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JP3905626B2 - ループ状態検出装置 - Google Patents

ループ状態検出装置 Download PDF

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JP3905626B2
JP3905626B2 JP05034098A JP5034098A JP3905626B2 JP 3905626 B2 JP3905626 B2 JP 3905626B2 JP 05034098 A JP05034098 A JP 05034098A JP 5034098 A JP5034098 A JP 5034098A JP 3905626 B2 JP3905626 B2 JP 3905626B2
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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ループ状態検出装置に関し、特に、状態照会メッセージを相手ノードに送信し、また相手ノードから状態照会メッセージを受信したときに状態応答メッセージを返送することにより相手ノードとの間の通信状態の正常確認を行う通信システムにおけるループ状態検出装置に関する。
【0002】
特に本発明は、フレームリレー方式の通信システムに適用され、ITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication Sector)勧告X.76に示されたPVC(Permanent Virtual Circuit)状態確認手順を利用してノード間のループ状態を検出しようとするものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、フレームリレーは、LAN間通信に求められる高速及び低遅延の通信を実現する通信方式として知られ、現在では既に多数の公衆フレームリレー網ならびに私設フレームリレー網が存在する。なお、これらのフレームリレー網で使用されるプロトコル(NNI; Network-Network Interface )としては、ITU−T勧告X.76が標準化されている。
【0004】
ITU−T勧告X.76では、PVC状態確認手順として双方向手順(1つのノードが状態照会及び状態応答の両方を行う方式)が定義されており、フレームリレー網において中継回線に障害(送信線のみ故障、あるいは受信線のみ故障を含む)が発生した場合は、リンク完全性確認によってエラーが検出されるようになっている。
【0005】
以下に、ITU−T勧告X.76で規定されるPVC状態確認手順のリンク完全性確認の概要を説明する。
PVC状態確認手順では、リンク完全性の確認及びPVC状態の通知のために、周期ポーリングを使用する。双方向のPVC状態確認手順では、以下に示すポーリング開始手順とポーリング応答手順とが、各ノードで実行される。
【0006】
図15は、ポーリング開始手順とポーリング応答手順とを示す図である。図15では、ノードとしてSTE(Signalling Terminal Equipment) を想定し、STEaとSTEbとの間で、状態照会のためのSE(Status Enquiry)メッセージ及び当該メッセージに対する状態応答であるST(Status)メッセージが伝送される。
【0007】
ポーリング開始手順では、周期的にSEメッセージを生成し、相手STEに送信し、また、相手STEから、SEメッセージに対する応答として受信したSTメッセージを受信して受信処理を行う。なお、SEメッセージは、例えば10秒ごとに生成されるが、そのうちで6回に1回は、レポート種別がフルステータスのSE−Fメッセージが生成される。
【0008】
ポーリング応答手順では、SEメッセージを受信したときに、それに対する応答としてSTメッセージを生成して、SEメッセージを送信してきたSTEに対して送信する。SE−Fメッセージに対しては、レポート種別がフルステータスのST−Fメッセージを送信する。STEに状態変化があったときには、SEメッセージに対してもST−Fメッセージを送信してもよい。
【0009】
なお以下の説明では、基本的にSEメッセージ及びSTメッセージを用いて説明を行い、SE−Fメッセージ及びST−Fメッセージに特有の動作がある場合だけ別に説明を行うようにする。
【0010】
こうしたメッセージを使用してリンク完全性確認を行うが、そのために、先ず、各STEに2つの格納部PI,PRをそれぞれ設ける。格納部PI,PRの各々にはシーケンス番号V(S)及びシーケンス番号V(R)を格納するように構成する。また、SEメッセージ及びSTメッセージにも、各々2つのシーケンス番号N(S)及びシーケンス番号N(R)を搭載する部分を設けるように構成する。
【0011】
格納部PIのシーケンス番号V(S)は、自STEがSEメッセージを送信したときに、SEメッセージに搭載されていたシーケンス番号N(S)がコピーされる。同様に、格納部PRのシーケンス番号V(S)も、自STEがSTメッセージを送信したときに、STメッセージに搭載されていたシーケンス番号N(S)がコピーされる。
【0012】
格納部PIのシーケンス番号V(R)は、自STEがSTメッセージを受信したときに、STメッセージに搭載されていたシーケンス番号N(S)がコピーされる。更に、格納部PIのシーケンス番号V(R)は、自STEがSEメッセージを次に送信するときに、SEメッセージに搭載されるシーケンス番号N(R)として使用される。同様に、格納部PRのシーケンス番号V(R)は、自STEがSEメッセージを受信したときに、SEメッセージに搭載されていたシーケンス番号N(S)がコピーされる。更に、格納部PRのシーケンス番号V(R)は、自STEがSTメッセージを次に送信するときに、STメッセージに搭載されるシーケンス番号N(R)として使用される。
【0013】
次に、図15に示す具体的な例に沿って説明する。
先ず、STEbの格納部PIのシーケンス番号V(S),V(R)が数値a,bにそれぞれ設定され、STEbの格納部PRのシーケンス番号V(S),V(R)が数値x,yにそれぞれ設定されているとする。これに伴い、STEaの格納部PIのシーケンス番号V(S),V(R)が数値y,xにそれぞれ設定され、STEaの格納部PRのシーケンス番号V(S),V(R)が数値b,aにそれぞれ設定される。
【0014】
ここで、STEbにポーリングのタイミングが到来して、SEメッセージをSTEaへ送信する場合、STEbの格納部PIのシーケンス番号V(S)=aを読み出して、それに値1を加算した値(a+1)を、SEメッセージのシーケンス番号N(S)として設定する。また、SEメッセージのシーケンス番号N(R)として、格納部PIのシーケンス番号V(R)=bを読み出して設定する。こうしてシーケンス番号N(S),N(R)が設定されたSEメッセージが、STEaへ送信されると共に、STEbの格納部PIのシーケンス番号V(S)には、SEメッセージに設定されたシーケンス番号N(S)=(a+1)がコピーされる。
【0015】
SEメッセージを受信したSTEaは、SEメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値と、格納部PRのシーケンス番号V(S)の値とを比較する。この場合、両方とも値bであるが、こうした同一の場合、STEaは、STEaとSTEbとの間の回線に異常がないと判断する。異常がない場合、SEメッセージに搭載されているシーケンス番号N(S)の値(a+1)を、格納部PRのシーケンス番号V(R)として設定する。そして、STEaの格納部PRのシーケンス番号V(S)=bを読み出して、それに値1を加算した値(b+1)を、STメッセージのシーケンス番号N(S)として設定する。また、STメッセージのシーケンス番号N(R)として、格納部PRのシーケンス番号V(R)=a+1を読み出して設定する。こうしてシーケンス番号N(S),N(R)が設定されたSTメッセージが、STEbへ送信されると共に、STEaの格納部PRのシーケンス番号V(S)には、STメッセージに設定されたシーケンス番号N(S)がコピーされる。
【0016】
なお、STEaにおいて、受信したSEメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値と、格納部PRのシーケンス番号V(S)の値とが異なる場合、STEaとSTEbとの間の回線に異常があると判断する。この場合、格納部PRのシーケンス番号V(S)の値は前の値を保持し、格納部PRのシーケンス番号V(R)には、SEメッセージに搭載されているシーケンス番号N(S)の値を設定する。更に、STEaの格納部PRのシーケンス番号V(S)を読み出して、それに値1を加算した値を、STメッセージのシーケンス番号N(S)として設定する。また、STメッセージのシーケンス番号N(R)として、格納部PRのシーケンス番号V(R)を読み出して設定する。こうしてシーケンス番号N(S),N(R)が設定されたSTメッセージが、STEbへ送信されると共に、STEaの格納部PRのシーケンス番号V(S)には、STメッセージに設定されたシーケンス番号N(S)がコピーされる。
【0017】
STメッセージを受信したSTEbは、STメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値と、格納部PIのシーケンス番号V(S)の値とを比較する。この場合、両方とも値(a+1)であるが、こうした同一の場合、STEbは、STEaとSTEbとの間の回線に異常がないと判断する。異常がない場合、STメッセージに搭載されているシーケンス番号N(S)の値(b+1)を、格納部PIのシーケンス番号V(R)として設定する。
【0018】
なお、STEbにおいて、受信したSTメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値と、格納部PIのシーケンス番号V(S)の値とが異なる場合、STEaとSTEbとの間の回線に異常があると判断する。この場合、STメッセージを廃棄し、格納部PIのシーケンス番号V(S),V(R)の各値は廃棄したSTメッセージの前の値を保持し、次のSEメッセージの送信のためのSTEbに対するポーリングタイミングの到来を待つ。
【0019】
ここで、今度はSTEaにポーリングのタイミングが到来して、SEメッセージをSTEbへ送信する場合、STEaの格納部PIのシーケンス番号V(S)=yを読み出して、それに値1を加算した値(y+1)を、SEメッセージのシーケンス番号N(S)として設定する。また、SEメッセージのシーケンス番号N(R)として、格納部PIのシーケンス番号V(R)=xを読み出して設定する。こうしてシーケンス番号N(S),N(R)が設定されたSEメッセージが、STEbへ送信されると共に、STEaの格納部PIのシーケンス番号V(S)には、SEメッセージに設定されたシーケンス番号N(S)=(y+1)がコピーされる。
【0020】
SEメッセージを受信したSTEbは、SEメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値と、格納部PRのシーケンス番号V(S)の値とを比較する。この場合、両方とも値xであるが、こうした同一の場合、STEbは、STEaとSTEbとの間の回線に異常がないと判断する。異常がない場合、SEメッセージに搭載されているシーケンス番号N(S)の値(y+1)を、格納部PRのシーケンス番号V(R)として設定する。そして、STEbの格納部PRのシーケンス番号V(S)=xを読み出して、それに値1を加算した値(x+1)を、STメッセージのシーケンス番号N(S)として設定する。また、STメッセージのシーケンス番号N(R)として、格納部PRのシーケンス番号V(R)=y+1を読み出して設定する。こうしてシーケンス番号N(S),N(R)が設定されたSTメッセージが、STEaへ送信されると共に、STEbの格納部PRのシーケンス番号V(S)には、STメッセージに設定されたシーケンス番号N(S)がコピーされる。
【0021】
STメッセージを受信したSTEaは、STメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値と、格納部PIのシーケンス番号V(S)の値とを比較する。この場合、両方とも値(y+1)であるが、こうした同一の場合、STEaは、STEaとSTEbとの間の回線に異常がないと判断する。異常がない場合、STメッセージに搭載されているシーケンス番号N(S)の値(x+1)を、格納部PIのシーケンス番号V(R)として設定する。
【0022】
ところで、STEaとSTEbとの間の回線に異常があると判断された場合でも、例えば、連続4回のリンク完全性の確認において、そうした異常判断が3回あったときに初めて異常と最終的に判定するようにして、誤判断を回避するようにしている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、STEaとSTEbとの間の回線に作業ミス等によりループが構成された場合に、異常と判定されねばならないにも拘わらず、異常と最終的に判定されないという問題がある。これを、図16を参照して説明する。
【0024】
図16は、STEaとSTEbとの間の回線にループが構成された場合のリンク完全性の確認のシーケンスを示す図である。図16において、STEaとSTEbとは、ITU−T勧告X.76に従ってNNIによって接続されており、STEbとDTE(Data Terminal Equipment) bとは、ITU−T勧告X.36に従ってUNI(User Network Interface)により接続されているものとする。
【0025】
STEaとSTEbとの間の回線において、ループが形成されると、例えばSTEbがSTEaに向けて送信したSEメッセージ[N(S)=a+2,N(R)=b+1]がそのまま折りかえって(図16のR1)、STEbは、STEaから送信されたSEメッセージとして受信することになる。STEbでは、SEメッセージの受信時に、ポーリング応答手順が起動されるが、SEメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値(b+1)と、格納部PRのシーケンス番号V(S)の値(x+1)とが異なるので、ポーリング応答手順における異常の第1回目の検出としてカウントする。この場合、SEメッセージのシーケンス番号N(S)=a+2を、STEbの格納部PRのシーケンス番号V(R)として設定する。また、格納部PRのシーケンス番号V(S)=x+1に数値1を加算して得た値(x+2)を、STメッセージのシーケンス番号N(S)に設定し、格納部PRのシーケンス番号V(R)=a+2を、STメッセージのシーケンス番号N(R)に設定して、このSTメッセージをSTEaに向けて送信する(図16のR2)。
【0026】
しかし、このSTメッセージも、ループによってそのまま折りかえってSTEbに届き(図16のR3)、STEbは、STEaから送信されたSTメッセージとして受信することになり、ポーリング開始手順が起動される。STEbは、STメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値と、格納部PIのシーケンス番号V(S)の値とを比較する。この場合、両方とも値(a+2)となってしまい、本来ならばポーリング開始手順における第1回目の異常検出となるべきにも拘わらず、STEbは、STEaとSTEbとの間の回線に異常がないと判断する。図16中の白丸は、異常がないと判断した場合を示し、黒丸は、異常があると判断した場合を示す。
【0027】
この後STEbにおいて、SEメッセージの次の送信契機になると、ポーリング開始手順において、SEメッセージ[N(S)=a+3,N(R)=x+2]がSTEaに向けて送信される。ループが形成されていれば、このSEメッセージはそのまま折り返され(図16のR4)、STEbは、STEaから送られたSEメッセージとして受信する。
【0028】
STEbでは、SEメッセージの受信時、ポーリング応答手順が起動され、SEメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値と、格納部PRのシーケンス番号V(S)の値とを比較する。この場合、両方とも値(x+2)となってしまい、本来ならばポーリング応答手順における第2回目の異常検出となるべきにも拘わらず、STEbは、STEaとSTEbとの間の回線に異常がないと判断する。
【0029】
その後STEbは、SEメッセージのシーケンス番号N(S)=a+3を、STEbの格納部PRのシーケンス番号V(R)として設定する。また、格納部PRのシーケンス番号V(S)=x+2に数値1を加算して得た値(x+3)を、STメッセージのシーケンス番号N(S)に設定し、格納部PRのシーケンス番号V(R)=a+3を、STメッセージのシーケンス番号N(R)に設定して、このSTメッセージをSTEaに向けて送信する(図16のR5)。
【0030】
このSTメッセージも、ループによってそのまま折りかえってSTEbに届き(図16のR6)、STEbは、STEaから送信されたSTメッセージとして受信することになり、ポーリング開始手順が起動される。STEbは、STメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値と、格納部PIのシーケンス番号V(S)の値とを比較する。この場合、両方とも値(a+3)となってしまい、本来ならばポーリング開始手順における第2回目の異常検出となるべきにも拘わらず、STEbは、STEaとSTEbとの間の回線に異常がないと判断する。
【0031】
以降同様にポーリング応答手順、ポーリング開始手順において、回線異常は検出できない。
すなわち、回線にループが発生した直後にSTEbから送信されたSEメッセージに基づき、STEbが、ポーリング応答手順において回線異常を検出するが、それ以降は、回線にループが発生していても、回線に異常がないと判断されてしまう。従って、ポーリング開始手順またはポーリング応答手順のいずれかにおいて連続4回のリンク完全性の確認において、異常検出が3回あったときに初めて異常と最終的に判定する方法では、回線ループの発生を検出することができない。
【0032】
このように、STEaとSTEbとの間にループ発生があっても検出がされないため、ユーザフレームがDTEbからSTEbに送られてくることを阻止することができず、通信障害が発生してしまう(図16のR7)。
【0033】
上記の問題は、フレームリレーNNIだけでなく、フレームリレーUNIでPVC状態確認手順として双方向手順を用いている場合も同様である。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、双方向のPVC状態確認手順におけるリンク完全性確認において、ループ状態を確実に検出できるようにしたループ状態検出装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記目的を達成するために、図1に示すように、第1のノード1に設けられ、状態照会メッセージを伝送する信号の所定位置に第1の識別符号を搭載して第2のノード2に送信する状態照会メッセージ送信手段1aと、第2のノード2に設けられ、状態照会メッセージを受信したときに、この受信した状態照会メッセージを基にして状態応答メッセージを作成すると共に、第1の識別符号が搭載されていた所定位置に、第1の識別符号に代わって第2の識別符号を搭載し、この状態応答メッセージを第1のノード1に返送する状態応答メッセージ返送手段2aと、第1のノード1に設けられ、状態照会メッセージを受信したときに、この受信した状態照会メッセージを伝送してきた信号の所定位置に搭載されている符号を調べ、第1の識別符号が搭載されていれば、第2のノード2と自ノード1との間の通信状態に異常が発生していると判断する判断手段1bとを有することを特徴とするループ状態検出装置が提供される。
【0035】
以上のような構成において、ループが発生していない正常な状態では、第1のノード1に設けられた状態照会メッセージ送信手段1aが、状態照会メッセージを伝送する信号の所定位置に第1の識別符号を搭載して第2のノード2に送信する。そして、この状態照会メッセージを受信した第2のノード2の状態応答メッセージ返送手段2aが、この受信した状態照会メッセージを基にして状態応答メッセージを作成すると共に、第1の識別符号が搭載されていた所定位置に、第1の識別符号に代わって第2の識別符号を搭載し、この状態応答メッセージを第1のノード1に返送する。
【0036】
なお、双方向のPVC状態確認手順であるため、第1のノード1と第2のノード2とは同一の構成を持つ。即ち、第2のノード2にも、第1のノードの状態照会メッセージ送信手段1aに相当する手段があり、これを、図1では第2ノード側状態照会メッセージ送信手段2bとする。第2ノード側状態照会メッセージ送信手段2bからも、第1のノードの状態照会メッセージ送信手段1aとは独立したポーリングタイミングにより状態照会メッセージが第1のノード1へ送信される。
【0037】
次に、第1のノード1と第2のノード2との間の回線にループが発生したとする。この場合、第1のノード1の状態照会メッセージ送信手段1aから第2のノード2に向けて送信された状態照会メッセージは、そのまま第1のノード1へ戻ってしまう。こうしたループによって戻ってきた状態照会メッセージを、第2ノード側状態照会メッセージ送信手段2bから送信された状態照会メッセージと区別するために、第1のノード1に設けられた判断手段1bが、状態照会メッセージを受信したときに、この受信した状態照会メッセージを伝送してきた信号の所定位置に搭載されている符号を調べる。所定位置に第1の識別符号が搭載されていれば、受信した状態照会メッセージが、自ノード1から送信され、ループによって戻ってきた状態照会メッセージであることが分かり、従って、第2のノード2と自ノード1との間の通信状態に異常が発生していると判断できる。一方、所定位置に第2の識別符号が搭載されていれば、受信した状態照会メッセージが、第2のノード2から送信された状態照会メッセージであることが分かり、従って、第2のノード2と自ノード1との間の通信状態は正常であると判断できる。
【0038】
かくして、双方向のPVC状態確認手順におけるリンク完全性確認において、ループ状態を確実に検出できることになる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
まず、第1の実施の形態の原理構成を、図1を参照して説明する。第1の実施の形態は、第1のノード1に設けられ、状態照会メッセージを伝送する信号の所定位置に第1の識別符号を搭載して第2のノード2に送信する状態照会メッセージ送信手段1aと、第2のノード2に設けられ、状態照会メッセージを受信したときに、この受信した状態照会メッセージを基にして状態応答メッセージを作成すると共に、第1の識別符号が搭載されていた所定位置に、第1の識別符号に代わって第2の識別符号を搭載し、この状態応答メッセージを第1のノード1に返送する状態応答メッセージ返送手段2aと、第1のノード1に設けられ、状態照会メッセージを受信したときに、この受信した状態照会メッセージを伝送してきた信号の所定位置に搭載されている符号を調べ、第1の識別符号が搭載されていれば、第2のノード2と自ノード1との間の通信状態に異常が発生していると判断する判断手段1bとから構成される。
【0040】
以上のような構成において、ループが発生していない正常な状態では、第1のノード1に設けられた状態照会メッセージ送信手段1aが、状態照会メッセージを伝送する信号の所定位置に第1の識別符号を搭載して第2のノード2に送信する。そして、この状態照会メッセージを受信した第2のノード2の状態応答メッセージ返送手段2aが、この受信した状態照会メッセージを基にして状態応答メッセージを作成すると共に、第1の識別符号が搭載されていた所定位置に、第1の識別符号に代わって第2の識別符号を搭載し、この状態応答メッセージを第1のノード1に返送する。
【0041】
なお、双方向のPVC状態確認手順であるため、第1のノード1と第2のノード2とは同一の構成を持つ。即ち、第2のノード2にも、第1のノードの状態照会メッセージ送信手段1aに相当する手段があり、これを、図1では第2ノード側状態照会メッセージ送信手段2bとする。第2ノード側状態照会メッセージ送信手段2bからも、第1のノードの状態照会メッセージ送信手段1aとは独立したポーリングタイミングにより状態照会メッセージが第1のノード1へ送信される。
【0042】
次に、第1のノード1と第2のノード2との間の回線にループが発生したとする。この場合、第1のノード1の状態照会メッセージ送信手段1aから第2のノード2に向けて送信された状態照会メッセージは、そのまま第1のノード1へ戻ってしまう。こうしたループによって戻ってきた状態照会メッセージを、第2ノード側状態照会メッセージ送信手段2bから送信された状態照会メッセージと区別するために、第1のノード1に設けられた判断手段1bが、状態照会メッセージを受信したときに、この受信した状態照会メッセージを伝送してきた信号の所定位置に搭載されている符号を調べる。所定位置に第1の識別符号が搭載されていれば、受信した状態照会メッセージが、自ノード1から送信され、ループによって戻ってきた状態照会メッセージであることが分かり、従って、第2のノード2と自ノード1との間の通信状態に異常が発生していると判断できる。一方、所定位置に第2の識別符号が搭載されていれば、受信した状態照会メッセージが、第2のノード2から送信された状態照会メッセージであることが分かり、従って、第2のノード2と自ノード1との間の通信状態は正常であると判断できる。
【0043】
かくして、双方向のPVC状態確認手順におけるリンク完全性確認において、ループ状態を確実に検出できることになる。
次に、第1の実施の形態を詳しく説明する。
【0044】
図2は、ループ状態検出装置が含まれるフレームリレー交換機の構成を示すブロック図である。このフレームリレー交換機では、フレームリレーUNI/NNIで双方向のPVC状態確認手順を採用しているものとする。図2では、フレームリレー交換機の中で、本発明に関連する部分だけを図示する。
【0045】
即ち、フレームリレー交換処理部10が、CPU (Central Processing Unit),ROM (Read Only Memory) ,RAM (Random Access Memory) ,入出力装置等からなるデータ処理装置で構成され、このデータ処理装置が実現する機能として、フレーム受信処理部11、フレーム送信処理部12、ポーリング応答手順処理部13、フォーマットチェック処理部14、ループ状態チェック処理部15、警報メッセージ出力処理部16がある。また、このデータ処理装置内に、PVC状態確認手順管理テーブル17、ループ状態管理テーブル18、ループ状態許容有無情報管理テーブル19が設けられる。
【0046】
各処理部についての説明の前に、フレームリレー交換処理部10が送受信するフレームのフォーマット及び各テーブルについて説明する。
図3は、フレームリレー交換処理部10が送受信するフレームのフォーマットを示す図である。このフレームフォーマットは、ITU−T勧告Q.922によって規定されており、図3ではそのヘッダ部であるDLコアだけを図示している。
【0047】
このフレームがPVC状態確認手順用メッセージの伝送用に使用されるときには、DLCI,FECN,BECN,DEの各フィールドには値0がそれぞれ設定される。PVC状態確認手順用メッセージとしては、状態照会のためのSE(Status Enquiry)メッセージと、当該メッセージに対する状態応答であるST(STatus)メッセージとがある。
【0048】
また、C/R(Command/Response)フィールドは、PVC状態確認手順用メッセージの伝送時には、PVC状態確認手順用メッセージの送信元を明示するために使用される。即ち、PVC状態確認手順用メッセージが2つのSTEの間で送受信されるときに、それらのSTEのうちの一方がPVC状態確認手順用メッセージを送信するときに、C/Rフィールドに値0を記載し、2つのSTEのうちの他方がPVC状態確認手順用メッセージを送信するときに、C/Rフィールドに値1を記載するようにする。
【0049】
なお、図3には示していないが、PVC状態確認手順用メッセージを伝送するフレームの情報フィールドには、シーケンス番号N(S),N(R)が搭載される。
【0050】
図4は、PVC状態確認手順管理テーブル17の構成を示す図である。このテーブルは、回線番号毎に動作モード欄とC/Rビット設定値欄とを持ち、動作モード欄には、対応する回線におけるPVC状態確認手順の動作モードが記載される。動作モードとしては、双方向モード、DTEモード、DCEモードの3つがある。双方向モードは、ポーリング開始手順及びポーリング応答手順の両方を実行するモードであり、DTEモードはポーリング開始手順だけを実行するモードであり、DCEモードはポーリング応答手順だけを実行するモードである。
【0051】
C/Rビット設定値欄には、自STEがPVC状態確認手順用メッセージを送信する際に、このメッセージを搭載するフレーム内のC/Rフィールドに設定される値が記載される。この欄は、動作モード欄に双方向モードが設定されている時にのみ有効となる。例えば後述の図13のSTEbでは、STEaに対応する回線におけるPVC状態確認手順の動作モードが双方向モードであり、C/Rビット設定値欄は1に設定されている。
【0052】
図5は、ループ状態管理テーブル18の構成を示す図である。このテーブルは、回線番号毎にループ状態検出状況欄を持ち、対応する回線においてループが検出されている状態か否かの記載が行われる。
【0053】
図6は、ループ状態許容有無情報管理テーブル19の構成を示す図である。このテーブルは、回線番号に加え、更にDLCI(Data Link Connection Identifier) 番号毎にループ状態許容有無表示欄を持ち、対応する回線においてループ状態が検出されているときでも、対応のDLCI番号のリンクにフレームを送信してよいか否かの記載が行われる。詳しくは後述するが、このテーブルは疎通試験において効果を発揮する。
【0054】
次に、フレーム受信処理部11、フレーム送信処理部12、ポーリング応答手順処理部13、フォーマットチェック処理部14、ループ状態チェック処理部15、警報メッセージ出力処理部16の各処理内容を、図7〜図12を参照して説明する。
【0055】
図7は、フレーム受信処理部11の処理手順を示すフローチャートである。以下、図7中のステップ番号(S)を適宜引用して説明する。
フレーム受信処理部11は、回線からフレームを受信した際に、受信フレーム内のDLCIフィールドに記載されている番号を取り出し(S1)、当該番号が0であれば、受信フレームがPVC状態確認手順関連メッセージのフレームであると判断する(S2)。そしてフレーム受信処理部11は、PVC状態確認手順関連メッセージのフレームだけを、当該フレームが受信された回線の番号と共にフォーマットチェック処理部14へ渡し、フォーマットチェック処理部14を起動する(S3)。フォーマットチェック処理部14によるその後の処理によって復帰情報がチェックNGと設定された場合は、フレーム受信処理部11は受信フレームを廃棄し(S4,S5)、復帰情報がチェックNGと設定されなかった場合は、受信フレームに対してPVC状態確認の分析を行う(S4,S6)。
なおステップS2において、DLCI番号が0以外の数値であれば、受信フレームがユーザフレームと判断してユーザフレーム受信処理を行う(S7)。
【0056】
図8は、フォーマットチェック処理部14の処理手順を示すフローチャートである。以下、図8中のステップ番号(S)を適宜引用して説明する。
フォーマットチェック処理部14は、フレーム受信処理部11から回線番号と受信フレームとを受け取り、これらをループ状態チェック処理部15へ送り、ループ状態チェック処理部15を起動する(S11)。ループ状態チェック処理部15によるその後の処理により、復帰情報がチェックNGと判定された場合は、フォーマットチェック処理部14は、フレーム受信処理部11が受信したフレームに関して、復帰情報にチェックNGを設定する(S12,S13)。復帰情報がチェックNGと判定されなかった場合は、フォーマットチェック処理部14は、受信フレームに対してフォーマット分析処理を行う(S12,S14)。
【0057】
図9は、ループ状態チェック処理部15の処理手順を示すフローチャートである。以下、図9中のステップ番号(S)を適宜引用して説明する。
ループ状態チェック処理部15では、状態確認手順管理テーブル17(図4)を参照して、フォーマットチェック処理部14から送られた回線番号に対応して設定されている動作モードを調べる(S21)。動作モードが双方向モードの場合、フォーマットチェック処理部14から送られた受信フレームの中にあるC/Rフィールドに記載されている値を取り出す(S22,S23)。一方、状態確認手順管理テーブル17(図4)を参照して、フォーマットチェック処理部14から送られた回線番号に対応して設定されているC/R設定値を調べる(S24)。ステップS23で取り出したC/Rフィールド記載値が、ステップS24で得たC/R設定値と異なる場合には回線に異常がないと判断し、等しい場合にはループ状態が発生していると判断する(S25)。これを、図13を参照して具体的に説明する。
【0058】
図13は、STEa、STEb、及びDTEbの各ノード間においてポーリング開始手順及びポーリング応答手順が実行されたときの特にSTEbにおけるシーケンスを示す図である。
【0059】
先ず、STEbの格納部PIのシーケンス番号V(S),V(R)が数値a,bにそれぞれ設定され、STEbの格納部PRのシーケンス番号V(S),V(R)が数値x,yにそれぞれ設定されているとする。これに伴い、STEaの格納部PIのシーケンス番号V(S),V(R)が数値y,xにそれぞれ設定され、STEaの格納部PRのシーケンス番号V(S),V(R)が数値b,aにそれぞれ設定される。
【0060】
ここで、図13にR11で示すように、STEbにポーリングのタイミングが到来して、SEメッセージをSTEaへ送信する場合、STEbの格納部PIのシーケンス番号V(S)=aを読み出して、それに値1を加算した値(a+1)を、SEメッセージのシーケンス番号N(S)として設定する。また、SEメッセージのシーケンス番号N(R)として、格納部PIのシーケンス番号V(R)=bを読み出して設定する。更に、こうしてシーケンス番号N(S),N(R)が設定されたSEメッセージをフレームで伝送するに当たり、フレームのC/Rフィールドに設定すべき値を状態確認手順管理テーブルより求め(値1)、C/Rフィールドに値1を設定し、このフレームをSTEaへ送信する。
【0061】
なお、STEbの格納部PIのシーケンス番号V(S)には、SEメッセージに設定されたシーケンス番号N(S)=(a+1)がコピーされる。
ループが発生していなければ、SEメッセージを受信したSTEaがSTメッセージを作成してSTEbへ返送する。そのSTメッセージには、従来の方法によりシーケンス番号N(S)=b+1、N(R)=a+1が設定されると共に、新たにSTメッセージを伝送するフレームのC/Rフィールドに値0が設定される。
【0062】
STメッセージを受信したSTEbは、STメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値と、格納部PIのシーケンス番号V(S)の値とを比較する。更に、受信したフレームのC/Rフィールドに搭載されている値と、自STEbの状態確認手順管理テーブル17に格納されているC/R設定値とを比較する。前者のシーケンス番号の比較において同一であり、かつ、後者のC/R値の比較において異なっていれば、STEaとSTEbとの間の回線に異常がないと判断する。それ以外の場合には、STEaとSTEbとの間の回線に異常が発生していると判断する。この場合、シーケンス番号が両方とも値(a+1)で同一であり、C/R値が互いに異なるので、STEbは、STEaとSTEbとの間の回線に異常がないと判断する。異常がない場合、STメッセージに搭載されているシーケンス番号N(S)の値(b+1)を、格納部PIのシーケンス番号V(R)として設定する(R11)。
【0063】
一方、図13にR12で示すように、シーケンス番号N(S)=y+1、N(R)=xを設定したSEメッセージが搭載されると共に、C/Rフィールドに値0が設定されたフレームがSTEbに送られると、STEbは、SEメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値と、格納部PRのシーケンス番号V(S)の値とを比較する。更に、受信したフレームのC/Rフィールドに搭載されている値と、自STEbの状態確認手順管理テーブル17に格納されているC/R設定値とを比較する。この場合も、前者のシーケンス番号の比較において同一であり、かつ、後者のC/R値の比較において異なっていれば、STEaとSTEbとの間の回線に異常がないと判断する。それ以外の場合には、STEaとSTEbとの間の回線に異常が発生していると判断する。なお、従来は、前者のシーケンス番号の比較において異なっていた場合、回線異常発生と判断してもSTメッセージを作成して送信するようにしている。しかし、本発明では、前者のシーケンス番号の比較において異なっている場合に、後者のC/R値の比較において同一であった場合には、SEメッセージを破棄し、STメッセージの作成及び送信を行わない。
【0064】
この場合、シーケンス番号が両方とも値xで同一であり、C/R値が互いに異なるので、STEbは、STEaとSTEbとの間の回線に異常がないと判断する。異常がない場合、STEbは、SEメッセージに搭載されているシーケンス番号N(S)の値(y+1)を、格納部PRのシーケンス番号V(R)として設定する。そして、STEbの格納部PRのシーケンス番号V(S)=xを読み出して、それに値1を加算した値(x+1)を、STメッセージのシーケンス番号N(S)として設定する。また、STメッセージのシーケンス番号N(R)として、格納部PRのシーケンス番号V(R)=y+1を読み出して設定する。更に、こうしてシーケンス番号N(S),N(R)が設定されたSTメッセージを伝送するフレームのC/Rフィールドに値1を設定し、このフレームをSTEaへ送信する。なお、STEbの格納部PRのシーケンス番号V(S)には、STメッセージに設定されたシーケンス番号N(S)=x+1がコピーされる。
【0065】
ここで、STEaとSTEbとの間の回線にループが形成されたとする。この場合に、図13のR13で示すように、例えばSTEbがSTEaに向けて送信した、SEメッセージ[N(S)=a+2,N(R)=b+1]、C/Rフィールド設定値=1を搭載したフレームがそのまま折りかえって、STEbは、STEaから送信されたSEメッセージとして受信することになる。STEbでは、ポーリング応答手順が起動され、C/R値が同一であるので、送られたSEメッセージを破棄し、STメッセージの作成や送信を行わない。
【0066】
即ち、従来であれば、図16のR2のようにSTメッセージをSTEaに向けて送信するため、このSTメッセージが図16のR3のようにそのまま戻って、STEbにおいて、回線は正常な状態であると誤判断されていたが、こうした誤判断がなくなることになる。なお、ここで言う回線の異常とは、回線のループ状態を指す。
【0067】
図9に戻って、ループ状態チェック処理部15は、ループ状態管理テーブル18(図5)を参照して、回線番号に対応するループ状態検出状況を取り出す(S26)。ループ状態検出状況が「ループ状態以外」の場合は、「ループ状態以外」から「ループ状態」への遷移と判断し、ループ状態管理テーブル18のループ状態検出状況に「ループ状態」を設定し(S27,S28)、警報メッセージ出力処理部16へ、出力種別=ループ状態検出ならびに回線番号を送り、警報メッセージ出力処理部16を起動する(S29)。その後、復帰情報をチェックNGと判定してフォーマットチェック処理部14に通知する(S30)。
【0068】
また、ステップS25において、ステップS23で取り出したC/Rフィールド記載値が、ステップS24で得たC/R設定値と異なる場合には回線に異常がないと判断し、ループ状態チェック処理部15は、ループ状態管理テーブル18(図5)を参照して、回線番号に対応するループ状態検出状況を取り出す(S31)。ループ状態検出状況が「ループ状態」の場合は、「ループ状態」から「ループ状態以外」への遷移と判断し、ループ状態管理テーブル18のループ状態検出状況に「ループ状態以外」を設定し(S32,S33)、警報メッセージ出力処理部16へ、出力種別=ループ状態解除検出ならびに回線番号を送り、警報メッセージ出力処理部16を起動する(S34)。その後、復帰情報をチェックOKと判定してフォーマットチェック処理部14に通知する(S35)。
【0069】
図10は、警報メッセージ出力処理部16の処理手順を示すフローチャートである。以下、図10中のステップ番号(S)を適宜引用して説明する。
警報メッセージ出力処理部16では、出力種別がループ状態検出の場合はループ状態発生通知メッセージを運用者に出力し(S41,S42)、出力種別がループ状態解除検出の場合は、ループ状態解除通知メッセージを運用者に出力する(S41,S43)。
【0070】
図11は、フレーム送信処理部12の処理手順を示すフローチャートである。以下、図11中のステップ番号(S)を適宜引用して説明する。
回線へフレームを送信する時、フレーム送信処理部12では、送信するフレームのDLCI番号を取り出す(S51)。DLCI番号が0以外、すなわち、送信フレームがPVC状態確認手順関連メッセージ以外のユーザフレームである場合には、ループ状態管理テーブル18(図5)を参照し、送信フレームが送信されるべき回線の番号に対応するループ状態検出状況を求める(S52,S53)。ループ状態検出状況が「ループ状態」の場合は、さらにループ状態許容有無情報管理テーブル19(図6)を参照し、送信フレームが送信されるべき回線の番号、及び送信フレームのDLCI番号に対応するループ状態許容有無表示を求める(S54,S55)。求めたループ状態許容有無表示が「ループ許容」の場合、該当回線に対してフレームを送信する(S56,S58)。求めたループ状態許容有無表示が「ループ許容しない」の場合は、送信するフレームを廃棄する(S56,S57)。なお、ステップS52で、DLCI番号が0、すなわち、送信フレームがPVC状態確認手順関連メッセージのフレームである場合には、該当回線に対してフレームを送信する(S58)。また、ステップS54で、ループ状態検出状況が「ループ状態」でない場合は、送信されるべき回線の番号に対応する図4のC/Rビット設定値を求め、送信フレームのC/Rビットに、求めた値を設定し(S54a)、該当回線に対してフレームを送信する(S58)。
【0071】
上記のステップS56,S57で示すように、ループ状態許容有無表示が「ループ許容」の場合には、ループ検出状態であっても、ユーザフレームを送信する。これは、疎通試験のために故意に回線をループ状態に設定した場合にはユーザフレームを通常通りに送信することに問題がないので、運用者がループ状態許容有無表示を「ループ許容」に設定しており、こうした場合には、ループ検出状態であっても運用者が指定したDLCIに対しては、ユーザフレームを送信するようにする。
【0072】
図12は、ポーリング応答手順処理部13の処理手順を示すフローチャートであり、例えば図13でSTEbがDTEbからSEまたはSE−F受信時に起動される。以下、図12中のステップ番号(S)を適宜引用して説明する。
【0073】
ポーリング応答手順処理部13では、STメッセージの送信であるか、ST−Fメッセージの送信であるかを判別し(S61)、ST−Fメッセージの送信時には、回線に登録されている全PVCに対してステップS63以下の処理が終了しているか否かを判別する(S62)。ステップS63以下の処理が終了していないPVCが存在すれば、従来処理によりAビットの値を求める(S63)。Aビットとは、UNIにおいてPVCのDLCIリンク毎に設定されるリンクについてのアクティブ状態を表すビット値であり、0が非アクティブ、1がアクティブを表す。Aビットが0の場合、相手PVCの回線番号及び相手DLCI番号を求め(S64,S65)、ループ状態管理テーブル18を参照して、相手回線番号に対応するループ状態検出状況を求める(S66)。ループ状態検出状況が「ループ状態」の場合に、さらに、ループ状態許容有無情報管理テーブル19を参照して、相手回線番号、相手DLCI番号に対応するループ状態許容有無表示を求める(S67,S68)。求めたループ状態許容有無表示が「ループ許容」の場合、当該PVCに関してAビット=1に設定する(S69,S70)。その後、PVC状態情報要素の他の編集処理を実行する(S71)。
【0074】
上記ステップS69,S70に示すように、ループ状態許容有無表示が「ループ許容」の場合には、ループ検出状態であっても、Aビット=1に設定する。これは、疎通試験のために故意に回線をループ状態に設定した場合には、Aビット=0に設定することは問題があるので、運用者がループ状態許容有無表示を「ループ許容」に設定して、こうした場合には、ループ検出状態であっても運用者が指定したDLCIに対しては、Aビット=1に設定するようにする。
【0075】
なお、ステップS64においてAビットが1である場合、ステップS67においてループ状態検出状況が「ループ状態」ではない場合、または、ステップS69においてループ状態許容有無表示が「ループ許容」ではない場合にも、PVC状態情報要素の他の編集処理を実行する(S71)。ステップS61においてSTメッセージと判別された場合、またはステップS62において、全PVCに対してステップS63以降の処理が完了していれば、その他の従来処理を実行してSTメッセージまたはST−Fメッセージを回線に送信する(S72)。
【0076】
ところで、フォーマットチェック処理部14において復帰情報がチェックNGに設定された場合(図8のステップS13)、フレーム受信処理部11が受信フレームを破棄する(図7のステップS5)が、その後、図13に示すように、STEbにおいて、SEメッセージ送信後、所定時間T391(例えば10秒)の経過の間に、STメッセージを受信していないものと見なし、ポーリング開始手順において異常の第1回目の検出としてカウントする。そして、所定時間T391の経過後、次のポーリングタイミングとなる。
【0077】
この場合も、図13に示すように、STEbがSTEaに向けて、SEメッセージ[N(S)=a+3,N(R)=b+1]、C/Rフィールド設定値=1を搭載したフレームを送信すると、ループが解消していなければ、図13のR14で示すように、このフレームがそのまま折りかえって戻り、STEbは、STEaから送信されたSEメッセージとして受信することになる。R13の場合と同様に、STEbでは、C/R値が同一であるので、送られたSEメッセージを破棄し、STメッセージの作成や送信が行われない。
【0078】
なお、SEメッセージを受信することによってSTメッセージを発生したSTEは、所定時間T392(例えば15秒)の間、次のSEメッセージの受信を待ち、次のSEメッセージが受信されないときには回線にエラーが発生しているという検出方法が、ITU−T勧告X.76に規定される。なおまた、SEメッセージ送信後、所定時間T391の間に、STメッセージが受信されないときにも回線にエラーが発生しているという検出方法が、ITU−T勧告X.76に規定される。本発明では、回線のループ状態発生時に、折り返ったSEを破棄し、受信しなかったものと見なすため、ポーリング開始手順並びにポーリング応答手順において当該エラーを検出するようにする(図13の■部分)。
【0079】
上記のカウントされた異常の検出回数に基づき、最終的な異常が判定される。即ち、ITU−T勧告X.76によれば、ポーリング開始手順またはポーリング応答手順において4回の連続したリンク完全性確認において、3回の異常検出があれば、異常と最終的に判定される。こうした場合、図13に示すように、DTEbからのSE−Fメッセージの送信に対して、STEbは、該当するDLCI番号(DLCIp)を指定し、Aビットに0(非アクティブ)を指定してDTEbへ通知する。これを受けたDTEbは、DLCIpへのフレームの送信を停止する。
【0080】
なおまた、ITU−T勧告X.76によれば、PVC状態確認手順用メッセージを伝送するフレームにおけるC/Rフィールドには、送信時に値0を設定し、受信時にはC/Rフィールドの値を無視するように規定されている。よって、現状のITU−T勧告X.76に従っているSTE/DTEと、本発明が適用されているSTE/DTEとが双方向のPVC状態確認手順に従って接続されている場合は、本発明が適用されているSTE/DTEが生成するPVC状態確認手順関連メッセージのC/Rフィールドに、送信時に値1を設定するようにすれば、本発明が適用されているSTE/DTE側で、回線のループ状態が検出可能である。つまり、ネットワークの全てのSTE/DTEを、本発明が適用されているSTE/DTEに変える必要はなく、現状のITU−T勧告X.76に従っているSTE/DTEと、本発明が適用されているSTE/DTEとを混在させても、双方向のPVC状態確認手順に従ったリンク完全性の確認を行うことが可能となる。
【0081】
更にまた、PVC状態確認手順においてSTEの一方がPVC状態確認手順メッセージを送信するときに、C/Rフィールドに値1を設定し、他方が送信するときには値0をC/Rフィールドに設定するようにしているが、これらの値の設定位置は、C/Rフィールドに限定されるものではなく、他のフィールドであってもよい。ただし、C/Rフィールドはユーザ・ユーザ間通信では有意なものであるが、PVC状態確認手順では意味のないものであるので、特にこの点に着目して本実施の形態ではC/Rフィールドを利用している。
【0082】
また更に、図13に示す実施の形態では、STEbが、ループ発生後にSEメッセージを送信する場合を示しているが、ループ発生後にSTメッセージを送信する場合もあり得る。その場合には、STメッセージを受信したときに、この受信したSTメッセージを伝送してきたフレームのC/Rフィードに搭載されている値を調べ、値1が搭載されていれば、STEbとSTEaとの間の回線に異常が発生していると判断するようにする。
【0083】
次に、第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態の構成と同じである。そのため、第2の実施の形態の説明では、第1の実施の形態の構成を流用し、第1の実施の形態と異なる処理動作だけを説明するようにする。
【0084】
図14は、第2の実施の形態に関しての、STEa、STEb、及びDTEbの各ノード間においてポーリング開始手順及びポーリング応答手順が実行されたときの特にSTEbにおけるシーケンスを示す図である。
【0085】
第2の実施の形態では、第1の実施の形態のようなC/Rフィールドの利用は行わない。図14において、ループが発生していないときの処理は、図13に示す第1の実施の形態における処理と、C/Rフィールドへの値の設定を除いては同じである。
【0086】
ここで、STEaとSTEbとの間の回線にループが形成されたとする。この場合に、図14のR21で示すように、例えばSTEbがSTEaに向けて送信したSEメッセージ[N(S)=a+2,N(R)=b+1]がそのまま折りかえって、STEbは、STEaから送信されたSEメッセージとして受信することになる。STEbでは、ポーリング応答手順が起動され、STEbは、SEメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値(b+1)と、格納部PRのシーケンス番号V(S)の値(x+1)とを比較する。更に、受信したSEメッセージのシーケンス番号N(S),N(R)の各値と、自STEbの格納部PIのシーケンス番号V(S),V(R)の各値とをそれぞれ比較する。前者のシーケンス番号の比較において同一であり、かつ、後者のシーケンス番号の比較において異なっていれば、STEaとSTEbとの間の回線に異常がないと判断する。それ以外の場合には、STEaとSTEbとの間の回線に異常が発生していると判断する。
【0087】
図14のR21に示すケースでは、前者のシーケンス番号の比較において同一ではなく、また、後者のシーケンス番号の比較においても異なっていないので、STEaとSTEbとの間の回線に異常が発生していると判断し、ポーリング応答手順において第1回目の異常検出としてカウントする。
【0088】
この後、図14にR22で示すように、STEbは、SEメッセージに搭載されているシーケンス番号N(S)の値(a+2)を、格納部PRのシーケンス番号V(R)として設定する。そして、STEbの格納部PRのシーケンス番号V(S)=x+1を読み出して、それに値1を加算した値(x+2)を、STメッセージのシーケンス番号N(S)として設定する。また、STメッセージのシーケンス番号N(R)として、格納部PRのシーケンス番号V(R)=a+2を読み出して設定し、このSTメッセージをSTEaへ送信する。なお、STEbの格納部PRのシーケンス番号V(S)には、STメッセージに設定されたシーケンス番号N(S)=x+2がコピーされる。更になお、格納部PIのシーケンス番号V(S)の値(a+2)には、乱数m1 (≠0)が加算される。ここで、値m1 が所定の固定値ではなく、乱数であることにより、相手DTE/STEが同じ論理で動作した場合において、相手DTE/STEで誤処理が発生することを防止できる。
【0089】
この後、STEaとSTEbとの間の回線ループが解消されなければ、図14のR23で示すように、STEbがSTEaに向けて送信したSTメッセージ[N(S)=x+2,N(R)=a+2]がそのまま折りかえって、STEbは、STEaから送信されたSTメッセージとしてこれを受信することになる。STEbでは、ポーリング開始手順が起動され、STEbは、従来と同じように、STメッセージに搭載されているシーケンス番号N(R)の値(a+2)と、格納部PIのシーケンス番号V(S)の値(a+2+m1 )とを比較する。この比較において、従来であれば、図16に示すように同一値(R3のa+2)となってしまい、異常なしと判定されるところであるが、本発明では異なっているので、STEbは、STEaとSTEbとの間の回線に異常があるとポーリング開始手順において第1回目の判断を行う。
【0090】
この後、STEaとSTEbとの間の回線ループが解消されなければ、図14のR21〜R23と同じ手順が繰り返される。
そして、第1の実施の形態と同じように、ITU−T勧告X.76に従い、例えばポーリング開始手順またはポーリング応答手順において連続4回のリンク完全性の確認において、異常検出が3回あったときに初めて最終的な異常、即ち回線ループの発生と判定する。
【0091】
なお、こうした最終判定方法ではなく、連続してa回異常検出したときに最終的な異常、つまり回線ループの発生と判定するようにしてもよい。即ち、ITU−T勧告X.76のデフォルト値(所定値T391=10秒、所定値T392=15秒、連続4回中で異常検出3回)に従えば、ポーリング開始手順で最終異常検出までに約40秒(=10秒×4回)、ポーリング応答手順で最終異常検出までに約60秒(=15秒×4回)が必要であるが、この最終判定方法においてa=2とすれば、約半分の時間でループ状態が検出可能となる。この最終判定方法は第1の実施の形態に適用することもできる。
【0092】
この最終判定方法では、最終的な異常が判定された後、連続してb回正常と判断されたときには、回線がループ状態から解除されたと判断する。
以上説明したように本発明では、2つのノード間で双方向のPVC状態確認手順に基づく状態照会メッセージ及び状態応答メッセージを送受信する際に、そうしたメッセージを伝送するフレームの所定位置に、メッセージの送信元を識別できる信号を搭載するようにする。これにより、回線ループ状態が発生しているときに、従来では、2回目以降の検出で回線ループ状態が検出できなかったのに対し、常時確実に回線ループ状態を検出することができるようになった。
また、2つのノード間で双方向のPVC状態確認手順に基づく状態照会メッセージ及び状態応答メッセージを送受信するノードにおいて、送信した状態照会メッセージと同一内容のメッセージが到着したときに異常を検出すると共に、格納部PIのシーケンス番号V(S)の値に乱数を加算しておく。これにより、回線ループ状態が発生しているときに、従来では、2回目以降の検出で回線ループ状態が検出できなかったのに対し、常時確実に回線ループ状態を検出することができるようになった。
また、ループ状態許容有無情報管理テーブルを設け、疎通試験に伴うループ設定状態については、異常検出の対象としないようにした。これにより、疎通試験に伴うループ設定状態にあっても、ユーザフレームの送信に悪影響を与えることがない。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、回線のループ状態を検出したときに、該当回線にループ状態が許容されている場合には、フレームの送受信を可能とし、該当回線にループ状態が許容されていない場合には、フレーム送受信を停止する構成とした。このように、回線のループ状態の検出処理およびループ状態の許容有無設定を有しているので、ループ状態が生じた際の異常検出処理だけでなく、疎通試験に伴うループ設定状態においても柔軟に対応することができ、通信品質を向上させ、保守面での操作も容易に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】理説明図である。
【図2】ープ状態検出装置が含まれるフレームリレー交換機の構成を示すブロック図である。
【図3】フレームリレー交換処理部が送受信するフレームのフォーマットを示す図である。
【図4】PVC状態確認手順管理テーブルの構成を示す図である。
【図5】ループ状態管理テーブルの構成を示す図である。
【図6】ループ状態許容有無情報管理テーブルの構成を示す図である。
【図7】フレーム受信処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】フォーマットチェック処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】ループ状態チェック処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】警報メッセージ出力処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】フレーム送信処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】ポーリング応答手順処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】第1の実施の形態に関しての、STEa、STEb、及びDTEbの各ノード間においてポーリング開始手順及びポーリング応答手順が実行されたときの特にSTEbにおけるシーケンスを示す図である。
【図14】第2の実施の形態に関しての、STEa、STEb、及びDTEbの各ノード間においてポーリング開始手順及びポーリング応答手順が実行されたときの特にSTEbにおけるシーケンスを示す図である。
【図15】従来のポーリング開始手順及びポーリング応答手順を示す図である。
【図16】STEaとSTEbとの間の回線にループが構成された場合の従来のリンク完全性の確認のシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1 第1のノード
1a 状態照会メッセージ送信手段
1b 判断手段
2 第2のノード
2a 状態応答メッセージ返送手段
2b 第2ノード側状態照会メッセージ送信手段

Claims (4)

  1. 状態照会メッセージを相手ノードに送信し、また相手ノードから状態照会メッセージを受信したときに状態応答メッセージを返送することにより相手ノードとの間の通信状態の正常確認を行う通信システムにおけるループ状態検出装置において、
    第1のノードに設けられ、状態照会メッセージを伝送する信号の所定位置に第1の識別符号を搭載して第2のノードに送信する状態照会メッセージ送信手段と、
    第2のノードに設けられ、前記状態照会メッセージを受信したときに、当該受信した状態照会メッセージを基にして状態応答メッセージを作成すると共に、前記第1の識別符号が搭載されていた前記所定位置に、前記第1の識別符号に代わって第2の識別符号を搭載し、当該状態応答メッセージを前記第1のノードに返送する状態応答メッセージ返送手段と、
    前記第1のノードに設けられ、状態照会メッセージを受信したときに、当該受信した状態照会メッセージを伝送してきた信号の前記所定位置に搭載されている符号を調べ、前記第1の識別符号が搭載されていれば、前記第2のノードと自ノードとの間にループ状態が生じていると判断する判断手段と、
    前記第1のノードに設けられ、前記第1のノードと前記第2のノードとを接続する回線を通じて、フレームの送受信処理を行うフレーム処理部と、
    前記第1のノードに設けられ、回線毎に前記ループ状態が生じたか否かのループ状態検出状況を管理するループ状態管理テーブルと、
    前記第1のノードに設けられ、回線毎に前記ループ状態の許容有無の情報を管理するループ状態許容有無情報管理テーブルと、
    を有し、
    前記フレーム処理部は、前記ループ状態管理テーブルの前記ループ状態検出状況にもとづき、該当回線に前記ループ状態が生じていることを認識すると、前記ループ状態有無情報管理テーブルを参照して、前記該当回線に生じている前記ループ状態の許容有無を判断し、前記ループ状態が許容されている場合には、前記該当回線を通じて前記フレームの送受信を行い、前記ループ状態が許容されていない場合には、前記該当回線上でのフレーム送受信を停止する、
    ことを特徴とするループ状態検出装置。
  2. 前記通信システムは、フレームリレー通信方式を採用すると共に、双方向のPVC状態確認手順を採用しており、
    前記所定位置は、PVC状態確認手順用メッセージを伝送するフレームのヘッダ部に設けられたコマンドレスポンス表示ビット位置であることを特徴とする請求項1記載のループ状態検出装置。
  3. 前記判断手段は、前記ループ状態を複数回検出し、当該検出が所定条件を満たしたときに、前記ループ状態が生じていると最終的に判断し、また、前記検出が前記所定条件を満たさなかったときには、前記ループ状態が生じていないと最終的に判断すると共に、改めて初めから検出し直すことを特徴とする請求項1記載のループ状態検出装置。
  4. 前記第1のノードに設けられ、前記判断手段による最終判断を記憶する記憶手段と、
    前記第1のノードに設けられ、前記判断手段によって前記ループ状態が生じていないと最終的に判断されたときに、前記記憶手段に、前記判断手段による前回の最終的な判断が前記ループ状態が生じていると記憶されている場合には、前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信状態が前記ループ状態から正常通信状態へ遷移した旨のメッセージを運用者に通知する通知手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1記載のループ状態検出装置。
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