JP3881078B2 - 周波数推定方法、周波数推定装置、ドップラソナーおよび潮流計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、信号周波数を離散フーリエ変換(DFT)で求められたスペクトル分布に基づいて推定する周波数推定方法に関し、特に、信号のS/N比が小さいときに正確な周波数を推定できる周波数推定方法および周波数推定装置に関する。また、この発明は、反射波のS/N比が小さいときでも、正確な船速や潮流速度を測定することのできるドップラソナーおよび潮流計に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドップラソナーや潮流計などのドップラ効果を利用する機器では、受信した信号の周波数を、DFT(実際の演算は高速フーリエ変換(FFT)で行う。)を利用して推定する手法が適用されている。たとえば、田部井誠、上田光宏両氏による「FFTを用いた高精度周波数決定法」(電子通信学会情報誌、1987年5月号、798頁〜805頁)にDFTを用いる高精度な周波数推定法(以下、田部井・上田法という)が提案されている。この田部井・上田法は、入力された時系列データにハニング窓を乗じたのちDFTを行って得られる離散的な振幅スペクトルのうち、最大値をとるスペクトルと、これに隣り合う周波数での振幅スペクトルとの比に基づき、補間を行って真のピーク周波数fpeakを推定しようとするものであり(図6参照)、信号のS/N比がある程度以上大きければこの方法によって精度のよい周波数推定を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような周波数推定法では、信号のS/N比が小さい場合には必ずしも真値に近い推定値を得ることができない。たとえば、白色雑音を含む正弦波信号をサンプリングして得られる系列(あるいは、この系列と適当な窓関数の系列との積)をg(n)(n=0,1,2,…,N−1)とすると、g(n)のDFTは次式で定義される。
【0004】
【数1】
【0005】
ここで、g(n)は振幅スペクトル|G(k)|の特徴によって、次の(A),(B)に分類される。
【0006】
(A)は|G(k)|の最大値に信号成分が主として寄与する系列(以下、A系列という)である。この系列の|G(k)|の例を図5(A)に示す。|G(k)|が最大値をとるときの周波数番号kをkmaxとすると、A系列のkmaxは信号の周波数fに対応した値をとり、両者の関係は次式で表される。
f≒kmax(fs/N)
ここで、fsはサンプリング周波数、Nはサンプリング点数である。
【0007】
一方、(B)は|G(k)|の最大値に信号成分が寄与しない系列(以下、B系列という)である。この系列の|G(k)|の例を図5(B)に示す。B系列のkmaxは信号の周波数fとは無関係な値をとる。すなわち、信号のスペクトルがノイズのスペクトルのなかに埋もれてしまい、ノイズ成分がピークをとってしまう。
【0008】
S/N比が小さいほどB系列の生じる確率は高くなるため、従来のDFTによる周波数推定法は、S/N比が小さいときには信頼性に欠ける問題点があった。
【0009】
この発明は、DFTを用いた周波数推定法において、S/N比が小さい場合でも信頼できる周波数推定値を得ることができる周波数推定方法および周波数推定装置を提供することを目的とし、また、この発明は、精度のよい計測を可能としたドップラソナーおよび潮流計を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この出願の請求項1の発明は、信号成分以外のノイズ成分が重畳された信号を入力し、該信号をサンプリングし、アナログ・ディジタル変換するとともに離散フーリエ変換してスペクトルを求め、このスペクトルに基づいて前記信号成分の周波数推定値を求める方法において、
前記信号の複数のサンプリング系列毎に前記スペクトルに基づいて周波数推定値を求め記憶するとともに、前記複数のサンプリング系列について前記スペクトルの振幅最大となる周波数番号の度数を計数し、
前記複数のサンプリング系列について求めた周波数推定値のうち前記度数が最大値をとる周波数番号に対応する周波数を含む一定の周波数範囲に含まれる周波数推定値だけを選別し、これら選別した周波数推定値の平均値を前記信号の周波数推定値として確定することを特徴とする。
【0011】
この出願の請求項2の発明は、信号成分以外のノイズ成分が重畳された信号を入力し、該信号をサンプリングし、アナログ・ディジタル変換するとともに離散フーリエ変換してスペクトルを求め、このスペクトルに基づいて前記信号成分の周波数推定値を求める装置において、
前記信号の複数のサンプリング系列毎に前記スペクトルに基づいて周波数推定値を求め記憶する記憶手段と、
前記複数のサンプリング系列について前記スペクトルの振幅最大となる周波数番号の度数を計数し、前記複数のサンプリング系列について求めた周波数推定値のうち前記度数が最大値をとる周波数番号に対応する周波数を含む一定の周波数範囲に含まれる周波数推定値だけを選別し、これら選別した周波数推定値の平均値を前記信号の周波数推定値として確定する周波数確定手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
この出願の請求項3の発明は、送波器から送波した超音波信号の対象物からの反射波を受波器で受波し、該反射波のドップラシフト周波数に基づいて前記対象物に対する船舶の相対速度を測定するドップラソナーにおいて、
前記反射波をディジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換手段と、
該ディジタル信号を離散フーリエ変換してスペクトルを求めるスペクトル分解手段と、
該スペクトルに基づいて前記反射波のドップラシフト周波数を推定する周波数推定手段と、
前記スペクトルの振幅最大となる周波数番号である最大振幅番号を検出する最大振幅番号検出手段と、
複数回の送波によって得られる複数個の反射波について、前記最大振幅番号の度数を求めるとともに、該度数が最大値をとる周波数番号に対応する周波数を含む一定の周波数範囲に含まれる周波数推定値だけを選別し、これら選別された周波数推定値の平均値を確定周波数推定値とする周波数確定手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
この出願の請求項4の発明は、送波器から送波した超音波信号の水底および水塊からの反射波を受波器で受波し、各反射波のドップラシフト周波数に基づいて対地速度および対水速度を求め、これらを減算することによって潮流速度を求める潮流計において、
前記水底からの反射波をディジタル信号に変換する水底反射波アナログ・ディジタル変換手段と、
該ディジタル信号を離散フーリエ変換して水底反射波のスペクトルを求める水底反射波スペクトル分解手段と、
該水底反射波のスペクトルに基づいて前記水底反射波の周波数を推定する水底反射波周波数推定手段と、
前記水底反射波のスペクトルの振幅最大となる周波数番号である水底反射波最大振幅番号を検出する水底反射波最大振幅番号検出手段と、
複数回の送波によって得られる複数個の水底反射波について、前記水底反射波最大振幅番号の度数を求めるとともに、該度数が最大値をとる周波数番号に対応する周波数を含む一定の周波数範囲に含まれる水底反射波周波数推定値だけを選別し、これら選別された水底反射波周波数推定値の平均値を確定水底反射波周波数推定値とする水底反射波周波数確定手段と、
前記水塊からの反射波をディジタル信号に変換する水塊反射波アナログ・ディジタル変換手段と、
該ディジタル信号を離散フーリエ変換して水塊反射波のスペクトルを求める水塊反射波スペクトル分解手段と、
該水塊反射波のスペクトルに基づいて前記水塊反射波の周波数を推定する水塊反射波周波数推定手段と、
前記水塊反射波のスペクトルの振幅最大となる周波数番号である水塊反射波最大振幅番号を検出する水塊反射波最大振幅番号検出手段と、
複数回の送波によって得られる複数個の水塊反射波について、前記水塊反射波最大振幅番号の度数が最大値をとる周波数番号に対応する周波数を含む一定の周波数範囲に含まれる水塊反射波周波数推定値だけを選別し、これら選別された水塊反射波周波数推定値の平均値を確定水塊反射波周波数推定値とする水塊反射波周波数確定手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0014】
この発明では、周波数を推定する信号をA/D変換→DFT変換し、その周波数を推定する。そしてこの推定周波数、および、振幅スペクトル|G(k)|が最大値をとるときの周波数番号kmaxを記憶する。これを上記周波数を推定する信号の複数のサンプリング系列について繰り返し実行する。ここで、各サンプリング系列は、複数のサンプリング値からなる時系列データである。この繰り返し処理によるデータの蓄積ののち、kmaxのヒストグラムをとり、その最頻値(モード)kmax−modeを割り出す。最頻値とは、最も出現回数の多かったkmaxの値である。この周波数番号kmax−modeに対応する周波数、
を求め、前記複数求められた周波数推定値のうち、この周波数foを含む一定の周波数範囲に含まれるものを選別してその平均値を求める。これを最終的な周波数推定値として採用する。
【0015】
このように、周波数foに近い値をとる周波数推定値を選別・平均化して最終的な周波数推定値を求めるようにしたことにより、信号のS/N比が小さくても、信号のスペクトルレベルがノイズよりも優勢なときの推定値のみを選別し、それ以外のときの推定値を無視するため、正確な周波数推定値を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図面を参照してこの発明について説明する。図1はこの発明が適用される潮流計を搭載した船舶を示す図、図2は同潮流計のブロック図である。船舶1の船底には3つの超音波振動子である送受波器11が設けられており、3方向に超音波ビーム2を発するとともに、該超音波ビーム2の海底および水塊からの反射波を受信する。3つの送受波器11a,11b,11cにはそれぞれトラップ12a,12b,12cを介して送信駆動部19が接続されている。送信駆動部は送受波器11に対して電気的なパルス信号を繰り返し供給する。また、各トラップ12a〜12cには受信系統として周波数変換器13a〜13c,増幅器14a〜14cおよびA/D変換器15a〜15cが接続されている。前記トラップ12は送信駆動部19から入力される高レベルの信号を受信系統に回り込まないようにし、且つ、送受波器11が受信した低レベルの反射信号を受信系統に伝達する回路である。トラップ12に接続されている周波数変換器13は受信信号の周波数を低い値に変換する。周波数を下げることにより、後段のA/D変換器15のサンプリングレートを下げることができる。なお、周波数を変換してもドップラシフトは保存される。周波数変換された信号は増幅器14で増幅されたのちA/D変換器15でディジタルデータ(量子化された離散時間信号)に変換される。このディジタルデータは演算部16に入力される。
【0017】
また、前記周波数変換器13から出力された信号は海底検出部20に入力される。海底検出部20は各送受波器11a〜11cが受信した反射波形の時間差に基づいて海底深度を割り出す。
【0018】
演算部16は送受波器11が受信した信号(周波数変換されディジタルデータ化された信号)のうち、海底深度に対応する部分の波形と、1または複数の潮流測定深度に対応する部分の波形を抽出し、この抽出された波形をDFTすることによってその周波数を推定する。この各測定深度毎の反射波の周波数推定は各送受波器11a〜11cの受信信号毎に別々に行われる。そして、この各測定深度の推定周波数に基づいて、船舶の海底に対する速度ベクトルである対地速度および船舶の所定深度の水塊に対する速度ベクトルである対水速度を求める。そしてこの対地速度から対水速度を減算することによって、前記水塊の海底に対する速度ベクトルである潮流速度を算出する。算出された対地速度および潮流速度は表示部17に入力される。表示部17はこの対地速度,潮流速度を所定の表示形式(たとえば、矢印ベクトル表示や数値・方位表示)に変換し、画面上のパターンに展開してモニタ18に出力する。モニタ18がこのパターンを表示することにより、ユーザが対地速度,潮流速度を認識することができる。
【0019】
図3〜図5を参照して、演算部16における反射波受信信号の周波数推定処理動作を説明する。図3は上記周波数推定処理動作を示すフローチャート、図4は前記演算部16に設定される処理結果蓄積テーブルを示す図、図5はDFTによって求められる振幅スペクトルおよびkmaxのヒストグラムを示す図である。
【0020】
図3の処理動作は、超音波パルスを繰り返し送受信して、各受信信号のサンプリング系列を処理する動作であり、上記各送受波器11a〜11c毎に、かつ、海底深度および1または複数の測定深度に対応する部分の波形毎に処理動作が繰り返し実行される。
まず、データ収集回数すなわち送受信した超音波パルスの送受信回数を示すカウンタmに1をセットする(s10)。潮流測定対象となる測定深度あるいは海底深度に対応する波形区間のサンプリングデータをNサンプル(x(0)〜x(N−1))読み込み(s11)、このサンプリングデータ列に対して、下式に示すようにハニング窓などの適当な窓関数w(n)を乗じる(s12)。
【0021】
g(n)=w(n)・x(n) (n=0,1,…,N−1)
このデータ列{g(n)}を〔数1〕式にしたがってDFT変換する(s13)。このDFT変換にはFFTアルゴリズムを用いればよい。
【0022】
このDFT変換されたG(k)の値を用いて周波数推定値f(m)を算出する(s14)。この周波数推定法にはいくつかの手法があるが、たとえば、上述した田部井・上田法を用いればよい。この周波数推定値は演算部16に設定されている処理結果蓄積テーブル(図4参照)に記録される。そして振幅スペクトル|G(k)|が最大値をとるときの周波数番号kを求め、kmax(m)とする(s15)。このkmax(m)も前記処理結果蓄積テーブルに記録される。このとき受信信号のS/N比が大きければ、スペクトルは図5(A)のようになり、kmaxは信号周波数に対応する値をとるが、S/N比が小さければ、スペクトルは図5(B)のようになり、kmaxは信号周波数と無関係な値をとることがある。以上のデータ収集処理をM個の受信信号について繰り返し行い(s16→s11)、そののちs18の集計動作に進む。
【0023】
s18では、処理結果蓄積テーブルに記憶されているM個のkmax(m)(m=1〜M)のヒストグラムをとり(図5(C)参照)、最頻値kmax−modeを割り出す。そして、この最頻値に対応するfo=kmax−mode・(fs/N)を算出し、上記s14の動作で算出されたM個の周波数推定値f(m)(m=1〜M)のうち、上記周波数foを含む一定の周波数範囲に含まれる値だけを選別する(s19)。そして、この選別された周波数推定値の平均値を算出し、この平均値を受信信号の周波数として出力する(s20)。
【0024】
現実に送受波器11から送信される超音波ビームはある程度の広がり角をもつため、たとえば、海底に対する入射角は一定ではなく、海底での反射波が受けるドップラシフトには幅がある。このビームの広がり角に対応する周波数範囲内の推定値を選別することにより、有効な推定値を漏れなく利用できる。
【0025】
以上のように、この発明の方式を用いることにより、受信信号のスペクトルがノイズのスペクトルに見え隠れする程度にS/N比が小さいときでも、複数個の推定値から有効なものを選別することによって、正確な周波数を推定できる。そして、これを潮流計やドップラソナーに適用することにより、正確なドップラシフト周波数を割り出すことができ、精度のよい速度検出をすることができる。
【0026】
なお、上記実施形態では、1つの超音波振動子を送波器および受波器として用いているが、送波器と受波器を別々に設けてもよい。
【0027】
なお、上記実施形態は、船舶に搭載される潮流計やドップラソナーに適用した例を説明したが、この発明は、この分野に限定されることなく、周波数推定の処理を含む種々の計測分野に適用できるものである。
【0028】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、ノイズの影響によって生じうる、真値とは大きく異なる推定値を無視できるため、信号のS/N比が小さくても正確な周波数推定値を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用される潮流計が搭載された船舶を示す図
【図2】同潮流計のブロック図
【図3】同潮流計の演算部の動作を示すフローチャート
【図4】同演算部に設定される処理結果蓄積テーブルを示す図
【図5】同演算部が算出するスペクトルおよびヒストグラムの例を示す図
【図6】DFTに基づく一般的な周波数推定手法を説明する図
【符号の説明】
11a〜11c…送受波器、16…演算部
Claims (4)
- 信号成分以外のノイズ成分が重畳された信号を入力し、該信号をサンプリングし、アナログ・ディジタル変換するとともに離散フーリエ変換してスペクトルを求め、このスペクトルに基づいて前記信号成分の周波数推定値を求める方法において、
前記信号の複数のサンプリング系列毎に前記スペクトルに基づいて周波数推定値を求め記憶するとともに、前記複数のサンプリング系列について前記スペクトルの振幅最大となる周波数番号の度数を計数し、
前記複数のサンプリング系列について求めた周波数推定値のうち前記度数が最大値をとる周波数番号に対応する周波数を含む一定の周波数範囲に含まれる周波数推定値だけを選別し、これら選別した周波数推定値の平均値を前記信号の周波数推定値として確定することを特徴とする周波数推定方法。 - 信号成分以外のノイズ成分が重畳された信号を入力し、該信号をサンプリングし、アナログ・ディジタル変換するとともに離散フーリエ変換してスペクトルを求め、このスペクトルに基づいて前記信号成分の周波数推定値を求める装置において、
前記信号の複数のサンプリング系列毎に前記スペクトルに基づいて周波数推定値を求め記憶する記憶手段と、
前記複数のサンプリング系列について前記スペクトルの振幅最大となる周波数番号の度数を計数し、前記複数のサンプリング系列について求めた周波数推定値のうち前記度数が最大値をとる周波数番号に対応する周波数を含む一定の周波数範囲に含まれる周波数推定値だけを選別し、これら選別した周波数推定値の平均値を前記信号の周波数推定値として確定する周波数確定手段と、
を備えたことを特徴とする周波数推定装置。 - 送波器から送波した超音波信号の対象物からの反射波を受波器で受波し、該反射波のドップラシフト周波数に基づいて前記対象物に対する船舶の相対速度を測定するドップラソナーにおいて、
前記反射波をディジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換手段と、
該ディジタル信号を離散フーリエ変換してスペクトルを求めるスペクトル分解手段と、
該スペクトルに基づいて前記反射波のドップラシフト周波数を推定する周波数推定手段と、
前記スペクトルの振幅最大となる周波数番号である最大振幅番号を検出する最大振幅番号検出手段と、
複数回の送波によって得られる複数個の反射波について、前記最大振幅番号の度数を求めるとともに、該度数が最大値をとる周波数番号に対応する周波数を含む一定の周波数範囲に含まれる周波数推定値だけを選別し、これら選別された周波数推定値の平均値を確定周波数推定値とする周波数確定手段と、
を備えたことを特徴とするドップラソナー。 - 送波器から送波した超音波信号の水底および水塊からの反射波を受波器で受波し、各反射波のドップラシフト周波数に基づいて対地速度および対水速度を求め、これらを減算することによって潮流速度を求める潮流計において、
前記水底からの反射波をディジタル信号に変換する水底反射波アナログ・ディジタル変換手段と、
該ディジタル信号を離散フーリエ変換して水底反射波のスペクトルを求める水底反射波スペクトル分解手段と、
該水底反射波のスペクトルに基づいて前記水底反射波の周波数を推定する水底反射波周波数推定手段と、
前記水底反射波のスペクトルの振幅最大となる周波数番号である水底反射波最大振幅番号を検出する水底反射波最大振幅番号検出手段と、
複数回の送波によって得られる複数個の水底反射波について、前記水底反射波最大振幅番号の度数を求めるとともに、該度数が最大値をとる周波数番号に対応する周波数を含む一定の周波数範囲に含まれる水底反射波周波数推定値だけを選別し、これら選別された水底反射波周波数推定値の平均値を確定水底反射波周波数推定値とする水底反射波周波数確定手段と、
前記水塊からの反射波をディジタル信号に変換する水塊反射波アナログ・ディジタル変換手段と、
該ディジタル信号を離散フーリエ変換して水塊反射波のスペクトルを求める水塊反射波スペクトル分解手段と、
該水塊反射波のスペクトルに基づいて前記水塊反射波の周波数を推定する水塊反射波周波数推定手段と、
前記水塊反射波のスペクトルの振幅最大となる周波数番号である水塊反射波最大振幅番号を検出する水塊反射波最大振幅番号検出手段と、
複数回の送波によって得られる複数個の水塊反射波について、前記水塊反射波最大振幅番号の度数が最大値をとる周波数番号に対応する周波数を含む一定の周波数範囲に含まれる水塊反射波周波数推定値だけを選別し、これら選別された水塊反射波周波数推定値の平均値を確定水塊反射波周波数推定値とする水塊反射波周波数確定手段と、
を備えたことを特徴とする潮流計。
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