JP3902204B2

JP3902204B2 - 弾性的な使い捨てトレーニングパンツ

Info

Publication number: JP3902204B2
Application number: JP2004306902A
Authority: JP
Inventors: ジェイアーレン，パトリック; エレインベックマン，トレーシー; マイケルブレビンス，ジョン; ジョンビルトロ，ルイス; ロバートビナージ，ウイリアム
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 1994-01-03
Filing date: 2004-10-21
Publication date: 2007-04-04
Anticipated expiration: 2022-04-04
Also published as: ZA9410390B; JP3902205B2; ATE332684T1; TW275030B; CZ198696A3; JP2005034666A; SG44683A1; JPH09507410A; CN1153465A; CA2178721C; EP0738133B1; US6149637A; BR9408474A; WO1995018589A1; HU9601814D0; HUT77216A; CA2178721A1; JP2005095636A; DE69434793D1; EP0738133A1

Description

本発明は、子供のおむつ、子供のトレーニングパンツ、大人用失禁用下着等のような使い捨て吸収材製品に係り、特に、着用者の脚を脚用開口部に挿入し着用者の下胴の周りの位置に使い捨て吸収材製品をスライドさせることによって着用者の所定の位置に配置される使い捨てトレーニングパンツに関する。

幼児、子供及び他の失禁する者は、尿や他の身体からの排泄物を受けて収容するように使い捨て吸収材製品を着用する。吸収材製品は、尿、便または他の身体の液体が吸収材製品から漏れて着用者の衣服、ベッド、シート等を汚す危険性を小さくするために吸収材製品が下胴の周りにきちんと適合することが好ましい。吸収材製品の適合は、吸収材製品を弾性的に収縮可能に製造することによって非常に改良することができる。

従来のトレーニングパンツは、ウエスト開口部及び脚開口部が少なくとも一部弾性バンドで包囲されるようにトレーニングパンツに配置された弾性エレメントを有する。弾性エレメントを使用する方法は、ラフェールに発行された米国特許第４，６１０，６８０号、ストロベーン等に発行された米国特許第４，６１０，６８１号、ヘラン等に発行された米国特許第４，６４１，３８１号、ダグラス等に発行された米国特許第４，９０９，８０４号及びメイヤ等に発行された米国特許第４，９６０，４１４号に示されている。

使い捨て可能なトレーニングパンツを弾性化する他の方法は、米国特許第４，４９０，４６４号、米国特許第４，６３８，７５３号及び米国特許第４，９３８，７５７号に示されている。これらの特許は、別の伸長可能な部材を下着の主本体の側縁に取り付けることによって形成されたパンツ状の下着を示している。

使い捨てトレーニングパンツを弾性化する他の方法は、１９９３年９月２１日にマーガレットＨ．ハッセ、ラッセルＰブリッジ及びスチーブンＷ．ミラーに発行された米国特許第５，２４６，４３３号に示されている。この特許は、ラミネートイヤフラップを有する一体の使い捨て下着を示している。ラミネートイヤフラップは、使い捨て下着に一体の弾性イヤフラップ部分を形成するために機械的に延伸される。

しかしながら、完全に弾性化されたシャシを有するトレーニングパンツは、着用者の下胴にさらにきれいに適合し、尿、便または他の身体の液体が下着から漏れる危険性を防止することが分かっている。

本発明の目的は、下着のような外観を有し、着用者の下胴の周りにきちんと適合する完全に弾性化したシャシを有する使い捨てトレーニングパンツを提供することである。

本発明の弾性的な使い捨てトレーニングパンツは、弾性的に伸長可能でシャシと、吸収コアと、固定サイドシームとを有し、シャシは、エラストマー圧力感応接着フィルムと液体を通過させる第１の液体透過性層と第２の層との弾性積層体構造を有し、エラストマー圧力感応接着フィルムと第１の液体透過性層と第２の層は、シャシ全体に延び、第１の液体透過性層と第２の層は、圧力感応接着フィルムが予備的に延伸された時前記弾性積層体構造を形成するように、圧力感応接着フィルムの第１の側と第２の側にそれぞれ結合され、第１の液体透過性層と第２の層は、予備的に延伸された圧力感応接着フィルムが収縮される時、よこ方向ギャザーを形成し、吸収コアは圧力感応接着フィルムと第１の液体透過性層との間に位置され、サイドシームは前方部分を後方部分に結合し、２つの脚開口部と端縁によって囲まれるウエスト開口部を形成して構成される。

本発明の弾性的な使い捨てトレーニングパンツは、クロッチ領域に配置された吸収コアを有することが好ましく、下着状の外観を提供するためにシャシに緩く結合される外側のカバーを有する。外側のカバーは、外側のカバーがスカート状またはシャツ状の外観を提供するようにシャシに結合される。

以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。

図１は本発明の使い捨てトレーニングパンツ２０の斜視図である。使い捨てトレーニングパンツ２０は、使用した後に廃棄される（すなわち、洗濯されたり、復元されるかあるいは再使用されることが意図されない）。使い捨てトレーニングパンツ２０は、身体から排泄された種々の排泄物を吸収し収容するために着用者の身体に非常に接近して配置される吸収材組立体を備えている。

本発明の本発明の使い捨てトレーニングパンツ２０は、図１に示すように、エラストマーシャシ１４と、固定サイドシーム１０と、吸収材組立体２２とを有する。

シャシ１４は、積層体９０から形成される。積層体９０は、比較的に非伸長性の外側層４６，４８と、外側層４６，４８に対面する関係で結合されたエラストマー接着層４７を有する。外側層４６，４８は、積層体体９０の２つの対向面を画定する。

外側層４６，４８は、エラストマー層４７がよこ方向、すなわち、機械横断方向に予備伸長される間に、エラストマー層４７に結合される。特に好ましい実施例において、エラストマー層４７は、圧力感応接着フィルムであり、エラストマー層４７の圧力感応接着特性を使用することによって圧力感応接着フィルムの両側にギャザー形成可能な層が接着結合される。ここに使用する用語の「横方向」は、個々の製品の長手方向の中心線ｌを横断する方向を言う。ここに使用する用語「長手方向」は、シャシ１４の長手方向の中心線ｌを言う。ここに使用する用語の「横断機械方向」は、移動ウエブの機械方向を横断する方向を言う。

図２は、シャシ１４の前方部分５６と後方部分５８がサイドシーム１０で一緒に結合される前の図１の使い捨て下着２０の一部を破断した図である。図２は、広がって収縮していない状態のエラストマーシャシ１４を示す。本発明のシャシ１４は、対称的で変形した砂時計形状である。このシャシ１４は、少なくとも前方部分５６と、後方部分５８と、クロッチ部分５７とを有する。シャシ１４は、少なくとも２つの層とギャザーを形成可能に層に結合されたエラストマー層とを有する積層体９０を有する。好ましくは、第２図に示すように、シャシ１４は、外側層４８と、内側層４６と、内側層４６と外側層４８の間の結合されたエラストマー層４７とを有する。以下に説明するように、内側層４６及び外側層４８は、エラストマー層４７に結合されることが好ましく、エラストマー層４７は、シャシ１４の収縮力が機械横断方向にまたはシャシの長手方向の中心線ｌに直角に向くようにエラストマー層４７がよこ方向に伸長しているの間にエラストマー層４７に結合される。このような積層体及び積層体を形成する方法を以下に説明する。特に好ましい実施例において、シャシ１４は、弾性ウエストバンド部材７６と、エラストマー層４７と内層４６または外層４８、好ましくは、外層４８との間に固定された弾性レグバンド部材１０５とを有する。

エラストマー層４７は、少なくとも機械横断方向に弾性を有し、好ましくは、機械方法及び機械横断方向に弾性を有し、さらに好ましくは、すべての方向に弾性を有する。エラストマー層４７は、柔軟性があり、着用者の皮膚に刺激がなく、エラストマー薄層４７の少なくとも一方の表面は圧力感応接着剤を有する。エラストマー層４７は、好ましくは圧力感応エラストマー接着剤であることが好ましい。ここに使用するように、用語の「エラストマー」は、伸長しまたは延伸した後に寸法及び形状をほぼ回復することができる材料を言う。ここに使用するような用語の「接着剤」は、他の材料の表面に張り付くかまたは接着することによって他の材料に結合することができる材料を言う。ここに使用する用語の「圧力感応接着剤」は、圧力に応答する、すなわち、圧力を加えるだけで接着することができる接着剤を言う。ここに使用する用語の「弾性的に伸長可能な」は、少なくとも約５０パーセント、好ましくは約１００パーセント、さらに好ましくは、少なくとも約３５０パーセントの自由長さ破れることなく引き伸ばされ、約１５秒間に保持され、その後５秒間以内にこのような伸長を起こす力を解放したとき約１０パーセントの自由長さに戻ることができることを意味する。

好ましくは、エラストマー層４７は、エラストマー層４７が内層４６及び外層４８に容易に結合して一体の積層体９０を形成するように、エラストマー圧力感応接着剤の薄いフィルムから形成される。エラストマー層４７として選択される接着剤は、破れることなく約５０乃至約８００パーセントの長さ１つまたは２つ以上の基本的な方向に伸長でき、より好ましくは、破れることなく、伸長されたときに過剰なネッキングを生じたり薄くなることなく、サイクリング時に過剰なヒステリシスまたは剥離を生じずに少なくとも１０００パーセントの長さ１つまたは２つ以上の基本的な方向に伸長できなければならない。商品名１９８−３３８の元にウイスコンシン州のワウワトサのフィンドリ接着剤会社によって市販されている圧力感応エラストマー接着剤がこの目的のためには特によく適している。他の適当なエラストマーフィルムは、Ｈ２２０６，Ｈ２２０６，またはＨ２３３０を有し、その各々はフィンドレー社から市販されている。

外層４８はシャシ１４の外面、すなわち、着用者から離れている面を形成するシャシ１４の部分である。外層４８は、柔軟で柔らかい感触を有し、着用者の皮膚に刺激を与えない。適当な外層は、プラスチックフィルム、天然繊維（例えば、木または木綿繊維）、合成繊維（例えば、ポリエステルまたはポリプロピレン繊維）または天然及び合成繊維の組み合わせの織りウエブまたは不織ウエブの広範な材料から製造される。外層４８がフィルムである場合には、ウイスコンシン州のフィンドレー接着剤会社によってＨ２９０１として市販されている高温溶融材料から形成されることが好ましい。外層４８が不織布である場合には、サウスカロライナ州のシンプソンビルのファイバーウエブノ−スアメリカ社によって製造された“０．６ｏｚユニコーン”の不織布が好ましい。

内層４６は、シャシ１４の内側を形成するシャシ１４の部分であり、着用者の少なくともウエスト及び脚部と接触する。また内層４６は、柔軟で柔らかい感触を有し着用者の皮膚を刺激しないものである。適当な内層４６は、プラスチックフィルム、天然繊維（例えば、木または木綿繊維）、合成繊維（例えば、ポリエステルまたはポリプロピレン繊維）または天然及び合成繊維の組み合わせの織りウエブまたは不織ウエブような広範な材料から製造される。適当な内層は、サウスカロライナ州のシンプソンビルの繊維ウエブ北アメリカによって製造される０．６ｏｚユンコーン”である。

ここに説明するような用語の“結合”は１つの部材を他の部材に直接固定することによって他の部材に直接固定する構成と、他の部材に固定されている中間の部材に部材を固定することによって他の部材に間接的に固定される構成とを含む。本発明の好ましい実施例において、内層４６及び外層４８は、それらをエラストマー層４７に直接結合することによって一緒に間接的に結合される。

シャシ１４のエラストマー層４７は、内層４６と外層４８を結合する前に予め伸長される。エラストマー層４７を予め伸長した後に、エラストマー層４７の圧力感応接着特性は、エラストマー層４７と内層４６と外層４８との連続的な対面結合を行う。エラストマー層４７の予め伸長する力が解放されることにより、積層体９０は、予め伸長する方向にギャザーが形成されるすなわち収縮する。積層体９０は、エラストマー層の予め伸長する量まで弾性的に伸長可能である。積層体９０がエラストマー薄層４７の予備伸長する量を越えて伸長される場合には、比較的伸長されない内層４６及び外層４８の自由長は超過する。従って、エラストマー薄層４７は、シャシ１４の伸びの少なくとも所望の制限まで予備伸長されなければならない。

エラストマー薄層４７が２つの方向に予め伸長される場合には、積層体９０は各方向に予め伸長された大きさに比例して両方向に収縮する。しかしながら、横方向、すなわち機械横断方向にのみ伸長可能な積層体は、本発明のシャシ１４でよく作用することが分かった。

使い捨てトレーニングパンツ２０のシャシ１４は、液体または他の身体の排泄物の閉塞を改良する弾性レグカフ３２を有する。各弾性レグカフ３２は、脚領域で身体の排泄物が漏れることを低減するいくつかの異なる実施例を有する。（レグカフはレグバンド、サイドフラップ、障壁カフまたは弾性カフと称される。）１９７５年１月１４日にブエルに発行された“使い捨ておむつの収縮可能なサイド部分”と題された米国特許第３，８６０，００３号は、弾性レグカフ（ガスケットカフ）を形成するためにサイドフラップ及び１つまたはそれ以上の弾性部材を有する収縮可能なレグ開口部を形成する使い捨ておむつを示している。１９９０年３月２０日にアジズ及びブラニーに発行された“弾性フラップを有する使い捨て吸収材製品”と題された米国特許第４，９０９，８０３号は、脚領域の封じ込めを改良するために“直立型”弾性フラップを有する使い捨ておむつを示す。１９８７年９月２２日にローソンに発行された“２重カフを有する吸収材”と題された米国特許第４，６９５，２７８号は、カフと障壁カフとを有するガスケットカフを備えた２重カフを有する使い捨ておむつを示している。１９８７年１１月３日にブエルに発行された“使い捨てウエスト収容下着”と題された米国特許第４，７０４，１１５号は、下着に自由液体を収容するために構成されたサイドエッジもれガードガターを備えた使い捨ておむつまたは失禁用下着を示している。これらの特許は参照によりここに組み込まれている。

各弾性レグカフ３２は、レグバンド、サイドフラップ、障壁カフまたは上述したような弾性カフのいずれかと同様になるように形成されるが、各弾性レグカフ３２は１つまたは２つ以上の弾性ストランド１０５を有するサイドフラップ１０４と、１つまたは２つ以上の弾性ストランド１０７を有するスタンドアップフラップ１０６とを有することが好ましい。好ましい実施例において、スタンドアップフラップ１０６は、シャシ１４の長手方向中心線ｌに対して斜めを向いている。漏れ制御を改良し、着心地をよくするためにレグカフ３２は内側に曲げられることが好ましく、すなわちスタンドアップフラップ１０６の遠位端１０８は、前方部分５６におけるよりも後方部分５８においてさらに密着する。すなわち、スタンドアップフラップ１０６は、少なくともクロッチ部分５７及び前方部分５６で長手方向中心線ｌから離れる方向に広がっている。内側に曲がったレグカフ３２は、１９９２年２月１１日にブレットＡ．シムに発行された“曲がった障壁カフを有する吸収材製品”と題された米国特許第５，０８７，２５５号にさらに詳細に説明されている。

好ましい実施例において、第２図に示すような脚の開口部４は、完成した下着が通常の使用状態で“フレンチカット”を有するようにシャシ１４の横断方向の中心線ｔの周りで非対称である。この“フレンチカット”は、後方で着用者のしりを完全にカバーしながら下着の前方の着用者の動きの小さい領域で着用者の身体に接触する脚開口部を言う。ここに使用するような、用語の“動きの小さい領域”は脚が着用者の前方の胴と出合い着用者が脚を上げたときに着用者の前方に形成されるしわによって画定される領域を言う。

使い捨てトレーニングパンツ２０のシャシ１４は、少なくとも後方部分５８に使い捨てトレーニングパンツ２０の端縁６４に隣接して配置された弾性ウエストバンド３４を有することが好ましく、また前方部分５６に配置された弾性ウエストバンド３４を有することが好ましい。使い捨てトレーニングパンツ２０のウエストバンド３４は、着用者のウエストに隣接して配置される部分である。弾性ウエストバンド３４は、画定された領域カバーを維持し、着用者のウエストに接触し、着用者のウエストに動的に適合し、着用者のウエストに対する適合を改良するように少なくともよこ方向に弾性を有する部材を提供する。従って、ウエストバンド３４は、使い捨てトレーニングパンツ２０の端縁６４から吸収コア２８のウエスト縁部８３に伸びている使い捨てトレーニングパンツ２０の一部である。弾性ウエストバンド３４は、使い捨てトレーニングパンツ２０のシャシ１４に固定された分離したエレメントを有し、ウエストバンド３４は、層４６，４８またはこれらエレメントの組み合わせおよびエレメントに結合されたエラストマー材料のような使い捨てトレーニングパンツ２０の他のエレメント延長部であることが好ましい。別の例として、吸収材組立体２２のトップシート２４とバックシート２６は、吸収コア２８の縁部を越えて伸び弾性ウエストバンドを形成するためにそれに接続されたエラストマー材料を有する。使い捨てトレーニングパンツ２０は、一方が前方部分５６に一方が後方部分５８に配置された２つの弾性ウエストバンドを有するように構成される。使い捨てトレーニングパンツ２０は少なくとも後方部分５８の少なくとも中央部分に配置された弾性ウエストバンド３４を有する。好ましくは、図２に示すように他の弾性ウエストバンドが前方部分５６に配置されている。

弾性ウエストバンド３４は多数の異なる構成で形成される。図２に示す本発明の好ましい実施例において、弾性ウエストバンド３４は、ギャザーを形成することができる層４６および層４８の一方とエラストマー層４７との間に配置され、それら層と作動的に結合された弾性ウエストバンド部材７６を有し、使い捨てトレーニングパンツ２０の前方部分５６と後方部分５８にギャザーを形成する。ここに使用する弾性ウエストバンドの一例は、１９８５年５月７日にキービト及びオステハージに発行された“弾性的に収縮可能なウエストバンドを有する使い捨ておむつ”と題された米国特許第４，５１５，５９５号に示されている弾性ウエストバンドがある。

この技術分野で知られている適当な材料は、本発明の弾性ウエストバンド部材７６として使用される。適当なエラストマー材料の例は、エラストマーフィルム、ポリウレタンフォームまたはクロスリンク天然ゴムフォームのようなエラストマーフィルム、成形弾性スクライム、熱収縮性エレストマー材料のようなエラストマーフィルム、熱収縮性エレストマーフィルムと弾性部材の積層体のようなエラストマーフィルム積層体、以下に説明する“ゼロストレイン延伸積層体のようなエラストマー延伸積層体または機械的に伸長されたき予備伸長された延伸積層体及びゴム，ＬＹＣＲＡまたは他の材料から製造された弾性ストランドである。

特に好ましくは、実施例において、弾性ウエストバンド部材７６は、エラストマーフィルムのストリップを有する。弾性ウエストバンド部材７６は、エラストマーフィルムのストリップがよこ方向に延伸された状態のときにエラストマー層４７に固定される。弾性ウエストバンド部材７６として使用されるのに適当なエラストマーフィルムは、ウイスコンシン州のワウワトサのフィンドレー接着剤会社から商品名１９８−３３８で市販されている。他の適当なエラストマーフィルムは、Ｈ２２０６、ＨＳ２２０６、またはＨ２３３０であり、フィンドレィ接着剤会社から市販されている。

好ましくは、またトレーニングパンツ２０は、シャシ１４に部分的に結合された外側のカバーを有する。用語の“部分的に結合”は２つの材料の相互に面する表面の一部分のみが相互に結合する、すなわち、２つの材料が相互に面する面の１００％は結合していないことを意味する。同様にここに使用する「全体結合」は、２つの材料の相互に面する面が完全に結合する、すなわち、材料が相互に面する面の１００％結合されることを意味する。好ましくは、外側のカバー１８は、シャシ１４の周囲領域に結合される。ここに使用する用語の“周囲”または“周囲領域”は、境界縁に隣接した材料の部分を言う。例えば、シャシ１４の周囲は、端縁６４に隣接したシャシの部分及び長手方向の側縁６２を言う。特に好ましい実施例において、外側カバー１８の中央領域１７は、シャシ１４の中央領域１７からふくらむ。中央領域１７は周縁すなわち周囲領域の内側の外側カバー１８またはシャシの部分である。ここに使用するような、用語の“ふくらむ”は、材料の第１層の部分が材料の第２層に取り付けられておらずゆるく固定され、すなわち、材料の第１層の部分が結合される材料の第２の層からゆるく垂れ下がることを意味する。

ゆるく適合される外側カバー１８は、見るものから下側に位置するエラストマーシャシを隠すか覆い吸収材製品に下着状の外観を呈する。好ましい実施例において、ゆるく適合した外側カバー１８は、さらに見る者から下側に位置するシャシを隠すためにプリントパターンを備えている。このような垂れた外側カバーを有する使い捨て吸収材製品は、マーガレットＨハッセ及びパトリックＪアレンの名称で同時に出願された“ブラウズ外側カバーを有する使い捨て吸収材製品が詳細に説明されている。外側カバー１８を垂れ下げることは、外側カバー１８の寸法を大きくとり、大きな寸法の外側カバー１８の周縁をシャシ１４の周縁に結合することによって達成される。ここに使用する用語の「大きな外側カバー」は、緩んでいる張力がかかっていない状態のシャシ１４より長手方向に長く、及び／または横方向に広い外側カバーを言う。

サイドシーム
トレーニングパンツ２０のサイドシーム１０は、この業界でよく知られている装置によって形成される。例えば、シームは、縫合、接着剤結合、超音波結合、熱結合等によって形成される。トレーニングパンツのような使い捨て吸収材製品のサイドシームを形成する方法は、レプケ等に発行された米国特許第４，２０５，６７９号、ジョーンズ等に発行された米国特許第４，３３５，４２５号、ラフール等に発行された米国特許第４，６１０，６８０号、ロバートに発行された米国特許第４，６１９，６４９号、ボランド等に発行された米国特許第４，７４７，８６４号、ヘラン等に発行された米国特許第４，６４１，３８１号、ストロービーン等に発行された米国特許第４，６１０，６８１号、ダグラスに発行された米国特許第４，９０９，８０４号、デービスに発行された米国特許第５，０７４，８５４号及びラッセルＰに発行された米国特許第５，２３６，４３０号に記載されている。

好ましい実施例において、サイドシーム１０は、図１に示すように重ねた形で前方部分を後方部分に結合することによって形成される。前方部分及び後方部分は、この技術分野で知られている結合方法を使用して重ねた形に結合される。例えば、前方部分及び後方部分は、接着剤結合、超音波結合、熱密封、圧力及び／または熱等を使用した結合で結合される。好ましくは、前方部分及び後方部分は重ねた形で接着剤によって結合される。特に好ましい実施例において、シャシ１４のエラストマー層４７は露出されたままの（すなわち、内層４６及び／または外層４８によってカバーされないかまたはそれに結合されない）部分を有し、エラストマー層の露出接着面は重ねた形で前方部分５６及び後方部分５８を固定するために使用される。

本発明の使い捨て可能な製品のシームは、固定シーム、すなわち、再使用できないシームとして示され説明されているが、本発明の使い捨て吸収材製品は、製品を広げ再び閉鎖することができるシームが提供される。使い捨て吸収材製品を広げ再び閉鎖することができるシームは使い捨て可能なおむつの技術分野で公知である。使い捨ておむつは、着用者の脚の周りで引かれ腰の周りで固定される幼児または失禁する大人によって着用される特別な使い捨て吸収材製品である。これらのタイプのシームは、製品の前方部分と後方部分に結合されたテープタブを有する。テープタブは、着用者の下胴の周りで重複した形状で後方部分及び前方部分を固定し製品を開放及び再閉鎖することができる接着剤または機械的な固定装置を備えている。このような固定装置は、１９７４年１１月１９日にブエルに発行された米国特許第３，８４８，５９４号、１９８７年１０月１３日に発行された米国特許第４，６９９，６２２号及び１９８９年７月１１日にスクリップスに発行された米国特許第４，８４６，８１５号に詳細に説明されており、これらのすべてはここに参照として説明されている。

吸収材組立体
トレーニングパンツ２０は吸収材組立体２２を有する。吸収材組立体２２は圧縮可能で快適で着用者の皮膚を刺激せず、尿及び他の身体の排泄物のような液体を吸収し保持することができる吸収手段である。使い捨てトレーニングパンツ２０の吸収材組立体２２は、シャシとは別に形成され、その中に挿入されたインサート、すなわちエレメントである。別の例としては、好ましくは、吸収材組立体２２は、エラストマー層４７と内層４６との間に配置された吸収材エレメントである。

使い捨てトレーニングパンツ２０の吸収材組立体２２は、少なくとも吸収コア２８を有する。吸収コア２８は、圧縮可能で快適で着用者の皮膚を刺激せず、尿及び他の身体の排泄物のような液体を吸収し保持することができる吸収手段である。

吸収コア２８は広範な寸法と形状（例えば、矩形、砂時計、Ｔ形状、非対称形）で、エアフェルトと称される細かくされた木のパルプのような使い捨ておむつ及び他の吸収材製品に使用する広範な液体吸収材料から製造することができる。他の適当な吸収材料の例は、クリープセルロースワディング、コフォームを含むメルトブローポリマー、クロスリンクセルロース繊維、テッシュラップを有するティッシュ、吸収材フォーム、吸収材スポンジ、超吸収材ポリマー、吸収材ゲル材料または材料の等価材料を含む。吸収コアの構成及び形状は変更できる（例えば、吸収材コアは変化毛管領域、親水性勾配、超吸収材勾配または下方の平均密度及び下方の平均基礎重量獲得領域を有し、１つまたはそれ以上の層または構造を有する）。しかしながら、吸収材コア２８の全体の吸収材容量は、使い捨て下着の設計負荷及び意図する使用目的と矛盾しないものでなければならない。さらに吸収材コア２８の寸法及び吸収材容量は、幼児から大人までの着用者の範囲で適応するために変化する。

吸収材組立体２２の好ましい実施例は、長手方向の中心線ｌを中心に対称である変形した砂時計形状の吸収コア２８を有する。吸収材組立体２２の好ましい実施例は、変形された砂時計形状の吸収コア２８を有するが、吸収材コア２８の寸法、形状、構成及び全体の吸収性能は幼児から大人までの着用者の範囲に適合するために変化する。従って、吸収材コアの寸法形状及び構成は変化する（例えば、吸収コアは、変化する厚み、親水性勾配を有し、吸収材ゲル材料を収容していないか、収容している）。広く受け入れられ商業的に成功した本発明の吸収コア２８として使用するための例示としての吸収材構造は、１９８６年９月９日にワイズマン及びゴルドマンに発行される“高密度吸収構造”と題された米国特許第４，６１０，６７８号、１９８７年６月１６日にワイズマン、ホートン及びゲレットに発行された“２重層のコア”と題された米国特許第４，６７３，４０２号、１９８９年１２月１９日にアングスタットに発行された“ダスティング層を有する吸収コア”と題された米国特許第４，８８８，２３１号、１９８９年５月３０日にアレマニーに発行された“低密度及び低基礎重量獲得領域を有する高密度吸収部材”と題された米国特許第４，８３４，７３５号にに説明されており、本発明に有効である吸収材構造を説明している。これらの参考例は参照によりここに組み込まれている。

吸収コア２８は、吸収材ゲル材料のエアフェルト及び粒子のバットであり、約３４センチメートル（１３．５インチ）の長手方向長さと、クロッチ部分５７の最も狭い部分にわたってほぼ５センチメートル（２インチ）の寸法を有する。好ましくは、前方部分５６とクロッチ部分５７に配置された吸収コアの部分は、後方部分５８に配置された吸収コアの部分より大きい基礎重量を有する。さらに好ましくは、前方部分５６及びクロッチ部分５７に配置された吸収コアの部分は、後方部分５８に配置された吸収コアの部分の基礎重量の３倍の基礎重量を有する。吸収コア２８の好ましい実施例において、長さが約２５．４センチメートルの吸収コアが前方部分５６とクロッチ部分５７に配置され、１平方インチ（２．５４ｃｍ）当たり約０．６９グラムの基礎重量を有し、１１．４センチメートルの長さの吸収コアは、後方部分５８に配置され、１平方インチ当たり約０．２３グラムの基礎重量を有する。

特に好ましい実施例において、吸収コア２８は、６グラムの吸収材ゲル材料と、３グラムのポリエステル繊維と、１２グラムの吸収材セルロースとを有し、ほぼ一様な基礎重量を有する。

図２に示すように、吸収材組立体２２は、エラストマー層とシャシ１４の内層４６との間に配置された吸収コア２８を有する。内層４６はトップシートとして作用し、エラストマー層４７は、バックシートとして作用する。内層４６は、ここに説明したように内層をトップシートとして使用するときに、内層４６は、トイレを訓練する子供に濡れたことを感じさせ尿の排出を知らせるように約２０％乃至３０％のレーヨンを有する親水性材料から製造される。吸収コア２８は、エラストマー層４７に隣接するように配置され、またエラストマー層４７の接着層を接触させることによってそれに結合される。別の案として、吸収材組立体はこの技術分野で公知の取付手段によってそれに結合される。適当な取付装置は、吸収材インサート４１のバックシート２６を吸収コア２８に接続することに関してここに説明している。

図３を参照すると、吸収コア２８は、下着面１００と、身体面１０１と、側縁８２と、端縁８３とを有する。エラストマー層４７は吸収材コア２８の下着面１００に隣接して配置され、圧力感応エラストマー接着フィルム４７の接着性によってそれに結合される。エラストマー接着層４７は、液体（例えば尿）に対して不透過性であり、好ましくは、圧力感応接着剤の薄いエラストマーフィルムから製造される。エラストマー層４７は、吸収コア２８に吸収され収容された排泄物がベッドシーツ及び下着のような使い捨てトレーニングパンツ２０に接触する製品が濡れることを防止する。

ａインサートとしての吸収材組立体
図４に示すように、使い捨てトレーニングパンツ２０の吸収材組立体２２は、吸収材インサート４１を有し、吸収材インサート４１は、シャシ１４とは別に製造され、内層４６に固定される。吸収材インサート４１を有する吸収材組立体２２は、少なくとも吸収コア２８と、トップシート２４及びバックシート２６を有する外側カバー層とを有する。吸収材インサート４１は、シャシ１４の内面に隣接して、すなわち内層４６に隣接してこの業界でよく知られた取付手段によって内層４６に結合されることが好ましい。適当な取付手段は、バックシート２６を吸収コア２８に結合することに関して以下に説明する。

図３及び図４に示すように吸収材インサート４１を有する吸収材組立体２２のバックシート２６は、吸収コア２８の下着面に隣接して配置され、この技術分野でよく知られているように取付手段（図示せず）によって吸収コア２８結合されることが好ましい。例えば、バックシート２６は、接着剤の一様な連続層、接着剤のパターン層、分離した線の配列、接着剤の螺旋またはスポットによって吸収コア２８に固定される。オハイオ州コロンバスのセンチュリー接着剤会社によってセンチュリー５２２７として市販されており、またミネソタ州セントポールのＨ．Ｂフューラ社によってＨＬ１２５８として市販されている接着剤が十分に満脚のゆくものであると分かっている。取付装置は、１９８６年３月４日にミネトラ及びタッカーに発行された“使い捨て下着”と題され参照によりここに組み込まれている米国特許第４，５７３，９８６号に示されているものと同じ接着剤のフィラメントのオープンパターン網を有する。フィラメントのオープンパターンネットワークの例示的な取付装置は、１９７５年１０月７日にスプラーゲＪｒに発行された米国特許第３，９１１，１７３号、１９７８年１１月２２日にツェッカーに発行された米国特許第４，７８５，９９６号、１９８９年７月２７日にウエレニックに発行された米国特許第４，８４２，６６６号に示されている装置及び方法によって示されているような螺旋パターンに巻かれた接着剤フィラメントのいくつかのラインを有する。別の案として取付手段は、熱結合、圧力結合、超音波結合、動的機械結合または他の適当な取付手段またはこの技術分野で知られているこれらの取付装置の組み合わせを有する。

吸収材組立体２２のバックシート２６は、液体（例えば、尿）に対して不透過性であり、薄いプラスチックシートから製造することが好ましいが、他の可撓性の液体不透過性材料を使用することもできる。ここに使用する用語の“可撓性”は柔軟であり、人間の身体の全体形状及び輪郭に容易に適応する。バックシート２６は、吸収コア２８に吸収され収容された排泄物がベッドシーツ及び下着のような使い捨てトレーニングパンツ２０に接触する製品から濡れることを防止する。バックシート２６は、織物または不織布材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム、フィルムコート不織布のような複合材料から形成される。好ましくは、バックシートは、約０，０１２ｍｍ（０．５ミル）乃至約０．０５１ｍｍ（２．０ミル）の厚さを有するフィルムである。

バックシート２６の寸法は吸収コア２８及び選択された正確な使い捨て下着の寸法に依存する。好ましい実施例において、バックシート２６は、少なくとも吸収コアの周り、好ましくは少なくともクロッチ部分５７のトップシート２４の縁部部分上を包囲し、その結果、弾性レグカフ３２は、バックシート材料から自由になり、バックシート材料によって邪魔されない。別の案として、トップシート２４は、吸収コアの周りを包囲し、少なくともクロッチ部分５７のバックシート２６の縁部の下を包囲し、トップシート２４及びバックシート２６は、弾性レグカフ３２がバックシート材料によって邪魔されることがないようにクロッチ部分５７でサイドノッチが形成される。

吸収材インサート４１のトップシート２４は吸収コア２８の身体面１０１に隣接して配置され、この技術分野でよく知られているような取付装置（図示せず）によってバックシート２６に取り付けられる。適当な取付装置は、バックシート２６を吸収コア２８に結合するように説明されている。本発明の好ましい実施例において、トップシート２４及びバックシート２６は、吸収コア２８を越えて伸びる領域に互いに直接結合されており、取付装置（図示せず）によって吸収コア２８にそれらを直接結合することによって間接的に結合する。

吸収インサート４１のトップシート２４は、柔軟で柔らかい感じで着用者の皮膚に刺激を与えない。その厚みを通って液体（例えば尿）が容易に通過することができるように液体透過性である。適当なトップシートは、多孔性フォーム、レチキュレ−トフォーム、開口プラスティックフィルムまたは天然繊維（例えば木または木綿繊維）の織物または不織布、または合成繊維（例えば、ポリエステルまたはポリプロピレン繊維）または天然及び合成繊維の組み合わせのような広範な材料から製造することができる。トップシート２４はトイレを訓練している子供に尿が排出され濡れた感じと信号を与えるように約２０％乃至３０％のレーヨンを有する親水性材料から製造される。

トップシート２４を製造するために使用する多数の製造技術がある。例えば、トップシート２４は、繊維の不織ウエブである。トップシートは不織ウエブを有し、このウエブは、スパンボンド、カード、ウエットレード、メルトブロー、ヒドロエンタングルまたは上述したものの組み合わせを有する。好ましいトップシートはカード処理され、繊維業界の当業者に公知の手段によって熱的に結合される。

本発明の好ましい実施例において、使い捨て製品は、吸収材組立体（シャシ１４またはシャシ１４に結合されたインサートのいずれか）を有し、使い捨て吸収材製品は、吸収材組立体２２なしに製造することができる。このような実施例は、身体の排泄物を吸収しないように使い捨て下着として作用する。

弾性積層体を製造する方法
図６及び図７を参照すると、本発明のエラストマー積層体９０は、図示した製造装置１１０で製造される。製造装置１１０は、３つの分離したライン、すなわち、エラストマー層４７のライン１１１と、外層４６の補完的なライン１１２ａと、外層４８の補完的なライン１１２ｂを有する。

エラストマー層４７に使用される第１のライン１１１は、エラストマー層４７のウエブを形成するために、押出ヘッド１１６と、形成ベルト１１７と、チルロール１１８とを有する。アプリケーションロール１３１は、エラストマー層４７のウエブが前方に移動するとき、エラストマー層４７のウエブの長手方向縁部をよこ方向に延伸する拡張ベルト１４０に適用される。外層４６は、巻き戻しローラ１２６ａから引き出され、引っ張りロール１２８ａを通過しガイドロール１３０ａを通過する。外層４８は、巻き戻しローラ１２６ｂから引き出され、引っ張りロール１２８ｂを通過し、ガイドロール１３０ｂを通過する。

エラストマー層４７が拡張ベルト１４０の端部に到達すると、エラストマー薄層４７は、組み合わせロール１２４の一方によって拡張ベルトから離れ、エラストマー層４７は、外層４６，４８と共に組み合わせロール１４２の間に形成されたニップを通過し、エラストマー層４７の一面に外層４６を他面に外層４８を結合した一体の積層体９０を形成する。

積層体９０が組み合わせロール１２４のニップを出た後、使い捨て吸収材製品２０を製造する追加的なエレメント、すなわち、トップシート、バックシート、ウエストバンド弾性体、レグバンドがエラストマー層４７のウエブに適用される。追加的なエレメントを有する積層体ウエブ９０は、個々の製品に切断され、クロッチ部分５７に折り込まれ、長手方向の縁部に沿ってシームされ、使い捨て吸収材製品２０を形成する。

図６及び図７をさらに詳細に検証すると、押し出しヘッド１１６は、スロットを有し、このスロットを通ってエラストマー層４７の溶融接着剤が押し出されて厚さが約０．０３乃至約１．０ミリメートル（０，００１乃至０．０４インチ）で所望の幅の薄いフィルムをチルロール１１８上に形成する。１平方センチメートル当たり約８．４グラムのエラストマー層４７が適当である。約０．１３乃至約０．３８ミリメートル（０．００５乃至０．０１５インチ）の厚さを有するエラストマー層が特に好ましい。外側層４６，４８の厚さ及び堅さが増大するとき、より厚いエラストマー層４７が好ましい。もしエラストマー層４７がシャシ１４の積層体９０の最大限の接触力に比例して増加する場合には厚さを増大することは当業者には明らかである。

押し出しヘッド１１６は、押し出された溶融接着剤をチルロール１１８に搬送する成形ベルト１１７上に溶融接着剤を押し出す。チルロール１１８は、エラストマー層４７の溶融接着剤をさらに処理に適するようにウエブに冷却する。所望ならば、第２のロール図示せず）が、チルロール１１８に結合され、追加的に冷却を行い、エラストマー層４７のウエブの圧縮のためのニップを形成する。所望ならば、成形ベルト１１７は、押し出された溶融接着剤を冷却する。エラストマー層４７のウエブは、ドクタブレード１２０によってチルロールで成形ベルト１１７から分離され、拡張ベルト１４０に送られる。

所望ならば、エラストマー層４７は、一対のテンションロール（図示せず）の間に形成されたニップを通って引かれる。テンションロールは、駆動ベルトに適用される前にエラストマー層４７を長手方向に拡張する。テンションロールは、積層体を２つの方向、すなわち、機械方向及び機械横断方向に弾性的に伸長可能である。機械方向（または長手方向）に弾性的に伸長可能な積層体及びこのような咳層を形成する方法は、参照によりここに組み込まれている１９９１年７月１６日にマリーＥ．フリーランド及びパトリックＪ．アレンに発行された改良されたレグカフを有する使い捨て吸収材製品と題された米国特許第５，０３２，１２０号に詳細に説明されている。

エラストマー層４７は成形ベルトから除去された後、前方に搬送されながらエラストマー層４７をよこ方向に拡張する拡張ベルト１４０に送られる。拡張ベルト１４０は当業者に公知の駆動手段によって駆動され、接着剤フィルム４７によっては駆動されない。各拡張ベルト１４０は、一対の端ローラ１４１ａ，１４１ｂの周りを連続的に走行する。各拡張ベルト１４０は、ほぼ平坦な外面または作用面”を有する。外面または作用面は、端ローラから離れる方向を向き、接着剤フィルムの縁部が着脱可能に接着されるベルトの側を言う。エラストマー層４７の接着剤の性質によってエラストマー層４７の縁部の約１／４インチ乃至３／４インチ（０．６４ｃｍ乃至１．９ｃｍ）の縁部が各ベルト１４０の作用面に固定されることが必要である。拡張ベルト１４０は、端ローラ１４１ａ、１４１ｂの周りを走行することができ、接着剤フィルム４７を横方向に広げるためにせん断に対して接着性があり、接着剤フィルム４７を除去することができる材料から成る。好ましくは、少なくともベルト１４０の作用面は、ＴＥＦＲＯＮから製造される。本発明の拡張ベルトとして使用するのに適したベルトは、ケンタッキー州のアーランガのＦ．Ｍ．シェパード社から市販されており、Ｎｏ．３Ｗ１１−２Ａとして販売されている。

アプリケーションロール１３１は、ベルト１４０の作用面に接着剤フィルム４７の長手方向の縁部を案内する。図７を参照すると、（矢印ＭＤによって表された）機械方向に接着剤フィルム４７を搬送する。エラストマー層４７はよこ方向に延伸される。これはエラストマー層４７を機械横断方向に予め伸長する。接着剤フィルム４７は拡張ベルト１４０が走行方向前方に接着剤フィルム４７を移動させるとき機械横断方向に伸長する。図７は端ロール１４１ａ及び１４１ｂの周りを走行する拡張ベルト１４０を示す図６の装置の一部の平面図である。アプリケーションロール１３１、ライン１１２ａ及び組み合わせロール１２４は図面を理解しやすくするために図７から省略されている。

外側層４６，４８は巻き戻しロール１２６ａ及び１２６ｂから巻き戻され、Ｓラップテンションロール１２８ａ及び１２８ｂを通過し適当なテンションによって外側層４６，４８のしわやひだの形成が防止される。ガイドロール１３０ａ及び１３０ｂは外側層４６，４８のウエブを組み合わせロール１２４に案内する。必要なら外側層４６，４８のウエブを組み合わせロール１２４に最適に追跡して調整するために通常よく使用されている公知の図示しない追跡装置が、ライン１１２ａ及び１１２ｂのいずれかかまたは双方に使用される。オクラホマ州のオクラホマ市のＦｉｆｅ社によって製造されモデルＮｏ．Ｏｐ６ＬＲＡとして販売されている追跡装置が適当である。

層４６，４７及び４８は、組み合わせロール１２４に入り、その間に形成されたニップを通過する。組み合わせロール１２４は、エラストマー層４７の対向面に重なって接触する関係になるように層４６，４８を圧縮してエラストマー層４７の圧力感応接着剤を外側層４６，４８に結合し、３つの層４６，４７，４８を結合してエラストマー積層体９０を形成する。ここに使用するような用語の“重なる”は、材料の２つの層の同じ部品がほぼ同じになるようにほぼ同じ形状の他の層に配置される特定の外形を有する１つの層の材料を言う。エラストマー層９０が緩んでエラストマー層４７が収縮するとき、外側層４６，４８は、少なくとも横断方向にギャザーが形成され、これは長手方向に伸びるしわを形成し、エラストマー層９０はよこ方向に弾性的に伸長可能である（すなわち、機械横断方向に弾性的に伸長可能である）。エラストマー層９０は外側層４６，４８の自由長さまでよこ方向に弾性的に伸長可能である。ここに使用するように、用語の“しわ”は積層体９０の表面にできた小さい隆起部、ひだ、すじ、すなわち狭い突起部を言う。

所望ならば、積層体９０は、２つの外層を組み合わせる必要はない。所望ならば、外層のいずれかまたは双方は、積層体９０から省略される。このような構造は、外側層のライン１１２ａまたは１１２ｂを選択的に作動しないことによって製造され、内層４６または外層４８が省かれる。その結果生じる積層体９０は、１つの最外層、内層４６または外層４８と、エラストマー層４７を有する。

２つの層が組み合わせロール１２４のニップを出た後、エラストマー層４７の露出面は、この技術分野でよく知られたようなブロッキングによって不活性とされ、その結果、エラストマー層４７の接着剤は、エラストマー層４７の接着剤の圧力感応特性によって他の材料には結合されない。ブロッキングはエラストマー層の露出面に樹脂の粉末を適用する接着剤不活性装置（図示せず）によって達成される。適当な樹脂粉末は、タルカム粉末、ポリオレフィン粉末及び好ましくは最外層、内側層４６または外側層４８に使用するものと同様に樹脂を有することが好ましい。所望ならば、もし組み合わせロール１２４である場合エラストマー層４７がニップに入る前にエラストマー層の露出面に接着剤不活性装置を適用することができる。

別の例としてエラストマー層４７の露出面は非接着性エラストマーフィルムを適用することによって不活性となる。適当な非接着性エラストマーフィルムはウイスコンシン州ワウワトサのフィンドレー接着剤フィンドレー接着剤会社によって製造されているＨ２９０１である。所望ならば、内層４６及び／または外層４８は弾性的に伸長可能である。内層及び外層４８は所望ならば、異なる材料で同様に形成されている。もし２つの層４６，４８を有する積層体９０が図６及び図７の装置１１１を使用して製造される場合には、組み合わせロール１２４の前に接着剤不活性装置を使用すべきでないことはこの技術分野の当業者には明らかであろう。

エラストマー積層体９０は多数の異なる目的で使用される。例えば、積層体９０はエラストマーウエストバンド、低圧バンド、すなわち、医薬ドレスまたはラップ、手首及び額に着ける使い捨てエラストマースイートバンド及び機械的な固定具等の受容面またはランディング領域を形成するために使用する。

エラストマー使い捨て下着を製造する方法
またエラストマー積層体９０は本発明後使い捨て吸収材製品のシャシ１４を形成するために使用される。本発明の使い捨て吸収材製品を形成するために積層体９０は組み合わせロール１２４のニップを出た後にさらに処理される。

図８は、本発明の使い捨て吸収材製品を形成するために使用される装置の概略側面図である。図９は、ライン１１２ａと、アプリケーションロール１３１と明らかにするために組み合わせロール１２４とを有する図８の装置の一部平面図である。

図８及び図９を参照すると、吸収コア２８は、エラストマー層４７が拡張ベルト１４０によって拡散されるときマットフォーマ１４３によってエラストマー層４７に配置される。その上に配置された吸収コア２８を有するエラストマーウエブ４７は、外側層４６，４８がエラストマー層４７に結合される組み合わせロール１２４を通過する。吸収コア２８は内層４６とエラストマー層４７との間に配置され、内層４６はトップシートとして作用し、従って、吸収コア２８によって液体が吸収されるように液体透過性でなければならない。

好ましい実施例において、吸収材組立体は、内層４６とエラストマー層４７との間に配置された吸収コア２８を有するが、吸収材組立体２２は、積層体９０が組み立てロール１２４によって形成された後、すなわち、積層体９０が組み合わせロールを出た後、シャシ／積層体９０に適用される。吸収材組立体２２が前述したように吸収材インサートである場合には、積層体ウエブ９０が組み合わせロール１２４を出た後に吸収材組立体２２を積層体ウエブ９０に適用することが好ましい。

図８及び図９を参照すると、積層体９０は、組み合わせロール１２４からステーションＡに前進して、そこで吸収材製品の種々のエレメントが積層体ウエブ９０、すなわちシャシに適用、固定または取り付けられる。ステーションＡで積層体ウエブ９０に適用されるエレメントの例は、（もしそれがエラストマー層４７には適用されない場合には）吸収材組立体２２と、内側に傾斜した障壁レグカフ１０６と、ガスケッティングレグカフ１０５と、弾性ウエストバンド部材７６と、垂下した外側カバー１８等とを有する。通常、各エレメントは製造ラインの別の場所またはステーションで適用される。しかしながら、明らかにするために、種々のステーションが図８に示されるように１つのステーション（ステーションＡ）として示される。ステーションＡは製造ラインでいくつかの異なるステーションを表す。

取り付けられた所望のエレメントを有する積層体９０は、ステーションＡから切断ステーションＢに搬送される。ステーションＢで積層体ウエブ９０からレグノッチ５が切断される。積層体９０は切断ステーションＣに搬送される。ステーションＣで積層体ウエブ９０は、個々のユニット１５０、すなわち、前方部分５６と後方部分５８とクロッチ部分５７とを有するシャシ１４に切断される。個々のシャシ１４は折り曲げステーションＤに搬送される。ステーションＤでシャシ１４は前方部分５６が後方部分５８にほぼ重複するようにクロッチ部分５７の周りで折り曲げられる。

折り曲げられたシャシ１４は前述した方法または装置のいずれかによって縫合される。別の例としてもし幼児のおむつに似た吸収材製品が好ましい場合には、前述したような固定テープはシャシ１４の前方部分５６または後方部分５８に適用することができる。

図５Ａ及び図５Ｂに示す他の実施例において、使い捨て下着２０の外側カバー１８は、第１の部分１８ａ及び第２の部分１８ｂを有し、各々は、シャシ１４に固定された上縁５３と、シャシ１４には固定されない底縁５４とを有する。好ましくは、外側カバー１８はスカートに似ており、別の例として一対のボクサーパンツに似ており、それによって下のシャシを隠し、下着の外観を提供する。

図５Ｂを参照すると、第１の部分１８ａの上縁５３は、前方部分５６のウエストバンド領域３５に結合されており、第２の部分１８ｂの上縁は後方部分５８のウエストバンド領域３５に結合されている。ウエストバンド領域３５は、シャシ１４の端縁６４に隣接したシャシ１４の部分である。第１及び第２の部分１８ａ，１８ｂの上縁５３は、この業界でよく知られた方法によってシャシ１４のウエストバンド領域に結合される。シャシ１４のウエスト領域３５に外側カバー１８の情報縁部５３を結合する適当な方法は、接着剤結合、超音波結合、熱密封等を含む。好ましくは、外側カバー１８の第１及び第２の部分１８ａ，１８ｂは、吸収材製品の他の部分の延長部、すなわち、トップシート、バックシート、内側層、外側層等の延長部である。好ましい実施例において、外側カバー１８の第１と第２部分１８ａ，１８ｂはシャシ１４の内層４６の延長部である。第１の部分１８ａの側縁はシーム１１に沿って第２の部分１８ｂの側縁に結合される。第１及び第２の部分１８ａ，１８ｂの側縁を結合する方法は、吸収材製品２０のサイドシーム１０を形成することに関してここに説明する。また第１の部分１８ａを第２の部分１８ｂに結合するシーム１１は吸収材製品２０のサイドシーム１０と同時に形成される。第１と第２の部分１８ａ，１８ｂの底縁５４は、外側カバー１８がエラストマーシャシ１４を包むような少女のスカートに似たような使用中の形状でシャシ１４のクロッチ部分５７の下に伸びている。

図５Ａに示すような他の別の実施例において、吸収材製品２０は外側カバー１８を有し、図５Ｂに示す上述したような吸収材製品と同じである。しかしながら、図５Ａの吸収材製品は、一対のボクサパンツと似るようにノッチを備えた外側カバー１８を有する。

図５Ａを参照すると、前方部分の底縁５４は、中央のノッチ５８で第２の部分１８ｂの底縁５４に結合されている。中央ノッチ５８はこの技術分野でよく知られた方法で形成される。例えば、第１の部分１８ａの一部分を（接着剤結合、超音波結合、熱密封等で）第２の部分１８ｂの一部分に結合し、結合領域にノッチを形成することによって形成される。好ましくは、ノッチ５８は、第１の部分１８ａ及び第２の部分１８ｂを切断すると同時に結合し、例えば、超音波切断及び結合熱切断及び結合等によって形成される。ノッチは上下を反対にしたＶ形状で示されているが、ノッチは種々の形状をとることを理解しなければならない。例えば、ノッチは上下を逆にしたＵ形状であってもよく、スリット等であってもよい。

本発明の特定伸びて実施例を図示して説明したが、本発明の観点及び範囲を逸脱することなく種々の他の変更及び変形が行われることを理解すべきである。従って、本発明の観点ないにあるこのような変形及び変更のすべてを請求の範囲によってカバーする。

本発明の使い捨てトレーニングパンツの使用形態を示す斜視図である。本発明のトレーニングパンツのの一部を破断して示すと平面図である。図２の線３−３に沿ってシャシの断面図である。本発明の他の実施例のシャシの部分断面図である。本発明の使い捨てトレーニングパンツの他の実施例の斜視図である。本発明の使い捨てトレーニングパンツの他の実施例の斜視図である。本発明のエラストマー積層体を製造するために使用する装置の概略図である。図６に示す装置の拡張ベルトの平面図である。本発明の使い捨てトレーニングパンツを製造するために使用する他の装置の概略図である。図８に示す装置の一部の平面図である。

符号の説明

１０サイドシーム
１４シャシ
２０トレーニングパンツ
２２吸収コア
４６第１の層
４７エラストマー圧力感応接着フィルム
４８第２の層
５６前方部分
５７クロッチ部分
５８後方部分

Claims

ウエストバンドを有する前方部分と、ウエストバンドを有する後方部分と、クロッチ部分と、端縁と、長手方向側縁と、前記端縁及び前記長手方向側縁に隣接した周縁と、前記周縁の内側の中央領域とを有する弾性的に伸長可能なシャシを備え、
前記シャシは、エラストマー圧力感応接着フィルムと第１の液体透過性層と第２の層との弾性積層体構造からなり、エラストマー圧力感応接着フィルムと第１の液体透過性層と第２の層は、シャシ全体に延び、
第１の液体透過性層と第２の層は、圧力感応接着フィルムが予備的に延伸された時前記弾性積層体構造を形成するように、圧力感応接着フィルムの第１の側と第２の側にそれぞれ結合され、第１の液体透過性層と第２の層は、予備的に延伸された圧力感応接着フィルムが収縮される時、よこ方向ギャザーを形成し、
前記圧力感応接着フィルムと前記第１の液体透過性層との間に位置された吸収コアと、
前記前方部分を前記後方部分に結合し、２つの脚開口部と端縁によって囲まれるウエスト開口部を形成する固定サイドシームと、を有することを特徴とする弾性的な使い捨てトレーニングパンツ。
周囲と周囲の内側の中央領域を有する不織外側カバーを有し、前記外側カバーの周囲の少なくとも一部は、前記外側カバーの中央領域が前記シャシの中央領域から少なくとも一部取り外されるように前記シャシの前記周囲の少なくとも一部に結合されることを特徴とする請求項１に記載の弾性的な使い捨てトレーニングパンツ。
前記外側カバーは、前方上縁と、後方上縁と、前方底縁と、後方底縁とを有し、前記前方上縁は、前記前方部分のウエストバンドに結合され、前記後方上縁は、前記後方部分のウエストバンドに結合され、前記前方底縁と前記後方底縁は、前記シャシのクロッチ部分の下側を延びることを特徴とする請求項２に記載の弾性的な使い捨てトレーニングパンツ。
前記前方底縁の一部は、前記外側カバーがボクサーパンツに似るように、前記シャシのクロッチ部分の付近に位置されたノッチにより前記後方底縁の一部に固着されることを特徴とする請求項３に記載の弾性的な使い捨てトレーニングパンツ。