低級オレフィンの収率が向上することが分かる。
【0051】
実施例14
反応温度を600℃、WHSVを30hr−1に変更した以外は実施例2と同様にしてC4ラフィネート−2の接触転換反応を行う。反応器出口で得られる反応生成物を分離塔に供給し、プロパンより低沸点の成分を分離し、残留する高沸点留分をスチームクラッキングに付す。即ち、上記の高沸点留分をスチームと、スチーム/炭化水素重量比=0.35で混合し、600℃に予熱した後、熱分解コイルに供給し、コイル内の滞留時間0.6秒、分解温度(コイル出口)796℃でスチームクラッキングを行う。プロセス全体の収率を表12に示す。
【0052】
比較例6
C4ラフィネート−2のスチームクラッキングを以下のようにして行う。ラフィネート−2をスチームと、スチーム/炭化水素重量比=0.35で混合し、600℃に予熱した後、熱分解コイルに供給してコイル内の滞留時間0.6秒、分解温度(コイル出口)802℃でC4ラフィネート−2のスチームクラッキングを行う。結果を表12に示す。
表12からは、触媒分解と熱分解の組み合わせによってプロピレン、エチレンの収率が大きく増加することが分かる。
【0053】
実施例15
SiO2/Al2O3モル比が3,000のNa+型ZSM−5を、0.05N硝酸銀水溶液(10cc/g−ゼオライト)中に分散させ、室温、2時間イオン交換処理する。次いで濾過、水洗、乾燥(120℃、5時間)後、空気中550℃で焼成して触媒Gを調製する。蛍光X線分析で測定される触媒GのAg量は0.1重量%である。また、Ag2O/Na2Oモル比は0.83/0.17である。触媒G4gを内径16mmΦの石英ガラス製反応器に充填し、温度650℃、スチーム流量27.6g/hr、窒素流量140Ncc/minの条件で5時間スチーミングを行う。スチーミング処理後の触媒Gのプロトン量を液相イオン交換/濾液滴定法により求めたところ0.002mmol/gである。スチーミング処理後の触媒G 2.5gを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填する。反応時間を24時間に変更する以外は実施例1と同様の条件で反応を行う。結果を表13に示す。
【0054】
比較例7
SiO2/Al2O3モル比が5,500のNa+型ZSM−5を、0.05N硝酸銀水溶液(10cc/g−ゼオライト)中に分散させ、室温、2時間イオン交換処理する。次いで濾過、水洗、乾燥(120℃、5時間)後、空気中550℃で焼成して比較触媒D'を調製する。蛍光X線分析で測定される比較触媒D'のAg量は0.05重量%である。また、Ag2O/Na2Oモル比は0.77/0.23である。比較触媒D'4gを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填し、温度650℃、スチーム流量27.6g/hr、窒素流量140Ncc/minの条件で5時間スチーミングを行う。スチーミング処理後の比較触媒D'のプロトン量を液相イオン交換/濾液滴定法により求めたところ0.002mmol/gである。スチーミング処理後の比較触媒D'2.5gを内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填し、実施例15と同様の条件で反応を行う。結果を表13に示す。
【0055】
実施例16
実施例2で用いるスチーミング処理をした触媒A 1.0gを磁器製ラシヒリング粉砕品0.5gで希釈し、内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填する。ナフサスチームクラッキングのC5−ラフィネート[組成(重量%):ブテン:0.4、ブタジエン:0.2、イソペンタン:29.3、n−ペンタン:47.5、ペンテン:22.3、シクロペンタン:0.1、シクロペンタジエン:0.2]を46.7g/hrで供給し、反応温度600℃、大気圧の条件で反応を行う。原料供給開始から30分後の反応ガスを分析する。反応開始30分後の収率(重量%)は以下の通りである。水素+メタン 1.4、エチレン 7.1、エタン 1.6、プロピレン 12.7、プロパン 0.8、ブテン 6.9、ブタン 0.2、ペンテン 3.4、ペンタン 62.4、C6〜C8PNO 1.2、C6〜C8A 2.2%、C9+0.1である。また、(エチレン+プロピレン)/(水素+メタン)モル比は4.1である。
【0056】
比較例8
実施例2で用いるスチーミング処理をした触媒A 1gを、磁器製ラシヒリング粉砕品0.5gで希釈し、内径16mmφの石英ガラス製反応器に充填する。n−ブタンと1−ブテンとの混合物(1−ブテンの濃度が15.0重量%)を原料とし、表14に記載の条件でn−ブタンと1−ブテンの混合原料による反応を行う。原料供給開始から30分後の反応ガスを分析する。反応条件及び反応結果結果を表14に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】
【表9】
【0066】
【表10】
【0067】
【表11】
【0068】
【表12】
【0069】
【表13】
【0070】
【表14】
【0071】
【表15】
【0072】
【発明の効果】
本発明の方法においては、エチレンおよびプロピレンが高収率で得られるだけでなく、使用するゼオライト系触媒が劣化に対する耐性が高いので、エチレンおよびプロピレンを長期間にわたり安定に製造することができる。さらに、本発明の方法により、炭化水素原料からの、接触転化によるエチレンおよびプロピレンの製造において、水素、メタン、エタン及び芳香族炭化水素の副生を抑制し、エチレンおよびプロピレンの選択率を向上させることが可能となる。
その上、本発明の方法では、従来のように触媒の再生操作を頻繁に行うための複雑な構造を有する反応器を用いる必要がなく、固定床断熱型反応器などの比較的単純な構造を有する反応器を利用して、エチレンおよびプロピレンを製造することができる。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法によるエチレンおよびプロピレンの製造に用いられるシステムの構成の一態様を示すフローシートである。
Claims (11)
- 炭化水素原料から、接触転化によってエチレンおよびプロピレンを製造する方法であって、 少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンを20重量%以上含有する炭化水素原料を、反応器内でゼオライト含有触媒と接触させて、該少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの接触転化反応を行うことにより、エチレンおよびプロピレンを含有する反応混合物を得、 該反応混合物からエチレンおよびプロピレンを分離することを包含し、 該ゼオライト含有触媒中のゼオライトが、下記の要件(1)、(2)、(3)および(4)を満たすことを特徴とする方法。
(1)該ゼオライトが、5〜6.5Åの細孔径を有する中間細孔径ゼオライトであり、(2)該ゼオライトが実質的にプロトンを含まず、
(3)該ゼオライトが、周期律表第IB族に属する金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を含有し、
(4)該ゼオライトのSiO2/Al2O3モル比が、200以上5,000以下である。 - 該反応混合物を、水素および炭素数1〜3の炭化水素を主に含む留分Aと、少なくとも1種の炭素数4以上の炭化水素を主に含む留分Bとに分離し、該留分Aからエチレンおよびプロピレンを分離することによって、該反応混合物からのエチレンおよびプロピレンの分離を行うことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 該留分Bを、少なくとも1種の炭素数4〜8の炭化水素を主に含む留分B1と、少なくとも1種の炭素数9以上の炭化水素を主に含む留分B2とに分離し、該留分B1の少なくとも一部を該反応器にリサイクルし、該炭化水素原料の一部として用いることを更に含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
- 該留分Bをスチームクラッキングに付すことにより、エチレンおよびプロピレンを含有するスチームクラッキング生成物を得、該スチームクラッキング生成物からエチレンおよびプロピレンを分離することを特徴とする、請求項2に記載の方法。
- 該炭化水素原料が、該少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンを、該炭化水素原料の重量に対して50重量%以上含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 該ゼオライトが、アルカリ金属およびアルカリ土類金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を更に含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- 該ゼオライト含有触媒が、該炭化水素原料との接触に先立ち、水蒸気の存在下、500℃以上の温度で加熱処理されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
- 周期律表第Ib族に属する金属よりなる群から選ばれる該少なくとも1種の金属が銀であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
- 該ゼオライトが、ZSM−5型ゼオライトよりなる群から選ばれることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- 該少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの該接触転化反応を、反応温度400〜700℃、反応圧力0.1〜10気圧、重量時間空間速度1〜1000hr−1の条件下で行うことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
- 該少なくとも1種の炭素数4〜12のオレフィンの該接触転化反応を、反応温度400〜700℃、重量時間空間速度1〜1000hr−1の条件下で行い、該炭化水素原料が希釈ガスとの混合物であり、該混合物中における該炭化水素原料の分圧が0.1〜10気圧であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
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