JP3720258B2 - 複雑性を低減した系列推定技術のクリティカルパスを短縮する方法および装置 - Google Patents
複雑性を低減した系列推定技術のクリティカルパスを短縮する方法および装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して、チャネル等化および復号化技術に関し、特に、クリティカルパスの短い系列推定技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ツイストペア導体を使用するローカルエリアネットワーク(LAN)のための伝送速度は、10メガビット/秒(Mbps)から1ギガビット/秒(Gbps)まで累進的に増大してきた。例えば、ギガビットイーサネット1000Base−T規格は、125MHzのクロック速度で動作し、1Gbpsを送信するために4つの銅対を備えたカテゴリ5ケーブルを使用する。コーディングゲインに達するために、送信機により、周知の方法でトレリス符号化変調(TCM)が使用される。受信機に到着する信号は、一般に、シンボル間干渉(ISI)、クロストーク、エコーおよびノイズにより破損される。ジョイント(joint)等化および復号化のためのアルゴリズムが、パイプライン化することができない非線形フィードバックループを組込んでいるため、1000Base−T受信機に対する主な挑戦は、チャネルの等化と、125MHzの要求されたクロック速度での破損されたトレリス符号化信号の復号化と、を連帯的に行うということである。
【0003】
データ検出は、しばしば、出力シンボルまたはビットを生成するために最尤系列推定(MLSE)を使用することによって実行される。最尤系列推定器(MLSE)は、周知の方法で、あり得るすべての系列を考慮し、いずれの系列が実際に送信されたかを決定する。最尤系列推定器(MLSE)は、最適復号器であり、ジョイント等化および復号化を実行するために周知のビタビアルゴリズムを適用する。最尤系列推定器(MLSE)のビタビを用いる実現のより詳細な説明については、参照をもってその開示内容がすべて本明細書内に援用されたものとする、Gerhard FettweisおよびHeinrich Meyrによる「High-Speed Parallel Viterbi Decoding Algorithm and VLSI-Architecture」IEEE Communication Magazine
(May 1991)を参照のこと。
【0004】
ビタビアルゴリズムを採用する最尤系列推定器(MLSE)のハードウェア複雑性を低減するために、「状態数限定型系列推定(RSSE)」アルゴリズム等の最適には及ばない多数の方式が提案または提唱されてきた。判定帰還型系列推定(DFSE)および並列判定帰還型等化(PDFE)技術の特別な場合と同様、状態数限定型系列推定(RSSE)技術の説明については、例えば、それぞれ参照をもってそれらの開示内容がすべて本明細書内に援用されたものとする、P. R. ChevillatおよびE. Eleftheriouによる「Decoding of Trellis-Encoded Signals in the Presence of Intersymbol Interference and Noise」IEEE Trans. Commun., vol. 37, 669-76, (July 1989)、M. V. EyubogluおよびS.U.H.Qureshiによる「Reduced-State Sequence Estimation For Coded Modulation On Intersymbol Interferece Channels」IEEE JSAC, vol.7, 989-95 (Aug.1989)またはA.Duel-HallenおよびC.Heegardによる「Delayed decision-feedback sequence estimation」IEEE Trans. Commun., vol.37, pp.428-436, May 1989を参照のこと。Mアルゴリズムの説明については、例えば、参照をもってその開示内容がすべて本明細書内に援用されたものとする、E. F. Haratschによる「High-Speed VLSI Implementation of Reduced Complexity Sequence Estimation Algorithms With Application to Gigabit Ethernet 1000 Base-T」Int’l Symposium on VLSI Technology, Systems,and Applications, Taipei (Jun.1999)を参照のこと。
【0005】
概して、状態数限定型系列推定(RSSE)技術は、いくつかの状態をマージすることにより最尤系列推定器(MLSE)の複雑性を低減する。RSSE技術は、パイプライン化することができない非線形フィードバックループを組込んでいる。これらフィードバックループに関連するクリティカルパスは、高速実現のための制限要因である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
参照をもってその開示内容がすべて本明細書内に援用されたものとする、1999年6月4日に出願され「Method and Apparatus for Reducing the Computational Complexity and Relaxing the Critical Path of Reduced State Sequence Estimation (RSSE) Techniques」と題された米国特許出願第09/326,785号は、所定数の状態に対しRSSE技術のハードウェア複雑性を低減すると共にクリティカルパス問題を緩和する状態数限定型系列推定(RSSE)アルゴリズムを開示している。開示されたRSSEアルゴリズムは、処理時間が大幅に改良されたことを示しているが、多くの高速アプリケーションに対して追加の処理ゲインが必要である。従って、処理時間が改善された状態数限定型系列推定(RSSE)アルゴリズムが必要とされている。更に、超大規模集積(VLSI)技術を用いる高速実現により適した状態数限定型系列推定(RSSE)アルゴリズムが必要とされている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
概して、所定の数の状態に対し、RSSE技術等の複雑性が低減された系列推定技術の処理時間を改良する方法および装置が開示されている。本発明の1つの特徴に従って、状態数限定型系列推定(RSSE)技術におけるブランチメトリクスに対する可能な値が、先取り方式で事前計算されることにより、パイプライン化およびクリティカルパスの短縮化が可能となる。これにより、本発明は、従来からの最適ビタビ復号器と同様の遅延を提供する。本発明に従ってチャネルメモリにおけるあり得るすべてのシンボルの組合せに対しブランチメトリクスを事前計算することにより、フィードバックループからブランチメトリクスユニット(BMU)および判定帰還ユニット(DFU)を除去することが可能となり、それによってクリティカルパスが低減される。例示的な実現において、ブランチメトリクスユニット(BMU)および判定帰還ユニット(DFU)の機能は、クリティカルパスから除去されている先取りブランチメトリクスユニット(LABMU)およびシンボル間干渉キャンセラ(ISIC)によって実行される。
【0008】
チャネルメモリに対するあり得るすべての値に対しブランチメトリクスを事前計算するために先取りブランチメトリクスユニット(LABMU)を提供する状態数限定型推定器(RSSE)が開示されている。各復号化サイクルの開始時に、1組のマルチプレクサ(MUX)は、対応する生残りパスセル(SPC)における生残りシンボルに基づいて適当なブランチメトリクスを選択し、その後それらは加算比較選択ユニット(ACSU)に送信される。この時、クリティカルパスは、1つのMUX、ACSCおよびSPCからなる。開示されたRSSEは、1次元と多次元のトレリス符号両方に対して利用することができる。
【0009】
多次元ブランチメトリクスの事前計算が計算上非常に費用がかかる多次元トレリス符号に対し、計算上の負荷を低減する修正されたRSSEが開示されている。多次元トレリス符号の各次元に対するメトリクスは、別々に事前計算される。そして、適当な1次元ブランチメトリクスが、その次元の対応する生残りパスセル(SPC)における対応する生残りシンボルに基づいて選択される。そして、多次元ブランチメトリクスユニットが、その選択された1次元ブランチメトリクスを結合して、多次元ブランチメトリクスを形成する。本発明の他の態様によれば、チャネルメモリを短縮することにより計算上の複雑性を低減するために、プレフィルタリング技術が使用される。ポストカーソルチャネルメモリ長を切捨てて1にする1000Base−Tギガビットイーサネット実現のために、特定の実現の例が提供されている。
【0010】
生残りパスセル内の生残りメモリユニットに対する新規なメモリ分割された生残りメモリアーキテクチャもまた、開示されている。ゼロレイテンシの判定帰還ユニット(DFU)またはマルチプレクサユニット(MUXU)において必要とされる生残りシンボルの記憶のためのレイテンシを防止するために、状態数限定型系列推定(RSSE)に対しハイブリッド生残りメモリ構成が開示されている。長さLのチャネルメモリに対するRSSE実現において、(i)従来からのRSSEの判定帰還ユニット(DFU)におけるシンボル間干渉キャンセルのため、および(ii)本発明によるRSSEのマルチプレクサ(MUSU)におけるブランチメトリクスの選択のために、Lまでの復号化サイクルに対応する生残りシンボルが利用される。本発明は、Lまでの復号化サイクルに対応する生残りをレジスタ交換アーキテクチャ(REA)に格納し、後の復号化サイクルに対応する生残りがトレースバックアーキテクチャ(TBA)かまたはレジスタ交換アーキテクチャ(REA)に格納される。シンボルは、レジスタ交換アーキテクチャ(REA)からトレースバックアーキテクチャ(TBA)まで移動される前に、ワードサイズを低減するために情報ビットにマップされる。1000Base−T実現において、第2メモリ区分のトレースバックアーキテクチャ(TBA)によってもたらされるレイテンシにより、1000Base−T規格において受信機に対して指定される密なひとまとまりのレイテンシの侵害がもたらされるため、レジスタ交換アーキテクチャ(REA)が生残りメモリ全体に対して使用される。
【0011】
【発明の実施の形態】
上述したように、状態数限定型系列推定(RSSE)等の複雑性が低減された系列推定技術の処理スピードは、再帰的なフィードバックループによって制限される。本発明の1つの特徴によれば、かかる状態数限定型系列推定(RSSE)技術の処理スピードは、先取り方式でブランチメトリクスを事前計算することによって向上される。ブランチメトリクスの事前計算は、遅延が従来からのビタビ復号器におけるのと同じ程度であるように、クリティカルパスを短縮する。本発明の他の特徴によれば、事前計算の計算上の負荷が、多次元トレリス符号に対して大幅に低減される。チャネルメモリを短縮することにより、プレフィルタリングは計算上の複雑性を低減することができる。本発明のRSSE技術により、ギガビットイーサネット1000Base−T規格等、高速通信システムに対するRSSEの実現が可能となる。
【0012】
トレリス符号化変調
上述したように、RSSE技術は、符号化されていない信号を等化するか、またはトレリス符号化変調(TCM)を用いて符号化されている信号を連帯的に復号化および等化するために使用される場合、ビタビアルゴリズムの計算上の複雑性を低減する。本発明は、本明細書において、トレリス符号化信号の復号化および等化を用いて示されているが、当業者には明らかとなるように、符号化されていない信号の等化にも適用される。TCMは、帯域限定チャネルに対する結合された符号化および変調方式である。TCMのより詳細な説明については、図1は、トレリス符号化通信システムの等価離散時間型モデルを示す。
【0013】
図1に示すように、mビットからなる情報シンボルXnが、TCM符号器110に供給される。レートm’/(m’+1)の符号器であるTCM符号器110は、m’入力ビットに対して動作し、m’+1符号化ビットを生成する。それらは、採用されたサイズ2m+1の信号コンステレーションから2m'+1部分集合(各々のサイズが2m-m')の1つを選択するために使用され、符号化されていないビットは、選択された部分集合内の1つのシンボルanを選択するために使用される。例示的な実現では、シンボルanに対する変調方式として、Zレベルパルス振幅変調(Z−PAM)が使用される。しかしながら、本発明の技術は、当業者には明らかとなるように、PSKまたはQAM等の他の変調方式に適用することも可能である。選択されたシンボルanは、等価離散時間型チャネルに送信される。1次元チャネルとすると、時刻nにおけるチャネル出力znは、次のように与えられる。
【数1】
ここで、qnはISIによって破損された信号であり、{fi},i∈[0,..,L]は、等価離散時間型チャネルインパルス応答の係数であり(f0=1は、一般性を失わずに仮定されている)、Lはチャネルメモリの長さであり、{wn}はゼロ平均および分散σ2を含むホワイトガウスノイズを表す。
【0014】
トレリス符号器およびチャネルの連結は、結合された符号およびチャネル状態を定義する。それは、次の式で得られる。
【数2】
ここで、μnは符号状態であり、αn=(an-L,..,an-1)は時刻nにおけるチャネル状態である。受信信号に対する最適な復号器は、結合された符号およびチャネル状態によって定義されるスーパトレリスに対しビタビアルゴリズムを適用する最尤系列推定器(MLSE)である。ビタビアルゴリズムの計算および記憶要件は、状態の数に比例する。スーパトレリスの状態の数は、以下の式で与えられる。
【数3】
ここで、Sは符号状態の数である。
【0015】
ビタビアルゴリズムは、すべての状態に対し効率よくパスメトリクスを累積することにより、最尤データ系列を探索する。入力anにおける状態ξnからの遷移に対するブランチメトリックは、以下の式で与えられる。
【数4】
【0016】
一般に加算比較選択(ACS)計算と呼ばれる以下のパスメトリック計算に従って、先行状態{ξn}から状態{ξn+1}に入るすべてのパスから、最尤パスが選択される。
【数5】
【0017】
ビタビアルゴリズムの実現を、図2に示す。図2に示すビタビ実現200は、主成分ブランチメトリックユニット(BMU)210と、加算比較選択ユニット(ACSU)220と、生残りメモリユニット(SMU)230と、から構成されている。ブランチメトリックユニット(BMU)210は、式(4)に従って状態遷移に対しメトリクスを計算する。ACSユニット(ACSU)220は、各状態に対し式(5)を計算し、生残りメモリユニット(SMU)230は、生き残っているパスを追跡する。BMU210およびSMU230におけるデータフローは、厳密に正方向送りされ、スループットを向上させるためにいかなるレベルでもパイプライン化することができる。式(5)におけるACS演算の再帰に、トレリスの次のステップが復号化される前に判断が行われることが必要であるため、高速処理に対するボトルネックはACSU220である。
【0018】
RSSE技術は、トレリスのためにLチャネル係数{fi},i∈[0,..,L]の最初のKのみが考慮されるようにチャネルメモリを切捨てることにより、最尤系列推定器(MLSE)の複雑性を低減する。低減された結合チャネルおよび符号状態は、RSSEにおいて次の式で与えられる。
【数2】
ここで、Jn−iはデータシンボルan−iが属している部分集合である。異なる部分集合Jn−iの数は、2miによって与えられる。ここで、miは時刻n−iにおける部分集合分割の深さを定義する。
【数3】
であることが必要である。
【0019】
低減されたスーパトレリスにおける状態の数は、以下のように与えられる。
【数8】
【0020】
RSSEにおいて、入力anにおける低減された状態ρnに対するブランチメトリックは、以下の修正された形態をとる。
【外6】
式(10)において、仮の判定として状態ρnのパス履歴と関連するデータシンボルをとることにより、状態ρnに対しISI推定値u(ρn)が計算される。状態ρn+1に対する最適パスメトリックは、次の式を計算することによって得られる。
【数9】
【0021】
RSSEは、各状態が、低減されたトレリスでは考慮されないISIを説明するためにそれ自体の生残りパスからの判定帰還を使用する、最適状態には及ばないトレリス復号化アルゴリズムとして見ることができる。
【0022】
図3は、RSSEの実現のためのアーキテクチャを示す。図3に示すように、判定帰還ユニット(DFU)340の判定帰還セル(DFC)は、式(10)に従ってSMU330の対応する生残りパスセル(SPC)における生残りを考慮することにより、R個のISI推定値を計算する。BMU310における各ブランチメトリックセル(BMC)は、1つの状態を離れるb=2m'の遷移に対するメトリクスを計算する。各状態に対し、最適パス選択は、式(11)に従ってACSセル(ACSC)において実行される。ビタビ復号化とは対照的に、ACSCセルだけでなく、DFC、BMCおよびSPCセルがクリティカルループ内にある。ビタビアルゴリズムの並列処理のための技術は、式(4)におけるブランチメトリック計算が式(5)におけるACS機能の判定に依存しない、という事実を利用する。このように、スループットのk倍の増大を得るために、先取り方式でkのトレリスステップに対してブランチメトリクスを計算することができる。しかしながら、SMU330のSPCにおいて生残っているシンボルが式(10)における判定帰還計算に必要であるため、RSSE技術に対し、式(9)のブランチメトリック計算は、ACSU320のACSCの判定に依存する。このように、ブロック処理技術は、RSSEの処理をスピードアップするために採用することができない。
【0023】
ブランチメトリクスの事前計算
RSSEにおけるクリティカルパスは、ビタビアルゴリズムにおけるよりも多くの演算を含む。特に、BMCにおけるブランチメトリック計算は、処理時間という意味で非常に費用がかかる可能性がある。それは、適切なコーディングゲイン性能を達成するために、テーブルルックアップを求めるかまたは実行することにより、ユークリッド距離を求めなければならないためである。また、DFC340−nにおける式(10)の計算は、クリティカルパスに対し重大な負担をかける可能性がある。本発明に従ってチャネルメモリにおける可能なシンボルの組合せすべてに対しすべてのブランチメトリクスを事前計算することにより、フィードバックループからBMU310およびDFU340を除去することが可能となる。これにより、可能性として、RSSEにおけるクリティカルパスの大幅な低減が可能となる。
【0024】
原則として、チャネル状態αn=(an-L,..,an-1)は、U=(2m+1)Lの異なる値をとることができる。
【外7】
【0025】
【0026】
【外9】
図1に示すトレリス符号器は、チャネルメモリαnにおけるすべてのシンボルの組合せすべてが可能でない場合があった。従って、事前計算されなければならないブランチメトリクスの数は、M未満である場合があった。事前計算されなければならないブランチメトリクスの実際の数は、低減されたスーパトレリスから決定されなければならない。
【0027】
【外10】
【0028】
【外11】
式(14)における選択関数は、2mLから1のマルチプレクサを用いて実現することができる。
【0029】
なお、式(12)および(13)は共に、式(11)における再帰的AC関数における判定から独立している。これにより、式(12)および(13)における事前計算は、厳密に正方向送りされ、いかなるレベルでもパイプライン化することができる。加算比較選択セル(ACSC)および生残りパスセル(SPC)に加えて、式(14)における選択関数のみがクリティカルパル内にある。
【0030】
本発明によるブランチメトリクスの事前計算を伴うRSSE400のアーキテクチャを、図4に示す。
【外12】
そして、先取りBMU(LABMU)410において事前計算されたM=2bUのブランチメトリクスはすべて、MUXユニット(MUXU)430に送信される。そして、各復号化サイクルの開始時に、MUXユニット(MUXU)430における各マルチプレクサ(MUX)430−nが、対応するSPC450−nにおける生残りシンボルに基づいて適当なブランチメトリクスを選択し、その後それらはACSU440に送信される。MUXユニット(MUXU)430における各マルチプレクサ(MUX)430−nは、対応する生き残りパスセル(SPC)450−nからLまでのシンボルをとる。ACSU440およびSMU450は、図3の従来からのRSSE300におけるものと同様に具体化されてもよい。LABMU410の出力は、パイプラインレジスタ460に配置される。この時、クリティカルパスは、MUX430と、ACSC440−nと、SPC450−nとから構成されている。MUX430は、SPC450−nにおけるシンボルに依存する式(14)に従ってブランチメトリックを選択する。事前計算されるブランチメトリクスの数が、チャネルメモリLおよび情報ビットmの数によって指数関数的に増大するが、この技術は、小さいm(小さいシンボルコンステレーションサイズに対応する)および短いLに対して適している。
【0031】
多次元トレリス符号に対する事前計算
大きい信号コンステレーションのための有意なコーディングゲインは、多次元TCMを用いて達成することができる。図5は、多次元チャネルに対する多次元トレリス符号化変調の使用を示す。
ここで、{wn,j},j∈[0,..,B]は、非相関独立ホワイトガウスノイズ源である。各チャネルに対する送信方式として、Z−PAMが考慮される。以下の結果は、他の変調方式に対しても同様に有効である。かかる等価離散時間型チャネルは、例えば、B=4、m=8、m’=2、S=8、Z=5の場合の、銅によるギガビットイーサネット1000Base−Tにおいて見ることができる。
【0032】
情報ビットmの数によって、ブランチメトリクスの事前計算の複雑性が指数関数的に増大するため、図4に示すような多次元ブランチメトリクスの事前計算が、大きい信号コンステレーションサイズに対して計算上費用がかかり過ぎる場合がある。しかしながら、符号の1次元成分に対してのみブランチメトリクスの事前計算を実行することにより、複雑性を大幅に低減することができる。
【0033】
次元jにおける1次元ブランチメトリックは、以下の式を計算することによって事前計算される。
【外14】
【0034】
【外15】
これらCの入力an,jの各々は、式(16)および(17)に従うシンボル間干渉のキャンセル後に(zn,j)がスライスされる対応する部分集合の点に対応する。従って、B次元すべてを考慮すると、合計N=B×C×Vの1次元ブランチメトリクスが事前計算されなければならない。これは、「ブランチメトリクスの事前計算」と題されたセクションで上述したような、多次元事前計算に必要な事前計算の数より大幅に少なくすることができる。C=2、L=1およびZ=5のギガビットイーサネット1000Base−Tの場合、1次元事前計算により、合計4×2×5=40の1次元ブランチメトリック事前計算が生じるのに対し、多次元事前計算の結果は、23×29=4096の4次元ブランチメトリック計算となる。
【0035】
RSSEにおける更なる処理に対する適当な1次元ブランチメトリクスの選択は、次の式で与えられる。
【外16】
これは、多次元事前計算に必要な2mLから1のMUXに比較されるVから1のMUXを使用することによって実現することができる(例えば、上記1000Base−Tの例では、5から1のMUXが256から1のMUXと比較される必要がある)。適当な1次元ブランチメトリクスが選択された後、多次元ブランチメトリックは次の式で与えられる。
【数10】
【0036】
図6は、多次元RSSEに対する1次元事前計算のためのアーキテクチャ600を示す。
【外17】
MUXU630は、各状態に対し、SPC660−nにおける生残りシンボルに依存する適当な1次元ブランチメトリクスを選択する。各多次元BMC(MD−BMC)640−nは、選択された1次元ブランチメトリクスを使用することによって多次元ブランチメトリクスを計算する。この時、クリティカルパスは、1つのMUX630、MD−BMC640、ACSC650およびSPC660からなる。MD−BMC640は、B−1の加算を実行し、その結果、次元Bの数が一般に低いためクリティカルパス全体に対し負担が小さい。
【0037】
プレフィルタリング
ブランチメトリクスの事前計算に対する複雑性がチャネルメモリLと共に指数関数的に増大することを示した。しかしながら、図7に示すプレフィルタ710を使用することにより、チャネルメモリを短縮することができる。ホワイトマッチドフィルタの後の等価離散時間型チャネルが最小フェーズであるため、チャネルメモリは、判定帰還型プレフィルタ(DFP)によりRSSEに対する大幅な性能損失無しに低い値のLに切捨てることができる。代替的に、プレフィルタ710は、線形フィルタとして実現することができる。
【0038】
このように、ブランチメトリクスの事前計算が非常に費用がかかる大きいチャネルメモリを備えたチャネルに対し、その事前計算が可能であるようにチャネルメモリを切捨てるために、プレフィルタを使用することができる。
【0039】
1000Base−Tギガビットイーサネット例
以下は、1000Base−Tギガビットイーサネット受信機に対する特定の実現の一例である。
【0040】
1000Base−Tギガビットイーサネット実現のための判定帰還型プレフィルタを、図8に示す。1000Base−Tギガビットイーサネット実現のための図6の1D−LABMUユニットの1つによる1次元ブランチメトリクスの先取り計算を、図9に示す。図10は、1000Base−Tギガビットイーサネット実現のための図6のマルチプレクサによる1次元ブランチメトリクスの選択を示す。最後に、図11は、SMUに対して例示的な14のマージ深さが利用される、1000Base−Tギガビットイーサネット実現に対する状態1のレジスタ交換ネットワーク(SPCn)を示す。
【0041】
判定帰還型プレフィルタ
ワイヤ対jのポストカーソルメモリ長を14から1に切捨てる判定帰還型プレイフィルタ800を図8に示す。判定帰還型プレフィルタ800は、ポストカーソルチャネルインパルス応答のテイルを除去するためにそれ自体のスライサによって得られる仮の判定を使用するため、判定帰還等化器(DFE)の構成に似ている。
【0042】
1次元ブランチメトリクスの事前計算
有効なポストカーソルチャネルメモリが判定帰還型プレフィルタ800の後のものである場合、各ワイヤ対における1次元ブランチメトリクスの先取り事前計算に対する計算上の複雑性は大したものではない。
【外18】
これを、図9に示す。図9では、スライサ910−nが、1次元部分集合AまたはBにおける最も近接した点に対する差を計算する。1つの加算、スライシングおよび平方に対し1クロックサイクル時間がある。なお、ブランチメトリクスを事前計算する計算上の複雑性は、チャネルメモリと共に指数関数的に増大する。チャネルメモリが2であった場合、1次元ブランチメトリクスはワイヤ対毎に事前計算されなければならず、チャネルメモリが3であった場合、この数は250に増大する。
【0043】
1次元ブランチメトリクスの選択
【外19】
これは、図10に示すように5:1MUX1010によって行われる。合計で、64のかかるマルチプレクサが必要である。
【0044】
4次元ブランチメトリクスの計算
4D−BMU640は、1次元ブランチメトリクスを合計することにより、トレリスにおける状態遷移に対応する4次元ブランチメトリクスを計算する。4D−BMU640は、クリティカルループ内にある。「多次元トレリス符号の事前計算」と題されたセクションで上述した例に示すように、4次元ブランチメトリクスの先取り事前計算によりクリティカルループから4D−BMU640を取出すことは、計算上の複雑性という意味で実際的でない。考慮しなければならない可能性が多すぎるということが容易に分かる。
【0045】
加算比較選択
各状態に対し、4方向ACSが実行されなければならない。ここでは、並列な6つの比較により、4つの候補の中で最小パスメトリックが選択される。状態メトリック正規化は、モジュロ演算を用いて行われる。
【0046】
生残りメモリ
ビタビ符号化において、通常、トレースバックアーキテクチャ(TBA)は、レジスタ交換アーキテクチャ(REA)より電力消費が大幅に少ないため、生残りメモリに対して好ましいアーキテクチャである。しかしながら、トレースバックアーキテクチャ(TBA)はレイテンシをもたらすため、ゼロレイテンシのDFUまたはMUXUに必要な生残りシンボルを格納するためには使用することができない。このように、ハイブリッド生残りメモリ配置は、メモリ長Lのチャネルに対する状態数限定型系列推定(RSSE)実現に対して有利であるように見える。Lまでの符号化サイクルに対応する生残りは、レジスタ交換アーキテクチャ(REA)に格納され、後の復号化サイクルに対応する生残りは、トレースバックアーキテクチャ(TBA)に格納される。シンボルは、レジスタ交換アーキテクチャ(REA)からトレースバックアーキテクチャ(TBA)に移動される前に、ワードサイズを低減するために情報ビットにマップされる。しかしながら、1000Base−Tにおいて、生残りメモリ全体に対してレジスタ交換アーキテクチャ(REA)が使用されなければならない。それは、トレースバックアーキテクチャ(TBA)によってもたらされるレイテンシが、1000Base−T規格における受信機に対して指定された密なひとまとまりのレイテンシの侵害をもたらすためである。同様に、第1のレジスタ交換アーキテクチャ(REA)から第2のレジスタ交換アーキテクチャ(REA)に移動されたシンボルは、ワードサイズを低減するために情報ビットにマップされる。
【0047】
生残りメモリアーキテクチャを図11に示す。この図には、状態1に対応する第1行のみが示されている。
【外20】
状態数限定型系列推定(RSSE)によって見られるチャネルメモリは1つであるため、第1列のみが、12ビットで表されMUXUに供給される4次元シンボルを格納する。この第1列の後、生残りシンボルは情報ビットにマップされ、その後8ビットとして格納される。マージ深さが14である場合、このアーキテクチャは、ハイブリッドメモリ分割を採用しないSMUにおける1344のレジスタに比較して928のレジスタが必要であり、その場合すべての判定が12ビットの4次元シンボルとして格納される。
【0048】
本明細書で示し述べた実施の形態および変形態様は、単に本発明の原理を例示するものであり、本発明の範囲および精神を逸脱することなく種々の変更態様が当業者によって実現され得る、ということは理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来からのトレリス符号化通信システムの等価離散時間型モデルを示す図である。
【図2】ビタビアルゴリズムの従来からの実現を示す図である。
【図3】状態数限定型推定器(RSSE)の従来からの実現に対するアーキテクチャを示す。
【図4】本発明によるブランチメトリクスの事前計算を伴う状態数限定型推定器(RSSE)のアーキテクチャを示す図である。
【図5】多次元チャネルのために多次元トレリス符号化変調の使用を示す図である。
【図6】本発明による多次元状態数限定型系列推定器(RSSE)の1次元事前計算のためのアーキテクチャを示す図である。
【図7】本発明によるチャネルメモリを短縮するためにプレフィルタリング技術を利用する、状態数限定型系列推定器(RSSE)のアーキテクチャを示す図である。
【図8】ポストカーソルチャネルメモリ長を14から1に切捨てる1000Base−Tギガビットイーサネット実現のための判定帰還型プレフィルタを示す図である。
【図9】1000Base−Tギガビットイーサネット実現のための図6の1D−LABMUユニットのうちの1つによる1Dブランチメトリクスの先取り事前計算を示す図である。
【図10】1000Base−Tギガビットイーサネット実現のための図6のマルチプレクサによる1Dブランチメトリクスの選択を示す図である。
【図11】1000Base−Tギガビットイーサネット実現のための状態1に対する新規なメモリ分割されたレジスタ交換ネットワーク(SPC−n)を示す図である。
Claims (7)
- 受信した信号を処理する方法であって、
1つ又は複数のチャネルシンボルの推定系列に対して該受信した信号を使用してブランチメトリクスを事前計算するステップと、
該事前計算したブランチメトリクスを少なくとも1つのパイプラインレジスタに格納するステップと、
対応する1つの状態からの少なくとも1つの生き残りシンボルに基づいて、該少なくとも1つのパイプラインレジスタのうちの1つから該事前計算されたブランチメトリクスの1つを選択するステップと、
該選択された事前計算したブランチメトリックを使用して1つのパスメトリックを計算するステップと、
所定の状態に対する最適のパスメトリックを有する1つのパスを選択するステップとを含む方法。 - 請求項1に記載の方法において、信号の処理は、状態数限定型系列推定技術を使用して実行される方法。
- 受信した1つの多次元信号を処理する方法であって、
1つ又は複数のチャネルシンボルの推定系列に対して、該受信した1つの多次元信号の各次元に対し複数の1次元ブランチメトリックスを事前計算するステップと、
該事前計算した複数の1次元ブランチメトリックスを少なくとも1つのパイプラインレジスタに格納するステップと、
1つの対応する状態からの少なくとも1つの生き残りシンボルに基づいて、該少なくとも1つのパイプラインレジスタのうちの1つから該事前計算された複数の1次元ブランチメトリックスの1つを選択するステップと、
該選択した1次元ブランチメトリクスを結合することにより1つの多次元ブランチメトリックを取得するステップとを含む方法。 - 受信した多次元信号を処理する方法であって、
1つ又は複数のチャネルシンボルの推定系列に対して、該受信した多次元信号の各次元に対して複数の1次元ブランチメトリックスを事前計算するステップと、
該複数の1次元ブランチメトリックスを結合して少なくとも2次元のブランチメトリクスにするステップと、
該1次元ブランチメトリックスを結合した少なくとも2次元のブランチメトリックスを少なくとも1つのパイプラインレジスタに格納するステップと、
1つの対応する状態からの少なくとも1つの生き残りシンボルに基づいて該少なくとも1つのパイプラインレジスタのうちの1つから該少なくとも2次元のブランチメトリクスの1つを選択するステップとを含む方法。 - 1つのチャネルから受信した信号を処理する方法であって、
該受信した信号をプレフィルタリングすることにより該チャネルのメモリを短縮するステップと、
該短縮されたチャネルメモリに対応する複数のシンボルの推定系列に対し該受信した信号を使用して複数のブランチメトリクスを事前計算するステップと、
該事前計算した複数のブランチメトリックスを少なくとも1つのパイプラインレジスタに格納するステップと、
1つの対応する状態からの少なくとも1つの生き残りシンボルに基づいて、該少なくとも1つのパイプランインレジスタのうちの1つから該事前計算された複数のブランチメトリクスの1つを選択するステップと、
該選択した1つの事前計算されたブランチメトリックを使用して1つのパスメトリックを計算するステップと、
所定の状態に対する最適パスメトリックを有する1つのパスを選択するステップとを含む方法。 - 1つのチャネルから受信した信号を処理する方法であって、
該受信した信号をプレフィルタリングすることにより該1つのチャネルのメモリを短縮するステップと、
該短縮されたチャネルメモリに対し及び多次元信号の各次元に対し、複数のチャネルシンボルの推定系列について該受信した信号を使用して1次元ブランチメトリックを事前計算するステップと、
該1次元ブランチメトリックを結合して少なくとも2次元のブランチメトリクスにするステップと、
該1次元ブランチメトリックを結合した少なくとも2次元のブランチメトリクスを少なくとも1つのパイプラインレジスタに格納するステップと、
1つの対応する状態からの少なくとも1つの生き残りシンボルに基づいて、該少なくとも1つのパイプラインレジスタのうちの1つから該少なくとも2次元のブランチメトリクスの1つを選択するステップとを含む方法。 - 受信した信号を処理する信号処理器であって、
1つ又は複数のチャネルシンボルの推定系列に対して該受信した信号を使用して複数のブランチメトリクスを事前計算するブランチメトリクスユニットと、
該事前計算した複数のブランチメトリックスを格納する少なくとも1つのパイプラインレジスタと、
1つの対応する状態からの少なくとも1つの生き残りシンボルに基づいて、該少なくとも1つのパイプラインレジスタのうちの1つから該事前計算された複数のブランチメトリクスの1つを選択するマルチプレクサと、
該選択した事前計算されたブランチメトリックを使用して1つのパスメトリックを計算し、所定の状態に対し最適パスメトリックを有する1つのパスを選択する加算比較選択ユニットとを含む信号処理器。
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