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JP4082639B2 - 無線回線解析装置 - Google Patents

無線回線解析装置 Download PDF

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JP4082639B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、無線通信の状態を解析する無線回線解析装置に関する。特に、通信電波の反射や回折による干渉や他信号との干渉等の復調困難な状況を的確に捕捉可能な無線回線解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無線回線解析装置の要部構成について図5を参照して説明する。
要部構成は、RF部10と、復調部20と、受信情報処理部30と、ADC部40と、振幅検出部50と、タイマー部60と、第1記憶媒体部70と、中央演算処理部80とで成る。尚、通信電波としては、簡易型の携帯電話であるPHS(Personal Handyphone System)の時分割多重接続方式(TDMA)の電波の場合と仮定する。基地局は移動局に対して通信スロットを割り当て制御したり、発信、着信、通話中チャンネル切り替え、サービス識別等の制御をする。移動局は基地局の制御に基づいて割当てされた通信スロットを用いて送信・受信する。通信スロットはアイドル期間と送信出力期間とがあり移動局、基地局から所定タイムスロット区間毎にバースト的に送出される。
【0003】
RF部10は、通信電波をアンテナにより受け、目的の周波数チャンネルの周波数信号を受けて、所定の中間周波数信号(IF信号)10sに周波数変換し、これを復調部20とADC部40へ供給する。
【0004】
復調部20は、上記IF信号10sを受けて、バースト的に生じる通信フレーム(受信フレーム)の同期をとって復調処理をし、得られた受信情報信号20dと同期クロック20cを受信情報処理部30へ送出する。
【0005】
受信情報処理部30は、上記受信情報信号20dと同期クロック20cを受けて、復調可能な場合は通信プロトコルに基づき受信フレーム中の各種制御信号の生成を行い、レイヤ2やレイヤ3のプロトコル、通信シーケンス状況を生成して得られた受信情報30sを第1記憶媒体部70へ送出する。また、当該受信フレームのタイミング信号は時間検出信号30tとしてタイマー部60へ送出する。また、正常に復調したことを示す受信フレーム検出信号30mを振幅検出部50へ送出する。もしも干渉等の影響で、復調不良となった受信フレームの場合は、当然ながら受信フレーム検出信号30mは出力されない。
【0006】
タイマー部60は、受信フレームのタイムスタンプ用信号を発生する。即ち、内蔵時計の時間情報を内部で発生させていて、受信情報処理部30からの時間検出信号30tを受けたときの時間情報60sを保持し、その時間情報60sを第1記憶媒体部70へ送出する。
【0007】
ADC部40は、上記RF部10からの受信電界強度に相当するアナログのIF信号10sを受けて、AD変換した振幅情報40sを振幅検出部50へ送出する。
【0008】
振幅検出部50は、上記振幅情報40sを受けて、受信情報処理部30からの受信フレーム検出信号30mを受けたとき、当該フレーム期間におけるピークレベル値及び平均値レベル値を求め、これを当該受信フレームの振幅情報50sとして第1記憶媒体部70へ送出する。
【0009】
第1記憶媒体部70は、上記受信フレーム単位の受信情報30sと、その時の時間情報60sと振幅情報50sとを記憶媒体に順次格納していく。従って、もしも干渉等の影響で、受信フレーム検出信号30mが得られない期間では、当該復調不良フレームの情報については格納されず欠落フレームとなってしまう。
【0010】
中央演算処理部80は、上記第1記憶媒体部70の格納情報70sを読み出し、所定期間に収得した複数の受信フレームの受信情報30sと、その時の時間情報60sと振幅情報50sとから、当該期間に対する通信情報を加工処理して所望の表示形態で表示出力する。例えば、第1に受信情報30sからは制御チャンネルCch及び通信チャンネルTchのレイヤ2/3の内容表示や、上り/下りの発着呼、割当て等の通信シーケンスの表示や、通信トラフィック状況の表示等であり、第2に振幅情報50sからは各受信フレーム毎の電界強度のピークレベルや平均値レベルの表示等を行う。これらから通信状態のモニタや解析が行われる。
尚、上述受信情報処理部30で処理すべき処理能力を当該中央演算処理部80が例えばDSP(Digital Signal Processor)等を備えていれば、所望により、当該中央演算処理部80で上述受信情報処理部30の処理を実施する構成形態としてもよい。
【0011】
次に、図6を参照して通信不能状態について説明する。
経時に伴い図に示す信号波及び妨害波(図6B参照)が発生するものと仮定する。
区間Aでは正常な区間であり、受信フレームが復調され、当該受信情報30s、時間情報60s、振幅情報50sが第1記憶媒体部70に格納される。従って受信情報「有り」である。
一方、区間Bでは通信電波の反射や回折に伴う干渉やその他の妨害波による復調不能区間であり、受信フレームが復調エラーとなる結果、当該受信情報30s、時間情報60s、振幅情報50sは第1記憶媒体部70に格納されない。従って受信情報「無し」(図6C参照)となる。前記通信断烈時において、そのときの測定情報が得られない為、通信エラーの異常原因を解析するこができない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述説明したように従来技術においては、通信断烈等の異常原因が、無線回線特有の現象、即ち反射・回折により生じた多数のランダムな合成波によるフェージングあるいは他の信号との干渉、であるかの要因を特定するこができない。つまり、受信フレームが復調されないような状況における場合には、何ら測定情報が得られず原因解析ができないという難点がある。この点で従来技術の無線回線解析装置は好ましくなく実用上の難点がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、受信電波の包絡線情報を取得する手段を備えて、受信フレームが復調されない状況においても的確な通信状態の解析が可能な無線回線解析装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1に、上記課題を解決するために、本発明の構成では、無線回線からの電波を受信して、通信プロトコルに対応した受信情報を生成して、無線回線の通信状態を解析する無線回線解析装置において、
少なくとも通信不能状態における受信電波の信号レベルの包絡線を測定する包絡線測定手段を備えることを特徴とする無線回線解析装置である。
上記発明によれば、受信電波の包絡線情報を取得する手段を備えて、受信フレームが復調されない状況においても的確な通信状態の解析が可能な無線回線解析装置が実現できる。
【0014】
第2に、上記課題を解決するために、本発明の構成では、無線回線からの電波を受信して、通信プロトコルに対応した受信情報を生成して、無線回線の通信状態を解析する無線回線解析装置において、
少なくとも通信不能状態における受信電波の信号レベルの包絡線を測定する包絡線測定手段を複数チャンネル備えることを特徴とする無線回線解析装置がある。
【0015】
第3に、上記課題を解決するために、本発明の構成では、無線回線からの電波を受信して、通信プロトコルに対応した受信情報を生成して、無線回線の通信状態を解析する無線回線解析装置において、
少なくとも通信不能状態における受信電波の信号レベルの包絡線を測定する包絡線測定手段を具備し、通信プロトコルに対応した送信情報を生成して移動局又は基地局の通信相手の機器との交信を行う送信手段を備えることを特徴とする無線回線解析装置がある。
【0016】
包絡線測定手段としては、受信電波の信号から通信不能状態を検出し、当該通信不能の受信フレームを起点として所定時間以前から、以後の所定期間に対して、受信電波の信号レベルの包絡線をサンプリングし、量子化変換した包絡線データを記憶媒体(例えば第2記憶媒体部140)へ連続的に格納する包絡線データ格納手段を具備し、記憶媒体から連続した包絡線データを読み出して、通信不能状態における電波信号の信号レベルの包絡線を解析する包絡線解析手段を備えることを特徴とする上述無線回線解析装置がある。
【0017】
包絡線測定手段としては、受信電波の信号から通信不能状態を検出し、当該通信不能の受信フレームを起点として所定時間以前から、以後の所定期間に対して、受信電波の信号レベルの包絡線をサンプリングし、量子化変換した包絡線データを記憶媒体へ連続的に格納する包絡線データ格納手段を具備し、記憶媒体(例えば第2記憶媒体部140)からの連続した包絡線データを読み出し、当該通信不能以前における正常に受信された受信情報30sを他の記憶媒体(例えば第1記憶媒体部70)から読み出して、通信不能状態における電波信号の信号レベルの包絡線を解析する包絡線解析手段を備えることを特徴とする上述無線回線解析装置がある。
【0018】
包絡線データ格納手段としては、通信電波をアンテナにより受け、目的の周波数チャンネルの周波数信号を中間周波数信号(IF信号)10sに周波数変換するRF部10からのIF信号10sを受けて、ADC部40でIF信号10sの包絡線の過渡的変化が取得可能に高速サンプリングして量子化変換し、量子化変換した振幅情報40sを第2記憶媒体部140へ格納する構成手段を備えることを特徴とする上述無線回線解析装置がある。
【0019】
包絡線データ格納手段としては、通信電波をアンテナにより受け、目的の周波数チャンネルの周波数信号を中間周波数信号(IF信号)10sに周波数変換するRF部10からのIF信号10sを受けて、ADC部40でIF信号10sの包絡線の過渡的変化が取得可能に高速サンプリングして量子化変換し、量子化変換した振幅情報40sを第2記憶媒体部140へ格納する構成手段を具備し、通信不能状態に至ったことを受信情報処理部30が検出し、これを受けて、当該通信不能の受信フレームを起点として前後の所定期間の上記振幅情報40sを第2記憶媒体部140へ格納制御する格納制御手段(例えば記憶媒体制御部150)とを備えることを特徴とする上述無線回線解析装置がある。
【0020】
包絡線解析手段としては、上記記憶媒体からの連続した包絡線データを読み出して、通信不能状態における電波信号の信号レベルの包絡線と、通信正常状態における電波信号の信号レベルの包絡線との両者を相対比較して解析する包絡線解析手段であることを特徴とする上述無線回線解析装置がある。
【0021】
送信手段としては、通信プロトコルに対応した擬似移動局に対応した送信情報を生成して移動局又は基地局の通信相手の機器との交信を行う送信手段であることを特徴とする上述無線回線解析装置がある。
【0022】
送信手段としては、通信プロトコルに対応した擬似基地局に対応した送信情報を生成して移動局又は基地局の通信相手の機器との交信を行う送信手段であることを特徴とする上述無線回線解析装置がある。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を実施例と共に図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
本発明について、図1の無線回線解析装置の要部構成図と、図2の通信不能状態と測定情報を示すタイムチャートと、図3の無線回線解析装置の他の要部構成図と、図4の無線回線解析装置の他の要部構成図、とを参照して以下に説明する。尚、従来構成に対応する要素は同一符号を付す。
【0025】
先ず、本発明の無線回線解析装置の要部構成について図1を参照して説明する。
要部構成は、RF部10と、復調部20と、受信情報処理部30と、ADC部40と、振幅検出部50と、タイマー部60と、第1記憶媒体部70と、中央演算処理部80と、第2記憶媒体部140と、基準クロック110と、第1分周器120と、第2分周器130とで成る。これは従来構成に対して、第2記憶媒体部140と基準クロック110と第1分周器120と第2分周器130とを追加した構成で成る。
【0026】
基準クロック110は測定データ全体の同期関係を確保する為の基準のタイミングクロックであり、この基準タイミングクロック110cをタイマー部60と第1分周器120へ供給する。
【0027】
タイマー部60は、基準クロック110に同期した受信フレームのタイムスタンプ用信号を発生する。即ち、上記基準タイミングクロック110cを基にして内蔵時計の精密な時間情報を内部で発生させていて、受信情報処理部30からの時間検出信号30tを受けたときの時間情報60sを保持し、その時間情報60sを第1記憶媒体部70へ送出する。
【0028】
ADC部40は、IF信号10sの包絡線の過渡的変化がサンプリング可能な程度に高速サンプリングが可能なAD変換器、例えば10Mサンプリング/秒のAD変換器を用いる。そして、上記基準タイミングクロック110cを第1分周器120により所望の1/Nに分周した第1分周クロック120c(例えば10MHz)で連続的にIF信号10sを高速にサンプリングし、得られた連続するコードデータである振幅情報40sを振幅検出部50と第2記憶媒体部140へ送出する。
【0029】
振幅検出部50は、従来と同様であり、上記振幅情報40sを受けて、受信情報処理部30からの受信フレーム検出信号30mを受けたとき、当該フレーム期間におけるピークレベル値及び平均値レベル値を求め、これを当該受信フレームの振幅情報50sとして第1記憶媒体部70へ送出する。
【0030】
第2記憶媒体部140は、記憶容量の大きな記憶媒体を用いる。そして、第1分周クロック120cを第2分周器130により所望の1/Mに分周した分周クロック130cで、上記連続する高速の振幅情報40sをそのまま、若しくは包絡線情報に圧縮変換して格納する。尚、分周値Mは記憶媒体の容量が十分大きく高速格納可能であればM=1として、サンプリングした全ての振幅情報40sを格納しても良い。これにより、IF信号10sの経時レベル、即ち受信フレーム毎のレベルの包絡線や包絡線の過渡的変動を検出可能となる。また、第1記憶媒体部70と第2記憶媒体部140の格納情報間の情報の対応は、時間情報60sと振幅情報40sのサンプリング数から相互のデータの位置関係の対応ずけ、ができる。
尚、第1記憶媒体部70と第2記憶媒体部140とは、同一のものとしてもよい。
【0031】
中央演算処理部80へは次の処理手段を追加する。即ち、第1記憶媒体部70の格納情報70sと第2記憶媒体部140の包絡線情報140sとは測定系を基準クロック110によって同期した関係でサンプリング収集した結果、格納情報70sと包絡線情報140sの両者間における受信フレームの対応関係が判る。この位置関係から、図2に示すように、正常に復調された受信フレームの包絡線情報140s(図2D参照)が特定され、また復調不良となった受信フレームも特定されて、その受信信号の包絡線情報140s(図2E参照)が特定されて得られることとなる。
これらから、受信情報30sが取得できなかった受信情報「無し」(図2C参照)状況においても、正常に復調された受信フレームの包絡線と、復調不良となった当該受信フレームの包絡線の形状・振幅・幅等(図2F,G,H参照)とを比較解析することで、通信不能状態における妨害波等(図2B参照)による要因であるか否かが容易に特定可能となる。従来技術においては、区間Aの受信情報30sの取得情報のみであった為、通信断烈の要因を殆ど特定できなかった。従って、本発明の無線回線解析装置は有用なる利点を備えていることが判る。
【0032】
次に、図3の無線回線解析装置の他の要部構成について説明する。図1では通信している状態を第3者的に測定する形態であるが、図3の構成では、送信に関する回路及び機能を追加して、被測定物(移動局・基地局)に対して通信を行いながら測定を行うことが可能である。
この構成要素は、図1の構成要素に対して、送信情報処理部160と、変調部180と、送信回路を備えるRF部200と、を追加した構成で実現できる。
中央演算処理部80では、所望の送信情報80sを生成して送信情報処理部160へ送出する。
送信情報処理部160では、通信方式に対応した通信フォーマットに変換した送信データ160dと送信クロック160cを変調部180へ送出する。
変調部180では、上記送信データ160dと送信クロック160cを受けて送信フレームに対応する信号に変調変換したIF信号180sをRF部200へ送出する。
RF部200では、上記IF信号180sを受けて、所望の周波数チャンネルへ周波数変換し、所定のタイムスロットに同期してアンテナより電波を送信する。
上記構成によれば、被測定物(移動局・基地局)に対して通信を行いながら測定を行うことが可能となる。また所望により基地局が備える通信制御機能を送信情報処理部160及び中央演算処理部80に備える場合には、擬似基地局として機能させて移動局との間で試験条件を多様に制御しながらの試験実施可能である。
【0033】
次に、図4の無線回線解析装置の他の要部構成について説明する。図1では通信している状態を連続的に記憶媒体に格納する例であったが、図4では例えばレイヤ2やレイヤ3の解析から通信不能状態に至った時点を検出し、これから所定時間以前からのIF信号10sを連続的に所定期間記憶媒体に格納する格納制御機能を備える構成例である。
この構成要素は、図1の構成要素に対して、取込信号30aを発生する受信情報処理部30と、記憶媒体制御部150と、FIFOメモリを備える第2記憶媒体部140とを備える構成で実現できる。
受信情報処理部30では、通信不能状態に至り、一定時間の間、受信情報30sがなければ通信断と判断して取込信号30aを送出する機能を追加する。
記憶媒体制御部150は、上記受信情報処理部30からの取込信号30aを受けて、所定期間の間、記憶媒体への格納を許可する格納制御信号150sを第2記憶媒体部140へ送出する。例えば取込信号30aを受けてから1分間の期間、格納制御信号150sを送出する。
第2記憶媒体部140には、例えば、振幅情報40sを受ける入力端にFIFO( Fast In Fast Out)メモリを追加して備える。このFIFOはADC部40からの連続する振幅情報40sの入力データを所定期間遅延するバッファである。そのメモリ容量は少なくとも上記受信情報処理部30が受信処理して取込信号30aが送出される受信フレームよりも数個以前の受信フレームから格納可能にする。この結果、比較的小容量の記憶媒体でも通信不能に至った時点前後の振幅情報40sが格納される結果、的確に解析可能となる利点が得られる。
また、上記FIFOを備える代わりに、所望容量の記憶媒体をリングバッファとし、常にオーバーライト格納とする格納制御を行い、上記取込信号30aを受けた時点から所定時間後にオーバーライト格納を停止させる制御方法で実現しても良い。
【0034】
尚、本発明の実現手段は、上述実施の形態に限るものではない。例えば図1に示す受信系を複数チャンネル備えて同時受信する構成を備えることで、異なる周波数チャンネルに対して同時に受信測定して解析することで、周波数チャンネル間に係る信号波や妨害波の相関関係が明らかになる。例えばハンドオーバ(通信基地局の切り替え)時や、チャンネル切り替え時における複数チャンネルの周波数チャンネルの解析ができる。この結果、より一層的確な評価解析ができる利点が得られる。
【0035】
また、図3に示す送信系を複数チャンネル備えて同時に送信可能な構成を備えることで、擬似的な複数移動局を実現できる。この結果、移動局や基地局に対して多様な送信出力を与えて、それらからの受信信号を測定解析することで、より一層的確な評価解析ができる利点が得られる。
また、受信系と送信系とを共に複数チャンネル備える構成として、更なる多様な評価解析ができるように構成しても良い。
【0036】
また、PHS等以外の他の移動体通信手段の通信手段に対しても、上述発明手段を適用することで、同様にして実施可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、上述の説明内容から、下記に記載される効果を奏する。
上述説明したように本発明によれば、受信信号の包絡線や包絡線の過渡的変動が検出可能な高速サンプリングをするADC部を備え、前期包絡線データを連続的に所定期間格納可能な格納手段を備える構成を具備したことにより、通信不能状態における妨害波等が受信信号の包絡線から容易に特定可能となる大きな利点が得られる。これから通信障害時においての的確なる解析が可能となる。従って本発明の技術的効果は大であり、産業上の経済効果も大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、無線回線解析装置の要部構成図。
【図2】本発明の、通信不能状態と測定情報を示すタイムチャート。
【図3】本発明の、無線回線解析装置の他の要部構成図。
【図4】本発明の、無線回線解析装置の他の要部構成図。
【図5】従来の、無線回線解析装置の要部構成図。
【図6】従来の、通信不能状態と測定情報を示すタイムチャート。
【符号の説明】
10,200 RF部
20 復調部
30 受信情報処理部
40 ADC部
50 振幅検出部
60 タイマー部
70 第1記憶媒体部
80 中央演算処理部
110 基準クロック
120 第1分周器
130 第2分周器
140 第2記憶媒体部
150 記憶媒体制御部
160 送信情報処理部
180 変調部

Claims (10)

  1. 無線回線からの電波を受信して、通信プロトコルに対応した受信情報を生成して、無線回線の通信状態を解析する無線回線解析装置において、
    少なくとも通信不能状態における受信電波の信号レベルの包絡線を測定する包絡線測定手段を備え、
    前記包絡線測定手段は、
    受信電波の信号から通信不能状態を検出し、当該通信不能の受信フレームを起点として所定時間以前から、以後の所定期間に対して、受信電波の信号レベルの包絡線をサンプリングし、量子化変換した包絡線データを記憶媒体へ連続的に格納する包絡線データ格納手段と、
    該記憶媒体から連続した包絡線データを読み出して、通信不能状態における電波信号の信号レベルの包絡線を解析する包絡線解析手段と、
    を備えることを特徴とする無線回線解析装置。
  2. 無線回線からの電波を受信して、通信プロトコルに対応した受信情報を生成して、無線回線の通信状態を解析する無線回線解析装置において、
    少なくとも通信不能状態における受信電波の信号レベルの包絡線を測定する包絡線測定手段を備え、
    前記包絡線測定手段は、
    受信電波の信号から通信不能状態を検出し、当該通信不能の受信フレームを起点として所定時間以前から、以後の所定期間に対して、受信電波の信号レベルの包絡線をサンプリングし、量子化変換した包絡線データを記憶媒体へ連続的に格納する包絡線データ格納手段と、
    該記憶媒体から連続した包絡線データを読み出して、正常に受信された受信情報を記憶媒体から読み出して、通信不能状態における電波信号の信号レベルの包絡線を解析する包絡線解析手段と、
    を備えることを特徴とする無線回線解析装置。
  3. 無線回線からの電波を受信して、通信プロトコルに対応した受信情報を生成して、無線回線の通信状態を解析する無線回線解析装置において、
    少なくとも通信不能状態における受信電波の信号レベルの包絡線を測定する包絡線測定手段を備え、
    前記包絡線測定手段は、
    受信電波の信号から通信不能状態を検出し、当該通信不能の受信フレームを起点として所定時間以前から、以後の所定期間に対して、受信電波の信号レベルの包絡線をサンプリングし、量子化変換した包絡線データを記憶媒体へ連続的に格納する包絡線データ格納手段と、
    該記憶媒体からの連続した包絡線データを読み出し、当該通信不能以前における正常に受信された受信情報を記憶媒体から読み出して、通信不能状態における電波信号の信号レベルの包絡線を解析する包絡線解析手段と、
    を備えることを特徴とする無線回線解析装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の無線回線解析装置であって、
    前記包絡線データ格納手段は、
    通信電波をアンテナにより受け、目的の周波数チャンネルの周波数信号を中間周波数信号(IF信号)に周波数変換するRF部からの該IF信号を受けて、ADC部で該IF信号の包絡線の過渡的変化が取得可能に高速サンプリングして量子化変換し、量子化変換した振幅情報を記憶媒体部へ格納する構成手段を備えることを特徴とする無線回線解析装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の無線回線解析装置であって、
    前記包絡線データ格納手段は、
    通信電波をアンテナにより受け、目的の周波数チャンネルの周波数信号を中間周波数信号(IF信号)に周波数変換するRF部からの該IF信号を受けて、ADC部で該IF信号の包絡線の過渡的変化が取得可能に高速サンプリングして量子化変換し、量子化変換した振幅情報を記憶媒体部へ格納する構成手段と、
    通信不能状態に至ったことを受信情報処理部が検出し、これを受けて、当該通信不能の受信フレームを起点として前後の所定期間の該振幅情報を記憶媒体部へ格納制御する格納制御手段と、
    を備えることを特徴とする無線回線解析装置。
  6. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の無線回線解析装置であって、
    前記包絡線解析手段は、
    上記記憶媒体からの連続した包絡線データを読み出して、通信不能状態における電波信号の信号レベルの包絡線と、通信正常状態における電波信号の信号レベルの包絡線との両者を相対比較して解析する包絡線解析手段であることを特徴とする無線回線解析装置。
  7. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の無線回線解析装置であって、
    前記包絡線測定手段を複数チャンネル備えることを特徴とする無線回線解析装置。
  8. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の無線回線解析装置であって、
    通信プロトコルに対応した送信情報を生成して移動局又は基地局の通信相手の機器との交信を行う送信手段、
    を備えることを特徴とする無線回線解析装置。
  9. 請求項8に記載の無線回線解析装置であって、
    前記送信手段は、通信プロトコルに対応した擬似移動局に対応した送信情報を生成して移動局又は基地局の通信相手の機器との交信を行う送信手段であることを特徴とする無線回線解析装置。
  10. 請求項8に記載の無線回線解析装置であって、
    前記送信手段は、通信プロトコルに対応した擬似基地局に対応した送信情報を生成して移動局又は基地局の通信相手の機器との交信を行う送信手段であることを特徴とする無線回線解析装置。
JP07770799A 1999-03-23 1999-03-23 無線回線解析装置 Expired - Fee Related JP4082639B2 (ja)

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